WO2010010606A1

WO2010010606A1 - 紙葉類処理方法

Info

Publication number: WO2010010606A1
Application number: PCT/JP2008/063121
Authority: WO
Inventors: 貞昭上阪; 肇森野; 敬司小林
Original assignee: グローリー株式会社
Priority date: 2008-07-22
Filing date: 2008-07-22
Publication date: 2010-01-28
Also published as: US8311665B2; US20110156334A1

Abstract

　紙葉類の処理を行うにあたり、まず、紙葉類束における最上部または最下部にある紙葉類を特定紙葉類とし、この特定紙葉類の固有情報と、当該紙葉類束に対応する取引情報とを関連付ける。次に、特定紙葉類の固有情報が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する。その後、紙葉類処理システムにより処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を特定紙葉類により仕切ることにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を得る。

Description

紙葉類処理方法

　本発明は、紙葉類の束が複数取引分だけ重ねられたものを紙葉類処理システムで一括して処理する紙葉類処理方法に関し、とりわけ、仕切媒体の後処理が不要でありながら、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を容易に得ることができる紙葉類処理方法に関する。

　紙幣やバーコードチケット等を含む紙葉類の束を複数取引分まとめて紙葉類処理システムで処理する場合に、各々の紙葉類束を取引ごとに仕切る方法として、各々の紙葉類束の最上部または最下部に例えばヘッダーカード等の仕切媒体を置き、この仕切媒体により各紙葉類束を仕切るような方法が知られている。各々の紙葉類束を仕切媒体により仕切ることによって、それぞれの紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を得ることができるようになる。ここで、取引情報とは、例えば、カジノにおけるスロットマシンのＩＤ情報やスロットマシンに着脱自在に取り付けられたカセットのＩＤ情報、入金者を特定する顧客情報（顧客コード）、あるいは銀行の口座番号等である。

　特表２０００－５０３９５６号公報には、通貨処理機により紙幣やバーコードチケット等の通貨の処理を行うにあたり、通貨処理機に供給される通貨の束を区分するためにセパレータカードを用いるような通貨処理方法が開示されている。セパレータカードを使用することにより、各々の通貨の束の間で処理を停止する必要なく、個々の通貨の束の連続処理を容易に行うことができるようになる。セパレータカードは、個々の通貨の束の間の明確な線引きを行うことができる。

　しかしながら、ヘッダーカードやセパレータカード等の仕切媒体を用いるような従来の紙葉類処理方法においては、専用の仕切媒体の製造コストがかかり、また、紙葉類の処理態様に合うよう専用の仕切媒体を準備する必要があるので管理が煩雑になるという問題がある。また、仕切媒体が常に存在する運用であるため、紙葉類が正常に全て処理された場合でも、リジェクト部に仕切媒体が存在し、その仕切媒体を取り除く等の後処理をしなければならないという問題があった。

　本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ヘッダーカードやセパレータカード等の専用の仕切媒体を用いなくとも紙葉類処理システムにより処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を取引情報毎に仕切ることができるようになり、このため専用の仕切媒体の製造コストが不要となり、また、紙葉類の処理態様に合うよう専用の仕切媒体を準備する必要がなくなり、このことにより、仕切媒体の後処理が不要でありながら、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を容易に得ることができる紙葉類処理方法を提供することを目的とする。

　本発明の紙葉類処理方法は、紙葉類束における最上部または最下部にある紙葉類を特定紙葉類とし、この特定紙葉類の固有情報と、当該紙葉類束に対応する取引情報とを関連付ける工程と、特定紙葉類の固有情報が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる工程と、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する工程と、紙葉類処理システムにより処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を特定紙葉類により仕切ることにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を得る工程と、を備えたことを特徴とする。

　本発明の紙葉類処理方法においては、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理するようになっており、ある紙葉類を紙葉類処理システムにより処理したときに、この紙葉類を処理する前に紙葉類処理システムにより処理された特定紙葉類の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであると判断するようになっていることが好ましい。この場合、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類をそれぞれ紙葉類処理システムのリジェクト部に送ることがより好ましい。また、紙葉類処理システムで紙葉類の処理を行った後、前記リジェクト部にあるリジェクト紙葉類および特定紙葉類の積み重ね体を、集積順序を保ったまま、紙葉類処理システムで再び一括して処理し、この際に特定紙葉類および処理を行うことができた紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容し、一方、処理を行うことができなかったリジェクト紙葉類をリジェクト部に送るとともに紙葉類処理システムによる紙葉類の処理を停止させることがより好ましい。

　本発明の紙葉類処理方法においては、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理するようになっており、ある紙葉類を紙葉類処理システムにより処理したときに、この紙葉類を処理した後に紙葉類処理システムにより処理された特定紙葉類の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであると判断するようになっていてもよい。この場合、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、紙葉類処理システムに送られた紙葉類において正常な紙葉類ではないと判断された紙葉類があった場合には、この紙葉類および当該紙葉類の後に処理される特定紙葉類をそれぞれ紙葉類処理システムのリジェクト部に送り、それ以外の特定紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容させることがより好ましい。また、紙葉類処理システムで紙葉類の処理を行った後、前記リジェクト部にあるリジェクト紙葉類および特定紙葉類の積み重ね体を、集積順序を保ったまま、紙葉類処理システムで再び一括して処理し、この際に特定紙葉類および処理を行うことができた紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容し、一方、処理を行うことができなかったリジェクト紙葉類をリジェクト部に送るとともにこのリジェクト紙葉類の後に処理されるべき特定紙葉類が紙葉類処理システムにより処理された後、紙葉類処理システムによる紙葉類の処理を停止させることがより好ましい。

　本発明の紙葉類処理方法においては、紙葉類束は紙幣束からなり、紙幣束における最上部または最下部にある紙幣を特定紙幣とし、この特定紙幣の固有情報と、当該紙幣束に対応する取引情報とを関連付ける際に、この特定紙幣の記番号と取引情報とを関連付けるようになっていてもよい。この場合、特定紙幣の記番号と取引情報とを関連付ける際に、特定紙幣の記番号および取引情報を紙葉類処理システムに入力し、紙葉類処理システムの制御部は、入力された特定紙幣の記番号および取引情報を関連付けることがより好ましい。また、紙葉類処理システムは紙幣処理機を有し、紙幣処理機は、外部から紙幣を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙幣の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るようになっていることがより好ましい。

　本発明の紙葉類処理方法においては、紙葉類束はバーコードチケット束からなり、バーコードチケット束における最上部または最下部にあるバーコードチケットを特定バーコードチケットとし、この特定バーコードチケットの固有情報と、当該バーコードチケット束に対応する取引情報とを関連付ける際に、特定バーコードチケットのバーコード情報を読み取り、このバーコード情報と取引情報とを関連付けるようになっていてもよい。この場合、特定バーコードチケットのバーコード情報と取引情報とを関連付ける際に、特定バーコードチケットのバーコード情報および取引情報を紙葉類処理システムに入力し、紙葉類処理システムの制御部は、入力された特定バーコードチケットのバーコード情報および取引情報を関連付けることがより好ましい。また、紙葉類処理システムはバーコードチケット処理機を有し、バーコードチケット処理機は、外部からバーコードチケットを１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれたバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ部に収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットをリジェクト部に送るようになっていることがより好ましい。

　本発明の紙葉類処理方法においては、紙葉類束はバーコードチケットおよび紙幣が混合したものからなり、紙葉類束を複数取引分だけ重ねる前に、紙葉類束に含まれるバーコードチケットを紙葉類束の最上部または最下部に移動させ、この最上部または最下部に移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとし、各々の紙葉類束における特定バーコードチケットのバーコード情報を読み取り、このバーコード情報と各々の紙葉類束に対応する取引情報とを関連付けるようになっていてもよい。この場合、紙葉類処理システムは紙幣およびバーコードチケットの両方を処理できる紙葉類処理機を有し、紙葉類処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣を一のスタッカ部に収容するとともに特定バーコードチケット以外のバーコードチケットを他のスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るとともに正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部に送るようになっていることがより好ましい。

　あるいは、紙葉類処理システムは紙幣処理機およびバーコードチケット処理機を有し、紙幣処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るとともにバーコードチケットをリジェクト部に送るようになっており、バーコードチケット処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうちバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ部に収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部に送るとともに紙幣をリジェクト部に送るようになっており、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、この複数の紙葉類束をまずバーコードチケット処理機により一括して処理させ、バーコードチケット処理機のリジェクト部に送られた紙葉類をまとめて紙幣処理機により一括して処理させるようになっていてもよい。

　あるいは、紙葉類処理システムは紙幣処理機およびバーコードチケット処理機を有し、紙幣処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るとともにバーコードチケットをリジェクト部に送るようになっており、バーコードチケット処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうちバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ部に収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部に送るとともに紙幣をリジェクト部に送るようになっており、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、この複数の紙葉類束をまず紙幣処理機により一括して処理させ、紙幣処理機のリジェクト部に送られた紙葉類をまとめてバーコードチケット処理機により一括して処理させるようになっていてもよい。

本発明の一の実施の形態における紙葉類処理システムの全体構成を示す概略図である。図１の紙葉類処理システムにおける紙幣処理機の構成の概略を示す構成図である。図１の紙葉類処理システムにおけるバーコードチケット処理機の構成の概略を示す構成図である。図１の紙葉類処理システムによる一の紙葉類処理方法を示すフローチャートである。図１の紙葉類処理システムによる他の紙葉類処理方法を示すフローチャートである。図１の紙葉類処理システムによる更に他の紙葉類処理方法を示すフローチャートである。図１の紙葉類処理システムによる更に他の紙葉類処理方法を示すフローチャートである。図１の紙葉類処理システムによる更に他の紙葉類処理方法を示すフローチャートである。図１の紙葉類処理システムによる更に他の紙葉類処理方法を示すフローチャートである。複数の紙葉類束を複数取引分だけ重ねる動作を示す説明図である。

