JP2002190454A - レーザビームの加工方法、レーザ照射装置、並びに半導体装置の作製方法 - Google Patents

レーザビームの加工方法、レーザ照射装置、並びに半導体装置の作製方法

Info

Publication number
JP2002190454A
JP2002190454A JP2001262877A JP2001262877A JP2002190454A JP 2002190454 A JP2002190454 A JP 2002190454A JP 2001262877 A JP2001262877 A JP 2001262877A JP 2001262877 A JP2001262877 A JP 2001262877A JP 2002190454 A JP2002190454 A JP 2002190454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
laser beam
laser beams
beams
irradiation surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001262877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5222450B2 (ja
JP2002190454A5 (ja
Inventor
Koichiro Tanaka
幸一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2001262877A priority Critical patent/JP5222450B2/ja
Publication of JP2002190454A publication Critical patent/JP2002190454A/ja
Publication of JP2002190454A5 publication Critical patent/JP2002190454A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5222450B2 publication Critical patent/JP5222450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非単結晶半導体膜のレーザアニールには、エ
キシマレーザがよく用いられる。YAGレーザ等の固体レ
ーザはエキシマレーザに比べてレーザ本体の保守点検が
容易であり、これがエキシマレーザの代替え品となれば
コストの低減ができる。しかしながら、従来では固体レ
ーザは比較的干渉しやすいレーザビームであるため、単
純にレーザビームを分割して合成するエネルギーの均一
化の方法が使えなかった。 【解決手段】 固体レーザにおけるレーザビームは偏光
面を揃えてのレーザ発振が可能である。互いに偏光方向
の独立な2つのレーザビームをλ/2板110で形成
し、さらに互いに光路長の異なる複数のレーザビームを
階段状石英板109により形成し、それらのレーザビー
ムを光学系により照射面108またはその近傍にて1つ
に合成することでレーザビームを均一化する。これによ
り、非常に干渉が抑えられたエネルギーの均一性の高い
レーザビームが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザビームのエネ
ルギー分布をある特定の領域で均一化する加工方法に関
する。また、レーザビームを用いた半導体膜のアニール
(以下、レーザアニールという)を行うためのレーザ照
射装置(レーザと該レーザから出力されるレーザビーム
を被処理体まで導くための光学系を含む装置)に関す
る。また、前記レーザアニールを工程に含んで作製され
た半導体装置の作製方法に関する。なお、本明細書中に
おいて、半導体装置とは、半導体特性を利用することで
機能しうる装置全般を指し、液晶表示装置やEL表示装
置等の電気光学装置及び該電気光学装置を部品として含
む電子装置もその範疇にあるとする。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス等の絶縁基板上に形成され
た非晶質半導体膜や結晶性半導体膜(単結晶でない、多
結晶、微結晶等の結晶性を有する半導体膜)、即ち非単
結晶半導体膜に対し、レーザアニールを行い、結晶化さ
せたり、結晶性を向上させる技術が、広く研究されてい
る。上記半導体膜には、珪素膜がよく用いられる。
【0003】ガラス基板は、従来よく使用されてきた石
英基板と比較し、安価で加工性に富んでいる。このよう
な性質から、ガラスは大面積基板の作製に良く利用され
る。これが上記研究の行われる理由である。また、結晶
化に好んでレーザが使用されるのは、ガラス基板の融点
が低いからである。レーザは基板の温度をあまり上昇さ
せずに非単結晶膜にのみ高いエネルギーを与えることが
できる。
【0004】熱による非晶質半導体膜の結晶化を行うに
は、600℃以上の加熱温度と10時間以上、好ましくは
20時間以上の加熱時間が必要であった。この結晶化条
件に耐える基板には、例えば、石英基板がある。しかし
ながら、石英基板は高価で加工性に乏しく、特に大面積
に加工するのは非常に困難であった。基板の大面積化は
特に生産効率を上げるためには必要不可欠な要素であ
る。近年、生産効率の向上のために基板を大面積化する
動きが著しく、新しく建設される生産工場のラインは、
基板サイズ600mm×720mmが標準となりつつあ
る。
【0005】このような大面積基板に石英基板を加工す
ることは現在の技術では難しく、たとえできたとしても
高価で産業的でない。一方、大面積基板を容易に作製で
きる材料に、例えばガラスがある。ガラス基板には、例
えばコーニング7059と呼ばれているものがある。コーニ
ング7059は非常に安価で加工性に富み、大面積化も容易
である。しかしながら、コーニング7059は歪点温度が59
3℃であり、600℃以上の加熱には問題があった。
【0006】ガラス基板の1つに、歪点温度が比較的高
いコーニング1737というものがある。これの歪点温
度は667℃と高い。コーニング1737に非晶質半導
体膜を成膜し、前記非晶質半導体膜の温度を600℃と
して20時間保持しても、作製工程に影響するほどの基
板の変形は見られなかった。これにより、前記非晶質半
導体膜は結晶化した。しかしながら、20時間の加熱時
間は生産工程としては長すぎ、加熱温度600℃は、コ
ストの面から考えると、少しでも低い方が好ましかっ
た。
【0007】このような問題を解決するため、新しい結
晶化の方法が考案された。前記方法の詳細は特開平7-18
3540号公報に記載されている。ここで、前記方法を簡単
に説明する。まず、非晶質半導体膜にニッケルまたは、
パラジウム、または鉛等の元素を微量に添加する。添加
の方法は、プラズマ処理法や蒸着法、イオン注入法、ス
パッタ法、溶液塗布法等を利用すればよい。前記添加の
後、例えば550℃の窒素雰囲気に4時間、非晶質半導体膜
を置くと、特性の良好な多結晶半導体膜が得られる。結
晶化に最適な加熱温度や加熱時間等は、前記元素の添加
量や、非晶質半導体膜の状態による。
【0008】以上、加熱による非晶質半導体膜の結晶化
方法の例を記した。一方、レーザアニールによる結晶化
は、基板の温度を余り上昇させずに、非晶質半導体膜に
のみ高いエネルギーを与えることが出来るため、歪点温
度の低いガラス基板には勿論、プラスティック基板等に
も用いることが出来る。
【0009】レーザアニールによく用いられるレーザは
エキシマレーザ、Arレーザである。出力の大きいパルス
発振のレーザビームを被照射面において、数cm角の四
角いスポットや、例えば長さ10cm以上の線状となるよ
うに光学系にて加工し、レーザビームの照射位置を被照
射面に対し相対的に走査させてレーザアニールを行う方
法は、生産性が高く量産に優れているため、好んで使用
されている。特に、被照射面においてレーザビームの形
状が線状であるレーザビーム(以下、線状ビームと表記
する)を用いると、前後左右の走査が必要なスポット状
のレーザビームを用いた場合とは異なり、線状ビームの
線方向に直角な方向だけの走査で被照射面全体にレーザ
ビームを照射することができるため、生産性が高い。線
方向に直角な方向に走査するのは、それが最も効率の良
い走査方向であるからである。この高い生産性により、
レーザアニールには大出力のレーザを適当な光学系で加
工した線状ビームを使用することが主流になりつつあ
る。
【0010】図2に、被照射面においてレーザビームの
形状を線状に加工するための光学系の例を示す。前記光
学系は、レーザビームの形状を線状に加工するだけでな
く、同時に、被照射面におけるレーザビームのエネルギ
ーの均一化を果たすものである。一般にビームのエネル
ギーの均一化を行う光学系を、ビームホモジナイザと呼
ぶ。
【0011】まず、図2の側面図について説明する。レ
ーザ発振器201から出たレーザビームは、シリンドリ
カルレンズアレイ202により、レーザビームの進行方
向に対し直角方向に分割される。前記直角方向を本明細
書中では、短尺方向と呼ぶことにする。図2では、4分
割となっている。これらの分割されたレーザビームは、
シリンドリカルレンズ204により、いったん1つのレ
ーザビームに合成される。さらにミラー206で反射さ
れ、その後、ダブレットシリンドリカルレンズ207に
より、照射面208にて再び1つのレーザビームに合成
される。ダブレットシリンドリカルレンズとは、2枚の
シリンドリカルレンズで構成されているレンズのことを
いう。これにより、線状ビームの短尺方向のエネルギー
の均一化が成され、かつ、短尺方向の長さが決定され
る。
【0012】次に、図2の上面図について説明する。レ
ーザ発振器201から出たレーザビームは、シリンドリ
カルレンズアレイ203により、レーザビームの進行方
向に対し直角で、短尺方向に対し直角な方向に分割され
る。前記方向を本明細書中では、長尺方向と呼ぶことに
する。図2では、7分割となっている。その後、シリン
ドリカルレンズ205にて、レーザビームは照射面20
8にて1つに合成される。これにより、線状ビームの長
さ方向のエネルギーの均一化が成され、長尺方向の長さ
が決定される。
【0013】上記の諸レンズは、エキシマレーザに対応
するため合成石英製である。また、エキシマレーザをよ
く透過するように表面に反射防止のコーティングを行っ
ている。これにより、レンズ1つあたりのエキシマレー
ザの透過率は99%以上になった。
【0014】上記の光学系で加工された線状ビームをそ
の短尺方向に徐々にずらしながら重ねて照射することに
より、非単結晶半導体膜全面に対しレーザアニールを行
い、結晶化させたり、結晶性を向上させることができ
る。
【0015】上記レーザアニールにより得られた結晶性
半導体膜は多くの結晶粒からできているため、多結晶半
導体膜と呼ばれる。多結晶半導体膜は、非晶質半導体膜
と比較し、非常に高い移動度を有する。このため、多結
晶半導体膜を利用すると、例えば、従来の非晶質半導体
膜を使って作製した半導体装置では実現できなかったモ
ノリシック型の液晶電気光学装置(一枚の基板上に、画
素駆動用と駆動回路用の薄膜トランジスタ(TFT)を
作製した半導体装置)の作製ができる。このように、多
結晶半導体膜は、非晶質半導体膜と比較し、非常に特性
の高い半導体膜である。
【0016】上記で示した方法の他に、非晶質半導体膜
に対し、加熱による結晶化を行った後にレーザアニール
による結晶化を行う方法もある。この方法を行うと、加
熱またはレーザアニールのどちらかだけで結晶化を行う
場合より半導体膜としての特性が向上する場合がある。
高い特性を得るためには、加熱条件とレーザアニール条
件を最適化する必要がある。前記方法を用いて得られた
多結晶半導体膜を使い、例えば公知の方法で薄膜トラン
ジスタ(TFT)を作製すると前記TFTの電気的特性
が大きく向上する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】より高い電気的特性を
もつ半導体膜をより安価で作製するためには、レーザア
ニールの技術が必要不可欠となってきている。しかしな
がら、レーザ発振器の性能は、大量生産を行うにはまだ
不充分で、解決すべき課題を多く残している。前記課題
の1つにレーザアニールに用いられる装置のメンテナン
ス性が挙げられる。半導体膜のレーザアニールを行うに
は、レーザ発振器と、レーザビームのエネルギー分布を
均一化し所望の形状に加工する光学系と、半導体膜を設
置するステージと、半導体膜を搬送するロボットと、が
少なくとも必要となる。
