JP2001008598A - 薬剤の加熱蒸散方法 - Google Patents

薬剤の加熱蒸散方法

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JP2001008598A
JP2001008598A JP11181804A JP18180499A JP2001008598A JP 2001008598 A JP2001008598 A JP 2001008598A JP 11181804 A JP11181804 A JP 11181804A JP 18180499 A JP18180499 A JP 18180499A JP 2001008598 A JP2001008598 A JP 2001008598A
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Koichi Takada
浩一 高田
Takahiro Hasegawa
隆啓 長谷川
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Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気加熱手段により有効成分を速やかに蒸散
し、均一且つ効率的に空間に拡散することができる薬剤
の加熱蒸散方法を提供すること。 【解決手段】 有効成分と有機発泡剤とを含有する蒸散
用薬剤を、電気加熱手段により、加熱開始から有機発泡
剤の発泡温度に達するまでに、昇温速度が最大となるよ
うに間接加熱する薬剤の加熱蒸散方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人の生活環境に存
在する害虫の駆除や、抗菌剤等の蒸散に用いる薬剤の加
熱蒸散方法に関するものである。特に、有効成分を速や
かに蒸散し、均一且つ効率的に空間に拡散することがで
き、装置等を繰り返し使用することができる薬剤の加熱
蒸散方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】人の生活環境に存在する害虫を防除する方
法としては、従来、種々の形態のものがあり、その中
で、空間に適用する方法としては、電気蚊とり(マット
式、液体式)などが知られている。これら電気蚊とり
は、安定して数時間ないし数カ月使用する(例えば、液
体式では30日間〜120日間)ことを目的としてお
り、使用空間において徐々に殺虫成分を揮散するもので
ある。
【0003】これらの対象とする害虫は、蚊などの飛翔
性害虫であり、ゴキブリやダニなどの敷物や家具などの
裏に生息している害虫や大型の害虫に対しては、これら
に比して殺虫作用が強い燻蒸剤が汎用されている。これ
らの燻蒸剤では使用した部材が使い捨てになり、再使用
ができないという欠点があった。また、電気加熱手段を
用いると、化学反応熱を利用したようにスムーズな加熱
が得られず、満足のいく蒸散を得ることは難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
欠点を解決することであり、詳しくは、電気加熱手段に
より有効成分を速やかに蒸散し、均一且つ効率的に空間
に拡散することができる薬剤の加熱蒸散方法を提供する
ことにある。本発明の更なる目的は、使用した部材、装
置を繰り返し使用することができる薬剤の加熱蒸散方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、蒸散用薬剤を、電気加熱手段による特定の加
熱パターンとなるように加熱して、上記の目的を達成す
ることを見いだし、下記構成の本発明に到達した。有効
成分と有機発泡剤とを含有する蒸散用薬剤を、電気加熱
手段により、加熱開始から有機発泡剤の発泡温度に達す
るまでに、昇温速度が最大となるように間接加熱するこ
とを特徴とする薬剤の加熱蒸散方法。
【0006】本発明では、加熱開始から有機発泡剤の発
泡温度に達するまでに、薬剤の昇温速度が最大となるよ
