JP2001010728A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙種設定の切替操作が容易な上に、給紙カセ
ットが装置本体内に装着された状態のまま、紙種の設定
状態を外部から容易に確認することができ、使い勝手の
よい画像形成装置を提供する。 【解決手段】 給紙カセット２内に収納された記録紙の
紙種を装置本体１に検知させるための紙種切替レバー６
を給紙カセット２の前面部分３に備え、紙種切替レバー
６に表記されその切替操作に伴い選択された紙種を外部
に視認させる視認窓９を紙種切替レバー６の前面に有す
るので、紙種に応じて紙種切替レバー６を切替操作する
ことで装置本体１に対して紙種情報を認識させることが
でき、同時に、その紙種情報は視認窓９を通じてそのま
ま外部から確認でき、確認のために給紙カセット２を引
出す必要がない。また、紙種切替レバー６は給紙カセッ
ト２の前面部分３に設けられており、切替操作がしやす
い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置であって、特に、給
紙部に給紙カセットを用いる画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】多種多様な記録紙が使用可能な画像形成
装置において、手差トレイなどのように特殊な記録紙を
通紙させることを目的としたトレイでは、通常、積載さ
れた記録紙は全て特殊な用紙であることを前提として装
置本体側で処理される。しかし、装置本体に対して引出
自在な給紙カセットから多種多様な記録紙を給紙可能な
画像形成装置の場合、給紙カセットに積載収納された記
録紙が普通紙であるかその他の特殊な用紙であるかを何
らかの方法で装置本体側に認識させる必要がある。

【０００３】この点、例えば、特開平６−２９８３７９
号公報によれば、複数個のプッシュスイッチのオン・オ
フの配列により用紙の種類(サイズ、置き方、紙種)に対
応する検出モード信号を装置本体内の制御部側に送るシ
ャッタ型スイッチ部を設け、給紙カセット側に設けたス
イッチ作動部をプッシュスイッチのオン・オフに見合う
形状に並べてプッシュスイッチを押圧し、各々の給紙カ
セット内に収納されている用紙の種類を検出する方法が
提案されている。同公報によれば、給紙カセット内の用
紙の紙種（公報例では、「白紙」又は「記録済み紙」）
に応じてスイッチ作動部を切替操作することにより、装
置本体側に、「白紙」又は「記録済み紙」なる紙種を認
識させることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、同公報例に
よる場合、給紙カセット内の記録紙の紙種を装置本体に
認識させることはできても、給紙カセットが装置本体に
装着されたままの状態ではユーザがその紙種を確認する
ことはできず、ユーザが確認するためにはその都度給紙
カセットを引出してスイッチ作動部の設定状態を確認す
る必要があり、面倒である。

【０００５】そこで、本発明は、紙種設定の切替操作が
容易な上に、給紙カセットが装置本体内に装着された状
態のまま、紙種の設定状態を外部から容易に確認するこ
とができ、使い勝手のよい画像形成装置を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
記録紙を積載収納して装置本体に対して引出自在な給紙
カセットを用いる画像形成装置において、前記給紙カセ
ット内に収納された前記記録紙の紙種を前記装置本体側
に検知させるための紙種切替レバーを前記給紙カセット
の前面部分に備え、前記紙種切替レバーに表記されその
切替操作に伴い選択された紙種を外部に視認させる視認
窓を前記紙種切替レバーの前面に有する。

【０００７】従って、給紙カセット内に収納されている
記録紙の紙種に応じて紙種切替レバーを切替操作するこ
とにより装置本体側に対して紙種情報を認識させること
ができるとともに、紙種切替レバーに表記されたその紙
種情報は視認窓を通じてそのまま外部から確認すること
ができ、給紙カセットを引出す必要はない。この際、紙
種切替レバーは給紙カセットの前面部分に設けられてお
り、切替操作がしやすい。

【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の給
紙装置において、前記紙種切替レバーは透明材料からな
り、前記給紙カセット内に収納された前記記録紙のサイ
ズを前記装置本体に検知させるためのサイズ切替レバー
の前面に切替操作自在に重ね合わせられている。

【０００９】従って、サイズ認識用のサイズ切替レバー
を併用する上で、紙種切替レバーを透明材料により形成
してサイズ切替レバーの前面に重ね合わせことで、一つ
の視認窓を共用して記録紙のサイズと紙種とを確認させ
ることができる。よって、ユーザは視認窓１箇所にて複
数の情報を集中的に確認することができる上に、切替操
作部分も１箇所に集中することとなり、操作性・構造の
簡素化を向上させることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図１
ないし図３に基づいて説明する。まず、全体構成を特に
図示しない複写機等の画像形成装置において、その装置
本体１の所定位置に対して給紙カセット２が前後方向に
引出自在に設けられている。従って、記録紙を積載収納
する給紙カセット２において、３が前面部分となる前面
カバー板、４が側板（分離パッド等が取付けられる給紙
方向前面板となる）、５が収納部である。ここに、収納
部５に対しては記録紙として、「普通紙」又はそれ以外
の「特殊紙」なる紙種の記録紙を収納して使用し得る構
成とされている。なお、紙種としては、前述した公報例
の如く、「白紙」「記録済み紙」の如き区分けでもよ
く、目的に応じて適宜種類とすればよい。

