JP2000503956A - セパレータカードを用いた半連続通貨処理のための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 通貨処理機に供給される通貨バッチ内の通貨山を区分するためにセパレータカードを用いる半連続通貨処理方法である。この通貨処理方法は、各通貨山の間でプロセスを停止する必要なく個々の通貨山の連続処理を容易にするセパレータカードを使用する。使用されるセパレータカードは、個々の通貨山の間の明確な線引きと、通貨処理機によって処理されるときの口座データの各個別通貨山およびその付随セパレータカードへの対応付けと、を可能にする特徴を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 セパレータカードを用いた半連続通貨処理のための方法 発明の技術分野 本発明の分野は、通貨処理機を用いる大量通貨処理に関する。 発明の背景 自動大量通貨処理は、紙幣の流通、回収、および会計の多様な面に影響を与え る成長国際産業である。通貨処理は、安全性の考慮と関連し合う独特の労働業務 問題を提起する。通貨処理は、多くの個人業務を必要とする。このような個人業 務としては、例えば、現金出納係（cashier）または銀行出納係（bank teller） による単紙幣の回収、個々の商業預金または出納係入金口座の会計、個々の預金 または口座の中央処理施設への吸収または移出、処理施設への到着後における通 貨移出の取扱いおよび会計、自動処理機を介した個々の口座の処理が挙げられる 。自動化可能であり、それゆえ人間の労働業務の必要をなくすことができるプロ セス中の工程は、通貨処理のための労働必要量を抑えるとともに、プロセス全体 の安全性を高める。自動化プロセスが設けられると、通貨の窃盗や不注意による 喪失や誤った取扱いの機会をなくして会計精度を高めることにより、安全性が高 まる。 高度に自動化された大量処理システムは、多階層の通貨流通回収網にとって重 要である。大量処理機の設計の幾つかは従来から利用することができ、国有中央 銀行、独立通貨輸送会社、通貨印刷所、個人銀行などの様々な関係者によって使 用されている。一般に、通貨処理機は、個々の紙幣を輸送して一連の検出器を通 過させるコンベア装置を使用する。例えば、紙幣の幅、長さ、および厚さを測定 するように設計された一連の電気トランスジューサに紙幣を通す場合がある。次 の一組のセンサは、紙幣の色パターンを記録する光学センサとすることができる 。同様に、個々の紙幣の特定の磁気特性または他の物理特性を検出するための検 出器を使用することもできる。 大量通貨処理機は、個々の紙幣の分類と、通貨処理機を通じて供給される各紙 幣に関するデータの蓄積とを容易にするため、通常、一山の通貨から個々の紙幣 を引き出し、機械式コンベヤを介して数個の異なる検出器を通過させる。例えば 、通貨処理機は、一山の通貨がすべて適切な適合特性を伴う一つの額面金額を有 するようにその山を処理すると同時に山を数えて前の会計を確認するという単純 作業を実行することができる。一山の通貨を個々の額面に分けると同時に通貨を 数えるという若干複雑な作業も行うことができる。従来技術の通貨処理機のより 複雑な例では、様々な額面金額からなる一山の通貨を、結果として各額面の区分 を行う処理、適合規格に合致しない通貨の拒否、偽造紙幣の識別、および連続番 号による個々の紙幣の追跡のために通貨処理機に供給することができる。 従来技術の大量通貨処理機には、分類プロセスを実行する前に、単一の会計パ ラメータセットに対して識別される単一の通貨山が装填される。例えば、通貨処 理サイクルの開始時に、銀行における特定商業預金に対応付けられた一山の通貨 が装填される場合がある。この後、この通貨は通貨処理機に供給され、顧客のニ ーズに基づいて分類される。分類プロセスから得られたデータ（例えば、手続中 に検出された各額面紙幣の数や預金総額）は、この後、処理サイクルの前にその 通貨山に対して識別された同じデータと比較される。しかしながら、通貨処理機 の装填に伴う労力を低減するとともにこのステップに伴う安全性を高める通貨処 理方法に対するニーズがある。特に、個々の口座の各々に集められたデータを検 査するために機械の再装填を待機したり機械を停止させたりする必要なく、個々 の会計パラメータに対して一つずつ識別される多数の通貨山を処理できる方法が 要望されている。 