JP2001003129A - 耐食性に優れた輸送機用アルミニウム合金板 - Google Patents
耐食性に優れた輸送機用アルミニウム合金板Info
- Publication number
- JP2001003129A JP2001003129A JP17673299A JP17673299A JP2001003129A JP 2001003129 A JP2001003129 A JP 2001003129A JP 17673299 A JP17673299 A JP 17673299A JP 17673299 A JP17673299 A JP 17673299A JP 2001003129 A JP2001003129 A JP 2001003129A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- alloy sheet
- aluminum alloy
- corrosion resistance
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
地金を主たる溶解例として用い、CuやFe等の不純物元素
をある程度含んでいても、成形性や時効硬化性や耐食性
などの諸特性が低下しないようにした輸送機用Al-Mg-Si
系Al合金板を提供することを目的とする。 【解決手段】 Al溶解材から不可避的に混入されるCu
およびFeを、Cu:0.10%以上、Fe:0.10%以上含み、圧延後
に連続熱処理炉にて溶体化および焼入れ処理されて成形
加工されるAl-Mg-Si系アルミニウム合金板であって、S
i:0.8〜1.5% (質量% 、以下同じ) 、Mg:0.3〜0.8%を含
み、Si/Mg を1.0 以上とするとともに、Cu:0.30%以下、
Fe:0.5% 以下とし、残部Alおよび不可避的不純物からな
り、かつ限界張出高さ(LDH0)が30以上であり、成形加工
後の170℃×20分の人工時効処理後の耐力 (σ0.2)が200
N/mm2以上とすることである。
Description
るCuやFe等の不純物量が高くても、耐食性およびプレス
成形性や曲げ加工性などの成形加工性に優れた輸送機用
Al-Mg-Si系アルミニウム合金板(以下、アルミニウムを
単にAlと言う)に関するものである。
の外板や構造材あるいは部品用、また家電製品の構造材
あるいは部品用、更には屋根材などの建築、構造物の部
材用として、成形加工性 (以下、単に成形性と言う) に
優れたAA乃至JIS5000 系や成形性や焼付硬化性に優れた
AA乃至JIS 6000系 (以下、単に5000系乃至6000系と言
う)のAl合金が使用されている。この中でも、特に、自
動車のドアやフェンダーあるいはボンネットなどのパネ
ル材或いはホイール等の自動車材についても、前記材料
特性やリサイクル性の点から、6000系のAl合金の使用が
検討されている。
6% (質量% 、以下同じ) 、Mg:0.2〜1.6%を含有するAl-M
g-Si系アルミニウム合金である。そして、この6000系Al
合金は、プレス成形や曲げ加工時には低耐力により成形
性を確保するとともに、成形後の焼付塗装時の加熱を利
用して時効硬化して耐力が向上し、必要な強度を確保で
きる。また、スクラップをAl合金溶解材 (溶解原料) と
して再利用する際に、比較的合金量が少なく、元の6000
系Al合金鋳塊を得やすく、リサイクル性に優れている。
したがって、従来から輸送機用として使用されてきたMg
量などの合金量が多い5000系のAl合金に比して有利であ
る。
ル材の分野では、Al合金板を輸送機用の部材形状にする
ため、ドアなどの部材では、深絞りや張出し等のプレス
成形後にヘム加工等の曲げ成形が行われる等、厳しい成
形が複合して施されている。しかも、製品乃至部材形状
の複雑化に伴い、深絞りや張出しの高さが大きくなる、
或いはヘム加工の際の曲げ半径が小さくなる等、これら
の成形条件は益々厳しいものとなっている。
6000系Al合金板が用いられるためには、この厳しい成形
条件に応え、より高い成形性を有する必要がある。例え
ば、成形性の中でも、深絞りや張出の成形性の指標とし
て、限界張出高さ(LDH) や限界絞り高さ(LDR)があり、
近年、前記輸送機パネル材の深絞り成形において要求さ
れる前記限界張出高さは、LDH0で30以上の高成形性が要
求されている。
深絞りや張出などの成形後に、更に、前記ヘム加工、即
ち、曲げ中心半径(R) と板厚(t) との比(R/t) が3.0 以
下の、加工条件の厳しいロープヘム加工やフラットヘム
加工と呼ばれる180 °曲げ加工が行われる。このため、
このような部材用のAl合金板には、前記深絞りや張出の
成形性に加えて、優れたヘム (曲げ) 加工性を有するこ
とが要求される。
や剛性を確保する点から、前記成形性に加えて、高い強
度も要求される。
ネル材は外使いされることも多く、塗装後の耐食性とし
