JP2002217274A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

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JP2002217274A
JP2002217274A JP2001010850A JP2001010850A JP2002217274A JP 2002217274 A JP2002217274 A JP 2002217274A JP 2001010850 A JP2001010850 A JP 2001010850A JP 2001010850 A JP2001010850 A JP 2001010850A JP 2002217274 A JP2002217274 A JP 2002217274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置の作製工程において、大面積基板を
搬送したりカセットに保持させたりする際、基板は相当
量反る。この反りは、特に縦型バッチ処理装置におい
て、処理能力の低下につながる。すなわち、この反りの
ため前記カセットに収納された基板の間隔を広めに作製
しなければならないので、カセットに収納できる基板の
数が減る。 【解決手段】基板のカセット206の中央付近に、基板
を持つための保持部203を設け、基板201の反りを
減少させる。ロボットアーム204は、カセット206
と干渉しないようにフォーク状の形状を成している。あ
るいは、基板のカセット212の中央付近に、基板を持
つための保持部209を設け、基板207の反りを減少
させる。ロボットアーム210は、カセット212と干
渉しないようにフォーク状の形状を成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大面積基板を搬送
する装置を用いて半導体装置を作製する方法に関する。
あるいは、大面積基板を搬送により収納し熱処理を行う
装置を用いて半導体装置を作製する方法に関する。前記
装置には、移載機、縦型バッチ処理装置等がある。縦型
バッチ処理装置には、縦型熱処理装置などがある。
【0002】
【従来技術】一般に、半導体装置の製造工程には、熱処
理工程が欠かせない。前記熱処理工程には、半導体膜の
熱酸化工程や半導体膜の結晶化工程や水素化工程などが
ある。本熱処理工程によく用いられるのが、縦型バッチ
処理装置である。半導体装置の製造工程に用いられる縦
型バッチ処理装置は、半導体膜が成膜された基板を鉛直
方向に複数並べた状態で処理を行うため、そのような名
称で呼ばれる。前記鉛直方向は、正確に重力の向きと一
致していなくてもかまわない。見た目に明らかに鉛直方
向から斜めに傾いているものも考案されている。複数に
並んだ前記基板はある間隔で隣接しており、通常この間
隔はどの基板間でも同様に設計される。この場合、基板
の垂線は鉛直方向に一致し、前記基板の上方から複数に
並べられた基板を見たとき全ての基板が重なって見え
る。同様の装置で横型バッチ処理装置と呼ばれるものが
あるが、本装置は基板を水平方向に複数並べて処理を行
うものである。この場合、基板の垂線は水平方向に一致
する。
【0003】半導体装置の製造工程に好んで縦型バッチ
処理装置が用いられるのは、フットプリントの大きさが
横型のものと比較して抑えられるからである。一般に、
クリーンルームの単位面積あたりの値段は非常に高く、
そのため僅かでもフットプリントの小さな装置がコスト
ダウンに必要である。また、縦型のものの方が不純物を
熱処理室に混入させにくいという特長もある。
【0004】基板を収納するものとして、基板を保持す
るための突起物を有するカセットをよく用いる。基板に
不純物が入らないように、上記カセットは石英製のもの
がよく用いられる。縦型パッチ処理装置に基板を収納す
るためのカセットは、通常石英製であり、石英ボートと
呼ばれる。
【0005】基板を石英ボートから出し入れするため
に、一般にロボットによる搬送方法が採られる。すなわ
ち、ロボットアームに基板を載せ1枚1枚石英ボートに
搬出入する方法が一般に採られる。なお、上記石英ボー
トに代表されるように基板を収納するものを本明細書中
では、カセットと呼称することとする。カセットが用い
られる装置には、例えば、移載機や、縦型バッチ処理装
置や、縦型熱処理装置や、基板の洗浄装置などがある。
【0006】縦型熱処理装置の概観について、図4を用
いて説明する。不純物混入を防ぐため、基板が熱処理さ
れる部屋は石英チューブ218で形成されており、その
まわりにヒーターユニット219が配置される。ヒータ
ユニットは、基板を所望の温度に昇温させることができ
る。石英チューブ218の下には、基板を収納するため
の石英ボート220があり、その下には石英テーブル2
21が配置される。
【0007】石英ボート220には基板を支えるための
複数の突起物が形成されており、これらの突起物に基板
を保持させることで、複数の基板を石英ボートに収納す
ることができる。石英ボート220の下には石英テーブ
ル221が設けてあり、通常、石英チューブ内で、温度
が一様でない部分に配置される。基板を石英ボート22
0に収納した後、ボートエレベータユニット222によ
り、石英ボート220を上方に移動させ、石英チューブ
に格納する。最上部まで石英ボートが移動すると、石英
チューブ内が密封される。これにより、加熱領域の雰囲
気を制御できる。また、石英チューブを高圧容器223
にて覆うことにより、石英チューブ内の圧力を制御する
ことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ガラス基板上に形成さ
れた半導体装置の量産工場で用いられるガラス基板の大
きさは、例えば各々一辺の長さが300×400mmであ
り、あるいは600×720mmであり、厚さは0.3〜
1.1mm程度である。前記ガラス基板の厚さは、基板の
軽量化やコスト削減の要請から薄くなる傾向にあり、こ
れからの標準的な厚さは、0.4〜0.8mm程度になると
考えられている。よって、このような非常に薄い大面積
の基板をロボットアームに載せ搬送するには、基板の反
りを考慮に入れた装置の設計を行わねばならない。実
際、大面積の基板をロボットアームを用いて搬送すると
き、基板が大きくたわむ様子が見て取れる。よって、基
板を石英ボートに収納する際は、基板間距離をある程度
大きく採らなければ、隣合う基板同士が接触することに
なる。しかしながら、あまりに基板間距離を大きくとる
と、クリーンルームの天井の高さがあまりにも高くなる
か、縦型バッチ処理装置の一度に処理できる基板枚数が
あまりに少なくなるかのどちらかとなる。いずれにせよ
これらの問題はコスト高につながる。特に、縦型熱処理
装置の場合、一回の処理のコストが非常に高いことか
ら、処理能力の向上は、多大なコスト削減につながる。
本発明は、基板間距離をより縮めることにより、装置に
収納できる基板枚数を増やすのに必要な技術を提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロボットアー
ムの形状や、基板が収納されるカセットの形状を工夫す
ることで、上記課題を解決する。本発明を、図1を用い
て説明する。一般に基板101をロボットアーム102
で保持した場合、基板の自重により反りが生じる。この
反りの量をt1とする。(図1(a))また、基板101と
同様の基板103を、石英ボート104に収納すると、
やはり基板の自重により反りが生じる。この反りの量を
t2とする。(図1(b))このとき、基板103は突起物
105により保持される。また、ロボットアームの厚み
をt3とする。
【0010】ここで、基板を上方から順に石英ボートに
収納する場合を考える。基板の表面にゴミが付着する影
響を考えると、基板を上方から収納する方が好ましい。
もし、基板を下方から収納すると、収納しようとしてい
る基板から、前記基板の直下にあるすでに収納された基
板へゴミが落ちる可能性がでる。ゴミは半導体の工程に
おいて歩留まりを低下させる原因となるので、このよう
な事態は好ましくない。
【0011】基板を上方から順に石英ボートに収納する
場合は、図1(c)に相当し、直前に収納された基板と次
に収納しようとする基板の中央部分が、基板の反りによ
り非常に近づいてしまうので、基板間の距離を基板の反
りが無い場合以上に広くとる必要が生じる。石英ボート
104に基板を最大数入れたときの隣接する基板間の距
離をdとすると、基板を上方から順番に収納する場合、
基板間距離は、d−(t1+t2)となる。図1(d)に基板間
距離dを示した。ここで、基板間距離dは通常一定値で
あるが、異なる基板間距離が存在する場合は、それらの
最小値で定義する。よって、 d>t1+t2…(1) でなければならなくなる。
