JP2001000053A - 水田用生分解性樹脂マルチフイルムおよび該マルチフイルムを使用した田植え方法 - Google Patents

水田用生分解性樹脂マルチフイルムおよび該マルチフイルムを使用した田植え方法

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JP2001000053A
JP2001000053A JP2000104306A JP2000104306A JP2001000053A JP 2001000053 A JP2001000053 A JP 2001000053A JP 2000104306 A JP2000104306 A JP 2000104306A JP 2000104306 A JP2000104306 A JP 2000104306A JP 2001000053 A JP2001000053 A JP 2001000053A
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resin
aliphatic
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paddy field
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Application number
JP2000104306A
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Shigeo Sano
滋雄 佐野
Hoihito Michael
ミヒャエル・ホイヒト
Ralf Timmermann
ラルフ・テイマーマン
Wolfgang Schulz-Schlitte
ボルフガング・シユルツ−シユリツテ
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水稲栽培において、特定の生分解性樹脂のマ
ルチフイルムを使用することにより、田植え終了後少な
くとも40日間フイルム形状を保持し、雑草の発生を防
止し、かつマルチング作業が容易な水田用生分解性樹脂
マルチフイルムおよび該マルチフイルムを使用した田植
え方法を提供する。 【解決の手段】 脂肪族エステル構造と脂肪族アミド構
造とを含有するポリエステルアミド系樹脂を主成分とす
る樹脂成分からなる水田用生分解性樹脂マルチフイルム
および該マルチフイルムを使用した田植え方法に存す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、ポリエステルアミ
ド系樹脂を主成分とする水田用生分解性樹脂マルチフイ
ルムに関し、さらに詳しくは水稲栽培中に雑草の発生を
防止し、使用後には水田の土中にすきこむことにより、
完全に生分解する水田用生分解性樹脂マルチフイルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水稲栽培においては、雑草の発生防止の
ために除草剤を散布している。しかし除草剤は人体に悪
影響を及ぼす可能性があり、また環境汚染の一要因とも
なっているため、除草剤を使用しない無農薬農法を行な
っているところもある。しかし、手作業による除草には
多大な労力がかかるため、除草作業の省力化と人体に影
響を及ぼさない除草方法が求められていた。
【0003】そこで近年、除草剤を散布せず、また手作
業で除草することなく雑草の発生を防止する方法とし
て、水田を紙マルチシートで覆う方法がなされている。
紙マルチシートは水稲栽培が終了後そのまま放置してお
けば、生分解するため、使用後の回収、廃棄の必要がな
いが、マルチング作業時の強度や湿潤状態での強度を保
ため、秤量が大きくなり、さらに柔軟性に乏しくマルチ
ング作業がやりずらいという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、水稲栽
培において雑草の発生を防止し、マルチング作業性を改
善するため、生分解生樹脂を使用することにより、田植
え終了後少なくとも40日間フイルム形状を保持し、雑
草の発生を防止し、かつマルチング作業が大幅に軽減で
きる水田用生分解性樹脂マルチフイルムおよび該マルチ
フイルムを使用した田植え方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水田用生分
解性樹脂マルチフイルムは、脂肪族エステル構造と脂肪
族アミド構造とを含有するポリエステルアミド系樹脂を
主成分とする樹脂成分からなることを特徴とするもので
ある。
【0006】また本発明に係る水田用生分解性樹脂マル
チフイルムは、脂肪族エステル構造と脂肪族アミド構造
とを含有するポリエステルアミド系樹脂を主成分とする
樹脂成分に対し、添加剤として、ヒンダードフェノール
系化合物および/または亜リン酸エステル系化合物や、
無機物充填剤および/または着色剤を配合したことを特
徴とするものである。
【0007】さらに、上記の脂肪族エステル構造と脂肪
族アミド構造とを含有するポリエステルアミド系樹脂を
主成分とする水田用生分解性樹脂マルチフイルムを水田
に敷設し、該マルチフイルムを突き破って苗を植えつけ