【0018】レーザ発振器には、よくエキシマレーザが
用いられている。エキシマレーザは紫外光を発するため
代表的な半導体膜である珪素膜に対し吸収性が非常に高
く、また大出力を有しているため生産性が高い。しかし
ながらエキシマレーザは非常に高価で装置の寿命も短
く、頻繁に部品の入れ替えを行ったり、発振に必要なガ
スを定期的に交換しなければならず、メンテナンスに多
大な時間がかかる。これによる費用の発生は莫大で、エ
キシマレーザに替わるレーザアニール装置の開発が急務
となっている。
【0019】1990年代後半に、さまざまなレーザが新た
に開発され、あるいは改良され、レーザの需要が急速に
高まってきた。それらのレーザの中で、半導体膜のレー
ザアニール用に適していると目されているのがYAGレー
ザである。半導体膜のレーザアニールが行われはじめた
初期の段階では、YAGレーザを半導体膜の結晶化に用い
る動きもあったが、出力の安定性が悪く、出力もエキシ
マレーザと比較すると小さく、また、高調波に変換しな
ければならない等の理由で、エキシマレーザにその地位
を譲っていた。
【0020】しかしながら、近年、急速にYAGレーザの
大出力化が進み、また、出力の安定性も高くなったこと
から、再びYAGレーザのレーザアニールへの適用が試み
られるようになった。半導体膜の結晶化に用いる場合、
半導体膜の吸収係数の関係でYAGレーザは高調波に変換
しなければならないが、変換後も十分な出力が確保でき
ている。
【0021】YAGレーザの長所は、主にメンテナンス性
の良さ、コンパクト性、低価格にある。YAGレーザは、
固体レーザであるから、エキシマレーザのようにガスを
使わないので、励起源の劣化による交換の必要がない。
固体レーザの励起源(ロッド)の寿命は20年以上とい
われている。また、レーザ発振に必要な部品点数がエキ
シマレーザに比べて非常に少ない。
【0022】以上、YAGレーザの長所に関し列挙した
が、解決すべき課題も多く残している。まず、発振周波
数がエキシマレーザに比べて低いので生産性が低い。フ
ラッシュランプ励起のYAGレーザでは、ロッドの温度が
必要以上に上昇すると、熱レンズ効果が顕著になりレー
ザビームの形状が著しく悪くなる上、高周波数が得づら
いからである。その点に関しては、近年、ロッドの温度
の上昇を抑えることのできるLD励起(レーザーダイオー
ド励起)のYAGレーザが開発され、解決のめどがつい
た。
【0023】その他の問題に、YAGレーザの干渉性が挙
げられる。一般にレーザは、干渉性に優れている。よっ
て、レーザビームを分割して合成し、均一なエネルギー
を持つビームにする方法にて線状ビームを得ると、線状
ビーム内に干渉が起こり定在波が生じる。しかしなが
ら、エキシマレーザのコヒーレント長は数十μmとレー
ザとしては非常に短いので、干渉が起こりにくく前記定
在波も確認しづらい。
【0024】一方、YAGレーザのコヒーレント長は1cm
前後あるので、前記定在波は非常に強いものになる。図
3にYAGレーザのビームを2分割し合成したものの内に
できる定在波を示す。CCDカメラによりエネルギー分布
を得たもので、サインカーブの模様がはっきりとみてと
れる。
【0025】本発明の課題は、高い干渉性を有するレー
ザビームのエネルギー分布を均一化することにある。本
発明は、特にYAGレーザや、YVO4 レーザ、YLFレーザな
どの比較的コヒーレント長の長いレーザビームのエネル
ギー分布を均一化する際に有効である。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビームホモジ
ナイザにより形成される線状ビームの干渉縞を低減する
方法を用いて半導体装置を作製する方法を提供する。
【0027】レーザは、レーザビームの偏光性を揃え直
線偏光とすることが可能である。一般に、互いに偏光方
向が直交するレーザビームを合成しても干渉縞の出ない
ことが知られている。また、円偏光のレーザビームとし
てもよい。円偏光のレーザビームは、互いに円偏光の回
転方向が異なる場合、干渉することがない。このように
偏光方向が互いに独立である光は、干渉しあうことはな
い。この性質を利用すれば、本発明の目的とする効果が
得られる。
【0028】よって、偏光方向が互いに直交するレーザ
ビームを合成して均一化すれば、干渉は起こらない。YA
Gレーザ等は直線偏光のレーザビームを射出することが
可能であるため、レーザビームを2分割し、2分割した
レーザビームの一方には何もせず、他の一方には偏光方
向を90°回転させるために、λ/2板を挿入すれば、
互いに偏光方向の直交するレーザビームを形成できる。
しかしながら、この方法では2分割しかできないので、
均一化には不十分な場合がある。よって、本方法を他の
方法と組み合わせて分割数を増やし、十分な均一性を得
る工夫をする。
【0029】干渉性の高いレーザを使って、エネルギー
の均一な線状ビームを得るためには、線状ビームの長尺
方向と短尺方向の両方において均一化を図ることが好ま
しい。よって、少なくとも2分割×2分割、つまり4分
割したレーザビームを1つに合成して均一な線状ビーム
を作るとよい。均一な線状ビームを形成するときにまず
重要なことは、長尺方向のエネルギー分布を均一化する
ことにある。長尺方向の均一性は、長尺方向のレーザア
ニールの均一性にそのまま反映されるからである。一
方、短尺方向の均一性は、長尺方向の均一性ほど重要で
はない。線状ビームを短尺方向に細かく重ねることで、
レーザアニールの均一性を上げることができるからであ
る。よって、線状ビームの短尺方向においての均一化
は、偏光方向が互いに直交する2つのレーザビームを合
成することで行い、線状ビームの長尺方向においての均
一化は、他の方法で均一化する。
【0030】また、同一光源から射出したレーザビーム
でも、コヒーレント長以上の光路差をもって合成された
レーザビームには干渉が起きない。この性質を利用すれ
ば、3分割以上のレーザビームを合成しても、干渉を起
こすことなく、レーザビームを均一化することができ
る。たとえば、レーザビームに対し透過性の高い板を光
路に挿入することで、光路差を作ることができる。
【0031】なお、本発明で使用する光学系は、非常に
収差の小さいものが要求される。レーザビームの高い干
渉性は、球面収差などにより、波状のエネルギー分布を
作り出す元となるからである。図6に、いろいろなシリ
ンドリカルレンズを通したYAGレーザのレーザビームの
エネルギー分布を示す。図中のFは、レンズの口径に対
する焦点距離の比であり、Fが小さいほど球面収差が大
きくなる。
【0032】図6(a)に、使用したYAGレーザのレー
ザビームのエネルギー分布を示す。これは、YAGレー
ザのレーザビームを直接非晶質珪素膜に照射した跡の写
真である。図6(a)の写真には、目立ったエネルギーの
不均一は見られない。一方、図6(b)に、前記YAGレ
ーザのレーザビームをF=7のシリンドリカルレンズに
通し、同様に非晶質珪素膜に照射した写真を示す。横方
向に縞模様がはっきりと見て取れる。これは、F=7の
シリンドリカルレンズの球面収差により生じたエネルギ
ー分布である。図6(c)は、F=20のシリンドリカル
レンズを通したものであり、図6(d)は、F=100の
シリンドリカルレンズを通したものである。F=7のシ
リンドリカルレンズを通したレーザビームは、球面収差
の影響を大きく受け、波状のエネルギー分布を生じてい
る。一方、F=20のシリンドリカルレンズを通したレ
ーザビームは、球面収差が比較的抑えられており、波状
のエネルギー分布も目立たなくなった。また、F=10
0のシリンドリカルレンズを通したレーザビームには、
波状のエネルギー分布は見られなかった。
【0033】なお、本明細書中で述べているF値は、実
際にレーザビームがレンズを透過する範囲をレンズ径と
して算出している。よって、レンズのサイズが透過する
ビームのサイズより大きい場合は、ビームのサイズを口
径とする。
【0034】以下、本発明の構成を列挙する。
【0035】本明細書で開示するレーザビームの加工方
法に関する発明の構成は、レーザビームの加工方法にお
いて、前記レーザビームの進行方向に直角である第一の
方向において前記レーザビームを互いに独立である偏光
方向を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つの
レーザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成
し、前記レーザビームの進行方向に直角であり、かつ、
前記第一の方向に直角な第ニの方向において前記レーザ
ビームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビー
ムに分割し、前記複数のレーザビームを前記照射面また
はその近傍で1つに合成することを特徴としている。
【0036】上記構成において、前記レーザビームは互
いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビームに
分割するために、少なくともλ/2板を用いることを特
徴としている。
【0037】また、本明細書で開示するレーザビームの
加工方法に関する発明の他の構成は、直線偏光のレーザ
ビームの加工方法において、前記レーザビームの進行方
向に直角である第一の方向において前記レーザビームを
互いに直角である偏光方向を有する2つのレーザビーム
に分割し、前記2つのレーザビームを前記照射面または
その近傍で1つに合成し、前記レーザビームの進行方向
に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な第ニの方
向において前記レーザビームを互いに異なる光路長を有
する複数のレーザビームに分割し、前記複数のレーザビ
ームを前記照射面またはその近傍で1つに合成すること
を特徴としている。
【0038】また、レーザビームの加工方法に関する発
明の他の構成は、直線偏光のレーザビームを照射面また
はその近傍において均一化する線状ビームの加工方法に
おいて、前記レーザビームの進行方向に直角である第一
の方向において前記レーザビームを互いに直角である偏
光方向を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つ
のレーザビームを前記照射面またはその近傍で一つに合
成して、前記線状ビームの短尺方向のエネルギー分布を
均一化し、前記レーザビームの進行方向に直角であり、
かつ、前記第一の方向に直角な第ニの方向において前記
レーザビームを互いに異なる光路長を有する複数のレー
ザビームに分割し、前記複数のレーザビームを前記照射
面またはその近傍で1つに合成して、前記線状ビームの
長尺方向のエネルギー分布を均一化することを特徴とし
ている。
【0039】上記各構成において、前記レーザビームを
互いに直角である偏光方向を有する2つのレーザビーム
に分割するために、少なくともλ/2板を用いることを
特徴としている。
【0040】また、本明細書で開示するレーザビームの
加工方法に関する発明の他の構成は、円偏光のレーザビ
ームの加工方法において、前記レーザビームの進行方向
に直角である第一の方向において前記レーザビームを互
いに独立である円偏光を有する2つのレーザビームに分
割し、前記2つのレーザビームを前記照射面またはその
近傍で1つに合成し、前記レーザビームの進行方向に直
角であり、かつ、前記第一の方向に直角な第ニの方向に
おいて前記レーザビームを互いに異なる光路長を有する
複数のレーザビームに分割し、前記複数のレーザビーム
を前記照射面またはその近傍で1つに合成することを特
徴としている。
【0041】また、レーザビームの加工方法に関する発
明の他の構成は、円偏光のレーザビームを照射面または
その近傍において均一化する線状ビームの加工方法にお
いて、前記レーザビームの進行方向に直角である第一の
方向において前記レーザビームを互いに独立である円偏
光を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つのレ
ーザビームを前記照射面またはその近傍で一つに合成し
て、前記線状ビームの短尺方向のエネルギー分布を均一
化し、前記レーザビームの進行方向に直角であり、か
つ、前記第一の方向に直角な第ニの方向において前記レ
ーザビームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザ
ビームに分割し、前記複数のレーザビームを前記照射面
またはその近傍で1つに合成して、前記線状ビームの長
尺方向のエネルギー分布を均一化することを特徴として
いる。
【0042】上記各構成において、前記レーザビームを
