JP2000502336A - 形態形成タンパク質および刺激因子を使用する組成物および治療方法 - Google Patents

形態形成タンパク質および刺激因子を使用する組成物および治療方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、形態形成タンパク質、特にBMPタンパク質ファミリーに属する形態形成タンパク質の、組織誘導活性を改善するための形態形成タンパク質刺激因子(MPSF)を含む薬学的組成物を提供する。それらの組成物を使用する、哺乳動物において形態形成タンパク質の組織誘導活性を改善するための方法が、提供される。本発明はまた、形態形成タンパク質およびキャリア中に配置されたMPSFを含む、移植可能な形態形成デバイスを提供し、これは同種および異種インプラントにおいて組織形成を誘導し得る。それらのデバイスを使用する、哺乳動物において始原細胞から局所的組織形成を誘導するための方法もまた、提供される。形態形成デバイスを使用する、哺乳動物において同種移植片の修復を加速するための方法が、提供される。本発明はまた、形態形成タンパク質およびMPSFでコートされた補綴を含む補綴デバイス、ならびに結合部位における補綴と現存する標的組織との結合強度を増強するために、移植可能な補綴デバイスのインビボでの組込みを促進するための方法を提供する。薬学的組成物を使用する、哺乳動物において組織変性状態を処置するための方法もまた、提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 形態形成タンパク質および刺激因子を使用する組成物および治療方法 発明の背景 骨形成タンパク質は、元来、インビボで移植された場合に軟骨および軟骨性骨 の蓄積を導く発達カスケードを誘導し得る、おそらく成長および自然骨治癒の間 に活性な、哺乳動物の骨抽出物中に存在する活性物質として定義された。この発 達カスケードは、間葉細胞の漸増および増殖、始原細胞の分化、軟骨のカルシウ ム沈着、血管の侵襲、骨の形成、再造形、および骨髄の分化を含む(Reddi,Col lagen Rel.Res. ,1,209-26頁(1981))。 軟骨性骨の分化を誘導する骨マトリックス中の因子は、分離的に抽出され得、 そして不活性なコラーゲン性マトリックスと共に再構築され得、完全な骨誘導活 性を回復する(Reddi,Proc .Natl.Acad.Sci.USA,78,7599-7603頁(1981) )。これは、タンパク質抽出物を、インビボでの軟骨性骨形成を誘導するそれら の能力についてアッセイするための実験的方法を提供する。この再構築アッセイ を使用して、様々な関連する骨形成タンパク質が、異種間インプラントにおいて 骨および軟骨の形成を誘導し得るいくつかの哺乳動物種から、単離されている( SampathおよびReddi,Proc .Natl.Acad.Sci.USA,80,6591-95頁(1983)) 。この活性を促進する活性因子(単数または複数)は、この文献中で、最も一般 には骨形態形成タンパク質(BMP)および骨形成タンパク質(0P)と呼ばれてい る。 骨形成タンパク質および骨形態形成タンパク質は、トランスホーミング増殖因 子β(TGF-β)スーパーファミリーに属する、構造的および機能的に関連する形 態形成タンパク質のファミリーを表す(下記を参照のこと)。次に、TGF-βスー パーファミリーは、増殖、分化、ならびに組織の形態形成および修復に関与する 多様な活性を有する、多数の進化的に保存されたタンパク質を表す。TGF-βスー パーファミリーのメンバーとしてのBMPおよび骨形成タンパク質は、それらのC末 端付近に位置した高度に保存された生物活性システインドメインを共有する、分 泌性タンパク質前駆体として発現される。多くのBMPファミリータンパク質の別 の特徴は、ホモダイマーおよびヘテロダイマーを形成するそれらの傾向である。 BMPファミリーに属する多くの形態形成タンパク質が、現在記載されている。 いくつかは、上記のようなバイオアッセイと結合された精製技術を使用して単離 されている。別のいくつかは、BMPファミリーに共通の保存領域内DNA配列相同性 によって同定され、そしてクローニングされている。これらの相同体は、それら が実証可能な骨形成活性を有しても有さなくても、連続的に番号付けられたBMP として呼ばれる。代わりのアプローチを使用して、骨形成活性を有する合成OPが 、天然由来のOPとBMPとの間の配列比較に由来するアミノ酸コンセンサス配列を 使用して、設計されている(下記を参照のこと;Oppermannら,米国特許第5,324 ,819号)。 BMPファミリーの初期のメンバーのいくつかは、新たな軟骨および骨を誘導す るそれらの能力によって同定された骨形成タンパク質であったが、様々な種にお けるBMP関連遺伝子および遺伝子産物のサーチは、新規な形態形成タンパク質を 明らかにしており、それらのいくつかは異なるまたは付加的な組織誘導能力を有 する。例えば、BMP-12およびBMP-13(DNA配列相同性により同定された)は、報 告によると、インビボでの腱/靭帯様組織の形成を誘導する(WO 95/16035)。い くつかのBMPは、神経細胞の増殖を誘導し得、そして軸索の再生を促進し得る(W O 95/05846)。そして、元来、それらの骨形成活性に基づいて単離されたいくつ かのBMPもまた、神経誘導特性を有する(Liemら,Cell,82,969-79頁(1995) )。従って、骨形成タンパク質および他のBMPは様々な潜在的組織誘導能力を有 し得、それらの最終的な発現は発達役割および環境役割の複雑なセットに依存し 得るようである。これらの骨形成タンパク質、BMPおよびBMP関連タンパク質は、 本明細書中で集合的に形態形成タンパク質と呼ばれる。 上記の活性、ならびにBMPファミリーに属する形態形成タンパク質の未だに発 見されていない組織誘導特性としての別の活性は、例えば、損傷または変性障害 に起因する外傷を有する患者において、組織再生を促進するために有用であると 予期される。骨の治癒および再生を促進する哺乳動物骨形成タンパク質を含む、 移植可能な骨形成デバイスが、記載されている(例えば、Oppermannら,米国特 許第5,354,557号を参照のこと)。いくつかの骨形成デバイスは、多孔性の生体 適合性マトリックスに分散された骨形成タンパク質を含む。これらの天然由来の または合成のマトリックスは典型的に、骨形成タンパク質がマトリックスから移 植部位へと拡散するのを可能にし、そして細胞の流入および流出を可能にする。 骨形成タンパク質は、始原細胞が分化しそして増殖するように誘導する。始原細 胞はマトリックスへと移動し得、そして分化した細胞は多孔性マトリックスから インプラント部位へと移動し得る。骨形成原細胞はまた、骨伝導(osteoconducti on)のための物理的足場としてマトリックスを利用し得る。同様のデバイスが、 腱/靭帯様および神経組織の再生のためのBMPの送達について、記載されている( 下記を参照のこと)。補綴と現存する骨との間の結合強度を増強する、骨形成タ ンパク質にコートされた補綴デバイスもまた、記載されている(Ruegerら,米国 特許第5,344,654号、本明細書中に参考として援用される)。 多量の精製されかつ高度に活性な形態形成タンパク質の利用性は、整形外科医 学、ある種の形成外科学、歯および種々の歯周および脳顔面頭蓋の再構築手法、 ならびに一般的に骨、軟骨、腱、靭帯、および神経の再生を包含する手法に、革 命を起こす。哺乳動物のOPおよびBMPをコードする遺伝子の多くが、現在クロー ニングされており、そして細菌を含む様々な宿主系において活性なホモダイマー およびヘテロダイマータンパク質として、組換え的に発現され得る。増加した生 物活性を有する改変体および変異体(下記を参照のこと)を含む、OPおよびBMP のような形態形成タンパク質の活性形態を組換え的に産生できることにより、形 態形成タンパク質を使用する潜在的な治療的処置が、実行可能になる。 様々な異なる組織および組織タイプの処置における形態形成タンパク質につい ての多数の潜在的な治療的処置を考慮すれば、形態形成タンパク質の高度に活性 な形態が必要である。従って、形態形成タンパク質の組織誘導特性を増加させる ことが望ましい。組織誘導活性が増加すれば、形態形成タンパク質での処置は、 大規模な場合でさえも、より迅速に組織形成を誘導し得、あるいは組織誘導は、 減少させた形態形成タンパク質濃度を使用して達成され得る。発明の要旨 本発明は、形態形成タンパク質、特に骨形成タンパク質のようなBMPタンパク 質ファミリーに属する形態形成タンパク質の組織誘導活性を改善するための、形 態形成タンパク質刺激因子(MPSF)を含む薬学的組成物を提供することにより、 これらの問題を解決する。それらの組成物を使用する、哺乳動物において形態形 成タンパク質の組織誘導活性を改善するための方法が、提供される。本発明はま た、形態形成タンパク質およびキャリア中に配置されたMPSFを含む、移植可能な 形態形成デバイスを提供し、これは同種および異種インプラントにおいて組織形 成を誘導し得る。それらの組成物およびデバイスを使用する、哺乳動物において 始原細胞から局所的組織形成を誘導するための方法もまた、提供される。それら の形態形成デバイスを使用する、哺乳動物において同種移植片の修復を加速する ための方法が、提供される。本発明はまた、形態形成タンパク質およびMPSFでコ ートされた補綴を含む補綴デバイス、ならびに結合部位における補綴と現存する 標的組織との結合強度を増強するために、移植可能な補綴デバイスのインビボで の組込みを促進するための方法を提供する。薬学的組成物を使用する、哺乳動物 において組織変性状態を処置するための方法もまた、提供される。 図面の簡単な説明 図1.IGF-Iは、OP-1骨形成誘導を刺激するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ性 ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を、OP-1(500ng/ml)の存 在下または非存在下における、増加するIGF-I濃度(ng/ml)の関数としてプロッ トする。 図2.抗IGF-Iモノクローナル抗体は、IGF-IのOP-1骨形成誘導刺激を阻害する。 FRC細胞を、OP-1(500ng/ml)の存在下または非存在下において、48時間、IGF-I に対するモノクローナル抗体(Upstate Biotech)と共にインキュベートした。 各培養中のアルカリ性ホスファターゼのレベル(nmol/μg タンパク質)を、測 定した。 図3.骨誘導活性についての、IGF-IおよびOP-1の用量応答曲線。FRC細胞中の相 対的アルカリ性ホスファターゼ(AP)活性(%)を、増加するOP-1濃度(0〜50 Ong/ml)の存在下または非存在下における、増加するIGF-I濃度(BRLより購入; 0〜100ng/ml)の関数としてプロットする。 図4.OP-1およびIGF-I添加のタイミング。FRC細胞中のアルカリ性ホスファター ゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、500ng/ml OP-1を含 む無血清培地中で増殖させ、そして次にIGF-I(25ng/ml)を、異なる時間(時) で培養に添加する。コントロール培養を、溶媒ビヒクルを含む無血清培地中で増 殖させた。 図5.エストラジオールは、OP-1と協同するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ 性ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、OP-1 のみ(200ng/ml)を含むか、あるいは200ng/ml OP-1の存在下または非存在下に おいて、増加する濃度のエストラジオール(0.05、0.5、および5.0nM)を含む、 無血清培地中で増殖させた。コントロール培養(CON)を、溶媒ビヒクルを含む 無血清培地中で増殖させた。 図6.成長ホルモンは、OP-1と協同するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ性ホ スファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、OP-1のみ (200ng/ml;「0」)を含むか、あるいは200ng/ml OP-1の存在下において、増 加する濃度のhGH(10〜100ng/ml)を含む、無血清培地中でインキュベートした 。コントロール培養(CON)を、溶媒ビヒクルを含む無血清培地中で増殖させた (示されていない)。 図7.ヒドロコルチゾンは、OP-1と協同するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ 性ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、OP-1 のみ(200ng/ml)を含むか、あるいは200ng/ml OP-1の存在下または非存在下に おいて、増加する濃度のヒドロコルチゾン(0.05、0.5、および5.0nM)を含む、 無血清培地中でインキュベートした。コントロール培養(CON)を、溶媒ビヒク ルを含む無血清培地中で増殖させた。 図8.インスリンは、OP-1と協同するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ性ホス ファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、OP-1のみ( 200ng/ml)を含むか、あるいは200ng/ml OP-1の存在下または非存在下において 、増加する濃度のインスリン(0.05、0.5、および5.0nM)を含む、無血清培地 中でインキュベートした。コントロール培養(CON)を、溶媒ビヒクルを含む無 血清培地中で増殖させた。 図9.副甲状腺ホルモンは、OP-1と協同するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ 性ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、OP-1 のみ(200ng/ml)と共に、ならびに200ng/ml OP-1の存在下または非存在下にお いて、増加する濃度の副甲状腺ホルモン(PTH;25、100、および200ng/ml)と共 に、インキュベートした。コントロール培養(CON)を、溶媒ビヒクルを含む無 血清培地中で増殖させた。 図10.プロゲステロンは、OP-1と協同するMPSFである。FRC細胞中のアルカリ性 ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、OP-1の み(200ng/ml)と共に、ならびに200ng/ml OP-1の存在下または非存在下におい て、増加する濃度のプロゲステロン(0.05、0.5、および5.0nM)と共に、インキ ュベートした。コントロール培養(CON)を、溶媒ビヒクルを含む無血清培地中 で増殖させた。 図11.IGF-IIは、OP-1に誘導される骨形成誘導を刺激しない。FRC細胞中のアル カリ性ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、 OP-1のみ(500ng/ml)と共に、ならびに500ng/ml OP-1の存在下または非存在下 (100および200ng/ml IGF-IIのみについて示す)において、増加する濃度のIGF- II(10〜300ng/ml)と共に、インキュベートした。コントロール培養(CON)を 、溶媒ビヒクルを含む無血清培地中で増殖させた。 図12.TGF-βは、OP-1に誘導される骨形成誘導を刺激しない。FRC細胞中のアル カリ性ホスファターゼ(AP)活性(nmol/μg タンパク質)を示す。FRC細胞を、 OP-1のみ(200ng/ml)を含むか、TGF-βのみ(0.05〜2ng/ml)を含むか、ある いは100ng/ml.200ng/ml、または500ng/mlでのOP-1の存在下において、増加する 濃度のTGF-β(0.05〜50ng/ml)を含む、無血清培地中で増殖させた。コントロ ール培養(CON)を、溶媒ビヒクルを含む無血清培地中で増殖させた。 図13.(A)FRC細胞中の[3H]チミジン取り込みに対する、OP-1の用量応答。48ウ ェルプレート中のコンフルエントなFRC細胞を、18時間、コントロールビヒクル または様々な濃度のOP-1(100、200、または500ng/ml)を含む無血清α-MEM培地 中で、インキュベートした。次いで、処置(6ウェル/処置)を、[3H]チミジン (5μCi/ml)と共に6時間パルスし、そして24時間の総インキュベーションの 後、DNAへの[3H]チミジン取り込みの程度を決定した。これをdpm/ウェル(x軸) として表現する。値は、FRC細胞の異なる調製物の4つの独立した実験の平均±S Eである。(B)FRC細胞中の[3H]チミジン取り込みに対する、OP-1およびIGF-Iの 効果。48ウェルプレート中のコンフルエントなFRC細胞を、18時間、外因性IGF-I (10、25、50ng/ml)の存在下においてOP-1と共にインキュベートし、そして(A )におけるように、[3H]チミジンと共にさらに6時間パルスした。24時間の総イ ンキュベーションの後、DNAへの[3H]チミジン取り込みの程度を決定した。これ をdpm/ウェル(x軸)として表現する。白丸:コントロール(OP-1なし):無血 清培地中で溶媒ビヒクルで処置;黒丸:100ng/mlのOP-1;黒四角:200ng/mlのOP- 1;黒菱形:500ng/mlのOP-1。値は、FRC細胞の異なる調製物の4つの独立した実 験の平均±SEである。p<0.01、コントロールと比較して。 図14.ヒトSa0S-2骨肉腫細胞中の[3H]チミジン取り込みに対する、OP-1およびIG F-Iの効果。カラムの高さは、コントロールサンプルと比較しての、試験サンプ ルの相対的[3H]チミジン取り込みを表す。カラム1:コントロール(溶媒ビヒク ルで処置);カラム2:IGF-I、50ng/ml;カラム3:IGF-I、100ng/ml;カラム 4:OP-1,500ng/ml;カラム5:OP-1(500ng/ml)+IGF-I(10ng/ml);カラム 6:OP-1(500ng/ml)+IGF-I(25ng/ml);カラム7:OP-1(500ng/ml)+IGF-I (50ng/ml);およびカラム8:OP-1(500ng/ml)+IGF-I(100ng/ml)。 図15.ヒトTE85骨肉腫細胞中の[3H]チミジン取り込みに対する、OP-1およびIGF- Iの効果。カラムの高さは、コントロールサンプルと比較しての、試験サンプル の相対的[3H]チミジン取り込みを表す。カラム1:コントロール(溶媒ビヒクル で処置);カラム2:IGF-I、10ng/ml;カラム3:IGF-I、25ng/ml;カラム4: OP-1、200ng/ml;カラム5:OP-1(200ng/ml)+IGF-I(10ng/ml);カラム6: OP-1(200ng/ml)+IGF-I(25ng/ml);カラム7:OP-1(200ng/ml)+IGF-I(50 ng/ml);およびカラム8:OP-1(200ng/ml)+IGF-I(100ng/ml)。 図16.FRC細胞における、OP-1に刺激されるアルカリ性ホスファターゼ活性に対 する、OP-1およびdes(1-3)IGF-Iの効果。200ng/mlのOP-1および増加する濃度のI GF-Iまたはdes(1-3)IGF-I(ng/ml)で処置したFRC細胞におけるアルカリ性ホス ファターゼ活性。結果は、溶媒ビヒクルのみで処置したコントロール培養におけ る活性よりも5倍〜7倍高い、OP-1のみで処置したFRC細胞における活性に対し て標準化されている。発明の詳細な説明 本明細書に記載の発明が十分に理解され得るために、以下の詳細な説明を記載 する。 用語「生体適合性」とは、細胞および体液性免疫応答、例えば、炎症性応答お よび外来体線維症応答のような身体の種々の防御系に関連する有害な効果を誘起 しない物質をいう。用語生体適合性とはまた、物質が患者に移植される場合に、 特異的な望ましくない細胞障害性または全身性効果が、その物質によって引き起 こされないことを意味する。 用語「骨形態形成タンパク質(BMP)」とは、DNAおよびアミノ酸配列相同性に 基づいて、TGF-βスーパーファミリーのタンパク質のBMPファミリー(BMPファミ リー)に属するタンパク質をいう。タンパク質は、BMPタンパク質ファミリーを 特徴づける保存されたC末端システインリッチドメイン内の少なくとも1つの公 知のBMPファミリーメンバーと少なくとも50%アミノ酸配列同一性を有する場合 、本発明によればBMPファミリーに属する。BMPファミリーのメンバーは、全体で は、50%より少ないDNAまたはアミノ酸配列同一性を有し得る。 用語「形態形成タンパク質」とは、形態形成活性を有するタンパク質をいう( 以下を参照のこと)。好ましくは、本発明の形態形成タンパク質は、BMPタンパ ク質ファミリーに属する少なくとも1つのポリペプチドを含む。形態形成タンパ ク質は、増殖し、そして/または軟骨、骨、腱、靭帯、神経、または局所環境の 役割に依存する他のタイプの組織の形成に至る分化経路を開始させるように、始 原細胞を誘導することが可能であり得、そしてそのため、形態形成タンパク質は 、種々の環境において異なって挙動し得る。例えば、骨形成タンパク質は、1つ の処置部位で骨組織を、および異なる処置部位で神経組織を誘導し得る。 用語「骨形成タンパク質(OP)」とは、軟骨および/または骨を形成するよう に始原細胞を誘導し得る形態形成タンパク質をいう。骨は、膜内骨または軟骨性 骨であり得る。ほとんどの骨形成タンパク質は、BMPタンパク質ファミリーのメ ンバーであり、したがってBMPでもある。しかし、逆は当てはまり得ない。BMP( 配列相同性によって同定される)は、本発明による骨形成タンパク質であるため に、機能的バイオアッセイにおいて証明可能な骨形成活性を有さなければならな い。 用語「形態形成タンパク質刺激因子(MPSF)」とは、前駆細胞から組織形成を 誘導するように形態形成タンパク質の能力を刺激し得る因子をいう。MPSFは、形 態形成タンパク質誘導活性を増強することにおける直接的または間接的効果を有 し得る。例えば、MPSFは、他のMPSFの生物活性を増加させ得る。MPSF生物活性を 増加させる薬剤には、例えば、合成、半減期、結合タンパク質およびレセプター のような他の生体分子との反応性、またはMPSFのバイオアベイラビリティーを増 加させるものを含む。 用語「形態形成活性」、「誘導活性」、および「組織誘導活性」とは、交換可 能であり、選択的に細胞分化を導き得る1つ以上の細胞分裂(増殖)を受けるよ うに標的細胞を刺激するための因子の能力をいう。このような標的細胞は、本明 細書では一般的に始原細胞といわれる。細胞増殖は、代表的には、細胞周期調節 の変化によって特徴づけられ、そしてDNA合成または細胞増殖速度を測定するこ とを包含する多くの手段によって検出され得る。細胞分化の初期は、代表的には 、始原細胞に対する遺伝子発現パターンの変化によって特徴づけられ、これは、 特定の細胞運命または細胞タイプへの方向付け(Commitment)を示し得る。細胞分 化の後期は、遺伝子発現パターン、細胞生理学および形態学の変化によって特徴 づけられ得る。遺伝子発現、細胞生理学または形態学の何らかの再生可能な変化 は、形態形成タンパク質によって誘導される細胞分化の開始および程度を評価す るために使用され得る。 用語「相乗相互作用」とは、2つの因子の組み合わされた効果が、この個々効 果のそれぞれの代数学的合計よりも大きい相互作用をいう。 形態形成タンパク質 本発明の形態形成タンパク質は、細胞分裂および分化を受けるように始原細胞 を刺激し得、そしてその誘導活性は、MPSFの存在で増強され得る。多くの哺乳動 物形態形成タンパク質が記載されている。いくつかは、胚発生中の体節の表現型 発現および同一性に関与する、ショウジョウバエホメオボックス遺伝子に対する 相同性について命名された「ホメオドメインタンパク質」と呼ばれる産物のクラ ス内に入る。他の形態形成タンパク質は、ペプチド増殖因子として分類され、こ れは、細胞増殖、細胞分化、または両方における効果を有する。 ペプチド増殖因子は、主としてその配列類似性に基づいて多くのスーパーファ ミリーまたはファミリーに分類され得る(MercolaおよびStiles,Development,1 02,461-60頁(1988))。これらのファミリーには以下が含まれる:上皮増殖因 子(例えば、EGF、TGF-α、ノッチおよびデルタ)、トランスホーミング増殖因 子β(例えば、TGF-β、インヒビン、アクチビン、MIS、BMP、dpp、およびVg−1 );ヘパリン結合増殖因子(例えば、FGF、ECDGF、およびint-2);血小板由来 増殖因子;インスリン様増殖因子(IGF-I、IGF-II);および神経発育因子。BMP ファミリー 活性がMPSFの存在で増強され得る本発明の形態形成タンパク質は、好ましくは TGF-βタンパク質スーパーファミリーに属する。TGF-βスーパーファミリーのメ ンバーは、構造的または機能的類似性の程度に基づくファミリーにさらに分割さ れる。BMPファミリーは、代表的な骨形態形成/骨形成タンパク質ファミリーメン バーについて命名された、1つのこのようなファミリーである。主として配列相 同性に基づいて単離された報告された「BMP」(BMP-1〜BMP-13)の中で、BMP-1 以外の全てのBMPは、形態形成タンパク質のBMPファミリーのメンバーとして分類 されている(Ozkaynakら,EMBO J.,9,2085-93頁(1990))。 BMPファミリーは、形態形成タンパク質である他の構造的に関連したメンバー を含み、これには、ショウジョウバエデカペンタプレージック遺伝子複合体(DD P)産物、アフリカツメガエルのVg1産物およびそのマウスホモログ、Vgr-1が含 Annu .Rev.Cell Biol.,6,597-641頁(1990)を参照のこと)。 本発明による形態形成タンパク質は、BMPタンパク質ファミリーを特徴づける 保存されたC-末端システインリッチドメイン内で、少なくとも1つの公知のBMP ファミリーメンバーと少なくとも50%アミノ酸配列同一性を有するポリペプチド を含む場合、BMPファミリーに属する。この定義は、一部は、実証可能な形態形 成活性を有する他のBMPファミリーメンバーのC-末端ドメイン間のアミノ酸配列 同一性を比較することに由来する。 ショウジョウバエDPPおよびアフリカツメガエルVg-1遺伝子産物は、互いに50 %同一である(そしてTGF-βと35〜40%同一である)。DppおよびVg-1産物の両 方とも、そのそれぞれの宿主の胚形成中の初期パターン化事象に関与する形態形 成タンパク質である。