JP2001010198A - 複写偽造防止用シート - Google Patents

複写偽造防止用シート

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JP2001010198A
JP2001010198A JP18644199A JP18644199A JP2001010198A JP 2001010198 A JP2001010198 A JP 2001010198A JP 18644199 A JP18644199 A JP 18644199A JP 18644199 A JP18644199 A JP 18644199A JP 2001010198 A JP2001010198 A JP 2001010198A
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Japan
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JP18644199A
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Emiko Tomon
恵美子 外門
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潜像の視認困難性を高めることができるととも
に、解像度が高いコピー機に対応して、全体の網点スク
リーン濃度を下げたとしても、複写物においては、潜像
を現出させることができ、また、この潜像の視覚的な認
識も容易である偽造防止用シートを提供する。 【解決手段】偽造防止用シート1は、シート基材2面
に、所定のスクリーン濃度の網点スクリーンからなる、
肉眼では識別困難な第1パターンたる背景4と第2パタ
ーンたる潜像3を施し、潜像3の網点スクリーンを、不
均一な大きさの網点の集合をもって構成し、この潜像3
に部分的に重なるように、図柄5を施したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピー機による複
写物に潜像が現出して複写物であるか否かを判別可能と
する複写偽造防止用シートに関し、特に、シート基材面
に、所定のスクリーン濃度の網点スクリーンからなる、
肉眼では識別困難な第1パターンと第2パターンが施さ
れ、これら第1パターンと第2パターンの少なくとも一
方の網点スクリーンが、不均一の大きさの網点の集合を
もって構成されている複写偽造防止用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特殊なスクリーン版で印刷し
たシートを複写すると、実物のシート上では見えなかっ
た潜像(警告文字)が複写物上に現出することにより、
複写物であるか否かを判別可能とするヒドンワード法が
知られており、このヒドンワード法では、線数の異なる
同じ濃度のスクリーン版を2種類用いて、一方を潜像と
し他方を背景とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ヒドンワード法では、20%程度のスクリーン濃度を有
する網点スクリーンを使用するのが一般的であるが、解
像度が向上した最近のコピー機で複写すると、20%程
度のスクリーン濃度では、複写物における潜像と背景の
区別がつかないという不都合を生じてしまう。この不都
合を解消して、潜像のみを現出させ、背景は現出させな
いようにするには、背景のスクリーン濃度を下げ、これ
にともなって潜像のスクリーン濃度も下げればよい。し
かし、コピー機のコピー濃度調整を低く設定した場合に
は、複写物において潜像も現出しなくなるという新たな
不都合を生じる。
【0004】現在、最も一般的に採用されている背景と
潜像との網点スクリーン線数の組み合わせは、背景15
0〜200線に対し潜像50〜80線程度である。この
ような条件で、解像度の高いコピー機に対応するために
は、網点スクリーン濃度を全体として15%未満とする
必要があり、かつ、その条件であってもコピー調整濃度
を最も低くした場合に、潜像が状態よく現出されるよう
にするためには、スクリーン色によっても多少異なる
が、潜像の網点スクリーン中に最低18%程度の網点が
存在し、この存在率はできるだけ高いほうがよい。
【0005】本願出願人は、上述の不都合を解消するも
のとして、既に、特開平9−295484号公報で開示
された複写偽造防止用シートを提案している。本発明の
前提となる、この特開平9−295484号公報で開示
されている原理は、次ぎの通りである。すなわち、例え
ば、潜像の網点スクリーン版を、65線20%の網点に
加え、同じ線数でスクリーン濃度5,10,15%など
の網点の大きさの異なる網点スクリーンを分散させて適
度な割合で混ぜて構成することにより、潜像の網点スク
リーン全体として、その濃度を10%程度に下げること
ができ、しかも、コピー濃度を最も低くした場合でも、
その網点スクリーン中に65線20%の網点も特定割合
含まれるため、複写物上に潜像が現出する、というもの
である。
【0006】このような構成の潜像の網点スクリーン版
