JP2001001793A - インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents
インストルメントパネルの取付構造Info
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Abstract
際に容易に取り付けることができるインストルメントパ
ネルの取付構造を提供すること。 【解決手段】 インストルメントパネル1及びステアリ
ングサポートメンバ3は一体に組み付けられ、これらの
車体側への取付けの際の位置決め及び仮保持は、サイド
ボディ5から室内側に突出している支持ピン6aの上に
サイドブラケット4の下端部4aを載せた後、インスト
ルメントパネル1を車両の前方に押し込み位置決めピン
6bを、サイドブラケット4の溝4bに差し込んで行
う。位置決めを行った後に、ボルトによりインストルメ
ントパネル1をサイドボディ5に固定する。
Description
パネルを車体側に容易に取付けできるインストルメント
パネルの取付構造に関する。
及びステアリングサポートメンバ(図1のステアリング
サポートメンバ3参照)の端部に取付られているサイド
ブラケット22を側部から見た図である。インストルメ
ントパネル21及びステアリングサポートメンバは一体
に組み付けられ、これらの車体側への取付けは、サイド
ボディから車室側に突出している位置決めピン23を、
サイドブラケット22の溝22aに差し込み、位置決め
を行った後にボルト用の取付孔22bを利用してボルト
によりサイドボディに固定する。また、車種によって
は、位置決めを容易にするためインストルメントパネル
21に複数のピン21aを追加し、車体側に設けたソケ
ット孔に差し込んで、取付けるようにしているものもあ
る。
般にインストルメントパネル21は、計器類が取付けら
れていたり、オーディオ類の取付金具等の多くの部品を
その内側に取付けていることから重量が重く、位置決め
ピン23をサイドブラケット22の溝22aに差し込ん
だだけの状態では、位置決めピン23を軸としてインス
トルメントパネル21が矢印E方向に回転してしまうた
め、作業者はインストルメントパネル21を支えながら
ボルト締めしていた。また、インストルメントパネル2
1が傾いた状態では、インストルメントパネル21に位
置決め用のピン21aを設けたような場合に、ピン21
aをソケットに差し込めず、取付けに手間がかかってい
た。本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、インス
トルメントパネルを車体に組み付ける際に容易に取り付
けることができるインストルメントパネルの取付構造を
提供することを目的とする。
に本発明のインストルメントパネルの取付構造は、イン
ストルメントパネルとステアリングサポートメンバとを
一体に組み付け、車室側壁部に突設させた位置決めピン
に、ステアリングサポートメンバのサイドブラケットに
形成したスリット状の溝を差し込んでインストルメント
パネルを車体に仮保持するインストルメントパネルの取
付構造において、上記インストルメントパネルの仮保持
状態で、上記位置決めピンの車体後方側の上記車室側壁
部に、上記サイドブラケットの下端部を支える支持部材
を設けた。
インストルメントパネルの取付構造について、図面を参
照しながら説明する。図1は、自動車の車室の前部に装
着されるインストルメントパネル1及びステアリングサ
ポートメンバ3を示す。インストルメントパネル1は、
樹脂製のメインパネル2とこれに組み込まれるグローブ
ボックス9やオーディオの取付部10等から構成され、
メインパネル2の内側には、ステアリングサポートメン
バ3が組み付けられている。ステアリングサポートメン
バ3は、ステアリングシャフト部(図示せず)を支持す
るとともに車体を強化する役割を果たし、メインパネル
2と同様に車室の車幅方向全体に亘って延在し、その材
質は金属からなる。
は、図2に示す板状のサイドブラケット4が溶接によっ
て取付けられている。サイドブラケット4には、車体に
対して前側にスリット状の溝4bが、サイドブラケット
4を車体に取り付けた状態で水平方向に向くように形成
され、その開口側をやや広く形成し、最深部は下方に半
円形の凹部4cが形成されている。サイドブラケット4
の上下後部には、ボルトを挿入するための円形の締付孔
4eを穿設している。サイドブラケット4の下部は、前
側が高く後側を低くした傾斜部4dを設け、傾斜部4d