これらの産物は、哺乳動物骨形態形成タンパク質BMP-2お よびBMP-4に最も密接に関連するようであり、そのC-末端ドメインは、Dppのドメ インと75%同一である。 BMP-3、BMP-5、BMP-6、およびOP-1(BMP-7)のC-末端ドメインは、BMP-2と約6 0%同一であり、そしてBMP-6およびOP-1のC-末端ドメインは87%同一である。BM P-6は、おそらくマウスVgr-1のヒトホモログである(Lyonsら,Proc .Natl.Aca d.Sci.U.S.A. ,86,4554-59頁(1989));2つのタンパク質は、アミノ酸配 列レベルで全体で92%同一である(米国特許第5,459,047号、本明細書中に参考 として援用される)。BMP-6は、アフリカツメガエルVg-1産物と58%同一である 。 これらおよび他のBMPファミリーメンバーのDNAおよびアミノ酸配列は公表され 、そして新しい候補遺伝子産物がBMPファミリーに属するかどうかを決定するた めに、当業者によって使用され得る。新しいBMP関連遺伝子産物は、少なくとも 1つの形態形成活性を有することが類似性によって期待される。 BMPタンパク質ファミリーメンバーの他の特徴づけは、それらがダイマー化す る明らかな能力である。いくつかの骨由来骨形成タンパク質(OP)およびBMPは 、その活性形態でホモおよびヘテロダイマーとして見られる。OPおよびBMPがヘ テロダイマーを形成する能力は、形態形成タンパク質における追加または改変し た形態形成誘導能力を与え得る。ヘテロダイマーは、OPおよびBMPレセプター分 子についてホモダイマーよりも定性的または定量的に異なる結合親和性を示し得 る。改変した結合親和性は、次に、種々のシグナル経路を媒介するレセプターの 区別 のある活性化を導き得、これは、最終的に、種々の生物学的活性または結果を導 き得る。改変した結合親和性はまた、組織または細胞タイプ特異的様式で明らか にされ得、それによって増殖および/または分化を受けるように特定の前駆細胞 タイプのみを誘導する。 本明細書に記載のものを含む当該技術分野で公知の適切なインビトロ、エキソ ビボ、およびインビボバイオアッセイは、新しいBMP関連遺伝子産物または新し いヘテロマー種が公知または新しい形態形成活性を有するかどうかを確かめるた めに使用され得る。遺伝子およびその1つまたは複数の産物が発現される場所お よび時を定義する発現および局在化研究もまた、可能性のある形態形成活性を同 定するために使用され得る。核酸およびタンパク質局在化手順は、当業者に周知 である(例えば、Ausubelら編,Current Protocols in Molecular Cloning,Gre ene Publishing and Wiley Interscience,New York,1989を参照のこと)。 同定されたBMPの多くは、骨形成性であり、そして哺乳動物に移植される場合 、骨および軟骨形成を誘導し得る。骨形成タンパク質に対する配列相同性に基づ いて同定されたいくつかのBMPは、他の形態形成活性を有し、そして本発明によ るMPSFは、それらの他の活性を増強するために使用され得る。例えば、報告され るところによれば、BMP-12およびBMP-13は、哺乳動物に移植される場合、腱/靭 帯様組織の異所性形成を誘導する(Celesteら,WO 95/16035)。このバイオアッ セイ、または当業者に選択された任意の他の適切なアッセイを使用して、BMPが 腱/靭帯様組織形成を誘導する能力を刺激し得る1つ以上のMPSFは、本明細書に 記載の手順に従って、同定および最適化され得る。 骨形成性であることが知られているあるBMPはまた、神経細胞分化を誘導し得 る。BMP-2またはOP-1(BMP-7)で処理した胎児マウス細胞はアストロサイト様( グリア)細胞に分化し、そしてBMP-2を使用する末梢神経再生が最近報告されて いる(Wangら,WO 95/05846)。さらに、BMP-4、BMP-5、およびOP-1(BMP-7)は 、神経板に隣接する表皮外胚葉で発現される。異所性組換えBMP-4およびOP-1(B MP-7)タンパク質は、背側神経細胞運命分化を開始するために神経板細胞を誘導 し得る(Liemら,Cell,82,969-79頁(1995))。脊髄レベルでは、OP-1および 他のBMPは、神経稜細胞分化を誘導し得る。OP-1およびこれらのBMPは、局在 化した位置的役割に依存して、上衣板細胞、神経稜細胞、および交連神経を含む 、多くのまたはすべての背側神経細胞タイプを誘導し得ることが示唆される。 骨マトリックスにもともと由来するいくつかの骨形成タンパク質が、胎児神経 系に局在化されそして神経発生誘導特性を有するようであることが、おそらく、 BMPタンパク質ファミリーのこれらおよび他のメンバーが、まだ開示されていな い追加の組織誘導特性を有することになる。本明細書に記載のMPSFを使用して形 態形成タンパク質の組織誘導特性を増強するための能力が、公知の形態形成タン パク質の新しい組織誘導特性を増強するために有用であると想像される。本明細 書に記載の発明が、それらが将来同定されるBMPタンパク質ファミリーに属する 新しい形態形成タンパク質の組織誘導活性を刺激するために有用であることも想 像される。 形態形成タンパク質の産生 活性が本発明によるMPSFの存在で増強される形態形成タンパク質は、種々のソ ースに由来し得る。形態形成タンパク質は、天然のソースから単離され得るか、 または宿主細胞で適切な組換えDNA分子を発現させることによって産生され得る 。さらに、本発明の形態形成タンパク質は合成に由来し得、そして合成形態形成 タンパク質は、必要に応じて、宿主細胞で組換えDNA分子から発現され得る。 1.天然に由来する形態形成タンパク質 本発明の1つの実施態様では、形態形成タンパク質は、天然のソースから単離 され、そして組織形成を誘導するためにMPSFと協同して使用される。形態形成タ ンパク質は、当業者に周知の従来の物理的および化学的分離技法を使用して、組 織ソース、好ましくは哺乳動物組織ソースから精製され得る。精製プロトコルが 公表されていない場合、新しく同定された形態形成タンパク質については、例え ば、従来のタンパク質精製技法が、各工程の後の形態形成活性アッセイと組み合 わせて行われ一連の精製工程を通じて形態形成活性を追跡し、それによって実行 可能な精製スキームを確立し得る。利用可能であれば免疫学的試薬が、単独で、 または形態形成タンパク質を精製するための上記の技法と共に使用され得る。 本発明はまた、組織形成を誘導するためにMPSFと協同して作用する骨形成タン パク質の天然のままの形態を提供する。骨形成タンパク質は、例えば、Opperman nら,米国特許第5,324,819号および第5,354,557号(これらは本明細書中に参考 として援用される)に記載のプロトコルに従って天然のソースから精製され得る (実施例1を参照のこと)。 骨形成タンパク質OP-1は記載されている(例えば、Oppermannら,米国特許第5 ,354,557号)。その天然のままの形態では、OP-1は、グリコシル化され、そして SDS-PAGEによって決定されたように約30〜35kDの見かけの分子量を有する。還元 された場合、30〜35kDタンパク質は、約15kD〜約23kDの範囲であり得る見かけの 分子量を有する2つのグリコシル化したポリペプチド鎖を生じる。還元された状 態では、30〜35kDタンパク質は、検出可能な骨形成活性を有さない。骨形成活性 を有する脱グリコシル化したタンパク質は、約27kDの見かけの分子量を有する。 還元された場合、27kDタンパク質は、約14kD-16kDの分子量を有する2つの脱グ リコシル化したポリペプチドを生じる。 組織形成を誘導するためにMPSFと協同して作用する本発明の天然の骨形成タン パク質は、種々のグリコシル化パターン、種々のN末端、および天然のままのタ ンパク質の活性な短縮型または成熟した形態を有する形態を含み得る。 2.組換え発現した形態形成タンパク質 本発明の別の実施態様では、形態形成タンパク質は、宿主細胞での適切な組換 えDNA分子の発現によって生成され、そして組織形成を誘導するためにMPSFと協 同して使用される。多くのBMPおよびOPのDNAおよびアミノ酸配列は報告されてお り、そしてその組換え産生のための方法は公表され、そしてそうでなければ当業 者に公知である。クローニングおよび組換えDNA技法の一般的議論については、A usubelら,前出を参照のこと;Watsonら,Recombinant DNA,第2版 1992(W.H.F reeman and Co.,New York)もまた参照のこと。 ウシおよびヒトのBMP-2(以前はBMP-2A)およびBMP-4(以前はBMP-2B)をコー ドするDNA配列、ならびに対応するタンパク質を組換え産生するためのプロセス は、米国特許第5,011,691号;第5,013,649号;第5,166,058号;および第5,168,0 50号に記載される。 ヒトおよびウシのBMP-5およびBMP-6のDNAおよびアミノ酸配列、ならびにその 組換え産生の方法は、それぞれ米国特許第5,106,748号および米国特許第5,187,0 76号に開示されている;米国特許第5,011,691号および第5,344,654号も参照のこ と。0ppermannら,米国特許第5,011,691号および第5,258,494号は、OP-1(BMP-7 )をコードするDNAおよびアミノ酸配列、ならびにOP-1組換え発現の方法を開示 する。BMP-2、BMP-4、BMP-5、BMP-6、およびOP-1(BMP-7)アミノ酸配列の整列 については、WO 95/16034を参照のこと。 BMP-8をコードするDNA配列は、WO 91/18098に開示され、そしてBMP-9をコード するDNA配列は、WO 93/00432に開示される。BMP-10およびBMP-11をコードするDN Aおよび推定アミノ酸配列は、それぞれWO 94/26893およびWO 94/26892に開示さ れる。BMP-12およびBMP-13についてのDNAおよび推定アミノ酸配列は、WO 95/160 35に開示される。 DNAおよびアミノ酸配列、ならびにこれらの配列によってコードされるBMPおよ びOPを産生するための方法を記載する上記の特許開示は、本明細書中に参考とし て援用される。 新しいBMP、OP、およびバイオアッセイによって抽出物中で同定された他の形 態形成タンパク質をコードする遺伝子をクローニングするために、「逆遺伝学」 を伴う方法が用いられ得る。このような方法は、そのタンパク質をコードする遺 伝子を得るために、公知または未知の機能のタンパク質と共に開始する。標準的 タンパク質精製技法は、逆遺伝学による遺伝子のクローニングにおける最初の工 程として使用され得る。十分なタンパク質が、部分アミノ酸配列を得るために生 成され得るならば、その部分アミノ酸配列をコードするDNA配列にハイブリダイ ズし得る縮重DNAプローブは、そのまたは関連の形態形成タンパク質をコードす る全長クローンを単離するためのプローブとして、設計、合成、および使用され 得る。 あるいは、形態形成因子を含む部分精製した抽出物が、当該技術分野で周知の 免疫学的手順を使用して、その因子に対して指向される抗体を惹起するために使 用され得る。次いで、形態形成タンパク質特異的抗体が、cDNAから作製された発 現ライブラリーをスクリーニングするためのプローブとして使用され得る(例え ば、BroomeおよびGilbert,Proc .Natl.Acad.Sci.U.S.A.,75,2746-49頁(19 78);YoungおよびDavis,Proc .Natl.Acad.Sci.U.S.A.,80,31-35頁(1983 )を参照のこと)。 DNA配列相同性に基づいて同定された新しいBMP、OP、および他の形態形成タン パク質をクローニングおよび発現させるために、相同配列は、標準的組換えDNA 技法を使用してクローニングおよび配列決定され得る。利用可能なDNA配列を用 いて、形態形成タンパク質をコードするDNAフラグメントは、所望の宿主発現系 と協同して作用するように選択された発現ベクター中に挿入され得る。DNAフラ グメントは、転写がベクター中の異種プロモーター、好ましくは必要に応じて調 節され得るプロモーターによって制御されるように、ベクターにクローニングさ れる。 BMPおよびOPの組換え発現に適切ないくつかの宿主−ベクター系は、上で引用 された参考文献に開示される。有用な宿主細胞には、E.coliのような細菌、Sac charomycesおよびPiciaのような酵母、昆虫バキュロウイルス細胞系、および培 養物中の初代の、形質転換された、または不死化された真核生物細胞が含まれる が、これらに限定されない。好ましい真核生物宿主細胞には、CHO、COS、および BSC細胞が含まれる(以下を参照のこと)。 適切なベクターは、選択された宿主系に従って選択される。有用なベクターに は、プラスミド、コスミド、バクテリオファージ、レトロウイルスおよび他の一 本および二本鎖DNAウイルスを含む昆虫および動物のウイルスベクターが含まれ るが、これらに限定されない。 本発明の1つの実施態様では、MPSFと共に使用される形態形成タンパク質は、 原核生物宿主で発現された組換えDNA分子に由来し得る(実施例2A)。組換えDNA 技法を使用して、種々の融合遺伝子は、E.coli中で天然供給源の骨形成配列の 組換え発現を誘導するように構築されている(例えば、Oppermannら,米国特許 第5,354,557号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと)。類似の 手順を使用して、天然供給源の形態形成配列の短縮形態を含むDNAは、E.coliで の発現を促進するために酸不安定切断部位(Asp-Pro)によって適切なリーダー 配列(例えば「MLEリーダー」)に連結された融合構築物として調製され得る。 本発明の他の実施態様では、MPSFと共に使用される形態形成タンパク質は、哺 乳動物宿主/ベクター系を使用して発現される(実施例2B)。構造が天然の物質 の構造とより密接に類似するタンパク質を産生するために、治療的使用のために 哺乳動物細胞培養系で哺乳動物タンパク質を組換え産生することが好ましいもの であり得る。哺乳動物細胞での組換えタンパク質産生には、トランスフェクトす ることが容易でありかつ再配列されない配列と共に外来DNAを安定に維持し得る 、適切な細胞および細胞株の樹立が必要であり、そしてこれは効率的な転写、翻 訳、翻訳後修飾、およびタンパク質の分泌に必要な細胞成分を有する。さらに、 目的の遺伝子を有する適切なベクターが必要である。 哺乳動物細胞へのトランスフェクションのためのDNAべクター設計は、以下を 含む目的の遺伝子の発現を促進するための適切な配列を含むべきである:適切な 転写開始配列、終結配列、およびエンハンサー配列;スプライシングシグナルお よびポリアデニル化シグナルのような効率的なRNAプロセシングシグナル;細胞 質mRNAを安定化する配列;翻訳効率を増強する配列(すなわち、Kozakコンセン サス配列);タンパク質安定性を増強する配列;および所望の場合、タンパク質 分泌を増強する配列。 好ましいDNAベクターはまた、目的の遺伝子のコピー数を増幅するためのマー カー遺伝子および手段を含む。DNAベクターはまた、安定化させる配列(例えば 、oriまたはARS様配列およびテロメア様配列)を含み得るか、あるいは、宿主細 胞ゲノムへの直接組込みまたは間接組込みに好都合にするために設計され得る。 哺乳動物細胞発現系の開発における実質的な進歩はここ10年で行われており、 そしてこの系の多くの局面は良く特徴づけられている。有用な細胞、タンパク質 発現促進配列、マーカー遺伝子、および遺伝子増幅方法を含む、哺乳動物細胞で の外来タンパク質の産生の詳細な総説は、M.M.Bendig,Genetic Engineering,7 ,91-127頁(1988)に開示されている。 組換えタンパク質のトランスフェクション、発現、および精製の特定の詳説は 、良く文書に記載され、そして当業者に理解される。哺乳動物細胞発現系におけ る外来遺伝子の組換え産生に使用される工程のそれぞれの種々の技術的局面のさ ら なる詳説は、当該技術分野の多くのテキストおよび実験マニュアルに見い出され 得る。例えば、Ausubelら編,Current Protocols in Molecular Biology,JohnW iley & Sons,New York(1989)を参照のこと。 簡単にいえば、特定の哺乳動物細胞で外来遺伝子を発現させるのに有用な最も 良く特徴づけられた転写プロモーターには、SV40初期プロモーター、アデノウイ ルス主要後期プロモーター(AdMLP)、マウスメタロチオネイン-Iプロモーター (mMT-I)、ラウス肉腫ウイルス(RSV)長末端反復(LTR)、マウス乳房腫瘍ウ イルス長末端反復(MMTV-LTR)、およびヒトサイトメガロウイルス主要介在初期 プロモーター(hCMV)がある。これらのプロモーターのすべてについてのDNA配 列は当該技術分野で公知であり、そして市販されている。 哺乳動物細胞系における遺伝子増幅の方法の1つは、dhfr-細胞株における選 択可能なジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)遺伝子の使用である。一般的に、DH FR遺伝子は、目的の遺伝子を有するベクターに提供され、そして細胞傷害性薬物 メトトレキセート(MTX)を漸増濃度で添加することにより、DHFR遺伝子コピー 数の増幅、ならびに目的の物理的に関連する遺伝子の増幅が導かれる。トランス フェクトしたチャイニーズハムスター卵巣細胞株(CHO細胞)中の増幅可能な選 択マーカー遺伝子としてのDHFRは、当該分野で特に良く特徴づけられている。他 の有用な増幅可能なマーカー遺伝子には、アデノシンデアミナーゼ(ADA)およ びグルタミンシンセターゼ(GS)遺伝子が挙げられる。 好ましい発現系では、遺伝子増幅は、産生されたマーカータンパク質のレベル を低下させるためにマーカー遺伝子発現調節配列(例えば、エンハンサー、プロ モーター、および転写または翻訳開始配列)を改変することによって、さらに増 強される。DHFR転写のレベルを低下させると、DHFR遺伝子コピー数(および物理 的に関連する遺伝子)が増加して、トランスフェクトした細胞がさらに低レベル のメトトレキセート(例えば、0.1μM MTX)での増殖に適用できるようになる。 pH754およびpH752(Oppermannら,米国特許第5,354,557号,図19CおよびD)のよ うな好ましい発現ベクターは、標準的組換えDNA技法を使用して弱いDHFRプロモ ーターを生成するように操作されている。当業者に理解されるように、本明細書 に開示されかつ好ましいものとは異なる他の有用な弱いプロモーターは、標準的 なベクター構築方法論を使用して構築され得る。さらに、他の異なる調節配列も また、同じ効果を達成するように改変され得る。 別の遺伝子増幅スキームは、SV40ベクターでトランスフェクトしたBSC40-tsA5 8細胞の温度感受性(ts)に頼る。33℃まで温度が減少すると、温度感受性SV40T 抗原が安定化され、これにより組込まれたトランスフェクトしたベクターDNAの 切り出しおよび増幅が導かれ、これによって目的の物理的に関連する遺伝子が増 幅される。 細胞/細胞株の選択はまた重要であり、そして当業者の必要性に依存する。サ ル腎細胞(C0S)は、ベクター構築を迅速にテストするのに有用な手段を提供す る高レベルの一過性遺伝子発現、およびクローニングされた遺伝子の発現を提供 する。COS細胞は、目的の遺伝子を有するシミアンウイルス40(SV40)ベクター でトランスフェクトされる。トランスフェクトしたCOS細胞は最終的には死滅し 、そのため所望のタンパク質産物の長期的産生が阻止される。しかし、一過性発 現には、安定な細胞株の開発に必要とされる時間のかかるプロセスは不要である 。 CHO細胞は、広範囲の細胞タイプから広範な種々のタンパク質をうまく発現さ せ得る。したがって、哺乳動物細胞発現系で産生された組換えタンパク質のグリ コシル化パターンは天然のタンパク質と同一でないかもしれないが、オリゴ糖側 鎖の差異は、しばしば、発現されたタンパク質の生物学的活性に必須ではない。 いくつかの異なる哺乳動物細胞発現系は、本発明にしたがってMPSFと共に使用 するための組換え形態形成タンパク質を発現するために使用され得る。安定な細 胞株は、骨形成タンパク質OP-1の長期的産生のために、CHO細胞、およびBSC細胞 の温度感受性(ts)株(シミアン腎細胞、BSC40-tsA58;Biotechnology,6,119 2-96頁(1988))を使用して開発されている。樹立された細胞株の中で、CHO細 胞は、今日まで最も良く特徴づけられ得、そして組換え形態形成タンパク質の哺 乳動物細胞発現に好ましい細胞株である(実施例2b)。 2つの異なるプロモーターが、ヒト骨形成タンパク質配列(hOP1;配列番号1 ):ラウス肉腫ウイルスLTR由来のエンハンサー配列によってブーストされる、C MVプロモーターおよびMMTVプロモーターを転写するのに最も有用であることが見 いだされた。mMTプロモーター(マウスメタロチオネインプロモーター)およ びSV40後期プロモーターはまたテストされている。neo(ネオマイシン)およびD HFRのようないくつかの選択マーカー遺伝子が使用されている。 哺乳動物細胞におけるOP-1発現のために設計された制限マップおよび種々の例 示的発現ベクターの供給源は、Oppermannら,米国特許第5,354,557号(本明細書 中に参考として援用される)に記載されている(実施例2Bを参照のこと)。これ らのベクター構築物のそれぞれには、従来のpUCベクター(pUC-18)にクローニ ングした全長ヒトOP-1 cDNA配列を用いる。 骨形成タンパク質の短縮形態をコードするDNA配列はまた、次に発現ベクター または宿主細胞が発現されたタンパク質の直接プロセシングおよび分泌に必要な 配列を提供するならば使用し得ることは、当業者に理解される。 組換えOP-1は、3つの異なる細胞発現系で発現されている:種々の発現ベクタ ー構築物の機能性を迅速にスクリーニングするためのCOS細胞、安定な細胞株の 樹立のためのCHO細胞、および組換えOP-1タンパク質を産生する代替手段として のBSC40-tsA58細胞。本明細書に開示されるCHO細胞発現系は、哺乳動物細胞での 長期的な組換えOP-1産生のための現在公知の最良の態様であると解釈される(実 施例2Bを参照のこと)。 上記のように、いくつかの骨由来骨形成タンパク質(OP)およびBMPは、その 活性形態では鎖間ジスルフィド結合を含むホモダイマーおよびヘテロダイマーと して見い出されている。宿主中でヘテロマーポリペプチドサブユニットを同時発 現しそして組み立てる方法は記載されている(例えば、WO 93/09229を参照のこ と、これは本明細書中に参考として援用される)。BMP-2、BMP-4、BMP-6、およ びBMP-7(OP-1)(元は骨から単離された)は、ホモダイマーまたはヘテロダイ マーのいずれかとして生物活性である。 さらに、サブユニットより高い形態形成活性を示す形態にリフォールディング および/または組み立てすることが好ましいBMPおよびOPでアミノ酸置換変異を作 成するための方法もまた、記載されている(米国特許第5,339,677号、これは本 明細書中に参考として援用される)。合成非天然形態形成タンパク質 本発明の別の実施態様では、形態形成タンパク質は、組織形成を誘導するため にMPSFと共に使用するために合成して調製され得る。合成調製された形態形成タ ンパク質は天然のタンパク質であり得るか、または非天然タンパク質、すなわち 、天然で見られる他のものではないものであり得る。 非天然骨形成タンパク質は、一連のコンセンサスDNA配列を使用して合成され ている(米国特許第5,324,819号、本明細書中に参考として援用される)。これ らのコンセンサス配列を、天然の骨形成産物から得られる部分アミノ酸配列デー タに基づいて、および推定または証明された開発機能を有する文献に報告された 他の遺伝子との観察される相同性に基づいて設計した。 生命成コンセンサス配列(コンセンサス骨形成タンパク質または「COP」と呼 ばれる)のいくつかは、原核生物中で融合タンパク質として発現されている。精 製した融合タンパク質は、切断され、リフォールディングされ、少なくとも1つ のMPSFと組み合わされ(必要に応じてマトリックスまたはデバイス中で)、樹立 された動物モデルに移植され、そして骨および/または軟骨誘導活性を有するこ とが示され得る。現在好ましい合成骨形成タンパク質は、COP5(配列番号2)お よびCOP7(配列番号3)と命名された2つの合成アミノ酸配列を含む。 これらのタンパク質のアミノ酸配列を以下に示し、これはOppermannら,米国 特許第5,011,691号および第5,324,819号(これらは本明細書中に参考として援用 される)に記載される: これらのアミノ酸配列では、ダッシュ(−)は、関連のタンパク質において比 較可能な配列を並べるためだけのフィラーとして使用される。整列されたアミノ 酸配列間の差異を強調する。 したがって、本発明の1つの実施態様では、組織形成を誘導するためにMPSFと 協同して作用する形態形成タンパク質は、COP5またはCOP7の部分または完全アミ ノ酸配列を含む合成骨形成タンパク質であり、そのため、適切にフォールディン グされそして哺乳動物に移植されれば、MPSFの存在下で軟骨および/または骨形 成のような組織形成を誘導し得る。 COPタンパク質は、好ましい環境に移植されれば、骨芽細胞から骨形成を誘導 するためにMPSFの存在下で使用され得る。あるいは、駆血部位に移植される場合 、または十分な骨発育に対するインヒビターが活性な形態形成タンパク質と共に 移植されるかまたはその近くに存在する場合、COPタンパク質は、MPSFと共に使 用されて軟骨を生成し得る。 好ましくは、本発明のMPSFと協同して作用する合成形態形成タンパク質は、CO P5またはCOP7の配列の十分に複製した配列を含むタンパク質を含み、そのため、 MPSFの存在下で適切にフォールディングされそして哺乳動物に移植されると、骨 および/または軟骨形成のような組織を形成できる。より好ましくは、タンパク 質は、約200アミノ酸長よりも短い。 1つの好ましい実施態様では、これらの合成タンパク質は、一般的アミノ酸配 列の種を含む:または ここで、文字は、標準的一文字コードのアミノ酸残基を示し、そしてXは、アミ ノ酸残基を示す(配列番号4の残基1〜102および5〜102)。システイン残基を 強調する。 上記の一般的配列内の好ましいアミノ酸配列は、以下のとおりである: および ここで、配列中の各位置で垂直に配置された各アミノ酸は、種々の組み合わせで 交互に使用され得る(配列番号5)。これらの一般的配列が、分子間または分子 内ジスルフィド結合を形成し得る6および好ましくは7システイン残基を有し、 そして、これらの骨形成タンパク質の三次構造に影響を与える他の重要なアミノ 酸を含むことに留意すること。 