【0012】一般に、基板が大面積になればなるほど、
また、基板が薄くなればなるほど、t1+t2はより大きく
なるので、条件式(1)はより制限の大きなものとな
る。現在、量産現場で使用されるガラス基板のサイズは
各々一辺の長さが600×720mm程度、厚さは0.4
〜0.8mm程度であることから、例えば、サイズは前記
のものを用い、厚さ0.7mmのものを用いた場合、t1=
5mm、t2=10mm程度となる。基板の厚さが0.5mm程
度となると、さらにt1とt2とが大きくなるので、基板の
反りの問題はさらに深刻となる。これらの値は、ロボッ
トアームの幅や石英ボートの突起物105の長さに大き
く依存するが、前記ロボットアームの幅を100mm程
度、石英ボートの突起物105の長さを数mmから数十mm
程度とした場合とした。このとき条件式(1)はd>1
5mmとなる。機械の動作上、基板を搬出入する際に、ロ
ボットアームの上下に余裕が無くてはならない。基板を
石英ボートの上方より順に搬入する場合、前記ロボット
アーム上の基板の上に必要な余裕の分をD1、前記ロボ
ットアーム上の基板の下に必要な余裕の分をD2、とす
る。D1は通常、基板をロボットアームにてカセットに
搬入する際に、前記基板とその直上にある障害物(通常
はカセットに収められている基板)との距離を指す。ま
た、D2は通常、基板をロボットアームにてカセットに
搬入する際に、基板と該基板の直下に位置するカセット
の突起物との距離を指す。
【0013】D1、D2は共に少なくとも5mm程度はあ
る方がよいので、基板間距離dは15+5+5=25mm以
上とした方がよい。D1、D2はロボットの動作精度に
大きく依存するので、精度が高くなればなるほど、その
値は小さくできる。本発明の主旨から、D1、D2はで
きるだけ小さい方が好ましいことは言うまでもない。す
なわち、条件式(1)はさらに制限が付いて、 d>t1+t2+D1+D2…(2) となる。
【0014】本発明は、t1とt2とをほとんど0にするこ
とで、搬送に余裕を持たせ、カセットに於ける基板間距
離をできるだけ小さくする技術を提供する。基板がカセ
ットに収納されているときの基板の反りt2をほとんど0
にするためには、カセットの中央辺りに基板を保持する
ものがあればよい。基板の中央において、基板を保持す
ることは、基板に傷をつける危険性があり、あまり好ま
しくないように思えるが、実際の半導体の製造工程にお
いては、大面積基板は多面取りされるので、基板の中央
には半導体素子が作製されないことが多い。よって、本
方法を採っても半導体装置の作製工程において歩留まり
を低下させることはない。
【0015】カセットの中央に基板を保持するものがあ
るので、ロボットアームも前記カセットに合わせた形状
にする必要がある。大面積基板を保持するロボットアー
ムは、通常突起部が2本のフォークのような形状を成し
ており、本形状により安定に基板を搬送できるようにな
っている。ロボットアームとカセットの関係を図2(a)
を用いて説明する。図2は側面図である。ロボットアー
ム204は、基板をカセット206に収納する際、カセ
ットの中央部分に設けられた大面積基板の保持部203
と干渉しないように、フォーク状に作られている。フォ
ークの本数は通常2本であるが、基板の反りt1を小さく
するために、3本以上にしてもよい。図2において、ロ
ボットアーム204が2箇所に示してあるのは、ロボッ
トアームを成すフォークの2本を示す。あるいはフォー
クの1本1本の面積を広くとり、基板の反りt1を小さく
してもよい。基板は保持部203と突起物205にて保
持される。これにより、t1をほとんど0にすることがで
きる。
【0016】本発明は基板が多面取りであるときには、
ある程度基板の傷を気にしないで適用出来る。もし大面
積基板を3分割するのであれば、大面積基板207を中
央の2カ所に設けた基板保持部209で支える構成をと
ってもよい。この場合を、図2(b)に示す。図2は側面
図である。基板を搬送するロボットアーム210は、3
本の突起物をもつ構成にするとより基板の反りが抑制で
きるので好ましい。図2において、ロボットアーム21
0が3箇所に示してあるのは、ロボットアームを成すフ
ォークの3本を示す。カセット212にある突起物21
1と、保持部209により基板が保持される。このため
基板の反りが抑えられる。
【0017】基板のカセットへの搬出入の余裕を多く確
保するためには、保持部209の厚さが薄ければ薄いほ
どよい。保持部209の厚さは、保持部の本数が多くな
ればなるほど保持部1つ当たりにかかる重量が小さくで
きるので、より薄いものが作製可能となる。
【0018】縦型バッチ処理装置の中で、特に縦型熱処
理装置を使用する場合、熱処理により被処理物が雰囲気
と反応し変質することがあるので、前記熱処理は減圧下
で行われると好ましい。減圧の条件は、加熱の効率や、
変質の防止効果を考えると、10〜10000Paの範囲
が適当である。その他、プラズマ処理装置などにも本発
明が適用できるが、プラズマ処理装置は減圧手段を有し
ており、減圧手段を有する縦型バッチ処理装置にも本発
明が適用できる。
【0019】また、本発明は基板を裏表逆にすることも
可能である。すなわち、ロボットアームで基板に触れる
部分を半導体素子の形成領域以外とし、搬送すれば、基
板を裏表逆にしても問題なく搬送できる。基板を裏にす
る利点は、例えば、基板の上にゴミが乗った場合でも、
該ゴミは基板の裏面に付くので、半導体工程の歩留まり
を低下させる原因が減ることにある。基板を裏表逆にし
ての搬送を可能とするロボットアームを図3に示す。ロ
ボットアーム213には、基板を保持するための突起物
214が設けてあり、該突起物が基板に触れる箇所に
は、半導体素子の形成領域がこないようにする。例え
ば、そのような領域は基板の中央部分や、基板の縁の近
くなどがある。図3の下部に基板の例を示す。基板21
5は、半導体素子の形成領域216とそれ以外の領域2
17で構成され、前記それ以外の領域217に突起物2
14が触れるようにすればよい。
【0020】図5に本発明のカセット224とロボット
アーム225を示す。前記カセット224には、基板の
縁の部分以外を保持する保持部226が設けてあり、こ
の部分には基板の素子領域がこないように作られてい
る。保持部226には、点状や線状の突起物を設け基板
を保持してもよい。ロボットアーム225はフォーク状
となっており、基板をカセットに搬入もしくは搬出する
際には保持部226とロボットアーム225とが干渉し
ないように設計されている。
【0021】本発明の本質は、基板の4角以外の部分に
て基板を保持させることで基板の反りを抑え、基板の収
納能力を高めることにある。前記基板の4角以外の部分
とは、例えば図6に示した基板227において、領域2
28のことを指す。領域228にて基板を分断すれば、
前記領域228に多少の傷がついても構わない。あるい
は、図6に示した基板229において、領域230のこ
とを指す。基板229の場合は、基板を少なくとも3分
割する場合である。基板を領域230にて分断すれば、
前記領域230に多少の傷が付いても構わない。領域2
28や領域230のような領域を、本明細書中では、基
板の中央もしくはその周辺領域と呼称することとする。
基板の中央もしくはその周辺領域とは、基板の4角と該
領域を保持すれば、従来の基板保持方法よりも基板の反
りを抑制できる領域を指す。
【0022】基板の透明性が必要ないような半導体素子
の場合は、基板の裏における多少の傷は問題ないため、
基板の裏のどの部分に触れても構わないことはいうまで
もない。あるいは基板の保持部が基板に傷を付けにくい
材質であれば、基板の裏のどの部分に保持部が触れても
構わない。しかしながら、基板の裏面を上方にした状態
で基板搬送をする場合は、ロボットアームと基板が接触
する部分には、素子領域がこないようにする。
【0023】以下に本発明を列挙する。本発明は、ロボ
ットアームにより複数の基板をカセットに搬送し、鉛直
方向に前記複数の基板を隣接させる工程を有する半導体
装置の作製方法において、前記基板の中央もしくはその
周辺が前記カセットに保持される工程を有することを特
徴とする半導体装置の作製方法である。
【0024】本発明の他の構成は、ロボットアームによ
り複数の基板をカセットに搬送し、鉛直方向に前記複数
の基板を隣接させ、前記複数の基板を熱処理する工程を
有する半導体装置の作製方法において、前記基板の中央
もしくはその周辺が前記カセットに保持される工程を有
することを特徴とする半導体装置の作製方法である。
【0025】上記発明において、前記熱処理は減圧下に
て行われると、雰囲気と被処理物の反応が抑えられ熱処
理による被処理物の変質が抑えられるので好ましい。熱
処理時の適当な圧力範囲は、10〜10000Paであ
る。前述の範囲は、加熱効率と反応の抑制の目的で決定
