JP2000501918A - フィルタコプロセッサ - Google Patents

フィルタコプロセッサ

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Abstract

(57)【要約】 デジタル信号プロセッサ(DSP)内のフィルタコプロセッサ(図1)は等化プロセスの間に変調された信号の直交的性質を活用する。受信の後に、受信信号のある実数/虚数値のみが復調のために有用であるから、フィルタコプロセッサ(図1)は送信された信号を推定または評価するためにこれらの値のみを処理する。復調のために有用な値のみを処理することにより、フィルタコプロセッサ(図1)は与えられた量の時間内により多くの情報を処理することができ、従来技術と比較したとき増大した処理につながる。

Description

【発明の詳細な説明】 フィルタコプロセッサ 発明の分野 本発明は一般的にはコプロセッサに関し、かつより特定的にはデジタル信号プ ロセッサにおいて実施されるフィルタコプロセッサ(filter co−pr ocessors)に関する。 発明の背景 デジタルセルラシステムのような、今日の無線通信システムはチャネル等化、 チャネル符号化/復号またはコーディング/デコーディング、および音声符号化 を行うために膨大なデジタル信号処理を必要とする。1つのそのようなデジタル セルラシステムはグループ・スペシャル・モービル(Groupe Speci al Mobile:GSM)デジタルセルラシステムである。典型的なGSM デジタルセルラシステム構成においては、1つのタイムスロットに別個のデジタ ル信号プロセッサ(DSP)が専用のものとされ、従って単一の無線周波(RF )キャリアを等化する(equalize)ために8つのDSPが必要とされる 。しかしながら、イコライザからの各々の出力はチャネルデコーディングを行う ために他の別個のDSPに入力 されなければならない。すべての合計で、16のDSPが単一のRFキャリアを 等化し/デコードするのに必要とされる。 GSMのようなセルラシステムにおいて配備される多数のRFキャリアを考慮 したとき、受信機内で使用されるDSPの数は高価なものとなる。コストに加え て、DSPの寸法は多数のものが受信機内の貴重な不動産(realestat e)の大きな部分を消費するようになる。さらに、多数のDSPは受信機から除 去されなければならない対応した量の熱を放散する。全体的にみて、上に述べた 受信機において実施される多数のDSPは不利益を伴って作られている。従って 、従来技術のように多数の専用のDSPの必要性なしに単一のRFキャリア上に 存在する同じ数の信号を受信する方法が必要である。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に係わるフィルタコプロセッサのハードウエアアーキテクチャ を、ブロック図形式で、概略的に示す。 図2は、図1のフィルタコプロセッサにおいて使用するためのデータ、係数お よび出力の概略的編制または構成を示す。 図3〜図12は、図1のハードウエアアーキテクチャに適用されるモード0お よび1に対するたたみ込みおよび相 関の多様なデシメイション値に対する図2に示される概略的なデータ編制または 構成を示す。 図13は、本発明に係わるフィルタコプロッサから利益を受けることができる イコライザを概略的に示す。 図14〜図19は、図1のハードウエアアーキテクチャに適用されるモード2 および3に対するマッチドフィルタリングおよび相関の多様なデシメイション値 に対する図2に示される概略的なデータ編制を示す。 図20は、無線通信システムの受信機において好適に実施される図1のフィル タコプロセッサを概略的に示す。 好ましい実施形態の詳細な説明 一般的にいえば、デジタル信号プロセッサ(DSP)内のフィルタコプロセッ サは等化プロセスの間における変調信号の直交的性質を活用する。受信の後は、 受信信号のある実数/虚数値のみが復調のために有用であるから、前記フィルタ コプロセッサは送信された信号を評価または推定するためにこれらの値のみを処 理する。復調のために有用なこれらの値のみを使用することにより、前記フィル タコプロセッサは与えられた量の時間内により多くの情報を処理することができ 、従来技術と比較した場合増大した処理につながる。 好ましい実施形態においては、前記フィルタコプロセッサはデータ情報を記憶 するための第1のメモリおよび係数 を記憶するための第2のメモリを含む。前記フィルタコプロセッサはまた乗算器 /累算器(multiplier/accumulator)を制御して複数の 動作モードにおいて乗算/累算機能を行い、かつ前記データ情報および係数の回 復または引出しを調整するためのコントローラを含む。 好ましい実施形態においては、1つのモードの動作はさらに複素データシーケ ンスおよびミッドアンブル(mid−amble)シーケンスの間の相関を備え 、この場合前記ミッドアンブルシーケンスは交互の純粋の実数/純粋の虚数の複 素数値を具備する。さらに、他のモードの動作は前記相関の出力のデシメイショ ンを備える。