て代表的な耐糸さび性に対する要求も厳しい。したがっ
て、以上のことから明らかな通り、この種、輸送機用の
Al合金板には、高成形性、高強度 (高時効硬化性) 、高
耐食性を兼備することが要求される。
造する際には、これらの要求諸特性を満足させるため
に、厳密な作り込みが行われている。例えば、Al合金の
溶解材としても、前記成形性や時効硬化性や耐食性など
の諸特性を阻害する不純物元素、特に、CuやFe等の不純
物元素を低く抑制するために、通常は、Al地金の中で
も、Cu:0.01%以下、Fe:0.05%以下であり、これら不純物
元素の含有量が特に低い、Alの純度が99.7% 以上の高純
度なAl新地金のみが使用されている。
6000系Al合金板では、前記した6000系Al合金板のリサイ
クル特性を活用できていない。この点、将来に渡り、輸
送機などにAl合金の使用量が増した場合には、輸送機用
の6000系Al合金板の溶解材にも、6000系Al合金などのス
クラップ材を、前記Alの純度が99.7% 以上の高純度なAl
新地金に代えて、あるいはこの高純度のAl地金ととも
に、使用する必要性が生じている。また、現在において
も、Cu:0.01%以上、Fe:0.05%以上を含む安価なスクラッ
プ材および/または低純度のAl地金を溶解材として使用
することが可能となれば、前記高純度のAl地金が不足し
ていても、これら入手しやすい或いは安価な溶解材を使
用して輸送機用の6000系Al合金板を製造することが可能
となるという利点も生じる。
むスクラップ材および/またはAlの純度が低いAl地金
(以下、低純度Al地金と言う)を溶解材として使用して成
形用の6000系Al合金板を製造する際には、前記した通
り、成形性や時効硬化性や耐食性を阻害する、CuやFe等
の不純物元素の混入が不可避となる。このため、これら
不純物元素がある程度混入しても、輸送機用の6000系Al
合金板の成形性や時効硬化性や耐食性を低下させない技
術が、どうしても必要となる。
板の、成形性や時効硬化性や耐食性などの諸特性を、成
分組成、組織、製造方法などで、冶金的に向上させる技
術は、従来から種々提案されている。この内、 代表的
な技術は、6000系Al合金板の化学成分組成を制御するこ
とである。例えば、特開平1-111851号、特開昭64-65243
号、特開平5-291834号、特開平7-228939号公報等に開示
されている通り、6000系Al合金板の基本組成としてのSi
(過剰Si量) やMg量、あるいはMg2Si 等の晶出物の量や
形態を制御することが開示されている。また、Cuなどを
添加して成形性を向上させることも、特開平6-2064号、
特開平6-136478号、特開平8-109428号、特開平9-209068
号、特開平9-202933号公報等で多数提案されている。
ラップ材および/または低純度Al地金を使用して輸送機
用の6000系Al合金板を製造する際に、不可避的に混入す
るCuやFe等の不純物元素がある程度まで含有されたとし
ても、前記成形性や時効硬化性や耐食性などの諸特性を
低下させないようにするための有効な提案は、今までに
無い。
ためには、Al合金中のCuやFe等の不純物元素を低減すれ
ば良い。これまでの、前記種々提案されている成形用の
6000系Al合金板の、成形性や時効硬化性や耐食性などの
特性を、成分組成、組織、製造方法などで、冶金的に向
上させる技術も、基本的にはこの考え方に基づいてい
る。
合金成分組成として、CuやFe等の不純物元素を規制する
ことをうたった従来技術では、6000系Al合金板を製造す
る際には、明記しておらずとも、Al合金の溶解材とし
て、これら不純物元素の含有量が特に低く、Alの純度が
99.7% 以上の高純度のAl地金( 以下、単に高純度のAl地
金と言う) の使用や、スクラップ材を使用する場合で
も、後述する通り、同時に多量の高純度のAl地金を使用
して、これら不純物元素を希釈することを前提としてい
る。
溶解材からAl合金溶湯中に混入したCuやFe等の不純物元
素を低減するようなAl合金溶湯の精錬方法は、現在のと
ころ無いことに基づく。因みに、現在のAl合金溶湯の精
錬技術で除去可能なものは、Al合金溶湯中のガス成分や
非金属介在物のみである。このため、現状で、Al合金溶
湯中に混入したCuやFe等の不純物元素を低減したい場
合、Al合金溶湯に、CuやFe等の不純物元素含有量が低い
前記高純度のAl地金を添加して、Al合金溶湯中のCuやFe
等の不純物元素を希釈するしかない。そして、この希釈
法では、前記高純度のAl地金を主たる溶解材として、多
量に使用する必要があり、安価なスクラップ材および/
または低純度Al地金を主たる溶解材として使用して、成
形用の6000系Al合金板を製造する主旨には反してしま
う。
混入する不純物元素の晶出物を、Na、Sr、Sb、Ca、Te、
Ba、Li、K 、Bi、P 、As、Se等の一種以上を0.005 〜0.