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる脂肪族エステ
ル構造と脂肪族アミド構造とを含有するポリエステルア
ミド系樹脂は、10000〜300000、好ましくは
20000〜150000の平均分子量を有する。上記
ポリエステルアミド系樹脂の製造方法としては、脂肪族
アミノカルボン酸或いは脂肪族ラクタムの少なくとも1
種と、脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオールとを混合
し、脱水反応、減圧下で重合することによって製造する
ことができる。
【0009】また、本発明に用いられる脂肪族エステル
構造と脂肪族アミド構造とを含有するポリエステルアミ
ド系樹脂は、脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオール
と、脂肪族ジアミンとを混合し、脱水反応、減圧下で重
合することによっても製造することができる。
【0010】さらに、上記ポリエステルアミド系樹脂
は、脂肪族アミノカルボン酸或いは脂肪族ラクタムの少
なくとも1種と、脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオー
ルと、脂肪族ジアミンとから重合することもできる。
【0011】上記の脂肪族アミノカルボン酸或いは脂肪
族ラクタムとしては、アミノカプロン酸、ω−ラウリル
ラクタム、ε−カプロラクタム等の炭素数4〜20の線
状脂肪族鎖や環状脂肪族鎖を有するものを挙げることが
でき、脂肪族ジカルボン酸としては、アジピン酸、コハ
ク酸、シュウ酸等の炭素数2〜12の線状脂肪族鎖を有
するものを、脂肪族ジオールとしては、炭素数2〜10
の線状脂肪族鎖を有するジオールが好ましく、例えばエ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等を、脂
肪族ジアミンとしては、線状脂肪族の炭素数2〜10の
ジアミンが好ましく、例えばヘキサメチレンジアミン、
ブチレンジアミンを挙げることができる。また、脂肪族
ジカルボン酸と脂肪族ジオールを反応させ、酸末端エス
テルオリゴマーとして用いるなど、予め複数成分を反応
させたオリゴマー原料を使用することも可能である。さ
らに、芳香族成分や脂環状族成分を生分解性を阻害しな
い範囲で少量用いることもできる。
【0012】具体的には、ε−カプロラクタムと、アジ
ピン酸と、1,4−ブタンジオールとを重合した場合、
〔−CO−(CH2 4 −COO−(CH2 4 −O
−〕単位からなる脂肪族エステル構造と、〔−CO−
(CH2 5 −NH−〕単位からなる脂肪族アミド構造
を有する。好ましい脂肪族エステル構造の重量割合は2
0〜70重量%、脂肪族アミド構造の重量割合は30〜
80重量%である。
【0013】また、ヘキサメチレンジアミンと、アジピ
ン酸と、1,4−ブタンジオールとを重合した場合、
〔−CO−(CH2 4 −COO−(CH2 4 −O
−〕単位からなる脂肪族エステル構造と、〔−CO−
(CH2 4 −CO−NH−(CH 2 6 −NH−〕単
位からなる脂肪族アミド構造を有し、好ましい脂肪族エ
ステル構造の重量割合は50〜90重量%、脂肪族アミ
ド構造の重量割合は10〜50重量%である。
【0014】本発明は、上記のポリエステルアミド系樹
脂50〜100重量部、好ましくは60〜95重量部
と、脂肪族ポリエステル樹脂0〜50重量部、好ましく
は5〜40重量部からなる樹脂成分を使用することが好
ましい。
【0015】上記の脂肪族ポリエステル系樹脂として
は、生分解性を有するものであれば特に限定されるもの
ではないが、具体的には、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン
酸、ドデカン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等で例示
される多価カルボン酸及びこれらの無水物等と、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の多価ア
ルコールとの縮重合物、乳酸の環状二量体であるラクチ
ドやε−カプロラクトン等の環状エステルの開環重合物
(ポリカプロラクトン)、乳酸やヒドロキシ酪酸、ヒド
ロキシ吉草酸のようなヒドロキシ酸の縮重合物が挙げら
れる。具体的には、昭和高分子工業社製の「ビオノーレ
1001」、「ビオノーレ3001」、島津製作所社製
の「ラクティ5000」などを挙げることができる。
【0016】本発明に用いられるヒンダードフェノール
系化合物としては、オクタデシル−3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、ペンタデシル−3−(3−t−ブチル−5−メチル
−4−ヒドロキシフェニル) プロピオネート、トリエチ
レングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイ
ド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベン
ジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシア
ヌレート、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β
−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、テトラ
キス[メチレン−3(3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピル]メタン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)等が挙げられ
る。
【0017】また、本発明に用いられる亜リン酸エステ
ル系化合物としては、2,2−メチレンビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイ
ト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシ
ルフォスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、ジノニルフェニルペンタエリスリトールジフォス
ファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジフォス
ファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトール−ジ−フォスファイト、ビス(2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)、ペンタエ
リスリトール−ジ−フォスファイト、ジフェニルデシル
ホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス−ノ
ニルフェニルホスファイト、トリデシルホスファイト、
トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリブチ
ルホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファ
イト、トリラウリルトリチオホスファイト、トリラウリ
ルホスファイト、ビス(ネオペンチルグリコール)−
1,4−シクロヘキサンジメチルホスファイト、ジステ
アリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジイソデ
シルペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(ラ
ウリル−2−チオエチル)ホスファイト、テトラトリデ
シル−1,1,3−トリス(2′−メチル−5′−t−
ブチル−4′−オキシフェニル)ブタンジホスファイ
ト、トリス(4−オキシ−2,5−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(4−オキシ−3,5−ジ
−t−ブチルフェニル)ホスファイト、2−エチルヘキ
シルジフェニルホスファイト、トリス(モノ、ジ混合ノ
ニルフェニル)ホスファイト、水素化−4,4′−イソ
プロピリデンジフェノールポリホスファイト、ジフェニ
ル・ビス[4,4′−n−ブチリデンビス(2−t−ブ
チル−5−メチルフェノール)]チオジエタノールジホ
スファイト、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−
6−t−ブチルフェノール−ジ−トリデシル)ホスファ
イト、ビス(オクチルフェニル)・ビス[4,4′−n
−ブチリデンビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノ
ール)]−1,6−ヘキサンジオールジホスファイト、
フェニル−4,4′−イソプロピリデンジフェノール・
ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソ
デシルホスファイト、テトラトリデシル−4,4′−n
−ブチリデンビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノ
ール)ジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)ホスファイト、トリステアリルホスファイ
ト、オクチルジフェニルホスファイト、ジフェニルトリ
デシルホスファイト、フェニルジ(トリデシル)ホスフ
ァイト、トリス(2−シクロヘキシルフェニル)ホスフ
ァイト、ジトリデシル・ジ(2−シクロヘキシルフェニ
ル)・水添ビスフェノールA・ジホスファイト、ジ(2,
4 −ジ−t−ブチルフェニル)シクロヘキシルホスファ
イト、2,4−ジ−t−ブチルフェニル・ジイソデシル
ホスファイト、トリス(ブトキシエトキシエチル)ホス
ファイト、ジフェニルアシドホスファイト、ビス(2−
シクロヘキシルフェニル)アシドホスファイト、ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)アシドホスファイ
ト、ビス(ノニルフェニル)アシドホスファイト、ジベ
