JP2000514473A - 金属含有過塩基性清浄剤 - Google Patents

金属含有過塩基性清浄剤

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Abstract

(57)【要約】 界面活性剤系中のフェネート界面活性剤及びサリチレート界面活性剤の高比率並びに11以上のTBN:%界面活性剤比を有するフェネート/サリチレート過塩基性清浄剤は有益な船用ディーゼル潤滑剤添加剤である。

Description

【発明の詳細な説明】 金属含有過塩基性清浄剤 本発明は、とりわけ、潤滑剤添加剤として適している組成物、特にカルシウム 過塩基性(overbased)清浄剤、更に特別には船用エンジン中の使用のための潤滑 剤への添加剤としての使用に適したこのような材料に関する。 投資コスト、管理コスト、及び運転コストに関する強い圧力を満たすために、 船用エンジン製造業者らは燃料及び潤滑剤の消費を最小にするように設計された 新しいエンジンを製造しており、磨耗を減少し、オーバーホールの間の期間を延 長する潤滑剤を用意するように重大な要求を供給業者に課している。清浄剤力、 酸化防止特性、及び防錆を与え、かつ硫黄含有燃料から腐食性酸を中和する潤滑 剤添加剤に対する絶え間ない要望がある。過塩基性清浄剤はこれらの必要な役割 の全てを特異に満足することができる。 潤滑剤配合業者らは、エンジン製造業者及びユーザーにより彼らに課せられた 要件の結果として、有効性を維持しつつ処理率を低減するために更に高い全アル カリ価(TBN)過塩基性清浄剤を順に探究している(本明細書中、過塩基性清浄剤 のTBNはASTM D2896により測定したTBN(mg KOH/g)である)。また、添加剤として 高度に有効であるとともに、既存の製品よりも原価効率が良く、しかも調製し、 取り扱うのに比較的容易である製品に対する要望がある。 潤滑剤添加剤としての使用に適した過塩基性金属含有清浄剤は典型的には油中 の濃厚物として調製される。このような濃厚物中、塩基性金属含有材料は、例え ば、フェネート陰イオン、サリチレート陰イオン、スルホネート陰イオンまたは ナフテネート陰イオンを含む界面活性剤系により油中の分泌液または溶液中に維 持される。 過塩基性清浄剤は初期に陰イオンの単一型、例えば、フェネート基、またはス ルホネート基の一種以上の員を含んでいたが、長年にわたって、異なる型の陰イ オンを有する2種以上の過塩基性清浄剤を添加することにより、または異なる基 の2種以上の陰イオンが過塩基化方法中に混入されるハイブリッド材料の製造に より得られたこのような基の2種以上の陰イオンを含む組成物が利用可能であっ た。塩基性材料として、アルカリ族及びアルカリ土類族の員の化合物が使用され 、カルシウムの化合物が最も頻繁に使用される。 幾つかの用途、例えば、船用エンジン中の使用のための潤滑剤について、最大 の有効性のために、過塩基性清浄剤は比較的高い比率のフェネート陰イオン及び サリチレート陰イオンを含むことが頻繁に望まれる。このような過塩基性清浄剤 はまたその他の用途にも有益であり得る。 本発明は少なくとも2種の界面活性剤から誘導可能な、好ましくは誘導された 界面活性剤系を含み、その界面活性剤の少なくとも一種が硫化フェノールもしく は非硫化フェノールまたはこれらの誘導体であり、かつ界面活性剤のその他、も しくは少なくとも一種のその他が硫化サリチル酸もしくは非硫化サリチル酸また はこれらの誘導体であり、界面活性剤系中の前記フェノール及び前記サリチル酸 の本明細書に記載されたようにして測定された全比率が少なくとも55質量%であ り、かつ過塩基性清浄剤が少なくとも11、好ましくは少なくとも13のTBN:%界面 活性剤比(以下に定義されるとおり)を有し、但し、前記比が13未満である時、 フェノール及びサリチル酸の前記全比率が少なくとも65質量%であることを条件 とするカルシウム過塩基性清浄剤を提供する。 “カルシウム過塩基性清浄剤”は、塩基性金属含有材料の金属陽イオンが実質 的にカルシウム陽イオンである過塩基性清浄剤を意味する。少量のその他の陽イ オンが塩基性金属含有材料中に存在してもよいが、塩基性金属含有材料中の陽イ オンの典型的には少なくとも80モル%、更に典型的には少なくとも90モル%、例 えば、少なくとも95モル%がカルシウムイオンである。カルシウム以外の陽イオ ンは、例えば、陽イオンがカルシウム以外の金属である界面活性剤塩の過塩基性 清浄剤の製造中の使用により誘導されてもよい。 過塩基性清浄剤中の界面活性剤の%、及び界面活性剤系中の個々の界面活性剤 、例えば、フェノールの%は以下に示される方法により測定された%であり、こ れはまた過塩基性清浄剤の“標準化TBN”が測定される方法を示す。 1.過塩基性清浄剤の透析及び標準化TBNの測定 既知量(Ag、約20g)の液体過塩基性清浄剤(その他の潤滑油添加剤を実質的 に含まない)が20時間にわたって時間当たり3〜4回の速度でサイホンするn− ヘキサンを使用してソクスレー抽出装置(高さ150mm x 内径75mm)中で膜によ り透析される。膜は実質的に全ての金属含有材料を保持し、実質的に全てのサン プルの残りを通過するものであるべきである。好適な膜の例は商品名トロジャン ズとしてカーターズ・プロダクツ、カーター・ワラス社の部門(ニューヨーク、N Y10105)により供給されるガムゴム膜である。透析工程の完結時に得られた透析 物及び残渣が蒸発、乾燥され、次いで残存揮発性物質が真空オーブン中で除去さ れる(1トル未満または約130Pa未満で100℃)。乾燥残渣の質量(グラム数)が Bと称される。液体サンプル中の過塩基性清浄剤材料の%(C)は式: C=(B/A)×100% により示される。 過塩基性清浄剤の“標準化TBN”(即ち、希釈剤の量とは独立である様式で表さ れるTBN)は乾燥残渣についてASTMD2896に従って測定されたTBNである。 透析技術に関するバックグラウンド情報がAmos,R.及びAlbaugh,E.W.“Chrom -atography in Petroleum Analysis”,Algelt,K.H.及びGouw,T.H.編集,417- 422頁,Marcel Dekker,Inc.,New York and Basel,1979により示される。 2.TBN: %全界面活性剤比の測定 25容量%の塩酸(比重1.18)少なくとも200mlが節8.1.1に使用される以外は、 既知の量(Dg、約10g)の乾燥残渣がASTM D3712の節8.1〜8.1.2に明記されたよ うにして加水分解される。使用した塩酸の量は有機材料(界面活性剤)及び無機 材料(カルシウム含有材料、例えば、塩化カルシウム)への過塩基性清浄剤残渣 の酸性化/加水分解を行うのに充分であるべきである。合わされたエーテル抽出 物が、それらを無水硫酸ナトリウムに通すことにより乾燥される。硫酸ナトリウ ムがきれいなエーテルですすがれ、合わされたエーテル溶液が蒸発、乾燥されて (約110℃)加水分解された残渣を生じる。乾燥加水分解残渣の質量(グラム数) がEと称される。 初期の液体過塩基性清浄剤中の全界面活性剤の%、Yが式 Y=(E/D)×C により示され、TBN:%全界面活性剤比、Xが式 X=(液体過塩基性清浄剤のTBN)/Y により示される。 Xを求める際に、それらの遊離形態(即ち、塩またはその他の誘導体の形態で はない)の界面活性剤の質量が使用される。簡潔のために、Xは一般に“TBN:% 全界面活性剤比”と称され、それは本明細書中の請求の範囲その他でこの用語に より特定されるXの値である。 3.界面活性剤系中の個々の界面活性剤(それらの遊離形態の)の測定 以下に記載される技術は過塩基性清浄剤から誘導された加水分解された界面活 性剤混合物から個々の加水分解形態の界面活性剤を単離する。以下に示されるよ うに、夫々個々の界面活性剤の比率は加水分解された界面活性剤混合物中の個々 の加水分解形態の界面活性剤の質量基準の比率である。こうして、例えば、過塩 基性清浄剤がカルシウムフェネート/スルホネート/サリチレート界面活性剤系 を含む場合、界面活性剤系中の個々の界面活性剤の比率は夫々フェノール、スル ホン酸及びサリチル酸の比率として表される。 個々の界面活性剤の比率は下記の方法により測定し得る。 上記のように得られた乾燥された加水分解された残渣の既知の量(Fg、約1g )が60-100USメッシュのフロリシルで満たされた450 x 25mm(内径)のガラス 濾過カラムの上部に入れられる。フロリシルは8014-97-9のCAS番号を有するケイ 酸マグネシウムである。