うに、電気加熱手段により間接加熱して、有効成分を蒸
散させることで、有効成分を適用空間内に速やかに、且
つ効率的に放出できるようになった。
【0007】加熱蒸散用薬剤を、短時間のうちに高温で
加熱蒸散すると、有効成分が良好に蒸散するかどうか不
明である。本発明においては、上記特定の加熱パターン
で薬剤を蒸散させることにより、上記の不都合がなく、
蒸散した有効成分が適用空間内で均一且つ効率的に拡散
し、適用空間内の場所及び使用する毎に、ばらつきがな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、有効成分
と有機発泡剤とを含有する蒸散用薬剤を、電気加熱手段
により、加熱開始から有機発泡剤の発泡温度に達するま
でに、昇温速度が最大となるように間接加熱する。
【0009】ここで、加熱開始時から有機発泡剤の発泡
温度に達するまでの時間としては、有機発泡剤の種類、
蒸散用薬剤の量等の種々の条件により変動するので、各
種条件を考慮した上で適宜設定することができる。好ま
しくは5分以内であり、より好ましくは3分以内であ
る。昇温速度が最大とは、上記時間内に、単位時間あた
りの温度上昇が最大となることを言う。このような昇温
速度としては、具体的には40℃/分〜500℃/分が
好ましく、より好ましくは50℃/分〜300℃/分で
ある。本発明において、間接加熱とは、蒸散用薬剤と電
気加熱手段とが非接触状態下での加熱をいう。
【0010】本発明において、加熱して達する最高温度
としては、200〜500℃であり、好ましくは200
〜400℃である。この温度に設定することにより、有
効成分、有機発泡剤の分解を極力抑えることができ、且
つ蒸散した有効成分を十分に拡散させることができる。
【0011】また、本発明では、上記の時間以内に昇温
速度が最大となるように加熱し、その後は加熱を止めて
もよい。この加熱時間は5分以内が好ましく、より好ま
しくは3分以内である。これにより、加熱で消費するエ
ネルギーを節約できる。本発明においては、薬剤容器の
温度ムラが生じないようにするため、ヒータの形状、個
数、配置等を適宜決定すればよく、例えば異なる加熱条
件を併用して加熱蒸散用薬剤全体を短時間のうちに均一
な温度となるように加熱する方法が挙げられる。この方
法としては、例えば、複数のヒーターを使用し、加熱温
度を変えたり、同一温度で加熱時間を変えたりする方法
が挙げられる。
【0012】上記のような加熱開始から有機発泡剤の発
泡温度に達するまでに薬剤の昇温速度が最大となるよう
に加熱した1例を図1及び図2に示す。図1及び図2に
示したグラフにおいて、害虫防除成分と有機発泡剤とし
てアゾジカルボンアミド(発泡温度:200℃)と結合
剤とを混合して顆粒を造粒した。
【0013】その顆粒30gを薬剤カップ内に充填し、
その薬剤カップは、内空部に電気ヒーターを3つ装着さ
れたケースの凹部に装着される。電気ヒーターは、各々
電線、電気コンセント経由で100V電源につながって
いる。2枚のヒーターは、凹部に装着されている薬剤カ
ップの側面に面するように対面上に装着されている。も
う一つのヒーターは、凹部に装着されている薬剤カップ
の底面に面するように装着されている。
【0014】上記のような装置に通電して各電気ヒータ
ーを熱し、所定時間加熱(底部35秒、側部80秒)後
通電を停止し、その経過の中で上記薬剤カップの側部に
面している薬剤(図1)と底部に面している薬剤(図
2)の温度変化を測定した。
【0015】側部の加熱パターンとして、図1に示すパ
ターンは320℃まで約100秒で昇温した。加熱開始
から有機発泡剤の発泡温度に到達するまでの時間(ここ
では、約1分)中に、昇温速度192℃/分の最大昇温
速度となった。一方、底面の加熱パターンとして、図2
に示すパターンは400℃まで約100秒で昇温した。
加熱開始から有機発泡剤の発泡温度に到達するまでの時
間(ここでは、約0.4分)中に、昇温速度240℃/
