JP2000516467A - 哺乳動物細胞表面抗原;関連試薬 - Google Patents

哺乳動物細胞表面抗原;関連試薬

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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物に由来するT細胞表面抗原をコードする精製遺伝子、精製タンパク質を含むそれに関連する試薬、特異的抗体、およびこの抗原をコードする核酸が提供される。この試薬および診断キットを使用する方法もまた提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 哺乳動物細胞表面抗原;関連試薬 発明の分野 本発明は、概して、哺乳動物細胞、特に哺乳動物の免疫系細胞の活性化および 拡大を制御する分子に関する。本発明は、例えば、造血細胞を含む種々の細胞型 の活性化、発生、分化、および機能を調節するのに有用な精製された遺伝子、タ ンパク質、抗体、および関連試薬を提供する。詳細には、本発明は哺乳動物の31 2C2遺伝子、遺伝子産物、組成物、これらを使用するための方法を提供する、 発明の背景 休止T細胞の活性化は、大部分の免疫応答に重要であり、そしてこれらの細胞 に調節能またはエフェクター能を発揮させる。Paul(編;1993)Fundamental Im munology 、第3版、Raven Press,N.Y.を参照のこと。T細胞と抗原提示細胞(A PC)との間の接着の増加、または他の形態の1次刺激(例えば、固定化されたモ ノクローナル抗体(mAb))は、T細胞レセプターシグナルを増強し得る。T細 胞活性化およびT細胞の拡大は、T細胞レセプター(TCR)の連動および補助細 胞によって提供される同時刺激シグナルに依存する。例えば、JenkinsおよびJoh nson(1993)Curr .Opin.Immunol.5:361-367;BiererおよびHahn(1993)Semin Immunol. 5:249-261;Juneら、(1990)Immunol.Today 11:211-216;およびJenkin s(1994)Immunity 1:443-446を参照のこと。主要な、そしてよく研究された、 T細胞の同時刺激相互作用には、T細胞上のCD28またはCTLA-4のいずれかと、B7 またはB70のいずれかとの相互作用が含まれる(Jenkins(1994)Immunity 1:443 -446)。CD28欠損マウス(Shahinianら、(1993)Science 261:609-612;Greenら 、(1994)Immunity 1:501-508)およびCTLA-4免疫グロブリンを発現するトラン スジエニックマウス(Roncheseら、(1994)J .Exp.Med.179:809-817)におけ る最近の研究は、これらのマウスが、リンパ性脈絡髄膜炎ウイルスおよび水疱性 口内炎ウイルスに対して正常な一次免疫応答および正常なCTL応答を有するが、 い くらかのT細胞応答を欠失していることを明らかにした。結果として、これらの 研究は両方とも、他の同時刺激分子がT細胞機能を支持しているはずであると結 論づけている。しかし、異なる同時刺激シグナルを媒介するこれらの分子の同定 は困難であった。 活性化シグナルを調節し得ないことは、不適切な発生の制御または免疫系にお ける生理学的応答を妨げる。本発明は、過剰な免疫応答の調節において有用であ る少なくとも1つの代替的な同時刺激分子、アンタゴニスト、およびアゴニスト を提供する。 発明の要旨 本発明は、部分的に、T細胞活性化の同時刺激因子として作用するタンパク質 ファミリーの発見に基づく。特に、本発明は、胸腺において発現され、そして活 性化後にT細胞および脾臓細胞において誘導される、哺乳動物(例えば、マウス およびヒト)遺伝子(それぞれ、m312C2およびh312C2と呼ばれる)を提供する。 312C2のかみ合わせ(engagement)は、T細胞クローンの増殖、抗原特異的増殖 、およびT細胞によるサイトカイン生成を刺激し、そしてT細胞拡張(expansion )またはアポトーシスを強化するようである。マウスおよびヒト実施態様がより 詳細に記載されるが、本発明は、関連する哺乳動物遺伝子、タンパク質、抗体、 およびその使用を含む。有意な配列相同性を示す機能的等価物は、他の哺乳動物 および非哺乳動物種から入手可能である。さらに、312C2のリガンドは、その抗 原を発現する他の細胞を刺激するその結合パートナーとして機能し得る。 本発明は、実質的に純粋なまたは組換えの312C2タンパク質またはそのペプチ ドフラグメントを提供する。タンパク質またはポリペプチドは、活性化T細胞上 で発現されるか、または配列番号2または4に対して作製された抗体に特異的に 結合する。いくつかの実施態様は、鳥類および哺乳動物(マウスを含む)の群よ り選択される温血動物に由来するタンパク質またはペプチド;配列番号2または 4の少なくとも1つのポリペプチドセグメントを含むタンパク質またはペプチド ;天然312C2とは異なる翻訳後修飾パターンを示すタンパク質またはペプチド; あるいはT細胞を同時刺激し得るタンパク質またはペプチドから選択されるタン パク質またはペプチドを含む。タンパク質またはペプチドは、312C2の細胞 外または細胞内部部分に由来する配列を含み得るか、あるいは融合タンパク質で あり得る。 本発明はまた、例えば、関連遺伝子に対するプローブまたはPCRプライマーと して有用な、配列番号1、3、または5の312C2核酸配列に対して、少なくとも 約30ヌクレオチドの範囲にわたって少なくとも約70%同一性の配列を含む組換え 核酸を提供する。別の実施態様は、さらに、配列番号2または4の312C2配列に 対して、少なくとも約20アミノ酸の範囲にわたって少なくとも約60%同一性で含 むポリペプチドをコードする。 別の実施態様は、312C2タンパク質および薬学的に受容可能なキャリアを含む 滅菌組成物である。他の組成物は、この物質と他のT細胞シグナリング分子(例 えば、T細胞レセプター、CD40、CD40リガンド、CTLA-8、CD28、B7、B70、BAS-1 、SLAMなどを介したシグナリング物質)のアゴニストまたはアンタゴニストとを 組み合せ得る。 本発明はまた、312C2タンパク質またはペプチドを特異的に結合する抗体を含 み、例えば、ここで312C2は哺乳動物(マウスを含む)タンパク質であり;抗体 は、配列番号2または4の精製312C2ペプチド配列に対して惹起され;抗体は、 モノクローナル抗体であるか;または抗体は標識される。抗体はまた、混合物を 抗312C2抗体に接触させる工程、および結合312C2を他の物質から分離する工程を 含む、混合物中の他の物質から312C2タンパク質またはペプチドを精製する方法 を利用可能にする。 本発明の別の局面は、配列番号2または4の配列をコードする核酸を含む、31 2C2タンパク質またはペプチドをコードし得る;配列番号1、3、または5の配 列を含む;天然312C2の細胞外ドメインに由来する配列をコードする;あるいは 天然312C2の細胞内ドメインに由来する配列をコードする、単離された核酸また は組換え核酸である。このような核酸実施態様はまた、発現ベクターまたは複製 ベクターを含む。 312C2ポリペプチドをコードする核酸を発現することにより312C2ペプチドを発 現する方法もまた提供される。本発明はまた、312C2ペプチドをコードする核酸 を含む細胞、組織、器官、または生物を提供する。 本発明はまた、実質的に純粋な312C2またはフラグメント;312C2を特異的に結 合する抗体またはレセプター;あるいは312C2またはペプチドをコードする核酸 またはその相補物を含むキットを提供する。このキットはまた、このようなキッ トでこのサンプルを試験する工程を含む、サンプル中の核酸、タンパク質、また は抗体の存在を検出するための方法を提供する。 本発明はまた、細胞の生理機能を調整する方法を供給し、この方法は、この細 胞と、実質的に純粋な312C2またはそのフラグメント;あるいは312C2を特異的に 結合する抗体またはリガンド;あるいは312C2またはそのペプチドフラグメント をコードする核酸とを接触させる工程を含む。特定の好ましい実施態様は、細胞 がT細胞であり、そして生理機能の調整がT細胞の活性化またはT細胞のアポト ーシスであるか、あるいは細胞が組織および/または生物中にある、方法を含む 。 本発明は、312C2に特異的な抗体または結合パートナー;312C2タンパク質また はポリペプチド;あるいは312C2ペプチドをコードする核酸の有効用量を投与す ることにより異常な免疫応答を有する患者を処置する方法を提供する。異常な免 疫応答は、T細胞免疫欠損;慢性的炎症;または組織拒絶により特徴付けられる 。 本発明の詳細な説明 I.定義 用語「核酸」、「プローブ」、または「プライマー」は、1本鎖または2本鎖 いずれかの形態のデオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、または混合ポ リマーに対する参照を含み、そして他に限定されなければ、天然に生じるヌクレ オチドと類似の様式で核酸にハイブリダイズする天然ヌクレオチドの既知のアナ ログを含む。他に示されなければ、特定の核酸配列は、その完全な相補的配列を 含む。真核生物核酸は、真核生物細胞、好ましくは多細胞真核生物の細胞に由来 する核酸である。 他に示されなければ、それぞれ、核酸は、5'から3'方向に左から右に書かれ; アミノ酸配列は、アミノからカルボキシ方向に左から右に書かれる。数の範囲は 、範囲を定義する数を含む。以下に定義される用語は、全体として明細書に対す る参照により十分に定義される。 細胞、もしくは核酸、またはベクターに対する参照で使用される場合、用語「 組換え」は、異種核酸の導入または天然核酸のその細胞の天然にはない形態への 変化により改変されるか、あるいは細胞がそのように改変された細胞に由来する 、細胞、または核酸、またはベクターに対する参照を含む。従って、例えば、組 換え細胞は、細胞の天然(非組換え)形態で見出されない遺伝子を発現するか、 あるいは別の方法で異常に発現されるか、過小発現されるか、または全く発現し ない天然遺伝子を発現する。 参照される核酸配列の状況における用語「部分列(subsequence)」は、参照さ れる核酸より長さが短いヌクレオチドを有する核酸に由来する隣接配列に対する 参照を含む。参照されるタンパク質、ポリペプチド、またはベプチド配列(集合 的に「タンパク質」)の状況において、「部分列」は、参照されるタンパク質よ り短いアミノ酸を有する参照されるタンパク質に由来する隣接配列をいう。 アミノ酸は、それらの一般的に知られる三文字記号またはIUPAC-IUB Biochemi cal Nomenclature Comissionにより推奨される一文字記号のいずれかにより本明 細書中で言及され得る。同様に、ヌクレオチドは、それらの一般的に認められた 一文字コードにより言及され得る。 「保存的に改変された変異体」は、アミノ酸配列および核酸配列の両方に適用 する。特定の核酸配列に関して、保存的に改変された変異体は、同一または本質 的に同一のアミノ酸配列をコードするか、あるいは核酸が本質的に同一の配列ま でアミノ酸配列をコードしない、それらの核酸をいう。遺伝コードの縮重のため 、多数の機能的に同一の核酸が任意の所定のタンパク質をコードする。例えば、 コドンGCA、GCC、GCG、およびGCUは全てアミノ酸アラニンをコードする。従って 、アラニンがコドンにより指定される全ての位置で、コドンは、コードされるポ リペプチドを変えることなく記載された対応するコドンのいずれかに変えられ得 る。このような核酸変異は「サイレント変異」であり、これは保存的に改変され た変異の一種である。ポリペプチドをコードする本明細書中の全ての核酸配列は また、核酸の全ての可能なサイレント変異を記載する。当業者は、核酸中の各コ ドン(普通メチオニンのみをコードするAUGを除く)が機能的に同一の分子を生 じるように改変され得ることを認識する。従って、ポリペプチドをコードする核 酸の 各サイレント変異は、それぞれ記載された配列に含まれる。機能的に等価な変わ ったヌクレオチドまたはアナログでの置換が意図される(例えば、イノシトール など)。 アミノ酸配列に関して、当業者は、変化がアミノ酸の化学的に類似したアミノ 酸での置換をもたらす場合、コード配列における単一のアミノ酸または小さな割 合のアミノ酸を変化させるか、付加するか、または欠失させる、核酸、ペプチド 、ポリペプチド、またはタンパク質配列への個々の置換、欠失、または付加は、 「保存的に改変された変異体」であることを認識する。機能的に類似したアミノ 酸を提供する保存的置換表は当該分野で周知である。以下の6群はそれぞれ、互 いに対する保存的置換であるアミノ酸を含む: 1)アラニン(A)、セリン(S)、スレオニン(T); 2)アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E); 3)アスパラギン(N)、グルタミン(Q); 4)アルギニン(R)、リジン(K); 5)イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、バリン(V) ;および 6)フェニルアラニン(F)、チロシン(Y)、トリプトファン(W)。 Creighton(1984)Proteins W.H.Freeman and Companyもまた参照のこと。 指定された配列に由来するアミノ酸残基の指定された数の状況において、「隣 接アミノ酸」は、参照配列と同じアミノ酸に直接近接した各アミノ酸の同一の順 番を有する指定された参照配列に由来する指定された数のアミノ酸配列を意味す る。 本明細書中で使用する用語「ポリペプチド」は、有意なフラグメントまたはセ グメントを含み、そして少なくとも約8アミノ酸、一般的に少なくとも約12アミ ノ酸、代表的に少なくとも約16アミノ酸、好ましくは少なくとも約20アミノ酸、 および特に好ましい実施態様において、少なくとも約30以上のアミノ酸のアミノ 酸残基の範囲を含む。 用語「複数の非重複フラグメント」は、一連のポリペプチドフラグメントまた はセグメントを含む。複数は、2、3、4、5などのポリペプチドフラグメント を含む。 用語「生物学的に純粋な」または「単離された」は、その天然に生じる環境に おいて見出されるように、正常にそれに付随するか、またはそれと相互作用する 成分を実質的または本質的に含まない物質をいう。単離された物質は、その天然 環境の物質で見出されない物質を必要に応じて含む。 核酸の状況における句「タンパク質をコードする」は、天然に生じるタンパク 質または天然タンパク質の誘導体をコードする核酸を含むが、この核酸は、定ま った条件下で天然起源のタンパク質をコードする天然の遺伝子にもはやハイブリ ダイズしないように故意に改変または操作される。 本明細書中で使用する「比較領域(window)」は、20から600、通常約50から 約200、より通常約100から約150からなる群より選択される隣接位置の数のうち のいずれか1つのセグメントに対する参照を含み、ここで2つの配列が最適に整 列された後、配列は同数の隣接位置の参照配列に対して比較され得る。比較のた めの配列のアラインメント方法は、当該分野で周知である。比較のための配列の 最適アラインメントは、SmithおよびWaterman(1981)Adv.Appl.Math.2:482の局所 的相同性アルゴリズムにより;NeedlemanおよびWunsch(1970)J.Mol.Biol.48:4 43-445の相同性アラインメントアルゴリズムにより;PearsonおよびLipman(1988 )Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:2444の類似性方法のための検索により;これらの アルゴリズム(Intelligenetics,Mountain View,CalforniaによるPC/Geneプログ ラムにおけるCLUSTAL、GAP、BESTFIT、BLAST、FASTA、およびWisconsin Genetic s Software Package,Genetics Computer Group(GCG),575 Science Dr.,Madison, Wisconsin,USAにおけるTFASTAを含むが、それらに限定されない)のコンピュー ター実行により行われ得;CLUSTALプログラムは、HigginsおよびSharp(1988)Gen e 73:237-244ならびにHigginsおよびSharp(1989)CABIOS 5:151-153;Corpetら、 (1988)Nucleic Acids Research 16:10881-90;Huangら、(1992)Computer Applic ations in the Biosciences 8:155-65、ならびにPearsonら、(1994)Methods in Molecular Biology 24:307-31により十分に記載される。