発明の概要 本発明は、より大量の通貨バッチ供給分の中で通貨の個別会計サブセットを定 める独自設計のセパレータカードを用いた通貨の半連続処理方法に関する。本発 明は、高速で通貨を処理する改良方法および大量通貨処理機（例えば、現在、テ キサス州アービングのカレンシー・システムズ・インターナショナル（Currency Systems International）によって製造・販売されている処理機のようなもの） に関する。この技術の現状では、通貨のバッチプロセス供給にこのような通貨処 理機が利用される。特定の会計パラメータセットに対して識別される単一の通貨 山が手作業で通貨処理機内に配置されると、この通貨山は、通貨処理機 によって処理され分類される。一つの通貨山は、例えば、小売店の地方銀行に預 金された一つの小売店用の一日の現金回収分からなる商業預金を表していてもよ い。また、一つの山は、一つの銀行からの個々の出納係の交替入金回収分が処理 のために中央銀行に移送された後は、その出納係の回収分に対して識別されるよ うにすることもできる。この後、一つの通貨山の通貨処理機分類から得られたデ ータが処理機から検索され、次の通貨バッチが次の分類動作のために処理機内に 配置される。検索されたデータは、各額面金額の処理済紙幣の数や、個々の小売 店によって作られた、あるいは個々の出納係の回収分に対応付けられたと考えら れる預金との比較用の預金総額を含んでいてもよい。 本発明は、通貨山の個別のバッチ供給を必要ないようにする。本発明によれば 、個々の通貨バッチ分は、特殊な特徴を有するセパレータカードによって線引き される複数の会計サブセット（例えば、上記で挙げた単一通貨山の例）を有する 、はるかに大きなバッチにまとめることができる。その結果、個々の口座に関連 する通貨を束ねる必要なしに積み重ねて、処理すべき通貨のはるかに大きなバッ チを作り上げることができる。このステップは、通貨が中央処理地に送られる前 であっても実行することができる。例えば、一つの支店銀行に関する個々の出納 係の交替回収分を積み重ねて、セパレータカードによって区分される各出納係の 交替口座を含む一つの通貨バッチを形成することができる。各セパレータカード を、これに対応付けられた通貨山についての詳細な口座情報を有するように暗号 化してもよいし、あるいはセパレータカードからのバーコード情報を、付随する 通貨山の口座情報に対して識別してもよい。ここで、バッチ全体を中央銀行地ま たは処理施設に輸送することができる。今では大きなバッチとなった通貨が処理 施設に到着すると、通貨処理機の操作者は、各出納係の口座を個々に搬入するの ではなく、バッチ全体を一つの工程で通貨処理機に搬入することができる。各会 計サブセットについて吸収されたデータも連続的に得ることができ、このデータ を、各通貨バッチ供給の間に機械を停止させることなく、セパレータカードに暗 号化された、またはセパレータカードに対して識別される詳細口座情報と比較す ることができる。その結果、本発明は、通貨処理システム中の工程を削減するこ とにより、大量通貨分類操作に関する安全性と労力節約の双方を大きく向上させ る。 本発明の重要な目標には、セパレータカードの使用が含まれている。このセパ レータカードは、通貨処理機が通貨と容易に区別することができ、かつ特定の通 貨山に対応付けられた特定のセパレータカードとして容易に識別できるものであ る。通貨処理機がセパレータカードと通貨とを容易にかつ一貫して区別するよう にするという第１の重要な目標は、個々の口座が通貨処理機を通じて供給される ときに口座間の明確な区別を維持するために重要である。通貨処理機がセパレー タカードを一つの通貨山と別の通貨山との間の切れ目として識別し損なうと、二 つの口座間での通貨の混在は、処理サイクルの精度にとって致命的となる。通貨 処理機が通貨紙幣を誤ってセパレータカードとして識別する場合も、同様に困難 な会計問題が生じることがある。別の特に困難な品質制御問題は、１枚以上の通 貨紙幣が同時にセパレータカードとともに送られるという誤送を引き起こす。こ の誤送は、通貨およびセパレータカードが重なり合って一緒に通貨処理機に入る という結果をもたらす。この誤送された山における紙幣は、セパレータカードを 通貨と区別する検出器の多くからカードを隠してしまうことがある。