互いに独立である円偏光を有する2つのレーザビームに
分割するために、少なくともλ/2板を用いることを特
徴としている。
【0043】また、上記各構成において、前記第ニの方
向において前記レーザビームを互いに異なる光路長を有
する複数のレーザビームに分割するために、少なくとも
前記レーザビームに対して透過率の高い板を用いること
を特徴としている。
【0044】また、上記各構成において、前記第ニの方
向において前記レーザビームを互いに異なる光路長を有
する複数のレーザビームに分割するために、少なくとも
F値が20以上のシリンドリカルレンズを用いることを
特徴としている。
【0045】また、上記各構成において、前記複数のレ
ーザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成す
るために、少なくともF値が20以上のシリンドリカル
レンズを用いることを特徴としている。
【0046】また、上記各構成において、前記レーザビ
ームとして、YAGレーザ、YVO 4レーザ、およびY
LFレーザから選ばれた一種または複数種から射出され
たレーザビームを用いることを特徴している。
【0047】また、本明細書で開示するレーザ照射装置
に関する発明の構成は、照射面またはその近傍において
均一なエネルギー分布を有するレーザビームを形成する
レーザ照射装置であって、前記レーザビームの進行方向
に直角である第一の方向において前記レーザビームを互
いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビームに
する分割手段と、前記2つのレーザビームを前記照射面
またはその近傍で一つにする合成手段と、前記レーザビ
ームの進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に
直角な第ニの方向において前記レーザビームを互いに異
なる光路長を有する複数のレーザビームにする分割手段
と、前記複数のレーザビームを前記照射面またはその近
傍で1つにする合成手段とを有することを特徴としてい
る。
【0048】上記構成において、前記レーザビームを互
いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビームに
する分割手段は、λ/2板を有することを特徴としてい
る。
【0049】また、本明細書で開示するレーザ照射装置
に関する発明の他の構成は、照射面またはその近傍にお
いて均一なエネルギー分布を有するレーザビームを形成
するレーザ照射装置であって、前記レーザビームの進行
方向に直角である第一の方向において前記レーザビーム
を互いに直角である偏光方向を有する2つのレーザビー
ムにする分割手段と、前記2つのレーザビームを前記照
射面またはその近傍で一つにする合成手段と、前記レー
ザビームの進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方
向に直角な第ニの方向において前記レーザビームを互い
に異なる光路長を有する複数のレーザビームにする分割
手段と、前記複数のレーザビームを前記照射面またはそ
の近傍で1つにする合成手段とを有することを特徴とし
ている。
【0050】また、レーザ照射装置に関する発明の他の
構成は、照射面またはその近傍において均一なエネルギ
ー分布を有する線状ビームを形成するレーザ照射装置で
あって、前記レーザビームの進行方向に直角である第一
の方向において前記レーザビームを互いに直角である偏
光方向を有する2つのレーザビームにする分割段階と、
前記2つのレーザビームを前記照射面またはその近傍で
一つにして、前記線状ビームの短尺方向のエネルギー分
布を均一化する合成手段と、前記レーザビームの進行方
向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な第ニの
方向において前記レーザビームを互いに異なる光路長を
有する複数のレーザビームにする分割手段と、前記複数
のレーザビームを前記照射面またはその近傍で1つにし
て、前記線状ビームの長尺方向のエネルギー分布を均一
化する合成手段とを有することを特徴としている。
【0051】上記各構成において、前記レーザビームを
互いに直角である偏光方向を有する2つのレーザビーム
にする分割手段は、λ/2板を有することを特徴として
いる。
【0052】また、本明細書で開示するレーザ照射装置
に関する発明の他の構成は、照射面またはその近傍にお
いて均一なエネルギー分布を有するレーザビームを形成
するレーザ照射装置であって、前記レーザビームの進行
方向に直角である第一の方向において前記レーザビーム
を互いに独立である円偏光を有する2つのレーザビーム
にする分割手段と、前記2つのレーザビームを前記照射
面またはその近傍で一つにする合成手段と、前記レーザ
ビームの進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向
に直角な第ニの方向において前記レーザビームを互いに
異なる光路長を有する複数のレーザビームにする分割手
段と、前記複数のレーザビームを前記照射面またはその
近傍で1つにする合成手段と、を有することを特徴とし
ている。
【0053】また、レーザ照射装置に関する発明の他の
構成は、照射面またはその近傍において均一なエネルギ
ー分布を有する線状ビームを形成するレーザ照射装置で
あって、前記レーザビームの進行方向に直角である第一
の方向において前記レーザビームを互いに独立である円
偏光を有する2つのレーザビームにする分割段階と、前
記2つのレーザビームを前記照射面またはその近傍で一
つにして、前記線状ビームの短尺方向のエネルギー分布
を均一化する合成手段と、前記レーザビームの進行方向
に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な第ニの方
向において前記レーザビームを互いに異なる光路長を有
する複数のレーザビームにする分割手段と、前記複数の
レーザビームを前記照射面またはその近傍で1つにし
て、前記線状ビームの長尺方向のエネルギー分布を均一
化する合成手段とを有することを特徴としている。
【0054】上記各構成において、前記レーザビームを
互いに独立である円偏光を有する2つのレーザビームに
する分割手段は、λ/2板を有することを特徴としてい
る。
【0055】また、上記各構成において、前記レーザビ
ームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビーム
にする分割手段は、前記レーザビームに対して透過率の
高い板を有することを特徴としている。
【0056】また、上記各構成において、前記レーザビ
ームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビーム
にする分割手段は、F値が20以上のシリンドリカルレ
ンズを有することを特徴としている。
【0057】また、上記各構成において、前記複数のレ
ーザビームを前記照射面またはその近傍で1つにする合
成手段は、F値が20以上のシリンドリカルレンズを含
むことを特徴としている。
【0058】また、上記各構成において、前記レーザビ
ームは、YAGレーザ、YVO4レーザ、およびYLF
レーザから選ばれた一種または複数種から発振されたレ
ーザビームであることを特徴している。
【0059】また、本明細書で開示する半導体装置の作
製方法に関する発明の構成は、基板上にTFTを設けた
半導体装置の作製方法において、レーザビームの進行方
向に直角である第一の方向において、前記レーザビーム
を互いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビー
ムに分割し、前記2つのレーザビームを照射面またはそ
の近傍において1つに合成し、前記レーザビームの進行
方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な第ニ
の方向において前記レーザビームを互いに異なる光路長
を有する複数のレーザビームに分割し、前記複数のレー
ザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成し
て、前記第二の方向に平行な方向が長尺方向となる線状
ビームを形成し、非単結晶半導体膜に対し前記線状ビー
ムを相対的に移動させながら照射することを特徴として
いる。
【0060】上記構成において、前記レーザビームを互
いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビームに
分割するために、少なくともλ/2板を用いることを特
徴としている。
【0061】また、上記構成において、前記レーザビー
ムを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビームに
分割するために、少なくとも前記レーザビームに対して
透過率の高い板を用いることを特徴としている。
【0062】また、上記構成において、前記レーザビー
ムを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビームに
分割するために、少なくともF値が20以上のシリンド
リカルレンズを用いることを特徴としている。
【0063】また、上記構成において、前記複数のレー
ザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成し
て、前記第二の方向に平行な方向が長尺方向となる線状
ビームを形成するために、少なくともF値が20以上の
シリンドリカルレンズを用いることを特徴としている。
【0064】また、上記各構成において、前記レーザビ
ームとして、YAGレーザ、YVO 4レーザ、およびY
LFレーザから選ばれた一種または複数種から発振され
たレーザビームを用いることを特徴としている。
【0065】このように、本発明は、干渉性を有するレ
ーザビームのエネルギー分布において、該レーザビーム
の干渉性を低減し、エネルギー分布の均一性を著しく向
上させることを可能とする。また、本発明と固体レーザ
とを組み合わせて、半導体膜の結晶化工程に用いると、
著しいコストダウンが期待できる。また、このようにし
て得られた半導体膜を用いてTFTを作製し、前記TF
Tを用いて作製するアクティブマトリクス型の液晶表示
装置に代表される電気光学装置ならびに半導体装置にお
いて、十分な動作特性および信頼性を実現し得る。
【0066】
【発明の実施の形態】図1に、本発明により干渉性を低
減し、エネルギー分布の均一な線状ビームを得ることの
できる光学系を示す。
【0067】まず、図1の上面図を説明する。レーザ発
振器101から射出されたレーザビームは、レーザビー
ムの進行方向に対し直角方向に階段状の光路差を作るた
めに、階段状に加工された石英板109に入射する。階
段状の石英板109は、階段の各段を介するレーザビー
ムのそれぞれに互いに光路差をつける目的で用いる。こ
のようにしてついた光路差は、使用するレーザビームの
コヒーレント長以上あることが重要である。コヒーレン
ト長以上の光路差がついたレーザビームを同一領域に照
射しても、干渉性は非常に弱いからである。
【0068】図1では、6段の階段をもつ石英板109
を用いており、これにより、7種類の光路長をもつレー
ザビームが7本できる。すなわち、6本のレーザビーム
は石英板109を介し、他の1本は石英板109を介し
ていない。前記7本のレーザビームは、シリンドリカル
レンズアレイ103に含まれる7本のシリンドリカルレ
ンズにそれぞれ入射する。シリンドリカルレンズアレイ
103により、互いに光路差を持ったレーザビームは7
つに分割される。7つに分割されたレーザビームは、シ
リンドリカルレンズ105により、照射面108にて1
つに合成される。このとき、石英板109の作用によ
り、分割されたレーザビームの各々に十分な光路差が与
えられていれば、照射面108にてレーザビームが強い
干渉を起こすことはない。これにより、線状ビームの長
尺方向のエネルギーの均一化が成され、長尺方向の長さ
が決定される。
【0069】次に、側面図に沿って説明する。レーザ発
振器101から射出されたレーザビームは、直線偏光の
ビームであるとする。前記レーザビームは、λ/2板1
10に入射し、互いに偏光面が垂直である2つのレーザ
ビームに加工される。前記2つのレーザビームは、シリ
ンドリカルレンズアレイ102に含まれる2つのシリン
ドリカルレンズにそれぞれ入射する。シリンドリカルレ
ンズアレイ102により、2分割されたレーザビームは
シリンドリカルレンズ104と106により、照射面1
08において1つに合成される。光路の途中にあるミラ
