JP2001000566A - マスク - Google Patents

マスク

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JP2001000566A JP11174735A JP17473599A JP2001000566A JP 2001000566 A JP2001000566 A JP 2001000566A JP 11174735 A JP11174735 A JP 11174735A JP 17473599 A JP17473599 A JP 17473599A JP 2001000566 A JP2001000566 A JP 2001000566A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクの着用外観を良好にし、着用時のマス
ク圧接跡を低減し、さらにマスクを顔面に簡単に装着
し、適度に外気を遮断しながら比較的大量の酸素を吸い
込めマスクを提供する。 【解決手段】 鼻中隔挟持クリップ12により鼻中隔を
挟持することで、マスク本体11を顔面に装着する。こ
れにより、口鼻がマスク本体11で覆われる。マスク1
0には従来品のような掛止用の紐やゴム紐が存在しな
い。これにより、マスク10の着用外観が良好になる。
しかも、マスク着用時のマスク10の圧接跡を低減でき
る。さらに、マスク10を顔面に簡単に装着できたり、
適度に外気を遮断しながら比較的大量の酸素を吸い込め
るマスク10の設計が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマスク、詳しくは
紐またはゴム紐を用いることなく、口および鼻を覆うマ
スク本体を顔面上に支持するマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、市販されているマスクには、大別
して以下の2種類がある。一つが柔軟性に優れて変形し
やすい布マスクである。例えば、ガーゼマスク、このガ
ーゼマスクより顔面への密着性を高めようと扇状の横ヒ
ダを設けた横ヒダ付きマスクなどがそれである。また二
つめが、布ガーゼに比べて剛性の高い成形マスクであ
る。前者の布マスクは、長方形にカットされたガーゼや
織布などの布帛を複数枚重ね合わせてマスク本体として
いる。これに対し、後者の成形マスクは、合成繊維から
なる不織布を熱プレス成形することでマスク本体として
いる。両マスクとも、マスク本体の長さ方向の両端部
に、それぞれ紐またはゴム紐(支持体)が一対取り付け
られている。
【0003】これらのマスクの着用時には、一対の紐ま
たはゴム紐を両耳に引っかけることで、それぞれのマス
ク本体により、使用者の口や鼻を覆うようになってい
る。なお、ガーゼマスクは柔軟性に優れ、変形がしやす
い。そのため、口や鼻を通して外気を吸い込む際の肺の
吸気力、および、口や鼻から湿ったあたたかな息を吐く
際の肺の排気力などにより、使用中のマスク本体の口や
鼻を覆う箇所にへたりが生じやすい。これにより、マス
ク本体の中央部が口や鼻に密着しやすくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガー
ゼマスクにあっては、以下の問題点があった。すなわ
ち、(1)マスク本体の支持体が、このマスク本体の両側
から外方へ延びる紐またはゴム紐からなるので、使用者
のマスク着用姿が、いかにも病人(布マスク)、また
は、工場や土木現場の労働者(成形マスク)等をイメー
ジしてしまう。特に、顔の中央に大きなお碗形のマスク
本体が突き出る成形マスクの場合には、その着用姿その
もののがぶかっこうであった。 (2)また、マスクの着用時には、紐やゴム紐を両方の耳
にかけたり、これらを後頭部で結んだりしなければなら
なかった。その作業がわずらわしかった。
【0005】(3)さらに、マスクを長時間着用している
と、紐またはゴム紐が圧接される両頬の部分の血行が悪
くなり、マスクを外しても赤い圧接跡がしばらく残って
いた。しかも、成形マスクの場合には、この直線的な紐
の圧接跡に加えて、さらに口鼻の周りに、比較的幅の広
いマスク本体の外周部の圧接跡が残ることになった。一
般的に女性は、このようなマスクの圧接跡を嫌うもので
ある。これが、女性がマスクをしたがらない大きな理由
のひとつでもあった。 (4)しかも、マスク着用時には、紐またはゴム紐を両耳
に引っかけることで、マスク本体が両側方へ引っ張られ
る。これにより、マスク本体の顔面への密着度が高まる
ようになっている。したがって、例えば冬季の屋外など
で、健常者などが適度に冷気を遮断しながら大量の酸素
を必要とするジョギング等を楽しむ際には、従来のマス
クではあまり好ましくないという問題点があった。
【0006】(5)また、通常、マスクの大きさは、略顔
の下半分を覆う大きさである。したがって、やわらかい
布マスクは、使用者が口や顎を動かしたり、頭を動かし
たりした際にずれ落ちやすかった。これにより、しばし
ば手でマスクを上方に引き上げる動作を行わなければな
らなかった。 (6)なお、上述したマスクの圧接跡が少ないのはこの布
マスクである。しかしながら、布マスクは柔軟性に優れ
て変形しやすい。このため、マスク着用時にマスク本体
の口や鼻を覆った中央部分にへたりが生じやすかった。
その結果、この部分が口や鼻を塞ぎ、呼吸がしにくくな
るという問題点があった。 (7)しかも、この布マスクの場合は、このようにマスク
本体のへたり部分が、外方から口および鼻に密着されて
いるので、例えば使用者が花粉症または風邪などを引い
ている場合には、流れ出る唾液や鼻水などにより、マス
ク本体が汚れやすいという問題点があった。
【0007】
【発明の目的】そこで、この発明は、マスクの着用外観
を良好にすることができ、しかもマスク着用時のマスク
の圧接跡を低減することができ、さらにはマスクを顔面
に簡単に装着することができ、そして適度に外気を遮断
しながら比較的大量の酸素を吸い込めるようなマスク設
計が容易なマスクを提供することを、その目的としてい
る。また、この発明は、製造が簡単でコスト低下を図る
ことができるマスクを提供することを、その目的として
いる。さらに、この発明は、マスク本体の顔面保持性お
よび密閉性を高められ、しかも耳の防寒性を付与するこ
とができるマスクを提供することを、その目的としてい
る。さらに、この発明は、マスク本体の顔面保持性を高
めることができ、しかもマスク本体の密閉性も高められ
るマスクを提供することを、その目的としている。
【0008】この発明は、比較的堅固にマスクを装着す
ることができ、しかもマスク着用中のマスク本体のずれ
落ちを防止することができるマスクを提供することを、
その目的としている。この発明は、マスク本体の交換が
容易なマスクを提供することを、その目的としている。
この発明は、マスクの装着が容易なマスクを提供するこ
とを、その目的としている。この発明は、マウスホルダ
により支持されるマスク本体の顔面保持性を高めること
ができるマスクを提供することを、その目的としてい
る。この発明は、鼻孔下に呼吸を楽にする鼻下空間を確
保することができ、しかも布マスクの場合でも唾液や鼻
水などによるマスク本体の汚れを低減することができる
マスクを提供することを、その目的としている。この発
明は、コンパクトに折り畳むことができるマスクを提供
することを、その目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、口および鼻を覆うマスク本体と、該マスク本体を顔
面上で支持する支持体とを備えたマスクにおいて、前記
支持体が、顔面を含む頭部の一部を挟持するばね挟持体
となったマスクである。適用されるマスクの種類は限定
されない。例えば、変形自在または変形可能な程度の硬
さを有する布帛をマスク本体に使用した布マスク(ガー
ゼマスクなど)でもよい。または、合成繊維からなる不
織布の一部を熱融着して成形した比較的変形しにくいマ
スク本体を有する成形マスクでもよい。マスク本体の大
きさ、形状も限定されない。通常は口と鼻を覆える大き
さ、形状であればよい。マスク本体の厚さも限定されな
い。例えば、既成のバンダナやハンカチなどをマスク本
体として利用することもできる。また、このマスク本体
に、ろ過部材、芳香部材、超吸水性部材などの付加価値
部材の一種または複数種を設けるようにしてもよい。な
お、ここでいう超吸水性部材とは、例えば自重の数百倍
から数千倍の吸収力を有する、アクリル酸から得られた
水溶性高分子のアクリルアミドなどをいう。
【0010】また、ばね挟持体の素材、大きさ、形状、
マスク本体上での取り付け位置などは限定されない。要
は、顔面を含む頭部の一部にマスク本体を挟持すること
ができるばね体であればよい。具体的なばね挟持体の素
材例としては、例えば鋼製やチタン製の線材からなる線
状ばね(ピアノ線など)、板ばねなどが挙げられる。そ
の他、表面の酸化膜の厚さで色相を変化させる発色チタ
ンなども挙げられる。この発色チタンを使用すれば、ば
ね挟持体にめっきなどの塗装とはちがった風合いの色付
けを施すことができる。このチタン表面に酸化膜を得る
方法としては、例えばチタンに電流を流す陽極酸化法
や、炉に投入して所定温度で加熱する方法、特殊な溶液
の中で煮沸する方法などが挙げられる。そして、ばね挟
持体により挟持される頭部の箇所は限定されない。例え
ば、鼻中隔、頬、耳下部、耳上部、耳穴、下顎などが挙
げられる。ただし、このばね挟持体のばね力は、装着さ
れたマスクが容易に顔面から離脱しない大きさであり、
かつその装着圧で押し当てられた部分が痛くならない強
さが好ましい。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、前記マスク本体の中央部の裏面に取り付けられて、
鼻中隔を両側方から挟持する鼻中隔挟持クリップを有し
ている請求項1のマスクである。クリップの形状は限定
されない。例えば鼻孔に挿入しやすいU字形のばねクリ
ップでもよい。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が
取り付けられて、ばね長さ方向の両側部により両耳下を
外方から挟持する耳下挟持線状ばねを有している請求項
1に記載のマスクである。耳下挟持線状ばねの太さは限
定されない。耳下挟持線状ばねの両端には、この線状ば
ねの耳下への接触感をやわらげるために、この線状ばね
の先端部をまるくしたり、ボール形状などの緩衝部材を
取り付けたりする方がよい。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が
取り付けられて、ばね長さ方向の両端部に耳当てが配設
された耳挟持線状ばねを有している請求項1に記載のマ
スクである。耳当ての用途、素材、大きさ、形状なども
限定されない。例えば防寒用の厚地のものでもよし、単
にごみや埃が耳に入るのを防ぐような薄地のものでもよ
い。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、片側の耳下にばね長さ方向の中間部が圧接され、前
記マスク本体の中央部にばね長さ方向の一端部が取り付
けられ、ばね長さ方向の他端部が後頭部の背後を通って
他方の耳下に圧接される頭部偏挟持線状ばねを有してい
る請求項1に記載のマスクである。ばね長さ方向の中間
部が圧接される側の耳は、右の耳でも左の耳でもよい。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が
取り付けられ、ばね長さ方向の両側部により両頬を外方
から挟持する頬挟持線状ばねを有している請求項1に記
載のマスクである。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、鼻柱にばね長さ方向の一側部が圧接されて、下顎に
ばね長さ方向の他側部が圧接され、顔面を縦方向から挟
持する顔縦断挟持線状ばねを有している請求項1に記載
のマスクである。顔縦断挟持線状ばねは、顔面に装着し
た際、外方へ弓なりに湾曲するような線状のばねが好ま
しい。これにより、鼻孔下に鼻下空間を確保する請求項
17の空間保持部を兼務することができる。鼻柱に圧接
されるばね挟持体の一側部と、下顎に圧接されるばね挟
持体の他側部の具体的な位置は限定されない。例えば、
ばね挟持体の一端または他端を鼻柱と、下顎の先端付近
または下顎の裏に当てがってもよい。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が
取り付けられ、ばね長さ方向の両端部に両耳孔に圧接さ
れる耳孔挟持線状ばねを有している請求項1に記載のマ
スクである。耳孔挟持線状ばねの先端には、耳孔への圧
接感をやわらげる小ボールを取り付けてもよい。
【0018】請求項9に記載の発明は、前記ばね挟持体
が、前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が
取り付けられ、ばね長さ方向の両端部に耳掛け用のフッ
ク部が配設された耳介挟持線状ばねを有している請求項
1に記載のマスクである。
【0019】請求項10に記載の発明は、前記ばね挟持
体が、前記マスク本体を展張状態で保持するマスク展張
部と、該マスク展張部に係脱自在に取り付けられて、顔
面を含む頭部の一部を挟持するばね挟持部とを有してい
る請求項1に記載のマスクである。マスク展張部の素
材、大きさ、形状などは限定されない。マスクを展張す
ることができるものであればよい。ばね挟持部の素材、
大きさ、形状も限定されない。また、ばね挟持部で挟持
される頭部の部分も限定されない。さらに、これらのマ
スク展張部と、ばね挟持部との係脱構造も限定されな
い。例えば、嵌合孔に嵌合突部を嵌入するものでもよ
い。また、掛脱自在なフック、ホック、紐、針金、面フ
ァスナなどを介して連結するものでもよい。
【0020】請求項11に記載の発明は、前記ばね挟持
体が、前記マスク本体の鼻周り被覆部分をそれぞれ外方
から鼻周りに押さえ付ける鼻周り押さえ部を有している
請求項1に記載のマスクである。鼻周り押さえ部の素
材、大きさ、形状などは限定されない。また、この鼻周
り押さえ部は、ばね挟持体と一体に設けてもよいし、別
体として設けてもよい。
【0021】請求項12に記載の発明は、前記ばね挟持
