JP2001009107A - パチンコ機の変動入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の変動入賞装置

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JP2001009107A JP2000179617A JP2000179617A JP2001009107A JP 2001009107 A JP2001009107 A JP 2001009107A JP 2000179617 A JP2000179617 A JP 2000179617A JP 2000179617 A JP2000179617 A JP 2000179617A JP 2001009107 A JP2001009107 A JP 2001009107A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入賞空間内を流下する入賞玉の流下状態を入
賞空間内に入賞した玉によっても影響を及ぼすようにし
た変動入賞装置を提供する。 【構成】 可動片35a,35bによって受け入れられ
た入賞玉が、入賞空間32内に配置された転動板49上
を転動する際に玉振分け装置50によってその流下方向
に変化を与えられながら所定の条件が達成されることに
より作動する停留装置70によって停止保持されると、
後続の入賞玉は、該停止保持された入賞玉に衝突してそ
の流下方向を変化させられ、特別入賞口90aに入賞し
易くなるように作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の変動
入賞装置に関し、特に、可動片と、所定の奥行幅を有す
る入賞空間と、該入賞空間の下方に形成された複数の入
賞口と、を備えたパチンコ機の変動入賞装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、打球を受け入れない閉状態と打球
を受け入れ易い開状態とに変換可能な可動片と、該可動
片が開状態において受け入れた打球が流下する所定の奥
行幅を有する入賞空間と、該入賞空間の下方に形成さ
れ、かつ受け入れた打球を普通の入賞とする通常入賞口
と特別の入賞とする特別入賞口とから成る複数の入賞口
と、を備えた変動入賞装置が数多く提案されている。こ
のような変動入賞装置として典型的なものは、前記特別
入賞口に飛入した打球によって特別遊技状態が開始して
一対の可動片を所定の開閉サイクル(可動片の18回の
開閉動作、または10個の打球が入賞するまでのサイク
ル)で開閉動作させ、その開閉動作中に、再度前記特別
入賞口に飛入した打球があったとき、前記開閉サイクル
を最初から開始させ、しかも特別入賞口に打球が入賞す
る限り、そのような開閉サイクルを所定回数(8回)繰
り返すことができるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上記した従来の変動
入賞装置においては、特別遊技状態となって、可動片が
開閉動作を開始して打球を受け入れると、その受け入れ
られた入賞玉が入賞空間内を流下するが、入賞玉の流下
状態は、可動片の開閉タイミングや、あるいは入賞空間
内に設けられた振分け装置の駆動タイミングによって変
化させられて特別入賞口を含む複数の入賞口へ導かれる
ようになっていた。このため、入賞玉の流下状態が単調
となり、遊技者に飽きられ易いという欠点があった。本
発明は、上記の欠点を解消するためになされたものであ
り、その目的とするところは、入賞空間内を流下する入
賞玉の流下状態を可動片の開閉タイミングや振分け装置
の駆動タイミングだけでなく入賞空間内に入賞した玉に
よっても影響を及ぼすようにして、入賞玉の流下状態に
より変化を持たせるようにした変動入賞装置を提供する
ことにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記目的を
達成するために、可動片と、所定の奥行幅を有する入賞
空間と、該入賞空間の下方に形成された複数の入賞口
と、を備えたパチンコ機の変動入賞装置において、前記
複数の入賞口のうち少なくとも1つを特別入賞口とする
とともに、前記入賞空間には、前記複数の入賞口に向け
て下り傾斜する転動板を配置し、前記転動板には、入賞
玉の流下方向に変化を与える玉振分け装置と、所定の条
件が達成されたときに作動し且つその作動中に該転動板
上を流下する玉を停留させる停留装置と、を設け、該停
留装置に停留された玉によって転動板上を転動する後続
の玉を前記特別入賞口に誘導し易くしたことを特徴とす
るものである。
【0005】
【作用】本発明は、可動片によって受け入れられた入賞
玉が、入賞空間内に配置された転動板上を転動する際に
玉振分け装置によってその流下方向に変化を与えられな
がら所定の条件が達成されることにより作動する停留装
置によって停止保持されると、後続の入賞玉は、該停止
保持された入賞玉に衝突してその流下方向を変化させら
れ、特別入賞口に入賞し易くなるように作用する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図8および図9は、この発明の実施
形態が適用されるパチンコ機を示し、図8はパチンコ機
の正面図、図9はその背面図である。図8において、パ
チンコ機1の前面枠2には、金枠3、ガラス扉枠4、前
面板5等が取り付けられ、また前面枠2の裏面には遊技
盤6が着脱自在に取り付けられている。
【0007】遊技盤6には、打球を誘導するとともに遊
技領域7を区画形成する誘導レール8がほぼ円状に植立
されている。遊技領域7のほぼ中央には、この発明の実
施形態である変動入賞装置30が取着されている。な
お、変動入賞装置30については後に詳述する。更に、
遊技領域7には、通常入賞口9a,9b、チューリップ
式入賞口10a,10b、始動入賞口11a〜11c、
および特別遊技状態表示ランプ12a,12b等がそれ
ぞれ設けられている。前記始動入賞口11a〜11cに
対応して始動入賞検出スイッチ13a〜13cが遊技盤
6の裏面に設けられている。
【0008】前記前面板5の表面には、払出された景品
玉を貯溜し、かつ発射位置に打球を供給する上皿14が
固着され、該上皿14の下方の前面枠2の前面には、打
球の弾発力を調節する操作ハンドル15や上皿14に貯
溜しきれなかった景品玉を貯溜する下皿16が取り付け
られている。
【0009】次に、図9において、パチンコ機1の背面
には、機構板17が開閉自在に設けられ、該機構板17
には、前記遊技領域7に設けられた各種の入賞口に入っ
た入賞玉に対応する所定個数の景品玉を払出すための公
知の部品、装置、あるいは機構等が配設されている。例
えば、景品玉タンク18、景品玉払出装置19、入賞玉
処理機構20等である。前記機構板17のほぼ中央に
は、大型の窓開口21が開設され、該窓開口21を介し
て、前記遊技盤6裏面に取り付けられた制御回路基板ケ
ース22および前記変動入賞装置30の裏面を覆うカバ
ーケース23が後方に突出している。
【0010】制御回路基板ケース22内には、前記遊技
盤6に設けられた検出スイッチ等の入力機器からの入力
信号を受けて遊技盤6に設けられた変動入賞装置30の
駆動源や表示ランプ12a,12b等の出力機器に出力
信号を送って、遊技全体の制御を行うマイクロコンピュ
ータ等からなる制御回路基板が収納されている。
【0011】次に、図1ないし図7に基づいて、変動入
