JP3106128B1 - マスク - Google Patents

マスク

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JP3106128B1
JP3106128B1 JP11125338A JP12533899A JP3106128B1 JP 3106128 B1 JP3106128 B1 JP 3106128B1 JP 11125338 A JP11125338 A JP 11125338A JP 12533899 A JP12533899 A JP 12533899A JP 3106128 B1 JP3106128 B1 JP 3106128B1
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Abstract

【要約】 【課題】 マスク着用時の息苦しさを低減させ、しかも
だ液や鼻水などの付着によるマスク本体の汚れを防ぐマ
スクを提供する。 【解決手段】 マスク本体11で口および鼻を覆うと、
人中パッド13により鼻孔下に鼻下空間aが確保され
る。このため、呼吸を繰り返しても、口や鼻を覆うマス
ク本体11の中央部分にへたりにくい。その結果、この
部分で口および鼻をふさぎ、呼吸がしにくくなるのが低
減される。また、マスク着用時には、この鼻下空間aの
確保によりマスク本体11が口および鼻に密着されにく
い。よって、使用者の唾液や鼻水により、マスク本体1
1の汚れを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマスク、詳しくは
マスク着用中の息苦しさ、だ液や鼻水によるマスク本体
の汚れ、マスク着用時のマスク本体のずれ落ちなどを抑
えるマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に市販されているガーゼマス
クは、長方形にカットされたガーゼ(布帛)を複数枚重
ね合わせたマスク本体と、このマスク本体の長さ方向の
両端部にそれぞれ取り付けられた紐またはゴム紐(支持
体)と、により構成されている。このマスクの着用時に
は、一対の紐またはゴム紐を両耳に引っかけ、マスク本
体で使用者の口や鼻を覆うようになっている。なお、ガ
ーゼマスクは柔軟性に優れ、変形がしやすい。そのた
め、口や鼻を通して外気を吸い込む際の肺の吸気力、お
よび、口や鼻から湿ったあたたかな息を吐く際の肺の排
気力などにより、使用中のマスク本体の口や鼻を覆う箇
所にへたりが生じやすい。これにより、マスク本体の中
央部が口や鼻に密着しやすくなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のガー
ゼマスクにあっては、以下の問題点があった。すなわ
ち、 (1) ガーゼマスクは柔らかくて変形しやすい。よ
って、マスク着用時にマスク本体の口や鼻を覆った中央
部分にへたりが生じやすく、このへたり部分が口および
鼻をふさいで息苦しくなるという問題点があった。 (2) また、一般的なマスクの大きさは、顔の下半分だけ
を覆う大きさである。したがって、柔らかくて軽いガー
ゼマスクは、使用者の口や顎の動きおよび頭の動きなど
で、下方にずり落ちやすい。このため、しばしば手でマ
スクを上方に引き上げる動作を行わなければならなかっ
た。
【0004】なお、このマスク本体のずれ落ちを防ぐの
は、主に、両耳にかけられる紐またはゴム紐である。そ
こで、紐を耳にきつくしばったり、ゴムの弾性力を高め
てこのずれ落ちを防ぐことが考えられる。しかしなが
ら、ずれ落ちを完全に阻止するには、かなり短めの紐を
使用したり、かなり高い弾性力のゴム紐を使用する必要
がある。ところが、このようにすれば、マスク着用中に
耳が痛くなるといった弊害が生じ、着用感が低下するな
どの別の課題が発生することになる。 (3) さらに、従来のガーゼマスクでは、このようにマス
ク本体が外方から口および鼻に密着されるので、例えば
使用者が花粉症または風邪などを引いていた場合には、
流れ出る唾液や鼻水などにより、マスク本体が汚れやす
いという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】そこで、この発明は、マスク着用時の息
苦しさを低減させることができ、しかも唾液や鼻水など
の付着によるマスク本体の汚れを防止することができる
マスクを提供することを、その目的としている。そし
て、この発明は、マスク着用中のマスク本体のずれ落ち