した。また、前記熱処理には例えば半導体薄膜のSPC
工程や半導体薄膜における不純物のゲッタリング工程等
がある。
【0026】上記発明において、前記基板は、前記基板
の各々一辺のサイズが300×400mm以上であり、す
なわち120000mm2以上であり、前記基板の厚さが
0.3〜1.1mmであると本発明を適用するのに適当である。
前記基板の厚さが0.4〜0.8mmであると本発明を適用する
のに好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態では、
本発明の縦型バッチ処理装置を、TFTの半導体層(能
動層)となる半導体膜の結晶化に使用する場合について
図7を用いて説明する。
【0028】まず、基板10上に200nm厚の窒化酸素
シリコン膜でなる下地膜11と膜厚55nmの非晶質半導
体膜(本実施形態ではアモルファスシリコン膜)12を
形成する。この工程は、下地膜およびアモルファスシリ
コン膜は大気解放しないで連続的に形成してもかまわな
い。
【0029】次に重量換算で10ppmの金属元素(本実
施形態ではニッケル)を含む水溶液(酢酸ニッケル水溶
液)をスピンコート法で塗布して、金属元素含有層13
をアモルファスシリコン膜12上に形成する。ここで使
用可能な金属元素としては、ニッケル以外にパラジウム
(Pd)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、コバルト(C
o)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)といった
元素がある。
【0030】また、本実施形態ではスピンコート法でニ
ッケルを添加する方法を示したが、蒸着法やスパッタ法
といった方法で金属元素を添加してもよい。(図7の
(A))
【0031】次に、金属元素の添加された半導体膜が成
膜された基板を、搬送用のロボットにより、石英ボート
に搬入し、収納する。搬送用のロボットは、セラミック
製の厚さ10mmのロボットアームを持つとする。このと
き、D1=15mm、D2=5mmとすると、t1とt2とがほ
とんど0であることから、条件式(2)より基板間距離
dを20mmとする。D1の値がD2よりも10mm多いの
は、保持部の厚さの分である。保持部は10mm厚とし
た。基板は60枚収納可能な石英ボートに収納される。
例えば基板が全数収納された石英ボートの中ほどから基
板を厚さ10mmのロボットアームにて搬出する際、基板
間隔は20mmであるから、、10mmの余裕があり比較的
楽に搬出が出来る。
【0032】石英ボート220に基板を収納後、ボート
エレベータユニット222で石英ボート220を上方に
移動させ、基板を石英チューブ218内に格納する。熱
処理による半導体膜の酸化を防止するため石英チューブ
218内を窒素雰囲気とし、加熱を開始する。例えば、
まず、400〜500℃で1時間程度の加熱処理を行
い、膜中に含有される水素を脱離させたのち、500〜
650℃で4〜12時間の加熱処理を行ってアモルファ
スシリコンの結晶化を行い、結晶質シリコン膜14を得
る。(図7の(B)) (実施形態2)
【0033】実施形態2では、実施形態1で作製した結
晶質シリコン膜から、金属元素を除去する方法を示す。
この方法は、一般にゲッタリング工程と呼ばれる。
【0034】結晶質シリコン膜14の上に、酸化シリコ
ン膜でなるマスクとして絶縁膜16を200nm厚で形成
し、開口部15を形成する。(図7の(C))この開口部
15から露出した結晶質シリコン膜14に対して、周期
表の15族に属する元素(本実施形態ではリン)を添加
する工程を行う。この工程により、1×1019〜1×1
20atoms/cm3の濃度でリンを含むゲッタリング領域1
7が形成される。リンの添加の方法は、例えばドーピン
グ法で行えばよい。(図7の(D))
【0035】熱処理のできる縦型バッチ処理装置に、リ
ンが添加された結晶質シリコン膜を搬入し、石英チュー
ブに格納する。搬入方法は、実施形態1に記載した方法
でよい。次いで、石英チューブ内をロータリーポンプ、
メカニカルブースターポンプで真空引きし、高い純度
(窒素中に含まれるCH4、CO、CO2、H2、H2O及
びO2の濃度が1ppb以下である)の窒素を5l/minで流
して、石英チューブ内の圧力を13.3〜26.7Paに
保ち、酸素濃度が5ppm以下(本実施形態では2ppm以
下)の窒素雰囲気を作る。この窒素雰囲気中で450℃
〜650℃、4〜24時間の加熱処理工程を行う。な
お、本実施形態においては、窒素雰囲気としたが、酸素
濃度が5ppm以下にできれば雰囲気は、酸素を含まない
気体、例えばヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アル
ゴン(Ar)といった不活性気体でもよい。また、熱に
よる分解で堆積したり、半導体膜と反応しないような気
体、例えば水素(H2)でもよい。
【0036】この加熱処理工程により結晶質シリコン膜
14中のニッケルが矢印の方向に移動し、リンのゲッタ
リング作用によって、ゲッタリング領域17に捕獲され
る。即ち、結晶質シリコン膜14中からニッケルが除去
され、結晶質シリコン膜14に含まれるニッケルの濃度
は1×1017 atoms/cm3以下、好ましくは1×1016at
oms/cm3以下にまで低減することができる。(図7の
(E))
【0037】以上のようにして形成された結晶質シリコ
ン膜14は、結晶化を助長する金属元素を用い、さらに
結晶化のあとに、金属元素をリンのゲッタリング作用に
より除去しており、結晶質シリコン膜14中に残存する
金属元素の濃度を低減しているため、良好な結晶質シリ
コン膜を得ることができる。
【実施例】(実施例1)本実施例では、本発明の基板の
移載方法を用いた移載機の例を示す。図8に、沿って実
施例を説明する。
【0038】図8において、中央に位置するのが、基板
搬送のためのロボットアーム235である。回転手段に
より、向きを変えることができ、また伸縮も可能であ
る。ロボットアーム235は、まず、図示しない基板が
収納されているカセット231の最下部の基板より、基
板が収納されていないカセット232の最上部の位置へ
搬送を行う。次に、基板が収納されているカセット23
1の最下部の基板を、カセット232に移す。このと
き、先の作業においてカセット232に収納された基板
のすぐ下の部分に基板を移す。これらの一連の動作を繰
り返すことで、カセット231に収納されている基板
を、カセット232にすべて移動させることができる。
この規則に従うことで、基板上にゴミが乗る確率が減
る。しかしながら、クリーン度の高い部屋にて本作業を
行う場合は、前記規則の順番と異なる順にて搬送しても
構わない。なお、カセット231において、保持部23
3により、収納された基板の反りを抑えることができ
る。また、カセット232において、保持部234によ
り、収納された基板の反りを抑えることができる。
【0039】(実施例2)本実施例では、基板間の距離
を比較的狭くした方が工業的によい結果が出る例を示
す。具体的には、半導体装置の作製工程の熱処理の工程
において、半導体装置のゲート電極と配線のコンタクト
抵抗の値が、前記熱処理を行う縦型バッチ処理装置の基
板間距離が狭い場合と広い場合で異なり、狭い場合の方
が抵抗値が下がり、また抵抗値のばらつきも減った例を
示す。
【0040】本実施例では、TFTを作製する工程は省
き、TaNとWの積層膜をゲート電極として使用し、ゲート
配線にAl-Ndを用いた場合のコンタクトチェーン抵抗の
違いを実験的に調べた例を示す。
【0041】まず、石英基板の片面に、TaNを30nm成
膜し、続いて連続的にWを370nm成膜した。成膜前に
は、前記石英基板の洗浄を十分に行った。具体的には、
純水による洗浄と、メガソニックによる洗浄を行った。
【0042】その後、コンタクトチェーンを形成する目
的で、TaNとWの積層膜をパターニングし、更に熱アニー
ルを行った。前記熱アニールは、半導体装置の作製工程
においては、例えば活性層にドーピングされたドーパン
トの活性化工程や、TFTのチャネル領域に於ける不純物
のゲッタリング工程などで行われる。このような熱アニ
ールの工程には、一般に縦型バッチ処理装置がよく用い
られる。前記活性化工程や、ゲッタリング工程における
熱アニールの適正温度は、450〜600度程度であっ
た。
【0043】本実験で用いた縦型バッチ処理装置の概観
を図9に示す。実験用の基板は、石英チューブ236に
囲まれた石英ボート237中に収納される。熱処理中の
隣接する基板の間隔を変えて実験を行うため、図9中の
アドレス1〜20、23から60には洗浄された石英基
板を配置し、アドレス21と22、68と76にTaNとW
の積層膜が成膜された基板を配置した。これにより、ア
ドレス21と22に配置された基板は基板間隔の狭い場