従って、セ パレータカードと通貨との一貫した区別という第１の目標を達成するために、本 発明のセパレータカードは、通貨紙幣とともに誤送された場合にもセパレータカ ードの検出を可能にする固有の特性を有するように設計されている。 各セパレータカードに対して特定の口座情報を識別することができるという本 発明の第２の重要な目標は、上述した半連続処理方法の要求である。単一の通貨 山に関する個々の口座情報を、この情報を有するようにセパレータカードを暗号 化するか、あるいはこの情報を各カードについての固有の識別子（例えば、固有 のバーコード列）に対して識別することにより、個々のセパレータカードに対し て識別することができる場合、通貨処理機のバッチ供給分における個々の通貨山 を、各山に関して蓄積されたデータをより大きなバッチ供給分におけるその山の 位置に対して識別しようとする必要なく追跡することができる。 上述した二つの重要な目標を達成するため、本発明は、幾つかの固有の特性を 有するセパレータカードを利用する。これらの特性のうち最も重要な二つは、磁 気ストリップと、個々の通貨山を個々のセパレータカードに対して識別する手段 と、である。この識別手段は、暗号化された磁気ストリップまたはバーコードを 含んでいてもよい。他の識別手段としては、特定の光学パターン配列や、コンピ ュータキーパンチカードのようにカードに切り込まれた一連の穴またはスロット や、各カードの側面に切り込まれた識別用スロットまたは溝や、固有の一連の識 別可能特性によって特定のカードを識別する他の任意の数の手段を挙げることが できる。 磁気ストリップは、口座情報を暗号化するために使用されるほかに、セパレー タカードが誤送された通貨紙幣によって隠されているときでさえ通貨処理機がセ パレータカードを識別できるようにする。これは、ストリップの磁気署名は、カ ードの他のすべての物理特性を隠す紙幣を通して読み取ることができるからであ る。磁気ストリップは、更に、口座情報を有するように暗号化することができ、 あるいは、特定の磁気署名を通貨処理サイクルの前に記録し、付随する通貨山に 関する会計データに対してその磁気署名を識別することができる。同様に、磁気 ストリップのこの後半の機能は、バーコードや個々の通貨山を特定のセパレータ カードに対して識別する他の手段の一つを使用することより達成することができ る。例えば、単一の通貨山に関して蓄積された会計データは、特定のセパレータ カードに関する固有のバーコード番号に対して識別することができる。この後、 この特定セパレータカードは、その通貨山と一緒に配置することができる。これ は、この単一会計サブセットを、通貨処理機による処理のためにより大きな通貨 バッチ内へ配置する前に行うことができる。セパレータカードは、通貨山の上に 見出しカードとして配置してもよいし、通貨山の下にトレーラカードとして配置 してもよいし、これらの位置の双方に配置してもよい。通貨処理サイクルが完了 すると、通貨処理機は、次に、特定のセパレータカードの固有バーコード番号に 対して特定の会計情報を識別することができる。この情報は、通貨処理サイクル の前にそのバーコード番号に対応付けられた口座情報と比較することができる。 本発明で使用されるセパレータカードの付加的な固有特性には、固有のサイズ または寸法、所定の厚さ、及び固有の色または光学パターンを有するように設計 されたセパレータカードを含めることができる。これらの付加的なカード特性は 、通貨に対するセパレータカード特徴の過剰な確認に備えるものである。独特の セパレータカードの幾つかの固有特性を検出するように通貨処理機を構成すると 、この通貨処理機は、セパレータカードと任意の種類の通貨とを容易に区別でき るようになる。更に、この通貨処理機は、検出、撮像、および分類処理を通じて 個々の通貨をそれぞれ追跡することができ、単一のセパレータカードに対して識 別された会計データおよび他のデータに相関する個々の通貨の各々に関して報告 を提供することができる。 本発明は、大量通貨処理に高速性、高精度、高い安全性、および優れたデータ 管理をもたらすという点で従来技術を大きく超える改良である。 図面の簡単な説明 本発明の他の目的および利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と共に読むこ とで明らかになる。