を防ぐことができるマスクを提供することを、その目的
としている。また、この発明は、製造が簡単でコスト低
下も図ることができるマスクを提供することを、その目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、口および鼻を覆う布帛製のマスク本体と、該マスク
本体を顔面上で支持する支持体と、上記マスク本体に設
けられて、呼吸が楽になる鼻下空間を鼻孔下に確保する
空間保持部とを備えたマスクにおいて、上記空間保持部
が、上記マスク本体の裏面に設けられて、先端が鼻と口
との間の人中に当てがわれる人中パッドであるマスクで
ある。マスク本体は、変形自在または変形可能な程度の
硬さを有する布帛製であれば限定されない。布帛とはガ
ーゼなどの織布,不織布,編布のことである。この布帛
を構成する繊維としては、例えば各種の天然繊維(綿,
麻,絹など),各種の合成繊維(ポリエステル繊維,合
成高分子ポリアミド繊維など)が挙げられる。マスク本
体の大きさ、形状は限定されない。通常は口と鼻を覆え
る大きさ、形状であればよい。マスク本体の厚さも限定
されない。また、マスクに特定の付加価値を与える付加
価値部材を、このマスク本体に設けてもよい。付加価値
部材によりマスクに与えられる付加価値は限定されな
い。この付加価値部材としては例えば呼吸中の空気をろ
過するろ過部材、ハーブなどの心地よい香りを放つ芳香
部材などが挙げられる。
【0007】支持体の素材、大きさ、形状なども限定さ
れない。例えば耳に引っかける環状の紐またはゴム紐で
もよいし、頭にしばりつけられる紐でもよいし、耳の上
部にかける眼鏡のツル状のものでもよい。空間保持部の
具体的な素材、大きさ、形状、形成個数などは限定され
ない。要は、鼻孔下に鼻下空間を確保することができる
ものであればよい。例えば形状においては、突起スペー
サでもよいし、箱型スペーサでもよいし、線状スペーサ
でもよいし、植毛スペーサでもよい。また、空間保持部
の設置位置も限定されない。例えばマスク本体の裏面の
人中被覆部分でもよいし、マスク本体の裏面の頬被覆部
分でもよいし、マスク本体の裏面の唇と下顎の間にある
窪み被覆部分でもよし、マスク本体の裏面の鼻周りの被
覆部分でもよいし、マスク本体の裏面の鼻周りと口元の
両側部を被覆する部分でもよいし、マスク本体の裏面の
略全域でもよいし、マスク本体の鼻柱被覆部分から下顎
被覆部分までを覆う部分でもよい。なお、この空間保持
部をマスク本体に着脱自在にしてもよい。これらの事項
は、請求項2にも該当する。
【0008】人中パッドの素材、大きさ、形状、突起高
さ、形成個数などは限定されない。具体的な人中パッド
の素材としては、マスク本体と同じ布帛の他、各種のプ
ラスチック(軟質,硬質または発泡性のプラスチックな
ど),木材,各種のセラミックス,各種の金属,紙など
が挙げられる。また、人中パッドはマスク本体と一体的
に設けてもよいし、別体で設けてもよい。別体にすれば
既製のマスクに後付けすることができる。なお、一体で
設ける場合には、次のように作製することができる。す
なわち、例えばマスク本体の一部を所定の人中パッドの
形状にプレス成形する。または、さらにこのプレス成形
物を樹脂固めする。別体の場合には、例えば接着剤によ
りマスク本体に接着したり、熱融着したりする方法を採
用してもよい。
【0009】なお、この人中パッドは、マスクのフィル
タリングを高めるために、空気をフィルタリングするろ
過部材により作製してもよい。また、人中パッドを、マ
スク本体に固着されたベース突起に着脱可能に装着する
ようにしてもよい。これにより、人中パッドの交換が簡
便になる。なお、ベース突起が固着されるマスク本体の
面は限定されない。マスク本体の表面でも裏面でもよ
い。ただし、表面の場合は、ベース突起の着脱部分をマ
スク本体を貫通し、裏面側に配置させなければならな
い。ベース突起の着脱構造は限定されない。例えば、凹
凸の嵌合構造、面ファスナなどの各種の掛合構造などが
採用できる。人中パッドの突起長さは限定されない。た
だし使用者の鼻の高さと略同等もしくは若干高いくらい
が好ましい。また、人中パッドの太さも限定されない。
【0010】請求項2に記載の発明は、口および鼻を覆
う布帛製のマスク本体と、該マスク本体を顔面上で支持
する支持体と、上記マスク本体に設けられて、呼吸が楽
になる鼻下空間を鼻孔下に確保する空間保持部とを備
え、上記空間保持部が、上記マスク本体の裏面に設けら
