【発明の詳細な説明】
自動パッケージ包装機械
発明の分野
本発明は物品を自動的に包装する装置に関し、より詳細には、任意の大きさの
箱をきれいに包装する装置に関する。
発明の背景
過去において多数の形式の自動包装機械が工夫されてきた。それらは通常特定
の目的に適応させてあり、それらを他の目的に適用しようとすれば制限があった
。
例えば、獣肉の包装に熱シールフィルムをかけるためのスーパーマーケットで
見られる典型的な包装機械は、肉を表示するために上側に透明な面を出し、全て
の寄せた端部及び余ったフィルムをパッケージの底部に集めるようにしている。
この機械は獣肉を包装するためにスーパーマーケットではよく機能するが、贈物
を包装するには適切な仕事をしないものとなっている。
また別のクラスの機械には、キャンデーバーに対するキャンデーバーラッパー
のような、予めプリントされた、予め切断された包装材を高速で適用するために
用いられるものがある。仕上げられたパッケージは魅力的であり、きれいに包装
されてはいるが、製晶は通常単一の大きさのものであり、また包装材はその単一
の大きさを収容するように予め切断されている。
他にも例を挙げることができるが、従来の百貨店の環境で見られるような任意
の大きさの箱をきれいに包装するために特別に適用されるような機械はなかった
。
そのような機械についての要件は、仕上がったパッケージがきれいで且つ魅カ
的に完成されているということである。パッケージが制限内で任意の大きさであ
ってよいことを考えると、その要件を満たす能力は単純なものではない。もし、
最大の箱が十分収容できる大きさの予め切断されたシートを用いることによって
要件を満たそうとするならば、最大の寸法よりも小さい箱に対して包装されたパ
ッケージがきれいな外観を有することは困難である。
きれいに包装されたパッケージの「きれい」には様々な定義があり得る。本明
細書では、全ての隅が四角であるか又は直角となっている矩形の箱を包装するこ
とを意図するものである。この意味で、きれいに包装されたとは、別の意味を示
さない限り、包装紙が、箱の各エッジが最終的な折り畳操作に要求される全ての
フラップが外観上きれいで整うように折られ或いは作られている包装された箱を
意図する。
そのような機械は、通常、贈物の包装において適用されている。贈物の包装の
サービスを提供している百貨店では、包装は通常手で行われる。それは労働集約
的であり、ときには需要のピーク時には追随できなくなったり、仕上げ製品の品
質が変わることもある。手での包装の場合は、個人が切断シートを用いるかロー
ル紙を用いるかどうか、シートを寸法に合うように切ったり、シートの上に箱を
載せたり、箱に合わせて紙を折ってテープ又はグルー付けした添付物を付けると
いう全体の操作は、目で見て、工程の大部分のステップにおいて行われる個人の
判断で行われる。規則的に、魅力的に包装されたパッケージを確実に作るには、
熟練と判断とが必要である。
発明の要約
以上のことに鑑み、本発明の一般的な目的は、所定の範囲内で任意の大きさの
箱を受け入れて、それらの箱を包装して魅力的で且つきれいに包装されたパッケ
ージを作ることができる自動機械を提供することである。
その目的を達成するために、包装の操作中、パッケージがぶつかったり、逆さ
になったり、落ちたり、その他粗暴に取扱われたりしないように、壊れ易くまた
高価な贈物にも包装機械が用いられることができるように、注意してパッケージ
を取扱うことが目的である。
本発明の別の目的は手で包装した贈物の外観を示す注意深く作られた角を作り
出すような機械を提供することである。
本発明の詳細な側面によれば、同時に異なった箱を操作できる複数のステーシ
ョンで包装を行うことによって、最大のスループットを発揮することのできるパ
ッケージ包装機械を提供することを目的とする。
本発明の好ましい形態の他の側面によれば、その目的は、電子的に制御され、
空気式又は油圧式の付属品の必要を無くし、そしてマイクロプロセッサの制御下
で作動される、パッケージ包装機械を提供することである。
その目的の更に拡張したものとして、更に目的は、マイクロプロセッサに、変
更されたプロセッサプログラムの制御を受けて機械の基本的な機能を容易に変更
できるようなプログラム能力を提供することである。
従って、本発明は任意の寸法を有する箱に対するパッケージ包装機械を提供す
ることである。投入部はそれから紙を選択的に巻き戻すように取り付けられた少
なくとも一つの、好ましくは複数のロールの包装紙を含んでいる。機械の投入部
は任意の大きさの箱を受け入れ、箱の寸法を決定する。プログラムされたカッタ
ーはシート紙をロールから切り取り、箱を包装するように寸法が測定したシート
を作る。接着剤の塗布器は、切られたシートの前縁部(leading edge)を受ける
ように所定位置の箱に接着剤を自動的に塗布する。次に包装手段はシートの後縁
部を箱の接着剤を付けた部分に付け、箱をシートで包装し、そしてシートの前縁
部を部分的に包装された箱に付けて、二つの開放端部を残して箱の4つの側を包
装する。次に指部、接着剤塗布器及びワイパ部が二つの開口端部でフラップを折
って密封し、もって完全に且つ自動的に包装された箱を作る。
ある点に関して、本発明は、一般的に上記のように特徴付けられるが、上記以
外に、紙を自動的にカットし、適用し、折り、パッケージを包装するために、接
着剤の非自動化手塗りもできる下位の組合せも提供する。その点に関して、半自
動操作では、自動接着剤適用の特徴を除去又は不能にして、必要に応じて他の手
段で接着剤を塗る、というように下記の詳細な説明部分を認識するように読むべ
きである。
本発明のこれらの、また他の目的及び利点は、これを添付の図面に関連させて
見た場合、下記の詳細な説明から一層明瞭になるであろう。
図面の簡単な説明
図1は本発明を例示するパッケージ包装機械の第一実施態様の正面図である。
図2は図1の機械の給紙及び給紙機構を示す機械の投入部の部分正面図である
。
図3Aは紙シートが機械に投入されているところを示した図2の投入部の部分
の拡大図である。
図3Bは紙投入部と係合したた紙駆動装置を示した図3Aと同様の部分図であ
る。
図4は切断されたシートの幅を定めるスリッタの調節機構を示した部分の部分
等尺図である。
図5は箱及び包装の順序を制御する機構を指示するモータ駆動装置及びリード
スクリューを示すために、所定構成部品を取り外した、機械の台の部分的等尺図
である。
図6は第1のステーションに入る箱を示した計測及び第1の包装ステーション
の部分摸式図である。
図7は図6の箱の位置に相当する平面図である。
図8は用紙投入部の図で、切断シートが箱の前縁部に付けられたところを示す
図である。
図9は、紙を前縁部に付け、箱の下に包装し、箱の縦の端に沿ってワイプし始
める状態の、第1の包装ステーションに入る箱を示した部分的摸式図である。
図10は、図9と同様の模式図であって、包装が箱の頂部まで進んだところを
示ず図である。
図11は、図10と同様の図であって、箱の頂部を包装し、シートの垂れた端