　以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の実施の形態による紙葉類処理方法に用いられる紙葉類処理システムの概要について図１乃至図３を用いて説明する。図１は、本実施の形態における紙葉類処理システムの全体構成を示す概略図であり、図２は、図１の紙葉類処理システムにおける紙幣処理機の構成の概略を示す構成図であり、図３は、図１の紙葉類処理システムにおけるバーコードチケット処理機の構成の概略を示す構成図である。

　本実施の形態による紙葉類処理方法に用いられる紙葉類処理システムは、図２に示すような紙幣処理機および図３に示すようなバーコードチケット処理機から構成されている。ここで、本実施の形態による紙葉類処理方法における処理対象によっては、図２に示すような紙幣処理機または図３に示すようなバーコードチケット処理機のいずれか一方のみを使用するようにしてもよい。

　図１に示すように、紙葉類処理システムは、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうち紙幣の識別を行う紙幣処理機１０と、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうちバーコードチケットのバーコード情報を読み取るとともにこのバーコードチケットのイメージを取得するバーコードチケット処理機２０とを備えている。

　また、紙幣処理機１０には精算ターミナル８０が通信接続されている。この精算ターミナル８０には、ハンディ式バーコードスキャナ３０が通信接続されている。また、紙葉類処理システムには上位ターミナル８２が設けられており、精算ターミナル８０およびバーコードチケット処理機２０はこの上位ターミナル８２に通信接続されている。この上位ターミナル８２にはローカルデータベース８５およびキーボード８６がそれぞれ設けられている。また、紙葉類処理システムにはカジノホストコンピュータ８４が設けられており、上位ターミナル８２はこのカジノホストコンピュータ８４に通信接続されている。また、カジノホストコンピュータ８４にはバーコードチケット換金機８８、ＴＩＴＯ（Ｔｉｃｋｅｔ　Ｉｎ　Ｔｉｃｋｅｔ　Ｏｕｔ）サーバー９０および複数のスロットマシン９２等が通信接続されている。以下、紙葉類処理システムの各構成要素について、図１乃至図３を用いて詳述する。

　まず、紙幣処理機１０の詳細について図２を用いて以下に説明する。この紙幣処理機１０は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうち紙幣の識別を行うものである。
　図２に示すように、紙幣処理機１０は、取込部１１、搬送部１２、搬送状態検出部１３、識別部１４、２つのリジェクト部１５Ａ、１５Ｂ、４つのスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄおよび制御部１９を備えている。また、紙幣処理機１０には、オペレータからの指示を受け付けるための入力キーからなる操作部（図示せず）や、各スタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄにおける紙幣の収納状況を表示するための表示部（図示せず）が設けられている。

　取込部１１は、オペレータによって紙葉類の束が載置されるようになっており、当該取込部１１は、この載置された紙葉類の束から紙葉類を１枚ずつ紙幣処理機１０の筐体の内部に取り込むようになっている。取込部１１は、後述する制御部１９に従って紙葉類の１枚ずつの取り込みを行うようになっている。

　搬送部１２は、紙幣処理機１０の筐体の内部に設けられており、取込部１１によって取り込まれた紙葉類をスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄまたはリジェクト部１５Ａ、１５Ｂまで搬送するようになっている。この搬送部１２は通常の場合、ベルト搬送機構が組み合わされたものからなる。ベルト搬送機構は、一対または３以上のローラおよび各ローラに張架された例えばゴムベルトから構成されている。搬送部１２は、後述する制御部１９に従って紙葉類の１枚ずつの搬送を行うようになっている。

　搬送状態検出部１３は、搬送部１２に介設されており、取込部１１によって取り込まれた紙葉類の搬送状態を検出するセンサからなる。この搬送状態検出部１３は、紙葉類の搬送異常を検出したときに、搬送異常信号を後述の制御部１９に送信するようになっている。具体的には、搬送状態検出部１３は、取込部１１によって取り込まれた紙葉類が斜めに取り込まれた状態（斜行状態）、複数の紙葉類が所定の間隔を隔てないで取り込まれた状態（連鎖状態）または複数の紙葉類が重なって取り込まれた状態（重送状態）の場合に、搬送異常信号を制御部１９に送信するようになっている。

　識別部１４は、搬送状態検出部１３の下流側において搬送部１２に介設されており、当該搬送部１２によって搬送される紙葉類における紙幣の種別（紙幣の金種、真偽、正損等）を識別するとともに紙幣の記番号の読み取りを行うものである。識別部１４は、例えば搬送部１２を挟むような一対のラインセンサから構成されており、紙幣の種別を識別した場合には、識別結果を示す識別信号を後述の制御部１９に送信するようになっている。なお、識別部１４は搬送状態検出部１３よりも下流側に設けられているが、搬送状態検出部１３の上流側に設けられていてもよく、また搬送状態検出部１３と一体的に設けられていてもよい。また、識別部１４は、バーコードチケットのバーコード情報の読み取りも行うことができるようになっていてもよい。

　リジェクト部１５Ａ、１５Ｂは、例えば、識別部１４による紙葉類の識別結果が正常な紙幣ではなかった場合や、指定された紙葉類でなかった場合に、これらの紙葉類が送られるようになっている。このリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られる紙葉類の種類の詳細については、後述する紙葉類処理方法の説明の際に述べる。

　各スタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄは、例えば、識別部１４による紙葉類の識別結果が正常な紙幣であった場合に、この正常な紙幣が金種別に送られるようになっている。しかしながら、各スタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄは、紙幣が金種別に送られるものに限定されることはなく、例えば紙幣が表裏別に分類されて送られるもの、あるいは紙幣が方向別に分類されて送られるもの等、他の分類方法により分類されて送られるようになっていてもよい。なお、スタッカの数は４つに限定されることはなく、例えば８つとすることもできる。各スタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄに送られる紙葉類の種類の詳細については、後述する紙葉類処理方法の説明の際に述べる。

　制御部１９は、取込部１１、搬送部１２、搬送状態検出部１３、識別部１４、操作部（図示せず）および表示部（図示せず）に接続されている。制御部１９には、搬送状態検出部１３から紙葉類の搬送異常に係る搬送異常信号が送られるとともに、識別部１４から紙葉類の識別結果に係る識別信号が送られるようになっており、これらの情報の全てまたは一部を表示部において表示させるようになっている。また、制御部１９は、識別部１４による紙葉類の識別結果に基づいて、取込部１１や搬送部１２の制御や、各スタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄへの紙幣等の分配の制御を行うようになっている。また、制御部１９は、後述する精算ターミナル８０に、識別部１４による紙幣の金種等の識別結果を送信するようになっている。

　次に、バーコードチケット処理機２０の詳細について図３を用いて以下に説明する。バーコードチケット処理機２０は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうちバーコードチケットのバーコード情報を読み取るとともにこのバーコードチケットのイメージを取得するものである。
　図３に示すように、バーコードチケット処理機２０は、取込部２１、搬送部２２、搬送状態検出部２３、識別部２４、イメージ取得部２７、リジェクト部２５、２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂおよび制御部２９を備えている。また、バーコードチケット処理機２０には、オペレータからの指示を受け付けるための入力キーからなる操作部（図示せず）や、各スタッカ２６Ａ、２６Ｂにおけるバーコードチケットの収納状況を表示するための表示部（図示せず）が設けられている。

　取込部２１は、オペレータによって紙葉類の束が載置されるようになっており、当該取込部２１は、この載置された紙葉類の束から紙葉類を１枚ずつバーコードチケット処理機２０の筐体の内部に取り込むようになっている。取込部２１は、後述する制御部２９に従って紙葉類の１枚ずつの取り込みを行うようになっている。

　搬送部２２は、バーコードチケット処理機２０の筐体の内部に設けられており、取込部２１によって取り込まれた紙葉類をスタッカ２６Ａ、２６Ｂまたはリジェクト部２５まで搬送するようになっている。この搬送部２２は通常の場合、ベルト搬送機構が組み合わされたものからなる。ベルト搬送機構は、一対または３以上のローラおよび各ローラに張架された例えばゴムベルトから構成されている。搬送部２２は、後述する制御部２９に従って紙葉類の１枚ずつの搬送を行うようになっている。

　搬送状態検出部２３は、搬送部２２に介設されており、取込部２１によって取り込まれた紙葉類の搬送状態を検出するセンサからなる。この搬送状態検出部２３は、紙葉類の搬送異常を検出したときに、搬送異常信号を後述の制御部２９に送信するようになっている。具体的には、搬送状態検出部２３は、取込部２１によって取り込まれた紙葉類が斜めに取り込まれた状態（斜行状態）、複数の紙葉類が所定の間隔を隔てないで取り込まれた状態（連鎖状態）または複数の紙葉類が重なって取り込まれた状態（重送状態）の場合に、搬送異常信号を制御部２９に送信するようになっている。

　識別部２４は、搬送状態検出部２３の下流側において搬送部２２に介設されており、当該搬送部２２によって搬送される紙葉類がバーコードチケットであるか否かを識別するようになっている。識別部２４は、例えば搬送部２２を挟むような一対のラインセンサからなる。そして、搬送部２２によって搬送される紙葉類がバーコードチケットであることが識別部２４により検出されたときに、この識別部２４はバーコードチケットのバーコード情報も読み取るようになっている。具体的には、識別部２４は、バーコードチケットのバーコード情報を、１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取るようになっている。識別部２４による紙葉類の識別信号（具体的には、紙葉類がバーコードチケットであるか否か）および識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報は制御部２９に送られるようになっている。なお、識別部２４は搬送状態検出部２３よりも下流側に設けられているが、搬送状態検出部２３の上流側に設けられていてもよく、また搬送状態検出部２３と一体的に設けられていてもよい。また、識別部２４を構成するラインセンサは、バーコードチケットの両面からバーコード情報を読み取ることができるよう構成されていることが好ましい。このことにより、バーコードチケットの表面から読み取られたバーコード情報および裏面から読み取られたバーコード情報の２つの情報を照合させることにより、バーコード情報をより精度良く読み取ることができるようになる。また、識別部２４は、紙幣の種別（紙幣の金種、真偽、正損等）を識別するとともに紙幣の記番号の読み取りを行うことができるようになっていてもよい。