カラムが次第に増大する極性の7種の溶媒、即ち、ヘプ タン、シクロヘキサン、トルエン、エチルエーテル、アセトン、メタノール、そ して最後に50容量%のクロロホルム、44容量%のイソプロパノール、及び6容量 %のアンモニア溶液の混合物(比重0.88)の夫々250mlずつで溶離される。夫々 のフラクションが回収され、蒸発、乾燥され、得られる残渣が計量され、次いで 分析されてフラクション中に含まれた一種以上の界面活性剤の量(G1、G2、G3 ...g)及び性質を測定する。 フラクション(または加水分解された残渣)の分析は、例えば、当業者に知ら れているクロマトグラフィー技術、分光分析技術、及び/または滴定技術(着色 指示薬または電位差計)により行い得る。過塩基性清浄剤がスルホネート界面活 性剤及びサリチレート界面活性剤を含む場合、これらの界面活性剤の加水分解に より得られたスルホン酸及びサリチル酸が通常カラムから一緒に溶離されるであ ろう。この場合、またスルホン酸を含む混合物中のスルホン酸の比率を測定する ことが必要であるその他の場合、混合物中のスルホン酸の比率はEptonによりTra -ns.Far.Soc.1948年4月,226に記載された方法により測定し得る。 上記方法において、加水分解された形態の所定の界面活性剤の質量(グラム数 、H1と称される)がそれを含む一種以上のフラクションから測定され、こうし て初期の過塩基性清浄剤の界面活性剤系中のその界面活性剤の比率は (H1/F)×100% である。 界面活性剤系を基準とする個々の界面活性剤(それらの遊離形態、即ち、塩ま たはその他の誘導体の形態ではない)の%(質量基準)は出発物質として使用さ れた界面活性剤の比率から予測し得るが、但し、“反応性成分”の%が界面活性 剤出発物質の夫々について知られていることを条件とする(“反応性成分”とい う用語は本明細書中の実施例中の表1及び2の注1に定義される)。次いで液体 過塩基性製品中の全界面活性剤(それらの遊離形態)の%が予測でき、またTBN: %界面活性剤比が測定し得る。更に、標準化TBNが予測し得るが、但し、液体過 塩基性製品中の過塩基性清浄剤材料の比率(即ち、油または非反応性界面活性剤 材料ではない液体過塩基性製品の比率)が知られていることを条件とする。 良好な相関関係が予測値と上記のように測定された値の間に見られた。 本発明の過塩基性清浄剤はハイブリッド過塩基性清浄剤、即ち、2種以上の界 面活性剤を含む混合物を過塩基性することにより得られた過塩基性清浄剤である ことが好ましい。過塩基性される混合物中の界面活性剤の少なくとも一種が既に 調製された過塩基性清浄剤中に存在してもよい。 また、本発明は少なくとも2種の界面活性剤から誘導された界面活性剤系を有 するカルシウム過塩基性清浄剤の製造方法を提供し、その方法は (a) 硫化フェノールもしくは非硫化フェノールまたはこれらの誘導体である界面 活性剤及び硫化サリチル酸もしくは非硫化サリチル酸またはこれらの誘導体であ る界面活性剤; (b) 少なくとも一種の塩基性カルシウム化合物;及び (c) 油 を含む混合物を過塩基性剤(以下に定義されるとおり)で処理することを含み、 過塩基性剤による処理が少なくとも一つの工程、好ましくは少なくとも二つの工 程で100℃未満で行われ、過塩基性清浄剤の界面活性剤系中の前記フェノール及 びサリチル酸の全比率(本明細書に記載されたようにして測定される)が少なく とも55質量%であり、かつ過塩基性清浄剤が少なくとも11、好ましくは少なくと も13のTBN:%界面活性剤比を有し、但し、前記比が13未満である時、フェノール 及びサリチル酸の前記全比率が少なくとも65質量%であることを条件とする。 過塩基性される混合物は一種以上の遊離塩基性カルシウム化合物、即ち、過塩 基性剤と反応するのに利用できる一種以上の塩基性カルシウム化合物を含むこと が理解されるであろう。“過塩基性剤”は一種以上の塩基性カルシウム化合物(b )と反応して界面活性剤系により油中の分散液または溶液中に維持し得る塩基性 カルシウム含有材料を生成し得る薬剤または化合物を意味する。一つより多い過 塩基性工程がある場合、所望により、異なる過塩基性剤が異なる工程について使 用されてもよい。あらゆる個々の過塩基性工程において、所望により、異なる過 塩基性剤の混合物が使用し得る。 好適な過塩基性剤の例は二酸化炭素、ホウ素の源、例えば、ホウ酸、二酸化硫 黄、硫化水素、及びアンモニアである。好ましい過塩基性剤は二酸化炭素もしく はホウ酸、またはその二つの混合物である。最も好ましい過塩基性剤は二酸化炭 素であり、便宜上、過塩基性剤による処理は一般に“炭酸化”と称される。状況 が明らかにそれ以外を必要としない限り、炭酸化についての明細書の言及はその 他の過塩基性剤による処理についての言及を含むことが理解されるであろう。 有利には、一つ以上の炭酸化工程の完結時に、一種以上の塩基性カルシウム化 合物(b)の一部が炭酸化されずに残る。一種以上の塩基性カルシウム化合物の15 質量%まで、特に11質量%までが炭酸化されずに残る。 上記のように、炭酸化は100℃未満で行われる。典型的には、炭酸化は少なく とも15℃、好ましくは少なくとも25℃で行われる。有利には、炭酸化は80℃未満 、 更に有利には60℃未満、好ましくはせいぜい50℃、更に好ましくはせいぜい40℃ 、特にせいぜい35℃で行われる。有利には、温度が炭酸化工程または夫々の炭酸 化工程中に実質的に一定に維持され、ほんのわずかに変動する。一つより多い炭 酸化工程がある場合、炭酸化工程の両方または全部が実質的に同じ温度で行われ ることが好ましいが、夫々の工程が100℃未満で行われることを条件として、異 なる温度が所望により使用されてもよい。 炭酸化は大気圧、過圧または減圧で行われてもよい。炭酸化は大気圧で行われ ることが好ましい。 有利には、第一炭酸化工程(そして好ましくはまた第二炭酸化工程または夫々 のその後の炭酸化工程(使用される場合))に続いて“熱ソーキング”工程が行 われ、この工程では、更に別の処理工程が行われる前の或る期間にわたって混合 物が更に別の化学試薬を添加しないで選択された温度範囲(または選択された温 度)(これは炭酸化が行われる温度よりも通常高い)に維持される。混合物は熱 ソーキング中に通常攪拌される。典型的には、熱ソーキングは少なくとも30分、 有利には少なくとも45分、好ましくは少なくとも60分、特に少なくとも90分の期 間にわたって行い得る。熱ソーキングが行われてもよい温度は典型的には15℃か ら反応混合物の還流温度の丁度下までの範囲、好ましくは25℃〜60℃である。温 度は、材料(例えば、溶媒)が熱ソーキング工程中に系から実質的に除去されな いような温度であるべきである。本発明者らは、熱ソーキングが生成物安定化、 固体の溶解、及び濾過性を助けるという効果を有することを見出した。 第一炭酸化工程(そして使用される場合の熱ソーキング工程)後に、更なる量 の塩基性カルシウム化合物(成分(b))が混合物に添加され、混合物が再度炭酸化 されることが好ましく、その第二炭酸化工程に続いて熱ソーキング工程が行われ ることが有利である。 塩基性カルシウム化合物の一回以上の更なる添加及びその後の炭酸化を使用す ることにより、低下した粘度の生成物が得られてもよく、夫々の炭酸化工程に続 いて熱ソーキング工程が行われることが有利である。これは本発明の一つの重要 な局面である。更に、本発明者らは、好都合の粘度を有する高TBN、及び高いTBN :%界面活性剤比の生成物がこのパラグラフに記載された工程の使用により得 られることを見出した。夫々の場合、同じ量の塩基性カルシウム化合物及び過塩 基性剤を用いて少ない工程における処理から生じる生成物との比較がなされる。 過塩基性清浄剤の製造に使用するための塩基性カルシウム化合物として、カル シウムの酸化物、水酸化物、アルコキシド、及びカルボキシレートが挙げられる 。酸化カルシウム、更に特別には水酸化カルシウムが使用されることが好ましい 。塩基性化合物の混合物が所望により使用されてもよい。 過塩基性剤により過塩基性される混合物は通常水を含むべきであり、また一種 以上の溶媒、促進剤または過塩基性方法に普通使用されるその他の物質を含んで もよい。 好適な溶媒の例は芳香族溶媒、例えば、ベンゼン、アルキル置換ベンゼン、例 えば、トルエンまたはキシレン、ハロゲン置換ベンゼン、及び低級アルコール( 8個までの炭素原子を有する)、好ましくは脂肪族低級アルコールである。好ま しい溶媒はトルエン及び/またはメタノールである。