を採用すれば、例えば、背景の175線の網点スクリー
ンの濃度も10%程度に下げることにより、解像度が高
いコピー機にも対応でき、実物のシート上で潜像を肉眼
で判別できないが、その複写物においては潜像のみが現
出し、複写物であるか否かを判別できる。
【0007】しかし、網点の大きさを不均一に指定して
版を作成することは容易ではない。そこで、図4に示す
ように、例えば、65線30%のネガ版Aと65線30
%のポジ版Bを任意の角度θで重ね合わせると、ネガ版
Aにおける個々の網点で、それぞれにおいて欠ける部分
が出てくるため、欠けた部分だけ面積が減り、この重ね
合わせにより得られた網点スクリーンは、全体としての
平均スクリーン濃度が30%よりも下がり、網点の大き
さが不均一になった網点スクリーンを簡便、かつ容易に
得ることができる。
【0008】そして、特開平9−295484号公報に
あるように、背景の網点スクリーンを線数150〜20
0線、特に175線、スクリーン濃度を7〜15%、特
に14%とする一方、潜像の網点スクリーンを、ネガ版
50〜80線、特に65線、濃度を15〜25%、特に
20%とし、ポジ版25〜35線、特に30線、濃度を
30〜50%、特に40%とし、この両版を30度の角
度で重ね合わせて得た網点スクリーン版にて施すと好適
であり、この場合には、潜像の網点スクリーンの平均濃
度も14%程度に低下できるとともに、その中の濃度1
8%以上となる網点の存在率は75%以上にもなり、潜
像を良好に現出できることを確認している。
【0009】ところが、この特開平9−295484号
公報で提案した複写偽造防止用シートは、コピー機のコ
ピー濃度調整を低く設定した場合でも、複写物において
潜像のみが現出し、背景が現出することはないが、実物
のシートにおける潜像の視認困難性に劣り、極めて注意
深く観察すると、潜像を視覚的に確認しうる場合もあり
うるという、問題があった。本発明は、この特開平9−
295484号公報で提案した複写偽造防止用シートを
さらに改良し、前記問題を解決して、実物のシートにお
ける潜像の視認困難性を高めた複写偽造防止用シートを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本願発明の請求項1に記載した複写偽造防止用シー
トは、シート基材面に、所定のスクリーン濃度の網点ス
クリーンからなる、肉眼では識別困難な第1パターンと
第2パターンが施され、これら第1パターンと第2パタ
ーンの少なくとも一方の網点スクリーンが、不均一な大
きさの網点の集合をもって構成されている複写偽造防止
用シートであって、前記不均一な大きさの網点の集合を
もって構成されたパターンに部分的に重なるように、図
柄を施したものである。この図柄は、実物のシートで
は、部分的に重なったパターンの隠蔽性を高める一方、
複写物では、いわゆる空白補完効果が機能することによ
り、前記パターンを視覚によって認識することに支障を
きたさないように施す。
【0011】また、同じく上記目的を達成するために、
本願発明の請求項2に記載した複写偽造防止用シート
は、シート基材面に、線数150〜200線、濃度7〜
15%の範囲から選択した網点スクリーンからなる肉眼
では識別困難な第1パターンと、線数50〜80線、濃
度15〜20%の範囲から選択したネガ版と、線数25
〜35線、濃度30〜50%の範囲から選択したポジ版
とを所定の重ね角度で重ね合わせて得た、不均一な大き
さの網点の集合をもって構成されている網点スクリーン
からなる、肉眼では識別困難な第2パターンとが施され
てなる複写偽造防止用シートであって、前記第2パター
ンに部分的に重なるように、図柄を施したものである。
この図柄は、実物のシートでは、部分的に重なった第2
パターンの隠蔽性を高める一方、複写物では、いわゆる
空白補完効果が機能することにより、前記第2パターン
を視覚によって認識することに支障をきたさないように
施す。
【0012】上述した空白補完効果とは、人間の視覚
は、単一の空間、例えば白い紙面上、あるいは均一な印
刷面上に、ランダムに存在する、線や抽象的図形を文字
や具体的図形(人、動物など)として認識することはで
きないが、その線や抽象図形が文字や具体的図形の一部
であると判断した場合には、欠落した部分を想像によっ
て補って、認識することができる効果をいう。本発明で
は、この効果を利用して、不均一な大きさの網点の集合
をもって構成されている網点スクリーンからなるパター
ンの一部を、図柄で欠落させることにより、実物のシー
トでは、前記パターンを文字や具体的図形として視覚的
に認識する困難性をより高める一方、複写物では、欠落
部分があっても前記パターンを文字や具体的図形として
視覚的に認識できるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面の図1〜図3に基づいて詳細に説明する。こ
こで、図1は偽造防止用シートの概略的な平面図、図2
はそのX部分の拡大説明図、図3は複写後の偽造防止用
シートの概略的な平面図である。
【0014】図1に示すように、偽造防止用シート1
は、複写物の表面に「TF」という警告文字の潜像3を
