JP2001323176A - マルチングフィルム用組成物及びマルチングフィルム - Google Patents

マルチングフィルム用組成物及びマルチングフィルム

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JP2001323176A
JP2001323176A JP2000143953A JP2000143953A JP2001323176A JP 2001323176 A JP2001323176 A JP 2001323176A JP 2000143953 A JP2000143953 A JP 2000143953A JP 2000143953 A JP2000143953 A JP 2000143953A JP 2001323176 A JP2001323176 A JP 2001323176A
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Japan
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mulching film
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calcium carbonate
film
mulching
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Mitsunori Nakanishi
三徳 中西
Ryoji Nishijima
良司 西島
Shozo Isobe
正三 磯部
Toru Shimizu
徹 清水
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SUNPRAK KOGYO KK
Maruzen Polymer Co Ltd
Maruzen Petrochemical Co Ltd
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SUNPRAK KOGYO KK
Maruzen Polymer Co Ltd
Maruzen Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上部、地中部ともに分解性を有し、尚且つ
地上部と地中部の分解速度が調節可能で、地際部の早期
分解が防止出来、更に低コスト化を図ったマルチングフ
ィルム用組成物の提供、及びこのマルチングフィルム用
組成物から成形されるマルチングフィルムの提供によ
り、マルチングフィルムの本来の役目である作物の生育
促進と雑草発生の防止を確実に行いながら、農業生産性
の向上と省力化、及びプラスチック廃棄物による環境破
壊防止を実現する。 【解決手段】 生分解性ポリマー100重量部に対し、
炭酸カルシウム10〜400重量部を配合したマルチン
グフィルム用組成物、及びマルチングフィルム用組成物
を成形して得られるマルチングフィルムの提供による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、農業の収穫効率
向上のために用いられるマルチングフィルム用組成物及
びマルチングフィルムに関する。より特定すれば、微生
物、及び光によって容易に分解する性質を有し、使用後
に取り除くことなく土中に鋤込める、炭酸カルシウムを
特定量含有する、生分解性ポリマー系のマルチングフィ
ルム用組成物及びマルチングフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】 農業用のマルチングフィルムは、作物
栽培時に播種、又は定植する部分だけに穴をあけて地面
を覆うために用いられるプラスチックフィルムで、地温
を上昇させ、水分の蒸発を防ぐことによって、作物の生
育を促進し、収穫時期を早め、収穫量を増加させ、且つ
品質も向上させるといった効果をもたらす。この農業用
マルチングフィルムに、更に別の効果を付加した例とし
て、黒色や緑色に着色して雑草発生を抑制したり、特定
の虫が嫌う色に着色して虫による食害を防止する等も行
われている。
【0003】 このように農作業の効率化には欠かせな
い資材となっている農業用マルチングフィルムである
が、現在では農業用資材に限らず全ての製造物の課題で
もある、環境への負荷を考慮し使用後の後始末を如何に
するかが問題となっている。一般に、農業用のマルチン
グフィルムは、農作物の種類にもよるが1〜6ヶ月程度
で上記のような役目を終える。役目を終えた後の農業用