合の実験に用い、アドレス68と76に配置された基板
は、基板間隔の広い場合の実験に用いた。アドレス21
と22の基板間距離は5mm、アドレス68と76の基板
間距離は50mmであった。本実施例では、600度の窒
素雰囲気、大気圧下で4時間の熱アニールをした。石英
チューブ236中を窒素雰囲気にするためにバルブ23
9を介して真空ポンプ240より石英チューブ内を真空
引きしながら、ガス供給管238より窒素を供給する。
このとき、窒素は、ガス供給管238より毎分5000
cm3流した。熱処理中は、石英チューブ内の雰囲気に
おいて、酸素濃度は15ppm程度であった。
【0044】その後、Al-Ndを成膜し、さらにパターニ
ングにより、コンタクトチェーンを形成した。コンタク
トチェーンの段数は50段とした。コンタクトチェーン
抵抗を測定した結果を、図10に示す。アドレス21に
配置された基板のコンタクトチェーン抵抗は、数十Ωの
辺りで非常にばらつきが小さくまとまっているのに対
し、アドレス68に配置された基板のコンタクトチェー
ン抵抗は、数十Ωから百Ω近くまでの範囲で大きくばら
ついた。この結果から、熱処理中の基板間距離の短い方
がコンタクト抵抗のバラツキを抑えられることが言え
る。すなわち、基板間距離を短くすることが、半導体装
置の特性の向上にもつながることが本実験から示され
た。このような結果が出た原因は、Wの酸化の影響では
ないかと推測している。基板間の距離を密にしたこと
で、Wの酸化の効率が悪くなり特性の変質が抑えられた
と考えると本現象を説明できる。酸素量を少なく抑える
方法は、他に石英チューブ内を真空引きし、圧力を10
〜10000Paに保つとよい。このとき、石英チューブ
内の雰囲気は窒素であると好ましい。
【0045】(実施例3)本実施例ではアクティブマト
リクス基板の作製方法について図11〜15を用いて説
明する。
【0046】まず、本実施例ではコーニング社の#70
59ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウ
ムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラス
などのガラスからなる基板300を用いる。なお、基板
300としては、石英基板やシリコン基板、金属基板ま
たはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用
いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱
性が有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0047】次いで、基板300上に酸化珪素膜、窒化
珪素膜または酸化窒化珪素膜などの絶縁膜から成る下地
膜301を形成する。本実施例では下地膜301として
2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜または2層以
上積層させた構造を用いても良い。下地膜301の一層
目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、N
3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化珪
素膜301aを10〜200nm(好ましくは50〜10
0nm)形成する。本実施例では、膜厚50nmの酸化窒
化珪素膜301a(組成比Si=32%、O=27%、
N=24%、H=17%)を形成した。次いで、下地膜
301のニ層目としては、プラズマCVD法を用い、S
iH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化
珪素膜301bを50〜200nm(好ましくは100
〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では、膜
厚100nmの酸化窒化珪素膜401b(組成比Si=
32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成し
た。
【0048】次いで、下地膜上に半導体膜302を形成
する。半導体膜302は、非晶質構造を有する半導体膜
を公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラ
ズマCVD法等)により、25〜80nm(好ましくは
30〜60nm)の厚さで形成する。半導体膜の材料に
限定はないが、好ましくは珪素または珪素ゲルマニウム
(SiGe)合金などで形成すると良い。続いて、公知
の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、または
ニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行って得
られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングして
形成する。半導体層402〜406を形成する。本実施
例では、プラズマCVD法を用い、55nmの非晶質珪
素膜を成膜した後、ニッケルを含む溶液を非晶質珪素膜
上に保持させた。この非晶質珪素膜に脱水素化(500
℃、1時間)を行った後、加熱処理(550℃、4時
間)を行ない、結晶質珪素膜を形成した。前記脱水素化
及び、加熱処理は、本発明が特徴とする縦型バッチ処理
装置を用いればよい。以下、熱処理工程が幾つかある
が、それらの工程のいずれも本発明が特徴とする縦型バ
ッチ処理装置を用いればよい。また、基板の移載の際に
用いる移載機も、本発明が特徴とするものを用いればよ
い。そして、この結晶質珪素膜をフォトリソグラフィ法
を用いたパターニング処理によって、半導体層402〜
406を形成した。
【0049】また、半導体膜の結晶化にレーザ結晶化法
を適用する場合には、パルス発振型または連続発光型の
エキシマレーザやYAGレーザ、YVO4レーザ等を用
いることができる。これらのレーザを用いる場合には、
レーザ発振器から放射されたレーザビームを光学系で線
状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結
晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキ
シマレーザを用いる場合はパルス発振周波数300Hz
とし、レーザーエネルギー密度を100〜800mJ/cm2
(代表的には200〜700mJ/cm2)とする。また、YA
Gレーザを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス
発振周波数1〜300Hzとし、レーザーエネルギー密
度を300〜1000mJ/cm2(代表的には350〜80
0mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μ
m、例えば400μmで線状に集光したレーザビームを
基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザビームの
重ね合わせ率(オーバーラップ率)を50〜98%とし
て行ってもよい。
【0050】半導体層402〜406を形成した後、T
FTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ボ
ロンまたはリン)のドーピングを行なってもよい。
【0051】次いで、半導体層402〜406を覆うゲ
ート絶縁膜407を形成する。ゲート絶縁膜407はプ
ラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜
150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施
例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸
化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=
7%、H=2%)で形成した。もちろん、ゲート絶縁膜
は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を
含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0052】また、酸化珪素膜を用いる場合には、プラ
ズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)
とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜
400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.