を固定するためグルーを付ける機械を示す図である。
図12は、図11と同様の部分模式図であって、切断シートが箱上の所定位置
にワイプされたところを示す図である。
図13は、本発明の第一の実施態様で用いたグルー塗布器の構成部材を示した
部分模式図である。
図14は、部分的に包装された箱が第2の包装ステーションに移送されている
ところを示した、等尺の部分摸式図である。
図15は、箱が第2の包装ステーションにあり、その一端のフラップを折り畳
んで固定するために回転させているところを示した、図14と同様の図である。
図16は図15と同様の図であって、オーバヘッド箱制御コンベヤが箱の上の
位置に移動されたところを示す図である。
図17は、フィンガ、ワイパ、及びグルー付け器が箱の端部フラップに適用さ
れようとしているところを示した、図6と同様の図である。
図18は、図17のフィンガが箱の端部のフラップの中の二つを折り畳んでい
るところを示した、図式説明図である。
図19は、接着剤塗布器がフラップを密封する前に端部に接着剤を付けるとこ
ろを示した摸式図である。
図20は、箱の端部の下部フラップの折り畳を示した、等尺摸式図である。
図21は、ワイパが箱の同じ端部の上部フラップを密封しているところを示し
た図20と同様の等尺図である。
図22は、パッケージ包装機械から完全に包装された箱が排出されたところを
示した等尺図である。
図23図は、本発明の好ましい実施形態において通常用いられている接着剤塗
布器を示した平面図である。
図24は、接着剤を箱に適用するため第1図の機械に取り付けた図23の塗布
器を示した立面図である。
図25は、図1の包装機械用のコンピュータ制御システムを示したブロック図
である。
図26A〜26B及び図27A〜27Bは、図1のパッケージ包装機械に本書に記
載した機能を行わせるための図25の制御システムの一連のステップを示すフロ
ーチャートである。
本発明については種々の変更及び代替構成が可能であるが、特定の図示した実
施形態を図面に示し、また下記に詳細に説明する。しかし、発明を開示した特定
の様式に限定するという意図はなく、反対に、添付の請求の範囲によって定義さ
れる発明の精神及び範囲内に入る一切の変更、代替構成、及びこれと同等のもの
を包括することが意図されていることを理解するべきである。
好ましい実施態様の詳細な説明
説明のために図面に示したように、本発明は贈物の包装に適した、ときには本
書中で贈物包装機械と呼ばれる、パッケージ包装機械30に具体化されている。
機械30は、任意の大きさの箱を受け付け、箱の寸法を測定し、用給紙部31か
ら適当に計算された寸法に用紙を切断して引き出し、次いで用紙シートと箱とを
包装ステーションの中へ進めて箱を紙に包み、フラップを折り込んで固定して、
完全に贈物包装をした箱を製造することができる。
図1は、複数の紙のロール(好ましくは異なったデザイン、幅又は組織のもの
)で、特定の箱を包装するために選択できるものを有する供給部31を含む、パ
ッケージ包装機械30の第一実施形態の構成部材を示す。図示した実施形態は、
夫々が関連した対のニップローラ36〜39の間に保持された自由端を有する4
つの紙ロール32〜35を示している。一般的に40で示される紙の供給部は紙
がロールから引き出されるときにこれを支え、包装機械の作動面の近くに供給端
41を有している。
包装されるべき箱は、箱の3方の寸法、即ちその長さ、幅及び高さを測定する
ことを意図した芯出し及び測定の機械と協動するコンピュータ制御されたプッシ
ャ組立体43によって第一のステーション40aに進められる。給紙部から切り
取られるシートの大きさを決定するために用いられるのは、これらの測定値であ
る。箱が第一のステーションで作動できる位置になると、その一端に沿って接着
剤が適用されて、紙の前縁部が給紙部40の供給端41から前進させられて接着
剤で箱に固着される。一般的に150で示されるワイパ組立体は次に箱の四側の
周りに紙を巻き、最終的には先頭端の上に後縁を固着させる。このような方法で
箱の四側を包装することをとき本明細書中でオーバラッピングと呼ぶこととし、
箱の4つの平行な端部に沿ってきれいに紙が折られる。そこで、更にプッシャ機
構45は一般的に46で示される第二のラッピングステーションに箱を移動させ
る。図示した実施形態では、ラッピングステーション46は一般的に47で示す
ターンテーブルを含み、これは箱の未包装の端部を、一般的に47aで示すフラ
ップ保持及び固定組立体に出す。フラップ保持及び固定組立体は端部のフラップ
を折り、接着剤塗布器48によって接着剤を付け、ワイパ機構49を利用してフ
ラップを固着する。以下に更に詳細に記述するように、フラップ保持及び固定組
立体は箱の端面の4つの角に沿って紙を保持してフラップを作り、それらを密封
してきれ
いに折り畳まれた端面を防ぐ。図示した実施形態においては、箱の各端部は独立
して作られ、そしてターンテーブル47は第一の組のフラップが折られて固定さ
れた後、箱を180度回転させる。これによって操作は反復されて第二の組のフ
ラップが折られて固定される。もってターンテーブル47は90度回転して包装
機械から完全に包装された箱を出す。
パッケージ包装機械のその一般的な記述と、顕著な機能的な構成部材の指摘と
をした上で、ここで例示した実施形態での特定のステーションに注意を向けて、
一般的に記述した機能を達成する機構について更に説明する。
図1は4つの給紙ロール32〜35がスライダ61、62の上に縦の方向に移
送できるキャリッジ60で固定されているところを示す。キャリッジ60の縦の
高さはキャリッジに固定されたチェーン駆動装置64、65を通じて作動する電
子駆動装置63によって制御される。一方向その他のモータの回転によってキャ
リッジ60を上昇させたり下降させたりする。新しい紙のロールをハブに載せる
ためにキャリッジ60を上昇させることができる。更に、キャリッジは自動的に
位置決めされてロールの一が作動位置にされる。図1では、ロール32を、ロー
ル32と関連したニップローラ36が給紙部40の入口端67と並置されている
作動位置で示してある。キャリッジ60を下げて他の3つの組のニップローラ3
7、38、又は39の何れかを給紙部40の供給部67に隣接した作動位置に持
ってくることができる。
サイクルの開始時に、以下に説明する電子コントローラが、特定の箱を包装す
るための紙のタイプの一つを選択して、エレベータ駆動装置63を作動させて選
択されたロール32〜35のニップローラ36〜39を作動可能位置にする。そ
こでシートの寸法を、包装されるべきパッケージの寸法に合わせて、紙のシート
が供給ロールから切り出される。
上記において、包装されるべき箱が任意の寸法のものであってよいことを述べ
た。箱の寸法を測定するために第一のステーション40aに測定手段が設けられ
るが、その機構については下に記す。現在の段階では、寸法が測定されて供給ロ
ールから適当な大きさのシートを計って切り取るために用いるプロセッサがある
と言えば十分であろう。
発明を実施するに当たっては、シートの長さと幅とを双方とも、包装されるべ