アラインメントはまた 、しばしば、閲覧(inspection)および手動アラインメントにより行われる。 2つの核酸またはポリペプチド配列の状況における用語「同一」または「配列 同一性」は、指定された比較領域にわたる最大一致について整列された場合に同 じである2つの配列における残基に対する参照を含む。配列同一性の割合がタン パク質に対する参照において使用される場合、同一でない残基位置は、しばしば 保存的アミノ酸置換により異なり、ここでアミノ酸残基は、同様の化学的特性( 例えば、電荷または疎水性)を有する他のアミノ酸残基で置換され、従って、分 子の機能的特性を変えないことが認識される。配列が保存的置換で異なる場合、 配列同一性パーセントは、置換の保存性質を矯正するように修正され得る。この 修正をするための手段は、当業者に周知である。代表的に、これは、完全なミス マッチよりもむしろ部分的なミスマッチとして保存的置換をスコア付けし、それ により配列同一性の割合を増大させることを含む。従って、例えば、同一アミノ 酸にスコア1を与え、そして非保存的置換にスコア0を与える場合、保存的置換 に0と1との間のスコアを与える。保存的置換のスコア付けは、例えば、プログ ラムPC/GENE(Intelligenetics,Mountain View,Calfornia,USA)において実行され るように、例えば、MeyersおよびMiller(1988)Computer Applic.Biol.Sci.4:11- 17のアルゴリズムに従って計算される。 ポリヌクレオチド配列の用語「実質的な同一性」または「類似性」は、ポリヌ クレオチドが、例えば、標準的なパラメーターを用いた上記のプログラム(好ま しくはBLAST)を用いて、参照配列と比較して、少なくとも60%の配列同一性、 好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、そして最も好まし くは少なくとも95%を有する配列を含むことを意味する。2つの核酸配列が実質 的に同一である1つの指標は、第1の核酸がコードするポリペプチドは第2の核 酸によりコードされるポリペプチドと免疫学的に交差反応性であることである。 2つの核酸配列が実質的に同一性を有する別の指標は、2つの分子が「中程度 のストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件」(または「中程度の条件」 )下で互いにハイブリダイズすることである。例示的な「中程度のストリンジェ ンシーハイブリダイゼーション条件」は、40%ホルムアミド、1M NaCl、1%SDS の緩衝液中の37℃でのハイブリダイゼーション、および1×SSC中の45℃での洗 浄を含む。ポジティブハイブリダイゼーションは、少なくとも2倍のバックグラ ウンドである。当業者は、代替のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件 が同様のストリンジェンシーの条件を提供するために利用され得ることを容易に 認識する。中程度のストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で互いに ハイブリダイズしない核酸は、それらがコードするポリペプチドが実質的に同一 であればなお実質的に同一である。これは、例えば、遺伝コードにより許される 最大コドン縮重を用いて、例えば、1コピーの核酸が生成される場合に生じる。 ペプチドの状況における用語「実質的な同一性」または「類似性」は、ペプチ ドが、指定された比較領域にわたって参照配列に対して、参照配列に対して少な くとも60%の配列同一性、通常少なくとも70%、好ましくは80%、より好ましく は85%、最も好ましくは少なくとも90%または95%の配列同一性を有する配列を 含むことを示す。好ましくは、最適アラインメントは、NeedlemanおよびWunsch( 1970)J.Mol.Biol.48:443の相同性アラインメントアルゴリズムを用いて行われる 。2つのペプチド配列が実質的に同一である指標は、1つのペプチドが第2のペ プチドに対して惹起された抗体と免疫学的に反応性であることである。従って、 例えば、2つのペプチドが保存的置換によりのみ異なる場合、ペプチドは第2の ペプチドと実質的に同一である。一般的に、類似性は、完全長コア領域配列にお ける残基数に対して20隣接位置に由来するいずれかの数の長さを有する比較領域 を用いて決定され、ここで比較領域はコア配列内である。 用語「オリゴヌクレオチド」または「ポリヌクレオチド」プローブは、2本鎖 および1本鎖の両方のDNAまたはRNAに対する参照を含む。この用語はまた、非核 酸夾雑物を本質的に含まない合成的または組換え的に得られた配列をいう。 本明細書中で使用する「接触する」または「接触する工程」は、直接的な物理 的会合(例えば、溶液の混合)に配置することを意味する。 本明細書中で使用する「生物学的サンプル」は、312C2タンパク質または別の 記載された組成物(例えば、核酸もしくはタンパク質)を含む生物学的組織また は液体のサンプルである。このようなサンプルは、痰、羊水、血液、血液細胞( 例えば、白血球)、または組織(例えば、脾臓、胸腺、骨髄、リンパ節)を含む が、それらに限定されない。生物学的サンプルはまた、組織学的目的のために採 取された組織切片(例えば、凍結切片)を含み得る。生物学的サンプルの例は、 神経、筋肉、腺、もしくは上皮組織、または免疫系(例えば、T細胞)に由来す る細胞サンプルを含む。生物学的サンプルは、代表的に、真核生物、好ましくは 多細胞真核生物(例えば、昆虫、原生動物、鳥類、魚類、爬虫類、および好まし くは哺乳動物(例えば、ラット、マウス、ウシ、イヌ、モルモット、ブタ、ヤギ 、またはウサギ、および最も好ましくは霊長類(例えば、マカーク、チンパンジ ー、またはヒト)))から得られる。 「発現ベクター」は、宿主細胞において特定の核酸の転写を可能にする指定さ れた一連の核酸エレメントを用いて、代表的に組換え的または合成的に作製され た核酸構築物である。発現ベクターは、プラスミド、ウイルス、または核酸フラ グメントの一部で有り得る。代表的に、発現ベクターは、転写されるべき核酸お よびプロモーターを含む。 312C2に影響する化合物を試験するためのアッセイの状況において句「機能的 効果」は、間接的または直接的に312C2の影響下にあるいずれかのパラメーター の決定を含む。これは、転写またはセカンドメッセンジャーもしくはリンホカイ ンの放出の増加または減少のような変化を含む。 「選択的にハイブリダイズする工程」または「選択的なハイブリダイゼーショ ン」または「選択的にハイブリダイズする」は、ストリンジェントなハイブリダ イゼーション条件下での、非標的核酸配列へのそのハイブリダイゼーションより も検出可能に大きな程度にまで、および/または非標的核酸配列の実質的な排除 までの、核酸配列の指定された核酸標的配列へのハイブリダイゼーションを意味 する。選択的にハイブリダイズする配列は、代表的に、互いに、少なくとも80% の配列同一性、通常90%の配列同一性、好ましくは95%の同一性、より好ましく は98%の同一性、および最も好ましくは100%の配列同一性(すなわち、相補的 )を有する。「配列同一性の割合」は、比較領域にわたる2つの最適に整列され た配列を比較することにより決定され、ここで比較領域におけるポリヌクレオチ ド配列の部分は、2つの配列の最適アラインメントのために参照配列(付加また は欠失を含まない)と比較して、付加または欠失(すなわちギャップ)を含み得 る。割合は、同一の核酸塩基またはアミノ酸残基が両方の配列において生じる位 置の数を決定してマッチした位置の数を得、マッチした位置の数を比較領域にお ける位置の総数で割り、そして結果を100で掛けて、配列同一性の割合を得る ことにより計算した。 用語「ストリンジェントな条件」または「ストリンジェントなハイブリダイゼ ーション条件」は、プローブが、その下で他の配列より検出可能的に大きな程度 でその標的配列にハイブリダイズする条件をいう。ストリンジェントな条件は配 列依存性であり、そして異なる環境において異なる。より長い配列は、より高い 温度で特異的にハイブリダイズする。一般的に、ストリンジェントな条件は、定 義されたイオン強度およびpHで、特異的配列の熱融点(Tm)より約5℃低いよう に選択される。Tmは、相補的標的配列の50%が完全にマッチしたプローブにハイ ブリダイズする(定義されたイオン強度およびpH下での)温度である。代表的に 、ストリンジェントな条件は、塩濃度が、pH7.0〜8.3で約1.0M Naイオン未満、 代表的には約0.01〜1.0M Naイオン濃度(または他の塩)であり、そして温度が 短いプローブ(例えば、10〜50ヌクレオチド)については少なくとも約30℃およ び長いプローブ(例えば、50ヌクレオチドを超える)については少なくとも約60 ℃である条件である。ストリンジェントな条件はまた、ホルムアミドのような脱 安定剤の添加で達成され得る。例示的な低いストリンジェンシー条件は、30%ホ ルムアミド、1M NaCl、1%SDSの緩衝溶液での37℃でのハイブリダイゼーション 、および2×SSC中で50℃での洗浄を含む。例示的な高いストリンジェンシー条 件は、50%ホルムアミド、1M NaCl、%SDS中での37℃でのハイブリダイゼーショ ン、および0.1×SSC中で60℃での洗浄を含む。 核酸ハイブリダイゼーションアッセイ形式の状況における「ストリンジェント なハイブリダイゼーション条件」または「ストリンジェントな条件」は配列依存 性であり、そして異なる環境パラメーター下で異なる。核酸のハイブリダイゼー ションに対する広範なガイドは、Tijssen(1993)Laboratory Techniques in Bioc hemistry and Molecular Biology ―Hybridization with Nucleic Acid Probes 第 I部、第2章「Overview of Principles of hybridization and the strategy o f nucleic acid probe assays」,Elsevier,New Yorkに見出される。ストリンジ ェントな条件は配列依存性であり、そして異なる環境において異なる。より長い 配列は、より高い温度で特異的にハイブリダイズする。 「ハイブリダイゼーション複合体」は、2つの1本鎖核酸配列の互いでの選択 的なハイブリダイゼーションにより形成された2重核酸配列を意味する。 「宿主細胞」は、分子(通常、核酸)を含み、そして特定の例においてそれを 発現するように操作される細胞を意味する。宿主細胞は、原核生物細胞(例えば 、E.coli)または真核生物細胞(例えば、酵母、昆虫、両生類、または哺乳動物 細胞)であり得る。 用語「抗体」はまた、抗体の抗原結合形態(例えば、Fab、F(ab)2)を含む。 用語「抗体」は、免疫グロブリン遺伝子(単数)もしくは免疫グロブリン遺伝子 (複数)により実質的にコードされるポリペプチドまたは分析物(抗原)に特異 的に結合およびそれを特異的に認識するそのフラグメントをいう。抗体は、例え ば、インタクトな免疫グロブリンまたは種々のペプチダーゼでの消化により生成 された多数の十分に特徴付けられたフラグメントとして存在する。従って、例え ば、ペプシンはヒンジ領域のジスルフィド結合下で抗体を消化して、Fab(これ 自体はジスルフィド結合によりVH-CHlに連結された軽鎖である)のダイマーであ る、F(ab)'2を生成する。F(ab)'2は、ヒンジ領域のジスルフィド結合を破壊し、 それによりF(ab)'2ダイマーをFab'モノマーに変換するために穏やかな条件下で 還元され得る。Fab'モノマーは、本質的にヒンジ領域部分を有するFabであり、 例えば、Paul(編)(1993)Fundamental Immunology,第3版,Raven Press,N.Y.を 参照のこと。種々の抗体フラグメントは、インタクトな抗体の消化に関して定義 され、当業者は、このようなフラグメントが、化学的にまたは組換えDNA方法論 を利用することによるかのいずれかで新規に合成され得ることを認識する。従っ て、本明細書中で使用する用語抗体は、抗体フラグメント(例えば、単鎖Fv)、 キメラ抗体(すなわち、異なる種に由来する定常領域および可変領域を含む)、 ヒト化抗体(すなわち、非ヒト供給源に由来する相補性決定領域(CDR)を含む )、およびヘテロ結合性抗体(例えば、二重特異性抗体)と機能的に等価である 。 「免疫学的に反応性の条件」は、特定のエピトープに対して作製された抗体が 、その抗体が実質的に全ての他のエピトープに結合するより検出可能的に大きな 程度でそのエピトープに結合するのを可能にする条件を意味する。免疫学的に反 応性の条件は、抗体結合反応の形式に依存し、そして代表的に免疫アッセイプロ トコルに使用される条件である。免疫アッセイ形式および条件の記載のために、 Ha rlowおよびLane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Pu blications,New Yorkを参照のこと。 「タンパク質に反応性の抗体」は、タンパク質が「抗体に特異的に免疫反応性 」であることを意味する。 タンパク質またはペプチドをいう場合、句「抗体に特異的に免疫反応性」また は「抗体に特異的に結合する」は、抗体と抗体の抗原結合部位により認識される エピトープを有するタンパク質との間の結合反応をいう。この結合反応は、タン パク質および他の生物製剤の異種集団の存在中の認識されるエピトープを有する タンパク質の存在の決定である。従って、示された免疫アッセイ条件下で、指定 された抗体は、認識されるエピトープを有するタンパク質に結合し、そしてあっ たとしても、サンプルに存在するエピトープを欠く他のタンパク質に検出可能的 により少ない程度で結合する。 このような条件下での抗体への特異的結合は、特定のタンパク質のその特異性 について選択される抗体を必要とし得る。例えば、配列番号2または4の312C2 に対して惹起された抗体は、その特定のタンパク質に特異的に免疫反応性であり 、そして他のタンパク質に特異的に免疫反応性でない抗体を得るために選択され 得る。免疫原として使用されるタンパク質は、天然のコンフォメーションであり 得るか、または(例えば、線状エピトープを提供するように)変性され得る。 種々の免疫アッセイ形式を使用して、特定のタンパク質に特異的に免疫反応性 の抗体を選択し得る。例えば、固相ELISA免疫アッセイを日常的に使用して、タ ンパク質に特異的に免疫反応性のモノクローナル抗体を選択する。特異的な免疫 反応性を決定するために使用され得る免疫アッセイ形式および条件の記載につい ては、HarlowおよびLane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring H arbor Publications,New Yorkを参照のこと。 「抗原」は、抗体が作製され、そして抗体が特異的に免疫反応性である、基質 を意味する。特定の抗原に免疫反応性の抗体は、インビボでまたは組換え法(例 えば、ファージまたは類似のベクター中の組換え抗体ライブラリーの選択)によ り作製され得る。例えば、Huseら(1989)Science 246:1275-1281;およびWardら( 1989)Nature 341:544-546;およびVaughanら(1996)Nature Biotechnology,14:3 09-314を参照のこと。 「トランスフェクトされた」は、核酸の真核生物細胞への導入を意味し、ここ で核酸は細胞ゲノム(すなわち、染色体、プラスミド、もしくはミトコンドリア DNA)へ組込まれるか、自律複製に変えられるか、または一過的に発現される( 例えば、トランスフェクトされたmRNA)かであり得る。