ンジルアシドホスファイト、テトラキス−(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンホスフ
ァイトなどが挙げられる。
【0018】上記のヒンダードフェノール系化合物およ
び/または亜リン酸エステル系化合物の配合量は、樹脂
成分100重量部に対し、0.01〜1.0重量部、好
ましくは0.03〜0.5重量部の範囲である。0.0
1重量部より多く配合すると、耐久性をより向上するこ
とができ、あまりにも多すぎると成形品の外観を損ねた
り、コストアップにつながり好ましくない。
【0019】本発明の水田用生分解性樹脂マルチフイル
ムには、必要に応じてヒンダードアミン系光安定剤が配
合される。例えば、ポリ[{6−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル) イミノ−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−
ピペリジル) イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,
6−テトラメチル−ピペリジル) イミノ}]、ポリ
[{6−(1,1,3−トリメチルペンチル) イミノ−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(N−メ
チル−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジル) イ
ミノ}オクタメチレン{(N−メチル−2,2,6,6
−テトラメチル−ピペリジル) イミノ}]、2,2,
6,6 −テトラメチルピペリジニル−4−ベンゾエー
ト、ビス−(2,2,6,6 −テトラメチル−4−ピ
ペリジニル)セバケート、1,3,8−トリアザ、7,
7,9,9 −テトラメチル−3−n−オクチル−スピ
ロ[4,5]デカン−2,4−ジオン、1,2,3,4
−テトラ(4−カルボニルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン)−ブタン、トリ−(4−アセト
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)−ア
ミン、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニル
カルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジン)ホスファイト、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタレート、
1,3,8−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル
2,4−ジオキソースピロ[4,5]デカン、(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン)−4−スピロ−
2′−(6′,6′−ジメチルピペリジン)−4′−ス
ピロ−5″−ヒンダントイン、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、コハ
ク酸ジメチル−1−(2−ビドロキシエチル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重
縮合物、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、ポリメチル−8−プロピル−3−
オキシ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)シロキサンなどが挙げられる。上記のヒンダードア
ミン光安定剤の配合量は、樹脂成分100重量部に対
し、0.01〜1.0重量部、好ましくは0.03〜
0.5重量部の範囲である。
【0020】本発明において用いられる無機物充填材お
よび/または着色剤としては、例えば、シリカ、タル
ク、硫酸カルシウム1/2水和物(石膏)、クレー、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、アルミ
ナなどの親水性を有する無機物充填材や、カーボンブラ
ックなどの無機および有機の着色剤をあげることができ
る。これらの配合量は、樹脂成分100重量部に対し、
0.5〜50重量部、好ましくは1〜40重量部の範囲
である。さらに、本発明の効果を阻害しない範囲で、他
の生分解性樹脂を添加してもよく、また、フイルム成形
加工性や、フイルムの物性を調整する目的で可塑剤、無
機系保温剤、滑剤、補強剤、紫外線吸収剤、防かび剤な
どを添加することも可能である。
【0021】本発明の水田用生分解性樹脂マルチフイル
ムの樹脂成分及び各種添加剤の調整方法は、特に制限は
なく、従来からプラスチックの組成物の製法で使用され
ている方法、例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、
ロール等の混練機、リボンブレンダー、ヘンシェルミキ
サー等の混合機、1軸または2軸押出機等を用いて加熱
溶融混練して行なうことができる。
【0022】本発明の水田用生分解性樹脂マルチフイル