賞装置30の構造について説明する。まず、図1ないし
図3に基づいて変動入賞装置の全体について説明する。
図1は変動入賞装置の正面図であり、図2は、変動入賞
装置の正面斜視図であり、図3は、図1に示すA−A′
線で切断した断面図である。
【0012】図において、変動入賞装置30は、前記遊
技盤6に取り付けられる取付板31を有し、該取付板3
1には、縦長の窓部32が形成されている。この窓部3
2の上縁を覆うように上部装飾板を兼ねた逆U字状の障
害受部33と、下縁を覆うように下部装飾板を兼ねたU
字状の下部受部34とが取付板31に取着され、更に、
障害受部33と下部受部34との間には、一対の可動片
35a,35bが水平方向に摺動自在に取り付けられて
いる。この可動片35a,35bは、前記窓部32の上
部に横臥される上部玉誘導板36の先端部に形成された
案内溝36aに可動片35a,35bの下部に形成され
た嵌入突起37a,37b(ただし37bは図示せず)
を遊嵌させて水平方向に案内摺動されるようになってい
る。
【0013】また、可動片35a,35bには、取付板
31の後方に延びる回動軸38a,38bの先端39
a,39b(ただし39bは図示せず)が遊嵌され、該
回動軸38a,38bの後端が作動部材40と係合され
ている。作動部材40のほぼ中央には、電気的な駆動源
としてのソレノイド41のプランジャー42が連結さ
れ、ソレノイド41の動作を作動部材40、回動軸38
a,38bを介して可動片35a,35bに伝達してい
る。すなわち、ソレノイド41が励磁されると可動片3
5a,35bは、水平方向に摺動して開状態となって遊
技盤6上を落下してくる打球を受け入れ、ソレノイド4
1が消磁されると閉状態となって打球を受け入れない。
なお、この実施形態の場合、可動片35a,35bは、
短い時間間隔、例えば、前記始動入賞口11a〜11c
へ打球が入賞した場合には、約0.5秒間隔で開閉制御
され、後述する特別入賞口90aへ入賞した場合には、
約0.75秒間隔で開閉制御される。
【0014】また、取付板31には、前記窓部32の周
縁に沿って後方に突出する凹室周壁43が形成され、こ
の凹室周壁43の後面には、後面カバー枠44が取着さ
れている。そして、この後面カバー枠44と前記凹室周
壁43と前記障害受部33と前記下部受枠34と前記可
動片35a,35bとによって変動入賞装置30の入賞
空間45を形成している。なお、前記後面カバー枠44
の裏面には、変動入賞装置30の各種の駆動源、例えば
前記ソレノイド41や後述する駆動モータ59等を取り
付ける駆動源取付板46が取着され、後面カバー枠44
の下方には、後述する転動板49を含み、かつ停留装置
70を取り付ける下方構成板71が配置されている。
【0015】次に、図3ないし図7を含めて前記入賞空
間45内の構成について説明する。まず、図3におい
て、入賞空間45の上部には、前記した上部玉誘導板3
6が横臥され、可動片35a,35bに受け入れられた
入賞玉を後方へ誘導するようになっている。
【0016】後方へ誘導された入賞玉は、前記後面カバ
ー枠44に形成された入賞玉通過路47を通って、その
入賞玉通過路47の下端に形成された入賞玉出口48か
ら入賞空間45の下方に配置される転動板49上に再度
現われ、下方に向って流下する。前記玉出口48から排
出された入賞玉は、その流下下方に配置され、かつ左右
方向に回動する振分け装置50によって、その流下方向
が変化させられる。この振分け装置50は、ゴルファー
がクラブを握っている状態の意匠が付与され、入賞玉出
口48から排出される入賞玉をゴルフのボールとみなし
て前記クラブが左右に振分けるようになっている。
【0017】この振分け装置50は、図3および図6に
示すように前記後面カバー枠44に軸支された回動軸5
1の一端に固定され、該回動軸51の他端には、上下に
係合ピン53、54が突設された作動部材52が固定さ
れている。上部に設けられた係合ピン53は、前記駆動
源取付板46に左右方向に摺動自在に設けられた摺動部
材55と係合するようになっている。すなわち、摺動部
材55のほぼ中央に形成された係合長穴56に係合ピン
53が挿入され、摺動部材55の左右方向の摺動によ
り、作動部材52が回動軸51を中心にして回動するよ
うになっている。なお、摺動部材55は、前記駆動源取
付板46に植立された案内ピン57a,57bが摺動部
材55の左右両側に形成された案内長穴58a,58b
に挿入されることによって摺動自在に支持されている。
【0018】前記駆動源取付板46には、駆動モータ5
9が取着され、その出力軸の先端には、回転カム60が
固定されている。そして、該回転カム60の偏心した位
置には、偏心ピン61が突設されており、該偏心ピン6
1が前記摺動部材55の係合長穴56内に挿入されてい
る。したがって、駆動モータ59が動作することによっ
て回転カム60が回転し、摺動部材55が左右方向に摺
動する。すると、作動部材52が回動軸51を中心にし
て一定の角度範囲内で左右方向に回動し、該回動軸51
の先端に固定されている振分け部材50も左右方向に回
動する。
【0019】一方、作動部材52の下部に設けられた係
合ピン54は、前記後面カバー枠44の後部に回転自在
に軸65によって軸支された装飾回動部材62の係合長
穴63に挿入されている。装飾回動部材62は、「コ」
字状に形成されており、その両側先端にモグラの意匠を
付与した装飾板64a,64bが固着され、該装飾板6
4a,64bが前記転動板49の後部両側に穿設した開
口67a,67b(第4図参照)から交互に出没するよ
うになっている。すなわち、作動部材52の回動動作が
係合ピン54と係合長穴63との係合により装飾回動部
材62に伝達され、これにより装飾回動部材62が軸6
5を中心にして正面から見た場合に上下方向に回動する
ため、装飾板64a,64bが転動板49内に隠れた
り、現われたりして入賞空間45下部の装飾効果を高め
ている。なお、図示の装飾回動部材62は、前記入賞玉
出口48から排出される入賞玉の流下状態にほとんど影
響を及ぼさないが、転動板49の後部ではなく中央寄り
に配置して振分け部材50によって振分けられた入賞玉
の流下状態を更に変化させるように構成しても良い。
【0020】また、図示の実施形態では、前記入賞玉通
過路47の入口部分に可動片35a,35bによって誘
導された入賞玉を検出する10カウントスイッチ66が
取り付けられ、更に、入賞玉通過路47は、図3に示さ
れるように前記回動軸51を避けるように回動軸51部
分を周回するように構成されている。
【0021】次に前記転動板49に設けられる停留装置
70について説明する。停留装置70は、前記転動板4
9を含む下方構成板71に取り付けられるとともに図7
に示されるように、駆動ソレノイド72と、揺動部材7
7と、出没部材81とから成る。駆動ソレノイド72の
プランジャー73の先端には、連結部材75が連結さ
れ、該連結部材75には、下方構成板71に軸79で軸
支された揺動部材77の揺動突片78が連結ピン76に
よって連結されている。また、揺動部材77の先端に形
成された係合部80には、出没部材81が遊嵌され、該
出没部材81の両端に形成された出没突片82a,82
bが前記転動板49に形成された摺動穴83a,83b
内に収納されている。
【0022】上記のように構成された停留装置70は、
通常の状態、すなわち駆動ソレノイド72が非励磁状態
のときには、プランジャー73に周設されている付勢バ
ネ74の付勢力により出没突片82a,82bが摺動穴