ここで、 図１は、一山の通貨およびセパレータカードが装填された通貨処理機の斜視図 である。 図２は、セパレータカードによって分割された一山の通貨の斜視図である。 図３Ａは、例示のセパレータカードの前面の透視図である。 図３Ｂは、例示のセパレータカードの背面の透視図である。 図４は、セパレータカードを利用して通貨を処理する方法のフローチャートで ある。 図５は、通貨処理機によって使用されるセパレータカードを識別する方法のフ ローチャートである。 好適な実施形態の詳細な説明 図１は、本発明を実施した通貨処理機１０を示している。この処理機には、通 貨処理サイクルを開始する前に１バッチ供給量の通貨１２が装填されている。こ の１バッチ供給量の通貨は、一度に一枚の紙幣という割合で通貨処理機に供給さ れる。この後、各紙幣はコンベア上を移動し、分類箱１４の一つに蓄積される前 に幾つかの異なる検出器を通過する。通常は、分類プロセスの最後に単一額面の 紙幣を蓄えるために単一の分類箱が使用される。 図２は、個々の通貨山を幾つか有する通貨バッチ１２を示している。図示の通 貨バッチ１２は、第１の通貨山１６、第２の通貨山２０、および第３の通貨山２ ４からなる。各通貨山は、セパレータカード１８、２２、２６を伴っている。本 実施形態では、セパレータカード１８、２２、２６は、見出しカードとして図示 されている。ここで、第１セパレータカード１８は、第１通貨山１６の上面に積 み重ねられ、通貨処理サイクル中に第１通貨山１６を識別することになる。同様 に、第２セパレータカード２２は、第２通貨山２０の上面に積み重ねられ、通貨 処理サイクル中に第２通貨山を識別する。本発明は、図示の３個のような多数の 通貨山１６、２０、２４を適切に積み重ねて、通貨処理機１０への挿入の前に一 つの大きなバッチ供給分１２を形成できることを意図していることが分かる。ま た、図２に示されるものとは別の実施形態では、各通貨山１６、２０、２４の末 端にセパレータカード１８、２２、２６を使用することができる。このカードは 、トレーラカードと呼ばれる。第３の実施形態では、見出しカードおよびトレー ラカードの双方を使用して通貨山１６、２０、２４を分離することができる。 図３Ａおよび図３Ｂは、本発明の例示のセパレータカード１８を表している。 図３Ａは、セパレータカード１８の第１の面２８を示し、図３Ｂは、セパレータ カード１８の第２の面３０を示している。図３Ａおよび図３Ｂに示される実施形 態では、第１の面２８に第１の磁気ストリップ３２および第２の磁気ストリップ ３４が被せられている。また、第２の面３０には、バーコード３６が印されてい る。後でより詳細に述べるように、この実施形態は、主として二つの磁気ストリ ップ３２、３４の検出によるセパレータカード１８の正確な識別を考慮している が、個々の通貨山に関する会計データは、セパレータカード１８のバーコード３ ６に暗号化された特定のバーコード番号に対して識別することが可能である。 図４は、セパレータカードを利用して通貨を処理する方法のフローチャートを 示している。図４は、図２に示されるものと同じ例示の通貨バッチ１２を用いて 、３個の個別の通貨山１６、２０、２４を示している。各通貨山１６、２０、２ ４に対応付けられた口座データ５６、５８、６０は、各口座について最初に記録 される。この口座データ５６、５８、６０は、個別通貨紙幣の数、全通貨額、お よび単一の商業預金または銀行出納係の交替時間に対する通貨山の識別情報（id entity）を含んでいてもよい。この後、口座データ５６、５８、６０は、セパレ ータカード１８、２２、２６に対応付けられる。これらのセパレータカードは 、個々の通貨山１６、２０、２４に付随することになる。この口座データは、特 定のセパレータカードに固有のバーコード番号を口座データに対して識別するか 、あるいは口座データ情報を直接セパレータカード上に暗号化することによって 、セパレータカードに対して識別することができる。セパレータカード１８、２ ２、２６と通貨山１６、２０、２４との物理的な組合せは、単一の会計サブセッ ト６８、７０、７２として示されるものを形成する。この後、これらの会計サブ セット６８、７０、７２を積み重ねて通貨バッチ12を形成することができる。こ の通貨バッチ１２は、通貨処理機１０に供給される。 