JP2001010235A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JP2001010235A JP11186478A JP18647899A JP2001010235A JP 2001010235 A JP2001010235 A JP 2001010235A JP 11186478 A JP11186478 A JP 11186478A JP 18647899 A JP18647899 A JP 18647899A JP 2001010235 A JP2001010235 A JP 2001010235A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化ビニル系もしくはアクリル系の樹脂からな
る被転写体に対して、鮮明に印字できるとともに、印字
後の転写パターンに優れた耐擦過性および耐溶剤性を付
与することが可能な感熱転写記録媒体を提供する。 【解決手段】基材上に剥離層、中間層および感熱転写層
を有し、この感熱転写層が着色剤と複数のポリエステル
樹脂とを含むことを特徴とする感熱転写記録媒体。なら
びに、基材上に、剥離層、中間層、金属蒸着層および感
熱接着層を有し、この感熱接着層が複数のポリエステル
樹脂を含むことを特徴とする感熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル系もし
くはアクリル系の樹脂からなる被転写体に対して、鮮明
に印字できるとともに、印字後の転写パターンに優れた
耐擦過性および耐溶剤性を付与することが可能な感熱転
写記録媒体に関する。概して、感熱転写記録媒体には、
冷時剥離タイプと熱時剥離タイプとがある。これらは、
印字後のヘッドからの感熱転写記録媒体の剥離距離で決
まり、ヘッドからすぐ剥離する場合を熱時剥離という。
樹脂系の感熱転写記録媒体を冷時剥離すると、転写層の
切れをよくする必要があり、その結果、印字の耐擦過性
が悪くなる。したがって、樹脂系の感熱転写記録媒体で
は、熱時剥離タイプが一般的である。一方、熱時剥離の
場合には、基材に対する剥離層の接着が強くないと、剥
離層の上に設けた層が、剥離層から剥がれてしまうこと
がある。また、印字する場合には、ヘッド圧と印字エネ
ルギー(パルス幅)が2大要素であるが、熱時剥離の場
合には、ヘッド圧が高く、印字エネルギーが大きい。本
発明は、このようにヘッド圧が高く、印字エネルギーが
大きい場合に好適に用いられる感熱転写媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、キャッシュカードやテレフォ
ンカード等のカード類の被転写体には、傷がつきにく
く、加工しやすいという観点から、塩化ビニル系の樹脂
をカードそのものに使用したもの、あるいはカードの表
面を塩化ビニルで被覆したものが使用されている。しか
しながら、近年、塩化ビニル系の樹脂は焼却する際にダ
イオキシンを発生させることが指摘されるようになって
きた。また、塩化ビニル系の樹脂を柔らかくするために
添加されている可塑剤のうち、フタル酸系の可塑剤が、
いわゆる環境ホルモンに該当するとの発表がなされてい
る。これらの理由から、現在では塩化ビニルの使用が排
除されつつある一方、代替樹脂として、アクリル系の樹
脂がクローズアップされてきている。
【0003】しかし、従来の 着色剤とワックスとからなるワックス系の感熱転写記
録媒体、 着色剤と、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミ
ド、ポリエチレン、ポリエステルやロジンおよびその誘
導体、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂等からなる
樹脂系の感熱転写記録媒体、または ワックス系と樹脂系とを混ぜ合わせた混合系の感熱転
写記録媒体等では、被転写体をアクリル樹脂系とした場
合、印字は可能だが、転写パターンの耐擦過性や耐溶剤
性が極めて低くなるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、被転写体
が、塩化ビニル系はもちろん、アクリル系の樹脂であっ
ても鮮明な印字が可能であり、かつ、耐擦過性や耐溶剤
性が優れた転写パターンが得ることができる感熱転写記
録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の感熱転写記録媒
体は、基材上に離型層、中間層および感熱転写層を有
し、この感熱転写層が着色剤と複数のポリエステル樹脂
とを含むことを特徴とする。以下、基材および各層につ
いて詳細に説明する。
【0006】[基材]本発明において使用される基材と
しては、ポリスルホンフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロフ
ァン、ポリエチレンテレフタレートフィルムのようなポ
リエステルフィルム、、ポリエチレンナフタレートフィ
ルム、トリアセテートフィルム、コンデンサー紙、グラ
シン紙のような薄葉紙等が挙げられる。特に、ポリエス
テルフィルムが、価格、機械的強度、寸法安定性、耐熱
性等の見地から好ましい。
【0007】これらの基材は、薄用紙の場合は通常20
μm以下、ポリエステル、ポリイミド、ナイロン、ポリ
エチレンテレフタレート等のフィルムの場合は10μm
以下の厚さのものが好ましい。また、基材の剥離層等が
形成される面の反対側の面には、シリコーン樹脂または
フッ素系樹脂等を含む耐熱保護層を形成することが好ま
しい。
【0008】[剥離層]剥離層は、主に、その上に構成
される中間層と基材との接着力を調節する役割を果た
す。たとえば、サーマルヘッドなどによる支持体裏面
(剥離層などの層が形成されていない側)からの加熱に
より、中間層が基材から剥離しやすくするために設ける
層である。本発明の感熱転写媒体では、熱時剥離の場合
に剥離層の上に設けた層が、剥離層から剥がれてしまう
ことがないように、基材と剥離層の接着力が充分高くな
るように考慮されている。
【0009】剥離層に含まれる材料は、その融点もしく
は軟化点が、通常、50〜150℃、特に60〜120
℃の範囲にあるもの、あるいは二種以上の混合によって
その範囲になるものが好適に使用される。その材料とし
て、たとえば、ポリエチレンワックス、カルナバワック
ス、マイクロクリスタリンワックス等のワックス、ポリ
エチレン系共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル
類、塩化ビニル系(共)重合体、ポリエステル樹脂等の
熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0010】[中間層]中間層は、熱転写時に、剥離層
中のワックス等が感熱転写層に移行するのを防止するた
め、剥離層と感熱転写層との中間に設けるものである。
この中間層は転写パターンの耐擦過性を高めるため、ま
た、剥離層と中間層との接着性を確保するため、樹脂を
含むことが好ましい。この樹脂としては、アクリル樹
脂、アミノ樹脂、セルロース樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の硬化
剤により硬化できる樹脂が挙げられる。これら樹脂は単
独または混合して用いることができる。特に、アクリル
樹脂、アミノ樹脂およびセルロース樹脂からなる群から
選ばれる少なくとも一種の樹脂が好ましい。
【0011】剥離層と中間層、中間層と感熱転写層との
接着性をさらに確保するため、上記樹脂に加え、低融点
の樹脂を添加してもよい。低融点の樹脂としては、N−
ヒドロキシメチルステアリン酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、パルミチン酸アミド、オレイン酸アミド、エチレ
ンビスステアリン酸アミド、メチレンビス水添牛脂脂肪
酸アミド、リシノール酸アミド、2−ベンジルオキシナ
フタレン等のナフトール誘導体、p−ベンジルビフェニ
ル、4−アリルオキシビフェニル等のビフェニル誘導
体、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、
2,2’−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエ
ーテル、ビス(4−メトキシフェノキシ)エーテル等の
ポリエーテル化合物、炭酸ジフェニル、蓚酸ジベンジ
ル、蓚酸(p−メチルベンジル)エステル等のエステル
誘導体、ケトン樹脂、アルデヒド樹脂、ロジン樹脂、石
油樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、クレー、
炭酸カルシウム等の充填剤を添加してもよい。
【0012】[感熱転写層]感熱転写層は、被転写材に
直接転写される層であり、この層が転写パターンを形成
する。この層は、着色剤と複数のポリエステル樹脂を含
む。 i)着色剤 感熱転写層に含まれる着色剤としては、カーボンブラッ
ク、酸化鉄、群青、レーキレッド、酸化チタン、塩基性
ベース染、ネオザポン染料系等が挙げられる。
【0013】ii)ポリエステル樹脂 感熱転写層に含まれるポリエステル樹脂は2種類あり、
第1のポリエステル樹脂と、この第1のポリエステル樹
脂より数平均分子量の大きい第2のポリエステル樹脂で
ある。具体的には、第1のポリエステル樹脂の数平均分
子量が1,500〜5,000であり、第2のポリエス
テル樹脂の数平均分子量が5,000〜8,000であ
ることが好ましい。なお、本発明で規定する数平均分子