3%添加することによって、微細かつ球状化して無害化
し、成形性や耐食性を改善するする技術が特開平11-716
23号公報に開示されている。これは、新たな合金元素の
添加によって、晶出物等の形態や大きさを制御して、無
害化する方法の一種である。しかし、前記新たな合金元
素の添加は、熱間圧延時の脆性割れ等、材料の脆化を促
進し、また耐食性なども低下するため、輸送機用材料と
しての信頼性に欠ける問題があり、製造自体も困難とな
る、コストが高くなる等のあらたな問題を生じてしま
う。
形時の低耐力と時効硬化時の高耐力化のために、特にSi
量を高くした場合に、粒界へのSi析出などによる成形性
の低下を防止することが重要となる。このためには、圧
延後の最終の溶体化処理および焼入れ処理に際し、短時
間で板を加熱および急速に冷却することが必要となる。
このため、生産効率の点からも、溶体化処理および焼入
れ処理を、バッチ式ではなく、圧延コイルから板を巻き
戻し、連続的に通板して熱処理することのできる連続熱
処理炉にて行うことが必要となる。
に板を加熱および急速に冷却する場合、前記CuやFe等の
不純物元素の影響の程度は、長時間板を加熱するバッチ
式の溶体化処理および焼入れ処理による場合よりも大き
く、且つ敏感となる。したがって、このような連続熱処
理炉にて溶体化処理および焼入れ処理を行う際に、Cuや
Fe等の不純物元素を含有する場合、これら不純物元素の
影響を無くして、成形用Al-Mg-Si系Al合金板の諸特性の
低下を防ぐのはかなり難しくなる。そして、今までのと
ころ、この技術的課題に対しての提案も、前記不純物元
素を低減する技術以外に、今までのところ無い。
ものであって、その目的は、Al合金スクラップおよび/
または低純度Al地金を主たる溶解例として用い、CuやFe
等の不純物元素をある程度含んでいても、成形性や時効
硬化性や耐食性などの諸特性が低下しないようにした輸
送機用Al-Mg-Si系Al合金板を提供しようとするものであ
る。
に、本発明輸送機用Al合金板の要旨は、Al溶解材から不
可避的に混入されるCuおよびFeを、Cu:0.10%以上、Fe:
0.10%以上含み、圧延後に連続熱処理炉にて溶体化およ
び焼入れ処理されて成形加工されるAl-Mg-Si系アルミニ
ウム合金板であって、Si:0.8〜1.5% (質量% 、以下同
じ) 、Mg:0.3〜0.8%を含み、Si/Mg を1.0 以上とすると
ともに、Cu:0.30%以下、Fe:0.5% 以下とし、残部Alおよ
び不可避的不純物からなり、かつ限界張出高さ(LDH0)が
30以上であり、成形加工後の170 ℃×20分の人工時効処
理後の耐力 (σ0.2)が200N/mm2以上であることとする。
または低純度Al地金を溶解材として用い、連続熱処理炉
にて溶体化および焼入れ処理された後に成形加工される
Al-Mg-Si系Al合金板について、特にSi/Mg を1.0 以上と
したSi/Mg 比が高いAl-Mg-Si系Al合金板では、Si量とMg
量とを特定の含有量範囲とすることによって、例えCuと
Feとをある程度含有していても、これら不純物元素の諸
特性に対する悪影響を低減できることを知見した。
0.8 〜1.5%、好ましくは0.9 〜1.1%、Mg量0.3 〜0.8%、
好ましくは0.5 〜0.7%と、いずれも、通常のAl-Mg-Si系
Al合金板の範囲であるSi:0.2〜1.6%、Mg:0.2〜1.6%より
も、かなり狭い範囲内とすることによって、これらの組
成範囲では、CuとFeとを含有していても、不純物元素の
影響を低減できることを知見した。
では、6000系Al合金板のリサイクル性を活用するため
に、あるいは安価なAl溶解材を使用して輸送機用の6000
系Al合金板を製造可能とするために、Al溶解材として、
溶解材合計のCu量およびFe量が、Cu:0.10%以上、Fe:0.1
0%以上であるAl合金スクラップおよび/または低純度Al
地金等を用いる。
以下およびFe:0.10%以下となるようなAl溶解材として
は、前記Alの純度が99.7% 以上の高純度のAl地金しかな
く、このような高純度のAl地金を主たる溶解材として用
いた場合には、本発明自体の意義がなくなる。したがっ
て、本発明におけるAl溶解材としては、溶解材合計のCu
量およびFe量が、Cu:0.10%以上、Fe:0.10%以上であるAl
合金スクラップおよび/または低純度Al地金等を、少な
くともAl溶解材の50wt% 以上使用して、主たる溶解材と
することを主旨とする。
金スクラップは、本発明と同種の6000系合金スクラップ
(輸送機廃材や他の用途の、例えばサッシュ等の建材等
の廃材) や、6000系合金よりもSiやMg、Mnなどの合金元
素量の少ない純Al系の合金スクラップが主として使用可
能である。
な合金元素量が多い、或いは本発明で不純物として規制
すべきCuやFe、或いはZn、Mn等の合金元素量が多い2000
系、3000系、5000系、7000系等のAl合金スクラップで
も、主たる溶解材として使用することは難しい。ただ、
前記6000系や純Al系Al合金スクラップや低純度Al地金と
の組み合わせで、本発明Al合金組成における、Cu:0.30%
以下、Fe:0.50%以下或いはその他不純物元素を許容量以
下とする範囲で、溶解材として使用することができる。
また、本発明で言うAl合金スクラップとは、前記Al合金
