JP2001010471A - 車両の制動制御装置 - Google Patents

車両の制動制御装置

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JP2001010471A
JP2001010471A JP11178733A JP17873399A JP2001010471A JP 2001010471 A JP2001010471 A JP 2001010471A JP 11178733 A JP11178733 A JP 11178733A JP 17873399 A JP17873399 A JP 17873399A JP 2001010471 A JP2001010471 A JP 2001010471A
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昌伸 深見
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浩 井口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータによる液圧ポンプの円滑な作動を維持
しつつ作動音を低減し、静粛にブレーキアシスト制御を
行ない得るようにする。 【解決手段】 モータ(M)の駆動に応じて各車輪のホ
イールシリンダに対し昇圧したブレーキ液を供給する液
圧ポンプ(HP1,HP2)を備えた車両の制動制御装
置において、液圧ポンプを駆動するモータをデューティ
比に基づきオンオフ制御するように構成する。このデュ
ーティ比を車両の運転状態に応じて調整する。そして、
モータのデューティ比に基づくオンオフ制御中における
オフ時のモータの端子電圧を検出し、この検出結果に応
じてデューティ比を調整することにより、モータによる
液圧ポンプの円滑な作動を維持しつつ作動音を低減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキペダルが
急速度で踏み込まれたとき、あるいはブレーキペダルが
深く踏み込まれたとき等において、液圧ポンプの吐出ブ
レーキ液を利用して自動的に制動力を増大させる車両の
制動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】車両を走行中、例えば緊急制動時にはブ
レーキペダルが急速度で踏み込まれるが、踏力が不十
分、あるいは踏力の維持が困難で、適切な制動力が得ら
れないということが生じ得る。また、アンチスキッド制
御装置(ABS)を備えた車両であっても、ブレーキペ
ダルの踏力が不十分のため、アンチスキッド制御が開始
せず、折角の機能を十分発揮し得ないということも起り
得る。このような点に鑑み、近時、ブレーキアシスト制
御機能を付加することが提案され、既に一部の市販車両
に装備されている。
【0003】このブレーキアシスト制御は、ブレーキペ
ダルが急速度で踏み込まれたとき、あるいはブレーキペ
ダルが深く踏み込まれたときに、自動的に制動力を増大
させて運転者のブレーキペダル操作を補助するものであ
り、バキュームブースタの倍圧機能を利用した装置が知
られているが、アンチスキッド(ABS)制御用の液圧
ポンプを利用した装置も知られている。
【0004】例えば、特開平8−230634号公報に
は、バキュームブースタを完全に又は部分的に節約する
ことを目的として、アンチロック制御/トラクション制
御系の制御方法及び装置が提案されている。同公報に
は、「戻しポンプ及び/又は切換え弁及び/又は吸込み
弁の制御を、少くとも、ブレーキペダルの作動を表す信
号に依存して行なうことにより解決され」と記載されて
いるが(括弧内の用語及び表現は同公報をそのまま引
用)、この記載のみでは構成を特定し得ない。同公報の
図面及び実施例の記載を参酌すると、上記のブレーキア
シスト制御と同様の作動が行なわれるように推測され
る。
【0005】また、特開昭59−96037号公報に
は、アンチスキッド制御装置と制動増力装置を備えた自
動車用の制動力制御装置に関し、アンチスキッド制御装
置が作動された場合には圧力媒体を供給するために比較
的高いポンプ出力が必要になるのに対し、制動増力装置
が作動される場合にはポンプ出力は極めて低いと指摘し
た上で、アンチスキッド制御装置と制動増力装置に対
し、駆動モータを備えた共通の液圧装置を設けた場合に
は、液圧装置による騒音の発生が問題となると指摘して
いる。而して、同公報においては、簡単、安価でコンパ
クトな構成により作動時の騒音を低減させることができ
る制動力制御装置が提案されている(公報第2頁右上欄
第3行目乃至左下欄第17行目)。
【0006】更に、上記特開昭59−96037号公報
の第3図には液圧装置をデューティ比によって制御する
実施例が開示されている(公報第3頁左下欄第14行目
乃至右下欄第15行目)。具体的には、ポンプの圧力変
化をピストンの移動量の変化に変換し、ピストンの端部
に設けた磁石を感磁センサ素子で検出し、磁石の位置に
従ってデューティ比を調節するように構成されている。
更に、周囲の温度等、他の自動車のパラメータを制御に