　イメージ取得部２７は、識別部２４の下流側において搬送部２２に介設されており、当該イメージ取得部２７に送られる紙葉類がバーコードチケットであることが識別部２４により識別された場合に、このイメージ取得部２７はバーコードチケットの全体イメージをそのまま取得するようになっている。イメージ取得部２７は例えばイメージスキャナからなる。イメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージは制御部２９に送られるようになっている。

　リジェクト部２５は、例えば、識別部２４により識別することができなかったバーコードチケットが送られるようになっている。このリジェクト部２５に送られる紙葉類の種類の詳細については、後述する紙葉類処理方法の説明の際に述べる。

　各スタッカ２６Ａ、２６Ｂは、例えば、識別部２４による紙葉類の識別結果がバーコードチケットであった場合に、このバーコードチケットがバッチ方式で送られるようになっている。ここで、バッチ方式とは、例えばまずバーコードチケットが一方のスタッカ２６Ａに送られ、このスタッカ２６Ａにおいてバーコードチケットの枚数が一定枚数、例えば１００枚に達したときに、次にバーコードチケットが他方のスタッカ２６Ｂに送られ、その間にオペレータが一方のスタッカ２６Ａに収納された１００枚のバーコードチケットを取り出すような方式のことをいう。各スタッカ２６Ａ、２６Ｂに送られる紙葉類の種類の詳細については、後述する紙葉類処理方法の説明の際に述べる。

　制御部２９は、取込部２１、搬送部２２、搬送状態検出部２３、識別部２４、イメージ取得部２７、操作部（図示せず）および表示部（図示せず）に接続されている。制御部２９は、搬送状態検出部２３から紙葉類の搬送異常に係る搬送異常信号が、識別部２４から紙葉類の識別結果に係る識別信号およびバーコードチケットのバーコード情報が、イメージ取得部２７からバーコードチケットのイメージがそれぞれ送られるようになっており、これらの情報の全てまたは一部を表示部において表示させるようになっている。また、制御部２９は、識別部２４による紙葉類の識別結果に基づいて、取込部２１や搬送部２２の制御や、各スタッカ２６Ａ、２６Ｂへのバーコードチケットの分配等の制御を行うようになっている。また、制御部２９は、後述する上位ターミナル８２に、バーコードチケットのバーコード情報や取得されたイメージを送信するようになっている。

　なお、上述した紙幣処理機１０やバーコードチケット処理機２０は、各々、紙幣およびバーコードチケットの両方の紙葉類の処理を行うことができるようになっていてもよい。

　ハンディ式バーコードスキャナ３０は、精算ターミナル８０に通信接続されており、バーコードチケットのバーコード情報を、１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取るようになっている。

　精算ターミナル８０は、紙幣処理機１０から、識別部１４による紙幣の金種等の識別結果が送信されるとともに、ハンディ式バーコードスキャナ３０から、バーコードチケットのバーコード情報が送信されるようになっている。なお、図１においては１台の精算ターミナル８０に１台の紙幣処理機１０が通信接続されているが、複数の紙幣処理機１０を１台の精算ターミナル８０に通信接続させることができるようになっていてもよい。

　精算ターミナル８０は、紙幣処理機１０から送信された紙幣の金種等の識別結果およびハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報を、後述する上位ターミナル８２に送信する。

　上位ターミナル８２は、バーコードチケット処理機２０から、バーコードチケットのバーコード情報（具体的には、１８桁の数字（バリデーションナンバー））や取得されたイメージが送信されるとともに、精算ターミナル８０から、紙幣処理機１０から送信された紙幣の金種等の識別結果およびハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報が送信されるようになっている。なお、図１においては１台の上位ターミナル８２に１台のバーコードチケット処理機２０が通信接続されているが、複数のバーコードチケット処理機２０を１台の上位ターミナル８２に通信接続させることができるようになっていてもよい。

　カジノホストコンピュータ８４は、カジノ全体のコントロールを行うものであり、上位ターミナル８２の更なる上位装置となっている。このカジノホストコンピュータ８４には、上位ターミナル８２から、バーコードチケット処理機２０により得られるバーコードチケットのバーコード情報や取得されたイメージ、紙幣処理機１０により得られる紙幣の金種等の識別結果およびハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報がそれぞれ送信されるようになっている。

　次に、このような構成からなる紙葉類処理システムの動作について、以下に説明する。

　本実施の形態の紙葉類処理方法においては、まず、紙葉類束における最上部または最下部にある紙葉類を特定紙葉類とし、この特定紙葉類の固有情報と、当該紙葉類束に対応する取引情報とを関連付ける。ここで、特定紙葉類の固有情報とは、この特定紙葉類がバーコードチケットである場合にはバーコードチケットのバーコード情報（具体的には、１８桁の数字（バリデーションナンバー））とし、特定紙葉類が紙幣である場合には紙幣の記番号とする。ここで、特定紙葉類が紙幣である場合には紙幣の記番号に加えて紙幣の金種も特定紙葉類の固有情報としてよい。特定紙葉類の固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報とを関連付ける動作はカジノホストコンピュータ８４で行われる。具体的には、紙葉類束における最上部または最下部にあるバーコードチケットをハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取ることによって、あるいは紙葉類束における最上部または最下部にある紙幣の記番号をキーボード８６により上位ターミナル８２に手入力することによって、紙幣処理機１０に特定紙葉類の固定情報が送られるとともに、精算ターミナル８０を介して、バーコードチケット処理機２０およびカジノホストコンピュータ８４に特定紙葉類の固有情報が送られ、このカジノホストコンピュータ８４で、特定紙葉類の固有情報と紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　また、紙葉類束に対応する取引情報としては、各々のスロットマシン９２のＩＤ情報、あるいはスロットマシン９２に着脱自在に取り付けられたカセットのＩＤ情報が挙げられる。紙葉類束に対応する他の取引情報としては、銀行番号、銀行の支店番号、銀行の口座番号、店舗番号、レジ番号、顧客コード等が挙げられる。

　上記事項について図１０を用いてより詳細に説明すると、図１０（ａ）に示すように、最初に、複数のスロットマシン９２の各々からカセット９４をそれぞれ抜き出す。各カセット９４内には、紙幣およびバーコードチケットが混合状態で集積されている。そして、各々のカセット９４から、紙幣およびバーコードチケットが混合したものからなる紙葉類束９６ａ、９６ｂ、９６ｃをそれぞれ取り出す。次に、図１０（ｂ）に示すように、紙葉類束における最上部または最下部にある紙葉類を特定紙葉類とする。この際に、紙葉類束９６ｂに示すように、最上部にある紙葉類がバーコードチケットである場合には、このバーコートチケットを特定紙葉類とする。一方、紙葉類束９６ａ、９６ｃに示すように、最上部にある紙葉類が紙幣である場合には、紙葉類束９６ａ、９６ｃに含まれる任意のバーコードチケットを当該紙葉類束９６ａ、９６ｃから抜き出し、このバーコードチケットを特定紙葉類として図１０（ｃ）に示すようにこのバーコードチケットを紙葉類束９６ａ、９６ｃの最上部に移動させる。

　そして、各々の紙葉類束９６ａ、９６ｂ、９６ｃの特定紙葉類、すなわち各々の紙葉類束９６ａ、９６ｂ、９６ｃの最上部にあるバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））をハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取り、このバーコード情報と、各紙葉類束９６ａ、９６ｂ、９６ｃに対応するスロットマシン９２のＩＤ情報、またはカセット９４のＩＤ情報とを関連づけるようにする。このことにより、各紙葉類束９６ａ、９６ｂ、９６ｃにおける紙葉類（紙幣またはバーコードチケット）が、どのスロットマシン９２（またはカセット９４）から取り出されたものかがわかるようになる。

　そして、特定紙葉類の固有情報が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。具体的には、図１０（ｄ）（ｅ）に示すように、特定紙葉類が最上部にある紙葉類束９６ａ、９６ｂ、９６ｃを重ね合わせる。その後、重ねられた複数の紙葉類束を紙幣処理機１０およびバーコードチケット処理機２０で一括して処理する。

　ホストコンピュータ８４において、紙幣処理機１０およびバーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を、特定紙葉類により仕切る。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。

　次に、このような構成からなる紙葉類処理システムの具体的な動作について、図４乃至図９に示すフローチャートを参照して以下に詳述する。

＜紙葉類が紙幣またはバーコードチケットのみから構成されている場合の第１の態様＞
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣またはバーコードチケットのみから構成されている場合の第１の態様について図４のフローチャートを用いて説明する。
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣のみから構成される場合は、この紙葉類の処理を行うにあたり図２に示す紙幣処理機１０のみを用い、図３に示すバーコードチケット処理機２０は使用しない。一方、紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類がバーコードチケットのみから構成される場合は、この紙葉類の処理を行うにあたり図３に示すバーコードチケット処理機２０のみを用い、図２に示す紙幣処理機１０は使用しない。

　最初に、紙葉類がバーコードチケットのみから構成されており、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理する場合について図４のフローチャートを用いて説明する。