ー107は、照射面を水平面と一致させるためにある。
レーザビームの光路が始めから鉛直方向にあれば、ミラ
ー107を使う必要はない。あるいは、照射面が地面に
対し垂直であれば、ミラー107は必要ない。この場
合、照射対象を地面に垂直な壁に固定する手段が必要と
なる。これにより、線状ビームの短尺方向のエネルギー
の均一化が成され、短尺方向の長さが決定される。
【0070】上記の例では、レーザ発振器から射出され
たレーザビームは直線偏光のものであるが、円偏光のレ
ーザビームを使ってもよい。円偏光のレーザビームは、
互いに円偏光の回転方向が異なる場合、干渉することが
ない。この性質を利用すれば、本発明の目的とする効果
が得られる。このように干渉性を有するレーザビームで
も偏光の状態が異なるため互いに干渉し合わない2つの
レーザビームがある。本明細書中では、これらのビーム
を偏光方向の互いに独立であるビームと呼ぶこととす
る。
【0071】レーザ発振器101には、YAGレーザやYVO
4 レーザ、YLFレーザ等の偏光面を揃えられるレーザを
用いる。生産工場で使用する場合のスループットを考慮
すると、高繰り返しのパルスレーザを使う方が好まし
い。固体レーザで高繰り返しのレーザとするためには、
ロッドの温度を上昇させないことが重要である。ロッド
の温度の上昇を抑えられるレーザにLD励起の固体レーザ
がある。特に量産を考える場合、本発明のレーザビーム
のエネルギー分布を均一化する方法と、LD励起の固体レ
ーザを組み合わせると非常に有用である。なお、YAGレ
ーザやYVO4 レーザ、YLFレーザから選ばれた複数種のレ
ーザを用いると、照射面またはその近傍におけるレーザ
ビームの干渉をより低減することが可能である。
【0072】以上の構成でなる本発明について、以下に
示す実施例によりさらに詳細な説明を行うこととする。
【0073】
【実施例】(実施例1)本実施例においては、ガラス基
板上に非晶質珪素膜を成膜し、本発明が開示するレーザ
照射方法にて前記非晶質珪素膜を結晶化し、半導体装置
を作製する方法について述べる。
【0074】まず、非晶質珪素膜を成膜する方法の例を
述べる。始めに5インチ角のコーニング1737基板を
洗浄し、基板表面のゴミを除去する。次に、前記基板上
にプラズマCVD装置により窒化酸化珪素膜を厚さ10
0nm、さらに非晶質珪素膜を厚さ55nm、それぞれ
成膜する。なお、本明細書中に於いて、窒化酸化珪素膜
とはSiOxNyで表される絶縁膜であり、珪素、酸
素、窒素を所定の割合で含む絶縁膜を指す。非晶質珪素
膜は、水素を多く含んでいる場合があり、この場合は熱
処理等で水素の含有量を減らし、非晶質珪素膜の耐レー
ザ性を上げるようにする。この場合、たとえば、500
℃の窒素雰囲気で1時間、非晶質珪素膜を加熱するとよ
い。
【0075】次に、図4に本実施例で用いる光学系の詳
細を説明する。まず、上面図から説明する。レーザ発振
器1401はフラッシュランプ励起のYAGレーザであ
る。本実施例では、非晶質珪素膜をアニールするため、
YAGレーザから射出されるレーザビームを、非線形光学
素子を使って、非晶質珪素膜に対して吸収の大きい第二
高調波に変換する。第二高調波に変換された時点で出力
は、1パルスあたり800mJである。また、最大周波数は
30Hzである。レーザ発振器1401から射出される
レーザビームは、大きさφ10mmである。このままで
は、非常に小さく加工が困難であるため、ビームエキス
パンダ1402により、線状ビームの長尺方向に拡大さ
れる。本実施例の場合、3.5倍の拡大率でレーザビーム
を一方向に拡大している。ビームエキスパンダ1402
は、収差のできるだけ抑えられているものを用いる。
【0076】ビームエキスパンダにより、長径35mm、
短径10mmの楕円に加工されたレーザビームは、階段状
に加工された石英板1403を介し、7つの互いに光路
差をもつレーザビームに加工される。すなわち階段は6
(7−1)段ある。階段の厚さは、各段で15mmとし
た。従って最も厚い部分で、石英板1403の厚さは9
0mmとなる。これにより、7つのレーザビームの光路差
は、最小で7mmとなる。これは本YAGレーザのコヒーレ
ント長とほぼ等しい。
【0077】石英板1403を射出した7つのレーザビ
ームは、それぞれシリンドリカルレンズアレイ1405
を構成するシリンドリカルレンズに入射する。シリンド
リカルレンズアレイ1405により分割されたレーザビ
ームはシリンドリカルレンズ1406により、照射面1
410(側面図参照のこと。)で1つに合成される。こ
れにより、線状ビームの長尺方向に於けるエネルギーの
均一化が成される。また、線状ビームの長さが決まる。
7つのレーザビームはコヒーレント長以上の光路差を互
いに持つので、照射面1410に於ける干渉は非常に弱
い。ミラー1408は紙面垂直方向にレーザビームの進
行方向を変更するために用いる。前記ミラー1408に
より、線状ビームは水平面に形成され、照射対象を水平
面に設置することができる。
【0078】次に側面図に沿って図4を説明する。レー
ザ発振器1401は、直線偏光の光を射出するように設
計されており、側面図において偏光方向は紙面に平行
で、レーザビームの進行方向に垂直であるとする。レー
ザビームは、ビームエキスパンダ1402により楕円に
加工された後、λ/2板1404に入射する。λ/2板14
04は、長方形であり、その1辺と楕円のレーザビーム
の長径が一致するように設置される。よって、λ/2板
には、レーザビームの半分だけが入射する。λ/2板14
04により、レーザビームの偏光方向は90°回転す
る。これにより、レーザビームは、横偏光のものと縦偏
光のものに分かれる。横偏光のレーザビームと縦偏光の
レーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ1407
を構成するシリンドリカルレンズにそれぞれ入射する。
これにより、レーザビームは2分割され、シリンドリカ
ルレンズ1409により照射面1410にて1つに合成
される。これにより、線状ビームの短尺方向に於けるエ
ネルギーの均一化が成される。また、線状ビームの短尺
方向の長さが決まる。ミラー1408は、照射面141
0を水平にするために用いる。
【0079】次に、各レンズの具体的な仕様につき説明
する。シリンドリカルレンズアレイ1405は、幅5m
m、長さ30mm、厚さ4mm、焦点距離400mmのシリン
ドリカルレンズを7本組み合わせて形成する。シリンド
リカルレンズ1406は、幅60mm、長さ30mm、厚さ
5mm、焦点距離4800mmである。シリンドリカルレン
ズ1406は、シリンドリカルレンズアレイ1405に
対し、400mm後方に配置する。シリンドリカルレンズ
アレイ1407は、幅5mm、長さ60mm、厚さ5mm、焦
点距離2000mmのものを2本組み合わせて形成する。
シリンドリカルレンズアレイ1407は、シリンドリカ
ルレンズ1406に対し、400mm後方に配置する。ミ
ラー1408は、シリンドリカルレンズアレイ1407
に対し、3600mm後方に配置する。ミラー1408
は、90°レーザビームの進行方向を変更するために用
いる。ミラー1408のサイズは、レーザビームが全て
入射できるよう、十分な大きさとする。本実施例の場
合、鏡面のサイズが120mm×120mmあれば十分であ
る。
【0080】ミラー1408の後方に、シリンドリカル
レンズ1409を配置する。シリンドリカルレンズ14
09は、幅50mm、長さ130mm、厚さ15mm、焦点距
離400mmである。シリンドリカルレンズ1409の後
方、400mmに照射面1410を配置する。
【0081】上記の光学系の構成により、照射面141
0には、長尺方向の長さ120mm、短尺方向の長さ1mm
の線状ビームができる。なお、上記に記載した光学系の
仕様及び配置はだいたいの目安であり、実際に線状ビー
ムを実施者が作製する場合、多少の誤差を考慮に入れ、
光学系の配置を行う必要がある。照射面1410には、
レーザビームの照射対象である上記非晶質半導体膜が設
置できるステージが設けてあり、前記ステージを一方向
に動作させることにより、前記非晶質半導体膜全面にレ
ーザビームを照射することができる。前記一方向は線状
ビームの長尺方向に対し垂直である。
【0082】レーザビームを照射する対象である上記非
晶質半導体膜にレーザビームを照射し、前記非晶質半導
体膜を結晶化するための照射の条件を以下に記す。レー
ザビームのエネルギー密度は、照射面1410において
450mJ/cm2とする。ステージの動作速度は3mm/s
の一定速度とし、レーザビームの照射時の雰囲気は大気
とする。レーザビームの発振周波数は30Hzとする。
これによりレーザビームは上記非晶質半導体膜の同一領
域に10回照射されることとなる。以上、一連の作業に
より非晶質半導体膜は結晶化する。
【0083】上記の工程を経て作製された多結晶珪素膜
を基に、半導体装置を作製する。半導体装置には、薄膜
トランジスタ(TFT)、ダイオード、光センサ等があ
るが、いずれも前記多結晶珪素膜を基に作製出来る。ま
た、多結晶珪素膜のほかに、多結晶珪素ゲルマニウム膜
などの化合物半導体膜を適用しても良い。
【0084】(実施例2)本実施例では、多結晶半導体
膜に線状ビームを照射し、前記多結晶半導体膜をアニー
ルする例を示す。
【0085】まず、多結晶半導体膜を作製する方法を述
べる。始めに5インチ角のコーニング1737基板を洗
浄し、基板表面のゴミを除去する。次に、前記基板上に
プラズマCVD装置により窒化酸化珪素膜を厚さ100
nm、さらに非晶質珪素膜を厚さ55nm、それぞれ成
膜する。なお、本明細書中に於いて、窒化酸化珪素膜と
はSiOxNyで表される絶縁膜であり、珪素、酸素、
窒素を所定の割合で含む絶縁膜を指す。次に、特開平7
−183540号公報に記載されたような方法を利用
し、酢酸ニッケル水溶液(重量換算濃度5ppm、体積
5ml)を前記非晶質珪素膜の表面にスピンコート法に
て塗布し、温度500℃の窒素雰囲気で1時間、更に温
度550℃の窒素雰囲気で4時間加熱する。これにより
非晶質珪素膜から多結晶珪素膜に変化する。
【0086】得られた前記多結晶珪素膜に対してレーザ
アニールを行う。レーザアニールの方法は、実施例1に
記載したものと同様とする。非晶質珪素膜に線状ビーム
を照射する場合と、多結晶珪素膜に線状ビームを照射す
る場合とでは多少の条件の違いがあるが大きくは違わな
い。最適な条件は実施者が実験を通して見いだす必要が
ある。
【0087】上記の工程を経て作製された多結晶珪素膜
を基に、半導体装置を作製する。半導体装置には、薄膜
トランジスタ(TFT)、ダイオード、光センサ等があ
るが、いずれも前記多結晶珪素膜を基に作製出来る。ま
た、多結晶珪素膜のほかに、多結晶珪素ゲルマニウム膜
などの化合物半導体膜を適用しても良い。
【0088】(実施例3)本実施例では、大量生産用の
レーザ照射装置の例を図5に沿って示す。図5はレーザ
照射装置の上面図である。
【0089】ロードアンロード室1501から、トラン
スファ室1502に設置された搬送用のロボットアーム
1503を使って基板を運ぶ。まず、基板は、アライメ
ント室1504で位置合わせがなされた後、プレヒート
室1505に運ばれる。ここで例えば赤外ランプヒータ
を使って基板の温度を所望の温度、例えば300℃程度
にあらかじめ加熱しておく。その後、ゲートバルブ15
06を経由し、レーザ照射室1507に基板を設置す
る。その後、ゲートバルブ1506を閉める。基板の温
度を上げるのは、レーザビームのエネルギーの不足を補
うためである。特に、大面積基板を処理する際には、線
状ビームの長さを長くしなければならない場合があるの
で、このときは基板の温度を上昇させてレーザアニール
を行うとレーザエネルギーを通常必要な値よりも低く抑
えることができる。
【0090】レーザビームは、レーザ発振器1500を
出た後、光学系1509を介し、石英窓1510の直上
に設置した図示しないミラーで90°下方に曲げられ、
石英窓1510を介し、レーザ照射室1507内にある
照射面にて線状ビームに加工される。レーザビームは、
照射面に設置された基板に照射される。光学系1509
は、前述に示したものを使用すればよい。また、それに
準ずる構成のものを使用してもよい。
【0091】レーザビームの照射の前にレーザ照射室1
507の雰囲気を、真空ポンプ1511を使って高真空
(10-3Pa)程度に引く。または、真空ポンプ1511
とガスボンベ1512を使って所望の雰囲気にする。前
記雰囲気は、前述したように大気成分とするか、He、A
r、H2、あるいはそれらの混合気体としてもよい。