き任意の大きさの箱の寸法に合うように仕立てる。定義によって、限定ではなく
、また機械の説明を容易にするという目的だけのために、シートの長さは、通常
上、下、及び二つの長辺と呼ばれる箱の4つの側面を包装することができる長さ
を言う。相当する箱の寸法はその長さ(第14図の寸法L参照)及びその高さ(
第14図の寸法H参照)と呼ばれる。箱の第3の寸法、その幅(第14図の寸法
W参照)は箱の回転の軸に直角の寸法であり、またフラップを折り畳む端部間の
箱の寸法である。
こうして、これらの定義に従えば、紙の長さは箱の長さの2倍を、また箱の高
さの2倍を包装するのに対し、紙の幅は箱の単一の幅プラス両端でフラップ及び
折り目を形成するのに妥当な追加の紙をカバーするものとなる。本明細書では通
常、箱の長い方の寸法を幅と見做すが、この定義は単純に記述の助けとして選択
されるもので、限定された意味ではない。本発明を完全に記述した後には、矩形
の箱を贈物包装機械の複数の方向のどのようにしても挿入できることが明らかに
なるであろう。もってこの箱は、本明細書中で長さ及び高さとして定義された四
側をカバーする平滑なシートで、また幅として定義された寸法分離された箱の端
部に端部フラップを形成して、測定され包装されるであろう。
ステーション42内の計測器が、箱の長さ、幅及び高さを測定する方法につい
て以下に述べる。今のところ、それらの寸法は、プロセッサが選択されたロール
から切り出されるシートの長さ及び幅を計算することができるように測定されて
プロセッサに送られると言えば十分であろう。そのような測定をするには、箱の
長さの二倍プラス箱の高さの二倍の長さを取り、プラス1/2インチというよう
な、小さいマージンを加えて、シートの長さが計算される。シートの幅は箱の幅
プラス箱の高さプラス1/2インチというような、小さいマージンを加えて計算
される。
ロールから算出された大きさのシートを切り出すために、ロールからの紙の適
切な長さが測定されて、所定の量が引き出されたとき、尾部を切断するための駆
動手段が設けられている。その手段は適当な幅を作り出すシートの端部を切断す
る対のスリッタと協動する。スリッタを第1図に70で示す。このスリッタは、
対のスリッタナイフデイスク70c、70dと協動する受動アンビルローラ77
を含む。紙が入力ニップローラ36から給紙部40の入力部67へと通過すると
きに、紙はスリッタディスクとアンビルロールとの間を通るので、端部は刻まれ
て取り除かれ、もってそれらはスクラップビン71の中へ落ちる。第4図に示す
ように、スリッタ70は機械のどちら側に位置してもよく、モータ駆動装置70
a及びリードスクリュー70bによって調節される。スリッタは機械の中心線に
対して対称的であり、モータ70aの作動によりスリッタを連携して中心線の方
に向かって又はこれから外れる方に動かされる。こうして、スリッタの間の寸法
は、包装を作るのに必要とされるシートの計算された幅を収めるように調節され
る。
図示した実施形態では、選択された供給部から適当な長さのシートを引き出す
ための駆動装置はインフィードスタンド60ではなく給紙部40と関連している
。もって単一の駆動装置がインフィード中の全ての紙のリールで利用でき、紙リ
ールの各々に対して駆動装置を移し替える必要性がなくなる。或いは、各紙ロー
ルにそれ自身のコンピュータ制御駆動装置を設けることもできる。
図示した実施形態においては、駆動モータ73、好ましくはステッピングモー
タは駆動装置ベルト装置74(図2及び図3参照)を通じて作動し、給紙部40
の入力端67を定める入力ローラ75、76を駆動させる。また、ベルトによっ
てスリッタ装置70のアンビルローラ77が駆動され、またアイドラーギア78
も駆動されることがわかるであろう。次ぎに、アイドラーギア78が選択された
ニップ対36内でギヤ79とかみ合い、モータ73によって生成された動力は一
定の速度で切り込みローラ75、76を駆動させ、また可動ギヤ78を通じて同
一の速度でニップローラ36も駆動させて、スリッタ70を通って給紙部40の
切り込み対75、76内に紙を引き出させる。
余談であるが、駆動モータ73は、好ましくはコンピュータ化された制御によ
って駆動装置パルスを供給されるステッピングモータ駆動装置であることを指摘
しておく。本発明の好ましい実施においては、コンピュータ化した制御は、必要
とする紙の長さが決定されたら、マルチプレックスされた駆動装置に数を出力し
て、計算された数のパルスでモータ73を駆動する。尚、パルス数は所望の長さ
の紙に相当する十分なモータの回転を生成するように計算されたものである。
ほぼ全ての駆動装置が、望ましいと認められている制御精度を提供するような
電子ステッピングモータ型であることが好ましい。場合によって、一層ありふれ
た、そして一層安価な駆動モータ並びに適当なリミットスイッチ又はセンサを利
用して、所要の位置数が少ないか又は精度の要求度が低い駆動装置を配置して費
用を下げることも可能である。一例として、本明細書中で後段にターンテーブル
を記述しているが、このターンテーブルは3つの作動位置、即ち0度位置、90
度位置、及び270度位置だけで作動させることもできる。ターンテーブルには
ステッパー駆動装置を用いることが好ましいが、適当なリミットスイッチの付け
いた通常のシンクロナス又はインダクションモータを代替することによって費用
を下げることも可能である。
次に、図3A及び図3Bについてより詳細に説明する。ニップ対のギヤ79と
かみ合うように配置された垂直面であるが、スリッタローラ77の面の外にある
ギヤ78は、アクチュエータ80によって制御される二つの位置を有することが
わかる。図3Bのアクチュエータの位置でカムフラット81は、ギヤ79用リン
ク装置83の操作アーム82に当接しており、ギヤはかみ合わされていない。紙
インフィード40からの回転駆動を、選択された紙ロールに結合することが望ま
しい場合に、アクチュエータ80は、紙ロールを図3Aに示すどちらか一方の位
置まで移送するように付勢される。交互の位置で、カム85の高点は、操作カム
82を左側にそらし、ギヤ78を選択された切り込みローラ36のギヤ79とか
み合わさせる。従って、モータが付勢される場合、切り込みローラ75、76及
びスリッタローラ77を駆動することに加えて、ベルト駆動はギヤ79も駆動す
る。ギヤ79は同様にニップロール対36を駆動する。
場合によっては、紙インフィードとリールスタンドとの間の移送原動力に対す
るクラッチ機構をなしですまし、各ニップ対に個別の電子制御駆動装置を与える
ことが望ましいこともある。この場合、下部ローラのような各ニップ対のローラ
の一つがパルスモータによって駆動され、クラッチ機構は全く除かれる。給紙と
紙切り込みとの同期が電子的に制御される。図3Aにおいて、下部ローラに関し
て、ギヤ79の代わりに破線箱79を示す。箱79aは、ギヤ79の代わりの駆
動モータを示している。このような駆動モータは、この代替例において図1の各
ニップ対36〜39の下部ロールと関連している。