製品の廃材の他、Al合金板の製造 (圧延) 工場などで生
じる、所謂回転屑なども含まれる。
成について説明する。本発明のAl合金は、自動車、船舶
などの輸送機の部材あるいは部品用としての諸特性を満
足する必要がある。この内、特に自動車のパネル材とし
ては、基本的に、成形性として限界絞り高さ(LDH0)が30
以上であり、かつヘム加工( 曲げ加工) された際に割れ
が生じないことが必要である。また、成形加工後の塗装
焼付け硬化処理において、170 ℃×20分の、比較的低温
かつ短時間の人工時効処理によっても、耐力 (σ0.2)が
200N/mm2以上の時効硬化性(高強度) を有していること
が必要である。更に、塗装後の耐糸さび性等の耐食性に
優れていることが必要である。
の含有量についての好ましい範囲と臨界的意義について
説明する。
は、それ自体の固溶強化とSiと共同して強度を付与する
ために必須の元素である。Siとは、人工時効時 (塗装焼
付け処理など) により、Siとともに化合物相 (時効析出
物、β, - Mg2 Siなど) を形成して、使用時の高強度
(耐力) 乃至焼き付け硬化性を付与する。Mgの0.3%未
満、より厳しくは0.5%未満の含有では、成形加工後の塗
装焼付け硬化処理において、170 ℃×20分の、比較的低
温かつ短時間の人工時効処理によっても、耐力 (σ0.2)
が200N/mm2以上の時効硬化性 (高強度) を確保できな
い。また、引っ張り強さが低下して、成形時に割れを生
じる可能性がある。
越えて含有されると、含有されるCuとFeとによって、通
常では(Cu とFe量が低い場合) 、Mg量が約1.6%を越える
範囲で低下する、プレス成形性や曲げ加工性( ヘム加工
性) 等の成形性が、著しく阻害される。これは、Al合金
スクラップおよび/または低純度Al地金を溶解材として
用い、連続熱処理炉にて溶体化および焼入れ処理された
後に成形加工されるAl-Mg-Si系Al合金板について、特に
Si/Mg を1.0 以上としたSi/Mg 比が高いAl-Mg-Si系Al合
金板において、含有されるCuとFeとが、通常のCuとFe量
が低い場合よりも、Mgの作用に影響を与えるからであ
る。したがって、Mgの含有量は0.3 〜0.8%、好ましくは
0.5 〜0.7%の範囲とする。
SiもMgとともに、人工時効処理により、時効析出物 (β
, - Mg 2 Siなど) を形成して、成形加工後の塗装焼付け
硬化処理において、170 ℃×20分の、比較的低温かつ短
時間の人工時効処理によっても、耐力 (σ0.2)が200N/m
m2以上の時効硬化性 (高強度) を確保付与するために必
須の元素である。また、特にSi/Mg を1.0以上とし、Si
をMgに対し過剰に添加した場合には、β, - Mg2 Siとし
て造られずに、残ったSiが存在し、前記プレス成形性や
ヘム加工性を向上させる。また、この残SiがT4状態で固
溶していると、固溶耐強化によって強度は上昇する。Si
量が0.8%未満、より厳密には0.9 % 未満、およびSi/Mg
が1.0 未満の含有では、これらの効果が期待できない。
1.1 % を越えて含有されると、前記Mgと同様に、含有さ
れるCuとFeとによって、通常では、Siの含有量が1.6%を
越える範囲で低下する成形性がSi含有量が比較的少なく
ても低下する。したがって、Siの含有量は0.8〜1.5%、
好ましくは0.9 〜1.1%の範囲とする。
るために添加する元素である。しかし、Tiの0.001%未満
の含有では、この効果が得られず、一方、Tiを0.1%を越
えて含有すると、粗大な晶出物を形成し、成形性を低下
させる。したがって、選択的に含有させる際のTiの含有
量は0.0001〜0.1%の範囲とすることが好ましい。
を向上させるために添加する元素である。しかし、B の
1ppm未満の含有では、この効果が得られず、一方、300p
pmを越えて含有されると、やはり粗大な晶出物を形成
し、成形性を低下させる。したがって、選択的に含有さ
せる際のB の含有量は1 〜300ppmの範囲とすることが好
ましい。
では、塗装焼き付け加熱時にMg、Alと化合物相を形成し
て析出し、焼き付け硬化性を付与するとともに、T4など
の溶体化および焼入れ処理等の調質時の固溶状態におい
て、成形性を向上させる。しかし、特に、本発明の高Si
6000系Al合金板の場合、前記した連続熱処理炉におい
て、容体化処理時に短時間で板を加熱および急速に冷却
する場合、Cuの含有量が0.3%を越えると、却って塗装後
の耐蝕性の内、特に耐糸さび性を劣化させる。また、人
工時効処理時 (塗装焼き付け加熱時) に生じるθ, -CuA
l2析出物は、室温で成長するため、成形されるまでの経
時変化により、強度が上昇し、伸びと成形性を低下させ
る。したがって、本発明では、溶解材からCuが必然的に
含有されるとしても、そのCuの含有量 (許容量) を0.3%
以下の範囲とする。一方、溶解材として、Alスクラップ
材や低純度Al地金を主たる溶解材として使用した場合、
Cuが0.1%以上、必然的に含有される。したがって、Cuの
含有量は0.1 〜0.3%とする。
u2Fe、Al12(Fe,Mn)3Cu2 、(Fe,Mn)Al6などの晶出物を生
成する。これらの晶出物は、破壊靱性および疲労特性更
には成形性を著しく劣化させる。特に、Feの含有量が0.