該相関に関連する実施形態では、他のモードの動作は2Xオーバサ ンプルの複素データシーケンスおよびミッドアンブルシーケンスの間の相関を備 え、この場合ミッドアンブルシーケンスは1Xの交互の純粋の実数/純粋の虚数 の複素数値を具備する。 また、好ましい実施形態においては、1つのモードの動作はさらにマッチドフ ィルタリング(matched filtering)を備え、この場合入力デ ータは複素数であり、マッチドフィルタリングに関連する係数は複素数であり、 かつ出力は交互の純粋の実数/純粋の虚数データの実シーケンス(real s equence)である。他のモードの動作はマッチドフィルタリングの出力の デシ メイションを具備する。 上に述べたフィルタコプロセッサは最尤シーケンス推定(Maximum L ikelihood Sequence Estimation:MLSE)ア ルゴリズムによって使用するための出力を発生する。前記フィルタコプロセッサ の係数はチャネル応答係数およびマッチドフィルタ係数を具備する。中央処理ユ ニットによる介入を最小にするため、フィルタコプロセッサは入力データをメモ リからフィルタコプロセッサへかつ出力をフィルタコプロセッサからメモリへと 移動するためにダイレクトメモリアクセス装置が使用される動作モードで動作す る。 前記フィルタコプロセッサは無線通信システムと両立するまたは適合する受信 機において使用するためのイコライザへの用途を有する。この実施形態では、前 記イコライザは複素データシーケンスおよびミッドアンブルシーケンスを相関す るための相関ブロックを具備し、前記ミッドアンブルシーケンスは交互の純粋の 実数/純粋の虚数の複素数値を備え、かつ前記イコライザは複素係数を使用して 複素入力をマッチドフィルタリングしかつ実シーケンスの交互の純粋の実数/純 粋の虚数データを出力するためのマッチドフィルタリングブロックを具備する。 最尤シーケンス推定(MLSE)ブロックは前記マッチドフイルタリングブロッ クの出力に基づき無線通信システムにおいて送信される信号を評価または推定す る。 この実施形態では、前記相関ブロックおよびマッチドフイルタリングブロック は第1および第2のメモリおよび前記相関に関連する第1のモードおよび前記マ ッチドフィルタリングに関連する第2のモードにおいて乗算/累算機能を行うた めに乗算器/累算器を制御するためのコントローラを使用して実施される。相関 に関連する第1のモードおよびマッチドフィルタリングに関連する第2のモード はデジタル信号プロセッサ内のフィルタコプロセッサにおいて達成される。 図1は、本発明に係わるフィルタコプロセッサ(filter co−pro cessor)のハードウエアアーキテクチャを概略的に示す。好ましい実施形 態では、フィルタコプロセッサは有限インパルス応答(FIR)コプロセッサで ある。図1に示されるように、システムは乗算器/累算器(multiplie r/accumulator:MAC)109に結合されたデータメモリバンク 103および係数メモリバンク106を備えている。メモリバンクのサイズはハ ードウエア設計者に任されているが、GSM電気通信標準に適応するよう十分に 大きくすべきである。図1にはまた2つの専用のダイレクトメモリアクセス(D MA)チャネル112および113が示されており、第1のもの112はデータ メモリバンクへのデータ転送のためのものであり、かつ第2のもの113はFI R結果を中央処理ユニットCPUへと転送し戻すためのものである。 この構成により、CPUの介在の量が初期設定のみへと最小化される。4ワード 入力バッファ115および1ワード出力バッファ118がDMA転送プロセスと FIRデータ捕捉プロセスの間でインタフェースする。フィルタカウント部12 1はFIRフィルタの長さの制御を担当している。アドレス発生器124は選択 されたモードに従ってメモリバンク103および106へのアドレスポインタを 発生する責務を有する。制御ユニット127はFIR動作を制御しかつCPUへ のインタフェースを行う。 図1に示されるように、クロックサイクルごとに1つの乗算/累算(MAC) 操作のみが行われる。このアーキテクチャは広い範囲のFIRフィルタリングの 用途をサポートするために最大の柔軟性を与え、一方各用途に対して最小の計算 ステップを維持する。これは面積および総合の計算時間に関してコスト効率のよ い解決方法に寄与する。 上で述べたように、図1に示されるフィルタコプロセッサのアーキテクチャは 複数のモードをサポートすることが可能である。好ましい実施形態では、(2つ のモードビットにより構成される)4つのモードの動作がサポートされる。 1.モード0−実数FIRフィルタ。 2.モード1−複素FIRフィルタ。 3.モード2−純粋の実数/純粋の虚数出力を交互に発 生する複素FIRフィルタ。 4.モード3−完全に複素数のデータシーケンスと交互の純粋の実数/純粋の 虚数データ要素からなる複素シーケンスの間の複素相関。 付加的な、デシメイションなし/2によるデシメイション(No Decim ation/Decimation by 2)モードビットがT間隔(T−S paced)およびT/2間隔(T/2−Spaced)通信システムをサポー トするために規定された。