【0092】その後、レーザビームを照射しながら、移
動機構1513により基板を走査させることで、基板に
線状ビームを照射する。このとき、図示しない赤外線ラ
ンプを線状ビームが照射されている部分に当ててもい
い。
【0093】レーザビームの照射が終了後は、クーリン
グ室1508に基板を運び、基板を徐冷したのち、アラ
イメント室1504を経由してロードアンロード室15
01に基板を帰す。これら一連の動作を繰り返すこと
で、基板を多数、レーザアニールできる。
【0094】なお、本実施例は発明実施の形態や他の実
施例のいずれか一と組み合わせて用いることができる。
【0095】(実施例4)本実施例ではアクティブマト
リクス基板の作製方法について図7〜11を用いて説明
する。なお、本明細書では駆動回路と、画素TFT及び
保持容量とを有する画素部を同一基板上に形成された基
板を、便宜上アクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0096】まず、本実施例ではコーニング社の#70
59ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウ
ムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラス
などのガラスからなる基板300を用意する。あるい
は、基板300は、石英基板やシリコン基板、金属基板
またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを
用いても良い。あるいは、本実施例の処理温度に耐えう
る耐熱性を有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0097】次いで、基板300上に酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜
から成る下地膜301を形成する。本実施例では下地膜
301は2層構造とするが、前記絶縁膜の単層膜または
3層以上積層させる構造を用いても良い。下地膜301
の一層目は、プラズマCVD法を用い、SiH4、N
3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シ
リコン膜301aとする。前記酸化窒化シリコン膜30
1aの厚さは、10〜200nm(好ましくは50〜10
0nm)とする。本実施例では、膜厚50nmの酸化窒化
シリコン膜301a(組成比Si=32%、O=27
%、N=24%、H=17%)を形成する。次いで、下
地膜301のニ層目は、プラズマCVD法を用い、Si
4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シ
リコン膜301bとする。前記酸化窒化シリコン膜30
1bの厚さは50〜200nm(好ましくは100〜1
50nm)とする。本実施例では、膜厚100nmの酸化
窒化シリコン膜301b(組成比Si=32%、O=5
9%、N=7%、H=2%)を形成する。
【0098】次いで、下地膜上に半導体層304を形成
する。半導体層304は、非晶質構造を有する半導体膜
を公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラ
ズマCVD法等)により成膜後、本発明で示した結晶化
処理方法(レーザー結晶化法、またはニッケルなどの触
媒を用いた熱結晶化法とレーザ結晶化法を組み合わせた
方法)を行って得られる。この半導体層304の厚さは
25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで
形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ま
しくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiG
e)合金などで形成すると良い。本実施例では、プラズ
マCVD法を用い、55nmの非晶質シリコン膜を成膜
した後、ニッケルを含む溶液を非晶質シリコン膜上に保
持させる。この非晶質シリコン膜に脱水素化処理(50
0℃の窒素雰囲気、1時間)を行い、さらに連続的に、
熱結晶化処理(550℃の窒素雰囲気、4時間)を行
う。さらに得られる結晶質シリコン膜の結晶性を改善す
るため、本発明で示すレーザーアニ―ル処理法を行い結
晶質シリコン膜を形成する。そして、この結晶質シリコ
ン膜をフォトリソグラフィ法により所望の形状にパター
ニング処理し、半導体層402〜406を形成する。
【0099】ここで必要であれば、半導体層402〜4
06に対し、TFTのしきい値を制御するために、微量
な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行な
ってもよい。前記ドーピングは、パターニングされてい
ない半導体層304に行っても構わない。
【0100】次いで、半導体層402〜406を覆うゲ
ート絶縁膜407を形成する。ゲート絶縁膜407はプ
ラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜
150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本
実施例では、プラズマCVD法により110nmの厚さ
で酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59
%、N=7%、H=2%)で形成する。勿論、ゲート絶
縁膜は酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他
のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用
いても良い。
【0101】また、酸化シリコン膜を用いる場合には、
プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilica
te)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度30
0〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度
0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができ
る。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その
後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜と
して良好な特性を得ることができる。
【0102】次いで、図7(C)に示すように、ゲート
絶縁膜407上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜
408と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜40
9とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmのT
aN膜からなる第1の導電膜408と、膜厚370nm
のW膜からなる第2の導電膜409を積層形成する。T
aN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用
い、窒素を含む雰囲気内でスパッタする。また、W膜
は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成する。そ
の他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CV
D法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電
極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、
W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望まし
い。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図る
ことができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い
場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。W膜の高抵抗
化を抑えるためには、高純度のW(純度99.9999
%)のターゲットを用いるとよい。また、成膜時に気相
中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を
形成するとよい。これらの方法により、W膜の抵抗率を
9〜20μΩcmとすることができる。
【0103】なお、本実施例では、第1の導電膜408
にTaN、第2の導電膜409にWを使うが、特に限定
されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、
Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分
とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。
また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリ
コン膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、A
gPdCu合金を用いてもよい。また、第1の導電膜を
タンタル(Ta)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とす
る組み合わせ、第1の導電膜を窒化チタン(TiN)膜
で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1
の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の
導電膜をAl膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化
タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜
とする組み合わせとしてもよい。
【0104】次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジ
ストからなるマスク410〜415を形成し、電極及び
配線を形成するための第1のエッチング処理を行なう。
第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条
件で行なう。本実施例では第1のエッチング条件とし
て、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型
プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにC
4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量を25s
ccm、25sccm、10sccmとし、1Paの圧力でコイル型
の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプ
ラズマを生成してエッチングを行う。ここでは、松下電
器産業(株)製のICPを用いたドライエッチング装置
(Model E645−□ICP)を用いてもよい。基板
側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電
力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加す
る。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチング
して第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0105】この後、レジストからなるマスク410〜
415を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッ
チング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス
流量を30sccm、30sccmとし、1Paの圧力でコイル型
の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプ
ラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行う。基
板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電
力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加す
る。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件では
W膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。な
お、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングす
るためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間
を増加させると良い。
【0106】上記第1のエッチング処理では、レジスト
からなるマスクの形状を適したものとすることにより、
基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電
層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。この
テーパー部の角度は15〜45°となる。こうして、第
1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層
から成る第1の形状の導電層417〜422(第1の導
電層417a〜422aと第2の導電層417b〜42
2b)を形成する。416はゲート絶縁膜であり、第1
の形状の導電層417〜422で覆われない領域は20
〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成され
る。
【0107】そして、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付
与する不純物元素を添加する。(図8(A))ドーピン
グ処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行な
えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×10
13〜5×1015atoms/cm2とし、加速電圧を60〜10
0keVとして行なう。本実施例ではドーズ量を1.5
×1015/cm2とし、加速電圧を80keVとして行
う。n型を付与する不純物元素として15族に属する元
素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いる
が、ここではリン(P)を用いた。この場合、導電層4
17〜421がn型を付与する不純物元素に対するマス
クとなり、自己整合的に第1の高濃度不純物領域306
〜310が形成される。第1の高濃度不純物領域306
〜310には1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度
範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0108】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第2のエッチング処理を行なう。ここでは、エッチ
ングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的
にエッチングする。この時、第2のエッチング処理によ
り第2の導電層428b〜433bを形成する。一方、
第1の導電層417a〜422aは、ほとんどエッチン
グされず、第2の形状の導電層428〜433を形成す
る。
【0109】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに、図8(C)に示すように、第2のドーピング処理
を行なう。この場合、第1のドーピング処理よりもドー
ズ量を下げて、70〜120keVの高い加速電圧で、
n型を付与する不純物元素を導入する。本実施例ではド
ーズ量を1.5×1014/cm2とし、加速電圧を90
keVとして行ない、図8(B)で形成された第1の高
濃度不純物領域306〜310より内側の半導体層に新
たな不純物領域を形成する。第2のドーピング処理は第
2の形状の導電層428〜433をマスクとして用い、
第2の導電層428b〜433bの下方における半導体
層にも不純物元素が導入され、新たに第2の高濃度不純
物領域423a〜427aおよび低濃度不純物領域42
3b〜427bが形成される。
【0110】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、新たにレジストからなるマスク434aおよび4
34bを形成して、図9(A)に示すように、第3のエ
ッチング処理を行なう。エッチング用ガスにSF6およ
びCl2とを用い、ガス流量をそれぞれ50sccm、10s
ccmとし、1.3Paの圧力でコイル型の電極に500
WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマ
を生成し、約30秒のエッチング処理を行なう。基板側
(資料ステージ)には10WのRF(13.56MH
z)電力を投入し、実質的には負の自己バイアス電圧を
印加する。こうして、前記第3のエッチング処理によ
り、pチャネル型TFTおよび画素部のTFT(画素T
FT)のTaN膜をエッチングして、第3の形状の導電
層435〜438を形成する。
【0111】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、第2の形状の導電層428、430および第2の
形状の導電層435〜438をマスクとして用い、ゲー
ト絶縁膜416を選択的に除去して絶縁層439〜44
4を形成する。(図9(B))
【0112】次いで、新たにレジストからなるマスク4
45a〜445cを形成して第3のドーピング処理を行
なう。この第3のドーピング処理により、pチャネル型
TFTの活性層となる半導体層に前記一導電型とは逆の
導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域4
46、447を形成する。第2の導電層435a、43
8aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付
与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域を
形成する。本実施例では、不純物領域446、447は
ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成す
る。(図9(C))この第3のドーピング処理の際に
は、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジスト
からなるマスク445a〜445cで覆われている。第
1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によっ
て、不純物領域446、447にはそれぞれ異なる濃度
でリンが添加されているが、そのいずれの領域において
もp型を付与する不純物元素の濃度を2×1020〜2×
1021atoms/cm3となるようにドーピング処理すること
により、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイ
ン領域として機能するために何ら問題は生じない。本実
施例では、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層
の一部が露呈しているため、不純物元素(ボロン)を添
加しやすい利点を有している。
【0113】以上までの工程で、それぞれの半導体層に
不純物領域が形成される。
【0114】次いで、レジストからなるマスク445a
〜445cを除去して第1の層間絶縁膜461を形成す
る。この第1の層間絶縁膜461としては、プラズマC
VD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200
nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例
では、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒
化シリコン膜を形成する。もちろん、第1の層間絶縁膜
461は酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、
他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として
用いても良い。
【0115】次いで、図10(A)に示すように、それ
ぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理す
る工程を行なう。この活性化工程はファーネスアニール
炉を用いる熱アニール法で行なう。熱アニール法として
は、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm
以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には5
00〜550℃で行えばよく、本実施例では550℃、
4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニー
ル法の他に、レーザアニール法、またはラピッドサーマ
ルアニール法(RTA法)を適用することができる。レ
ーザアニール法には、本発明が開示する方法を使っても
よい。
【0116】なお、本実施例では、上記活性化処理と同
時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃
度のリンを含む不純物領域423a、425a、426
a、446a、447aを結晶化する。そのため、前記
不純物領域に前記ニッケルがゲッタリングされ、主にチ
ャネル形成領域となる半導体層中のニッケルの濃度が低
減される。このようにして作製したチャネル形成領域を
有するTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いこと
から高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成す
ることができる。
【0117】また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活
性化処理を行なっても良い。ただし、用いた配線材料が
熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護する
ため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする絶縁膜、例え
ば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行なうこと
が好ましい。
【0118】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜550℃で1〜12時間の熱処理を行
い、半導体層を水素化する工程を行なう。本実施例では
水素を約3%の含む窒素雰囲気中で410℃、1時間の
熱処理を行った。この工程は層間絶縁膜に含まれる水素
により半導体層のダングリングボンドを終端する工程で
ある。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラ
ズマにより励起された水素を用いる)を行なっても良
い。
【0119】また、活性化処理としてレーザアニール法
を用いる場合には、上記水素化処理を行う前に、エキシ
マレーザやYAGレーザ等のレーザビームを照射するこ
とが望ましい。
【0120】次いで、第1の層間絶縁膜461上に無機
絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶
縁膜462を形成する。本実施例では、膜厚1.6μm
のアクリル樹脂膜を形成したが、粘度が10〜1000
cp、好ましくは40〜200cpのものを用い、表面
に凸凹が形成されるものを用いる。
【0121】本実施例では、鏡面反射を防ぐため、表面
に凸凹が形成される第2の層間絶縁膜を形成することに
よって画素電極の表面に凸凹を形成する。また、画素電
極の表面に凹凸を持たせて光散乱性を図るため、画素電