使用されるトルエンの量は 、カルシウム過塩基性清浄剤(油を除く)を基準としてトルエンの質量%が少な くとも1.5、好ましくは少なくとも15、更に好ましくは少なくとも45、特に少な くとも60、更に特に少なくとも90であるような量であることが有利である。実用 上/経済上の理由のために、トルエンの前記%は典型的にはせいぜい1200、有利 にはせいぜい600、好ましくはせいぜい500、特にせいぜい150である。使用され るメタノールの量は、カルシウム過塩基性清浄剤(油を除く)を基準としてメタ ノールの質量%が少なくとも1.5、好ましくは少なくとも15、更に好ましくは少 なくとも30、特に少なくとも45、更に特に少なくとも50であるような量であるこ とが有利である。実用上/経済上の理由のために、メタノール(溶媒としての) 前記%は典型的にはせいぜい800、有利にはせいぜい400、好ましくはせいぜい20 0、特にせいぜい100である。 上記%は、トルエン及びメタノールが一緒に、または別々に使用されることを 問わずに適用される。 本発明による使用に好ましい促進剤はメタノール及び水である。使用されるメ タノールの量は、一種以上の塩基性カルシウム化合物、例えば、水酸化カルシウ ムの初期の仕込み量(即ち、第二工程またはその後の工程で添加される一種以上 の塩基性カルシウム化合物を除く)を基準としてメタノールの質量%が少なくと も6、好ましくは少なくとも60、更に好ましくは少なくとも120、特に少なくと も180、更に特に少なくとも210であるような量であることが有利である。実用上 /経済上の理由のために、メタノール(促進剤としての)の前記%は典型的には せいぜい3200、有利にはせいぜい1600、好ましくはせいぜい800、特にせいぜい4 00である。初期反応混合物(過塩基性剤による処理の前)中の水の量は、一種以 上の塩基性カルシウム化合物、例えば、水酸化カルシウムの初期の仕込み量(即 ち、第二工程またはその後の工程で添加される一種以上の塩基性カルシウム化合 物を除く)を基準として水の質量%が少なくとも0.1、好ましくは少なくとも1 、更に好ましくは少なくとも3、特に少なくとも6、更に特に少なくとも12、特 に少なくとも20であるような量であることが有利である。実用上/経済上の理由 のために、水の前記%は典型的にはせいぜい320、有利にはせいぜい160、好まし くはせいぜい80、特にせいぜい40である。使用される反応体が無水ではない場合 、反応混合物中の水の比率は成分中の水そしてまた界面活性剤の中和により生成 される水を考慮すべきである。特に、界面活性剤それら自体中に存在する水を考 量する必要がある。 反応媒体はメタノール、水(少なくともその一部が塩生成中に発生し得る)、 及びトルエンを含むことが有利である。 所望により、低分子量カルボン酸(1〜約7個の炭素原子を有する)、例えば 、キ酸、無機ハライド、またはアンモニウム化合物が炭酸化を促進し、濾過性を 改良するため、または過塩基性清浄剤の増粘剤として使用されてもよい。しかし ながら、本発明の過塩基性清浄剤は、無機ハライドまたはアンモニウム塩触媒、 例えば、低級カルボン酸のアンモニウム塩またはアルコールの使用を必要とせず 、また好ましくはこのようなハライドまたはアンモニウム触媒から誘導される基 を含まない方法により調製し得る(無機ハライドまたはアンモニウム塩が過塩基 性方法に使用される場合、触媒は通常最終過塩基性清浄剤中に存在するであろう )。更に、本発明の過塩基性清浄剤は、高温で操作する時に使用される2価アル コール(例えば、エチレングリコール)の如き試薬の使用を必要としない方法に より調製し得る。本発明の過塩基性清浄剤はこのような2価アルコールまたはそ の残 基を含まないことが好ましい。 また、本発明は本発明の方法により調製された過塩基性清浄剤、本発明の過塩 基性清浄剤または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤を含む濃厚物、及び 本発明の過塩基性清浄剤または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤を含む 油系組成物、特に潤滑油、特に船用の潤滑油を提供する。 取扱いの容易さのために、本発明の過塩基性清浄剤または本発明に従って調製 された過塩基性清浄剤はせいぜい(最大)20,000mm2/s、好ましくはせいぜい10, 000mm2/s、特にせいぜい5,000mm2/sのKV40及びせいぜい2,000mm2/s、好ましくは せいぜい1,000mm2/s、特にせいぜい500mm2/sのKV100を有することが有利である 。本明細書中、粘度はASTM D445に従って測定される。 本発明の過塩基性清浄剤は少なくとも300、更に有利には少なくとも330、好ま しくは少なくとも350、更に好ましくは少なくとも400、特に少なくとも450のTBN を有することが有利である。本明細書に後に示されるように、本発明の重要な局 面は界面活性剤系中に比較的高い比率のフェネート界面活性剤及びサリチレート 界面活性剤を含む許される粘度の高TBN過塩基性清浄剤の提供である。 また、本発明は高い標準化TBN(本明細書に定義されたとおり)を有する過塩基 性清浄剤の提供を可能にする。こうして、例えば、過塩基性清浄剤は450以上、 特に460以上、有利には少なくとも500、更に有利には少なくとも550、好ましく は少なくとも600、更に好ましくは少なくとも650の標準化TBNを有し得る。 TBN:%界面活性剤比は特定のTBNの過塩基性清浄剤を調製するのに必要とされ る(比較的高価な)界面活性剤の量の指標である。本発明の過塩基性清浄剤は少 なくとも11、好ましくは少なくとも13のTBN:%界面活性剤比を有する。フェノー ル及びサリチル酸の比率とは独立に、TBN:%界面活性剤比は有利には少なくとも 14、好ましくは少なくとも16、更に好ましくは少なくとも19、特に少なくとも21 である。適当な出発物質/反応条件では、25以上まで、例えば、30以上、例えば 、35以上、または40以上の比が得られる。 TBN:%界面活性剤比とは独立に、界面活性剤系中のフェノール及びサリチル酸 の全比率は有利には少なくとも60質量%、好ましくは少なくとも70質量%である 。 フェノール及ひサリチル酸比率及びTBN:%界面活性剤比が両方とも示されると おりであることが好ましい。 本発明の一つの好ましい実施態様において、TBN:%界面活性剤比は少なくとも 14であり、かつ界面活性剤系中のフェノール及びサリチル酸の全比率は少なくと も60質量%、好ましくは少なくとも70質量%である。 本発明の過塩基性清浄剤または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤の界 面活性剤系が誘導可能であり、または誘導される界面活性剤は少なくとも1個の ヒドロカルビル基を、例えば、芳香族環の置換基として含むことが好ましい。本 明細書に使用される“ヒドロカルビル”という用語は、関係する基が主として水 素原子及び炭素原子を含むが、その基の実質的な炭化水素特性から低下するのに 不十分な比率のその他の原子または基の存在を排除しないことを意味する。有利 には、本発明に従って使用するための界面活性剤中のヒドロカルビル基は脂肪族 基、好ましくはアルキル基またはアルキレン基、特にアルキル基(これは線状ま たは分枝であってもよい)である。界面活性剤中の炭素原子の合計数は所望の油 溶性を付与するのに充分であるべきである。 本発明の過塩基性清浄剤を調製する時、一種以上の界面活性剤が、所望により 、その誘導体の形態で使用されてもよいが、但し、その誘導体(金属塩以外の場 合)が一種以上の塩基性カルシウム化合物(b)と反応して界面活性剤のカルシウ ム塩を生成し得ることを条件とする。これがその状況で明らかに不適ではない限 り、個々の界面活性剤の以下の説明の言及、及びそれらの“遊離”(非塩生成)形 態の界面活性剤についての本明細書中のいずれかの言及はこれらの界面活性剤の 適当な誘導体への言及を含む。或る種の好ましい界面活性剤の好適な誘導体の例 はフェノールのアンモニウム塩、金属塩またはエステル;サリチル酸のアンモニ ウム塩、金属塩、エステル、酸無水物、酸塩化物またはアミド;カルボン酸のア ンモニウム塩、金属塩、エステル、酸無水物、酸塩化物またはアミド;及びスル ホン酸のアンモニウム塩、金属塩、エステルまたは酸無水物である。 本発明に従って使用されるフェノールは非硫化、または好ましくは硫化されて いてもよい。