JP3311816B2 - 感熱転写用受像シート - Google Patents

感熱転写用受像シート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等によ
り感熱転写記録媒体から熱転写される像を受理するため
の受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサや熱転写プリンタで
は、サーマルヘッドを用いた感熱転写により文字等の印
刷を行っている。その場合、転写像が形成される受像シ
ートとしては、紙、ポリエステルフィルム等の基材上に
表面処理剤層を設けたものが従来から用いられている。
表面処理剤層は印字感度や印字の耐久性を高め、にじみ
やかすれ等を防止して美しい印字を行うために設けられ
るものであり、非結晶性の飽和ポリエステル、ウレタ
ン、アクリル樹脂等からなるものが従来から用いられて
きた。そして、感熱転写時のブロッキングを防止し、ま
た印字の耐久性を高めるため、流動開始温度およびガラ
ス転移点(Tg)の比較的高い樹脂が用いられている。
【0003】一方、感熱転写記録媒体であるインクリボ
ンとしては、融点の比較的低いワックスをインク層のバ
インダーに用いたものが従来より使用されてきたが、印
字の耐久性特に耐擦過性に対する要請が高まるにつれ、
ワックスよりも融点の高い樹脂をバインダーに用いたイ
ンクリボンが多くなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の表面処
理剤層を有する感熱転写用受像シートに、樹脂をバイン
ダーとして用いたインクリボンで転写像を形成した場
合、該バインダーの凝集力が高いため印字感度が低下
し、鮮明な転写像が得られにくいという問題がある。ワ
ックスをバインダーとして用いたインクリボンにより転
写像を形成すれば鮮明な転写像は得られるが、樹脂をバ
インダーとして用いたものに比べて耐久性が劣ることは
上述した通りである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材表面に表
面処理剤層を有する感熱転写用受像シートであって、該
表面処理剤層がガラス転移点−20〜+30℃且つ流動
開始温度100℃以上の汎用有機溶媒に可溶な結晶性ポ
リエチレンからなることを特徴とする感熱転写用受像シ
ートを提供し、これにより上記課題を解決するものであ
る。
【0006】
【作用】受像シートの表面処理剤層を構成する樹脂の熱
的特性は、印字感度や印字の耐久性に影響を与えると考
えられる。従来用いられてきた樹脂は、流動開始温度と
ガラス転移点(Tg)とが比較的近いため、ブロッキン
グを防止しようとして流動開始温度を高くするとTgも
高くなる。その結果、高融点の樹脂バインダーを用いた
インクリボンで印字を行った場合に印字感度が低下し、
場合によっては印字の耐久性も低下するという問題を生
ずる。逆に、印字感度等を優先させてTgの比較的低い
樹脂を用いれば、今度はブロッキングの問題が生ずるこ
とになる。
【0007】そこで本発明においては、流動開始温度と
Tgとの温度差が比較的大きい樹脂を用いる。具体的に
は、Tgが−20〜+30℃であり、且つ流動開始温度
が100℃以上である樹脂を用いることにより、ブロッ
キング防止と高い印字感度および印字耐久性という要請
を同時に満足するものである。Tgが−20℃より低い
場合には流動開始温度を高くしてもブロッキングが生じ
やすくなり、印字の耐久性も低下する。一方、30℃を
超える場合には樹脂バインダーのインクリボンを用いた
ときに印字感度や印字耐久性が低下し、鮮明な転写画像
を得ることが困難になる。また、流動開始温度が100
℃未満の場合には、ブロッキングが生じやすくなること
に加えて、十分な印字の耐久性や耐熱性が得られない。
【0008】上記の流動開始温度およびTgの関係は、
結晶性ポリエチレンを表面処理剤層の材料として用いる
ことにより達成される。ポリエチレンの結晶化度および
分子量は重合条件によって制御することができ、これら
を調節することにより所望の流動開始温度およびTgを
有するものが得られる。またそれらの条件を満足するポ
リエチレンは一般にトルエン、ベンゼン等の汎用有機溶
剤に可溶であることから、基材上にソルベントコーティ
ングすることによって常温あるいは比較的低温加熱下で
表面処理剤層を形成することができる。
【0009】
【実施例】実施例1 Tgが20℃、流動開始温度が140℃の結晶性ポリエ
チレンをトルエン−メチルエチルケトン混合溶媒に溶解
した。この溶液をグラビアコーターを用いて厚さ38μ