どちらの駆動装置構成でも、紙は、ニップロール36からスリッタロール77
を介してシートインフィード40を形成する反対方向に回転するベルト90によ
って上方に進められるローラ75、76間のニップに移送される。モータ73の
駆動を開始する前に、スリッタディスクは、紙の各エッジの所定の幅にスリット
を付けるように(図4の駆動装置を操作することによって)横方向に置かれる。
従って紙は、その幅を画成し、紙インフィード40に進めるスリッタによって駆
動される。電子制御装置が、引き出される紙の計算された紙の長さを決定する場
合、一般的に90で示されているナイフ装置は紙の後部を切断するように発動す
る。紙の前縁部はもってニップローラ36間に保持されると同時に駆動装置73
は、紙をベルトの“用意”位置に持ってくるように回転し続ける。
図3Aは、(機械の幅にまたがり)、入口で幅広く、出口で狭い細長い紙の誘
導装置67を略図で示している。前縁部が再びニップ75、76で支持されるま
で、誘導装置は、紙の前縁部をその支持点からニップロール36間に誘導するよ
うに適合されている。紙は、ニップから誘導装置まで及び誘導装置間に移動し、
確実にベルト駆動装置40に移送されるように十分堅い。紙が紙保管部の出力の
ニップローラ36の両方で駆動され、それから入力ニップ75、76及び機械の
幅にわたって駆動される複数のベルトによってシートホルダの中に引き入れられ
る場合、このことは特に当てはまる。
図2及び図3を同時に参照すると、ナイフ90が、誘導装置でそれを垂直に移
動させることができる誘導装置92内に固定される細長いカッターバー91を有
することがわかる。モータ93は、モータの回転がナイフを突起した位置まで引
っ込めるようにチェーン95に関するスプロケット94を駆動する。巻き取り紙
の後部を切断することが望ましい場合、スプロケットのクラッチは解放され、ナ
イフ91を急激に下方に落とし、紙の後部を切断し、シートをベルト40に進め
、次のサイクル間にニップ36間に前縁部を残すことができる。紙が切断された
後、モータ93はスプロケット94を回転させるように付勢され、チェーン95
を駆動し、次のサイクルに備えてナイフを持ち上げる。しかしながら、この時点
では、箱の4つの側面を包装するような寸法の長さと、箱の端部に折り畳まれた
フラッ
プを与える寸法の幅のものである1シートの紙がベルト40の内部に収容されて
いる。
重力式ナイフ90の代替例として、横方向に移動するスリッタ装置が装備され
てもよい。スリッタは、紙と接触するように変位されるナイフを有し、もって、
スリッタは巻き取り紙の幅を横切って通過し、シートを切断する。
任意のサイズの箱が、機械の中に入力されたときに測定されることが前述され
た。図1に戻って、箱が入力プッシャ43と測定装置42との間のいかなる位置
でもテーブル上に手で置くことができることがわかる。箱が手で中央に置かれる
ことは重要ではなく、箱は単に機械の中心線に対して90゜に方向付けられたフ
ラップを収容することを意図した両端を有してほぼ正しい位置に置かれる。
測定装置42は、キャリッジ102の延長アーム101上に置かれた光電測定手
段100(図6を参照)を有する。キャリッジ102は、一般的に103に示さ
れた駆動装置によって垂直方向に次ぎに駆動することができる。光電測定手段1
00は、一方のアーム10上に取り付けられた光源と、反対側のアーム101に
取り付けられたフォトトランジスタのような受信器とを含んでいる(図7を参照
)。従って、フォトトランジスタは、ビームがフォトトランジスタに当たる場合
、一方のレベルの信号を発生し、箱がビームを遮る場合、他方のレベルの信号を
発生する。アーム101に関する光電センサに加えて、モータ駆動装置104に
よって作動されるリードスクリューによって駆動されるボールナット106に固
定された一対のセンタリングアーム107がある。モータ駆動装置104を第1
の方向に駆動すると、センタリングアーム107は機械の中心線に向かって移動
し他方に駆動すると、機械の中心線から離れる方向に移動する。
これらが理解された後に、図6を再び参照すると、箱99が機械の中に手で置
かれた後、プッシャ43は前方に機械の中に駆動されることがわかる。プッシャ
を駆動する機構は、機械のどちらかの側のリードスクリュー113を順に回転さ
せるタイミングベルト112(図7を参照)を駆動するモータ駆動装置110で
ある(図1及び図2)。リードスクリューはプッシャ43を運ぶボールナット1
14を駆動する。従って、所与の方向にモータ110(図1)を付勢することに
よって、プッシャ43は、それとともに箱を進める機械の中に駆動する。箱のサ
イズによって決定される点で、箱の前縁部は、測定アーム101間で光ビームを
遮断し、この前縁部が検出されたことをコントローラに信号を出す。コントロー
ラは、光ビームが遮断された位置までプッシャを持ってくるのにどのくらいの数
のパルスを必要とするかを知ることによってフォロア43の位置を知るので、制
御回路は箱の長さを計算できる。プッシャ43は、箱の前縁部が紙の前縁部(図
8を参照)が置かれたスロットの近くにある“包装開始”位置の方へ箱を機械の
中に駆動し続ける。箱が前方へ駆動している間、或いは箱がこの位置に到達した
後の何れかで、測定アーム101のための垂直駆動装置103は付勢され、アー
ムを図6のその最下の実線位置から光ビームが再び検出される位置まで移動させ
る。これは、アームが箱の高さを通り過ぎて進んだという事実の信号を出す。コ
ントローラは、アーム101が箱の高さに対応した距離を移動したことを示す駆
動モータ103に対するパルス数を知り、コントローラは箱の高さを計算する。
従って、この点で、3つの箱の寸法の中の二つは既知である。
箱99が包装開始位置に到達した後、或いは箱99がこの位置に到達する直前
に、駆動装置104は付勢され、リードスクリュー105を回転させ、センタリ
ングアーム107を機械の中心線の方へ移動させる。この箱は、アーム107間
に中心がある位置の方へ進められる。アーム107の両方が図7に示されるよう
に箱のそれぞれのエッジに係合する場合に、アーム107は、ピボット点121
の周りに旋回して、電気スイッチ122を閉じ、コントローラに箱が中心にあっ
て所定の位置にあるという信号を出す。コントローラは、この位置に到達するた
めのモータ104に結合されたパルスの数を知っているので、そのとき箱の幅を
計算する。この点で、コントローラは箱の全て3つの寸法を測定した。給紙機構
、及びスリッタ位置決め装置を駆動するために使用されるこれらの3つの寸法に
よって、任意のサイズの箱の寸法に対応する給紙から1シートの紙が切断される
。
図8は、包装開始位置の箱99の前縁部99aを示している。シート保持ベル
ト40及び出力ニップ41がテーブルの開口130に隣接して置かれていること
がわかる。細長い誘導装置131によって、紙の前縁部はニップ41から開口1
30を通して誘導される。
しかしながら、紙をこの位置に移動させる前に、接着剤が、図7に示されるよ