より後側に位置する下端部4aを水平に、溝4bと平行
になるように形成している。
側のサイドボディ5に取付けた状態を示し、図3はサイ
ドブラケット4の凹部4cの部分を縦方向に切断した断
面図であり、図4はサイドブラケット4の後部側の部分
を縦方向に切断した断面図であり、図5は下側の締付孔
4eの部分を横方向に切断した断面図である。サイドボ
ディ5は、インナパネル5aとアウタパネル5bとで形
成され、図3に示すように、サイドブラケット4の凹部
4cに位置するインナパネル5aに孔5cが穿設され、
そこに位置決めピン6bが溶接により固定されている。
また、図4に示すように、サイドブラケット4がインナ
パネル5aに取付けられた状態で、サイドブラケット4
の後部の下端部4aに位置するインナパネル5aに孔5
dが穿設され、そこに支持ピン6aが溶接により固定さ
れている。
めピン6bからの水平距離L1が充分離れるように配置
している。これは、インストルメントパネル1の仮保持
状態でインストルメントパネル1の回転、すなわちサイ
ドブラケット4の回転を防止するとともに、保持力を強
くするためである。また、図3に示す位置決めピン6b
及び図4に示す支持ピン6aの車室側への突出長さ(軸
長さ)はインストルメントパネル1及びサイドボディ5
の車両幅方向の寸法誤差を充分に吸収する長さに設定し
ている。図4に示すように、サイドブラケット4の下端
部4aは、該下端部4aの剛性を強化するためフランジ
形状になっている。また、図5に示すように、サイドブ
ラケット4は締付孔4eにボルト7を貫通させてサイド
ボディ5に取付けられている。このボルト7によって、
インストルメントパネル1はサイドボディ5に本締めさ
れる。
ボディ5への取付方法を説明する。図6のAに示すよう
に、サイドボディ5のインナパネル5aから突設された
支持ピン6aに、ステアリングサポートメンバ3の、両
端に設けられたサイドブラケット4の下端部4aを載せ
る。この際、図2に示すように、サイドブラケット4の
下端部4aの車両前方に傾斜部4dを設けていることに
より、傾斜部4dが支持ピン6aを下端部4aに案内す
るガイド部として働き、サイドブラケット4の支持ピン
6a上への搭載作業をより容易にすることができる。
ル1を水平に押込むと、図6のBに示すように、インナ
パネル5aから突設された位置決めピン6bがサイドブ
ラケット4に設けられている溝4bに挿入される。な
お、溝4bの入口側をやや広くしたのは、位置決めピン
6bを挿入しやすくするためである。その状態で、車両
前方にインストルメントパネル1をさらに押込み続ける
と、図6のCに示すように、位置決めピン6bがサイド
ブラケット4の溝4bの最深部に設けられた凹部4cま
で到達する。このとき、図7の矢印Eに示すように、イ
ンストルメントパネル1の自重による回転力で位置決め
ピン6bが凹部4cに嵌まり込み、仮保持状態が完了す
る。
うにその状態で支持ピン6a又は位置決めピン6bを中
心に矢印E方向の時計廻りに回転しようとするが、位置
決めピン6bを中心に回転する場合は、支持ピン6aが
インストルメントパネル1の回転を防止する。また、支
持ピン6aを中心にインストルメントパネル1が回転し
ようとする場合は、位置決めピン6bが凹部4cに嵌ま
り込んでいることにより回転を防止するので、作業者が
インストルメントパネル1を支えていなくても、インス
トルメントパネル1がサイドボディ5の位置決めピン6
b及び支持ピン6aから脱落することはない。従って、
作業者はインストルメントパネル1を支えること無しに
サイドブラケット4の締付孔4e部にボルトを締付ける
ことができる。
取付構造の第2の実施の形態について図面を参照しなが
ら説明する。なお、上記第1の実施の形態と同じ構造に
ついては同様の符号を付して説明し、その詳細な説明は
省略する。図8及び図9に示すサイドブラケット4及び
位置決めピン6bは、第1の実施の形態と同じように構
成している。本実施の形態では、支持ピン6aの代わり
に断面がL字形のブラケット8を支持ピン6aを配置し
た位置に一致するようにして、サイドボディ5のインナ
パネル5aに溶接により固定している。
ける際には、サイドブラケット4の下端部4aをブラケ
ット8のフランジ状の支持面8aに載置して取付ける。
なお、ブラケット8の車室内方側に突出している支持面
8aの突出長さは、インストルメントパネル1及びサイ
ドボディ5の車両幅方向の寸法誤差を充分に吸収する長
さに設定している。本実施の形態でも、インストルメン