ムの製法は、Tダイ法又はインフレーション法等の公知
の方法で押出成形することにより製膜し、冷却ロール、
水冷または空冷で冷却する方法が例示できる。また、フ
イルムの厚みは、通常15〜100μm、好ましくは2
0〜50μmの範囲である。
【0023】上記の配合に際し、本発明の効果を阻害し
ない範囲で、他の生分解性高分子材料を添加してもよ
く、また、成形加工性、その他フイルムおよびシートの
物性を調整する目的で、可塑剤、ヒンダードアミン系光
安定剤、無機系保温剤、滑剤、補強剤、ベンゾトリアゾ
ール系やベンゾフェノン系紫外線吸収剤、防かび剤、蛍
光剤などを添加することも可能である。
【0024】
【実施例】以下に、実施例を示すが、これらにより本発
明はなんら制限を受けるものではない。なお、実施例中
に示す測定、評価は次に示すような条件で行った。
【0025】(1)引張強度:フイルムを15℃の水に
1時間保持した後、湿潤したフイルムをJIS K−6
732に準じて測定した。(単位:kg/cm2
【0026】(2)引張伸び:フイルムを15℃の水に
1時間保持した後、湿潤したフイルムを JIS K−
6732に準じて測定した。(単位:%)
【0027】(3)柔軟性(引張弾性率):フイルムを
15℃の水に1時間保持した後、湿潤したフイルムをA
STM D882に準じて引張弾性率を測定した。(単
位:kg/mm2
【0028】(4)生分解性: (試験サンプルの作成) 1.サンプルを6cm四方に切り取り、重量測定する。
ここで、暴露面積(4cm四方)当たりの重量を計算
し、これを分解サンプルの初期重量とする。 2.適当な厚さのアルミ板を6cm四方に切り取り、こ
の中央部の4cm四方を切り抜く。 3.このアルミ板2対でサンプルを挟むことができるよ
うに、両面テープを張りつける。 4.ここで両面テープ付きの2対のアルミ枠の重量を測
定する。 5.サンプルをアルミ板で挟んだ状態の試験サンプルを
生分解試験に用いる。 (生分割試験に用いる堆肥の調整方法) 1.適当な大きさの密閉できる容器を用意する。(深さ
5cm以上) 2.堆肥は、市販の堆肥に水分を補給して用いる。水の
補給量は、加えた水が底に溜まらない状態で、かつ、指
で摘んだときに僅かに水がしみ出てくる程度の状態を、
試験標準状態とする。 (生分解試験の方法) 1.生分解試験は、堆肥中で行う。調整した堆肥の表面
から約3cm位の深さに試験サンプルをセットする。 2.試験サンプルをセットした後、密閉して58℃のオ
ーブンに入れて生分解試験をスタートする。 3.生分解試験中はできれば1日1度は蓋を開いて、初
期の堆肥の水分状態を維持するために水を適時、霧吹き
等で加える。 4.生分解状態は適時試験サンプルを取り出し、水洗し
て表面の水分を取った後、重量変化で生分解率を算出す
る。 (評価基準)上記の生分解試験において、サンプルの重
量減が80%以上になった日数を、生分解日数とする。 ◎:40日未満 ○:40日以上、60日未満 △:60日以上、80日未満 ×:80日以上
【0029】実施例1 アジピン酸、1,4−ブタンジオールおよびε−カプロ
ラクタムを重合して製造した、脂肪族エステル構造が3
5重量%、脂肪族アミド構造が65重量%のポリエステ
ルアミド系樹脂(融点137℃)からなる樹脂成分10
0重量部に対して、ヒンダードフェノール酸化防止剤
(旭電化製、「AO−80」)0.1重量部、亜リン酸
エステル化合物(旭電化製、「2112」)0.1重量
部、ヒンダードアミン光安定剤(チバ・スペシャリティ
ケミカル社製、「LS−944」)0.2重量部、充填
材として炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社製、平均粒
径2.2μm)30重量部の各種添加剤を配合し、イン
フレーション成形機で、厚み30μmの水田用生分解性
樹脂マルチフイルムを製造した。上記の水田用生分解性
樹脂マルチフイルムを水田に敷設しながら、田植え機で
該マルチフイルムを突き破って苗を植えつけることがで
きた。このマルチフイルムの評価は、引張強度:250
kg/cm2 、引張伸び:390%、柔軟性:18kg
/mm2 、生分解性:◎であった。
【0030】実施例2 上記の実施例1において、添加剤としてさらにカーボン
ブラックを3重量部添加した以外は、実施例1と同様に
して水田用生分解性樹脂マルチフイルムを製造した。上
記の水田用生分解性樹脂マルチフイルムを水田に敷設し
ながら、田植え機で該マルチフイルムを突き破って苗を
植えつけることができた。このマルチフイルムの評価
は、引張強度:260kg/cm2 、引張伸び:370
%、柔軟性:19kg/mm2 、生分解性:◎であっ
た。
【0031】実施例3 樹脂成分を、実施例1で使用したポリエステルアミド系
樹脂95重量部、脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分
子工業社製、「ビオノーレ3001」)5重量部とした
以外は、実施例1と同様にして水田用生分解性樹脂マル
チフイルムを製造した。上記の水田用生分解性樹脂マル
チフイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチ
フイルムを突き破って苗を植えつけることができた。こ
のマルチフイルムの評価は、引張強度:330kg/c
2 、引張伸び:340%、柔軟性:22kg/m
2 、生分解性:◎であった。
【0032】実施例4 実施例1で使用したポリエステルアミド系樹脂100重
量部に対して、ヒンダードフェノール酸化防止剤(旭電
化製、「AO−80」)0.1重量部、亜リン酸エステ
ル化合物(旭電化製、「2112」)0.1重量部、充
填材として炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社製、平均
粒径2.2μm)30重量部および着色剤として緑顔料
(東洋インキ社製、「Lionol Green Y−
101」)0.8重量部の各種添加剤を配合し、インフ
レーション成形機で、厚み30μmの水田用生分解性樹
脂マルチフイルムを製造した。上記の水田用生分解性樹
脂マルチフイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該
マルチフイルムを突き破って苗を植えつけることができ
た。このマルチフイルムの評価は、引張強度:260k
g/cm2 、引張伸び:380%、柔軟性:19kg/
mm2 、生分解性:◎であった。
【0033】比較例1 厚さ30μmの市販の黒色ポリマルチフイルムを評価し
た。このマルチフイルムの評価は、引張強度:340k
g/cm2 、引張伸び:400%、柔軟性:14kg/
mm2 、生分解性:×であった。
【0034】比較例2 脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分子工業社製、「ビ
オノーレ3001」)からなる樹脂成分100重量部に
対して、ヒンダードフェノール酸化防止剤(旭電化製、
「AO−80」)0.1重量部、亜リン酸エステル化合
物(旭電化製、「2112」)0.1重量部、ヒンダー
ドアミン光安定剤(チバ・スペシャリティケミカル社
製、「LS−944」)0.2重量部、充填材として炭
酸カルシウム(丸尾カルシウム社製、平均粒径2.2μ
m)30重量部の各種添加剤を配合し、インフレーショ
ン成形機で、厚み30μmの生分解性樹脂マルチフイル
ムを製造した。上記の生分解性樹脂マルチフイルムを水
田に敷設しながら、田植え機で苗を植えつけ作業をおこ
なったところ、フイルムの硬度が高く作業が困難であっ
た。また、柔軟性が乏しいので土壌表面に密着せず、風
で捲れる障害が起こった。このマルチフイルムの評価
は、引張強度:590kg/cm2 、引張伸び:850
%、柔軟性:76kg/mm2 、生分解性:○であっ
た。
【0035】実施例5 樹脂成分を、アジピン酸、1,4−ブタンジオールおよ
びε−カプロラクタムを重合して製造した、脂肪族エス
テル構造が40重量%、脂肪族アミド構造が60重量%
のポリエステルアミド系樹脂(融点116℃)とした以
外は、実施例1と同様にして水田用生分解性樹脂マルチ
フイルムを製造した。上記の水田用生分解性樹脂マルチ
フイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチフ
イルムを突き破って苗を植えつけることができた。この
マルチフイルムの評価は、引張強度:240kg/cm
2 、引張伸び:400%、柔軟性:19kg/mm2
生分解性:◎であった。
【0036】実施例6 樹脂成分を、アジピン酸、1,4−ブタンジオールおよ
びヘキサメチレンジアミンを重合して製造した、脂肪族
エステル構造が60重量%、脂肪族アミド構造が40重
量%のポリエステルアミド系樹脂(融点172℃)90
重量部、脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分子工業社
製、「ビオノーレ1001」)10重量部とした以外
は、実施例1と同様にして水田用生分解性樹脂マルチフ
イルムを製造した。上記の水田用生分解性樹脂マルチフ
イルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチフイ
ルムを突き破って苗を植えつけることができた。このマ
ルチフイルムの評価は、引張強度:320kg/c
2 、引張伸び:320%、柔軟性:22kg/m
2 、生分解性:◎であった。
【0037】実施例7 樹脂成分を、実施例1で使用したポリエステルアミド系
樹脂70重量部、脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分
子社製、「ビオノーレ3001」)30重量部とした以
外は、実施例1と同様にして水田用生分解性樹脂マルチ
フイルムを製造した。上記の水田用生分解性樹脂マルチ
フイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチフ
イルムを突き破って苗を植えつけることができた。この
マルチフイルムの評価は、引張強度:340kg/cm
2 、引張伸び:300%、柔軟性:26kg/mm2
生分解性:◎であった。
【0038】実施例8 アジピン酸、1,4−ブタンジオールおよびε−カプロ
ラクタムを重合して製造した、脂肪族エステル構造が3
