JP2000356788A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置及び電子機器

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JP2000356788A
JP2000356788A JP2000112782A JP2000112782A JP2000356788A JP 2000356788 A JP2000356788 A JP 2000356788A JP 2000112782 A JP2000112782 A JP 2000112782A JP 2000112782 A JP2000112782 A JP 2000112782A JP 2000356788 A JP2000356788 A JP 2000356788A
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film
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舜平 山崎
Hideto Kitakado
英人 北角
Kenji Fukunaga
健司 福永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作性能および信頼性の高い電気光学装置及
びそれを有する電子機器を提供する。 【解決手段】 駆動回路を形成するnチャネル型TFT
302にはゲート電極に重なったLDD領域114が配
置され、ホットキャリア注入に強いTFT構造が実現さ
れる。また、画素部を形成する画素TFT304にはゲ
ート電極に重ならないLDD領域128a〜128dが配
置され、低オフ電流値のTFT構造が実現される。さら
に、同一の絶縁体上にはメモリトランジスタ301を有
し、データを格納するメモリ部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は半導体素子(半導
体薄膜を用いた素子)を基板上に作り込んで形成された
電気光学装置及びその電気光学装置を有する電子機器
(電子デバイス)に関する。典型的には基板上に薄膜ト
ランジスタ(以下、TFTという)を形成してなる液晶
表示装置若しくはEL表示装置並びにそのような表示装
置をディスプレイ(表示部)として有する電子機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、基板上にTFTを形成する技術が
大幅に進歩し、アクティブマトリクス型表示装置への応
用開発が進められている。特に、ポリシリコン膜を用い
たTFTは、従来のアモルファスシリコン膜を用いたT
FTよりも電界効果移動度(モビリティともいう)が高
いので、高速動作が可能である。そのため、従来、基板
外の駆動回路で行っていた画素の制御を、画素と同一の
基板上に形成した駆動回路で行うことが可能となってい
る。
【0003】このようなアクティブマトリクス型表示装
置は、同一基板上に様々な回路や素子を作り込むことで
製造コストの低減、表示装置の小型化、歩留まりの上
昇、スループットの低減など、様々な利点が得られると
して注目されている。
【0004】しかし、アクティブマトリクス型表示装置
の基板上には様々な機能を有する回路や素子部が形成さ
れる。従って、回路又は素子をTFTで形成するにあた
って、それぞれの回路又は素子が必要とするTFTの性
能も異なってくる。例えば、シフトレジスタ回路などの
駆動回路には動作速度の早いTFTが求められ、画素部
のスイッチング素子にはオフ電流値(TFTがオフ動作
にある時に流れるドレイン電流値)の十分に低いTFT
が求められる。
【0005】このような場合、同一構造のTFTだけで
は全ての回路又は素子が求める性能を確保することが困
難となり、アクティブマトリクス型表示装置の性能を向
上させる上で大きな弊害となる。
【0006】さらに、アクティブマトリクス型表示装置
を電子機器の一部として用いる場合、先の画素や駆動回
路以外にも様々な回路を必要とする。特に、画像情報を
一時記憶させるためのメモリ部を同一基板上に形成する
ことは、アクティブマトリクス型表示装置の用途を拡大
する上で重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は同一基板上
に画素部と駆動回路部とを有するアクティブマトリクス
型の電気光学装置において、TFTで形成される回路又
は素子が求める性能に応じて適切な構造のTFTを用
い、動作性能及び信頼性の高い電気光学装置を提供する
ことを課題とする。
【0008】具体的には、同一基板上に画素部、駆動回
路部及びメモリ部をそれぞれ適切な構造のTFTでもっ
て形成した動作性能及び信頼性の高い電気光学装置を提
供することを課題とする。
【0009】そして、アクティブマトリクス型の電気光
学装置にメモリ機能を付加することでその性能を向上さ
せ、表示装置の画質を向上させることを課題とする。さ
らに、本願発明の電気光学装置をディスプレイとして用
いた電子機器の品質を向上させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明の構成は、LD
D領域の一部又は全部がゲート絶縁膜を挟んでゲート電
極と重なるように形成されたnチャネル型TFTを有す
る駆動回路部と、LDD領域がゲート絶縁膜を挟んでゲ
ート電極と重ならないように形成された画素TFTを有
する画素部と、メモリトランジスタを有するメモリ部
と、を同一の絶縁体上に有することを特徴とする。
【0011】また、他の発明の構成は、LDD領域の一
部又は全部が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
なるように形成されたnチャネル型TFTを有する駆動
回路部と、LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲー
ト電極と重ならないように形成された画素TFTを有す
る画素部と、活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電
極、第3ゲート絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリ
トランジスタを有するメモリ部と、を同一の絶縁体上に
有することを特徴とする。
【0012】また、他の発明の構成は、LDD領域の一
部又は全部が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
なるように形成されたnチャネル型TFTを有する駆動
回路部と、LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲー
ト電極と重ならないように形成された画素TFTを有す
る画素部と、活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電
極、第3ゲート絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリ
トランジスタを有するメモリ部と、を同一の絶縁体上に
有し、前記第3ゲート絶縁膜は前記nチャネル型TFT
のゲート電極及び前記画素TFTのゲート電極を覆って
いることを特徴とする。
【0013】また、他の発明の構成は、LDD領域の一
部又は全部が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
なるように形成されたnチャネル型TFTを有する駆動
回路部と、LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲー
ト電極と重ならないように形成された画素TFTを有す
る画素部と、活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電
極、第3ゲート絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリ
トランジスタを有するメモリ部と、を同一の絶縁体上に
有し、前記浮遊ゲート電極、前記nチャネル型TFTの
ゲート電極及び前記画素TFTのゲート電極は同一材料
からなり、且つ、前記第3ゲート絶縁膜に覆われている
ことを特徴とする。
【0014】また、他の発明の構成は、LDD領域の一
部又は全部が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
なるように形成されたnチャネル型TFTを有する駆動
回路部と、LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲー
ト電極と重ならないように形成された画素TFTを有す
る画素部と、活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電
極、第3ゲート絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリ
トランジスタを有するメモリ部と、を同一の絶縁体上に
有し、前記第3ゲート絶縁膜は前記浮遊ゲート電極を形
成する材料の酸化物であることを特徴とする。
【0015】また、他の発明の構成は、LDD領域の一
部又は全部が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
なるように形成されたnチャネル型TFTを有する駆動
回路部と、LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲー
ト電極と重ならないように形成された画素TFTを有す
る画素部と、活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電
極、第3ゲート絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリ
トランジスタを有するメモリ部と、を同一の絶縁体上に
有し、前記浮遊ゲート電極、前記nチャネル型TFTの
ゲート電極及び前記画素TFTのゲート電極は同一材料
からなり、且つ、前記第3ゲート絶縁膜は前記浮遊ゲー
ト電極を形成する材料の酸化物であることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本願発明の実施形態について図1
を用いて説明する。図1は同一基板上(同一の絶縁表面
上もしくは同一の絶縁体上)にメモリ部、駆動回路部及
び画素部を一体形成したアクティブマトリクス基板(液
晶又はEL層を形成する前のTFT形成側基板)の断面
図を示している。
【0017】なお、メモリ部は不揮発性メモリ、ここで
はEEPROM(Electric Erasable Programmable Rea
d Only Memory)で形成され、図1ではそのメモリセル
に形成される一つのメモリトランジスタ(メモリセルト
ランジスタともいう)を例示する。実際には複数のメモ
リセルが集積化されてメモリ部を形成する。
【0018】本願発明には集積度の高いフラッシュメモ
リ(フラッシュEEPROM)を用いるのが望ましい。
従って、本明細書中では特に断りのない限り、不揮発性
メモリとしてフラッシュメモリを扱う。また、フラッシ
ュメモリはセクター毎にデータ消去を行う不揮発性メモ
リであるが、各メモリトランジスタのソース配線は共通
化されているので本明細書中では共通ソース配線とい
う。
【0019】また、駆動回路部を形成する具体例として
CMOS回路を示す。実際には、CMOS回路を基本回
路としてシフトレジスタ、レベルシフタ、ラッチ、バッ
ファ等が形成され、それらが集積化されて駆動回路部を
形成する。
【0020】また、画素部を形成する具体例として画素
TFT及び保持容量を示す。実際にはマトリクス状に配
列された複数の画素のそれぞれに画素TFTと保持容量
とが形成される。
【0021】図1において、101は絶縁表面を有し耐
熱性の高い基板であり、石英基板、シリコン基板、セラ
ミックス基板もしくは金属基板を用いれば良い。どの基
板を用いる場合においても、必要に応じて下地膜(好ま
しくは珪素(シリコン)を含む絶縁膜)を設けて絶縁表
面を形成すれば良い。なお、本明細書において「珪素を
含む絶縁膜」とは、具体的には酸化珪素膜、窒化珪素膜
若しくは窒化酸化珪素膜(SiOxNyで示される)な
ど珪素、酸素若しくは窒素を所定の割合で含む絶縁膜を
指す。
【0022】そして、基板101上に各半導体素子30
1〜304が形成される。ここで各区半導体素子301
〜304のそれぞれについて図1を用いて説明を行う。
【0023】まずメモリトランジスタ301はソース領
域102、ドレイン領域103、低濃度不純物領域(L
DD領域ともいう)104及びチャネル形成領域105
を含む活性層、第1ゲート絶縁膜106、浮遊ゲート電
極107、第3ゲート絶縁膜11、制御ゲート電極10
8、そして第1層間絶縁膜12を介して形成された共通
ソース配線109、ビット配線(ドレイン配線)110
を有して形成される。
【0024】ソース領域102は浮遊ゲート電極107
に捕獲されたキャリア(電子)を共通ソース配線109
に引き抜くための領域であり消去領域とも言える。な
お、図1ではチャネル形成領域105との間にLDD領
域104を設けているが、形成しなくても良い。また、
ドレイン領域103は電気的に孤立した浮遊ゲート電極
107にキャリアを注入するための領域であり書き込み
領域とも言える。さらに、ドレイン領域103はメモリ
トランジスタ301に記憶されたデータをビット配線1
10に読み出すための読み出し領域としても機能する。
【0025】このドレイン領域103は第1ゲート絶縁
膜106を介して浮遊ゲート電極107と重なるように
設けられる。重なりの距離は0.1〜0.5μm(好ま
しくは0.1〜0.2μm)でよく、これ以上重ねてし
まうと寄生容量が大きくなりすぎるので好ましくない。
また、浮遊ゲート電極107にキャリアを捕獲する際、
その制御は第3ゲート絶縁膜11を介して浮遊ゲート電
極107上に設けられた制御ゲート電極108で行われ
る。
【0026】なお、第1ゲート絶縁膜106としてはト
ンネル電流(ファウラノルドハイム電流)が流れる程度
に薄い絶縁膜(膜厚が3〜20nm、好ましくは5〜10
nm)を用いる必要があるため、活性層を酸化して得られ
た酸化膜(活性層が珪素ならば酸化珪素膜)を用いるこ
とが好ましい。勿論、膜厚の均一性と膜質さえ良けれ
ば、CVD法やスパッタ法等の気相法で第1ゲート絶縁
膜を形成することもできる。
【0027】また、第3ゲート絶縁膜11としては比誘
電率の高い絶縁膜を用いるのが好ましく、図1では図示
されていないが酸化珪素膜/窒化珪素膜/酸化珪素膜の
積層構造でなる絶縁膜を用いている。この場合、第3ゲ
ート絶縁膜11の一部に窒化珪素膜が含まれているの
で、他の半導体素子302〜304に対しては外部から
の可動イオンや水分の侵入を防ぐパッシベーション膜と
しても効果も得られる。また、浮遊ゲート電極107を
酸化して得られた酸化膜(浮遊ゲート電極がタンタル膜
ならば酸化タンタル膜)を用いることも可能である。
【0028】次に、CMOS回路を形成するNチャネル
型TFT302は、ソース領域112、ドレイン領域1
13、LDD領域114及びチャネル形成領域115を
含む活性層、第2ゲート絶縁膜13、ゲート電極11
6、ソース配線117、ドレイン配線118を有して形
成される。この時、第2ゲート絶縁膜13の膜厚は50
〜150nm(好ましくは80〜120nm)とし、メモリ
トランジスタ301に用いた第1ゲート絶縁膜106の
膜厚よりも厚いものを用いる。
【0029】このNチャネル型TFTの特徴は、ドレイ