更に、本明細書に使用される“フェノール”という用語は1個より 多いヒドロキシル基(例えば、アルキルカテコール)または縮合芳香族環(例え ば、アルキルナフトール)を含むフェノール及び化学反応により変性されたフェ ノール、例えば、アルキレン橋かけフェノール及びマンニッヒ塩基縮合フェノー ル、並びにサリゲニン型フェノール(塩基性条件下でフェノールとアルデヒドの 反応により生成される)を含む。 本発明の過塩基性清浄剤が誘導し得る好ましいフェノールは式 (式中、Rはヒドロカルビル基を表し、かつyは1〜4を表す) のフェノールである。yが1より大きい場合、ヒドロカルビル基は同じであって もよく、また異なっていてもよい。 潤滑油過塩基性清浄剤では、フェノールが硫化形態で頻繁に使用される。硫化 ヒドロカルビルフェノールは典型的には式: (式中、xは一般に1から4までである) により表し得る。或る場合には、二つより多いフェノール分子がSxブリッジに より結合されてもよい。 上記式において、Rにより表されるヒドロカルビル基はアルキル基であること が有利であり、これは有利には5〜100個の炭素原子、好ましくは5〜40個の炭 素原子、特に9〜12個の炭素原子を含み、R基の全て中の炭素原子の平均数は油 中の適当な溶解性を確実にするために少なくとも約9である。好ましいアルキル 基はノニル(トリプロピレン)基である。 以下の説明において、ヒドロカルビル置換フェノールは便宜上アルキルフェノ ールと称される。 硫化フェノールまたはフェネートを調製するのに使用するための硫化剤は-(S)x −ブリッジ基をアルキルフェノールモノマー基の間に導入するあらゆる化合物 または元素であってもよい。式中、xは一般に1から約4までである。こうして 、その反応は元素状硫黄またはそのハライド、例えば、二塩化硫黄または更に好 ましくは一塩化硫黄を用いて行い得る。元素状硫黄が使用される場合、硫化反応 はアルキルフェノールを50℃〜250℃、好ましくは少なくとも100℃に加熱するこ とにより行い得る。元素状硫黄の使用は典型的には上記ブリッジ基-(S)x-の混合 物を生じるであろう。硫黄ハライドが使用される場合、硫化反応はアルキルフェ ノールを-10℃〜120℃、好ましくは少なくとも60℃で処理することにより行い得 る。その反応は好適な希釈剤の存在下で行われてもよい。希釈剤は実質的に不活 性な希釈剤、例えば、鉱油またはアルカンを含むことが有利である。いずれにし ても、反応は実質的な反応を行うのに充分な期間にわたって行われる。当量の硫 化剤当たり0.1〜5モルのアルキルフェノール物質を使用することが一般に好まし い。 元素状硫黄が硫化剤として使用される場合、塩基触媒、例えば、水酸化ナトリ ウムまたは有機アミン、好ましくは複素環アミン(例えば、モルホリン)を使用 することが望ましいかもしれない。 硫化方法の詳細は当業者に公知である。 それらが調製される様式にもかかわらず、過塩基性清浄剤を調製するのに有益 な硫化アルキルフェノールは一般に希釈剤及び末反応アルキルフェノールを含み 、一般に硫化アルキルフェノールの質量を基準として2〜20質量%、好ましくは 4〜14質量%、最も好ましくは6〜12質量%の硫黄を含む。 上記のように、本明細書に使用される“フェノール”という用語は、例えば、 アルデヒドとの化学反応により変性されたフェノール及びマンニッヒ塩基縮合フ ェノールを含む。 本発明に従って使用されるフェノールが変性し得るアルデヒドとして、例えば 、ホルムアルデヒド、プロピオンアルデヒド及びブチルアルデヒドが挙げられる 。好ましいアルデヒドはホルムアルデヒドである。本発明による使用に適したア ル デヒド変性フェノールが、例えば、米国特許第5259967号明細書に記載されてい る。 マンニッヒ塩基縮合フェノールはフェノール、アルデヒド及びアミンの反応に より調製される。好適なマンニッヒ塩基縮合フェノールの例が英国特許第212143 2号明細書に記載されている。 一般に、フェノールは上記置換基以外の置換基を含んでもよいが、但し、この ような置換基がフェノールの界面活性剤特性を有意に低下しないことを条件とす る。このような置換基の例はメトキシ基及びハロゲン原子である。 本発明に従って使用されるサリチル酸は非硫化または硫化されていてもよく、 また化学変性され、かつ/または、例えば、フェノールについて先に説明したよ うな付加的な置換基を含んでいてもよい。上記方法と同様の方法がまたヒドロカ ルビル置換サリチル酸を硫化するのに使用されてもよく、当業者に公知である。 サリチル酸は典型的にはカルボキシル化、フェノキシドのコルベーシュミット方 法により調製され、その場合、一般に未カルボキシル化フェノールとの混合物で 得られるであろう(通常希釈剤中)。 本発明の過塩基性清浄剤が誘導し得る油溶性サリチル酸中の好ましい置換基は フェノールの上記説明中のRにより表される置換基である。アルキル置換サリチ ル酸中、アルキル基は有利には5〜100個の炭素原子、好ましくは9〜30個の炭 素原子、特に14〜20個の炭素原子を含む。 本発明の一つの好ましい局面において、界面活性剤系が誘導可能である界面活 性剤の少なくとも一種はスルホン酸またはその誘導体である。 本発明のこの局面に従って使用されるスルホン酸は典型的にはヒドロカルビル 置換、特にアルキル置換芳香族炭化水素、例えば、蒸留及び/または抽出、また は芳香族炭化水素のアルキル化により石油の留分から得られた芳香族炭化水素の スルホン化により得られる。例として、ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタ レン、ビフェニルまたはそれらのハロゲン誘導体、例えば、クロロベンゼン、ク ロロトルエンまたはクロロナフタレンをアルキル化することにより得られた芳香 族炭化水素が挙げられる。芳香族炭化水素のアルキル化は触媒の存在下で約3〜 100個より多い炭素原子を有するアルキル化剤、例えば、ハロパラフィン、パラ フィンの脱水素により得られるオレフィン、及びポリオレフィン、例えば、エチ レン、プロピレン、及び/またはブテンのポリマーを用いて行い得る。アルキル アリールスルホン酸は通常約7〜約100個以上の炭素原子を含む。それらは、そ れらが得られる源に応じて、アルキル置換芳香族部分当たり約16〜約80個の炭素 原子、または12〜40個の炭素原子を含むことが好ましい。 これらのアルキルアリールスルホン酸を中和してスルホネートを得る時、炭化 水素溶媒及び/または希釈油がまた促進剤及び粘度調節剤と同様に反応混合物に 含まれてもよい。 本発明に従って使用し得るスルホン酸の別の型はフェノールスルホン酸を含む 。このようなスルホン酸は硫化し得る。硫化または非硫化を問わないで、これら のスルホン酸はフェノールの界面活性剤特性に匹敵する界面活性剤特性ではなく 、スルホン酸の界面活性剤特性に匹敵する界面活性剤特性を有するものと考えら れる。 本発明による使用に適したスルホン酸はまたアルキルスルホン酸を含む。この ような化合物中で、アルキル基は好適には9〜100個の炭素原子、有利には12〜8 0個の炭素原子、特に16〜60個の炭素原子を含む。 界面活性剤系が少なくとも一種のフェノール、少なくとも一種のサリチル酸及 び少なくとも一種のスルホン酸(またはこれらの夫々の誘導体)から誘導可能で あり、好ましくは誘導される場合、界面活性剤系中の前記サリチル酸及び前記ス ルホン酸は有利には少なくとも75質量%、好ましくは少なくとも85質量%、特に 少なくとも95質量%である。界面活性剤系が少なくとも一種の硫化フェノールま たはその誘導体、少なくとも一種のサリチル酸またはその誘導体、及び少なくと も一種のスルホン酸またはその誘導体から誘導可能である場合、界面活性剤系中 のフェノール対サリチル酸対スルホン酸の本明細書に記載されたように測定され た比率は有利には5〜90質量%:5〜90質量%:20〜80質量%、好ましくは20〜8 0質量%:20〜80質量%:10〜50質量%、特に30〜50質量%:25〜45質量%:15 〜35質量%の範囲である。 所望により、過塩基性清浄剤中の界面活性剤系が誘導可能である界面活性剤の 少なくとも一種はカルボン酸であってもよい。 本発明に従って使用し得るカルボン酸として、モノカルボン酸及びジカルボン 酸が挙げられる。好ましいモノカルボン酸は1〜30個の炭素原子、特に8〜24個 の炭素原子を含むモノカルボン酸である(本明細書がカルボン酸中の炭素原子の 数を示す場合、一つ以上のカルボキシル基中の炭素原子がその数で含まれる)。 モノカルボン酸の例はイソオクタン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン 酸及びベヘン酸である。イソオクタン酸は、所望により、商品名“セカノイック ”としてエクソン・ケミカルにより販売されるC8酸異性体の混合物の形態で使用 されてもよい。