合成非天然骨形成タンパク質は、化学的合成され得るか、または、天然のタン パク質配列の組換え発現のための上記の手順を使用して、宿主細胞に発現ベクタ ーで合成DNA配列を導入することによって組換え発現され得る。これらの生合成C OP配列は、リフォールディングの間ダイマー化すると考えられ、そして還元され ると活性ではないようである。ホモダイマーまたはヘテロダイマーは組み立てら れ得る。 これらのおよび他の合成非天然骨形成タンパク質は、MPSFと共に使用されて、 そして本明細書に記載の手順に従って、前駆細胞誘導および組織再生についての インビトロ、エキソビボ、またはインビボバイオアッセイを使用してテストされ 得る。非天然骨形成タンパク質/MPSFの組み合わせが、天然の骨形成タンパク質 によって誘導され得るある神経系の分化を誘導し得ると想定される。 また、非天然骨形成タンパク質は、MPSFと共に他のタイプの前駆細胞を誘導し て分化しそして増殖させ得ると想定され得る。したがって、非天然骨形成タンパ ク質およびMPSFは、骨および軟骨だけでなく、腱、靭帯、神経、そして他のタイ プの組織も可能性があるが、これらの修復および再生に有用であり得、そしてし たがって一般的に組織修復および再生手順に有用である。形態形成活性を有する相同タンパク質 本発明に従ってMPSFと協同して作用して組織形成を誘導する形態形成タンパク 質は、上記の骨形成COPコンセンサス配列との相同性に基づいて単離されたDNA配 列の組換え発現によって産生され得る。上記のような合成COP配列は、種々の種 由来の関連するDNA配列を回収するためのプローブとして使用され得る(例えば 、Oppermannら,米国特許第5,011,591号および第5,258,494号(これらは本明細 書中に参考として援用される)を参照のこと)。COP配列は、ゲノムDNAを回収し たが、これは次に、適切に組み立てられると、真の骨形成活性を有する(すなわ ち、哺乳動物に適切に移植されると事象の全カスケードを誘導して骨形成を導く )タンパク質をコードすることが示された。例えば、BMP-2およびOP-1(BMP-7) をコードするゲノムDNAを、この手順を使用して単離した。 COP配列プローブとハイブリダイズする遺伝子によってコードされる形態形成 タンパク質は、好ましくは哺乳動物にMPSFの存在下で移植されると、ジスルフィ ド結合した1対のサブユニットに組み立てられて組織形成を誘導し得るダイマー 種を産生する。ダイマー種は、異種ポリペプチドと共に組み立てられたCOP関連 ポ リペプチドのホモダイマーまたはヘテロダイマーを含み得る。BMP-2およびBM P-4の組換え形態は、ホモダイマーとしておよびOP-1(BMP-7)サブユニットと共 に組み立てられたヘテロダイマーとして種交差骨形成活性を有することが示され ている。 合成COP配列プローブにハイブリダイズする形態形成タンパク質をコードする 遺伝子には、Vg1、インヒビン、DPP、OP-1(BMP-7)、BMP-2、およびBMP-4をコ ードする遺伝子が挙げられる。Vg1は、初期胚パターン形成に関与する公知のア フリカツメガエル形態形成タンパク質である。インヒビンは、アフリカツメガエ ル由来のタンパク質のBMPファミリーのメンバーである別の発生遺伝子である。D PPは、背腹パターンの発生を担うショウジョウバエ遺伝子によってコードされる アミノ酸配列である。OP-1(BMP-7とも呼ばれる)、BMP-2、およびBMP-4は、軟 骨、骨、および神経組織の形成を誘導し得る骨形成タンパク質である(以下を参 照のこと)。これらのポリペプチドの種々の組み合わせ(すなわち、ヘテロダイ マーおよびホモダイマー)は、形態形成活性を有する。 本発明の別の実施態様では、MPSFと協同して作用する形態形成タンパク質は、 「OPS」核酸プローブにストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る核酸 によってコードされるポリペプチドを含み得る(Oppermannら,米国特許第5,354 ,557号)。「OPS」(OP-1「ショート」を表す)とは、C末端活性領域に保存され た6システイン骨格(97アミノ酸:配列番号1、残基335〜431)を規定するヒト OP-1タンパク質の一部をいう。 ストリンジエントなハイブリダイゼーション条件の例の1つは、65℃(または 、プローブとミスマッチ塩基対を含まない核酸配列との間のハイブリッド形成に ついて算出された融解温度よりも10℃高く)での4×SSCでのハイブリダイゼー ション、次いでハイブリダイゼーション温度での0.1×SSCでの洗浄である。別の ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件は、42℃での50%ホルムアミド 、4×SSCでのハイブリダイゼーションである(例えば、T.Maniatisら,Molecu lar Clonlng (A Laboratory Manual) ,Cold Spring Harbor Laboratory,387-8 9頁(1982)を参照のこと)。 したがって、本明細書の開示によれば、当業者は、遺伝子を設計および合成し 得るか、または形態形成活性に関連するアミノ酸配列をコードするcDNAまたはゲ ノムライブラリーから遺伝子を単離し得る。これらの遺伝子は、大量の活性な骨 形成タンパク質または他の形態形成タンパク質を産生するために、原核生物また は真核生物宿主細胞で発現され得る。組換え発現されたタンパク質は、インビト ロおよびエキソビボバイオアッセイならびにヒトを含む哺乳動物でのインビボ移 植によって証明されるように、天然の形態、短縮アナログ、変異体、融合タンパ ク質、ならびに骨、軟骨、または他のタイプの組織の形成を誘導し得る他の構築 された形態であり得る。 一旦当業者が1つ以上の形態形成タンパク質活性を検出し得るバイオアッセイ を有すると、その活性を刺激し得る形態形成タンパク質刺激因子(MPSF)は、本 明細書に記載の技法を使用して同定され得る。 好ましい形態形成タンパク質 本発明の1つの好ましい実施態様では、MPSFの存在によって活性が刺激され得 る形態形成タンパク質は、ダイマー種を生成するためにジスルフィド結合された 一対のサブユニットを含み、ここで、少なくとも1つのサブユニットは、BMPタ ンパク質ファミリーに属する組み換えポリペプチドを含む。そのダイマー種は、 ホモダイマーまたはヘテロダイマーであり得、哺乳動物において始原細胞に接近 可能な場合に、細胞増殖および/または組織形成を誘導し得る。始原細胞は、軟 骨性骨または膜内骨、軟骨、腱/靭帯様組織、神経組織、および腎組織を含む他 の器官組織型からなる群より好ましくは選択される、一種以上の組織型を形成す るように誘導され得る。 別の好ましい実施態様では、形態形成タンパク質は、始原細胞を、軟骨内また は膜内骨および軟骨からなる群より選択される1種以上の組織型を形成するよう に誘導し得る、骨形成タンパク質である。 本発明の好ましい形態形成および骨形成タンパク質は、BMP-2、BMP-4、BMP-5 、BMP-6、OP-1(BMP-7)、BMP-8、BMP-9、BMP-10、BMP-11、BMP-12、BMP-13、C0 P-5、およびC0P-7からなる群より選択される、少なくとも1つのポリペプチドを 包含する。望ましくは、形態形成タンパク質は、OP-1(BMP-7)、BMP-2、BMP-4 、BMP-5、およびBMP-6からなる群より;より好ましくは、OP-1(BMP-7)およびB MP-2であり;および、最も好ましくは、OP-1(BMP-7)である群より選択される 少なくとも1つのポリペプチドを包含する。 当業者が理解するように、その活性がMPSFの存在下で促進される本発明の好ま しい形態形成タンパク質は、産生されるべき組織型、および選択される移植部位 または処置部位に部分的に依存する。これらの変数は、経験的に試験され得る。 形態形成タンパク質刺激因子(MPSF) 本発明の形態形成タンパク質刺激因子(MPSF)は、形態形成タンパク質の始原 細胞から組織形成を誘導する能力を刺激し得る、因子である。本発明の1つの実 施態様では、MPSFの有効量を同時投与することによる、哺乳動物で形態形成タン パク質の組織誘導活性を促進する方法が提供される。MPSFは、形態形成タンパク 質による組織誘導に対する付加的効果を有し得る。好ましくは、MPSFは、形態形 成タンパク質による組織誘導に対して相乗効果を有する。 本発明の形態形成タンパク質によって、増殖および/または分化を誘導される 始原細胞は、好ましくは哺乳動物細胞である。好ましい始原細胞は、哺乳動物の 軟骨芽細胞、骨芽細胞、神経芽細胞、それらの初期発生前駆体、およびそれらか ら発生する全細胞(例えば、軟骨芽細胞、前骨芽細胞、および軟骨細胞)を包含 する。しかし、形態形成タンパク質は、進化を通して高度に保存され、非哺乳動 物始原細胞もまた同種または交差種形態形成タンパク質およびMPSF組み合わせに よって刺激されるようである。従って、有害な免疫学的反応を引き起こさずに、 ヒトへ異種移植細胞を移植するために、スキームが入手されれば、本明細書に記 載の方法に従って、形態形成タンパク質およびMPSFによって刺激される非哺乳動 物始原細胞は、ヒトにおける組織再生および修復に有用であることが、予測され る。 1種以上のMPSFが、誘導されるべき所望の組織型および形態形成タンパク質お よびMPSFが投与される部位に従って、1種以上の形態形成タンパク質と協力した 使用に選択される。形態形成タンパク質/MPSF組み合わせ、およびそれらが組み 合わされる相対濃度の特定の選択は、本明細書に記載の手順によって、選択され た処置部位で誘導されるべき組織型を最適化するために体系的に変化され得る。 本発明の好ましい形態形成タンパク質刺激因子(MPSF)は、ホルモン、サイト カイン、および増殖因子からなる群より選択される。骨形成タンパク質と協力し て骨および/または軟骨形成を誘導するための最も好ましいMPSFは、インスリン 様増殖因子I(IGF-I)、エストラジオール、線維芽細胞増殖因子(FGF)、成長 ホルモン(GH)、増殖および分化因子(GDF)、ヒドロコルチゾン(HC)、イン スリン、プロゲステロン、副甲状腺ホルモン(PTH)、ビタミンD(1,25-(0H)2D3 )、レチノン酸、およびインターロイキン、特にIL-6からなる群より選択される 、少なくとも1種の化合物を含有する。始原細胞が、骨を形成するように刺激さ れる骨芽細胞である場合、好ましい骨形成タンパク質/MPSF組み合わせからは、 ビタミンDまたはPTHと協力して使用される、BMP-2またはBMP-3ホモダイマーは除 外される。 本発明の別の好ましい実施態様では、MPSFは、別のMPSFの生物活性を増大し得 る化合物または薬剤を含有する。MPSF生物活性を増大する因子は、例えば、合成 、半減期、結合タンパク質およびレセプターのような他の生体分子との反応性、 またはMPSFのバイオアベイラビリティーを増大するものを包含する。これらの因 子は、ホルモン、増殖因子、ペプチド、サイトカイン、タンパク質または脂質の ようなキャリア分子、またはMPSFの発現または安定性を増大する他の因子を包含 する。 例えば、選択されたMPSFがIGF-Iである場合、その生物活性を増大する因子は 、GH、PTH、ビタミンD、およびcAMPインデューサーを包含し、従って、本発明に よるMPSFのように機能し得る。さらに、循環および細胞外空間のほとんど全ての IGF-Iは、IGF-I生物活性を増大または阻害し得る、IGFBPと呼ばれる高親和性結 合タンパク質群によって、結合される(例えば、JonesおよびClemmons,Endocri neReviews ,16,3-34頁(1995)を参照のこと)。従って、生物活性IGF-I濃度が 最終的に増大されるようにIGFBPレベルを変化するIGFBPおよび因子はまた、本発 明のMPSFのように機能する。 IGF-I生物活性を増大するこれらまたは他の因子は、形態形成タンパク質の組 織誘導活性を刺激するために、一次MPSFとして単独で、または1つ以上がIGF-I と組み合わされてさらなるMPSFとして使用され得る。軟骨および骨形成のための 少なくとも2つのMPSFを含むこのような好ましい組み合わせの1つは、骨形成タ ンパク質OP-1、IGF-I、およびPTHである(下記を参照のこと)。 好ましくは、MPSFは、哺乳動物での形態形成タンパク質の組織誘導活性を、相 乗的に刺激し得る量で存在する。哺乳動物に投与された場合に、組織形成を最適 に誘導する形態形成タンパク質およMPSFの相対濃度は、本明細書中に記載される 手段を用いて当業者により経験的に決定され得る。 推定形態形成タンパク質刺激因子の試験 選択された形態形成タンパク質の組織誘導活性を刺激し得るMPSFを同定するた めに、適切なアッセイが、選択されなければならない。最初に、形態形成タンパ ク質の組織誘導活性を刺激し得るMPSFを同定するための、インビトロアッセイを 実施するのが好ましい。有用なインビトロアッセイは、その発現が、関連細胞分 化経路に相関することが知られている核酸またはタンパク質マーカーをモニター するアッセイである。 実施例3および4は、MPSFの有効濃度を同定または最適化するために、骨形成タ ンパク質OP-1を使用する実験を記載する。上記のように、OP-1は、骨形成および 神経形成活性を有することが知られている。従って、適切に対応する始原細胞中 に、骨形成または神経形成関連マーカーのいずれかの発現を観察するインビトロ アッセイが、OP-1に協力して機能する1つ以上のMPSFを同定するために使用され 得る。形態形成アッセイを用いる推定MPSFの試験 骨形成活性について、OP-1を用いて潜在MPSFを試験するための好ましいアッセ イは、アルカリ性ホスファターゼ(AP)酵素アッセイである。APは、原発性骨芽 細胞FRC(胎児ラット頭蓋冠)細胞中の骨芽細胞分化マーカーである。OP-1刺激A P活性は、ノーザン分析によって測定されるように、定常状態AP mRNAレベルが増 大した結果である。手順は、一般に下記のようである。 最初に、MPSFを、1つ以上のMPSF濃度を選んで、それを単独または形態形成タ ンパク質の存在下で試験して同定する(実施例3および4)。第二に、最適の、 好ましくは相乗的な組織誘導を、形態形成タンパク質と協力して達成するために 必要とされるMPSF量が、用量応答曲線を作成することによって決定される(実施 例3)。 必要に応じて、形態形成タンパク質および第1のMPSFによって誘導される形態 形成活性を刺激するか、またはさもなければ変化させる、1つ以上のさらなるMP SFが同定され得、そして新たな多重因子用量応答曲線が作成され得る(実施例5 )。 骨細胞分化に対するさらなる生物化学マーカーのレベルが、OP-1およびBMPフ ァミリーに属する他のタンパク質の、IGF-Iおよび他のIGF-I活性化因子との相乗 効果について、アッセイするために測定され得る。他の骨細胞分化マーカーには 、以下のものが含まれるが、これらに限定されない:I型コラーゲン、オステオ カルシン、オステオポンチン、骨シアロタンパク質、およびPTH依存製cAMPレベ ル。 図1は、IGF-Iが、OP-1の骨形成原活性を刺激するMPSFとして作用し得ること を示す。外因性IGF-Iは、細胞アルカリ性ホスファターゼ(AP)活性レベルによ ってモニターされるように、OP-1のFRC細胞分化を誘導する能力に対して刺激効 果を誘発する。外因性IGF-I単独(300ng/mlまで)では、FRC細胞ではAP活性を刺 激しなかった。しかし、IGF-Iは、OP-1刺激AP活性を3-4倍増強した。従って、IG F-Iの刺激効果は相乗的である。 IGF-IのMPSF活性が、上記の実験で使用されたIGF-I調製物中に存在する汚染因 子が原因ではなかったことを示すために、同様の実験を、IGF-I作用をブロック するIGF-I特異抗体の存在または非存在下で実施した。図2に示すように、抗IGF I抗体は、少なくとも部分的に、OP-1刺激アルカリ性ホスファターゼ活性をブロ ックした。OP-1(500ng/ml)が、AP活性を、ビヒクル処理コントロール培地を超 えて1.6倍刺激したのに対し、抗IGF-I抗体との共インキュベーションが、OP-1誘 導刺激の大きさを、約50%減少した。抗体の量の増加は、その大きさを減少しな かった。このことは、抗体量が限定要因ではなかったことを示唆する。これらの 結果は、骨芽細胞のOP-1誘導分化が、IGF-Iレベルを増加することによって刺激 され得ることを実証する。 形態形成タンパク質/MPSF対が一旦同定されると、2成分が協調して作用する 場合に、組織誘導活性の最適レベルを達成するために要求される各成分の相対量 を同定することが望ましい。これは、各成分の濃度が、互いに独立して体系的に 変化される場合に産生される組織誘導活性をアッセイすることによってなされる 。 このような研究の結果が、所定の形態形成タンパク質/MPSF対に対する用量応答 曲線である。 図3は、骨誘導活性の相乗促進に対する0P-1濃度(0-500ng/ml)の関数として のIGF-I濃度(1-100ng/ml)の変化の効果を示す。0P-1の非存在下で、IGF-Iは、F RC細胞でAP活性を剌激しなかった。しかし、100ng/ml濃度の0P-1では、IGF-Iは 低濃度(10ng/ml)でさえ、0P-1剌激AP活性を1.5から2倍を増大した。最大促進 (約2.5倍)は、0P-1濃度200ng/mlでのIGF-I 25ng/mlで観察された。より高濃度 のIGF-Iは、もはや0P-1剌激AP活性を増大しなかった。これらの高濃度IGF-Iでは 、AP活性のOP-1剌激増大は、阻害されない。 0P-1が、IGF-Iの存在下で、骨芽細胞表現型の発現を調節する程度を、骨芽細 胞分化のもう1つのマーカーであるPTH刺激cAMPレベルを測定することによって 、さらに評価した(表1)。10または200ng/mlの0P-1単独による、コンフルエン トFRC細胞の48時間処理は、PTH剌激cAMPレベルを、溶媒処理コントロール細胞に 比較して、3から4倍増大した。IGF-I単独は、PTH剌激cAMPレベルを増大しなかっ た。FRC細胞の、0P-1(100または200ng/ml)およびIGF-I(10-50ng/ml)との48 時間インキュベーションは、最大約1.7倍増大のcAMPレベルで、用量依存性剌激 をもたらした。 表1:0P-1および0P-1+IGF-I処理FRC細胞でのPTH剌激cAMP蓄積。48ウエルプレー ト中のコンフルエントFRC細胞を、血清を含まない培地中で、溶媒ビヒクル、0P- 1(100または200μg/ml)単独、IGF-I((10、25、または50μg/ml)単独、また は、0P-1(100または200μg/ml)+IGF-I(10、25、または50μg/ml)で処理し 、cAMPアッセイを、実施例3に記載のように実施した。cAMPレベルを測定し、PT Hなしで処理した培養物中のcAMPレベルに対する、PTHで処理した培養物中のcAMP レベルの比を計算した。各実験条件下での剌激倍数を計算し、コントロールの比 (0P-1が存在しないとは1として)として表した。値は、2つの独立した実験で の3回測定を表す。 なお同定されるべき他の因予もまた、0P-1誘導活性に影響し得、そしてIGF-I の存在下での0P-1の骨誘導活性をさらに刺激し得える、1つ以上のさらなるMPSF を同定するために、同様のアッセイを0P-1およびIGF-Iを用いて実施し得る(実 施例5)。 IGF-Iの相乗効果に対する、0P-1によるFRC細胞の前処理の効果を評価するため に、まず細胞を、一定濃度の0P-1中でインキュベートした(500ng/ml)。引き続 き異なる時間に、IGF-I(25ng/ml)を培養物に添加し、そしてAPレベルを、48時 間のインキュベーションの最後に測定した。図4は、FRC細胞が0P-1およびIGF-I で同時に処理された場合に、最大相乗効果が観察されたことを示す。その効果は 、0P-1処理後6時間またはそれより後にIGF-Iが添加された場台に、有意に減少し た。FRC細胞のIGF-I(25ng/ml)との24時間プレインキュベーション後の0P-1(5 00ng/ml)処理は、相乗効果を消滅させる。従って、形態形成タンパク質が0P-1 であり、MPSFがIGF-Iである場合、それらは、MPSFがその最大効果を有するよう に同時またはほぼ同時に投与されることが好ましい。 同時投与が、形態形成活性を誘導するのに至適であることは、あらゆる形態形 成タンパク質/MPSF組み合わせに対して真実であり得ない。例えば、MPSF(MPSF- 1)が、別のMPSF(MPSF-2)の発現を誘導する因子である場合、MPSF-1を前投与 することが好ましく、その結果選択された形態形成タンパク質が投与される場合 に、高レベルのMPSF-2が存在することが見いだされ得る。本明細書中に記載され る手順は、選択された処置部位での選択された組織型を誘導するための、所定の 形態形成タンパク質/MPSF組み合わせに対する投与プロトコルを最適にするため に、当業者によって使用され得る。 0P-1およびIGF-Iについての上記の手順は、一般に推定MPSF化合を試験するた めに、任意の選択された形態形成タンパク質と共に使用され得る(実施例4)。 まず、形態形成タンパク質または因子が、組織形成に関連する細胞分化経路の特 定の型の誘導を正確に表すアッセイのための条件を、同定し、次いで最適にする ために使用される。上記のように、所望の組織型誘導の代表例であるインビトロ アッセイが、この段階で好ましい。そのアッセイは、時間の関数として、または 細胞または組織移植片への形態形成タンパク質投与後の所定の時間に、mRNAまた はタンパク質レベルをモニターし得る。 実施例4に記載されているように、漸増濃度の以下の化合物が、骨形成タンパ ク質0P-1の単一濃度(200ng/ml)との組み合わせでMPSFとして試験された:a) エストラジオール(図5);b)成長ホルモン(hGH;図6);c)ヒドロコルチ ゾン(HC;図7);d)インスリン(図8);e)副甲状腺ホルモン(PTH;図9) ;およびf)プロゲステロン(PG;図10)。これらの実験の結果は、上記化合物 のそれぞれが、0P-1との組み合わせでのMPSFとして、特定濃度範囲内で機能する ことを実証する。 一般的に、少なくとも約1ng/mlの形態形質タンパク質が、形態形成活性の増 加を観察するために、少なくとも約0.01ng/mlのMPSFと組み合わされる。図3お よび図5〜10に示されているような実験で測定されたように、骨および軟骨形成 を誘導する、骨形成タンパク質0P-1とMPSFとの組み合わせに対する好ましい濃度 範囲は、表2に示されている。いくつかのMPSF、特にホルモンは、0P-1/MPSF組 成物が適用される前に細胞へ前投与される場合、より効果的であり得ることが予 測される。 表2 0P-1/MPSFの好ましい濃度範囲 骨および軟骨形成を誘導する、骨形成タンパク質0P-1とMPSFとの組み合わせに 対する好ましい濃度範囲は、表3に示されている。 表3 0P-1/WSFのより好ましい濃度 特定アッセイでのMPSFの好ましい濃度範囲が、選択される形態形成タンパク質 の濃度に依存して変化し得ることは、当業者には理解される。従って、形態形成 タンパク質およびMPSFの相対濃度の体系的な変化が、この2つの因子の濃度比を 最適にするように行われるべきである。これは、本質的に、0P-1およびIGF-Iに ついて実施例2に記載され、図3に示されているように実施され得る。 IGF増殖因子ファミリーの他のメンバーもまた、IGF-Iについて観察されたもの と同様の0P-1との相乗効果を示すかどうかを決定するために、FRC細胞を、0P-1 (500ng/ml)および種々の濃度のIGF-IIと共インキュベートした。図11に示され ているように、IGF-11(10〜300ng/ml)は、AP活性の0P-1刺激増大を促進も阻害 もしなかった。さらに、IGF-I (25ng/ml)+0P-1(500ng/ml)で処理されたFRC 培養物中のAP活性レベルは、IGF-11(25ng/ml)+IGF-I(25ng/ml)+0P-1(500 ng/ml)で処理された培養物中のものと同じであった。従って、IGF-II(925ng/m l)は、OP-1誘導組織形成に対してIGF-Iが有する相乗効果をさらには増大しない 。 図12にまとめられているデータは、TGF-βが、FRC細胞でのAP活性アッセイに おいて、0P-1との組み合わせMPSFではないことを示す。TGF-β単独では、AP活性 を剌激しなかった。TGF-β(0.05〜3.0ng/ml)は、AP活性に対する0P-1との相乗 効果を示さなかった。細胞増殖アッセイを用いる推定MPSFの試験 形態形成タンパク質は、特定の始原細胞を増殖する(例えば、1循環以上の有 糸分裂および細胞分化を開始する)ように誘導し得る。形態形成タンパク質刺激 因子は、選択された形態形成タンパク質の存在下で細胞増殖を刺激する能力に基 づいて同定され得る。従って、潜在的なMPSFを試験するための別の好ましいアッ セイは(ここでは、OP-1誘導骨形成活性について例示されている)、チミジン取 り込みアッセイであり、これは、DNA合成の増加によって測定されるような、1 種以上の物質が、細胞分裂を刺激する能力を試験する。 1.胎児ラット頭蓋冠(FRC)細胞 図13Aは、FRC細胞の0P-1による24時間処理が、DNAへの[3H]チミジン取り込み の用量依存刺激をもたらしたことを、示す。最大1.8倍剌激が、500ng/mlの0P-1 で検出された(コントロールに比較して、P<0.001)。[3H]チミジン取り込み の1/2最大および最大剌激は、それぞれ0P-1濃度が約150および500ng/mlで生じた 。次いで、0P-1誘導細胞増殖に対するIGF-I効果を検査した。 図13Bは、IGF-I単独では、用量依存様式で細胞増殖をわずか(1.3倍)ではあ るが有意に(p<0.04)刺激することを示し、これはIGF-Iは、FRCで弱いマイト ジェン活性を有するという、公表されている結果に一致する(CentrellaおよびC analis,Endocroinol.Rev.,6,544-551頁(1985))。100ng/mlの0P-1の存在下 で、漸増濃度のIGF-Iは、0P-1単独に比較して、チミジン取り込みを約1.2倍増加 した(p<0.03)。最大増強は、200ng/mlの0P-1の存在下のIGF-I 25ng/mlで観察 され、0P-1単独で検出されたものに比較して、チミジン取り込みにおいて約1.5 倍増加を伴う(p<0.005)。チミジン取り込みの1.3倍増加もまた、0P-1単独に 比較して、500ng/mlの0P-1の存在下でのIGF-I 50ng/mlで観察された(p<0.01) 。まとめて、これらの結果は、FRC細胞の組み合わせ0P-1およびIGF-I処理が、0P -1またはIGF-I単独によるものを超えて細胞増殖に対して有意な剌激効果を示し たことを示唆する。 2.