ン領域113とチャネル形成領域115との間にLDD
領域114が設けられ、且つ、LDD領域114が第2
ゲート絶縁膜13を介してゲート電極116に重なって
いる点である。このような構造はホットキャリア注入に
よる劣化を防ぐ上で非常に効果的である。但し、LDD
領域とゲート電極との間で寄生容量を形成してしまうの
で、ソース領域112とチャネル形成領域115との間
には設けない方が好ましい。
【0030】また、この時LDD領域114の長さは
0.1〜2μm(好ましくは0.3〜0.5μm)にすれ
ば良い。長すぎては寄生容量を大きくしてしまい、短す
ぎてはホットキャリア注入による劣化を防止する効果が
弱くなってしまう。
【0031】次に、CMOS回路を形成するPチャネル
型TFT303は、ソース領域120、ドレイン領域1
21及びチャネル形成領域122を含む活性層、第2ゲ
ート絶縁膜13、ゲート電極123、ソース配線12
4、ドレイン配線118を有して形成される。この時、
第2ゲート絶縁膜はNチャネル型TFT302と同一の
絶縁膜を用い、ドレイン配線はNチャネル型TFT30
2と共通である。
【0032】次に、画素部を形成する画素TFT304
は、ソース領域126、ドレイン領域127、LDD領
域128a〜128d、チャネル形成領域129a、12
9b及び不純物領域130を含む活性層、第2ゲート絶
縁膜13、ゲート電極131a、131b、ソース配線1
32、ドレイン配線133を有して形成される。
【0033】この時、画素TFT304においては、L
DD領域128a〜128dは、第2ゲート絶縁膜13を
介してゲート電極131a、131bと重ならないように
設けることが好ましい。なお、チャネル形成領域とLD
D領域との間にオフセット領域(チャネル形成領域と同
一組成の半導体層でなり、ゲート電圧が印加されない領
域)を設けることはさらに好ましい。
【0034】前述のNチャネル型TFT302に用いた
構造は確かにホットキャリア対策として効果があるが、
その反面、オフ電流値(TFTがオフ動作にある時に流
れるドレイン電流値)が大きくなってしまうという現象
が見られる。この現象は駆動回路(サンプリング回路は
除く)ではさほど問題にならないが、画素TFTでは致
命的な欠点となってしまう。そのため、本願発明では図
1のような構造の画素TFTを用いてオフ電流値を低減
している。また、不純物領域130もオフ電流値を低減
する上で非常に効果がある。
【0035】また、画素TFT上には全素子共通のパッ
シベーション膜14が設けられ、その上に樹脂膜など平
坦性の高い絶縁膜(第2層間絶縁膜)15が形成され
る。そして、第2層間絶縁膜15の上には金属膜でなる
遮蔽膜134、遮蔽膜134を酸化して得られた酸化物
135及び第2層間絶縁膜に形成されたコンタクトホー
ルを介して画素TFT304に接続された画素電極13
6が形成される。
【0036】なお、137が隣接する他の画素の画素電
極であり、画素電極136は酸化物135を介して遮蔽
膜135と重なることによって保持容量138を形成し
ている。即ち、図1に示した構造の特徴の一つとして、
保持容量138が光遮蔽膜及び電界遮蔽膜として機能し
うる点が挙げられる。ただし、本願発明は図1に示した
保持容量の構造に限定されるものではない。
【0037】以上のように、メモリトランジスタ30
1、CMOS回路を形成するNチャネル型TFT30
2、CMOS回路を形成するPチャネル型TFT30
3、画素TFT304をそれぞれ求める性能に応じて適
切な構造とすることで、アクティブマトリクス型表示装
置の動作性能及び信頼性が大幅に向上する。
【0038】さらに、複雑な工程を追加することなく、
駆動回路部や画素部とともにメモリ部を同一基板上に形
成することが可能であるため、従来のアクティブマトリ
クス型表示装置よりもさらに高性能なアクティブマトリ
クス型表示装置を形成することが可能となる。
【0039】また、上記メモリ部、駆動回路部若しくは
画素部以外に、その他の信号処理回路をも形成しうる。
その他の信号処理回路としては、信号分割回路、D/A
コンバータ、γ補正回路、昇圧回路、差動増幅回路など
が挙げられる。
【0040】以上の構成でなる本願発明について、以下
に示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととす
る。
【0041】〔実施例1〕本発明の実施例について図2
〜図5を用いて説明する。本実施例では同一基板上に画
素部、画素部を駆動するための駆動回路部及び画素部へ
の信号情報を一時的に記憶するメモリ部とを同時に作製
する方法について説明する。最終的には図1に示した構
造のアクティブマトリクス基板を作製する。
【0042】図2(A)において、基板201には、石
英基板やシリコン基板を使用することが望ましい。本実
施例では石英基板を用いた。その他にも金属基板の表面
に絶縁膜を形成したものを基板としても良い。本実施例
の場合、800℃以上の温度に耐えうる耐熱性を要求さ
れるので、それを満たす基板であればどのような基板を
用いても構わない。
【0043】そして、基板201のTFTが形成される
表面には、20〜100nm(好ましくは40〜80n
m)の厚さの非晶質構造を含む半導体膜202を減圧熱
CVD方、プラズマCVD法またはスパッタ法で形成す
る。なお、本実施例では60nm厚の非晶質珪素膜を形
成するが、後に熱酸化工程があるのでこの膜厚が最終的
なTFTの活性層の膜厚になるわけではない。
【0044】また、非晶質構造を含む半導体膜として
は、非晶質半導体膜、微結晶半導体膜があり、さらに非
晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶質構造を含む化
合物半導体膜を用いても良い。さらに、基板上に下地膜
と非晶質珪素膜とを大気解放しないで連続的に形成する
ことも有効である。そうすることにより基板表面の汚染
が非晶質珪素膜に影響を与えないようにすることが可能
となり、作製されるTFTの特性バラツキを低減させる
ことができる。
【0045】次に、非晶質珪素膜202上に珪素(シリ
コン)を含む絶縁膜でなるマスク膜203を形成し、パ
ターニングによって開口部204a、204bを形成す
る。この開口部は、次の結晶化工程の際に結晶化を助長
する触媒元素を添加するための添加領域となる。(図2
(A))
【0046】なお、珪素を含む絶縁膜としては、酸化珪
素膜、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜を用いることができ
る。窒化酸化珪素膜は、珪素、窒素及び酸素を所定の量
で含む絶縁膜であり、SiOxNyで表される絶縁膜で
ある。窒化酸化珪素膜はSiH4、N2O、NH3等を原
料ガスとして作製することが可能であり、含有する窒素
濃度を5〜50atomic%の範囲で変えることができる。
【0047】また、このマスク膜203のパターニング
を行うと同時に、後のパターニング工程の基準となるマ
ーカーパターンを形成しておく。マスク膜203をエッ
チングする際に非晶質シリコン膜202も僅かにエッチ
ングされるが、この段差が後にマスク合わせの時にマー
カーパターンとして用いることができる。
【0048】次に、特開平10−247735号公報に
記載された技術に従って、結晶構造を含む半導体膜を形
成する。同公報記載の技術は、非晶質構造を含む半導体
膜の結晶化に際して、結晶化を助長する触媒元素(ニッ
ケル、コバルト、ゲルマニウム、錫、鉛、パラジウム、
鉄、銅から選ばれた一種または複数種の元素)を用いる
結晶化手段である。
【0049】具体的には、非晶質構造を含む半導体膜の
表面に触媒元素を保持させた状態で加熱処理を行い、非
晶質構造を含む半導体膜を、結晶構造を含む半導体膜に
変化させるものである。なお、結晶化手段としては、特
開平7−130652号公報の実施例1に記載された技
術を用いても良い。また、結晶質構造を含む半導体膜に
は、いわゆる単結晶半導体膜も多結晶半導体膜も含まれ
るが、同公報で形成される結晶構造を含む半導体膜は結
晶粒界を有している。
【0050】なお、同公報では触媒元素を含む層をマス
ク膜上に形成する際にスピンコート法を用いているが、
触媒元素を含む薄膜をスパッタ法や蒸着法といった気相
法を用いて成膜する手段をとっても良い。
【0051】また、非晶質シリコン膜は含有水素量にも
よるが、好ましくは400〜550℃で1時間程度の加
熱処理を行い、水素を十分に脱離させてから結晶化させ
ることが望ましい。その場合、含有水素量を5atom%以
下とすることが好ましい。
【0052】結晶化工程は、まず400〜500℃で1
時間程度の熱処理工程を行い、水素を膜中から脱離させ
た後、500〜650℃(好ましくは550〜600
℃)で6〜16時間(好ましくは8〜14時間)の熱処
理を行う。
【0053】本実施例では、触媒元素としてニッケルを
用い、570℃で14時間の熱処理を行う。その結果、
開口部204a、204bを起点として概略基板と平行な
方向(矢印で示した方向)に結晶化が進行し、巨視的な
結晶成長方向が揃った結晶構造を含む半導体膜(本実施
例では結晶質珪素膜)205a〜205dが形成される。
(図2(B))
【0054】次に、結晶化の工程で用いたニッケルを結
晶質珪素膜から除去するゲッタリング工程を行う。本実
施例では、先ほど形成したマスク膜203をそのままマ
スクとして15族に属する元素(本実施例ではリン)を
添加する工程を行い、開口部204a、204bで露出し
た結晶質珪素膜に1×1019〜1×1020atoms/cm3
濃度でリンを含むリン添加領域(以下、ゲッタリング領
域という)206a、206bを形成する。(図2
(C))
【0055】次に、窒素雰囲気中で450〜650℃
(好ましくは500〜550℃)、4〜24時間(好ま
しくは6〜12時間)の熱処理工程を行う。この熱処理
工程により結晶質珪素膜中のニッケルは矢印の方向に移
動し、リンのゲッタリング作用によってゲッタリング領
域206a、206bに捕獲される。即ち、結晶質珪素膜
中からニッケルが除去されるため、ゲッタリング後の結
晶質珪素膜207a〜207dに含まれるニッケル濃度
は、1×1017atms/cm3以下、好ましくは1×1016at
ms/cm3以下にまで低減することができる。
【0056】次に、マスク膜203を除去し、結晶質珪
素膜207a〜207d上に後の不純物添加時のために保
護膜208を形成する。保護膜208は100〜200
nm(好ましくは130〜170nm)の厚さの窒化酸
化珪素膜または酸化珪素膜を用いると良い。この保護膜
208は不純物添加時に結晶質珪素膜が直接プラズマに
曝されないようにするためと、微妙な濃度制御を可能に
するための意味がある。
【0057】そして、その上にレジストマスク209
a、209bを形成し、保護膜208を介してp型を付与
する不純物元素(以下、p型不純物元素という)を添加
する。p型不純物元素としては、代表的には13族に属
する元素、典型的にはボロンまたはガリウムを用いるこ
とができる。この工程(チャネルドープ工程という)は
TFTのしきい値電圧を制御するための工程である。な
お、ここではジボラン(B26)を質量分離しないでプ
ラズマ励起したイオンドープ法でボロンを添加する。勿
論、質量分離を行うイオンインプランテーション法を用
いても良い。
【0058】この工程により1×1015〜1×1018at
oms/cm3(代表的には5×1016〜5×1017atoms/c
m3)の濃度でp型不純物元素(本実施例ではボロン)を
含む不純物領域210a〜210cを形成する。なお、本
明細書中では上記濃度範囲でp型不純物元素を含む不純
物領域(但し、リンは含まれていない領域)をp型不純
物領域(b)と定義する。(図2(D))
【0059】次に、レジストマスク209a、209bを
除去し、結晶質珪素膜をパターニングして島状の半導体
層(以下、活性層という)211〜214を形成する。
なお、活性層211〜214は、ニッケルを選択的に添
加して結晶化することによって、非常に結晶性の良い結
晶質シリコン膜で形成されている。具体的には、棒状ま
たは柱状の結晶が、特定の方向性を持って並んだ結晶構
造を有している。また、結晶化後、ニッケルをリンのゲ
ッタリング作用により除去又は低減しており、活性層2
11〜214中に残存する触媒元素の濃度は、1×10
17atms/cm3以下、好ましくは1×1016atms/cm3以下で
ある。(図2(E))
【0060】また、pチャネル型TFTの活性層213
は意図的に添加された不純物元素を含まない領域であ
り、nチャネル型TFTの活性層211、212、21
4はp型不純物領域(b)となっている。本明細書中で
は、この状態の活性層211〜214は全て真性または
実質的に真性であると定義する。即ち、TFTの動作に
支障をきたさない程度に不純物元素が意図的に添加され
ている領域が実質的に真性な領域と考えて良い。
【0061】次に、プラズマCVD法またはスパッタ法
により10〜100nm厚の珪素を含む絶縁膜を形成す
る。本実施例では、30nm厚の窒化酸化珪素膜を形成
する。この珪素を含む絶縁膜は積層構造で用いても構わ
ない。そして、パターニングを行い、駆動回路部及び画
素部となる領域のみ残して他の領域は除去し、活性層2
11を露呈させる。
【0062】次に、800〜1150℃(好ましくは9
00〜1000℃)の温度で15分〜8時間(好ましく
は30分〜2時間)の熱処理工程を、酸化性雰囲気下で
行う(熱酸化工程)。本実施例では酸素雰囲気中に3体
積%の塩化水素を添加した雰囲気中で950℃80分の
熱処理工程を行う。なお、図2(D)の工程で添加され
たボロンはこの熱酸化工程の間に活性化される。(図3
(A))
【0063】なお、酸化性雰囲気としては、ドライ酸素
雰囲気でもウェット酸素雰囲気でも良いが、半導体層中
の結晶欠陥の低減にはドライ酸素雰囲気が適している。
また、本実施例では酸素雰囲気中にハロゲン元素を含ま
せた雰囲気としたが、100%酸素雰囲気で行っても構
わない。
【0064】こうして露呈された活性層211の表面に
は熱酸化膜(酸化珪素膜)215が3〜20nm(好まし
くは5〜10nm)の膜厚で形成される。この熱酸化膜2
15は最終的にメモリトランジスタのチャネル形成領域
と浮遊ゲート電極との間に形成される第1ゲート絶縁膜
となる。
【0065】また、同時に珪素を含む絶縁膜116とそ
の下の活性層211〜214との界面においても酸化反
応が進行する。本願発明ではそれを考慮して最終的に形
成される絶縁膜216の膜厚が50〜150nm(好まし
くは80〜120nm)となるように調節する。この珪素
を含む絶縁膜216は最終的に駆動回路部及び画素部を
形成するTFTのゲート絶縁膜であり、第2ゲート絶縁
膜と呼ぶ。
【0066】また、本実施例の熱酸化工程では、60n
m厚の活性層のうち25nmが酸化されて活性層211
〜214の膜厚は45nmとなる。これが最終的に完成
したTFTの活性層の膜厚となる。また、30nm厚の
珪素を含む絶縁膜に対して50nm厚の熱酸化膜が加わ
るので、最終的に第2ゲート絶縁膜216の膜厚は11
0nmとなる。
【0067】次に、新たにレジストマスク217a〜2
17cを形成する。そして、n型を付与する不純物元素
(以下、n型不純物元素という)を添加してn型を呈す
る不純物領域218、219を形成する。なお、n型不
純物元素としては、代表的には15族に属する元素、典
型的にはリンまたは砒素を用いることができる。(図3
(B))
【0068】この不純物領域218、219は、後にメ
モリトランジスタ及びCMOS回路のNチャネル型TF
Tにおいて、LDD領域として機能させるための不純物