量は、すべて蒸気圧浸透圧計を使用して測定したもので
ある。
【0014】数平均分子量の異なる2種類のポリエステ
ル樹脂を使用するのは、数平均分子量の低い方のポリエ
ステル樹脂のみでは、塩化ビニルに印字した場合の耐擦
過性が劣り、一方、数平均分子量の高い方のポリエステ
ル樹脂のみでは、アクリル樹脂に印字した場合の耐擦過
性が劣るからであり、数平均分子量の異なる双方のポリ
エステル樹脂を使用することで、塩化ビニルおよびアク
リル樹脂のどちらに印字した場合でも優れた耐擦過性を
確保するためである。
【0015】低い分子量のポリエステル樹脂で数平均分
子量が1,500より小さい場合、常温保存でブロッキ
ングが起こり、一方、5,000より大きい場合、アク
リル樹脂に対する耐擦過性が弱くなる。また、高い分子
量のポリエステル樹脂で数平均分子量が5,000より
小さい場合、塩化ビニルに対する耐擦過性が弱くなる。
一方、8,000より大きい場合、余分な部分が剥離す
る、いわゆる「ヒゲ」が発生し、印字の鮮明性が劣る。
【0016】また、低い分子量のポリエステル樹脂と高
い分子量のポリエステル樹脂との重量比は、9:1〜
1:9であることが好ましい。この範囲外では単独樹脂
の性質になってしまうからである。
【0017】さらに、ポリエステル樹脂それぞれのガラ
ス転移点は、40℃以上であることが好ましい。ガラス
転移点が40℃より低いと、常温保存でのブロッキング
が起こるからである。
【0018】また、本発明の感熱転写記録媒体は、基材
上に、離型層、中間層、金属蒸着層および感熱接着層を
有し、この感熱接着層が複数のポリエステル樹脂を含む
ことを特徴とする。この感熱記録媒体によれば、金属色
の転写パターンを形成することができる。ここで、基
材、離型層および中間層は上述したものと同じものを使
用することができる。ただし、ここでの中間層は上述し
た場合と異なり、熱転写時に、剥離層中のワックス等が
金属蒸着層に移行するのを防止するため、剥離層と金属
蒸着層との中間に設けるものであると共に、ワックス等
を含有する剥離層の上に直接金属を蒸着することができ
ないために、金属蒸着層をつなぎ止めておくために設け
る層としての役割も果たす。以下、その他の層について
説明する。
【0019】[金属蒸着層]この層は転写パターンに金
属色を付与するための層であり、中間層の上に設ける。
アルミニウム等の金属を高真空中で蒸発させて、中間層
上に薄膜として凝着させたものである。転写パターンに
必要とされる金属色に応じて、中間層を染料で着色させ
ればよい。
【0020】[感熱接着層]感熱接着層は被転写材に直
接転写される層であり、金属蒸着層の上に設けるもので
ある。上述の感熱転写層とは着色剤を含まないことのみ
異なる。これは、感熱接着層の下に設けた金属蒸着層を
そのまま反映させるためである。したがって、上述の感
熱転写層と同様に、数平均分子量の異なるポリエステル
樹脂を2種類含有する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明にかかる感熱転写記録媒体
は、以下のようにして製造することができる。 (金属色用以外の感熱転写記録媒体)基材としての10
μm以下の厚さのポリエステルフィルム等の上に、ワッ
クス等を単位m2当たりの乾燥後のグラム重量(以下、
「塗布量」という。)で0.1〜0.5g/m2塗布し
て剥離層を形成する。なお、この剥離層を設けるのとは
反対側に、シリコーン樹脂等を塗布して耐熱保護層を設
けることが好ましい。この場合の塗布量は、0.1〜
0.5g/m2が好ましい。次に、剥離層の上に、熱硬
化性のアクリル樹脂等を塗布量0.5g/m2以下とし
て中間層を形成する。最後に、この中間層の上に、カー
ボンブラック等の着色剤と、数平均分子量が1,500
〜5,000であるポリエステル樹脂と、数平均分子量
が5,000〜8,000であるポリエステル樹脂の2
種類のポリエステル樹脂とを1.0〜2.5g/m2
塗布量で塗布して感熱転写層を形成する。このようにし
て、金属色用以外の感熱転写記録媒体を製造することが
できる。
【0022】(金属色用の感熱転写記録媒体)10μm
以下の厚さのポリエステルフィルム等の上に、ワックス
等を塗布量0.1〜0.5g/m2で塗布して剥離層を
形成する。なお、この剥離層を設けるのとは反対側に、
シリコーン樹脂等を塗布して耐熱保護層を設けることが
好ましい。この場合の塗布量は、0.1〜0.5g/m
2が好ましい。次に、剥離層の上に、熱硬化性のアクリ
ル樹脂等を塗布量1.0g/m2以下として中間層を形
成する。この中間層の上に、真空状態でアルミニウム等
の金属を蒸着させて金属蒸着層を形成する。次に、数平
均分子量が1,500〜5,000であるポリエステル
樹脂と、数平均分子量が5,000〜8,000である
ポリエステル樹脂の2種類のポリエステル樹脂とを1.