うに箱の前縁部99aに塗布される。図6及び図7は、それぞれ接着剤塗布器1
32の図である。図示した実施形態は、ノズルが箱の前縁部に押し付けられた場
合に、わずかなグルーが箱に塗布されるようなボール先端クロージュアを有する
ノズル133を含んでいる。図示した接着剤塗布器132は2次元で駆動される
。第1の駆動装置134aは、ノズル133を移動するもので、箱とほぼ接触す
るリードスクリュー134を含んでいる。リードスクリュー136によって作動
される第2の水平駆動装置135は、機械の幅にわたってグルーノズル132を
支えるキャリッジ137を並進するものである。塗布器132に接続されたソレ
ノイドは、わずかなグルーが塗布されるときに常にノズルを前方へ律動的に動か
す。箱が図7の包装準備位置にある場合、グルーガンが水平駆動装置135によ
って図7に示された経路に沿って移動されると、ソレノイドは周期的に強制して
ノズルの先端を箱にぶつけて、箱の前縁部にわたる接触部全体に少量のグルーを
塗布させる。
従って、箱が接着剤で作成される場合、給紙ローラ40は付勢されて、図8に
示すように紙シート98の前縁部98aを開口130を通して上方に突き出させ
る。従って、第2のプッシャアーム140は箱の方に並進されて、プッシャアー
ム43は、圧力を紙に印加し、紙の前縁部98aを箱の前縁部99aに固定させ
るように箱を後方の方向に抑制する。グルーが取り付けられた後、紙駆動装置は
再度割り出され、紙をベルト40間の外側に給送させると同時にプッシャ43及
び140の同時駆動によって機械の中に更に並進される。リードスクリュー14
9aを作動する駆動モータ149によって制御される上部ローラ148は下方に
移動され、箱の最上部に接触して紙が包装されるときに箱を押さえる。この動作
を図9に示す。最終的に箱99が紙が前縁部99aの一部及び箱の底部を横切っ
て包装される位置に到達することがわかる。この点で、プッシャの駆動によって
箱の移動を停止するのを止める。プッシャ43は引っ込められ、ワイパ機構のた
めの空間は箱の残りの側面を紙のシートで包装し始めることができる。シート駆
動装置40によって、シートはベルト間から取り出され続けることができ、ワイ
パ150は、テーブルの表面の下に置かれたリードスクリュー152を含む駆動
装置(図1)によって上方に駆動される。ワイパ機構150は、紙シートを箱の
後縁99bにしっかりと押し付けて箱の隅に比較的鋭い角を形成する、紙を上方
に包装する主ローラ153を有する(図10)。プッシャが、駆動モータのため
のパルスを計数するプロセッサによって決定されるように、箱の最上部に到達す
ると、ワイパはその垂直位置に停止され、プッシャ140は逆転されて、図10
に示すように箱を逆方向に駆動する。プッシャ140は図10に示すように箱を
右から左に並進するので、弾性ワイパブレード155は、上部隅を折り畳み、紙
を箱の上部表面に押し付ける。この点によって、紙の後縁98bは給紙ベルト4
0から離れており、ワイパ組立体150によって箱の最上部を越えて給送されて
いることがわかる。
プッシャは、箱を図10に示す位置から、接着剤塗布器132が再び作動され
る図11に示す位置に並進し続け、接着剤塗布器が紙の後縁98bを固定する他
の少量のグルーパターンが塗布される。図12に示すように、グルーが塗布され
た後、ワイパ150は、下方に並進され、紙が箱の上部右隅の周りに巻き付けら
れ、予め塗布されたグルーパターンの中の後縁98bが滑らかにされる。図12
は、箱測定キャリッジ102が箱の最上部に接触して置かれて、この動作中箱を
保持することも示ている。箱はテーブル上にしっかりと支持されており、プッシ
ャ43及び装置102によって保持され、ワイパ155は紙の前縁部を所定の場
所の方へこすりつける。図14に示すように、この点で、箱は包装された4つの
側面を有しているが、二つの端部は突き出したフラップを有している。
包装を完了するために、この装置は、フラップを折り畳んでフラップを所定の
場所に固定するように適合された別の装置47を有する。図1の実施形態では、
装置47は、ターンテーブルを含み、フラップを折り畳み、一度に箱の一方の端
部に固定するように適合されている。しかしながら、ターンテーブルは取り除く
ことができ、フラップの組を折り畳んで固定する補償機構を箱の各端部に装備す
ることができることは明らかである。原理は同じである。
図14は、プッシャ140が箱をターンテーブル上のほぼ中心がある位置に移
動することを示し、図15はターンテーブルが90度回転したことを示している
。この位置で、第1の折り畳まれないフラップの組はフラップ折り畳機構に提供
される。ターンテーブル160は、機械の軸に沿って(図15の方向に)ターン
テ
ーブルに対して箱を位置決めできる駆動可能なベルトで構成された表面161を
有する。しかしながら、箱を再位置決めするベルト161を駆動する前に、箱は
、フラップ折り畳機構が確実に適当に箱と係合するように機械の中心線に対して
中心を有さなければならない。そのために、組のリードスクリュー273のよっ
て作動するモータ駆動装置272によって駆動され、プッシャ270、271を
機械の中心の方へ或いは機械の中心から離れたところに移動させるように適合さ
れた組のプッシャ270、271を備えたセンタリング機構(図16)が装備さ
れている。従って、モータ駆動装置272によって、プッシャ270、271が
内側に駆動されて、ベルトに中心を有する位置に箱を移動させて、両方のプッシ
ャが抵抗を感じる場合、この機構は、箱が中心にあることが検出され、プッシャ
が引っ込められる。そのとき、箱は駆動ベルト上に中心があり、その結果、箱の
第1の開放端99aがフラップ折り畳装置163による経路に対して外側に面し
ている。折り畳及び固定動作中、上部抑制駆動装置164は、上部装置の隅に置
かれた4つのリードスクリュー165を駆動する駆動モータによって下げられる
。図示された実施形態では、上部キャリッジ163は駆動ベルト166も有して
いる。
要約すると、図14に示すようにプッシャ140は、ターンテーブル160の
コンベヤ上に一部が包装された箱を押しやる。次にターンテーブルは、図15に
示された位置のその中心の周りに回転し、箱は再び中心に置かれ、上部抑制キャ
リッジは、下方に移動して、ベルト164を移動させ、図16に示されるように
箱の最上部に係合する。下部ベルト用の駆動装置170及び上部ベルト用の同様
な駆動装置170aは、もって付勢され、箱のエッジ99bをターンテーブルの
エッジの近くに順方向に移動させる。
図17を参照すると、折り畳機構が第1の二つのフラップを折り畳むために、
箱の面99bの隅でコントローラによって位置決めされた4組の弾性フィンガ1
71〜174を含んでいる。リードスクリュー176、177によって作動する
垂直駆動装置175は、上部フィンガ172、173を底部の固定フィンガの組
171、174に対して上方に移動させる。コントローラは、予め得られた箱測
定の高さに応じてフィンガを移動させる。リードスクリュー181、182によ