83a,83bの上端位置とほぼ同一平面となるように
上昇した位置で保持され、所定の条件が達成されて駆動
ソレノイド72が励磁されると、プランジャー73が付
勢バネ74の付勢力に抗して吸引されるので、揺動部材
77が揺動し、出没突片82a,82bが摺動穴83
a,83b内に引っ込んで転動板49上に凹穴ができる
ことになる。そして、この凹状の摺動穴83a,83b
は、パチンコ玉の直径とほぼ同じであるため、転動板4
9を流下してきた入賞玉が落ち込んでその位置に停留さ
れることとなる。
【0023】この入賞玉の停留は、駆動ソレノイド72
が励磁されている間中保持されるが、駆動ソレノイド7
2が非励磁状態に戻ると、付勢バネ74の付勢力により
出没突片82a,82bが上昇するので摺動穴83a,
83bで停留されていた入賞玉は押し出されて転動板4
9上を再度流下するようになっている。なお、下方構成
板71は、転動板49の側壁に突設した係合突起84
a,84b(図4及び図5参照;ただし84aは図示せ
ず)を前記凹室周壁43に形成した係合溝(図示せず)
に係合させることによりその前方を支持し、下方構成板
71の後端に形成した係合突片85を前記駆動源取付板
46に穿設した係合穴86(図3参照)に係合させるこ
とによりその後方を支持して、全体として前記取付板3
1に固定されている。
【0024】また、駆動ソレノイド72が、前記可動片
35a,35b用のソレノイド41と異なり取付板31
に対して垂直方向に取り付けられていることによって、
変動入賞装置30の裏面構造において、より自由度の高
い設計構造とすることができる。すなわち、前記駆動ソ
レノイド72をソレノイド41と同一の方向(取付板3
1と平行方向)に取り付けようとすると、その設計上、
駆動ソレノイド72をソレノイド41の下方または左右
いずれか一方の側に取り付けなければならない。しかし
ながら、このような場合に、ソレノイド41が可動片3
5a,35bとの関係で中央に位置するため駆動ソレノ
イド72の一部が取付板31の投影面積範囲から飛び出
して取り付けられる場合があり、このような場合には、
セット化された変動入賞装置30を遊技盤6に取り付け
る際にスムーズに取付穴内に挿入することができないこ
ととなる。これを解決するために、駆動ソレノイド72
の小型のものを使用するすれば良いが、この小型のもの
では繰り返し動作の激しい停留装置70の寿命が短くな
るという欠点があり、ある程度の大きさを有する駆動ソ
レノイド72を使用しなければならない。そこで、図示
した実施形態のように、駆動ソレノイド72を取付板3
1に対して垂直方向に取り付ければ、上述した問題も起
こらず、駆動ソレノイド72の大きさを設定するに当っ
てもきわめて自由に選択することができる。
【0025】前記転動板49の流下下方には、複数の入
賞口90a〜90cが形成されている。この複数の入賞
口90a〜90cは、前記下部受部34に形成された一
対の入賞口区画突片91a,91bによって区画形成さ
れ、該入賞口区画突片91a,91bによって挟まれる
中央の入賞口を特別入賞口90aとし、左右の入賞口を
通常入賞口90b,90cとしている。特別入賞口90
aには、V入賞玉検出スイッチ92が設けられ、特別遊
技状態となることを検出するとともに、特別遊技状態中
における検出により、可動片35a,35bを再度、最
初から摺動させるための信号を検出するものである。な
お、入賞空間45内には、前記上部玉誘導板36の上部
に可動片35a,35bの開閉サイクル回数を表示する
8個のLEDランプ68と前記後面カバー枠44の前面
に1回の開閉サイクル中に可動片35a,35bによっ
て誘導されて、前記10カウントスイッチ66で検出さ
れた入賞玉数を表示する7セグメントLED69も設け
られている。
【0026】上述した転動板49上の停留装置70と複
数の入賞口90a〜90cの関係について図4及び図5
を参照して説明すると、図4に示すように停留装置70
が作動していない状態、すなわち、駆動ソレノイド72
が非励磁の状態においては、入賞玉出口48から排出さ
れる入賞玉は、振分け装置50の回動タイミングによっ
てその流下方向を変化させられ転動板49上を下方に向
って流下し、複数の入賞口90a〜90cのいずれかに
入賞する。この場合、複数の入賞口90a〜90cのい
ずれの入賞口に入賞するか否かは、振分け装置50と入
賞玉出口48から排出される入賞玉との接触するタイミ
ングによって決定されるものであり、どの入賞口への入
賞率が高いかは一概に言えない。
【0027】一方、図5に示すように停留装置70が作
動した状態、すなわち、駆動ソレノイド72が励磁した
状態においては、入賞玉出口48から排出された入賞玉
のうちあるものは凹状になっている摺動穴83a,83
bに落ち込み、その位置で停留される。すると、その後
から入賞玉出口48から排出される入賞玉は、振分け部
材50によって左右両端側に変化させられないかぎり、
停留している入賞玉に衝突して主として中央寄りに流下
方向を変化させられ、特別入賞口90aに入賞し易くな
る。このように転動板49上を流下する入賞玉は、振分
け装置50だけでなく、先に排出された入賞玉であっ
て、停留装置70によって停留されている入賞玉に衝突
してその流下方向が変化させられる。なお、転動板49
上に形成される摺動穴83a,83bの設置位置、例え
ば、2つの摺動穴83a,83bの間隔や、長手方向の
位置等を変化させることによって特別入賞口90aへの
入賞率を調節できることは言うまでもない。
【0028】また、図示の実施形態においては、取付板
31の中央左右および凹室周壁43の左右に1つのラン
プ88aまたは88b(図2参照;ただし88aは図示
省略)によって装飾される凸レンズ状の装飾板87a,
87cまたは87b,87d(図1参照;これにはゴル
フボールの意匠が付与されている)が設けられ、取付板
31の前方および前記入賞空間45の装飾効果を高めて
いる。更に、前記後面カバー枠44の一側部には、三角
形状のLEDランプ89が複数個配設され、木の意匠と
して入賞空間45内を装飾している。
【0029】次に、上記した実施形態の動作を図10の
フロー図に基づいて説明する。なお、図10に示す動作
は、前記制御回路基板ケース22内に設けられたマイク
ロコンピュータを含む制御回路によってなされる。
【0030】まず、電源が投入されると、すべてが初期
化される。次に、遊技客が、操作ハンドル15を操作し
て、打球を遊技領域7内に打ち込む。すると、ステップ
S1において、打ち込まれた打球が始動入賞口11a〜
11cに入賞したか否かが監視される。始動入賞玉がな
い場合には、上記監視を繰り返す。一方、始動入賞口1
1a〜11cのいずれかに打球が入賞した場合には、対
応する始動入賞検出スイッチ13a〜13cが作動し
て、可動片35a,35bの約0.5秒間の摺動を1回
または2回行う(ステップS2 )。次いで、ステップS
3 において、可動片35a,35bが開放している間に
入賞空間45内に入賞した玉が、特別入賞口(V入賞と
いう)90aに入賞したか否かが監視される。特別入賞
口90aに入賞玉がない場合には、ステップS1 に戻
る。
【0031】一方、特別入賞口90aに入賞玉があった
場合には、特別遊技状態となり、V入賞玉検出スイッチ
92の検出出力により、まず継続回数の初期化(V=
0)が行われ(ステップS4 )、継続回数の加算(V=
V+1)と、RAM、タイマー、デジタル表示器等の初
期化が行われ(ステップS5 )、次のステップS6 へ進