用いることができる旨記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前掲の特開平8−23
0634号公報においては、ブレーキアシスト制御を行
なう際、吸込み弁を開位置とし切換え弁を閉成した状態
で、ポンプ電動機をオン、あるいはオン/オフ制御する
ことによってホイールシリンダの増圧勾配を制御するこ
ととしているように認められる。このような制御を行な
えば、結果的にポンプ電動機を連続駆動する場合に比
べ、電動機の回転に伴う騒音を低減することが可能とな
るが、自動加圧中において効果的に騒音を低減すること
については言及されていない。
【0008】一方、特開昭59−96037号公報に記
載の制動力制御装置においては、アンチスキッド制御装
置と制動増力装置に対し共通の液圧装置を設けた場合の
騒音の発生を問題とし、制動増力装置の作動時にはモー
タの回転数を下げて騒音を低減させることが提案されて
いる。しかし、同公報に記載の装置にあっては、感磁セ
ンサ素子等、新たにセンサ等を必要とするためコストの
上昇は不可避となる。また、モータの回転数を下げるに
しても、モータ及び液圧ポンプのバラツキ、経年劣化、
温度特性等によって回転を維持し得る状況が異なるた
め、一義的にモータの最低回転数を決定し、あるいはデ
ューティ比を設定することはできず、設定を誤ればモー
タが停止するおそれもある。従って、モータが停止しな
い限度を見極めながらモータの回転数を極力抑え、液圧
ポンプの作動音を低減することが望まれる。
【0009】そこで、本発明は、モータの駆動に応じて
各車輪のホイールシリンダに対し昇圧したブレーキ液を
供給する液圧ポンプを備えた車両の制動制御装置におい
て、モータによる液圧ポンプの円滑な作動を維持しつつ
作動音を低減し、静粛にブレーキアシスト制御を行ない
得るようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、モータの駆動
に応じて各車輪のホイールシリンダに対し昇圧したブレ
ーキ液を供給する液圧ポンプを備えた車両の制動制御装
置において、前記モータをデューティ比に基づきオンオ
フ制御する駆動制御手段と、前記デューティ比を前記車
両の運転状態に応じて調整するデューティ比調整手段
と、前記モータのデューティ比に基づくオンオフ制御中
におけるオフ時の前記モータの端子電圧を検出する電圧
検出手段とを備え、該電圧検出手段の検出結果に応じて
前記デューティ比調整手段が前記デューティ比を調整す
るように構成したものであり、これにより、モータによ
る液圧ポンプの円滑な作動を維持しつつ作動音を低減す
ることができる。
【0011】前記電圧検出手段は、請求項2に記載のよ
うに、前記モータをデューティ比に基づきオンオフ制御
中、前記モータがオン状態からオフ状態に転じた時から
所定時間後に、前記モータの端子電圧を検出するように
構成するとよい。
【0012】また、前記電圧検出手段は、請求項3に記
載のように、前記モータをデューティ比に基づきオンオ
フ制御中、前記モータがオフ状態からオン状態に転ずる
所定時間前に、前記モータの端子電圧を検出するように
構成してもよい。
【0013】前記デューティ比調整手段は、請求項4に
記載のように、前記電圧検出手段が検出した前記モータ
の端子電圧が所定の基準電圧以下となったときに、前記
モータのデューティ比を増大し、前記モータの端子電圧
が所定の基準電圧を越えたときに、前記モータのデュー
ティ比を減少するように制御するとよい。
【0014】更に、請求項5に記載のように、前記電圧
検出手段によって検出した前記モータの端子電圧が所定
電圧以下の状態が所定時間以上継続したときに異常と判
定する異常判定手段を具備したものとしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は本発明の制動制御装
置の一実施形態の全体構成を示すものであり、車輪F
L,FR,RL,RRに夫々ホイールシリンダWfl,
Wfr,Wrl,Wrrが装着されている。尚、車輪F
Lは運転席からみて前方左側の車輪を示し、以下車輪F
Rは前方右側、車輪RLは後方左側、車輪RRは後方右
側の車輪を示している。
【0016】そして、本実施形態においては、ブレーキ
ペダルBPの操作に応じてバキュームブースタVBを介
してマスタシリンダMCが倍圧駆動され、低圧リザーバ
LRS内のブレーキ液が昇圧されて車輪FR,RL側の
液圧系統及び車輪FL,RR側の液圧系統にマスタシリ
ンダ液圧が出力されるように構成されている。マスタシ
リンダMCはタンデム型のマスタシリンダで、二つの圧
力室が夫々各ブレーキ液圧系統に接続されている。即
ち、第1の圧力室MCaは車輪FR,RL側のブレーキ
液圧系統に連通接続され、第2の圧力室MCbは車輪F
L,RR側のブレーキ液圧系統に連通接続される。この
ように、本実施形態の液圧系統は二系統に分割され、ダ
イアゴナル配管(X配管)が構成されているが、前後配
管としてもよい。
【0017】車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統にお
いては、第1の圧力室MCaは主液圧路MF及びその分
岐液圧路MFr,MFlを介して夫々ホイールシリンダ
Wfr,Wrlに接続されている。主液圧路MFには常