50% を越えると顕著にこれらの特性が劣化するため、本
発明では、溶解材からFeが必然的に含有されるとして
も、そのFeの含有量 (許容量) を0.50% 以下とする。一
方、溶解材として、Alスクラップ材や低純度Al地金を主
たる溶解材として使用した場合、Feが0.10% 以上、必然
的に含有される。したがって、Feの含有量は0.10〜0.50
% とする。
の合金元素は、本発明Al合金板においては、一つの特性
を向上しえたとしても、他の特性を劣化させることにつ
ながる。この結果、Al合金板の前記諸特性の兼備を阻害
することに繋がるので、不純物元素として、極力低く抑
制することが望ましい。しかし、本発明では、溶解材と
して、Alスクラップ材や低純度Al地金を溶解材として使
用するため、これら元素が必然的に含有される場合があ
る。したがって、これら元素が含まれる場合には、AA乃
至JIS の規格程度含むことを許容する。
造、均質化熱処理、熱間圧延、中間焼鈍、冷間圧延、調
質処理等の常法により製造が可能である。
u:0.01%以上、Fe:0.05%以上を含むAl合金スクラップお
よび/または低純度Al地金を溶解材の50wt% 以上用い
て、本発明成分規格範囲内に溶解調整されたAl合金溶湯
を、連続鋳造圧延法、半連続鋳造法(DC鋳造法)等の
通常の溶解鋳造法を適宜選択して鋳造する。なお、本発
明では、溶解材の50wt% 未満の範囲で、CuおよびFeの含
有量の調整のために、Cu:0.01%未満、Fe:0.05%未満の高
純度のAl地金を用いることは、勿論許容する。
処理を施した後、熱間圧延、および必要により中間焼鈍
して、冷間圧延により、コイル状、板状などの所望Al合
金板の形状と板厚に塑性加工される。
めの焼鈍を行うことが好ましい。この焼鈍を行うことに
よって、合金中に析出物を微細で、かつ均一に分散さ
せ、再結晶を抑制することによって、引き続く冷間圧延
および溶体化処理後の結晶粒組織を微細化することが可
能となる。そして、この結晶粒組織を微細化により、前
記各成形性を向上させることが可能となる。この効果を
得るためには、焼鈍を連続熱処理炉により行い、Al合金
板の加熱速度および冷却速度を、いずれも300 ℃/ 分以
上とすることが好ましい。加熱速度および冷却速度がい
ずれか或いはいずれも300 ℃/ 分未満の場合には、焼鈍
時に時効析出物であるMg2Si が粗大に析出する。そし
て、この析出物は、冷延後にT4処理しても溶けることが
ないため、前記170 ℃×20分の低温短時間の塗装焼き付
けでの時効硬化性(BH 性、ベークハード性) が低下し、
必要強度を確保できなくなる。
℃未満では前記結晶粒組織の微細化効果がなく、成形性
が向上しない。一方、520 ℃を越えると、溶体化処理温
度に近くなり、固溶体強化が生じて強度が上昇するた
め、その後の冷延で耳割れ等を起こす原因となる。した
がって、焼鈍温度は400 〜520 ℃の温度とする。
6000系Al合金板の成形性をより向上させるとともに、成
形後の焼付塗装時の時効硬化能をより向上させるため
に、Si量を高めている。この結果、前記溶体化および焼
入れ処理の際、粒界へのSi析出による成形性の低下の問
題が大きくなる。このため、これを防止するためには、
圧延板を短時間で加熱および急速に冷却することが必要
で、この点、特に最終的な溶体化処理および焼入れ処理
をバッチ式ではなく、コイルから板を連続的に通板して
熱処理することのできる連続熱処理炉にて行う。
れを行うと、前記170 ℃×20分の低温短時間の塗装焼き
付けでの時効硬化性が不足し、耐力 (σ0.2)が200N/mm2
以上の高強度を確保できない。したがって、この点から
も前記連続熱処理炉によって、溶体化処理および焼入れ
処理を連続的に行うことが好ましい。
炉において、520 〜550 ℃の範囲で、T4処理 (溶体化処
理後焼入れ) を行う。なお、溶体化処理後の焼入れの
際、冷却速度は300 ℃/ 分以上とする。冷却速度が300
℃/ 分未満では、焼入れ後の強度が低くなり、かつ、前
記170 ℃×20分の低温短時間の塗装焼き付けでの時効硬
化性が不足し、耐力 (σ0.2)が200N/mm2以上の高強度を
確保できない。この、冷却速度を確保するために、焼入
れ処理は、空冷よりも、ミスト、スプレー、浸漬等の水
冷により行うことが好ましい。
温まで焼入れるよりも、更に焼付き硬化性を高めるた
め、焼入れ終了温度を高温として、そのまま保持する焼
入れ処理を行うことが好ましい。より具体的には、特開
平2 -205660 号や特開昭62-177143 号公報に記載のよう
に、焼入れ終了温度 (焼入れ温度) を50〜120 ℃とし、
この焼入れ後にその温度で保持する乃至この温度に保持
する熱処理等を行い、所望の機械的性質とする。
持する焼入れ処理を行う場合、焼入れ終了温度が50℃未
満では、前記170 ℃×20分の低温短時間の塗装焼き付け
での時効硬化性が不足し、耐力 (σ0. 2)が200N/mm2以上
の高強度を確保できない。また、焼入れ終了温度が120
℃を越えると、Mg2Si が析出し、T4での強度が高くなり
すぎるため、成形性が著しく低下するとともに、前記17
0 ℃×20分の低温短時間の塗装焼き付けでの時効硬化性
がなくなる。したがって、焼入れ終了温度は50〜120 ℃
の範囲が好ましい。
では、短時間保持の場合、前記170 ℃×20分の低温短時
間の塗装焼き付けでの時効硬化性が不足し、耐力 (σ
0.2)が200N/mm2以上の高強度を確保できない。また、焼
入れ終了後の保持温度が120 ℃を越えると、0.5時間未
満の短時間保持でも、平衡相Mg2Si が析出し、T4での強
度が高くなりすぎるため、成形性が著しく低下するとと
もに、前記170 ℃×20分の低温短時間の塗装焼き付けで
の時効硬化性がなくなる。したがって、焼入れ終了後の
保持温度は50〜120 ℃の範囲、保持時間は0.5 〜48時間
の範囲が好ましい。
%、Fe:0.30%を含む6000系Al合金スクラップ材と、Cu:0.