れて、先端が顔面に当てがわれる突起スペーサであるマ
スクにおいて、上記突起スペーサが、上記マスク本体と
の間に口および鼻の収納空間が区画形成される立体的な
顔当て箱型スペーサで、該顔当て箱型スペーサの顔面側
の面板には、上記収納空間内に口および鼻を収納する開
口部が形成され、上記マスク本体の裏面に、先端が鼻と
口との間の人中に当てがわれる人中パッドが設けられた
マスクである。顔当て箱型スペーサの素材、大きさ、形
状などは限定されない。ただし、口および鼻の収納空間
を確保することができる強度を有していなければならな
い。顔当て箱型スペーサの形成範囲は、マスク本体の裏
面全域でもよいし、この裏面の一部でもよい。また、こ
の顔当て箱型スペーサの収納空間に、ろ過部材や芳香部
材など充填物を充填してもよい。開口部の大きさおよび
形状は、口と鼻とが1箇所で収められる大きさや形状で
もよいし、口と鼻とが別々に収められる大きさ、形状の
ものでもよい。
【0011】
【作用】これらの発明によれば、マスク本体で口および
鼻を覆うと、人中パッドが人中に当てがわれて鼻孔下に
鼻下空間が確保される。このため、呼吸を繰り返して
も、口や鼻を覆うマスク本体の中央部分にへたりが生じ
にくい。その結果、この部分で口および鼻をふさぎ、呼
吸がしにくくなるのが低減される。また、マスク着用時
には、鼻下空間の確保によって、マスク本体が口および
鼻に密着されにくい。よって、使用者の唾液や鼻水によ
って、このマスク本体が汚れてしまうのを抑えることが
できる。さらに、マスク着用時には、人中パッドがマス
ク本体のずれ落ちを防ぐ支持部の役割も果たす。したが
って、従来品の場合のように、着用中にずれ落ちたマス
クを、上方に引き上げるわずらわしさが解消される。ま
た、空間保持部が人中パッドであるため、製造が簡単で
低コストにもなる。
【0012】特に、請求項2の発明によれば、マスクを
着用する際、口および鼻を、その開口部から顔当て箱型
スペーサの収納空間に挿入した状態でマスクを着用す
る。この際、顔当て箱型スペーサはその顔面側の面板が
顔面に当てがわれ、口および鼻は面板の開口部を通して
スペーサの内部に収められることになる。これによっ
て、マスク着用時において、請求項1の人中パッドの効
果の他に、この収納空間が鼻下空間を兼務するので、同
時に、比較的大きな鼻下空間を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
の実施例に係るマスクを説明する。まず、第1の実施例
を説明する。図1は、この発明の第1の実施例に係るマ
スクの使用状態の側面図である。図2は、この発明の第
1の実施例に係るマスクの縦断面図である。図3は、こ
の発明の別の形態のマスクの縦断面図である。図4は、
この発明のさらに別の形態のマスクの縦断面図である。
図1および図2において、10はマスクであり、このマ
スク10は口および鼻を覆うガーゼ(布帛)製のマスク
本体11と、マスク本体11の両端部にそれぞれ連結さ
れて、このマスク本体11を顔面上に支持する一対の環
状のゴム紐(支持体)12とを備えている。マスク本体
11は、一辺を10cmとする菱形のガーゼを複数枚重
ね合わせて作製されている。ガーゼ製であるので、柔軟
性に優れ、容易に変形する。一対のゴム紐12は、マス
ク本体11の対向する両角部に取り付けられている。
【0014】このマスク10の特長は、マスク本体11
の中央部の裏面に、鼻孔下に鼻下空間aを確保するため
の円柱状をした人中パッド(空間保持部)13を設けた
点にある。この人中パッド13は、使用者の鼻と口との
間にある人中に当てがわれる。また、この人中パッド1
3はマスク本体11と一体的に設けられる。具体的な人
中パッド13の形成方法は、例えばガーゼの中央部を金
型により円柱状にプレス成形し、その後、この中間製造
された円柱物に溶けた合成樹脂を含浸させて樹脂固めす
る方法などを採用することができる。なお、図3に示す
マスク10Aのように、プラスチック製の別体の人中パ
ッド13Aを、マスク本体11の裏面に接着剤を用いて
固着してもよい。人中パッド13Aは、パッド径を大き
くしている。また、図4のマスク10Bのように、スペ
ーサ装着片13aに人中パッド13Bを一体形成し、こ
のスペーサ装着片13aを、マスク本体11の裏面に接
着してもよい。
【0015】次に、この第1の実施例に係るマスク10
の使用方法を説明する。図1に示すように、2本のゴム
紐12を左右の耳に引っかけ、マスク本体11で口およ
