JP7205833B2 - フェイスカバー - Google Patents

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Description

本発明は、装着者の鼻や口を覆うマスクに対し簡易に取り付けられ、装着者の作業の際に生じ、外方から装着者に向けて飛散する飛散物が顔面、特に眼部に接触することを防ぐフェイスカバーに関する。
フェイスカバーは、透光性を備えるPET(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂を薄板のシート状に成型させた保護具であり、例えば医療現場で用いられ、医療行為等の従事者が顔面を覆うように装着することで、視認性を維持しつつ、飛散する血液や体液・歯の破片などが施術者の眼部や顔面に接触しないように保護するものである。
フェイスカバー自体は、非常に軽く、薄いシート状に成型されていることから、フェイスカバー単独で顔に装着する適当な手段が乏しく、鼻や口を覆うマスクとフェイスカバーとを一体化させたものや、マスクの本体部や止め紐にフェイスカバーをアタッチメントとして取り付けることで顔を保護させるようにしたものがある。
例えば、特許文献1は、マスクの本体部に対し取り付けて使用されるシート状のフェイスカバーとして、アイマスクが示されている。詳しくは、略矩形状に形成されたフェイスカバーの中央部を挟む左右両端部近傍に、それぞれ下方に向けて開放された切り込みを形成し、マスクの本体部に対し上方からフェイスカバーの切り込みを差し入れることで、フェイスカバーがマスクに対し取り付けられるようになっている。(特許文献1参照)。
実用新案登録第3183826号公報(第2頁、第2図)
しかしながら、特許文献1にあっては、フェイスカバーの中央部の下端部を、マスクの本体部と顔面との間に差し入れる構造となっていることから、装着者の呼気がフェイスカバーの背面に接してしまい、装着感を損なうという問題があった。更に、特許文献1に記載のフェイスカバーは、装着者の顔面に直接に当接する取付け構造となっていることから、装着者の鼻の高さや顔面の形状などの個人差に対応できず、フェイスカバーの汎用性に乏しいという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、快適な装着感を維持し、かつ装着者の顔形によらず容易に着脱することができるフェイスカバーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のフェイスカバーは、
装着者の口や鼻を被覆する本体部と該本体部の左右両端部からそれぞれ延びて耳若しくは頭に掛けられる一対の掛け部とを備えるマスクに取り付けられ、装着者の顔面を被覆するフェイスカバーであって、
前記マスクの前記本体部よりも前方に配置され装着者の少なくとも眼部を保護する保護部と、
前記保護部の左右両側それぞれに下方に向けて開放されたスリットを備え、前記マスクの前記掛け部と装着者の顔面との間に挟持される係止部と、を有することを特徴としている。
この特徴によれば、フェイスカバーの保護部の左右両側に設けられた係止部を、マスクの掛け部と装着者の顔面との間に挟持させることで、フェイスカバーの保護部が装着者の顔面から外方に離間した位置に配置させることができるので、フェイスカバーが曇りにくく快適な装着感を維持することができ、かつ装着者の顔形によらず容易に着脱することができる。
前記係止部は、上下方向に沿って延び前側へ突出する突出部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部に突出部が形成されていることから、係止部の構造強度が高まり折れやねじれを抑制できるため、係止部を着用者の顔面と掛け部との間に挿入し易い。
前記突出部は、後側から前側へ突出形成されており、前記係止部が断面視凸状を成していることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部が断面視凸状を成していることから、フェイスカバーの装着時に係止部と装着者の顔面との接触領域を小さくできるため、顔面の汗や油分の影響を受けることなく係止部を挿入し易い。
前記保護部は、前側に向け凸状に湾曲した曲面部を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、1枚のシートを湾曲させるだけで、容易にフェイスカバーを構成することができる。
前記保護部は、前記装着者の眼部を保護する正面部と、該正面部の左右両側に連なる側面部と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、装着者の正面及び左右両方向からの飛散物から保護することができる。
前記保護部は、前記正面部の上側に連なる上面部を更に備えることを特徴としている。