体が、前記マスク本体の両頬被覆部分をそれぞれ外方か
ら両頬に押さえ付ける一対の頬押さえ部を有している請
求項1に記載のマスクである。頬押さえ部の素材、大き
さ、形状などは限定されない。また、この頬押さえ部
は、顔縦断挟持線状ばねと一体に設けてもよいし、別体
として設けてもよい。マスク着用時には、頬押さえ部に
より、マスク本体の両頬被覆部分が外方から頬に押さえ
つけられる。これにより、マスク本体の顔面保持性を高
めることができ、しかもマスク本体の密閉性も高められ
る。
【0022】請求項13に記載の発明は、口および鼻を
覆うマスク本体と、該マスク本体を顔面上で支持する支
持体とを備えたマスクにおいて、前記支持体が、口腔内
で支持されるマスクホルダを有しているマスクである。
マウスホルダの品種、素材、大きさ、形状などは限定さ
れない。要は、このマウスホルダを口腔内で支持するこ
とにより、マスク本体を顔面に保持できればよい。これ
らの事項は、請求項14にも該当する。
【0023】請求項14に記載の発明は、前記支持体
が、前記マスク本体の裏面に取り付けられて、口腔内で
支持されるマウスホルダを有している請求項1に記載の
マスクである。
【0024】請求項15に記載の発明は、前記マウスホ
ルダが、上歯と下歯との噛み合いにより支持される噛合
ホルダである請求項14に記載のマスクである。噛合ホ
ルダは、上,下歯の隙間から抜け落ちにくいように、ホ
ルダ先端に小ボールなどの抜け止め部材を固着しておい
た方が好ましい。また、使用者の歯の噛み合いに合わせ
て作製すればなお良い。
【0025】請求項16に記載の発明は、前記マウスホ
ルダが、歯ぐきの裏に圧接される歯ぐき押さえホルダで
ある請求項14に記載のマスクである。歯ぐき押さえホ
ルダの素材、大きさ、形状は限定さなれない。この歯ぐ
き押さえホルダが圧接される歯ぐきは、上歯でもよい
し、下歯でもよいし、その両方でもよい。この上歯およ
び下歯の両方の場合には、例えばマウスホルダを二股状
に分岐させればよい。
【0026】請求項17に記載の発明は、前記マウスホ
ルダが、歯に被せられる歯冠ホルダである請求項14に
記載のマスクである。歯冠ホルダの素材、大きさ、形状
は限定されない。1本の歯に被せられるものでも、2本
以上の歯に被せられるものでもよい。対象となる歯は上
歯でもよいし、下歯でもよいし、その両方でもよい。
【0027】請求項18に記載の発明は、前記マスク本
体は布帛製であり、鼻孔下に呼吸が楽になる鼻下空間を
確保する空間保持部が設けられている請求項1に記載の
マスクである。空間保持部の具体的な素材、大きさ、形
状、形成個数などは限定されない。要は、鼻孔下に鼻下
空間を確保するができるものであればよい。例えば、マ
スク本体側またはばね挟持体などの支持体側に取り付け
られた所定形状の突起スペーサでもよいし、マスク本体
の裏面に設けられて、マスク本体との間に口および鼻の
収納空間が区画形成される立体的な顔当て箱型スペーサ
でもよいし、マスク本体を外方に湾曲保持することで鼻
下空間を確保可能な、例えば請求項7の顔縦断挟持線状
ばねのような線状スペーサでもよいし、マスク本体の裏
面に植毛されて、毛先が顔面に当てがわれる植毛スペー
サなどでもよい。
【0028】なお突起スペーサとしては、例えば、請求
項19のように鼻と口との間の人中に当てがわれる人中
パッドでもよいし、頬に当てがわれる頬パッドでもよい
し、鼻の周りに当てがわれる鼻周りパッドでもよい。さ
らには、鼻の周りと口元の両側方に当てがわれる口鼻周
りパッドでもよい。特に、この空間保持部をマスク本体
に取り付けた効果は、マスク本体の支持体(ばね挟持
体,マウスホルダ)が、マスク本体の中央部に取り付け
られた場合に顕著となる。これは、マスクの形態が比較
的柔らかい布マスク、比較的硬い成形マスクにかかわら
ず、支持体が連結されたマスク本体の中央部は、呼吸や
顔などの動きにより、へたりやすいためである。
【0029】請求項19に記載の発明は、前記空間保持
部が、前記マスク本体の中央部の裏面に取り付けられ
て、鼻と口との間の人中に当てがわれる人中パッドであ
る請求項18に記載のマスクである。
【0030】請求項20に記載の発明は、前記支持体が
超弾性合金からなる請求項1に記載のマスクである。超
弾性合金とは、形状記憶合金の1種であり、曲げてもゴ
ムのように折れずに伸びる特殊金属である。例えば、ニ
ッケル−チタン合金などが挙げられる。なお、この支持
体が長尺な線状部材であれば、その屈曲部分に小さな凹
み部を設けて、その折り曲げをスムーズにすることもで
きる。このような超弾性合金により支持体を作製する場
合には、マスク本体を支持体に交換自在に取り付けるよ
うにした方が好ましい。これは、使い捨てにするには若
干コスト高になる可能性があるためである。
【0031】
【作用】この発明によれば、ばね挟持体で顔面を含む頭
部の一部を挟持して、マスク本体を顔面に装着する。こ
れにより、口および鼻がマスク本体で覆われる。このマ
スクには、従来のマスクのように、マスク本体の外周部
から外方に延びて、使用者の耳に引っかけられたり、頭
部に巻き付けられる紐やゴム紐がない。そのため、マス
クの着用外観を良好にすることができる。しかも、マス
ク着用時のマスクの圧接跡を低減することもできる。さ
らには、マスクを顔面に簡単に装着することができた
り、適度に外気を遮断しながら比較的大量の酸素を吸い
込めるようなマスクを設計することが容易になる。
【0032】特に、請求項2に記載の発明によれば、鼻
中隔を、鼻中隔挟持クリップで挟持して、マスク本体を
顔面に装着するので、前述した効果を有するマスクの構
造が簡単になり、製造の容易さが図れ、これによりコス
ト低下を図ることもできる。
【0033】また、請求項4に記載の発明によれば、マ
スクを着用すると、耳が耳当てによって覆われる。これ
により、周囲のごみや埃などが耳に入るのを防ぐことが
できる。その他、冬季の屋外などの場合には、耳が冷気
にさらされなくなる。
【0034】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
マスク着用時には、片手でマスク本体を顔面に当てが
い、この状態を維持して、頭部偏挟持線状ばねの長さ方
向の中間部を片側の耳下に当てがい、さらに頭部偏挟持
線状ばねの長さ方向の他端部を、後頭部の裏を通過して
他方の耳下に押し当てる。これにより、マスク本体が、
頭部偏挟持線状ばねにより頭部の片側から顔面に支持さ
れる。
【0035】さらにまた、請求項6に記載の発明によれ
ば、マスク着用時には、頬挟持線状ばねの両側部が外方
から使用者の両頬に挟持されて、マスク本体が顔面に装
着される。
【0036】そして、請求項7に記載の発明によれば、
マスク着用時には、顔縦断挟持線状ばねの一側部を鼻柱
に当てがうとともに、顔縦断挟持線状ばねの他側部を下
顎に当てがうことで、顔縦断挟持線状ばねが、使用者の
顔面を縦方向から挟持する。これにより、使用者の口が
塞がれるので、例えば就寝時にこのマスクを着用すれ
ば、いびきを防止することができる。
【0037】請求項10に記載の発明によれば、マスク
本体を展張状態でマスク展張部に保持するとともに、こ
のマスク展張部にばね挟持部を係脱自在に取り付けてマ
スクを作製する。マスク本体の交換時には、マスク本体
を展張部から取り外し、新しいマスク本体を取り付ける
ようにしたので、マスク本体の交換が容易となる。
【0038】請求項11に記載の発明によれば、マスク
の着用時に、鼻周り押さえ部によってマスク本体の鼻周
り被覆部分が鼻周りに押さえ付けられる。これにより、
比較的堅固にマスクを顔面に装着することができて、マ
スク着用中のマスク本体のずれ落ちを防ぐことができ
る。さらに、マスク本体の顔面保持性およびマスク本体
の密閉性も高まる。
【0039】請求項12に記載の発明によれば、マスク
着用時には、頬押さえ部により、マスク本体の両頬被覆
部分が外方から頬に押さえつけられる。これにより、マ
スク本体の顔面保持性を高めることができ、しかもマス
ク本体の密閉性も高められる。
【0040】請求項13および請求項14に記載の発明
によれば、マスク着用時には、マウスホルダを口腔内で
支持して、マスク本体を使用者の顔面に装着する。これ
により、従来マスクの紐やゴム紐を使用しなくてもよく
なり、マスクの着用外観が良好となり、マスク着用時の
マスクの圧接跡を低減することもできる。また、マスク
を顔面に簡単に装着することができたり、適度に外気を
遮断しながら比較的大量の酸素を吸い込めるようなマス
クの設計を容易にすることもできる。特に、請求項14
に記載の発明によれば、ばね挟持体とマウスホルダとを
並設しているので、例えばマスクを装着したまま、マウ
スホルダの口腔内での支持を解除して会話等をやって
も、ばね挟持体によりマスク本体が顔面上で支持され
る。その結果、この場合でも顔面からマスク本体が脱落
するおそれがない。
【0041】請求項15に記載の発明によれば、上歯と
下歯とにより噛合ホルダを噛んで、このマスク本体を顔
面に装着するので、マスクの装着を容易にすることがで
きる。
【0042】請求項16に記載の発明によれば、マスク
着用時には、歯ぐき押さえホルダを歯ぐきの裏に圧接し
て、マスク本体を顔面に装着するので、マウスホルダに
より支持されるマスク本体の顔面保持性を高めることが
できる。
【0043】請求項17に記載の発明によれば、マスク
着用時には、歯冠ホルダを歯に被せることで、マスク本
体を顔面に装着するので、マウスホルダにより支持され
るマスク本体の顔面保持性を高めることができる。
【0044】請求項18および請求項19に記載の発明
によれば、マスク本体で口および鼻を覆うと、空間保持
部(請求項19では人中パッド)により鼻孔下に鼻下空
間が確保される。このため、呼吸を繰り返しても、口や
鼻を覆うマスク本体の中央部分がへたりにくい。その結
果、この部分で口および鼻をふさぎ、呼吸がしにくくな
るのを低減させることができる。また、マスク着用時に
は、この鼻下空間の確保によりマスク本体が口および鼻
に密着されにくい。よって、マスク本体の汚れを抑える
ことができる。
【0045】請求項20に記載の発明によれば、支持体
を超弾性合金により作製したので、例えばマスクをポケ
ットまたはバッグなどに収納する際に、支持体が折れる
ことなく、コンパクト収めることができる。支持体は超
弾性合金である。したがって、ポケットやバッグから取
り出すと、ゴムのように支持体が伸長して、もとの状態
に復元される。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
の実施例に係るマスクを説明する。まず、第1の実施例
を説明する。図1は、この発明の第1の実施例に係るマ
スクの使用状態の側面図である。図2は、この発明の第
1の実施例に係るマスクの背面方向からの斜視図であ
る。図1および図2において、10はマスクであり、こ
のマスク10は口および鼻を覆うガーゼ(布帛)製のマ
スク本体11と、マスク本体11の裏面に取り付けられ
て、使用者の鼻中隔を両側方から挟持する一対の弾性ピ
ンからなる鼻中隔挟持クリップ(ばね挟持体/支持体)
12と、を備えている。
【0047】マスク本体11は、縦長なガーゼを複数枚
重ね合わせて作製されている。ガーゼ製で変形しやすい
マスク本体11には、これらの各辺の中間部をマスク表
面側から抱き込む十字線状ばね13が外装されている。
十字線状ばね13の縦ライン部分と横ライン部分とは、
それぞれ細いピアノ線を、見かけ上、平行な2本線とし
て折り曲げて作製されている。これらの縦,横ライン部
分の各端部は、それぞれマスク本体11の裏面側へ折り
返されている。このうち、下側の折り返し部分13aが
マスク本体11の中央部に達している。この部分に、前
記鼻中隔挟持クリップ12がL字形に屈曲形成されてい
る。なお、鼻中隔挟持クリップ12を構成する弾性ピン
間の隙間は、一般的な成人女性の鼻中隔を良好に挟持す
ることができるサイズに設計されている。なお、各弾性
ピン先端は、鼻中隔への圧接感をやわらげるようにボー
ル状に丸められている。
【0048】次に、この第1の実施例に係るマスク10
の使用方法を説明する。図1に示すように、マスク着用
時には、使用者の各鼻孔に鼻中隔挟持クリップ12の各
ピンを挿入し、この鼻中隔挟持クリップ12により鼻中
隔を挟持して、マスク本体11をワンタッチで顔面に装
着する。これにより、使用者の口および鼻がマスク本体
11により覆われる。このように、第1の実施例のマス
ク10には、従来のマスクのような、マスク本体の外周
部から外方に延びる紐やゴム紐がない。そのため、マス
ク10の着用外観を良好にすることができる。しかも、
従来、マスクの着用後に顔面に付いていた紐、ゴム紐等
の圧接跡を、完全に消失させることができる。
【0049】さらに、このマスク10は、図1に示すよ
うに、マスク本体11が十字線状ばね13によって凧の
ように張られている。そのため、鼻孔下には外部へと開
放された鼻下空間aが形成されている。これにより、例
えば冬季に健常者等がジョギングするときなどに、大変
便利なマスクとなる。すなわち、マスク本体11により
適度に外気を遮断しながら、比較的大量の酸素を吸い込
むことができる。しかも、このマスク10では、マスク
本体11を支持するばね挟持体として、鼻中隔を挟持す
る鼻中隔挟持クリップ12を採用したので、このような
効果を有するマスク10の構造が比較的簡単になり、製
造が容易になって、コスト低下を図ることもできる。
【0050】次に、図3〜図5に基づいて、この発明の
第2の実施例に係るマスク20を説明する。図3は、こ
の発明の第2の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図4は、この発明の第2の実施例に係るマスク
の縦断面図である。図5は、この発明の第2の実施例に
係るマスクの背面図である。図3〜図5に示すように、
この第2の実施例に係るマスク20の特長は、合成繊維
を熱プレスして作製されたマスク本体21を本体とする
成形マスクを使用し、このマスク本体21の裏面に、マ
スク本体21との間に口および鼻の収納空間(鼻下空
間)bが区画形成される立体的な顔当て箱型スペーサ
(空間保持部)22を設け、このマスク本体21の中央