び鼻を覆う。この際、人中パッド13の先端が口と鼻の
間の人中に押し当てられる。その結果、ちょうどテント
を張るように、この人中パッド13を中心として、鼻孔
下に鼻下空間aが確保される。人中パッド13という支
持部材によりこの鼻下空間aが堅固に確保されるため、
仮にジョギングなどのスポーツ時の使用により激しい呼
吸を繰り返しても、口や鼻を覆うマスク本体11の中央
部分がへたりにくい。この結果、その部分で口および鼻
をふさぎ、呼吸がしにくくなるのを解消することができ
る。また、マスク着用時には、この鼻下空間aの確保に
よりマスク本体11が口や鼻に密着されにくい。よっ
て、使用者が花粉症だったり、風邪を引いたりしていた
場合でも、唾液や鼻水がマスク本体11に付着するおそ
れが少ない。したがって、マスク本体11の体液による
汚れを抑えることができる。
【0016】さらに、マスク着用時には、人中パッド1
3の先端が顔面に当てがわれてマスク本体11を支持す
る。そのため、人中パッド13によりマスク本体11の
ずれ落ちを防ぐことができる。これにより、従来のマス
クのようにずれ落ちたマスク10をいちいち引き上げる
面倒な作業を行わずにすむ。また、突起スペーサが単純
な構造の人中パッド13であるので、製造が簡単でコス
ト低下も図ることができる。
【0017】次に、図5〜図7に基づいて、この発明の
第2の実施例に係るマスク20を説明する。図5は、こ
の発明の第2の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図6は、この発明の第2の実施例に係るマスク
の縦断面図である。図7は、この発明の第2の実施例に
係るマスクの使用状態における横断面図である。図5お
よび図6に示すように、この第2の実施例に係るマスク
20の特長は、マスク本体11のゴム紐12側の両端部
付近に、それぞれ互いに離間された頬パッド(突起スペ
ーサ)21を2個ずつ配設して、比較的大きな鼻下空間
aを確保した点である。各頬パッド21は、4個のう
ち、2個の頬パッド21が左右の鼻翼の外側方に配置さ
れ、残った2個の頬パッド21が口元の両外側方に配置
される。これらの頬パッド21の取り付けは接着によ
る。
【0018】マスク着用時には、第1の実施例の場合の
ように、ゴム紐12を両耳にかけ、マスク本体11によ
り外方から口や鼻を覆う。その際、左右2個ずつの頬パ
ッド21の先端が使用者の頬に押し当てられる。各頬パ
ッド21は比較的厚めのパッドである。そのため、着用
時にマスク本体11の外周部に隙間ができる(図7参
照)。使用者は、この隙間を介して、多量の外気を胸に
吸い込むことができる。これにより、例えば冬季に屋外
でジョギングなどのスポーツをしたり、肉体労働をする
際に、適度に冷気を遮断しながら、多くの酸素を取り入
れることができる。その他の構成、作用および効果は第
1の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0019】次に、図8〜図10に基づき、この発明の
第3の実施例に係るマスク70を説明する。図8は、こ
の発明の第3の実施例に係るマスクの使用状態の側面図
である。図9は、この発明の第3の実施例に係るマスク
の正面図である。図10は、この発明の第3の実施例に
係るマスクの縦断面図である。図8〜図10に示すよう
に、この第3の実施例に係るマスク70の特長は、空間
保持部として、人中パッド13のほかに、マスク本体1
1の裏面に設けられて、このマスク本体11との間に口
および鼻の収納空間bが区画形成される顔当て箱型スペ
ーサ71とを備え、この顔当て箱型スペーサ71の顔面
側の面板72には、収納空間(鼻下空間)b内に、口お
よび鼻が同時に収納される開口部73が形成された点で
ある。顔当て箱型スペーサ71は、正面視して略菱形を
した、正面が開放された可撓性を有する箱型のスペーサ
である。その厚さは、弾力をもって折り曲げることがで
きる適宜厚さである。なお、収納空間bの厚さ方向の長
さは一般成人男性の鼻を納めることが可能な長さであ
る。
【0020】マスク着用時には、口および鼻を開口部7
3から収納空間bに挿入してマスクを着用する。この
際、顔当て箱型スペーサ71はその顔面側の面板72が
顔面に当てがわれる。この際、人中パッド13の先端が
使用者の人中に押し当てられる。これにより、より確実
に鼻下空間が確保される。しかも、この面板72により
マスク70の密閉性が高まる。そして、口および鼻が開
口部73を通して収納空間bに収められる。これによ