のマルチングフィルムは畑より取り外し廃棄される。こ
の取り外す作業には多くの人手がかかるので、老齢化、
少人数化した農家には大きな負担となる。又、廃棄処分
の方法にも、焼却によるダイオキシンの発生等の環境問
題から野焼きを禁止する自治体が増え、回収等の野焼き
に代わる方法が必要となっている。しかし、引き取り回
収処分には高いコストがかかり、積み上げ放置すれば何
の解決にもならない上に風に飛ばされ周辺住民に迷惑を
かける等の問題がある。
【0004】 元々、マルチングとは、作物の根を温度
変化から護り雨の跳ねによって果実が汚れるのを防ぐた
めに、畑に藁や落ち葉、或いは木片等を敷き詰めること
とされ、人間が、その土地の厳しい気候の中で何とかよ
り安定して多くの農作物を得ようとして編み出したすば
らしい知恵である。そしてマルチング用の材料も、育て
ようとする作物と同じ植物を資源とする物を利用し、使
用後は畑に鋤込み肥料資源として還元して、土地の肥沃
化に活用していた。プラスチックフィルムにおいても、
使用時までは充分な耐久性を有しながら、役目を終えた
後には、即ち、一般には農作物の収穫後には、植物を資
源としたマルチング材料と同様に、畑に鋤込みが可能
で、早期に分解し自然界に還すことが出来、更には、可
能ならば肥料にも成り得るマルチングフィルムとするこ
とが要望されていた。
【0005】 このような要望に応えて、従来より種々
のマルチングフィルムが提案されてきている。特公昭5
2−31256号公報によれば、ポリオレフィンに炭酸
カルシウムを配合した乳白色の光崩壊性マルチングフィ
ルムが提案されている。この光崩壊性マルチングフィル
ムは、破砕が容易で、且つ良好な焼却性を有するプラス
チックフィルムである。この易破砕性は、本来ポリオレ
フィンの持つ光による、特に紫外線による劣化性を利用
し、ポリオレフィンに炭酸カルシウムを加えることで容
易に破砕される性質を付与し実現されている。即ち、ポ
リオレフィンと炭酸カルシウムからなる均質なフィルム
が光や熱により劣化することに基づいている。
【0006】 又、特公平4−146952号公報によ
れば、生分解性脂肪族ポリエステルと、炭酸カルシウム
又は/及び炭酸マグネシウムから成る微生物分解性プラ
スチック成形品が提案され、植林用シートとしての利用
も紹介されている。この微生物分解性プラスチック成形
品は、微生物分解性を有するとともに機械的強度に優
れ、且つ安価に製造し得る。微生物分解性は、ポリヒド
ロキシブチレート、ポリエチレンアジベート等の脂肪族
ポリエステルに由来し、高価な脂肪族ポリエステル材料
に、安い炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウムを含ませ
ることで機械的強度を向上させた上でトータルコストを
下げている。又、澱粉を併用することで、その微生物分
解性を更に向上させることが出来る。
【0007】 更に、特開平8−1806号公報によれ
ば、酸化チタン光触媒を含有した生分解性ポリマーから
成る光・生分解性ポリマー成型品が提案されている。光
分解性と生分解性を兼ね備えたプラスチックフィルム
で、土中に埋設しても、大気中に放置しても分解が進む
ため取扱が容易である。この光・生分解性ポリマー成型
品では、生分解性を持つ、完全分解型のポリ乳酸、脂肪
族ポリエステル等、又は、部分分解型の澱粉及び変性ポ
リビニルアルコールの混合物等に、酸化チタン光触媒を
混合して、光分解性を付与している。
【0008】 しかしながら、本発明者らの知るとこ
ろ、特公昭52−31256号公報のように、ポリオレ
フィン等の単品或いはブレンド物に炭酸カルシウムを配
合したのみでフィルムを薄肉とした光崩壊性マルチング
フィルムの場合は、空気中に出ているフィルムは光崩壊
を受け劣化するため、鋤込み可能なマルチングフィルム
ではあるが、地中部に埋設されたフィルムは光が当たら
ないため分解せず、又微生物による分解性(生分解性)
もないため、鋤込み後にフィルムの断片が残ってしまう
問題がある。
【0009】 又、特公平4−146952号公報のよ
うに、生分解性脂肪族ポリエステルと、炭酸カルシウム
又は/及び炭酸マグネシウムから成る、微生物分解性プ
ラスチック成形品の場合、仮に、マルチングフィルムの
ような薄肉成形品の用途に使用すると、地中に埋まった
部分は微生物による分解が進むものの、地上に出ている
部分は微生物と接していないため生分解は進まない、従
って、一般的には地上部は破砕し易くなっていないた
め、農作物収穫後の鋤込みに支障をきたすものと考えら
れる。又、地上部の分解を促進し鋤込みし易くするため