領域である。なお、ここで形成された不純物領域にはn
型不純物元素が2×1016〜5×1019atoms/cm3(代
表的には5×1017〜5×1018atoms/cm3)の濃度で
含まれている。本明細書中では上記濃度範囲でn型不純
物元素を含む不純物領域をn型不純物領域(b)と定義
する。
【0069】なお、ここではフォスフィン(PH3)を
質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でリ
ンを1×1018atoms/cm3の濃度で添加する。勿論、質
量分離を行うイオンインプランテーション法を用いても
良い。
【0070】また、この工程ではメモリトランジスタと
なる領域とCMOS回路のnチャネル型TFTとなる領
域とでゲート絶縁膜の膜厚が異なる。従って、両者を2
回の添加工程に分けて行っても良いし、不純物添加時の
深さ方向の濃度プロファイルを調節して、218及び2
19で示される領域にほぼ同濃度でリンが添加されるよ
うにすることが望ましい。
【0071】次に、レジストマスク217a〜217cを
除去し、新たにレジストマスク220a〜220cを形成
する。そして、n型不純物元素を添加してn型を呈する
不純物領域221、222を形成する。なお、n型不純
物元素としては、代表的には15族に属する元素、典型
的にはリンまたは砒素を用いることができる。(図3
(C))
【0072】この不純物領域221、222は、後にメ
モリトランジスタにおいて、ソース領域及びドレイン領
域として機能させるための不純物領域である。なお、こ
こで形成された不純物領域にはn型不純物元素が1×1
20〜1×1021atoms/cm3(代表的には2×1020
5×1021atoms/cm3)の濃度で含まれている。本明細
書中では上記濃度範囲でn型不純物元素を含む不純物領
域をn型不純物領域(a)と定義する。
【0073】なお、ここではフォスフィン(PH3)を
質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でリ
ンを3×1020atoms/cm3の濃度で添加する。勿論、質
量分離を行うイオンインプランテーション法を用いても
良い。
【0074】次に、600〜1000℃(好ましくは7
00〜800℃)の不活性雰囲気中で熱処理を行い、図
3(B)の工程で添加されたリンを活性化する。本実施
例では800℃1時間の熱処理を窒素雰囲気中で行う。
(図3(D))
【0075】この時、同時にリンの添加時に損傷した活
性層の結晶性及び活性層とゲート絶縁膜との界面を修復
することが可能である。この活性化工程は電熱炉を用い
たファーネスアニールが好ましいが、ランプアニールや
レーザーアニールといった光アニールでも良いし、ファ
ーネスアニールと併用しても良い。
【0076】この工程によりn型不純物領域(a)22
2、n型不純物領域(b)218、219の境界部、即
ち、n型不純物領域(a)又はn型不純物領域(b)の
周囲に存在する真性又は実質的に真性な領域(勿論、p
型不純物領域(b)も含む)との接合部が明確になる。
このことは、後にTFTが完成した時点において、LD
D領域とチャネル形成領域とが非常に良好な接合部を形
成しうることを意味する。
【0077】次に、200〜400nm(好ましくは2
50〜350nm)の厚さで第1ゲート電極223〜2
25、226a、226bを形成する。第1ゲート電極2
23〜225、226a、226bを形成する際は、同時
に第1ゲート電極同士を電気的に接続する第1ゲート配
線も形成される。但し、第1ゲート電極223はどのゲ
ート電極とも電気的に接続されず、後にメモリトランジ
スタの浮遊ゲート電極として機能する。(図3(E)
【0078】実際にはメモリ部に形成される複数のメモ
リトランジスタ全てに浮遊ゲート電極が形成されるが、
個々に電気的に孤立した状態、即ちフローティング状態
としてある。こうすることで電荷蓄積層として機能する
のである。
【0079】ゲート電極223〜225、226a、2
26bの材料としては、タンタル(Ta)、チタン(T
i)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロ
ム(Cr)、シリコン(Si)から選ばれた元素、また
は前記元素を主成分とする導電膜(代表的には窒化タン
タル膜、窒化タングステン膜、窒化チタン膜)、または
前記元素を組み合わせた合金膜(代表的にはMo−W合
金膜、Mo−Ta合金膜、タングステンシリサイド膜
等)を用いることができる。
【0080】なお、本実施例では50nm厚の窒化タン
タル(TaN)膜と、350nm厚のタンタル(Ta)
膜を積層して用いる。また、第1ゲート電極の下に珪素
膜を2〜20nm程度の厚さで形成しておくことは有効
である。これによりその上に形成されるゲート電極の密
着性の向上と酸化防止とを図ることができる。
【0081】この時、メモリトランジスタに形成される
ゲート電極223はn型不純物領域(a)221、22
2及びn型不純物領域(b)218の一部とゲート絶縁
膜215を介して重なるように形成する。また、CMO
S回路のNチャネル型TFTに形成されるゲート電極2
24はn型不純物領域(b)219の一部とゲート絶縁
膜216を介して重なるように形成する。なお、ゲート
電極226a、226bは断面では二つに見えるが実際は
電気的に接続されている。
【0082】次に、レジストマスク227a、227bを
形成し、p型不純物元素(本実施例ではボロン)を添加
して高濃度にボロンを含む不純物領域228、229を
形成する。本実施例ではジボラン(B26)を用いたイ
オンドープ法(勿論、イオンインプランテーション法で
も良い)により3×1020〜3×1021atoms/cm3(代
表的には5×1020〜1×1021atoms/cm3)濃度でボ
ロンを添加する。なお、本明細書中では上記濃度範囲で
p型不純物元素を含む不純物領域をp型不純物領域
(a)と定義する。(図4(A))
【0083】なお、ここでp型不純物元素を添加する前
に、レジストマスク227a、227b及びゲート電極2
25をマスクとして、ゲート絶縁膜をエッチングして活
性層を露呈させておいても良い。こうすることで加速電
圧とドーズ量を小さくすることができ、工程のスループ
ットを上げることができる。
【0084】次に、レジストマスク227a、227bを
除去し、レジストマスク230a〜230dを形成する。
そして、n型不純物元素(本実施例ではリン)を添加し
て高濃度にリンを含む不純物領域231〜235を形成
する。この工程は図3(C)の工程と同様に行えば良
く、添加するリン濃度は1×1020〜1×1021atoms/
cm3(代表的には2×1020〜5×1021atoms/cm3)と
すれば良い。従って、不純物領域231〜235をn型
不純物領域(a)と呼んでも構わない。(図4(B))
【0085】また、不純物領域231〜235が形成さ
れた領域には既に前工程で添加されたリンまたはボロン
が含まれるが、十分に高い濃度でリンが添加されること
になるので、前工程で添加されたリンまたはボロンの影
響は考えなくて良い。
【0086】なお、ここでn型不純物元素を添加する前
に、レジストマスク230a〜230d及びゲート電極2
24をマスクとして、ゲート絶縁膜をエッチングして活
性層を露呈させておいても良い。こうすることで加速電
圧とドーズ量を小さくすることができ、工程のスループ
ットを上げることができる。
【0087】次に、レジストマスク230a〜230dを
除去し、ゲート電極223〜225、226a、226b
をマスクとして自己整合的にn型不純物元素(本実施例
ではリン)を添加する。こうして形成された不純物領域
236〜239には前記n型不純物領域(b)の1/2
〜1/10(代表的には1/3〜1/4)の濃度(但
し、前述のチャネルドープ工程で添加されたボロン濃度
よりも5〜10倍高い濃度、代表的には1×1016〜5
×1018atoms/cm3、典型的には3×1017〜3×10
18atoms/cm3、)でリンが添加されるように調節する。
なお、本明細書中では上記濃度範囲でn型不純物元素を
含む不純物領域(但し、p型不純物領域を除く)をn型
不純物領域(c)と定義する。(図4(C))
【0088】なお、この工程ではゲート電極で隠された
部分を除いて全ての不純物領域にも1×1016〜5×1
18atoms/cm3の濃度でリンが添加されているが、非常
に低濃度であるため各不純物領域の機能には影響を与え
ない。また、n型不純物領域(b)236〜239には
既にチャネルドープ工程で1×1015〜1×1018atom
s/cm3の濃度のボロンが添加されているが、この工程で
はp型不純物領域(b)に含まれるボロンの5〜10倍
の濃度でリンが添加されるので、この場合もボロンはn
型不純物領域(b)の機能には影響を与えないと考えて
良い。
【0089】次に、それぞれの濃度で添加されたn型又
はp型不純物元素を活性化するために熱処理工程を行っ
た。この工程はファーネスアニール法、レーザーアニー
ル法、ランプアニール法のいずれか又はそれらを併用し
て行うことができる。ファーネスアニール法で行う場合
は、不活性雰囲気中において500〜800℃、好まし
くは550〜600℃で行えば良い。本実施例では55
0℃、4時間の熱処理を行い、不純物元素を活性化す
る。(図4(D))
【0090】なお、本実施例では窒化タンタル膜とタン
タル膜でなる積層膜をゲート電極材料として用いている
が、タンタル膜は非常に酸化に弱い。従って、この活性
化工程は極力酸素を含まない不活性雰囲気中で行う必要
がある。具体的には、酸素が1ppm以下(好ましくは
0.1ppm以下)の不活性雰囲気中が好ましい。
【0091】本実施例では、100%窒素雰囲気で55
0℃4時間の熱処理を行うが、その際、酸化が進行しな
い程度に十分に低い温度(100〜200℃)で基板を
炉内へ投入し、十分に長い時間(30分〜1時間)の窒
素パージ期間をおいた後に熱処理を行う。そして、基板
を取り出す際にも上記十分に低い温度まで炉内温度が下
がった後で大気解放するよう注意する。
【0092】こうして細心の注意を払って熱処理(活性
化工程)を行えば、ゲート電極の表面は僅かに窒化する
ものの酸化反応は防ぐことができ、大幅に抵抗が増加す
るような不具合は生じない。
【0093】次に、第1ゲート電極223〜225、2
26a、226bを覆って第3ゲート絶縁膜240を形成
する。なお、実際にゲート絶縁膜として機能するのは第
1ゲート電極223の上にあたる部分だけであるが、説
明の便宜上、特に区別しないで呼ぶことにする。
【0094】この第3ゲート絶縁膜240は公知の気相
法で形成すれば良いが、膜質の良い薄膜を得るために本
実施例では減圧熱CVD法により形成する。また、本実
施例では酸化珪素膜で窒化珪素膜を挟んだ三層構造の積
層膜を第3ゲート絶縁膜として用いる。膜厚はトータル
で15〜50nm(好ましくは20〜40nm)とすれば良
い。本実施例では酸化珪素膜(膜厚:10nm)/窒化珪
素膜(膜厚:20nm)/酸化珪素膜(膜厚:10nm)と
するが、これに限定する必要はなく、カップリング比を
考慮して決定すれば良い。
【0095】そして、第3ゲート絶縁膜240を介し
て、第1ゲート電極223と重なる位置に第2ゲート電
極241を形成する。この第2ゲート電極241は後に
メモリトランジスタの制御ゲート電極として機能する。
膜厚は200〜400nmの範囲で選択すれば良い。(図
5(A))
【0096】第2ゲート電極(制御ゲート電極)241
の材料としては、第1ゲート電極と同様の材料を用いる
ことができるが、これ以降の工程では高い450℃以上
に温度が上がることがないので、その温度に耐えうる耐
熱性を有する導電膜であれば、いかなる材料を用いても
良い。特に、低抵抗なアルミニウム又は銅を含む金属膜
が好ましい。
【0097】次に、第1層間絶縁膜242を形成する。
第1層間絶縁膜242としては、珪素を含む絶縁膜、具
体的には窒化珪素膜、酸化珪素膜、窒化酸化珪素膜また
はそれらを組み合わせた積層膜で形成すれば良い。ま
た、膜厚は400nm〜1.5μmとすれば良い。本実
施例では、プラズマCVD法を用いて1μm厚の酸化珪
素膜を形成する。
【0098】次に、3〜100%の水素を含む雰囲気中
で、300〜450℃で1〜4時間の熱処理を行い、活
性層の水素化を行う。この工程は熱的に励起された水素
により半導体層のダングリングボンドを終端する工程で
ある。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラ
ズマにより励起された水素を用いる水素化処理)を行っ
ても良い。
【0099】次に、それぞれのTFTのソース領域又は
ドレイン領域に達するコンタクトホールが形成され、共
通ソース配線243、ビット配線244、ソース配線2
45〜247、ドレイン配線248、249を形成す
る。なお、CMOS回路を形成するためにドレイン配線
248はNチャネル型TFTとPチャネル型TFTとの
間で共通である。また、図示していないが、本実施例で
はこの配線を、Ti膜を200nm、Tiを含むアルミ
ニウム膜500nm、TiN膜100nmをスパッタ法
で連続して形成した三層構造の積層膜とする。(図5
(B))
【0100】さらに、TFTを外部汚染から保護する保
護膜(パッシベーション膜ともいう)250として、珪
素を含む絶縁膜を50〜500nm(代表的には200
〜300nm)の厚さで形成する。本実施例では300
nm厚の窒化酸化珪素膜を用い、パッシベーション膜の形
成に先立ってH2、NH3等水素を含むガスを用いてプラ
ズマ処理を行った後に成膜する。
【0101】この前処理によりプラズマで励起された水
素が第1層間絶縁膜中に供給される。この状態で熱処理
(300〜420℃の温度)を行うことで、パッシベー
ション膜250おの膜質を改善するとともに、第1層間
絶縁膜中に添加された水素が下層側に拡散するため、効
果的に活性層を水素化することができる。
【0102】なお、この熱処理工程のあと、後に画素電
極とドレイン配線を接続するためのコンタクトホールを
形成する位置において、パッシベーション膜250に開
口部(図示せず)を形成しておいても良い。また、この
工程を行う際、画素内の画像表示領域のパッシベーショ
ン膜を除去しておくと透過型液晶表示装置においては透
過光量が増加して明るい画像が得られる。
【0103】次に、有機樹脂からなる第2層間絶縁膜2
51を約1μmの厚さに形成する。有機樹脂としては、
ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミ
ド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用することが
できる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方法が
簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を低減
できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。なお上
述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などを用い
ることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合する
タイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形成す
る。
【0104】次に、画素部となる領域において、第2層
間絶縁膜251上に遮蔽膜252を形成する。なお、本