35 〜0.45% 、Fe:0.25%を含む低純度Al地金を、溶解材
とし、溶解材合計のCu量およびFe量がCu:0.10%以上、F
e:0.10%以上となるよう各々配合して用い、表1に示す各
成分組成のAl合金板を作成した。なお、この際、Cu量と
Fe量との調整用 (低減用) に、Cu:0.01%以下、Fe:0.05%
以下である、高純度のAl地金を、他の溶解材に対する高
純度のAl地金の割合が、最高でも20wt% を越えないよう
にして用いた。勿論、他の溶解材に対する高純度のAl地
金の使用割合は、Cu量およびFe量が高いAl合金板ほど少
なくなっている。そして、比較のために、高純度のAl地
金のみを溶解材としてAl合金板も作成した (表1 の No.
10、表2の No.K) 。
鋳塊を、DC鋳造法により溶製後、550 ℃×4 時間の均質
化熱処理を施し、480 ℃以下の温度で厚さ5mm まで熱間
圧延した。この熱間圧延板を室温まで放置した後、昇温
速度40℃/hr で500 ℃×30秒の条件で、連続熱処理炉に
おいて焼鈍処理を行い、その後、厚さ1.0mm まで冷間圧
延した。この冷延板を、更に連続熱処理炉において、55
0 ℃で数秒保持する溶体化処理を行った後、直ちに水冷
による焼入れを行ってAl板を作成した。焼入れの際の冷
却速度は600 ℃/ 分とし、焼入れ終了温度 (焼入れ温
度) は80℃とし、焼入れ後にこの温度で 1時間保持し
た。
比較のために、バッチ式の熱処理炉において、550 ℃で
10時間保持する溶体化処理を行い、2 時間経過後に水冷
による焼入れを行ってAl板を作成した (表2 のNo.J) 。
パネルとしてプレス成形およびヘム加工されることを模
擬して、製造後、5 日間放置して室温時効させたものを
試験材として準備した。
S Z 2241法にて引張試験を行って測定し、塗装焼付硬化
前のAl板の特性とした (なお、引張方向はLT= 圧延方向
に対し90°方向)。また、プレス成形を想定した2%スト
レッチを付与した後に、塗装焼き付け処理を想定して17
0 ℃×20分の人工時効処理を施した際の耐力 (σ0.2)を
BH後の耐力として測定した。これらの結果を表2 に示
す。
ヘム加工を想定して、球頭張出試験を行って成形限界高
さ(LDH0)を求め、また、曲げ試験を行い、曲げ部表面の
割れの状況を評価した。これらの結果を表2 に示す。
直径50.0mmφのパンチおよび肩R5.0mmで内径52.8mmφ
(外径220mm φ) のダイスを用い、ダイス- シワ押さえ
間の隙間をブランク材と同じ厚みのシムにより一定に保
った条件で行った。
げ半径(R) と板厚(t) との比(R/t)が3.0 以下の厳しい
曲げ加工 (フラットヘム加工) されることを模擬し、5%
のストレッチを行った後、曲げ試験を行った。曲げ試験
条件は、JIS Z 2204に規定される3 号試験片を用い、JI
S Z 2248に規定されるVブロック法による曲げ試験片
を、更にJIS Z 2248に規定される押曲げ法により曲げ試
験するものとした。
れの状況を5 倍の倍率のルーペで目視観察した。この結
果、曲げ部表面に凹部状の割れも肌あれも発生しなかっ
たものを○とし、曲げ部表面に凹部が発生しており、こ
の凹部の最底部に新生面が観察されたものを割れが発生
したとして×とした。また、曲げ部表面に凹部が発生し
ているものの、凹部の最底部に新生面が観察されないも
のは肌あれが発生したとして△と評価した。本発明で規
定する前記曲げ試験方法は実際のヘム加工結果と良く対
応するとともに、JIS Z 2248に規定された他の曲げ試験
に比しても、厳しい試験法である。
形したAl合金板成形材を、塗装後耐蝕性試験片として採
取し、表面の潤滑剤のみを洗浄し、同一条件でリン酸亜
鉛処理、カチオン電着塗装処理、塗装処理を行った。リ
ン酸亜鉛処理は、リン酸チタンのコロイド分散液による
処理を行い、次いでフッ素を50ppm の低濃度含むリン酸
亜鉛浴に浸漬してリン酸亜鉛皮膜を成形材表面に形成し
た。塗装処理は、カチオン電着塗装を行った後に、同一
条件で2 コート2 ベーク塗装として、30μm 厚さの塗装
皮膜を設けて、170 ℃×20観察を行い分の焼き付けを行
い、更に上塗り塗装として、30μm厚さのポリエステル
メラミン系塗装皮膜を設けて、170 ℃×20分の焼き付け
を行った。
件で、耐糸さび評価試験を行った。これらの評価結果も
表2 に示す。耐糸さび評価試験は、塗装試験片の表面に
一片が7cm のクロスカットを施した後、35℃の3%HCl 水
溶液に2 分間浸漬した後、次いで40℃、85%RH の恒温恒
湿の雰囲気に1500時間放置し、その後発生した糸さびの
最大長さL(クロスカットより垂直方向の距離) を測定し