それにより、3つのプログラム可能なビットは広い範 囲のFIRフィルタリングの用途の効率的な実施を可能にし、それらの内のいく つかを以下に示しかつ簡単に説明する。 * 実数たたみ込み(Real convolution)FIRフィルタ(図 3)、 * 2による出力デシメイションを備えた実数たたみ込みFIRフィルタ(図4 )、 * 実数相関FIRフィルタ(図5)、 * 2による出力デシメイションを備えた実数相関FIRフィルタ(図6)、 * 複素たたみ込みFIRフィルタ(図7)、 * 2による出力デシメイションを備えた複素たたみ込みFIRフィルタ(図8 )、 * 実数出力のみを発生する複素たたみ込みFIRフィルタ(図9)、 * 虚数出力のみを発生する複素たたみ込みFIRフィルタ(図10)、 * 複素相関FIRフィルタ(図11)、 * 2による出力デシメイションを備えた複素相関FIRフィルタ(図12)、 * 純粋実数/純粋虚数出力を交互に発生する複素FIRフィルタ(図14)、 * 2によりデシメイトされた交互の純粋実数/純粋虚数出力を発生する複素F IRフィルタ(図15)、 * 完全複素データシーケンスと交互の純粋 実数/純粋 虚数データ要素から なる複素シーケンスとの間の複素相関(図16および図17)、 * 2によりオーバサンプルされた完全複素データシーケンスと交互の純粋 実 数/純粋 虚数データ要素からなる複素シーケンスとの間の複素相関(図18お よび図19)。 本発明に係わるフィルタコプロセッサのハードウエアアーキテクチャはGSM 電気通信標準と両立できる。GSMにおいては、時分割多元接続(TDMA)が 8つのタイムスロットを含む4.615ミリセカンドのフレーム構造を備えて使 用される。各タイムスロットは156.25ビットからなる。通常のまたはノー マルデータバーストに対し ては、2つの58暗号化データビット、26トレーニングシーケンスビット、6 テイルビット(tail bits)および8.25ガードビットがある。アク セスデータバーストに対しては、36の暗号化データビット、41のトレーニン グシーケンスビット、8つの拡張テイルビット、3つのテイルビットおよび68 .25の拡張ガードビットがある。変調機構は差分符号化ガウスろ波MSK(G MSK)である。 図3〜図12は、図1のハードウエア構造に適用されるモード0および1に対 するたたみ込みおよび相関の種々のデシメイション値に対して図2に示される概 略的なデータ編制を示す。各々の図に対し、データを初期設定しかつ処理するた めのステップがバレットまたは弾薬筒(bullet)形式で与えられており、 処理を行うために使用される適用可能な方程式もまた示されている。 * 実数たたみ込みFIRフィルタ(図3) <方程式> <初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を逆方向順序(reverse o rder)で初期設定。コアが#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、4つまでの新しいデータワードを転 送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序(directorder)で初期設定 。コア/DMAが#フィルタ カウント書込みを実行。 * F(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワードをデータバンクに取得しかつデータバンクポインタ増分 。 * 2による出力デシメイションを備えた実数たたみ込みFIRフィルタ(図4 ) <方程式><初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を逆方向順序(reverse order)で初期設定 。コアが#フィルタ カウント書込 みを実行。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、4つまでの新しいデータワードを転 送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序(directorder)で初期設定 。コア/DMAが#フィルタ カウント書込みを実行。 * F(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワードをデータバンクに取得しかつデータバンクポインタ増分 。 * 新しいデータワードをデータバンクに取得しかつデータバンクポインタ増分 。 * 実数相関FIRフィルタ(図5) <方程式> <初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、4つまでの新しいデータワードを転 送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAが#フィルタ カウント書込みを実行。 * F(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワードをデータバンクに取得しかつデータバンクポインタ増分 。 * 2による出力デシメイションを備えた実数相関FIRフィルタ(図6) <方程式> <初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、4つまでの新しいデータワードを転 送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAが#フィルタ カウント書込みを実行。 * F(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワードをデータバンクに取得しかつデータバンクポインタ増分 。 * 新しいデータワードをデータバンクに取得しかつデータバンクポインタ増分 。 * 複素たたみ込みFIRフィルタ(図7) <方程式> <初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空であれば、2または4の新しいデータワードを転送 するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクにおけるデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フ ィルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 2による出力デシメイションを備えた複素たたみ込みFIRフィルタ(図8 ) <方程式><初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空であれば、2または4の新し いデータワードを転送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクにおけるデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フ ィルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、新しいデータバンクポインタを増分 。 * 実数出力のみを発生する複素たたみ込みFIRフィルタ(図9) <方程式><初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を逆方向順序で初期設定し、一方虚数係数は始めに無視さ れる。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、2または4の新しいデータワードを 転送するためにコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フィルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 虚数出力のみを発生する複素たたみ込みFIRフィルタ(図10) <方程式> <初期設定> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * データはIm/Re対に編制。 * 係数バンクの係数を逆方向順序で初期設定し、一方虚数係数は始めに無視さ れる。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空であれば、2または4の新しいデータワードを転送 するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フィルタ カウント書込みを実行。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 複素相関FIRフィルタ(図11) <方程式> <初期化> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定し、一方虚数成分は始めに無視さ れる。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空であれば、2または4の新しいデータワードを転送 するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フィルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 2による出力デシメイションを備えた複素相関FIRフィルタ(図12) <方程式> <初期化> * モード&フィルタカウントをセット(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定し、一方虚数成分は始めに無視さ れる。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空であれば、2または4の新しいデータワードを転送 するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フィルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンク ポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 図1に示されるハードウエアアーキテクチャは受信機のイコライザにおいて使 用される場合に特に有利である。そのようなイコライザは概略的に図13に示さ れており、そこでは直交信号IおよびQが相関ブロック203に入力される。