明細書中では光と電磁波を遮るという意味で遮蔽膜とい
う文言を用いる。遮蔽膜252はアルミニウム(A
l)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)から選ばれた
元素でなる導電膜またはいずれかの元素を主成分とする
導電膜で100〜300nmの厚さに形成する。本実施
例では1wt%のチタンを含有させたアルミニウム膜を12
5nmの厚さに形成する。
【0105】なお、第2層間絶縁膜251上に酸化珪素
膜等の絶縁膜を5〜50nm形成しておくと、この上に
形成する遮蔽膜の密着性を高めることができる。この効
果は窒化チタン膜等の導電膜を用いても得られる。ま
た、有機樹脂で形成した第2層間絶縁膜251の表面に
CF4ガスを用いたプラズマ処理を施すと、表面改質に
より膜上に形成する遮蔽膜の密着性を向上させることが
できる。
【0106】また、このチタンを含有させたアルミニウ
ム膜を用いて、遮蔽膜だけでなく他の接続配線を形成す
ることも可能である。例えば、駆動回路内で回路間をつ
なぐ接続配線を形成できる。但し、その場合は遮蔽膜ま
たは接続配線を形成する材料を成膜する前に、予め第2
層間絶縁膜にコンタクトホールを形成しておく必要があ
る。
【0107】次に、遮蔽膜252の表面に陽極酸化法ま
たはプラズマ酸化法(本実施例では陽極酸化法)により
20〜100nm(好ましくは30〜50nm)の厚さ
の酸化物(陽極酸化物)253を形成する。本実施例で
は遮蔽膜252としてアルミニウムを主成分とする膜を
用いたため、酸化物253として酸化アルミニウム膜
(アルミナ膜)が形成される。
【0108】この陽極酸化処理に際して、まず酒石酸エ
チレングリコール溶液を作製する。これは15%の酒石
酸アンモニウム水溶液とエチレングリコールとを2:8
で混合した溶液であり、これにアンモニア水を加え、p
Hが7±0.5となるように調節する。そして、この溶
液中に陰極となる白金電極を設け、遮蔽膜252が形成
されている基板を溶液に浸し、遮蔽膜252を陽極とし
て、一定(数mA〜数十mA)の直流電流を流す。
【0109】溶液中の陰極と陽極との間の電圧は陽極酸
化物の成長に従い時間と共に変化するが、定電流のまま
100V/minの昇圧レートで電圧を上昇させて、到
達電圧45Vに達したところで陽極酸化処理を終了させ
る。このようにして遮蔽膜252の表面には厚さ約50
nmの酸化物253を形成することができる。また、そ
の結果、遮蔽膜252の膜厚は90nmとなる。
【0110】なお、ここで示した陽極酸化法に係わる数
値は一例にすぎず、作製する素子の大きさ等によって当
然最適値は変化しうるものである。
【0111】また、ここでは陽極酸化法を用いて遮蔽膜
表面のみに絶縁膜を設ける構成としたが、絶縁膜をプラ
ズマCVD法、熱CVD法またはスパッタ法などの気相
法によって形成しても良い。その場合も膜厚は20〜1
00nm(好ましくは30〜50nm)とすることが好
ましい。また、酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒化酸化珪素
膜、DLC等の炭素膜、酸化タンタル膜若しくは有機樹
脂膜を用いても良い。又は、これらを組み合わせた積層
膜を用いても良い。
【0112】次に、第2層間絶縁膜251、パッシベー
ション膜250にドレイン配線249に達するコンタク
トホールを形成し、画素電極254を形成する。なお、
画素電極255は隣接する他の画素の画素電極である。
画素電極254、255は、透過型液晶表示装置とする
場合には透明導電膜を用い、反射型の液晶表示装置とす
る場合には金属膜を用いれば良い。ここでは透過型の液
晶表示装置とするために、酸化インジウムと酸化スズと
の化合物膜(ITO膜)を110nmの厚さにスパッタ
法で形成する。
【0113】また、この時、画素電極254と遮蔽膜2
52とが酸化物253を介して重なり、保持容量(キャハ゜
シタンス・ストレーシ゛)256を形成する。なお、この場合、遮
蔽膜252をフローティング状態(電気的に孤立した状
態)か固定電位、好ましくはコモン電位(データとして
送られる画像信号の中間電位)に設定しておくことが望
ましい。
【0114】こうして同一基板上に、メモリ部、駆動回
路部及び画素部を有するアクティブマトリクス基板が完
成する。図5(C)に示すアクティブマトリクス基板は
図1で説明したアクティブマトリクス基板と同じ構造で
ある。
【0115】本願発明では、メモリ部、駆動回路部及び
画素部が要求する性能に応じて各回路又は素子を形成す
るTFTの構造を最適化し、電気光学装置の動作性能及
び信頼性を向上させることができる。具体的には、駆動
回路部には動作速度若しくはホットキャリア対策を重視
したTFT構造を用い、画素部にはオフ電流値動作の低
減を重視したTFT構造を用いる。また、メモリ部には
工程数の増加を最小限に抑えつつ、メモリトランジスタ
を形成する。
【0116】ここでアクティブマトリクス型液晶表示装
置の場合について図1を参照して説明する。
【0117】まず、メモリトランジスタ301は浮遊ゲ
ート電極107と制御ゲート電極108とを有する二層
ゲート構造のTFTをメモリトランジスタとして用い
る。このメモリトランジスタの書き込み動作は、チャネ
ル形成領域105とドレイン領域103との接合部に発
生したホットキャリアが浮遊ゲート電極107に注入さ
れて行われる。そして、消去動作は、浮遊ゲート電極1
07とソース領域102との間に流れるFN(ファウラ
ノルドハイム)電流によって行われる。
【0118】また、LDD領域104はソース領域10
2とチャネル形成領域105との間のバンド間トンネル
電流を防止するための緩衝領域であり、信頼性向上と消
費電流低減の効果がある。このLDD領域104の長さ
(幅)は0.1〜2.0μm、代表的には0.5〜1.
5μmとすれば良い。
【0119】また、nチャネル型TFT302は高速動
作を重視するシフトレジスタ、レベルシフタ、バッファ
などの駆動回路に適している。即ち、チャネル形成領域
115とドレイン領域113との間のみにゲート電極に
重なったLDD領域114を形成することで、できるだ
け抵抗成分を低減させつつホットキャリア対策を講じた
構造となっている。
【0120】ドレイン領域側のみにLDD領域を設けれ
ば足りるのは、上記駆動回路の場合、ソース領域とドレ
イン領域の機能が変わらず、キャリア(電子)の移動す
る方向が一定だからである。但し、必要に応じてチャネ
ル形成領域を挟んでLDD領域を形成することもでき
る。即ち、ソース領域とチャネル形成領域の間、及びド
レイン領域とチャネル形成領域との間に形成することも
可能である。なお、このLDD領域114の長さ(幅)
は0.1〜2.0μm、好ましくは0.5〜1.5μm
とすれば良い。
【0121】また、画素TFT304は低オフ電流動作
を重視した画素部に適している。即ち、LDD領域12
8a〜128dをゲート電極131a、131bに重ならな
いように形成することで低オフ電流動作を実現してい
る。また、メモリ部や駆動回路部に形成されるLDD領
域よりも低い不純物濃度のLDD領域を用いることで、
さらに低いオフ電流値とする構造となっている。さら
に、不純物領域130がオフ電流値の低減に大きく寄与
している。
【0122】なお、画素TFT304に設けられるLD
D領域128a〜128bの長さ(幅)は0.5〜3.5
μm、代表的には2.0〜2.5μmとすれば良い。
【0123】また、本実施例では保持容量の誘電体とし
て比誘電率が7〜9と高い酸化アルミニウム膜を用いた
ことで、所望の容量を形成するために必要な保持容量の
専有面積を少なくすることができる。さらに、本実施例
のように画素TFT上に形成される遮蔽膜を保持容量の
一方の電極とすることで、アクティブマトリクス型液晶
表示装置の画像表示部の開口率を向上させることができ
る。
【0124】なお、本発明は本実施例に示した保持容量
の構造に限定される必要はない。例えば、本出願人によ
る特願平9−316567号出願、特願平9−2734
44号出願または特願平10−254097号出願に記
載された構造の保持容量を用いることもできる。
【0125】〔実施例2〕本実施例では、実施例1で形
成したアクティブマトリクス基板(図5(C)に示され
る)に対してセル組み工程を行い、アクティブマトリク
ス型液晶表示装置を作製する場合について図6を用いて
説明する。
【0126】図6に示すように、図5(C)の状態の基
板に対し、配向膜601を形成する。本実施例では配向
膜としてポリイミド膜を用いる。また、対向基板602
には、透明導電膜からなる対向電極603と、配向膜6
04とを形成する。なお、対向基板には必要に応じてカ
ラーフィルターや遮蔽膜を形成しても良い。
【0127】次に、配向膜を形成した後、ラビング処理
を施して液晶分子がある一定のプレチルト角を持って配
向するように調節する。そして、画素部と、駆動回路部
が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板と
を、公知のセル組み工程によってシール材やスペーサ
(共に図示せず)などを介して貼りあわせる。その後、
両基板の間に液晶605を注入し、封止剤(図示せず)
によって完全に封止する。液晶には公知の液晶材料を用
いれば良い。このようにして図6に示すアクティブマト
リクス型液晶表示装置が完成する。
【0128】次に、このアクティブマトリクス型液晶表
示装置の構成を、図7の斜視図を用いて説明する。本願
発明の液晶表示装置はアクティブマトリクス基板701
に形成された画素部702と、ソース配線駆動回路(画
像信号伝送用回路)703と、ゲート配線駆動回路(走
査信号伝送用回路)704とを有する。なお、707は
アクティブマトリクス基板に対向して設けられた対向基
板である。
【0129】画素部702には、図1に示した画素TF
T304を含む複数の画素がマトリクス状に配列されて
いる。また、前記画素TFTはソース配線駆動回路70
3から延長されるソース配線と、ゲート配線駆動回路7
04から延長されるゲート配線との交点に接続されてい
る。
【0130】また、アクティブマトリクス基板701に
はFPC(フレキシブルプリントサーキット)705が
接続され、画像信号やクロック信号等の情報を含む信号
が液晶表示装置に入力される。
【0131】さらに、アクティブマトリクス基板701
には図1に示したメモリトランジスタ301を集積化し
たメモリ部706が形成される。メモリ部706は選択
トランジスタとメモリトランジスタとを一つのセルに含
むメモリセルを集積化させた不揮発性メモリとしても良
いが、複数のメモリトランジスタのビット線を共通化さ
せたフラッシュメモリの方が高集積化には適している。
【0132】〔実施例3〕実施例2に示したアクティブ
マトリクス型液晶表示装置において、ソース配線駆動回
路703には代表的にはシフトレジスタ、レベルシフ
タ、バッファ、サンプリング回路(サンプル及びホール
ド回路)が含まれる。これはアナログ信号を処理する場
合の例であるが、デジタル信号を処理する場合には、サ
ンプリング回路に代わってラッチ、D/Aコンバータが
含まれる。また、ゲート配線駆動回路の場合はシフトレ
ジスタ、レベルシフタ、バッファを含む。
【0133】ここでシフトレジスタは駆動電圧が3.5
〜16V(代表的には5V又は10V)であり、回路を
形成するCMOS回路に使われるNチャネル型TFTは
図1において302で示した構造が適している。また、
レベルシフタやバッファは駆動電圧が14〜16Vと高
くなるが、シフトレジスタと同様に図1に示したNチャ
ネル型TFT302を含むCMOS回路が適している。
なお、レベルシフタやバッファの場合、ゲート電極をダ
ブルゲート構造、トリプルゲート構造といったマルチゲ
ート構造とすることは回路の信頼性を向上させる上で有
効である。
【0134】ところが、ソース配線駆動回路に含まれる
サンプリング回路は、駆動電圧は14〜16Vである
が、ソース領域とドレイン領域が反転する上、オフ電流
値を低減する必要があるのでホットキャリア対策と低オ
フ電流値対策の両方を講じなければならない。
【0135】そこで本実施例ではサンプリング回路とし
て図8に示した構造のNチャネル型TFT205を用い
る。なお、図8ではnチャネル型TFTしか図示されて
いないが、実際にサンプリング回路を形成する時はnチ
ャネル型TFTとpチャネル型TFTとを組み合わせて
形成すると大電流を流しやすくなり好ましい。
【0136】本実施例でサンプリング回路として用いる
nチャネル型TFTの構造は、ソース領域21、ドレイ
ン領域22、LDD領域23a、23b及びチャネル形成
領域24を含む活性層、第2ゲート絶縁膜13、ゲート
電極25、ソース配線26、ドレイン配線27を有して
なる。なお、ソース領域とドレイン領域(若しくはソー
ス配線とドレイン配線)は動作によって反転する。
【0137】このnチャネル型TFT205の最も大き
な特徴は、LDD領域23a、23bがチャネル形成領域
24を挟んで設けられ、且つ、そのLDD領域が第2ゲ
ート絶縁膜13を介してゲート電極25に重なる領域と
重ならない領域とを有する点にある。
【0138】即ち、LDD領域23a、23bのうちゲー
ト電極25に重なっている領域は、図1に示したnチャ
ネル型TFT302のLDD領域114と同様に、ホッ
トキャリア注入による劣化を低減する。また、LDD領
域23a、23bのうちゲート電極25に重ならない領域
は、図1に示した画素TFT304のLDD領域128
a〜128dと同様に、オフ電流値を低減する。
【0139】以上のような構造を有するnチャネル型T
FTをサンプリング回路に用いることでホットキャリア
による劣化が少なく、オフ電流値の低いスイッチング動
作を行うことができる。なお、この時、ゲート電極に重
なったLDD領域の長さ(幅)は0.3〜3.0μm、
代表的には0,5〜1.5μm、ゲート電極に重ならな
いLDD領域の長さ(幅)は1.0〜3.5μm、代表
的には1.5〜2.0μmとすれば良い。
【0140】なお、本実施例に示したnチャネル型TF
T205の構造は、図2〜5に示した工程に従えば特別
な工程を付加することなく形成することができる。ま
た、実施例2に示したアクティブマトリクス型液晶表示
装置のサンプリング回路に本実施例の構造を用いること
は有効である。
【0141】〔実施例4〕本実施例1に従って作製した
TFTの活性層(特にチャネル形成領域)は結晶格子に
連続性を持つ特異な結晶構造の結晶質珪素膜で形成され
る。このような結晶質珪素膜に関する詳細は、本出願人
による特願平10−044659号、特願平10−15
2316号、特願平10−152308号または特願平
10−152305号の出願を参照すれば良い。以下、
本出願人が実験的に調べた結晶構造の特徴について概略
を説明する。なお、この特徴は、本実施例によって完成
されたTFTの活性層を形成する半導体膜の特徴と一致
する。
【0142】上記結晶質珪素膜は、微視的に見れば複数
の針状又は棒状の結晶(以下、棒状結晶という)が集ま
って並んだ結晶構造を有する。このことはTEM(透過
型電子顕微鏡法)による観察で容易に確認できる。
【0143】また、電子線回折法を利用すると結晶質珪
素膜の表面(チャネルを形成する部分)に多くの{11
0}面を確認することができる。このことは、電子線回
折写真で分析を行えば{110}面に対応する回折斑点
がきれいに現れるので容易に確認することができる。ま
た、各斑点は同心円上に±1°程度の分布(広がり)を
持っていることも確認できる。
【0144】また、X線回折法(厳密にはθ−2θ法を
用いたX線回折法)を用いて配向比率を算出してみると
{220}面の配向比率が0.7以上(典型的には0.