　まず、各々の紙葉類束における最上部にある紙葉類、すなわち最上部にあるバーコードチケットを特定紙葉類（特定バーコードチケット）とする。そして、この特定バーコードチケットのバーコード情報をハンディ式バーコードスキャナ３０により１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取る。ハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコード情報は特定バーコードチケットの固有情報としてバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されるとともに、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定バーコードチケットの固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定バーコードチケットが取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束をバーコードチケット処理機２０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図４のＳＴＥＰ１参照）。この際に、紙葉類束における最上部にある特定バーコードチケットを最初にバーコードチケット処理部２０の内部に取り込ませるようにする。バーコードチケット処理機２０は、１枚ずつ内部に取り込まれたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））を識別部２４により読み取り（図４のＳＴＥＰ２参照）、その後このバーコードチケットのイメージをイメージ取得部２７により取得する（図４のＳＴＥＰ３参照）。識別部２４において読み取られたバーコード情報が上位ターミナル８２から受信していた特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図４のＳＴＥＰ４参照）。なお、バーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部２５に送られる。

　ここで、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたバーコードチケットが特定バーコードチケットでないと判断された場合には、識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図４のＳＴＥＰ５参照）。そして、このバーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂにバッチ方式で収納される（図４のＳＴＥＰ６参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたバーコードチケットが特定バーコードチケットであると判断された場合には、このことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信され（図４のＳＴＥＰ７参照）、当該特定バーコードチケットにより、バーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、あるバーコードチケットをバーコードチケット処理機２０により処理したときに、このバーコードチケットを処理する前にバーコードチケット処理機２０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、このバーコードチケットに関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定バーコードチケットはリジェクト部２５に送られることとなる（図４のＳＴＥＰ８参照）。

　その後、取込部２１にバーコードチケットが残っているか否かが判断される（図４のＳＴＥＰ９参照）。取込部２１にバーコードチケットが残っている場合には、上述のような図４のＳＴＥＰ１～ＳＴＥＰ８に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１にバーコードチケットが残っていない場合には、バーコードチケット処理機２０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。その後、リジェクト部２５に送られたリジェクトバーコードチケットおよび特定バーコードチケットの積み重ね体を、集積順序を保ったまま、つまり、特定バーコードチケットとその間に集積されたリジェクトバーコードチケットを複数取引分まとめて再度取込部２１に載置し、リジェクト処理モードにモード変更した後に、この積み重ね体を再びバーコードチケット処理機２０により処理させる。このリジェクト処理モードでは、特定バーコードチケットであっても正常なバーコードチケットと同様にバーコード情報およびイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信され、スタッカ２６Ａ、２６Ｂへ搬送される。また、特定バーコードチケット以外のバーコードチケットのうち正常に読み取れたバーコードチケットもバーコード情報およびイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。一方、バーコード情報の読み取りを行うことができなかった場合には、このバーコードチケットをリジェクト部２５に送った後に次の繰り出しを停止させ、オペレータにリジェクト部２５のバーコードチケットを確認させて、バーコードデータの手入力をしてエラーバーコードチケットとして登録させる。なお、リジェクト処理モードではリジェクトが発生した時に停止する必要があるために、１枚ずつ確認しながら取り込むような間欠式の取り込み方法を採用する方が好ましい。

　紙葉類が紙幣のみから構成されており、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理する場合も、図４に示すようなフローチャートと同様の処理が行われる。

　まず、各々の紙葉類束における最上部にある紙葉類、すなわち最上部にある紙幣を特定紙葉類（特定紙幣）とする。そして、この特定紙幣の記番号をキーボード８６により上位ターミナル８２に手入力する。上位ターミナル８２に手入力された特定紙幣の記番号は紙幣の固有情報として紙幣処理機１０に送られて記憶されるとともに、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定紙幣の固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定紙幣が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束を紙幣処理機１０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる。この際に、紙葉類束における最上部にある特定紙幣を最初に紙幣処理機１０の内部に取り込ませるようにする。紙幣処理機１０は、１枚ずつ内部に取り込まれた紙幣の種別（紙幣の金種、真偽、正損等）を識別部１４により識別するとともに、紙幣の記番号の読み取りを行う。識別部１４において読み取られた紙幣の記番号が上位ターミナル８２から受信していた特定紙幣の記番号であるか否かの判断を行う。なお、紙幣の識別を行うことができなかったもの（リジェクト紙幣）はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られる。

　ここで、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙幣が特定紙幣でないと判断された場合には、識別部１４による紙幣の識別情報が上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される。そして、この紙幣は４つのスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄのうちいずれか１つのスタッカに収納される。

　一方、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙幣が特定紙幣であると判断された場合には、このことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信され、当該特定紙幣により、紙幣処理機１０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、ある紙幣を紙幣処理機１０により処理したときに、この紙幣を処理する前に紙幣処理機１０により処理された特定紙幣の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙幣に関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定紙幣はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂのうちいずれか一方のリジェクト部に送られることとなる。

　その後、取込部１１に紙幣が残っているか否かが判断される。取込部１１に紙幣が残っている場合には、上述のような動作が繰り返し行われる。一方、取込部１１に紙幣が残っていない場合には、紙幣処理機１０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。その後、リジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られたリジェクト紙幣および特定紙幣の積み重ね体を、集積順序を保ったまま、つまり、特定紙幣とその間に集積されたリジェクト紙幣を複数取引分まとめて再度取込部１１に載置し、リジェクト処理モードにモード変更した後に、この積み重ね体を再び紙幣処理機１０により処理させる。このリジェクト処理モードでは、特定紙幣であっても正常な紙幣と同様に紙幣の識別情報が上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信され、スタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄへ搬送される。また、特定紙幣以外の紙幣のうち識別を行うことができた紙幣も紙幣の識別情報が上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。一方、紙幣の識別を行うことができなかった場合には、この紙幣をリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送った後に次の繰り出しを停止させ、オペレータにリジェクト部１５Ａ、１５Ｂの紙幣を確認させて、紙幣の金種等の手入力をしてエラー紙幣として登録させる。なお、リジェクト処理モードではリジェクトが発生した時に停止する必要があるために、１枚ずつ確認しながら取り込むような間欠式の取り込み方法を採用する方が好ましい。

＜紙葉類が紙幣またはバーコードチケットのみから構成されている場合の第２の態様＞
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣またはバーコードチケットのみから構成されている場合の第２の態様について図５のフローチャートを用いて説明する。

　最初に、紙葉類がバーコードチケットのみから構成されており、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理する場合について図５のフローチャートを用いて説明する。

　まず、各々の紙葉類束における最下部にある紙葉類、すなわち最下部にあるバーコードチケットを特定紙葉類（特定バーコードチケット）とする。そして、この特定バーコードチケットのバーコード情報をハンディ式バーコードスキャナ３０により１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取る。ハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコード情報は特定バーコードチケットの固有情報としてバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されるとともに、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定バーコードチケットの固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定バーコードチケットが取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束をバーコードチケット処理機２０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図５のＳＴＥＰ１参照）。この際に、紙葉類束における最下部にある特定バーコードチケットを最後にバーコードチケット処理機２０の内部に取り込ませるようにする。バーコードチケット処理機２０は、１枚ずつ内部に取り込まれたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））を識別部２４により読み取り（図５のＳＴＥＰ２参照）、その後このバーコードチケットのイメージをイメージ取得部２７により取得する（図５のＳＴＥＰ３参照）。識別部２４において読み取られたバーコード情報が上位ターミナル８２から受信していた特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図５のＳＴＥＰ４参照）。なお、バーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部２５に送られる。

　ここで、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたバーコードチケットが特定バーコードチケットでないと判断された場合には、識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図５のＳＴＥＰ５参照）。そして、このバーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂにバッチ方式で収納される（図５のＳＴＥＰ６参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたバーコードチケットが特定バーコードチケットであると判断された場合には、リジェクト部２５に、前の特定バーコードチケット以降に（該当取引分の中に）リジェクトバーコードチケットがあるか否かを更に判断する（図５のＳＴＥＰ７参照）。そして、リジェクト部２５にリジェクトバーコードチケットがないと判断された場合には、識別部２４により読み取られた特定バーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得された特定バーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信されるとともに、特定バーコードチケットがバーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図５のＳＴＥＰ８参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、バーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、あるバーコードチケットをバーコードチケット処理機２０により処理したときに、このバーコードチケットを処理した後にバーコードチケット処理機２０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、このバーコードチケットに関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定バーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうちいずれか一方のスタッカに送られることとなる（図５のＳＴＥＰ９参照）。

　一方、リジェクト部２５に、前の特定バーコードチケット以降に（該当取引分の中に）リジェクトバーコードチケットがあると判断された場合には、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた特定バーコードチケットもリジェクト部２５に送られることとなる（図５のＳＴＥＰ１０参照）。

　その後、取込部２１にバーコードチケットが残っているか否かが判断される（図５のＳＴＥＰ１１参照）。取込部２１にバーコードチケットが残っている場合には、上述のような図５のＳＴＥＰ１～ＳＴＥＰ１０に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１にバーコードチケットが残っていない場合には、バーコードチケット処理機２０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。その後、リジェクト部２５に送られたリジェクトバーコードチケットおよび特定バーコードチケットの積み重ね体を、集積順序を保ったまま、つまり、リジェクトバーコードチケットとその取引分の特定バーコードチケットとが連続して集積されたものを複数取引分まとめて再度取込部２１に載置し、リジェクト処理モードにモード変更した後に、この積み重ね体を再びバーコードチケット処理機２０により処理させる。このリジェクト処理モードでは、特定バーコードチケット以外のバーコードチケットのうち正常に読み取れたバーコードチケットのバーコード情報およびイメージ、ならびに特定バーコードチケットのバーコード情報およびイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。一方、バーコード情報の読み取りを行うことができなかった場合には、このバーコードチケットをリジェクト部２５に送った後、当該バーコードチケットの後に処理されるべき特定紙葉類のバーコード情報が読み取られた後に次の繰り出しを停止させ、オペレータにリジェクト部２５のバーコードチケットを確認させて、バーコードデータの手入力をしてエラーバーコードチケットとして登録させる。なお、リジェクト処理モードではリジェクトが発生した時に停止する必要があるために、１枚ずつ確認しながら取り込むような間欠式の取り込み方法を採用する方が好ましい。