この特徴によれば、装着者の上方からの飛散物から保護することができる。
前記保護部は、前記正面部の下側に連なる下面部を更に備えることを特徴としている。
この特徴によれば、装着者の下方からの飛散物から保護することができる。
上面部に加えて下面部も支持されるので、4点支持によりさらに安定してフェイスカバーを装着できる。
少なくとも前記側面部は、折曲部を介し前記正面部に連なることを特徴としている。
この特徴によれば、少なくとも側面部が、フェイスカバーの非使用時においては折曲部を介し折曲することで正面部の背面側に隠れるため、フェイスカバー全体の正面形状が正面部の形状に小型化され、収納や持ち運びがしやすい。
実施例におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図である。 (a)はフェイスカバーを展開した状態を示す正面図であり、(b)はフェイスカバーを折りたたんだ状態を示す正面図である。 (a)はフェイスカバーを装着する途中の状態を示す斜視図であり、(b)は(a)の一部拡大図であり、(c)は(b)のI-I断面図である。 (a)はフェイスカバーを装着した後の状態を示す斜視図であり、(b)は(a)のII-II断面図である。 (a)はフェイスカバーを装着した際の呼気の流れを示す図であり、(b)は(a)のIII-III断面図である。 (a)~(e)はリブの変形例を示す図である。 変形例1におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図である。 (a)は変形例2におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)のIV-IV断面図である。 (a)は変形例3におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)のV-V断面図である。 (a)は変形例4におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図であり、(b)はフェイスカバーを折りたたんだ状態を示す正面図である。 変形例5におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図である。 変形例6におけるフェイスカバーを装着した状態を示す斜視図である。
本発明に係るフェイスカバーを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るフェイスカバーにつき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1のようにフェイスカバーを装着した装着者に正対した位置を基準に上下左右方向とし、また装着者を基準に前後方向として説明する。
先ず図1の符号1は、本発明の適用された飛沫感染防止用のフェイスカバーである。このフェイスカバー1は、ウィルス等を含む飛沫が口腔や鼻孔の中に入ることを防止する鼻口部マスク(以下、単にマスクと称する)2に取り付けられて使用され、同じく飛沫が目の中に入ることや顔面に付着することを防止する機能を有する。
図1に示されるように、マスク2は、装着者の口や鼻を被覆する本体部4と、この本体部4の左右両端部から延びて耳に掛けられる左右一対の耳掛け部5,5と、から成る。
マスク2を構成する掛け部としての耳掛け部5,5は、紐状に形成されており、ゴム等の弾性部材からなる。それぞれの耳掛け部5の一端部5aは、本体部4の左右各端部の上端部に取り付けられているとともに、他端部5bは、本体部4の左右各端部の下端部に取付けられている。すなわち耳掛け部5は、本体部4の左右端部と共に無端状に形成されている。尚、掛け部として、前記した耳掛け部5,5に替えて、例えば、本体部の左右両端部に一端部が取り付けられて夫々延びた2本の紐の他端部同士を後頭部で結んで取り付ける頭掛け部を採用してもよいし、若しくは本体部の左右両端部に夫々一端部及び他端部が取付けられ環状に形成された1本の紐を後頭部で張設して取付ける頭掛け部を採用してもよい。
本体部4の材質は、強度、肌触り、通気性、及びフィルタ性等を考慮のうえ設計された化学繊維等の材料から成る不織布で構成されている。尚、マスク2は、本実施例では医療現場等に用いられるサージカルマスクであり、コンビニエンスストアやドラッグストアで購入可能な汎用性の高い市販品である。