85以上)であることが確認されている。なお、配向比
率の算出方法は特開平7−321339号公報に記載さ
れた手法を用いる。
【0145】また、個々の棒状結晶が接して形成する結
晶粒界をHR−TEM(高分解能透過型電子顕微鏡法)
により観察すると、結晶粒界において結晶格子に連続性
があることを確認できる。これは観察される格子縞が結
晶粒界において連続的に繋がっていることから容易に確
認することができる。
【0146】なお、結晶粒界における結晶格子の連続性
は、その結晶粒界が「平面状粒界」と呼ばれる粒界であ
ることに起因する。本明細書における平面状粒界の定義
は、「Characterization of High-Efficiency Cast-Si
Solar Cell Wafers by MBICMeasurement ;Ryuichi Shi
mokawa and Yutaka Hayashi,Japanese Journal ofAppl
ied Physics vol.27,No.5,pp.751-758,1988」に記載
された「Planar boundary 」である。
【0147】上記論文によれば、平面状粒界には双晶粒
界、特殊な積層欠陥、特殊なtwist粒界などが含まれ
る。この平面状粒界は電気的に不活性であるという特徴
を持つ。即ち、結晶粒界でありながらキャリアの移動を
阻害するトラップとして機能しないため、実質的に存在
しないと見なすことができる。
【0148】特に結晶軸(結晶面に垂直な軸)が〈11
0〉軸である場合、{211}双晶粒界はΣ3の対応粒
界とも呼ばれる。Σ値は対応粒界の整合性の程度を示す
指針となるパラメータであり、Σ値が小さいほど整合性
の良い粒界であることが知られている。例えば、二つの
結晶粒の間に形成された結晶粒界では、両方の結晶の面
方位が{110}である場合、{111}面に対応する
格子縞がなす角をθとするとθ=70.5°の時にΣ3の対
応粒界となることが知られている。
【0149】本実施例を実施して得た結晶質珪素膜にお
いて、結晶軸が〈110〉である二つの結晶粒の間に形
成された結晶粒界をHR−TEMで観察すると、隣接す
る結晶粒の各格子縞が約70.5°の角度で連続しているも
のが多い。従って、その結晶粒界はΣ3の対応粒界、即
ち{211}双晶粒界であると推測できる。
【0150】実際に本実施例の結晶質珪素膜を詳細にT
EMを用いて観察すれば、結晶粒界の殆ど(90%以
上、典型的には95%以上)がΣ3の対応粒界、典型的
には{211}双晶粒界であると推測される。
【0151】この様な結晶構造(正確には結晶粒界の構
造)は、結晶粒界において異なる二つの結晶粒が極めて
整合性よく接合していることを示している。即ち、結晶
粒界において結晶格子が連続的に連なり、結晶欠陥等に
起因するトラップ準位を非常に作りにくい構成となって
いる。従って、この様な結晶構造を有する半導体薄膜は
実質的に結晶粒界が存在しない見なすことができる。
【0152】またさらに、800〜1150℃という高
い温度での熱処理工程(実施例1における熱酸化工程に
相当する)によって結晶粒内に存在する欠陥(スタッキ
ングフォールト)が殆ど消滅していることがTEM観察
によって確認されている。これはこの熱処理工程の前後
で積層欠陥等の数が大幅に低減していることからも明ら
かである。
【0153】この欠陥数の差は電子スピン共鳴分析(El
ectron Spin Resonance :ESR)によってスピン密度
の差となって現れる。現状では本実施例の結晶質珪素膜
のスピン密度は少なくとも 5×1017spins/cm3以下(典
型的には 3×1017spins/cm3以下)であることが判明し
ている。ただし、この測定値は現存する測定装置の検出
限界に近いので、実際のスピン密度はさらに低いと予想
される。
【0154】以上の事から、実施例1に従って作製した
結晶質珪素膜は結晶粒内の欠陥が極端に少なく、結晶粒
界が実質的に存在しないと見なせるため、単結晶珪素膜
又は実質的な単結晶珪素膜と考えて良い。
【0155】〔実施例5〕画素部の各画素に設けられる
保持容量は画素電極に接続されていない方の電極(本願
発明の場合は遮蔽膜)を固定電位としておくことで保持
容量を形成することができる。その場合、遮蔽膜をフロ
ーティング状態(電気的に孤立した状態)かコモン電位
(データとして送られる画像信号の中間電位)に設定し
ておくことが望ましい。
【0156】そこで本実施例では遮蔽膜を固定電位とす
る場合の接続方法について図9を用いて説明する。な
お、基本構造は図1で説明した画素部と同様であるの
で、同一部位には同じ符号を用いて説明する。
【0157】図9(A)において、304は実施例1と
同様にして作製された画素TFT(nチャネル型TF
T)であり、134は保持容量の一方の電極として機能
する遮蔽膜である。画素部の外側に延長された遮蔽膜9
01は第2層間絶縁膜15、パッシベーション膜14に
設けられたコンタクトホール902を介してコモン電位
を与える電流供給線903と接続している。従って、こ
の場合には遮蔽膜901を形成する前に第2層間絶縁膜
159、パッシベーション膜158をエッチングしてコ
ンタクトホールを形成しておく工程が必要となる。この
電流供給線903はソース配線またはドレイン配線と同
時に形成しておけば良い。
【0158】このように画素部の外側において、遮蔽膜
901とコモン電位を与える電流供給線903とを電気
的に接続することで、遮蔽膜134をコモン電位に保持
することができる。
【0159】次に、図9(B)において、304は実施
例1と同様にして作製された画素TFTであり、134
は保持容量の一方の電極として機能する遮蔽膜である。
画素部の外側まで延在した遮蔽膜904は、905で示
される領域において導電膜906と酸化物907を介し
て重なる。この導電膜906は画素電極136と同時
に、酸化物907は酸化物135と同時に形成される。
【0160】そして、この導電膜906は第3層間絶縁
膜15、パッシベーション膜14に設けられたコンタク
トホール908を介してコモン電位を与える電流供給線
909と接続している。この時、領域905では遮蔽膜
904、酸化物907、導電膜906でなるコンデンサ
が形成される。このコンデンサの容量が十分に大きい場
合(1走査ライン分の全画素に接続された全保持容量の
合計容量の10倍程度の場合)、領域905で形成され
た静電結合によって遮蔽膜904及び134の電位変動
を低減することができる。
【0161】また、図9(B)の構造を採用する場合
は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法と
してはソースライン反転駆動を採用することが好まし
い。ソースライン反転駆動ならば画素電極に印加される
電圧極性が1フレーム毎に反転するので、時間的に平均
化すれば遮蔽膜134に蓄積される電荷量は殆どゼロと
なる。即ち、非常に電位変動の小さい状態を維持できる
ので、安定した保持容量を形成することができる。
【0162】このように図9(B)の構造を採用するこ
とで、工程数を増やすことなく遮蔽膜をコモン電位に保
持することが可能となる。
【0163】なお、本実施例の構成は、実施例1の作製
工程を一部変更するだけで実現可能であり、その他の工
程は実施例1と同様の工程で良い。従って、実施例2に
示したアクティブマトリクス型液晶表示装置に適用する
ことは可能である。また、実施例3、4に示したいずれ
の構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0164】〔実施例6〕本実施例では図1とは異なる
構造のアクティブマトリクス基板を作製した場合につい
て説明する。説明には図10を用いる。なお、本実施例
は図1に示した構造の一部を変更した例であるので、同
一箇所には図1と同じ符号を用いる。また、変更のない
部分に関しては図1に対応するので説明は省略する。
【0165】まず、図10(A)に示したアクティブマ
トリクス基板は、第3ゲート絶縁膜として酸化物31を
用いる。この酸化物31は浮遊ゲート電極107を酸化
して得られた酸化膜であり、本実施例では酸化タンタル
膜である。酸化方法は、熱酸化法、陽極酸化法若しくは
プラズマ酸化法のいずれかの手段によれば良いが、膜質
を良くするためには熱酸化法が好ましい。また、形成す
る膜厚は、実施例1と同様に3〜20nm(好ましくは5
〜10nm)とすれば良い。
【0166】なお、この時同時に駆動回路部及び画素部
に形成されるTFTのゲート電極116、123、13
1a、131bのそれぞれの表面にも酸化物32、33、
34a、34bが形成される。但し、駆動回路部若しくは
画素部をマスキングして酸化工程を行うことによりメモ
リトランジスタの浮遊ゲート電極のみに酸化物を形成す
ることも可能である。勿論、陽極酸化法を用いる場合に
は、浮遊ゲート電極のみに選択的に電流を流すことで選
択的に酸化物を形成することもできる。
【0167】また、この酸化工程は実施例1において、
図4(B)の工程と図4(C)の工程の間に行うことが
望ましい。なぜならばゲート電極131a、131bの表
面が酸化物34a、34bで覆われた状態で図4(C)の
工程を行うことにより、図11に示すようなオフセット
領域35a〜35dが形成されるからである。なお、図1
1は図10(A)に示した画素TFTの一部(ドレイン
領域付近)を拡大した断面図である。
【0168】この場合、図11に示すように、チャネル
形成領域129a、129bとn型不純物領域(c)でな
るLDD領域128a〜128dの間にオフセット領域3
5a〜35bが存在する。このオフセット領域35a〜3
5bの長さは、ほぼ酸化物34a、34bの膜厚(ここで
いう膜厚は厳密にはゲート電極の側壁に形成されている
部分の膜厚)に一致する。
【0169】但し、リンを添加する際の回り込みによっ
てオフセット領域35a〜35bの長さは酸化物34a、
34bの膜厚よりも短くなることは言うまでもない。
【0170】本願発明では、このオフセット領域35a
〜35bの長さがゼロ若しくは1〜200nm(好まし
くは20〜100nm、さらに好ましくは30〜70n
m)とする。この長さは酸化物34a、34bの膜厚で制
御できる。
【0171】図10(A)に示したような構造の画素T
FTは、オフ電流値を極めて低い値にすることが可能で
ある。即ち、ソース−ドレイン間の電圧が14V、ゲー
ト電圧が−17.5VといったようにTFTが完全にオ
フ動作にある時、5pA以下(好ましくは1pA以下)
といったオフ電流値を達成しうる。
【0172】また、図10(B)の構造は、図10
(A)と似ているが制御ゲート電極36をソース配線1
09やドレイン配線110と同時に形成する点に特徴が
ある。このような構造は、ソース配線とソース領域(若
しくはドレイン配線とドレイン領域)とを接続するため
のコンタクトホールを形成する際に、浮遊ゲート電極1
07の上方にも開口部を設けておけば実現できる。
【0173】なお、この開口部の形成は第1層間絶縁膜
12と第3ゲート絶縁膜31とのエッチングの選択比が
大きいほど良い。
【0174】また、図10(A)と同様に画素TFTは
チャネル形成領域129a、129bとn型不純物領域
(c)でなるLDD領域128a〜128dの間にオフセ
ット領域35a〜35bが存在する。効果については図1
0(A)の説明で既に行ったのでここでは省略する。
【0175】なお、本実施例の構成は実施例1において
第3ゲート絶縁膜240の成膜工程を、熱酸化工程、陽
極酸化工程若しくはプラズマ酸化工程に置き換えるだけ
で実施可能であり、実施例2〜5に記載されたいずれの
構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0176】〔実施例7〕本実施例では図1とは異なる
構造のアクティブマトリクス基板を作製した場合につい
て説明する。説明には図12を用いる。なお、本実施例
は図1に示した構造の一部を変更した例であるので、同
一箇所には図1と同じ符号を用いる。また、変更のない
部分に関しては図1に対応するので説明は省略する。
【0177】図12に示したアクティブマトリクス基板
は、第1ゲート絶縁膜として減圧熱CVD法により形成
された絶縁膜1201を用いる。本実施例では成膜ガス
としてSiH4ガス(流量0.3×10-63/s)とN
2Oガス(流量1.5×10- 53/s)を用い、成膜温
度を800℃、成膜圧力を40Paとして成膜すれば良
い。また、膜厚は、実施例1と同様に3〜20nm(好ま
しくは5〜10nm)とすれば良い。勿論、第1ゲート絶
縁膜1201を成膜した後、実施例1と同様の熱酸化工
程を行っても良い。
【0178】本実施例を実施した場合、画素部では第2
ゲート絶縁膜13と第1ゲート絶縁膜1201との積層
膜(上記熱酸化工程を行った場合は熱酸化膜も含む)が
ゲート絶縁膜として機能することになる。
【0179】なお、本実施例は実施例1において第1ゲ
ート絶縁膜1201の成膜工程を加える以外は特に変更
すべき工程はないので、実施例1を参考にすれば容易に
実施することが可能である。また、実施例2〜実施例6
のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが
可能である。
【0180】〔実施例8〕本発明は基板としてガラスも
しくはプラスチックを用いた場合においても実施するこ
とは可能である。勿論、この場合はガラスもしくはプラ
スチックからなる基板の耐熱性を考慮してTFTを形成
しなくてはならない。
【0181】活性層となる結晶質珪素膜を形成するに
は、レーザー結晶化技術もしくは固相成長技術(熱結晶
化技術)とレーザー結晶化技術との併用により非晶質珪
素膜の結晶化を行うことが好ましい。レーザー結晶化技
術を用いればプラスチック基板もしくはプラスチックフ
ィルムの上にも結晶質珪素膜を形成しうる。
【0182】また、第1ゲート絶縁膜、第2ゲート絶縁
膜及び第3ゲート絶縁膜はプラズマCVD法もしくはス
パッタ法で形成する。特に、ECR(Electron Cyclotr
on Resonance)プラズマCVD法やリモートプラズマC
VD法は活性層に与えるダメージを抑えつつ高品質な絶
縁膜を形成することができるため好ましい。
【0183】なお、本実施例は実施例1において第1ゲ
ート絶縁膜、第2ゲート絶縁膜及び第3ゲート絶縁膜の
成膜工程を変更する以外は特に変更すべき工程はないの
で、実施例1を参考にすれば容易に実施することが可能
である。また、実施例2〜実施例6のいずれの構成とも
自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0184】〔実施例9〕本実施例では本願発明におい
てメモリ部を形成しうる不揮発性メモリの回路構成につ
いて説明する。具体的には、図7に示した液晶表示装置
(液晶モジュール)において、メモリ部706をNOR
型フラッシュメモリとした場合について図13を用いて
説明する。なお、図13には四つのメモリトランジスタ
を並列につなげたセクターを二つ図示しているが、この
構成に限定する必要はない。
【0185】図13(A)において、B1で示されるビ
ット配線41には四つのメモリトランジスタ42〜45
が接続されている。B2も同様である。また、メモリト
ランジスタ42〜45のそれぞれはW1〜W4で示され
るワード配線47〜50を制御ゲート電極として制御さ
れる。
【0186】なお、本明細書ではワード配線のうちTF
Tの活性層と重なる領域を特に制御ゲート電極と呼んで
いる。また、図示されていないが、実際には制御ゲート
電極の下には浮遊ゲート電極が存在する。
【0187】図13(A)の回路図で示したNOR型フ
ラッシュメモリを実際に素子パターンとして表すと図1
3(B)のようになる。使用した各符号は図13(A)
のものと対応している。
【0188】本実施例の構成は、実施例1〜8に示した
いずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可
能である。
【0189】〔実施例10〕本実施例では本願発明にお
いてメモリ部を形成しうる不揮発性メモリの回路構成に
ついて説明する。具体的には、図7に示した液晶表示装
置(液晶モジュール)において、メモリ部706をNA
ND型フラッシュメモリとした場合について図14を用
いて説明する。なお、図14には八つのメモリトランジ
スタを直列につなげたセクターを二つ図示しているが、
この構成に限定する必要はない。
【0190】図14(A)において、B1で示されるビ
ット配線55には二つの選択トランジスタ51、52及
び八つのメモリトランジスタ56〜63が接続されてい
る。B2も同様である。また、選択トランジスタ51、