む。
【0032】ステップS6 では、可動片35a,35b
の摺動動作が開始して、約0.75秒間隔で摺動動作を
行う。次いで、ステップS7 において、V入賞、すなわ
ち特別入賞口90aに入賞玉があったか否かが監視され
る。V入賞があった場合には、前記ステップS5 へ戻
る。
【0033】一方、V入賞がない場合には、可動片35
a,35bの摺動回数が10回を超えたか否かが監視さ
れる(ステップS8 )。摺動回数が10回を超えていな
いときには、更にステップS9 で10カウントスイッチ
66で検出された信号を計数する10カウントカウンタ
ーの計数値が3より大きいか否かが監視される。可動片
35a,35bの摺動回数が10を超え11回目である
とき、または10カウントカウンターの計数値が3より
大きい値であるときには、駆動ソレノイド72がONさ
れ、出没部材81の出没突片82a,82bが摺動穴8
3a,83bから落ち込み、転動板49上に凹穴を形成
する(ステップS10)。このステップS8 、S9 が停留
装置70を作動させるための所定の条件である。ステッ
プS9 において、10カウントカウンターの計数値が3
以下である場合は、再度、前記ステップS7 へ戻り、ス
テップS7 〜S9 の処理を繰り返す。
【0034】前記ステップS10において、駆動ソレノイ
ド72がONされた後に、継続回数が8回目であるか否
かが監視される(ステップS11)。継続回数が8回目未
満である場合には、更にV入賞、すなわち特別入賞口9
0aに入賞玉があったか否かが監視される(ステップS
12)。そして、V入賞があった場合には、駆動ソレノイ
ド72をOFFとした後に(ステップS13)、前記ステ
ップS5 へ戻り、再度上記した制御動作を繰り返す。
【0035】一方、継続回数が8回である場合、または
V入賞がない場合には、ステップS14へ進んで、前記1
0カウントカウンターの計数値が10か否かが監視され
る。10カウントカウンターの計数値が10未満の場合
には、更にステップS15で可動片35a,35bの摺動
回数が18回完了であるか否かが監視される。可動片3
5a,35bの摺動回数が18回未満である場合には、
ステップS11へ戻り、再度上記した制御動作を繰り返
す。
【0036】一方、10カウントカウンターの計数値が
10である場合、または可動片35a,35bの摺動回
数が18回完了である場合には、特別遊技状態が終了
し、可動片35a,35bの摺動動作を終了させるとと
もに前記駆動ソレノイド72をOFFとした後に(ステ
ップS16)、前記ステップS1 へ戻り、再度始動入賞の
有無を監視する。なお、ステップS14において、10カ
ウントカウンターの計数値が10を計数した時点でV入
賞の検出がない場合であっても、10個目の入賞玉が検
出されるまでの間に時間がかかるため、可動片35a,
35bによって取り入れられた入賞玉が、入賞空間45
に残留している場合がある。また、ステップS15におい
て、摺動回数が18回完了した時点でV入賞の検出がな
い場合であっても、可動片35a,35bの最後の開閉
によって取り入れられた入賞玉が、入賞空間45に残留
している場合がある。これらの場合であって、かつV<
8のときに、その残留している入賞玉が特別入賞口90
aに入賞したときには、再度ステップS5 に戻るように
しないと遊技客との間にトラブルが起こるため、ステッ
プS16の次に一定時間(例えば2秒間)だけV入賞があ
るか否かの監視を行わせるステップS17を設けるように
した方が好ましい。また、ステップS17において設定し
た一定時間を経過し、その後に残留の入賞玉をV入賞検
出したような場合には、ステップS4 へ戻るようにプロ
グラムすることもできる。
【0037】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態においては、可動片35a,35bによって誘
導された入賞玉は、当初振分け装置50によってのみ、
その流下方向を変化させられて複数の入賞口90a〜9
0cのいずれかへ導かれ、開閉サイクルがある程度進ん
だ後に、停留装置70が作動して入賞玉が停留された場
合、該停留された入賞玉に後続の入賞玉が衝突して複数
の入賞口90a〜90cのうち特別入賞口90aに入賞
する確率を高めるようにしているので、所定の開閉サイ
クルを継続できる可能性が高くなり、遊技客にとって興
趣のあるゲームを提供することができる。
【0038】なお、上記動作説明において、振分け装置
50の動作開始については説明しなかったが、電源投入
時から動作させても良いし、あるいは、始動入賞口11
a〜11cへの入賞があることに応じて、または、特別
入賞口90aへの入賞があることに応じて動作させるよ
うにしても良い。
【0039】また、上述の実施形態では、可動片35
a,35bとして、水平方向に摺動するものを例示した
が、これに限ることなく、例えば、一対の開閉翼片を回
動軸を中心にして回動動作させるものや、あるいは遊技
盤面に対して前後方向に開閉する開閉扉を開閉動作させ
るものであっても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明は、可動片によって受け入れられ
た入賞玉が、入賞空間内に配置された転動板上を転動す
る際に玉振分け装置によってその流下方向に変化を与え
られながら所定の条件が達成されることにより作動する
停留装置によって停止保持されると、後続の入賞玉は、
該停止保持された入賞玉に衝突して特別入賞口への入賞
確率が高められるので、入賞空間内に入賞した入賞玉の
流下状態がより変化させられて遊技客にとって興趣のあ
る変動入賞装置を提供することができる。また、停留装
置が複数の入賞口に向って傾斜する転動板上に形成され
ているので、その形成される位置を調節することによ
り、複数の入賞口のうち特別の利益を遊技客に与えるこ
とができる特別入賞口への入賞確率を調節することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る変動入賞装置の正面図である。
【図2】変動入賞装置の正面斜視図である。
【図3】図1におけるA−A′線で切断した断面図であ
る。
【図4】停留装置の作用を示す斜視図である。
【図5】同じく停留装置の作用を示す斜視図である。
【図6】振分け装置だけを示したの斜視図である。
【図7】停留装置だけを示した分解斜視図である。
【図8】実施形態の変動入賞装置が適用されるパチンコ
機の正面図である。
【図9】パチンコ機の背面図である。
【図10】実施形態の変動入賞装置の動作を示すフロー
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 35a,35b 可動片 45 入賞空間 49 転動板 70 停留装置 90a 特別入賞口 90b,90c 通常入賞口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月14日(2000.7.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ機の変動入賞装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の変動
入賞装置に関し、特に、可動片と、所定の奥行幅を有す
る入賞空間と、該入賞空間の下方に形成された複数の入
賞口と、を備えたパチンコ機の変動入賞装置の改良に関
するものである。
【従来の技術】従来、打球を受け入れない閉状態と打球