開の2ポート2位置の電磁開閉弁の遮断弁SC1(カッ
トオフ弁と呼ばれるもので、以下、二系統の遮断弁を代
表して表すときはSC*で示す)が介装されている。本
実施形態の遮断弁SC*はリニアソレノイド式で、遮断
弁SC*の前後の差圧がソレノイド駆動電流に比例して
変化するように制御される。また、第1の圧力室MCa
は補助液圧路MFcを介して後述する逆止弁CV5,C
V6の間に接続されている。補助液圧路MFcには常閉
の2ポート2位置の電磁開閉弁の吸込弁SI1(以下、
二系統の吸込弁を代表して表すときはSI*で示す)が
介装されている。
【0018】分岐液圧路MFr,MFlには夫々、常開
型の2ポート2位置電磁開閉弁PC1及びPC2(以
下、単に開閉弁PC1,PC2という)が介装されてい
る。また、これらと並列に夫々逆止弁CV1,CV2が
介装されている。逆止弁CV1,CV2は、マスタシリ
ンダMC方向へのブレーキ液の流れを許容しホイールシ
リンダWfr,Wrl方向へのブレーキ液の流れを制限
するもので、これらの逆止弁CV1,CV2及び開位置
(図示の状態)の遮断弁SC1を介してホイールシリン
ダWfr,Wrl内のブレーキ液がマスタシリンダMC
ひいては低圧リザーバLRSに戻されるように構成され
ている。而して、ブレーキペダルBPが解放されたとき
に、ホイールシリンダWfr,Wrl内の液圧はマスタ
シリンダMC側の液圧低下に迅速に追従し得る。また、
ホイールシリンダWfr,Wrlに連通接続される排出
側の分岐液圧路RFr,RFlに、夫々常閉型の2ポー
ト2位置電磁開閉弁PC5,PC6(以下、単に開閉弁
PC5,PC6という)が介装されており、分岐液圧路
RFr,RFlが合流した排出液圧路RFはリザーバR
S1に接続されている。
【0019】車輪FR,RL側のブレーキ液圧系統にお
いては、上記開閉弁PC1,PC2及び開閉弁PC5,
PC6によって夫々モジュレータが構成されている。ま
た、開閉弁PC1,PC2の上流側で分岐液圧路MF
r,MFlに連通接続する液圧路MFpに、液圧ポンプ
HP1が介装され、その吸込側には逆止弁CV5,CV
6を介してリザーバRS1が接続されている。また、液
圧ポンプHP1の吐出側は、逆止弁CV7を介して夫々
開閉弁PC1,PC2に接続されている。液圧ポンプH
P1は、液圧ポンプHP2と共に一つの電動式のモータ
Mによって駆動され、吸込側からブレーキ液を導入し所
定の圧力に昇圧して吐出側から出力するように構成され
ている。リザーバRS1は、マスタシリンダMCの低圧
リザーバLRSとは独立して設けられるもので、アキュ
ムレータということもでき、ピストンとスプリングを備
え、後述する種々の制御に必要な容量のブレーキ液を貯
蔵し得るように構成されている。
【0020】マスタシリンダMCは補助液圧路MFcを
介して液圧ポンプHP1の吸込側の逆止弁CV5と逆止
弁CV6との間に連通接続されている。逆止弁CV5は
リザーバRS1へのブレーキ液の流れを阻止し、逆方向
の流れを許容するものである。また、逆止弁CV6,C
V7は液圧ポンプHP1を介して吐出されるブレーキ液
の流れを一定方向に規制するもので、通常は液圧ポンプ
HP1内に一体的に構成されている。而して、吸込弁S
I1は、図1に示す常態の閉位置でマスタシリンダMC
と液圧ポンプHP1の吸込側との連通が遮断され、開位
置でマスタシリンダMCと液圧ポンプHP1の吸込側が
連通するように切り換えられる。
【0021】更に、遮断弁SC1に並列に、マスタシリ
ンダMCから開閉弁PC1,PC2方向へのブレーキ液
の流れを制限し、開閉弁PC1,PC2側のブレーキ液
圧がマスタシリンダMC側のブレーキ液圧に対し所定の
差圧以上大となったときにマスタシリンダMC方向への
ブレーキ液の流れを許容するリリーフ弁RV1と、ホイ
ールシリンダWfr,Wrl方向へのブレーキ液の流れ
を許容し逆方向の流れを禁止する逆止弁AV1が介装さ
れている。而して、リリーフ弁RV1によって、液圧ポ
ンプHP1から吐出される加圧ブレーキ液がマスタシリ
ンダMCの出力液圧より所定の差圧以上大となったとき
には、マスタシリンダMCにブレーキ液が還流され、主
液圧路MF内のブレーキ液圧が所定の圧力以上に上昇し
ないように調圧される。また、逆止弁AV1の存在によ
り、遮断弁SC1が閉位置であっても、ブレーキペダル
BPを踏み込めばホイールシリンダWfr,Wrl内の
ブレーキ液圧を増圧し得る。尚、液圧ポンプHP1の吐
出側にダンパDP1が配設され、後輪側のホイールシリ
ンダWrlに至る液圧路にプロポーショニングバルブP
V1が介装されている。
【0022】車輪FL,RR側のブレーキ液圧系統にお
いても同様に、リザーバRS2、ダンパDP2及びプロ
ポーショニングバルブPV2をはじめ、常開型の2ポー
ト2位置電磁開閉弁の遮断弁SC2、常閉型の2ポート
2位置電磁開閉弁の吸込弁SI2、常閉型の2ポート2
位置電磁開閉弁PC7,PC8、常開型の2ポート2位
置電磁開閉弁PC3,PC4、逆止弁CV3,CV4,
CV8乃至CV10、リリーフ弁RV2並びに逆止弁A
V2が配設されている。液圧ポンプHP2は、モータM
によって液圧ポンプHP1と共に駆動され、モータMの