5重量%、脂肪族アミド構造が65重量%のポリエステ
ルアミド系樹脂(融点137℃)からなる樹脂成分10
0重量部に対して、カーボンブラック3重量部を配合
し、インフレーション成形機で、厚み30μmの水田用
生分解性樹脂マルチフイルムを製造した。上記の水田用
生分解性樹脂マルチフイルムを水田に敷設しながら、田
植え機で該マルチフイルムを突き破って苗を植えつける
ことができた。このマルチフイルムの評価は、引張強
度:300kg/cm2 、引張伸び:400%、柔軟
性:17kg/mm2 、生分解性:◎であった。
【0039】実施例9 樹脂成分を、実施例8で使用したポリエステルアミド系
樹脂(融点137℃)95重量部、脂肪族ポリエステル
系樹脂(昭和高分子社製、「ビオノーレ3001」)5
重量部とした以外は、実施例8と同様にして水田用生分
解性樹脂マルチフイルムを製造した。上記の水田用生分
解性樹脂マルチフイルムを水田に敷設しながら、田植え
機で該マルチフイルムを突き破って苗を植えつけること
ができた。このマルチフイルムの評価は、引張強度:3
60kg/cm2 、引張伸び:370%、柔軟性:18
kg/mm2 、生分解性:◎であった。
【0040】実施例10 樹脂成分を、実施例8で使用したポリエステルアミド系
樹脂(融点137℃)70重量部、脂肪族ポリエステル
系樹脂(昭和高分子社製、「ビオノーレ3001」)3
0重量部とした以外は、実施例8と同様にして水田用生
分解性樹脂マルチフイルムを製造した。上記の水田用生
分解性樹脂マルチフイルムを水田に敷設しながら、田植
え機で該マルチフイルムを突き破って苗を植えつけるこ
とができた。このマルチフイルムの評価は、引張強度:
340kg/cm2 、引張伸び:360%、柔軟性:2
4kg/mm2 、生分解性:◎であった。
【0041】実施例11 実施例8で使用したポリエステルアミド系樹脂100重
量部に対して、充填剤として硫酸カルシウム1/2水和
物(ノリタケ社製、平均粒径:18μm)30重量部お
よび着色剤として緑顔料(東洋インキ社製、「Lion
ol Green Y−101」)を0.8重量部配合
し、インフレーション成形機で、厚み30μmの水田用
生分解性樹脂マルチフイルムを製造した。上記の水田用
生分解性樹脂マルチフイルムを水田に敷設しながら、田
植え機で該マルチフイルムを突き破って苗を植えつける
ことができた。このマルチフイルムの評価は、引張強
度:320kg/cm2 、引張伸び:350%、柔軟
性:19kg/mm2 、生分解性:◎であった。
【0042】実施例12 樹脂成分をアジピン酸、1,4−ブタンジオールおよび
ε−カプロラクタムを重合して製造した、脂肪族エステ
ル構造が40重量%、脂肪族アミド構造が60重量%の
ポリエステルアミド系樹脂(融点116℃)としたこと
以外は、実施例8と同様にして水田用生分解性樹脂マル
チフイルムを製造した。上記の水田用生分解性樹脂マル
チフイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチ
フイルムを突き破って苗を植えつけることができた。こ
のマルチフイルムの評価は、引張強度:300kg/c
2 、引張伸び:410%、柔軟性:19kg/m
2 、生分解性:◎であった。
【0043】実施例13 樹脂成分をアジピン酸、1,4−ブタンジオールおよび
ヘキサメチレンジアミンを重合して製造した、脂肪族エ
ステル構造が60重量%、脂肪族アミド構造が40重量
%のポリエステルアミド系樹脂(融点172℃)90重
量部に対して、脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分子
社製、「ビオノーレ1001」)10重量部としたこと
以外は、実施例8と同様にして水田用生分解性樹脂マル
チフイルムを製造した。上記の水田用生分解性樹脂マル
チフイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチ
フイルムを突き破って苗を植えつけることができた。こ
のマルチフイルムの評価は、引張強度:350kg/c
2 、引張伸び:370%、柔軟性:21kg/m
2 、生分解性:◎であった。
【0044】実施例14 実施例10のカーボンブラック3重量部の代わりに、酸
化チタン(石原産業社製、「CR−60」)10重量部
を配合したこと以外は、実施例10と同様にして、厚み
30μmの水田用生分解性樹脂マルチフイルムを製造し
た。上記の水田用生分解性樹脂マルチフイルムを水田に
敷設しながら、田植え機で該マルチフイルムを突き破っ
て苗を植えつけることができた。このマルチフイルムの
評価は、引張強度:350kg/cm2 、引張伸び:2
90%、柔軟性:29kg/mm2 、生分解性:◎であ
った。
【0045】実施例15 実施例10のカーボンブラック配合の黒色組成物と、実
施例14の酸化チタン配合の白色組成物を使用し、2層
インフレーション成形機で層比が1:1で厚みが30μ
mの水田用生分解性樹脂マルチフイルムを製造した。白
色面を上面側にして、上記の水田用生分解性樹脂マルチ
フイルムを水田に敷設しながら、田植え機で該マルチフ
イルムを突き破って苗を植えつけることができた。この