を受け入れ易い開状態とに変換可能な可動片と、該可動
片が開状態において受け入れた打球が流下する所定の奥
行幅を有する入賞空間と、該入賞空間の下方に形成さ
れ、かつ受け入れた打球を普通の入賞とする通常入賞口
と特別の入賞とする特別入賞口とから成る複数の入賞口
と、を備えた変動入賞装置が数多く提案されている。こ
のような変動入賞装置として典型的なものは、前記特別
入賞口に飛入した打球によって特別遊技状態が開始して
一対の可動片を所定の開閉サイクル(可動片の18回の
開閉動作、または10個の打球が入賞するまでのサイク
ル)で開閉動作させ、その開閉動作中に、再度前記特別
入賞口に飛入した打球があったとき、前記開閉サイクル
を最初から開始させ、しかも特別入賞口に打球が入賞す
る限り、そのような開閉サイクルを所定回数(8回)繰
り返すことができるようにしたものがある。
【発明が解決しようとする問題点】上記した従来の変動
入賞装置においては、特別遊技状態となって、可動片が
開閉動作を開始して打球を受け入れると、その受け入れ
られた入賞玉が入賞空間内を流下するが、入賞玉の流下
状態は、可動片の開閉タイミングや、あるいは入賞空間
内に設けられた振分け装置の駆動タイミングによって変
化させられて特別入賞口を含む複数の入賞口へ導かれる
ようになっていた。このため、入賞玉の流下状態が単調
となり、遊技者に飽きられ易いという欠点があった。本
発明は、上記の欠点を解消するためになされたものであ
り、その目的とするところは、入賞空間内を流下する入
賞玉の流下状態を可動片の開閉タイミングや振分け装置
の駆動タイミングだけでなく入賞空間内に入賞した玉に
よっても影響を及ぼすようにして、入賞玉の流下状態に
より変化を持たせるようにした変動入賞装置を提供する
ことにある。
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記目的を
達成するために、可動片と、所定の奥行幅を有する入賞
空間と、該入賞空間の下方に形成された複数の入賞口
と、を備えたパチンコ機の変動入賞装置において、該変
動入賞装置内に入賞した打玉のすべてを検出する入賞玉
検出手段を備え、該入賞玉検出手段によって検出された
玉が入賞可能な前記複数の入賞口のうち少なくとも1つ
を特別入賞口とするとともに、前記入賞空間には、前記
複数の入賞口に向けて下り傾斜する転動板を配置し、前
記転動板には、入賞玉の流下方向に変化を与える玉振分
け装置と、所定の条件が達成されたときに作動し且つそ
の作動中に該転動板上を流下する玉を停留させる停留装
置と、を設け、該停留装置に停留された玉によって転動
板上を転動する後続の玉を前記特別入賞口に誘導し易く
したことを特徴とするものである。
【作用】本発明は、可動片によって受け入れられた入賞
玉が、入賞玉検出手段によって検出された後に入賞空間
内に配置された転動板上を転動する際に玉振分け装置に
よってその流下方向に変化を与えられながら所定の条件
が達成されることにより作動する停留装置によって停止
保持されると、後続の入賞玉は、該停止保持された入賞
玉に衝突してその流下方向を変化させられ、特別入賞口
に入賞し易くなるように作用する。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図8および図9は、この発明の実施
形態が適用されるパチンコ機を示し、図8はパチンコ機
の正面図、図9はその背面図である。図8において、パ
チンコ機1の前面枠2には、金枠3、ガラス扉枠4、前
面板5等が取り付けられ、また前面枠2の裏面には遊技
盤6が着脱自在に取り付けられている。遊技盤6には、
打球を誘導するとともに遊技領域7を区画形成する誘導
レール8がほぼ円状に植立されている。遊技領域7のほ
ぼ中央には、この発明の実施形態である変動入賞装置3
0が取着されている。なお、変動入賞装置30について
は後に詳述する。更に、遊技領域7には、通常入賞口9
a,9b、チューリップ式入賞口10a,10b、始動
入賞口11a〜11c、および特別遊技状態表示ランプ
12a,12b等がそれぞれ設けられている。前記始動
入賞口11a〜11cに対応して始動入賞検出スイッチ
13a〜13cが遊技盤6の裏面に設けられている。前
記前面板5の表面には、払出された景品玉を貯溜し、か
つ発射位置に打球を供給する上皿14が固着され、該上
皿14の下方の前面枠2の前面には、打球の弾発力を調
節する操作ハンドル15や上皿14に貯溜しきれなかっ
た景品玉を貯溜する下皿16が取り付けられている。次
に、図9において、パチンコ機1の背面には、機構板1
7が開閉自在に設けられ、該機構板17には、前記遊技
領域7に設けられた各種の入賞口に入った入賞玉に対応
する所定個数の景品玉を払出すための公知の部品、装
置、あるいは機構等が配設されている。例えば、景品玉
タンク18、景品玉払出装置19、入賞玉処理機構20
等である。前記機構板17のほぼ中央には、大型の窓開
口21が開設され、該窓開口21を介して、前記遊技盤
6裏面に取り付けられた制御回路基板ケース22および
前記変動入賞装置30の裏面を覆うカバーケース23が
後方に突出している。制御回路基板ケース22内には、
前記遊技盤6に設けられた検出スイッチ等の入力機器か
らの入力信号を受けて遊技盤6に設けられた変動入賞装
置30の駆動源や表示ランプ12a,12b等の出力機
器に出力信号を送って、遊技全体の制御を行うマイクロ
コンピュータ等からなる制御回路基板が収納されてい
る。次に、図1ないし図7に基づいて、変動入賞装置3
0の構造について説明する。まず、図1ないし図3に基
づいて変動入賞装置の全体について説明する。図1は変
動入賞装置の正面図であり、図2は、変動入賞装置の正
面斜視図であり、図3は、図1に示すA−A′線で切断
した断面図である。図において、変動入賞装置30は、
前記遊技盤6に取り付けられる取付板31を有し、該取
付板31には、縦長の窓部32が形成されている。この
窓部32の上縁を覆うように上部装飾板を兼ねた逆U字
状の障害受部33と、下縁を覆うように下部装飾板を兼
ねたU字状の下部受部34とが取付板31に取着され、
更に、障害受部33と下部受部34との間には、一対の
可動片35a,35bが水平方向に摺動自在に取り付け
られている。この可動片35a,35bは、前記窓部3
2の上部に横臥される上部玉誘導板36の先端部に形成
された案内溝36aに可動片35a,35bの下部に形
成された嵌入突起37a,37b(ただし37bは図示
せず)を遊嵌させて水平方向に案内摺動されるようにな
っている。また、可動片35a,35bには、取付板3
1の後方に延びる回動軸38a,38bの先端39a,
39b(ただし39bは図示せず)が遊嵌され、該回動
軸38a,38bの後端が作動部材40と係合されてい
る。作動部材40のほぼ中央には、電気的な駆動源とし
てのソレノイド41のプランジャー42が連結され、ソ
レノイド41の動作を作動部材40、回動軸38a,3
8bを介して可動片35a,35bに伝達している。す
なわち、ソレノイド41が励磁されると可動片35a,
35bは、水平方向に摺動して開状態となって遊技盤6
上を落下してくる打球を受け入れ、ソレノイド41が消
磁されると閉状態となって打球を受け入れない。なお、
この実施形態の場合、可動片35a,35bは、短い時
間間隔、例えば、前記始動入賞口11a〜11cへ打球
が入賞した場合には、約0.5秒間隔で開閉制御され、
後述する特別入賞口90aへ入賞した場合には、約0.