52はそれぞれS1、S2で示される選択用ゲート配線
53、54で制御され、メモリトランジスタ56〜63
のそれぞれはW1〜W8で示されるワード配線64〜7
1を制御ゲート電極として制御される。
【0191】なお、本明細書ではワード配線のうちTF
Tの活性層と重なる領域を特に制御ゲート電極と呼んで
いる。また、図示されていないが、実際には制御ゲート
電極の下には浮遊ゲート電極が存在する。
【0192】図14(A)の回路図で示したNAND型
フラッシュメモリを実際に素子パターンとして表すと図
14(B)のようになる。使用した各符号は図14
(A)のものと対応している。
【0193】本実施例の構成は、実施例1〜8に示した
いずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可
能である。また、実施例9に示したNOR型フラッシュ
メモリと組み合わせてメモリ部を形成することもでき
る。
【0194】〔実施例11〕本実施例では、本願発明の
電気光学装置においてメモリ部、駆動回路部又は画素部
以外のその他の信号処理回路として、γ(ガンマ)補正
回路を加えた場合について説明する。
【0195】なお、γ補正回路とはγ補正を行うための
回路である。γ補正とは画像信号に適切な電圧を付加す
ることによって、画素電極に印加される電圧とその上の
液晶又はEL層の透過光強度との間に線形関係を作るた
めの補正である。
【0196】図15は本実施例の液晶表示装置(EL表
示装置であっても良い)に用いるアクティブマトリクス
基板のブロック図である。画素部75の周辺にソース配
線駆動回路76、ゲート配線駆動回路77が設けられ、
さらにγ補正回路78、不揮発性メモリ(本実施例では
フラッシュメモリ)79が設けられている。また、画像
信号、クロック信号若しくは同期信号等は、FPC(フ
レキシブルプリントサーキット)80を経由して送られ
てくる。
【0197】不揮発性メモリ79には、パソコン本体や
テレビ受信アンテナ等から送られてきた画像信号にγ補
正をかけるための補正データが格納(記憶)されてお
り、その補正データを参照してγ補正回路78が画像信
号に対してγ補正を行う。
【0198】γ補正のためのデータは液晶表示装置を出
荷する前に一度格納しておけば良いが、定期的に補正デ
ータを書き換えることも可能である。また、同じように
作成した液晶表示装置であっても、微妙に液晶の光学応
答特性(先の透過光強度と印加電圧の関係など)が異な
る場合がある。その場合も、本実施例では液晶表示装置
毎に異なるγ補正データを格納しておくことが可能なの
で、常に同じ画質を得ることが可能である。
【0199】なお、不揮発性メモリ79に対してγ補正
の補正データを格納する際、本出願人による特願平10
−156696号に記載された手段を用いることは好ま
しい。また、γ補正に関する説明も同出願になされてい
る。
【0200】また、不揮発性メモリに格納する補正デー
タはデジタル信号であるので、必要に応じてD/Aコン
バータ若しくはA/Dコンバータを同一基板上に形成す
ることが望ましい。
【0201】なお、本実施例の構成は、実施例1〜10
のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが
できる。
【0202】〔実施例12〕本実施例では、本願発明の
電気光学装置においてメモリ部、駆動回路部又は画素部
以外のその他の信号処理回路として、メモリコントロー
ラ回路を加えた場合について説明する。なお、ここでい
うメモリコントローラ回路とは不揮発性メモリに画像デ
ータを格納したり読み出したりという動作を制御するた
めの制御回路である。
【0203】図16は本実施例の液晶表示装置(EL表
示装置であっても良い)に用いるアクティブマトリクス
基板のブロック図である。画素部81の周辺にソース配
線駆動回路82、ゲート配線駆動回路83が設けられ、
さらにメモリコントローラ回路84、不揮発性メモリ
(本実施例ではフラッシュメモリ)85が設けられてい
る。また、画像信号、クロック信号若しくは同期信号等
は、FPC(フレキシブルプリントサーキット)86を
経由して送られてくる。
【0204】不揮発性メモリ85には、パソコン本体や
テレビ受信アンテナ等から送られてきた画像信号が1フ
レーム毎に格納(記憶)されており、その画像信号を順
次画素部に入力して表示を行う。不揮発性メモリ85に
は画素部81に表示される画像1フレーム分の画像情報
が記憶される。例えば、6ビットのデジタル信号が画像
信号として送られてくる場合、画素数×6ビットに相当
するメモリ容量を必要とする。
【0205】なお、不揮発性メモリに格納する補正デー
タはデジタル信号であるので、必要に応じてD/Aコン
バータ若しくはA/Dコンバータを同一基板上に形成す
ることが望ましい。
【0206】このように本実施例の構成とすることで、
画素部81に表示された画像を常に不揮発性メモリ85
に記憶しており、画像の一時停止などの動作を容易に行
うことができる。即ち、メモリコントローラ回路84に
より不揮発性メモリ85に格納された画像信号を常に画
素部81へ送るようにすることで、ビデオデッキ等に録
画することなくテレビ放送を自由に一時停止することが
可能となる。
【0207】また、本実施例では1フレーム分を格納す
る例を示したが、さらに数百フレーム、数千フレーム分
といった画像情報を格納しうる程度まで不揮発性メモリ
85のメモリ容量を増やすことができたならば、一時停
止だけでなく、数秒若しくは数分前の画像を再生(リプ
レイ)することも可能となる。
【0208】なお、本実施例の構成は、実施例1〜10
のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが
できる。
【0209】〔実施例13〕実施例1に示した作製工程
例では、nチャネル型TFTのゲート電極を形成する前
に、前もってn型不純物領域(b)を形成することが前
提となっている。そして、p型不純物領域(a)、n型
不純物領域(c)はともに自己整合的に形成されること
が特徴となっている。
【0210】しかしながら、本発明の効果を得るために
は最終的な構造が図5(C)のような構造となっていれ
ば良く、そこに至るプロセスに限定されるものではな
い。従って、不純物領域の形成順序は実施者が適宜変更
して構わない。また、場合によってはp型不純物領域
(a)やn型不純物領域(c)を、レジストマスクを用
いて形成することも可能である。即ち、最終的に図5
(C)に示したように、各回路に応じて異なる構造TF
Tが形成されるのであれば、あらゆる組み合わせの工程
順序を採用しても構わない。
【0211】〔実施例14〕本発明は従来のMOSFE
T上に層間絶縁膜を形成し、その上にTFTを形成する
際に用いることも可能である。即ち、三次元構造の半導
体装置を実現することも可能である。
【0212】また、基板としてSIMOX、Smart
−Cut(SOITEC社の登録商標)、ELTRAN(キャ
ノン株式会社の登録商標)などのSOI基板を用い、単
結晶半導体薄膜を活性層として用いることも可能であ
る。
【0213】なお、本実施例の構成は、実施例1〜13
のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0214】〔実施例15〕本発明によって作製された
液晶表示装置は様々な液晶材料を用いることが可能であ
る。そのような材料として、TN液晶、PDLC(ポリ
マー分散型液晶)、FLC(強誘電性液晶)、AFLC
(反強誘性電液晶)、またはFLCとAFLCの混合物
(反強誘電性混合液晶)が挙げられる。
【0215】例えば、「H.Furue et al.;Charakteristi
cs and Drivng Scheme of Polymer-Stabilized Monosta
ble FLCD Exhibiting Fast Response Time and High Co
ntrast Ratio with Gray-Scale Capability,SID,199
8」、「T.Yoshida et al.;A Full-Color Thresholdless
Antiferroelectric LCD Exhibiting Wide Viewing Ang
le with Fast Response Time,841,SID97DIGEST,199
7」、「S.Inui et al.;Thresholdless antiferroelectr
icity in liquid crystals and its application to di
splays,671-673,J.Mater.Chem.6(4),1996」、または米
国特許第5,594,569号に開示された材料を用いることが
できる。
【0216】特に、電場に対して透過率が連続的に変化
する電気光学応答特性を示す無しきい値反強誘電性混合
液晶(Thresholdless Antiferroelectric LCD:TL−
AFLCと略記する)にはV字型(またはU字型)の電
気光学応答特性を示すものがあり、その駆動電圧が約±
2.5V程度(セル厚約1μm〜2μm)のものも見出
されている。そのため、画素回路用の電源電圧が5〜8
V程度で済む場合があり、制御回路と画素回路を同じ電
源電圧で動作させる可能性が示唆されている。即ち、液
晶表示装置全体の低消費電力化を図ることができる。
【0217】また、強誘電性液晶や反強誘電性液晶はT
N液晶に比べて応答速度が速いという利点をもつ。本発
明で用いるようなTFTは非常に動作速度の速いTFT
を実現しうるため、強誘電性液晶や反強誘電性液晶の応
答速度の速さを十分に生かした画像応答速度の速い液晶
表示装置を実現することが可能である。
【0218】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。そういった意
味で実施例1の図1で示した保持容量は小さい面積で大
きな容量を蓄積することができるので好ましい。
【0219】なお、本実施例の液晶表示装置をパーソナ
ルコンピュータ等の電子機器の表示ディスプレイとして
用いることが有効であることは言うまでもない。
【0220】また、本実施例の構成は、実施例1〜14
のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0221】〔実施例16〕本発明はアクティブマトリ
クス型EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ
(EL表示装置ともいう)に適用することも可能であ
る。その例を図17に示す。
【0222】図17は本実施例のアクティブマトリクス
型ELディスプレイの回路図である。91は表示領域を
表しており、その周辺にはX方向(ソース側)駆動回路
92、Y方向(ゲート側)駆動回路93が設けられてい
る。また、表示領域91の各画素は、スイッチング用T
FT94、コンデンサ95、電流制御用TFT96、E
L素子97を有し、スイッチング用TFT94にX方向
信号線(ソース信号線)98a(または98b)、Y方向
信号線(ゲート信号線)99a(または99b、99c)
が接続される。また、電流制御用TFT96には、電源
線100a、100bが接続される。
【0223】なお、本実施例のアクティブマトリクス型
ELディスプレイに対して、実施例1、4、6〜13の
いずれの構成を組み合わせても良い。
【0224】〔実施例17〕本実施例では、本願発明を
用いてEL(エレクトロルミネセンス)表示装置を作製
した例について説明する。なお、図18(A)は本願発
明のEL表示装置の上面図であり、図18(B)はその
断面図である。
【0225】図18(A)において、4001は基板、
4002は画素部、4003はソース側駆動回路、40
04はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆動回路は
配線4005を経てFPC(フレキシブルプリントサー
キット)4006に至り、外部機器へと接続される。
【0226】このとき、画素部4002、ソース側駆動
回路4003及びゲート側駆動回路4004を囲むよう
にして第1シール材4101、カバー材4102、充填
材4103及び第2シール材4104が設けられてい
る。
【0227】また、図18(B)は図18(A)をA−
A’で切断した断面図に相当し、基板4001の上にソ
ース側駆動回路4003に含まれる駆動TFT(但し、
ここではnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを図
示している。)4201及び画素部4002に含まれる
電流制御用TFT(EL素子への電流を制御するTF
T)4202が形成されている。
【0228】本実施例では、駆動TFT4201には図
1のnチャネル型TFT302とpチャネル型TFT3
03と同じ構造のTFTが用いられ、電流制御用TFT
4202には図1のpチャネル型TFT303と同じ構
造のTFTが用いられる。また、同一基板上にはメモリ
部が形成され、図1のメモリトランジスタ301と同じ
構造のTFTが用いられる。また、画素部4002には
電流制御用TFT4202のゲートに接続された保持容
量(図示せず)が設けられる。
【0229】駆動TFT4201及び画素TFT420
2の上には樹脂材料でなる層間絶縁膜(平坦化膜)43
01が形成され、その上に画素TFT4202のドレイ
ンと電気的に接続する画素電極(陽極)4302が形成
される。画素電極4302としては仕事関数の大きい透
明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化イン
ジウムと酸化スズとの化合物または酸化インジウムと酸
化亜鉛との化合物を用いることができる。
【0230】そして、画素電極4302の上には絶縁膜
4303が形成され、絶縁膜4303は画素電極430
2の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4302の上にはEL(エレクトロルミネ
ッセンス)層4304が形成される。EL層4304は
公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることが
できる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー
系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちら
を用いても良い。
【0231】EL層4304の形成方法は公知の蒸着技
術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、EL層の
構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層ま
たは電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単
層構造とすれば良い。
【0232】EL層4304の上には遮光性を有する導
電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分
とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)か
らなる陰極4305が形成される。また、陰極4305
とEL層4304の界面に存在する水分や酸素は極力排
除しておくことが望ましい。従って、真空中で両者を連
続成膜するか、EL層4304を窒素または希ガス雰囲
気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極430
5を形成するといった工夫が必要である。本実施例では
マルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜
装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。
【0233】そして陰極4305は4306で示される
領域において配線4005に電気的に接続される。配線
4005は陰極4305に所定の電圧を与えるための配
線であり、異方導電性フィルム4307を介してFPC
4006に電気的に接続される。
【0234】以上のようにして、画素電極(陽極)43
02、EL層4304及び陰極4305からなるEL素
子が形成される。このEL素子は、第1シール材410
1及び第1シール材4101によって基板4001に貼
り合わされたカバー材4102で囲まれ、充填材410
3により封入されている。
【0235】カバー材4102としては、ガラス材、金