トランスフェクションは 、インビボまたはエクスビボであり得る。「エクスビボ」は、細胞(単数または 複数)が得られるか、または細胞株が単離される生物の身体の外側を意味する。 好ましくは、エクスビボトランスフェクションに続いて、細胞を生物へ再注入し て戻す。対照的に、「インビボ」は、細胞が得られるか、または細胞株が単離さ れる生物の身体の内側を意味する。 用語「結合組成物」は、例えば、細胞接着対型様式または抗体-抗原相互作用 において、312C2に対する特異性を有して結合する分子をいう。これはまた、共 有結合または非共有結合のいずれかで、天然の生理学的に関連するタンパク質- タンパク質相互作用を含めて、312C2と特異的に会合する化合物(例えば、タン パク質)を含む。分子は、ポリマーまたは化学試薬であり得る。機能的アナログ は、構造的修飾を有する抗原であり得るか、または適切な結合決定基と相互作用 する分子形状を有する分子であり得る。化合物は、結合相互作用のアゴニストま たはアンタゴニストとして作用し得、例えば、Goodmanら(編)(1990)Goodman & Gilman's:The Pharmacological Bases of Therapeutics (第8版),Pergamon Pre ssを参照のこと。 実質的に純粋は、代表的に、タンパク質が、最初の供給源生物に会合される他 の夾雑タンパク質、核酸、または他の生物製剤を含まないことを意味する。純度 は、標準的な方法により、代表的に重量でアッセイされ得、そして普通少なくと も約40%純粋であり、一般的に少なくとも約50%純粋であり、しばしば少なくと も約60%純粋であり、代表的には少なくとも約80%純粋であり、好ましくは少な くとも約90%純粋であり、そして最も好ましい実施態様において、少なくとも約 95%純粋である。キャリアまたは賦形剤がしばしば添加される。 II.総論 本発明は、T細胞活性化の初期段階において見出された抗原である(例えば、 T細胞を活性化し得る)種々の哺乳動物タンパク質をコードする、アミノ酸配列 およびDNA配列を提供する。これらのタンパク質のうち、T細胞の増殖または分 化、特に生理学的効果を調整する(例えば、誘導または防止する)抗原である。 完全長抗原およびフラグメントまたはアンタゴニストは、抗原を発現する細胞の 生理学的調整に有用である。タンパク質はまた、タンパク質上の種々のエピトー プ(線状および高次構造の両方のエピトープ)に対する抗体を惹起するための抗 原(例えば、免疫原)として有用である。分子は、機能的T細胞またはNK細胞の 部分集合の定義に有用であり得る。 マウス312C2をコードするcDNAは、活性化プロT細胞cDNAライブラリーから単 離された。Kelnerら、(1994)Science 266:13995-1399を参照のこと。マウス312C 2 cDNAは、長さが約1073bpの範囲を含み、そしてI型膜貫通タンパク質をコード する11つの大きなオープンリーディングフレームを含んだ。構造的特性は、約 19アミノ酸のN末端リーダー配列、約153アミノ酸の細胞外領域、約25アミノ酸 の疎水性推定膜貫通(spanning)部分、および約50アミノ酸の推定細胞質ドメイ ンを含む。配列番号2を参照のこと。ヒトcDNAは、HY06と呼ばれるヒトアネルギ ーT細胞ライブラリーをプローブするためにマウスクローンを用いて単離された 。配列番号3および4を参照のこと。膜貫通領域は約アミノ酸155で始まり、そ して約アミノ酸185で終わり得る。 312C2は、多くのシステイン反復を有するTNFレセプターファミリーのメンバー に特徴的な構造モチーフを示す。例えば、CD40、OX40、TNFレセプター、NGFレセ プター、およびFASLレセプターと比較のこと。 本明細書中で使用する用語「マウス312C2」は、タンパク質状況で使用される 場合、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、またはこのよう なタンパク質の重要なフラグメント、またはマウスに由来する別の高度に相同な タンパク質を含むべきである。用語「ヒト312C2」は、タンパク質状況で使用さ れる場合、配列番号4に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質、またはこの ようなタンパク質の重要なフラグメント、またはヒトに由来する別の高度に相同 なタンパク質を含むべきである。 天然の抗原は、標的細胞において生物学的または生理学的応答を導く種々の生 化学的応答を媒介し得る。本明細書中で特徴付けられる実施態様はヒトおよびマ ウスに由来するが、他の種および組織特異的変異体が存在する。他の哺乳動物種 (例えば、霊長類および齧歯動物)におけるタンパク質のさらなる配列もまた利 用可能であるはずである。以下を参照のこと。以下の記載は、例示的な目的のた めに、マウスまたはヒトの312C2に関するが、他の種に由来する関連実施態様に 同様に適用可能である。 III.精製312C2 マウス312C2核酸配列は配列番号1に示され、マウス312C2アミノ酸配列は配列 番号2に示され、ヒト312C2核酸配列は配列番号3に示され、ヒト312C2アミノ酸 配列は配列番号4に示され、そして312C2配列の逆翻訳は配列番号5に示される (5'ATGは配列番号5において示されない)。アミノからカルボキシで提供され る、これらのアミノ酸配列は、このタンパク質と他のタンパク質との区別を可能 にする抗原についての配列情報を提供し、そして多くの変異体を例示することに おいて重要である。さらに、ペプチド配列は、このようなセグメントを認識する 抗体を作製するめのペプチド調製を可能にし、そしてヌクレオチド配列は、オリ ゴヌクレオチドプローブの調製を可能にする。この両方は、検出または単離(例 えば、このような配列をコードする遺伝子のクローニング)のためのストラテジ ーである。 マウス312C2ヌクレオチドおよび予測されるアミノ酸配列(特に、天然の境界 を通っておよそMetlからGly19まで及ぶ、予測されるリーダー配列および膜貫通 配列)は、細胞型にも依存して異なり得る。ポリアデニル化シグナルは、ヌクレ オチド1010位で生じる。ポリA尾部は、1034位で始まる。配列番号1および2を 参照のこと。 これらのタンパク質に対する抗体は、代表的に、高い親和性(例えば、少なく とも約100nM、通常約30nMを超える、好ましくは約10nMを超える、およびより好 ましくは約3nMを超える)で312C2に結合する。相同タンパク質は、マウス以外 の哺乳動物種(例えば、霊長類または齧歯動物)において見出される。非哺乳動 物種(例えば、鳥類または両生類)もまた、構造的または機能的に関連する遺伝 子およびタンパク質を有するはずである。 ポリペプチドまたはフラグメントの溶解性は、環境およびそのポリペプチドに 依存する。温度、電解質環境、ポリペプチドのサイズおよび分子特性、ならびに 溶媒の性質を包含する多くのパラメーターがポリペプチドの溶解性に影響を与え る。代表的には、ポリペプチドが使用される温度は約4℃〜約65℃の範囲である 。通常、使用温度は約18℃より高い。診断目的の場合、温度は、通常、室温付近 またはそれより暖かいが、アッセイにおける成分の変性温度より低い。治療目的 の場合、温度は通常、体温(代表的にはヒトおよびマウスについては約37℃)で あるが、一定の状況下では、温度はインサイチュまたはインビトロで上昇または 低下され得る。 ポリペプチドのサイズおよび構造は、一般的には、実質的に安定な状態にある べきであり、そして通常は、変性状態にあるべきではない。このポリペプチドは 、4次構造で他のポリペプチドと結合し得、例えば、溶解性を与えるか、あるい は天然の脂質二重層相互作用に近い様式で、脂質または界面活性剤と結合し得る 。 溶媒および電解質は通常、生物学的活性の保護のために使用されるタイプの生 物学的に適合する緩衝液であり、そして通常、生理学的水性溶媒に近い。通常、 溶媒は中性のpH、代表的には約5と10との間のpH、そして好ましくは約7.5のpH を有する。いくつかの場合、代表的には緩和な非変性界面活性剤(例えば、CHS( コレステリルヘミスクシネート)またはCHAPS(3-[3-コラミドプロピル)ジメチル アンモニオ]-1-プロパンスルホネート))か、またはタンパク質の構造的または 生理学的特性の有意な崩壊を避けるのに十分に低い濃度で、1つ以上の界面活性 剤が添加される。 A.物理的変異 本発明はまた、312C2のアミノ酸配列と実質的にアミノ酸配列同一性を有する タンパク質またはペプチドを包含する。変異には、種変異、多型性変異または対 立遺伝子変異が含まれる。 アミノ酸配列相同性、または配列同一性は、残基適合を最適化することにより (必要ならば、必要とされるギャップを導入することにより)決定される。また 、Needlehamら(1970)J.Mol.Biol 48:443-453;Sankoffら(1983)Time Warps,Str ing Edits,and Macromolecules:The Theory and Practice of Sequence Compari son の第1章、Addison-Wesley、Reading、MA;ならびにIntelliGenetics、Mounta in View、CA;およびthe University of Wisconsin Genetics Computer Group、M adison、WIからのソフトウェアパッケージを参照のこと。配列の同一性は、保存 的置換を適合と考える場合、変化する。保存的置換は、代表的には、以下の群内 での置換を包含する:グリシン、アラニン;バリン、イソロイシン、ロイシン; アスパラギン酸、グルタミン酸;アスパラギン、グルタミン;セリン、スレオニ ン;リジン、アルギニン;およびフェニルアラニン、チロシン。相同なアミノ酸 配列は、代表的には各々それぞれのタンパク質配列における天然の多型性もしく は対立遺伝子変異体(varvation)および種間変異体を包含することが意図される 。代表的な相同タンパク質またはペプチドは、312C2のアミノ酸配列と、25〜100 %の同一性(ギャップが導入され得る場合)から50〜100%の同一性(保存的置換が 含まれる場合)を有する。同一性の尺度は少なくとも約35%、一般的には少なく とも約40%、しばしば少なくとも約50%、代表的には少なくとも約60%、通常少 なくとも約70%、好ましくは少なくとも約80%、そしてより好ましくは少なくと も約90%である。 単離された312C2 DNAは、ヌクレオチド置換、ヌクレオチド欠失、ヌクレオチ ド挿入、およびヌクレオチド範囲の反転(inversion)により容易に改変され得る 。これらの改変は、これらの抗原、それらの誘導体、または類似の生理学的活性 、免疫原性活性、抗原性活性、もしくは他の機能的活性を有するタンパク質をコ ードする新規のDNA配列を生じる。これらの改変された配列は変異抗原を生成す るため、または発現を増強するために用いられ得る。増強された発現は、遺伝子 増幅、転写の増加、翻訳の増加、および他の機構を含み得る。「変異312C2」は 、他の点では上記の312C2の配列同一性の定義に該当するが、欠失、置換、また は挿入のいずれによるかにかかわらず、天然において通常見出される312C2のア ミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を有するポリペプチドを包含する。これは一 般的に、配列番号2の配列を有するタンパク質と有意な同一性を有し、かつこれ ら の配列と種々の生物学的な活性(例えば、抗原性活性または免疫原性活性)を共有 するタンパク質を包含し、そして好ましい実施態様においては、全長を開示され た配列のほとんどを含む。短縮型もまた有用であるが、代表的には全長配列が好 ましい、同様に天然の供給源から見い出される遺伝子またはタンパク質が最も望 ましい。同様の概念が、異なる312C2タンパク質、特に種々の温血動物(例えば、 哺乳動物および鳥類)に見出される312C2タンパク質に適用される。これらの記載 は、一般的には、すべての312C2タンパク質を包含することを意味し、詳細に論 じられる特定のヒトまたはマウスの実施態様に限定されない。 312C2変異誘発はまた、アミノ酸挿入または欠失を作成することにより行われ 得る。置換、欠失、挿入、または任意の組合せが作成されて、最終構築物に到達 し得る。挿入には、アミノ末端またはカルボキシ末端の融合が含まれる。ランダ ムな変異誘発を標的コドンで行い得、次いで発現された変異体を所望の活性につ いてスクリーニングし得る。公知の配列を有するDNA中の予め決定された部位に 置換変異を作成するための方法(例えば、M13プライマー変異誘発またはポリメ ラーゼ連鎖反応(PCR)技術による)は、当該分野において周知である。例えば、S ambrookら(1989);Ausubelら(1987および追補);およびKunkelら(1987)Methods in Enzymol. 154:367-382を参照のこと。 本発明はまた、組換えタンパク質(例えば、これらのタンパク質由来のセグメ ントを使用する異種融合タンパク質)を提供する。異種融合タンパク質は、天然 には同じ様式で通常融合されないタンパク質またはセグメントの融合物である。 同様の概念が異種核酸配列に適用される。 さらに、新たな構築物が、他のタンパク質由来の類似の機能的ドメインを組み 合わせることにより作成され得る。例えば、標的結合セグメントまたは他のセグ メントは、異なる新たな融合ポリペプチドまたはフラグメントの間で「交換」さ れ得る。例えば、Cunninghamら(1989)Science 243:1330-1336;およびO'Dowdら( 1988)J.Biol.Chem 263:15985-15992を参照のこと。 BeaucageおよびCarruthers(1981)Tetra.Letts.22:1859-1862により記載される ホスホラミダイト法は、適切な合成DNAフラグメントを生成する。相補鎖を合成 し、そして適切な条件下で鎖を一緒にアニーリングするか、または適切なプライ マー配列とともにDNAポリメラーゼを用いて相補鎖を付加するか(例えばPCR技術) のいずれかにより、二本鎖フラグメントがしばしば得られる。 B.機能的変異 312C2に対する生理学的応答のブロッキングは、その結合パートナーに対する この抗原の結合阻害(例えば、それ自身とは別の、おそらく競合的阻害を介して) から生じ得る。従って、本発明のインビトロアッセイは、単離されたタンパク質 、組換え膜結合312C2を発現する細胞由来の膜、これらのタンパク質の抗原結合 セグメントを含有する可溶性フラグメント、または固相基質に接着するフラグメ ントをしばしば使用する。これらのアッセイはまた、結合セグメントの変異およ び改変、または抗原の変異および改変(例えば、312C2アナログ)のいずれかの効 果の診断的測定を可能にする。 本発明はまた、競合的薬物スクリーニングアッセイの使用を意図し、例えばこ こで、抗原または結合フラグメントに対する中和抗体が、タンパク質(例えば、 天然のタンパク質配列)の結合に関して試験化合物と競合する。 312C2抗原の「誘導体」には、天然に存在する形態由来のアミノ酸配列変異体、 グリコシル化変異、および他の化学的部分との共有結合体または凝集結合体が含 まれる。共有結合誘導体は、例えば、標準的な手段によって、312C2アミノ酸側 鎖において、あるいはN末端またはC末端で見出される基に官能性を結合するこ とにより調製され得る。例えば、LundbladおよびNoyes(1988)Chemical Reagents for Protein Modification ,1-2巻,CRC Press,Inc.、Boca Raton,FL;Hugli( 編)(1989)Techniques in Protein Chemistry,Academic Press,San Diego,CA ;およびWong(1991)Chemistry of Protein Conjugation and Cross Linking,CRC Press,Boca Raton,FLを参照のこと。 詳細には、例えば合成およびプロセシングの間、またはさらなるプロセシング 工程での、ポリペプチドのグリコシル化パターンを改変することによってなされ るグリコシル化の変化が含まれる。