重 要なことは、本発明はIおよびQの間の直交性を活用し、従って図1のフィルタ コプロセッサは任意の直交変調システムにおいて有利に実施できることに注目す ることである。説明を続けると、相関ブロック203はその出力としてマッチド フィルタ206への入力を有する。マッチドフィルタ206はまた入力として直 交信号IおよびQを有する。マッチドフィルタ206の出力はビタビデコーダ( Viterbi decoder)209へ入力される。相関ブロック203、 マッチドフィルタ206およびビタビデコーダ209は全体として技術的によく 知られたイコライザを構成する。ビタビデコーダ209の出力は受信信号のさら なる処理を行うチャネルデコーダ(図示せず) へと入力される。 図14〜図19は図1のハードウエアアーキテクチャに適用されるマッチドフ ィルタリング(モード2)および相関(モード3)のデシメイション値を変える ための図2に示される概略的なデータ編制を示す。最初の分析は相関プロセスの ものである。相関プロセスにおいては、入力データはミッドアンブルの形式での 同期ワードパターンと相関される。GSMのGMSK変調機構の性質により、同 期ワードは、純粋の実数値と純粋の虚数値との間で交番する。通常、フルバリュ ー(full values)である。通常、全またはフル複素数乗算は4つの 乗算および累算操作を必要とする。同期ワードの性質のため、2つの乗算が必要 とされるのみであり、それは実数または虚数部分のいずれかが“0”である(す なわち、直交する)ためである。図1のフィルタコプロセッサは計算時間を半分 に低減するためにこの特性を活用する。前述のように、各図に対して、データを 初期設定しかつ処理するためのステップがバレット形式で与えられ、処理を行う ために使用される適用可能な方程式も示される。 * フル複素データシーケンスと交互の純粋実数/純粋虚数データ要素からなる 複素シーケンスの間の複素相関(図16および図17) トレーニングシーケンス(受信データ)は複素数である (ビットごとに一対のIおよびQサンプル)。ミッドアンブルシーケンス(参照 データまたは基準データ)は交互の純粋Re/純粋Im複素数値からなり(ビッ トごとに1つの純粋の複素数)、図16に示される表を形成する。 <方程式> * 相関関数は、 * ミッドアンブルシーケンスの直交成分を活用すると次式が得られる。 * したがって、複素相関出力が各々の複素入力に対して計算され半分のMAC 操作を必要とする。 <初期設定> * モード&フィルタカウント設定(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空の場合に、2または4の新しいデータサンプルを転 送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは2×#フィ ルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 2によりオーバサンプルされた完全複素データシーケンスと交互の純粋実数 /純粋虚数データ要素からなる複素シーケンスの間の複素相関(図18および図 19) トレーニングシーケンス(受信データ)は2×オーバサンプルされる(ビット ごとに2×I&Qサンプル)。ミッドアンブルシーケンス(基準データ)は交互 の純粋Re/純粋Im複素数値(ビットごとに1つの純粋の複素数)から構成さ れる。相関の前に、ミッドアンブルシーケンスは 純粋の複素数値の間に複素ゼロを加えることにより2×補間されて、図18に示 される表を形成する。 <方程式> * 相関関数は次のようになる* 補間されたミッドアンブルシーケンスの直交成分を活用することにより次の 式を得る。 * nが「偶数」である場合、フィルタ出力は「奇数」入力サンプルと独立であ り、かつnが「奇数」である場合、フィルタ出力は「偶数」入力サンプルと独立 であることを 容易に示すことができる。その結果、偶数および奇数フィルタ出力は別個に計算 することができ、半分のデータメモリのバンクサイズを必要とするのみとなる。 <初期設定> * モード&フィルタカウントを設定(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を正方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * 入力データバッファが空の場合、2または4の新しいデータサンプルを転送 するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは2×#フィ ルタ カウント書込みを実行、偶数のみまたは奇数のみ。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 第2の分析はマッチドフィルタリングプロセスのものである。マッチドフィル タリングプロセスにおいては、GS Mシステムにおいて使用される等化プロセスに特定的な2つの要素が活用される 。第1に、交互の実数および虚数出力値のみが計算される。これは前述のように GMSK変調機構の直交的性質を活用する。さらに、2×オーバサンプルされた データを処理しかつビット出力ごとに単一のサンプルを提供するため出力データ は2によりデシメイトされる。