属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プ
ラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いる
ことができる。プラスチック材としては、FRP(Fi
berglass−Reinforced Plast
ics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィル
ム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはア
クリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0236】但し、EL素子からの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0237】また、充填材4103としては紫外線硬化
樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポ
リビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラ
ル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用い
ることができる。この充填材4103の内部に吸湿性物
質(好ましくは酸化バリウム)を設けておくとEL素子
の劣化を抑制できる。
【0238】また、充填材4103の中にスペーサを含
有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウムで
形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可能
である。また、スペーサを設けた場合、スペーサからの
圧力を緩和するバッファ層として陰極4305上に樹脂
膜を設けることも有効である。
【0239】また、配線4005は異方導電性フィルム
4307を介してFPC4006に電気的に接続され
る。配線4005は画素部4002、ソース側駆動回路
4003及びゲート側駆動回路4004に送られる信号
をFPC4006に伝え、FPC4006により外部機
器と電気的に接続される。
【0240】また、本実施例では第1シール材4101
の露呈部及びFPC4006の一部を覆うように第2シ
ール材4104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮
断する構造となっている。こうして図18(B)の断面
構造を有するEL表示装置となる。なお、本実施例のE
L表示装置は実施例1、4、6〜13、16のいずれの
構成を組み合わせて作製しても構わない。
【0241】ここで画素部のさらに詳細な断面構造を図
19に、上面構造を図20(A)に、回路図を図20
(B)に示す。図19、図20(A)及び図20(B)
では共通の符号を用いるので互いに参照すれば良い。
【0242】図19において、基板4401上に設けら
れたスイッチング用TFT4402は図1の画素部に設
けられたnチャネル型TFT304を用いて形成され
る。従って、構造の説明はnチャネル型TFT304の
説明を参照すれば良い。また、4403で示される配線
は、スイッチング用TFT4402のゲート電極440
4a、4404bを電気的に接続するゲート配線である。
【0243】なお、本実施例ではチャネル形成領域が二
つ形成されるダブルゲート構造としているが、チャネル
形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造もしくは
三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。
【0244】また、スイッチング用TFT4402のド
レイン配線4405は電流制御用TFT4406のゲー
ト電極4407に電気的に接続されている。なお、電流
制御用TFT4406は図1のpチャネル型TFT30
3を用いて形成される。従って、構造の説明はpチャネ
ル型TFT303の説明を参照すれば良い。なお、本実
施例ではシングルゲート構造としているが、ダブルゲー
ト構造もしくはトリプルゲート構造であっても良い。
【0245】スイッチング用TFT4402及び電流制
御用TFT4406の上には第1パッシベーション膜4
408が設けられ、その上に樹脂からなる平坦化膜44
09が形成される。平坦化膜4409を用いてTFTに
よる段差を平坦化することは非常に重要である。後に形
成されるEL層は非常に薄いため、段差が存在すること
によって発光不良を起こす場合がある。従って、EL層
をできるだけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成
する前に平坦化しておくことが望ましい。
【0246】また、4410は透明導電膜からなる画素
電極(EL素子の陽極)であり、電流制御用TFT44
06のドレイン配線4411に電気的に接続される。画
素電極4410としては酸化インジウムと酸化スズとの
化合物もしくは酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物か
らなる導電膜を用いることができる。
【0247】画素電極4410の上にはEL層4412
が形成される。なお、図19では一画素しか図示してい
ないが、本実施例ではR(赤)、G(緑)、B(青)の
各色に対応したEL層を作り分けている。また、本実施
例では蒸着法により低分子系有機EL材料を形成してい
る。具体的には、正孔注入層として20nm厚の銅フタ
ロシアニン(CuPc)膜を設け、その上に発光層とし
て70nm厚のトリス−8−キノリノラトアルミニウム
錯体(Alq3)膜を設けた積層構造としている。Al
3に蛍光色素を添加することで発光色を制御すること
ができる。
【0248】但し、以上の例はEL層として用いること
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。例えば、本実施例では低分子系有機EL材料をEL
層として用いる例を示したが、高分子系有機EL材料を
用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として炭
化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これら
の有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いることが
できる。
【0249】次に、EL層4412の上には遮光性の導
電膜からなる陰極4413が設けられる。本実施例の場
合、遮光性の導電膜としてアルミニウムとリチウムとの
合金膜を用いる。勿論、公知のMgAg膜(マグネシウ
ムと銀との合金膜)を用いても良い。陰極材料として
は、周期表の1族もしくは2族に属する元素からなる導
電膜もしくはそれらの元素を添加した導電膜を用いれば
良い。
【0250】この陰極4413まで形成された時点でE
L素子4414が完成する。なお、ここでいうEL素子
4414は、画素電極(陽極)4410、EL層441
2及び陰極4413で形成されたコンデンサを指す。
【0251】次に、本実施例における画素の上面構造を
図20(A)を用いて説明する。スイッチング用TFT
4402のソースはソース配線4415に接続され、ド
レインはドレイン配線4405に接続される。また、ド
レイン配線4405は電流制御用TFT4406のゲー
ト電極4407に電気的に接続される。また、電流制御
用TFT4406のソースは電流供給線4416に電気
的に接続され、ドレインはドレイン配線4417に電気
的に接続される。また、ドレイン配線4417は点線で
示される画素電極(陽極)4418に電気的に接続され
る。
【0252】このとき、4419で示される領域には保
持容量が形成される。保持容量4419は、電流供給線
4416と電気的に接続された半導体膜4420、ゲー
ト絶縁膜と同一層の絶縁膜(図示せず)及びゲート電極
4407との間で形成される。また、ゲート電極440
7、第1層間絶縁膜と同一の層(図示せず)及び電流供
給線4416で形成される容量も保持容量として用いる
ことが可能である。
【0253】なお、本実施例の構成は、実施例1、4、
6〜13、16のいずれの構成とも自由に組み合わせて
実施することが可能である。
【0254】〔実施例18〕本実施例では、実施例17
とは異なる画素構造を有したEL表示装置について説明
する。説明には図21を用いる。なお、図19と同一の
符号が付してある部分については実施例17の説明を参
照すれば良い。
【0255】図21では電流制御用TFT4501とし
て図1のnチャネル型TFT302と同一構造のTFT
を用いる。勿論、電流制御用TFT4501のゲート電
極4502はスイッチング用TFT4402のドレイン
配線4405に接続されている。また、電流制御用TF
T4501のドレイン配線4503は画素電極4504
に電気的に接続されている。
【0256】EL素子にかかる電圧が10V以上になる
とホットキャリア効果による劣化が顕著になるため、電
流制御用TFT4501として図1のnチャネル型TF
T302と同一構造のTFTを用いることは有効であ
る。また、EL素子にかかる電圧が10V以下であれば
ホットキャリア効果による劣化はさほど問題とならない
のでnチャネル型TFT302からLDD領域114を
省略した構造のTFTを用いても良い。
【0257】本実施例では、画素電極4504がEL素
子の陰極として機能し、遮光性の導電膜を用いて形成す
る。具体的には、アルミニウムとリチウムとの合金膜を
用いるが、周期表の1族もしくは2族に属する元素から
なる導電膜もしくはそれらの元素を添加した導電膜を用
いれば良い。
【0258】画素電極4504の上にはEL層4505
が形成される。なお、図21では一画素しか図示してい
ないが、本実施例ではG(緑)に対応したEL層を蒸着
法及び塗布法(好ましくはスピンコーティング法)によ
り形成している。具体的には、電子注入層として20n
m厚のフッ化リチウム(LiF)膜を設け、その上に発
光層として70nm厚のPPV(ポリパラフェニレンビ
ニレン)膜を設けた積層構造としている。
【0259】次に、EL層4505の上には透明導電膜
からなる陽極4506が設けられる。本実施例の場合、
透明導電膜として酸化インジウムと酸化スズとの化合物
もしくは酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物からなる
導電膜を用いる。
【0260】この陽極4506まで形成された時点でE
L素子4507が完成する。なお、ここでいうEL素子
4507は、画素電極(陰極)4504、EL層450
5及び陽極4506で形成されたコンデンサを指す。
【0261】なお、本実施例の電流制御用TFT450
1はゲート電極4502とLDD領域4509a、45
09bとの間にゲート容量と呼ばれる寄生容量を形成す
る。このゲート容量を調節することで図20(A)、
(B)に示した保持容量4418と同等の機能を持たせ
ることも可能である。特に、EL表示装置をデジタル駆
動方式で動作させる場合においては、保持容量のキャパ
シタンスがアナログ駆動方式で動作させる場合よりも小
さくて済むため、ゲート容量で保持容量を代用しうる。
【0262】なお、本実施例の構成は、実施例1、4、
6〜13、16のいずれの構成とも自由に組み合わせて
実施することが可能である。
【0263】〔実施例19〕本実施例では、実施例17
もしくは実施例18に示したEL表示装置の画素構造の
例を図22(A)〜(C)に示す。なお、本実施例にお
いて、4601はスイッチング用TFT4602のソー
ス配線、4603はスイッチング用TFT4602のゲ
ート配線、4604は電流制御用TFT、4605はコ
ンデンサ、4606、4608は電流供給線、4607
はEL素子とする。
【0264】図22(A)は、二つの画素間で電流供給
線4606を共通とした場合の例である。即ち、二つの
画素が電流供給線4606を中心に線対称となるように
形成されている点に特徴がある。この場合、電流供給線
の本数を減らすことができるため、画素部をさらに高精
細化することができる。
【0265】また、図22(B)は、電流供給線460
8をゲート配線4603と平行に設けた場合の例であ
る。なお、図22(B)では電流供給線4608とゲー
ト配線4603とが重ならないように設けた構造となっ
ているが、両者が異なる層に形成される配線であれば、
絶縁膜を介して重なるように設けることもできる。この
場合、電流供給線4608とゲート配線4603とで専
有面積を共有させることができるため、画素部をさらに
高精細化することができる。
【0266】また、図22(C)は、図22(B)の構
造と同様に電流供給線4608をゲート配線4603と
平行に設け、さらに、二つの画素を電流供給線4608
を中心に線対称となるように形成する点に特徴がある。
また、電流供給線4608をゲート配線4603のいず
れか一方と重なるように設けることも有効である。この
場合、電流供給線の本数を減らすことができるため、画
素部をさらに高精細化することができる。
【0267】〔実施例20〕本実施例では、実施例17
もしくは実施例18に示したEL表示装置の画素構造の
例を図23(A)、(B)に示す。なお、本実施例にお
いて、4701はスイッチング用TFT4702のソー
ス配線、4703はスイッチング用TFT4702のゲ
ート配線、4704は電流制御用TFT、4705はコ
ンデンサ(省略することも可能)、4706は電流供給
線、、4707は電源制御用TFT、4708は電源制
御用ゲート配線、4709はEL素子とする。電源制御
用TFT4707の動作については特願平11−341
272号を参照すると良い。
【0268】また、本実施例では電源制御用TFT47
07を電流制御用TFT4704とEL素子4708と
の間に設けているが、電源制御用TFT4707とEL
素子4708との間に電流制御用TFT4704が設け
られた構造としても良い。また、電源制御用TFT47
07は電流制御用TFT4704と同一構造とするか、
同一の活性層で直列させて形成するのが好ましい。
【0269】また、図23(A)は、二つの画素間で電
流供給線4706を共通とした場合の例である。即ち、
二つの画素が電流供給線4706を中心に線対称となる
ように形成されている点に特徴がある。この場合、電流
供給線の本数を減らすことができるため、画素部をさら
に高精細化することができる。
【0270】また、図23(B)は、ゲート配線470
3と平行に電流供給線4710を設け、ソース配線47
01と平行に電源制御用ゲート配線4711を設けた場
合の例である。なお、図23(B)では電流供給線47
10とゲート配線4703とが重ならないように設けた
構造となっているが、両者が異なる層に形成される配線
であれば、絶縁膜を介して重なるように設けることもで
きる。この場合、電流供給線4710とゲート配線47
03とで専有面積を共有させることができるため、画素
部をさらに高精細化することができる。
【0271】〔実施例21〕本実施例では、実施例17
もしくは実施例18に示したEL表示装置の画素構造の
例を図24(A)、(B)に示す。なお、本実施例にお
いて、4801はスイッチング用TFT4802のソー
ス配線、4803はスイッチング用TFT4802のゲ
ート配線、4804は電流制御用TFT、4805はコ
ンデンサ(省略することも可能)、4806は電流供給
線、、4807は消去用TFT、4808は消去用ゲー
ト配線、4809はEL素子とする。消去用TFT48
07の動作については特願平11−338786号を参
照すると良い。
【0272】消去用TFT4807のドレインは電流制
御用TFT4804のゲートに接続され、電流制御用T
FT4804のゲート電圧を強制的に変化させることが
できるようになっている。なお、消去用TFT4807
はnチャネル型TFTとしてもpチャネル型TFTとし
ても良いが、オフ電流を小さくできるようにスイッチン
グ用TFT4802と同一構造とすることが好ましい。
【0273】また、図24(A)は、二つの画素間で電
流供給線4806を共通とした場合の例である。即ち、
二つの画素が電流供給線4806を中心に線対称となる
ように形成されている点に特徴がある。この場合、電流
供給線の本数を減らすことができるため、画素部をさら
に高精細化することができる。
【0274】また、図24(B)は、ゲート配線480
3と平行に電流供給線4810を設け、ソース配線48
01と平行に消去用ゲート配線4811を設けた場合の