た。
No.1〜9 (表2 のNo.A〜I)は、Al合金スクラップ材や低
純度Al地金を使用し、不純物としてFeおよびCuを含んで
いるにも拘らず、球頭張出における成形限界高さ(LDH0)
が30mm以上であり、また170 ℃×20分の低温短時間の塗
装焼き付けでの時効硬化でも、耐力 (σ0.2)が200N/mm2
以上の高強度 (時効硬化性) を有していることが分か
る。なお、表2 のAl合金のNo.は表1 のAl合金のNo. に
対応している。
装後の耐食試験における、糸さび長さも2.0mm 以下と短
く、耐糸さび性も顕著に優れている。そして、この結果
は塗装されたAl合金材が耐食性および外観性に優れてい
ることを示している。
高純度のAl地金のみを溶解材としてAl合金板も作成した
表1 の No.10、表2 の No.K と照らし合わせても、特性
が同じような (遜色のない) レベルであることを示して
いる。したがって、本発明のAl合金板は優れた強度、成
形性、耐食性なども含め、特に自動車などの輸送機用の
パネル材として好適に用いることができることが分か
る。
囲ではあるが、好ましい範囲よりも外れる発明例では、
好ましい範囲の発明例よりも比較的特性が低い。即ち、
表1のNo.2 (Si量が少、表2 のNo.B) では、170 ℃×20
分の人工時効処理による耐力(σ0.2)が200N/mm2以上で
はあるものの、好ましい範囲の発明例よりも時効硬化性
が低い。No.3 (Si量が大、表2 のNo.C) では、成形限界
高さ(LDH0)が30mm以上ではあるが、ヘム加工性も含め
て、好ましい範囲の発明例よりも低い。No.4 (Mg量が
少、表2 のNo.D) では、170 ℃×20分の人工時効処理に
よる耐力 (σ0.2)が200N/mm2以上ではあるものの、好ま
しい範囲の発明例よりも時効硬化性が低い。No.5 (Mg量
が大、表2 のNo.E) では、成形限界高さ(LDH0)が30mm以
上ではあるが、ヘム加工性も含めて、好ましい範囲の発
明例よりも低い。したがって、本発明のSiおよびMg含有
量範囲の厳密な管理の必要性が分かる。
外れる表1 のNo.11(表2 のNo.L) 、Si量過少で外れる表
1 のNo.12(表2 のNo.M) 、Mg量過大で外れる表1 のNo.1
3(表2 のNo.N) 、Mg量過少で外れる表1 のNo.14(表2 の
No.O) 、Cu量過大で外れる表1 のNo.15(表2 のNo.P) 、
Fe量過大で外れる表1 のNo.16(表2 のNo.Q) の各比較例
は、発明例に比して、輸送機用Al合金板として兼備すべ
き特性である、球頭張出における成形限界高さ(LDH0)
が30mm以上、ヘム加工の際に割れを生じない、170
℃×20分の低温短時間の塗装焼き付けでの時効硬化で
も、耐力 (σ0.2)が200N/mm2以上、塗装後の耐食試験
における糸さび長さが2.0mm 以下、のいずれかの特性が
劣っており、諸特性を兼備できていない。したがって、
これら比較例では、表1 の No.10、表2 の No.K を除
き、輸送機用Al合金板としては、使用できないことにな
る。
Fe等の不純物量が高く、圧延後に連続熱処理炉にて溶体
化および焼入れ処理されて成形加工されるAl-Mg-Si系Al
合金板における、本発明における成分組成の規定の臨界
的意義が裏付けられる。
に、Al合金スクラップおよび/または低純度Al地金を主
たる溶解材として用い、CuやFe等の不純物元素をある程
度含んでいても、成形性や時効硬化性や耐食性などの諸
特性が低下しないようにした輸送機用Al-Mg-Si系Al合金
板を提供することができる。したがって、Al合金板の自
動車、車両、船舶などの輸送機用への用途の拡大を図る
ことができる点で、多大な工業的な価値を有するもので
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 Al溶解材から不可避的に混入されるCuお
よびFeを、Cu:0.10%以上、Fe:0.10%以上含み、圧延後に
連続熱処理炉にて溶体化および焼入れ処理されて成形加
工されるAl-Mg-Si系アルミニウム合金板であって、Si:
0.8〜1.5% (質量% 、以下同じ)、Mg:0.3〜0.8%を含み、
Si/Mg を1.0 以上とするとともに、Cu:0.30%以下、Fe:
0.5% 以下とし、残部Alおよび不可避的不純物からな
り、かつ限界張出高さ(LDH0)が30以上であり、成形加工
後の170 ℃×20分の人工時効処理後の耐力 (σ0.2)が20
0N/mm2以上であることを特徴とする耐食性に優れた輸送
機用アルミニウム合金板。 - 【請求項2】 前記SiおよびMgの含有量を、Si:0.9〜1.