　紙葉類が紙幣のみから構成されており、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理する場合も、図５に示すようなフローチャートと同様の処理が行われる。

　まず、各々の紙葉類束における最上部にある紙葉類、すなわち最上部にある紙幣を特定紙葉類（特定紙幣）とする。そして、この特定紙幣の記番号をキーボード８６により上位ターミナル８２に手入力する。上位ターミナル８２に手入力された特定紙幣の記番号は紙幣の固有情報としてバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されるとともに、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定紙幣の固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定紙幣が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束を紙幣処理機１０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる。この際に、紙葉類束における最下部にある特定紙幣を最後に紙幣処理機１０の内部に取り込ませるようにする。紙幣処理機１０は、１枚ずつ内部に取り込まれた紙幣の種別（紙幣の金種、真偽、正損等）を識別部１４により識別するとともに、紙幣の記番号の読み取りを行う。識別部１４において読み取られた紙幣の記番号が上位ターミナル８２から受信していた特定紙幣の記番号であるか否かの判断を行う。なお、紙幣の識別を行うことができなかったもの（リジェクト紙幣）はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られる。

　一方、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙幣が特定紙幣であると判断された場合には、リジェクト部１５Ａ、１５Ｂに、前の特定紙幣以降に（当該取引分の中に）リジェクト紙幣があるか否かを更に判断する。そして、リジェクト部１５Ａ、１５Ｂにリジェクト紙幣がないと判断された場合には、識別部１４による紙幣の識別結果が上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信されるとともに、特定紙幣が紙幣処理機１０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される。そして、この特定紙幣により、紙幣処理機１０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、ある紙幣を紙幣処理機１０により処理したときに、この紙幣を処理した後に紙幣処理機１０により処理された特定紙幣の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙幣に関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定紙幣は４つのスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄのうちいずれか１つのスタッカに送られることとなる。

　一方、リジェクト部１５Ａ、１５Ｂ、前の特定紙幣以降に（当該取引分の中に）リジェクト紙幣があると判断された場合には、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙幣もリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られることとなる。

　その後、取込部１１に紙幣が残っているか否かが判断される。取込部１１に紙幣が残っている場合には、上述のような動作が繰り返し行われる。一方、取込部１１に紙幣が残っていない場合には、紙幣処理機１０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。その後、リジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られたリジェクト紙幣および特定紙幣の積み重ね体を再び取込部１１に載置し、この積み重ね体を、集積順序を保ったまま、つまり、リジェクト紙幣とその取引分の特定紙幣とが連続して集積されたものを複数取引分まとめて再度取込部１１に載置し、リジェクト処理モードにモード変更した後に、この積み重ね体を再び紙幣処理機１０により処理させる。このリジェクト処理モードでは、特定紙幣以外の紙幣のうち識別を行うことができた紙幣の識別情報が上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。一方、紙幣の識別を行うことができなかった場合には、この紙幣をリジェクト部２５に送った後、当該紙幣の後に処理されるべき特定紙幣の識別が行われた後に次の繰り出しを停止させ、オペレータにリジェクト部２５の紙幣を確認させて、紙幣の金種等の手入力をしてエラー紙幣として登録させる。なお、リジェクト処理モードではリジェクトが発生した時に停止する必要があるために、１枚ずつ確認しながら取り込むような間欠式の取り込み方法を採用する方が好ましい。

＜紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第１の態様＞
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第１の態様について図６のフローチャートを用いて説明する。
　図６のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、紙葉類の処理を行うにあたり図３に示すバーコードチケット処理機２０のみを用い、図２に示す紙幣処理機１０は使用しない。

　図６のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理するようになっている。

　まず、各々の紙葉類束における最上部にある紙葉類、すなわち最上部にあるバーコードチケットを特定紙葉類（特定バーコードチケット）とする。ここで、紙葉類束にある最上部にある紙葉類が紙幣である場合には、この紙葉類束に含まれる任意のバーコードチケットを紙葉類束の最上部に移動させ、この移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとする。そして、この特定バーコードチケットのバーコード情報をハンディ式バーコードスキャナ３０により１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取る。ハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコード情報は特定バーコードチケットの固有情報としてバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されるとともに、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定バーコードチケットの固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定バーコードチケットが取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束をバーコードチケット処理機２０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図６のＳＴＥＰ１参照）。この際に、紙葉類束における最上部にある特定バーコードチケットを最初にバーコードチケット処理部２０の内部に取り込ませるようにする。バーコードチケット処理機２０は、この内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合にはこのバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））を識別部２４により読み取り（図６のＳＴＥＰ２参照）、その後このバーコードチケットのイメージをイメージ取得部２７により取得する（図６のＳＴＥＰ３参照）。識別部２４においてバーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部２５に送られる。また、バーコードチケット処理機２０は、内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合にはこの紙幣の種別（紙幣の金種、真偽、正損等）を識別部２４により識別する。識別部２４において紙幣の識別を行うことができなかったもの（リジェクト紙幣）はリジェクト部２５に送られる。

　そして、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図６のＳＴＥＰ４参照）。

　ここで、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでないと判断された場合には、この紙葉類がバーコードチケットであるか否かの判断を更に行う（図６のＳＴＥＰ５参照）。

　バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合には、識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図６のＳＴＥＰ６参照）。そして、このバーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうち一方のスタッカ２６Ａに収納される（図６のＳＴＥＰ７参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合には、識別部２４により得られる紙幣の金種等の識別結果が上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図６のＳＴＥＰ８参照）。そして、この紙幣は２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうち他方のスタッカ２６Ｂに収納される（図６のＳＴＥＰ９参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたバーコードチケットが特定バーコードチケットであると判断された場合には、識別部２４により読み取られた特定バーコードチケットのバーコード情報から特定バーコードチケットが取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信されるとともに、特定バーコードチケットがバーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図６のＳＴＥＰ１０参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、バーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、ある紙葉類をバーコードチケット処理機２０により処理したときに、この紙葉類を処理する前にバーコードチケット処理機２０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定バーコードチケットはリジェクト部２５に送られることとなる（図６のＳＴＥＰ１１参照）。

　その後、取込部２１に紙葉類が残っているか否かが判断される（図６のＳＴＥＰ１２参照）。取込部２１に紙葉類が残っている場合には、上述のような図６のＳＴＥＰ１～ＳＴＥＰ１１に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１に紙葉類が残っていない場合には、バーコードチケット処理機２０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。その後、リジェクト部２５に送られたリジェクトバーコードチケット、リジェクト紙幣および特定バーコードチケットの積み重ね体を、集積順序を保ったまま、つまり、特定バーコードチケットとその間に集積されたリジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣を複数取引分まとめて再度取込部２１に載置し、リジェクト処理モードにモード変更した後に、この積み重ね体を再びバーコードチケット処理機２０により処理させる。このリジェクト処理モードでは、特定バーコードチケットであっても正常なバーコードチケットと同様にバーコード情報およびイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信され、スタッカ２６Ａ、２６Ｂへ搬送される。また、特定バーコードチケット以外のバーコードチケットのうち正常に読み取れたバーコードチケットもバーコード情報およびイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。また、リジェクト紙幣のうち識別を行うことができた紙幣も紙幣の識別情報が上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。一方、バーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかった場合や、紙幣の識別を行うことができなかった場合には、これらのバーコードチケットや紙幣をリジェクト部２５に送った後に次の繰り出しを停止させ、オペレータにリジェクト部２５のバーコードチケットや紙幣を確認させて、バーコードデータの手入力をしてエラーバーコードチケットやエラー紙幣として登録させる。なお、リジェクト処理モードではリジェクトが発生した時に停止する必要があるために、１枚ずつ確認しながら取り込むような間欠式の取り込み方法を採用する方が好ましい。

＜紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第２の態様＞
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第２の態様について図７のフローチャートを用いて説明する。
　図７のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、紙葉類の処理を行うにあたり図３に示すバーコードチケット処理機２０のみを用い、図２に示す紙幣処理機１０は使用しない。

　図７のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理するようになっている。

　まず、各々の紙葉類束における最下部にある紙葉類、すなわち最下部にあるバーコードチケットを特定紙葉類（特定バーコードチケット）とする。ここで、紙葉類束にある最下部にある紙葉類が紙幣である場合には、この紙葉類束に含まれる任意のバーコードチケットを紙葉類束の最下部に移動させ、この移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとする。そして、この特定バーコードチケットのバーコード情報をハンディ式バーコードスキャナ３０により１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取る。ハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコード情報は特定バーコードチケットの固有情報としてバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されると共に、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定バーコードチケットの固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定バーコードチケットが取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束をバーコードチケット処理機２０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図７のＳＴＥＰ１参照）。この際に、紙葉類束における最下部にある特定バーコードチケットを最後にバーコードチケット処理機２０の内部に取り込ませるようにする。バーコードチケット処理機２０は、この内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合にはこのバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））を識別部２４により読み取り（図７のＳＴＥＰ２参照）、その後このバーコードチケットのイメージをイメージ取得部２７により取得する（図７のＳＴＥＰ３参照）。識別部２４においてバーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部２５に送られる。また、バーコードチケット処理機２０は、内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合にはこの紙幣の種別（紙幣の金種、真偽、正損等）を識別部２４により識別する。識別部２４において紙幣の識別を行うことができなかったもの（リジェクト紙幣）はリジェクト部２５に送られる。