に、澱粉等を配合し生分解を速くすると、地中部での生
分解が極端に速くなってしまう結果、地上部と地中部の
境目である地際部がより早期に裂け、作物栽培中に、マ
ルチングフィルムの役目である保温や雑草発生の防止を
果たせなくなる問題点がある。
【0010】 更に、特開平8−1806号公報の方法
は、経済性の面で問題がある。光・生分解性ポリマー成
型品を成している酸化チタン光触媒、及び生分解性ポリ
マーはともに高価で、一般の農家が使用するまでには至
っていないのが現状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 従って、農業用マル
チングフィルムにおいては、より低コストで、展張時初
期の強度が充分にあり、使用中は地際部の裂けもなく作
物の生育を促進させ雑草の発生を十分に防止し、使用後
は微生物及び光による分解性を有し、その結果、地中で
も地上でも分解が進み、土に還すことが出来る無公害な
環境適応型マルチングフィルムが求められていた。
【0012】 本発明は、上記した従来の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、従来技
術の問題を解決することにあり、より特定すれば、地上
部、地中部ともに分解性を有し、尚且つ地上部と地中部
の分解速度が調節可能で、地際部の早期分解が防止出
来、更に低コスト化を図ったマルチングフィルム用組成
物の提供、及びこのマルチングフィルム用組成物から成
形されるマルチングフィルムの提供にある。それによ
り、マルチングフィルムの本来の役目である作物の生育
促進と雑草発生の防止を確実に行いながら、農業生産性
の向上と省力化、及びプラスチック廃棄物による環境破
壊防止を実現することにある。
【0013】 本発明者らは、上記の課題を解決するた
めに、マルチングフィルム用組成物の原料等につき種々
検討した結果、マルチングフィルムのような屋外で使用
する薄肉成形品の場合、生分解性ポリマーに炭酸カルシ
ウムを配合することにより、著しく光分解性が促進され
ることを見出した。即ち、生分解性ポリマーに、炭酸カ
ルシウムを配合することで微生物分解性と光分解性を兼
ね備えたマルチングフィルム用組成物、及びマルチング
フィルム用組成物により成形されるマルチングフィルム
が得られ、上記の目的を達成出来ることを見出した。
【0014】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、生分解性ポリマー100重量部に対し、炭酸カルシ
ウムを10〜400重量部を配合したマルチングフィル
ム用組成物が提供される。炭酸カルシウムは、平均粒径
0.5〜10μmの重質炭酸カルシウムであることが好
ましい。又、本発明によれば、このマルチングフィルム
用組成物を成形して得られる、厚さ5〜50μmのマル
チングフィルムが提供される。
【0015】 この農業用のマルチングフィルムは、地
中部、地上部ともに分解性を有しており、ともに土中へ
の鋤込みが可能である。地上部の分解性は光に因るもの
で、主に炭酸カルシウムを配合することにより実現さ
れ、地中部の分解性は微生物に因り、地上部と地中部の
分解性の要因が異なることで地中部の分解速度だけが極
端に速くならず、地際部の早期分解を防止することが出
来る。又、マルチングフィルムの寿命を農作物に合わせ
調節することが出来る。更に、炭酸カルシウムを配合す
ることにより、夜間の保温性を持ち、且つ昼間の過度の
温度上昇を抑制することが可能となる。尚、生分解性ポ
リマーは高価であるが、安価な炭酸カルシウムの添加で
コストダウンが実現出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明のマルチングフィルム用組成物の主な構成成
分の一つは、生分解性ポリマーである。生分解性ポリマ
ーとは微生物によって分解する性質を有するポリマーで
ある。主な生分解性ポリマー類を以下に掲げる。
【0017】 第1の群として、2塩基酸を含む多価カ
ルボン酸とジオールを含む多価アルコールの重縮合体、
ヒドロキシ酸の重縮合体、ラクトンの開環重合体等から
なる脂肪族ポリエステル及びその誘導体が挙げられる。
具体的には、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレン
サクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリブチレン
アジペート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポ
リプロピオラクトン、ポリカプロラクトン、ポリヒドロ
キシエチレート、ポリヒドロキシブチレートが挙げら
れ、更に、L−乳酸重合体、D−乳酸重合体あるいはラ
セミ体乳酸の重合体、及びこれらの誘導体も挙げられ
る。尚、これらの各種脂肪族ポリエステル類は、通常知
られた方法により製造できる。
【0018】 第2の群は、脂肪族ポリエステルのオリ
ゴマーとカーボネート化合物を反応させて得られる脂肪
族ポリエステルカーボネート類である。具体的には上記
に例示した各種脂肪族ポリエステルのオリゴマーとジフ
ェニルカーボネート、ジトリ−ルカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカーボネー
ト化合物とを反応させて得られる重合体が挙げられる。
これらの生分解性ポリマー類は、単独で使用できるのは
もちろん、2種以上を混合して用いることもできる。入
手しやすい脂肪族ポリエステル系のポリマー製品とし
て、例えば、昭和高分子株式会社製「ビオノーレ」(ポ
リブチレンサクシネート)やダイセル化学工業株式会社
製「セルグリーン」(ポリカプロラクトン)等が挙げら
れる。
【0019】 本発明のマルチングフィルム用組成物の
別の構成成分は、炭酸カルシウムである。炭酸カルシウ
ムには、重質炭酸カルシウムと軽質炭酸カルシウムがあ
り、重質炭酸カルシウムは、一般に純度の高いカルサイ
ト型の結晶質の石灰石を機械的に粉砕して、更に分級し
たものの総称をいい、又、軽質炭酸カルシウムは化学反
応により湿式で製造されるものをいう。しかるに、本発
明者らの知見によれば、軽質炭酸カルシウムは平均粒径
が0.3μm以下と小さすぎるため生分解ポリマーへの
分散が難しい。即ち、ポリマーに配合し混練した場合、
2次凝集を起こし、例えば100μm以上の凝集物が多
数発生するため成形品中の組成にムラが出来、強度等の
性能面も悪くなる。この影響は、フィルムのような薄肉
製品の場合、特に顕著である。従って、本発明ではフィ
ルム中の組成を均一に出来る点で重質炭酸カルシウムが
好ましく、しかもその粒径は後述する特定範囲のものが
好ましい。又、これらの炭酸カルシウムは、樹脂中への
分散性を良くするため表面を脂肪酸で処理したものを用
いることが好ましい。
【0020】 炭酸カルシウムが含有されることによる
効用は、主に本発明のマルチングフィルムのように屋外
で使用される薄肉の成形品に対する光分解性の付与であ
る。この光分解性がマルチングフィルムの地上部の分解
を促進し、地中部の微生物による分解速度とのバランス
を取り、地上部と地中部の強度バランスが保たれて地際
部の早期の裂けの防止に更に寄与する。又、炭酸カルシ
ウムを配合することで、マルチングフィルムを敷設した
場合、夜間の保温性が高まる一方、昼間の過度の温度上
昇を抑制することができる。更には、炭酸カルシウムは
生分解性ポリマーに比べて低コストであることから、本
発明のマルチングフィルム用組成物及びマルチングフィ
ルムとしてのコストが下がる。尚、炭酸カルシウムを含
んでいても、生分解性は変わることがない。
【0021】 本発明の炭酸カルシウムは、平均粒径
0.5〜10μmで、できるだけ粒径20μm以上の粗
大粒子を含まないものを用いることが好ましい。平均粒
径0.5μm未満では炭酸カルシウムが他の原料中で分
散し難く、互いに凝集して粗大粒ができやすい。一方、
平均粒径が10μmより大きいときには、組成物から成
形して得られたフィルムの強度が低下し、フィッシュア
イが生成する可能性が高くなる。フィルム物性を向上さ
せる場合には粒径の上限値を規定し、20μm以上を除
去した炭酸カルシウムを使うことが好ましい。
【0022】 この炭酸カルシウムを、生分解性ポリマ
ー100重量部に対して、10〜400重量部、好まし
くは20〜300重量部配合することによって、マルチ
ングフィルムの光分解性、機械的強度等を向上させるこ
とが出来る。配合量が10重量部未満では光分解による
細片化と破砕性が不足し、即ち、光分解性が低下するの
で好ましくない。又、400重量部を超えると、成形時
に破れ易い等の問題が生じやすく、薄肉化したときに、
使用前、使用中の充分な強度を有するフィルムとならず
好ましくない。
【0023】 マルチングフィルムの微生物分解速度を
調節するには、マルチングフィルム用組成物中の生分解
性ポリマーの種類や配合量を変えることにより実施でき
る。例えば生分解性ポリマーとして結晶性の低い脂肪族
ポリエステルを用いたり、組成物中の生分解性ポリマー
の比率を高くすることによって生分解性の速度を大きく