その他の好適な酸はα−炭素原子の位置で三級置換基を有する酸 及びカルボキシル基を分離する2個より多い炭素原子を有するジカルボン酸であ る。更に、35個より多い炭素原子、例えば、36〜100個の炭素原子を有するジカ ルボン酸がまた好適である。不飽和カルボン酸は硫化し得る。サリチル酸は本明 細書の目的のためにカルボキシル基を含むが、それらは界面活性剤の別のグルー プであると考えられ、カルボン酸界面活性剤であると考えられない(また、それ らはヒドロキシル基を含むが、それらはフェノール界面活性剤であると考えられ ない)。 本発明の一つの局面において、カルボン酸/誘導体が使用される場合、これは (a)式Ra-CH(Rb)-COOH(式中、Raは10〜24個の炭素原子を含むアルキル基また はアルケニル基を表し、かつRbは水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル 基、またはCH2COOH基を表す)の酸、またはその酸無水物、酸塩化物もしくはエ ステル、または(b)36〜100個の炭素原子を含むジカルボン酸またはポリカルボン 酸またはこれらの酸無水物、酸塩化物もしくはエステルではない。本発明の別の 局面において、カルボン酸/誘導体(使用される場合)はカルボキシル含有部分 中に8〜11個の炭素原子を有する。 本発明の更に別の局面において、カルボン酸/誘導体が使用される場合、これ はカルボキシル含有部分中に11個より多い炭素原子を有するモノカルボン酸/誘 導体ではない。別の局面において、カルボン酸/誘導体はカルボキシル含有部分 中に11個より多い炭素原子を有するジカルボン酸/誘導体ではない。更に別の局 面において、カルボン酸/誘導体はカルボキシル含有部分中に11個より多い炭素 原子を有するポリカルボン酸/誘導体ではない。別の局面において、カルボン酸 界面活性剤はヒドロカルビル置換コハク酸またはその誘導体ではない。 本発明に従って使用し得るその他の界面活性剤の例として、下記の化合物、及 びそれらの誘導体が挙げられる。ナフテン酸、特に一つ以上のアルキル基を含む ナフテン酸、ジアルキルホスホン酸、ジアルキルチオホスホン酸、及びジアルキ ルジチオリン酸、高分子量(好ましくはエトキシル化)アルコール、ジチオカル バミン酸、チオホスフィン、及び分散剤。これらの型の界面活性剤は当業者に公 知である。 界面活性剤が塩の形態で使用される場合、あらゆる好適な陽イオン、例えば、 四級窒素イオン、または好ましくは金属イオンが存在してもよい。好適な金属イ オンとして、アルカリ金属、アルカリ土類金属(マグネシウムを含む)及び遷移 金属のイオンが挙げられる。好適な金属の例はリチウム、カリウム、ナトリウム 、マグネシウム、カルシウム、バリウム、銅、亜鉛、及びモリブデンである。好 ましい金属はリチウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム及びカルシウム、 更に好ましくはリチウム、ナトリウム、マグネシウム及びカルシウム、特にカル シウムである。界面活性剤の中和は過塩基性工程に使用される一種以上の塩基性 カルシウム化合物(b)の添加前に、または前記塩基性カルシウム化合物により行 い得る。 所望により、界面活性剤のいずれか一つのグループの2種以上の員の混合物が 本発明の過塩基性清浄剤を調製するのに使用されてもよいが、但し、異なるグル ープからの少なくとも一種の界面活性剤がまた存在することを条件とする。こう して、例えば、置換基を芳香族環に導入する多くの方法が化合物の混合物をもた らし、このような混合物をその成分を互いに分離しないで使用することが通常都 合が良い。 本明細書中、過塩基性清浄剤が或る特定の界面活性剤から調製されると言われ る場合、過塩基性清浄剤の界面活性剤系中のこれらの界面活性剤(遊離形態の) 全比率は有利には少なくとも75質量%、好ましくは少なくとも85質量%、特に少 なくとも95質量%である。 本発明は過塩基性清浄剤の(比較的高価な)界面活性剤成分の量を最小にしつ つ高TBN過塩基性フェネート/サリチレート清浄剤を得ることを可能にする。こ うして、本発明は比較的高いTBN:%界面活性剤比を有するフェネート/サリチレ ート過塩基性清浄剤を得ることを可能にする。これは船用の潤滑剤の場合に特に 有利である。何となれば、船用エンジンは高TBN過塩基性清浄剤を含む比較的多 量の潤滑剤(例えば、船用ディーゼル・シリンダー潤滑剤(MDCL)は“ワンス・ス ルー(on-ce through)”潤滑剤である)を必要とするからであるが、またその他 の潤滑剤、例えば、クランクケース潤滑剤の場合にも有利である。更に、本発明 は、界面活性剤系が比較的高い比率のフェネート/サリチレートを含む場合でさ えも、比較的低い粘度を有する高度に有効な過塩基性清浄剤を提供することを可 能にする。 低粘度を有する高TBNカルシウム過塩基性スルホネート及びカルボキシレート が既に知られていた。比較的高い比率のフェネート及びサリチレート(例えば、 本明細書に記載されたように測定して65質量%より多い)を含み得る界面活性剤 系を含み、こうして、幾つかの用途、例えば、船用潤滑剤において良好な性能レ ベルを示すとともに、必要とされる比較的高価な界面活性剤の量を最小にし、そ してまた高TBN及び低粘度を有し得るカルシウム過塩基性清浄剤の提供は、かな りの技術進歩に相当する。 更に、過塩基性フェネート/サリチレート清浄剤を調製するのに既に提案され ていた方法は典型的には比較的高い炭酸化温度、例えば、100℃より高い温度を 使用し、また多くの従来の提案では、少なくとも12個の炭素原子を有する或る種 のカルボン酸の如き界面活性剤の使用が満足な製品を得るのに必須であると教示 された。本発明によれば、炭酸化が低温で行われ、高温で操作する時に必要なグ リコールの如き試薬を用いないで行い得る。更に、満足な製品が従来必須である と教示された少なくとも12個の炭素原子を有する或る種のカルボン酸を使用しな いで得られる。 上記のように、本発明の過塩基性清浄剤はハイブリッド過塩基性清浄剤、即ち 、2種以上の界面活性剤を含む混合物を過塩基性することにより得られた過塩基 性清浄剤であることが好ましい。このようなハイブリッド清浄剤は2種以上の別 個の過塩基性清浄剤を製造し、ブレンドすることを必要としないで2種以上の界 面活性剤により寄与された性質を有する過塩基性清浄剤系を提供することを可能 にするという利点を有する。更に、別個の過塩基性清浄剤をブレンドする必要の 排 除は最終TBN、界面活性剤比率、及びTBN:%界面活性剤比について更に大きい融 通性を与え、そしてまた別個の過塩基性清浄剤を含むブレンドを調製する時に経 験し得る不適合性または安定性の問題を解決し得る。 更に特別には、本発明のハイブリッド過塩基性清浄剤は、例えば、トランクピ ストン船用ディーゼルエンジン、即ち、中間速度の船用ディーゼルエンジンの潤 滑油を配合するのに使用された時に改良された安定性を生じることがわかった。 特に、フェネート界面活性剤陰イオン、スルホネート界面活性剤陰イオン及びサ リチレート界面活性剤陰イオンを含むようにこのような油を配合する時に、貯蔵 油の沈降減少の容量%により測定して、大きな安定性が、2種以上のこれらの陰 イオンが本発明の複合清浄剤の形態で油中に用意される時に得られる。これは3 種の陰イオンが油中に別々に用意されるこのような油との比較である。 例えば、本発明のフェネート:スルホネートハイブリッド過塩基性清浄剤及び 別々に用意されたサリチレートで配合された油、並びに本発明のフェネート:ス ルホネート:サリチレートハイブリッド過塩基性清浄剤で配合された油は、夫々 別々に用意されたフェネート、スルホネート及びサリチレートで配合された匹敵 する油よりも大きな安定性を夫々有する。 本発明の過塩基性清浄剤、または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤( これらは濃厚物の質量を基準として、例えば、50〜70質量%の過塩基性清浄剤を 含む油中の濃厚物として通常調製される)は、油系組成物、例えば、潤滑剤また はグリースの添加剤として有益であり、こうして本発明はまた過塩基性清浄剤を 含むこのような組成物、及びこのような組成物を調製するのに使用するための濃 厚物を提供する。油系組成物に含まれる過塩基性清浄剤の量は組成物の型及びそ の提案用途に依存する。船用途の潤滑剤は最終潤滑剤をベースとする活性成分基 準で典型的には0.5〜18質量%の過塩基性清浄剤を含み、一方、自動車クランク ケース潤滑油は最終潤滑剤をベースとする活性成分基準で典型的には0.01〜6質 量%の過塩基性清浄剤を含む。 