通貨処理サイクル中、各会計サブセット６８、７０、７２からの個別紙幣は、 分類されて分類箱８２、８４、８６、８８、９０、９２に入れられる。通常、こ れらの分類箱は、個々の額面の紙幣を束ねるために使用される。例えば、第１分 類箱８２は、＄１．００紙幣を蓄えるように設計することができ、第２分類箱８ ４は、＄５．００紙幣を蓄えるように設計することができる。図４は、セパレー タカード付き棄却分類のための独立した箱９４を示している。この棄却分類箱９ ４は、通貨分類プロセス中に検出された偽造通貨を保持するように設計すること ができる。偽造通貨をセパレータカード１８、２２、２６とともに置くことで、 迅速な物理的検査を行い、特定のセパレータカード１８、２２、２６に続くもの として発見された偽造紙幣にどの単一会計サブセットが対応付けられているかを 判断することができる。 各会計サブセット６８、７０、７２に関する口座データ９６は、通貨処理サイ クル中に蓄積される。この後、この口座データ９６は、各個別通貨山１６、２０ 、２４に関して当初集められた同様の口座データ５６、５８、６０と比較するこ とができる。例えば、第１会計サブセット６８を処理する間、通貨処理機は、第 １会計サブセット６８に対応付けられた紙幣の全通貨額および各額面の処理済紙 幣の数に関する情報を蓄積することができる。この後、第１会計サブセット６８ について蓄積されたこの口座データ９６は、会計サブセット６８、７０、７２を まとめて通貨バッチ１２を形成する前に、第１通貨山１６に対応付けられた口座 データ５６と比較することができる。 図５は、通貨処理機によって使用されるセパレータカードを識別する方法のフ ローチャートを示している。図５は、単一の会計サブセット６８、７０、７２（ これらは、図４にも同様に示されている）から開始する。これらの会訃サブセッ ト６８、７０、７２は、通貨バッチ１２を形成するように積み重ねされる。次い で、この通貨バッチは、通貨処理機９８に搬入される。この後、通貨バッチ１２ の最上部に位置する物品が、それがセパレータカード８０であるにしろ通貨１０ ０であるにしろ、コンベアに引き込まれて幾つかの検出器を通過する。 図５に示される第１の検出器は、磁場検出器１０２である。この磁場検出器は 、セパレータカード８０と通貨１００との線引きの際に通貨処理機を補助するた め、セパレータカード８０上の固有磁気ストリップを検出することができる。こ れは、通貨紙幣１００がセパレータカード８０の他の物理的特徴を遮蔽すること になる誤送の場合でも達成することができる。というのも、セパレータカード８ ０の磁場は、遮蔽している通貨１００を通して読み取ることができるからである 。通貨処理機は、同時に積み重ねられたセパレータカード８０であると処理機が 検出するものを隠している紙幣の個別連続番号を読み取るように設計することが できる。磁場検出器によって得られたセパレータカードに関する情報は、後続の 検出器を通じて遮蔽紙幣に関して得られた情報とともに、誤送の検証を可能にし 、通貨処理サイクル中に会計サブセット６８、７０、７２が混じり合うことを回 避する。 図５に示される次の検出器は、バーコードリーダ１０４である。このバーコー ドリーダは、読み取った個別セパレータカード８０の各々に関して、特定のバー コード番号を識別する。この後、このバーコード番号は、特定のセパレータカー ド８０の後に続く紙幣１００とともに、紙幣処理機によって識別される。次いで 、セパレータカード８０または紙幣１００は、コンベア上の物品の厚さとサイズ を測定するように設計された一つ以上の検出器を通過する。これは、図５では、 厚さ検出器１０６およびサイズ検出器１０８で表されている。この情報は、貨幣 処理機にとっては、セパレータカード８０と貨幣１００とを区別するうえで更に 有用である。図５に示される最後の検出器は、光学パターン検出器１１０である 。この光学パターン検出器１１０も、固有の色特性及びパターンを双方ともが有 するセパレータカード８０と通貨１００との線引きプロセスを補助することがで きる。 図５に示される検出器の順序及び種類は、ここで説明する方法の好適な実施形 態の一例を示しているに過ぎない。本発明で使用される検出器は、多様な順序で 配置することができる。更に、通貨およびセパレータカードの種々の特性を記録 するために他の種類の検出器を使用することも可能である。 