って作動する水平駆動装置180は、もってフィンガを箱の予め測定された長さ
によって決定された寸法まで機械の中心線の方に内側に移動させる。フィンガが
図18に示された配置に置かれた場合、上部ベルト及び下部ベルト用のベルト駆
動装置が箱を順方向に移動させるように付勢するので、フラップ部分98c、9
8dはフィンガ171〜174に係合されて、図18に示されるように注意深く
或いはきちんと内側に折り畳まれる。紙は、図18に示されるように箱の垂直エ
ッジにわたって注意深く折り重ねられる。箱がフィンガを曲げるのに十分に前方
に駆動されて、もって短いフラップの適当な折り畳が行われたことを示す場合、
弾性アーム171〜174に結合されたスイッチ機構は、コントローラに駆動装
置を停止する信号を出す。
短いフラップを作成するように第1の組の折り畳を作る場合、下部フラップホ
ルダ186(図17及び図20)は、外側に軸旋回されるので、溝部材187は
箱の下部隅に係合して、下部の長いフラップ98eで折り畳が形成され、それを
箱の端部に当接されたままにする。もって、下部フィンガ17、174はフラッ
プの中に閉じ込められるが、このフィンガは薄い弾性材料のものであるので、何
の影響もない。底部フラップ98eが折り畳まれた後、第2の接着剤塗布器18
5(図17及び図19)は、下部フラップ98eの外側に接着剤を塗布する働き
をする。接着剤の塗布に続いて、上部ワイパ組立体190は下方に駆動されて、
ワイパのエッジに沿って置かれた弾性ブレード191に最後の長いフラップ98
fを下方に折り畳ませ、最後にフラップ98fの後縁を予め塗布された接着剤と
接触させる。本発明の一実施形態において、ワイパ組立体190は、接着剤をセ
ットアップするように短い時間休止される。この点で、フィンガ用の水平駆動装
置は、機械の中心線から離れたところにフィンガを移動させて、従ってフィンガ
はフラップから引っ込められる。箱の一端にフラップを折り畳み、固定すること
に続いて、上部ベルト及び下部ベルトは逆方向に駆動されるので、箱は、一般的
に図15に示すように中心の位置に戻される。上部ベルトは持ち上げられて、タ
ーンテーブル160は180度回転され、前述のフラップに関して記載されてい
るように処理のために箱の折り畳まれていないエッジ98fを前方に動かす。こ
のフラップの組が折り畳まれ、固定された後、下部ベルトは引っ込められ、下部
ターンテーブルは90度回転され、完全に包装されたパッケージは図22に示さ
れるように機械から送り出される。
以下にフラップ折り畳固定動作のある種の側面を強調する。箱の幅の測定によ
って、プロセッサは、フラップが箱のエッジを越えて延びる所定の寸法d(図1
8)を可能にするように紙シート98に対する幅を決定することができる。この
寸法を調整することによって、フラップはきちんとして、好ましい外観となるこ
とができる。従って、フィンガ171〜174がその折り畳まれていない状態で
フラップに係合する場合、フィンガ171〜174は、十分遠く箱の中まで延び
、フラップを下方に折り畳み、箱の端部にほぼ正方形のフラップ部98g、98
hを滑らかに形成する。このことは、フラップが所定の場所に巻かれる場合、フ
ラップ98e、98f上に均一の45゜角度の折り目を生じる。
これまで述べた本発明の実施形態において、接着剤塗布器はコールドセット圧
力印加グルーを使用した。この実施形態の典型的なグルーシステムを図13に示
す。グルーノズル130及び少量のグルーを付着するため箱に接触させるために
ノズルを前後方向に駆動するように適合されたソレノイド200を有している。
グルーが、二重に密封されたシリンダ202に接続されたホースによってノズル
に供給されていることがわかる。上部密封ガスケット204を有するシリンダは
、コールドセットグルーで充填されたその上部チャンバ205を有する。補充プ
ラグ206によって、追加のグルーは補充のためのチャンバの中に入れることが
できる。それ自体の別個の密封機構211を有する第2の下部ピストンチャンバ
210が装備されている。典型的な実施形態では、下部チャンバには、レギュレ
ータ208によって作動する圧縮炭酸ガス発生源207からの加圧ガスが供給さ
れる。従って、連続の比較的低い圧力がグルーに保持されているので、ノズル1
30が箱に接触し、ボールをノズルの鼻の中で変位させる場合、ボールが変位さ
れている時間中、所与のグルー量を塗布用に、既知の圧力がノズルのグルーに加
えられている。二つのチャンバ205、210を分離するピストン215は、そ
れの上に置かれたリング217を有するピストンロッド216上に誘導される。
リング217の位置は、チャンバ205がほぼ空である場合、低いグルーセンサ
218によって検出され、グルーチャンバが再び補充されるまでコントローラが
他
の箱を包装することを防止する信号を発生する。
熱い溶融グルーと修正されたノズルとを併用することもできる。この適用では
、熱い溶融グルーは固形状でノズルに塗布され、パッケージに塗布する前にノズ
ルの中で溶融される。
コールドセット接着剤方式は特に経済性においてある種の利点をもたらすが、
コールドセット接着剤方式は少なくともいくつかの実施形態ではサイクル時間を
増加させる。箱の端から端までグルーガンを横断させ、少量のグルーを付着させ
るのに時間がかかるばかりでなく、より重要なことには、多数のコールドセット
グルー製品は、使用状態にするために有限の秒数を必要とする。ワイパは、接着
剤を使用状態にすることを可能にするためにこの秒数間箱と接触したままでなけ
ればならない。
本発明の現在の好ましい実施形態において、異なる形状の接着剤塗布器が使用
される。図23に示されるように、接着剤塗布器は、テープの形態で供給され、
箱に沿ってテープを単にこすりつけることによって箱或いはフラップに塗布され
た接着剤の細片を備えている。このテープは一般的に接着転写テープとして知ら
れ、例えば、3M社から入手できる。
図23は、テープを塗布する機構を示している。その標準裏打ち紙上の市販の
転写接着剤リールを含む供給リール250が装備されている。紙裏打ち接着剤の
端部251は、リール250からほどかれ、塗布器ローラ252の周りに巻き付
けられる。(供給ブレーキが開放されると仮定する)テープ251の外側と箱表
面との接触によって、接着剤は、それに沿って接着剤が塗布される表面に塗布で
きると同時に、今むきだしの裏打ちテープ253は巻き取りリール255の周り
に巻き付けられる。供給リール250の回転を制御するソレノイド256が装備
されている。ソレノイドが図23に示されるように印加された電圧が取り除かれ
た場合、リール250はロックされるので、ディスペンサは、それに沿って接着
剤が塗布される表面に接着剤を塗布しない。しかしながら、ソレノイドが電圧を
加えられた場合、ブレーキは開放され、ローラ255が、矢印で示されるように
装置29と表面との間の相対移動によって表面に沿ってこすりつけられると、薄
い細片の接着剤が箱に塗布される。
従って、図23の接着剤ディスペンサを図1の装置に適用することは、接着剤