例えば、Elbein(1987)Ann .Rev.Biochem.5 6:497-534を参照のこと。リン酸化されたアミノ酸残基(例えば、ホスホチロシン 、ホスホセリン、またはホスホスレオニン)を含む、他の小さな改変を有する 同じ一次アミノ酸配列を有するペプチドの型もまた含まれる。 312C2と他の相同タンパク質または異種タンパク質との間の融合ポリペプチド もまた提供される。多くのサイトカインレセプターまたは他の表面タンパク質は 、多量体(例えば、ホモニ量体の存在)であり、そして反復構築物は、タンパク 質加水分解切断に対する感受性の減少を含む種々の利点を有し得る。代表的な例 は、融合されたリガンドの存在または位置が容易に決定され得るような、レポー ターポリペプチド(例えば、ルシフェラーゼ)とタンパク質のセグメントまたはド メイン(例えば、レセプター結合セグメント)との融合体である。例えば、Dullら 、米国特許第4,859,609号を参照のこと。他の遺伝子融合パートナーには、細菌 のβガラクトシダーゼ、trpE、プロテインA、βラクタマーゼ、αアミラーゼ、 アルコールデヒドロゲナーゼ、酵母α接合因子、および検出タグまたは精製タグ (例えば、His6配列のFLAG配列)が含まれる。例えば、Godowskiら、(1988)Scie nce 241:812-816を参照のこと。 融合タンパク質は、代表的には、組換え核酸法、または合成ポリペプチド法の いずれかにより作製される。核酸操作および発現の技術は、一般には、例えば、 Sambrookら(1989)Molecular Cloning:A Laboratory Manual(第2版),1-3巻,Co ld Spring Harbor Laboratory;およびAusubelら(編)(1993)Current Protocol s in Molecular Biology ,Greene and Wiley,NYに記載される。ポリペプチド合 成の技術は、例えば、Merrifield(1963)J.Amer.Chem.Soc 85:2149-2156;Merr ifield(1986)Science 232:341-347;Athertonら(1989)SolidPhase Peptide Syn thesis:A Practical Approach ,IRL Press,Oxford;およびGrant(1992)Synth etic Peptides:A User's Guide ,W.H.Freeman,NYに記載される。 本発明はまた、アミノ酸配列またはグリコシル化における変異体以外の312C2 の誘導体の使用を意図する。このような誘導体は、化学部分との共有結合または 凝集結合を含み得る。共有結合誘導体または凝集誘導体は免疫原として、イムノ アッセイにおける試薬として、または、例えば、結合パートナー(例えば、他の 抗原)のアフィニティー精製のための精製方法における試薬として有用である。 抗312C2抗体または代替の結合組成物のアッセイまたは精製の際の使用のため、3 12C2は、当該分野で周知の方法によって、臭化シアン活性化SEPHAROSEのような 固体支持体に共有結合させることにより固定化され得るか、あるいはグルタルア ルデヒド架橋を用いて、またはそれを用いずにポリオレフィン表面上へ吸着され 得る。312C2はまた、例えば、診断アッセイに使用するために検出可能な基で標 識され得る。312C2の精製は、固定化された抗体または相補的な結合パートナー により達成され得る。 本発明の可溶化312C2またはフラグメントは、抗原またはそのフラグメントに 対する結合に特異的な抗血清または抗体の生成のための免疫原として使用され得 る。精製された抗原は、天然の抗体(例えば、Fab、Fab'、F(ab)2など)の抗原 結合フラグメントを含むモノクローナル抗体または抗原結合フラグメントをスク リーニングするために使用され得る。精製された312C2はまた、抗原または抗原 を含む細胞フラグメントの上昇レベルの存在(これらの両方が、異常な状態また は特定の生理学的状態または疾患状態の診断症状であり得る)に応答して産生さ れる抗体を検出するための試薬として、使用され得る。本発明は、配列番号1に 示されるヌクレオチド配列によりコードされるアミノ酸配列、またはこれらを含 むタンパク質のフラグメントに対して惹起される抗体を意図する。詳細には、本 発明は、脂質二重層の外部(細胞外または細胞内の両方)に位置すると予測され る特定のフラグメントに結合親和性を有するか、あるいはこのフラグメントに対 して惹起される抗体を意図する。 本発明は、さらなる近密に関連した種の変異の単離を意図する。サザンブロッ ト分析およびノーザンブロット分析により、類似の遺伝実体(entity)が他の哺乳 動物に存在することが立証されるはずである。312C2は、種の変異(例えば、齧歯 目、ウサギ目、食肉目、偶蹄目、奇蹄目、および霊長目の動物)において広範囲 に存在するようである。 本発明はまた、構造、発現、および機能における相違性および類似性の両方を 示す一群の関連する抗原を単離する手段を提供する。この分子の多くの生理学的 効果の解明は、それらのさらなる別個の種変異の単離および特徴付けによって、 大きく加速される。詳細には、本発明は、異なる種においてさらなる相同な遺伝 実体を同定するために有用なプローブを提供する。 単離された遺伝子は、対応する312C2の発現を欠く細胞(例えば、対応する抗原 を欠き、そしてネガティブバックグランド活性を示す種タイプまたは細胞のいず れか)の形質転換を可能にする。これは、形質転換されないコントロール細胞に 比較して312C2の機能の分析を可能にするはずである。 これらの抗原によって媒介される種々の活性化機能または分化機能をもたらす 重要な構造エレメントの詳細な分析は、特に関連したクラスのメンバーの比較に おいて、現代の分子生物学の標準的な技術を使用して可能である。例えば、Cunn inghamら(1989)Science 243:1339-1336に記載のホモローグスキャニング変異誘 発技術(homolog-scanning mutagenesis technique);およびO'Dowdら(1988)J.Bi ol.Chem 263:15985-15992において使用されるアプローチ;およびLechleiterら (1990)EMBO J 9:4381-4390を参照のこと。 細胞内機能は、おそらく通常サイトゾルに接近し易い抗原のセグメントを包含 する。しかし、タンパク質インターナリゼーションは、一定の環境下で生じ得、 そして細胞内成分と「細胞外」セグメントの間の相互作用が存在し得る。312C2 と他の細胞内成分との相互作用の特異的セグメントは、変異誘発または直接的な 生化学的手段(例えば、架橋法またはアフィニティー法)により同定され得る。 結晶学的方法または他の物理的方法による構造解析もまた適用可能である。シグ ナル伝達の機構のさらなる研究には、アフィニティー方法により、または遺伝子 的手段(例えば、変異体の相補性分析)により単離可能であり得る、結合される 成分の研究が含まれる。 312C2の発現および制御のさらなる研究が遂行される。抗原に付随する制御エ レメントは、ディファレンシャルな(differential)発現パターン、生理学的発 現パターン、発生的発現パターン、組織特異的発現パターン、または他の発現パ ターンを示すべきである。上流または下流の遺伝子領域(例えば、制御エレメン ト)は重要である。特に、生理学的変異体または発生的変異体(例えば、マウス 抗原の複数のオルタナティブにプロセシングされた形態)が見出されている。例 えば、配列番号1参照。したがって、メッセージのディファレンシャルなスプラ イシングは、抗原の膜結合形態、可溶性形態、および抗原の改変型の組合せを導 き得る。 ヒト312C2を用いて、6個のオルタナティブプロセシングを受けた形熊が単離 された。クローンA8は312C2の短縮形態で、膜貫通ドメインの直後の7アミノ酸 を欠失している。配列番号6を参照のこと。クローンA5は、最初の105アミノ酸 について312C2と同一である。この多様性は、スプライシングされていないイン トロンに起因し得ると考えられる。配列番号7を参照のこと。クローンG10は、 最初の202アミノ酸について312C2と同一であるが、次いで、膜貫通ドメインの後 の11アミノ酸が異なり、そして細胞内ドメインにおいて76アミノ酸より長い。G1 0の細胞内ドメインは、死ドメインは含有していない。配列番号8を参照のこと 。 抗原の構造的研究は、新しい抗原、特に分子上にアゴニスト特性またはアンタ ゴニスト特性を示すアナログの設計を導く。これは、所望の範囲の活性を示す抗 原を単離するための、以前に記載のスクリーニング法と組み合わされ得る。 IV.抗体 抗体は、天然に存在する形態および組換え形態の両方の、種々の312C2(種変異 体または対立遺伝子変異体を含む)およびそのフラグメントに対して惹起され得 る。さらに、抗体は、活性形態または不活性形態(天然型または変性型を含む) のいずれかの312C2に対して惹起され得る。抗イディオタイプ抗体もまた意図さ れる。 抗原の予め決定されたフラグメントに対する抗体(結合フラグメントおよび単 鎖型を含む)は、このフラグメントと免疫原性タンパク質との結合体で動物を免 疫することによって惹起され得る。モノクローナル抗体は、所望の抗体を分泌す る細胞から調製される。これらの抗体は、正常312C2または欠損312C2への結合に ついてスクリーニングされ得るか、またはアゴニスト活性またはアンタゴニスト 活性(例えば、抗原またはその結合パートナーにより媒介される)についてスクリ ーニングされ得る。抗体は、アゴニスト的またはアンタゴニスト的(例えば、リ ガンド結合を立体的にブロックすることによる)であり得る。これらのモノクロ ーナル抗体は、通常、少なくとも約1mM、より通常には少なくとも約300μM、代 表的には少なくとも約100μM、より代表的には少なくとも約30μM、好ましく は少なくとも約10μM、そしてより好ましくは少なくとも約3μMまたはより良 好なKDで結合する。 本発明の抗体はまた、診断適用に有用であり得る。捕捉または非中和抗体とし て、これらの抗体は、パートナーによる結合を阻害することなく、抗原に結合す る能力についてスクリーニングされ得る。中和抗体として、これらの抗体は、競 合的結合アッセイにおいて有用であり得る。これらの抗体は、312C2タンパク質 またはその結合パートナーを検出または定量することにおいてもまた有用である 。例えば、Chan(編)(1987)Immunology:A Practical Guide Academic Press,Orla ndo,FLA;PriceおよびNewman(編)(1991)Principles and Practice of Immunoass ay Stockton Press,NY;ならびにNgo(編)(1988)Nonisotopic Immunoassay Plen um Press,NYを参照のこと。交差吸収または他の試験は、種々の範囲の特異性( 例えば、独特のまたは共有される種特異性)を示す抗体を同定する。 さらに、本発明の抗体(抗原結合フラグメントを含む)は、抗原に結合し、そ して機能的結合を阻害するかまたは結合パートナーの生物学的応答を誘起する能 力を阻害する、強力なアンタゴニストであり得る。それらはまた、非中和抗体と して有用であり得、そして毒素または放射性核種と結合され得、その結果抗体が 抗原に結合した場合に、(例えば、その表面上で)それを発現する細胞が傷害さ れる。さらに、これらの抗体は、リンカーにより直接的または間接的にのいずれ かで、薬物またはその他の治療的物質に結合され得、そして薬物標的化をもたら し得る。 抗原フラグメントは、免疫原として使用されるべきポリペプチドに融合または 共有結合されるように、他の物質、特にポリペプチドに結合され得る。抗原およ びそのフラグメントは、キーホールリンペットヘモシアニン、ウシ血清アルブミ ン、破傷風トキソイドなどの様々な免疫原に融合されるかまたは共有結合され得 る。ポリクローナル抗血清の調製方法の記載については、Microbiology,Hoeber Medical Division,HarperおよびRow,1969;Landsteiner(1962)Specificity of Serological Reactions,Dover Publications,New York;Williamsら(196 7)Methods in Immunology and Immunochemistry,第1巻,Academic Press,Ne w York;ならびに、HarlowおよびLane(1988)Antibodies;A Laboratory Manual ,CSH Press,NYを参照のこと。 いくつかの例において、マウス、齧歯目、霊長目、ヒトなどの種々の哺乳動物 宿主由来のモノクローナル抗体を調製することが望ましい。このようなモノクロ ール抗体を調製するための技術の記載は、例えば、Stitesら(編)、Basic and Cl inical Immunology (第4版),Lange Medical Publications,Los Altos,CA, およびそこで引用される参考文献;HarlowおよびLane(1988)Antibodies:A Lab oratory Manual ,CSH Press;Goding(1986)Monoclonal Antibodies:Principle s and Practice (第2版),Academic Press,New York;ならびに特にKohlerおよ びMilstein(1975)Nature 256:495-497(これは、モノクローナル抗体を生成す る1つの方法を考察する)に見い出され得る。 他の適切な技術は、リンパ球を抗原性ポリペプチドに対してインビトロで曝露 すること、あるいはファージまたは同様なベクター中の抗体ライブラリーの選択 を包含する。Huseら(1989)「λファージ中の免疫グロブリンレパートリーの大組 み合わせライブラリーの生成」Science 246:1275-1281;およびWardら(1989)Nat ure 341:544-546を参照のこと。本発明のポリペプチドおよび抗体は、改変を有 してまたは有さないで使用され得、改変はキメラ抗体またはヒト化抗体を含む。 しばしば、ポリペプチドおよび抗体は、共有または非共有のいずれかで、検出可 能なシグナルを提供する物質と結合することにより標識される。広範な標識およ び結合技術が公知であり、科学文献および特許文献の両方において広く報告され ている。適切な標識は、放射性核種、酵素、基質、補因子、インヒビター、蛍光 部分、化学発光部分、磁性粒子などを含む。このような標識の使用を教示する特 許は、米国特許第3,817,837号;第3,850,752号;第3,939,350号;第3,996,345号 ;第4,277,437号;第4,275,149号;および第4,366,241号を含む。また、組換え 免疫グロブリンが産生され得る(Cabilly、米国特許第4,816,567号;Mooreら、米 国特許第4,642,334号;およびQueenら、(1989)Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 86: 10029-10033を参照のこと)。 本発明の抗体はまた、タンパク質を単離することにおいて、アフィニティーク ロマトグラフィーのために使用され得る。抗体が固体支持体に結合されているカ ラムが調製され得る。例えば、Wilchekら(1984)Meth.Enzymol.104:3-55を参照の こと。 各312C2に対して惹起される抗体はまた、抗イディオタイプ抗体を惹起するた めに有用である。これらは、それぞれの抗原の発現に関連する種々の免疫学的症 状を検出または診断することにおいて有用である。 V.核酸 記載されたペプチド配列および関連試薬は、例えば天然供給源由来の312C2を コードするDNAクローンを検出、単離、または同定するのに有用である。代表的 には、それは、哺乳動物由来の遺伝子を単離するのに有用であり、そして同様の 手順が、他の種(例えば、鳥類および哺乳動物のような温血動物)由来の遺伝子 を単離するために適用される。クロスハイブリダイゼーションは、他の種由来の 312C2の単離を可能にする。多くの異なるアプローチが、適切な核酸クローンを うまく単離するのに利用可能であるはずである。 