通貨１００は、通貨処理機を通過した後、通貨分類プロセスの一部として、適 切な分類箱８２、８４、８６、８８、９０、９２に蓄えられる。セパレータカー ドも同様に、セパレータカード分類箱９４に向かう。 各会計サブセット６８、７０、７２について通貨処理機によって集められた口 座データ９６は、会計サブセット６８、７０、７２をまとめて通貨バッチ１２に する前にこれらのサブセットに対応付けられた同様の口座データと比較すること ができる。図５に示されるように、通貨処理サイクル中に集められる口座データ ９６は、種々の検出器１０２、１０４、１０６、１０８、１１０によって提供さ れた情報から吸収される。 図５に示される好適な実施形態は、更に、セパレータカード８０と通貨紙幣１ ００との間の順序誤りを検出することができる。例えば、会計サブセット６８、 ７０、７２が見出しカードによって分離された通貨山からなる場合、図５に示さ れる順序を通じて処理される第１の物品は、セパレータカード８０のはずである 。次に処理される物品は、通貨１００のはずである。あるセパレータカード８０ が別のセパレータカード８０の処理の直後に検出される場合、この事象は順序誤 りと識別されることになる。この順序誤りは、会計サブセット６８、７０、７２ の不適切な重ね方に起因することがある。順序誤りは、セパレータカード８０が トレーラカードである場合にも同様に検出することができる。しかしながら、順 序誤りの最も正確な検出は、好適な実施形態が見出しカードおよびトレーラカー ドの双方を各会計サブセット６８、７０、７２とともに使用する場合に行われる 。見出しカードおよびトレーラカードの双方を使用するには、順序に関して次の ことが必要となる。すなわち、会計サブセット６８、７０、７２に関して処理さ れる最初のセパレータカード８０が見出しカードであることが必要である。次に 処理される物品は、通貨１００となるはずである。次に検出されるセパレータカ ード８０は、トレーラカードとなるはずである。この後、トレーラカードの直後 には、次の会計サブセット用の見出しカードが続くことになる。上記の順序から 外れることは、会計サブセット６８、７０、７２におけるセパレータカード８０ および通貨１００の不適切な積み重ねに起因する可能性のある順序誤りを示す。 本発明の性質を説明するために記載および図示されたプロセスの詳細、材料、 および配列には、請求の範囲に表現される本発明の原理および範囲内において当 業者が種々の変更を加えることができる。

【手続補正書】 【提出日】１９９９年８月２４日（１９９９．８．２４） 【補正内容】 請求の範囲 １． 通貨処理機を用いた通貨の半連続処理方法であって、前記通貨は、少なく とも一つの額面金額と、真贋確認用の属性と、を有しており、 （ａ）少なくとも一つの通貨山を少なくとも一つのセパレータカードを用いて 区分するステップであって、前記セパレータカードは、前記通貨山を処理する前 に口座情報で暗号化されているステップと、 （ｂ）前記セパレータカードに暗号化された情報を用いて前記通貨山を識別す るステップと、 （ｃ）前記通貨山及びセパレータカードを前記通貨処理機に供給するステップ と、 を備える方法。 ２． （ｄ）前記ヤパレータカード及び通貨紙幣を双方に共通の処理工程を用い て処理するステップを更に備える請求項１記載の方法。 ３． （ｄ）前記通貨山に含まれる各通貨紙幣が真正であることを確認するステ ップと、 （ｅ）非真正通貨を分離するステップと、 （ｆ）前記非真正通貨を最初の通貨山及びセパレータカードに対応付けるステ ップと、 を更に備える請求項１記載の方法。 ４． ステップ（ｆ）は、非真正通貨を対応するセパレータカードに重ねること により最後の処理工程として行われる請求項３記載の方法。 ５． ステップ（ｆ）は、非真正通貨をステップ（ａ）で暗号化された口座情報 に対して識別することにより行われる請求項３記載の方法。 ６． （ｄ）前記通貨を額面金額で分類し、前記通貨処理機内の複数のスロット に入れるステップと、 （ｅ）前記通貨の会計を前記通貨処理機のメモリ内に記憶するステップと、 （ｆ）ステップ（ｅ）の前記会計をステップ（ａ）で暗号化された口座情報と 比較するステップと、 を更に備える請求項１記載の方法。 ７． ステップ（ａ）は、磁気ストリップを有するセパレータカードを用いて、 少なくとも一つの通貨山を区分するサブステップを更に備えている、請求項１記 載の方法。 ８． ステップ（ａ）は、バーコード列が印されたセパレータカードを用いて、 少なくとも一つの通貨山を区分するサブステップを更に備えている、請求項１記 載の方法。 ９． ステップ（ａ）は、セパレータカードを用いて少なくとも一つの通貨山を 区分するサブステップを更に備え、前記セパレータカードは、ステップ（ｃ）で 誤送が発生してステップ（ｄ）の処理中に少なくとも一枚の紙幣が前記セパレー タカードを遮蔽することになるときに通貨処理機による前記セパレータカードの 識別を可能にする少なくとも一つの固有特徴を有している、請求項２記載の方法 。 １０． 前記固有特徴が磁気ストリップを含んでいる請求項９記載の方法。 １１． ステップ（ａ）は、前記通貨山の金額の初期合計および前記通貨山につ いての出所を含む会計情報を暗号化するサブステップを更に備えている、請求項 １記載の方法。 １２． （ｄ）前記初期合計を処理後合計と比較するステップを更に備える請求 項１１記載の方法。 １３． ステップ（ａ）は、前記セパレータカードを見出しカードとして配置す るサブステップを更に備えている、請求項１記載の方法。 １４． ステップ（ａ）は、前記セパレータカードをトレーラカードとして配置 するサブステップを更に備えている、請求項１記載の方法。 １５． ステップ（ａ）は、前記カードの一つを見出しカードとして配置するサ ブステップと、前記カードの一つをトレーラカードとして配置するサブステップ と、を更に備えている、請求項１記載の方法。 １６． 通貨処理機に供給される通貨バッチ内の通貨山を線引きおよび追跡する ために使用されるセパレータカードを識別する方法であって、 （ａ） 前記通貨山を処理する前に前記通貨山についての口座データを前記セ パレータカードに暗号化するステップと、 （ｂ） 少なくとも一つのカード特性を検出する少なくとも一つの検出器に前 記セパレータカードを通すステップと、 （ｃ） 検出された特性に基づいて前記セパレータカードと前記通貨とを区別 するステップと、 を備える方法。 １７． ステップ（ｂ）は、磁気カード特性を検出する検出器に前記セパレータ カードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 １８． ステップ（ｂ）は、光学パターンカード特性を検出する検出器に前記セ パレータカードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 １９． ステップ（ｂ）は、物理的寸法カード特性を検出する検出器に前記セパ レータカードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 ２０． ステップ（ｂ）は、色カード特性を検出する検出器に前記セパレータカ ードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 ２１． ステップ（ｃ）は、誤送のために前記セパレータカードが通貨紙幣によ って遮蔽されたときに前記セパレータカードと前記通貨を区別するサブステップ を更に備えている、請求項１６記載の方法。 ２２． 二つの面を有し、通貨処理に使用されるセパレータカードであって、 （ａ）少なくとも一方の面に付けられ、口座情報を有するバーコード図形と、 （ｂ）このセパレータカードが誤送のために少なくとも一枚の紙幣によって遮 蔽されたときにこのセパレータカードを通貨処理中に識別できるように、少なく とも一方の面に付けられた磁気ストリップと、 を備えるセパレータカード。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，Ａ Ｕ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ， ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，Ｋ Ｐ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 通貨処理機を用いた通貨の半連続処理方法であって、前記通貨は、少なく とも一つの額面金額と、真贋確認用の属性と、を有しており、 （ａ）少なくとも一つの通貨山を少なくとも一つのセパレータカードを用いて 区分するステップと、 （ｂ）前記セパレータカードに暗号化された情報を用いて前記通貨山を識別す るステップと、 （Ｃ）前記通貨山及びセパレータカードを前記通貨処理機にするステップと、 を備える方法。 ２． （ｄ）前記通貨を額面金額によって整理するステップを更に備える請求項 １記載の方法。 ３． （ｄ）前記通貨山に含まれる各通貨紙幣が真正であることを確認するステ ップを更に備える請求項１記載の方法。 ４． （ｅ）非真正通貨を分離するステップを更に備える請求項３記載の方法。 ５． （ｆ）前記非真正通貨を最初の通貨山に対応付けるステップを更に備える 請求項４記載の方法。 ６． （ｄ）前記通貨を額面金額で分類し、前記通貨処理機内の複数のスロット に入れるステップと、 （ｅ）前記通貨の会計を前記通貨処理機のメモリ内に記憶するステップと、 を更に備える請求項１記載の方法。 ７． ステップ（ａ）は、磁気ストリップを有するセパレータカードを用いて、 少なくとも一つの通貨山を区分するサブステップを更に備えている、請求項１記 載の方法。 ８． ステップ（ａ）は、バーコード列が印されたセパレータカードを用いて、 少なくとも一つの通貨山を区分するサブステップを更に備えている、請求項１記 載の方法。 ９． ステップ（ａ）は、固有の寸法、厚さ、および色パターンを有するセパレ ータカードを用いて、少なくとも一つの通貨山を区分するサブステップを更に備 えている、請求項１記載の方法。 １０． ステップ（ｂ）は、前記通貨山についての出所を含む会計情報を用いて 前記通貨山を識別するサブステップを更に備えている、請求項１記載の方法。 １１． ステップ（ｂ）は、前記通貨山の金額の初期合計を含む会計情報を用い て前記通貨山を識別するサブステップを更に備えている、請求項１記載の方法。 １２． （ｄ）前記初期合計を処理後合計と比較するステップを更に備える請求 項１１記載の方法。 １３． ステップ（ａ）は、前記通貨山の上に見出しカードとして配置された少 なくとも一つのセパレータカードを用いて、少なくとも一つの通貨山を区分する サブステップを更に備えている、請求項１記載の方法。 １４． ステップ（ａ）は、前記通貨山の底にトレーラカードとして配置された 少なくとも一つのセパレータカードを用いて、少なくとも一つの通貨山を区分す るサブステップを更に備えている、請求項１記載の方法。 １５． ステップ（ａ）は、二つのセパレータカードを用いて少なくとも一つの 通貨山を区分するサブステップであって、前記カードの一つは、前記通貨山の上 に見出しカードとして配置されており、前記カードの一つは、前記通貨山の底に トレーラカードとして配置されているサブステップを更に備えている、請求項１ 記載の方法。 １６． 通貨処理機に供給される通貨バッチ内の通貨山を線引きおよび追跡する ために使用されるセパレータカードを識別する方法であって、 （ａ） 前記通貨山についての口座データを前記セパレータカードに対して識 別するステップと、 （ｂ） 少なくとも一つのカード特性を検出する少なくとも一つの検出器に前 記セパレータカードを通すステップと、 （ｃ） 検出された特性に基づいて前記セパレータカードと前記通貨とを区別 するステップと、 を備える方法。 １７． ステップ（ｂ）は、磁気カード特性を検出する検出器に前記セパレータ カードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 １８． ステップ（ｂ）は、光学パターンカード特性を検出する検出器に前記セ パレータカードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 １９． ステップ（ｂ）は、厚さカード特性を検出する検出器に前記セパレータ カードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 ２０． ステップ（ｂ）は、色カード特性を検出する検出器に前記セパレータカ ードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 ２１． ステップ（ｂ）は、幅および長さカード特性を検出する検出器に前記セ パレートカードを通すサブステップを更に備えている、請求項１６記載の方法。 ２２． 通貨処理に使用されるセパレータカードであって、 （ａ）バーコード図形が付けられた第１の面と、 （ｂ）磁気ストリップが付けられた第２の面と、 を備えるセパレータカード。