起動後は両液圧ポンプHP1,HP2は連続して駆動さ
れる。上記遮断弁SC*、吸込弁SI*並びに開閉弁P
C1乃至PC8は電子制御装置ECUによって駆動制御
され、アンチスキッド制御等の制御モードが実行され
る。
【0023】車輪FR,RL,FL,RRには夫々車輪
速度センサWS1乃至WS4が配設され、これらが電子
制御装置ECUに接続されており、各車輪の回転速度、
即ち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号が電子制
御装置ECUに入力されるように構成されている。更
に、ブレーキペダルBPが踏み込まれたときオンとなる
ブレーキスイッチBS等が電子制御装置ECUに接続さ
れている。また、本実施形態では電子制御装置ECUに
液圧センサPSが接続されており、マスタシリンダ液圧
を表す信号が電子制御装置ECUに入力するように構成
されている。
【0024】本実施形態の電子制御装置ECUは、バス
を介して相互に接続されたプロセシングユニット(CP
U)、メモリ(ROM,RAM)、入力ポート及び出力
ポート等から成るマイクロコンピュータCPを備えてい
る。上記車輪速度センサWS1乃至WS4、ブレーキス
イッチBS等の出力信号は増幅回路AMを介して夫々入
力ポートからプロセシングユニットに入力されるように
構成されている。また、マイクロコンピュータCPの出
力ポートからは駆動回路DRを介してモータM及び電磁
開閉弁PC1乃至PC8に制御信号が出力されるように
構成されている。尚、マイクロコンピュータCP内にお
いては、メモリ(ROM)は種々の処理に供するプログ
ラムを記憶し、プロセシングユニット(CPU)は図示
しないイグニッションスイッチが閉成されている間当該
プログラムを実行し、メモリ(RAM)は当該プログラ
ムの実行に必要な変数データを一時的に記憶する。
【0025】上記のように、モータMに対しマイクロコ
ンピュータCPから駆動回路DRを介して制御信号が供
給されているが、このときの電圧は、駆動回路DRとマ
イクロコンピュータCPを接続する回路を追加するのみ
で検出することができる。つまり、別途センサ等を設け
ることなく回路設計のみで、デューティ比に基づくモー
タMの制御時の端子電圧をマイクロコンピュータCPに
て検出し得るように構成することができる。特に、デュ
ーティ比に基づくモータMのオンオフ制御中のオフ時に
おけるモータMの端子電圧(以下、オフ時のモータ電圧
という)とモータMの回転数は比例関係にあるので、オ
フ時のモータ電圧を検出することにより、モータMによ
る液圧ポンプHP1,HP2の円滑な作動を維持しつつ
作動音を低減することができる。
【0026】上記の構成になるブレーキ液圧系におい
て、通常のブレーキ作動時においては、各電磁弁は図1
に示す常態位置にあり、モータMは停止している。この
状態でブレーキペダルBPが踏み込まれると、マスタシ
リンダMCの第1及び第2の圧力室MCa,MCbか
ら、マスタシリンダ液圧が夫々車輪FR,RL側及び車
輪FL,RR側の液圧系統に出力され、開位置の遮断弁
SC*並びに開閉弁PC1乃至PC8を介して、ホイー
ルシリンダWfr,Wrl,Wfl,Wrrに供給され
る。更に、ブレーキアシスト制御時には、遮断弁SC*
が閉位置とされると共に吸込弁SI*が開位置とされ、
モータMが駆動されるが、これについては図3を参照し
て後述する。
【0027】例えば、ブレーキ作動中にアンチスキッド
制御に移行し、例えば車輪FR側がロック傾向にあると
判定されると、遮断弁SC1は開位置のままで、開閉弁
PC1が閉位置とされると共に、開閉弁PC5が開位置
とされる。而して、ホイールシリンダWfrは開閉弁P
C5を介してリザーバRS1に連通し、ホイールシリン
ダWfr内のブレーキ液がリザーバRS1内に流出し減
圧される。尚、車輪FR,RL側及び車輪FL,RR側
の液圧系統は同様の構成であるので、以下、代表して車
輪FR,RL側の液圧系統について説明する。
【0028】ホイールシリンダWfrがパルス増圧モー
ドとなると、開閉弁PC5が閉位置とされると共に開閉
弁PC1が開位置とされ、マスタシリンダMCからマス
タシリンダ液圧が開位置の開閉弁PC1を介してホイー
ルシリンダWfrに供給される。そして、開閉弁PC1
が断続制御され、ホイールシリンダWfr内のブレーキ
液は増圧と保持が繰り返されてパルス的に増大し、緩や
かに増圧される。ホイールシリンダWfrに対し急増圧
モードが設定されたときには、開閉弁PC5が閉位置と
された後、開閉弁PC1が開位置とされ、マスタシリン
ダMCからマスタシリンダ液圧が供給される。そして、
ブレーキペダルBPが解放され、ホイールシリンダWf
rの液圧よりマスタシリンダ液圧の方が小さくなると、
ホイールシリンダWfr内のブレーキ液が逆止弁CV1
及び開位置の遮断弁SC1を介してマスタシリンダM
C、ひいては低圧リザーバLRSに戻る。このようにし
て、車輪毎に独立した制動力制御が行なわれる。
【0029】上記のように構成された本実施形態による
制御作動を説明すると、イグニッションスイッチ(図示
せず)が閉成されると図2乃至図6のフローチャートに
対応したプログラムの実行が開始し、電子制御装置EC