本発明の過塩基性清浄剤、または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤は 油溶性であり、または(以下に言及されるその他の添加剤の或る種と共通に)好 適な溶媒の助けにより油に溶解性であり、または安定に分散可能な材料である。 本明細書で使用される油溶性、溶解性、または安定に分散可能という用語は、添 加剤があらゆる比率で油に可溶性、溶解性、混和性であり、または懸濁されるこ とが可能であることを必ずしも示さない。しかしながら、それは添加剤が、例え ば、油が使用される環境中でそれらの意図される効果を与えるのに充分な程度で 油中に可溶性または安定に分散可能であることを意味する。更に、その他の添加 剤の油系組成物中の混入は、所望により、特別な添加剤の高レベルの混入を許し 得る。 過塩基性清浄剤はあらゆる好都合な方法でベース油に混入し得る。こうして、 それらは、必要により好適な溶媒、例えば、トルエンまたはシクロヘキサンの助 けにより、濃度の所望のレベルで油にそれらを分散または溶解することにより油 に直接添加し得る。このようなブレンドは室温または高温で起こり得る。 本発明の過塩基性清浄剤、または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤は 、混合物が溶解または分散されるベース油を使用する潤滑油組成物に特に有益で ある。過塩基性清浄剤が使用し得るベース油として、火花点火式内燃エンジン及 び圧縮点火式内燃エンジン、例えば、自動車エンジン及びトラックエンジン、並 びに船用ディーゼルエンジンのクランクケース潤滑油としての使用に適するベー ス油が挙げられる。上記のように、過塩基性清浄剤は船用エンジン中に使用され る潤滑油に特別な実用性がある。 合成ベース油として、ジカルボン酸、ポリグリコール及びアルコールのアルキ ルエステル;ポリブテンを含むポリ−α−オレフィン;アルキルベンゼン;リン 酸の有機エステル;及びポリシリコーン油が挙げられる。 天然ベース油として、それらの粗源、例えば、それらがパラフィン系、ナフテ ン系、混合系、またはパラフィン−ナフテン系のいずれであるのか、並びにそれ らの製造に使用される方法、例えば、それらの蒸留範囲及びそれらが直留され、 またはクラッキングされ、ハイドロファイニングされ、または溶剤抽出されるの かについて広く変化し得るミネラル潤滑油が挙げられる。 クランクケース潤滑剤中の使用に適した潤滑油ベース原料油は都合良くは100 ℃で約2.5〜約12cSt、またはmm2/sの粘度を有するが、その他の粘度を有するベ ース原料油、例えば、ブライト原料油が使用されてもよい。 船用潤滑剤中の使用に適した潤滑油ベース原料油は都合良くは100℃で約3〜 約15cSt、またはmm2/sの粘度を有するが、その他の粘度を有するベース原料油が また使用されてもよい。こうして、例えば、典型的には100℃で約30〜約35cSt、 またはmm2/sの粘度を有するブライト原料油が使用されてもよい。 本発明の過塩基性清浄剤、または本発明に従って調製された過塩基性清浄剤は 、典型的には過半比率の潤滑油、及び典型的には小比率の過塩基性清浄剤を含む 潤滑油組成物中に使用し得る。付加的な添加剤が特別な要件を満たすことを可能 にするために組成物に混入されてもよい。本発明の過塩基性清浄剤を含む潤滑油 組成物に含まれてもよい付加的な添加剤の例は粘度指数改良剤、腐食抑制剤、そ の他の酸化抑制剤または酸化防止剤、摩擦改質剤、分散剤、その他の清浄剤、金 属錆インヒビター、耐磨耗剤、流動点降下剤、及び消泡剤である。船用エンジン 中の使用に適した潤滑油は付加的な添加剤として分散剤及び耐磨耗剤を有利に含 み、またその他の添加剤、例えば、付加的な酸化防止剤、消泡剤及び/または錆 インヒビターを含んでもよい。以下に明記される付加的な添加剤の或るものが船 用エンジンの潤滑剤中の使用よりも自動車エンジンの潤滑剤中の使用に適してい る。 粘度指数改良剤(または粘度改質剤)は潤滑油に高温及び低温の操作性を付与 し、かつ高温で剪断安定に留まり、そしてまた低温で許される粘度または流動性 を示すことを可能にする。粘度改質剤としての使用に適した化合物は一般にポリ エステルを含む高分子量炭化水素ポリマー、及び粘度指数改良分散剤(これらは 分散剤並びに粘度指数改良剤として機能する)である。油溶性粘度改質ポリマー はゲル透過クロマトグラフィーまたは光散乱方法により測定して一般に約10,000 〜1,000,000、好ましくは20,000〜500,000の重量平均分子量を有する。 腐食インヒビターは潤滑油組成物により接触される金属部品の分解を低減する 。チアジアゾール、例えば、米国特許第2719125号、同第2719126号及び同第3087 932号に開示されたチアジアゾールが潤滑油の腐食インヒビターの例である。 酸化インヒビター、または酸化防止剤は鉱油が使用中に劣化する傾向を低減し 、このような劣化の証拠が、例えば、金属表面のワニス状付着物及びスラッジの 生成、並びに増粘である。好適な酸化インヒビターとして、硫化アルキルフェノ ール及びそのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩;ジフェニルアミン;フ ェ ニル−ナフチルアミン;及びリン硫化炭化水素または硫化炭化水素が挙げられる 。 潤滑油組成物に使用し得るその他の酸化インヒビターは油溶性銅化合物を含む 。銅はあらゆる好適な油溶性銅化合物として油にブレンドされてもよい。油溶性 はその化合物が油または添加剤パッケージ中で通常のブレンド条件下で油溶性で あることを意味する。銅は、例えば、銅ジヒドロカルビルチオ−またはジチオ− ホスフェートの形態であってもよい。また、銅は合成または天然のカルボン酸、 例えば、C8〜C18脂肪酸、不飽和酸、または分枝カルボン酸の銅塩として添加 されてもよい。また、油溶性の銅のジチオカルバメート、スルホネート、フェネ ート、及びアセチルアセトネートが有益である。特に有益な銅化合物の例はアル ケニルコハク酸または酸無水物から誘導された塩基性、中性または酸性の銅Cu1 塩及び/またはCu11塩である。 銅酸化防止剤は一般に最終潤滑組成物中約5〜500ppm(重量基準)の銅の量で使 用されるであろう。 また、最終油のその他の成分と適合性である摩擦改質剤及び燃料節減剤が含ま れてもよい。このような材料の例は高級脂肪酸のグリセリルモノエステル、長鎖 ポリカルボン酸とジオールのエステル、オキサゾリン化合物、及び油溶性モリブ デン化合物である。 分散剤は使用中の酸化から生じる油不溶性物質を液体中の懸濁状態に維持し、 こうして金属部品上のスラッジ凝集及び沈殿または付着を阻止する。所謂無灰分 散剤は、金属含有(こうして灰形成性の)清浄剤とは対照的に、燃焼時に実質的 に灰を形成しない有機材料である。ホウ酸処理した無金属分散剤がまた本明細書 中無灰分散剤と見なされる。好適な分散剤として、例えば、炭化水素基が50〜40 0個の炭素原子を含む長鎖炭化水素置換カルボン酸の誘導体が挙げられ、このよ うな誘導体の例は高分子量ヒドロカルビル置換コハク酸の誘導体である。このよ うなヒドロカルビル置換カルボン酸は、例えば、窒素含有化合物、有利にはポリ アルキレンポリアミン、またはエステルと反応させられてもよい。特に好ましい 分散剤はポリアルキレンアミンとアルケニル無水コハク酸の反応生成物である。 粘度指数改良分散剤は粘度指数改良剤及び分散剤の両方として機能する。潤滑 組成物中の使用に適した粘度指数改良分散剤の例として、アミン、例えば、ポリ アミンとヒドロカルビル置換モノ−またはジカルボン酸の反応生成物が挙げられ 、そのヒドロカルビル置換基は粘度指数改良特性をその化合物に付与するのに充 分な長さの鎖を含む。 分散剤及び粘度指数改良分散剤の例がEP-A-24146に見られる。 付加的な清浄剤及び金属錆インヒビターとして、スルホン酸、アルキルフェノ ール、硫化アルキルフェノール、アルキルサリチル酸、チオホスホン酸、ナフテ ン酸、及びその他の油溶性モノ−及びジカルボン酸の金属塩(これらは過塩基性 されていてもよい)が挙げられる。清浄剤/錆インヒビターの代表例、及びそれ らの調製方法がEP-A-208560に示されている。 耐磨耗剤は、それらの名称が意味するように、金属部品の磨耗を低減する。亜 鉛ジヒドロカルビルジチオホスフェート(ZDDP)が耐磨耗剤として非常に広く使用 されている。