することができる。
【0024】 又、マルチングフィルムの光分解速度
は、炭酸カルシウムの配合量を変えることによって調節
できる。例えば組成物中の炭酸カルシウムの比率を高く
することによって光分解の速度を大きくすることができ
る。
【0025】 本発明のマルチングフィルム用組成物に
は、生分解性ポリマー、炭酸カルシウムの他に、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤等を配合することが
出来る。マルチングフィルムの光分解速度の調節は、上
記のような炭酸カルシウムの配合量を変えることの他
に、酸化防止剤と、紫外線吸収剤の添加量を選択するこ
とによっても、更に又、光増感剤を用いる等の方法を適
宜組み合わせることによっても、可能である。このよう
にして、マルチングフィルムの光分解所要時間を調節す
ることにより、地中部の生分解速度との調節が可能とな
り、地上部と地中部の分解速度のバランスを取ることが
出来、地際部の裂け防止が実現される。
【0026】 このように光分解速度、及び微生物分解
速度の調節が可能であるから、地上部と地中部の分解速
度のバランスを取り易く地際部の早期の裂けが防止可能
であるとともに、マルチングフィルム寿命の調節や、目
的とする農作物の生育期間に、地上部、地中部、両方の
分解所要時間を合わせることが可能である。
【0027】 本発明のマルチングフィルムは、例え
ば、以下の方法で製造される。先ず、各成分から成る配
合組成物を、押出機により均一に溶融、混練し、ペレッ
トを作製する。そして、このペレットをフィルム状に成
形し、マルチングフィルムを得る。ペレットを作製する
工程では、各成分をコーンブレンダー、リボンブレンダ
ー等のブレンダー、或いはヘンシェルミキサー等の混合
機を用いて混合した後、単軸スクリュー押出機、二軸ス
クリュー押出機、バンバリーミキサー、ミキシングロー
ル等の混練機を用いて混練し、ペレットにする。次い
で、このペレットを用い、インフレーション法、Tダイ
法等の成形方法によりフィルム状に成形する。
【0028】 このようにして、厚さ5〜50μmのマ
ルチングフィルムを製造する。マルチングフィルムの厚
さが5μm以下では、フィルムの展張作業等の際、フィ
ルムが破損しやすく、又、厚さが50μmを超えると、
マルチングフィルムとしての使用効果上、不必要な厚さ
であるばかりでなく、光分解性、及び微生物分解性によ
る破砕性が低下する結果、一般に鋤込み性が悪化し、
又、早期の分解を要求される用途には適合し得なくな
る。
【0029】 本発明のマルチングフィルムは、原料ポ
リマー成分として生分解性ポリマーを含有しているた
め、一般に使用前、使用時、即ち展張する際のフィルム
強度と伸びのバランスに優れている。又、本発明のマル
チングフィルムは、原料組成物として炭酸カルシウムの
含有量が比較的多いため、5〜50μmのフィルムに成
形した場合に優れた保温性を示し、且つ作物の昼間にお
ける過度の高温化、及び夜間の低温化を防ぎ、農作物の
生育を促進させ、高収量をもたらすことが出来る。
【0030】 本発明のマルチングフィルムは、使用後
に光及び微生物によって分解する分解性を有しているた
め、ロータリー等でそのまま農耕土に鋤込むことがで
き、省力化が計れて経済的である。今後の就農者の高齢
化や就農人口の低減傾向を考えた時には、非常に効果的
なマルチングフィルムである。
【0031】 本発明のマルチングフィルム用組成物を
成形してられるフィルム、シートはマルチングフィルム
用途以外の、屋外用の農業用資材としても優れている。
【0032】
【実施例】 以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本
発明のマルチングフィルム用組成物を成形して得たマル
チングフィルムに関し、フィルムを、各々長さ20mに
切断したものを圃場にて展張し評価した。得られたフィ
ルムの展張前、及び展張後の引張試験、展張後の地際部
の裂け観察、鋤込み性、分解性を評価した。原料組成物
の製造、フィルムの成形、評価方法を以下に示す。
【0033】(1)原料組成物の製造 各成分を、ヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二
軸押出機(東芝機械社製TEM−35B)を用い設定温
度200℃、スクリュー回転数200rpm、フィード
量12kg/hで混練し、コンパウンドペレットを製造
した。
【0034】(2)フィルム成形 得られたコンパウンドペレットを、シリンダー径50m