ヒト骨肉腫細胞 上記のように、胎児ラット頭蓋冠細胞(FRC)の0P-1およびIGF-Iでの同時処理 は、分化マーカーとしてアルカリ性ホスファターゼ活性が、および有子分裂誘発 マーカーとして[3H]チミジン取り込みが使用されたとき、これらの細胞の分化お よび有糸分裂誘発の両方の誘導に対して、相乗効果をもたらした。次に、本発明 者らは、0P-1およびIGF-Iが、他の起源由来の骨芽細胞へ投与された場合に、同 様の相乗作用を示すかどうかを確かめた。この研究で、ヒト骨肉腫細胞の0P-1お よびIGF-Iによる処置の効果を、実施例14に記載される手段に従って検査した。 図14は、ヒトSa0S-2骨形成肉腫細胞での[3H]チミジン取り込みに対する0P-1お よびIGF-Iの効果を示し、そして図15は、ヒトTE85骨肉腫細胞での[3H]チミジン 取り込みに対する0P-1およびIGF-Iの効果を示す。0P-1処理単独では、Sa0S-2ま たはTE85細胞のいずれでも、アルカリ性ホスファターゼ活性を剌激しないようで あった。0P-1処理細胞の漸増濃度(10-100ng/ml)の外因性IGF-Iとのインキュベー ションもまた、アルカリ性ホスファターゼ活性を刺激しなかった。これらの観察 の1つの解釈は、両方の細胞株が関わっていて、0P-1がさらなる分化を誘導し得 ない骨芽細胞を分化しているということである。 対照的に、これらのヒト骨肉腫細胞の0P-1およびIGF-Iでの処理は、[3H]チミ ジン取り込みアッセイによってモニターされるように、細胞増殖を刺激した(実 施例3)。図14および15に示されるように、0P-1単独は、[3H]チミジン取り込 みを、TE85細胞ではわずかに剌激し、Sa0S-2細胞では刺激しなかった(カラム4 )。外因性IGF-I単独は、両細胞株で[3H]チミジン取り込みを刺激し(カラム2 および3)、これは、IGF-Iが、骨芽細胞を含む多数の異なる細胞型に対して有 糸分裂促進性である、公表されたデータに一致する(上記を参照のこと)。0P-1 およびIGF-Iの組み合わせによる処理は、用量依存および相乗作用様式で、[3H] チミジン取り込みを剌激した(カラム5〜8)。 従って、ラット骨芽細胞(FRC細胞)で観察された、OP-1およびIGF-I作用間の 相乗作用は、2つの異なるヒト骨芽細胞株に同様に適用可能である。MPSF としてのIGF-I機能の改変型 IGF-Iは、70アミノ酸残基の一本鎖ポリペプチドである。IGF-Iの天然に存在す る改変体である「des(1-3)IGF-I」は、全長IGF-Iに比較して、増大された分裂 促進性および遺伝子導入活性を示す分子の強力なアミノ末端短縮型である(例え ば、Adashiら,J.Clin.Investig.,90,1593-99頁(1992);W.Ruanら,Proc .Natl.Acad.Sci.U.S.A.,89,10872-876頁(1992);Clarkら,Clinical Sci ence,86,709-14頁(1994);およびRussoおよびWerther,Growth Factors,11,3 01-11頁(1994)を参照のこと)。分裂促進活性の増加は、IGF-Iレセプターに対す る親和性の大きな減少を伴わずに、IGF結台タンパク質(IGFBP)に対するdes(1- 3)IGF-I親和性の減少の結果であると推定されてきた(例えば、G.L.Francisら ,J.Mol.Endocrinology,8,213-223頁(1992)を参照のこと)。その結果は 、非結合増殖因子のより高い有効濃度が、IGF-Iレセプターとの相互作用のため に有用であると考えられていることである。 本研究は、IGF-Iのこの特定の短縮型が、全長IGF-I分子のように、胎児ラット 頭蓋冠細胞(FRC)での形態形成活性の刺激において、0P-1と相乗効果を示すか どうかを測定するように設計された。相乗作用での短縮型IGF-I改変体の有効性 もまた実験された。 図16は、FRC細胞での、OP-1刺激アルカリ性ホスファターゼ活性に対する、0P- 1、およびIGF-Iまたはdes(1-3)IGF-Iの効果を示す。アルカリ性ホスファターゼ 活性は、実施例15に記載されているように、200ng/mlの0P-1、および、漸増濃度 のIGF-Iまたはdes(1-3)IGF-Iで処理されたFRC細胞において測定した。以前の観 察と一致して、0P-1単独は、アルカリ性ホスファターゼ活性をコントロールより も5から7倍刺激した。IGF-Iおよび0P-1は、アルカリ性ホスファターゼ活性を 、相乗的にIGF-I用量依存様式で刺激した(図16)。(相乗作用のレベルもまた 、図3に示されているように、0P-1用量依存性である)。低濃度では、des(1-3) IGF-Iは、IGF-Iより約1.5倍強力であった。この観察は、IGFBPに対するdes(1-3) IGF-Iの親和性の減少が、IGF-Iレセプターと相互作用するために利用可能である より高濃度の非結合増殖因子をもたらすという仮定に一致する。データはさらに 、全長IGF-I分子で観察されたOP-1/IGF-I相乗作用が、少なくとも部分的に、IGF -Iレセプター媒介事象の結果であることを暗示する。 両型のIGF-Iによる刺激レベルは、より高濃度で類似していた。50ng/mlのdes( 1-3)IGF-Iでの、相対アルカリ性ホスファターゼ活性のわずかな減少は、統計学 的に有意ではなかった。おそらく、これらの高濃度のdes(1-3)IGF-IおよびIGF-I において、IGF-Iレセプターは飽和され、IGF-Iのバイオアベイラビリティーの調 節におけるIGFBPの役割が最小化された。 従って、全長IGF-Iに比較して、その増大された安定性、および/またはレセプ ターと低濃度で相互作用する能力のために、インビトロおよび/またはインビボ でより大きな有効活性を有するIGF-Iの改変体形態は、形態形成タンパク質の活 性を刺激するためのMPSFとして、本発明に従って使用され得る。いくつかのIGF- I改変体形態が記載されている(例えば、G.L.Francisら,前出を参照のこと) 。同様に、増大されたインビボ安定性、結合タンパク質に対する減少された親和 性、および/またはレセプター結合に対する増加された親和性を示す、IGF-Iの他 の改変体形態(例えば、変異体、融合体、ハイブリッド、短縮型など)は、本発 明に従うMPSFとして有用であることが予測される。 例えば、インビボで移植されたときに長期有効半減期を示し、そして生物学的 活性を維持する固定化形態IGF-Iは、局在化様式で作用するMPSFとして有用であ り得ることが予測される。IGF-Iは、例えば、規定方法による化学架橋結合によ って、他のタンパク質または親和性マトリックスに結合され得る。例えば、M.B rinkley,「色素、ハプテン、および架橋剤とのタンパク質結合体を調製するた めの方法の簡単な調査」,Perspectives in Bioconjugate Chemistry(C.F.Me rs編),59-70頁,American Chemical Society,Wash.D.C.(1993);Nilsson ,K.およびMosbach,K.,「高反応性スルホニルクロライドを用いた、種々のヒド ロキシル基を有する支持体への、酵素および親和性リガンドの固定化」,Bloche m.Biophys.Res.Commun.,102,449-457頁(1981);およびG.T.Hermansonら ,「固定化親和性リガンド技法」,California,Academic Press(1992)を参照 のこと。 本明細書の方法に従って同定され得る他のMPSFもまた、標的および/または競 合レセプター、阻害性および/または剌激性結合タンパク質などのような他の細 胞タンパク質と相互作用する変更された能力、変更された安定性、または変更さ れた局在化特性を有するMPSFの改変体形態を産生することによって、活性に対し て最適化され得ることがさらに予測される。化学修飾、変異誘発、および組み換 えDNA技法によるタンパク質の改変体形態の産生方法は、当業者に公知である。 次いで、MPSFの改変体形態は試験され、そして本明細書中に記載された方法に従 って、形態形成タンパク質の存在下で、細胞増殖および/または分化を刺激する 能力について、元のMPSFと比較され得る。このようにして、形態形成タンパク質 /MPSF組み合わせは、最終的に意図される特定の治療の状況で、所望の様式で機 能するように最適化され得る。 先に議論されたような、形態形成および/または分裂促進アッセイにおける形 態形成タンパク質/MPSF用量応答曲線に基づいて、形態形成タンパク質およびMPS Fを含む組成物が種々の濃度比で処方され、そして最終的に組織治療に使用され る組織誘導活性を表すように選択されたバイオアッセイにおいて試験され得る。 好ましいアッセイは、終局的に、実施例7〜13に記載されるような、エキソビボ またはインビボ組織誘導バイオアッセイである。薬学的組成物 本発明によって提供される薬学的組成物は、患者に投与または移植された場合 に組織形成を誘導し得る、少なくとも1種そして必要に応じて1種以上の形態形 成タンパク質/MPSF組み合わせを含む。本発明の組成物は、提示された特定の臨 床条件に従って選択された処置部位に、組織の特定の型を誘導するための有効用 量で、投与される。所定の適用のための好ましい薬学的処方物および治療有効用 量レジメン(regiment)の決定は、例えば、投与様式、患者の症状および体重、処 置のための患者の所望の治療および耐性の程度を考慮して十分に当該分野の技術 内である。 治療レジメンを最適化するために適切な開始時点であると期待される用量は、 インビトロアッセイ(例えば、実施例3〜5)、およびエキソビボアッセイまた はインビボアッセイ(例えば、実施例7〜13)の結果に基づく。このようなアッ セイの結果に基づいて、広範な適切な形態形成タンパク質およびMPSF濃度比が、 動物、次いでヒトの処置部位で試験するために選択され得る。 形態形成タンパク質複合体の単離および精製された形態、それらの塩、または 薬学的に受容可能なそれらの誘導体を含む、本発明の形態形成タンパク質および MPSFの投与は、免疫抑制活性を示す因子の従来から受容された任意の投与形態を 用いて達成され得る。 本発明の形態形成タンパク質およびMPSFを含有する薬学的組成物は、種々の形 態であり得る。これらには、例えば、錠剤、ピル、粉末、液体溶液または懸濁液 、坐薬、ならびに注射可能および注入可能な溶液のような、固体、半固体、およ び液体投与形態を包含する。好ましい形態は、意図される投与様式および治療適 用に依存し、当業者によって選択され得る。投与形態は、経口、非経口、皮下、 静脈内、病巣内、または局所投与を含み得る。ほとんどの場合に、本発明の薬学 的組成物は、組織再生または修復の必要な処置部位の周辺に投与される。 本発明の形態形成タンパク質およびMPSFを含む薬学的組成物は、例えば、取り 込みまたは安定性を刺激するコファクターを伴うかまたは伴わずに、滅菌された 等張処方物中に入れられ得る。処方物は、好ましくは液体であるか、または凍結 乾燥粉末であり得る。例えば、本発明の形態形成タンパク質およびMPSFは、5.0m g/mlクエン酸一水和物、2.7mg/mlクエン酸三ナトリウム、41mg/mlマンニトール 、1mg/mlグリシン、および1mg/mlポリソルベート20を含有する、処方物緩衝液で 希釈され得る。この溶液は、凍結乾燥され、冷蔵庫で貯蔵され、そして投与前に 、滅菌Water-For-Injection(USP)で再構成され得る。 組成物はまた、好ましくは、当該分野で周知である従来的な薬学的に受容可能 なキャリアを含む(例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences,第16編、19 80年、Mac Publlshing Companyを参照のこと)。このような薬学的に受容可能な キャリアには、他の薬用剤、キャリア、遺伝子キャリア、アジュバント、賦形剤 など(例えば、ヒト血清アルブミンまたは血漿調製物)のようなものを含み得る 。組成物は、好ましくは単位用量形態であり、通常は、特定の組織処置に依存す る用量レジメンとして投与される。 本発明の薬学的組成物はまた、例えば、微粒子、リポソーム、他の微粒子送達 システム、あるいは患部組織もしくはそれらの組織を浴する血流中か、その付近 に挿入されるか、さもなければそれらと連絡する徐放処方物を使用する形態形成 デバイスに組み合わせて投与され得る(下記の形態形成デバイスを参照のこと) 。 本発明の形態形成タンパク質およびMPSFを含有するリポソームが、周知の方法 によって調製され得る(例えば、DE 3,218,121;Epsteinら,Proc.Natl.Acad. Sci.U.S.A.,82,3688-92頁(1985);Hwangら,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A. ,77,4030-34頁(1980);米国特許第4,485,045号および第4,544,545号を参照 のこと)。通常、リポソームは、脂質含有量が約30mol%コレステロールを超え る、小さな(約200〜800オングストローム)単層型である。コレステロールの割 合は、形態形成タンパク質およびMPSF放出の最適速度を制御するように選択され る。 本発明の形態形成タンパク質およびMPSFはまた、組織誘導の速度および特性を 調節するために、他の生物学的に活性な分子(例えば、免疫抑制剤、サイトカイ ンなど)を含有するリポソームに結合され得る。形態形成タンパク質およびMPSF のリポソームへの結合は、トキシンまたは化学治療剤を標的化送達のために抗体 にカップリングするために広く使用されてきたヘテロ二官能性架橋剤のような、 任意の公知の架橋剤によって達成され得る。リポソームへの結合体化もまた、炭 水化物に指向された架橋剤4-(4-マレイミドフェニル)酪酸ヒドラジド(MPBH)を 使用して達成され得る(Duzgunesら,J.Cell.Biochem.Abst.Suppl.16E 77 (1992))。形態形成デバイス 本発明の形態形成デバイスは、化合物に対して適切な送達または支持システム として機能する、移植可能な生体適合性キャリア物質に分散された、形態形成タ ンパク質および少なくとも1種のMPSFを含有する。徐放キャリアの適切な例には 、坐薬またはカプセルのような成型品の形態である、半透過性ポリマーマトリッ クスが含まれる。移植可能なまたはマイクロカプセルの除放マトリックスは、ポ リ乳酸(米国特許第3,773,319号;欧州特許第58,481号)、L-グルタミン酸およ びエチル-L-グルタメートのコポリマー(Sidmanら,Biopolymers,22,547-56頁 (1985));ポリ(2-ヒドロキシエチルーメタクリレート)またはエチレンビニル アセテート(Langerら,J.Biomed.Mater.Res.,15,pp.167-277(1981);L anger,Chem.Tech.,12,.98-105頁(1982))が含まれる。 本発明の1つの実施態様では、形態形成デバイスのキャリアは、粒子または多 孔性物質でできた生体適合性マトリックスを包含する。その孔は、好ましくは、 始原細胞の遊走、およびその後の分化および増殖を可能にする大きさである。当 該分野で公知の種々のマトリックスが使用され得る(例えば、米国特許第4,975, 526号;第5,162,114号;第5,171,574号、および第WO 91/18558号を参照のこと。こ れらは本明細書中に参考として援用される)。 粒子の大きさは、70mμ〜850μm、好ましくは70μm〜420μm、最も好ましくは 150μm〜420μmの範囲にあるべきである。マトリックスは、処置されるべき特定 組織欠損を満たす形状に、粒子性の物質を密封することによって形作られ得る。 あるいは、生体適合性、そして好ましくはインビボ生分解性である材料が、遊走 性始原細胞の補充用の一時的な足場または基層(substratum)として、そして引き 続く固着および増殖用の基剤として作用するように構成され得る。 有用なマトリックス材料は、例えば、コラーゲン;グリコール酸、乳酸、およ び酪酸のホモポリマーまたはコポリマー(これらの誘導体を含む);およびヒド ロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、および他のリン酸カルシウムのような セラミックスを包含する。これらまたは他の適切なマトリックス物質の種々の組 み合わせが、本明細書中に記載されたアッセイによって測定されるように有用で ある。 現在好ましいキャリアには、粒子性の、脱塩された、グアニジン抽出された、 種特異性の(同種間の移植)骨、および特に処理された粒子の、タンパク質抽出 された、脱塩された外因性の骨を包含する(実施例6)。必要に応じて、このよ うな外因性の骨粉末マトリックスもまた、トリプシンのようなプロテアーゼで処 理され得る。好ましくは、外因性マトリックスは、粒子内侵入容量(多孔性)お よび表面積を増大するために、種以上の原線維修飾剤(fibril-modifying agent) で処理される。有用な修飾因子には、ジクロロメタン、トリクロロ酢酸、アセト ニトリルのような溶媒、およびトリフルオロ酢酸およびフッ化水素のような酸が 含まれる。本発明のマトリックスを処方するのに有用な、現在好ましい原線維修 飾剤は、加熱水性培地、好ましくは、約4.5未満のpHを有する酸性水性培地、最 も好ましくは、約pH2〜4の範囲のpHを有する酸性水性培地である。現在好まし い加熱酸性水性培地は、約3のpHを有する0.1%酢酸である。水性培地中での脱 塩され、脱脂され、グアニジン抽出された骨コラーゲンの、上昇された温度(例 えば、約37℃〜65℃の範囲、好ましくは約45℃〜60℃の範囲)での約1時間の加 熱は、一般に、所望の表面形態を達成するのに十分である。その機構は明らかで はないが、熱処理がコラーゲン原線維を改変して、粒子表面積を増大させると仮 定される。 脱塩され、グアニジン抽出された外因性ウシ骨は、標準的な生体分子の精製法 によってさらに分画され得るさらなる物質の混合物を含有する。例えば、抽出成 分のクロマトグラフ分離およびその後のクロマトグラムのピークに対応する種々 の抽出画分の活性マトリックスへの添加が、骨のインヒビターまたは組織誘導活 性を分画分離することによって、マトリックス特性を改善するために使用され得 る。 マトリックスはまた、実質的に残渣重金属を枯渇され得る。本明細書中に記載 されるように処理されて、マトリックス中の個々の重金属濃度は、約1ppm未満 に減少され得る。 当業者は、骨または他の組織誘導を促進するための形態形成デバイスを作製す るのに有用なまたは生分解性除放インプラントとして、所望の多孔性および表面 微細構造を有する、好みの生体適合マトリックスを製造し得る。さらに、本明細 書中に記載されるように調製された、合成的に処方されたマトリックスが、使用 され得る。マトリックス特性の一般的考察 現在好ましいキャリア物質は、本明細書に記載のように処理された外因性骨由 来粒子マトリックスである。このキャリアは、生分解性の合成または合成無機マ トリックスのいずれか(例えば、ヒドロキシアパタイト(HAP)、コラーゲン、 カルボキシメチルセルロース、リン酸三カルシウムまたはポリ乳酸、ポリグリコ ール酸、ポリ酪酸、およびこれらの種々のコポリマー)で置換され得る。 マトリックス解析、粒予の大きさ、表面電荷の存在、および粒予内および粒子 間の多孔性の程度はすべて、首尾良いマトリックスの性能に重要である。研究は 、表面電荷、粒径、ミネラルの存在、およびマトリックスと形態形成タンパク質 と を組み合わせることについての方法論がすべて、首尾良い組織誘導を達成するた めに役割を果たすことを示している。 例えば、骨形成タンパク質0P-1およびMPSFを用いる骨形成において、化学修飾 によるマトリックス電荷の撹乱は、骨誘導性応答を消滅させ得る。粒径は、新し い骨の定量応答に影響する;70μmと420μmとの間の粒子が、最大応答を誘引す る。骨ミネラルでのマトリックスの汚染は、骨形成を阻害する。最も重要なこと に、骨形成タンパク質およびMPSFをマトリックス上に処方するために使用される 手順は、タンパク質およびマトリックス両方の物理的および化学的状態に、非常 に感受性である。 骨マトリックス/骨形成タンパク質インプラント界面での一連の細胞反応は、 複雑である。複数工程のカスケードは、以下を含む:フィブリンおよびフィブロ ネクチンの移植されるマトリックスへの結合、間葉細胞の移動および増殖、始原 細胞の軟骨芽細胞への分化、軟骨形成、軟骨カルシウム沈着、脈管侵入、骨形成 、再構築、および骨髄分化。 形態形成タンパク質およびMPSFに対する首尾良いキャリアは、いくつかの重要 な機能を行うべきである。それは、形態形成タンパク質およびMPSFの遅延放出送 達システムとして作用し、形態形成タンパク質およびMPSFを非特異タンパク質分 解から防御し、そして組織発生中の始原細胞誘導に関与する細胞応答の各工程を 適合させるべきである。 さらに、選択される物質は、インビボにおいて生体適合性であり、そして好ま しくは生分解性でなければならない;キャリアは、好ましくは、新しい骨または 組織と完全に置換されるまでの一時的足場として作用する。ポリ乳酸(PLA)、 ポリグリコール酸(PGA)、および種々の組み合わせは、インビボにおいて異な る溶解速度を有する。骨では、溶解速度は、インプラントが皮質に置かれるかあ るいは柱骨に置かれるかどうかによって変化し得る。 外因性の骨から調製され、そして本明細書中に開示されるように処理される好 ましい骨形成デバイスマトリックス物質は、種々の臨床の場において有用である 移植可能な物質を生成する。種々の整形法の、歯周の、および再構成の手順にお ける骨形成のためのマトリックスとしての使用に加えて、そのマトリックスはま た、除放キャリアとして、または整形法のまたは一般的な補綴のインプラントの ためのコラーゲン被覆として使用され得る。 マトリックスは、外科手術の前に所望されるように形成され得るか、または外 科手術の間に医師または技術者によって形成され得る。マトリックスは、組織欠 損を補うようにか、または新しい組織の所望の形態をとるように形成するのが好 ましい。非癒合欠損の骨修復の場合には、例えば、非癒合を埋める大きさを使用 するのが望ましい。ラットでの研究は、新しい骨が、本質的に移植されたデバイ スの大きさを有して形成されたことを示す。従って、この物質は、局所、皮下、 腹腔内、または筋肉内インプラントに対して使用され得る。骨形成手順では、物 質は、身体によってゆっくりと吸収され、そしてインプラントの形状またはそれ に非常に近い形状の骨によって置換される。 マトリックスは、ゆるく付着された粒子物質でできた形状維持固体、例えば、 コラーゲンを包含し得る。それはまた、成型された多孔性固体、または周辺組織 によって適所に保持された密接にパックされた粒子の単なる凝集を含み得る。そ しゃくされた筋肉または他の組織もまた使用され得る。大きな同種骨インプラン トは、その骨髄腔(marrow cavity)が清浄され、そして分散される骨形成タンパ ク質およびMPSFを含む粒子でみたされているなら、マトリックスに対するキャリ アとして作用し得る。マトリックスはまた、ペーストまたはヒドロゲルの形態を とり得る。 キャリア物質が、ヒドロゲルマトリックスを含む場合、それは、実質的に水か らなるゲルが好ましくは(しかし、限定されないが)、90%水を超えるゲルの形 態の架橋された親水性のポリマーの三次元ネットワークをいう。ヒドロゲルマト リックスは、ポジティブまたはネガティブの正味電荷を保有し得るか、または非 荷電(neutral)であり得る。代表的な正味ネガティブ電荷のマトリックスは、ア ルギン酸塩である。正味ポジティブ電荷を保有するヒドロゲルは、コラーゲンお よびラミニンのような、細胞外マトリックス成分で代表され得る。市販の細胞外 マトリックス成分の例には、MatrigelTMおよびVitrogenTMが挙げられる。正味非 荷電のヒドロゲルの例は、高度に架橋されたポリエチレンオキシドまたはポリビ ニルアルコールである。 種々の増殖因子、サイトカイン、ホルモン、栄養剤、および抗生物質および化 学療法剤を含む治療組成物、酵素、酵素インヒビター、ならびに他の生物活性薬 剤もまた、形態形成タンパク質およびMPSFを含有するキャリア物質上に吸収され るかまたはその内部に分散され得、そしてまた、マトリックス物質がゆっくりと 吸収されるように、移植部位で経時的に放出される。他の組織特異的マトリックス 上記の天然由来骨マトリックスに加えて、有用なマトリックスはまた、適切に 修飾された因子を共に添加することによって、合成的に処方され得る。このよう なマトリックスの1つの例は、第WO91/18558号に開示される、多孔性、生体適合 性、インビボ生分解性台成マトリックスであり、この開示は、本明細書中に参考 として援用される。 簡単に述べれば、マトリックスは、生体適合性、生分解性コラーゲン、最も好 ましくは組織特異的コラーゲン、および組織特異的細胞接着因子としての適切な 組織特異的グリコサミノグリカンの多孔性の架橋された構造ポリマーを含む。可 溶性コラーゲン、酸性可溶性コラーゲン、中性または塩基性水溶液に溶解するコ ラーゲン、および市販のコラーゲンを含む、多数の供給源由来の骨組織特異的コ ラーゲン(例えば、I型コラーゲン)は、これらの合成マトリックスにおける使 用に適し得る。さらに、軟骨に認められるように、II型コラーゲンもまた、I型 コラーゲンと組み合わせて使用され得る。 グリコサミノグリカン(GAG)またはムコ多糖は、ヘキソアミングリコシド結 合した残基からなり、そしてヘキスロン酸またはヘキソース部分のいずれかがい くぶん規則正しい様式で交互に表れる多糖である。GAGは動物起源のもので、組 織特異的分散を有する(例えば、Dodgsonらの「炭水化物代謝およびその異常」( Carbohydrate Metabolism and its Disorders),Dickensら編、第1巻、Academi c Press(1968)を参照のこと)。GAGとの反応もまた、別の価値ある特性(すな わち、動物宿主から免疫反応(異物反応)を誘起する能力がない)を有するコラ ーゲンを提供する。 有用なGAGには、硫酸基を含むもの(例えば、ヒアルロン酸、へパリン、へパ リン硫酸、コンドロイチン6-硫酸、コンドロイチン4-硫酸、デルマタン硫酸およ びケラチン硫酸)が含まれる。骨形成デバイスについては、コンドロイチン6-硫 酸が、現在好ましい。他のGAGもまた、本明細書中に記載のマトリックスを形成 するために適し得、そして当業者は、日常的な実験だけを用いて、他の適切なGA Gを知るかまたは確認し得るかのいずれかである。ムコ多糖のさらなる詳細な記 載については、Aspinall,Polysaccharides,Pergamon Press,Oxford(1979) を参照のこと。 コラーゲンは、水性の酸性溶液中、好ましくは希酸溶液中で、GAGと反応され 得る。GAGを水性コラーゲン分散液中に滴下して、GAGで被覆された絡み合ったコ ラーゲン原線維の共沈を得る。