図1および図2(a)に示されるように、フェイスカバー1は、透光性を備えるPET(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂からなり無色透明の薄いシート状に成型されている。本実施例のフェイスカバー1は、1枚のシートを折り曲げ加工することで形成されており、着用時に装着者の顔前に位置し飛散物から装着者の顔面を保護する保護部として、装着者の少なくとも眼部を被覆する正面部11と、該正面部11の左右両側端にそれぞれ上下方向に形成された折曲部1a,1bを境に、正面部11の左右両側に形成された第1側面部12及び第2側面部13(以下、単に側面部12、側面部13と称する場合もある)と、正面部11の上端に左右方向に形成された折曲部1cを境に、正面部11の上側に形成された上面部14と、正面部11の下端に左右方向に形成された折曲部1dを境に、正面部11の下側に形成される下面部15と、から主に構成されている。これら正面部11、第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15は、それぞれ略平坦状に形成されており、更に第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15は、正面部11に対しそれぞれ後方に傾斜して配置され、正面部11を中心に装着者の顔面を被覆して保護するようになっている。
図2(a)に示されるように、正面部11は、左右対称の略六角形状に形成されており、その下方側が下方に向けて狭まるテーパ状に形成されている。これにより、正面部11の両側端に形成されている折曲部1a,1bと、正面部11の下端に形成されている折曲部1dとの間には、斜辺部11a,11bが形成されている。
図2(a)に示されるように、上面部14には、その上端部に上方から下方に向けて緩やかに凹み、略凹状を成す凹状部14aが形成されている。また下面部15には、その下端部に下方からに上方向けて緩やかに凹み、略凹状を成す凹状部15aが形成されている。これらの凹状部14a、15aが形成されることで、図1に示されるように、フェイスカバー1の装着時に装着者Eの顔面に沿って凹状部14a、15aがそれぞれ当接し、フェイスカバー1がズレにくいようになっている。
図2(a)に示されるように、側面部12及び13は、折曲部1a,1bから連続して延出し外方側へ向けて狭まるように形成されており、更に側面部12及び13の両端部に連なり下方に延びた係止部16、17が形成されている。これらの係止部16、17は、側面部12及び13よりも下方に延出された下端部16a,17aを有している。
また側面部12,13と、係止部16,17の間には、下方側に向けて開放された切り欠き状のスリットSがそれぞれ形成されている。後述するが、マスク2を装着した装着者Eの顔面の上方から下方に向けてフェイスカバー1をアプローチし、この一対のスリットS,S内にマスク2の一対の耳掛け部5,5をそれぞれ挿通させ、係止部16,17を耳掛け部5,5と装着者Eの顔面との間に挿入させることで、フェイスカバー1の装着状態では、耳掛け部5,5が係止部16,17を装着者Eの顔部に向けて押圧するようになり、フェイスカバー1が装着者Eの顔部に固定されるようになっている。
スリットSは、下端にて開放された開放端部S0と、該開放端部S0から上方に向けて延びる第1間隙部S1と、該第1間隙部S1から連続して延出し正面部11側に向けて屈曲して延出された第2間隙部S2と、該第2間隙部S2の終端部であって丸みを帯びた奥端部S3とから形成されている。耳掛け部5,5として丸ゴムが使用されている本実施例のマスク2においては、耳掛け部5の周面の一部が奥端部S3に嵌合されるようになっており、耳掛け部5をスリットS内に着脱可能に固定させることができるようになっている。なお、第1間隙部S1、第2間隙部S2を若干幅狭に形成するとともに、奥端部S3を比較的大径に形成することで、奥端部S3に嵌合された耳掛け部5の脱嵌を抑制することができる。
また、第1間隙部S1に対し第2間隙部S2が正面部11側に傾斜することで、耳掛け部5,5のスリットSからの逸脱が防止されるとともに、第2間隙部S2の奥端部S3を耳掛け部5に嵌合する嵌合部として目印にすることができる。図1に示されるように、フェイスカバー1を装着したときに、耳掛け部5,5は第1間隙部S1に対し斜めに配置されるが、第2間隙部S2に対しては略直交することで、係止部16,17の耳掛け部5,5の長手方向に対する位置ずれが好適に防止される。
係止部16,17には、装着者Eの顔面に接する側である背面側から正面側に向けて突出形成されたリブ3,3がそれぞれ形成されている。リブ3は、平坦な樹脂製シートをプレス機等で押圧することで構成され、本実施例では係止部16,17の略中央部にて、下端部16a,17aを残して上下方向に延び略平行に配置された2本の線状の突起である。リブ3が背面側から正面側に向けて突出形成されていることで、係止部16,17が全体に断面視凸状を成している。これにより、係止部16,17においてリブ3に直交する折れや、ねじれが生じにくくなり、係止部16,17を着用者の顔部と耳掛け部5,5の間に挿入させやすい。