mのインフレーション成形機(プラコー社製)と直径8
0mmのダイス(プラコー社製)を用い、リップ間隔1
mm、押出量30kg/h、引取速度20m/min、
折径500mm、厚さ20μmのチューブ状フィルムに
成形した。
【0035】(3)引張試験 引張試験は、JISZ1702に準拠し、ダンベル型の
試験片を用いて、引張試験機(オリエンテックコーポレ
ーション製UCT−5T)により引張速度500mm/
minで、MD(縦)方向、及びTD(横)方向の、破
断点応力、破断点伸度を測定した。
【0036】(4)地際部の裂け 地際部の裂けは、展張後60日経過した後、目視観察に
より地際部の裂けを、次のように6段階で判定した。
0:なし、1:殆どなし、2:少ない、3:多い、4:
非常に多い、5:全部
【0037】(5)鋤込み性 鋤込み性は、展張後所定の日数経過した後、トラクター
にロータリーを装着し鋤込みを行ない、ロータリーへの
フィルムの絡みつきの有無により判定した。
【0038】(6)分解性 分解性は、鋤込んだ後に180日経過した時点で、土壌
50kgを10mmの篩にかけ、篩残にフィルムが残る
か否かで判定した。
【0039】(7)保温性 保温性は、マルチングフィルムを展張した後、夜間、及
び昼間で深さ10cmの地温を測定した。
【0040】(実施例1)ポリブチレンサクシネート
(昭和高分子製ビオノーレ#1001、MFR=1.5
g/10分)を100重量部に対して、重質炭酸カルシ
ウム(三共精粉製エスカロン#800、平均粒径1.8
μm)40重量部を配合した組成物ペレットを用い、上
記の方法にて、厚さ20μmのマルチングフィルムを成
形した。
【0041】 このマルチングフィルムの特性は、引張
強度(MD)380kg/cm2、引張強度(TD)3
40kg/cm2、引張伸度(MD)350%、引張伸
度(TD)420%であった。こうして得られたマルチ
ングフィルムを展張し、60日経過した後の特性は、地
上部において、引張伸度(MD)10%、引張伸度(T
D)7%で、地中部では、引張伸度(MD)3%、引張
伸度(TD)3%であった。又、60日経過した後の地
際部の裂けは、目視観察により、1:殆どなし、と判定
された。60日経過した後の鋤込み性は、トラクターに
装着したロータリーへのフィルムの絡みつきが無く良好
であった。鋤込んだ後に180日経過した時の分解性
も、篩残にフィルムが存在せず良好であった。マルチン
グ特性については、下記の通りであった。 夜間保温性 1.8℃ (外気温度 −0.5℃) 昼間保温性 23.1℃ (外気温度 16.5℃) なお、これらの結果を表1に示す。
【0042】(実施例2)ポリブチレンサクシネート
(昭和高分子製ビオノーレ#1001、MFR=1.5
g/10分)を100重量部に対して、重質炭酸カルシ
ウム(三共精粉製エスカロン#800、平均粒径1.8
μm)100重量部を配合した組成物を用い、その他は
実施例1と同様の方法でマルチングフィルムを成形し、
同様な評価を行った。結果を表1に示す。
【0043】(実施例3)生分解性ポリマーとして、ポ
リブチレンサクシネートの代わりにポリカプロラクトン
(ダイセル化学工業製セルグリーンPHB02、MFR
=2.7g/10分)を用いた。その他は、実施例2と
同様にしてマルチングフィルムを成形し、評価した。結
果を表1に示す。
【0044】(比較例1)重質炭酸カルシウムを配合し
ないこと以外は、実施例1と同様にしてマルチングフィ
ルムを成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0045】(比較例2)重質炭酸カルシウムを配合し
ないこと以外は、実施例3と同様にしてマルチングフィ
ルムを成形し、評価した。結果を表1に示す。
【0046】(比較例3)市販品の澱粉配合生分解性マ
ルチングフィルムを用いて、地際部の裂け、鋤込み性、
分解性、保温性を評価した。結果を表1に示す。
【0047】(比較例4)マルチングフィルムを用いな
いで、保温性を評価した。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】(考察)表1の評価結果より、次のことが
確認できた。本発明のマルチングフィルムは、展張前に
充分な引張強度、及び引張伸度があり、展張作業におい
て破れるなどの支障をきたすことはない。本発明のマル
チングフィルムは、原料組成中に炭酸カルシウムを含有
していない場合と比較して、明らかに展張後60日経過
した地上部の引張伸度が低下しており、地上部が太陽光
で劣化し、分解していることが認められ、炭酸カルシウ