次いで、この絡み合った繊維塊を均質化して、微 細な繊維の均質な分散液を形成し、次いで濾過して乾燥する。 コラーゲン-GAG産物の不溶性は、これらの物質を共有結合的に架橋結合するこ とによって、所望の程度に意起させ得、これはまた、これらの物質を再吸収に対 する耐性を惹起させるように働き得る。脱水加熱プロセスによる架橋が好ましい が、一般に、架橋コラーゲンに適した任意の共有結合G60架橋結合法がまた、こ れらの複合物質を架橋するのに適している。 乾燥時に、架橋された粒子は、本質的に直径が約500μmの球形でる。走査型電 子顕微鏡検査は、表面に約20μm、そして内部に40μmの孔を示す。内部は、繊維 状およびシート状構造からなり、細胞接着のための表面を提供する。空洞は、相 互に接続し、粒予内部を通しての細胞へのアクセスを提供する。物質はおよび99 .5%ホイド容量であるようであり、この物質をマイクロキャリア1ギラムあたり に成長し得る潜在的細胞質量に関して非常に効率的にしている。 別の有用な合成マトリックスは、生体適合性の、インビボで生分解性の合成ポ リマー(例えば、グリコール酸、乳酸および/または酪酸(これらのコポリマー および誘導体を含む)から構成されるもの)から処方されるものである。これら のポリマーは、当該分野で良く記載されており、そして市販されている。例えば 、ポリ乳酸(例えば、MW 100ka)、80%ポリ乳酸/20%グリコシドまたはポリ3- ヒドロキシ酪酸(例えば、MW 30ka)から構成されるポリマーは全て、PolyScien ces,Inc.から購入し得る。ポリマー組成物は、一般に、粒子形態で得られ、そ し て形態形成デバイスは、好ましくはポリマーの加水分解を避けるために無水条件 下(例えば、エタノール−トリフルオロ酢酸溶液、EtOH/TFA)で作製される。さ らに、例えば多孔性を増大させるために、当該分野で公知の多数の特定の溶媒で の処理を用いて、粒状ポリマー組成物の形態を改変し得る。形態形成デバイスの作製 天然供給源、合成、および組換えの形態形成タンパク質、および上記のMPSF、 ならびに他の構築物は、記載する任意の方法を用いて、適切なマトリックス調製 物中に合わせられそして分散され得る。一般に、ラットバイオアッセイのために は、約500〜1000ngの活性な形態形成タンパク質と約10〜200ngの活性なMPSFとが 、25mgの不活性なキャリアマトリックスと合わされる。より大きな動物において は、代表的には、キャリア1グラムあたり約0.8〜1mgの活性な形態形成タンパク 質が100ng以上の活性なMPSFと合わせられる。特定の組合せおよび組織のタイプ についてのMPSFに対する形態形成タンパク質の最適な比は、本明細書中で示す手 順に従って、当業者により経験的に決定され得る。大きなインプラントについて は、より多くの量が使用され得る。補綴デバイス 本発明の別の実施態様において、骨形成タンパク質およびMPSFを含む移植可能 な補綴デバイスが提供される。当業者による特定の処置のために選択される任意 の補綴インプラントは、本発明によって、少なくとも1つの骨形成タンパク質お よび少なくとも1つのMPSFを含む組成物と組み合わせて使用され得る。補綴は、 金属またはセラミックを含む材料から作製され得る。好ましい補綴デバイスは、 脊椎融合ための、腰部デバイス、ねじ、ロッド、およびチタンケージからなる群 より選択される。 骨形成組成物は、哺乳動物の標的組織に隣接させて移植可能な補綴インプラン トの表面領域に配分される。好ましくは、哺乳動物はヒト患者である。組成物は 、表面への組織成長の増強を促進するに十分な量で、インプラントの表面に配分 される。組織成長の増強を促進するに十分な量の組成物は、本明細書中およびRu eg erら,米国特許第5,344,654号(本明細書中に参考として援用される)に記載さ れるようなバイオアッセイを用いて当業者によって経験的に決定され得る。好ま しくは、類似する補綴デバイスをヒト患者に用いる前に、組成物成分の濃度を最 適化するために動物研究を行う。このような補綴デバイスは、処置される動物に おいて、整形外科的損傷、傷害、または奇形を修復するのに有用である。 従って、本発明はまた、噛乳動物の標的組織への移植可能な補綴デバイスのイ ンビボ組み込みを促進するための方法を提供する。本方法は、補綴デバイスの表 面に、少なくとも1つの骨形成タンパク質および少なくとも1つのMPSFを含む組 成物を提供する工程、および標的組織とデバイスとの間の組織の成長を増強させ 得るに十分な時間、標的組織と補綴デバイスの表面との少なくとも部分的な接触 が維持される位置で、哺乳動物にデバイスを移植する工程を包含する。バイオアッセイ 本発明の種々の形態形成組成物およびデバイスは、好ましくはエクソビボまた はインビボバイオアッセイで評価される。ラットでの研究により、適切なマトリ ックスでの骨形成効果はマトリックスに分散された形態形成タンパク質の用量に 依存することが示されている。マトリックスが単独で移植された場合は、活性は 観察されない。ラットモデルで行われたインビボバイオアッセイはまた、文献に 一般に記載されたタイプの、脱塩されグアニジン抽出された異種骨マトリックス 材料は、キャリアとして有効でなく、骨を誘導し得ず、そして上記の処置を行わ ずに移植された場合に炎症性応答および免疫学的応答を生じ得ることを示してい る。特定の種(例えば、サル)では、同種マトリックス材料はまた、キャリアと しては明らかに有効ではない(Aspenbergら,J .Bone Joint Surgery,70,625- 627頁(1988))。実施例6〜13は、形態形成デバイスを調製するための種々の 手順、およびインビボ哺乳動物バイオアッセイを用いるその形態形成の有用性を 評価するための種々の手順を示す。 骨誘導についてのラットバイオアッセイ(SampathおよびReddi(Proc .Natl.A cad.Sci.USA ,80,6591-95頁(1983)、本明細書中に参考として援用される) に記載されるような骨分化活性の誘導についてのバイオアッセイに基づく) は、1つ以上のMPSFと協同する骨形成タンパク質の骨形成活性をモニターするた めに使用され得る(実施例7)。ラットバイオアッセイは、インビトロアッセイ の結果からインビボ移植研究に移行する第1段階として好ましい。 骨形成デバイス試験のために確立された大動物有効性モデルとしてのネコおよ びウサギは、詳細に記載されている(0ppermannら,米国特許第5,354,557号;実 施例8および実施例9)。ネコ大腿骨モデル、ウサギ尺骨モデル、イヌ尺骨モデ ル(実施例10)、またはサルモデル(実施例11)は全て、1つ以上の骨形成タン パク質を1つ以上のMPSFと組み合わせて含む本発明の組成物およびデバイスがイ ンビボでの骨再生を増強し得るか否かを評価するのに有用なアッセイであり、そ して形態形成タンパク質/MPSF組合せの至適用量を決定するのに有用である。 好ましくは、ラットバイオアッセイ(実施例7)の結果は、これらのより大き な動物モデルの1つの最適化研究のための出発点として用いられる。最も好まし くは、より大きな動物研究は、イヌまたはサルで行われる。ネコおよびウサギで の研究は骨形成デバイスキャリア材料として同種マトリックスを使用するが、一 方、任意の骨由来マトリックス材料または合成マトリックス材料での本明細書中 に記載されるような適切な処置により、このマトリックスは異種インプラントに 適切になることが予期される。しかし、ウサギでの結果は、ウシ由来コラーゲン マトリックス中に分散した骨形成タンパク質(MPSFと共に/なしで)を用いた場 合、予測可能性が減少する傾向がある。 組換えBMP-2は、種々の他の哺乳動物バイオアッセイモデルにおいて大きな骨 の損傷を修復するのに有効である。BMP-2を含む移植された骨形成デバイスは、 ラット大腿骨(Yaskoら,J .Bone Joint Surg.,74A,659-70頁(1992))、ヒ ツジ大腿骨(Gerhartら,Clin .0rthop.,293,317-26頁(1993))の部分的損 傷、イヌ下顎骨(Toriumiら,Arcn .0tolaryngol.Head Neck Surg.,117,1101 -12頁(1991))、ならびにラットおよびイヌの頭蓋損傷を首尾良く治癒する。 上記の手順は、インビボでの骨および/または軟骨の再生および修復において 1つ以上の骨形成タンパク質の骨形成活性を増強する、1つ以上のMPSFの能力を 評価するために用いられ得る。これらの手順はまた、1つ以上のMPSFを用いる骨 形成活性を増強する条件を最適化するためにも用いられ得る。任意の骨形成タン パク質/MPSF組合せの効力が、これらのアッセイを用いて特徴付けられ得ること が予測される。種々の骨形成タンパク質/MPSF組合せ、用量応答曲線、種々の天 然マトリックスまたは合成マトリックス、および骨形成デバイス成分の任意の他 の所望される改変は、記載される手順を本質的に用いて試験され得る。腱/靭帯様組織形成バイオアッセイ SampathおよびReddiのラット異所性移植アッセイ(上記を参照のこと)の改変 版は、Celesteら,WO 95/16035(本明細書中に参考として援用される)によって 報告されている。この改変アッセイは、形態形成タンパク質(例えば、BMP-12、 BMP-13、およびヒトMP52)によって誘導された腱および靭帯様組織形成をモニタ ーする。この腱/靭帯様組織アッセイは、特定の処置部位において、BMP-12、BMP -13、または他の形態形成タンパク質による腱/靭帯様組織形成を促進するMPSFを 同定するために用いられ得る(実施例12)。このアッセイはまた、治療的組織修 復レジメンのための濃度および処置スケジュールを最適化するために用いられ得 る。 上記の実験手順は、当該分野の範囲内の種々の方法で、形態形成デバイスが腱 および/または靭帯様組織をインビボで誘導し得るか否かを決定するのに有用な ように改変され得ることが理解される。この手順は、形熊形成タンパク質/MPSF 組合せの種々の組合せを試験するため、そして形態形成タンパク質およびMPSFの 有効な相対濃度を決定するのに有用なインビボ用量応答曲線を作成するために用 いられ得る。また、これは、特定のMPSFが特定の形態形成タンパク質の誘導性活 性を相加的または相乗的に増強し得る濃度範囲を同定するためにも用いられ得る 。 骨形成タンパク質BMP-4およびBMP-7(0P-1)は、腹側神経板外移植片の背側細 胞細胞発生運命への分化を誘導し得る(Liemら,Cell,82.969-79頁(1995)) 。背側細胞分化の分子マーカーは、Liemらに記載されている。これらのマーカー は、PAX3およびMSX(その発現は、神経板細胞分化の初期段階を表す);神経管 閉鎖後の段階の背側神経板細胞の分化を表すDSL-1(BMP様分子);およびSLUGタ ンパク質(神経管閉鎖後のその発現は、移動前の神経堤細胞に特徴的である)を 含む。これらの背側マーカーの発現は、異所性BMP-4およびBMP-7(0P-1)によっ て腹側 神経板外移植片で誘導され得る。 形態形成タンパク質BMP-2を用いる末梢神経再生アッセイは、記載されている (Wangら,WO 95/05846、本明細書中に参考として援用される)。このアッセイ は、ラットにおいて、切断した座骨神経の付近での神経形成デバイスの移植を包 含する。この手順は、神経形成活性を有する形態形成タンパク質のホモダイマー およびヘテロダイマー(例えば、BMP-2、BMP-4、BMP-6、およびOP-1(BMP-7)) 、または任意の他の選択された神経形成タンパク質/MPSF組合せ(実施例13)の 神経誘導活性を刺激する推定MPSFの能力を評価するために用いられ得る。 形態形成組成物および形態形成デバイスの有用性 本明細書中で開示される形態形成タンパク質およびMPSFを含む形態形成組成物 および形態形成デバイスにより、医者は、局在化され、剌激された組織再生また は修復によって緩和または治療され得る種々の組織傷害、組織退行性状態または 組織疾患状態、および障害を処置できるようになる。 本発明の形態形成デバイスは、哺乳動物の少なくとも1つの始原細胞に接近し 得る位置にこのデバイスを移植することによって、哺乳動物における始原細胞か らの局所的な組織形成を誘導するために用いられ得る。本発明の形態形成デバイ スは、単独または組織修復および再生のための他の治療法と組み合わせて用いら れ得る。 本発明の形態形成デバイスはまた、軟骨または軟組織の修復に用いるために間 接またはその周囲に移植され得るか、または神経の再生および修復に用いるため に、神経系関連組織またはその周囲に移植され得る。特定の形態形成タンパク質 (または形態形成タンパク質と他の生物学的因子との組合せ)の組織特異性は、 この様な処置に利用され得る細胞のタイプまたは組織を決定し、そして当業者に よって選択され得る。従って、本発明によるMPSFの同時投与による形態形成タン パク質誘導性組織再生を増強する能力は、特定の細胞のタイプまたは組織にも制 限されないと考えられる。本明細書中で開示する本発明は、新規な形態形成タン パク質の活性を増強するため、および将来的に発見されるような新規な組織誘導 性機能を増強するために実施され得ることが想定される。 骨形成タンパク質およびMPSFを含む骨形成組成物およびデバイスにより、医者 は、少なくともほぼ同じ程度の骨形成または軟骨形成を達成するために少量の骨 形成タンパク質を用いて、骨および/または軟骨形成を予測し得る。本発明の骨 形成組成物およびデバイスを用いて、骨形成デバイスの先行技術において記載さ れてきたすべての傷害、奇形、および障害をより効率的および/または効果的に 処置し得る。これらには、例えば、骨折、偽関節骨折、融合、および骨の空隙( 例えば、腫瘍切除から生じるものまたは嚢胞から生じるもの)での局所的な骨形 成;後天性および先天性の脳顔面頭蓋および他の骨格または歯科的奇形の処置( 例えば、Glowackiら,Lancet,1,959-63頁(1981));下顎骨におけるような 、失った骨の置換または骨増量が必要である場所での歯科的および歯周的再構築 の実施;および歯の損失を遅らせるかまたは阻止するために、歯周病によって生 じた歯槽骨損失の補填(例えば、Sigurdssonら,J .Periodontol.66,511-21頁 (1995))を参照のこと) 同種の骨を含むマトリックスを含む本発明の骨形成デバイスはまた、哺乳動物 での同種移植片修復および取り込みを加速させるために骨置換の必要な箇所に移 植され得る。 本発明の改善された骨形成デバイスの別の潜在的な臨床的適用は、例えば、関 節傷害後または骨関節炎の処置の際の軟骨修復である。MPSFの同時投与による形 態形成タンパク質の軟骨誘導活性を増強する能力により、同じかたまたはいくら か低いレベルの形態形成タンパク質を用いてより迅速またはより広範な組織修復 および置換が可能になり得る。 本発明の形態形成組成物およびデバイスは、特定の先天性疾患、ならびに軟骨 、骨、および他の組織の発達異常の処置に有用である。例えば、ホモ接合体のOP -1(BMP-7)欠損マウスは、腎不全のために生後24時間以内に死亡する(Luoら,J.Bone Mln .Res. ,10(増刊1),S163頁(1995))。これらのマウスの腎不全は 、間葉組織濃縮の欠如に起因する腎糸球体形成不全に付随する。OP-1欠損マウス はまた、後肢、肋骨郭(rob cage)、および頭蓋に関連する種々の骨格異常を有し 、多指症であり、そして網膜発達異常を示す。これらの結果は、背側神経細胞発 生運命への分化を誘導するOP-1の能力に関して上記で考察した結果と合わせて、 OP -1は、発達の間に上皮−間葉相互作用において重要な役割を果たしていることを 示す。本発明の組成物、デバイス、および方法は、将来、これらおよび他の発達 異常を緩和するのに有用であり得ることが予期される。 骨の発達異常は、骨格または特定の支持組織タイプもしくは結合組織タイプの 、孤立した領域または複数の領域に影響し得る。これらの異常には、しばしば、 複雑な骨移植手順および整形外科デバイスが必要である。このような手順後に必 要とされる組織修復および再生は、本発明のMPSと組み合わせて用いられる形態 形成タンパク質を用いることでより速くかつ完全に起こり得る。遺伝性状態(先 天性骨疾患を含む)の例としては(これについては本発明の形態形成組成物およ びデバイスの使用が有用である)、骨形成不全、フルラー症候群およびマルファ ン症候群、ならびにいくつかの骨端および骨幹の成長中心の障害(例えばアルカ リ性ホスファターゼ酵素活性の欠損である低ホスファターゼ血症に示される)が 挙げられる。 炎症性関節疾患もまた、本発明の改善された形態形成組成物およびデバイスの 恩恵を受け得る。このような疾患として、以下が挙げられるが、これらに限定さ れない。感染性、非感染性のリウマチ性関節炎および乾癬性関節炎、滑液包炎、 潰瘍性大腸炎、限局性腸炎、ホウィップル病、および強直性脊椎炎(Marie Strum pell病またはベヒテレフ病とも呼ばれる);いわゆる「コラーゲン病」、例えば 、全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性硬化症(強皮症)、多発性筋炎(皮 膚筋炎)、壊死性脈管炎、シェーグレン症候群(乾燥症候群)、リウマチ熱、ア ミロイドーシス、血栓性血小板減少性紫斑病、および再発性多発性軟骨炎。結合 組織の遺伝性障害としては、マルファン症候群、ホモシスチン尿症、エーレルス −ダンロー症候群、骨形成不全、アルカプトン尿症、弾性線維性仮性黄色腫、弛 緩性皮フルラー症候群、および進行性骨化性筋炎が挙げられる。 以下は、本発明の形態形成組成物およびデバイス、ならびにこれを特徴付ける ために用いられる方法を例示する実施例である。これらの実施例は、限定として 解釈されるべきでない:これらの実施例は、例示の目的のためのものであり、そ して本発明は、請求の範囲によってのみ限定される。 実施例1:天然供給源からのOP-1の調製 ウシ骨からOP-1を精製するための手順の詳細な記載については、Oppermannら ,米国特許第5,324,819号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと 。脱塩された骨の調製 脱塩されたウシ骨マトリックスを以前に公開された手順(SampathおよびReddi ,Proc .Natl.Acad.Sci.USA,80,6591-95頁(1983))を用いて調製する。新 鮮なウシ骨幹骨(1〜10日齢)の筋肉および脂肪を剥離し、骨膜を取り、冷水を 用いて圧力によって骨髄除去(demarrow)し、冷無水エタノール中に浸し、そして -20℃で保存する。次いで、これを乾燥させ、そして加熱を防止するために液体 窒素を用いて、大きなミル中で破砕し、そして粉末化することにより細分化する 。粉末化骨を70〜420mmの間の粒子の大きさになるように粉砕し、そして約2時 間の間の3倍容量のクロロホルムおよびメタノール(3:1)での2回の洗浄に より脱脂する。次いで粒子状の骨を1倍容量の無水エタノールで洗浄し、そして 1倍容量の無水エーテルで乾燥させる。あるいは、Bovine Cortical Bone Powde r(75〜425mm)をAmerican Biomaterialsから購入し得る。 脱脂された骨粉末を、10倍容量のの0.5NHCIで4℃にて40分間、4回、脱塩す る。最後に、脱塩された骨粉末に対して大容量の水での中和洗浄を行う。 次いで、脱塩された骨粉末を以下の精製工程を実施するための出発材料として 使用する。これはOppermannら,米国特許第5,324,819号に詳細に説明されている : 1.解離的抽出およびエタノール沈殿; 2.ヘパリン-セファロースクロマトグラフィーI; 3.ハイドロキシアパタイト-ウルトロゲルクロマトグラフィー; 4.セファクリルS-300ゲル排除クロマトグラフィー; 5.ヘパリン-セファロースクロマトグラフィーII;および 6.逆相HPLC HPLCにより分離した種を可視化し、そしてさらに特徴付けするためにSDSゲル 電気泳動を実施し得る;ゲル溶出した種を濾過し、濃縮し、そして配列決定およ びその他の必要な特徴付けのためにさらに調製し得る。収量は、代表的には、1 kgの骨当たり0.5〜1.0μgの実質的に純粋な骨形成タンパク質である。 これら手順および天然由来の骨形成タンパク質の化学的特徴付けに関するさら なる詳細については、Oppermannら,米国特許第5,258,494号(本明細書中に参考 として援用される)もまた参照のこと。 実施例2:組換え骨形成タンパク質の調製 A.E .coliにおける発現 組換えDNA技術を用いて、種々の融合遺伝子を構築し、E.coliのような原核生 物宿主において天然由来の骨形成性配列の組換え発現を誘導し得る。OP-1または BMP-2をコードする形態形成遺伝子の全長または短縮形態を、細菌発現ベクター において、酸不安定Asp-Pro切断部位の下流に、合成trpプロモーター-オペレー ターの制御下でクローンした。ベクターを、適切なE.coli株中に形質転換によ って導入し、そして細菌を増殖させて不溶性封入体を生成させた。 封入体を溶解後8M尿素中で可溶化し、1%酢酸に対して透析し、そして差別 可溶化(differential solubilization)により部分精製した。Asp-Pro部位を含む 構築物を酸で切断した。得られた産物をSephacryl-200HRまたはSP Trisacylカラ ムに通してタンパク質をさらに精製し、次いで、半調製用C-18カラムでのHPLCに 供して、形態形成タンパク質構築物からリーダータンパク質および他の少量の不 純物を分離した。 形態形成タンパク質OP-1およびBMP-2を、ヘパリン−セファロースでのクロマ トグラフィーにより精製した。HPLCカラムの産物を、それが還元されたままであ るようにpH2で凍結乾燥した。 リフォールディングのための条件は、数mg/mlのタンパク質濃度で、Tris緩衝 液および6Mグアニジン-HClを用いてpH8.0であった。これらの溶液を水で希釈し 、2Mまたは3Mのグアニジン濃度を生じさせ、4℃で18時間放置した。緩衝液中 に溶解または吸収された空気は、これらの環境におけるタンパク質の酸化を確実 にした。 種々の精製構築物および共にリフォールディングされた構築物の対の種々の混 合物を、SDSポリアクリルアミドゲルにかけ、電気泳動により分離し、スライス し、以下に開示するようにマトリックス中に組り込ませ、そして骨形成活性につ いて試験した。 これらの研究は、各構築物(全長または短縮型)が真の骨形成活性を有するこ とを実証した。さらに、ヘテロダイマーを含む混合種もまた骨形成的に活性であ り、そしてヘテロダイマーを含み得る。試験した特定の組み合わせについては、 Oppermannら,米国特許第5,354,557号を参照のこと。最後に、活性領域のアナロ グの単一および混合種(例えば、米国特許第5,011,691号に開示されるCOP5およ びCOP7)もまた骨形成を誘導する(これは、組織学的検査により決定される)。 その同一性を確認するための種々の構築物のN末端配列決定の後、組換え推定 成熟形態タンパク質に対するポリクローナル抗血清を生成した。ヒトOP-1抗血清 は、天然期限ウシ原料のグリコシル化および非グリコシル化の両方のより高分子 量のサブユニットと反応した。組換え成熟ヒトBMP-2に対する抗血清は、天然起 源ウシ原料の、グリコシル化および非グリコシル化の両方のより低分子量のサブ ユニットと反応した。いくらかの交差反応性が存在したが、このことはBMP-2とO P-1との間の有意な相同性(約60%の同一性)および精製の間に生じた分解され たOP-1が、より低分子量サブユニットヘ混入する可能性の観点から予想された。 両方の抗血清は天然起源の30 kaダイマーbOPと反応する。 さらに、化学合成オリゴヌクレオチドの組み立てにより作製される合成骨形成 配列(上記を参照のこと)が、適切な原核生物宿主において発現され得る。例示 的なプラスミドおよびプロトコルについては、Oppermannら,米国特許第5,324,8 19号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと。pBR322に基づき、そ して合成trpプロモーター、オペレーター、および改変trp LEIリーダーを含む発 現ベクターを、EcoRIおよびPst1制限酵素部位において開裂し得、そしてFB-FB C OP遺伝子フラグメントをこれらの部位の間に挿入し得る。ここで、FBはスタフィ ロコッカスのプロテインAのフラグメントBである。発現される融合タンパク質は 、COP遺伝子のFBをコードするフラグメントへの結合から得られる。COPタンパク 質は、asp-pro-asn-glyの配列を有するヒンジ領域を介してリーダータンパク質 に 連結される。このヒンジは、希酸でのasp-pro部位における融合タンパク質の化 学的切断、またはヒドロキシルアミンでのasn-glyにおける切断を可能にする。 ヒンジにおける切断は、C0Pタンパク質を放出させる。 B.哺乳動物細胞発現 治療的使用のための哺乳動物タンパク質の組換え生産を、その構造が天然物質 の構造にほとんど類似しているタンパク質を生産するために、哺乳動物細胞培養 系において発現し得る。哺乳動物細胞における組換えタンパク質生産には、トラ ンスフェクトが容易であり、再配列された配列を有して外来DNAを安定に維持し 得、そして効率的な転写、翻訳、翻訳後修飾、およびタンパク質の分泌のために 必要な細胞成分を有する適切な細胞および細胞株の樹立を必要とする。さらに、 目的の遺伝子を有する適切なベクターが必要である。 哺乳動物細胞中へのトランスフェクションのためのDNAベクター設計は、目的 の遺伝子の発現を促進するための適切な配列(適切な転写開始、終結、エンハン サー配列を含む)、ならびにKozakコンセンサス配列のような翻訳効率を増強す る配列を含むべきである。好ましいDNAベクターは、マーカー遺伝子、および目 的の遺伝子のコピー数を増幅させるための手段も含む。 哺乳動物細胞発現系の開発における実質的な進歩はここ10年のうちになされ、 そして系の多くの局面が十分に特徴付けられている。哺乳動物細胞における外来 タンパク質の生産の技術分野の状態(有用な細胞、タンパク質発現促進配列、マ ーカー遺伝子、および遺伝子増幅方法を含む)についての詳細な概説は、Bendig ,Mary M.,Genetic Engineering,7,91-127頁(1988)に開示されている。 簡潔には、特定の哺乳動物細胞における外来遺伝予の発現のために有用な最も 良く特徴付けられた転写プロモーターは、SV40初期プロモーター、アデノウィル スプロモーター(AdMLP)、マウスのメタロチオネイン-Iプロモーター(mMT-I) 、ラウス肉腫ウィルス(RSV)長末端反復(LTR)、マウス乳ガンウィルス長末端 反復(MMTV-LTR)、およびヒトサイトメガロウィルス主要中初期プロモーター( hCMV)である。これら全てのプロモーターについてのDNA配列は、当該分野で公 知であり、そして市販されている。 