図2(b)に示されるように、第1側面部12及び第2側面部13と、上面部14と、下面部15とは、フェイスカバー1の正面部11に対し後方に折曲されるようになっており、使用前の状態においては、折曲部1a~1dを境に第1側面部12及び第2側面部13と、上面部14と、下面部15と、が正面部11の背面側に折曲され重合されるようになっている。これにより、フェイスカバー1の使用時においては正面部11の左右方向、上下方向に張り出す第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15が、フェイスカバー1の非使用時においては折曲部1a~1dを介し折曲することで正面部11の背面側に隠れるため、フェイスカバー1全体の正面形状が正面部11の形状に小型化され、収納や持ち運びがしやすくなっている。また、フェイスカバー1の材質は合成樹脂であるため、所定の箇所に線状の折り目を付けることにより、容易に折曲部1a~1dを形成できる。
次に、フェイスカバー1を装着する態様について図3(a),(b)と、図4(a),(b)を用いて説明する。先ずフェイスカバー1を装着するよりも前に、装着者Eの耳部にマスク2の耳掛け部5を掛けて、マスク2を装着する。次に、図3(a)に示されるように、フェイスカバー1の背面側が装着者Eの顔面と対向するように把持し、装着者Eの顔面と耳掛け部5の間に係止部16,17の下端部16a,17aを上方から挿入する。以下、左右の係止部16,17の装着手順は同一のため、右側の係止部17の装着手順のみ説明する。
フェイスカバー1を上方から下降させ、係止部17の下端部17aを装着者Eの顔部と耳掛け部5の間に挿入することで、耳掛け部5にスリットSの開放端部S0から第1間隙部S1を挿通させる。図3(a)~(c)に示されるように、係止部17は、リブ3が背面側から正面側に向けて突出形成されていることで断面視凸状になっていることから、係止部17の挿入時には、係止部17の背面の中央側は装着者Eの顔面から離間し、係止部17の背面の周縁のみが装着者Eの顔面に接するため(図4(b)の破線参照)、係止部17の下端部17aを装着者Eの顔面と耳掛け部5の間に係止部17を挿入させやすくなっている。更に、耳掛け部5の一端部5a近傍に第2間隙部S2の奥端部S3を配置させ、上面部14の凹状部14aと下面部15の凹状部15a(図2(a)参照)とを装着者Eの顔部に適宜当接させると、図4(a)に示される状態となり、フェイスカバー1の装着が完了する。
また、図3(a)~(c)に示されるようにフェイスカバー1の装着途中においては、係止部17は、リブ3が背面側から正面側に向けて形成されていることで断面視凸状になっているが、図4(b)の実線に示されるようにフェイスカバー1の装着後においては、耳掛け部5が係止部17を装着者Eの顔面に向けて押圧することとなるので、耳掛け部5の押圧力により係止部17が断面視略平坦状になる。また、係止部12Aは、リブ3が係止部17の長手方向に亘って形成されているので、耳掛け部5の押圧力が係止部17の長手方向に亘り広範囲に伝達され、係止部全体が断面視略平坦状となり、装着者Eの顔部にフィットするため、装着後においてフェイスカバー1が動きにくくなり安定性が向上する。
フェイスカバー1の装着後においては、装着者Eの呼気の一部がマスク2を通してフェイスカバー1の背面側から漏出されることとなる。図5(a)に示されるように、上面部14の上端に形成された、略凹状を成すテーパ辺14aを装着者Eの顔部に当接させると、上面部14と、第1側面部12及び第2側面部13との間に間隙Bがそれぞれ形成され、装着者Eの呼気が間隙B,Bから漏出されるようになる。また、正面部11には、斜辺部11a,11bが形成されていることから、下面部15の下端に形成された略凹状を成すテーパ辺15aを装着者Eの顔部に当接させると、下面部15と、第1側面部12及び第2側面部13との間に間隙Cがそれぞれ形成され、装着者Eの呼気が間隙C,Cから漏出されるようになる。更に正面部11が、装着者Eの鼻頭から離間して配置されることから、フェイスカバー1の背面と装着者Eの顔面との間の空気が流れやすくなり、通気性を高めることができる。このように、フェイスカバー1の背面と装着者Eと顔面との間に、間隙B,B及び間隙C,Cが形成され、フェイスカバー1の背面側の通気性が高まることから、図5(a)に示されるように、装着者Eの呼気は、マスク2を通じて正面部11の背面を沿うように流れ、間隙B,B及び間隙C,Cから外方に排出される。したがって、装着者Eの呼気によって正面部11の背面に付着しようとする微細な水滴が押し流され、正面部11が装着者Eの呼気によって曇りにくくなっている。
図5(b)に示されるように、正面部11は、フェイスカバー1の装着後において装着者Eの顔前において略平坦状に配置され、すなわち正面部11が装着者Eの視線方向と略直交することから、正面部11を透過する光が乱反射することなく、フェイスカバー1非装着時と同様に対象物をはっきりと視認することができるようになっている。