塗布器を箱に対して適当な配置にし、ローラ252が箱と接触するように順方向
に接着剤塗布器を駆動し、それから細片の接着剤が塗布されるように箱の表面に
沿って接着剤塗布器を並進するために単に位置決め機構を必要とする。図1の装
置でこれを達成するために、図24に示した横送り機構が使用される。テープ塗
布器及びキャリッジ260の上部に取り付けられたその塗布器ロール252を示
す。次に、キャリッジ260が、線形ベアリング261上に搭載され、キャリッ
ジを支えるボールナットに固定されたボールねじ263を作動させる駆動モータ
によって縦に(箱の方へ或いは箱から離れたところに)並進するのに適合されて
いる。従って、モータ262は、塗布器ローラ252を箱と接触させる。従って
、第2の水平駆動装置265は、キャリッジ全体及び垂直駆動機構を線形ベアリ
ング267に沿って並進する駆動装置と同心のリードスクリューを回転させる。
従って、駆動装置262、265は、塗布器ローラ252を一つのエッジで箱と
接触させるように作動されるので、駆動装置265は、このエッジに沿ってロー
ラ262をこすりつけるように係合され(ソレノイドが電圧を加えられている間
)、薄い細片の接着剤をこのエッジに塗布する。図23及び図24に略図で示す
ような塗布器が図1の機械の二つの位置に配置されている。一つは、第1のグル
ーパターンを箱の前縁部に塗布するグルー塗布器に置き換えられる。このグルー
塗布器に関しては、紙の前縁部(図6)によって半分だけ覆われる薄い細片のテ
ープを塗布し、箱の第1の4つの側面を包装する際に第2の接着剤塗布に対する
要求もなしに後縁(図12)を固定するのに利用する接着細片を半分残すために
、塗布器を一度だけ操作することが必要である。第2の接着剤塗布器は、接着装
置48(図1)と置き換えて、細片の接着剤を第1のフラップにわたって、或い
はフラップ間の何れかに塗布し、フラップ固定動作でフラップを固定する。無論
、第2の包装装置において、両側のフラップを同時に折り畳み、固定でき、ター
ンテーブルに対する要求を取り除くために一対の接着剤塗布器を装備することが
できる。
前述の実施形態に関して説明された機械は、主に二つの操作ステーション及び
給紙ステーションを含んでいる。第1の操作ステーションは、箱が入力であると
き、箱を測定し、それから測定後、箱の4つの側面をオーバラップするために紙
を供給するものである。箱は、そこで、フラップが箱エッジ上で折り畳まれて固
定る第2のステーションに移送される。この構成の機械において、二つの箱は、
異なる種類の紙の場合あっても、異なるサイズのものであっても、同時に包装で
きる。第1の箱の測定及び第1の箱の4つの面の包装が行われ、第1の箱がフラ
ップを折り畳固定するする第2の装置に送られる。フラップが折り畳まれ、固定
されている間中、新しい給紙及び新しい箱の第1の動作の一部が開始される。
本発明の更に好ましい構成において、3つの装置機械が装備され得ることが意
図される。第1の装置は、箱を測定し、シートを測定し始めるために別個の装置
において図1の測定装置を利用するものである。第2の装置は、第2の箱の第1
の4つの側面を包装するものである。第3の装置は、箱エッジ上でフラップを折
り畳み、固定するものである。3つの装置は全て異なる箱に対して同時に実行で
きるので、スループットを増加させる。
前述のように、本発明の副組合せが利用される場合、接着剤塗布は、手動及び
オフラインで実行することができる。手動で実行される場合、第1の接着剤塗布
の一部は、箱を機械の中に入れる前に行われる。接着剤は箱の前縁部に塗布され
、それから箱は機械の中に入れられる。この装置は、箱をオーバラップする機能
を果たし、オーバラップ紙を予め塗布された接着剤に固定する。この装置は、端
部フラップも自動的に形成し、折り畳む。しかしながら、端部フラップは本発明
のこの側面の実施で自動的に密封される必要がない。その代わりに、フラップが
フラップ形成及び折り畳動作中、自動的に密封されない場合、フラップは、箱が
機械から排出された後、手動で密封することができる。手動密封は、手による短
い長さの透明テープの利用で行うことができる。
図25は、上記した図1の機械を操作することができるプロセスコントローラ
の主要な要素を示している。コントローラは従来のマイクロプロセッサ200に
基づいている。コンピュータ200の内部には、ランダムアクセスメモリ、ここ
に説明されている機能性を得る必要があるプログラムを含むROM及び/或いは
ディスクメモリとの組合せから構成されうる標準メモリ202である。従来のマ
イクロプロセッサは、キーボード203とCRTディスプレイのようなディスプ
レイ204とを含んでもよい。これらの要素はギフト包装機械の通常の動作中に
は一般的には必要ないが、これらの要素はシステムを再構成する際に役に立つ。
そのメモリ202とともにマイクロプロセッサ200によって作動される重要
なプログラムの一つは、モジュール210として図面で別々に識別されるタイマ
モジュールである。本発明の好ましい実施では、従来のパルスモータを駆動する
ためにドライバにより出力されるパルスを発生するために、モジュール210は
別々に識別される。それとは別に、同期モータ或いは同期パルスモータが使用さ
れる場合、タイマモジュール210は、その間に駆動装置が作動される時間量を
単に制御し、もって割り出しを制御する。
マイクロプロセッサ200は、I/Oインタフェース212を通してパッケー
ジ包装機械30にインタフェースする。I/Oインタフェースは、プロセッサに
よって発生された出力信号を受け取り、パッケージ包装機械の適当な装置に出力
信号を送り、機械からプロセッサへの割り込み等のような入力信号と適切にイン
タフェースする。パッケージ包装機械30を駆動する、プロセッサによって発生
されるより重要な出力の一つは多数の駆動モータへの駆動信号である。好ましい
実施において、駆動マルチプレクサ214は、215に示された駆動電子回路が
二つ以上のモータを駆動するために利用することができるように利用される。代
替例として、各モータにはそれ自体の電力ドライバが付属してもよく、所定のパ
ルス数或いは回転量を要求するマイクロプロセッサからの信号を受け取ることが
できる。しかしながら、システムが現在構成されているように、ドライバ215
は、214で多重化され、箱216で識別されたモータを駆動する。パッケージ
包装機械は、入力スイッチ217として識別された箱も含んでいる。このモジュ
ールは、センタリング機構からのスイッチと、光電センサ等とを含んでいる。更
に、ストップスイッチ、スタートスイッチ等のようないかなるオペレータ入力ス
イッチも入力スイッチモジュール217によって示される。これらのスイッチに
よって発生される信号は、システムを検出状態に応答させるようにマイクロプロ
セッサによって周期的に走査されるI/Oインタフェース212に送られる。
図26A〜図26B及び図27A〜図27Bは、図25のプロセッサシステム
が図1のパッケージ包装機械を制御するように作動する動作のプログラムを示す
。