0〜2.5g/m2の塗布量で塗布して感熱転写層を形
成する。このようにして、金属色用の感熱転写記録媒体
を製造することができる。
【0023】
【実施例】[実施例1]厚さ6μmのポリエステルフィ
ルム上に、シリコーン樹脂を塗布量0.2g/m2で塗
布して耐熱保護層を形成した。この耐熱保護層を設けた
のとは反対側に下記組成1の溶液を塗布量0.3g/m
2で塗布して剥離層を形成した。 (組成1) (1次配合) トルエン 85重量部 ACポリエチレン680 (エチレン・アクリル共重合体、アライドシグナル製) 15重量部 上記成分を1時間攪拌して1次配合を作成した。 (2次配合) メチルエチルケトン 45重量部 アクリディックA−810−45 18重量部 (熱硬化性アクリル樹脂、大日本インク化学工業製) バーノックD−800 (イソシアネート硬化剤、大日本インク化学工業製) 4.5重量部 1次配合 118.5重量部 次に、下記組成2の溶液を塗布量1.8g/m2で塗布
して感熱転写層を形成し、感熱転写記録媒体を製造し
た。 (組成2) メチルエチルケトン 150重量部 エリーテルUE3320 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量1,800、ガラス転移点40℃、ユニ チカ製) エリーテルUE3380 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量8,000、ガラス転移点60℃、ユニ チカ製) MA−8(カーボンブラック、三菱化成製) 25重量部
【0024】[実施例2]実施例1と同様にして、耐熱
保護層および剥離層を形成した。次に、剥離層の上に、
下記組成3の溶液を塗布量0.5g/m2で塗布して中
間層を形成した。 (組成3) メチルエチルケトン/メチルイソブチルケトン 37重量部 アクリディックA−810−45 60重量部 (熱硬化性アクリル樹脂、大日本インク化学工業製) バーノックD−800 (イソシアネート硬化剤、大日本インク化学工業製) 3重量部 この中間層の上に、上記組成2の溶液を塗布量1.8g
/m2で塗布して感熱転写層を形成し、感熱転写記録媒
体を製造した。
【0025】[実施例3]実施例2と同様にして、耐熱
保護層、剥離層、中間層を形成した。次に、中間層の上
に、真空状態でアルミニウムを300Å蒸着して金属蒸
着層を形成した。最後に、金属蒸着層の上に、下記組成
4の溶液を塗布量0.3g/m2で塗布して感熱接着層
を形成し、感熱転写記録媒体を製造した。 (組成4) メチルエチルケトン 75重量部 エリーテルUE3320 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量1,800、ガラス転移点40℃、ユニ チカ製) エリーテルUE3380 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量8,000、ガラス転移点60℃、ユニ チカ製)
【0026】[実施例4]実施例1と同様にして、耐熱
保護層および剥離層を形成した。次に、剥離層の上に、
上記組成2の溶液を塗布量1.0g/m2で塗布して感
熱転写層を形成した。この感熱転写層の上に、上記組成
3の溶液を塗布量0.5g/m2で塗布して中間層を形
成した。次に、中間層の上に、真空状態でアルミニウム
を300Å蒸着して金属蒸着層を形成した。最後に、金
属蒸着層の上に、上記組成4の溶液を塗布量0.3g/
2で塗布して感熱接着層を形成し、感熱転写記録媒体
を製造した。
【0027】[比較例1]実施例1と同様にして、耐熱
保護層、剥離層を形成した。次に、下記組成5の溶液を
塗布量1.8g/m2で塗布して感熱転写層を形成し、
感熱転写記録媒体を製造した。 (組成5) メチルエチルケトン 150重量部 エリーテルUE3380 25重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量8,000、ガラス転移点60℃、ユニ チカ製) MA−8(カーボンブラック、三菱化成製) 25重量部
【0028】[比較例2]実施例2と同様にして、耐熱
保護層、剥離層、中間層を形成した。次に、中間層の上
に、下記組成6の溶液を、塗布量1.8g/m2で塗布
して感熱転写層を形成し、感熱転写記録媒体を製造し
た。 (組成6) メチルエチルケトン 150重量部 エリーテルUE3320 25重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量1,800、ガラス転移点40℃、ユニ チカ製) MA−8(カーボンブラック、三菱化成製) 25重量部
【0029】[比較例3]実施例3と同様にして、耐熱
保護層、剥離層、中間層および金属蒸着層を形成した。
次に、金属蒸着層の上に、上記組成5の溶液を塗布量
0.3g/m2で塗布して感熱接着層を形成し、感熱転
写記録媒体を製造した。
【0030】[比較例4]実施例4と同様にして、耐熱
保護層、剥離層、感熱転写層および金属蒸着層を形成し
た。次に、金属蒸着層の上に、上記組成6の溶液を塗布
量0.3g/m2で塗布して感熱接着層を形成し、感熱
転写記録媒体を製造した。
【0031】[比較例5]実施例1と同様にして、耐熱
保護層、剥離層を形成した。次に、下記組成7の溶液を
塗布量1.8g/m2で塗布して感熱転写層を形成し、