例である。なお、図24(B)では電流供給線4810
とゲート配線4803とが重ならないように設けた構造
となっているが、両者が異なる層に形成される配線であ
れば、絶縁膜を介して重なるように設けることもでき
る。この場合、電流供給線4810とゲート配線480
3とで専有面積を共有させることができるため、画素部
をさらに高精細化することができる。
【0275】〔実施例22〕本発明のEL表示装置は画
素内にいくつのTFTを設けた構造としても良い。実施
例20、21ではTFTを三つ設けた例を示している
が、四つ乃至六つのTFTを設けても構わない。本発明
はEL表示装置の画素構造に限定されずに実施すること
が可能である。
【0276】〔実施例23〕本願発明の電気光学装置や
半導体回路は電気器具の表示部や信号処理回路として用
いることができる。そのような電気器具としては、ビデ
オカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター、プロジェ
クションTV、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウン
トディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生
装置、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、
携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯
型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像
再生装置などが挙げられる。それら電気器具の具体例を
図25〜27に示す。
【0277】図25(A)は携帯電話であり、本体20
01、音声出力部2002、音声入力部2003、表示
部2004、操作スイッチ2005、アンテナ2006
で構成される。本願発明の電気光学装置は表示部200
4に、本願発明の半導体回路は音声出力部2002、音
声入力部2003またはCPUやメモリ等に用いること
ができる。
【0278】図25(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6で構成される。本願発明の電気光学装置は表示部21
02に、本願発明の半導体回路は音声入力部2103ま
たはCPUやメモリ等に用いることができる。
【0279】図25(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205で構成される。本願発明の電気光学装置は
表示部2205に、本願発明の半導体回路はCPUやメ
モリ等に用いることができる。
【0280】図25(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3で構成される。本願発明の電気光学装置は表示部23
02に、本願発明の半導体回路はCPUやメモリ等に用
いることができる。
【0281】図25(E)はリアプロジェクター(プロ
ジェクションTV)であり、本体2401、光源240
2、液晶表示装置2403、偏光ビームスプリッタ24
04、リフレクター2405、2406、スクリーン2
407で構成される。本発明は液晶表示装置2403に
用いることができ、本願発明の半導体回路はCPUやメ
モリ等に用いることができる。
【0282】図25(F)はフロントプロジェクターで
あり、本体2501、光源2502、液晶表示装置25
03、光学系2504、スクリーン2505で構成され
る。本発明は液晶表示装置2503に用いることがで
き、本願発明の半導体回路はCPUやメモリ等に用いる
ことができる。
【0283】図26(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2601、映像入力部2602、表示部26
03、キーボード2604等を含む。本願発明の電気光
学装置は表示部2603に、本願発明の半導体回路はC
PUやメモリ等に用いることができる。
【0284】図26(B)は電子遊戯機器(ゲーム機
器)であり、本体2701、記録媒体2702、表示部
2703及びコントローラー2704を含む。この電子
遊技機器から出力された音声や映像は筐体2705及び
表示部2706を含む表示ディスプレイにて再生され
る。コントローラー2704と本体2701との間の通
信手段または電子遊技機器と表示ディスプレイとの間の
通信手段は、有線通信、無線通信もしくは光通信が使え
る。本実施例では赤外線をセンサ部2707、2708
で検知する構成となっている。本願発明の電気光学装置
は表示部2703、2706に、本願発明の半導体回路
はCPUやメモリ等に用いることができる。
【0285】図26(C)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤー(画
像再生装置)であり、本体2801、表示部2802、
スピーカ部2803、記録媒体2804及び操作スイッ
チ2805を含む。なお、この画像再生装置は記録媒体
としてDVD(Digital VersatileD
isc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲーム
やインターネットを行うことができる。本願発明の電気
光学装置は表示部2802やCPUやメモリ等に用いる
ことができる。
【0286】図26(D)はデジタルカメラであり、本
体2901、表示部2902、接眼部2903、操作ス
イッチ2904、受像部(図示せず)を含む。本願発明
の電気光学装置は表示部2902やCPUやメモリ等に
用いることができる。
【0287】なお、図25(E)のリアプロジェクター
や図25(F)のフロントプロジェクターに用いること
のできる光学エンジンについての詳細な説明を図27に
示す。なお、図27(A)は光学エンジンであり、図2
7(B)は光学エンジンに内蔵される光源光学系であ
る。
【0288】図27(A)に示す光学エンジンは、光源
光学系3001、ミラー3002、3005〜300
7、ダイクロイックミラー3003、3004、光学レ
ンズ3008a〜3008c、プリズム3011、液晶表
示装置3010、投射光学系3012を含む。投射光学
系3012は、投射レンズを備えた光学系である。本実
施例は液晶表示装置3010を三つ使用する三板式の例
を示したが、単板式であってもよい。また、図27
(A)中において矢印で示した光路には、光学レンズ、
偏光機能を有するフィルム、位相差を調節するためのフ
ィルムもしくはIRフィルム等を設けてもよい。
【0289】また、図27(B)に示すように、光源光
学系3001は、光源3013、3014、合成プリズ
ム3015、コリメータレンズ3016、3020、レ
ンズアレイ3017、3018、偏光変換素子3019
を含む。なお、図27(B)に示した光源光学系は光源
を2つ用いたが、一つでも良いし、三つ以上としてもよ
い。また、光源光学系の光路のどこかに、光学レンズ、
偏光機能を有するフィルム、位相差を調節するフィルム
もしくはIRフィルム等を設けてもよい。
【0290】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電気器具に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電気器具は実施例1〜22の構
成を必要に応じて組み合わせることで実現できる。
【0291】
【発明の効果】本願発明を用いることで同一基板上に、
回路又は素子が要求する仕様に応じて適切な性能のTF
Tを配置することが可能となり、電気光学装置の動作性
能や信頼性を大幅に向上させることができる。
【0292】また、同一基板上に画素部、駆動回路部に
加えてメモリ部を設けることが可能となるため、電気光
学装置の性能を大幅に向上しうる。さらに、以上のよう
な電気光学装置をディスプレイ(表示部)として有する
電子機器は用途が大きく広がり、且つ、高い動作性能と
高い信頼性を実現しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画素部、駆動回路及びメモリ部の構成を示す
図。
【図2】 画素部、駆動回路及びメモリ部の作製工程を
示す図。
【図3】 画素部、駆動回路及びメモリ部の作製工程を
示す図。
【図4】 画素部、駆動回路及びメモリ部の作製工程を
示す図。
【図5】 画素部、駆動回路及びメモリ部の作製工程を
示す図。
【図6】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の断面
構造図。
【図7】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の斜視
図。
【図8】 駆動回路を示す図。
【図9】 画素部を示す図。
【図10】 画素部、駆動回路及びメモリ部の構成を示
す図。
【図11】 画素部を示す図。
【図12】 画素部、駆動回路及びメモリ部の構成を示
す図。
【図13】 フラッシュメモリの構成を示す図。
【図14】 フラッシュメモリの構成を示す図。
【図15】 アクティブマトリクス基板のブロック図。
【図16】 アクティブマトリクス基板のブロック図。
【図17】 アクティブマトリクス型EL表示装置の構
成を示す図。
【図18】 EL表示装置の上面構造及び断面構造を示
す図。
【図19】 EL表示装置の断面構造を示す図。
【図20】 EL表示装置の画素部の上面構造を示す
図。
【図21】 EL表示装置の断面構造を示す図。
【図22】 EL表示装置の画素部の回路構成を示す
図。
【図23】 EL表示装置の画素部の回路構成を示す
図。
【図24】 EL表示装置の回路構成を示す図。
【図25】 電気器具の一例を示す図。
【図26】 電気器具の一例を示す図。
【図27】 光学エンジンの構成を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792 H01L 29/78 613B 29/786 616A 21/336

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】LDD領域の一部又は全部がゲート絶縁膜
    を挟んでゲート電極と重なるように形成されたnチャネ
    ル型TFTを有する駆動回路部と、 LDD領域がゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重なら
    ないように形成された画素TFTを有する画素部と、 メモリトランジスタを有するメモリ部と、 を同一の絶縁体上に有することを特徴とする電気光学装
    置。
  2. 【請求項2】LDD領域の一部又は全部が第2ゲート絶
    縁膜を挟んでゲート電極と重なるように形成されたnチ
    ャネル型TFTを有する駆動回路部と、 LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
    ならないように形成された画素TFTを有する画素部
    と、 活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極、第3ゲー
    ト絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリトランジスタ
    を有するメモリ部と、 を同一の絶縁体上に有することを特徴とする電気光学装
    置。
  3. 【請求項3】LDD領域の一部又は全部が第2ゲート絶
    縁膜を挟んでゲート電極と重なるように形成されたnチ
    ャネル型TFTを有する駆動回路部と、 LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
    ならないように形成された画素TFTを有する画素部
    と、 活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極、第3ゲー
    ト絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリトランジスタ
    を有するメモリ部と、 を同一の絶縁体上に有し、 前記第3ゲート絶縁膜は前記nチャネル型TFTのゲー
    ト電極及び前記画素TFTのゲート電極を覆っているこ
    とを特徴とする電気光学装置。
  4. 【請求項4】LDD領域の一部又は全部が第2ゲート絶
    縁膜を挟んでゲート電極と重なるように形成されたnチ
    ャネル型TFTを有する駆動回路部と、 LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
    ならないように形成された画素TFTを有する画素部
    と、 活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極、第3ゲー
    ト絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリトランジスタ
    を有するメモリ部と、 を同一の絶縁体上に有し、 前記浮遊ゲート電極、前記nチャネル型TFTのゲート
    電極及び前記画素TFTのゲート電極は同一材料からな
    り、且つ、前記第3ゲート絶縁膜に覆われていることを
    特徴とする電気光学装置。
  5. 【請求項5】LDD領域の一部又は全部が第2ゲート絶
    縁膜を挟んでゲート電極と重なるように形成されたnチ
    ャネル型TFTを有する駆動回路部と、 LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
    ならないように形成された画素TFTを有する画素部
    と、 活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極、第3ゲー
    ト絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリトランジスタ
    を有するメモリ部と、 を同一の絶縁体上に有し、 前記第3ゲート絶縁膜は前記浮遊ゲート電極を形成する
    材料の酸化物であることを特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】LDD領域の一部又は全部が第2ゲート絶
    縁膜を挟んでゲート電極と重なるように形成されたnチ
    ャネル型TFTを有する駆動回路部と、 LDD領域が第2ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極と重
    ならないように形成された画素TFTを有する画素部
    と、 活性層、第1ゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極、第3ゲー
    ト絶縁膜及び制御ゲート電極を含むメモリトランジスタ
    を有するメモリ部と、 を同一の絶縁体上に有し、 前記浮遊ゲート電極、前記nチャネル型TFTのゲート
    電極及び前記画素TFTのゲート電極は同一材料からな
    り、且つ、前記第3ゲート絶縁膜は前記浮遊ゲート電極
    を形成する材料の酸化物であることを特徴とする電気光
    学装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか一におい
    て、前記nチャネル型TFTのLDD領域及び前記メモ
    リトランジスタの活性層に含まれるLDD領域には、同
    一濃度でn型不純物元素が含まれ、 前記画素TFTのLDD領域には、前記nチャネル型T
    FTのLDD領域及び前記メモリトランジスタの活性層
    に含まれるLDD領域よりも低い濃度でn型不純物元素
    が含まれることを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】請求項2乃至請求項6のいずれか一におい
    て、前記第1ゲート絶縁膜の膜厚は前記第2ゲート絶縁
    膜の膜厚よりも薄いことを特徴とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一におい
    て、前記画素部にEL素子が設けられたことを特徴とす
    る電気光学装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9に記載の電気光学
    装置を表示部として有することを特徴とする電子機器。
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