【００１１】このような給紙カセット２の前面カバー板
３の側板４から突出した一端側の背面には、その給紙カ
セット２に積載収納されている記録紙の紙種が「普通
紙」であるか「特殊紙」であるかを切替操作により設定
する紙種切替レバー６が設けられている。この紙種切替
レバー６は円盤状に形成されて軸７により２箇所（「普
通紙」設定位置と「特殊紙」設定位置）間で回動自在に
前面カバー板３に取付けられており、前面カバー板３の
頂部から切替操作部８が操作可能な状態に突出してい
る。また、前面カバー板３の一部には紙種切替レバー６
を露出させる矩形状の視認窓９が開口形成されている。
ここに、紙種切替レバー６の前面側には、紙種切替レバ
ー６を「普通紙」設定位置に設定させたときに視認窓９
に位置する「普通紙」なる表記１０、紙種切替レバー６
を「特殊紙」設定位置に設定させたときに視認窓９に位
置する「特殊紙」なる表記１１が施されている。また、
紙種切替レバー６の一部にはスイッチ作動片１２が突出
形成されている。このスイッチ作動片１２は紙種切替レ
バー６の切替設定状態を装置本体１内の制御部に認識さ
せるためのもので、本実施の形態では、紙種切替レバー
６を「特殊紙」設定位置に設定させた状態で給紙カセッ
ト２を装置本体１内に押し込んだときにこの装置本体１
の前面に設けられたプッシュスイッチ１３を押し込む位
置（オンさせる位置）に形成されている。従って、紙種
切替レバー６を「普通紙」設定位置に設定させた状態で
給紙カセット２を装置本体１内に押し込んだ場合にはス
イッチ作動片１２はプッシュスイッチ１３を押し込まな
い(オフさせる位置)。

【００１２】このような構成において、ユーザは給紙カ
セット２に記録紙を収納セットする際、その記録紙の紙
種に応じて切替操作部８を操作して紙種切替レバー６を
回動させることにより収納セットさせれている記録紙が
「普通紙」であるかそれ以外の「特殊紙」であるかの紙
種設定を行う。図２（ａ）が「普通紙」設定状態を示
し、図２（ｂ）が「特殊紙」設定状態を示す（設定状態
は視認窓９における表記内容で確認できる）。このよう
な紙種切替設定の後、給紙カセット２を装置本体１内に
押し込むことにより使用可能となる。このとき、紙種切
替レバー６が「普通紙」設定状態であればプッシュスイ
ッチ１３をオンさせず、紙種切替レバー６が「特殊紙」
設定状態であればプッシュスイッチ１３をオンさせるこ
とから、プッシュスイッチ１３のオン・オフに応じて装
置本体１内の制御部ではその給紙カセット２に収納され
ている記録紙の紙種が「普通紙」であるかそれ以外の
「特殊紙」であるかを認識することができ、紙種に応じ
た処理制御を行う。このように紙種切替レバー６の状態
をプッシュスイッチ１３により検知するので、紙種切替
レバー６を有する給紙カセット２側と装置本体１側とを
電気的配線でつなぐ必要がなく、よって、給紙カセット
２を引出すときにコネクタを外すといった操作を必要と
せず、かつ、挿入時にコネクタを付け忘れてしまい検知
ミスを起こすといった心配なく記録紙の交換作業を行え
る。また、紙種切替レバー６の切替操作は給紙カセット
２の前面カバー板３部分で行えるため、作業性がよい。

【００１３】また、通常時にあっては、その給紙カセッ
ト２に収納されている記録紙の紙種情報は視認窓９を通
じてそのまま外部から確認することができ、給紙カセッ
ト２を一々引出して確認する必要はない。なお、本実施
の形態では、「普通紙」なる表記１０と「特殊紙」なる
表記１１としたが、このような文字表記に限らず、紙種
が分かる絵文字等であってもよい。

【００１４】本発明の第二の実施の形態を図４ないし図
６に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分
と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する。
本実施の形態は、給紙カセット２内に収納された記録紙
のサイズ（ここでは、向きも含む）を装置本体１に認識
させるとともに設定されたサイズを視認窓９を通じて外
部から視認させ得るサイズ切替レバーとしてのサイズ切
替ダイヤル１４を備えた給紙カセット２に適用されてい
る。サイズ切替ダイヤル１４は円盤状のもので軸７を中
心に回動自在とされ、その前面側であるサイズ表示面１
５には「Ａ４横」「Ａ４縦」「Ａ５横」等のサイズ表記
１６が刻印されているとともに、各サイズ表記１６位置
に対応させて外周面には指示凹部１７が形成されてお
り、視認窓９に位置するサイズ表記１６の内容がサイズ
設定内容となるように設定されている。

