JP2590833C - - Google Patents

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JP2590833C
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resin
thermal transfer
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rosin ester
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、サーマルヘッドやサーマルペン等を用いて、転写方式により文字や
画像を記録する感熱転写記録に用いる感熱転写記録体に関するものである。 (従来技術) 近年、サーマルヘッドを用いた感熱転写記録方式は、記録装置が比較的低価格
であること、印字時の騒音が少ないこと、記録装置の保守が容易なことなどの利
点により数多く用いられている。 又、この特徴を生かして、ラベル業界においては、この方式を用いて、ラベル
上へバーコード、商品名、価格等を印字し、小ロット品種のラベルを作成してい
る。ラベル上のバーコードは、例えばライトペンを用いて読み とるが、その際ライトペンの先での摩耗のため、転写インキから成るバーコード
の形体がこわれ、正確な情報が読めなくなることがよくある。また、バーコード
印字したラベルを貼付した商品が取り扱い中に回りのものと触れることによって
も同じようなことが起こりやすい。現在、感熱転写記録に使用されている感熱転
写記録体の転写層を構成するワックス系の熱転写インキは、それ自体が軟らかい
ために耐摩性におとり、又、ミラーコート紙等の樹脂コート紙上に印字した場合
には、特に耐摩性が低下する。 (発明の目的) 本発明は以上のような事情に鑑み成されたものであり、印字された文字が非常
に耐摩性にすぐれている感熱転写記録体の提供を目的とする。 (発明の詳述) 以下図面を参照して本発明を詳細に説明する。第1図は本発明による感熱転写
記録体(1)の一実施例の概略構成を示しており、(2)は基材、(3)は剥離
層、(4)は着色層、(5)は接着層を示している。 本発明の感熱転写記録体は、このような構成には限定されず、第2図に示すよ
うにスティッキング防止のために保護層(6)を設けた構成であってもよい。 このような構成のうち、基材(2)としては、感熱転写記録体の支持体として
一般的に用いられるフィルムやシートであればよく、具体的には、ポリエステル
延伸フィルム、コンデンサー紙等があげられる。 この上に設ける剥離層(3)は、基材(2)と後述する着色層(4)の間にあ
り、転写時の剥離の度合を一定にし、鮮明な印字を得るためのものである。その
構成物 質としては、融点が50〜200℃のカルナウバワックス、ライスワックス、キ
ャンデリラワックス、モンタンワックス、パラフィンワックスを主体とする組成
物が挙げられる。 一方、着色層(4)は、熱可塑性樹脂と着色料(顔料;染料)を主成分とし、
ワックスを含まない組成物から成る。熱可塑性樹脂としては、エチレンビニルア
セテート樹脂,アクリル樹脂,ポリアミド樹脂,ロジンエステル,水添ロジンエ
ステル,過水添ロジンエステル,ケトン樹脂のうちのいずれかである。 接着層(5)は、受像紙との接着性向上を役目とする軟化点が90〜180℃
のポリアミド樹脂を主成分とするものである。又この層は色材を含まないため、
印字の際の地汚れを防止する役目もある。このポリアミド樹脂は、剥離層、着色
層の膜厚によって物性をかえる必要がある。剥離層、着色層を足した厚みが厚い
場合には、前述の軟化点の範囲内で低軟化点、低溶融粘度のものが、又、逆に薄
い場合は、高軟化点、高溶融粘度のものがよい。又、この樹脂の軟化点が90℃
以下の場合は、記録体自体の保存性が低下し、180℃以上の場合は、転写時に
転写しない事態が起こるので、この範囲に限定する必要がある。 第2図に示す保護層(6)は、スティッキングを防止するために設けたもので
、ポリオレフィン樹脂、ニトロセルロース樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、
ポリイミド樹脂等の耐熱性良好な樹脂にシリコンオイル等の滑剤を含んだもので
ある。 (発明の効果) 本発明は以上のような構成であるので、トップ層であ る接着層の接着力が向上し、印字の際、受像紙と強く密着し、又、接着層はポリ
アミド樹脂が主体なので、従来のワックス主体のものより硬く、総合的に非常に
耐摩耗性が向上する。 (実施例) 以下本発明の好ましい実施例を示す。 厚さ5.7μmのポリエステル延伸フィルムにまず表1に示す組成のワニスを
、乾燥時重量で1.5g/m2の割合で均一に塗工し剥離層を形成した。次に、
この剥離層の上に表2に示す組成のインキを乾燥時重量で0.8g/m2の割合
で均一に塗工し、着色層を形成した。最後に表3に示す組成のワニスを着色層上
に乾燥時重量で0.5g/m2の割合で塗工して、感熱転写リボンを作成した。 この感熱転写リボンを使用して下記の条件で評価を行なった。 まず前述の方法で作成した感熱転写リボンと、5.7μmポリエステル延伸フ
ィルムにワックス、顔料を主成分とするホットメルトタイプのインキを2.5g
/m2の割合で塗工した1層タイプ比較用感熱転写リボンとを、バーコード印字
用熱転写プリンターに順次装填し、樹脂コート紙と上質紙のラベルに印字し、そ
の印字物を評価した。 評価項目としては、印字性(印字されたものの鮮明さ)、地汚れ、耐摩性であ
る。 印字性と地汚れは目視評価、耐摩性は、ガクシン式耐摩耗試験機にて、50回
綿布でこすり、綿布へのインキの移りと、印字物の擦りによる汚れ具合の目視に
よる評価である。その結果を表4に記す。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の一実施例の概略構成説明図、第2図は本発明の他の実施例の
概略構成説明図である。 (1)……熱転写記録体 (2)……基材 (3)……ハクリ層 (4)……インキ層 (5)……接着層 (6)……保護層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】基材の一方の面に熱溶融性の組成物を主成分とする感熱転写層を少
    なくとも設けて成る感熱転写記録体において、該感熱転写層は、剥離層、着色層
    、接着層の3層から成り、該剥離層は融点が50〜200℃のワックスを主体と
    する組成物から成り、該着色層は着色料と熱可塑性樹脂を主体とし、ワックスを
    含まない組成物より成り、且つ該熱可塑性樹脂はエチレンビニルアセテート樹脂
    ,アクリル樹脂,ポリアミド樹脂,ロジンエステル,水添ロジンエステル,過水
    添ロジンエステル,ケトン樹脂のうちのいずれかであって、更に該接着層は軟化
    点が90〜180℃のポリアミド樹脂を主成分とする組成物から成ることを特徴
    とする感熱転写記録体。

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