精製タンパク質または規定されたペプチドは、上記のように、標準方法により 抗体を生成するために有用である。合成ペプチドまたは精製タンパク質は、免疫 系に提供され、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体を生成し得る。例 えば、Coligan(1991)Current Protocols in Immunology Wiley/Greene;なら びにHarlowおよびLane(1989)Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Pressを参照のこと。あるいは、312C2は、特異的結合試薬として用いら れ得、そして抗体が用いられる場合と全く同様に、その結合特異性が利用され得 る。 例えば、特異的結合組成物は、312C2を発現する細胞株から作製される発現ラ イブラリーのスクリーニングのために用いられ得る。スクリーニングは、表面に 発現される抗原の標準的染色であり得、またはパンニングにより得る。細胞内発 現のスクリーニングはまた、種々の染色または免疫蛍光法手順により行われ得る 。結合組成物は、このタンパク質を発現する細胞をアフィニティー精製または選 別(sort out)するために用いられ得る。 ペプチドセグメントはまた、ライブラリーをスクリーンする適切なオリゴヌク レオチドを予測するのに用いられ得る。遺伝子コードは、スクリーニングのため のプローブとして有用な適切なオリゴヌクレオチドを選択するのに用いられ得る 。例えば、配列番号1または3を参照のこと。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技 術 と組み合わせて、合成オリゴヌクレオチドは、ライブラリーからの正しいクロー ンを選択するのに有用である。相補的配列もまた、プローブ、プライマー、また はアンチセンス鎖として用いられる。推定細胞外ドメインの同定に基づいて、種 々のフラグメントは、例えば、アンカーされたベクターまたはポリA相補的PCR 技術あるいは他のペプチドの相補的DNAと合わせて、特に有用であるはずである 。 本発明は、生物学的に活性な対応する312C2ポリペプチドをコードする単離さ れたDNAまたはフラグメントの使用を意図している。さらに、本発明は、適切な 条件下で本明細書中に記載されるDNA配列とハイブリダイズし得る、生物学的に 活性なタンパク質またはポリペプチドをコードする単離されたDNAまたは組換えD NAをカバーする。この生物学的に活性なタンパク質またはポリペプチドは、イン タクトな抗原、またはフラグメントであり得、そして、例えば、配列番号1に開 示されるアミノ酸配列を有する。さらに、本発明は、単離されたDNAまたは組換 えDNA、あるいはそのフラグメントの使用をカバーする。ここで、これらのDNAは 、312C2に相同なタンパク質をコードするか、または312C2をコードするcDNAをプ ローブとして用いて単離された。単離されたDNAは、5’および3’に隣接する 、それぞれの調節配列(例えば、プロモーター、エンハンサー、ポリA付加シグ ナルおよびその他)を有し得る。 「単離された」核酸は、本来(native)の配列に天然に付随する他の成分(例え ば、起源の種由来のリボソーム、ポリメラーゼ、および/または隣接するゲノム 配列)から実質的に分離された核酸(例えば、RNA、DNA、または混合ポリマー)で ある。この用語は、その天然に生じる環境から取り出された核酸配列を包含し、 そして組換えまたはクローン化DNA単離物、および化学的に合成されるアナログ または異種系により生物学的に合成されるアナログを包含する。実質的に純粋な 分子は、単離された形態の分子を包含する。一般に、核酸は、ベクター中に存在 するか、または約50kb未満、通常約30kb未満、代表的には約10kb未満、そして好 ましくは約6kb未満のフラグメントである。 単離された核酸は、一般に、分子の均質な組成物であるが、しかしいくつかの 実施態様においては、少しの不均質性を含む。代表的には、この不均質性は、ポ リマー末端、または所望の生物学的な機能または活性に重要ではない部分に見出 される。 「組換え」核酸は、その生成方法またはその構造のいずれかにより定義される 。その生成方法については(例えば、あるプロセスにより作製された産物)、そ のプロセスは、組換え核酸技術(例えば、ヌクレオチド配列におけるヒトの介入 (代表的には、選択または生成)を含む)の使用である。あるいは、組換え核酸 は、天然には互いに隣接していない2つのフラグメントの融合を含む配列を生成 することにより作製される核酸であり得るが、しかし天然の産物(例えば、天然 に生じる変異体)を除外することを意味する。したがって、任意の合成オリゴヌ クレオチドプロセスを使用して誘導される配列を含む核酸のように、例えば、任 意の天然に生じないベクターで細胞を形質転換することにより作製された産物が 包含される。このようなことは、代表的には、配列認識部位を導入または除去し て、コドンを、同じアミノ酸または保存アミノ酸をコードする縮重コドンで置換 するためにしばしば行われる。 あるいは、所望の機能の核酸セグメント同士を結合し、一般的に入手可能な天 然形態では見出されない、機能の所望の組み合わせを含む単一の遺伝子物質(ent ity)を生成することが行われる。制限酵素認識部位は、しばしばこのような人工 的な操作の標的であるが、しかし他の部位特異的標的(例えば、プロモーター、D NA複製部位、調節配列、制御配列または他の有用な特徴)が設計により取り込ま れ得る。同様の概念が、組換え(例えば、融合)ポリペプチドについて意図される 。これらの抗原のフラグメントに類似するポリペプチドを、遺伝コードの縮重に よりコードする合成核酸、および種々の異なる種変異体に由来する配列の融合物 が、特に包含される。 核酸の記載において有意な「フラグメント」は、少なくとも約17ヌクレオチド 、一般的には少なくとも約22ヌクレオチド、普通少なくとも約29ヌクレオチド、 さらにしばしば少なくとも約35ヌクレオチド、代表的には少なくとも約41ヌクレ オチド、通常は少なくとも約47ヌクレオチド、好ましくは少なくとも約55ヌクレ オチド、そして特に好ましい実施態様においては少なくとも約60以上のヌクレオ チドの連続セグメントである。 312C2タンパク質をコードするDNAは、関連するかまたは相同なタンパク質をコ ードする遺伝子、mRNA、およびcDNA種、ならびに異なる種由来の相同なタンパク 質をコードするDNAを同定するのに特に有用である。霊長類、齧歯類、および鳥 類を含む他の種においてホモログが存在すると見込まれる。種々の312C2タンパ ク質が相同であるはずであり、そして本明細書中に含まれる。しかし、この抗原 とより遠い進化的関係を有するタンパク質でさえ、これらが十分に相同である場 合には、これらの配列を用いて適切な条件下で容易に単離され得る。霊長類312C 2タンパク質を特に目的とする。 ゲノム配列(例えば、イントロンを含む)由来の組換えクローンは、トランスジ ェニック研究(例えば、トランスジェニック細胞および生物を包含する)ならびに 遺伝子治療に有用である。例えば、Goodnow(1992)「Transgenic Animals」Roitt (編)Encyclopedia of Immunology,Academic Press、San Diego、pp.1502-1504; Travis(1992)Science 256:1392-1394;Kuhnら(1991)Science 254:707-710;Cape cchi(1989)Science 244:1288;Robertson(1987)(編)Teratocarcinomas and Em bryonic Stem Cells:A Practical Approach ,IRL Press、Oxford;およびRosenb erg(1992)J.Clinical Oncology 10:180-199を参照のこと。 核酸配列比較についての実質的な相同性は、比較した場合に、セグメントまた はそれらの相補鎖が、適切なヌクレオチド挿入または欠失を伴って最適にアライ ンされる場合、少なくとも約50%のヌクレオチド、一般には少なくとも約58%、 普通少なくとも約65%、しばしば少なくとも約71%、代表的には少なくとも約77 %、通常少なくとも約85%、好ましくは少なくとも約95〜約98%以上、そして特 定の実施態様においては、約99%以上程度の高さのヌクレオチドで同一であるこ とを意味する。あるいは、セグメントが、選択的なハイブリダイゼーション条件 下で、鎖またはその相補物に、代表的には、例えば、配列番号1の312C2の配列 を使用して、ハイブリダイズする場合、実質的な相同性が存在する。代表的には 、選択的ハイブリダイゼーションは、少なくとも約30ヌクレオチドの領域(stret ch)にわたって少なくとも約55%相同、好ましくは約25ヌクレオチドの領域にわ たって少なくとも約75%、そして最も好ましくは約20ヌクレオチドにわたって少 なくとも約90%の相同性が存在する場合に起こる。Kanehisa(1984)Nuc.Acids Res. 12:203-213を参照のこと。相同性比較の長さは、記載されるように、より長 い領域 にわたり得、そして特定の実施態様においては、少なくとも約17ヌクレオチド、 通常少なくとも約28ヌクレオチド、代表的には少なくとも約40ヌクレオチド、そ して好ましくは少なくとも約75〜100以上のヌクレオチドの領域にわたる。 ハイブリダイゼーションについての相同性を言う場合、ストリンジェントな条 件は、塩、温度、有機溶媒、および他のパラメーター(代表的にはハイブリダイ ゼーション反応において制御される)のストリンジェントな組合わされた条件で ある。ストリンジェントな温度条件は、約30℃を超過する、通常は約37℃を超過 する、代表的には約55℃を超過する、好ましくは約70℃を超過する温度を通常包 含する。ストリジェントな塩条件は、普通約1000mM未満、通常約400mM未満、代 表的には約250mM未満、好ましくは約150mM未満である。しかし、パラメーターの 組合わせは、どの一つのパラメーターの度合よりもはるかに重要である。例えば 、WetmurおよびDavidson(1968)J.Mol.Biol.31:349-370を参照のこと。 他の哺乳動物種由来の312C2は、近縁の種の種間ハイブリダイゼーション(cros s-species hybridization)によりクローン化および単離され得る。遠縁の種間で は、相同性は比較的低くあり得、したがって比較的近縁の種のハイブリダイゼー ションが得策である(advisable)。あるいは、より低い種特異性を示す抗体調製 物の調製が、発現クローニングアプローチにおいて有用であり得る。 VI.312C2;模擬体の作製 312C2またはそのフラグメントをコードするDNAは、化学的合成、cDNAライブラ リーのスクリーニング、または広範な種々の細胞株または組織サンプルから調製 されたゲノムライブラリーのスクリーニングにより得られ得る。例えば、Okayam aおよびBerg(1982)Mol.Cell.Biol.2:161-170;GublerおよびHoffman(1983)Gene2 5:263-269;およびGlover(編)(1984)DNA Cloning:A Practical Approach,IRLP ress,Oxfordを参照のこと。あるいは、本明細書中に提供される配列は、有用なP CRプライマーを提供するか、または312C2(天然に存在する実施態様を含む)を コードする適切な遺伝子の合成または他の調製を可能にする。 このDNAは、次に例えばポリクローナルまたはモノクローナル抗体を作成する ために使用され得る完全長の312C2またはフラグメントの合成のために;結合研 究のために;改変分子の構築および発現のために;および構造/機能研究のため に広範な種々の宿主細胞で発現され得る。 本明細書で使用されるベクターは、プラスミド、ウイルス、バクテリオファー ジ、組み込み可能DNAフラグメント、およびDNAフラグメントの宿主ゲノムへの組 み込みを可能にする他のビヒクルを包含する。例えば、Pouwelsら、(1985および 補遺)Cloning Vectors:A Laboratory Manual、Elsevier、N.Y.;およびRodrigue zら、(1988)(編)Vectors:A Survey of Molecular Cloning Vectors and Their U ses 、Buttersworth、Boston、MAを参照のこと。 本発明の目的のために、DNA配列は、それらが互いに機能的に関連する場合、 作動可能に連結される。例えば、プレ配列(presequence)または分泌リーダーのD NAは、それがプレタンパク質として発現されるか、あるいはポリペプチドを細胞 膜に指向させることまたはポリペプチドの分泌に関与する場合には、そのペプチ ドに作動可能に連結される。プロモーターは、それがポリペプチドの転写を制御 する場合、コード配列に作動可能に連結される;リボソーム結合部位は、それが 翻訳を可能にするように置かれる場合、コード配列に作動可能に連結される。通 常、作動可能に連結されるとは、隣接し、そしてリーディングフレーム内にある ことを意味する。しかし、リプレッサー遺伝子のような特定の遺伝子エレメント は、隣接して連結しないが、それでもやはりオペレーター配列(これは、次には 発現を制御する)に結合する。例えば、Rodriguezら,第10章,205-236ページ;Bal basおよびBolivar(1990)Methods in Enzymology 185:14-37;ならびにAusubel(1993)Current Protocols in Molecular Biology ,GreeneおよびWiley,NY参照。 適切な発現ベクターの代表的な例は、pCDNA1;pCD(Okayamaら、(1985)Mol.Cel l Biol 5:1136-1142参照);pMClneo Poly-A(Thomasら、(1987)Cell 51:503-512 参照);およびpAC373またはpAC 610のようなバキュロウイルスベクターを包含す る。例えば、Miller(1988)Ann.Rev.Microbiol.42:177-199参照。 特定のまたは規定されたグリコシル化パターンを提供するシステムにおいて31 2C2ポリペプチドを発現することがしばしば望ましい。例えば、LuckowおよびSum mers(1988)Bio/Technology6:47-55;およびKaufman(1990)Meth.Enzymol.185:487 -511参照。 312C2またはそのフラグメントは、細胞膜にホスファチジルイノシトール(PI) を結合するように操作され得るが、ホスファチジルイノシトール切断酵素(例え ば、ホスファチジルイノシトールホスホリパーゼC)を用いる処理により膜から 除去され得る。これは抗原を生物学的に活性な形態で放出し、そしてタンパク質 化学の標準的な手順による精製を可能にする。例えば、Low(l989)Biochim.Bioph ys.Acta 988:427-454;Tseら、(1985)Science 230:1003-1008;およびBrunnerら 、(1991)J.Cell Biol.114:1275-1283を参照のこと。 312C2が特徴づけられたため、そのフラグメントまたは誘導体はペプチド合成 のための従来のプロセスにより調製され得る。これらは、StewartおよびYoung(1 984)Solid Phase Peptide Synthesis、Pierce Chemical Co.、Rockford、IL;Bo danszkyおよびBodanszky(1984)The Practice of Peptide Synthesis、 Springer -Verlag、New York;Bodanszky(1984)The Principles of Peptide Synthesis、S pringer-Verlag、New York;ならびにVillafranca(編)(1991)Techniques in P rotein Chemistry II ,Academic Press,San Diego,CAに記載されるようなプロセ スを包含する。 VII.