り、マスク着用中のマスク本体11のずれ落ちを防ぐ効
果が高められる。しかも、この収納空間bが鼻下空間a
を兼務するので、同時に比較的大きな鼻下空間aを確保
することもできる。なお、呼吸は顔当て箱型スペーサ7
1の正面に貼られたマスク本体11を通して行われる。
その他の構成、作用および効果は第1の実施例と同様で
あるので説明を省略する。
【0021】次に、図11〜図13に基づいて、この発
明の第4の実施例に係るマスク90を説明する。図11
は、この発明の第4の実施例に係るマスクの斜視図であ
る。図12は、この発明の第4の実施例に係るマスクの
使用状態の側面図である。図13は、この発明の第4の
実施例に係るマスクの使用状態の背面図である。図11
〜図13に示すように、この第4の実施例に係るマスク
90の特長は、空間保持部として、バンダナ(マスク本
体/支持体を兼務)91などの布類にも後付けすること
ができる円弧状に湾曲された線状スペーサ92を備えた
点である。
【0022】線状スペーサ92は、湾曲した2本のピア
ノ線の中間部を溶接した部材であり、バンダナ91の長
さ方向の中間部の裏面に配置される。線状スペーサ92
の鼻柱側の端部には、バンダナ91の表側に折れ曲げら
れて、鼻柱とバンダナ91の中央上部とを挟持する二股
フック部92aが屈曲形成されている。また、線状スペ
ーサ92の下顎側の端部には、同じくバンダナ91の表
側に折り曲げられて、このバンダナ91の中央下部を挟
持するフック部92bが屈曲形成されている。さらに、
線状スペーサ92の長さ方向の中間部には、この線状ス
ペーサ92を湾曲方向内側へ屈曲させて設けられた人中
パッド13Dが一体形成されている。なお、図13に示
すように、このバンダナ91は使用者の後頭部で結び止
められる。その他の構成、作用および効果は第1の実施
例と同様であるので説明を省略する。
【0023】次に、図14〜図16に基づいて、この発
明の第5の実施例に係るマスク100を説明する。図1
4は、この発明の第5の実施例に係るマスクの使用状態
の側面図である。図15は、この発明の第5の実施例に
係るマスクの裏面図である。図16は、この発明の第5
の実施例に係るマスクの縦断面図である。図14〜図1
6に示すように、この第5の実施例に係るマスク100
の特長は、空間保持部として、上記人中パッド13と、
マスク本体101の裏面に植毛されて、その毛先が顔面
に当てがわれる多数本の植毛スペーサ102とを備えた
点である。植毛スペーサ102は合成樹脂繊維製であ
り、マスク本体101の裏面の外縁部、口被覆部分およ
び鼻被覆部分を除く全域に植毛されている。なお、人中
部分にも植毛されている。マスク100を着用すると、
マスク本体101の裏面の植毛スペーサ102の毛先が
顔面に当てがわれ、人中パッド13も人中に当てがわれ
る。これにより、鼻下空間aが確保され、しかも顔面と
接するマスク内面の肌触りがよくなる。さらに、植毛さ
れているので、高い防寒性が得られる。その他の構成、
作用および効果は第1の実施例と同様であるので説明を
省略する。
【0024】次に、図17〜図19に基づいて、この発
明の第6の実施例に係るマスク110を説明する。図1
7は、この発明の第6の実施例に係るマスクの使用状態
の側面図である。図18は、この発明の第6の実施例に
係るマスクの横断面図である。図19は、この発明の第
6の実施例に係るマスクの正面図である。図17〜図1
9に示すように、この第6の実施例に係るマスク110
の特長は、正面視して楕円形のマスク本体111の外周
部を伸縮自在な蛇腹構造とし、この部分に楕円形のワイ
ヤ112を外着し、さらにこのワイヤ112の両端に両
耳上部に掛止される一対のつる12A(支持体)の元部
を連結した点にある。また、このマスク本体111の中
央裏面には人中パッド13Cが設けられて、鼻下空間a
が確保されており、しかもマスク本体111の蛇腹部内
には、呼吸中、空気をろ過するろ過シート(付加価値部
材)113が展張されている。このろ過シート113
は、マスク本体11布帛に比べて目が細かいろ過材をシ
ート化したもので、このろ過シート113を通して呼吸
することで、従来マスクに比べて人体にとって害となる
花粉や細菌などを吸い込むおそれが減少する。また、こ
のようにマスク本体111を蛇腹式としたので、マスク
本体111による口鼻の周りの密閉性が高い。その他の
構成、作用および効果は第1の実施例と同様であるので