75秒間隔で開閉制御される。また、取付板31には、
前記窓部32の周縁に沿って後方に突出する凹室周壁4
3が形成され、この凹室周壁43の後面には、後面カバ
ー枠44が取着されている。そして、この後面カバー枠
44と前記凹室周壁43と前記障害受部33と前記下部
受枠34と前記可動片35a,35bとによって変動入
賞装置30の入賞空間45を形成している。なお、前記
後面カバー枠44の裏面には、変動入賞装置30の各種
の駆動源、例えば前記ソレノイド41や後述する駆動モ
ータ59等を取り付ける駆動源取付板46が取着され、
後面カバー枠44の下方には、後述する転動板49を含
み、かつ停留装置70を取り付ける下方構成板71が配
置されている。次に、図3ないし図7を含めて前記入賞
空間45内の構成について説明する。まず、図3におい
て、入賞空間45の上部には、前記した上部玉誘導板3
6が横臥され、可動片35a,35bに受け入れられた
入賞玉を後方へ誘導するようになっている。後方へ誘導
された入賞玉は、前記後面カバー枠44に形成された入
賞玉通過路47を通って、その入賞玉通過路47の下端
に形成された入賞玉出口48から入賞空間45の下方に
配置される転動板49上に再度現われ、下方に向って流
下する。前記玉出口48から排出された入賞玉は、その
流下下方に配置され、かつ左右方向に回動する振分け装
置50によって、その流下方向が変化させられる。この
振分け装置50は、ゴルファーがクラブを握っている状
態の意匠が付与され、入賞玉出口48から排出される入
賞玉をゴルフのボールとみなして前記クラブが左右に振
分けるようになっている。この振分け装置50は、図3
および図6に示すように前記後面カバー枠44に軸支さ
れた回動軸51の一端に固定され、該回動軸51の他端
には、上下に係合ピン53、54が突設された作動部材
52が固定されている。上部に設けられた係合ピン53
は、前記駆動源取付板46に左右方向に摺動自在に設け
られた摺動部材55と係合するようになっている。すな
わち、摺動部材55のほぼ中央に形成された係合長穴5
6に係合ピン53が挿入され、摺動部材55の左右方向
の摺動により、作動部材52が回動軸51を中心にして
回動するようになっている。なお、摺動部材55は、前
記駆動源取付板46に植立された案内ピン57a,57
bが摺動部材55の左右両側に形成された案内長穴58
a,58bに挿入されることによって摺動自在に支持さ
れている。前記駆動源取付板46には、駆動モータ59
が取着され、その出力軸の先端には、回転カム60が固
定されている。そして、該回転カム60の偏心した位置
には、偏心ピン61が突設されており、該偏心ピン61
が前記摺動部材55の係合長穴56内に挿入されてい
る。したがって、駆動モータ59が動作することによっ
て回転カム60が回転し、摺動部材55が左右方向に摺
動する。すると、作動部材52が回動軸51を中心にし
て一定の角度範囲内で左右方向に回動し、該回動軸51
の先端に固定されている振分け部材50も左右方向に回
動する。一方、作動部材52の下部に設けられた係合ピ
ン54は、前記後面カバー枠44の後部に回転自在に軸
65によって軸支された装飾回動部材62の係合長穴6
3に挿入されている。装飾回動部材62は、「コ」字状
に形成されており、その両側先端にモグラの意匠を付与
した装飾板64a,64bが固着され、該装飾板64
a,64bが前記転動板49の後部両側に穿設した開口
67a,67b(第4図参照)から交互に出没するよう
になっている。すなわち、作動部材52の回動動作が係
合ピン54と係合長穴63との係合により装飾回動部材
62に伝達され、これにより装飾回動部材62が軸65
を中心にして正面から見た場合に上下方向に回動するた
め、装飾板64a,64bが転動板49内に隠れたり、
現われたりして入賞空間45下部の装飾効果を高めてい
る。なお、図示の装飾回動部材62は、前記入賞玉出口
48から排出される入賞玉の流下状態にほとんど影響を
及ぼさないが、転動板49の後部ではなく中央寄りに配
置して振分け部材50によって振分けられた入賞玉の流
下状態を更に変化させるように構成しても良い。また、
図示の実施形態では、前記入賞玉通過路47の入口部分
に可動片35a,35bによって誘導された入賞玉を検
出する10カウントスイッチ66が取り付けられ、更
に、入賞玉通過路47は、図3に示されるように前記回
動軸51を避けるように回動軸51部分を周回するよう
に構成されている。次に前記転動板49に設けられる停
留装置70について説明する。停留装置70は、前記転
動板49を含む下方構成板71に取り付けられるととも
に図7に示されるように、駆動ソレノイド72と、揺動
部材77と、出没部材81とから成る。駆動ソレノイド
72のプランジャー73の先端には、連結部材75が連
結され、該連結部材75には、下方構成板71に軸79
で軸支された揺動部材77の揺動突片78が連結ピン7
6によって連結されている。また、揺動部材77の先端
に形成された係合部80には、出没部材81が遊嵌さ
れ、該出没部材81の両端に形成された出没突片82
a,82bが前記転動板49に形成された摺動穴83
a,83b内に収納されている。上記のように構成され
た停留装置70は、通常の状態、すなわち駆動ソレノイ
ド72が非励磁状態のときには、プランジャー73に周
設されている付勢バネ74の付勢力により出没突片82
a,82bが摺動穴83a,83bの上端位置とほぼ同
一平面となるように上昇した位置で保持され、所定の条
件が達成されて駆動ソレノイド72が励磁されると、プ
ランジャー73が付勢バネ74の付勢力に抗して吸引さ
れるので、揺動部材77が揺動し、出没突片82a,8
2bが摺動穴83a,83b内に引っ込んで転動板49
上に凹穴ができることになる。そして、この凹状の摺動
穴83a,83bは、パチンコ玉の直径とほぼ同じであ
るため、転動板49を流下してきた入賞玉が落ち込んで
その位置に停留されることとなる。この入賞玉の停留
は、駆動ソレノイド72が励磁されている間中保持され
るが、駆動ソレノイド72が非励磁状態に戻ると、付勢
バネ74の付勢力により出没突片82a,82bが上昇
するので摺動穴83a,83bで停留されていた入賞玉
は押し出されて転動板49上を再度流下するようになっ
ている。なお、下方構成板71は、転動板49の側壁に
突設した係合突起84a,84b(図4及び図5参照;
ただし84aは図示せず)を前記凹室周壁43に形成し
た係合溝(図示せず)に係合させることによりその前方
を支持し、下方構成板71の後端に形成した係合突片8
5を前記駆動源取付板46に穿設した係合穴86(図3
参照)に係合させることによりその後方を支持して、全
体として前記取付板31に固定されている。また、駆動
ソレノイド72が、前記可動片35a,35b用のソレ
ノイド41と異なり取付板31に対して垂直方向に取り