【００１５】このようなサイズ切替ダイヤル１４の前面
側には紙種切替レバー１８が軸７を中心に回動自在な状
態で重ね合わせて設けられている。この紙種切替レバー
１８は第一の実施の形態における紙種切替レバー６と同
一形状からなるが、本実施の形態では、透明材料により
形成されている。また、この紙種切替レバー６が「特殊
紙」設定位置に設定された場合に視認窓９に対応する位
置には特殊紙であることを示す「特」のような半透明表
記１９が紙種切替レバー６の前面側に付されている。

【００１６】このような構成によれば、給紙トレイ２の
前面カバー板３部分に設けられた視認窓９を通じて記録
紙のサイズと紙種との確認が可能となる。即ち、サイズ
切替ダイヤル１４の前面に紙種切替レバー１８が重なっ
ているが、この紙種切替レバー１８が透明材料からなる
ので、奥に配置されているサイズ切替ダイヤル１４の選
択設定されたサイズ表記１６は視認窓９から確認でき
る。ここに、紙種切替レバー１８が「特殊紙」設定位置
に設定されている場合には、図６（ｂ）に示すように
「特」なる半透明表記１９が視認窓９を通じて確認でき
るので、サイズ情報と紙種情報とを同時に確認できる。
一方、紙種切替レバー１８が「普通紙」設定位置に設定
されている場合には、図６（ａ）に示すようにサイズ表
記１６のみの視認状態となることで、紙種としては、通
常使用される普通紙であることが確認できるこのように
本実施の形態によれば、サイズ認識用のサイズ切替ダイ
ヤル１４を併用する上で、紙種切替レバー１８を透明材
料により形成してサイズ切替ダイヤル１４の前面に重ね
合わせことで、一つの視認窓９を共用して記録紙のサイ
ズと紙種とを外部から確認できる。よって、ユーザは視
認窓１箇所にて複数の情報を集中的に確認できる上に、
切替操作部分も１箇所に集中することとなり、操作性・
構造の簡素化が向上する。

【００１７】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、給紙カセ
ット内に収納された記録紙の紙種を装置本体側に検知さ
せるための紙種切替レバーを給紙カセットの前面部分に
備え、紙種切替レバーに表記されその切替操作に伴い選
択された紙種を外部に視認させる視認窓を前記紙種切替
レバーの前面に有するので、給紙カセット内に収納され
ている記録紙の紙種に応じて紙種切替レバーを切替操作
することにより装置本体に対して紙種情報を認識させる
ことができるとともに、その紙種情報は視認窓を通じて
そのまま外部から確認することができ、給紙カセットを
引出す必要がない上に、紙種切替レバーは給紙カセット
の前面部分に設けられており、切替操作がしやすいもの
となる。

【００１８】請求項２記載の発明によれば、サイズ認識
用のサイズ切替レバーを併用する上で、紙種切替レバー
を透明材料により形成してサイズ切替レバーの前面に重
ね合わせことで、一つの視認窓を共用して記録紙のサイ
ズと紙種とを確認させることができ、よって、ユーザは
視認窓１箇所にて複数の情報を集中的に確認することが
できる上に、切替操作部分も１箇所に集中することとな
り、操作性・構造の簡素化を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施の形態の給紙カセットの引
出状態を示す斜視図である。

【図２】普通紙設定状態と特殊紙設定状態とを示す背面
図である。

【図３】紙種切替レバーを示す斜視図である。

【図４】本発明の第二の実施の形態の紙種切替レバー及
びサイズ切替ダイヤルを示す分解斜視図である。

【図５】その組合せ状態の斜視図である。

【図６】表示例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ 給紙カセット ３ 前面部分 ６ 紙種切替レバー ９ 視認窓 １４ サイズ切替レバー １８ 紙種切替レバー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録紙を積載収納して装置本体に対して
   引出自在な給紙カセットを用いる画像形成装置におい
   て、前記給紙カセット内に収納された前記記録紙の紙種
   を前記装置本体側に検知させるための紙種切替レバーを
   前記給紙カセットの前面部分に備え、前記紙種切替レバ
   ーに表記されその切替操作に伴い選択された紙種を外部
   に視認させる視認窓を前記紙種切替レバーの前面に有す
   ることを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 前記紙種切替レバーは透明材料からな
   り、前記給紙カセット内に収納された前記記録紙のサイ
   ズを前記装置本体に検知させるためのサイズ切替レバー
   の前面に切替操作自在に重ね合わせられていることを特
   徴とする請求項１記載の画像形成装置。