また、図5(b)に示されるように、フェイスカバー1の正面部11が、装着者Eの顔面から離間して配置されることから、装着者Eが眼鏡を装着していても、その外側にフェイスカバー1をスムーズに装着することができる。また、フェイスカバー1は、マスク2の耳掛け部5にスリットSを挿入し終えた状態、すなわちスリットSの奥端部S3が耳掛け部5に係合された状態で、装着者Eの顔面の前後方向に耳掛け部5に沿って任意の位置に調整しながらスライドさせることができる。図5(a)に示されるように、フェイスカバー1を前方にスライドさせ、スリットSの奥端部S3が耳掛け部5の一端部5aに到達すると(以下、前端位置という)、スリットSの奥端部S3が耳掛け部5の一端部5aに接続された本体部4の側縁上端に食い込むため、フェイスカバー1が当該前端位置にて安定して支持される。またフェイスカバー1が前端位置に配置されると、フェイスカバー1の背面と装着者Eの顔面との間に最大限の間隙が形成されるため、装着者Eが眼鏡等を着けている場合でも、眼鏡の外からフェイスカバー1を装着することができる。
更に、フェイスカバー1は、使用前の状態においては、正面部11の背面側に折曲され重合されるようになっており、収納や持ち運びがしやすくなっていることから、正面部11の背面と、折曲した第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15との間に、マスク2単体若しくは、マスク2に加えてラテックスグローブないしニトリルグローブ、ヘアキャップ、ビニールエプロン、シューカバー等を自在に組み合わせて重合し、例えば二つ折りのカバー若しくは筒状のカバーの内包可能な収納器に収納して、飛沫感染防止用キットとしてユニット化することとしてもよく、このようにすることで携帯性に優れる。
また、本実施例では、図1に示されるようにフェイスカバー1を装着したときに、正面部11や下面部15が装着者の眼部だけでなく、鼻部や口部、及びこれらの周囲を被覆するため、マスク2に付着しようとする飛散物が鼻部や口部に進入することを防止できるが、保護部は少なくとも眼部を被覆可能であればよい。
また、上記実施例において係止部16及び17に形成されているリブ3は、係止部の長手方向における上下に延び略平行に配置された2本の線状の突起であり、係止部の略中央部に形成されていると説明したが、これに限られず、図6(a)~(e)に示されるように、リブの形状を変更してもよい。例えば、図6(a)に示されるように2本の線状の突起を下方側端部に向けて狭まるように配置したリブ23としてもよい。また、線状の突起は2本に限られず、図6(b)に示されるように、3本の線状の突起を等間隔に離間させて配置したリブ33としてもよい。
また、図6(c)に示されるように、1本の線状の突起の左右幅を幅広に変更したリブ43としてもよいし、図6(d)に示されるように無端状の楕円形に形成したリブ53としてもよい。更に、図6(e)に示されるように、係止部17の外縁に沿った外形を有し比較的大型に形成したリブ63としてもよい。
以上説明したように、本発明のフェイスカバー1によれば、第1側面部12、第2側面部13の左右両側に延出した係止部16,17を、マスク2の耳掛け部5,5と装着者Eの顔面との間に挟持させることで、フェイスカバー1の保護部としての正面部11、第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15が装着者Eの顔面から外方に離間した位置に配置させることができるので、フェイスカバー1が曇りにくく快適な装着感を維持することができ、かつ装着者Eの顔形によらず容易に着脱することができる。
また、係止部16,17に突出部としてのリブ3が形成されていることから、係止部16,17の構造強度が高まり、折れやねじれを抑制できるため、係止部16,17を着用者の顔部と耳掛け部5,5との間に挿入し易い。
また、係止部16,17が断面視凸状を成していることから、係止部16,17と装着者Eの顔面との接触領域を小さくできるため、係止部16,17を挿入し易い。
また、フェイスカバー1は、保護部として正面部11、第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15を備えているため、装着者Eの正面、左右両方向、上方及び下方からの飛散物から保護することができる。更に、正面部11を中心に上下左右の4か所にて支持することで、フェイスカバー1の装着状態を安定して維持できる。