5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができる。
このようにして作製される酸化珪素膜は、その後400
〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好
な特性を得ることができる。
【0053】次いで、図11(B)に示すように、ゲー
ト絶縁膜407上に膜厚20〜100nmの第1の導電
膜408と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜4
09とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmの
TaN膜からなる第1の導電膜408と、膜厚370n
mのW膜からなる第2の導電膜409を積層形成した。
TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用
い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。また、W膜
は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成した。そ
の他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CV
D法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電
極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、
W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望まし
い。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図る
ことができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い
場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、本実
施例では、高純度のW(純度99.9999%)のター
ゲットを用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中か
らの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成
することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現するこ
とができた。
【0054】なお、本実施例では、第1の導電膜408
をTaN、第2の導電膜409をWとしたが、特に限定
されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、
Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分
とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。
また、リン等の不純物元素をドーピングした結晶質珪素
膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgP
dCu合金を用いてもよい。また、第1の導電膜をタン
タル(Ta)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組
み合わせ、第1の導電膜を窒化チタン(TiN)膜で形
成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導
電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電
膜をAl膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タン
タル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜とす
る組み合わせとしてもよい。
【0055】次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジ
ストからなるマスク410〜415を形成し、電極及び
配線を形成するための第1のエッチング処理を行なう。
第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条
件で行なう。本実施例では第1のエッチング条件とし
て、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型
プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにC
4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を2
5/25/10(sccm)とし、1Paの圧力でコイル
型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入して
プラズマを生成してエッチングを行った。ここでは、松
下電器産業(株)製のICPを用いたドライエッチング
装置(Model E645−□ICP)を用いた。基板側
(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力
を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。
この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして
第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0056】この後、レジストからなるマスク410〜
415を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッ
チング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス
流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコ
イル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入
してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行
った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56
MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を
印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条
件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされ
る。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチ
ングするためには、10〜20%程度の割合でエッチン
グ時間を増加させると良い。
【0057】上記第1のエッチング処理では、レジスト
からなるマスクの形状を適したものとすることにより、
基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電
層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。この
テーパー部の角度は15〜45°となる。こうして、第
1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層
から成る第1の形状の導電層417〜422(第1の導
電層417a〜422aと第2の導電層417b〜42
2b)を形成する。416はゲート絶縁膜であり、第1
の形状の導電層417〜422で覆われない領域は20
〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成され
る。
【0058】そして、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付
与する不純物元素を添加する。(図12(A))ドーピ
ング処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行
なえば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1
13〜5×1015/cm2とし、加速電圧を60〜10
0keVとして行なう。本実施例ではドーズ量を1.5
×1015/cm2とし、加速電圧を80keVとして行
った。n型を付与する不純物元素として15族に属する
元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用い
るが、ここではリン(P)を用いた。この場合、導電層
417〜421がn型を付与する不純物元素に対するマ
スクとなり、自己整合的に第1の高濃度不純物領域30
6〜310が形成される。第1の高濃度不純物領域30
6〜310には1×1020〜1×1021/cm3の濃度
範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0059】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第2のエッチング処理を行なう。ここでは、エッチ
ングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的
にエッチングする。この時、第2のエッチング処理によ
り第2の導電層428b〜433bを形成する。一方、
第1の導電層417a〜422aは、ほとんどエッチン
グされず、第2の形状の導電層428〜433を形成す
る。
【0060】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに、図12(B)に示すように、第2のドーピング処
理を行なう。この場合、第1のドーピング処理よりもド
ーズ量を下げて、70〜120keVの高い加速電圧
で、n型を付与する不純物元素を導入する。本実施例で
はドーズ量を1.5×1014/cm2とし、加速電圧を
90keVとして行なった。第2のドーピング処理は第
2の形状の導電層428〜433をマスクとして用い、
第2の導電層428b〜433bの下方における半導体
層にも不純物元素が導入され、新たに第2の高濃度不純
物領域423a〜427aおよび低濃度不純物領域42
3b〜427bが形成される。
【0061】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、新たにレジストからなるマスク434aおよび4
34bを形成して、図12(C)に示すように、第3の
エッチング処理を行なう。エッチング用ガスにSF6
よびCl2とを用い、ガス流量比を50/10(scc
m)とし、1.3Paの圧力でコイル型の電極に500
WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマ
を生成し、約30秒のエッチング処理を行なう。基板側
(資料ステージ)には10WのRF(13.56MH
z)電力を投入し、実質的には不の自己バイアス電圧を
印加する。こうして、前記大3のエッチング処理によ
り、pチャネル型TFTおよび画素部のTFT(画素T
FT)のTaN膜をエッチングして、第3の形状の導電
層435〜438を形成する。
【0062】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、第2の形状の導電層428、430および第2の
形状の導電層435〜438をマスクとして用い、ゲー
ト絶縁膜416を選択的に除去して絶縁層439〜44
4を形成する。(図13(A))
【0063】次いで、新たにレジストからなるマスク4
45a〜445cを形成して第3のドーピング処理を行
なう。この第3のドーピング処理により、pチャネル型
TFTの活性層となる半導体層に前記一導電型とは逆の
導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域4
46、447を形成する。第2の導電層435a、43
8aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付
与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域を
形成する。本実施例では、不純物領域446、447は
ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成す