Uによりブレーキアシスト制御、アンチスキッド制御等
の一連の処理が行なわれる。図2は制動制御作動の全体
を示すもので、先ずステップ101にて初期化され、各
種の演算値がクリアされる。次にステップ102におい
て、車輪速度センサWS1乃至WS4の検出信号等が読
み込まれると共に、液圧センサPSの検出信号(マスタ
シリンダ液圧Pmc)が読み込まれる。本実施形態ではブ
レーキ操作量として液圧センサPSの検出マスタシリン
ダ液圧Pmcが用いられるが、ブレーキペダルストローク
を用いることとしてもよい。
【0030】続いてステップ103に進み、マスタシリ
ンダ液圧Pmcが微分され、マスタシリンダ液圧変化割合
DPmcが求められる。そして、ステップ104にて各車
輪の車輪速度Vw** (**は各車輪FR等を表す)が演算さ
れると共に、これらが微分され各車輪の車輪加速度DV
w** が求められる。続いて、ステップ105において各
車輪の車輪速度Vw** の最大値が車両重心位置での推定
車体速度Vsoとして演算される(Vso=MAX( Vw*
*))。また、各車輪の車輪速度Vw** に基づき各車輪毎
に推定車体速度Vso**が求められ、必要に応じ、車両旋
回時の内外輪差等に基づく誤差を低減するため正規化が
行われる。更に、推定車体速度Vsoが微分され、車両重
心位置での推定車体加速度DVsoが演算される。
【0031】そして、ステップ106において、上記ス
テップ104及び105で求められた各車輪の車輪速度
Vw** と推定車体速度Vso**(あるいは、正規化推定車
体速度)に基づき各車輪の実スリップ率Sa** がSa**
=(Vso**−Vw** )/Vso**として求められる。次
に、ステップ107において、車両重心位置での推定車
体加速度DVsoと横加速度センサYGの検出信号の実横
加速度Gyaに基づき、路面摩擦係数μが近似的に(DV
so2 +Gya2)1/2 として求められる。更に、路面摩擦係
数を検出する手段として、直接路面摩擦係数を検出する
センサ等、種々の手段を用いることができる。
【0032】続いて、ステップ108にてブレーキアシ
スト制御が行なわれるが、これについては後述する。そ
して、ステップ109に進み制動操舵制御モードを初め
とする各種制御モードが設定され、各種制御モードに供
する目標スリップ率が設定され、ステップ110の液圧
サーボ制御により、ポンプM及び各電磁開閉弁が制御さ
れ各車輪に対する制動力が制御される。尚、制動操舵制
御は、ブレーキペダルBPの操作の有無には無関係に自
動加圧されて各車輪に対し制動力が付与され、オーバー
ステア抑制制御及び/又はアンダーステア抑制制御が行
なわれるもので、その他の全ての制御モードにおける制
御に対し重畳される。その他の制御モードとして、前述
のように、アンチスキッド制御モードにおいては、車両
制動時に、車輪のロックを防止するように、各車輪に付
与する制動力が制御される。
【0033】また、前後制動力配分制御モードにおいて
は、車両の制動時に車両の安定性を維持するように、後
輪に付与する制動力の前輪に付与する制動力に対する配
分が制御される。そして、トラクション制御モードにお
いては、車両駆動時に駆動輪のスリップを防止するよう
に、駆動輪に対し制動力が付与されると共にスロットル
制御が行なわれ、これらの制御によって駆動輪に対する
駆動力が制御される。そして、これらの制御モードに基
づきステップ110にて液圧サーボ制御が行なわれる。
尚、ステップ109において制動操舵制御開始条件も充
足しておらず、何れの制御モードも設定されていないと
きには全ての電磁弁のソレノイドがオフとされる。最後
に、ステップ111にてモータの異常判定が行なわれた
後ステップ102に戻る。尚、モータの異常判定につい
ては図6を参照して後述する。
【0034】図3は図2のステップ108におけるブレ
ーキアシスト制御の具体的処理内容を示すもので、先ず
ステップ201において、ブレーキアシスト制御中か否
かが判定され、制御中でなければステップ202に進
む。ステップ202では、ブレーキアシスト制御開始条
件を充足しているか否かが判定され、充足しておればス
テップ204以降に進み、充足していなければそのまま
ステップ209に進む。このブレーキアシスト制御開始
条件は、例えば液圧センサPSの検出マスタシリンダ液
圧Pmcが所定値以上であり、且つマスタシリンダ液圧P
mcの変化割合DPmcが所定割合以上であるという条件に
設定されている。
【0035】一方、ステップ201でブレーキアシスト
制御中と判定されると、ステップ203に進み、ブレー
キアシスト制御終了条件が充足しているか否かが判定さ
れる。この終了条件は、液圧センサPSの検出マスタシ
リンダ液圧Pmcが所定値未満であるという条件に設定さ
れている。ステップ203において終了条件が充足して
いないと判定された場合には、ステップ204に以降に
進み、終了条件が充足しておればそのまま図2のメイン
ルーチンに戻る。
【0036】続いてステップ204に進み、遮断弁SC
*の前後(上流側と下流側)の圧力差の目標値(目標差
圧Pd)が、例えば図7のマップに従って設定される。
図7においては、マスタシリンダ液圧Pmcが所定の液圧
P1となったときから目標差圧Pdが漸増し、目標差圧