図26A〜図26B及び図27A〜図27Bは、図26A〜図26Bのブロック
が図27A〜図27Bのブロックに関連しているので並んで配置されている。
図26A〜図26Bのブロックは、パッケージを包装することに関して、その
機能性に関して示されているのに対して、図27A〜図27Bの対応するブロッ
クは、パッケージ包装機械の機械的要素を駆動するその機能性に関して示されて
いる。従って、図26A〜図26B及び図27A〜図27Bの図面は一緒に精査
するのが最もよい。関係を示すために、図26A〜図26Bのブロックは参照番
号を付けられ、図27A〜図27Bのブロックはプライム記号を付けられた同じ
参照番号を付けられる。大部分の場合、プライム記号を付けられていない参照番
号だけが参照されるが、注意が、一般的には両方の関連ブロックに注意が払われ
ている。
処理は、その点でオペレータが紙の種類を選択し、箱を機械の適当な位置に挿
入し、どんな他の付加準備ステップが必要とされても行われる250で開始する
。スタートスイッチを作動させると同時に、プロセッサは、最初にステップ25
1を実行し、4つの給紙装置の一つから給紙を選択する。機能的には、これは紙
キャリッジを割り出すことによって行われる。
次に、処理は、箱を割り出し、測定するステップ252に進む。図1の装置に
おいて、箱を機械に進める駆動キャリッジが付勢されると同時にプロセッサは光
ビームの有無を検出し続ける。ビームが遮られたという事実は、最初に箱の長さ
を決定するように検出され、次に、キャリッジが持ち上げられるとき、再発する
ビームの事実は箱の高さを決定するために再び検出される。ステップ252に続
いて、ステップ253は、ステップ252で測定された箱を包装する必要がある
紙シートのサイズを計算するために実行される。シートの長さに関しては、行わ
れる必要があるのは、長さの2倍+高さの2倍を計算し、1/2インチのような
小さい重なりを付加することだけである。幅に関しては、箱の幅を計算し、高さ
+1/2インチのような小さいマージンを付加する必要がある。
これらの寸法を決定すると、これらの寸法はパルス駆動計数に変換され、ステ
ップ254は、紙シートを切断し、細切りにするために実行される。この動作の
第1の部分として、ステップ254´は、スリッタ幅を調整し、所望のシートの
幅を生成する。従って、紙駆動装置は、供給ロールから紙を引き出し始めるよう
に係合される。同時に、紙駆動装置を給紙装置を結合するギヤが係合される。計
算されたシートの長さに関連し、続いてナイフがシートを切断するように付勢さ
れる決定パルス数が計数されるまで、紙は取り出され、細長く切断される。
次に、ステップ255は、パッケージの前縁部に接着剤を塗布するために実行
される。機能的には、接着剤塗布器は、接着剤塗布器を箱と接触させるように適
当な駆動装置によって割り出され、次に細片の接着剤或いは一列の少量の接着剤
を塗布するために箱にわたって割り出される。次に、ステップ256は、紙の前
縁部を箱の接着剤処理部分に接触させる。機能的には、これは、テーブルの面の
上に紙のエッジを進め、第2のフォロアを割り出し、紙を接着剤に押し付けるよ
うに紙駆動装置を割り出すことによって行われる。次に、ステップ257は、箱
の4つの側面を包装するために実行される。機能的には、これは、箱が包装され
る底面まで箱プッシャを割り出し、次に割り出しを終了することによって行われ
る。次に、ワイパは、箱の第1の垂直側面を包装するために上方の方向に割り出
され、ワイパが箱の最上部に達する場合、割り出しが終了する。次に、箱駆動装
置は、第3の側面、箱の最上部が包装されるまで、箱をひっくり返すために逆方
向に割り出される。箱割り出しは、この点で停止し、ワイパは、ワイパを下部位
置に戻すために再び割り出される。コールドセット塗布器の場合、グルーが、こ
の動作の最後の部分の実行前に塗布される。細片接着剤が突き出ている接着剤の
一部と併用されるならば、第2の接着工程は取り除くことができる。
次に、ステップ258は、次の装置に箱を割り出す。機能的には、これは、箱
をターンテーブル上に割り出すためにプッシャを係合することによって行われる
。次に、ステップ259は、フィンガを調整し、第1のフラップを折り畳む。こ
れは、約箱の高さだけフィンガを分離するためにフィンガ駆動装置を割り出すこ
とによって行われる。箱駆動装置は、延ばされたフラップを有する箱を係合させ
、フラップが形成され、フィンガがフラップを箱のエッジに押し付けるまでフィ
ンガの中まで駆動するように進められることが続く。
次に、ステップ260は第2のフラップを折り畳むために実行される。機能的
には、典型的な実施形態では、それは最も低いフラップを所定の場所に保持する
ようにフラップワイパを持ち上げることによって実行される。次に、接着剤が、
機能的には(計算された寸法によって決定されるように)箱の適当なスポットに
接着剤塗布器を配置し、接着剤が塗布されるべき箱の長さに沿って駆動装置を割
り出すことによって行われる。
次に、ステップ262は最後のフラップを折り畳むために実行される。機能的
には、これは、接着剤によって下に置かれた紙の一部を通り過ぎて下方に下部ワ
イパを割り出し、必要ならば、接着剤を使える状態にできるのに十分な休止時間
接着剤を所定の場所に保持することによって行われる。ステップ263は、フィ
ンガを折り畳まれたフラップから引っ込め、保持キャリッジを持ち上げることに
よって箱を開放する。次に、ステップ264は、機能的には排出駆動装置を割り
出すことによって行われる機械から包装箱を排出する。
次に、提供されるものは、任意のサイズの箱に対してきちんと包装されたパッ
ケージを提供することに十分機能する自動パッケージ包装機械であることが理解
される。好ましい実施形態では、ギフト包装紙は複数の供給ロールから選択され
る。簡単に機械に入れられる箱は、矩形の箱を規定する3つの寸法を決定するた
めに所定の場所に割り出されるときに測定される。プロセッサは、測定されたサ
イズの箱を包装する必要があるシートのサイズを計算し、紙駆動装置は、十分な
紙を取り出し、取り出された供給量から決定されたサイズの1シートの紙を切断
するように作動した。
次に、接着剤は箱に塗布され、紙の前縁部が接着剤に塗布され、箱の4つの側
面は、全て箱の位置に対する正確で確実な制御を保持している間、箱を傾けたり
逆さにしないで自動的にオーバラップされる。
4つの側面のオーバラッピングに続いて、好ましくは、箱は、好ましくは弾性
フィンガの形状の自動フラップホルダがフラップで第1の折り畳を行うようにフ
ラップに係合する他の装置に割り出される。従って、グルー塗布器及び他のワイ
パは、残りの二つの折り畳に折り目を付け、折り畳む。これが両方の側面で行わ
れる場合、完全に包装されたギフト箱は、先ず第一に機械に箱を挿入することと
、完全に包装された箱が排出された後に箱を取り出すこととの間に人間の介入す
る必要がなく、生産される。
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