る。(図13(B))この第3のドーピング処理の際に
は、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジスト
からなるマスク445a〜445cで覆われている。第
1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によっ
て、不純物領域446、447にはそれぞれ異なる濃度
でリンが添加されているが、そのいずれの領域において
もp型を付与する不純物元素の濃度を2×1020〜2×
1021/cm3となるようにドーピング処理することに
より、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイン
領域として機能するために何ら問題は生じない。本実施
例では、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層の
一部が露呈しているため、不純物元素(ボロン)を添加
しやすい利点を有している。
【0064】以上までの工程で、それぞれの半導体層に
不純物領域が形成される。
【0065】次いで、レジストからなるマスク445a
〜445cを除去して第1の層間絶縁膜461を形成す
る。この第1の層間絶縁膜461としては、プラズマC
VD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200
nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例で
は、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒化
珪素膜を形成した。もちろん、第1の層間絶縁膜461
は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を
含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0066】次いで、図13(C)に示すように、加熱
処理を行なって、半導体層の結晶性の回復、それぞれの
半導体層に添加された不純物元素の活性化を行なう。こ
の加熱処理はファーネスアニール炉を用いる熱アニール
法で行なう。熱アニール法としては、酸素濃度が1pp
m以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で
400〜700℃、代表的には500〜550℃で行え
ばよく、本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性
化処理を行った。なお、熱アニール法の他に、レーザア
ニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。
【0067】なお、本実施例では、上記活性化処理と同
時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃
度のリンを含む不純物領域423a、425a、426
a、446a、447aを結晶化する。そのため、前記
不純物領域に前記金属元素がゲッタリングされ、主にチ
ャネル形成領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減
される。このようにして作製したチャネル形成領域を有
するTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことか
ら高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成する
ことができる。
【0068】また、第1の層間絶縁膜を形成する前に加
熱処理を行なっても良い。ただし、用いた配線材料が熱
に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するた
め層間絶縁膜(珪素を主成分とする絶縁膜、例えば窒化
珪素膜)を形成した後で加熱処理を行なうことが好まし
い。
【0069】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜550℃で1〜12時間の熱処理を行な
い、半導体層を水素化する工程を行なう。本実施例では
水素を約3%の含む窒素雰囲気中で410℃、1時間の
熱処理を行った。この工程は層間絶縁膜に含まれる水素
により半導体層のダングリングボンドを終端する工程で
ある。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラ
ズマにより励起された水素を用いる)を行なっても良
い。
【0070】また、加熱処理としてレーザアニール法を
用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレー
ザやYAGレーザ等のレーザビームを照射することが望
ましい。
【0071】次いで、第1の層間絶縁膜461上に無機
絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶
縁膜462を形成する。本実施例では、膜厚1.6μm
のアクリル樹脂膜を形成したが、粘度が10〜1000
cp、好ましくは40〜200cpのものを用い、表面
に凸凹が形成されるものを用いた。
【0072】本実施例では、鏡面反射を防ぐため、表面
に凸凹が形成される第2の層間絶縁膜を形成することに
よって画素電極の表面に凸凹を形成した。また、画素電
極の表面に凹凸を持たせて光散乱性を図るため、画素電
極の下方の領域に凸部を形成してもよい。その場合、凸
部の形成は、TFTの形成と同じフォトマスクで行なう
ことができるため、工程数の増加なく形成することがで
きる。なお、この凸部は配線及びTFT部以外の画素部
領域の基板上に適宜設ければよい。こうして、凸部を覆
う絶縁膜の表面に形成された凸凹に沿って画素電極の表
面に凸凹が形成される。
【0073】また、第2の層間絶縁膜462として表面
が平坦化する膜を用いてもよい。その場合は、画素電極
を形成した後、公知のサンドブラスト法やエッチング法
等の工程を追加して表面を凹凸化させて、鏡面反射を防
ぎ、反射光を散乱させることによって白色度を増加させ
ることが好ましい。
【0074】そして、駆動回路506において、各不純
物領域とそれぞれ電気的に接続する配線463〜467
を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのT
i膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金
膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0075】また、画素部507においては、画素電極
470、ゲート配線469、接続電極468を形成す
る。(図14)この接続電極468によりソース配線
(443bと449の積層)は、画素TFTと電気的な
接続が形成される。また、ゲート配線469は、画素T
FTのゲート電極と電気的な接続が形成される。また、
画素電極470は、画素TFTのドレイン領域442と
電気的な接続が形成され、さらに保持容量を形成する一
方の電極として機能する半導体層458と電気的な接続
が形成される。また、画素電極470としては、Alま
たはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の
反射性の優れた材料を用いることが望ましい。
【0076】以上の様にして、nチャネル型TFT50
1とpチャネル型TFT502からなるCMOS回路、
及びnチャネル型TFT503を有する駆動回路506
と、画素TFT504、保持容量505とを有する画素
部507を同一基板上に形成することができる。こうし
て、アクティブマトリクス基板が完成する。
【0077】駆動回路506のnチャネル型TFT50
1はチャネル形成領域423c、ゲート電極の一部を構
成する第1の導電層428aと重なる低濃度不純物領域
423b(GOLD領域)、とソース領域またはドレイ
ン領域として機能する高濃度不純物領域423aを有し
ている。このnチャネル型TFT501と電極466で
接続してCMOS回路を形成するpチャネル型TFT5
02にはチャネル形成領域446d、ゲート電極の外側
に形成される不純物領域446b、446c、ソース領
域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域
446aを有している。また、nチャネル型TFT50
3にはチャネル形成領域425c、ゲート電極の一部を
構成する第1の導電層430aと重なる低濃度不純物領
域425b(GOLD領域)、とソース領域またはドレ
イン領域として機能する高濃度不純物領域425aを有
している。
【0078】画素部の画素TFT504にはチャネル形
成領域426c、ゲート電極の外側に形成される低濃度
不純物領域426b(LDD領域)とソース領域または
ドレイン領域として機能する高濃度不純物領域426a
を有している。また、保持容量505の一方の電極とし
て機能する半導体層447a、447bには、それぞれ
p型を付与する不純物元素が添加されている。保持容量
505は、絶縁膜444を誘電体として、電極(438
aと438bの積層)と、半導体層447a〜447c
とで形成している。
【0079】また、本実施例の画素構造は、ブラックマ
トリクスを用いることなく、画素電極間の隙間が遮光さ
れるように、画素電極の端部をソース配線と重なるよう
に配置形成する。
【0080】また、本実施例で作製するアクティブマト
リクス基板の画素部の上面図を図15に示す。なお、図
11〜図14に対応する部分には同じ符号を用いてい
る。図14中の鎖線A−A’は図15中の鎖線A―A’
で切断した断面図に対応している。また、図14中の鎖
線B−B’は図15中の鎖線B―B’で切断した断面図
に対応している。
【0081】(実施例4)本実施例では、実施例3で作
製したアクティブマトリクス基板から、反射型液晶表示
装置を作製する工程を以下に説明する。説明には図16
を用いる。
【0082】まず、実施例3に従い、図14の状態のア
クティブマトリクス基板を得た後、図14のアクティブ
マトリクス基板上、少なくとも画素電極470上に配向
膜567を形成しラビング処理を行なう。なお、本実施
例では配向膜567を形成する前に、アクリル樹脂膜等
の有機樹脂膜をパターニングすることによって基板間隔
を保持するための柱状のスペーサ572を所望の位置に
形成した。また、柱状のスペーサに代えて、球状のスペ
ーサを基板全面に散布してもよい。
【0083】次いで、対向基板569を用意する。次い
で、対向基板569上に着色層570、571、平坦化
膜573を形成する。赤色の着色層570と青色の着色
層572とを重ねて、遮光部を形成する。また、赤色の
着色層と緑色の着色層とを一部重ねて、遮光部を形成し
てもよい。
【0084】本実施例では、実施例3に示す基板を用い
ている。従って、実施例3の画素部の上面図を示す図1
5では、少なくともゲート配線469と画素電極470
の間隙と、ゲート配線469と接続電極468の間隙
と、接続電極468と画素電極470の間隙を遮光する
必要がある。本実施例では、それらの遮光すべき位置に
着色層の積層からなる遮光部が重なるように各着色層を
配置して、対向基板を貼り合わせた。
【0085】このように、ブラックマスク等の遮光層を
形成することなく、各画素間の隙間を着色層の積層から
なる遮光部で遮光することによって工程数の低減を可能
とした。
【0086】次いで、平坦化膜573上に透明導電膜か
らなる対向電極576を少なくとも画素部に形成し、対
向基板の全面に配向膜574を形成し、ラビング処理を
施した。
【0087】そして、画素部と駆動回路が形成されたア
クティブマトリクス基板と対向基板とをシール材568
で貼り合わせる。シール材568にはフィラーが混入さ
れていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な
間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、
両基板の間に液晶材料575を注入し、封止剤(図示せ
ず)によって完全に封止する。液晶材料575には公知
の液晶材料を用いれば良い。このようにして図16に示
す反射型液晶表示装置が完成する。そして、必要があれ
ば、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の
形状に分断する。さらに、対向基板のみに偏光板(図示
しない)を貼りつけた。そして、公知の技術を用いてF
PCを貼りつけた。
【0088】以上のようにして作製される液晶表示パネ
ルは各種電子機器の表示部として用いることができる。
【0089】また、本実施例は実施例1乃至3と自由に