出力シーケンスはビタビデコーダ209によるさ らなる処理のために純粋の実数シーケンスとして取り扱われる。前と同様に、フ ィルタコプロセッサのマッチドフィルタリングモードはこれらの特性を活用して 完全な複素数乗算を行うものに対して計算時間を低減する。前述のように、各々 の図に対して、データを初期設定しかつ処理するためのステップがバレット形式 で与えられ、処理を行うために使用される適用可能な方程式も示されている。 * 純粋の実数/純粋の虚数出力を交互に発生する複素FIRフィルタ(図14 ) <方程式><初期設定> * モード&フィルタカウントを設定(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を逆方向順序で初期設定。 * コアは#フィルタ カウント書込みを実行。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、2まはた4の新しいデータワードを 転送するためコア/DMAをトリガ。 * データバンクのデータを正方向順序で初期設定。コア/DMAは#フィルタ カウント書込みを実行。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 2によりデシメイトされた交互の純粋の実数/純粋の虚数出力を発生する複 素FIRフィルタ(図15) <方程式><初期設定> * モード&フィルタカウントを設定(=係数値の#)。 * 係数バンクの係数を逆方向順序で初期設定。 <処理> * もし入力データバッファが空であれば、4つの新しいデータワード(2つの 複素データ)を転送するためコア/DMAをトリガ。 * データを正方向順序で初期設定(コア/DMA書込み)。 * FR(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * FI(n)を計算し、結果を記憶し、コア/DMAをトリガ。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DR)を取得し、データバンクポインタを増分。 * 新しいデータワード(DI)を取得し、データバンクポインタを増分。 あらかじめ、これらのタスクはプロセッサコア上でファームウエア動作によっ て行われている。以下の表はフィルタコプロセッサを使用して行われる改善を示 す。 図20は、無線通信システムの受信機において好適に実施される図1のフィル タコプロセッサを概略的に示す。概略的に説明すると、この受信機は直交変調さ れた信号400を受信機フロントエンド406において受信する。直交変調され た信号400は複数のシンボルからなる。好ましい実施形態では、該シンボルは 受信機フロントエンド406の第1および第2の分岐(branches)にお いて受信されかつ第1および第2の分岐の間のシンボルの受信は所定の期間だけ オフセットされている。図1に示されるフィルタコプロセッサのハードウエアを 実施するチャネルイコライザ212においては、受信機の第1の分岐からの偶数 番号のシンボルが独立にデコードされかつ受信機の第2の分岐からの奇数番号の シンボルが独立にデコードされて受信機の各分岐に対するデコードされた情報を 生成する。受信機の各分岐に対するデコードされた情報は次に受信機バックエン ド(図示せず)に結合されかつ処理される。 好ましい実施形態では、前記直交変調された信号はさらにオフセット直交位相 シフトキード(QPSK)変調された信号を含み、この信号は特定的にはガウス 最小シフトキーイング(Gaussian Minimum Shift Ke ying:GMSK)変調された信号である。最小シフトキーイング(MSK) 変調、のような他の形式の変調も同様に使用できる。図20の受信機は時分割多 元接続(TDMA)エアインタフェース、かつ特にグループス ペシャルモービル(Groupe Special Mobile:GSM)T DMAエアインタフェース、と両立性がある。 前記受信機の第1の分岐からの偶数番号のシンボルは独立にデコードされかつ 前記受信機の第2の分岐からの奇数番号のシンボルが独立にデコードされて受信 機の各分岐に対するデコードされた情報を生成する。独立のデコードを行うため に、IおよびQデータはトレーニングシーケンスによって相関されてチャネルイ ンパルス応答を推定または評価しその後受信データと共に推定または評価された チャネルをマッチフィルタリングする。前記トレーニングシーケンス(基準デー タ)は図16の表に示されるように交互の純粋 Re/純粋 Im複素数値(ビ ットごとに1つの純粋の複素数)から構成される。それは次に最尤シーケンス推 定(MLSE)およびシンボル間干渉打消し(inter−symbol in terference cancellation)を行ってソフト決定データ シーケンス推定を行う。ソフト決定データは次にさらに処理を行うためチャネル デコーダ(受信機バックエンド)に渡される。ここに説明されかつ図1に示され たフィルタコプロセッサはチャネルインパルス応答のための相関プロセスならび にその推定または計算された(estimated)チャネルによる受信データ のマッチフィルタリングプロセスを行う。