哺乳動物細胞株における遺伝子増幅のより良く特徴付けられた方法の1つは、 dhfr-細胞株における選択可能なジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)遺伝子の使 用である。一般に、DHFR遺伝子は、目的の遺伝子を有するベクター上に提供され 、そして斬増濃度の細胞毒性薬物であるメトトレキセートの添加は、伴われる目 的の遺伝子のコピー数と共に、DHFR遺伝子のコピー数の増幅を導く。トランスフ ェクトされたチャイニーズハムスター卵巣細胞株(CHO細胞)における選択可能 な、増幅可能なマーカー遺伝子としてのDHFRは、当該分野で特に十分に特徴付け られている。その他の有用な増幅可能なマーカー遺伝子としては、アデノシンデ アミナーゼ(ADA)およびグルタミンシンターゼ(GS)遺伝子が挙げられる。 現在好ましい発現系において、遺伝子増幅はマーカー遺伝子発現調節配列(例 えば、エンハンサー、プロモーター、および転写または翻訳開始配列)を改変す ることによりさらに増強され、産生されるマーカータンパク質レベルを低下させ る。トランスフェクトされた細胞を低レベルのメトトレキセート(MTX)(例え ば、0.1 μM MTX)においてさえも増殖するように適応させるために、DHFR転写 のレベルを低下させることはDHFR遺伝子のコピー数(および伴われるOP-1遺伝子 )を増加させる効果を有する。好ましい発現ベクター(pH754およびpH752)は標 準的な組換えDNA技術を用いて操作されて、弱いDHFRプロモーターが作製されて いる。当業者に理解されるように、本明細書において開示され、そして好ましい ものとは異なるその他の有用な弱いプロモーターを、標準的なベクター構築方法 論を用いて構築し得る。さらに、その他の異なる調節配列もまた改変されて同じ 効果を達成し得る。 細胞/細胞株の選択もまた重要であり、そして実験者の必要に依存する。サル 腎臓細胞(COS)は、高レベルの一過性遺伝子発現を提供し、ベクター構築およ びクローン化遺伝子の発現を迅速に試験するための有用な手段を提供する。COS 細胞は、目的の遺伝子を有するシミアンウィルス40(SV40)ベクターでトランス フェクトされる。トランスフェクトされたCOS細胞は最終的には死滅し、従って 、これは所望のタンパク質産物の長期的生産を妨げる。しかし、一過性発現は、 安定な細胞株の開発のために必要とされる時間のかかるプロセスを必要としない 。 樹立細胞株の中で、CHO細胞が現在までに最も良く特徴付けされているもので あり得、そして組換え骨形成タンパク質の哺乳動物細胞発現のために現在好まし い細胞株である。CHO細胞は、広範な細胞型からタンパク質を発現させ得る。CHO 細胞の一般的な適用性、および無関係な細胞型における広範なヒトタンパク質に ついてのその好結果な生産は、全ての哺乳動物細胞の基礎をなす類似性を強調す る。従って、哺乳動物細胞発現系において生産される組換えタンパク質のグリコ シル化パターンは天然タンパク質とは同一でないかもしれないが、オリゴ糖側鎖 における相違は、発現されるタンパク質の生物学的活性にはしばしば必須ではな い。 本明細書中に開示する方法論は、ベクター構築および遺伝子発現の迅速な評価 のためのCOS細胞の使用、および長期タンパク質生産のための樹立細胞株の使用 を含む。開示する細胞株のうち、CHO細胞株からのOP-1の発現が、現在最も好ま しい。 いくつかの異なる哺乳動物細胞発現系が、組換えOP-1タンパク質を発現させる ために使用されており、これは本発明に従ってMPSFと協同で使用され得る。特に 、COS細胞は、COS細胞中にDNA配列をトランスフェクトするためにSV40ベクター を使用して、ベクター構築および遺伝子発現の迅速な評価のために使用される。 OP-1の長期的生産のためには、安定な細胞株が、CHO細胞(チャイニーズハムス ター卵巣細胞)およびBSC細胞の温度感受性株(サル腎臓細胞、BSC40-tsA58;Bi otechnology ,6,1192-96頁(1988))を使用して、開発されている。 以下の2つの異なるプロモーターが、hOP1(配列番号1)を転写するために最 も有用であることが見出された:CMVプロモーターおよびMMTVプロモーター(ラ ウス肉腫ウィルスLTR由来のエンハンサー配列によって増強される)。mMTプロモ ーター(マウスメタロチオネインプロモーター)およびSV40後期プロモーターも また試験されている。いくつかの選択マーカー遺伝子(すなわち、neo(ネオマ イシン)およびDHFR)もまた使用される。 DHFR遺伝子はまた、CHO細胞のための遺伝子増幅スキームの一部として使用さ れ得る。別の遺伝子増幅スキームは、SV40ベクターでトランスフェクトされたBS C40-tsA58細胞の温度感受性(ts)に依存する。33℃までの温度低下はts SV40T 抗原を安定化させ、これは組み込まれ、トランスフェクトされたベクターDNAの 切り出しおよび増幅へと導き、それによりこれもまた伴われる目的の遺伝子を増 幅する。 安定な細胞株をCHO細胞およびBSC40-tsA58細胞(本明細書中以下「BSC細胞」 という)について樹立した。本発明のOP-1タンパク質の哺乳動物細胞発現のため に選択される種々の細胞、細胞株、およびDNA配列は、当該分野において十分に 特徴付けられており、そして容易に入手可能である。その他のプロモーター、選 択マーおカー、遺伝子増幅方法および細胞もまた、本発明のOP-1タンパク質およ び他の骨形成タンパク質を発現させるために使用し得る。組換えタンパク質のト ランスフェクション、発現、および精製の特定の詳細は、当該分野において十分 に記載されており、そして当業者により理解される。哺乳動物細胞発現系におけ る外来遺伝子の組換え生産において使用される各工程の種々の技術的局面につい てのさらなる詳細は、当該分野における多数の教科書および実験マニュアルにお いて見出され得る。例えば、F.M.Ausubelら編,Current Protocols in Molecu lar Biology ,John Wiley & Sons,New York(1989)を参照のこと。 a)例証的な発現ベクター 哺乳動物細胞におけるOP-1発現のために設計した種々の例証的な発現ベクター の制限地図および供給源は記載されている(Oppermannら,米国特許第5,354,557 号(本明細書中に参考として援用される);図19(A〜F)および添付の本文を参 照のこと)。これらのベクター構築物の各々は、もともとヒトcDNAライブラリー (胎盤)から単離し、そしてその後pUCポリリンカー配列を使用して挿入部位に おいて従来のpUCベクター(pUC-18)中にクローン化した全長cDNA配列(「hOP1」 ;配列番号1)を用いる。 次いで発現ベクターまたは宿主細胞が発現タンパク質のプロセシングおよび分 泌を指向させるのに必要な配列を提供するという条件で、骨形成タンパク質の短 縮形態をコードするDNA配列もまたこれらのベクター中で使用し得ることは、当 業者に理解される。 各ベクターは、霊長類細胞(例、COSおよびBSC細胞)におけるプラスミド複製 を媒介するのに有用なSV40複製起点(ori)を用いる。さらに、初期SV40プロモー ターを、べクター上のマーカー遺伝子(例えば、neoおよびDHFR)の転写を駆 動するために用いる。 pH717発現ベクター(図19A)は、ネオマイシン(neo)遺伝子を選択マーカー として含む。このマーカー遺伝子は当該分野において十分に特徴付けられており 、そして市販されている。あるいは、他の選択マーカーを使用し得る。pH717にn eo遺伝子DNAフラグメントを提供するために使用した特定のベクターは、Clontec h,Inc.,Palo Alto,Calif.から入手され得る(pMAM-neo-blue)。このベクター をまた骨格としても使用し得る。pH717において、hOP1転写はRSV-LTR(ラウス肉 腫ウィルス長末端反復)およびMMTV-LTR(マウス乳ガンウィルス長末端反復)エ ンハンサー配列を伴うCMVプロモーターにより駆動される。これらの配列は当該 分野において公知であり、そして市販されている。例えば、CMVプロモーター配 列を含むベクター(例えば、pCDM8)は、Invitrogen Inc.,San Diego,Calif. から入手し得る。 発現ベクターpH731(図19B)はSV40後期プロモーターを利用して、hOP1の転写 を駆動する。上記のとおり、このプロモーターの配列および特徴もまた当該分野 において周知である。例えば、pH731はhOP1のSmal-BamHIフラグメントをpEUK-Cl (Clontech,Inc.,Palo Alto,Calif.)中に挿入することにより生成し得る。 pH752およびpH754発現ベクターは、選択マーカーおよび誘導性遺伝子増幅因子 の両方として、SV40初期プロモーターの制御下のDHFR遺伝子を含む。DHFRに対す るDNA配列は、当該分野において十分に特徴付けられており、そして市販されて いる。例えば、pH754は、neo遺伝子(BamHI消化)をpSV5-DHFR(ATCC#37148)( これは、SV40初期プロモーターの制御下のDHFR遺伝子を含む)由来のSphl-BamHI ,またはPvuII-BamHIフラグメントと置き換えることにより、pMAM-neo(Clontec h,Inc.,Palo Alto,Calif.)から生成し得る。BamHI部位を、標準的な技術を 用いて(例えば、リンカー挿入または部分特異的変異誘発により)SphIまたはPv uII部位において操作して、フラグメントのベクター骨格への挿入を可能にし得 る。hOPl DNAを、MMTV-LTR配列の下流のポリリンカー部位に挿入し、pH752(図1 9D)を得ることができる。次いで、CMVプロモーター配列をpH752中に挿入し(例 えば、pCDM8由来、Invitrogen,Inc.)pH754を得ることができる(図19C)。 SV40初期プロモーター(DHFRの発現を駆動する)を、産生されるDHFR mRNAの レベルを低下させるためにこれらのベクター中で修飾する。詳細には、エンハン サー配列、およびプロモーター配列の一部を欠失させ、DHFR遺伝子の上流のプロ モーター配列の約200塩基のみを残す。これらベクターでトランスフェクトした 宿主細胞を、0.1μMのMTX中で増殖するように適応させ、そして有意にOP-1生産 を増加させ得る(例えば、表8、Oppermannら,米国特許第5,354,557号を参照の こと)。 pW24ベクター(図19E)は、neoをDHFRのかわりにマーカー遺伝子として(pH71 7を参照のこと)使用する以外、p754と配列が本質的に同一である。同様に、pH7 83(図19F)は増幅可能マーカーDHFRを含むが、ここでOP-1はmMT(マウスメタロ チオネインプロモーター)の制御下にある。mMTプロモーターは当該分野におい て十分に特徴付けられており、そして市販されている。 試験した全てのベクターはOP-1を発現させるために用いられる種々の細胞中で 安定であり、そして一定の範囲のOP-1発現レベルを提供する。 b)例証的な哺乳動物細胞 組換えOP-1は3つの異なる細胞発現系で発現された:種々の発現べクター構築 物の機能性を迅速にスクリーニングするためのCOS細胞、安定な細胞株の樹立の ためのCHO細胞、およびOP-1タンパク質生産の代替手段としてのBSC40-tsA58細胞 。本明細書中に開示するCHO細胞発現系は、哺乳動物細胞における長期的組換えO P-1生産のための、現在公知の最長の形態であることが意図される。 (1)COS細胞 COS細胞(サル腎臓細胞)を、ベクター構築物の迅速なスクリーニングおよび 即時性の小規模なOP-1タンパク質生産のために使用する。COS細胞は、当該分野 において周知であり、そして市販されている。本明細書中に記載の特定の細胞株 はアメリカンタイプカルチャーコレクションを通して入手し得る(ATCC♯C0S-1, CRL-1650)。 これらの異なる発現ベクターからのOP-1発現レベル(ノーザンおよびウェスタ ンブロットアッセイによって分析する)を、Oppermannらと比較する(表7、Opp ermannらを参照のこと)。 トランスフェクトしたCOS細胞からのOP-1の大規模な調製物を、従来のローラ ーボトル技術を用いて生産し得る。簡潔には、14×106細胞を各ボトルに播種す るために使用する。24時間の増殖の後、細胞を106細胞当たり10μgのベクターDN A(例えば、pH717)で、DEAE-デキストラン法を用いてトランスフェクトする。 次いで、細胞を無血清培地中で120時間馴化させた後、培地をタンパク質分析の ために回収する。このプロトコルに従って、OP-1収量は、約2〜6ng/mlである 。 (2)BSC細胞 BSC40-tsA58細胞株(「BSC細胞」)はサル腎臓細胞の温度感受性(ts)株であ り(Biotechnology,6,1192-96頁(1988))、これはCOS細胞に関連するいくつ かの問題を克服する。これらのBSC細胞は、外来の潜在的に毒性の薬物の添加を 必要とすることなく、温度の降下を用いて、遺伝子配列を迅速に大規模に増幅し 得るという利点を有する。さらに、OP-1発現の誘導および剌激の後、細胞を新た な増殖培地に移し、39.5℃においてコンフルエンスまで増殖させ、そして温度を 33℃に降下させることにより2回目に誘導し得る。BSC細胞を、タンパク質生産 のために迅速に安定な細胞株を樹立するのに使用し得る。 トランスフェクトしたBSC細胞におけるOP-1発現は、10%のFCSを含有する培地 中で温度を33℃に下方に移行させ、そして馴化培地を96時間のインキュベーショ ン後に採集することにより誘導し得る。CHO細胞と比較して、匹敵する量のOP-1 のmRNAおよびタンパク質が得られる(例えば、100〜150ngOP-1/ml pH717トラン スフェクトBSCクローン由来馴化培地、Oppermannらを参照のこと)。 (3)CHO細胞 CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)を長期OP-1生産のために使用し 得、そしてこれはOP-1の哺乳動物細胞発現のために現在好ましい細胞株である。 CHO細胞株は外来遺伝子の小規模および大規模生産について十分に特徴付けられ ており、そして市販されている。以下の詳細な記載については、Oppermannら, 米国特許第5,354,557号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと: 高いhOP-1発現レベルを有する安定なトランスフェクトされた細胞株の樹立、高 発現サブクローンを得るためのトランスフェクトされた細胞のサブクローニング 、サブクローンDNAインサートのコピー数の特徴付け、ならびに、OP-1のmRNAお よ びタンパク質の発現レベルについてのサブクローンのスクリーニング。Opperman nらはまた、組換え生産した約90%の純度を得るためのOP-1迅速精製法の詳細な 記載、ならびに上記の細胞株において発現したOP-1の種々の組換え形態の物理的 特徴(分子量およびグリコシル化プロフィール)および骨形成活性を実証するさ らなるデータを提供する。 従って、活性な成熟OP-1配列(タンパク質の全長、短縮型、および変異で改変 した活性な形態を含む)が、他の異なる原核生物および真核生物細胞発現系から 、本質的に本明細書中に記載ような手順を用いて、発現され得ることが予期され る。生産されたタンパク質は変動するN末端を有し得、そして真核細胞から発現 されるタンパク質は変動するグリコシル化パターンを有し得る。最後に、生産さ れた組換え骨形成タンパク質におけるこれらの変動はタンパク質自体の特徴では なく宿主細胞発現系の特徴であることもまた理解される。 実施例3:外因性IGF-IのOP-1誘導性有糸分裂および胎児ラット頭蓋冠(FRC)細 胞の分化に対する相乗効果 A.分化:初代骨芽細胞培養物を胎児ラット頭蓋冠から公開された手順(M.A.Ar onowら,J .Cell Physiol.,143,213-221頁(1990);T.K.McCarthyら,J.Bone Miner .Res. ,3,401-8頁(1988))を用いて調製した。簡潔には、頭蓋冠の連 続的なコラーゲナーゼ消化により細胞を回収し、そして消化物III−V由来の細 胞をプールした。胎児ラット頭蓋冠(FRC)細胞を、10%ウシ胎児血清、ビタミ ンC(100μg/ml)、および抗生物質(100U/mlのペニシリン、および100mg/・lの ストレプトマイシン)を含有する完全培地(MEM、α;GIBC0/BRL Grand Island, NY)にプレートした。培養物を数日間37℃で95%空気/5%C02でインキュベート し、コンフルエンスに達しさせた。次いで、細胞を実験用に継代した。 FRC細胞を、約4日のうちにコンフルエンになるまで、10%ウシ胎児血清を含 む完全MEM培地中で、48ウェルプレート(C0STAR、Cambridge、MA)中に継代した 。 コンフルエントな細胞をハンクス平衡塩溶液(HBSS)でリンスし、そして適切 な溶媒ビヒクル(OP-1処理については50%のアセトニトリル/0.1%のトリフルオ ル酢酸、もしくはIGFI処理については0.1N酢酸)、または組換えヒトOP-1、また はIGFIを表示した濃度で含有する、無血清α-MEM培地(0.1%BSA、100U/mlペニ シリン、および100mg/mlストレプトマイシンを含む)で処理した。培養培地中の 溶媒ビヒクル濃度は決して0.1%を越えなかった。処理の最後に、細胞を溶解し 、そして総細胞アルカリ性ホスファターゼ活性を測定した(代表的には処理の4 8時間後)。 コンフルエントなFRC細胞(6〜8×106細胞/T-150フラスコ)をHBSSで1回リ ンスして、完全培地を除去し、次いで、無血清α-MEM培地(0.1%BSA、100U/ml ペニシリン、および100mg/mlのストレプトマイシンを含む)中で、OP-1の存在下 または非存在下で、変動する間隔でインキュベートした。OP-1を50%のアセトニ トリルおよび0.1%トリフルオル酢酸(TFA)中に溶解した。処理の最後に、T-15 0フラスコ中の細胞を氷冷PBS溶液でリンスし、無血清培地を除去し、そして引き 続くRNAの単離のために使用した。アルカリ性ホスファターゼ活性アッセイ 総細胞アルカリ性ホスファターゼ活性を市販のアッセイキット(Sigma,St.L ouis.MO)を用いて測定した。細胞溶解物を、48ウェルのプレートから培地を吸 引し、細胞を氷冷PBSでリンスし、そして0.05%Trlton X-100および60秒間の超 音波処理で細胞を溶解することにより調製した。溶解物中のアルカリ性ホスファ ターゼ活性を、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール緩衝液(pH 10.3)中で、 p-ニトロフェニルホスフェートを基質として37℃で測定した。反応を96ウェルの プレートにおいて1〜2時間行った。発色の後、反応を0.5N Na0Hを用いて停止 した。反応液の吸光度を、405nmにおいて、Hewlett Packard Genenchemの自動プ レートリーダーを使用して測定した。溶解物中の総タンパク質レベルをBradford (M.Bradford、Anal .Biochem.,72,248-54頁(1976))に従ってウシ血清ア ルブミンを標準品として使用して測定した。アルカリ性ホスファターゼ活性を、 総細胞タンパク質1ミクログラム当たりの遊離されるp-ニトロフェノールのnmo lとして表した。RNA 単離 全RNAを、冷却Utraspec(Biotecx Lab.,Houston,TX)を用いて製造者の勧め に従って単離した。RNAを沈殿によって回収し、そしてDEPC-H2O中に溶解した。 回収したRNA量を、A260の読み取りによって測定した。RNA調製物の完全性を1% アガロース上でのゲル電気泳動によって調べた。RNAをEtBr染色によって検出し た。インタクトな外観を示すRNA調製物のみを後の分析ために使用した。ノーザンブロット分析 全RNA(20μg)をホルムアルデヒドおよびホルムアミドを用いて65℃で15分間 変性し、そして2.2Mホルムアルデヒドを含む1%GTCアガロースゲル上で分析し た。GIBC0/BRL(Grand Island,NY)からのRNA標準(0.24〜9.5kb)をサイズマ ーカーとして使用した。分画されたRNAを、Turboblotデバイス(Schleicher & S chuell,Inc.,Keene,NH)を使用して「Nytran plus」メンブレン上に移した。 標準物質を含むレーンをブロットから切り出し、そしてメチレンブルーで染色し た。UVクロスリンカー(Stratagene,La Jolla,CA)を使用して、RNAをメンブ レンに共有結台させた。メンブレンを、オステオカルシンまたはI型コラーゲンD NAプローブを用いて42℃で一晩ハイブリダイズさせ、洗浄し、2×SSCにおいて 室温で2回、各々20分間洗浄し、2×SSC/1%SDS中で、60℃で各々1時間洗浄 し、そして最終的に0.1×SSCにおいて室温で2回、各々30分間洗浄した。Phosph orImageスクリーンに曝露し、上記のように分析した。種々のRNA調製物を用いた 4つのブロットを各プローブについて繰り返した。アデノシン3',5'-サイクリック−リン酸(cAMP)アッセイ cAMPレベルについてのアッセイを、Kittenら,Am .J.Physiol.,269,(Endoc rinol.Metab.32)、E918-E926(本明細書中に参考として援用される)に記載 さるように基本的に行った。コンフルエントなFRC細胞を、無血清のα-MEM中にI GF-1を含むまたは含まない種々の濃度のOP-1で処理した48-ウェルプレート中で 培養した。24時間後媒地を除去し、選択される試験成分を含む新鮮な媒地を添加 し、そして細胞をさらに24時間インキュベートした。媒地を除去し、細胞を、ハ ンクス液でリンスし、そして3-イソブチル-1-メチルキサンチン(1 mM)を含む 新鮮な無血清媒地中で15分間インキュベートした。細胞を0.01%酢酸(HAc)/0. 1%BSAまたは100nM PTHで10分間処理した。細胞溶解物中のcAMPのレベルを、BIO TRAK cAMP酵素−イムノアッセイ(Amersham,Arlington Heights,IL)を製造者 の勧めに従って使用して測定した。cAMPレベルを測定し、PTH未処理の培養物に 中のcAMPレベルに対する、PTHで処理された培養物中のcAMPレベルの比を計算し た。各実験条件下での剌激の度合いを、計算し、コントロールの比として表した (OP-1の非存在下におけるcAMPレベルを1として定義した)。統計学的解析 多重平均値を一元分散分析を用いて比較し、続いて、PSIPlot(Poly Software International,Salt Lake City,UT)におけるパーソナルコンピューターのた めのANOVAおよびT-検定プログラムを使用して、コントロールとの対応のある比 較のためのスチューデントt-検定を用いて比較した。 B.有糸分裂誘発:一次骨芽細胞培養物をラット胎児頭蓋冠から調製し、そし て上記のように継代培養した。48-ウェルプレート中で増殖させたコンフルエン トなFRC細胞を、無血清α-MEM培地中にIGF-1を含むまたは含まない様々な濃度の OP-1で18時間処理した。インキュベーション後、細胞を[3H]チミジン(5μCi/m l)と共にさらに6時間インキュベートした。細胞を1×PBSでリンスし、そして DNA中に取り込まれた[3H]チミジンの量を、Kittenら,Am .J.Physiol.,269,( Endocrinol.Metab.32)、E918-E926(本明細書中に参考として援用される)に 記載されるように測定した。 実施例4:形態形成タンパク質による組織誘導を剌激する第1のMPSFの同定 FRC細胞アルカリ性ホスファターゼ(AP)アッセイを、単一濃度(200ng/ml) の骨形成タンパク質OP-1を組み合わせて漸増濃度の推定MPSFを試験するために、 実施例3に記載されるように行った。 少なくとも4つの以下の実験群を試験した:OP-1でもまたはMPSFでも処理して いないコントロール細胞;漸増濃度のMPSF単独で処理したI群の細胞;200ng/ml のOP-1単独で処理したII群の細胞;および漸増濃度のMPSFの存在下で200ng/mlの OP-1で処理したIII群の細胞。 図5は、処理後48時間のFRC細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対するエ ストラジオール(0.05〜5.0nM;Sigma,St.Louis,MOから購入した)および200 ng/mlのOP-1の効果を示す。エストラジオール単独では、AP活性を刺激しないよ うであった。0.5nMエストラジオールおよび200ng/mlのOP-1の存在下においては 、AP活性のレベルは、コントロールよりほぼ11倍高く、そしてOP-1単独で処理し た細胞より約3倍高かった。 図6は、48時間後のFRC細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対する成長ホ ルモン(hGH;10−1000ng/ml;Sigma,St.Louis,MOから購入した)および200ng /mlのOP-1の効果を示す。200ng/mlのOP-1の存在下において試験したhGHの全ての 濃度が、OP-1単独(「0」)で観察されたAP活性を越えるAP活性の誘導を剌激し た。より高いhCGの濃度は、それより低濃度のhGHよりもより刺激性の効果を有す るようであった。 図7は、48時間後のFRC細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対するヒドロ コルチゾン(HC;0.05〜5nM;Sigma,St.Louis,MOから購入した)および200ng /mlのOP-1の効果を示す。HC単独では、FRC細胞においてAP活性を刺激しなかった 。0.5nM HCおよび200ng/mlのOP-1の存在下においては、AP活性のレベルは、コン トロール細胞におけるよりも約3倍高く、そしてOP-1単独で処理した細胞におけ るAP活性レベルよりも約2倍高かった。 図8は、48時間後のFRC細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対するインス リン(0.05〜5nM;Sigma,St.Louis,MOから購入した)および200ng/mlのOP-1 の効果を示す。インスリン単独では、FRC細胞においてAP活性を剌激しなかった 。0.05nMまたは0.5nMインスリン、および200ng/mlのOP-1の存在下では、AP活性 のレベルは、コントロール細胞におけるよりも約4倍高く、そしてOP-1単独で処 理した細胞におけるAP活性レベルよりも約2倍高かった。 