分の最大昇温速度となった。
【0016】ここでの温度は、上記薬剤カップの側面あ
るいは底面中央部に面した薬剤で測定されたものであ
る。上記した装置の他には、上記装置の加熱面積に比較
して大きい加熱面積を有する電気ヒーターを用意し、そ
の上に該加熱面積に対応した薬剤カップを設置し、その
薬剤カップ内に蒸散用薬剤を上記と同量入れて、全体に
渡って均一にする。これにより薬剤の充填層を薄くし
て、薬剤の昇温速度が本発明の設定にできるようにな
る。
【0017】本発明において用いることができる有効成
分としては、害虫防除成分、殺菌剤、消臭剤、防臭剤、
抗菌剤、防黴剤等を挙げることができる。
【0018】害虫防除成分としては、ピレスロイド系殺
虫剤、オキサジアゾール系化合物、有機リン系殺虫剤、
カーバメイト系殺虫剤等を挙げることができる。ピレス
ロイド系殺虫剤としては、例えば、フラメトリン、シフ
ェノトリン、フェノトリン、ペルメトリン、レスメトリ
ン、アレスリン、フタルスリン、エムペントリン、テフ
ルスリン、プラレトリン、イミプロトリン、トランスフ
ルスリン、トラロメスリン等が挙げられる。オキサジア
ゾール系化合物としては、メトキサジアゾンを示すこと
ができる。
【0019】有機リン系殺虫剤としては、例えば、フェ
ニトロチオン、クロルピリホス、マラソン、ジクロルホ
ス、ピリダフェンチオン、トリクロルホン等が挙げられ
る。カーバメイト系殺虫剤としては、例えば、カルバリ
ル、ベンフラカルブ、プロポクスル等を挙げることがで
きる。そして、殺虫効力を増強する化合物(共力剤)と
しては、例えばピペロニルブトキサイド、オクタクロロ
ジプロピルエーテル、N−(2−エチルヘキシル)−1
−イソプロピル−4−メチルビシクロ〔2,2,2〕オ
クト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、イソボ
ルニルチオシアノアセテートおよびN−(2−エチニ
ル)−ビシクロ〔2,2,1〕−ヘプタ−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミドなどが挙げられる。
【0020】本発明においてこの他の害虫防除成分とし
ては、例えば、ヒノキ、スギ及びヒバの精油、メントー
ル、キハダ類の抽出物、柑橘類の果皮及び種子からの抽
出物、芳香族スルフォンアミド誘導体、水酸化トリシク
ロヘキシル錫、4,4’−ジブロムベンジル酸イソプロ
ピル、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベン
ゾ〔b〕フラニルニ−N−ジブチルアミノチオ−N−メ
チルカーバメイト、シラン化合物、ケイ皮酸誘導体、酢
酸シンナミル、ブフロフェジン、イソプロチオラン、パ
ラオキシ安息香酸エステル、ヨウ素化ホルマール、フェ
ノール類、フタル酸エステル、3−ブロモ−2,3−ヨ
ード−2−プロペニル−エチルカルボナート、モノテル
ペン系ケトン類、モノテルペン系アルデヒド類、モノテ
ルペン系エポキサイド類、サリチル酸ベンジル、サリチ
ル酸フェニルなどが挙げられる。
【0021】また、この他にも、例えば、ハイドロプレ
ン、メトプレンなどの昆虫幼若ホルモン剤、プレコセン
などの抗幼若ホルモン剤、エクダイソンなどの脱皮ホル
モン剤等の害虫のホルモン剤、あるいは抗ホルモン剤も
挙げることができる。
【0022】消臭剤、防臭剤としては、ラウリル酸メタ
クリレート、フラボノイド、緑茶抽出物等の植物抽出
物、ゲラニルクロトネート、ミリスチン酸アセトフェノ
ン、アニシックアルデヒド、ジフェニルオキサイド、安
息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニル酢酸エチル、
サフロール、セダウッド油、セダ菜油、シトロネラ油、
ペテイグレイン油、レモングラス油等が挙げられる。
【0023】抗菌剤、殺菌剤、防黴剤としては、エタノ
ール、イソプロパノール等のアルコール類、チアベンダ
ゾール、2−ベンズイミダゾリルカルバミン酸メチル等