　そして、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図７のＳＴＥＰ４参照）。

　ここで、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであると判断された場合は、リジェクト部２５に、前の特定バーコードチケット以降に（該当取引分の中に）リジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣があるか否かを更に判断する（図７のＳＴＥＰ５参照）。そして、リジェクト部２５にリジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣がないと判断された場合には、特定バーコードチケットがバーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図７のＳＴＥＰ６参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、バーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、ある紙葉類をバーコードチケット処理機２０により処理したときに、この紙葉類を処理した後にバーコードチケット処理機２０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。一方、リジェクト部２５に、前の特定バーコードチケット以降に（該当取引分の中に）リジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣があると判断された場合には、特定バーコードチケットはリジェクト部２５に送られることとなる（図７のＳＴＥＰ７参照）。

　また、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでないと判断された場合や、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであると判断されたが、リジェクト部２５にリジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣がなかった場合には、この紙葉類がバーコードチケットであるか否かの判断を更に行う（図７のＳＴＥＰ８参照）。

　バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合には、識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図７のＳＴＥＰ９参照）。そして、このバーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうち一方のスタッカ２６Ａに収納される（図７のＳＴＥＰ１０参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合には、識別部２４により得られる紙幣の金種等の識別結果が上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図７のＳＴＥＰ１１参照）。そして、この紙幣は２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうち他方のスタッカ２６Ｂに収納される（図７のＳＴＥＰ１２参照）。

　その後、取込部２１に紙葉類が残っているか否かが判断される（図７のＳＴＥＰ１３参照）。取込部２１に紙葉類が残っている場合には、上述のような図７のＳＴＥＰ１～ＳＴＥＰ１２に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１に紙葉類が残っていない場合には、バーコードチケット処理機２０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。その後、リジェクト部２５に送られたリジェクトバーコードチケット、リジェクト紙幣および特定バーコードチケットの積み重ね体を、集積順序を保ったまま、つまり、リジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣とその取引分の特定バーコードチケットとが連続して集積されたものを複数取引分まとめて再度取込部２１に載置し、リジェクト処理モードにモード変更した後に、この積み重ね体を再びバーコードチケット処理機２０により処理させる。このリジェクト処理モードでは、特定バーコードチケット以外のバーコードチケットのうち正常に読み取れたバーコードチケットのバーコード情報およびイメージ、ならびに特定バーコードチケットのバーコード情報およびイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。また、リジェクト処理モードでは、リジェクト紙幣のうち識別を行うことができた紙幣も紙幣の識別情報が上位ターミナル８２を介してカジノホストコントローラ８４に送信される。一方、バーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかった場合や、紙幣の識別を行うことができなかった場合には、これらのバーコードチケットや紙幣をリジェクト部２５に送った後、当該バーコードチケットや紙幣の後に処理されるべき特定バーコードチケットのバーコード情報が読み取られた後に次の繰り出しを停止させ、オペレータにリジェクト部２５のバーコードチケットや紙幣を確認させて、バーコードデータの手入力をしてエラーバーコードチケットやエラー紙幣として登録させる。なお、リジェクト処理モードではリジェクトが発生した時に停止する必要があるために、１枚ずつ確認しながら取り込むような間欠式の取り込み方法を採用する方が好ましい。

＜紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第３の態様＞
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第３の態様について図８のフローチャートを用いて説明する。
　図８のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、紙葉類の処理を行うにあたりまず図３に示すバーコードチケット処理機２０を用い、このバーコードチケット処理機２０のリジェクト部２５に送られた紙葉類を次に図２に示す紙幣処理機１０により処理させるようにしている。

　図８のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理するようになっている。

　まず、各々の紙葉類束における最上部にある紙葉類、すなわち最上部にあるバーコードチケットを特定紙葉類（特定バーコードチケット）とする。ここで、紙葉類束にある最上部にある紙葉類が紙幣である場合には、この紙葉類束に含まれる任意のバーコードチケットを紙葉類束の最上部に移動させ、この移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとする。そして、この特定バーコードチケットのバーコード情報をハンディ式バーコードスキャナ３０により１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取る。ハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコード情報は特定バーコードチケットの固有情報として紙幣処理機１０およびバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されると共に、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定バーコードチケットの固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定バーコードチケットが取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束をバーコードチケット処理機２０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図８のＳＴＥＰ１参照）。この際に、紙葉類束における最上部にある特定バーコードチケットを最初にバーコードチケット処理部２０の内部に取り込ませるようにする。バーコードチケット処理機２０は、この内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合にはこのバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））を識別部２４により読み取り（図８のＳＴＥＰ２参照）、その後このバーコードチケットのイメージをイメージ取得部２７により取得する（図８のＳＴＥＰ３参照）。識別部２４においてバーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部２５に送られる。

　そして、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図８のＳＴＥＰ４参照）。

　ここで、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでないと判断された場合には、この紙葉類がバーコードチケットであるか否かの判断を更に行う（図８のＳＴＥＰ５参照）。

　バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合には、識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図８のＳＴＥＰ６参照）。そして、このバーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうちいずれか一方のスタッカに収納される（図８のＳＴＥＰ７参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合には、この紙幣はリジェクト部２５に送られる（図８のＳＴＥＰ８参照）。

　また、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたバーコードチケットが特定バーコードチケットであると判断された場合には、識別部２４により読み取られた特定バーコードチケットのバーコード情報から特定バーコードチケットが取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信されるとともに、特定バーコードチケットがバーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図８のＳＴＥＰ９参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、バーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、あるバーコードチケットをバーコードチケット処理機２０により処理したときに、このバーコードチケットを処理する前にバーコードチケット処理機２０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、このバーコードチケットに関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々のバーコードチケットの識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定バーコードチケットはリジェクト部２５に送られることとなる（図８のＳＴＥＰ１０参照）。

　その後、取込部２１に紙葉類が残っているか否かが判断される（図８のＳＴＥＰ１１参照）。取込部２１に紙葉類が残っている場合には、上述のような図８のＳＴＥＰ１～ＳＴＥＰ１０に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１に紙葉類が残っていない場合には、バーコードチケット処理機２０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。

　その後、リジェクト部２５に送られたリジェクトバーコードチケット、特定バーコードチケットおよび紙幣の積み重ね体が、集積順序が保たれたまま、このリジェクト部２５から取り出され、この取り出されたリジェクトバーコードチケット、特定バーコードチケットおよび紙幣の積み重ね体は次に紙幣処理機１０で処理されることとなる。

　バーコードチケット処理機２０のリジェクト部２５から取り出されたリジェクトバーコードチケット、特定バーコードチケットおよび紙幣の積み重ね体は、紙幣処理機１０の取込部１１に載置され、この積み重ね体を紙幣処理機１０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図８のＳＴＥＰ１２参照）。紙幣処理機１０は、この内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合には識別部１４により紙幣の識別を行う（図８のＳＴＥＰ１３参照）。識別部１４において紙幣の識別を行うことができなかったもの（リジェクト紙幣）はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られる。また、識別部１４は、特定バーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））の読み取りも行う。ここで、識別部１４においてバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られる。

　そして、上位ターミナル８２は、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図８のＳＴＥＰ１４参照）。

　ここで、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでないと判断された場合には、この紙葉類は紙幣であるとみなされ、識別部１４により得られる紙幣の金種等の識別結果が上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図８のＳＴＥＰ１５参照）。そして、この紙幣は４つのスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄのうちいずれか１つのスタッカに収納される（図８のＳＴＥＰ１６参照）。

　紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであると判断された場合には、特定バーコードチケットが紙幣処理機１０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図８のＳＴＥＰ１７参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、紙幣処理機１０により処理された積み重ね体の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、ある紙幣を紙幣処理機１０により処理したときに、この紙幣を処理する前に紙幣処理機１０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙幣に関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙幣の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定バーコードチケットはリジェクト部１５Ａ、１５Ｂのうちいずれか一方のリジェクト部に送られることとなる（図８のＳＴＥＰ１８参照）。

　その後、取込部２１に紙葉類が残っているか否かが判断される（図８のＳＴＥＰ１９参照）。取込部２１に紙葉類が残っている場合には、上述のような図８のＳＴＥＰ１２～ＳＴＥＰ１８に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１に紙葉類が残っていない場合には、紙幣処理機１０による複数の紙葉類束の処理が終了する。

＜紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第４の態様＞
　紙葉類処理システムにより処理されるべき紙葉類が紙幣およびバーコードチケットの混合物からなる場合の第４の態様について図９のフローチャートを用いて説明する。
　図９のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、紙葉類の処理を行うにあたりまず図２に示す紙幣処理機１０を用い、この紙幣処理機１０のリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られた紙葉類を次に図３に示すバーコードチケット処理機２０により処理させるようにしている。

　図９のフローチャートに示すような紙葉類処理方法においては、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理するようになっている。

　まず、各々の紙葉類束における最下部にある紙葉類、すなわち最下部にあるバーコードチケットを特定紙葉類（特定バーコードチケット）とする。ここで、紙葉類束にある最下部にある紙葉類が紙幣である場合には、この紙葉類束に含まれる任意のバーコードチケットを紙葉類束の最下部に移動させ、この移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとする。そして、この特定バーコードチケットのバーコード情報をハンディ式バーコードスキャナ３０により１８桁の数字（バリデーションナンバー）として読み取る。ハンディ式バーコードスキャナ３０により読み取られたバーコード情報は特定バーコードチケットの固有情報として紙幣処理機１０およびバーコードチケット処理機２０に送られて記憶されると共に、カジノホストコンピュータ８４に送られ、このカジノホストコンピュータ８４において特定バーコードチケットの固有情報と、紙葉類束に対応する取引情報との関連付けが行われる。