mの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗工
し、乾燥させることにより、厚さ1.5μmの透明塗膜
を形成し、受像シートを形成した。
【0010】実施例2及び比較例1〜5 上記結晶性ポリエチレンに代えて、それぞれ、表1に示
す特性を有する結晶性または非結晶性ポリエチレンを用
いた他は、実施例1と同様にして受像シートを形成し
た。
【0011】
【表1】
【0012】実施例1及び比較例1〜3で得た受像シー
トの透明塗膜上に、ラベルプリンター(カシオ社製、K
L−1200)を用いて熱転写印字を行った。得られた
受像シート及び印字物について、以下の試験を行った。
その結果を表2に示す。
【0013】印字感度試験 それぞれの印字の鮮明度を目視により、○、△、×の3
段階で評価した。ブロッキング性試験 実施例1及び比較例1〜3で得られた受像シートを20
0mm×200mmのシート状にカットし、塗膜面を厚
さ38μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム
と合せた。そして、これをA4のPPC用紙、上下各1
0枚の間にはさみ、上から2kgの荷重をかけた。この
状態で、30℃、湿度30%の環境下に48時間放置し
た。その後、上記ポリエチレンテレフタレートフィルム
を塗膜面から剥がし、ブロッキングの状態を目視により
観察し、○、△、×の3段階で評価した。耐擦過試験 プラスチック消しゴムで印字上を200回擦過し、その
後の印字の状態を○、△、×の3段階で評価した。耐スクラッチ試験 50gの荷重をかけたサファイア針を備えた引っ掻き試
験きで印字上を30往復し、その後の印字の状態を○、
△、×の3段階で評価した。耐溶剤試験 エタノールを含んだ綿棒で印字上を30往復し、その後
の印字の状態を○、△、×の3段階で評価した。
【0014】
【表2】
【0015】実施例2及び比較例4〜5で得た受像シー
トの透明塗膜上に、ワードプロセッサ(東芝製、JW9
5HP)を用いて熱転写印字を行った。それぞれの印字
につき、上記印字感度試験、耐ブロッキング試験及び耐
擦過試験を行った。その結果を表3に示す。但し、耐擦
過試験においては、プラスチック消しゴムを50往復さ
せた。
【0016】
【表3】
【0017】表2及び表3より、実施例1及び2で得ら
れた受像シートは、印字感度、耐ブロッキング性に優れ
ることがわかる。また、該受像シートには、耐擦過性、
耐スクラッチ性及び耐溶剤性に優れた印字像を形成する
ことができることがわかる。これに対し、Tgが30℃
より高い結晶性ポリエチレンを用いた比較例1の受像シ
ートは、印字感度が悪いとともに、形成された印字も耐
擦過性、耐スクラッチ性及び耐溶剤性の低いものであっ
た。流動開始温度が100℃未満の結晶性ポリエチレン
を用いた比較例2の受像シートは、耐ブロッキング性が
悪く、耐擦過性も十分ではなかった。Tgが30℃より
高い非結晶性ポリエチレンを用いた比較例3の受像シー
トは、比較例1のものと同様に、印字感度が悪いととも
に、形成された印字も耐擦過性、耐スクラッチ性及び耐
溶剤性の低いものであった。Tgが30℃より高い非結
晶性ポリエチレンを用い、ワードプロセッサによる印字
を施した比較例4の受像シートは、印字感度及び耐ブロ
ッキング性が悪いとともに、形成された印字も耐擦過性
が悪いものであった。Tgが−20℃未満の結晶性ポリ
エチレンを用いた比較例5の受像シートは、印字感度に
優れるものの、耐ブロッキング性が悪く、形成された印
字も耐擦過性が悪いものであった。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る感熱転写用受
像シートによれば、樹脂を主成分とするバインダーから
なるインク層を有するインクリボンを用いた場合でも感
度及び転写性に優れており、また感熱転写時にブロッキ
ングを生じる虞れがないため、耐久性に優れた鮮明な転
写像を容易に形成できる。特に高速で転写像を形成する
のに好適である。また、汎用有機溶剤に可溶な材料を用
いているため、基材上にソルベントコーティングにより
容易に表面処理剤層を形成することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に表面処理剤層を有する感熱転
    写用受像シートであって、該表面処理剤層がガラス転移
    点−20〜+30℃且つ流動開始温度100℃以上の結
    晶性ポリエチレンからなることを特徴とする感熱転写用
    受像シート。
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