マルチフイルムの評価は、引張強度:340kg/cm
2 、引張伸び:290%、柔軟性:26kg/mm2
生分解性:◎であった。
【0046】
【発明の効果】本発明に従い、脂肪族エステル構造と脂
肪族アミド構造とを含有するポリエステルアミド系樹脂
を主成分とし、各種添加剤を配合することにより、湿潤
時において柔軟性、引張強度、伸びなどに優れた水田用
生分解性樹脂マルチフイルムであるので、長尺ロール状
フイルムを田植え機にセットし、水田の土壌表面に敷設
しながら田植えができ、また柔軟性、親水性が大きいの
で、土壌表面に密着し風などで飛ばされる事もなく、生
分解性を有するので回収の手間が省けるという効果もあ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/524 C08K 5/524 C08L 77/12 C08L 77/12 //(C08L 77/12 67:00) (72)発明者 ボルフガング・シユルツ−シユリツテ ドイツ連邦共和国40764ランゲンフエル ト・フオンクニプローデベーク7 Fターム(参考) 2B024 DB01 4J002 CF032 CF182 CF192 CL081 DA036 DA037 DE136 DE137 DE146 DE147 DE236 DE237 DG056 DG057 DJ016 DJ017 DJ036 DJ037 DJ046 DJ047 EJ018 EJ028 EJ038 EJ048 EW069 FD016 FD038 FD039 FD040 FD097 GA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族エステル構造と脂肪族アミド構造
    とを含有するポリエステルアミド系樹脂を主成分とする
    樹脂成分からなることを特徴とする水田用生分解性樹脂
    マルチフイルム。
  2. 【請求項2】 上記の樹脂成分が、上記ポリエステルア
    ミド系樹脂50〜100重量と脂肪族ポリエステル樹脂
    0〜50重量部であることを特徴とする請求項1に記載
    の水田用生分解性樹脂マルチフイルム。
  3. 【請求項3】 上記の樹脂成分に対し、添加剤として、
    無機物充填剤および/または着色剤を配合したことを特
    徴とする請求項1または2に記載の水田用生分解性樹脂
    マルチフイルム。
  4. 【請求項4】 上記の樹脂成分に対し、添加剤として、
    ヒンダードフェノール系化合物および/または亜リン酸
    エステル系化合物を配合したことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の水田用生分解性樹脂マルチフイ
    ルム。
  5. 【請求項5】 上記の添加剤が、樹脂成分100重量部
    に対し、ヒンダードフェノール系化合物および/または
    亜リン酸エステル系化合物は、0.01〜1重量部の範
    囲であり、無機物充填材および/または着色剤は、1〜
    50重量部の範囲であることを特徴とする請求項3また
    は4に記載の水田用生分解性樹脂マルチフイルム。
  6. 【請求項6】 上記ポリエステルアミド系樹脂が、脂肪
    族アミノカルボン酸或いは脂肪族ラクタムの少なくとも
    1種と、脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオールとから
    重合されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の水田用生分解性樹脂マルチフイルム。
  7. 【請求項7】 上記ポリエステルアミド系樹脂が、脂肪
    族ジカルボン酸と、脂肪族ジオールと、脂肪族ジアミン
    とから重合されたことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載の水田用生分解性樹脂マルチフイルム。
  8. 【請求項8】 上記ポリエステルアミド系樹脂が、脂肪
    族アミノカルボン酸或いは脂肪族ラクタムの少なくとも
    1種と、脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオールと、脂
    肪族ジアミンとから重合されたことを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の水田用生分解性樹脂マルチフ
    イルム。
  9. 【請求項9】 上記請求項1〜8のいずれかに記載の水
    田用生分解性樹脂マルチフイルムを水田に敷設し、該マ
    ルチフイルムを突き破って苗を植えつけることを特徴と
    する田植え方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013176314A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Japan Research Institute Ltd マルチングシート材及びマルチングシート材敷設方法

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