また、上記した実施例のフェイスカバー1は、1枚のシートを折り曲げ加工させることで、折曲部1a~1dを境界部として、正面部11、第1側面部12、第2側面部13、上面部14、下面部15が形成されていたが、これに限られず、フェイスカバーの変形例1として、図7に示されるように、1枚のシートを装着者Eの顔部の周面に沿って凸状に湾曲させることで、保護部として曲面部22を備えるとともに、マスク2の耳掛け部5,5に係止される係止部16,17を備えたフェイスカバー21とし、装着者Eを飛散物から保護することとしてもよい。
このようにすることで、折曲部を加工することなく1枚のシートを湾曲させるだけで、容易にフェイスカバー21を構成することができる。
なお、このフェイスカバー21の曲面部22は、上記した実施例のフェイスカバー1の正面部11、第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び下面部15を合わせた面と同等の面積を有しているため、フェイスカバー21は十分な保護機能は具備するものであり、また曲面部22の上端部及び下端部は、装着者Eの顔面との間に間隙が形成されるため、高い通気性が確保される。
また、上記した実施例のフェイスカバー1に形成されていた上面部14と、下面部15との構成を省略し、フェイスカバーの変形例2として、図8(a)に示されるように、保護部として、正面部11、第1側面部12、第2側面部13とから構成されるフェイスカバー31としてもよい。
このようにすることで、フェイスカバー31の構成を簡易にするとともに、装着者Eの正面及び左右両方向からの飛散物から保護することができる。
また、図8(b)に示されるように、フェイスカバー31の正面部11が、装着者Eの鼻頭に接触して配置されることから、上記した実施例のフェイスカバー1の上面部14及び下面部15の構成を省略しても、フェイスカバー31の第1側面部12、第2側面部13及び正面部の3点が装着者Eの顔面に接触することで、フェイスカバー31が安定して装着者Eの顔面に支持される。
また、上記した実施例のフェイスカバー1に形成されていた下面部15の構成のみを省略し、フェイスカバーの変形例3として図9(a)に示されるように、正面部11、第1側面部12、第2側面部13、上面部14とから構成されるフェイスカバー41としてもよい。
このようにすることで、装着者Eの正面、左右両方向、上方及び下方からの飛散物から保護することができる。
また、図9(b)に示されるように、フェイスカバー41の正面部11が、装着者Eの鼻頭に接触して配置されることから、上記した実施例のフェイスカバー1の下面部15の構成を省略しても、フェイスカバー41の第1側面部12、第2側面部13、上面部14及び正面部の4点が装着者Eの顔面に接触することで、フェイスカバー41が安定して装着者Eの顔面に支持される。
更に、上記した実施例のフェイスカバー1の正面部11を小型化するとともに、下面部15の構成のみを省略し、フェイスカバーの変形例4として図10(a)に示されるように、正面部71、第1側面部72、第2側面部73、上面部74とから構成されるフェイスカバー70としてもよい。
このようにすることで、装着者Eの正面、左右両方向、及び上方からの飛散物から保護することができるとともに、フェイスカバー70の全体形状を小型化できるため、取り扱いを容易にして携帯性に優れる。なお、本変形例のフェイスカバー70の正面部71は、実施例のフェイスカバー1の正面部11に比べ略半分の面積であって、一般的なスマートフォンの正面の面積程度まで小型化されているものの、装着者Eの眼部を保護できる必要十分な大きさに形成されている。
また、図10(b)に示されるように、フェイスカバー70の第1側面部72、第2側面部73及び上面部74は、フェイスカバー70の正面部71に対し後方に折曲されるようになっており、非使用時においては正面部71の背面側に隠れるため、フェイスカバー70全体の正面形状が正面部71の形状まで小型化され、収納や持ち運びが特段に優れる。
また、上記した実施例のフェイスカバー1の正面部11、第1側面部12及び第2側面部13を大型化するとともに、下面部15の構成のみを省略し、フェイスカバーの変形例5として図11に示されるように、正面部81、第1側面部82、第2側面部83、上面部84とから構成されるフェイスカバー80としてもよい。
このフェイスカバー80の正面部81は、正面視縦長の略長方形に形成され、その下端部が装着者Eのアゴ下まで延出されている。また、フェイスカバー80の第1側面部82及び第2側面部83の上端部は、正面部81よりも上方に延出され、かつ正面部81に対し後方に折曲した上面部84の上端部よりも上方に延出されている。
このようにすることで、装着者Eの正面、左右両方向、上方及び下方からの飛散物から保護するとともに、特に装着者Eの左右の斜め上方から飛散物から保護することができ、すなわち飛散物からの保護範囲を広く取ることができる。