油系組成物中の使用に特に好ましいZDDPは式 Zn[SP(S)(OR1)(OR2)]2(式中、R1及びR2は1〜18個、好ましくは2〜12個の 炭素原子を含む)のZDDPである。 流動点降下剤(それ以外に潤滑油流動性改質剤として知られている)は、液体 が流動し、または注入し得る最低温度を低下する。このような添加剤は公知であ る。発泡調節はポリシロキサン型の消泡剤、例えば、シリコーン油またはポリジ メチルシロキサンにより与えられる。 上記添加剤の幾つかが多種の効果を与え得る。こうして、例えば、単一添加剤 が分散剤−酸化インヒビターとして作用し得る。このアプローチは公知であり、 本明細書で更に詳述する必要はない。 潤滑組成物が一種以上の上記添加剤を含む場合、夫々の添加剤は典型的には添 加剤にその所望の機能を与えさせる量でベース油にブレンドされる。クランクケ ース潤滑剤中で使用される場合のこのような添加剤の代表的な有効量は以下のと おりである。 *最終油を基準とする活性成分質量% TPEO(トランクピストンエンジン油)用の添加剤に関する典型的な比率は以下 のとおりである。 *最終油を基準とする活性成分質量% MDCL(船用ディーゼルシリンダー潤滑剤)用の添加剤に関する典型的な比率は 以下のとおりである。 *最終油を基準とする活性成分質量% 多数の添加剤が使用される場合、添加剤を含む一種以上の添加剤パッケージを 調製することが望ましいかもしれないが、必須ではなく、それにより幾つかの添 加剤がベース油に同時に添加されて潤滑油組成物を生成し得る。潤滑油への一種 以上の添加剤パッケージの溶解は溶剤により、また温和な加熱を伴う混合により 促進し得るが、これは必須ではない。一種以上の添加剤パッケージが前もって決 められた量のベース潤滑剤と合わされる場合、一種以上の添加剤パッケージは典 型的には最終配合中で所望の濃度を得るのに適した量で一種以上の添加剤を含む ように配合されるであろう。こうして、本発明の一種以上の過塩基性清浄剤は、 添加剤パッケージを基準として、例えば、約2.5〜約90質量%、好ましくは約5 〜約75質量%、最も好ましくは約8〜約60質量%の適当な比率の添加剤の量で活 性成分を含む添加剤パッケージを生成するようにその他の望ましい添加剤と一緒 に少量のベース油またはその他の適合性溶剤に添加されてよく、残部はベース油 である。 最終配合物は典型的には約5〜40質量%の一種以上の添加剤パッケージを含ん でもよく、残部はベース油である。 以下の実施例は本発明を説明する。実施例1 トルエン540g、メタノール276g及び希釈油(150N)22gを反応器に導入し、温度 を約20℃に保ちながら混合した。水酸化カルシウム(Ca(OH)2)(147g)を添加し、 その混合物を攪拌しながら40℃に加熱した。この方法で得られたスラリーに、表 1に明記されたフェノール界面活性剤及びスルホン酸界面活性剤及びトルエン10 0gの40℃に保たれた混合物を添加し、続いてトルエンの更なる量(50g)を添加し た。表1に明記されたサリチル酸界面活性剤、続いて水(22g)を混合物に導入し た。 水酸化カルシウムによる界面活性剤の中和後に、混合物の温度を約28℃に低下 し、二酸化炭素の実質的に全てを反応混合物に吸収させて塩基性材料を生成する ような速度で二酸化炭素(62g)を混合物に注入する間に約28℃に保った。次いで 温度を60分間にわたって60℃に上昇し、その後に混合物を30分間にわたって約28 ℃の温度に冷却した。28℃で、更なる量(126g)の水酸化カルシウムを添加し、二 酸化炭素(62g)を仕込んだ。この第二炭酸化工程後に、温度を90分間にわたって6 0℃に上昇した。 続いて、揮発性物質を蒸留して除き、希釈油(298g)の第二の仕込みを導入し、 生成物を濾過して沈降物を除去した。 全ての実施例に使用した出発物質の詳細を表1及びその注に示す。表1中の希 釈油(SN150)の量は合計の仕込み量である。表2は粘度データ及び濾過速度(kg/m2 /h)並びに濾過勾配と一緒に、TBN、%全界面活性剤(Y、本明細書に記載され たようにして測定した)及びTBN:%全界面活性剤比(X、本明細書に記載された ようにして測定した)、標準化TBN、並びに過塩基性清浄剤の過塩基性清浄剤の 界面活性剤系中の個々の界面活性剤の比率(表1及び2の注2を参照のこと)を 示す。実施例2〜26 以下に示されるように、表1及びその注に示された出発物質、及び出発物質の 比率を使用し、下記の範囲内のトルエン、メタノール及び水の量:トルエン-500 〜690g;メタノール-270〜330g;水-15〜25gを使用した以外は、実施例1に示 された方法を繰り返した。得られた過塩基性清浄剤の特性を表2に明記する。 実施例23及び24において、夫々の熱ソーキング工程を最初の順序のように行っ た以外は、第二のこのような順序について実施例1に示された条件下で付加的な (第三の)水酸化カルシウム添加、二酸化炭素添加、及び熱ソーキング順序を行 った。 実施例4〜10、12及び22において、生成物を極性溶剤の除去後に溶剤中で濾過 した。残っている揮発性物質を除去し、所望の量の希釈油を導入することにより 最終生成物を単離した(希釈油をその方法のあらゆる段階、例えば、非極性溶剤 を蒸留して除く前、その間またはその後に導入することができる)。 本発明の過塩基性清浄剤の製造は、特に清浄剤が操作上の理由のために揮発性 物質を蒸留して除いた後かつ沈降物を除去するための濾過の前に延長された期間 にわたって高温、例えば、130℃以上に保たれることが必要とされる時に、硫黄 化合物、例えば、硫化水素及びメルカプタンの発生と関連し得る。 このような発生は望ましくない。何となれば、それは安全かつ衛生的なプラン ト操作を妨害するからである。このような発生を防止または軽減する一つの方法 は清浄剤の製造中のいずれかの段階におけるオレフィン処理による。例えば、オ レフィンは原料調製、中和、過塩基性、揮発性物質蒸留、または高温で費やされ る期間のいずれかの段階、即ち、清浄剤の調製におけるいずれかの段階で混入し 得る。溶剤蒸留中の混入が、例えば、約130℃で好ましい。 高温の清浄剤中溶液または分散液中に残存し得るあらゆるオレフィンが使用し 得る。このようなオレフインの例は18〜60個以上の炭素原子を有する高置換また は低置換のオレフィンである。このようなオレフィンの特別な例はn−オクタデ セン;平均で24個の炭素原子を有するオレフィン混合物;及びブテンのオリゴマ ーである。オレフィンの好適な処理率は仕上げ清浄剤を基準として0.1〜5質量 %以上、好ましくは0.1〜2質量%である。 表1及び2の注 1.フェノール界面活性剤、スルホン酸界面活性剤及びサリチル酸界面活性剤の 源(表1を参照のこと)を下記の表3に示す。その表中、 a.i.=希釈油ではない反応容器に仕込まれた界面活性剤を含む材料の質量% r.i.=“反応性成分”の質量%、即ち、液体過塩基性清浄剤中、カルシウムと関 連する反応容器に仕込まれた界面活性剤の% (“活性成分”という用語はその通常の意味を有し、希釈油分子以外の分子を含 む界面活性剤を含む材料のその部分を表すことが理解されるであろう。本発明者 らは、本発明の過塩基性清浄剤を調製するのに界面活性剤を使用する時に、或る 場合に界面活性剤分子の一部が一種以上の塩基性カルシウム化合物と反応せず、 液体の過塩基性清浄剤中に未反応の非塩形態で残存することを見出した。このよ うな場合、“反応性成分”の%は“活性成分”の%より低いであろう。) 2.表2中、Ph%、Sulph %及びSal %は過塩基性清浄剤中の塩基性カルシウム 化合物と関連する全界面活性剤(加水分解された形態)の質量を基準として夫々 フェノール界面活性剤、スルホン酸界面活性剤及びサリチル酸界面活性剤(加水 分解された形態)の質量%である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも2種の界面活性剤から誘導可能な、好ましくは誘導された界面活 性剤を含むカルシウム過塩基性清浄剤であって、その界面活性剤の少なくとも 一種が硫化フェノールもしくは非硫化フェノールまたはこれらの誘導体であり 、かつ界面活性剤のその他、もしくは少なくとも一種のその他が硫化サリチル 酸もしくは非硫化サリチル酸またはこれらの誘導体であり、界面活性剤系中の 前記フェノール及び前記サリチル酸の本明細書に記載されたようにして測定さ れた全比率が少なくとも55質量%であり、かつ過塩基性清浄剤が少なくとも11 、好ましくは少なくとも13のTBN:%界面活性剤比(先に定義されたとおり)を 有し、但し、前記比が13未満である時、フェノール及びサリチル酸の前記全比 率が少なくとも65質量%であることを条件とするカルシウム過塩基性清浄剤。 