GSMシステムのGMSK変調機構を 活用することに より、前記相関およびマッチドフィルタリングプロセスを行うためのステップの 数が大幅に低減され、従ってRFキャリアごとにより少ないDSPを要求する結 果となる。 本発明が特定の実施形態に関して特定的に示されかつ説明されたが、当業者に は本発明の範囲から離れることなく形式上または細部において種々の変更を行う ことができることが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/22 G06F 15/31 D (72)発明者 タラブ・モシュ イスラエル、イスラエル 58362、ホロン、 クドッシュ・カハー・ストリート 28/6 (72)発明者 ピセック・エラン イスラエル、イスラエル 58362、ホロン、 ドルフィン・ストリート 7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.フィルタコプロセッサであって、 データ情報を記憶するための第1のメモリ、 係数を記憶するための第2のメモリ、そして 複数のモードの動作において乗算/累算機能を行うために乗算器/累算器を制 御しかつデータ情報および係数の読出しを調整するためのコントローラ、 を具備する、フィルタコプロセッサ。 2.1つのモードの動作はさらに複素データシーケンスとミッドアンブルシー ケンスとの間の相関を含み、前記ミッドアンブルシーケンスは交互の純粋の実数 /純粋の虚数の複素数値を含む、請求項1に記載のフィルタコプロセッサ。 3.1つのモードの動作はさらに2Xオーバサンプルされた複素データシーケ ンスとミッドアンブルシーケンスとの間の相関を含み、前記ミッドアンブルシー ケンスは1Xの交互の純粋の実数/純粋の虚数の複素数値を含む、請求項1に記 載のフィルタコプロセッサ。 4.1つのモードの動作はさらにマッチドフィルタリングを含み、前記入力デ ータは複素数であり、前記マッチドフィルタリングに関連する係数は複素数であ り、かつ前記出力は交互の純粋の実数/純粋の虚数データの実シーケンスである 、請求項1に記載のフィルタコプロセッサ。 5.1つのモードの動作は入力データをメモリからフィルタコプロセッサにか つ出力をフィルタコプロセッサからメモリへと中央処理ユニットの介在なしに移 動するためのダイレクトメモリアクセス装置を使用する、請求項1に記載のフィ ルタコプロセッサ。 6.受信機における直交変調された信号をデコードする方法であって、前記直 交変調された信号は複数のシンボルからなり、前記方法は、 前記受信機の第1および第2の分岐において前記シンボルを受信する段階であ って、前記第1および第2の分岐の間の前記シンボルの受信は所定の期間だけオ フセットされているもの、 前記受信機の第1の分岐において偶数番号のシンボルをかつ前記受信機の第2 の分岐において奇数番号のシンボルを独立にデコードして前記受信機の各分岐に 対するデコードされた情報を生成する段階、 前記受信機の各分岐に対するデコードされた情報を組み合せる段階、そして 前記組み合わされたデコードされた情報を前記受信機において処理する段階、 を具備する、受信機において直交変調された信号をデコードする方法。 7.前記直交変調された信号はさらにオフセット直交位相シフトキード(QP SK)変調された信号からなる、請 求項6に記載の方法。 8.前記オフセットQPSK変調信号はさらに最小シフトキード(MSK)変 調された信号またはガウス最小シフトキード(GMSK)変調された信号からな る、請求項7に記載の方法。 9.前記受信機は時分割多元接続(TDMA)エアインタフェースと両立可能 である、請求項6に記載の方法。 10.前記TDMAエアインタフェースはさらにグループスペシャルモービル (GSM)TDMAエアインタフェースと両立できる、請求項6に記載の方法。 11.無線通信システムと両立できる受信機において使用するためのイコライ ザであって、 複素データシーケンスおよびミッドアンブルシーケンスを相関するための相関 ブロックであって、前記ミッドアンブルシーケンスは交互の純粋の実数/純粋の 虚数の複素数値を含むもの、 複素係数を使用して複素入力をマッチドフィルタリングしかつ交互の純粋の実 数/純粋の虚数データの実シーケンスを出力するためのマッチドフィルタリング ブロック、そして 前記マッチドフィルタリングブロックの出力に基づき無線通信システムにおい て送信される信号を推定または評価するための最尤シーケンス推定ブロック、 を具備する、無線通信システムと両立できる受信機にお いて使用するためのイコライザ。 12.前記相関ブロックおよびマッチドフィルタリングブロックは第1および 第2のメモリならびに前記相関に関連する第1のモードおよび前記マッチドフィ ルタリングに関連する第2のモードで乗算/累算機能を行うために乗算器/累算 器を制御するためのコントローラを使用して実施される、請求項11に記載のイ コライザ。 13.前記相関に関連する第1のモードおよび前記マッチドフィルタリングに 関連する第2のモードはデジタル信号プロセッサ内のフィルタコプロセッサにお いて行われる、請求項12に記載のイコライザ。
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