Pdが所定の値となった後は一定の値に保持されるよう
に設定されている。このように目標差圧Pdが漸増する
ように設定されているので、滑らかなブレーキアシスト
制御を行なうことができるが、図7に一点鎖線で示すよ
うな特性を有する通常の電磁開閉弁によって遮断弁SC
*を構成することとしてもよい。
【0037】そして、ステップ205において、遮断弁
SC*の制御演算が行なわれ、これを駆動するための電
流が例えば図8のマップに従って設定される。即ち、遮
断弁SC*の駆動電流が、図8に示すように、ステップ
204で設定された目標差圧Pdに応じて設定される。
また、ステップ206において、吸込弁SI*の制御演
算が行なわれる。ここでは、例えば目標減速度と実減速
度の差に応じてデューティ(通電時間の割合)が設定さ
れるが、本発明とは直接関係しないので説明を省略す
る。尚、ブレーキアシスト制御中は常時吸込弁SI*を
開位置に保持することとしてもよい。更に、ステップ2
07に進み、後述するようにモータMの制御演算が行な
われる。而して、ステップ208にて各信号が出力さ
れ、図2のメインルーチンに戻る。尚、モジュレータを
構成する開閉弁PC1乃至PC8を適宜開閉制御するこ
とにより、各車輪毎にブレーキアシスト制御量を調整す
ることができる。
【0038】次に、上記ステップ207におけるモータ
Mの制御演算について、図4を参照して説明する。先ず
ステップ301においてブレーキアシスト制御中か否か
が判定され、制御中でなければステップ302に進み、
モータMを駆動する信号のデューティ比(以下、モータ
デューティという)Dmが0%とされる。ブレーキアシ
スト制御中である場合にはステップ303に進み、制御
開始後、所定時間Tm(例えば、0.5 sec )を経過した
か否かが判定され、経過していなければステップ304
に進み、モータデューティDmがD1(例えば、100
%)とされる。
【0039】ブレーキアシスト制御開始後、所定時間T
mを経過した場合には、ステップ305において、この
処理が初回か否かが判定される。初回であれば、ステッ
プ306に進みモータデューティDmが初期値のD2
(例えば、30%)とされる。一方、初回でなければ、
ステップ307に進み補正量Dhが演算された後、ステ
ップ308にてこの補正量DhがモータデューティDm
に加算されて、新たなモータデューティDm(=Dm+
Dh)とされる。ステップ307においては、例えば図
9に示すように、オフ時のモータ電圧Vmfの値に応じて
補正量Dhが設定される。これは、前述のようにオフ時
のモータ電圧VmfとモータMの回転数は比例関係にある
ので、オフ時のモータ電圧Vmfが基準電圧Vms以下とな
ったときには補正量Dhが正の値とされ、モータデュー
ティDmが増大するように制御される。これとは逆に、
オフ時のモータ電圧Vmfが基準電圧Vmsを越えたときに
は補正量Dhが負の値とされ、モータデューティDmが
減少するように制御される。
【0040】而して、ステップ309に進み、上記のモ
ータデューティDmに基づきモータMの駆動信号のオン
時間Ton及びオフ時間Toff が設定され、更にステップ
310においてモータ電圧の読込タイミングが設定され
る。即ち、モータMをモータデューティDmに基づきオ
ンオフ制御中、モータMがオン状態からオフ状態に転じ
た時から所定時間Tf(例えば1ms)経過した時点が、
オフ時のモータ電圧Vmfの読込タイミングとして設定さ
れる。
【0041】図5は、図3のステップ208におけるモ
ータMの出力処理を示すもので、先ずステップ401に
おいてモータデューティDmが0%か否かが判定され、
0%である場合には、ステップ402にてモータMがオ
フとされてメインルーチンに戻る。モータデューティD
mが0%でないと判定されると、ステップ403に進み
モータデューティDmが100%か否かが判定され、1
00%であればステップ404にてモータMがオンとさ
れてメインルーチンに戻る。モータデューティDmが1
00%でなければステップ405に進み、モータMがモ
ータデューティDmに基づくオンオフ制御中のオフ状態
であるか否かが判定される。
【0042】ステップ405においてモータMがオフ状
態と判定されるとステップ406に進み、オフ時間カウ
ンタの値tmfが、ステップ309で設定されたオフ時間
Toff と比較され、設定オフ時間Toff 以上であればス
テップ407にてモータMがオンとされ、ステップ40
8にてオン時間カウンタの値tmnがクリア(0)されて
メインルーチンに戻る。ステップ405においてモータ
Mがオフ状態でないと判定された場合にはステップ40
9に進み、オン時間カウンタの値tmnが、ステップ30
9で設定されたオン時間Tonと比較され、設定オン時間
Ton以上であればステップ410にてモータMがオフと
され、ステップ411にてオフ時間カウンタの値tmfが
クリア(0)されてメインルーチンに戻る。設定オン時
間Tonを下回っておればオン時間カウンタの値tmnがイ
ンクリメント(+1)されてメインルーチンに戻る。
【0043】一方、ステップ406においてオフ時間カ
ウンタの値tmfが設定オフ時間Toff を下回っていると