図9は、48時間後のFRC細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対する副甲状 腺ホルモン(PTH;25〜200nM;Sigma,St.Louis,MOから購入した)および200ng /mlのOP-1の効果を示す。PTH単独では、FRC細胞においてAP活性を刺激しなかっ た。低濃度のPTH(25および100nM)および200ng/mlのOP-1は、AP活性のOP-1誘導 刺激に対して効果を有さないようである。200nM PTHおよび200ng/mlのOP-1の存 在下におけるAP活性のレベルは、コントロール細胞より約5倍高く、そしてOP-1 単独で処理した細胞のAP活性のレベルより約2倍高かった。 最後に、図10は、48時間後のFRC細胞のアルカリ性ホスファターゼ活性に対す るプロゲステロン(PG;0.05〜5nM;Sigma,St.Louis,MOから購入した)およ び200ng/mlのOP-1の効果を示す。PG単独(5nM)ではコントロール細胞より約3 倍AP活性を剌激するようである。200ng/mlのOP-1の存在下におけるPG(5nM)は 、コントロール細胞におけるよりもAP活性を約4倍高く増大させるようであり、 そしてOP-1単独で処理した細胞においてよりも約2倍高い。 実施例5:形態形成タンパク質/MPSFの組合せによる、組織誘導を剌激するさら なるMPSFの同定 一旦、効果的な形態形成タンパク質/MPSFの組合せを同定すれば、その形態形 成タンパク質/MPSFの組合せによって組織誘導の刺激をさらに増加する1つ以上 のさらなるMPSFを同定し得る。FRC細胞を、漸増濃度のPTH(25〜200nM)の存在 下または非存在下において200ng/mlのOP-1および25ng/mlのIGF-1の組合せを用い てインキュベートしたことを除いて、実施例3および4に記載された手順によっ て基本的に行われるアッセイを行った。PTHの存在(少なくとも約50nMの濃度で )は、OP-1/IGF-Iの組合せによって誘導されるAP活性を有意に増加させた。 実施例6:形態形成デバイスにおける使用のための骨由来のマトリックスの調製 脱塩された骨マトリックス(好ましくは、ウシ骨マトリックス)を実施例1に 記載されたように、以前に公表された手順(SampathおよびReddi,Proc .Natl.A cad.Sci.USA ,80,6591-95頁(1983))を用いて調製する。 脱塩された骨マトリックスを5倍容量の4Mのグアニジン-HCl、50mM Tris-HCl ,pH7.0を用いて4℃で16時間抽出する。懸濁液を濾過する。不溶性物質を回収し 、そしてマトリックスを作製するために使用する。物質は、天然においてほとん どコラーゲン性であり、かつ骨形成または軟骨形成活性を欠いている。 全ての骨マトリックスの主要な成分は、I型コラーゲンである。コラーゲンに 加えて、抽出され脱塩された骨は、その質量の5%を占め得る非コラーゲン性タ ンパク質を含む。異種マトリックスにおいて、これらの非コラーゲン性成分は、 強力な抗原としてそれら自身を提示し得、かつ免疫原性および/または阻害成分 を構成し得る。これらの成分はまた、骨分化の発生カスケードに干渉することに よって同種インプラントにおいて骨形成を阻害し得る。 コラーゲン線維修飾試薬を用いるマトリックス粒子の処理は、マトリックスか ら潜在的に非所望の成分を抽出し、そしてマトリックスの物質の表面構造を変化 させる。有用な試薬は、酸、有機溶媒、または加熱水溶性媒体を含む。様々な処 理を以下に示す。脱塩されたキアニジン(quanidin)抽出骨コラーゲン粒子に対 してこれらの線維修飾試薬が有する効果の詳細な物理的な分析は、米国特許第5, 171,574号において開示され、その開示は本明細書中に参考として援用される。 後述の手順の形式に従って、線維修飾試薬との接触後、処理されたマトリック スを、全ての抽出成分を除去するために洗浄する: 1.1g/200mlでTBS(Tris-緩衝化生理食塩水)中に懸濁し、そして4℃で2時 間撹拌するか;または6M尿素、50mM Tris-HCl、500mM NaCl,pH7.0(UTBS)も しくは水中で懸濁し、そして室温(RT)で30分間(pHを中和するに充分な時間) 撹拌する。 2.遠心分離し、そして洗浄工程を繰り返す;および 3.遠心分離し;上清を捨て;残渣を水で洗浄し;そして凍結乾燥する。酸処理 1.トリフルオロ酢酸 トリフルオロ酢酸は、タンパク質に対する公知の膨潤試薬である強力な非酸化 酸であり、そしてそれはコラーゲン線維を修飾する。 上記のように調製したウシ骨残渣をふるいにかけ、そして適切な大きさの粒子 を回収する。これらの粒子を、種々のパーセント(1.0%〜100%)のトリフルオ ロ酢酸および水(V/V)で、0℃または室温で一定に撹拌しながら1〜2時間抽 出する。処理したマトリックスを濾過し、凍結乾燥するか、または水/塩で洗浄 し、次いで凍結乾燥する。 2.フッ化水素 トリフルオロ酢酸のように、フッ化水素(HF)は、強力な酸および膨潤試薬で あり、そしてまた、粒子内の表面構造を変化し得る。フッ化水素はまた、公知の 脱グリコシル化試薬である。HFそれ自身が、グアニジン抽出後もなおマトリック スに結合した任意の糖タンパク質の抗原性炭水化物内容物を除去することによっ てこれらの物質の骨形成活性を増加するように機能し得る。 上記のように調製したウシ骨残渣をふるいにかけ、そして適切な大きさの粒子 を回収する。サンプルをP205を超える減圧下で乾燥させ、反応容器に移し、そし て-70℃でのサンプルに対する蒸留によって無水フッ化水素(10〜20ml/gのマト リックス)に曝す。容器を0℃まで加熱し、そして反応混合物をこの温度で2時 間撹拌する。減圧下でのフッ化水素のエバポレーション後、残渣を減圧下でK0H ペレットで完全に乾燥させて、残存している全て微量の酸を除去する。脱グリコ シル化の程度は、サンプルを適切に洗浄して非共有結合した炭水化物を除去した 後、フッ化水素での処理前および後に採取したマトリックスサンプルの炭水化物 分析から決定し得る。HF処理した物質由来のSDS抽出タンパク質は、ConAブロテ ィングによって決定される場合、炭水化物について陰性である。 脱グリコシル化骨マトリックスを、次にTBS(Tris緩衝化生理食塩水)またはU TBS中で2回洗浄し、水で洗浄し、次いで凍結乾燥する。 他の酸処理物が、HFおよびTFAに加えて意図される。TFAは、その揮発性のため に、これらの処理において現在好ましい酸性化試薬である。しかし、他の潜在的 に腐食性の少ない酸(例えば、酢酸またはギ酸)が使用され得ることが理解され る。溶媒処理 1.ジクロロメタン ジクロロメタン(DCM)は、タンパク質の一次構造に影響を与えることなく、 タンパク質を変性し得る有機溶媒である。この膨潤試薬は、自動ぺプチド合成に おける通常の試薬であり、そして成分を除去するための洗浄工程において使用さ れる。上記のように調製したウシ骨残渣をふるいにかけ、そして適切な大きさの 粒子を、100% DCM、または好ましくは99.9% DCM/0.1% TFA中でインキュベー トする。マトリックスを0℃または室温で1時間または2時間膨潤試薬と共にイ ンキュベートする。あるいは、マトリックスを、インキュベーションなしに短い 洗浄(各20分)で少なくとも3回その試薬で処理する。 2.アセトニトリル アセトニトリル(ACN)は、タンパク質の一次構造に影響を与えることなく、 タンパク質を変性し得る有機溶媒である。これは、高速液体クロマトグラフィー において使用される通常の試薬であり、そして疎水的相互作用を乱すことによっ てシリカベースカラムからタンパク質を溶出するために使用される。 上記のように調製した適切な大きさのウシ骨残渣粒子を、100% ACN(1.0g/30 ml)または好ましくは99.9% ACN/0.1% TFAで、室温で一定に撹拌しながら1〜 2時間処理する。次いで、処理したマトリックスを、水で洗浄するか、または尿 素緩衝液もしくは4M NaClで洗浄し、そして凍結乾燥する。あるいは、ACNまた はACN/TFA処理マトリックスを、洗浄なしに凍結乾燥し得る。 3.イソプロパノール イソプロパノールもまた、タンパク質の一次構造に影響を与えることなく、タ ンパク質を変性し得る有機溶媒である。これは、シリカHPLCカラムからタンパク 質を溶出するために使用される通常の試薬である。上記のように調製した適当な 大きさのウシ骨残渣粒子を、100%イソプロパノール(1.0g/30ml)、または好ま しくは0.1%TFAの存在下で、室温で一定に撹拌しながら1〜2時間処理する。次 いで、マトリックスを水で洗浄するか、または尿素緩衝液もしくは4M NaClで洗 浄し、その後凍結乾燥する。 4.クロロホルム クロロホルムもまた、単独または酸性化されたかのいずれかで上記の試薬のよ うに骨マトリックスの表面積を増加するために使用され得る。上記のような処理 は、移植前に物質には病原体を含まないことを確信するために効果的である。熱処理 現在最も好ましい試薬は、マトリックス粒子表面積および間隙率を増大させる 加熱した水溶性線維修飾媒体(例えば、水)である。現在最も好ましい水溶性媒 体は、約4.5未満のpH(例えば、加熱する前にコラーゲンを「膨潤する」ことを 補助し得る約pH2〜pH4の範囲内)を有する酸性水溶性媒体である。約3のpHを 有する酢酸(0.1%)が、現在最も好ましい。0.1M酢酸もまた、使用され得る。 種々の量の脱脂された、脱塩されたグアニジン抽出骨コラーゲンを、水被覆ガ ラスフラスコ内で、一定の撹拌下の水溶性媒体中(1gマトリックス/30ml水溶性 媒体)で加熱し、そして所定の温度で、予め決定された時間維持する。約0.5〜 2時間の曝露時間が受容可能であるが、好ましい処理時間は約1時間である。使 用される温度は、約37℃〜65℃の範囲内の温度で一定に維持される。現在好まし い加熱処理温度は、約45℃〜約60℃の範囲内である。 加熱処理後、マトリックスを濾過し、洗浄し、凍結乾燥し、そして移植のため に使用する。酸性水溶性媒体を使用する場合、マトリックスをまた、洗浄および 凍結乾燥前に好ましくは中和する。現在好ましい中和緩衝液は、200mMリン酸ナ トリウム緩衝液、pH7.0である。マトリックスを中和するために、マトリックス を、熱処理に続いて好ましくはまず冷却し、次いで酸性水溶性媒体(例えば、0. 1%酢酸)を除去し、そして中和緩衝液で置換し、そしてマトリックスを、約30 分間激しく撹拌する。次いで中和緩衝液を、除去し得、そしてマトリックスを洗 浄し、凍結乾燥する(以下を参照のこと)。 マトリックス物質の形態に対する加熱処理の効果は、Oppermannら,米国特許 第5,354,557号に記載されている。熱水溶性処理は、粒子表面の微小穴形成量を 増加し(例えば、約10倍)、ならびにマトリックス粒子の多孔性特性をも実質的 に増加する。マトリックス粒子の形態のこの変化は、実質的に粒子表面積を増大 する。孔および微小穴の大きさの注意深い測定は、マトリックス粒子の熱水溶性 媒体処理が1μm〜100μmの範囲内の粒子孔および微小穴直径を生じることを明 らかにする。 Oppermannらはまた、熱水処理マトリックスからの完全な溶媒抽出物が、OP-1 誘導性の新たな骨形成を用量依存性の様式で阻害することを示す。従って、この ような処理はまた、マトリックスとのその結合が、インビボにおいて新たな骨形 成を干渉し得る成分を除去し得る。 マトリックスをまた、混入している重金属を除去するために処理し得る(例え ば、マトリックスを金属イオンキレート剤に曝すことによる)。例えば、0.1% 酢酸を用いる熱処理に続いて、マトリックスを、ナトリウムEDTAを含む中和緩衝 液(例えば、200mM リン酸ナトリウム、5mM EDTA、pH7.0)で中和し得る。5mM EDTAの使用は、現在までに試験されたほとんどの汚染されたマトリックスに存在 する残留重金属に対して、キレート剤の約100倍過剰なモル濃度を提供する。中 和に続くマトリックスの洗浄は、EDTAのバルクを除去するようである。マトリッ クス粒子のEDTA処理は、試験した全ての金属(Sb、As、Be、Cd、Cr、Cu、Co、Pb 、Hg、Ni、Se、Ag、Zn、Tl)の残存している重金属の含有量を約1ppm未満に減 少させる。EDTA処理マトリックスを用いるバイオアッセイは、金属イオンキレー ト剤を用いる処理が、骨誘導活性を阻害しないことを示す。 コラーゲンマトリックス物質は、好ましくは、非付着性粒子を含む、水に不溶 で微細な粉末の形態をとる。それを、新たな骨成長または持続性放出が望まれる 容積に詰めることによって簡単に使用し得て、周辺組織によって局所に保持し得 る。あるいは、粉末を、例えば、ゼラチンまたはポリ乳酸コーティングで(それ らは、容易に体に吸収される)カプセル化し得る。粉末を、所定の直径の容積の 所定の大きさに形作り得、そして例えば、可溶性の、種-生体適合性コラーゲン を使用して粒子を相互に付着することによってその形態を保持し得る。物質をま た、シート状、桿状、ビーズ、または他の肉眼で見える形態に生成し得る。 同種マトリックスとして使用される脱塩されたラット骨マトリックスを、いく つかの脱水されたラット大腿骨幹およびラット脛骨幹から調製し得(Oppermann ら,米国特許第5,354,557号に記載され、それは本明細書中に参考として援用さ れる)、420μmのふるいを通過する骨粒子サイズを生成する。骨粒子を、4Mグ アニジン-HClを用いる解離性抽出に供する。このような処理は、軟骨内の骨分化 を誘導する骨マトリックスの固有の活性の完全な欠失を生じる。残っている不溶 性物質を、マトリックスを作るために使用する。物質は天然においてほとんどコ ラーゲン性であり、そして移植に際して、軟骨および骨形成を誘導しない。全て の新たな調製物を、使用前に金属含有量および骨形成活性について試験した。骨 マトリックスの生物学的活性の総欠失量は、活性な形態形成タンパク質分画また は実質的に純粋な形態形成タンパク質の調製を、生物学的に不活な不溶性コラー ゲン性マトリックスを用いて再構成する場合、回復する。エタノールトリフルオロ酢酸凍結乾燥 この手順において、形態形成タンパク質をエタノール−トリフルオロ酢酸溶液 (47.5% EtOH/0.01% TFA)中で可溶化し、そしてMPSFと共にキャリア物質に添加 する。サンプルをボルテックスし、次いで凍結乾燥する。現在、この方法が好ま しい。アセトニトリルトリフルオロ酢酸凍結乾燥 これは、アセトニトリル−トリフルオロ酢酸(ACN/TFA)溶液を使用して、次 いでMPSFおよびキャリア物質に添加される形態形成タンパク質を可溶化する上記 手順の改変である。サンプルを多数回激しくボルテックスし、次いで凍結乾燥す る。エタノール沈殿 マトリックスを、グアニジン-HClに溶解した形態形成タンパク質およびMPSFに 添加する。サンプルを、ボルテックスし、そして低温(例えば、4℃)でインキ ュベートする。次いで、サンプルをさらにボルテックスする。冷却無水エタノー ル(5容量)を混合物に添加し、次いでそれを撹拌し、好ましくは-20℃で30分 間インキュベートする。遠心分離(微量遠心管、高速)後、上清を廃棄する。再 構成したマトリックスを、水中の冷濃エタノール水(85%EtOH)で2回洗浄し、 次いで凍結乾燥する。尿素凍結乾燥 尿素緩衝液中で調製するこれらの形態形成タンパク質のために、タンパク質を MPSFおよびマトリックス物質を混合し、緩やかにボルテックスし、次いで凍結乾 燥する。凍結乾燥した物質を、移植のために「そのままで」使用し得る。緩衝化生理食塩水凍結乾燥 生理食塩水における形態形成タンパク質調製物をまた、MPSFおよびマトリック スと共にボルテックスし得、そして凍結乾燥し得、形態形成学的に活性な物質を 産生させる。 これらの手順をまた、他の活性な治療薬、ホルモン、および持続性放出目的の ためのマトリックスに対する種々の生体活性種を吸着するために使用し得る。 実施例7:骨誘導のためのラットモデルバイオアッセイ このアッセイは、エーテル麻酔下でレシピエントラットの皮下部位に、同種ま たは異種試験サンプルを移植することからなる。雄のLong-Evansラット、28〜32 日齢が用いられ得る。垂直方向の切開(1cm)を、無菌条件下で胸部領域上の皮 膚に作製し、そしてポケットを鈍解剖(blunt dissection)によって調製する。 約25mgの試験サンプルをポケットに深く移植し、そして切開を金属性の皮膚クリ ップで閉じる。移植の日を実験の1日目と称する。インプラントを12日目に取り 出す。異所性部位は、正所性部位の使用から生じる可能な多義性を伴うことなく 骨誘導の研究を考慮に入れる。 骨誘導活性を、12日目のインプラントのアルカリ性ホスファターゼの比活性お よびカルシウム含量によって生化学的に決定する。アルカリ性ホスファターゼの 比活性における増大は、骨形成の開始を示す。一方、カルシウム含量は、インプ ラントにおいて形成された骨の量に比例する。従って、骨形成は、ラット中の12 日目のインプラントのカルシウム含量を決定するすることによって計算され、そ して「骨形成単位」として表される。ここで1骨形成単位は、12日目のインプラ ントの最大半減骨形成活性に必要とされるタンパク質の量を表す。インタクトな 脱塩されたラット骨マトリックスによって示される骨誘導は、このアッセイにお ける比較目的に関する最大骨分化活性であると考えられる。軟骨性骨形成の間の細胞性事象 上首尾なインプラントは、以下を含むタンパク質誘導軟骨性骨発達の段階を通 して制御された進行を示す:(1)1日目における多核性白血球による一過性浸 潤;(2)2および3日目における間葉細胞の移動および増殖;(3)5および 6日目における軟骨細胞出現;(4)7日目における軟骨マトリックス形成;( 5)8日目における軟骨石灰化;(6)9および10日目における血管浸潤、骨芽 細胞の出現、および新骨の形成;(7)12〜18日目における破骨細胞の出現、骨 再造形および移植されたマトリックスの溶解;および(8)21日目における小骨 内の造血性骨髄分化。ラットにおけるこの時間経過は、添加するOP-1の量を増大 させることによって加速され得る。1つ以上のMPSFの量の増大もまた、この時 間経過を加速し得る。新骨の形状は、移植されたマトリックスの形状に一致する 。組織学的評価 組織学的切片化および染色は、インプラント中の骨形成の程度を決定するため に好ましい。インプラントをBouins Solution中に固定化し、パラフィンに包埋 し、そして6〜8μmの切片にカットする。トルイジンブルーまたはヘモトキシ リン/エオシンでの染色により、軟骨性骨の最終的な発達が明瞭に実証される。 12日目のインプラントは、通常、そのインプラントが新たに誘導された骨を含 むかどうかを決定するのに十分である。生物学的マーカー アルカリ性ホスファターゼ(AP)活性は、骨形成のマーカーとして用いられ得 る。この酵素活性は、インプラントの均質化の後に分光光度的に決定され得る。 活性はインビボで9〜10日でピークに達し、その後、緩徐に低下する。組織学に より骨発達を示さないインプラントは、これらのアッセイ条件下でほとんどまた は全くアルカリ性ホスファターゼ活性を有さない。このアッセイは、インプラン トをラットから取り出した後に迅速に骨形成の定量化および推定を得るために有 用である。あるいは、骨形成の量は、インプラントのカルシウム含量を測定する ことによって決定され得る。 軟骨性骨または他のタイプの組織形成と相関する遺伝子発現パターンはまた、 ノーザンブロット分析のような当業者に公知の手順を用いてmRNAレベルを定量す ることによってモニターされ得る。このような発達性遺伝子発現マーカーは、骨 形成タンパク質/MPSF処理の後に組織分化経路を通過する進行を決定するために 用いられ得る。これらのマーカーとしては、骨芽細胞関連マトリックスタンパク 質(例えば、プロコラーゲンα2(I)、プロコラーゲンα1(I)、プロコラーゲ ンα1(III)、オステオネクチン、オステオポンチン、ビグリカン、および骨再 形成に関するアルカリ性ホスファターゼ)が上げられ得る(例えば、Suvaら,J. Bone Miner .Res. ,8pp.379-88(1993);Benayahuら,J .Cell.Biochem.,56pp .62-73(1994)を参照のこと)。 実施例8:骨修復のためのネコモデルバイオアッセイ 大腿骨切断欠損を外科的に調製する。さらなる処置を伴うことなく、このシミ ュレート骨折欠損は、非癒合に一貫して進行する。作製された骨欠損に移植され た骨形成組成物およびデバイスの効果は、以下の研究プロトコルによって評価さ れる。 1cmおよび2cmの大腿骨欠損ネコの研究は以下のことを実証した。配置された 骨形成タンパク質とMPSFとを含有するマトリックスを含むデバイスが:(l)大 型動物における重量関連性骨欠損を修復する;(2)移植のすぐ後(2週間以内 )に骨形成を一貫して誘導する;(3)容量対容量原理で、正常な骨と等しい強 度を有して軟骨性骨形成によって骨を誘導する。さらに、全ての動物は研究の間 健康を維持し、そして移植されたデバイスに対する臨床的または組織学的な実験 室反応の証拠を全く示さない。この骨欠損モデルにおいて、コントロール骨移植 部位ではほとんどまたは全く治癒は起こらない。これらの結果は、大きな非癒合 骨欠損に対する本発明の骨形成組成物およびデバイスの上首尾な使用の証拠を提 供する。 簡潔には、手順は以下のとおりである:各々10 lbs.未満の体重の16匹の成体 ネコに、側方外科アプローチによって右大腿骨に1cmの骨欠損の一側性調製を受 けさせる。他の実験では、2cmの骨欠損が作製され得る。その大腿骨を8ホール プレートの側方配置によって直ちに内部に固定し、欠損の正確な寸法を保存する 。3つの異なるタイプの材料が、外科的に作製されたネコ大腿骨欠損に移植され 得る:I群は、4Mグアニジン-HCl-処理(不活化)ネコ脱塩マトリックスパウダ ー(GuHCl-DBM)(360mg)のインプラントでの同一のプレート固定を受けるネガテ ィブコントロール群である;II群は、生物学的に活性な脱塩された骨マトリック スパウダー(DBM)(360mg)を移植されたポジティブコントロール群である;そ してIII群およびIV群はI〜II群と同一の手順を受け、各々のGuHCl-DBMキャリア サンプルに形態形成タンパク質単独(III群)および形態形成タンパク質+MPSF( IV群)の添加を有する。 全ての動物を手術後それらのケージ内で自由に歩き回らせる。全てのネコに骨 の標識のためにテトラサイクリンを注射(25mg/kg皮下(SQ)、週ごとに4週間 )する。4匹のIII群および4匹のIV群以外の全ての動物を大腿骨切断の4カ 月後に屠殺する。 大腿骨および骨切断部位の真の前方-後方図を一貫して作製するように設計さ れたクッションをあてたX線ジグ(cushioned X-ray jig)に配置された軽度に麻 酔した動物の規格化X線を採集することにより、インビボ放射線形態計測研究を 手術後4、8、12および16週に直ちに実行する。全てのX線を正確に同一の様式 で、そして各動物において正確に同一の位置で採集する。骨修復を、ランダムポ イント分析の手段によって脱塩化の関数として計算する。切除された骨の最終的 な検体X線撮影研究を、屠殺の後に2つの平面で採集する。 16週目に、結合されているIII群およびIV群の大腿骨のパーセンテージと、I〜 IV群における平均パーセント骨欠損再生とを比較する。I群のGuHCl-DMBネガティ ブ-コントロールインプラントは、一般に、4週目では骨成長を示さず、8およ び12週目では10%未満、そして16週目では約16%(+/-10%)の骨成長を示すは ずである。II群のDMBポジティブ-コントロールインプラントは、一般に、4週目 では約15〜20%、8週目では35%、12週目では50%(+/-10%)、そして16週目 までに70%(+/-12%)の修復を示すはずである。 切除試験および正常な大腿骨を、骨密度測定によって直ちに研究してもよいし 、または生理食塩水に浸されたタオルの2つの層に覆い、封着したプラスチック バッグ内に配置し、そしてさらなる研究まで−20℃で保存してもよい。骨修復強 度、不全に対する負荷(load-to-failure)、不全に対する作用(work-to-failure) を、骨強度、剛性、吸収されるエネルギーおよび不全に対する変形(deformation tofailure)を定量するためにInstron試験機械に取り付けられた特別に設計され たスチール4点屈曲ジグ上で不全に負荷をかけることによって試験する。試験大 腿骨および正常大腿骨の研究は、ポンドで骨強度(負荷)を、そしてジュールで 不全に対する作用をもたらす。正常大腿骨は、96(+/-12)ポンドの強度を示す 。骨形成デバイスを移植された大腿骨強度は、骨折の部位で表面面積について修 正されるべきである(骨欠損修復の「砂時計」形状に起因する)。この修正によ り、結果は正常な骨強度と密接に関連するはずである。 生体機構試験に続いて、骨を欠損部位で2つの縦の切片に直ちにスライスし、 秤量し、そして容積を測定する。半分を蛍光染色取り込み評価を伴う標準的な石 灰化骨組織形態計測のために固定化し、そして半分を脱石灰化ヘモトキシリン/ エオシン染色組織学調製のために固定化する。 骨修復部位から選択した骨試料を、Spexフリーザーミルによって冷0.l5M NaCl ,3mM NaHCO3、pH9.0中でホモジナイズする。次いで、上清のアルカリ性ホスファ ターゼ活性および沈降物の酸可溶性画分の総カルシウム含量を測定する。 実施例9:骨修復に関するウサギモデルバイオアッセイ このアッセイは、Oppermannら,米国特許第5,354,557号に詳細に記載されてい る;Cookら,J.of Bone and Joint Surgery,76-A,827-38頁(1994)も参照の こと、これらは本明細書中に参考として援用される)。1.5cmの尺骨非癒合欠損 をX線により実証された骨端閉鎖を有する成熟した(10 lbs未満)ニュージーラ ンド白ウサギ中に作製する。この実験は、以下の群当たり少なくとも8匹のウサ ギへのデバイスの移植を含む:I群は、4Mグアニジン-HCl-処理(不活化)脱塩 骨マトリックスパウダー(GuHCl-DBM)のネガティブコントロールインプラント ;II群は、生物学的に活性な脱塩骨マトリックスパウダー(DBM)を有するポジ ティブコントロールインプラント;III群は、形態形成タンパク質単独を有する インプラント;IV群は、形態形成タンパク質/MPSF組み合わせを有するインプラ ント、およびV群はインプラントを受容しないコントロール。尺骨欠損を各グル ープのウサギにおける8週間の研究の全課程について追跡する。 別の実験において、l.5cm尺骨欠損の髄腔をMPSFの存在下または非存在下でウ サギ骨パウダー中の活性化骨形成タンパク質で充填する。その骨を介在様式で同 種移植する。ネガティブコントロール尺骨は8週間では治癒せず、そして古典的 な「アイボリー」出現を示す。はっきりと対照的に、骨形成タンパク質/MPSF処 理インプラントは4週間でX線撮影的には「消滅」し、6〜8週間までに再塩化 の開始を伴う。