極の下方の領域に凸部を形成してもよい。その場合、凸
部の形成は、TFTの形成と同じフォトマスクで行なう
ことができるため、工程数の増加なく形成することがで
きる。なお、この凸部は配線及びTFT部以外の画素部
領域の基板上に適宜設ければよい。こうして、凸部を覆
う絶縁膜の表面に形成された凸凹に沿って画素電極の表
面に凸凹が形成される。
【0122】また、第2の層間絶縁膜462として表面
が平坦化する膜を用いてもよい。その場合は、画素電極
を形成した後、公知のサンドブラスト法やエッチング法
等の工程を追加して表面を凹凸化させて、鏡面反射を防
ぎ、反射光を散乱させることによって白色度を増加させ
ることが好ましい。
【0123】そして、駆動回路506において、各不純
物領域とそれぞれ電気的に接続する配線463〜467
を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのT
i膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金
膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0124】また、画素部507においては、画素電極
470、ゲート配線469、接続電極468を形成す
る。(図10(B))この接続電極468によりソース
配線(443bと449の積層)は、画素TFTと電気
的な接続が形成される。また、ゲート配線469は、画
素TFTのゲート電極と電気的な接続が形成される。ま
た、画素電極470は、画素TFTのドレイン領域44
2と電気的な接続が形成され、さらに保持容量を形成す
る一方の電極として機能する半導体層458と電気的な
接続が形成される。また、画素電極471としては、A
lまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜
等の反射性の優れた材料を用いることが望ましい。
【0125】以上の様にして、nチャネル型TFT50
1とpチャネル型TFT502からなるCMOS回路、
及びnチャネル型TFT503を有する駆動回路506
と、画素TFT504、保持容量505とを有する画素
部507を同一基板上に形成することができる。こうし
て、アクティブマトリクス基板が完成する。
【0126】駆動回路506のnチャネル型TFT50
1はチャネル形成領域423c、ゲート電極の一部を構
成する第1の導電層428aと重なる低濃度不純物領域
423b(GOLD領域)、とソース領域またはドレイ
ン領域として機能する高濃度不純物領域423aを有し
ている。このnチャネル型TFT501と電極466で
接続してCMOS回路を形成するpチャネル型TFT5
02にはチャネル形成領域446d、ゲート電極の外側
に形成される不純物領域446b、446c、ソース領
域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域
446aを有している。また、nチャネル型TFT50
3にはチャネル形成領域425c、ゲート電極の一部を
構成する第1の導電層430aと重なる低濃度不純物領
域425b(GOLD領域)、とソース領域またはドレ
イン領域として機能する高濃度不純物領域425aを有
している。
【0127】画素部の画素TFT504にはチャネル形
成領域426c、ゲート電極の外側に形成される低濃度
不純物領域426b(LDD領域)とソース領域または
ドレイン領域として機能する高濃度不純物領域426a
を有している。また、保持容量505の一方の電極とし
て機能する半導体層447a、447bには、それぞれ
p型を付与する不純物元素が添加されている。保持容量
505は、絶縁膜444を誘電体として、電極(438
aと438bの積層)と、半導体層447a〜447c
とで形成している。
【0128】また、本実施例の画素構造は、ブラックマ
トリクスを用いることなく、画素電極間の隙間が遮光さ
れるように、画素電極の端部をソース配線と重なるよう
に配置形成する。
【0129】また、本実施例で作製するアクティブマト
リクス基板の画素部の上面図を図11に示す。なお、図
7〜図10に対応する部分には同じ符号を用いている。
図10中の鎖線A−A’は図11中の鎖線A―A’で切
断した断面図に対応している。また、図10中の鎖線B
−B’は図11中の鎖線B―B’で切断した断面図に対
応している。
【0130】なお、本実施例は実施例1乃至3のいずれ
か一と自由に組み合わせることが可能である。
【0131】(実施例5)本実施例では、本発明を用い
て発光装置の一例として、EL(エレクトロルミネセン
ス)表示装置を作製した例について説明する。
【0132】本明細書において、発光装置とは、基板上
に形成された発光素子を該基板とカバー材の間に封入し
た表示用パネルおよび該表示用パネルにICを実装した
表示用モジュールを総称したものである。なお、発光素
子は、電場を加えることで発生するルミネッセンス(El
ectro Luminescence)が得られる有機化合物を含む層
(発光層)と陽極層と、陰極層とを有する。また、有機
化合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態か
ら基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態か
ら基底状態に戻る際の発光(リン光)があり、これらの
うちどちらか、あるいは両方の発光を含む。
【0133】図13は本発明のEL表示装置の断面図で
ある。図13において、基板700上に設けられたスイ
ッチングTFT603は図13のnチャネル型TFT5
03を用いて形成される。したがって、構造の説明はn
チャネル型TFT503の説明を参照すれば良い。
【0134】なお、本実施例ではチャネル形成領域が二
つ形成されるダブルゲート構造としているが、チャネル
形成領域が一つ形成されるシングルゲート構造もしくは
三つ形成されるトリプルゲート構造であっても良い。
【0135】基板700上に設けられた駆動回路は図1
3のCMOS回路を用いて形成される。従って、構造の
説明はnチャネル型TFT501とpチャネル型TFT
502の説明を参照すれば良い。なお、本実施例ではシ
ングルゲート構造としているが、ダブルゲート構造もし
くはトリプルゲート構造であっても良い。
【0136】また、配線701、703はCMOS回路
のソース配線、702はドレイン配線として機能する。
また、配線704はソース配線708とスイッチングT
FTのソース領域とを電気的に接続する配線として機能
し、配線705はドレイン配線709とスイッチングT
FTのドレイン領域とを電気的に接続する配線として機
能する。
【0137】なお、電流制御TFT604は図13のp
チャネル型TFT502を用いて形成される。従って、
構造の説明はpチャネル型TFT502の説明を参照す
れば良い。なお、本実施例ではシングルゲート構造とし
ているが、ダブルゲート構造もしくはトリプルゲート構
造であっても良い。
【0138】また、配線706は電流制御TFTのソー
ス配線(電流供給線に相当する)であり、707は電流
制御TFTの画素電極710上に重ねることで画素電極
710と電気的に接続する電極である。
【0139】なお、710は、透明導電膜からなる画素
電極(EL素子の陽極)である。透明導電膜としては、
酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウム
と酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化
インジウムを用いることができる。また、前記透明導電
膜にガリウムを添加したものを用いても良い。画素電極
710は、上記配線を形成する前に平坦な層間絶縁膜7
11上に形成する。本実施例においては、樹脂からなる
平坦化膜711を用いてTFTによる段差を平坦化する
ことは非常に重要である。後に形成されるEL層は非常
に薄いため、段差が存在することによって発光不良を起
こす場合がある。従って、EL層をできるだけ平坦面に
形成しうるように画素電極を形成する前に平坦化してお
くことが望ましい。
【0140】配線701〜707を形成後、図13に示
すようにバンク712を形成する。バンク712は10
0〜400nmの珪素を含む絶縁膜もしくは有機樹脂膜
をパターニングして形成すれば良い。
【0141】なお、バンク712は絶縁膜であるため、
成膜時における素子の静電破壊には注意が必要である。
本実施例ではバンク712の材料となる絶縁膜中にカー
ボン粒子や金属粒子を添加して抵抗率を下げ、静電気の
発生を抑制する。この際、抵抗率は1×106〜1×1
12Ωm(好ましくは1×108〜1×1010Ωm)と
なるようにカーボン粒子や金属粒子の添加量を調節すれ
ば良い。
【0142】画素電極710の上にはEL層713が形
成される。なお、図13では一画素しか図示していない
が、本実施例ではR(赤)、G(緑)、B(青)の各色
に対応したEL層を作り分けている。また、本実施例で
は蒸着法により低分子系有機EL材料を形成している。
具体的には、正孔注入層として20nm厚の銅フタロシ
アニン(CuPc)膜を設け、その上に発光層として7
0nm厚のトリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体
(Alq3)膜を設けた積層構造としている。Alq3
キナクリドン、ペリレンもしくはDCM1といった蛍光
色素を添加することで発光色を制御することができる。
【0143】但し、以上の例はEL層として用いること
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。例えば、本実施例では低分子系有機EL材料をEL
層として用いる例を示したが、高分子系有機EL材料を
用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として炭
化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これら
の有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いることが
できる。
【0144】次に、EL層713の上には導電膜からな
る陰極714が設けられる。本実施例の場合、導電膜と
してアルミニウムとリチウムとの合金膜を用いる。勿
論、公知のMgAg膜(マグネシウムと銀との合金膜)
を用いても良い。陰極材料としては、周期表の1族もし
くは2族に属する元素からなる導電膜もしくはそれらの
元素を添加した導電膜を用いれば良い。
【0145】この陰極714まで形成された時点でEL
素子715が完成する。なお、ここでいうEL素子71
5は、画素電極(陽極)710、EL層713及び陰極
714で形成されたコンデンサを指す。
【0146】EL素子715を完全に覆うようにしてパ
ッシベーション膜716を設けることは有効である。パ
ッシベーション膜716としては、炭素膜、窒化珪素膜
もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁
膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
【0147】この際、カバレッジの良い膜をパッシベー
ション膜として用いることが好ましく、炭素膜、特にD
LC(ダイヤモンドライクカーボン)膜を用いることは
有効である。DLC膜は室温から100℃以下の温度範
囲で成膜可能であるため、耐熱性の低いEL層713の
上方にも容易に成膜することができる。また、DLC膜
は酸素に対するブロッキング効果が高く、EL層713
の酸化を抑制することが可能である。そのため、この後
に続く封止工程を行う間にEL層713が酸化するとい
った問題を防止できる。
【0148】さらに、パッシベーション膜716上に封
止材717を設け、カバー材718を貼り合わせる。封
止材717としては紫外線硬化樹脂を用いれば良く、内
部に吸湿効果を有する物質もしくは酸化防止効果を有す
る物質を設けることは有効である。また、本実施例にお
いてカバー材718はガラス基板や石英基板やプラスチ
ック基板(プラスチックフィルムも含む)の両面に炭素
膜(好ましくはダイヤモンドライクカーボン膜)を形成
したものを用いる。
【0149】こうして図13に示すような構造のEL表
示装置が完成する。なお、バンク712を形成した後、
パッシベーション膜716を形成するまでの工程をマル
チチャンバー方式(またはインライン方式)の成膜装置
を用いて、大気解放せずに連続的に処理することは有効