判定されたときには、ステップ413にてオフ時間カウ
ンタの値tmfがインクリメント(+1)された後ステッ
プ414に進み、ステップ310で設定されたモータ電
圧の読込タイミングか否かが判定される。即ち、モータ
MをモータデューティDmに基づきオンオフ制御中、モ
ータMがオン状態からオフ状態に転じた時から所定時間
Tf(例えば1ms)経過した時点か否かが判定される。
而して、モータ電圧の読込タイミングであればステップ
415に進み、その時点のモータMの端子電圧が、オフ
時のモータ電圧Vmfとして読み込まれる。一方、例えば
モータMがオン状態からオフ状態に転じた時から所定時
間以内である場合には、ステップ414においてモータ
電圧の読込タイミングでないと判定され、そのままメイ
ンルーチンに戻る。尚、モータMをモータデューティD
mに基づきオンオフ制御中、モータMがオフ状態からオ
ン状態に転ずる所定時間前に、モータMの端子電圧を検
出するように構成してもよい。
【0044】この間の状況を図10を参照して説明す
る。ブレーキアシスト制御が開始し、モータMがデュー
ティ比に基づきオンオフ駆動されると、モータMの端子
電圧は図10に模式的に示したように、オン状態からオ
フ状態に転じた時に急激な変動がある。このため、オン
状態からオフ状態に転じた時から所定時間Tfの間はモ
ータ電圧の読み込みが禁止され、所定時間Tfを経過し
たt1,t2,t3時点でオフ時のモータ電圧Vmfが読
み込まれる。
【0045】図6は、図2のステップ111におけるモ
ータMの異常判定処理を示すもので、先ずステップ50
1においてモータMが制御中か否かが判定され、制御中
である場合には、ステップ502にて、モータ異常フラ
グがセット(1)されていないか否か、即ちモータMに
異常が発生していないか否かが判定され、発生していな
ければステップ503以降に進み、既にモータMに異常
が発生していると判定され、モータ異常フラグがセット
されている場合には、以下の判定を再度行なう必要はな
いのでそのままメインルーチンに戻る。ステップ503
においては、ステップ415で読み込まれたオフ時のモ
ータ電圧Vmfが所定電圧Vkと比較され、これを下回っ
ておれば異常判定カウンタの値tabがインクリメント
(+1)された後、ステップ506に進む。ステップ5
03においてオフ時のモータ電圧Vmfが所定電圧Vk以
上と判定された場合には、ステップ504にて異常判定
カウンタの値tabがクリア(0)されてメインルーチン
に戻る。
【0046】而して、ステップ506において、異常判
定カウンタの値tabが所定時間Tk(例えば1.0 sec )
と比較される。その結果、所定時間Tk未満と判定され
ればそのままメインルーチンに戻るが、所定時間Tk以
上と判定された場合には、オフ時のモータ電圧Vmfが所
定電圧Vkを下回った状態が所定時間Tk以上継続した
ことを意味するので、モータMに異常が発生中と判定さ
れ、ステップ507にてモータ異常フラグがセットされ
る。尚、モータ異常フラグがセットされた場合には、モ
ータMを停止して制御を中止する等の措置がとられる。
【0047】図11は上記の異常判定状況を示すもの
で、モータデューティDmを30%、50%、70%と
いうように順次増大させてもt1,t2,t3時点では
何れもオフ時のモータ電圧Vmfが所定電圧Vkを下回っ
た状態であり、この状態が所定時間Tk以上継続した時
点でモータ異常フラグがセットされる。このように、本
実施形態によれば、オフ時のモータ電圧Vmfを監視する
ことによって容易にモータMの異常を判定することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明は、車両の制動制
御装置において、液圧ポンプを駆動するモータをデュー
ティ比に基づきオンオフ制御するように構成し、このデ
ューティ比を車両の運転状態に応じて調整すると共に、
デューティ比に基づくモータのオンオフ制御中における
オフ時のモータの端子電圧を検出し、この検出結果に応
じてデューティ比を調整するように構成されているの
で、モータによる液圧ポンプの円滑な作動を維持しつつ
作動音を低減することができる。従って、モータを停止
させることなく回転数を極力抑え、モータ及び/又は液
圧ポンプの作動音を低減することができる。
【0049】上記の電圧検出手段は、請求項2に記載の
ように構成すれば、モータをデューティ比に基づきオン
オフ制御中、モータがオン状態からオフ状態に転じた直
後における信号の変動に伴う誤差の発生を適切に回避す
ることができる。
【0050】あるいは、上記の電圧検出手段を、請求項
3に記載のように構成しても、デューティ比に基づくモ
ータのオンオフ制御中における信号の変動に伴う誤差の
発生を適切に回避することができる。
【0051】また、上記のデューティ比調整手段は、請
求項4に記載のように構成すれば、モータを不用意に停
止させることなく回転数を極力抑えることができ、モー
タ及び/又は液圧ポンプの作動音を低減することができ
る。
【0052】更に、請求項5に記載の異常判定手段を具
備したものとすれば、モータ及び/又は液圧ポンプの作