説明を省略する。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、マスク本体に人中パ
ッドを設けたので、呼吸を繰り返しても、マスク本体の
中央部分が口および鼻に密着しにくい。その結果、常に
楽に呼吸することができる。しかも、使用者の唾液や鼻
水がマスク本体に付着しにくくなるという効果も得られ
る。また、マスク本体のずれ落ちを防ぐことができると
ともに、製造が簡単でコスト低下を図ることができる。
【0026】特に、請求項2に記載の発明によれば、空
間保持部として人中パッドと顔当て箱型スペーサを採用
したので、請求項1の効果に加えて、マスク着用中に、
口および鼻の収納空間が鼻下空間を兼務することとな
り、比較的大きな鼻下空間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図2】この発明の第1の実施例に係るマスクの縦断面
図である。
【図3】この発明の別の形態のマスクの縦断面図であ
る。
【図4】この発明のさらに別の形態のマスクの縦断面図
である。
【図5】この発明の第2の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図6】この発明の第2の実施例に係るマスクの縦断面
図である。
【図7】この発明の第2の実施例に係るマスクの使用状
態における横断面図である。
【図8】この発明の第3の実施例に係るマスクの使用状
態の側面図である。
【図9】この発明の第3の実施例に係るマスクの正面図
である。
【図10】この発明の第3の実施例に係るマスクの縦断
面図である。
【図11】この発明の第4の実施例に係るマスクの斜視
図である。
【図12】この発明の第4の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図13】この発明の第4の実施例に係るマスクの使用
状態の背面図である。
【図14】この発明の第5の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図15】この発明の第5の実施例に係るマスクの裏面
図である。
【図16】この発明の第5の実施例に係るマスクの縦断
面図である。
【図17】この発明の第6の実施例に係るマスクの使用
状態の側面図である。
【図18】この発明の第6の実施例に係るマスクの横断
面図である。
【図19】この発明の第6の実施例に係るマスクの正面
図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,20 マスク、70,90,1
00,110 マスク、11,101,111 マスク
本体、12 ゴム紐(支持体)、12A つる(支持
体)、13,13A,13B,13C,13D 人中パ
ッド(空間保持部/突起スペーサ)、71 顔当て箱型
スペーサ、72 面板、73 開口部、91 バンダナ
(マスク本体)、a 鼻下空間、b 収納空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 18/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口および鼻を覆う布帛製のマスク本体
    と、 該マスク本体を顔面上で支持する支持体と、 上記マスク本体に設けられて、呼吸が楽になる鼻下空間
    を鼻孔下に確保する空間保持部とを備えたマスクにおい
    て、 上記空間保持部が、上記マスク本体の裏面に設けられ
    て、先端が鼻と口との間の人中に当てがわれる人中パッ
    ドであるマスク。
  2. 【請求項2】 口および鼻を覆う布帛製のマスク本体
    と、該マスク本体を顔面上で支持する支持体と、上記マ
    スク本体に設けられて、呼吸が楽になる鼻下空間を鼻孔
    下に確保する空間保持部とを備え、上記空間保持部が、
    上記マスク本体の裏面に設けられて、先端が顔面に当て
    がわれる突起スペーサであるマスクにおいて、 上記突起スペーサが、上記マスク本体との間に口および
    鼻の収納空間が区画形成される立体的な顔当て箱型スペ
    ーサで、該顔当て箱型スペーサの顔面側の面板には、上
    記収納空間内に口および鼻を収納する開口部が形成さ
    れ、上記マスク本体の裏面に、先端が鼻と口との間の人
    中に当てがわれる人中パッドが設けられたマスク。
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