感熱転写記録媒体を製造した。 (組成7) メチルエチルケトン 150重量部 エリーテルUE3500 25重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量30,000、ガラス転移点35℃、ユニ チカ製) エリーテルUE3320 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量1,800、ガラス転移点40℃、ユニチ カ製) MA−8(カーボンブラック、三菱化成製) 25重量部
【0032】[比較例6]実施例1と同様にして、耐熱
保護層、剥離層を形成した。次に、下記組成8の溶液を
塗布量1.8g/m2で塗布して感熱転写層を形成し、
感熱転写記録媒体を製造した。 (組成8) メチルエチルケトン 150重量部 エリーテルUE3380 12重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量8,000、ガラス転移点60℃、ユニチ カ製) エリーテル試作品A 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量1,000、ガラス転移点40℃、ユニチ カ製) MA−8(カーボンブラック、三菱化成製) 25重量部
【0033】[比較例7]実施例1と同様にして、耐熱
保護層、剥離層を形成した。次に、下記組成9の溶液を
塗布量1.8g/m2で塗布して感熱転写層を形成し、
感熱転写記録媒体を製造した。 (組成8) メチルエチルケトン 150重量部 エリーテルUE3380 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量8,000、ガラス転移点60℃、ユニチ カ製) エリーテル試作品B 12.5重量部 (ポリエステル樹脂、数平均分子量2,000、ガラス転移点30℃、ユニチ カ製) MA−8(カーボンブラック、三菱化成製) 25重量部
【0034】[評価試験]市販の厚さ750μmの塩化
ビニルとアクリル樹脂のカードに、印字機PR5100
(ニスカ(株)製)を用いて印字し、できた印字が鮮明
かどうかを評価した。また、印字を爪でひっかいて耐擦
過性を評価した。
【0035】[評価結果]
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の感熱転写記録媒体によれば、被
転写体が、塩化ビニル系はもちろん、アクリル系の樹脂
であっても、金属色および金属色以外の色で鮮明な印字
が可能であり、かつ、耐擦過性や耐溶剤性が優れた転写
パターンが得ることができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に剥離層、中間層および感熱転写
    層を有し、該感熱転写層が着色剤と複数のポリエステル
    樹脂とを含むことを特徴とする感熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 感熱転写層中の複数のポリエステル樹脂
    が、第1のポリエステル樹脂と、該第1のポリエステル
    樹脂より数平均分子量の大きい第2のポリエステル樹脂
    である請求項1記載の感熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 第1のポリエステル樹脂の数平均分子量
    が1,500〜5,000であり、第2のポリエステル
    樹脂の数平均分子量が5,000〜8,000である請
    求項2記載の感熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 第1のポリエステル樹脂と第2のポリエ
    ステル樹脂との重量比が、9:1〜1:9である請求項
    2または3記載の感熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 複数のポリエステル樹脂のそれぞれのガ
    ラス転移点が、40℃以上である請求項1〜4のいずれ
    かに記載の感熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 基材上に、剥離層、中間層、金属蒸着層
    および感熱接着層を有し、該感熱接着層が複数のポリエ
    ステル樹脂を含むことを特徴とする感熱転写記録媒体。
  7. 【請求項7】 感熱接着層中の複数のポリエステル樹脂
    が、第1のポリエステル樹脂と、該第1のポリエステル
    樹脂より数平均分子量の大きい第2のポリエステル樹脂
    である請求項6記載の感熱転写記録媒体。
  8. 【請求項8】 第1のポリエステル樹脂の数平均分子量
    が1,500〜5,000であり、第2のポリエステル
    樹脂の数平均分子量が5,000〜8,000である請
    求項7記載の感熱転写記録媒体。
  9. 【請求項9】 第1のポリエステル樹脂と第2のポリエ
    ステル樹脂との重量比が、9:1〜1:9である請求項
    7または8記載の感熱転写記録媒体。
  10. 【請求項10】 複数のポリエステル樹脂のそれぞれの
    ガラス転移点が、40℃以上である請求項6〜9のいず
    れかに記載の感熱転写記録媒体。
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