トパネルをサイドボディに取付ける際に、上記第1の実
施の形態と同様にインストルメントパネルを仮保持する
ことができる。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。特に、
上記実施の形態の構成部品の寸法、形状、その相対的配
置等は、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではな
い。例えば、支持ピン6aの軸部の断面形状を円形にし
たが、これに代えて四角形等の角形にしてもよい。支持
ピン6aの個数についても2個以上を用いて、サイドブ
ラケット4を支持してもよい。なお、本実施の形態で
は、車両の左側のサイドブラケット4の支持について説
明したが、右側のサイドブラケット4についても、向き
が異なるだけで、同じ構造で支持している。
ストルメントパネルの仮保持状態で、位置決めピンの車
体後方側の側壁部に、上記サイドブラケットの下端部を
支える支持部材を設けたので、支持部材がインストルメ
ントパネルの自重に起因するサイドブラケットの回転を
阻止し、インストルメントパネルの仮保持が容易にな
る。また、スリット状の溝と上記サイドブラケットの下
端部とを平行に形成し、上記支持部材の上を上記サイド
ブラケットの下端部が摺動することによって、上記溝が
上記軸部へ案内されるようにしたので、軸部が確実に溝
に案内されるようになった。上記サイドブラケットの下
端部の車体に対する前側に、上記支持部材を上記下端部
に案内する傾斜部を設けたので、サイドブラケットの下
端部を支持部材上に確実に案内することができるように
なった。上記支持部材を軸状部材とし、上記サイドブラ
ケットを上記軸状部材の軸部によって支持するようにし
たので、簡単な構成でインストルメントパネルを容易に
取り付けることができるようになった。同様に、上記支
持部材を断面L字形のブラケットとし、上記サイドブラ
ケットを上記ブラケットの支持面によって載置するよう
にしたので、簡単な構成でインストルメントパネルを容
易に取り付けることができるようになった。
ントパネルの取付構造におけるインストルメントパネル
のサイドボディへの取付けを示す全体概略図である。
ドブラケットの拡大側面図である。
持ピン上に載置されている状態の側面図であり、BはA
のサイドブラケットを車体の前方に押し込んだ状態の側
面図であり、CはBのサイドブラケットを車体の前方に
さらに押し込み、インストルメントパネルを仮保持する
状態の側面図である。
様子を説明するための概略側面図である。
ントパネルの取付構造におけるサイドブラケットの側面
図である。
概略側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 インストルメントパネルとステアリング
サポートメンバとを一体に組み付け、車室側壁部に突設
させた位置決めピンに、ステアリングサポートメンバの
サイドブラケットに形成したスリット状の溝を差し込ん
でインストルメントパネルを車体に仮保持するインスト
ルメントパネルの取付構造において、上記インストルメ
ントパネルの仮保持状態で、上記位置決めピンよりも車
体後方側の上記車室側壁部に、上記サイドブラケットの
下端部を支える支持部材を設けたことを特徴とするイン
ストルメントパネルの取付構造。 - 【請求項2】 上記スリット状の溝と上記サイドブラケ
ットの下端部とを平行に形成し、上記支持部材の上を上
記サイドブラケットの下端部が摺動することによって、
上記溝が上記位置決めピンへ案内されるように構成した
ことを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパ
ネルの取付構造。 - 【請求項3】 上記サイドブラケットの下端部の車体前
方側に、上記支持部材を上記下端部に案内する傾斜部を
設けたことを特徴とする請求項2に記載のインストルメ
ントパネルの取付構造。 - 【請求項4】 上記支持部材を軸状部材とし、上記サイ
ドブラケットを上記軸状部材によって支持するようにし
たことを特徴とする請求項1に記載のインストルメント
パネルの取付構造。 - 【請求項5】 上記支持部材を断面L字形のブラケット
とし、上記サイドブラケットを上記ブラケットの支持面
に載置するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
のインストルメントパネルの支持構造。
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