ムにより光分解性が付与されることが分かる。本発明の
マルチングフィルムは、原料組成中に炭酸カルシウムを
含有していない場合と同様に、展張後60日経過した地
中部の引張伸度の低下が進んでいて、微生物に因る分解
性が認められる。
【0050】 本発明のマルチングフィルムは、上記の
ように、地上部、地中部ともに分解が進んでいて引張伸
度に大きな差がみられない。このため展張後60日経過
した時の地際部の裂けは殆どない。又、展張後60日経
過した時の鋤込み性も良好でトラクターに装着したロー
タリーに絡みつくことがない。原料組成中に炭酸カルシ
ウムを含有していない場合は、地上部の分解が進まない
ため、地上部と地中部の引張伸度に大きな差がみられ、
展張後60日経過した時の地際部の裂けは非常に多く、
展張後60日経過した時の鋤込み性も地上部は芳しくな
い。市販の澱粉配合生分解性マルチングフィルムでは展
張後60日経過した時の地際部は全て裂けていて、地上
部の鋤込み性は不良である。地上部の太陽光による分解
が進み難いのに比較して、地中部は微生物による分解が
進みすぎているためと考えられる。
【0051】 鋤込み後180日経過した時の分解性
は、本発明のマルチングフィルムも、原料組成中に炭酸
カルシウムを含有していないマルチングフィルムも、市
販の澱粉配合生分解性マルチングフィルムも、全て良好
で差はみられない。即ち、炭酸カルシウムを配合しても
生分解速度を低下させない。
【0052】 本発明のマルチングフィルムは、保温性
において効果を発揮している。原料組成中に炭酸カルシ
ウムを含有していない場合や、市販の澱粉配合生分解性
マルチングフィルムに比べて、夜間の外気温度との差は
1℃程度高くすることが出来、昼間の外気温度との差は
2〜4℃程度低くすることが出来る。マルチング無しの
時と比べると、夜間の外気温度との差は2℃程度高くす
ることが出来、昼間の外気温度との差は4〜6℃程度高
くなった。夜間の温度をより高く保てることから、作物
生育には本発明のマルチングフィルムがより好ましい。
【0053】 本発明のマルチングフィルムにおいて
は、生分解性ポリマーは、ポリブチレンサクシネート
(昭和高分子製ビオノーレ#1001、MFR=1.5
g/10分)でも、ポリカプロラクトン(ダイセル化学
工業製セルグリーンPHB02、MFR=2.7g/1
0分)でも、同様の効果を得ることが出来る。
【0054】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、微生物分解性と光分解性を兼ね備え、その結果、地
上部、地中部ともに分解が進むので使用後は土中に還す
ことが出来、尚且つ、地上部と地中部の分解速度を調節
することによって地際部の早期劣化を防止し、更に、よ
り安価な炭酸カルシウムを配合することで低コスト化も
図られたマルチングフィルム用組成物が提供される。こ
れを成形して得るマルチングフィルムは、本来の役目で
ある作物を適温に保つことで生育を促進し、同時に雑草
の発生を防止することによって農業の生産性向上と省力
化を達成し、更にはプラスチック廃棄物による環境破壊
防止に寄与するといった効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西島 良司 千葉県佐倉市春路2−15−6 (72)発明者 磯部 正三 千葉県君津市中野2−7−6 (72)発明者 清水 徹 埼玉県浦和市別所3−18−11 Fターム(参考) 2B024 DB01 4F071 AA01 AA43 AA50 AB21 AD06 AE22 AF53 AF57 AH01 BC01 BC12 4J002 CF031 CF181 CF191 CG041 DE236 FB236 FD206 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性ポリマー100重量部に対し、
    炭酸カルシウム10〜400重量部を配合したことを特
    徴とするマルチングフィルム用組成物。
  2. 【請求項2】 前記炭酸カルシウムが、平均粒径0.5
    〜10μmの重質炭酸カルシウムである請求項1に記載
    のマルチングフィルム用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のマルチングフィ
    ルム用組成物を成形して得られる、厚さ5〜50μmの
    マルチングフィルム。
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