更に、上記した実施例のフェイスカバー1の正面部11、第1側面部12、第2側面部13及び上面部14を大型化するとともに、下面部15の構成のみを省略し、フェイスカバーの変形例6として図12に示されるように、正面部91、第1側面部92、第2側面部93、上面部94とから構成されるフェイスカバー90としてもよい。
このフェイスカバー90の正面部91は、正面視縦長の略長方形に形成され、その下端部が装着者Eのアゴ下まで延出されている。また、フェイスカバー90の上面部94の左右側端部は、正面部91よりも左右側方に延出され、かつ正面部91に対し後方に折曲した第1側面部92及び第2側面部93の上端部を超えて左右側方に延出されている。
このようにすることで、装着者Eの正面、左右両方向、上方及び下方からの飛散物から保護するとともに、特に装着者Eの上方から飛散物を左右方向に広く保護することができ、すなわち飛散物からの保護範囲を広く取ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、フェイスカバー1は、ウィルス等を含む飛沫感染防止用として適用されているが、フェイスカバーの用途はこれに限らず、例えばフェイスカバーは介護用品として使用されてもよいし、花粉対策用、食品加工用、若しくは化学実験用として適用されてもよい。
また、前記実施例では、マスク2は、本体部4と、この本体部4と別体の一対の耳掛け部5,5と、から成っているが、マスクの構造はこれに限らず、例えば、本体部と耳掛け部とが一体に構成されたマスクであってもよい。
また、前記実施例では、リブ3は、背面側から正面側に向けてプレス機等で押圧することで形成されていると説明したが、これに限られず、係止部に突条別部材を積層して溶着させ、厚みを増すことによりリブを形成してもよい。あるいは、係止部からリブの構成を省略してもよく、平坦状の係止部としてもよい。
また、前記実施例では、フェイスカバー1は透光性を備えるPET(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂から無色透明の薄いシート状に成型されていると説明したが、これに限られず、少なくとも装着者Eの視界を遮らずに透光性を備えていればよく、サングラスのように有色であってもよいし、紫外線カットの機能を付与してもよい。
また、前記実施例では、フェイスカバー1は、1枚のシートを折り曲げ加工することで形成されていると説明したが、これに限られず、正面部、第1側面部及び第2側面部等が別体に形成されており、これらの端部を互いに溶着することでフェイスカバーを構成してもよい。
1 フェイスカバー
1a~1d 折曲部
2 鼻口部マスク(マスク)
3 リブ(突出部)
4 本体部
5 耳掛け部(掛け部)
11 正面部(保護部)
12 第1側面部(保護部)
13 第2側面部(保護部)
14 上面部(保護部)
15 下面部(保護部)
16 係止部
17 係止部
21 フェイスカバー
22 曲面部(保護部)
31 フェイスカバー
41 フェイスカバー
70 フェイスカバー
80 フェイスカバー
90 フェイスカバー
S スリット

Claims (7)

  1. 装着者の口や鼻を被覆する本体部と該本体部の左右両端部からそれぞれ延びて耳若しくは頭に掛けられる一対の掛け部とを備えるマスクに取り付けられ、装着者の顔面を被覆するフェイスカバーであって、
    前記マスクの前記本体部よりも前方に配置され装着者の少なくとも眼部を保護する保護部と、
    前記保護部の左右両側それぞれに下方に向けて開放されたスリットを備え、前記マスクの前記掛け部と装着者の顔面との間に挟持される係止部と、を有し、
    前記係止部には、上下方向に沿って延び前側へ突出する突出部が形成されていることを特徴とするフェイスカバー。
  2. 前記突出部は、後側から前側へ突出形成されており、前記係止部が断面視凸状を成していることを特徴とする請求項に記載のフェイスカバー。
  3. 前記保護部は、前側に向け凸状に湾曲した曲面部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のフェイスカバー。
  4. 前記保護部は、前記装着者の眼部を保護する正面部と、該正面部の左右両側に連なる側面部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のフェイスカバー。
  5. 前記保護部は、前記正面部の上側に連なる上面部を更に備えることを特徴とする請求項に記載のフェイスカバー。
  6. 前記保護部は、前記正面部の下側に連なる下面部を更に備えることを特徴とする請求項に記載のフェイスカバー。
  7. 少なくとも前記側面部は、折曲部を介し前記正面部に連なることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のフェイスカバー。
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