のイミダゾール類、ブチルパラベン、エチルパラベン、
メチルパラベン等のパラベン類、安息香酸、安息香酸ナ
トリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、ト
リクロサン、ヒノキチオール、イソプロピルメチルフェ
ノール、パラクロロメトキシレノール等が挙げられる。
【0024】本発明において用いることができる有機発
泡剤としては、通常用いられている各種素材、例えば熱
分解して、主として窒素ガスを発生する通常の各種有機
発泡剤がいずれも使用できるが、好ましくは300℃以
下の発泡温度を有するものが良い。代表的な有機発泡剤
としては、アゾジカルボンアミド、p−ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、
p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’
−ジニトロソN,N’−ジメチルテレフタルアミド、ト
リヒドラジノトリアジン、アゾビスイソブチロニトリ
ル、4,4’−アゾビスシアノバレリックアシッド、t
−ブチルアゾホルムアミド、2,4−ビス−(アゾスル
ホニル)トルエン、2,4−ビス−(アゾスルホン)ト
ルエン、2,2’−アゾビスイソブチロアミド、メチル
−2、2’−アゾビスイソブチレート、2−(カルバモ
イルアゾ)イソブチロニトレル、1,1’−アゾビスシ
クロヘキサンカルボニトリル等を挙げることができる。
【0025】前記有機発泡剤は、これらに通常添加され
る、例えば「Dyphos」(ナショナル リード社製
造)、「Tribase」(ナショナル リード社製
造)、「OF−14」(アデカア−ガス社製造)、「O
F−15」(アデカア−ガス社製造)、「KV−68A
−1」(共同薬品社製造)、「Mark−553」(ア
デカ ケミ社製造)、「Sicostab 60」及び
「Sicostab 61」(シーグレ(G.Sieg
le&Co.)社製造)等や、Cd−ステアレート、C
a−ステアレート、Zn−ステアレート、Zn−オクテ
ート、ZnO、Sn−マレート、Zn−CO3 、尿素、
クロムエロー、カーボンブラック、ニトロセルロース等
の添加剤を併用してもよい。
【0026】本発明における蒸散用薬剤においては、薬
剤(有効成分)の蒸散が妨げられないのであれば、通常
用いられる揮発率向上剤、香料、共力剤、溶解助剤、酸
化防止剤、色素などの各種添加剤を任意に添加すること
ができる。揮散率向上剤としてはフェネチルイソチオシ
アネート、ハイミックス酸ジメチル等が挙げられる。香
料としては、じゃ香、霊猫香、竜延香などの動物性香
料;アビエス油、アジョクン油、アルモンド油、こしょ
う油、オレンジ油、セイジ油などの植物性香料を含む天
然香料の他、合成又は抽出香料である人造香料も使用さ
れる。香料は一種類のみでもよいし、二種類以上を調合
した調合香料でもよい。本発明における薬剤には、前記
のものの他安定剤を併用してもよい。
【0027】本発明においては、上記加熱パターンによ
り加熱される薬剤の存在形態としては、有効成分と有機
発泡剤とを含有する。前記薬剤は、有効成分と有機発泡
剤(必要なら他の添加剤)を単に混合するのみで調製さ
れるが、作業性及び得られる薬剤の製造及び使用の簡便
性を考慮すると、適当な顆粒状、塊状、ペレット状、ペ
ースト状等としたり、また熱溶融性の樹脂袋等に封入す
るのが好ましく、これら各使用形態に応じて各種バイン
ダー、溶剤等を使用できる。本発明においては、前記有
効成分及び前記有機発泡剤、さらに必要に応じ各種添加
剤を混合して顆粒剤とする場合には、顆粒剤成分中の有
効成分に対する有機発泡剤の混合割合は、所望の効力等
に応じて適宜に選択でき、通常有効成分に対して有機発
泡剤を1/2〜30重量倍、好ましくは1〜20重量倍
程度とするのが良い。
【0028】電気加熱手段としては、例えば、フェロク
ロム線、ニクロム線、正特性サーミスタ(PTC)、ア
ルミナヒーター等のシート状ヒーター、半導体を利用す