部の裏面に、マスク着用時に口と鼻との間の人中に当て
がわれる円柱形状の人中パッド(空間保持部)23を一
体形成し、さらにこの人中パッド23に、U字形の弾性
ピンからなる鼻中隔挟持クリップ12Aを固定した点で
ある。
【0051】この顔当て箱型スペーサ22の顔面側の面
板24には、収納空間b内に、口および鼻が同時に収納
される開口部25が形成されている。鼻中隔挟持クリッ
プ12Aの先端には、鼻中隔への圧接感をやわらげる小
ボール12aが取り付けられている。顔当て箱型スペー
サ22は、正面視して略菱形をした可撓性の箱型のスペ
ーサである。この顔当て箱型スペーサ22の素材は、可
撓性を有するプラスチックシートである。なお、収納空
間bの厚さ方向の長さは一般男性の鼻を納めることが可
能な長さである。人中パッド23はマスク本体21と同
一素材からなる。
【0052】図3に示すように、マスク着用時には、口
および鼻を開口部25から収納空間bに挿入させた後、
鼻孔に鼻中隔挟持クリップ12Aを差し込んで、このク
リップ12Aにより鼻中隔を挟持する。この際、顔当て
箱型スペーサ22はその顔面側の面板24が顔面に当て
がわれる。よって、この面板24によりマスク20の密
閉性が高まる。そして、口および鼻が開口部25を通し
て収納空間bに収められる。これにより、マスク着用中
のマスク本体21のずれ落ちを防ぐ効果が高められる。
しかも、この収納空間bが鼻下空間aを兼務するので、
同時に比較的大きな鼻下空間aを確保することもでき
る。なお、呼吸は顔当て箱型スペーサ22の正面に貼ら
れたマスク本体21を通して行われる。その他の構成、
作用および効果は第1の実施例と同様であるので説明を
省略する。
【0053】次に、図6〜図9に基づいて、この発明の
第3の実施例に係るマスク30を説明する。図6は、こ
の発明の第3の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図7は、この発明の第3の実施例に係るマスク
の縦断面図である。図8は、この発明の第3の実施例に
係るばね挟持体の平面図である。図9は、この発明の他
の形態に係るマスクの縦断面図である。図6〜図9に示
すように、この第3の実施例に係るマスク50の特長
は、マスク本体21Bの中央部の裏面に、元部側へ徐々
に拡径化した発泡プラスチック製の円筒体である人中パ
ッド23Bを別体で取り付け、ばね挟持体として、ばね
長さ方向の中間部がマスク本体21Bの中央部の表面に
固着されて、ばね長さ方向の両端部により左右の耳下を
挟持する耳下挟持線状ばね51を採用した点である。
【0054】耳下挟持線状ばね51は、平面視して涙滴
形状を有している。その素材には、超弾性合金の一種で
あるニッケル−チタン合金が採用されている。また、こ
の耳下挟持線状ばね51のばね長さ方向の中間部には、
マスク本体21Bを介して、この人中パッド23Bが挿
着される細いパッド固定ピン51aが固着されている。
なお、マスク本体21Bの中央部には、パッド固定ピン
51a用の小さな挿着孔(図示せず)が形成されてい
る。なお、この挿着孔を省くとともに、このパッド固定
ピン51aの先端をやや尖らせて、このピン51aをマ
スク本体21Bに突き刺すようにしてもよい。さらに、
この耳下挟持線状ばね51のばね長さ方向の両端には、
耳下への圧接感をやわらげるプラスチック製のボール5
1bが固着されている。人中パッド23Bは、このパッ
ド固定ピン51aにより、マスク本体21Bの中央部の
裏面に着脱自在に固定される。したがって、マスク本体
21Bが汚れた場合には、このマスク本体21Bだけを
簡単に交換することができる。なお、図9に示すよう
に、マスク本体21Aと人中パッド23Aとが一体成形
されたものの場合には、ピン孔23aにパッド固定ピン
51aを差し込むようにしてもよい。
【0055】マスク使用時には、図6に示すように、人
中パッド23Bの先端を使用者の人中に当てがって、耳
下挟持線状ばね51の両端部により、両耳下をこの耳下
挟持線状ばね51のばね力で挟持する。その結果、ちょ
うどテントを張るように、この人中パッド23Bを中心
として、鼻孔下に鼻下空間aが確保される。このよう
に、人中パッド23Bにより鼻下空間aが堅固に確保さ
れるため、マスク本体21Bの中央部がこの線状ばね5
1により顔面側に引っ張られても、口や鼻を覆うマスク
本体21Bの中央部分がへたりにくい。その結果、この
部分で口および鼻をふさぎ、呼吸がしにくくなるのが低
減されるとともに、唾液や鼻水によりマスク本体21B
が汚れるのを抑えることができる。しかも、この人中パ
ッド23Bの存在により、マスク本体11のずれ落ちを
防ぐこともできる。よって、従来品のように、ずれ落ち
たマスクをいちいち引き上げる必要がない。また、耳下
挟持線状ばね51は、前述したように超弾性合金製であ
る。これにより、仮にマスク11を小さく畳んでポケッ
トなどに収納しても、この耳下挟持線状ばね51がちょ
うどゴムのように折れて伸びることになる。そのため、
マスク11を不都合なくコンパクトに収納することがで
きる。
【0056】次に、図10〜図12に基づいて、この発
明の第4の実施例に係るマスク60を説明する。図10
は、この発明の第4の実施例に係るマスクの使用状態の
側面図である。図11は、この発明の第4の実施例に係
るマスクの縦断面図である。図12は、この発明の第4
の実施例に係るばね挟持体の平面図である。図10〜図
12に示すように、この第4の実施例に係るマスク60
の特長は、耳挟持線状ばね(ばね挟持体)61の両端部
に耳当て62を装着するとともに、耳挟持線状ばね61
の中間部の両側に、鼻の周りを外方から押さえる一対の
鼻周り押さえ部63をそれぞれ形成し、この耳挟持線状
ばね61の両側部に小さな湾曲部61aを設けた点であ
る。耳当て62は、多数本の毛足の長い羽根毛が表面に
植設された布袋からなる。また、鼻周り押さえ部63
は、耳挟持線状ばね61を屈曲して一体形成され、使用
者の鼻柱から鼻翼の範囲を押さえられる長さを有してい
る。
【0057】図10に示すように、マスク60を着用す
ると、両耳が耳当て62によって覆われる。これによ
り、周囲のごみや埃などが耳に入るのを防げる。しか
も、冬季の屋外などでは、耳が冷気にさらされなくな
る。さらに、マスク着用時には、両鼻周り押さえ部63
により、マスク本体21Aの鼻周り被覆部分がそれぞれ
外方から使用者の鼻周りに押さえ付けられる。これによ
り、マスク本体21Aの顔面保持性および密閉性が高め
られる。また、耳挟持線状ばね61に小さな湾曲部61
aを設けたので、耳挟持線状ばね61を折り畳む際に、
この湾曲部61aを中心にして折り曲げることができ
る。これにより、定位置を中心とした確実で円滑な折り
畳み作業とすることができる。その他の構成、作用およ
び効果は、第3の実施例と同じであるので説明を省略す
る。
【0058】次に、図13〜図15に基づいて、この発
明の第5の実施例に係るマスク70を説明する。図13
は、この発明の第5の実施例に係るマスクの使用状態の
側面図である。図14は、この発明の第5の実施例に係
るマスクの使用状態の平面図である。図15は、この発
明の第5の実施例に係るばね挟持体の平面図である。図
13〜図15に示すように、この第5の実施例に係るマ
スク70の特長は、ばね挟持体として、片側の耳下にば
ね長さ方向の中間部が圧接され、マスク本体21Aの中
央部にばね長さ方向の一端部が取り付けられ、ばね長さ
方向の他端部が後頭部の背後を通って他方の耳下に圧接
される頭部偏挟持線状ばね71を採用した点にある。
【0059】すなわち、この頭部偏挟持線状ばね71
は、平面視して略L字形に湾曲したニッケル−チタン合
金からなる線材である。この頭部偏挟持線状ばね71
は、顔面片側(図22では使用者の左側)に配置される
円弧状の顔面片側部71aと、後頭部側に配置される円
弧状の後頭側部71bとからなる。顔面片側部71aの
先端部はばね内方へ略直角に折り曲げられて、前記パッ
ド固定ピン51aが一体形成されている。このパッド固
定ピン51aは、マスク本体21Aの中央部の裏面に一
体形成された人中パッド23Aのピン孔23aに、着脱
自在に差し込まれている。また、片側の耳下に当てがわ
れる顔面片側部71aおよび後頭側部71bの境部分
と、他方の耳下に当てがわれる後頭側部71bの先端部
分とには、両耳下への頭部偏挟持線状ばね71の接触感
をやわらげるプラスチック製のボール71cが固着され
ている。
【0060】マスク着用時には、片手でマスク本体21
Aを顔面に当てがい、この状態を維持して、頭部偏挟持
線状ばね71のばね長さ方向の中間部のボール71cを
片側の耳下に当てがい、さらに頭部偏挟持線状ばね71
のばね長さ方向の他端部のボール71cを、後頭部の裏
を通過して他方の耳下に押し当てる。これにより、マス
ク本体21Aが、頭部偏挟持線状ばね71により頭部の
片側からの支持で顔面に装着される。
【0061】次に、図16〜図18に基づいて、この発
明の第6の実施例に係るマスク80を説明する。図16
は、この発明の第6の実施例に係るマスクの使用状態の
側面図である。図17は、この発明の第6の実施例に係
るマスクの縦断面図である。図18は、この発明の第6
の実施例に係るばね挟持体の平面図である。図16〜図
18に示すように、この第6の実施例に係るマスク80
の特長は、成形されたマスク本体21Cの人中パッド2
3の形成部下に段差部21bを設け、この段差部21b
に、マスク着用時に使用者の両耳穴に両先端部が当てが
われるニッケル−チタン合金製の耳中挟持線状ばね81
の中間部を固定するようにした点である。この段差部2
1bに耳中挟持線状ばね81を引っかけて位置決めでき
ることで、マスク80の組み立てが容易になる。なお、
耳中挟持線状ばね81の両端には、耳中に当てがわれる
ボール51bが固着され、耳中挟持線状ばね81の両側
部には、前記湾曲部61aが配設されている。その他の
構成、作用、効果は、第3の実施例と略同じであるので
説明を省略する。
【0062】次に、図19〜図21に基づいて、この発
明の第7の実施例に係るマスク90を説明する。図19
は、この発明の第7の実施例に係るマスクの使用状態の
側面図である。図20は、この発明の第7の実施例に係
るマスク本体の縦断面図である。図21は、この発明の
第7の実施例に係るばね挟持体の斜視図である。図19
〜図21に示すように、この第7実施例に係るマスク9
0の特長は、マスク本体21Dの中央部の上端から下端
部にかけて、下方へ向かうにつれて徐々に先細り化した
縦突条部21cがプレス成形され、かつ耳下挟持線状ば
ね91のばね長さ方向の中間部に、この縦突条部21c
を外方から挟持する長尺な下方向きV字状のV字挟持部
91aを設けた点である。耳下挟持線状ばね91は、そ
のV字挟持部91aにより縦突条部21cを両側から着
脱可能な挟持状態で、マスク本体21Dの上縁部に沿っ
ている。耳下挟持線状ばね91の両側部には、前記小さ
な湾曲部61aが形成されている。なお、この耳下挟持
線状ばね91は、超弾性のニッケル−チタン合金製であ
る。また、このマスク本体21Dには、人中パッドが設
けられていない。その他の構成、作用、効果は、第4の
実施例と略同じであるので説明を省略する。
【0063】次に、図22、図23に基づいて、この発
明の第8の実施例に係るマスク100を説明する。図2
2は、この発明の第8の実施例に係るマスクの使用状態
の縦断面図である。図23は、この発明の第8の実施例
に係るばね挟持体の斜視図である。図22、図23に示
すように、この第8実施例に係るマスク100の特長
は、鼻柱にばね長さ方向の一端部が圧接されて、下顎の
裏にばね長さ方向の他側部が圧接され、顔面を縦方向か
ら挟持する円弧状の顔縦断線状ばね101を配置し、こ
の顔縦断線状ばね101の下端に、折り返し部101b
を介して、顎下のラインに沿って顎下の中央部から両側
の耳裏まで伸びる耳下挟持線状ばね102を一体形成さ
せた点である。これらの顔縦断線状ばね101および耳
下挟持線状ばね102は、超弾性のニッケル−チタン合
金製である。耳下挟持線状ばね102の両端には、ボー
ル51bが固着されている。さらに、この耳下挟持線状
ばね102の両側部には、前記小さな湾曲部61aが配
設されている。これにより、マスク収納時には、折り返
し部101bおよび両湾曲部61aを介して、マスク1
00を小さく折り畳むことができる。
【0064】また、この顔縦断線状ばね101のばね長
さ方向の略中間部には、ピン101aが一体的に屈曲形
成されている。このピン101aを、マスク本体21A
に一体形成された人中パッド23Aのピン孔23aに挿
着することで、このマスク本体21Aが顔縦断線状ばね
101に着脱自在に取り付けられる。さらに、この顔縦
断線状ばね101の上端には、二股状の鼻柱挟持部10
1cが一体形成されている。マスク着用時には、顔縦断
線状ばね101の上端の鼻柱挟持部101cで鼻柱を挟
持し、かつ折り返し部101bを顎下に当てがい、さら
に両ボール51bを両耳下に当てがう。これにより、着
用者の口鼻がマスク本体21Aによって外方から被われ
る。折り返し部101bを設けることで、顎下に当てが
われる顔縦断線状ばね101の下端部の弾性力が増す。
その他の構成、作用、効果は、第3の実施例と略同じで
あるので説明を省略する。
【0065】次に、図24、図25に基づいて、この発
明の第9の実施例に係るマスク110を説明する。図2
4は、この発明の第9の実施例に係るマスクの使用状態
の側面図である。図25は、この発明の第9の実施例に
係るばね挟持体の斜視図である。図24、図25に示す
ように、この第9実施例に係るマスク110の特長は、
ばね挟持体として、顔縦断線状ばね111の中間部に、
各先端のフック部112aがそれぞれ対応する両耳に引
っかけられるつる部112が一体形成され、かつ顔縦断
線状ばね111の中間部裏側にパッド固定ピン51aを
固着させ、このパッド固定ピン51aを、マスク本体2
1Bの小孔を介して、4枚の尾翼付きの人中パッド23
Bに突き刺すようにした点である。マスク着用時には、
人中パッド23Bを人中に当てがい、両つる部112の
フック部112aを各耳に引っかけて挟持する。その他
の構成、作用、効果は、第3の実施例と略同じであるの
で説明を省略する。
【0066】次に、図26、図27に基づいて、この発
明の第10の実施例に係るマスク120を説明する。図
26は、この発明の第10の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図27は、この発明の第10の実
施例に係るマスクの組み立て作業を示す説明図である。
図26、図27に示すように、この第10実施例に係る
マスク120の特長は、ばね挟持体として、平面視して
涙滴形状に湾曲した幅狭な頬挟持板ばね121を採用し
た点である。この頬挟持板ばね121は可撓性を有する
発色チタン製の肉薄な板ばねである。そのばね長さ方向
の中間部の裏面には若干先細り化した前記人中パッド2
3Bが突設されている。この人中パッド23Bを、マス
ク本体21Bの中央部に穿設された孔部23bに挿入す
ることで、このマスク本体21Bが、頬挟持板ばね12
1に着脱自在に装着される。なお、この孔部23bの裏
面側は、ならだかに盛り上がった環状の肉盛り部23c
となっている。この肉盛り部23cにより、マスク本体
21Bへの人中パッド23Bの保持性が高められる。マ
スク着用時には、頬挟持板ばね121の両端部で、対応
する頬と耳との間の窪みを外方から挟み付けることで、
マスク120が顔面に装着される。頬挟持板ばね121
の素材に発色チタンを採用したので、この頬挟持板ばね
121をカラフルにすることができる。これにより、マ
スク120に装飾性を与えることができる。その他の構
成、作用、効果は、第3の実施例と略同じであるので説
明を省略する。
【0067】次に、図28〜図30に基づいて、この発
明の第11の実施例に係るマスク130を説明する。図
28は、この発明の第11の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図29は、この発明の第11の実
施例に係るマスク本体の斜視図である。図30は、この
発明の第11の実施例に係るばね挟持体の斜視図であ
る。図28〜図30に示すように、この第11実施例に
係るマスク130の特長は、ばね挟持体として、平面視
して涙滴形状をしたニッケル−チタン合金製の頬挟持線
状ばね131を採用し、マスク本体21Eの表面に、頬
挟持線状ばね131の掛止溝21dを刻設した点であ
る。
【0068】頬挟持線状ばね131の中間部には、この
ばね長さ方向に直交する一方向へ延びた1本の長尺な掛
止突起131aが一体形成されている。これにより、頬
挟持線状ばね131は、正面視してT字形になる。ま
た、この頬挟持線状ばね131の両端には、頬と耳との
間のくぼみに当てがわれる円板状の頬パッド132が一
体形成されている。なお、マスク本体21Eの掛合溝2
1dは、頬挟持線状ばね131の形状に合わせて、正面
視してT字形を有している。したがって、マスク製造時
には、頬挟持線状ばね131を掛止溝21dに掛止して
マスク130を組み立てる。このようにマスク130を
製造するようにしたので、マスク着用時に、マスク本体
21Eが頬挟持線状ばね131から位置ずれしにくい。
また、マスク130の着用時には、両頬パッド132を
使用者の対応する頬と耳との間のくぼみに当てがって着
用される。その他の構成、作用、効果は、第3の実施例
と略同じであるので説明を省略する。
【0069】次に、図31、図32に基づいて、この発
明の第12の実施例に係るマスク140を説明する。図
31は、この発明の第12の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図32は、この発明の第12の実
施例に係るばね挟持体の斜視図である。図31、図32
に示すように、この第12実施例に係るマスク140の
特長は、ばね挟持体として、鼻柱にばね長さ方向の一側
部が圧接され、かつ下顎の裏にばね長さ方向の他側部が
圧接されることで顔面を縦方向から挟持する顔縦断挟持
線状ばね141と、ばね長さ方向の両側部が対応する頬
にそれぞれ圧接されて顔面を横方向から挟持する顔横断
挟持線状ばね142とが、各ばね長さ方向の中間部を接
合点として直交状態で連結されたものを採用した点であ
る。両線状ばね141,142は、超弾性を有するニッ
ケル−チタン合金製で円弧状に湾曲している。この顔縦
断挟持線状ばね141の上端には、二股状の鼻柱挟持部
141aが一体形成されている。また、顔縦断挟持線状
ばね141の下端部は、顎下との接触感を良好にするた
めの折り返し部141bが形成されている。さらに、顔
横断挟持線状ばね142の両端部は内側に折り返され、
不織布の成形品であるマスク本体21Fの両端部をクリ
ップするようになっている。
【0070】マスク着用時には、顎下に顔縦断挟持線状
ばね141の折り返し部141bを当てがい、この状態
のまま鼻柱挟持部141aで鼻柱を挟持する。しかも、
顔横断挟持線状ばね142の両端部が両頬を外方から挟
持する。これにより、マスク本体21Fが顔面に装着さ
れる。また、マスク着用時、顔縦断挟持線状ばね141
により使用者の口が塞がれるので、例えば就寝時にこの
マスク140を使用すれば、いびきを防止することもで
きる。このように、顔縦断挟持線状ばね141により縦
方向から顔面を挟持すると同時に、顔横断挟持線状ばね
142により横方向から顔面を挟持するようにしたの
で、比較的堅固にマスク140を装着することができ、
しかもマスク着用中のマスク本体21Fのずれ落ちを防
止することができる。
【0071】次に、図33〜図36に基づいて、この発
明の第13の実施例に係るマスク150を説明する。図
33は、この発明の第13の実施例に係るマスクの使用
状態の縦断面図である。図34は、この発明の第13の
実施例に係るマスクの組み立て作業を示す説明図であ
る。図35は、この発明の第13の実施例に係るばね挟
持部の正面図である。図36は、この発明の第13の実
施例に係るマスク展張部の正面図である。図33〜図3
6に示すように、この第13実施例に係るマスク150
の特長は、支持体を組み立て式とした点である。具体的
には、古くなったマスク本体11を新しいマスク本体1
1に交換しやすいように、この支持体を、ガーゼ製のマ
スク本体11を展張状態で保持するマスク展張部41A
と、このマスク展張部41Aに掛脱自在な顔面取り付け
用のばね挟持部151とにより構成している。
【0072】図34および図36に示すように、このマ
スク展張部41Aは、円弧状に湾曲する4本のピアノ線
41aの中間部同士が固着された外方へ放射状に延びる
線状ばね構造体である。また、それぞれのピアノ線41
aが交差した中間部裏面に、ピン孔のない発泡プラスチ
ック製の人中パッド(空間保持部)23Cが突設された
構造を有している。さらに、各ピアノ線41aの両端部
は、外方へ折り返されてクリップ41bとなっている。
これらのクリップ部41bにより、マスク本体11の外
周部を掛止することで、このマスク本体11が展張され
る。また、図34および図35に示すように、ばね挟持
部151は、側面視して円弧状に湾曲した弾性を有する
幅狭な肉薄の金属板材である。ばね挟持部151の上端
には、鼻柱を両側方から挟む鼻柱挟持部151aが固着
されている。また、ばね挟持部151の下端部は内側へ
屈曲されて、顎下を掛止する顎下掛止部151bとなっ
ている。さらに、ばね挟持部151の中間部には、人中
パッド23Cが嵌入される貫通孔151cが穿設されて
いる。
【0073】マスク製造時には、クリップ部41bを介
してマスク本体11をマスク展張部41Aに展張状態で
保持し、次いで人中パッド23Cを貫通孔151cに嵌
入することで、このマスク展張部41Aがばね挟持部1
51に取り付けられる。こうしてマスク150が作製さ
れる。マスク着用時には、使用者の顎下に顎下掛止部1
51bを当てがい、この状態で鼻柱を鼻柱挟持部151
aにより挟持することで、マスク150が顔面に装着さ
れる。その他の構成、作用、効果は、第1の実施例と略
同じであるので説明を省略する。
【0074】次に、図37〜図40に基づいて、この発
明の第14の実施例に係るマスク160を説明する。図
37は、この発明の第14の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図38は、この発明の第14の実
施例に係るマスクの使用状態の正面図である。図39
は、この発明の第14の実施例に係るマスク本体の側面
図である。図40は、この発明の第14の実施例に係る
ばね挟持体の斜視図である。図37〜図40に示すよう
に、この第14実施例に係るマスク160の特長は、ば
ね挟持体として、鼻柱にばね長さ方向の一側部が圧接さ
れ、かつ下顎の裏にばね長さ方向の他側部が圧接される
ことで顔面を縦方向から挟持する顔縦断挟持線状ばね1
61と、ばね長さ方向の両側部が対応する頬にそれぞれ
圧接されて顔面を横方向から挟持する顔横断挟持線状ば
ね162とが、1本の超弾性を有するニッケル−チタン
合金製のワイヤにより作製された点である。なお、この
顔横断挟持線状ばね162の両側部付近には、それぞれ
鼻の周りを外方から押さえる一対の鼻周り押さえ部16
3が一体形成されている。顔縦断挟持線状ばね161の
下端には顎下掛止部161aが設けられ、また顔縦断挟
持線状ばね161の上端には鼻柱挟持部161bが設け
られている。マスク本体21Gの表面には、両線状ばね
161,162および鼻周り押さえ部163を掛止可能
な掛止溝21eが刻設されている。その他の構成、作
用、効果は、第11および第12の実施例と略同様であ
るので説明を省略する。
【0075】次に、図41〜図43に基づいて、この発
明の第15の実施例に係るマスク170を説明する。図
41は、この発明の第15の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図42は、この発明の第15の実
施例に係るマスクの要部拡大斜視図である。図43は、
この発明の第15の実施例に係るマスクの使用状態の背
面図である。図41〜図43に示すように、この第15
実施例に係るマスク170の特長は、マスク本体21H
として首に巻かれるバンダナを採用し、ばね挟持体とし
ては、このバンダナ製のマスク本体21Hに着脱自在に
取り付けることができる円弧状の顔縦断線状ばね171
を採用した点である。マスク本体21Hの両端部付近に
は、対応する側の耳を外部露出させる切り欠き部21f
が形成されている。また、顔縦断線状ばね171は、超
弾性を有するニッケル−チタン合金からなる細長いV字
状のワイヤ製で、このうち谷底側の略半分であるV字谷
部171bを外方へ折り返して本体部171aに重ね合
わせることで、マスク本体21Hを挟持可能な長尺なク
リップ構造としている。また、この本体部171aの二
股状の上端部は外方へ屈曲され、この屈曲部分が短尺な
U字ワイヤにより連結されている。これにより、本体部
171aの上端部に、鼻柱挟持部171cが設けられて
いる。
【0076】このマスク170の使用にあっては、マス
ク本体21Hの中間部を、本体部171aとV字谷部1
71bとの間でクリップすることで、このマスク本体2
1Hを顔縦断線状ばね171に取り付ける。その後、鼻
柱挟持部171cを鼻柱に当てがった状態で、両側の切
り欠き部21fを両耳にひっかけ、そしてマスク本体2
1Hの両端部を使用者の頭の後ろで結ぶことにより、マ
スク170が顔面に装着される。このように、ばね挟持
体を、市販のバンダナやハンカチなどに簡単に着脱可能
な構造としたので、この発明の適用範囲を拡大すること
ができる。
【0077】次に、図44〜図46に基づいて、この発
明の第16の実施例に係るマスク180を説明する。図
44は、この発明の第16の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図45は、この発明の第16の実
施例に係るマスクの縦断面図である。図46は、この発
明の第16の実施例に係る支持体の斜視図である。図4
4〜図46に示すように、この第16実施例に係るマス
ク180の特長は、不織布の成形品であるマスク本体2
1Iの支持体181として、円弧状に湾曲した2本の長
尺な顔縦断線状ばね182と、口腔内の上歯と下歯との
噛み合いにより支持される噛合ホルダ(マウスホルダ)
183とを有するものを採用した点である。
【0078】両顔縦断線状ばね182は外方に湾曲した
V字配置された長尺な線材であり、これらの線状ばね1
82の元部が連結されて1本の噛合ホルダ183となっ
ている。各顔縦断線状ばね182の先端には、鼻柱に当
てがわれる二股屈曲部182aを介して、鼻背の両側
方、両頬に沿って両口元まで延びる一対のマスク外押さ
え部分182bが一体形成されている。マスク着用時、
これらの2つのマスク外押さえ部分182bにより、外
方からマスク本体21Iの両側部が顔面に押し付けられ
る。この際、両マスク外押さえ部分182bが、鼻背の
両側方から両頬に沿った両口元までの範囲を覆う。これ
により、マスク180の密閉性が高まり、花粉などの吸
い込みを防ぐことができる。また、このマスク着用時に
は、弓状に曲がった顔縦断線状ばね182によっても、
鼻孔下に比較的大きな鼻下空間aが確保される。
【0079】また、噛合ホルダ183は、両顔縦断線状
ばね182の湾曲に沿ってその内側へ逆L字形に屈曲形
成されたものである。噛合ホルダ183の先端には、マ
スク着用時に噛合ホルダ183が上歯と下歯との間から
容易に抜けないように、プラスチック製のボール184
が固着されている。マスク着用時には、このマスク本体
21Iで口鼻を覆い、この状態のまま、上歯と下歯とで
噛合ホルダ183を噛む。これにより、顔面に装着され
たマスク本体21Iが保持される。このように、上歯と
下歯との噛み合いにより噛合ホルダ183を支持してマ
スク本体21Iを保持するようにしたので、マスク18
0の装着を容易にすることができる。
【0080】次に、図47に基づいて、この発明の第1
7の実施例に係るマスク190を説明する。図47は、
この発明の第17の実施例に係るマスクの使用状態の側
面図である。図47に示すように、この第17実施例に
係るマスク190の特長は、マウスホルダとして、歯ぐ
きの裏に圧接される歯ぐき押さえホルダ191を採用し
た点である。この歯ぐき押さえホルダ191は、マスク
本体21Jの中央部付近に穿設された貫通孔21hを介
して、顔縦断線状ばね182Aの下部付近に略直交状態
で連結されている。マスク着用時には、この歯ぐき押さ
えホルダ191のボール184を歯ぐきの裏に圧接する
ことで、マスク本体21Jが顔面に保持される。これに
より、マウスホルダによるマスク本体21Jの顔面保持
性を高めることができる。その他の構成、作用、効果
は、第16の実施例と略同様であるので説明を省略す
る。
【0081】次に、図48、図49に基づいて、この発
明の第18の実施例に係るマスク200を説明する。図
48は、この発明の第18の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図49は、この発明の第18の実
施例に係る支持体の正面図である。図48、図49に示
すように、この第19実施例に係るマスク200の特長
は、マスク本体21Iの内側に歯ぐき押さえホルダ19
1Aを有する1本の顔縦断線状ばね182Bを配置し、
かつこの顔縦断線状ばね182Bの下端部を外方へ折り
返してマスク本体21Iの中央下部を挟持する長尺なク
リップ部182cを設け、顔縦断線状ばね182Bの先
端に、二股屈曲部182aを介して、中間部が折れ曲が
ったマスク外押さえ部分182dを一体形成させた点で
ある。マスク着用時には、この歯ぐき押さえホルダ19
1のボール184を歯ぐきの裏に圧接することで、マス
ク本体21Iが顔面に保持される。その他の構成、作
用、効果は、第17の実施例と同様であるので説明を省
略する。
【0082】次に、図50、図51に基づいて、この発
明の第19の実施例に係るマスク220を説明する。図
50は、この発明の第19の実施例に係るマスクの使用
状態の縦断面図である。図51は、この発明の第19の
実施例に係る支持体の斜視図である。図50、図51に
示すように、この第19実施例に係るマスク220の特
長は、歯冠ホルダ211を両顔縦断線状ばね182Cの
元部付近の一部をマスク本体21Kの内側へ屈曲して形
成するとともに、この顔縦断線状ばね182Cの元部を
マスク本体21Kの外側へ折り返して、このマスク本体
21Kの保持性を高めるクリップ部221を設けた点に
ある。各顔縦断線状ばね182Cの先端には、鼻柱に当
てがわれるループ状の二股屈曲部182cが設けられて
いる。また、マスク本体21Kの中央部付近には、歯冠
ホルダ211の元部の屈曲形状に当てがわれる肉盛り部
分が形成されている。その他の構成、作用、効果は、第
16の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0083】次に、図52に基づいて、この発明の第2
0の実施例に係るマスク230を説明する。図52は、
この発明の第20の実施例に係るマスクの使用状態の側
面図である。図52に示すように、この第20実施例に
係るマスク230の特長は、十字配置される顔縦断挟持
ばね141Aと顔横断挟持ばね142とのうち、顔縦断
挟持線状ばね141Aの下端部を逆L字状に内側へ折り
返すことで、前記ボール184を有する歯ぐき押さえホ
ルダ191を屈曲形成させた点にある。なお、この歯ぐ
き押さえホルダ191の元部に、二点鎖線で示すような
人中押さえホルダ231を設ければ、この歯ぐき押さえ
ホルダ191によるマスク本体21Fの保持力が増す。
なお、このような十字配置の顔縦断挟持ばね141Aと
顔横断挟持ばね142とからなるばね挟持体を、噛合ホ
ルダ183を有する第18の実施例のマスク180や、
歯冠ホルダ211を有する第21の実施例のマスク21
0に適用することも可能である。その他の構成、作用、
効果は、第12の実施例および第13の実施例から推測
できるので説明を省略する。
【0084】
【発明の効果】この発明によれば、マスク本体の支持体
をばね挟持体またはマウスホルダとしたので、マスクの
着用外観を良好にすることができる。しかも、マスク着
用時のマスクの圧接跡を低減することもできる。さらに
は、マスクを顔面に簡単に装着することができたり、適
度に外気を遮断しながら比較的大量の酸素を吸い込める
ようなマスクの設計を容易にすることもできる。
【0085】特に、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の効果に加えて、鼻中隔を鼻中隔挟持クリップで
挟持して、マスク本体を顔面に装着するようにしたの
で、マスクの構造が簡単になり、製造の容易さが図れ、
これによりコスト低下を図ることもできる。
【0086】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1の効果に加えて、耳当てが配設された耳挟持線状
ばねを採用したので、周囲のごみや埃などが耳に入るの
を防ぐことができる。しかも、冬季の屋外などの場合に
は、耳が冷気にさらされなくなる。
【0087】さらに、請求項7に記載の発明によれば、
請求項1の効果に加えて、マスク着用時に、顔縦断挟持
線状ばねにより、使用者の顔面を縦方向から挟持するよ
うにしたので、使用者の口が塞がれ、例えば就寝時にこ
のマスクを着用すれば、いびきを防止することができ
る。
【0088】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1の効果に加えて、ばね挟持体として、マスク展張部と
ばね挟持部とを有するものを採用したので、マスク本体
の交換時に、マスク本体の交換が容易となる。
【0089】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1の効果に加えて、ばね挟持体に鼻周り押さえ部を設け
たので、比較的堅固にマスクを顔面に装着することがで
き、マスク着用中のマスク本体のずれ落ちを防ぐことが
できる。しかも、マスク本体の顔面保持性およびマスク
本体の密閉性も高めることができる。
【0090】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1の効果に加えて、マスク着用時には、頬押さえ部によ
り、マスク本体の両頬被覆部分が外方から頬に押さえつ
けられる。これにより、マスク本体の顔面保持性を高め
ることができ、しかもマスク本体の密閉性も高められ
る。
【0091】請求項14に記載の発明によれば、請求項
1の効果に加えて、ばね挟持体とマウスホルダとを並設
させたので、例えばマスクを装着したまま、マウスホル
ダの口腔内での支持を解除して会話を行っても、顔面か
らマスク本体が脱落するおそれがない。
【0092】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14の効果に加えて、上歯と下歯とにより噛合ホルダを
噛んで、このマスク本体を顔面に装着するようにしたの
で、マスクの装着を容易にすることができる。
【0093】請求項16に記載の発明によれば、請求項
14の効果に加えて、マスク着用時に、歯ぐき押さえホ
ルダを歯ぐきの裏に圧接して、マスク本体を顔面に装着
するようにしたので、マウスホルダにより支持されるマ
スク本体の顔面保持性を高めることができる。
【0094】請求項17に記載の発明によれば、請求項
14の効果に加えて、マスク着用時に、歯冠ホルダを歯
に被せてマスク本体を顔面に装着するようにしたので、
マウスホルダにより支持されるマスク本体の顔面保持性
を高めることができる。
【0095】請求項18および請求項19に記載の発明
によれば、請求項1の効果に加えて、マスク着用時に、
空間保持部(請求項19では人中パッド)により、鼻孔
下に鼻下空間を確保するようにしたので、呼吸が楽にな
り、使用者の唾液や鼻水によるマスク本体の汚れを抑え
ることができる。
【0096】請求項20に記載の発明によれば、請求項
1の効果に加えて、支持体を超弾性合金により作製する
ようにしたので、支持体が破損することなく、このマス
クを例えばポケットなどにコンパクトに収納することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係るマスクの背面方
向からの斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図4】この発明の第2の実施例に係るマスクの縦断面
図である。
【図5】この発明の第2の実施例に係るマスクの背面図
である。
【図6】この発明の第3の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図7】この発明の第3の実施例に係るマスクの縦断面
図である。
【図8】この発明の第3の実施例に係るばね挟持体の平
面図である。
【図9】この発明の他の形態に係るマスクの縦断面図で
ある。
【図10】この発明の第4の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図11】この発明の第4の実施例に係るマスクの縦断
面図である。
【図12】この発明の第4の実施例に係るばね挟持体の
平面図である。
【図13】この発明の第5の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図14】この発明の第5の実施例に係るマスクの使用
状態の平面図である。
【図15】この発明の第5の実施例に係るばね挟持体の
平面図である。
【図16】この発明の第6の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図17】この発明の第6の実施例に係るマスクの縦断
面図である。
【図18】この発明の第6の実施例に係るばね挟持体の
平面図である。
【図19】この発明の第7の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図20】この発明の第7の実施例に係るマスク本体の
縦断面図である。
【図21】この発明の第7の実施例に係るばね挟持体の
斜視図である。
【図22】この発明の第8の実施例に係るマスクの使用
状態の縦断面図である。
【図23】この発明の第8の実施例に係るばね挟持体の
斜視図である。
【図24】この発明の第9の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図25】この発明の第9の実施例に係るばね挟持体の
斜視図である。
【図26】この発明の第10の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図27】この発明の第10の実施例に係るマスクの組
み立て作業を示す説明図である。
【図28】この発明の第11の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図29】この発明の第11の実施例に係るマスク本体
の斜視図である。
【図30】この発明の第11の実施例に係るばね挟持体
の斜視図である。
【図31】この発明の第12の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図32】この発明の第12の実施例に係るばね挟持体
の斜視図である。
【図33】この発明の第13の実施例に係るマスクの使
用状態の縦断面図である。
【図34】この発明の第13の実施例に係るマスクの組
み立て作業を示す説明図である。
【図35】この発明の第13の実施例に係るばね挟持部
の正面図である。
【図36】この発明の第13の実施例に係るマスク展張
部の正面図である。
【図37】この発明の第14の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図38】この発明の第14の実施例に係るマスクの使
用状態の正面図である。
【図39】この発明の第14の実施例に係るマスク本体
の側面図である。
【図40】この発明の第14の実施例に係るばね挟持体
の斜視図である。
【図41】この発明の第15の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図42】この発明の第15の実施例に係るマスクの要
部拡大斜視図である。
【図43】この発明の第15の実施例に係るマスクの使
用状態の背面図である。
【図44】この発明の第16の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図45】この発明の第16の実施例に係るマスクの縦
断面図である。
【図46】この発明の第16の実施例に係る支持体の斜
視図である。
【図47】この発明の第17の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図48】この発明の第18の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図49】この発明の第18の実施例に係る支持体の正
面図である。
【図50】この発明の第19の実施例に係るマスクの使
用状態の縦断面図である。
【図51】この発明の第19の実施例に係る支持体の斜
視図である。
【図52】この発明の第20の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【符号の説明】
10,20,50,50A,60,70,80 マス
ク、 90,100,110,120,130,140,15
0 マスク、 160,170,180,190,200,220,2
30 マスク、 11,21,21A〜21K マスク本体、 12,12A 鼻中隔挟持クリップ(ばね挟持体/支持
体)、 23,23A〜23C 人中パッド(空間保持部)、 41A マスク展張部、 151 ばね挟持部、 51,61,91 耳挟持線状ばね(ばね挟持体/支持
体)、 62 耳当て、 63 鼻周り押さえ部、 71 頭部偏挟持線状ばね(ばね挟持体/支持体)、 141,161 顔縦断挟持線状ばね(ばね挟持体/支
持体)、 142,162 顔横断挟持線状ばね(ばね挟持体/支
持体)、 163 鼻周り押さえ部、 182b 頬押さえ部、 183 噛合ホルダ(マウスホルダ)、 191 歯ぐき押さえホルダ(マウスホルダ)、 211 歯冠ホルダ、 a 鼻下空間。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月14日(1999.10.
14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】次に、図6〜図9に基づいて、この発明の
第3の実施例に係るマスク50を説明する。図6は、こ
の発明の第3の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図7は、この発明の第3の実施例に係るマスク
の縦断面図である。図8は、この発明の第3の実施例に
係るばね挟持体の平面図である。図9は、この発明の他
の形態に係るマスクの縦断面図である。図6〜図9に示
すように、第3の実施例に係るマスク50の特長は、マ
スク本体21Bの中央部の裏面に、元部側へ徐々に拡径
化した発泡プラスチック製の円筒体である人中パッド2
3Bを別体で取り付け、ばね挟持体として、ばね長さ方
向の中間部がマスク本体21Bの中央部の表面に固着さ
れて、ばね長さ方向の両端部により左右の耳下を挟持す
る耳下挟持線状ばね51を採用した点にある。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月21日(2000.2.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マスク
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマスク、詳しくは
紐またはゴム紐を用いることなく、口および鼻を覆うマ
スク本体を顔面上に支持するマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、市販されているマスクには、大別
して以下の2種類がある。一つが柔軟性に優れて変形し
やすい布マスクである。例えば、ガーゼマスク、このガ
ーゼマスクより顔面への密着性を高めようと扇状の横ヒ
ダを設けた横ヒダ付きマスクなどがそれである。また2
つめが、布ガーゼに比べて剛性の高い成形マスクであ
る。 前者の布マスクは、長方形にカットされたガーゼ
や織布などの布帛を複数枚重ね合わせてマスク本体とし
ている。これに対し、後者の成形マスクは、合成繊維か
らなる不織布を熱プレス成形することでマスク本体とし
ている。両マスクとも、マスク本体の長さ方向の両端部
に、それぞれ紐またはゴム紐(支持体)が一対取り付け
られている。
【0003】これらのマスクの着用時には、一対の紐ま
たはゴム紐を両耳に引っかけることで、それぞれのマス
ク本体により、使用者の口や鼻を覆うようになってい
る。なお、ガーゼマスクは柔軟性に優れ、変形がしやす
い。そのため、口や鼻を通して外気を吸い込む際の肺の
吸気力、および、口や鼻から湿ったあたたかな息を吐く
際の肺の排気力などにより、使用中のマスク本体の口や
鼻を覆う箇所にへたりが生じやすい。これにより、マス
ク本体の中央部が口や鼻に密着しやすくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガー
ゼマスクにあっては、以下の問題点があった。すなわ
ち、(1) マスク本体の支持体が、このマスク本体の両側
から外方へ延びる紐またはゴム紐からなるので、使用者
のマスク着用姿が、いかにも病人(布マスク)、また
は、工場や土木現場の労働者(成形マスク)等をイメー
ジしてしまう。特に、顔の中央に大きなお碗形のマスク
本体が突き出る成形マスクの場合には、その着用姿その
もののがぶかっこうであった。 (2) また、マスクの着用時には、紐やゴム紐を両方の耳
にかけたり、これらを後頭部で結んだりしなければなら
なかった。その作業がわずらわしかった。
【0005】(3) さらに、マスクを長時間着用している
と、紐またはゴム紐が圧接される両頬の部分の血行が悪
くなり、マスクを外しても赤い圧接跡がしばらく残って
いた。しかも、成形マスクの場合には、この直線的な紐
の圧接跡に加えて、さらに口鼻の周りに、比較的幅の広
いマスク本体の外周部の圧接跡が残ることになった。一
般的に女性は、このようなマスクの圧接跡を嫌うもので
ある。これが、女性がマスクをしたがらない大きな理由
のひとつでもあった。 (4) しかも、マスク着用時には、紐またはゴム紐を両耳
に引っかけることで、マスク本体が両側方へ引っ張られ
る。これにより、マスク本体の顔面への密着度が高まる
ようになっている。したがって、例えば冬季の屋外など
で、健常者などが適度に冷気を遮断しながら大量の酸素
を必要とするジョギング等を楽しむ際には、従来のマス
クではあまり好ましくないという問題点があった。
【0006】(5) また、通常、マスクの大きさは、略顔
の下半分を覆う大きさである。したがって、やわらかい
布マスクは、使用者が口や顎を動かしたり、頭を動かし
たりした際にずれ落ちやすかった。これにより、しばし
ば手でマスクを上方に引き上げる動作を行わなければな
らなかった。 (6) なお、上述したマスクの圧接跡が少ないのはこの布
マスクである。しかしながら、布マスクは柔軟性に優れ
て変形しやすい。このため、マスク着用時にマスク本体
の口や鼻を覆った中央部分にへたりが生じやすかった。
その結果、この部分が口や鼻を塞ぎ、呼吸がしにくくな
るという問題点があった。 (7) しかも、この布マスクの場合は、このようにマスク
本体のへたり部分が、外方から口および鼻に密着されて
いるので、例えば使用者が花粉症または風邪などを引い
ている場合には、流れ出る唾液や鼻水などにより、マス
ク本体が汚れやすいという問題点があった。
【0007】
【発明の目的】そこで、この発明は、マスクの着用外観
を良好にすることができ、しかもマスク着用時のマスク
の圧接跡を低減することができ、さらにはマスクを顔面
に簡単に装着することができ、そして適度に外気を遮断
しながら比較的大量の酸素を吸い込めるようなマスク設
計が容易なマスクを提供することを、その目的としてい
る。また、この発明は、マウスホルダにより支持される
マスク本体の顔面保持性を高めることができるマスクを
提供することを、その目的としている。さらに、この発
明は、鼻孔下に呼吸を楽にする鼻下空間を確保すること
ができ、しかも布マスクの場合でも唾液や鼻水などによ
るマスク本体の汚れを低減することができるマスクを提
供することを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、口および鼻を覆うマスク本体と、該マスク本体を顔
面上で支持する支持体とを備え、該支持体は顔面を含む
頭部の一部を挟持して支持するばね挟持体であるマスク
において、前記ばね挟持体が、片側の耳下にばね長さ方
向の中間部が圧接され、前記マスク本体の中央部にばね
長さ方向の一端部が取り付けられ、ばね長さ方向の他端
部が後頭部の背後を通って他方の耳下に圧接される頭部
偏挟持線状ばねを有しているマスクである。頭部偏挟持
線状ばねのばね長さ方向の中間部が圧接される側の耳
は、右の耳でも左の耳でもよい。
【0009】請求項2に記載の発明は、口および鼻を覆
うマスク本体と、該マスク本体を顔面上で支持する支持
体とを備え、該支持体は顔面を含む頭部の一部を挟持し
て支持するばね挟持体であるマスクにおいて、前記ばね
挟持体が、鼻柱にばね長さ方向の一側部が圧接されて、
下顎の下面にばね長さ方向の他側部が圧接され、顔面を
縦方向から挟持する顔縦断挟持線状ばねを有しているマ
スクである。顔縦断挟持線状ばねは、顔面に装着した
際、外方へ弓なりに湾曲するような線状のばねが好まし
い。これにより、鼻孔下に鼻下空間を確保する空間保持
部を兼務することができる。鼻柱に圧接されるばね挟持
体の一側部と、下顎に圧接されるばね挟持体の他側部の
具体的な位置は限定されない。例えば、ばね挟持体の一
端または他端を鼻柱と、下顎の先端付近または下顎の裏
に当てがってもよい。
【0010】請求項3に記載の発明は、口および鼻を覆
うマスク本体と、該マスク本体を顔面上で支持する支持
体とを備え、該支持体は顔面を含む頭部の一部を挟持し
て支持するばね挟持体であるマスクにおいて、前記支持
体が、前記マスク本体の裏面に取り付けられて、歯に被
せられることで口腔内に支持される歯冠ホルダを有して
いるマスクマスクである。歯冠ホルダの素材、大きさ、
形状は限定されない。1本の歯に被せられるものでも、
2本以上の歯に被せられるものでもよい。対象となる歯
は上歯でもよいし、下歯でもよいし、その両方でもよ
い。
【0011】請求項4に記載の発明は、口および鼻を覆
う布帛製のマスク本体と、該マスク本体を顔面上で支持
する支持体とを備え、該支持体は顔面を含む頭部の一部
を挟持して支持するばね挟持体であるマスクにおいて、
鼻孔下に呼吸が楽になる鼻下空間を確保する空間保持部
が設けられ、該空間保持部が、前記マスク本体の中央部
の裏面に取り付けられて、鼻と口との間の人中に当てが
われる人中パッドであるマスクである。空間保持部をマ
スク本体に取り付けた効果は、この空間保持部がマスク
本体の中央部にある人中との対向部分に取り付けられた
場合(人中パッドの場合)に顕著となる。これは、マス
クの形態が比較的柔らかい布マスク、比較的硬い成形マ
スクにかかわらず、支持体が連結されたマスク本体の中
央部は、呼吸や顔などの動きにより、へたりやすいため
である。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、マスク着用時
には、片手でマスク本体を顔面に当てがい、この状態を
維持して、頭部偏挟持線状ばねの長さ方向の中間部を片
側の耳下に当てがい、さらに頭部偏挟持線状ばねの長さ
方向の他端部を、後頭部の裏を通過して他方の耳下に押
し当てる。これにより、マスク本体が、頭部偏挟持線状
ばねにより頭部の片側から顔面に支持される。
【0013】そして、請求項2に記載の発明によれば、
マスク着用時には、顔縦断挟持線状ばねの一側部を鼻柱
に当てがうとともに、顔縦断挟持線状ばねの他側部を下
顎に当てがうことで、顔縦断挟持線状ばねが、使用者の
顔面を縦方向から挟持する。これにより、使用者の口が
塞がれるので、例えば就寝時にこのマスクを着用すれ
ば、いびきを防止することができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、マスク着
用時には、歯冠ホルダを歯に被せることで、マスク本体
を顔面に装着するので、マウスホルダにより支持される
マスク本体の顔面保持性を高めることができる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、マスク本
体で口および鼻を覆うと、人中パッドにより鼻孔下に鼻
下空間が確保される。このため、呼吸を繰り返しても、
口や鼻を覆うマスク本体の中央部分がへたりにくい。そ
の結果、この部分で口および鼻をふさぎ、呼吸がしにく
くなるのを低減させることができる。また、マスク着用
時には、この鼻下空間の確保によりマスク本体が口およ
び鼻に密着されにくい。よって、マスク本体の汚れを抑
えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
の実施例に係るマスクを説明する。まず、第1の実施例
を説明する。次に、図1〜図3に基づいて、この発明の
第1の実施例に係るマスク20を説明する。図1は、こ
の発明の第1の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図2は、この発明の第1の実施例に係るマスク
の縦断面図である。図3は、この発明の第1の実施例に
係るマスクの背面図である。図1〜図3に示すように、
この第1の実施例に係るマスク20の特長は、合成繊維
を熱プレスして作製されたマスク本体21を本体とする
成形マスクを使用し、このマスク本体21の裏面に、マ
スク本体21との間に口および鼻の収納空間(鼻下空
間)bが区画形成される立体的な顔当て箱型スペーサ
(空間保持部)22を設け、このマスク本体21の中央
部の裏面に、マスク着用時に口と鼻との間の人中に当て
がわれる円柱形状の人中パッド(空間保持部)23を一
体形成し、さらにこの人中パッド23に、U字形の弾性
ピンからなる鼻中隔挟持クリップ12Aを固定した点で
ある。
【0017】この顔当て箱型スペーサ22の顔面側の面
板24には、収納空間b内に、口および鼻が同時に収納
される開口部25が形成されている。鼻中隔挟持クリッ
プ12Aの先端には、鼻中隔への圧接感をやわらげる小
ボール12aが取り付けられている。顔当て箱型スペー
サ22は、正面視して略菱形をした可撓性の箱型のスペ
ーサである。この顔当て箱型スペーサ22の素材は、可
撓性を有するプラスチックシートである。なお、収納空
間bの厚さ方向の長さは一般男性の鼻を納めることが可
能な長さである。人中パッド23はマスク本体21と同
一素材からなる。
【0018】図1に示すように、マスク着用時には、口
および鼻を開口部25から収納空間bに挿入させた後、
鼻孔に鼻中隔挟持クリップ12Aを差し込んで、このク
リップ12Aにより鼻中隔を挟持する。この際、顔当て
箱型スペーサ22はその顔面側の面板24が顔面に当て
がわれる。よって、この面板24によりマスク20の密
閉性が高まる。そして、口および鼻が開口部25を通し
て収納空間bに収められる。これにより、マスク着用中
のマスク本体21のずれ落ちを防ぐ効果が高められる。
しかも、この収納空間bが鼻下空間aを兼務するので、
同時に比較的大きな鼻下空間aを確保することもでき
る。なお、呼吸は顔当て箱型スペーサ22の正面に貼ら
れたマスク本体21を通して行われる。このように、第
1の実施例のマスク20には、従来のマスクのような、
マスク本体の外周部から外方に延びる紐やゴム紐がな
い。そのため、マスク20の着用外観を良好にすること
ができる。しかも、従来、マスクの着用後に顔面に付い
ていた紐、ゴム紐等の圧接跡を、完全に消失させること
ができる。
【0019】次に、図4〜図7に基づいて、この発明の
第2の実施例に係るマスク50を説明する。図4は、こ
の発明の第2の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図5は、この発明の第2の実施例に係るマスク
の縦断面図である。図6は、この発明の第2の実施例に
係るばね挟持体の平面図である。図7は、この発明の他
の形態に係るマスクの縦断面図である。図4〜図7に示
すように、この第2の実施例に係るマスク50の特長
は、マスク本体21Bの中央部の裏面に、元部側へ徐々
に拡径化した発泡プラスチック製の円筒体である人中パ
ッド23Bを別体で取り付け、ばね挟持体として、ばね
長さ方向の中間部がマスク本体21Bの中央部の表面に
固着されて、ばね長さ方向の両端部により左右の耳下を
挟持する耳下挟持線状ばね51を採用した点である。
【0020】耳下挟持線状ばね51は、平面視して涙滴
形状を有している。その素材には、超弾性合金の一種で
あるニッケル−チタン合金が採用されている。また、こ
の耳下挟持線状ばね51のばね長さ方向の中間部には、
マスク本体21Bを介して、この人中パッド23Bが挿
着される細いパッド固定ピン51aが固着されている。
なお、マスク本体21Bの中央部には、パッド固定ピン
51a用の小さな挿着孔(図示せず)が形成されてい
る。なお、この挿着孔を省くとともに、このパッド固定
ピン51aの先端をやや尖らせて、このピン51aをマ
スク本体21Bに突き刺すようにしてもよい。さらに、
この耳下挟持線状ばね51のばね長さ方向の両端には、
耳下への圧接感をやわらげるプラスチック製のボール5
1bが固着されている。人中パッド23Bは、このパッ
ド固定ピン51aにより、マスク本体21Bの中央部の
裏面に着脱自在に固定される。したがって、マスク本体
21Bが汚れた場合には、このマスク本体21Bだけを
簡単に交換することができる。なお、図7に示すよう
に、マスク本体21Aと人中パッド23Aとが一体成形
されたものの場合には、ピン孔23aにパッド固定ピン
51aを差し込むようにしてもよい。
【0021】マスク使用時には、図4に示すように、人
中パッド23Bの先端を使用者の人中に当てがって、耳
下挟持線状ばね51の両端部により、両耳下をこの耳下
挟持線状ばね51のばね力で挟持する。その結果、ちょ
うどテントを張るように、この人中パッド23Bを中心
として、鼻孔下に鼻下空間aが確保される。このよう
に、人中パッド23Bにより鼻下空間aが堅固に確保さ
れるため、マスク本体21Bの中央部がこの線状ばね5
1により顔面側に引っ張られても、口や鼻を覆うマスク
本体21Bの中央部分がへたりにくい。その結果、この
部分で口および鼻をふさぎ、呼吸がしにくくなるのが低
減されるとともに、唾液や鼻水によりマスク本体21B
が汚れるのを抑えることができる。しかも、この人中パ
ッド23Bの存在により、マスク本体21Bのずれ落ち
を防ぐこともできる。よって、従来品のように、ずれ落
ちたマスクをいちいち引き上げる必要がない。また、耳
下挟持線状ばね51は、前述したように超弾性合金製で
ある。これにより、仮にマスク50を小さく畳んでポケ
ットなどに収納しても、この耳下挟持線状ばね51がち
ょうどゴムのように折れて伸びることになる。そのた
め、マスク50を不都合なくコンパクトに収納すること
ができる。
【0022】次に、図8〜図10に基づいて、この発明
の第3の実施例に係るマスク70を説明する。図8は、
この発明の第3の実施例に係るマスクの使用状態の側面
図である。図9は、この発明の第3の実施例に係るマス
クの使用状態の平面図である。図10は、この発明の第
3の実施例に係るばね挟持体の平面図である。図8〜図
10に示すように、この第3の実施例に係るマスク70
の特長は、ばね挟持体として、片側の耳下にばね長さ方
向の中間部が圧接され、マスク本体21Aの中央部にば
ね長さ方向の一端部が取り付けられ、ばね長さ方向の他
端部が後頭部の背後を通って他方の耳下に圧接される頭
部偏挟持線状ばね71を採用した点にある。
【0023】すなわち、この頭部偏挟持線状ばね71
は、平面視して略L字形に湾曲したニッケル−チタン合
金からなる線材である。この頭部偏挟持線状ばね71
は、顔面片側に配置される円弧状の顔面片側部71a
と、後頭部側に配置される円弧状の後頭側部71bとか
らなる。顔面片側部71aの先端部はばね内方へ略直角
に折り曲げられて、前記パッド固定ピン51aが一体形
成されている。このパッド固定ピン51aは、マスク本
体21Aの中央部の裏面に一体形成された人中パッド2
3Aのピン孔23aに、着脱自在に差し込まれている。
また、片側の耳下に当てがわれる顔面片側部71aおよ
び後頭側部71bの境部分と、他方の耳下に当てがわれ
る後頭側部71bの先端部分とには、両耳下への頭部偏
挟持線状ばね71の接触感をやわらげるプラスチック製
のボール71cが固着されている。
【0024】マスク着用時には、片手でマスク本体21
Aを顔面に当てがい、この状態を維持して、頭部偏挟持
線状ばね71のばね長さ方向の中間部のボール71cを
片側の耳下に当てがい、さらに頭部偏挟持線状ばね71
のばね長さ方向の他端部のボール71cを、後頭部の裏
を通過して他方の耳下に押し当てる。これにより、マス
ク本体21Aが、頭部偏挟持線状ばね71により頭部の
片側からの支持で顔面に装着される。
【0025】次に、図11〜図13に基づいて、この発
明の第4の実施例に係るマスク80を説明する。図11
は、この発明の第4の実施例に係るマスクの使用状態の
側面図である。図12は、この発明の第4の実施例に係
るマスクの縦断面図である。図13は、この発明の第4
の実施例に係るばね挟持体の平面図である。図11〜図
13に示すように、この第4の実施例に係るマスク80
の特長は、成形されたマスク本体21Cの人中パッド2
3の形成部下に段差部21bを設け、この段差部21b
に、マスク着用時に使用者の両耳穴に両先端部が当てが
われるニッケル−チタン合金製の耳中挟持線状ばね81
の中間部を固定するようにした点である。この段差部2
1bに耳中挟持線状ばね81を引っかけて位置決めでき
ることで、マスク80の組み立てが容易になる。なお、
耳中挟持線状ばね81の両端には、耳中に当てがわれる
ボール51bが固着され、耳中挟持線状ばね81の両側
部には、前記湾曲部61aが配設されている。その他の
構成、作用、効果は、第2の実施例と略同じであるので
説明を省略する。
【0026】次に、図14、図15に基づいて、この発
明の第5の実施例に係るマスク100を説明する。図1
4は、この発明の第5の実施例に係るマスクの使用状態
の縦断面図である。図15は、この発明の第5の実施例
に係るばね挟持体の斜視図である。図14、図15に示
すように、この第5の実施例に係るマスク100の特長
は、鼻柱にばね長さ方向の一端部が圧接されて、下顎の
裏にばね長さ方向の他側部が圧接され、顔面を縦方向か
ら挟持する円弧状の顔縦断線状ばね101を配置し、こ
の顔縦断線状ばね101の下端に、折り返し部101b
を介して、顎下のラインに沿って顎下の中央部から両側
の耳裏まで伸びる耳下挟持線状ばね102を一体形成さ
せた点である。これらの顔縦断線状ばね101および耳
下挟持線状ばね102は、超弾性のニッケル−チタン合
金製である。耳下挟持線状ばね102の両端には、ボー
ル51bが固着されている。さらに、この耳下挟持線状
ばね102の両側部には、前記小さな湾曲部61aが配
設されている。これにより、マスク収納時には、折り返
し部101bおよび両湾曲部61aを介して、マスク1
00を小さく折り畳むことができる。
【0027】また、この顔縦断線状ばね101のばね長
さ方向の略中間部には、ピン101aが一体的に屈曲形
成されている。このピン101aを、マスク本体21A
に一体形成された人中パッド23Aのピン孔23aに挿
着することで、このマスク本体21Aが顔縦断線状ばね
101に着脱自在に取り付けられる。さらに、この顔縦
断線状ばね101の上端には、二股状の鼻柱挟持部10
1cが一体形成されている。マスク着用時には、顔縦断
線状ばね101の上端の鼻柱挟持部101cで鼻柱を挟
持し、かつ折り返し部101bを顎下に当てがい、さら
に両ボール51bを両耳下に当てがう。これにより、着
用者の口鼻がマスク本体21Aによって外方から被われ
る。折り返し部101bを設けることで、顎下に当てが
われる顔縦断線状ばね101の下端部の弾性力が増す。
その他の構成、作用、効果は、第2の実施例と略同じで
あるので説明を省略する。
【0028】次に、図16、図17に基づいて、この発
明の第6の実施例に係るマスク110を説明する。図1
6は、この発明の第6の実施例に係るマスクの使用状態
の側面図である。図17は、この発明の第6の実施例に
係るばね挟持体の斜視図である。図16、図17に示す
ように、この第6の実施例に係るマスク110の特長
は、ばね挟持体として、顔縦断線状ばね111の中間部
に、各先端のフック部112aがそれぞれ対応する両耳
に引っかけられるつる部112が一体形成され、かつ顔
縦断線状ばね111の中間部裏側にパッド固定ピン51
aを固着させ、このパッド固定ピン51aを、マスク本
体21Bの小孔を介して、4枚の尾翼付きの人中パッド
23Bに突き刺すようにした点である。マスク着用時に
は、人中パッド23Bを人中に当てがい、両つる部11
2のフック部112aを各耳に引っかけて挟持する。そ
の他の構成、作用、効果は、第2の実施例と略同じであ
るので説明を省略する。
【0029】次に、図18、図19に基づいて、この発
明の第7の実施例に係るマスク120を説明する。図1
8は、この発明の第7の実施例に係るマスクの使用状態
の側面図である。図19は、この発明の第7の実施例に
係るマスクの組み立て作業を示す説明図である。図1
8、図19に示すように、この第7の実施例に係るマス
ク120の特長は、ばね挟持体として、平面視して涙滴
形状に湾曲した幅狭な頬挟持板ばね121を採用した点
である。
【0030】この頬挟持板ばね121は可撓性を有する
発色チタン製の肉薄な板ばねである。そのばね長さ方向
の中間部の裏面には若干先細り化した前記人中パッド2
3Bが突設されている。この人中パッド23Bを、マス
ク本体21Bの中央部に穿設された孔部23bに挿入す
ることで、このマスク本体21Bが、頬挟持板ばね12
1に着脱自在に装着される。なお、この孔部23bの裏
面側は、ならだかに盛り上がった環状の肉盛り部23c
となっている。この肉盛り部23cにより、マスク本体
21Bへの人中パッド23Bの保持性が高められる。マ
スク着用時には、頬挟持板ばね121の両端部で、対応
する頬と耳との間の窪みを外方から挟み付けることで、
マスク120が顔面に装着される。頬挟持板ばね121
の素材に発色チタンを採用したので、この頬挟持板ばね
121をカラフルにすることができる。これにより、マ
スク120に装飾性を与えることができる。その他の構
成、作用、効果は、第2の実施例と略同じであるので説
明を省略する。
【0031】次に、図20、図21に基づいて、この発
明の第8の実施例に係るマスク140を説明する。図2
0は、この発明の第8の実施例に係るマスクの使用状態
の側面図である。図21は、この発明の第8の実施例に
係るばね挟持体の斜視図である。図20、図21に示す
ように、この第8の実施例に係るマスク140の特長
は、ばね挟持体として、鼻柱にばね長さ方向の一側部が
圧接され、かつ下顎の裏にばね長さ方向の他側部が圧接
されることで顔面を縦方向から挟持する顔縦断挟持線状
ばね141と、ばね長さ方向の両側部が対応する頬にそ
れぞれ圧接されて顔面を横方向から挟持する顔横断挟持
線状ばね142とが、各ばね長さ方向の中間部を接合点
として直交状態で連結されたものを採用した点である。
両線状ばね141,142は、超弾性を有するニッケル
−チタン合金製で円弧状に湾曲している。この顔縦断挟
持線状ばね141の上端には、二股状の鼻柱挟持部14
1aが一体形成されている。また、顔縦断挟持線状ばね
141の下端部は、顎下との接触感を良好にするための
折り返し部141bが形成されている。さらに、顔横断
挟持線状ばね142の両端部は内側に折り返され、不織
布の成形品であるマスク本体21Fの両端部をクリップ
するようになっている。
【0032】マスク着用時には、顎下に顔縦断挟持線状
ばね141の折り返し部141bを当てがい、この状態
のまま鼻柱挟持部141aで鼻柱を挟持する。しかも、
顔横断挟持線状ばね142の両端部が両頬を外方から挟
持する。これにより、マスク本体21Fが顔面に装着さ
れる。また、マスク着用時、顔縦断挟持線状ばね141
により使用者の口が塞がれるので、例えば就寝時にこの
マスク140を使用すれば、いびきを防止することもで
きる。このように、顔縦断挟持線状ばね141により縦
方向から顔面を挟持すると同時に、顔横断挟持線状ばね
142により横方向から顔面を挟持するようにしたの
で、比較的堅固にマスク140を装着することができ、
しかもマスク着用中のマスク本体21Fのずれ落ちを防
止することができる。
【0033】次に、図22〜図25に基づいて、この発
明の第9の実施例に係るマスク150を説明する。図2
2は、この発明の第9の実施例に係るマスクの使用状態
の縦断面図である。図23は、この発明の第9の実施例
に係るマスクの組み立て作業を示す説明図である。図2
4は、この発明の第9の実施例に係るばね挟持部の正面
図である。図25は、この発明の第9の実施例に係るマ
スク展張部の正面図である。図22〜図25に示すよう
に、この第9の実施例に係るマスク150の特長は、支
持体を組み立て式とした点である。具体的には、古くな
ったマスク本体11を新しいマスク本体11に交換しや
すいように、この支持体を、ガーゼ製のマスク本体11
を展張状態で保持するマスク展張部41Aと、このマス
ク展張部41Aに掛脱自在な顔面取り付け用のばね挟持
部151とにより構成している。
【0034】図22および図25に示すように、このマ
スク展張部41Aは、円弧状に湾曲する4本のピアノ線
41aの中間部同士が固着された外方へ放射状に延びる
線状ばね構造体である。また、それぞれのピアノ線41
aが交差した中間部裏面に、ピン孔のない発泡プラスチ
ック製の人中パッド(空間保持部)23Cが突設された
構造を有している。さらに、各ピアノ線41aの両端部
は、外方へ折り返されてクリップ41bとなっている。
これらのクリップ部41bにより、マスク本体11の外
周部を掛止することで、このマスク本体11が展張され
る。また、図22および図25に示すように、ばね挟持
部151は、側面視して円弧状に湾曲した弾性を有する
幅狭な肉薄の金属板材である。ばね挟持部151の上端
には、鼻柱を両側方から挟む鼻柱挟持部151aが固着
されている。また、ばね挟持部151の下端部は内側へ
屈曲されて、顎下を掛止する顎下掛止部151bとなっ
ている。さらに、ばね挟持部151の中間部には、人中
パッド23Cが嵌入される貫通孔151cが穿設されて
いる。
【0035】マスク製造時には、クリップ部41bを介
してマスク本体11をマスク展張部41Aに展張状態で
保持し、次いで人中パッド23Cを貫通孔151cに嵌
入することで、このマスク展張部41Aがばね挟持部1
51に取り付けられる。こうしてマスク150が作製さ
れる。マスク着用時には、使用者の顎下に顎下掛止部1
51bを当てがい、この状態で鼻柱を鼻柱挟持部151
aにより挟持することで、マスク150が顔面に装着さ
れる。その他の構成、作用、効果は、第1の実施例と略
同じであるので説明を省略する。
【0036】次に、図26〜図29に基づいて、この発
明の第10の実施例に係るマスク160を説明する。図
26は、この発明の第10の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。図27は、この発明の第10の実
施例に係るマスクの使用状態の正面図である。図28
は、この発明の第10の実施例に係るマスク本体の側面
図である。図29は、この発明の第10の実施例に係る
ばね挟持体の斜視図である。図26〜図29に示すよう
に、この第10の実施例に係るマスク160の特長は、
ばね挟持体として、鼻柱にばね長さ方向の一側部が圧接
され、かつ下顎の裏にばね長さ方向の他側部が圧接され
ることで顔面を縦方向から挟持する顔縦断挟持線状ばね
161と、ばね長さ方向の両側部が対応する頬にそれぞ
れ圧接されて顔面を横方向から挟持する顔横断挟持線状
ばね162とが、1本の超弾性を有するニッケル−チタ
ン合金製のワイヤにより作製された点である。なお、こ
の顔横断挟持線状ばね162の両側部付近には、それぞ
れ鼻の周りを外方から押さえる一対の鼻周り押さえ部1
63が一体形成されている。顔縦断挟持線状ばね161
の下端には顎下掛止部161aが設けられ、また顔縦断
挟持線状ばね161の上端には鼻柱挟持部161bが設
けられている。マスク本体21Gの表面には、両線状ば
ね161,162および鼻周り押さえ部163を掛止可
能な掛止溝21eが刻設されている。その他の構成、作
用、効果は、第8の実施例と略同様であるので説明を省
略する。
【0037】次に、図30、図31に基づいて、この発
明の第11の実施例に係るマスク220を説明する。図
30は、この発明の第11の実施例に係るマスクの使用
状態の縦断面図である。図31は、この発明の第11の
実施例に係る支持体の斜視図である。図30、図31に
示すように、この第11の実施例に係るマスク220の
特長は、歯冠ホルダ211を両顔縦断線状ばね182C
の元部付近の一部をマスク本体21Kの内側へ屈曲して
形成するとともに、この顔縦断線状ばね182Cの元部
をマスク本体21Kの外側へ折り返して、このマスク本
体21Kの保持性を高めるクリップ部221を設けた点
にある。各顔縦断線状ばね182Cの先端には、鼻柱に
当てがわれるループ状の二股屈曲部182cが設けられ
ている。また、マスク本体21Kの中央部付近には、歯
冠ホルダ211の元部の屈曲形状に当てがわれる肉盛り
部分が形成されている。
【0038】各顔縦断線状ばね182Cの先端には、二
股屈曲部182cを介して、鼻背の両側方、両頬に沿っ
て両口元まで延びる一対のマスク外押さえ部分182b
が一体形成されている。このように、マスク着用時に歯
冠ホルダを歯に被せてマスク本体を顔面に装着するよう
にしたので、マウスホルダにより支持されるマスク本体
の顔面保持性を高めることができる。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、マスク本体の支持体
をばね挟持体または歯冠ホルダとしたので、マスクの着
用外観を良好にすることができる。しかも、マスク着用
時のマスクの圧接跡を低減することもできる。さらに
は、マスクを顔面に簡単に装着することができる。
【0040】特に、請求項2に記載の発明によれば、マ
スク着用時に、顔縦断挟持線状ばねにより、使用者の顔
面を縦方向から挟持するようにしたので、使用者の口が
塞がれ、例えば就寝時にこのマスクを着用すれば、いび
きを防止することができる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、マスク着
用時に歯冠ホルダを歯に被せてマスク本体を顔面に装着
するようにしたので、マウスホルダにより支持されるマ
スク本体の顔面保持性を高めることができる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、マスク着
用時に人中パッドにより鼻孔下に鼻下空間を確保するよ
うにしたので、呼吸が楽になり、使用者の唾液や鼻水に
よるマスク本体の汚れを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係るマスクの縦断面
図である。
【図3】この発明の第1の実施例に係るマスクの背面図
である。
【図4】この発明の第2の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図5】この発明の第2の実施例に係るマスクの縦断面
図である。
【図6】この発明の第2の実施例に係るばね挟持体の平
面図である。
【図7】この発明の他の形態に係るマスクの縦断面図で
ある。
【図8】この発明の第3の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図9】この発明の第3の実施例に係るマスクの使用状
態の平面図である。
【図10】この発明の第3の実施例に係るばね挟持体の
平面図である。
【図11】この発明の第4の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図12】この発明の第4の実施例に係るマスクの縦断
面図である。
【図13】この発明の第4の実施例に係るばね挟持体の
平面図である。
【図14】この発明の第5の実施例に係るマスクの使用
状態の縦断面図である。
【図15】この発明の第5の実施例に係るばね挟持体の
斜視図である。
【図16】この発明の第6の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図17】この発明の第6の実施例に係るばね挟持体の
斜視図である。
【図18】この発明の第7の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図19】この発明の第7の実施例に係るマスクの組み
立て作業を示す説明図である。
【図20】この発明の第8の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図21】この発明の第8の実施例に係るばね挟持体の
斜視図である。
【図22】この発明の第9の実施例に係るマスクの使用
状態の縦断面図である。
【図23】この発明の第9の実施例に係るマスクの組み
立て作業を示す説明図である。
【図24】この発明の第9の実施例に係るばね挟持部の
正面図である。
【図25】この発明の第9の実施例に係るマスク展張部
の正面図である。
【図26】この発明の第10の実施例に係るマスクの使
用状態の側面図である。
【図27】この発明の第10の実施例に係るマスクの使
用状態の正面図である。
【図28】この発明の第10の実施例に係るマスク本体
の側面図である。
【図29】この発明の第10の実施例に係るばね挟持体
の斜視図である。
【図30】この発明の第11の実施例に係るマスクの使
用状態の縦断面図である。
【図31】この発明の第11の実施例に係る支持体の斜
視図である。
【符号の説明】 20,50,50A,70,80,100 マスク、 110,120,140,150,160,220 マ
スク、 11,21,21A〜21C,21F,21G,21K
マスク本体、 12A 鼻中隔挟持クリップ(ばね挟持体/支持体)、 23,23A〜23C 人中パッド(空間保持部)、 71 頭部偏挟持線状ばね(ばね挟持体/支持体)、 141,161 顔縦断挟持線状ばね(ばね挟持体/支
持体)、 211 歯冠ホルダ、 a 鼻下空間。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図13】
【図9】
【図11】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図21】
【図24】
【図29】
【図20】
【図22】
【図23】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図30】
【図31】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口および鼻を覆うマスク本体と、 該マスク本体を顔面上で支持する支持体とを備えたマス
    クにおいて、 前記支持体が、顔面を含む頭部の一部を挟持するばね挟
    持体であるマスク。
  2. 【請求項2】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の中央部の裏面に取り付けられて、鼻中
    隔を両側方から挟持する鼻中隔挟持クリップを有してい
    る請求項1のマスク。
  3. 【請求項3】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が取り
    付けられて、ばね長さ方向の両側部により両耳下を外方
    から挟持する耳下挟持線状ばねを有している請求項1に
    記載のマスク。
  4. 【請求項4】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が取り
    付けられて、ばね長さ方向の両端部に耳当てが配設され
    た耳挟持線状ばねを有している請求項1に記載のマス
    ク。
  5. 【請求項5】 前記ばね挟持体が、 片側の耳下にばね長さ方向の中間部が圧接され、前記マ
    スク本体の中央部にばね長さ方向の一端部が取り付けら
    れ、ばね長さ方向の他端部が後頭部の背後を通って他方
    の耳下に圧接される頭部偏挟持線状ばねを有している請
    求項1に記載のマスク。
  6. 【請求項6】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が取り
    付けられ、ばね長さ方向の両側部により両頬を外方から
    挟持する頬挟持線状ばねを有している請求項1に記載の
    マスク。
  7. 【請求項7】 前記ばね挟持体が、 鼻柱にばね長さ方向の一側部が圧接されて、下顎にばね
    長さ方向の他側部が圧接され、顔面を縦方向から挟持す
    る顔縦断挟持線状ばねを有している請求項1に記載のマ
    スク。
  8. 【請求項8】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が取り
    付けられ、ばね長さ方向の両端部に両耳孔に圧接される
    耳孔挟持線状ばねを有している請求項1に記載のマス
    ク。
  9. 【請求項9】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の中央部にばね長さ方向の中間部が取り
    付けられ、ばね長さ方向の両端部に耳掛け用のフック部
    が配設された耳介挟持線状ばねを有している請求項1に
    記載のマスク。
  10. 【請求項10】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体を展張状態で保持するマスク展張部と、
    該マスク展張部に係脱自在に取り付けられて、顔面を含
    む頭部の一部を挟持するばね挟持部とを有している請求
    項1に記載のマスク。
  11. 【請求項11】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の鼻周り被覆部分をそれぞれ外方から鼻
    周りに押さえ付ける鼻周り押さえ部を有している請求項
    1に記載のマスク。
  12. 【請求項12】 前記ばね挟持体が、 前記マスク本体の両頬被覆部分をそれぞれ外方から両頬
    に押さえ付ける一対の頬押さえ部を有している請求項1
    に記載のマスク。
  13. 【請求項13】 口および鼻を覆うマスク本体と、 該マスク本体を顔面上で支持する支持体とを備えたマス
    クにおいて、 前記支持体が、口腔内で支持されるマスクホルダを有し
    ているマスク。
  14. 【請求項14】 前記支持体が、 前記マスク本体の裏面に取り付けられて、口腔内で支持
    されるマウスホルダを有している請求項1に記載のマス
    ク。
  15. 【請求項15】 前記マウスホルダが、 上歯と下歯との噛み合いにより支持される噛合ホルダで
    ある請求項14に記載のマスク。
  16. 【請求項16】 前記マウスホルダが、 歯ぐきの裏に圧接される歯ぐき押さえホルダである請求
    項14に記載のマスク。
  17. 【請求項17】 前記マウスホルダが、 歯に被せられる歯冠ホルダである請求項14に記載のマ
    スク。
  18. 【請求項18】 前記マスク本体は布帛製であり、鼻孔
    下に呼吸が楽になる鼻下空間を確保する空間保持部が設
    けられている請求項1に記載のマスク。
  19. 【請求項19】 前記空間保持部が、前記マスク本体の
    中央部の裏面に取り付けられて、鼻と口との間の人中に
    当てがわれる人中パッドである請求項18に記載のマス
    ク。
  20. 【請求項20】 前記支持体が超弾性合金からなる請求
    項1に記載のマスク。
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