動異常を適切に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動制御装置の一実施形態の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における車両の制動制御の
全体を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態におけるブレーキアシスト
制御の具体的処理内容を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態におけるモータ制御演算の
処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるモータ出力処理を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態におけるモータ異常判定の
処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における目標差圧の設定用
マップを示すグラフである。
【図8】本発明の一実施形態における遮断弁の制御用マ
ップを示すグラフである。
【図9】本発明の一実施形態におけるデューティ比の補
正量の設定用マップを示すグラフである。
【図10】本発明の一実施形態におけるモータ正常時の
ブレーキアシスト制御におけるタイミングチャートであ
る。
【図11】本発明の一実施形態においてモータが異常状
態を示した場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル, PS 液圧センサ, BS
ブレーキスイッチ,MC マスタシリンダ, MF 主
液圧路, MFc 補助液圧路,M モータ, HP
1,HP2 液圧ポンプ, RS1,RS2 リザー
バ,Wfr,Wfl,Wrr,Wrl ホイールシリンダ,WS
1〜WS4 車輪速度センサ, FR,FL,RR,
RL 車輪,SC1,SC2,SC* 遮断弁, SI
1,SI2,SI* 吸込弁,PC1〜PC8 開閉
弁, ECU 電子制御装置,CP マイクロコンピュ
ータ, DR 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 和弘 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB00 BB07 BB28 CC02 EE01 HH02 JJ00 KK07 LL23 LL37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動に応じて各車輪のホイール
    シリンダに対し昇圧したブレーキ液を供給する液圧ポン
    プを備えた車両の制動制御装置において、前記モータを
    デューティ比に基づきオンオフ制御する駆動制御手段
    と、前記デューティ比を前記車両の運転状態に応じて調
    整するデューティ比調整手段と、前記モータのデューテ
    ィ比に基づくオンオフ制御中におけるオフ時の前記モー
    タの端子電圧を検出する電圧検出手段とを備え、該電圧
    検出手段の検出結果に応じて前記デューティ比調整手段
    が前記デューティ比を調整するように構成したことを特
    徴とする車両の制動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧検出手段は、前記モータをデュ
    ーティ比に基づきオンオフ制御中、前記モータがオン状
    態からオフ状態に転じた時から所定時間後に、前記モー
    タの端子電圧を検出するように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の車両の制動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧検出手段は、前記モータをデュ
    ーティ比に基づきオンオフ制御中、前記モータがオフ状
    態からオン状態に転ずる所定時間前に、前記モータの端
    子電圧を検出するように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の車両の制動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記デューティ比調整手段は、前記電圧
    検出手段が検出した前記モータの端子電圧が所定の基準
    電圧以下となったときに、前記モータのデューティ比を
    増大し、前記モータの端子電圧が所定の基準電圧を越え
    たときに、前記モータのデューティ比を減少するように
    制御することを特徴とする請求項1記載の車両の制動制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧検出手段によって検出した前記
    モータの端子電圧が所定電圧以下の状態が所定時間以上
    継続したときに異常と判定する異常判定手段を具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の制動制御装置。
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