1%、Mg:0.5〜0.7%とする請求項1に記載の耐食性に優れ
た輸送機用アルミニウム合金板。 - 【請求項3】 前記アルミニウム合金板が、更に、Ti:
0.001〜0.1%、B:1 〜300ppmの一種または二種を含む請
求項1または2に記載の耐食性に優れた輸送機用アルミ
ニウム合金板。 - 【請求項4】 前記Al溶解材がアルミニウム合金スクラ
ップである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の耐食
性に優れた輸送機用アルミニウム合金板。 - 【請求項5】 前記Al溶解材がアルミニウム地金である
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の耐食性に優れた
輸送機用アルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17673299A JP4386393B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 耐食性に優れた輸送機用アルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17673299A JP4386393B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 耐食性に優れた輸送機用アルミニウム合金板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001003129A true JP2001003129A (ja) | 2001-01-09 |
JP4386393B2 JP4386393B2 (ja) | 2009-12-16 |
Family
ID=16018828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17673299A Expired - Lifetime JP4386393B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 耐食性に優れた輸送機用アルミニウム合金板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4386393B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004010982A (ja) * | 2002-06-07 | 2004-01-15 | Kobe Steel Ltd | 曲げ加工性とプレス成形性に優れたアルミニウム合金板 |
JP2005525462A (ja) * | 2002-02-05 | 2005-08-25 | ペシネイ レナリュ | 車体の外被用のAl−Si−Mg合金板 |
CN104630599A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-05-20 | 苏州市神龙门窗有限公司 | 一种具有镍铬合金的铝合金材料及其热处理工艺 |
JP2017512260A (ja) * | 2014-03-11 | 2017-05-18 | サパ・イクストリュージョンズ・インコーポレイテッドSapa Extrusions, Inc. | 高強度アルミニウム合金 |
EP2964800B1 (en) | 2013-03-07 | 2017-08-09 | Aleris Aluminum Duffel BVBA | Method of manufacturing an al-mg-si alloy rolled sheet product with excellent formability |
CN116875859A (zh) * | 2023-09-05 | 2023-10-13 | 小米汽车科技有限公司 | 一种铝合金材料及其制备方法、电机转子铝合金、感应交流异步电机和车辆 |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP17673299A patent/JP4386393B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005525462A (ja) * | 2002-02-05 | 2005-08-25 | ペシネイ レナリュ | 車体の外被用のAl−Si−Mg合金板 |
JP2009133006A (ja) * | 2002-02-05 | 2009-06-18 | Alcan Rhenalu | 車体の外被用のAl−Si−Mg合金板 |
JP2004010982A (ja) * | 2002-06-07 | 2004-01-15 | Kobe Steel Ltd | 曲げ加工性とプレス成形性に優れたアルミニウム合金板 |
EP2964800B1 (en) | 2013-03-07 | 2017-08-09 | Aleris Aluminum Duffel BVBA | Method of manufacturing an al-mg-si alloy rolled sheet product with excellent formability |
JP2017512260A (ja) * | 2014-03-11 | 2017-05-18 | サパ・イクストリュージョンズ・インコーポレイテッドSapa Extrusions, Inc. | 高強度アルミニウム合金 |
CN104630599A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-05-20 | 苏州市神龙门窗有限公司 | 一种具有镍铬合金的铝合金材料及其热处理工艺 |
CN104630599B (zh) * | 2015-02-10 | 2016-09-21 | 苏州市吴中区胥口丰收机械配件厂 | 一种具有镍铬元素的铝合金材料及其热处理工艺 |
CN116875859A (zh) * | 2023-09-05 | 2023-10-13 | 小米汽车科技有限公司 | 一种铝合金材料及其制备方法、电机转子铝合金、感应交流异步电机和车辆 |
CN116875859B (zh) * | 2023-09-05 | 2023-12-05 | 小米汽车科技有限公司 | 一种铝合金材料及其制备方法、电机转子铝合金、感应交流异步电机和车辆 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4386393B2 (ja) | 2009-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20140114031A (ko) | 베이킹 도장 경화성이 우수한 알루미늄 합금판 | |
JP4939091B2 (ja) | 曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板の製造方法 | |
JP2016141843A (ja) | 高強度アルミニウム合金板 | |
WO2014132925A1 (ja) | 室温時効後の特性に優れたアルミニウム合金板 | |
WO2019025227A1 (en) | 6XXXX SERIES LAMINATE SHEET PRODUCT WITH ENHANCED FORMABILITY | |
WO2016190409A1 (ja) | 高強度アルミニウム合金板 | |
JP3802695B2 (ja) | プレス成形性およびヘム加工性に優れたアルミニウム合金板 | |
JP4383039B2 (ja) | 曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板の製造方法 | |
JPH1171623A (ja) | 自動車ボディパネル用アルミニウム合金板およびその製造方法 | |
JP6224549B2 (ja) | 耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板 | |
JP4117243B2 (ja) | 焼付け塗装硬化性に優れたアルミニウム合金板 | |
JP3740086B2 (ja) | 室温時効後のヘム加工性に優れた、張出成形後にヘム加工されるアルミニウム合金板の製造方法 | |
JP4386393B2 (ja) | 耐食性に優れた輸送機用アルミニウム合金板 | |
JP6315582B2 (ja) | 成形用アルミニウム合金板 | |
JP2001032031A (ja) | 耐応力腐食割れ性に優れた構造材用アルミニウム合金板 | |
JP3754624B2 (ja) | 室温時効抑制と低温時効硬化能に優れた自動車用アルミニウム合金パネル材の製造方法および自動車用アルミニウム合金パネル材 | |
CN108884524B (zh) | 铝合金板和铝合金板的制造方法 | |
JP2004238657A (ja) | アウタパネル用アルミニウム合金板の製造方法 | |
WO2017170835A1 (ja) | アルミニウム合金板及びアルミニウム合金板の製造方法 | |
JPH11350058A (ja) | 成形性及び焼き付け硬化性に優れるアルミニウム合金板及びその製造方法 | |
JP3766334B2 (ja) | 曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板 | |
JP2003247040A (ja) | フラットヘム加工性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法 | |
JP2002356730A (ja) | 成形性および塗装焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法 | |
JP4694770B2 (ja) | 曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板 | |
JPH05255791A (ja) | 耐応力腐食割れ性に優れた成形加工用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060619 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090924 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090928 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4386393 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009 Year of fee payment: 4 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |