JP7467533B2 - マスク補助具 - Google Patents

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Description

本開示は、マスク補助具に関する。
特許文献1には、装着者の鼻孔および口元を覆うプリーツマスクが開示されている。特許文献1のマスクは、通気可能なシート材を備えるマスク本体と、該マスク本体に内蔵されたノーズフィッタ(ノーズワイヤ)と、該マスク本体を顔面に取り付けるための耳掛部とを備える。特許文献1のマスクでは、プリーツにより装着者の顔の形状にマスクの形状を合わせるとともに、ノーズフィッタを装着者の鼻形状に合わせて変形させることでマスク本体の取り付け位置を安定させている。
特開2021-110054号公報
装着者の顔の大きさや形状には個人差がある。そのため、マスクのプリーツやノーズフィッタを利用しても、装着者がマスクを装着した際に、顔とマスクとの間に隙間が形成されてしまうことがあった。また、上記隙間が形成されないようにマスクを装着できたとしても、会話時などに口を開閉するとマスクがずれ落ちることがある。このような場合には、鼻の両脇部分に隙間が形成されてしまう。
顔とマスクとの間に隙間が形成されると、装着者の呼気がマスクのフィルタ部分を通過せずに外部に漏れることにより、該呼気に含まれるウィルスが該隙間から飛び散り、周囲にいる人への飛沫感染のリスクを高めてしまう。また、顔とマスクとの間に隙間が形成されると、装着者が空気を吸い込む際に、該隙間から花粉や塵埃が侵入することにより、装着者が花粉や塵埃を吸い込んでしまいアレルギー症状を引き起こしてしまう。
このように、顔とマスクとの間に隙間が形成されると、マスクのフィルタ機能が十分に発揮できないという問題があった。
また、装着者が眼鏡やゴーグルを装着している場合、顔のうち鼻の両脇部分とマスクとの間に隙間が形成されると、該隙間から装着者の呼気が漏れて眼鏡やゴーグルが曇ってしまい、装着者の視界を妨げてしまう。そのため、マスクを快適に使用するというマスクの機能が十分に発揮できないという問題があった。
さらに、顔とマスクとの間の隙間をなくして顔とマスクを密着させようとすると、装着者の吸気に伴ってマスクが口元に張り付いてしまい、装着時の呼吸をスムーズに行うというマスクの機能が十分に発揮できないという問題があった。
本開示の目的は、マスクの機能の低下を抑制することである。
第1の態様は、マスク(90)の表面側に装着されるマスク補助具(1)を対象とする。マスク補助具(1)は、伸縮性を有するシート状のカバー部材(2)を備える。前記カバー部材(2)は、前記マスク(90)を介して前記マスク(90)の装着者(80)の顔(81)における目よりも下側部分を覆うとともに、中央部に通気穴(22)が形成されるカバー本体(20)と、前記カバー本体(20)の左右の縁部から外側に延びる紐状の装着部(30)と、前記カバー本体(20)に設けられるとともに、前記マスク(90)を装着しているときに前記装着者(80)の顔(81)と前記マスク(90)との隙間を埋めるように前記マスク(90)を押圧する第1押圧部(41)および第2押圧部(42)とを有する。前記第1押圧部(41)は、前記装着者(80)の鼻根から耳に向かって延びるように形成され、前記第2押圧部(42)は、前記装着者(80)の鼻根から口角に向かって延びるように形成される。
第1の態様では、第1押圧部(41)および第2押圧部(42)によって装着者(80)の顔(81)における鼻および口の周辺とマスク(90)との間の隙間が埋められるので、マスク(90)の密着性が向上する。これにより、装着者(80)の顔(81)とマスク(90)との間の隙間に起因するマスクの機能の低下が抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記装着部(30)の一端は、前記カバー本体(20)における前記第1押圧部(41)の延長方向耳側の端部付近に連結される。
第2の態様では、装着部(30)とカバー本体(20)との接続部分の位置がカバー本体(20)における装着者(80)の鼻根に対応する位置に近くなるので、マスク補助具(1)を装着しているときに、マスク補助具(1)が耳方向に引っ張られても第1押圧部(41)が撓みにくい。これにより、マスク(90)と顔(81)の間に隙間が形成されにくい。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記第1押圧部(41)および前記第2押圧部(42)は、前記カバー本体(20)に設けられる帯状のベース部(43)を有し、前記第1押圧部(41)および前記第2押圧部(42)のうち少なくとも一方は、前記ベース部(43)における前記マスク(90)と対向する面から前記装着者(80)の顔(81)側に向かって隆起するとともに、前記隙間に対応する形状に形成される隆起部(44)を更に有する。
第3の態様では、第1押圧部(41)および第2押圧部(42)の少なくとも一方は、装着者(80)の顔(81)とマスク(90)との隙間に対応する形状に形成されるので、装着者(80)の顔(81)とマスク(90)との間が埋められ、マスク(90)の密着性が向上する。
第4の態様は、第3の態様において、前記隆起部(44)は、複数の突起(61)で構成される突起群(60)であり、前記突起(61)は、該突起(61)に対応する前記押圧部(41,42)の延長方向に沿って配列される。
第4の態様では、隆起部(44)が複数の突起(61)で構成される。複数の突起(61)がマスク(90)を介して顔(81)に当たると、各々の突起(61)が撓む。これにより、マスク補助具(1)の装着時において異なる装着者(80)の顔(81)の形状に対応できる。
第5の態様は、第4の態様において、前記ベース部(43)の厚さは、該ベース部(43)における前記マスク(90)と対向する面と反対側の面を基準面(S)としたときに、該基準面(S)から前記突起(61)の先端までの長さが長い部分ほど厚い。
第5の態様では、ベース部(43)の厚さが基準面(S)から突起(61)の先端までの長さが長い部分ほど厚いので、突起群(60)の各突起(61)の長さを適切な長さにできる。これにより、マスク補助具(1)を装着したときの突起(61)のたわみが抑制され、マスク(90)を押圧する力が低下するのを抑制できる。
第6の態様は、第4または第5の態様において、前記第1押圧部(41)は、前記突起群(60)を有し、前記マスク(90)は、該マスク(90)の上部に設けられ前記装着者(80)の鼻根に沿わせることで該マスク(90)を顔(81)に密着させるノーズワイヤ(92)を有し、前記第1押圧部(41)の前記突起群(60)おける各突起(61)の先端には、前記ノーズワイヤ(92)の位置を保持するワイヤ保持部(62)が形成される。
第6の態様では、第1押圧部(41)の突起(61)の先端に設けられたワイヤ保持部(62)によって、マスク(90)のノーズワイヤ(92)の位置が保持されるので、会話等で口元を動かしたときにマスク(90)と顔(81)との相対的な位置がずれることを抑制できる。
第7の態様は、第1または第2の態様において、前記第1押圧部(41)および前記第2押圧部(42)は、前記カバー本体(20)に設けられる帯状のベース部(43)を有し、前記第1押圧部(41)および前記第2押圧部(42)のうち少なくとも一方は、前記ベース部(43)の幅方向一端縁から前記幅方向外側に延びるフラップ部(65)を更に有し、前記マスク補助具(1)が装着されているときには、前記フラップ部(65)が前記装着者(80)の顔(81)側に折り曲げられて前記マスク(90)と前記ベース部(43)との間に配置される。
第7の態様では、マスク補助具(1)の装着時には、フラップ部(65)が顔(81)側に折り曲げられるので、フラップ部(65)の根本部分の弾性力によって、マスク(90)が押圧される。これにより、顔(81)とマスク(90)との隙間が埋められ、マスク(90)の密着性が向上する。
第8の態様は、第1~第7のいずれか1つの態様において、前記マスク(90)は、該マスク(90)の上部に設けられ前記装着者(80)の鼻根に沿わせることで該マスク(90)を顔に密着させるノーズワイヤ(92)を有し、前記カバー本体(20)は、該カバー本体(20)における前記装着者(80)の鼻根に対応する部分に前記ノーズワイヤ(92)を支持する支持部(45)を更に有する。
第8の態様では、支持部(45)によってマスク(90)のノーズワイヤ(92)が支持されるので、マスク(90)と顔(81)の相対的な位置がずれるのを抑制できる。
第9の態様は、第1~第8のいずれか1つの態様において、前記カバー本体(20)は、該カバー本体(20)における前記装着者(80)の鼻根(82)の上部に対応する部分に形成された摘み部(46)を更に有する。
第9の態様では、カバー本体(20)が摘み部(46)を有するので、顔(81)に対するマスク補助具(1)の相対的な位置を調節しやすい。
第10の態様は、第1~第9のいずれか1つの態様において、前記カバー本体(20)は、前記装着者(80)の耳(83)方向への伸び量を調節するための調節部(47)を更に有する。
第10の態様では、カバー本体(20)が調節部(47)を有するので、装着者(80)の耳(83)方向への伸び量を調節できる。
第11の態様は、第1~第10のいずれか1つの態様において、前記装着者(80)の口および鼻孔の周辺と前記マスク(90)との間の空間を保持する棒状の空間保持部材(5)を更に備え、前記空間保持部材(5)は、前記マスク(90)の表面を挟み込むピンチ部(51)を有し、該ピンチ部(51)に前記マスク(90)を挟み込んだ状態で前記通気穴(22)を横断するように前記カバー本体(20)に取り付けられる。
第11の態様では、ピンチ部(51)にマスク(90)を挟み込んだ状態でカバー本体(20)に取り付けられるので、装着者(80)の口および鼻孔の周辺とマスク(90)との間に空間が保持される。これにより、装着者(80)の呼吸に伴ってマスク(90)が口に張り付いて呼吸がしにくくなることを抑制できる。
第12の態様は、第11の態様において、前記ピンチ部(51)は、前記空間保持部材(5)の長手方向と垂直な方向に沿って形成される溝である。
第12の態様では、ピンチ部(51)が溝で構成されるので、簡単な構成でマスク(90)を挟み込むことができる。
第13の態様は、第12の態様において、前記空間保持部材(5)は、可撓性を有するとともに、前記ピンチ部(51)の開口部(54)における前記空間保持部材(5)の長手方向に対向する縁部から前記長手方向内側に突出する一対の突出部(53)を有し、前記一対の突出部(53)の先端同士は、所定の間隔を有する。
第13の態様では、一対の突出部(53)によってピンチ部(51)の開口部(54)が狭くなっている。ピンチ部(51)にマスク(90)を挟んだ状態で空間保持部材(5)を撓ませると、一対の突出部(53)の各先端がマスク(90)に食い込む。このように、マスク(90)が一対の突出部(53)の先端同士に強く挟まれるので、マスク(90)が空間保持部材(5)から外れることを抑制できる。
第14の態様は、第11~第13のいずれか1つの態様において、前記空間保持部材は、該空間保持部材の表面側に設けられるとともに情報を掲示する掲示部を有する。
第14の態様では、空間保持部材が情報を掲示する掲示部を有し、該掲示部が空間保持部材の表面側に設けられる。これにより、装着者と対向する位置にいる人が、会話中でも装着者の顔を見たまま該装着者の情報を確認することができる。
本開示によれば、マスクの機能の低下が抑制できる。
図1は、実施形態1のマスク補助具を装着者が装着した状態を示す説明図である。 図2は、マスク補助具を装着した装着者を上から見た様子を示す説明図である。 図3は、マスク補助具の背面図である。 図4は、カバー本体の隆起部周辺を拡大した斜視図である。 図5は、図4のV-V線矢視断面図である。 図6は、空間保持部材の側面図である。 図7は、実施形態1の変形例3の摘み部を示す図5に相当する図である。 図8は、実施形態1の変形例4の空間保持部材を示す図6に相当する図である。 図9は、実施形態2の隆起部を拡大した斜視図である。 図10は、隆起部の側面図である。 図11は、実施形態2の変形例2および3の図9に相当する図である。 図12は、実施形態2の変形例5の図10に相当する図である。 図13は、実施形態3の図3に相当する図である。 図14は、フラップ部を折り曲げた状態を示す説明図である。 図15は、実施形態3の変形例2および3のフラップ部の拡大図である。 図16は、実施形態4の空間保持部材をマスクに装着した状態を示す説明図である。 図17は、空間保持部材の保持部の拡大図である。 図18は、空間保持部材を他のマスクに装着した状態を示す説明図である。 図19は、実施形態4の変形例1の図17に相当する図である。 図20は、実施形態4の変形例2の図17に相当する図である。 図21は、実施形態4の変形例2の空間保持部材をマスクに装着した状態を示す拡大図である。 図22は、その他の実施形態の掲示部を示すカバー本体の正面図である。 図23は、その他の実施形態の掲示部を示す空間保持部材の正面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示される実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。各図面は、本開示を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて寸法、比または数を誇張または簡略化して表す場合がある。
《実施形態1》
実施形態1について説明する。
(1)全体構造
図1および図2に示すように、マスク補助具(1)は、マスク(90)の表面側から装着者(80)の顔(81)に装着される。なお、マスク(90)の表面とは、装着者(80)がマスクを装着したときに、顔(81)と対向する面(裏面)と反対側の面のことである。
ここで、本例で例示するマスク(90)について説明する。マスク(90)は、横長に形成されたマスク本体(91)と、マスク本体(91)の上部に内蔵されたノーズワイヤ(92)と、マスク本体(91)の左右端部から外側に延びる取付部(93)とを有する。マスク本体(91)は、不織布で構成され、フィルタ機能を有する。マスク本体(91)は、横方向に延びる複数のプリーツ(94)を有する。複数のプリーツ(94)を広げることにより、装着時に装着者(80)の口周辺に空間が形成される。ノーズワイヤ(92)は、金属で構成された帯状の部材である。ノーズワイヤ(92)は、装着者(80)の鼻根(82)に沿わせることでマスク(90)を顔(81)に密着させる。取付部(93)は、紐状に構成される。取付部(93)は、装着者(80)の耳(83)に掛けることで顔(81)に対するマスク(90)の位置が保持される。なお、図1および図2では、マスク本体(91)のプリーツ(94)の図示を省略している。
マスク補助具(1)は、カバー部材(2)および空間保持部材(5)を備える。カバー部材(2)は、マスク(90)を介して装着者(80)の顔(81)を覆う。カバー部材(2)は、マスク(90)を押圧することにより、装着者(80)の顔(81)とマスク(90)との間に形成される隙間を埋める。以下において、カバー部材(2)および空間保持部材(5)の構造について詳細に説明する。
なお、以下の説明の「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、図1に示すように、装着者(80)がマスク補助具(1)を装着した状態において、マスク補助具(1)を正面から見たときの方向である。
(2)カバー部材
カバー部材(2)は、伸縮性を有するシート状に構成される。カバー部材(2)は、エラストマ樹脂で構成される。図3に示すように、カバー部材(2)は左右方向に長い。カバー部材(2)は、カバー本体(20)、装着部(30)、および押圧部(41,42)を有する。
(2-1)カバー本体
カバー本体(20)は、マスク(90)を介して装着者(80)の顔(81)における目よりも下側部分を覆う。詳細には、カバー本体(20)は、装着者(80)の鼻根(82)から顎の下部までを覆う。カバー本体(20)は、第1ブリッジ部(24)、第2ブリッジ部(25)、第1連結部(26)、および第2連結部(27)を有する。
第1ブリッジ部(24)は、カバー本体(20)の頂部(21)の左右端部からそれぞれ斜め下方に延びる帯状の部分である。第1ブリッジ部(24)は、下方に向かうに従って互いに離れるように延びる。第1ブリッジ部(24)は、装着時に装着者(80)の鼻根(82)から頬の最も高い部分周辺までの位置に対応するように構成される。
第2ブリッジ部(25)は、第1ブリッジ部(24)の内側に配置される。第2ブリッジ部(25)は、カバー本体(20)の頂部(21)の左右端部からそれぞれ斜め下方に延びる帯状の部分である。第2ブリッジ部(25)は、下方に向かうに従って互いに離れるように延びる。第2ブリッジ部(25)は、装着時に装着者(80)の鼻根(82)から口角周辺までの位置に対応するように構成される。
第1連結部(26)は、第1ブリッジ部(24)の下端と第2ブリッジ部(25)の下端とを連結する。第1連結部(26)は、下方に向かって延びる帯状に形成される。第1連結部(26)の上端部には、第1接続部(28)が形成される。第1連結部(26)の下端部には、第2接続部(29)が形成される。第2接続部(29)は、第1連結部(26)の下端と第2ブリッジ部(25)の下端とが接続される。第2連結部(27)は、左右の第2接続部(29)同士を連結する。第2連結部(27)は、左右方向に延びる帯状に形成される。第2連結部(27)は、装着時に装着者(80)の顎の下を横断するように構成される。
カバー本体(20)の中央部には、装着者(80)の吸気および呼気を通過させるための通気穴(22)が形成される。通気穴(22)は、左右の第2ブリッジ部(25)と第2連結部(27)とによって囲まれた部分に形成される。
カバー本体(20)の左右の上部には、貫通穴(23)が形成される。貫通穴(23)は、第1ブリッジ部(24)、第2ブリッジ部(25)、および第1連結部(26)に囲まれた部分に形成される。
(2-2)装着部
装着部(30)は、カバー本体(20)を装着者(80)に装着するための部分である。装着部(30)は、カバー本体(20)の左右の縁部から外側に延びる。装着部(30)は、紐状に形成される。本例の装着部(30)は、装着者(80)の耳(83)に掛ける耳掛け部(31)である。
耳掛け部(31)は、略U字状に形成される。耳掛け部(31)の上側の端は、第1接続部(28)に連結される。詳細には、耳掛け部(31)の上側の端(装着部(30)の一端)は、第1ブリッジ部(24)の延長方向耳側の端部付近に連結される。耳掛け部(31)の下側の端は、第2接続部(29)に接続される。詳細には、耳掛け部(31)の下側の端は、第2ブリッジ部(25)の延長方向耳(83)側の端部付近に連結される。
図1に示すように、カバー部材(2)の装着時に、耳掛け部(31)の上側の端とカバー本体(20)の頂部(21)とが、カバー部材(2)が伸長される方向(左右方向)に延びる仮想的な直線上に配置される。これにより、カバー部材(2)を耳(83)方向に引っ張ったときにカバー本体(20)の頂部(21)の位置が下方に移動しにくい。
加えて、カバー本体(20)が第2ブリッジ部(25)を有するので、第1ブリッジ部(24)、第2ブリッジ部(25)、および第1連結部(26)によってトラス構造が構成される。これにより、カバー部材(2)を耳(83)方向に引っ張ったときに、第2ブリッジ部(25)によって第1ブリッジ部(24)および第1連結部(26)の撓みが規制される。
(2-3)押圧部
押圧部(41,42)は、マスク(90)を装着しているときに装着者(80)の顔(81)とマスク(90)との隙間を埋めるようにマスク(90)を押圧する。押圧部(41,42)は、第1押圧部(41)および第2押圧部(42)を含む。第1押圧部(41)は、装着者(80)の鼻根(82)から耳(83)に向かって延びるように形成される。換言すると、第1押圧部(41)は、カバー本体(20)の装着時にマスク(90)のノーズワイヤ(92)に沿うように構成される。第2押圧部(42)は、装着者(80)の鼻根(82)から口角に向かって延びるように形成される。本例では、第1押圧部(41)は第1ブリッジ部(24)に設けられ、第2押圧部(42)は第2ブリッジ部(25)に設けられる。
図4に示すように、各押圧部(41,42)は、カバー本体(20)に設けられる帯状のベース部(43)と、該ベース部(43)から隆起する帯状の隆起部(44)とを有する。隆起部(44)は、ベース部(43)におけるマスク(90)と対向する面(裏面)から装着者(80)の顔(81)側(後側)に向かって隆起する。隆起部(44)は、該隆起部(44)を側方から見たときに湾曲している。本例のベース部(43)は、厚さが略一定のシート状に構成される。本例の各隆起部(44)は、ブロック状に構成され、ベース部(43)と一体に成形される。
図2に示すように、隆起部(44)は、顔(81)とマスク(90)との間の隙間に対応する形状に形成される。具体的には、第1押圧部(41)の隆起部(44)である第1隆起部(44a)は、装着者(80)の左右の目の直ぐ下側に形成され、装着者(80)の鼻根から耳に向かって形成される第1隙間に対応する形状に形成される。第1隆起部(44a)の厚さは、装着者(80)の鼻根(82)から鼻根の脇に沿って徐々に厚くなった後、途中から耳(83)側に向かうに従って薄くなる。
第2押圧部(42)の隆起部(44)である第2隆起部(44b)は、装着者(80)の左右の鼻の側方に形成され、装着者(80)の鼻根(82)から口角周辺に向かって形成される第2隙間に対応する形状に形成される。第2隆起部(44b)の厚さは、装着者(80)の鼻根(82)から鼻に沿って徐々に厚くなった後、途中から口角に向かうに従って薄くなる。
このように、第1隆起部(44a)によって第1隙間を埋めることでマスク(90)の上方に漏れる呼気を抑制できるとともに、第2隆起部(44b)によって第2隙間を埋めることでマスク(90)の側方に漏れる呼気を抑制でき、顔(81)に対するマスク(90)の密着性が向上する。
(2-4)支持部
カバー本体(20)は、マスク(90)のノーズワイヤ(92)を支持する支持部(45)を有する。図3および図4に示すように、支持部(45)は、カバー本体(20)における装着者(80)の鼻根(82)に対応する部分に形成される。具体的には、支持部(45)は、カバー本体(20)の裏面の頂部(21)に形成される。支持部(45)は、カバー本体(20)の裏面から装着者(80)の顔(81)側に向かって突出する。
図5に示すように、支持部(45)は、その断面が略三角形状に形成される。支持部(45)は、下方に向かうに従ってカバー本体(20)に近づくように構成される。支持部(45)の上面(45a)は、平坦に構成される。マスク補助具(1)の装着時には、支持部(45)の上面(45a)にマスク(90)のノーズワイヤ(92)を配置する。これにより、顔(81)に対するマスク(90)のノーズワイヤ(92)の相対的な位置が保持される。
(2-5)摘み部
カバー本体(20)は、マスク補助具(1)を装着する際に指で摘まむための摘み部(46)を有する。摘み部(46)は、カバー本体(20)における装着者(80)の鼻根(82)の上部に対応する部分に形成される。詳細には、摘み部(46)は、カバー本体(20)における支持部(45)の上部に形成される。摘み部(46)は、カバー本体(20)の頂部(21)から上方に延びている。
マスク補助具(1)を装着する際に、摘み部(46)に人差し指を掛けるとともに支持部(45)の下部を親指で支持するようにカバー本体(20)の頂部(21)周辺を摘む。これにより、支持部(45)の上面(45a)にマスク(90)のノーズワイヤ(92)を配置しやすくなる。さらに、顔(81)に対するマスク補助具(1)の相対的な位置を微調整しやすくなる。
(2-6)調節部
カバー本体(20)は、マスク補助具(1)における装着者(80)の耳(83)方向への伸び量を調節するための調節部(47)を有する。図3に示すように、調節部(47)は、第1調節部(47a)と第2調節部(47b)とを含む。第1調節部(47a)は、カバー本体(20)の第1接続部(28)に設けられる。第2調節部(47b)は、カバー本体(20)の第2接続部(29)に設けられる。
本例の各調節部(47)は、4つの微小穴(47c)と、隣接する微小穴(47c)同士を繋ぐガイド部(47d)とで構成される。なお、ここで示す微小穴(47c)の数は単なる一例である。微小穴(47c)の数は、3つ、5つ、6つ等でもよい。各微小穴(47c)は、カバー本体(20)の厚さ方向に貫通する円形状の穴である。ガイド部(47d)は、カバー本体(20)に形成された切込みである。ガイド部(47d)は、カバー本体(20)の厚さ方向に貫通していない。
調節部(47)は、マスク補助具(1)の装着時に、マスク補助具(1)の耳(83)方向への伸び量が不足していると装着者(80)が感じたときに使用される。装着者(80)が調節部(47)の各ガイド部(47d)をカッター等で貫通させることにより、カバー本体(20)の厚さ方向に貫通する調節用穴が形成される。調節用穴は、略四角形状に形成される。第1接続部(28)または第2接続部(29)における調節用穴の周辺部分では、該調節用穴が形成されることにより、対応する接続部(28,29)の断面積が調節用穴の分だけ減少するので、耳方向へ延びやすくなる。
さらに、調節部(47)の隅は微小穴(47c)によって構成されるので、調節用穴が形成されたときに調節用穴の隅は円弧状に構成される。これにより、マスク補助具(1)が耳方向に引っ張られても、カバー本体(20)が調節用穴の隅から裂けるのを抑制できる。なお、マスク補助具(1)の耳(83)方向への伸び量を調節する際には、第1調節部(47a)および第2調節部(47b)の少なくとも一方を調節用穴にすればよく、装着者(80)自身によって適宜調節される。
(3)空間保持部材
ところで、マスク(90)の表面側からカバー本体(20)を装着すると、顔(81)とマスク(90)との間の密閉性が向上する反面、この状態で装着者(80)が呼吸をすると、呼吸に伴ってマスク(90)が口および鼻孔の周辺に張り付いてしまうという問題があった。
そこで、本開示のマスク補助具(1)は、空間保持部材(5)を備える。図1および図2に示すように、空間保持部材(5)は、カバー部材(2)の通気穴(22)を横断するように取り付けられる。空間保持部材(5)は、装着者(80)の口および鼻孔の周辺とマスク(90)との間の空間を保持する。
図6に示すように、空間保持部材(5)は、本体部(50)とピンチ部(51)とを有する。本体部(50)は、横長に形成される棒状の部材である。本体部(50)は、長手方向に略真っ直ぐに延びる。本体部(50)は、可撓性を有する。本例の本体部(50)は、エラストマ樹脂で構成される。本体部(50)は、その左右両端から左右方向内側に力を加えるとアーチ状に撓む。
本体部(50)の左右両端部には、スリット(52)が形成される。各スリット(52)は、本体部(50)の長手方向(左右方向)内側に向かって延びる。図1に示すように、空間保持部材(5)は、左右のスリット(52)をカバー部材(2)の第2接続部(29)の内側に挟み込むことで、空間保持部材(5)をカバー部材(2)に取り付ける。
本体部(50)の左右両端部は、その後面が各端に向かうに従ってスリット(52)に近づくように構成される。このように構成することで、空間保持部材(5)をカバー部材(2)に取り付けたときに、本体部(50)の両端部がマスク本体(91)に干渉することを抑制できる。
ピンチ部(51)は、マスク(90)のマスク本体(91)の表面を挟み込むための部分である。本例のピンチ部(51)は、本体部(50)の中央部に1つ形成される略U字状の溝である。ピンチ部(51)は、本体部(50)の長手方向と垂直な方向(図6における上下方向)に沿って形成される。具体的には、ピンチ部(51)は、本体部(50)の後面から前方に延びるように形成される。
ピンチ部(51)の溝は、上下方向(装着時における縦方向、図6における紙面に対して垂直な方向)に延びる。ピンチ部(51)は、本体部(50)を上下方向に貫通する。ピンチ部(51)にマスク(90)を挟み込んだ状態で、装着者(80)が口を開閉してマスク(90)のプリーツ(94)が上下方向に広がっても、ピンチ部(51)の溝が上下方向に延びているので、プリーツ(94)が広がる方向とマスク(90)を挟み込む方向とが一致せず、ピンチ部(51)がマスク(90)から外れにくくなる。
なお、ピンチ部(51)は、複数形成されてもよく、本体部(50)の中央部以外の部分に形成されてもよい。例えば、ピンチ部(51)は本体部(50)の左右方向(長手方向)中央より右側および左側の部分に1つずつ形成されてもよい。
ピンチ部(51)は、その開口部(54)に一対の突出部(53)を有する。一対の突出部(53)は、ピンチ部(51)の開口部(54)における本体部(50)の長手方向に対向する縁部から長手方向内側に突出する。各突出部(53)の先端は、角張っている。各突出部(53)の先端は、丸みがあってもよい。
一対の突出部(53)の先端同士は、所定の間隔を有する。換言すると、ピンチ部(51)の開口部(54)が狭くなっている。マスク(90)をピンチ部(51)に挟み込んだ状態で空間保持部材(5)を撓ませると、一対の突出部(53)の各先端がマスク(90)介して線で接触する。このように、突出部(53)の先端同士が線で接触するので、一対の突出部(53)の先端同士の接触面積が小さくなり、マスク(90)を挟み込む力が上がる。これにより、一対の突出部(53)の各先端がマスク(90)に食い込み、該先端部同士にマスク(90)が強く挟まれる。その結果、ピンチ部(51)から外れることが抑制される。なお、突出部(53)の形状に応じて、一対の突出部(53)の各先端は、マスク(90)介して面や点で接触してもよい。
また、本例の空間保持部材(5)を撓ませる際に、一対の突出部(53)の先端同士が接した後にさらに空間保持部材(5)を撓ませると、空間保持部材(5)がアーチ状に撓む。ここで、ピンチ部(51)に一対の突出部(53)が設けられていない空間保持部材(5)を撓ませると、開口部(54)の端部同士が接触して空間保持部材(5)が略V字状になる。空間保持部材(5)が略V字状になると、装着者(80)の呼気によりマスク(90)が膨らんだ場合に、マスク(90)が空間保持部材(5)に接触して空間保持部材(5)が前方に押される。空間保持部材(5)が前方に押されると、ピンチ部(51)の開口部(54)が開いてしまい、挟んでいたマスク(90)が外れてしまう。
これに対し、本例の空間保持部材(5)では、一対の突出部(53)によりアーチ状に撓むので、マスク(90)と空間保持部材(5)との間に十分な空間が確保される。これにより、装着者(80)の呼気によりマスク(90)が膨らんでも、マスク(90)が空間保持部材(5)に接触しにくくなり、ピンチ部(51)からマスク(90)が外れにくくなる。
(4)製造方法
カバー部材(2)および空間保持部材(5)は、それぞれ射出成形により成形される。マスク補助具(1)が射出成形によって成形されるので、例えばシート状の素材をプレス加工等によって打ち抜いて製造する場合に比べて、製造過程で発生する廃材が少なく環境への負荷が少ない。なお、マスク補助具(1)は、3Dプリンタによる造形またはLIM成形(液状シリコーンゴム成形)によって成形されてもよい。
(5)装着方法
次に、マスク補助具(1)の装着方法について図1および図2を参照しながら説明する。
まず、装着者(80)は、マスク(90)を装着する。具体的には、装着者(80)は、マスク(90)のプリーツを広げ、取付部(93)を両耳にかけてマスク本体(91)で顔(81)の下側を覆う。その後、ノーズワイヤ(92)を鼻根に沿わせる。これによりマスク(90)が装着される。
次に、装着者(80)はマスク補助具(1)のカバー部材(2)を装着する。具体的には、装着者(80)は、カバー部材(2)の左右の耳掛け部(31)を両手で持ち、カバー本体(20)の第2連結部(27)を顎の下に位置させてから、左右の耳掛け部(31)のそれぞれを両側の耳(83)に掛ける。これにより、カバー部材(2)がマスク(90)の表面側から装着される。
次に、装着者(80)はカバー部材(2)の位置を調整する。具体的には、装着者(80)は、人差し指をカバー部材(2)の摘み部(46)に掛け、親指でカバー本体(20)の頂部(21)の表面を支えるようにして、カバー本体(20)の頂部(21)を摘まむ。この状態で、カバー本体(20)の支持部(45)の上にマスク(90)のノーズワイヤ(92)が載るようにカバー本体(20)の位置を調整する。さらに、マスク(90)のノーズワイヤ(92)を前方から押圧するように第1隆起部(44a)の位置を調整する。
次に、空間保持部材(5)をカバー本体(20)に取り付ける。具体的には、まず空間保持部材(5)の一端側のスリット(52)に該スリット(52)に対応するカバー本体(20)の第2接続部(29)の内側を差し込む。その後、空間保持部材(5)のピンチ部(51)にマスク本体(91)の中央部を挟む。ピンチ部(51)にマスク本体(91)を挟み込んだ状態で、空間保持部材(5)の他端部から一端側に向かって力を加えて空間保持部材(5)をアーチ状に撓ませ、空間保持部材(5)の他端側のスリット(52)に該スリット(52)に対応するカバー本体(20)の第2接続部(29)の内側を差し込む。このようにして、マスク補助具(1)が装着者(80)の顔に装着される。
空間保持部材(5)の両端に形成されたスリット(52)にカバー本体(20)を挟むことで空間保持部材(5)を固定するので、簡易な構造で空間保持部材(5)をカバー本体(20)に取り付けることができる。また、この取り付け構造により、空間保持部材(5)が撓んだ状態において、空間保持部材(5)の両端にかかる力の反力をカバー本体(20)で受け止めることができる。これにより、ピンチ部(51)においてマスク(90)を挟む力を安定して発生させることができる。さらに、空間保持部材(5)のスリット(52)にカバー本体(20)の第2接続部(29)が差し込まれるので、空間保持部材(5)の両端にかかる力の反力をカバー本体(20)の第2ブリッジ部(25)および第2連結部(27)で分散して受けることができる。これにより、カバー本体(20)の撓みが抑制され、顔(81)とマスク(90)との間に隙間が生じにくくなる。
(6)特徴
(6-1)装着者(80)がマスク(90)を装着した場合に、顔(81)とマスク(90)との間に隙間が形成される場合がある。顔(81)とマスク(90)との間に隙間があると、装着者(80)の呼気に含まれるウィルスが該隙間から飛散して、周囲にいる人の感染させるリスクを高めてしまう。また、このマスク(90)の隙間からウィルスが含まれた他人の呼気が侵入する可能性もあり、装着者(80)が感染するリスクも高まる。
具体的には、例えば医療現場や介護現場において、ベッドから被介助者を起こす場合には、介助者と被介助者との距離が近い。そのため、顔(81)とマスク(90)との間に隙間があると上述のように、介助者と被介助者が互いに、相手を感染させるリスクと自分が感染するリスクとがともに高い状態にある。
また、食事の介助を行う場合には、介助者は、マスクを装着していない被介助者の横に付き添って至近距離で介助を行う。そのため、顔(81)とマスク(90)の側方との間に隙間があると、該隙間と被介助者の鼻や口との距離が近く、互いに相手を感染させるリスクと自分が感染するリスクとが非常に高い。
さらに、認知症病棟では被介助者がマスクの着用を拒否する場合もあるため、食事の介助以外の場面においても、介助者と被介助者が互いに、相手を感染させるリスクと自分が感染するリスクとが高い場合がある。
これに対し、本例では、伸縮性を有するシート状のカバー部材(2)のカバー本体(20)が、マスク(90)を装着しているときに顔(81)とマスク(90)との隙間を埋めるようにマスク(90)を押圧する押圧部(41,42)を備える。第1押圧部(41)は装着者(80)の鼻根(82)から耳(83)に向かって延びるように形成され、第2押圧部(42)は装着者の鼻根(82)から口角に向かって延びるように形成される。
これにより、顔(81)の口および鼻孔の周辺とマスク(90)との間の隙間が埋められるので、マスクの密着性が向上できる。その結果、ウィルスによる飛沫感染のリスクを低減できる。
さらに、顔(81)とマスク(90)との隙間が埋まることにより、マスクのフィルタ機能が十分に発揮され、装着者(80)が外気を吸い込む際に、花粉やアレルギー物質を吸入しにくくなる。
加えて、顔(81)とマスク(90)との隙間が埋まることによりマスク(90)の密着性が向上し、マスク(90)と眼鏡やゴーグルを併用して装着した場合に、眼鏡やゴーグルの曇りを抑制できる。これにより、装着者(80)の視界を妨げることがないので、装着者(80)はマスク(90)を装着した状態で快適に過ごすことができる。
(6-2)マスク補助具(1)は、マスク(90)の表面(前面)側に装着される。これにより、マスク補助具(1)の位置を調整しやすい。また、マスク補助具(1)の装着時に、マスク(90)の裏面(後面)に触れることなく装着できるので、衛生的である。
(6-3)カバー部材(2)における耳掛け部(31)の上側の端は、カバー本体(20)における第1押圧部(41)の延長方向耳(83)側の端部付近に連結される。これにより、耳掛け部(31)の上側の端が接続される第1接続部(28)が、カバー本体(20)の頂部(21)と近くなるので、カバー部材(2)が耳側方向に引っ張られても、第1押圧部(41)が撓みにくくなる。その結果、顔(81)とマスク(90)との間の隙間が形成されにくくなる。
(6-4)第1押圧部(41)および第2押圧部(42)は、ベース部(43)と隆起部(44)とを有する。各押圧部(41,42)の隆起部(44)は、ベース部(43)におけるマスク(90)と対向する面から装着者(80)の顔(81)側に向かって隆起するとともに、顔(81)とマスク(90)との隙間に対応する形状に形成される。これにより、前記隙間が埋められ、マスクの密着性が向上する。
(6-5)マスク(90)を装着した状態で会話をすると口周辺が大きく動くため、マスク(90)が下方にずれ下がってしまうことがある。これに対し、本例のカバー本体(20)は、該カバー本体(20)における装着者(80)の鼻根(82)に対応する部分にノーズワイヤ(92)を支持する支持部(45)を有する。これにより、マスク(90)と顔(81)との相対的な位置ずれを抑制できる。
(6-6)カバー本体(20)は、該カバー本体(20)における装着者(80)の鼻根(82)の上部に対応する部分に形成された摘み部(46)を有する。これにより、顔(81)に対するマスク補助具(1)の相対的な位置を調節しやすい。また、摘み部(46)を摘まむことにより、支持部(45)の上面にノーズワイヤ(92)を載せやすくなる。
(6-7)装着者(80)の顔(81)の大きさには個人差があるため、装着者(80)によってはカバー本体(20)の伸び量を増やしたい場合がある。これに対し、カバー本体(20)は装着者(80)の耳(83)方向への伸び量を調節するための調節部(47)を有する。これにより、装着者(80)の耳(83)方向への伸び量を大きくできる。
(6-8)マスク補助具(1)は、装着者(80)の口および鼻孔の周辺とマスク(90)との間の空間を保持する棒状の空間保持部材(5)を更に備える。空間保持部材(5)は、マスク(90)の表面を挟み込むピンチ部(51)を有する。空間保持部材(5)は、ピンチ部(51)にマスク(90)を挟み込んだ状態で通気穴(22)を横断するようにカバー本体(20)に取り付けられる。これにより、装着者(80)の呼吸に伴ってマスク(90)が口に張り付いて呼吸がしにくくなることを抑制できる。
さらに、空間保持部材(5)がピンチ部(51)を有することにより、会話時などに口周辺が動いた場合においても、マスク(90)が上下方向に移動することが抑制される。
(6-9)ピンチ部(51)は、空間保持部材(5)の長手方向と垂直な方向に沿って形成される溝である。これにより、簡単な構成でマスク(90)を挟み込むことができる。さらに、ピンチ部(51)が溝で構成されるので、様々なサイズや形状、素材のマスクに適用できる。
(6-10)空間保持部材(5)は、可撓性を有するとともに、一対の突出部(53)を有する。一対の突出部(53)は、ピンチ部(51)の開口部における空間保持部材(5)の長手方向に対向する縁部から長手方向内側に突出する。前記一対の突出部(53)の先端同士は、所定の間隔を有する。これにより、ピンチ部(51)の開口部(54)が狭くなっているので、ピンチ部(51)にマスク(90)を挟んだ状態で空間保持部材(5)を撓ませると、一対の突出部(53)の先端同士がマスク(90)を介して面で接する。これにより、マスク(90)とピンチ部(51)との接触面積が増加し、マスク(90)が空間保持部材(5)から外れることを抑制できる。
(7)変形例
上述の実施形態については、以下のような変形例としてもよい。なお、以下の説明では、原則として実施形態と異なる点について説明する。
(7-1)変形例1:隆起部の構成
上述した実施形態では、隆起部(44)は、ベース部(43)と別体に形成されてもよい。この場合、例えば、隆起部(44)のベース部(43)側の面に設けられた突起が、ベース部(43)に形成された穴に嵌め込まれることにより、隆起部(44)がベース部(43)に固定される。
この変形例では、隆起部(44)がベース部(43)と別体に構成されるので、隆起部(44)を装着者(80)の顔の形状や大きさに応じたものに交換できる。これにより、顔(81)とマスク(90)との隙間がさらに生じにくくなり、マスク(90)の密着性がより向上する。
(7-2)変形例2:隆起部の構成
上述した実施形態では、隆起部(44)において、ベース部(43)の幅方向に延びる複数のスリットが形成されてもよい。言い換えると、隆起部(44)は、ベース部(43)の延長方向に沿って一列に配列される複数のブロックで構成されてもよい。この変形例では、隆起部(44)にスリットが形成されるので、装着者(80)がカバー部材(2)を装着した際に、隆起部(44)が顔(81)の形状に沿いやすくなる。これにより、顔(81)とマスク(90)との隙間がさらに生じにくくなり、マスク(90)の密着性がより向上する。
(7-3)変形例3:摘み部の滑り止め
上述した実施形態では、摘み部(46)には、滑り止め(48)が設けられてもよい。具体的には、図7(a)に示すように、滑り止め(48)は、摘み部(46)の表面および裏面に設けられ、左右方向に延びる複数の凹部(48a)により構成されてもよい。図7(b)に示すように、滑り止め(48)は、摘み部(46)の先端に形成され、摘み部(46)の表面および裏面からそれぞれ外側に突出する凸部(48b)により構成されてもよい。また、図7(c)に示すように、滑り止め(48)は、摘み部(46)に角度をつけることで構成されてもよい。詳細には、摘み部(46)が先端に向かうに従って支持部(45)から離れるように前方に傾斜している。このように摘み部(46)を構成することにより、摘み部(46)が摘み易くなる。さらに、図7(c)のように摘み部(46)に角度をつけることにより、カバー部材(2)の装着時に摘み部(46)が視界の妨げにならず、左右の目の間に触れることも抑制できる。
(7-4)変形例4:空間保持部材の構成
上述した実施形態では、空間保持部材(5)のピンチ部(51)は、本体部(50)に形成された溝でなくてもよい。例えば、図8に示すように、本変形例の空間保持部材(5)では、本体部(50)の中央部にピンチ部(51)としてのピンチ部材(55)が配置されてもよい。ピンチ部材(55)は、略三角形状に構成される。ピンチ部材(55)の開口部(54)にマスク(90)の表面を挟み込むことで、マスク(90)を固定できる。
また、上述した実施形態では、空間保持部材(5)の本体部(50)は、予めアーチ状に形成されてもよい。この場合、本体部(50)の両端部に加える力がより小さな力でピンチ部(51)にマスク(90)を固定できる。
(7-5)変形例5:空間保持部材の取り付け構造
上述した実施形態では、カバー部材(2)の第2接続部(29)に突起を設けるとともに、空間保持部材(5)の左右両端部に該突起に嵌合する穴を形成することで、該穴に突起を嵌合させることで、カバー部材(2)に空間保持部材(5)を取り付けてもよい。逆に、空間保持部材(5)に突起を設け、カバー部材(2)に穴を設けてもよい。また、カバー部材(2)に空間保持部材(5)をビス止めによって取り付けてもよい。
《実施形態2》
実施形態2について説明する。本実施形態のマスク補助具(1)は、実施形態1のマスク補助具(1)において、カバー部材(2)の押圧部(41,42)の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態の押圧部(41,42)について、実施形態1の押圧部(41,42)と異なる点を説明する。なお、以下の説明では、第1押圧部(41)を例に本実施形態の押圧部の構成を説明する。実施形態2の押圧部の構成は、第2押圧部(42)に適用してもよい。
(1)押圧部の構成
図9に示すように、本実施形態では、第1押圧部(41)は、厚みが一定でないベース部(43)と、複数の突起(61)で構成される隆起部(44)とを有する。なお、本実施形態の押圧部(41,42)の構成は、第2押圧部(42)に適用されてもよく、第1押圧部(41)および第2押圧部(42)の両方に適用されてもよい。
(1-1)ベース部
本例のベース部(43)は、その厚みが第1押圧部(41)の延長方向に沿って変化する。具体的には、図10に示すように、ベース部(43)は、該ベース部(43)におけるマスク(90)と対向する面と反対側の面(前面)を基準面(S)としたときに、該基準面(S)から突起(61)の先端までの長さLが長い部分ほど厚くなるように構成される。
ここで、ベース部(43)の厚さが薄く且つベース部(43)の厚みが一定の場合、基準面(S)から突起(61)の先端までの長さLが長い部分ほど突起(61)の高さが高くなる。突起(61)の長さが長いと、カバー部材(2)が装着されたときに、装着者(80)の顔(81)の形状や大きさによっては、突起(61)が撓んで曲がってしまう。突起(61)が撓むと、マスク(90)への押圧力が小さくなり、顔(81)とマスク(90)との間に隙間ができやすくなってしまう。
本例のようにベース部(43)の厚さを変化させることにより、各突起(61)の長さを撓みにくい適切な長さにできる。これにより、マスク補助具(1)を装着時の突起(61)の撓みが抑制され、マスク(90)を押圧する力が低下することを抑制できる。
(1-2)隆起部
本例の隆起部(44)は、複数の突起(61)で構成される突起群(60)である。各突起(61)は、第1押圧部(41)の延長方向に沿って配列される。本例の突起群(60)は、一列で構成される。各突起(61)は、その先端に丸みのある針状に形成される。各突起(61)の径の大きさは、概ね同じである。
本例のように隆起部(44)は、突起群(60)で構成される。これにより、装着者(80)がマスク補助具(1)を装着した際に、複数の突起(61)がマスク(90)を介して顔(81)に当たることで各突起(61)が撓み、押圧部(41,42)が顔の形状に沿いやすくなる。これにより、様々な装着者(80)の顔(81)の形状に対応できる。その結果、マスク(90)と顔(81)との隙間をより抑制できる。
(2)変形例
上述の実施形態については、以下のような変形例としてもよい。なお、以下の説明では、原則として実施形態と異なる点について説明する。
(2-1)変形例1:突起群の構成
上述した実施形態では、隆起部(44)の突起群(60)は、複数列で構成されてもよい。その場合、各突起(61)の位置は、ベース部(43)の幅方向に揃っていなくてもよく、隣り合う列の突起(61)同士は互い違いに配置されてもよい。
(2-2)変形例2:ベース部の構成
上述した実施形態では、図11に示すように、ベース部(43)は、その厚みが押圧部(41,42)の延長方向に沿って変化していなくてもよい。
(2-3)変形例3:ワイヤ保持部
上述した実施形態では、第1押圧部(41)が有する突起群(60)における各突起(61)の先端には、マスク(90)のノーズワイヤ(92)の位置を保持するためのワイヤ保持部(62)が形成されてもよい。具体的には、各突起(61)の先端には、図11に示すようにワイヤ保持部(62)として凹部が形成されてもよく、また切欠きが形成されてもよい。このように、各突起(61)の先端に凹部または切欠きが形成されることにより、凹部または切欠きにマスク(90)のノーズワイヤ(92)を配置することで、ノーズワイヤ(92)の位置が保持される。これにより、会話等で口周辺を動かした場合でも、マスク(90)の位置が下方にずれることを抑制できる。
(2-4)変形例4:突起の径
上述した実施形態では、隆起部(44)の各突起(61)の径の大きさが互いに異なっていてもよい。具体的には、突起(61)の長さが長いものほど、突起(61)の径が大きくなるように構成されてもよい。これにより、径が大きい突起(61)は、径が小さい突起(61)に比べ剛性が高くなるので、カバー部材(2)の装着時に長さの長い突起(61)が撓みにくくなる。
(2-5)変形例5:連結リブ
上述した実施形態では、図12に示すように、厚みのあるベース部(43)に代えて、各突起(61)同士の間に連結リブ(63)が設けられてもよい。連結リブ(63)は、長さが長い突起(61)に隣接するものほど、その高さが高くなるように構成される。これにより、カバー部材(2)の装着時に長さの長い突起(61)が撓みにくくなる。
《実施形態3》
実施形態3について説明する。本実施形態のマスク補助具(1)は、実施形態1のマスク補助具(1)において、カバー部材(2)の押圧部(41,42)の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態の押圧部(41,42)について、実施形態1の押圧部(41,42)と異なる点を説明する。
(1)押圧部の構成
図13に示すように、本実施形態では、押圧部(41,42)は、隆起部(44)に代えてフラップ部(65)を有する。フラップ部(65)は、ベース部(43)の幅方向一端縁から幅方向外側に延びる。フラップ部(65)は、ベース部(43)と一体に構成される。フラップ部(65)は、弾性を有する。フラップ部(65)の外縁部は、円弧状に形成される。なお、図13では、第1押圧部(41)および第2押圧部(42)がフラップ部(65)を有するが、第1押圧部(41)および第2押圧部(42)のいずれか一方がフラップ部(65)を有してもよい。
図14に示すように、マスク補助具(1)が装着されているときには、フラップ部(65)は、装着者(80)の顔(81)側(カバー部材(2)の後面側)に折り曲げられて、マスク(90)とマスク補助具(1)における押圧部(41,42)のベース部(43)との間に配置される。これにより、マスク補助具(1)の装着時には、フラップ部(65)が顔(81)側に折り曲げられるので、フラップ部(65)の根本部分の弾性力によって、マスク(90)が押圧される。その結果、顔(81)とマスク(90)との隙間が埋められ、マスクの密着性が向上する。
(2)変形例
上述の実施形態については、以下のような変形例としてもよい。なお、以下の説明では、原則として実施形態と異なる点について説明する。
(2-1)変形例1:フラップ部の傾き
上述した実施形態では、フラップ部(65)は、ベース部(43)に対してカバー部材(2)の後面側に傾いて形成されてもよい。この場合、フラップ部(65)は、ベース部(43)に対して最大90°まで傾いて形成されてもよい。
(2-2)変形例2:スリット
上述した実施形態では、図15に示すように、フラップ部(65)は、対応するベース部(43)の幅方向にスリットが形成されてもよい。換言すると、フラップ部(65)は、短冊状に形成された複数の短冊部(66)を有してもよい。短冊部(66)は、対応するベース部(43)の延長方向に沿って配列される。この場合、各短冊部(66)の幅は、互いに異なっていてもよい。
このようにフラップ部(65)にスリットを形成することにより、フラップ部(65)が装着者(80)の顔(81)の形状に沿いやすくなる。これにより、顔(81)とマスク(90)との隙間が形成されにくくなる。
(2-3)変形例3:補強リブ
上述した実施形態では、図15に示すように、フラップ部(65)にスリットが形成されている場合において、フラップ部(65)の各短冊部(66)の根本部分に補強リブ(67)を設けてもよい。補強リブ(67)は、短冊部(66)における対応するベース部(43)の延長方向の中央部に1つ配置されてもよく、短冊部(66)における対応するベース部(43)の延長方向の両端側に1つずつ配置されてもよい。また、各短冊部(66)の厚さを互いに異ならせてもよい。このような構造により、フラップ部(65)の根本部分の弾性力を部分的に変えることができる。
《実施形態4》
実施形態4について説明する。本実施形態のマスク補助具(1)は、実施形態1のマスク補助具(1)において、空間保持部材(5)の構成を変更したものである。ここでは、本実施形態のマスク補助具(1)について、実施形態1のマスク補助具(1)と異なる点を説明する。
(1)マスク補助具の構成
本実施形態のマスク補助具(1)は、空間保持部材(5)のみを備える。換言すると、本実施形態のマスク補助具(1)は、カバー部材を備えない。本実施形態の空間保持部材(5)は、図16に示すように、プリーツ状のマスク(90)の表面側に直接取り付けられる。
(2)空間保持部材の構成
空間保持部材(5)は、左右方向に長い。空間保持部材(5)は、左右方向に延びる棒状の本体部(50)と、該本体部(50)の左右両端に設けられる保持部(56)とを有する。本体部(50)の後面における中央部には、実施形態1と同様に、ピンチ部(51)が形成されている。
保持部(56)は、空間保持部材(5)をマスク(90)に保持させるための部分である。図17に示すように、各保持部(56)は、延伸部(57)、延出部(58)、および摩擦部(59)を有する。延伸部(57)は、略V字状に形成される。詳細には、延伸部(57)は、本体部(50)の左右方向一端から左右方向外側に向かって斜め上方および斜め下方にそれぞれ延びた後、左右方向に沿って延びる。延出部(58)は、延伸部(57)の上側および下側のそれぞれの端部から上下方向内側に向かって延びる。摩擦部(59)は、延出部(58)の左右方向外側の側面に設けられる。摩擦部(59)は、左右方向外側に突出する複数の山状の突起で構成される。なお、図16では摩擦部(59)の図示を省略している。
(3)装着方法
次に、本例の空間保持部材(5)の装着方法について、図16を参照しながら説明する。
ここで、装着方法の説明に用いるマスク(90)について説明する。マスク本体(91)は、実施形態1と同様に、複数のプリーツ(94)を有する。本例のマスク本体(91)は、横方向(左右方向)に延びる4つのプリーツ(94)を有する。各プリーツ(94)は、上下方向に配列される。上から2つ目の第2プリーツ(94b)は、最上部の第1プリーツ(94a)よりも前方に配置される。上から3つ目の第3プリーツ(94c)は、最下部の第4プリーツ(94d)よりも前方に配置される。各プリーツ(94)は、左右方向に沿って延びる山折り部(95)を有する。マスク本体(91)の左右側辺の近傍には、接合部(96)が設けられる。接合部(96)は、各プリーツ(94)を厚さ方向に接合して、各プリーツ(94)が折り畳まれた状態を維持する。各接合部(96)は、上下方向に沿って延びる。
まず、装着者(80)はマスク(90)を装着する。具体的には、装着者(80)は、マスク(90)のプリーツ(94)を広げ、取付部(93)を両耳にかけてマスク本体(91)で顔(81)の下側を覆う。その後、ノーズワイヤ(92)を鼻根に沿わせる。これによりマスク(90)が装着される。
次に、装着者(80)は、空間保持部材(5)の左側の保持部(56)をマスク(90)に取り付ける。具体的には、装着者(80)は、左側の保持部(56)をマスク本体(91)の上から2つ目の第2プリーツ(94b)および上から3つ目の第3プリーツ(94c)を跨ぐ位置に配置する。そして、装着者(80)は、左側の保持部(56)の上側の延出部(58)を第2プリーツ(94b)の山折り部(95)に上側から引っ掛けるようにして差し込むとともに、左側の保持部(56)の下側の延出部(58)を第3プリーツ(94c)の山折り部(95)に下側から引っ掛けるようにして差し込む。延出部(58)をプリーツ(94)に引っ掛けた状態で、空間保持部材(5)の摩擦部(59)がマスク本体(91)の左側に設けられた接合部(96)に接触するまで、空間保持部材(5)を左側に移動させる。このように、摩擦部(59)がマスク本体(91)の接合部(96)に接触することにより、摩擦部(59)と接合部(96)との間に摩擦力が生じ、空間保持部材(5)がマスク(90)から外れにくくなる。
次に、装着者(80)は、空間保持部材(5)のピンチ部(51)にマスク本体(91)の中央部を挟む。装着者(80)は、ピンチ部(51)にマスク本体(91)を挟み込んだ状態で、空間保持部材(5)の右端部から左方向に力を加えて空間保持部材(5)をアーチ状に撓ませる。
次に、装着者(80)は、空間保持部材(5)の右側の保持部(56)をマスク(90)に取り付ける。具体的には、装着者(80)は、左側の保持部(56)と同様にして、右側の保持部(56)をマスク(90)に取り付ける。なお、空間保持部材(5)を装着する際には、左側の保持部(56)よりも先に、右側の保持部(56)をマスク(90)に取り付けてもよい。
ここで、図18に示すように、上記の説明で用いたプリーツ(94)の配置のマスク(90)以外のマスク(90)にも、本例の空間保持部材(5)を取り付けることができる。具体的には、図18(a)に示すマスク(90)では、マスク本体(91)が4つのプリーツ(94)を有する。上から2つ目の第2プリーツ(94b)は、最上部の第1プリーツ(94a)よりも後方に配置される。上から3つ目の第3プリーツ(94c)は、最下部の第4プリーツ(94d)よりも後方に配置される。このようなプリーツ(94)の配置のマスク(90)では、左右の保持部(56)の延伸部(57)および延出部(58)が第2プリーツ(94b)および第3プリーツ(94c)の内側に差し込まれる。これにより、空間保持部材(5)がマスク(90)に保持される。
図18(b)に示すマスク(90)では、マスク本体(91)が3つのプリーツ(94)を有する。最上部の第1プリーツ(94a)は、上から2つ目の第2プリーツ(94b)よりも前方に配置され、第2プリーツ(94b)は、上から3つ目の第3プリーツ(94c)よりも前方に配置される。このようなプリーツ(94)の配置のマスク(90)では、保持部(56)の上側の延伸部(57)および延出部(58)が第1プリーツ(94a)の内側に差し込まれ、保持部(56)の下側の延出部(58)が第3プリーツ(94c)の内側に差し込まれる。これにより、空間保持部材(5)がマスク(90)に保持される。
(4)特徴
(4-1)空間保持部材(5)は、その左右両端部に保持部(56)を有する。保持部(56)は、略V字状に形成される延伸部(57)と、該延出部(58)の端部から上下方向内側に延びる延出部(58)とを有する。左右の延出部(58)をマスク(90)のプリーツ(94)に差し込むことで、空間保持部材(5)をマスク(90)に直接取り付けることができる。また、この保持部(56)の構造により、様々なプリーツ形状のマスク(90)に適用できる。
(4-2)保持部(56)は、延出部(58)の左右方向外側の側面に摩擦部(59)を有する。空間保持部材(5)がマスク(90)に取り付けられている状態では、摩擦部(59)がマスク(90)のプリーツの内側からマスク(90)の接合部(96)に接触するので、摩擦部(59)とマスク(90)の接合部(96)との間に摩擦力が生じる。これにより、空間保持部材(5)がマスク(90)から外れることを抑制できる。
(4-3)空間保持部材(5)の本体部(50)には、ピンチ部(51)が設けられる。ピンチ部(51)にマスク(90)を挟み込むことにより、会話等で口周辺を動かした場合においても、マスク(90)に対する空間保持部材(5)の位置がずれにくい。
(4-4)空間保持部材(5)は、マスク(90)の表面側に装着される。これにより、マスク(90)の裏面(装着者(80)の顔(81)と対向する面)側に触れることなく空間保持部材(5)を装着でき、衛生的である。また、空間保持部材(5)が装着者(80)の顔(81)に直接触れないので、空間保持部材(5)を装着しているときの違和感が低減される。さらに、空間保持部材(5)がマスク(90)から外れた場合や空間保持部材(5)の位置がずれた場合にも、直ぐにマスク(90)への取り付けや位置の調整ができる。
(5)変形例
上述の実施形態については、以下のような変形例としてもよい。なお、以下の説明では、原則として実施形態と異なる点について説明する。
(5-1)変形例1:延伸部の形状
図19に示すように、保持部(56)の延伸部(57)は、丸みのある形状でもよい。延伸部(57)が丸みを有することにより、角張った形状と比べて、空間保持部材(5)をマスク(90)に装着した際に、マスク本体(91)が痛むことを抑制できる。加えて、延伸部(57)が丸みを有するので、装着者(80)が空間保持部材(5)に触った際に、けがをしにくくなる。
さらに、延伸部(57)が丸みを有することにより、マスク(90)に取り付けた際にマスク本体(91)が傷つきにくく、マスク本体(91)の破損を抑制できる。
(5-2)変形例2:延出部の数
図20に示すように、保持部(56)は、左右方向に配列される複数の延出部(58)を有してもよい。本変形例では、保持部(56)は、4つの延出部(58)を有する。なお、ここで示す延出部(58)の数は単なる一例である。
複数の延出部(58)は、装着するマスク(90)の大きさに合わせて切り取り可能に構成される。具体的には、図21に示すように、空間保持部材(5)をLサイズのマスク(90)に適用する場合には、延出部(58)を切り取らずに使用する。これに対し、空間保持部材(5)をMサイズまたはSサイズのマスク(90)に適用する場合には、装着者(80)が左右方向外側の延出部(58)を1つまたは2つ切り取ることにより、空間保持部材(5)の長手方向の長さを短くして使用する。なお、図20に二点鎖線で示すように、隣り合う延出部(58)の境界部分に切り取り用のガイド線Gを付けてもよい。このように、マスク(90)の大きさに合わせて空間保持部材(5)の長さを調節しつつ、空間保持部材(5)をマスク(90)に保持することができる。
また、図21に示すように、保持部(56)における左右方向に隣り合う延出部(58)をマスク(90)のプリーツ部分に交互に挟み込むことにより、空間保持部材(5)がマスクから脱落することを抑制できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態1~3において、カバー部材(2)には、貫通穴(23)が形成されなくてもよい。
上記実施形態1~3において、カバー部材(2)は、耳に掛ける以外の方法で装着されてもよい。例えば、カバー本体(20)の左右端部から外側に延びる装着部(30)の端部同士を装着者(80)の後頭部で結ぶことによってカバー部材(2)が装着されてもよい。
上記各実施形態において、マスク補助具(1)の表面側に掲示部(70)を設けてもよい。掲示部(70)は、氏名や企業名などの文字情報やロゴなどの図形情報を掲示する部分である。掲示部(70)は、カバー本体(20)または空間保持部材(5)の正面に情報を掲示する。言い換えると、掲示部(70)は、装着者(80)と対向する位置に居る人に対して情報を掲示する。具体的には、掲示部(70)は、図22に示すようにカバー本体(20)の第1ブリッジ部(24)や第2ブリッジ部(25)、または図23に示すように空間保持部材(5)の本体部(50)などに設けられる。
詳細には、図22に示すように、掲示部(70)は、カバー本体(20)における第1ブリッジ部(24)および第2ブリッジ部(25)をその幅方向に延長することによって形成される。図22では、左側の第1ブリッジ部(24)および右側の第2ブリッジ部(25)に掲示部(70)が設けられている。
掲示部(70)は、平坦面に形成される。ここで、カバー本体(20)は、射出成形によって製造される際、金型から外しやすくするために、全体がわざと粗く成形される。これに対し、カバー本体(20)に設けられた掲示部(70)は、他の部分に比べて平坦に形成することにより、文字情報や図形情報を掲示し易くできる。文字情報等の掲示部(70)への掲示は、手書きで直接記載することや、文字情報等が印刷されたテープを貼付することによって行う。なお、掲示部(70)を空間保持部材(5)に設ける場合においても、本体部(50)を上下方向に延長することによって形成される。
掲示部(70)は、別部材の掲示部材(71)を取り付けることによって形成されてもよい。例えば、図23に示すように、空間保持部材(5)の本体部(50)の正面に掲示部材(71)を取り付ける。掲示部材(71)は、平板状の部材である。掲示部材(71)の表面に文字情報や図形情報を掲示できる。
このように別部材の掲示部材(71)を取り付ける場合、空間保持部材(5)と掲示部材(71)との結合方法は、どのようなものであってもよい。例えば、空間保持部材(5)の本体部(50)に設けられた穴に掲示部材(71)に設けられたピンが係合することによって結合されてもよく、空間保持部材(5)と掲示部材(71)とを面ファスナーを介して結合してもよい。
また、図23では、空間保持部材(5)に1つの掲示部材(71)が取り付けられているが、複数の掲示部材(71)を取り付けてもよい。なお、掲示部材(71)をカバー本体(20)に設ける場合においても、掲示部材(71)は、第1ブリッジ部(24)または第2ブリッジ部(25)に取り付けられる。
ところで、医療現場や工場のように同じ服を着用して多くの人が作業する環境では、マスクを装着していると個人を識別するのが難しい場合がある。本実施形態では、カバー本体(20)や空間保持部材(5)の表面側に掲示部(70)を設けることにより、装着者(80)と対向する位置にいる人が、会話中においても視線の位置を変えることなく、装着者(80)の顔を見たまま、該装着者(80)の情報(氏名や所属など)を確認することができる。
また、WEB会議やオンラインゲームのように1つの画面に複数の人が映る場面においても、マスクを装着している人がいると個人を識別するのが難しい場合がある。本実施形態のように、カバー本体(20)や空間保持部材(5)に掲示部(70)を設けることにより、画面上でも相手を識別し易くなる。加えて、掲示部(70)に企業のロゴやHPのURLを掲示することにより、広告宣伝効果も得ることができる。
上記各実施形態において、マスク補助具(1)は、不織布で構成されたマスク(90)以外のマスクに適用可能である。具体的には、コットンやウレタンで構成されたマスクに適用可能である。さらに、タオルやハンカチ、ネックウォーマなどの布の表面側からマスク補助具(1)を装着することにより、簡易的なマスクとして使用することができる。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、及びその他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、マスク補助具について有用である。
1 マスク補助具
2 カバー部材
5 空間保持部材
20 カバー本体
22 通気穴
30 装着部
41 第1押圧部(押圧部)
42 第2押圧部(押圧部)
43 ベース部
44 隆起部
45 支持部
46 摘み部
47 調節部
51 ピンチ部
53 突出部
54 開口部
60 突起群
61 突起
62 ワイヤ保持部
65 フラップ部
80 装着者
81 顔
90 マスク
92 ノーズワイヤ
S 基準面

Claims (14)

  1. マスクの表面側に装着されるマスク補助具であって、
    伸縮性を有するシート状のカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、
    前記マスクを介して前記マスクの装着者の顔における目よりも下側部分を覆うとともに、中央部に通気穴が形成されるカバー本体と、
    前記カバー本体の左右の縁部から外側に延びる紐状の装着部と、
    前記カバー本体に設けられるとともに、前記マスクを装着しているときに前記装着者の顔と前記マスクとの隙間を埋めるように前記マスクを押圧する第1押圧部および第2押圧部とを有し、
    前記第1押圧部は、前記装着者の鼻根から耳に向かって延びるように形成され、
    前記第2押圧部は、前記装着者の鼻根から口角に向かって延びるように形成される
    マスク補助具。
  2. 前記装着部の一端は、前記カバー本体における前記第1押圧部の延長方向耳側の端部付近に連結される
    請求項1に記載のマスク補助具。
  3. マスクの表面側に装着されるマスク補助具であって、
    伸縮性を有するシート状のカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、
    前記マスクを介して前記マスクの装着者の顔における目よりも下側部分を覆うとともに、中央部に通気穴が形成されるカバー本体と、
    前記カバー本体の左右の縁部から外側に延びる紐状の装着部と、
    前記カバー本体に設けられるとともに、前記マスクを装着しているときに前記装着者の顔と前記マスクとの隙間を埋めるように前記マスクを押圧する第1押圧部および第2押圧部とを有し、
    前記第1押圧部は、前記装着者の鼻根から耳に向かって延びるように形成され、
    前記第2押圧部は、前記装着者の鼻根から口角に向かって延びるように形成され、
    前記第1押圧部および前記第2押圧部は、前記カバー本体に設けられる帯状のベース部を有し、
    前記第1押圧部および前記第2押圧部のうち少なくとも一方は、前記ベース部における前記マスクと対向する面から前記装着者の顔側に向かって隆起するとともに、前記隙間に対応する形状に形成される隆起部を更に有する
    スク補助具。
  4. 前記隆起部は、複数の突起で構成される突起群であり、
    前記突起は、該突起に対応する前記押圧部の延長方向に沿って配列される
    請求項3に記載のマスク補助具。
  5. 前記ベース部の厚さは、該ベース部における前記マスクと対向する面と反対側の面を基準面としたときに、該基準面から前記突起の先端までの長さが長い部分ほど厚い
    請求項4に記載のマスク補助具。
  6. 前記第1押圧部は、前記突起群を有し、
    前記マスクは、該マスクの上部に設けられ前記装着者の鼻根に沿わせることで該マスクを顔に密着させるノーズワイヤを有し、
    前記第1押圧部の前記突起群における各突起の先端には、前記ノーズワイヤの位置を保持するワイヤ保持部が形成される
    請求項4に記載のマスク補助具。
  7. マスクの表面側に装着されるマスク補助具であって、
    伸縮性を有するシート状のカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、
    前記マスクを介して前記マスクの装着者の顔における目よりも下側部分を覆うとともに、中央部に通気穴が形成されるカバー本体と、
    前記カバー本体の左右の縁部から外側に延びる紐状の装着部と、
    前記カバー本体に設けられるとともに、前記マスクを装着しているときに前記装着者の顔と前記マスクとの隙間を埋めるように前記マスクを押圧する第1押圧部および第2押圧部とを有し、
    前記第1押圧部は、前記装着者の鼻根から耳に向かって延びるように形成され、
    前記第2押圧部は、前記装着者の鼻根から口角に向かって延びるように形成され、
    前記第1押圧部および前記第2押圧部は、前記カバー本体に設けられる帯状のベース部を有し、
    前記第1押圧部および前記第2押圧部のうち少なくとも一方は、前記ベース部の幅方向一端縁から前記幅方向外側に延びるフラップ部を更に有し、
    前記マスク補助具が装着されているときには、前記フラップ部が前記装着者の顔側に折り曲げられて前記マスクと前記ベース部との間に配置される
    スク補助具。
  8. 前記マスクは、該マスクの上部に設けられ前記装着者の鼻根に沿わせることで該マスクを顔に密着させるノーズワイヤを有し、
    前記カバー本体は、該カバー本体における前記装着者の鼻根に対応する部分に前記ノーズワイヤを支持する支持部を更に有する
    請求項1または2に記載のマスク補助具。
  9. 前記カバー本体は、該カバー本体における前記装着者の鼻根の上部に対応する部分に形成された摘み部を更に有する
    請求項1または2に記載のマスク補助具。
  10. 前記カバー本体は、前記装着者の耳方向への伸び量を調節するための調節部を更に有する
    請求項1または2に記載のマスク補助具。
  11. マスクの表面側に装着されるマスク補助具であって、
    伸縮性を有するシート状のカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、
    前記マスクを介して前記マスクの装着者の顔における目よりも下側部分を覆うとともに、中央部に通気穴が形成されるカバー本体と、
    前記カバー本体の左右の縁部から外側に延びる紐状の装着部と、
    前記カバー本体に設けられるとともに、前記マスクを装着しているときに前記装着者の顔と前記マスクとの隙間を埋めるように前記マスクを押圧する第1押圧部および第2押圧部とを有し、
    前記第1押圧部は、前記装着者の鼻根から耳に向かって延びるように形成され、
    前記第2押圧部は、前記装着者の鼻根から口角に向かって延びるように形成され、
    前記装着者の口および鼻孔の周辺と前記マスクとの間の空間を保持する棒状の空間保持部材を更に備え、
    前記空間保持部材は、前記マスクの表面を挟み込むピンチ部を有し、該ピンチ部に前記マスクを挟み込んだ状態で前記通気穴を横断するように前記カバー本体に取り付けられる
    スク補助具。
  12. 前記ピンチ部は、前記空間保持部材の長手方向と垂直な方向に沿って形成される溝である
    請求項11に記載のマスク補助具。
  13. 前記空間保持部材は、可撓性を有するとともに、前記ピンチ部の開口部における前記空間保持部材の長手方向に対向する縁部から前記長手方向内側に突出する一対の突出部を有し、
    前記一対の突出部の先端同士は、所定の間隔を有する
    請求項12に記載のマスク補助具。
  14. 前記空間保持部材は、該空間保持部材の表面側に設けられるとともに情報を掲示する掲示部を有する
    請求項11に記載のマスク補助具。
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