付けられていることによって、変動入賞装置30の裏面
構造において、より自由度の高い設計構造とすることが
できる。すなわち、前記駆動ソレノイド72をソレノイ
ド41と同一の方向(取付板31と平行方向)に取り付
けようとすると、その設計上、駆動ソレノイド72をソ
レノイド41の下方または左右いずれか一方の側に取り
付けなければならない。しかしながら、このような場合
に、ソレノイド41が可動片35a,35bとの関係で
中央に位置するため駆動ソレノイド72の一部が取付板
31の投影面積範囲から飛び出して取り付けられる場合
があり、このような場合には、セット化された変動入賞
装置30を遊技盤6に取り付ける際にスムーズに取付穴
内に挿入することができないこととなる。これを解決す
るために、駆動ソレノイド72の小型のものを使用する
すれば良いが、この小型のものでは繰り返し動作の激し
い停留装置70の寿命が短くなるという欠点があり、あ
る程度の大きさを有する駆動ソレノイド72を使用しな
ければならない。そこで、図示した実施形態のように、
駆動ソレノイド72を取付板31に対して垂直方向に取
り付ければ、上述した問題も起こらず、駆動ソレノイド
72の大きさを設定するに当ってもきわめて自由に選択
することができる。前記転動板49の流下下方には、複
数の入賞口90a〜90cが形成されている。この複数
の入賞口90a〜90cは、前記下部受部34に形成さ
れた一対の入賞口区画突片91a,91bによって区画
形成され、該入賞口区画突片91a,91bによって挟
まれる中央の入賞口を特別入賞口90aとし、左右の入
賞口を通常入賞口90b,90cとしている。特別入賞
口90aには、V入賞玉検出スイッチ92が設けられ、
特別遊技状態となることを検出するとともに、特別遊技
状態中における検出により、可動片35a,35bを再
度、最初から摺動させるための信号を検出するものであ
る。なお、入賞空間45内には、前記上部玉誘導板36
の上部に可動片35a,35bの開閉サイクル回数を表
示する8個のLEDランプ68と前記後面カバー枠44
の前面に1回の開閉サイクル中に可動片35a,35b
によって誘導されて、前記10カウントスイッチ66で
検出された入賞玉数を表示する7セグメントLED69
も設けられている。上述した転動板49上の停留装置7
0と複数の入賞口90a〜90cの関係について図4及
び図5を参照して説明すると、図4に示すように停留装
置70が作動していない状態、すなわち、駆動ソレノイ
ド72が非励磁の状態においては、入賞玉出口48から
排出される入賞玉は、振分け装置50の回動タイミング
によってその流下方向を変化させられ転動板49上を下
方に向って流下し、複数の入賞口90a〜90cのいず
れかに入賞する。この場合、複数の入賞口90a〜90
cのいずれの入賞口に入賞するか否かは、振分け装置5
0と入賞玉出口48から排出される入賞玉との接触する
タイミングによって決定されるものであり、どの入賞口
への入賞率が高いかは一概に言えない。一方、図5に示
すように停留装置70が作動した状態、すなわち、駆動
ソレノイド72が励磁した状態においては、入賞玉出口
48から排出された入賞玉のうちあるものは凹状になっ
ている摺動穴83a,83bに落ち込み、その位置で停
留される。すると、その後から入賞玉出口48から排出
される入賞玉は、振分け部材50によって左右両端側に
変化させられないかぎり、停留している入賞玉に衝突し
て主として中央寄りに流下方向を変化させられ、特別入
賞口90aに入賞し易くなる。このように転動板49上
を流下する入賞玉は、振分け装置50だけでなく、先に
排出された入賞玉であって、停留装置70によって停留
されている入賞玉に衝突してその流下方向が変化させら
れる。なお、転動板49上に形成される摺動穴83a,
83bの設置位置、例えば、2つの摺動穴83a,83
bの間隔や、長手方向の位置等を変化させることによっ
て特別入賞口90aへの入賞率を調節できることは言う
までもない。また、図示の実施形態においては、取付板
31の中央左右および凹室周壁43の左右に1つのラン
プ88aまたは88b(図2参照;ただし88aは図示
省略)によって装飾される凸レンズ状の装飾板87a,
87cまたは87b,87d(図1参照;これにはゴル
フボールの意匠が付与されている)が設けられ、取付板
31の前方および前記入賞空間45の装飾効果を高めて
いる。更に、前記後面カバー枠44の一側部には、三角
形状のLEDランプ89が複数個配設され、木の意匠と
して入賞空間45内を装飾している。次に、上記した実
施形態の動作を図10のフロー図に基づいて説明する。
なお、図10に示す動作は、前記制御回路基板ケース2
2内に設けられたマイクロコンピュータを含む制御回路
によってなされる。まず、電源が投入されると、すべて
が初期化される。次に、遊技客が、操作ハンドル15を
操作して、打球を遊技領域7内に打ち込む。すると、ス
テップS1において、打ち込まれた打球が始動入賞口1
1a〜11cに入賞したか否かが監視される。始動入賞
玉がない場合には、上記監視を繰り返す。一方、始動入
賞口11a〜11cのいずれかに打球が入賞した場合に
は、対応する始動入賞検出スイッチ13a〜13cが作
動して、可動片35a,35bの約0.5秒間の摺動を
1回または2回行う(ステップS2 )。次いで、ステッ
プS3 において、可動片35a,35bが開放している
間に入賞空間45内に入賞した玉が、特別入賞口(V入
賞という)90aに入賞したか否かが監視される。特別
入賞口90aに入賞玉がない場合には、ステップS1 に
戻る。一方、特別入賞口90aに入賞玉があった場合に
は、特別遊技状態となり、V入賞玉検出スイッチ92の
検出出力により、まず継続回数の初期化(V=0)が行
われ(ステップS4 )、継続回数の加算(V=V+1)
と、RAM、タイマー、デジタル表示器等の初期化が行
われ(ステップS5 )、次のステップS6 へ進む。ステ
ップS6 では、可動片35a,35bの摺動動作が開始
して、約0.75秒間隔で摺動動作を行う。次いで、ス
テップS7 において、V入賞、すなわち特別入賞口90
aに入賞玉があったか否かが監視される。V入賞があっ
た場合には、前記ステップS5 へ戻る。一方、V入賞が
ない場合には、可動片35a,35bの摺動回数が10
回を超えたか否かが監視される(ステップS8 )。摺動
回数が10回を超えていないときには、更にステップS
9 で10カウントスイッチ66で検出された信号を計数
する10カウントカウンターの計数値が3より大きいか
否かが監視される。可動片35a,35bの摺動回数が
10を超え11回目であるとき、または10カウントカ
ウンターの計数値が3より大きい値であるときには、駆
動ソレノイド72がONされ、出没部材81の出没突片
82a,82bが摺動穴83a,83bから落ち込み、