　次に、各々の特定バーコードチケットが取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。そして、重ねられた複数の紙葉類束を紙幣処理機１０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図９のＳＴＥＰ１参照）。この際に、紙葉類束における最下部にある特定バーコードチケットを最後に紙幣処理機１０の内部に取り込ませるようにする。紙幣処理機１０は、この内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合には識別部１４により紙幣の識別を行う（図９のＳＴＥＰ２参照）。識別部１４において紙幣の識別を行うことができなかったもの（リジェクト紙幣）はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られる。また、識別部１４は、特定バーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））の読み取りも行う。

　そして、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図９のＳＴＥＰ３参照）。

　ここで、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでないと判断された場合には、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が紙幣であるか否かの判断を更に行う（図９のＳＴＥＰ４参照）。そして、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が紙幣である場合には、識別部１４により得られる紙幣の金種等の識別結果が上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図９のＳＴＥＰ５参照）。そして、この紙幣は４つのスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄのうちいずれかのスタッカに収納される（図９のＳＴＥＰ６参照）。一方、紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでなく、かつ紙幣でもない場合には、この紙葉類（具体的には、特定バーコードチケット以外のバーコードチケット）はリジェクト部１５Ａ、１５Ｂのうちいずれか一方のリジェクト部に送られる（図９のＳＴＥＰ８参照）。

　紙幣処理機１０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットである場合には、特定バーコードチケットが紙幣処理機１０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図９のＳＴＥＰ７参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、ある紙幣を紙幣処理機１０により処理したときに、この紙幣を処理した後に紙幣処理機１０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙幣に関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙幣の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。そして、特定バーコードチケットはリジェクト部１５Ａ、１５Ｂのうちいずれか一方のリジェクト部に送られることとなる（図９のＳＴＥＰ８参照）。

　その後、取込部２１に紙葉類が残っているか否かが判断される（図９のＳＴＥＰ９参照）。取込部２１に紙葉類が残っている場合には、上述のような図９のＳＴＥＰ１～ＳＴＥＰ８に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１に紙葉類が残っていない場合には、紙幣処理機１０による複数の紙葉類束の処理が一旦終了する。

　その後、リジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られたリジェクト紙幣、および特定バーコードチケットを含むバーコードチケットの積み重ね体が、集積順序が保たれたまま、このリジェクト部１５Ａ、１５Ｂから取り出され、この取り出されたリジェクト紙幣、および特定バーコードチケットを含むバーコードチケットの積み重ね体は次にバーコードチケット処理機２０で処理されることとなる。

　紙幣処理機１０のリジェクト部１５Ａ、１５Ｂから取り出されたリジェクト紙幣、および特定バーコードチケットを含むバーコードチケットの積み重ね体は、バーコードチケット処理機２０の取込部２１に載置され、この積み重ね体をバーコードチケット処理機２０により一枚ずつ連続して内部に取り込ませる（図９のＳＴＥＰ１０参照）。バーコードチケット処理機２０は、この内部に取り込まれた紙葉類がバーコードチケットである場合にはこのバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））を識別部２４により読み取り（図９のＳＴＥＰ１１参照）、その後このバーコードチケットのイメージをイメージ取得部２７により取得する（図９のＳＴＥＰ１２参照）。識別部２４においてバーコードチケットのバーコード情報の読み取りを行うことができなかったもの（リジェクトバーコードチケット）はリジェクト部２５に送られる。

　そして、上位ターミナル８２は、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであるか否かの判断を行う（図９のＳＴＥＰ１３参照）。ここで、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットであると判断された場合は、リジェクト部２５にリジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣があるか否かが更に判断される（図９のＳＴＥＰ１４参照）。そして、リジェクト部２５にリジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣がないと判断された場合には、特定バーコードチケットがバーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれたことが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図９のＳＴＥＰ１５参照）。そして、この特定バーコードチケットにより、バーコードチケット処理機２０により処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果が仕切られる。具体的には、あるバーコードチケットをバーコードチケット処理機２０により処理したときに、このバーコードチケットを処理した後にバーコードチケット処理機２０により処理された特定バーコードチケットの固有情報が関連付けられた取引情報を、このバーコードチケットに関連するものであるとカジノホストコンピュータ８４において判断されることとなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。一方、リジェクト部２５にリジェクトバーコードチケットやリジェクト紙幣があると判断された場合には、特定バーコードチケットはリジェクト部２５に送られることとなる（図９のＳＴＥＰ１８参照）。

　一方、バーコードチケット処理機２０の内部に取り込まれた紙葉類が特定バーコードチケットでないと判断された場合には、この紙葉類はバーコードチケットであるとみなされ、識別部２４により読み取られたバーコードチケットのバーコード情報（１８桁の数字（バリデーションナンバー））およびイメージ取得部２７により取得されたバーコードチケットのイメージが上位ターミナル８２を介してカジノホストコンピュータ８４に送信される（図９のＳＴＥＰ１６参照）。そして、このバーコードチケットは２つのスタッカ２６Ａ、２６Ｂのうちいずれか一方のスタッカに収納される（図９のＳＴＥＰ１７参照）。

　その後、取込部２１に紙葉類が残っているか否かが判断される（図９のＳＴＥＰ１９参照）。取込部２１に紙葉類が残っている場合には、上述のような図９のＳＴＥＰ１０～ＳＴＥＰ１８に示す動作が繰り返し行われる。一方、取込部２１に紙葉類が残っていない場合には、バーコードチケット処理機２０による複数の紙葉類束の処理が終了する。

　図４乃至図９に示すフローチャートにより、図１等に示す紙葉類処理システムにおける紙葉類処理方法の様々な例について説明したが、本発明による紙葉類処理方法は、図４乃至図９に示すフローチャートによるものに限定されることはない。

　以上のように本実施の形態の紙葉類処理方法によれば、まず、紙葉類束における最上部または最下部にある紙葉類を特定紙葉類とし、この特定紙葉類の固有情報と、当該紙葉類束に対応する取引情報とを関連付けている。ここで、特定紙葉類の固有情報とは、この特定紙葉類がバーコードチケットである場合にはバーコードチケットのバーコード情報（具体的には、１８桁の数字（バリデーションナンバー））とし、特定紙葉類が紙幣である場合には紙幣の記番号とする。そして、特定紙葉類の固有情報が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる。具体的には、各スロットマシン９２に設けられたカセットから取り出された複数の紙葉類束を重ねる。その後、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する。そして、紙葉類処理システムにより処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を特定紙葉類により仕切る。このことにより、仕切媒体の後処理が不要でありながら、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報が得られる。

　このように、本実施の形態の紙葉類処理方法によれば、ヘッダーカードやセパレータカード等の専用の仕切媒体を用いなくとも、紙葉類処理システムにより処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を取引情報毎に仕切ることができるようになる。このため専用の仕切媒体の製造コストが不要となり、また、紙葉類の処理形態に合うよう専用の仕切媒体を準備する必要がなくなる。このことにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を容易に得ることができるようになる。

　また、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、図４、図６、図８のフローチャート等に示すように、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理するようになっており、ある紙葉類を紙葉類処理システムにより処理したときに、この紙葉類を処理する前に紙葉類処理システムにより処理された特定紙葉類の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであると判断するようになっている。そして、図４のＳＴＥＰ８、図６のＳＴＥＰ１１、図８のＳＴＥＰ１０、ＳＴＥＰ１８等に示すように、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類をそれぞれ紙幣処理機１０のリジェクト部１５Ａ、１５Ｂやバーコードチケット処理機２０のリジェクト部２５に送るようになっている。

　あるいは、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、図５、図７、図９のフローチャート等に示すように、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理するようになっており、ある紙葉類を紙葉類処理システムにより処理したときに、この紙葉類を処理した後に紙葉類処理システムにより処理された特定紙葉類の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであると判断するようになっていてもよい。この場合には、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、紙葉類処理システムに既に送られた紙葉類において正常な紙葉類ではないと判断された紙葉類があった場合には、この紙葉類および当該紙葉類の後に処理される特定紙葉類をそれぞれ紙葉類処理システムのリジェクト部に送り（図５のＳＴＥＰ１０、図７のＳＴＥＰ７、図９のＳＴＥＰ１８等参照）、それ以外の特定紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容させる（図５のＳＴＥＰ９、図７のＳＴＥＰ１０、図９のＳＴＥＰ１７等参照）こととなる。このような紙葉類処理方法によれば、紙葉類処理システムに特定紙葉類が送られた際に、リジェクト部にリジェクト紙葉類（リジェクト紙幣やリジェクトバーコードチケット）がない場合には、この特定紙葉類をそのままスタッカ部に収容させることができるので、特定紙葉類をリジェクト部に送る必要がなくなり、より迅速な紙葉類の処理が可能となる。

　また、上述にように、紙葉類束は紙幣束からなり、紙幣束における最上部または最下部にある紙幣を特定紙幣とし、この特定紙幣の固有情報と、当該紙幣束に対応する取引情報とを関連付ける際に、この特定紙幣の記番号と取引情報とを関連付けるようになっていてもよい。この際に、特定紙幣の記番号と取引情報とを関連付ける際に、特定紙幣の記番号および取引情報を紙葉類処理システムに入力し、紙葉類処理システムのカジノホストコンピュータ８４は、入力された特定紙幣の記番号および取引情報を関連付けるようになっている。また、紙幣処理機１０は、外部から紙幣を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙幣の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ１６Ａ、１６Ｂ、１６Ｃ、１６Ｄに収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送るようになっている。