用途 本発明は、本明細書の別の箇所(例えば、T細胞媒介状態に関する一般的な記 載において、または下記の診断のためのキットの記載において)に記載されるよ うな診断適用において用途を見い出す試薬を提供する。 本発明はまた、重要な治療価値を有する試薬を提供する。312C2(天然に存在 する312C2、または組換え312C2)、そのフラグメント、およびそれらに対する抗 体、さらに312C2に対して結合親和性を有すると同定される化合物は、異常な増 殖(例えば、ガン状態)、または変性(degenerative)状態を含む異常な生理状態ま たは発生状態に関連する状態の処置において有用であるべきである。特に、リン パ球の発生の調節は、本明細書が提供する組成物を使用する適切な治療処置によ って達成され得る。例えば、312C2による異常な発現または異常なシグナル伝達 に関連する疾患または異常は、その抗原のアゴニストまたはアンタゴニストの有 望な標的であるはずである。抗原は、造血細胞(例えば、リンパ球)の調節また は発生において役割を果たし、その造血細胞は、免疫応答(自己免疫障害)に影 響を与える。 特に、抗原は、同時刺激シグナルをT細胞活性化に提供するようであることが 証明されている。したがって、312C2は、他の細胞型とのT細胞相互作用を媒介 するようである。これらの相互作用は、特別な状況において、細胞増殖、その細 胞による増大されたサイトカイン合成、およびその結果としてT細胞増殖の増幅 を導く。 さらに、312C2またはアンタゴニストは、T細胞応答を(例えば、Th0/Th1経路 またはTh2応答に)再び指向し得る。これらのアゴニストの間には、適切なエピ トープ(例えば、312C2のそのリガンドへの結合を模倣する)を認識する種々の 抗体が、存在するはずである。あるいは、抗体アンタゴニストは、リガンド結合 を立体的にブロックし得るエピトープに結合し得る。 逆に、312C2のアンタゴニスト(例えば、312C2の天然に存在する分泌型または ブロッキング抗体)は、異常な状況(例えば、自己免疫障害:リウマチ様関節炎 、全身性エリテマトーデス(erythematois)(SLE)、橋本自己免疫甲状腺炎、なら びにT細胞活性化、拡大、および/または免疫学的なT細胞記憶が重要な役割を 果たす、急性または慢性の炎症反応を含む)において、免疫応答をブロックする 選択的および強力な方法を提供する。Samterら(編)Immunological Disease第 1巻および第2巻、Little、Brown and Co.もまた参照のこと。組換え法または 抗体をブロックすることより多量に生産され得る天然に存在する312C2の分泌型 による、T細胞活性化、拡大、および/またはサイトカイン放出の抑制は、異常 なまたは望ましくないT細胞応答(例えば、移植拒絶状況)が重要である多くの 障害に効果的であるはずである。 さらに、他のT細胞シグナル伝達の修飾物質との特定の組み合わせ組成物が有 用である。このような他のシグナル伝達分子にはTcR試薬、CD40、CD40L、CTLA-8 、CD28、SLAM、FAS、およびそれらの各々のアンタゴニストが挙げられる。 種々の異常な状態が、ノザンブロット分析によって312C2 mRNAを有することが 示された細胞タイプの各々で知られている。Berkow(編)The Merck Manual of Diagnosis and Therapy ,Merck & Co.,Rahway,N.J.;Thornら、Harrison's Pri nciples of Internal Mediclne ,McGraw-Hill,N.Y.;ならびにWeatherallら(編 )Oxford Textbook of Medicine, Oxford University Press,Oxfordを参照のこ と。多くの他の医学的症状および疾患は、T細胞に関するか、またはT細胞に媒 介され、そして、これらの多くは、本明細書中で提供されるアゴニストまたはア ンタゴニストによる処置に応答する。例えば、SitesおよびTerr(編;1991)Bas ic and Clinical Immunology AppletonおよびLange,Norwalk,Connecticut;な らびにSamterら(編)Immunological Diseases Little,Brown and Co.参照。こ れらの問題は、本明細書で提供される組成物を使用する予防または処置のに影響 されるはずである。 312C2抗体は精製され得、次いで(動物またはヒトの)患者に投与され得る。 これらの試薬は、治療的使用のために別の活性な成分または不活性な成分、例え ば、従来の薬学的に受容可能なキャリアまたは希釈物(例えば、免疫原性アジュ バント)ならびに生理学的に無害な安定剤、賦形剤、または防腐剤中で組み合さ れ得る。これらの組合わせは、滅菌濾過され、そして投薬バイアル中への凍結乾 燥により投薬形態に入れ得るか、または安定化された水性調製物として保管され 得る。本発明はまた、抗体またはその結合フラグメント(補体結合していない形 態を含む)の使用を意図する。 312C2またはそのフラグメントを用いた薬物スクリーニングは、312C2への結合 親和性または312C2の機能において他の関連した生物学的効果を有する化合物を 同定するため(会合した成分の単離を含む)に行われ得る。次いで、その化合物 が内因性刺激活性を有し、そしてそれゆえに抗原の活性をブロックするブロッカ ーまたはアンタゴニストであるかどうかを決定するために、引き続く生物学的ア ッセイが利用され得る。同様に、内因性の刺激活性を有する化合物は、シグナル 経路を活性化し得、したがってそれが312C2活性を刺激する点でアゴニストであ る。本発明はさらに、アンタゴニストとしての312C2に対するブロック抗体、お よびアゴニストとしての刺激抗体(例えば、A12)の治療的用途を意図する。こ のアプローチは、他の312C2種変異体にも特に有用であるはずである。 効果的な治療に必要な試薬の量は、多くの異なる因子(投与手段、標的部位、 患者の生理学的状態、および他の投与される薬剤(medicant)を含む)に依存する 。 したがって、処置用量は、安全性および効果を最適化にするように滴定されるべ きである。代表的に、インビトロで使用される用量は、これらの試薬のインサイ チュ投与に有用な量の有用な指標を提供し得る。特定の異常の処置に効果的な用 量の動物試験は、ヒト投薬量の予測的指示をさらに提供し得る。種々の考察が、 例えば、Gilmanら編(1990)Goodman and Gilman's:The Pharmacological Bases o f Therapeutics 、第8版、Pergamon Press;およびRemington's Pharmaceutical Sciences 、第17版(1990)、Mack Publishing Co.,Easton,Pennに記載されている 。投与の方法(例えば、経口投与、静脈内投与、腹腔内投与、または筋肉内投与 、経皮的拡散など)は、それらの中でまたは下記に論じられる。薬学的に受容可 能なキャリアは、水、生理食塩水、緩衝液、および例えば、Merck Index,Merck & Co.,Rahway,New Jerseyに記載される他の化合物を含む。用量の範囲は、適切 なキャリアを伴って、通常1mM未満濃度、代表的には約10μM未満濃度、通常約 100nM未満、そして好ましくは約10pM(ピコモル濃度)未満、そして最も好ましく は約1fM(フェントモル濃度)未満の濃度の用量であると通常予想される。徐放性 処方物(slow release formulation)、または徐放装置は、しばしば連続投与また は長期投与に利用される。例えば、Langer(1990)Science 249:1527-1533を参照 のこと。 312C2、そのフラグメント、およびそれに対する抗体またはそのフラグメント 、アンタゴニストおよびアゴニストは、処置されるべき宿主に直接投与され得る か、または化合物のサイズに依存して、それらの投与の前にオボアルブミンまた は血清アルブミンなどのキャリアタンパク質と結合させることが望ましい。治療 処方物は、任意の従来の投与処方物で投与され得る。活性成分が単独で投与され ることも可能であるが、薬学的処方物として存在することが好ましい。代表的に 処方物は、上記に規定されるような少なくとも1つの活性成分を、1つ以上のそ れらの受容可能なキャリアと共に含有する。各キャリアは、他の成分と適合性が ある点、および患者に対して傷害性でない点で、薬学的および生理学的の両方で 受容可能であるべきである。処方物は、経口投与、直腸投与、鼻腔内投与、局所 投与、または非経口投与(皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与、および皮内投与 を含む)に適切なキャリアを含む。処方物は、都合の良いように単位用量形態で 提案され 得、そして薬学分野において周知の任意の方法によって調製され得る。例えば、 Gilmanら編(1990)Goodman and Gilman's:The Pharmacological Bases of Therap eutics ,第8版,Pergamon Press;およびRemington's Pharmaceutical Sciences, 第17版(1990),Mack Publishing Co.,Easton,Penn.;Avisら編(1993)Pharmaceutic al Dosage Forms:Parenteral Medications ,Dekker,New York;Liebermanら編(1 990)Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,第2版Dekker,New York;およびLi ebermanら編(1990)Pharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems,Dekker,New Yorkを参照のこと。本発明の治療は、他の薬剤(例えば、T細胞活性化の他の 調節因子(例えば、CD40、CD40リガンド、CD28、CTLA-4、B7、B70、SLAM、T細 胞レセプターシグナル伝達物、またはそれらのそれぞれのアンタゴニスト)と組 み合わせて、あるいは関連して用いられ得る。 本発明の天然に存在する312C2および組換え形態の312C2の両方は、タンパク質 に対する結合活性について化合物をスクリーニングし得るキットおよびアッセイ 方法において特に有用である。近年自動化アッセイのいくつかの方法が開発され 、短期間で何万もの化合物をスクリーニングすることが可能になった。例えば、 Fodorら(1991)Science 251:767-773(固体支持体上で合成された複数の規定され たポリマーによって結合親和性を試験する方法を記載している)を参照のこと。 適切なアッセイの開発は、本発明によって提供される大量の精製された可溶性31 2C2タンパク質の利用可能性によって非常に容易にされ得る。 他の方法は、312C2-312C2リガンド相互作用における決定的な残基を決定する のに用いられ得る。変異分析は、相互作用および/またはシグナル伝達において 決定的な特異的残基を決定するために行われ得る。例えば、Somozaら(1993)J.Ex ptl.Med. 178:549-558を参照のこと。両方の細胞外ドメイン(同種親和性相互作 用に関与する)または細胞内シグナル伝達(細胞内伝達において重要な相互作用 を提供する)。 例えば、一旦、抗原が構造的に規定されれば(例えば3次元構造データにより )、アンタゴニストは通常見出され得る。潜在的な相互作用アナログの試験が、 精製312C2を用いて、高度に自動化されたアッセイ法の発達により今や可能であ る。特に、新規のアゴニストおよびアンタゴニストは、本明細書中に記載のスク リーニング技術を用いることにより発見される。種々の312C2分子(例えば、312 C2の種変異体に対するアンタゴニストとして役に立ち得る化合物)に対して組合 された結合親和性を有することが見出だされる化合物は、特に重要である。 薬物スクリーニングの1つの方法は、312C2を発現する組換えDNA分子によって 安定に形質転換される真核または原核宿主細胞を利用する。他の分子からの単離 において、312C2を発現する細胞が単離され得る。このような細胞は、生存形態 または固定化形態のいずれかで、標準的な結合パートナー結合アッセイに使用さ れ得る。Parceら(1989)Science 246:243-247;およびOwickiら(1990)Proc.Nat'l Acad .Sci.USA 87:4007-4011もまた参照のこと。これらは細胞応答を検出する 感度の高い方法を記載している。 薬物スクリーニングの別の技術は、312C2に適切な結合親和性を有する化合物 の高処理量スクリーニングを提供するアプローチを包含し、1984年9月13日に公 開されたGeysen、欧州特許出願第84/03564号に詳細に記載されている。始めに多 数の異なる小ペプチド試験化合物を固体支持体(例えば、プラスチックピンまた は他の適切な表面、Fodorら(1991)を参照のこと)上で合成する。次いで、全ての ピンを、可溶化された未精製312C2、または可溶化された精製312C2と反応させ、 そして洗浄する。次の工程は、結合した312C2の検出を包含する。 合理的な薬物設計はまた、312C2および他のエフェクターまたはアナログの分 子形状の構造研究に基づき得る。エフェクターは、結合に応じて他の機能を媒介 する他のタンパク質、または312C2と正常に相互作用する他のタンパク質であり 得る。特定の他のタンパク質と相互作用する部位を決定する1つの手段は、物理 的な構造決定(例えば、X線結晶学、または2次元NMR技術)である。これらは、 どのアミノ酸残基が分子接触領域を形成するかについて指標を提供する。タンパ ク質の構造決定の詳細な説明については、例えば、BlundellおよびJohnson(197 6)Protein Crystallography,Academic Press,New Yorkを参照のこと。 VIII.キット 本発明はまた、別の312C2または結合パートナーの存在を検出する種々の診断 キットおよび方法における、312C2タンパク質、そのフラグメント、ペプチド、 およびそれらの融合産物の使用を意図する。代表的に、キットは規定の312C2ペ プチドまたは遺伝子セグメント、またはあるものか別のものか(例えば、312C2フ ラグメントまたは抗体)を認識する試薬のいずれかを有する区画を有する。 試験化合物の312C2に対する結合親和性を測定するためのキットは、代表的に 以下の試験化合物を含む;標識化合物(例えば、312C2に対する公知の結合親和性 を有する結合パートナーまたは抗体);312C2の供給源(天然に存在するか、また は組換え);および、分子を固定化する固相のように遊離標識化合物から結合標 識化合物を分離する手段。一旦、化合物がスクリーニングされると、抗原に対し て適切な結合親和性を有する化合物は、当該分野において周知のように適切な生 物学的アッセイにおいて評価され得、それらがSALMシグナル伝達経路に対するア ゴニストまたはアンタゴニストとして作用するかどうかを決定し得る。組換え31 2C2ポリペプチドの有用性はまた、そのようなアッセイを較正するための十分に 規定された標準を提供する。 例えば、サンプル中の312C2の濃度を測定するための好ましいキットは、代表 的に、標識化合物(例えば、抗原に対して公知の結合親和性を有する結合パート ナーまたは抗体)、抗原供給源(天然に存在するか、または組換え)および遊離標 識化合物から結合標識化合物を分離する手段(例えば、312C2を固定化する固相) を含む。試薬を含む区画、および説明書が、通常提供される。 312C2またはフラグメントに特異的な抗体(抗原結合フラグメントを含む)は、 増加したレベルの312C2および/またはそのフラグメントの存在を検出する診断 適用において有用である。このような診断アッセイは、溶解物、生細胞、固定化 細胞、免疫蛍光、細胞培養物、体液を使用し得、さらに血清中の抗原などに関連 する抗原の検出を包含し得る。診断アッセイは、同種(遊離試薬と抗原−結合パ ートナー複合体との間の分離工程を有さない)または異種(分離工程を有する)で あり得る。ラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素免疫吸着測定法(ELISA)、酵素免疫 測定法(EIA)、酵素増加(enzyme-multiplied)イムノアッセイ技法(EMIT)、基質標 識蛍光イムノアッセイ(SLFIA)などの種々の市販のアッセイが存在する。例えば 、Van Vunakisら、(1980)Meth Enzymol 70:1-525;HarlowおよびLane(1980)A ntibodies:A Laboratory Manual 、CSH Press、NY;およびColiganら、(編)(1993 ) Current Protocols in Immunology 、GreeneおよびWiley、NYを参照のこと。 抗イディオタイプ抗体は、312C2に対する抗体の存在を診断するための同様の 使用を有し得、それ自体種々の異常な状態の診断であり得る。例えば、312C2の 過剰生成は、種々の免疫学的反応の生成となり得る。それは特に、ガンあるいは 異常な活性化または分化のような増殖細胞状態において、異常な生理学的状態の 診断となり得る。 しばしば、診断アッセイのための試薬がキット中に供給され、アッセイの感度 を最適化する。本発明のためには、アッセイの性質に依存して、プロトコル、お よび標識、標識抗体または標識結合パートナーあるいは非標識抗体または非標識 結合パートナーのいずれか、または標識312C2が提供される。これは通常、他の 付加物(例えば、緩衝液、安定剤、酵素の基質などのシグナル生成に必要な物質) などとの組み合わせである。好ましくは、キットはまた、正しい利用のための説 明書および使用後の内容物のディスポーザーを包含する。代表的には、キットは それぞれの有用な試薬についての区画を有する。望ましくは、試薬は凍結乾燥粉 末として提供される。この試薬は水性媒介物中で再構成され、アッセイを行うた めに適切な濃度の試薬を提供し得る。 薬物スクリーニングおよび診断アッセイの前記構成要素の多くが改変せずに使 用され得るか、または種々の方法で改変され得る。例えば、標識化は、共有結合 的にまたは非共有結合的に直接的または非直接的に検出可能なシグナルを提供す る部分を結合することにより達成され得る。任意のこれらのアッセイにおいて、 結合パートナー、試験化合物、312C2、またはそれらに対する抗体が、直接的ま たは間接的のいずれかで標識され得る。直接標識の可能性は、標識群を含む:12 5 Iのような放射標識、パーオキシダーゼおよびアルカリホスファターゼのような 酵素(米国特許第3,645,090号)、および蛍光強度、波長シフト、または蛍光偏光 における変化をモニターし得る蛍光標識(米国特許第3,940,475号)。間接標識の 可能性は1つの成分をビオチンで標識した後、上記の標識群の1つにカップリン グさせたアビジンに結合させることを包含する。 また、遊離312C2から結合312C2を分離するか、あるいは遊離試験化合物から結 合化合物を分離する、非常に多くの方法がある。312C2は種々のマトリックス上 で固定化され得、次いで洗浄される。適切なマトリックスは、ELISAプレート、 フィルター、およびビーズのようなプラスチックを含む。例えば、Coliganら( 編)(1993)Current Protocols in Immunology、第1巻、第2章、GreeneおよびW iley、NYを参照のこと。他の適切な分離技術は、Rattleら(1984)Clin.Chem.30:1 457-1461に記載される蛍光抗体磁化粒子法、および米国特許第4,659,678号に記 載されるような二重抗体磁化粒子分離を含むが、これらに限定されない。 種々の標識にタンパク質またはそれらのフラグメントを結合する方法は、広範 囲にわたって文献中に報告されており、本明細書中での詳細な考察は必要としな い。多くの技術が、ペプチド結合を形成するためにカルボジイミドまたは活性エ ステルのいずれかの使用を介して活性化されたカルボキル基の使用、結合のため にクロロアセチルなどの活性化ハロゲンまたはマレイミドなどの活性化オレフィ ンとメルカプト基を反応させることによるチオエーテルの形成などを包含する。 融合タンパク質もまた、これらの適用における使用が見出される。 本発明の別の診断的局面は、312C2の配列から得られるオリゴヌクレオチド配 列またはポリヌクレオチド配列の使用を包含する。これらの配列は異常な状態( 例えば、ガンまたは発生の問題)を有する疑いのある患者由来のサンプルにおけ る312C2メッセージのレベルを検出するためのプローブとして使用され得る。抗 原は、活性化についてのマーカーであるので、例えば、さらなる抑制が必要とさ れ得る場合、測定すべき活性化T細胞の数を決定するのに有用であり得る。RNA ヌクレオチド配列およびDNAヌクレオチド配列の両方の調製、配列の標識、およ び配列の好ましいサイズは、文献中で十分に記載され、そして考察されてきた。 例えば、Langer-Saferら(1982)Proc .Nat'l.Acad.Sci.79:4381-4385;Caskey (1987)Science 236:962-967;およびWilchekら(1988)Anal .Biochem.171:1-32 を参照のこと。 他のマーカーの定性的または定量的存在についても試験する診断キットもまた 、意図される。診断または予後は、マーカーとして使用される複数の指標の組み 合わせに依存し得る。従って、キットはマーカーの組み合わせについて試験し得 る。例えば、Vialletら(1989)Progress in Growth Factor Res 1:89-97を参照 のこと。他のキットが、T細胞サブセットを評価するために使用され得る。 IX.312C2特異的結合パートナーを単離するための方法 312C2タンパク質は、例えば、同様の構造および発現の細胞型特異性を示す他 の細胞表面抗原に対する構造および機能におけるその類似性に基づいて、リガン ドと相互作用するはずである。リガンドを単離するための方法は、スクリーニン グプログラムのために精製312C2を作製する能力により利用可能にされる。本明 細書中で提供される312C2配列を用いた可溶性または他の構築物は、312C2特異的 リガンドのスクリーニングまたは単離を可能にする。発現クローニング、パンニ ング、アフィニティ単離、またはレセプターリガンドを同定する他の手段のため の多くの方法が存在する。 312C2に結合し得る化合物を検出するための種々の異なるアッセイが本発明に おいて使用される。例えば、試験化合物の312C2またはそのペプチドフラグメン トへの結合は、312C2ポリペプチドの存在下または非存在下で直接測定され得る 。この後者のアッセイ型は直接結合アッセイと呼ばれる。さらに、312C2の特異 的、好ましくはモノクローナル抗体への結合を阻害する化合物は、競合結合アッ セイにおいて同定され得る。直接結合アッセイおよび競合結合アッセイの両方は 、免疫アッセイおよびレセプター結合アッセイにおいて使用される形式と同様に 、種々の異なる形式において使用され得る。結台アッセイ(競合結合アッセイお よび直接結合アッセイを含む)の異なる形式の記載については、Basic and Clin ical Immunology 第7版(D.StitesおよびA.Terr編)1991;Enzyme Immunoassay, E.T.Maggio編,CRC Press,Boca Raton,Florlda(1980);ならびに"Practice and T heory of Enzyme Immunoassays",P.Tijssen,Laboratory Techniques in Biochem istry and Molecular Biology ,Elsevier Science Publishers B.V.Amsterdam(19 85)(これらの各々が参考として本明細書中に援用される)を参照のこと。 競合結合アッセイにおいて、例えば、サンプル化合物は、固相に結合した結合 剤上の特異的結合部位について標識分析物と競合し得る。この型の形式において 、標識分析物は標識された312C2であり得、そして結合剤は、固相支持体に結合 した抗体であり得る。あるいは、標識分析物は標識された抗体であり得、そして 結合剤は、固相野生型312C2またはそのフラグメントであり得る。捕獲剤に結合 した標識分析物の濃度は、結合アッセイにおいて競合する試験化合物の能力に反 比 例する。試験化合物による標識分析物の阻害量は、結合アッセイ条件ならびに使 用される結合剤、標識分析物、および試験化合物の濃度に依存する。指定された アッセイ条件下で、標識分析物の結合剤への結合量が50%または好ましくは90% 以上減少する場合、化合物は、競合結合アッセイにおいて312C2の特異的抗体へ の結合を阻害し得るといわれる。直接結合アッセイ形式が使用される場合、測定 されるシグナルがバックグラウンドレベルの2倍またはそれより高い場合に、試 験化合物は312C2を結合するといわれる。 競合結合アッセイにおいて、サンプル化合物は、特異的結合剤への結合のため に標識タンパク質と競合する。上記のように、結合剤は、結合していない標識タ ンパク質からの結合した標識タンパク質の分離をもたらすために固体表面に結合 し得る。あるいは、競合結合アッセイは液相で行われ得、そして当該分野で公知 の種々の技術のいずれかを使用して、結合していない標識タンパク質から結合し た標識タンパク質を分離し得る。分離の後、結合した標識タンパク質の量が決定 される。サンプルに存在するタンパク質の量は、結合している標識タンパク質の 量に反比例する。 あるいは、分離工程が必要とされない、同種結合アッセイが行われ得る。これ らの型の結合アッセイにおいて、タンパク質上の標識は、タンパク質のその特異 的結合剤への結合により変えられる。標識タンパク質におけるこの変化は、標識 により放射されるシグナルの減少または増加をもたらし、その結果結合アッセイ の終わりでの標識測定は、タンパク質の検出または定量を可能にする。 本明細書中に記載の結合アッセイ形式は、標識されたアッセイ成分を使用する 。標識は、種々の形態であり得る。標識は、当該分野で周知の方法に従うアッセ イの所望の成分に直接的または間接的に結合され得る。広範な種々の標識が使用 され得る。成分は、いくつかの方法のいずれか1つにより標識され得る。伝統的 に、3H、125I、35S、14C、または32Pを組込む放射性標識が使用される。非放射 性標識は、標識抗体に結合するリガンド、発蛍光団、化学発光剤、酵素、および 標識リガンドに対する特異的結合対メンバーとして働き得る抗体を含む。標識の 選択は、必要とされる感受性、化合物との結合の容易さ、安定性の必要条件、お よび利用可能な器具類に依存する。使用され得る種々の標識またはシグナル発生 系の概説に ついては、本明細書中に参考として援用される、米国特許第4,391,904号を参照 のこと。 あるいは、発現ライブラリーは、例えば、細胞選別またはこのような結合成分 を発現する亜集団を検出する他のスクリーニングにより、312C2への特異的結合 についてスクリーニングされ得る。例えば、Hoら(1993)Proc.Nat'l Acad.Sci.US A 90:11267-11271を参照のこと。あるいは、パンニング法が使用され得る。例え ば、SeedおよびAruffo(1987)Proc.Nat'l Acad.Sci.USA 84:3365-3369を参照のこ と。ツーハイブリッド選択システムもまた、利用可能な312C2配列を有する適切 な構築物の作製に適用され得る。例えば、FieldsおよびSong(1989)Nature 340:2 45-246を参照のこと。 本発明の広範な範囲は、以下の実施例を参照して最も良く理解され、これは本 発明を特定の実施態様に限定することを意図されない。 実施例 一般的方法 標準的な方法のいくつかは、例えば、Maniatisら(1982)Molecular Cloning,AL aboratory Manual ,Cold Spring Horbor Laboratory,Cold Spring Horbor Press ;Sambrookら(1989)Molecular Cloning :A Laboratory Manual(第2版),第1 〜3巻,CSH Press,NY;Ausubelら、Biology,Greene Publishing Associates,Bro oklyn,NY;またはAusubelら(1987および補遺)Current Protocols in Molecula r Biology ,Greene and Wiley,New York;Innisら(編)(1990)PCR Protocols:A Guide to Methods and Applications ,Academic Press,N.Y.において記載または 参照される。タンパク質精製のための方法は、硫酸アンモニウム沈殿、カラムク ロマトグラフィー、電気泳動、遠心分離、結晶化、およびその他のような方法を 含む。例えば、Ausubelら(1987および定期的補遺);Deutscher(1990)"Guideto Protein Purification"in Methods in Enzymology第182巻およびこのシリーズ の他の巻;ならびにタンパク質精製製品の使用における製造者の文献(例えば、 Pharmacia,Piscataway,N.J.またはBio-Rad,Richmond,CA)を参照のこと。組換え 技術との組み合せは、適切なセグメントへの(例えば、FLAG配列またはプロ テアーゼ除去可能な配列を介して融合され得る等価物への)融合を可能にする。 例えば、Hochuli(1989)Chemische Industrie 12:69-70;Setlow(編)Genetic Eng ineering,Principle and Methods 12:87-98,Plenum Press,N.Y.におけるHochuli (1990)"Purification of Recombinant Proteins with Metal Chelate Absorbent ";およびCroweら(1992)QIAexpress:The High Level Expression & Protein Pur ification System QUIAGEN,Inc.,Chatsworth,CAを参照のこと。細胞培養技術は 、Doyleら(編)(1994)Cell and Tissue Culture:Laboratory Procedures,John Wily and Sons,NY.に記載される。 標準的な免疫学的技術は、例えば、Hertzenbergら(編、1996)Weir's Handbo ok of Experimantal Immunology 第1〜4巻,Blackwell Science;Coligan(1991)Current Protocols in Immunology Wiley/Greene,NY;およびMethods in Enzymo logy 第70、73、74、84、92、93、108、116、121、132、150、162、および163巻 において記載される。 血管生物学的活性についてのアッセイは当該分野で周知である。それらは、肺 瘍または他の組織における血管形成および血管静止(angiostatic)活性(例え ば、動脈平滑筋増殖)(例えば、Koyomaら(1996)Cell 87:1069-1078を参照の こと)、血管上皮への単球接着(例えば、McEvoyら(1997)J.Exp.Med.185:2069 -2077)などに及ぶ。Ross(1993)Nature 362:801-809;RekhterおよびGordon(199 5)Am.J.Pathol.147:668-677;Thybergら(1990)Athersclerosis 10:966-990; ならびにGumbiner(1996)Cell 84:345-357もまた参照のこと。 神経細胞生物学的活性についてのアッセイは、例えば、Wouterlood(編、1995)Neuroscience Protocols modules 10,Elsevier;Methods in Neurosciences Aca demic Press;およびNeuromethods Humana Press,Totowa,NJにおいて記載される 。