転動板49上に凹穴を形成する(ステップS10)。この
ステップS8 、S9 が停留装置70を作動させるための
所定の条件である。ステップS9 において、10カウン
トカウンターの計数値が3以下である場合は、再度、前
記ステップS7 へ戻り、ステップS7 〜S9 の処理を繰
り返す。前記ステップS10において、駆動ソレノイド7
2がONされた後に、継続回数が8回目であるか否かが
監視される(ステップS11)。継続回数が8回目未満で
ある場合には、更にV入賞、すなわち特別入賞口90a
に入賞玉があったか否かが監視される(ステップS1
2)。そして、V入賞があった場合には、駆動ソレノイ
ド72をOFFとした後に(ステップS13)、前記ステ
ップS5 へ戻り、再度上記した制御動作を繰り返す。一
方、継続回数が8回である場合、またはV入賞がない場
合には、ステップS14へ進んで、前記10カウントカウ
ンターの計数値が10か否かが監視される。10カウン
トカウンターの計数値が10未満の場合には、更にステ
ップS15で可動片35a,35bの摺動回数が18回完
了であるか否かが監視される。可動片35a,35bの
摺動回数が18回未満である場合には、ステップS11へ
戻り、再度上記した制御動作を繰り返す。一方、10カ
ウントカウンターの計数値が10である場合、または可
動片35a,35bの摺動回数が18回完了である場合
には、特別遊技状態が終了し、可動片35a,35bの
摺動動作を終了させるとともに前記駆動ソレノイド72
をOFFとした後に(ステップS16)、前記ステップS
1 へ戻り、再度始動入賞の有無を監視する。なお、ステ
ップS14において、10カウントカウンターの計数値が
10を計数した時点でV入賞の検出がない場合であって
も、10個目の入賞玉が検出されるまでの間に時間がか
かるため、可動片35a,35bによって取り入れられ
た入賞玉が、入賞空間45に残留している場合がある。
また、ステップS15において、摺動回数が18回完了し
た時点でV入賞の検出がない場合であっても、可動片3
5a,35bの最後の開閉によって取り入れられた入賞
玉が、入賞空間45に残留している場合がある。これら
の場合であって、かつV<8のときに、その残留してい
る入賞玉が特別入賞口90aに入賞したときには、再度
ステップS5 に戻るようにしないと遊技客との間にトラ
ブルが起こるため、ステップS16の次に一定時間(例え
ば2秒間)だけV入賞があるか否かの監視を行わせるス
テップS17を設けるようにした方が好ましい。また、ス
テップS17において設定した一定時間を経過し、その後
に残留の入賞玉をV入賞検出したような場合には、ステ
ップS4 へ戻るようにプログラムすることもできる。以
上の動作説明から明らかなように、この実施形態におい
ては、可動片35a,35bによって誘導された入賞玉
は、当初振分け装置50によってのみ、その流下方向を
変化させられて複数の入賞口90a〜90cのいずれか
へ導かれ、開閉サイクルがある程度進んだ後に、停留装
置70が作動して入賞玉が停留された場合、該停留され
た入賞玉に後続の入賞玉が衝突して複数の入賞口90a
〜90cのうち特別入賞口90aに入賞する確率を高め
るようにしているので、所定の開閉サイクルを継続でき
る可能性が高くなり、遊技客にとって興趣のあるゲーム
を提供することができる。なお、上記動作説明におい
て、振分け装置50の動作開始については説明しなかっ
たが、電源投入時から動作させても良いし、あるいは、
始動入賞口11a〜11cへの入賞があることに応じ
て、または、特別入賞口90aへの入賞があることに応
じて動作させるようにしても良い。また、上述の実施形
態では、可動片35a,35bとして、水平方向に摺動
するものを例示したが、これに限ることなく、例えば、
一対の開閉翼片を回動軸を中心にして回動動作させるも
のや、あるいは遊技盤面に対して前後方向に開閉する開
閉扉を開閉動作させるものであっても良い。
【発明の効果】本発明は、可動片によって受け入れられ
た入賞玉が、入賞玉検出手段によって検出された後に
賞空間内に配置された転動板上を転動する際に玉振分け
装置によってその流下方向に変化を与えられながら所定
の条件が達成されることにより作動する停留装置によっ
て停止保持されると、後続の入賞玉は、該停止保持され
た入賞玉に衝突して特別入賞口への入賞確率が高められ
るので、入賞空間内に入賞した入賞玉の流下状態がより
変化させられて遊技客にとって興趣のある変動入賞装置
を提供することができる。また、停留装置が複数の入賞
口に向って傾斜する転動板上に形成されているので、そ
の形成される位置を調節することにより、複数の入賞口
のうち特別の利益を遊技客に与えることができる特別入
賞口への入賞確率を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る変動入賞装置の正面図である。
【図2】変動入賞装置の正面斜視図である。
【図3】図1におけるA−A′線で切断した断面図であ
る。
【図4】停留装置の作用を示す斜視図である。
【図5】同じく停留装置の作用を示す斜視図である。
【図6】振分け装置だけを示したの斜視図である。
【図7】停留装置だけを示した分解斜視図である。
【図8】実施形態の変動入賞装置が適用されるパチンコ
機の正面図である。
【図9】パチンコ機の背面図である。
【図10】実施形態の変動入賞装置の動作を示すフロー
図である。
【符号の説明】 1 パチンコ機 35a,35b 可動片 45 入賞空間 49 転動板 70 停留装置 90a 特別入賞口 90b,90c 通常入賞口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動片と、所定の奥行幅を有する入賞空
    間と、該入賞空間の下方に形成された複数の入賞口と、
    を備えたパチンコ機の変動入賞装置において、 前記複数の入賞口のうち少なくとも1つを特別入賞口と
    するとともに、前記入賞空間には、前記複数の入賞口に
    向けて下り傾斜する転動板を配置し、 前記転動板には、入賞玉の流下方向に変化を与える玉振
    分け装置と、所定の条件が達成されたときに作動し且つ
    その作動中に該転動板上を流下する玉を停留させる停留
    装置と、を設け、該停留装置に停留された玉によって転
    動板上を転動する後続の玉を前記特別入賞口に誘導し易
    くしたことを特徴とするパチンコ機の変動入賞装置。
  2. 【請求項2】 前記停留装置は、前記特別入賞口の直前
    左右位置に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のパチンコ機の変動入賞装置。
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