これらの同種移植片は、8週間までに穏やかな増殖性の骨形成を 伴って各末端で治癒する。この型のデバイスは、同種移植片の修復を促進するよ うに作用する。 MPSFの存在下で骨形成タンパク質で処理されたインプラントは、促進された修 復を示し得るか、または低濃度の骨形成タンパク質を用いて同じ速度で機能し得 る。上述のように、ウサギモデルはまた、特定の骨形成タンパク質/MPSF組み合 わせが局所骨および軟骨形成を誘導し得る効率を試験するため、およびその条件 を最適化するために用いられ得る。 実施例10:骨修復に関するイヌ尺骨欠損バイオアッセイ このアッセイは、本質的にCookら,Clinical 0rthopaedics and Related Rese arch 、301,302-112頁(1994)(これは本明細書中に参考として援用される)に 記載のように実施される。簡単には、尺骨分節状欠損モデルを35〜45kg成体雄イ ヌにおける骨治癒を評価するために使用する。500mgの非溶性ウシ骨コラーゲン を含む実験複合体(composite)を、0、625、1200または2500μgのOP-1(好まし くはCH0細胞で発現された組換えOP-1;実施例2B)のいずれかを用いて、漸増濃度 の1つ以上の推定上のMPSFの非存在下または存在下で再構成する。任意の骨形成 タンパク質が、本アッセイにおいて0P-1の代わりに用いられ得る。欠損部位での 移植を、1つのキャリアコントロールおよび試験すべきOP-1とOP-1/MPSFとの組 み合わせの実験系列を用いて実施する。機械的試験を、移植後12週間目に複合体 を受容した動物の尺骨おいて実施する。前肢のX線写真を、それらの動物が手術 後12または16週目のいずれかに屠殺されるまで週おきに採集する。組織学的切片 を欠損部位および近隣の正常骨から分析する。 1つ以上のMPSFの存在は、イヌにおける骨修復の速度を増大させ得る。1つ以 上のMPSFの存在はまた、類似または同一の結果を達成するための複合体当たりの 減少した濃度の骨形成タンパク質の使用を可能にし得る。 実施例11:骨修復に関するサル尺骨および頚骨欠損バイオアッセイ アフリカミドリザルにおけるこの骨治癒アッセイを、本質的にCookら,J .Bon e and Joint Surgery ,77A,734-50頁(1995)(これは本明細書中に参考として 援用される)に記載されるように実施する。簡単には、2.0cmの骨膜欠損を、尺 骨軸の中央に作製し、そして漸増濃度の1つ以上の推定のMPSFの非存在下または 存在下で1000μgのOP-1(好ましくはCH0細胞で発現された組換えOP-1;実施例2B )を含有する種々のマトリックスを含むインプラントで充填する。漸増濃度の 1つ以上の推定上のMPSFの非存在下または存在下で0、250、500または100ある いは2000μgのOP-1のいずれかを用いて再構成された種々のマトリックスを含む 実験複合体を用いて、頚骨の骨幹に作製した2.0cmの骨膜欠損を充填した。任意 の骨形成タンパク質が、このアッセイにおいてOP-1の代わりに使用され得る。欠 損部位での移植を、1つのキャリアコントロールおよび試験すべきOP-1とOP-1/M PSFとの組み合わせの実験系列を用いて実施する。機械的試験を、複合体を受容 した動物の尺骨および頚骨において実施する。X線写真および組織学的切片を、C ookらに記載されるように欠損部位および近隣の正常骨から分析する。 1つ以上のMPSFの存在は、サルにおける骨修復の速度を増大させ得る。1つ以 上のMPSFの存在はまた、類似または同一の結果を達成するための複合体当たりの 減少した濃度の骨形成タンパク質の使用を可能に得る。 実施例12:腱/靭帯様組織形成に関するラットモデルバイオアッセイ エタノール沈殿工程を、形態形成タンパク質/MPSF組成物が溶液である場合に は水に対する透析工程と、またはそれが懸濁物である場台には水に対するダイア フィルトレーション工程と置き換え、続いて0.1%トリフルオロ酢酸に平衡化す るようにSampath Reddiラット異所性インプラントアッセイを改変する。得られ る溶液を20mgのラットマトリックスと混合し、混合物を凍結させ、凍結乾燥させ 、そして#5ゼラチンカプセル(または他の機能的に等価なデバイス)に封入す る。次いで、これらのデバイスをラット(21〜49日齢の雄Long EvansラットがCe lesteらにおいて用いられた)の腹部の胸椎領域に皮下移植する。 皮下インプラントを10日後に取り出し、各々の切片を組織学的分析に関する公 知の手順を用いて処理する(例えば、HamおよびCormak,Histology 367-69頁(J .B.Lippincott Co.1979) (この開示は参考として本明細書中に援用される )を参照のこと)。グリコルメタクリレート切片(1μm)をVon Kossaおよび酸 フスチン(fuschin)で染色して可視化し、そして各インプラント中で誘導された 胚性腱/靭帯様組織の量を定量する。ポジティブ(例えば、BMP-12を含有する) およびネガテイブ(例えば、疑似デバイス)インプラントコントロール群を、形 態形成タンパク質単独、またはMPSFと組み合わせた形態形成タンパク質のいずれ かを 含む実験インプラントと比較する。胚性鍵/靭帯様組織(同一平面で方向付けら れた緊密に充填された線維芽細胞の束によって特徴づけられる)が、10日後にポ ジティブコントロールインプラントにおいて観察され得る。 実施例13:神経再生および修復に関するラットモデルバイオアッセイ 、コラーゲンスポンジ(Vitaphore Wound Healing,Inc.)を用いたが、任意の 他の所望のキャリア(例えば、本明細書中に記載されているような)が、適応性 ついて試験され得る。コラーゲンキャリアを、洗浄、凍結乾燥、滅菌および脱気 することにより調製し、次いで例えば、形態形成タンパク質なしで(ネガティブ コントロール群)、形態形成タンパク質のみを用いて(I群)、または形態形成 タンパク質/MPSFの特定の組み合わせを用いて(II群)のいずれかで充填する。 実験設計における変形は、当業者が種々の条件下での種々の異なる形態形成タン パク質/MPSF組み合わせを試験することを可能にする。 全ての操作を無菌条件下で実施する。充填したマトリックスを約1.6×20mm長 の滅菌した穴をあけたシラスチック(vented silastic)または生分解性管(ステ ント)(外科手術の前に過度の管を除去するために調整し得る)の内部に配置す る。マトリックスを含有する穴をあけたシラスチックまたは生分解性ステントを 顕微鏡的に適用し、そして重篤な神経末端に吻合する。これらは、各末端で約1 mmステント内に挿入され、15Mmの「神経欠損」ギャップを残す。ラットを、移植 後に、数週間の時間経過にわたって機能の電気的回復について試験する。複合筋 作用電位(CMAP)は、機能の回復の程度を評価するための再現性のある経皮的測 定を提供する。CMAPの振幅(amplitude)および潜伏(latency)は、神経再支配され た軸索/運動終板の数に比例し、従って神経の再生の有用な指標として働く。 動物を、移植後の種々の時間で組織病理学的調査のために屠殺し得る。皮下組 織内に移植されたコントロールステントは、組織化学的コントロールとして働く 。 実施例14:委託されたヒト骨肉腫細胞のOP-1-誘導有糸分裂誘発における外来IGF- Iの相乗効果 研究のために選択された2つのヒト細胞株は、ヒト骨肉腫TE85(ATCC CRL 154 3)およびSa0S-2(ATCC HTB 85)細胞であった。細胞を、コンフルエントになる まで37℃にて10%ウシ胎児血清を有するα-MEM中で培養した。次いで細胞を、無 血清培地中で増殖させ、そして変化する濃度のIGF-Iの非存在下または存在下で 、OP-1(200または500ng/ml)で24時間処理した。コントロール細胞を溶媒ビヒ クルのみで処理した。これらの細胞による[3H]チミジン取り込みを24時間後に決 定した。培地をさらなる24時間の間対応するタンパク質因子を含有する新鮮な培 地と交換した。これらの培養物中のアルカリ性ホスファターゼ活性のレベルを実 施例3に記載のように分光光度的アッセイを用いて決定した。 実施例15:胎仔ラット頭蓋冠(FRC)細胞のOP-1誘導分化における外来短縮型IGF- Iの相乗効果 1つ以上のIGF結合タンパク質(IGFBP)との相互作用を変化させる特徴を有す る改変形態のIGF-Iは、天然の供給源から精製され得るか、あるいは合成的また は当業者に周知である組換えDNA技術の方法を用いて調整され得る。例えば、G.L .Francisら,「インスリン様増殖因子(IGF)-Iの新規な組換え融合タンパク質ア ナログは、増強した生物学的活性のためのIGF結合タンパク質およびレセプター 結合の相対的重要性を示す」 J .Mol.Endocrlnol.,8,213-223頁(1992)を 参照のこと。これは本明細書中に参考として援用される。 FRC細胞を、コンフルエントになるまで10%ウシ胎児血清の存在下でα-MEM中 で培養した。細胞を、IGF-Iまたはdes(1〜3)IGF-Iのいずれかの非存在下あ るいは存在下でOP-1(200ng/ml)を用いて無血清培地中で処理した。コントロー ルを溶媒ビヒクルのみで処理した。処理は24時間であり、そしてさらなる24時間 の間新鮮な培地に交換した。これらの培養物中のアルカリ性ホスファターゼ活性 のレベルを実施例3に記載のように決定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/57 A61K 31/57 31/573 601 31/59 31/59 38/27 A61L 27/00 G 38/28 A61K 37/26 A61L 27/00 37/36 // C12N 5/10 C12N 15/00 ZNAA 15/09 ZNA 5/00 B 【要約の続き】 処置するための方法もまた、提供される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.哺乳動物における組織形成を誘導するための組成物であって、以下を含み: a)該哺乳動物において始原細胞に接近し得る場合に組織形成を誘導し得る、 形態形成タンパク質; b)該始原細胞からの組織形成を誘導する該形態形成タンパク質の能力を刺す 激し得る、形態形成タンパク質刺激因子;および c)薬学的に受容可能なキャリア; ここで、該形態形成タンパク質刺激因子は、ホルモン、サイトカイン、ペプチ ド、および増殖因子からなる群から選択され、そして以下の仮定; 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMPホモダイマー、TGF-β、またはアクチビンである場合、該MPSF はエストロゲンまたはカルシトニンでなくてもよく; 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMPホモダイマーまたはTGF-βである場合、該MPSFはFGF、IGF-IIPD GF、またはビタミンDでなくてもよく;そして 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMP-2またはBMP-3のホモダイマーである場合、該MPSFは副甲状腺ホ ルモンでなくてもよい; が成立する、組成物。 2.前記形態形成タンパク質が、ダイマー種を産生するためにジスルフィド結合 した1対のサブユニットを含み、かつ少なくとも該サブユニットの1つが、BMP タンパク質ファミリーに属するポリペプチドを含む、請求項1に記載の組成物。 3.前記形態形成タンパク質が骨形成タンパク質である、請求項1に記載の組成 物。 4.前記骨形成タンパク質が、軟骨性骨または膜内骨を形成するように始原細胞 を誘導し得る、請求項3に記載の組成物。 5.前記形態形成タンパク質が、軟骨、腱/靭帯様組織または神経様組織を形成 するように始原細胞を誘導し得る、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 6.前記形態形成タンパク質が、BMP-2、BMP-4、BMP-5、BMP-6、BMP-7(OP-1)、B MP-8、BMP-9、BMP-10.BMP-11,BMP-12、およびBMP-13、COP-5、COP-7からなる 群から選択されるポリペプチドを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物 。 7.前記形態形成タンパク質が、OP-1、BMP-2、BMP-4、およびBMP-6からなる群か ら選択されるポリペプチドを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 8.前記形態形成タンパク質が、OP-1、BMP-5、およびBMP-6からなる群から選択 されるポリペプチドを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 9.前記形態形成タンパク質がOP-1を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組 成物。 10.前記ダイマーが、少なくとも1つのBMP-2またはOP-1(BMP-7)サブユニッ トを含むホモダイマーまたはヘテロダイマーである、請求項2に記載の組成物。 11.前記形態形成タンパク質が、宿主細胞中の組換えDNA分子の発現により産 生される、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 12.前記形態形成タンパク質刺激因子が、インスリン様増殖因子I(IGF-I)、 エストラジオール、線維芽細胞増殖因子(FGF)、成長ホルモン(GH)、成長お よび分化因子(GDF)、ヒドロコルチゾン(HC)、インスリン、プロゲステロン 、副甲状腺ホルモン(PTH)、ビタミンD、レチノイン酸、およびIL-6からなる群 から選択される少なくとも1つの化合物を含む、請求項1〜3のいずれかに記載 の 組成物。 13.前記形態形成タンパク質刺激因子が、哺乳動物においてIGF-I生物活性を 増加させる因子を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 14.前記哺乳動物においてIGF-I生物活性を増加させる因子が、IGF-Iの改変さ れた形態である、請求項13に記載の組成物。 15.前記IGF-Iの改変された形態が、通常のIGF-Iに比べて哺乳動物においてIG FBPに対する減少した親和性を有する短縮型IGF-I分子である、請求項14に記載 の組成物。 16.前記IGF-Iの改変された形態がdes(1-3)IGF-Iである、請求項15に記載 の組成物。 17.前記形態形成タンパク質刺激因子が、哺乳動物において組織形成を誘導す る前記形態形成タンパク質の能力を相乗的に刺激し得る量で存在する、請求項1 〜3のいずれかに記載の組成物。 18.前記形態形成タンパク質が、少なくとも約1ng/mlの濃度で存在し、かつ 前記形態形成タンパク質刺激因予が、少なくとも約0.01ng/mlの濃度で存在する 、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 19.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、IGF-Iまたはdes(1-3)IGF-Iを約0. 1ng/ml〜約50ng/mlの濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 20.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、エストラジオールを約0.05nM〜約10 00 nMの濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 21.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、成長ホルモンを約5ng/ml〜約1000n g/mlの濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 22.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、ヒドロコルチゾンを約0.05nM〜約5. 0nMの濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 23.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、インスリンを約0.01nM〜約1000nMの 濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 24.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、副甲状腺ホルモンを約10nM〜約1000 nMの濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 25.前記形態形成タンパク質が、OP-1を約1ng/ml〜約500ng/mlの濃度で含み 、かつ前記形態形成タンパク質刺激因子が、プロゲステロンを約0.05nM〜約1000 nMの濃度で含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 26.組織形成を誘導するのに有用な薬剤の製造のための、請求項1〜25のい ずれかに記載の組成物の、使用。 27.哺乳動物における組織変性状態を処置するための、請求項1〜25のいず れかに記載の組成物の、使用。 28.哺乳動物における移植のための形態形成デバイスであって、該デバイスが 以下を含み: a)移植可能な生体適合性キャリア; b)該キャリア中に配置された形態形成タンパク質、該形態形成タンパク質は 始原細胞に接近し得る場合に組織形成を誘導し得る;および c)該キャリア中に配置された形態形成タンパク質刺激因子、該刺激因子は該 始原細胞から組織形成を誘導する該形態形成タンパク質の能力を刺激し得る; ここで該形態形成タンパク質刺激因子は、ホルモン、サイトカイン、ペプチド 、および増殖因子からなる群から選択され、そして以下の仮定; 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMPホモダイマー、TGB-β、またはアクチビンである場合、該MPSF はエストロゲンまたはカルシトニンでなくてもよく; 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMPホモダイマーまたはTGB-βである場合、該MPSFはFGF、IGF-II、 PDGF、またはビタミンDでなくてもよく;そして 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMP-2またはBMP-3のホモダイマーである場合、該MPSFは副甲状腺ホ ルモンでなくてもよい; が成立する、形態形成デバイス。 29.前記形態形成タンパク質が、ダイマー種を産生するためにジスルフィド結 合した1対のサブユニットを含み、かつ少なくとも該サブユニットの1つが、BM Pタンパク質ファミリーに属するポリペプチドを含む、請求項28に記載の形態 形成デバイス。 30.前記形態形成タンパク質が骨形成タンパク質である、請求項29に記載の 形態形成デバイス。 31.前記キャリアが生体適合性マトリックスをさらに含む、請求項28〜30 のいずれかに記載のデバイス。 32.前記マトリックスが、脱塩され、タンパク質抽出された粒子状の同種骨を 含む、請求項31に記載のデバイス。 33.前記マトリックスが、非コラーゲン性タンパク質中で実質的に枯渇した、 脱塩され、脱脂されたI型不溶性骨コラーゲン粒子を含む、請求項31に記載の デバイス。 34.前記骨形成タンパク質が、軟骨性骨または膜内骨を形成するように始原細 胞を誘導し得る、請求項30に記載のデバイス。 35.前記形態形成タンパク質が、軟骨、腱/靭帯様組織または神経様組織を形 成するように始原細胞を誘導し得る、請求項28〜30のいずれかに記載のデバ イス。 36.前記形態形成タンパク質が、BMP-2、BMP-4、BMP-5、BMP-6、BMP-7(OP-1 )、BMP-8、BMP-9、BMP-10、BMP-11、BMP-12、およびBMP-13、COP-5、およびCOP -7からなる群から選択されるポリペプチドを含む、請求項28〜30のいずれか に記載のデバイス。 37.前記形態形成タンパク質が、OP-1、BMP-2、BMP-4、およびBMP-6からなる 群から選択されるポリペプチドを含む、請求項28〜30のいずれかに記載のデ バイス。 38.前記形態形成タンパク質が、OP-1、BMP-5、およびBMP-6からなる群から選 択されるポリペプチドを含む、請求項28〜30のいずれかに記載のデバイス。 39.前記形態形成タンパク質がOP-1を含む、請求項28〜30のいずれかに記 載のデバイス。 40.前記ダイマーが、少なくとも1つのBMP-2またはOP-1サブユニットを含む ホモダイマーまたはヘテロダイマーである、請求項29に記載のデバイス。 41.前記形態形成タンパク質が、宿主細胞中の組換えDNA分子の発現により産 生される、請求項28〜30のいずれかに記載のデバイス。 42.前記形態形成タンパク質が、COP-5またはCOP-7のアミノ配列に十分重複す るアミノ酸配列を含んでいる少なくとも1つのサブユニットを含み、それによっ て前記種が、キャリア中に配置されかつ哺乳動物中に移植された場合に該哺乳動 物における組織形成を誘導し得る、請求項41に記載のデバイス。 43.前記形態形成タンパク質刺激因子が、インスリン様増殖因子I(IGF-I)、 エストラジオール、線維芽細胞増殖因子(FGF)、成長ホルモン(GH)、成長お よび分化因子(GDF)、ヒドロコルチゾン(HC)、インスリン、プロゲステロン 、副甲状腺ホルモン(PTH)、ビタミンD、レチノイン酸、およびIL-6からなる群 から選択される少なくとも1つの化合物を含む、請求項28〜30のいずれかに 記載のデバイス。 44.前記形態形成タンパク質が、少なくとも約1ng/mlの濃度で存在し、かつ 前記形態形成タンパク質刺激因子が、少なくとも約0.01ng/mlの濃度で存在する 、請求項28〜30のいずれかに記載のデバイス。 45.請求項13〜17または19〜25のいずれかに記載の組成物を含む、請 求項28〜30のいずれかに記載のデバイス。 46.選択された位置において組織形成を誘導するための、請求項28〜45の いずれかに記載の形態形成デバイスの、使用。 47.前記位置が下顎骨である、請求項46に記載の使用。 48.前記位置が、骨折、偽関節骨折、融合、および骨の空隙からなる群から選 択される骨欠損である、請求項46に記載の使用。 49.前記位置が、軟骨および軟組織の修復における使用のための関節である、 請求項46に記載の使用。 50.前記位置が、神経の再生および修復における使用のための神経系付随組織 である、請求項46に記載の使用。 51.哺乳動物における同種移植片の修復および取り込みを加速するための、請 求項31〜33のいずれかに記載のマトリックス含有デバイスの、使用。 52.前記デバイスのマトリックスが同種の骨を含む、請求項31または33に 記載のマトリックス含有デバイスの、使用。 53.哺乳動物における整形外科的欠損、損傷、または奇形(anamoly)の修復の ための移植可能な補綴デバイスであって、以下を含み: a)該哺乳動物における標的組織に隣接して移植可能な表面領域を有する、補 綴インプラント;および b)該表面への増大した組織増殖を促進するのに十分な量で、該表面領域上に 配置された形態形成タンパク質および形態形成タンパク質刺激因子を含む、組成 物; ここで該形態形成タンパク質刺激因子は、ホルモン、サイトカイン、ペプチド 、および増殖因子からなる群から選択され、そして以下の仮定; 始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成タ ンパク質がBMPホモダイマー、TGB-β、またはアクチビンである場合、該MPSFは エストロゲンまたはカルシトニンでなくてもよく; 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMPホモダイマーまたはTGB-βである場合、該MPSFはFGF、IGF-II、 PDGF、またはビタミンDでなくてもよく;そして 該始原細胞が骨を形成するように刺激された骨芽細胞であり、かつ該形態形成 タンパク質がBMP-2またはBMP-3のホモダイマーである場合、該MPSFは副甲状腺ホ ルモンでなくてもよい; が成立する、補綴デバイス。 54.前記骨形成タンパク質が、軟骨性骨、膜内骨、軟骨、腱/靭帯様組織、お よび神経組織からなる群から選択される組織を形成するように始原細胞を誘導し 得る、請求項53に記載の補綴デバイス。 55.前記骨形成タンパク質が、BMP-2、BMP-4、BMP-5、BMP-6、OP-1(OP-1)、 BMP-8、BMP-9、BMP-10、BMP-11,BMP-12、およびBMP-13、COP-5、およびCOP-7か らなる群から選択されるポリペプチドを含む、請求項53に記載の補綴デバイス 。 56.前記骨形成タンパク質が、OP-1,BMP-2、BMP-4、およびBMP-6からなる群 から選択されるポリペプチドを含む、ジスルフィド結合したダイマー種を含む、 請求項53に記載の補綴デバイス。 57.前記骨形成タンパク質が、OP-1,BMP-5、およびBMP-6からなる群から選択 されるポリペプチドを含む、ジスルフィド結合したダイマー種を含む、請求項5 3に記載の補綴デバイス。 58.前記骨形成タンパク質がOP-1を含む、請求項53に記載の補綴デバイス。 59.前記骨形成タンパク質が、宿主細胞中の組換えDNA分子の発現により産生 される、請求項53に記載の補綴デバイス。 60.前記形態形成タンパク質刺激因子が、インスリン様増殖因子I(IGF-I)、 エストラジオール、線維芽細胞増殖因子(FGF)、成長ホルモン(GH)、成長お よび分化因子(GDF)、ヒドロコルチゾン(HC)、インスリン、プロゲステロン 、副甲状腺ホルモン(PTH)、ビタミンD、レチノイン酸、およびIL-6からなる群 から選択される少なくとも1つの化合物を含む、請求項53に記載の補綴デバイ ス。 61.前記形態形成タンパク質刺激因子が、哺乳動物においてIGF-I生物活性を 増加させる因子を含む、請求項53に記載の補綴デバイス。 62.前記形態形成タンパク質刺激因子が、哺乳動物において組織形成を誘導す る前記形態形成タンパク質の能力を相乗的に刺激し得る量で存在する、請求項5 3に記載の補綴デバイス。 63.組織修復のための、請求項53〜62のいずれかに記載の移植可能な補綴 デバイスの、使用。
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