発生系の方法論は、例えば、MeiSami(編)Handbook of Human Growth and Deve lopmental Biology CRC Press;およびChrispeels(編)Molecular Techniques an d Approaches in Developmental Biology Interscienceにおいて記載される。 FACS分析は、Melamedら(1990)Flow Cytometry and Sorting Wiley-Liss,Inc .,New York,NY;Shapiro(1988)Practical Flow Cytometry Liss,New York,NY; およびRobinsonら(1993)Handbook of Flow Cytometry Methods Wiley-Liss,Ne w York,NYにおいて記載される。適切な試薬の蛍光標識は、標準的な方法により 行われた。 実施例1:マウス312C2のクローニング 抗体およびフローサイトメトリー選別 αβTcR+CD4-CD8-(DN)胸腺細胞を、CD4/CD8a-PEおよびTcRαβ-FITC mAb(Phar Mingen,San Diego,CA)を用いて選別した。Zlotnikら(1992)J.Immunol.4:1211 -1215を参照のこと。選別された細胞(約5×105)を固相抗CD3上で24時間刺激 し、次いで拡張し、そしてIL-2(500U/ml)およびIL-7(100U/ml)中で1週間(約1 ×108細胞まで)培養した。細胞を培養中で1週間後に採集するか、または抗CD3 上で6時間再刺激し、次いで採集するかのいずれかであった。Kelnerら(1994)Science 266:1395-1399を参照のこと。 方向性(directional)cDNAライブラリーの構築 抗CD3刺激αβDN胸腺細胞または非刺激abDN胸腺細胞に由来するポリ(A)+RNAを 使用して、NotI/Oligo-dTプライマー(Gibco-BRL,Gaithersburg,MD)を使用する ことにより第1鎖cDNAを合成した。2本鎖cDNAを合成し、BstXIアダプターと連 結し、NotIで消化し、〉0.5キロ塩基対(kb)にサイズ分画し、そしてpCDSRαベク ターの誘導体であるpJFE-14のNotI/BstXI部位に連結した。Takabeら、Mol.Cell Biol. 8:466-472を参照のこと。電気コンピテントなE.coli DH10α細胞(Gibco-B RL)を形質転換のために使用した。cDNAライブラリーの独立クローンの総数は、 それぞれ、刺激αβDNについては1.2×106であり、そして非刺激αβDN胸腺細胞 については8×105であった。 ライブラリーサブトラクション(subtraction) WangおよびBrown(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:11505-11509により開発さ れたPCRに基づくサブトラクション系を改変して、プラスミドcDNAライブラリー に適用した。活性化αβDN胸腺細胞に特異的なcDNAライブラリーを、ドライバー (driver)DNAとしてXbaI、NotI、およびScaIで消化した100μgの非刺激αβDN c D NAライブラリーDNAならびにトレーサーDNAとして5μgの刺激αβDN cDNAライ ブラリーDNAを用いて作製した。制限消化の後、ドライバーDNAを、DNAポリメラ ーゼクレノウフラグメントで処理して、制限部位をフィルインした。エタノール 沈殿の後、DNAを100μlの水に溶解し、熱変性させ、そして100μl(100μg) のPhotoprobeビオチン(Vector Laboratories,Burlingame,CA)と混合した。次 いで、ドライバーDNAを、20分間氷上で270-W太陽灯を用いて照射した。さらに50 μlのPhotoprobeビオチンを添加し、そしてビオチン化反応を繰り返した。ブタ ノール抽出後、光ビオチン化DNA(ドライバー-U)をエタノール沈殿させ、そし て30μlの10mM Tris-HClおよび1mM EDTA、pH8(TE)に溶解した。トレーサー DNAとして、5μgの刺激αβDN cDNAをXbaIおよびNotIで消化し;エタノール沈 殿させ;そして4μlのTE(トレーサー-S)に溶解した。トレーサー-Sを、15μl のドライバー-U、1μl(10μg)のE.coli tRNA(Sigma,St.Louis,MO)、およ び20μlの2×ハイブリダイゼーション緩衝液(1.5M NaCl、10mM EDTA、50mM H EPES、pH7.5、0.2%SDS)と混合し、鉱物油を重層し、そして熱変性させた。サ ンプルチューブを68℃水浴に直ぐに移し、そして20時間インキュベートした。次 いで、反応混合物を、ストレプトアビジン処理、続いてフェノール/クロロホル ム抽出に供した。サブトラクションされたDNAを沈殿させ、12μlのTEに溶解し 、8μlのドライバー-Uおよび20μlの2×ハイブリダイゼーション緩衝液と混 合し、次いで68℃で2時間インキュベートした。ストレプトアビジン処理後、残 存DNAを、250ngのpJFE-14の精製XbaI/NotIフラグメントと連結し、次いで電気コ ンピテントE.coli細胞に形質転換して、活性化特異的αβDNのサブトラクション ライブラリー(Sl)を作製した。100個の独立したクローンをランダムに突つき 、そして既知のサイトカインcDNAのカクテルを用いたハイブリダイゼーションに よりスクリーニングした。プラスミドDNAを、サイトカインプローブにハイブリ ダイズしなかったクローンから調製した。これらのクローンを挿入物の大きさに より分類し、そしてDNA配列決定によりさらに特徴づけた。312C2に対応するクロ ーンを単離した。 実施例2:マウス312C2の細胞発現 マウス312C2をコードするcDNAに特異的なプローブを使用して、抗原の組織分 布を決定した。全てのプローブを、ランダムプライミングにより標識した。 結果は、312C2がT細胞(特に、活性化T細胞の特定の部分集合)において最 も豊富に発現したことを示した。胸腺、脾臓、およびリンパ節は、他の組織より 多くの発現を有するようであった。発現レベルは:胸腺+;Th1部分集合++++;T h2部分集合++++;NK1.1+;T細胞++;αβT細胞++;プロT細胞+;CD4+細胞+ +;CD8+細胞++;および活性化脾臓細胞+である。メッセージもまた、特定のプ ロ、プレ、および成熟B細胞株において検出された。以下の細胞型におけるシグ ナルは、発現が、肺、心臓、腎臓、マクロファージ、支質、脳、肝臓、筋肉、お よび精巣において非常に低い〜実質的にないことを示唆した。 実施例3:312C2タンパク質の精製 複数のトランスフェクトされた細胞株を、他の細胞と比較して高レベルの抗原 を発現する細胞株についてスクリーニングする。種々の細胞株を、取り扱いにお いてそれらの好ましい特性についてスクリーニングおよび選択する。天然312C2 を、天然供給源から、または適切な発現ベクターを用いた形質転換細胞からの発 現により単離し得る。発現されたタンパク質の精製を、標準的な手順により達成 するか、または細胞溶解物または上清からの高効率の効果的精製のための操作手 段と組み合せ得る。FLAGまたはHis6セグメントを、このような精製特色のために 使用し得る。 ノザンブロット分析により、312C2が種々のTh1、Th2、CD4+、CD8+、NK1.1+、 プロ、プレ、およびαβCD4-CD8-T細胞において発現されることは明らかである 。312C2はまた胸腺において発現され、そして脾臓細胞において活性化される。3 12C2を発現する細胞は、代表的に、クローニングされた312C2 cDNAの大きさに対 応する約1.3kbの転写物を含む。312C2の転写物は、心臓、腎臓、マクロファージ 、支質、脳、肝臓、筋肉、精巣組織において検出されなかった。 TNFレセプターファミリーに対する312C2の構造的相同性は、この分子の広い機 能を示唆する。活性化分子としての312C2は、T細胞における増強したAg特異的 増殖応答またはこれらの細胞のアポトーシス誘導を媒介するようである。312C2 アゴニストまたはアンタゴニストはまた、T細胞活性化のための同時刺激分子と して作用し得、そして実際に、Tヘルパー細胞型の変化(例えば、Th1からTh2ま たはTh2からTh1)を引き起こし得る。従って、312C2は、異常な免疫障害(例え ば、T細胞免疫欠損、慢性的炎症、または組織拒絶)の処置に有用であり得る。 マウス312C2タンパク質は、細胞表面抗原に特徴的な構造特色を示す。タンパ ク質は、特定の細胞型で容易に検出され、他はより少ない量を発現する。312C2 抗原は、同定された組織型に存在するはずであり、そして抗原とその結合パート ナーとの相互作用は、細胞の生理機能または発達の種々の局面の媒介に重要なは ずである。 実施例4:相同312C2遺伝子の単離 312C2 cDNAは、所望の供給源に由来するライブラリー(例えば、霊長類細胞cD NAライブラリー)をスクリーニングするためのハイブリダイゼーションプローブ として使用され得る。多くの異なる種が、容易なハイブリダイゼーションに必要 なストリンジェンシーおよびプローブを用いた存在の両方についてスクリーニン グされ得る。適切なハイブリダイゼーション条件を使用して、交差ハイブリダイ ゼーションの特異性を示すクローンについて選択する。特に、マウス312C2 cDNA クローンを使用して、HY06ヒトアネルギーT細胞ライブラリーをプローブする。 241アミノ酸の推定ポリペプチドをコードする約1006bpのクローンを単離した。 ペプチド配列に基づく縮重プローブを用いたハイブリダイゼーションによるス クリーニングはまた、適切なクローンの単離を可能にする。あるいは、PCRスク リーニングための適切なプライマーの使用は、適切な核酸クローンの富化を生じ る。 同様の方法は、種、多型、または対立遺伝子のいずれかの変異体を単離するた めに適用可能である。種変異体は、プローブとしての1種に由来する完全長単離 物またはフラグメントの単離に基づく交差種ハイブリダイゼーション技術を用い て単離される。 あるいは、マウス312C2に対して惹起された抗体を使用して、適切な、例えばc DNAライブラリーから交差反応性タンパク質を発現する細胞をスクリーニングす る。精製タンパク質または定義されたペプチドは、上記のような標準的な方法に より抗体を作製するために有用である。合成ペプチドまたは精製タンパク質は、 モノクローナルまたはポリクローナル抗体を作製するために免疫系に提示される 。例えば、Coligan(1991)Current Protocols in Immunology Wiley/Greene;な らびにHarlowおよびLane(1989)Antibodies:A Laboratory Manual Cold Spring H arbor Pressを参照のこと。得られた抗体は、スクリーニング、パンニング、ま たは選別に使用される。 実施例5:ヒト312C2の発現および組織分布 種々の造血細胞および組織のサザンおよびPCR分析を、上記のように行った。 発現を、いくつかの細胞株および組織(最も顕著には、刺激樹状細胞ライブラリ ー、いくつかの活性化T細胞クローン、活性化PBMC、NKクローン、Th1、Th2細胞 、プレT細胞、プロT細胞)において検出した。脾臓および肺組織は、312C2の 検出可能なレベルを有した。 実施例6:312C2に特異的な抗体の調製 モノクローナルまたはポリクローナル抗体を作製するために、合成ペプチドま たは精製タンパク質を免疫系に提示する。例えば、Collgan(1991)Current Proto cols in Immunology Wiley/Greene;ならびにHarlowおよびLane(1989)Antibodie s:A Laboratory Manual Cold Spring Harbor Pressを参照のこと。ポリクローナ ル血清またはハイブリドーマを調製し得る。適切な状況において、結合試薬は、 上記のように(例えば、蛍光または別の方法で)標識されるか、またはパンニン グ法のために基質に固定化されるかのいずれかである。 本発明の多くの改変および変化は、当業者には明らかなように、その精神およ び範囲を逸脱することなくなされ得る。上記の特定の実施態様は例示のためにの み提供され、そして本発明は、このような請求の範囲が権利を与える等価物の全 範囲と共に、添付の請求の範囲に関してのみ限定されるべきである。本明細書中 で引用される全ての参考文献は、各々の個々の刊行物または特許出願が、参考と して援用されるために詳細かつ個々に示されるように、同程度に本明細書中で参 考として援用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 A61P 37/02 A61P 37/02 C07K 14/705 C07K 14/705 16/28 16/28 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 Z C12P 21/02 C12P 21/08 C12Q 1/68 C12N 5/00 A // C12P 21/08 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN, CZ,EE,GE,HU,IL,IS,JP,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UZ,VN,YU (72)発明者 ヅロトニック,アルバート アメリカ合衆国 カリフォルニア 94306, パロ アルト,アルガー ドライブ 507

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.実質的に純粋なまたは組換えの312C2タンパク質またはその保存的に改変さ れた変異体。 2.配列番号2または4に示されるアミノ酸配列を有するタンパク質に対して作 製された抗体に特異的に結合する、請求項1に記載のタンパク質。 3.配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するマウス312C2タンパク質である 、請求項2に記載のタンパク質。 4.配列番号4に示されるアミノ酸配列を有するヒト312C2タンパク質である、 請求項2に記載のタンパク質。 5.請求項1に記載のタンパク質を特異的に結合する抗体。 6.モノクローナル抗体である、請求項5に記載の抗体。 7.312C2タンパク質またはペプチドをコードする単離された核酸または組換え 核酸。 8.配列番号2に示されるアミノ酸配列をコードする、請求項7に記載の核酸。 9.配列番号4に示されるアミノ酸配列をコードする、請求項7に記載の核酸。 10.配列番号1に示される配列を有する、請求項8に記載の核酸。 11.配列番号3に示される配列を有する、請求項9に記載の核酸。 12.配列番号1または3に定義される312C2核酸配列に対して少なくとも約30 ヌクレオチドの範囲にわたって少なくとも約70%の同一性を有する配列を含む組 換え核酸。 13.配列番号2または4の312C2配列に対して少なくとも約20アミノ酸の範囲 にわたって少なくとも約60%の同一性を含むポリペプチドをコードする、請求項 12に記載の核酸。 14.請求項7に記載の核酸を含む発現ベクターまたは複製ベクター。 15.請求項14に記載のベクターを含む宿主細胞。 16.核酸が発現される条件下で請求項15に記載の宿主細胞を培養する工程を 包含する、312C2タンパク質を調製する方法。 17.細胞の生理機能を調整する方法であって、該細胞と以下: a)実質的に純粋な312C2タンパク質もしくはその活性フラグメント; b)312C2タンパク質を特異的に結合する抗体もしくは結合パートナー;また は c)312C2タンパク質もしくはペプチドをコードする核酸 とを接触させる工程を包含する、方法。 18.前記細胞がT細胞である、請求項17に記載の方法。 19.前記細胞が組織および/または生物中にある、請求項18に記載の方法。 20.以下: a)312C2タンパク質に特異的に結合する抗体もしくは結合パートナー; b)実質的に純粋な312C2タンパク質もしくはその活性フラグメント;または c)312C2ペプチドをコードする核酸 の有効用量を哺乳動物に投与することにより、異常な免疫応答を有する哺乳動物 を処置する方法。
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