2. 界面活性剤系中のフェノール及びサリチル酸の前記全比率が少なくとも60質 量%、好ましくは少なくとも70質量%である請求の範囲第1項に記載の過塩基 性清浄剤。 3. TBN:%界面活性剤比が少なくとも14、好ましくは少なくとも16、更に好まし くは少なくとも19、特に少なくとも21である請求の範囲第1項または第2項に 記載の過塩基性清浄剤。 4. TBN:%界面活性剤比が少なくとも14であり、かつ界面活性剤系中のフェノー ル及びサリチル酸の全比率が少なくとも60質量%、好ましくは少なくとも70質 量%である請求の範囲第1項に記載の過塩基性清浄剤。 5. フェノールがヒドロカルビル置換フェノール、好ましくはアルキル置換フェ ノールである請求の範囲第1項〜第4項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄 剤。 6. サリチル酸がヒドロカルビル置換サリチル酸、好ましくはアルキル置換サリ チル酸である請求の範囲第1項〜第5項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄 剤。 7. 界面活性剤系が誘導可能である界面活性剤の少なくとも一種がスルホン酸ま たはその誘導体である請求の範囲第1項〜第6項のいずれか一項に記載の過塩 基性清浄剤。 8. スルホン酸がヒドロカルビル置換アリールスルホン酸、好ましくはアルキル 置換アリールスルホン酸である請求の範囲第7項に記載の過塩基性清浄剤。 9. 界面活性剤系中の前記フェノール、前記サリチル酸及び前記スルホン酸の全 比率が少なくとも75質量%、好ましくは少なくとも85質量%、特に少なくとも 95質量%である請求の範囲第7項または第8項に記載の過塩基性清浄剤。 10.界面活性剤系が少なくとも一種の硫化フェノールまたはその誘導体、少なく とも一種のサリチル酸またはその誘導体、及び少なくとも一種のスルホン酸ま たはその誘導体から誘導可能であり、界面活性剤系中のフェノール対サリチル 酸対スルホン酸の本明細書に記載されたように測定された比率が5〜90質量% :5〜90質量%:20〜80質量%、好ましくは20〜80質量%:20〜80質量%:10 〜50質量%、特に30〜50質量%:25〜45質量%:15〜35質量%の範囲である請 求の範囲第7項または第8項に記載の過塩基性清浄剤。 11.界面活性剤系が誘導可能である界面活性剤の少なくとも一種がカルボン酸ま たはその誘導体である請求の範囲第1項〜第10項のいずれか一項に記載の過塩 基性清浄剤。 12.カルボン酸/誘導体が(a)式Ra-CH(Rb)-COOH(式中、Raは10〜24個の炭素 原子を含むアルキル基またはアルケニル基を表し、かつRbは水素、1〜4個 の炭素原子を有するアルキル基、またはCH2COOH基を表す)の酸、またはその 酸無水物、酸塩化物もしくはエステル、及び(b)36〜100個の炭素原子を含むジ カルボン酸またはポリカルボン酸またはこれらの酸無水物、酸塩化物もしくは エステル以外である請求の範囲第11項に記載の過塩基性清浄剤。 13.カルボン酸/誘導体がカルボキシル含有部分中に8〜11個の炭素原子を有す る請求の範囲第11項に記載の過塩基性清浄剤。 14.無機ハライドまたはアンモニウム塩、及びこのような化合物から誘導された 基または化合物を実質的に含まない請求の範囲第1項〜第13項のいずれか一項 に記載の過塩基性清浄剤。 15.2価アルコール及び2価アルコールから誘導された基または化合物を実質的 に含まない請求の範囲第1項〜第14項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄剤 。 16.少なくとも300、有利には少なくとも330、好ましくは少なくとも350、更に 好ましくは少なくとも400、特に少なくとも450のTBNを有する請求の範囲第1 項〜第15項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄剤。 17.少なくとも450、有利には少なくとも500、更に有利には少なくとも550、好 ましくは少なくとも600、更に好ましくは少なくとも650の本明細書に記載され たようにして測定された標準化TBNを有する請求の範囲第1項〜第16項のいず れか一項に記載の過塩基性清浄剤。 18.40℃でせいぜい20,000mm2/s、好ましくはせいぜい10,000mm2/sの粘度を有す る請求の範囲第1項〜第17項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄剤。 19.100℃でせいぜい2000mm2/s、好ましくはせいぜい1000mm2/s、特にせいぜい 500mm2/sの粘度を有する請求の範囲第1項〜第18項のいずれか一項に記載の過 塩基性清浄剤。 20.ハイブリッド清浄剤である請求の範囲第1項〜第19項のいずれか一項に記載 の過塩基性清浄剤。 21.本明細書の実施例のいずれか一つに実質的に記載された請求の範囲第1項に 記載の過塩基性清浄剤。 22.少なくとも2種の界面活性剤から誘導された界面活性剤系を有するカルシウ ム過塩基性清浄剤の製造方法であって、その方法が (a) 硫化フェノールもしくは非硫化フェノールまたはこれらの誘導体である界 面活性剤及び硫化サリチル酸もしくは非硫化サリチル酸またはこれらの誘導 体である界面活性剤; (b) 少なくとも一種の塩基性カルシウム化合物;及び (c) 油 を含む混合物を過塩基性剤(先に定義されたとおり)で処理することを含み、 過塩基性剤による処理が少なくとも一つの工程、好ましくは少なくとも二つの 工程で100℃未満で行われ、過塩基性清浄剤の界面活性剤系中の前記フェノー ル及びサリチル酸の全比率(本明細書に記載されたようにして測定される)が 少なくとも55質量%であり、かつ過塩基性清浄剤が少なくとも11、好ましくは 少なくとも13のTBN:%界面活性剤比を有し、但し、前記比が13未満である時、 フェノール及びサリチル酸の前記全比率が少なくとも65質量%であることを条 件とするカルシウム過塩基性清浄剤の製造方法。 23.過塩基性剤による処理が少なくとも15℃、好ましくは少なくとも25℃で行わ れる請求の範囲第22項に記載の方法。 24.過塩基性剤による処理が80℃未満、有利には60℃未満、好ましくはせいぜい 50℃、更に好ましくはせいぜい40℃、特にせいぜい35℃で行われる請求の範囲 第22項または第23項に記載の方法。 25.第一処理工程、及び好ましくは第二処理工程または夫々のその後の処理工程 (使用される場合)に続いて、熱ソーキング工程が行われる請求の範囲第22項 〜第24項のいずれか一項に記載の方法。 26.熱ソーキングが15℃から反応混合物の還流温度の丁度下まで、好ましくは25 ℃〜60℃の範囲の温度で行われる請求の範囲第25項に記載の方法。 27.二つの処理工程があり、更なる量の塩基性カルシウム化合物が前記の二つの 処理工程の間に混合物に導入される請求の範囲第22項〜第26項のいずれか一項 に記載の方法。 28.過塩基性剤による処理が三つ以上の工程で行われ、更なる量の塩基性カルシ ウム化合物が第一処理工程後の夫々の処理工程の前に反応混合物に導入される 請求の範囲第22項〜第26項のいずれか一項に記載の方法。 29.過塩基性剤が二酸化炭素及び/またはホウ酸を含む請求の範囲第22項〜第28 項のいずれか一項に記載の方法。 30.出発物質及び反応条件は、過塩基性清浄剤が請求の範囲第2項〜第21項の一 つ以上に特定された特性を有するようなものである請求の範囲第22項〜第29項 のいずれか一項に記載の方法。 31.本明細書の実施例のいずれか一つに実質的に記載されたようにして行われる 請求の範囲第22項に記載の方法。 32.請求の範囲第22項〜第31項のいずれか一項に記載の方法により調製された過 塩基性清浄剤。 33.請求の範囲第1項〜第21項及び第32項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄 剤を含む油系組成物。 34.濃厚物の形態である請求の範囲第33項に記載の組成物。 35.請求の範囲第1項〜第21項及び第32項のいずれか一項に記載の過塩基性清浄 剤を含む潤滑油。 36.船用エンジン中の使用に適している請求の範囲第35項に記載の潤滑油。 37.本明細書に記載されたあらゆる新規な特徴、及び本明細書に記載された特徴 のあらゆる新規な組み合わせ。
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