組み合わせることが可能である。
【0090】(実施例5)本実施例では、本発明を用い
て発光装置を作製した例について説明する。発光装置と
は、電場を加えることで発生するルミネッセンスが得ら
れる有機化合物を含む層(発光素子)を光源とする装置
である。有機化合物における発光には、一重項励起状態
から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態
から基底状態に戻る際の発光(リン光)がある。なお、
図17は本実施例の発光装置の断面図である。
【0091】図17において、基板700上に設けられ
たスイッチングTFT603は図17のnチャネル型T
FT503を用いて形成される。したがって、構造の説
明はnチャネル型TFT503の説明を参照すれば良
い。
【0092】なお、本実施例ではチャネル形成領域が二
つ形成されるダブルゲート構造としているが、チャネル
形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造もしくは
三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。
【0093】基板700上に設けられた駆動回路は図1
7のCMOS回路を用いて形成される。従って、構造の
説明はnチャネル型TFT501とpチャネル型TFT
502の説明を参照すれば良い。なお、本実施例ではシ
ングルゲート構造としているが、ダブルゲート構造もし
くはトリプルゲート構造であっても良い。
【0094】また、配線701、703はCMOS回路
のソース配線、702はドレイン配線として機能する。
また、配線704はソース配線708とスイッチングT
FTのソース領域とを電気的に接続する配線として機能
し、配線705はドレイン配線709とスイッチングT
FTのドレイン領域とを電気的に接続する配線として機
能する。
【0095】なお、電流制御TFT604は図17のp
チャネル型TFT502を用いて形成される。従って、
構造の説明はpチャネル型TFT502の説明を参照す
れば良い。なお、本実施例ではシングルゲート構造とし
ているが、ダブルゲート構造もしくはトリプルゲート構
造であっても良い。
【0096】また、配線706は電流制御TFTのソー
ス配線(電流供給線に相当する)であり、707は電流
制御TFTの画素電極710上に重ねることで画素電極
710と電気的に接続する電極である。
【0097】なお、710は、透明導電膜からなる画素
電極(発光素子の陽極)である。透明導電膜としては、
酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウム
と酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化
インジウムを用いることができる。また、前記透明導電
膜にガリウムを添加したものを用いても良い。画素電極
710は、上記配線を形成する前に平坦な層間絶縁膜7
11上に形成する。本実施例においては、樹脂からなる
平坦化膜711を用いてTFTによる段差を平坦化する
ことは非常に重要である。後に形成される発光層は非常
に薄いため、段差が存在することによって発光不良を起
こす場合がある。従って、発光層をできるだけ平坦面に
形成しうるように画素電極を形成する前に平坦化してお
くことが望ましい。
【0098】配線701〜707を形成後、図17に示
すようにバンク712を形成する。バンク712は10
0〜400nmの珪素を含む絶縁膜もしくは有機樹脂膜
をパターニングして形成すれば良い。
【0099】なお、バンク712は絶縁膜であるため、
成膜時における素子の静電破壊には注意が必要である。
本実施例ではバンク712の材料となる絶縁膜中にカー
ボン粒子や金属粒子を添加して抵抗率を下げ、静電気の
発生を抑制する。この際、抵抗率は1×106〜1×1
12Ωm(好ましくは1×108〜1×1010Ωm)と
なるようにカーボン粒子や金属粒子の添加量を調節すれ
ば良い。
【0100】画素電極710の上には発光層713が形
成される。なお、図17では一画素しか図示していない
が、本実施例ではR(赤)、G(緑)、B(青)の各色
に対応した発光層を作り分けている。また、本実施例で
は蒸着法により低分子系有機発光材料を形成している。
具体的には、正孔注入層として20nm厚の銅フタロシ
アニン(CuPc)膜を設け、その上に発光層として7
0nm厚のトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体
(Alq3)膜を設けた積層構造としている。Alq3
キナクリドン、ペリレンもしくはDCM1といった蛍光
色素を添加することで発光色を制御することができる。
【0101】但し、以上の例は発光層として用いること
のできる有機発光材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせて発光層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。例えば、本実施例では低分子系有機発光材料を発光
層として用いる例を示したが、高分子系有機発光材料を
用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として炭
化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これら
の有機発光材料や無機材料は公知の材料を用いることが
できる。
【0102】次に、発光層713の上には導電膜からな
る陰極714が設けられる。本実施例の場合、導電膜と
してアルミニウムとリチウムとの合金膜を用いる。勿
論、公知のMgAg膜(マグネシウムと銀との合金膜)
を用いても良い。陰極材料としては、周期表の1族もし
くは2族に属する元素からなる導電膜もしくはそれらの
元素を添加した導電膜を用いれば良い。
【0103】この陰極714まで形成された時点で発光
素子715が完成する。なお、ここでいう発光素子71
5は、画素電極(陽極)710、発光層713及び陰極
714で形成されたダイオードを指す。
【0104】発光素子715を完全に覆うようにしてパ
ッシベーション膜716を設けることは有効である。パ
ッシベーション膜716としては、炭素膜、窒化珪素膜
もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁
膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
【0105】この際、カバレッジの良い膜をパッシベー
ション膜として用いることが好ましく、炭素膜、特にD
LC(ダイヤモンドライクカーボン)膜を用いることは
有効である。DLC膜は室温から100℃以下の温度範
囲で成膜可能であるため、耐熱性の低い発光層713の
上方にも容易に成膜することができる。また、DLC膜
は酸素に対するブロッキング効果が高く、発光層713
の酸化を抑制することが可能である。そのため、この後
に続く封止工程を行う間に発光層713が酸化するとい
った問題を防止できる。
【0106】さらに、パッシベーション膜716上に封
止材717を設け、カバー材718を貼り合わせる。封
止材717としては紫外線硬化樹脂を用いれば良く、内
部に吸湿効果を有する物質もしくは酸化防止効果を有す
る物質を設けることは有効である。また、本実施例にお
いてカバー材718はガラス基板や石英基板やプラスチ
ック基板(プラスチックフィルムも含む)の両面に炭素
膜(好ましくはダイヤモンドライクカーボン膜)を形成
したものを用いる。
【0107】こうして図17に示すような構造の発光装
置が完成する。なお、バンク712を形成した後、パッ
シベーション膜716を形成するまでの工程をマルチチ
ャンバー方式(またはインライン方式)の成膜装置を用
いて、大気解放せずに連続的に処理することは有効であ
る。また、さらに発展させてカバー材718を貼り合わ
せる工程までを大気解放せずに連続的に処理することも
可能である。
【0108】こうして、プラスチック基板を母体とする
絶縁体501上にnチャネル型TFT601、602、
スイッチングTFT(nチャネル型TFT)603およ
び電流制御TFT(nチャネル型TFT)604が形成
される。ここまでの製造工程で必要としたマスク数は、
一般的なアクティブマトリクス型発光装置よりも少な
い。
【0109】即ち、TFTの製造工程が大幅に簡略化さ
れており、歩留まりの向上および製造コストの低減が実
現できる。
【0110】さらに、図17を用いて説明したように、
ゲート電極に絶縁膜を介して重なる不純物領域を設ける
ことによりホットキャリア効果に起因する劣化に強いn
チャネル型TFTを形成することができる。そのため、
信頼性の高い発光装置を実現できる。
【0111】また、本実施例では画素部と駆動回路の構
成のみ示しているが、本実施例の製造工程に従えば、そ
の他にも信号分割回路、D/Aコンバータ、オペアン
プ、γ補正回路などの論理回路を同一の絶縁体上に形成
可能であり、さらにはメモリやマイクロプロセッサをも
形成しうる。
【0112】さらに、発光素子を保護するための封止
(または封入)工程まで行った後の本実施例の発光装置
について図18を用いて説明する。なお、必要に応じて
図17で用いた符号を引用する。
【0113】図18(A)は、発光素子の封止までを行
った状態を示す上面図、図18(B)は図18(A)を
C−C’で切断した断面図である。点線で示された80
1はソース側駆動回路、806は画素部、807はゲー
ト側駆動回路である。また、901はカバー材、902
は第1シール材、903は第2シール材であり、第1シ
ール材902で囲まれた内側には封止材907が設けら
れる。
【0114】なお、904はソース側駆動回路801及
びゲート側駆動回路807に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)905からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。なお、ここではFPCしか図示
されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(P
WB)が取り付けられていても良い。本明細書における
発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにFPC
もしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとす
る。
【0115】次に、断面構造について図18(B)を用
いて説明する。基板700の上方には画素部806、ゲ
ート側駆動回路807が形成されており、画素部806
は電流制御TFT604とそのドレインに電気的に接続
された画素電極710を含む複数の画素により形成され
る。また、ゲート側駆動回路807はnチャネル型TF
T601とpチャネル型TFT602とを組み合わせた
CMOS回路(図14参照)を用いて形成される。
【0116】画素電極710は発光素子の陽極として機
能する。また、画素電極710の両端にはバンク712
が形成され、画素電極710上には発光層713および
発光素子の陰極714が形成される。
【0117】陰極714は全画素に共通の配線としても
機能し、接続配線904を経由してFPC905に電気
的に接続されている。さらに、画素部806及びゲート
側駆動回路807に含まれる素子は全て陰極714およ
びパッシベーション膜567で覆われている。
【0118】また、第1シール材902によりカバー材
901が貼り合わされている。なお、カバー材901と
発光素子との間隔を確保するために樹脂膜からなるスペ
ーサを設けても良い。そして、第1シール材902の内
側には封止材907が充填されている。なお、第1シー
ル材902、封止材907としてはエポキシ系樹脂を用
いるのが好ましい。また、第1シール材902はできる
だけ水分や酸素を透過しない材料であることが望まし
い。さらに、封止材907の内部に吸湿効果をもつ物質
や酸化防止効果をもつ物質を含有させても良い。
【0119】発光素子を覆うようにして設けられた封止
材907はカバー材901を接着するための接着剤とし
ても機能する。また、本実施例ではカバー材901を構
成するプラスチック基板901aの材料としてFRP(F
iberglass-Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニ
ルフロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリ
ルを用いることができる。
【0120】また、封止材907を用いてカバー材90
1を接着した後、封止材907の側面(露呈面)を覆う
ように第2シール材903を設ける。第2シール材90
3は第1シール材902と同じ材料を用いることができ
る。