るヒーター等を例示できる。これらの電気加熱手段を用
いて、本発明の上記特定の加熱パターンを得るために
は、例えば150〜300Wの電力を有するヒーターに
ステンレスなどの放熱板(箔)を有する構造とすること
により行ってもよい。
【0029】本発明において、薬剤の加熱蒸散方法は、
用途として害虫防除、抗菌、殺菌、消臭、防黴等の目的
に使用できる。本発明においては、一度薬剤を加熱蒸散
させた後、使用済み薬剤カップ(あるいは蒸散口を有す
るアルミニウム製パックや皿)を廃棄し、代わりに薬剤
が充填された新しい薬剤カップを再充填することによ
り、電気加熱手段やそのケース等は再度使用できる。ま
た、薬剤カップも再使用し、新しい顆粒剤だけ入れる方
式でも可能である。また、1つの電気加熱手段やそのケ
ース等を使用し、薬剤としては多種の使用もでき、更に
2種以上の薬剤を別々もしくは一緒に収容できる容器を
使用してもよい。
【0030】本発明の方法を害虫防除に使用した場合に
おける防除対象としては、屋内外に生息する害虫および
屋内塵性ダニ類など全般に亘る。屋内外に生息する害虫
としては衛生害虫あるいは生活害虫等が挙げられる。例
えば衛生害虫としてはゴキブリ類、ハエ類、カ類、シラ
ミ類、ノミ類、アリ類等が例示できる。更に屋内塵性ダ
ニ類としては室内で繁殖増殖するダニ類、あるいは室内
に迷入してくるダニ類として例えば、ヒョウヒダニ類、
コナダニ類、ニクダニ類、ツメダニ類、ホコリダニ類、
ササラダニ類、動物寄生性ダニ類などが挙げられる。
【0031】
【実施例】以下に実施例によって、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 実施例1 有効成分の揮散率の評価を行った。 (試験方法)害虫防除成分として、ペルメトリン10重
量%とメトキサジアゾン8重量%を用い、それと有機発
泡剤としてアゾジカルボンアミドを78重量%、結合剤
としてバレイショデンプンを4重量%を用いて、それら
を混合して平均粒子径3.0mmの顆粒を造粒した。そ
の顆粒30gあるいは10gを、前述の図1及び図2で
説明した装置における30g用あるいは10g用薬剤カ
ップ内に充填した。電気ヒーターは、アルミナヒーター
(抵抗15Ω)を用い、薬剤カップの外側の側部と底部
に設置した(薬剤カップと面するアルミナヒーターの総
面積は、35.3cm2)。加熱パターンは、図1及び
2のようになった。また、顆粒10gを用いたものは、
上記30gの場合と同様の加熱パターンとなった。
【0032】(有効揮散量)上記加熱パターンを測定し
た試験において、顆粒10gを前述のヒーターを用いた
装置に充填した場合における、有効成分ペルメトリンと
メトキサジアゾンの揮散率を測定した。尚、揮散率は、
シリカゲルにトラップされた有効成分量により求めた。
その結果、ペルメトリンの揮散率は98%で、メトキサ
ジアゾンの揮散率は82%であり、良好な揮散であっ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明により、有効成分を速やかに蒸散
し、均一且つ効率的に空間に放出することができる薬剤
の加熱蒸散方法を提供できる。また、使用した部材、装
置をリサイクルできる薬剤の加熱蒸散方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法における側部の昇温パターンを示
す図である。
【図2】本発明の方法における底部の昇温パターンを示
す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分と有機発泡剤とを含有する蒸散
    用薬剤を、電気加熱手段により、加熱開始から有機発泡
    剤の発泡温度に達するまでに、昇温速度が最大となるよ
    うに間接加熱することを特徴とする薬剤の加熱蒸散方
    法。
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