現出させるもので、図では明らかでないが、シート基材
2面にシアン刷色により、網点スクリーン線数175
線、濃度14%からなる第1パターンたる背景4と、網
点スクリーンをネガ版65線20%と、ポジ版30線4
0%とを30度の重ね角度で重ね合わせて得た網点スク
リーン版で印刷してなる第2パターンたる潜像3を有し
てなる。
【0015】図2の拡大図に示すように、潜像3を構成
する網点スクリーンは平均濃度が14%程度であって、
不均一な大きさの網点Pの集合からなり、その網点スク
リーン中に65線18%の網点も75%程度存在してい
る。
【0016】そして、図1に示すように、潜像3と部分
的に重なるようにして、鳳凰の図柄5を印刷している。
この図柄は、実物の偽造防止用シート1においては、潜
像3の視認困難性を高める一方、偽造防止用シート1の
複写物においては、いわゆる空白補完効果が機能するよ
うに施されている。
【0017】以上のように構成した、偽造防止用シート
1によれば、実物の偽造防止用シート1においては、図
柄5により潜像3の視認困難性を高めて、潜像3を視覚
的に認識困難とする一方、偽造防止用シート1の複写物
においては、潜像3が前記図柄5により覆われて部分的
に欠落状態となっても、いわゆる空白補完効果が機能す
るので、前記潜像3を視覚的に認識することができる。
そして、前記偽造防止用シート1を市販のコピー機で、
段階的にコピー濃度調整を変えて複写物を得た場合、そ
のコピー濃度の全範囲について良好に潜像3が現出する
ことを確認した。
【0018】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、例えば、潜像3を施すための網点
スクリーン版は、2つの版を所定角度で重ね合わせて得
るほか、同様な構成の版を新たに作成してもよいもので
ある。また、潜像3が「TF」の警告文字に限られない
ことはもちろんであり、図柄5も鳳凰に限定されないも
のである。さらに、潜像3と背景4の網点スクリーンを
反対にして構成し、複写すると、潜像3がいわゆる白抜
き状態で現出するよう構成してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1におけ
る偽造防止用シートによれば、実物のシートにおいて、
図柄を施すことによって、潜像の視認困難性を高めるこ
とができるとともに、意匠性も高めることができ、ま
た、解像度が向上したコピー機に対応して、全体の網点
スクリーン濃度を下げても、複写物においては、潜像を
現出させることができるとともに、この潜像の視覚的な
認識も容易であるという効果を奏する。
【0020】また、本発明の請求項2における偽造防止
用シートによれば、上記効果に加えて、不均一な大きさ
の網点の集合をもって構成された網点スクリーンを簡
便、かつ容易に得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】偽造防止用シートの概略的な平面図。
【図2】図1のX部分の拡大説明図。
【図3】複写後の偽造防止用シートの概略的な平面図。
【図4】網点スクリーンのネガ版とポジ版とを所定の角
度で重ね合わせた状態の概略的な平面図。
【符号の説明】
1 偽造防止用シート 2 シート基材 3 潜像 4 背景 5 図柄 P 網点 A ネガ版 B ポジ版

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材面に、所定のスクリーン濃度
    の網点スクリーンからなる、肉眼では識別困難な第1パ
    ターンと第2パターンが施され、これら第1パターンと
    第2パターンの少なくとも一方の網点スクリーンが、不
    均一な大きさの網点の集合をもって構成されている複写
    偽造防止用シートであって、前記不均一な大きさの網点
    の集合をもって構成されたパターンに部分的に重なるよ
    うに、図柄を施したことを特徴とする複写偽造防止用シ
    ート。
  2. 【請求項2】 シート基材面に、線数150〜200
    線、濃度7〜15%の範囲から選択した網点スクリーン
    からなる肉眼では識別困難な第1パターンと、線数50
    〜80線、濃度15〜20%の範囲から選択したネガ版
    と、線数25〜35線、濃度30〜50%の範囲から選
    択したポジ版とを所定の重ね角度で重ね合わせて得た、
    不均一な大きさの網点の集合をもって構成されている網
    点スクリーンからなる、肉眼では識別困難な第2パター
    ンとが施されてなる複写偽造防止用シートであって、前
    記第2のパターンに部分的に重なるように、図柄を施し
    たことを特徴とする複写偽造防止用シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101468412B1 (ko) 2014-08-27 2014-12-03 한국조폐공사 위조 방지용 인쇄물 및 그에 대한 위조 여부 확인 방법

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