【0121】以上のような構造で発光素子を封止材90
7に封入することにより、発光素子を外部から完全に遮
断することができ、外部から水分や酸素等の発光層の酸
化による劣化を促す物質が侵入することを防ぐことがで
きる。従って、信頼性の高い発光装置が得られる。
【0122】なお、本実施例は実施例1乃至4と自由に
組み合わせることが可能である。
【0123】(実施例6)本発明を適用して、様々な電
気光学装置(アクティブマトリクス型液晶表示装置、ア
クティブマトリクス型発光装置、アクティブマトリクス
型EC表示装置)を作製することができる。即ち、それ
ら電気光学装置を表示部に組み込んだ電子機器全てに本
発明を実施できる。
【0124】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター、ヘッドマウント
ディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、カーナビゲ
ーション、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携
帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電
子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図19、
図20及び図21に示す。
【0125】図19(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。本発明を表示部2
003に適用することができる。
【0126】図19(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。本発明を表示部2102に適用することが
できる。
【0127】図19(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。本発明は表示部2205に適用
できる。
【0128】図19(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。本発明は表示部2302に適用することが
できる。
【0129】図19(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレイヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレイヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行なうことができる。本発明は表示部2402に適
用することができる。
【0130】図19(F)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。本発
明を表示部2502に適用することができる。
【0131】図20(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。本発明は投射装置2601の一部を構成する液晶表
示装置2808やその他の駆動回路に適用することがで
きる。
【0132】図20(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。本発明は投射装置2
702の一部を構成する液晶表示装置2808やその他
の駆動回路に適用することができる。
【0133】なお、図20(C)は、図20(A)及び
図20(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図20(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
【0134】また、図20(D)は、図20(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図20(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
【0135】ただし、図20に示したプロジェクターに
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の電気光学装置及び発光装置での適用例は
図示していない。
【0136】図21(A)は携帯電話であり、本体29
01、音声出力部2902、音声入力部2903、表示
部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906
等を含む。本発明を表示部2904に適用することがで
きる。
【0137】図21(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒
体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006
等を含む。本発明は表示部3002、3003に適用す
ることができる。
【0138】図21(C)はディスプレイであり、本体
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
本発明は表示部3103に適用することができる。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
【0139】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜5のどのよ
うな組み合わせからなる構成を用いても実現することが
できる。
【0140】
【発明の効果】本発明を適応することで、単位体積当た
りに収納できる基板数が増えるので、生産性が上がる。
本発明は縦型バッチ処理装置に適用すると特に有効であ
り、また、前記処理内容が熱処理に関係するものであれ
ば、多大なコストダウンに寄与するものである。さら
に、本発明を半導体装置の作製工程に適用すれば、特性
の向上にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基板の反りを示す側面図。
【図2】 本発明の実施の一例を示す側面図。
【図3】 本発明の実施の一例を示す立体図。
【図4】 縦型バッチ処理装置を示す側面図。
【図5】 本発明の実施の一例を示す立体図。
【図6】 本発明の実施の一例を示す立体図。
【図7】 半導体装置の作製工程の一例を示す側面図。
【図8】 本発明の移載機の一例を示す立体図。
【図9】 縦型バッチ処理装置を示す側面図。
【図10】 本発明の効果を示すグラフ。
【図11】 半導体装置の作製工程の一例を示す側面
図。
【図12】 半導体装置の作製工程の一例を示す側面
図。
【図13】 半導体装置の作製工程の一例を示す側面
図。
【図14】 半導体装置の作製工程の一例を示す側面
図。
【図15】 半導体装置の作製工程の一例を示す上面
図。
【図16】 半導体装置の作製工程の一例を示す側面
図。
【図17】 発光装置の構造の一例を示す側面図。
【図18】 発光装置の構造の一例を示す上面図及び側
面図。
【図19】 半導体装置の一例を示す図。
【図20】 半導体装置の一例を示す図。
【図21】 半導体装置の一例を示す図。
【符号の説明】
101 基板 102 ロボットアーム 103 基板 104 石英ボート 105 突起物 201 基板 202 基板 203 保持部 204 ロボットアーム 205 突起部 206 カセット 207 基板 208 基板 209 保持部 210 ロボットアーム 211 突起部 212 カセット 213 ロボットアーム 214 突起部 215 基板 216 半導体素子の形成領域 217 半導体素子の形成領域以外の領域 218 石英チューブ 219 ヒーターユニット 220 石英ボート 221 石英テーブル 222 ボートエレベータユニット 223 高圧容器 224 カセット 225 ロボットアーム 226 保持部 227 基板 228 領域 229 基板 230 領域 231 カセット 232 カセット 233 保持部 234 保持部 235 ロボットアーム 236 石英チューブ 237 石英ボート 238 ガス供給管 239 バルブ 240 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/31 H01L 21/31 E 21/324 21/324 Q

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームにより複数の基板をカセッ
    トに搬送し、鉛直方向に前記複数の基板を隣接させる工
    程を有する半導体装置の作製方法において、前記基板の
    中央もしくはその周辺が前記カセットに保持される工程
    を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の前記基板の面積は120
    000mm2以上であり、前記基板の厚さは0.3〜1.1mmで
    あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の前記基板の各々の一辺の
    サイズは300×400mm以上であり、前記基板の厚さ
    は0.3〜1.1mmであることを特徴とする半導体装置の作製
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の前記基板の面積は120
    000mm2以上であり、前記基板の厚さは0.4〜0.8mmで
    あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の前記基板の各々の一辺の
    サイズは300×400mm以上であり、前記基板の厚さ
    は0.4〜0.8mmであることを特徴とする半導体装置の作製
    方法。
  6. 【請求項6】ロボットアームにより複数の基板をカセッ
    トに搬送し、鉛直方向に前記複数の基板を隣接させ、前
    記複数の基板を熱処理する工程を有する半導体装置の作
    製方法において、前記基板の中央もしくはその周辺が前
    記カセットに保持される工程を有することを特徴とする
    半導体装置の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の前記基板の面積は120
    000mm2以上であり、前記基板の厚さは0.3〜1.1mmで
    あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の前記基板の各々の一辺の
    サイズは300×400mm以上であり、前記基板の厚さ
    は0.3〜1.1mmであることを特徴とする半導体装置の作製
    方法。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の前記基板の面積は120
    000mm2以上であり、前記基板の厚さは0.4〜0.8mmで
    あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  10. 【請求項10】請求項6に記載の前記基板の各々の一辺
    のサイズは300×400mm以上であり、前記基板の厚
    さは0.4〜0.8mmであることを特徴とする半導体装置の作
    製方法。
  11. 【請求項11】請求項6乃至10のいずれか一項におい
    て、前記熱処理は半導体薄膜のSPC工程であることを
    特徴とする半導体装置の作製方法。
  12. 【請求項12】請求項6乃至10のいずれか一項におい
    て、前記熱処理は半導体薄膜における不純物のゲッタリ
    ング工程であることを特徴とする半導体装置の作製方
    法。
  13. 【請求項13】請求項6乃至12のいずれか一項におい
    て、前記熱処理は減圧下で行われることを特徴とする半
    導体装置の作製方法。
  14. 【請求項14】請求項6乃至12のいずれか一項におい
    て、前記熱処理は圧力10〜10000Paの減圧下で行
    われることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のいずれか一項におい
    て、前記半導体装置は、液晶表示装置または発光装置で
    あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  16. 【請求項16】請求項1乃至14のいずれか一項におい
    て、前記半導体装置は、携帯電話、ビデオカメラ、デジ
    タルカメラ、プロジェクタ、ゴーグル型ディスプレイ、
    パーソナルコンピュータ、DVDプレイヤー、電子書籍、
    または携帯型情報端末であることを特徴とする半導体装
    置の作製方法。
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