　あるいは、図４、図５のフローチャート等に示すように、紙葉類束はバーコードチケット束からなり、バーコードチケット束における最上部または最下部にあるバーコードチケットを特定バーコードチケットとし、この特定バーコードチケットの固有情報と、当該バーコードチケット束に対応する取引情報とを関連付ける際に、特定バーコードチケットのバーコード情報を読み取り、このバーコード情報と取引情報とを関連付けるようになっていてもよい。この際に、特定バーコードチケットのバーコード情報と取引情報とを関連付ける際に、特定バーコードチケットのバーコード情報および取引情報を紙葉類処理システムに入力し、紙葉類処理システムのカジノホストコンピュータ８４は、入力された特定バーコードチケットのバーコード情報および取引情報を関連付けるようになっている。また、バーコードチケット処理機２０は、外部からバーコードチケットを１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれたバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ２６Ａ、２６Ｂに収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットをリジェクト部２５に送るようになっている。

　また、上述のように、紙葉類束はバーコードチケットおよび紙幣が混合したものからなり、紙葉類束を複数取引分だけ重ねる前に、紙葉類束に含まれるバーコードチケットを紙葉類束の最上部または最下部に移動させ、この最上部または最下部に移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとし、各々の紙葉類束における特定バーコードチケットのバーコード情報を読み取り、このバーコード情報と各々の紙葉類束に対応する取引情報とを関連付けるようになっていてもよい。この場合、紙幣処理機１０またはバーコードチケット処理機２０は紙幣およびバーコードチケットの両方を処理できるようになっており、図６、図７のフローチャート等に示すように、バーコードチケット処理機２０（または紙幣処理機１０）は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣を一のスタッカ２６Ｂに収容するとともに（図６のＳＴＥＰ９や図７のＳＴＥＰ１２参照）、特定バーコードチケット以外のバーコードチケットを他のスタッカ２６Ａに収容し（図６のＳＴＥＰ７や図７のＳＴＥＰ１０参照）、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部２５に送るとともに正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部２５に送るようになっている（図６のＳＴＥＰ１１や図７のＳＴＥＰ７参照）。

　あるいは、図８のフローチャート等に示すように、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、この複数の紙葉類束をまずバーコードチケット処理機２０により一括して処理させ、バーコードチケット処理機２０のリジェクト部２５に送られた紙葉類をまとめて紙幣処理機１０により一括して処理させるようになっていてもよい。

　あるいは、図９のフローチャート等に示すように、重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、この複数の紙葉類束をまず紙幣処理機１０により一括して処理させ、紙幣処理機１０のリジェクト部１５Ａ、１５Ｂに送られた紙葉類をまとめてバーコードチケット処理機２０により一括して処理させるようになっていてもよい。

　なお、本発明による紙葉類処理方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。本発明による紙葉類処理方法において、処理対象となる紙葉類は紙幣やバーコードチケットに限定されることはない。小切手や他の種類の紙葉類を本発明による紙葉類処理方法によって処理することができるようになっていてもよい。

Claims

　紙葉類束における最上部または最下部にある紙葉類を特定紙葉類とし、この特定紙葉類の固有情報と、当該紙葉類束に対応する取引情報とを関連付ける工程と、
　特定紙葉類の固有情報が取引情報と関連付けられた紙葉類束を、複数取引分だけ重ねる工程と、
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する工程と、
　紙葉類処理システムにより処理された複数の紙葉類束の各々の識別結果を特定紙葉類により仕切ることにより、各々の紙葉類の識別結果がどの取引情報に関連するものであるかという情報を得る工程と、
　を備えたことを特徴とする紙葉類処理方法。
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最初に処理するようになっており、
　ある紙葉類を紙葉類処理システムにより処理したときに、この紙葉類を処理する前に紙葉類処理システムにより処理された特定紙葉類の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであると判断するようになっていることを特徴とする請求項１記載の紙葉類処理方法。
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類をそれぞれ紙葉類処理システムのリジェクト部に送ることを特徴とする請求項２記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムで紙葉類の処理を行った後、前記リジェクト部にあるリジェクト紙葉類および特定紙葉類の積み重ね体を、集積順序を保ったまま、紙葉類処理システムで再び一括して処理し、この際に特定紙葉類および処理を行うことができた紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容し、一方、処理を行うことができなかったリジェクト紙葉類をリジェクト部に送るとともに紙葉類処理システムによる紙葉類の処理を停止させることを特徴とする請求項３記載の紙葉類処理方法。
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、各々の紙葉類束における特定紙葉類を各紙葉類束の処理において最後に処理するようになっており、
　ある紙葉類を紙葉類処理システムにより処理したときに、この紙葉類を処理した後に紙葉類処理システムにより処理された特定紙葉類の固有情報が関連付けられた取引情報を、この紙葉類に関連するものであると判断するようになっていることを特徴とする請求項１記載の紙葉類処理方法。
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、紙葉類処理システムに送られた紙葉類において正常な紙葉類ではないと判断された紙葉類があった場合には、この紙葉類および当該紙葉類の後に処理される特定紙葉類をそれぞれ紙葉類処理システムのリジェクト部に送り、それ以外の特定紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容させることを特徴とする請求項５記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムで紙葉類の処理を行った後、前記リジェクト部にあるリジェクト紙葉類および特定紙葉類の積み重ね体を、集積順序を保ったまま、紙葉類処理システムで再び一括して処理し、この際に特定紙葉類および処理を行うことができた紙葉類を紙葉類処理システムのスタッカ部に収容し、一方、処理を行うことができなかったリジェクト紙葉類をリジェクト部に送るとともにこのリジェクト紙葉類の後に処理されるべき特定紙葉類が紙葉類処理システムにより処理された後、紙葉類処理システムによる紙葉類の処理を停止させることを特徴とする請求項６記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類束は紙幣束からなり、
　紙幣束における最上部または最下部にある紙幣を特定紙幣とし、この特定紙幣の固有情報と、当該紙幣束に対応する取引情報とを関連付ける際に、この特定紙幣の記番号と取引情報とを関連付けることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか一項に記載の紙葉類処理方法。
　特定紙幣の記番号と取引情報とを関連付ける際に、特定紙幣の記番号および取引情報を紙葉類処理システムに入力し、紙葉類処理システムの制御部は、入力された特定紙幣の記番号および取引情報を関連付けることを特徴とする請求項８記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムは紙幣処理機を有し、紙幣処理機は、外部から紙幣を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙幣の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るようになっていることを特徴とする請求項８記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類束はバーコードチケット束からなり、
　バーコードチケット束における最上部または最下部にあるバーコードチケットを特定バーコードチケットとし、この特定バーコードチケットの固有情報と、当該バーコードチケット束に対応する取引情報とを関連付ける際に、特定バーコードチケットのバーコード情報を読み取り、このバーコード情報と取引情報とを関連付けることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか一項に記載の紙葉類処理方法。
　特定バーコードチケットのバーコード情報と取引情報とを関連付ける際に、特定バーコードチケットのバーコード情報および取引情報を紙葉類処理システムに入力し、紙葉類処理システムの制御部は、入力された特定バーコードチケットのバーコード情報および取引情報を関連付けることを特徴とする請求項１１記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムはバーコードチケット処理機を有し、バーコードチケット処理機は、外部からバーコードチケットを１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれたバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ部に収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットをリジェクト部に送るようになっていることを特徴とする請求項１１記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類束はバーコードチケットおよび紙幣が混合したものからなり、紙葉類束を複数取引分だけ重ねる前に、紙葉類束に含まれるバーコードチケットを紙葉類束の最上部または最下部に移動させ、この最上部または最下部に移動させられたバーコードチケットを特定バーコードチケットとし、各々の紙葉類束における特定バーコードチケットのバーコード情報を読み取り、このバーコード情報と各々の紙葉類束に対応する取引情報とを関連付けることを特徴とする請求項１記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムは紙幣およびバーコードチケットの両方を処理できる紙葉類処理機を有し、
　紙葉類処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣を一のスタッカ部に収容するとともに特定バーコードチケット以外のバーコードチケットを他のスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るとともに正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部に送るようになっていることを特徴とする請求項１４記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムは紙幣処理機およびバーコードチケット処理機を有し、
　紙幣処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るとともにバーコードチケットをリジェクト部に送るようになっており、
　バーコードチケット処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうちバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ部に収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部に送るとともに紙幣をリジェクト部に送るようになっており、
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、この複数の紙葉類束をまずバーコードチケット処理機により一括して処理させ、バーコードチケット処理機のリジェクト部に送られた紙葉類をまとめて紙幣処理機により一括して処理させることを特徴とする請求項１４記載の紙葉類処理方法。
　紙葉類処理システムは紙幣処理機およびバーコードチケット処理機を有し、
　紙幣処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類の識別を行い、正常な紙幣であると判断された紙幣をスタッカ部に収容し、正常な紙幣ではないと判断された紙幣をリジェクト部に送るとともにバーコードチケットをリジェクト部に送るようになっており、
　バーコードチケット処理機は、外部から紙葉類を１枚ずつ内部に取り込み、この内部に取り込まれた紙葉類のうちバーコードチケットのバーコード情報を読み取り、正常なバーコードチケットであると判断されたバーコードチケットをスタッカ部に収容し、正常なバーコードチケットではないと判断されたバーコードチケットおよび特定バーコードチケットをリジェクト部に送るとともに紙幣をリジェクト部に送るようになっており、
　重ねられた複数の紙葉類束を紙葉類処理システムで一括して処理する際に、この複数の紙葉類束をまず紙幣処理機により一括して処理させ、紙幣処理機のリジェクト部に送られた紙葉類をまとめてバーコードチケット処理機により一括して処理させることを特徴とする請求項１４記載の紙葉類処理方法。