である。また、さらに発展させてカバー材718を貼り
合わせる工程までを大気解放せずに連続的に処理するこ
とも可能である。
【0150】こうして、プラスチック基板を母体とする
絶縁体501上にnチャネル型TFT601、602、
スイッチングTFT(nチャネル型TFT)603およ
び電流制御TFT(nチャネル型TFT)604が形成
される。ここまでの製造工程で必要としたマスク数は、
一般的なアクティブマトリクス型EL表示装置よりも少
ない。
【0151】即ち、TFTの製造工程が大幅に簡略化さ
れており、歩留まりの向上および製造コストの低減が実
現できる。
【0152】さらに、図13を用いて説明したように、
ゲート電極に絶縁膜を介して重なる不純物領域を設ける
ことによりホットキャリア効果に起因する劣化に強いn
チャネル型TFTを形成することができる。そのため、
信頼性の高いEL表示装置を実現できる。
【0153】また、本実施例では画素部と駆動回路の構
成のみ示しているが、本実施例の製造工程に従えば、そ
の他にも信号分割回路、D/Aコンバータ、オペアン
プ、γ補正回路などの論理回路を同一の絶縁体上に形成
可能であり、さらにはメモリやマイクロプロセッサをも
形成しうる。
【0154】さらに、EL素子を保護するための封止
(または封入)工程まで行った後の本実施例のEL発光
装置について図14を用いて説明する。なお、必要に応
じて図13で用いた符号を引用する。
【0155】図14(A)は、EL素子の封止までを行
った状態を示す上面図、図14(B)は図14(A)を
C−C’で切断した断面図である。点線で示された80
1はソース側駆動回路、806は画素部、807はゲー
ト側駆動回路である。また、901はカバー材、902
は第1シール材、903は第2シール材であり、第1シ
ール材902で囲まれた内側には封止材907が設けら
れる。
【0156】なお、904はソース側駆動回路801及
びゲート側駆動回路807に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)905からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。なお、ここではFPCしか図示
されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(P
WB)が取り付けられていても良い。本明細書における
EL表示装置には、EL表示装置本体だけでなく、それ
にFPCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含む
ものとする。
【0157】次に、断面構造について図14(B)を用
いて説明する。基板700の上方には画素部806、ゲ
ート側駆動回路807が形成されており、画素部806
は電流制御TFT604とそのドレインに電気的に接続
された画素電極710を含む複数の画素により形成され
る。また、ゲート側駆動回路807はnチャネル型TF
T601とpチャネル型TFT602とを組み合わせた
CMOS回路(図15参照)を用いて形成される。
【0158】画素電極710はEL素子の陽極として機
能する。また、画素電極710の両端にはバンク712
が形成され、画素電極710上にはEL層713および
EL素子の陰極714が形成される。
【0159】陰極714は全画素に共通の配線としても
機能し、接続配線904を経由してFPC905に電気
的に接続されている。さらに、画素部806及びゲート
側駆動回路807に含まれる素子は全て陰極714およ
びパッシベーション膜567で覆われている。
【0160】また、第1シール材902によりカバー材
901が貼り合わされている。なお、カバー材901と
EL素子との間隔を確保するために樹脂膜からなるスペ
ーサを設けても良い。そして、第1シール材902の内
側には封止材907が充填されている。なお、第1シー
ル材902、封止材907としてはエポキシ系樹脂を用
いるのが好ましい。また、第1シール材902はできる
だけ水分や酸素を透過しない材料であることが望まし
い。さらに、封止材907の内部に吸湿効果をもつ物質
や酸化防止効果をもつ物質を含有させても良い。
【0161】EL素子を覆うようにして設けられた封止
材907はカバー材901を接着するための接着剤とし
ても機能する。また、本実施例ではカバー材901を構
成するプラスチック基板901aの材料としてFRP(F
iberglass-Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニ
ルフロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリ
ルを用いることができる。
【0162】また、封止材907を用いてカバー材90
1を接着した後、封止材907の側面(露呈面)を覆う
ように第2シール材903を設ける。第2シール材90
3は第1シール材902と同じ材料を用いることができ
る。
【0163】以上のような構造でEL素子を封止材90
7に封入することにより、EL素子を外部から完全に遮
断することができ、外部から水分や酸素等のEL層の酸
化による劣化を促す物質が侵入することを防ぐことがで
きる。従って、信頼性の高いEL表示装置が得られる。
【0164】以上のようにして作製される発光装置にお
ける半導体膜は、照射面またはその近傍において干渉が
低減され、かつ、エネルギー分布の均一性が著しく向上
したレーザビームにより、十分な結晶化が行われてい
る。そのため、前記発光装置においても十分な動作特性
および信頼性を実現し得る。そして、このような発光装
置は、各種電子機器の表示部として用いることができ
る。
【0165】なお、本実施例は実施例1乃至3のいずれ
か一と自由に組み合わせることが可能である。
【0166】(実施例6)本実施例では、実施例4で作
製したアクティブマトリクス基板から、反射型液晶表示
装置を作製する工程を以下に説明する。説明には図12
を用いる。
【0167】まず、実施例4に従い、図10(B)の状態
のアクティブマトリクス基板を得た後、図10(B)のア
クティブマトリクス基板上、少なくとも画素電極470
上に配向膜471を形成しラビング処理を行う。なお、
本実施例では配向膜471を形成する前に、アクリル樹
脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって基
板間隔を保持するための柱状のスペーサ480を所望の
位置に形成した。また、柱状のスペーサに代えて、球状
のスペーサを基板全面に散布してもよい。
【0168】次いで、対向基板472を用意する。次い
で、対向基板472上に着色層473、474、平坦化
膜475を形成する。赤色の着色層473と青色の着色
層474とを重ねて、遮光部を形成する。また、赤色の
着色層と緑色の着色層とを一部重ねて、遮光部を形成し
てもよい。
【0169】本実施例では、実施例4に示す基板を用い
ている。従って、実施例4の画素部の上面図を示す図1
1では、少なくともゲート配線469と画素電極470
の間隙と、ゲート配線469と接続電極468の間隙
と、接続電極468と画素電極470の間隙を遮光する
必要がある。本実施例では、それらの遮光すべき位置に
着色層の積層からなる遮光部が重なるように各着色層を
配置して、対向基板を貼り合わせた。
【0170】このように、ブラックマスク等の遮光層を
形成することなく、各画素間の隙間を着色層の積層から
なる遮光部で遮光することによって工程数の低減を可能
とした。
【0171】次いで、平坦化膜475上に透明導電膜か
らなる対向電極476を少なくとも画素部に形成し、対
向基板の全面に配向膜477を形成し、ラビング処理を
施した。
【0172】そして、画素部と駆動回路が形成されたア
クティブマトリクス基板と対向基板とをシール材478
で貼り合わせる。シール材478にはフィラーが混入さ
れていて、このフィラーと柱状スペーサによって均一な
間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、
両基板の間に液晶材料479を注入し、封止剤(図示せ
ず)によって完全に封止する。液晶材料479には公知
の液晶材料を用いれば良い。このようにして図12に示
す反射型液晶表示装置が完成する。そして、必要があれ
ば、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の
形状に分断する。さらに、対向基板のみに偏光板(図示
しない)を貼りつけた。そして、公知の技術を用いてF
PCを貼りつけた。
【0173】以上のようにして作製される液晶表示装置
における半導体膜は、照射面またはその近傍において干
渉が低減され、かつ、エネルギー分布の均一性が著しく
向上したレーザビームにより、十分な結晶化が行われて
いる。そのため、前記液晶表示装置においても十分な動
作特性および信頼性を実現し得る。そして、このような
液晶表示装置は、各種電子機器の表示部として用いるこ
とができる。
【0174】なお、本実施例は実施例1乃至4のいずれ
か一と自由に組み合わせることが可能である。
【0175】(実施例7)本発明を実施して形成された
CMOS回路や画素部は様々な電気光学装置(アクティ
ブマトリクス型液晶ディスプレイ、アクティブマトリク
ス型ECディスプレイ、アクティブマトリクス型ELデ
ィスプレイ)に用いることが出来る。即ち、それら電気
光学装置を表示部に組み込んだ電子機器全てに適用でき
る。
【0176】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられ
る。それらの一例を図15、図16及び図17に示す。
【0177】図15(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体3001、画像入力部3002、表示部30
03、キーボード3004等を含む。本発明を画像入力
部3002、表示部3003やその他の信号制御回路に
適用することが出来る。
【0178】図15(B)はビデオカメラであり、本体
3101、表示部3102、音声入力部3103、操作
スイッチ3104、バッテリー3105、受像部310
6等を含む。本発明を表示部3102やその他の信号制
御回路に適用することが出来る。
【0179】図15(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体3201、カメラ部
3202、受像部3203、操作スイッチ3204、表
示部3205等を含む。本発明は表示部3205やその
他の信号制御回路に適用出来る。
【0180】図15(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体3301、表示部3302、アーム部330
3等を含む。本発明は表示部3302やその他の信号制
御回路に適用することが出来る。
【0181】図15(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体3401、表示部3402、スピーカ部340
3、記録媒体3404、操作スイッチ3405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことが出来る。本発明は表示部3402やその
他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0182】図15(F)はデジタルカメラであり、本
体3501、表示部3502、接眼部3503、操作ス
イッチ3504、受像部(図示しない)等を含む。本発
明を表示部3502やその他の信号制御回路に適用する
ことが出来る。
【0183】図16(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置3601、スクリーン3602等を含
む。本発明は投射装置3601の一部を構成する液晶表
示装置3808やその他の信号制御回路に適用すること
が出来る。
【0184】図16(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体3701、投射装置3702、ミラー370
3、スクリーン3704等を含む。本発明は投射装置3
702の一部を構成する液晶表示装置3808やその他
の信号制御回路に適用することが出来る。
【0185】なお、図16(C)は、図16(A)及び
図16(B)中における投射装置3601、3702の
構造の一例を示した図である。投射装置3601、37
02は、光源光学系3801、ミラー3802、380
4〜3806、ダイクロイックミラー3803、プリズ
ム3807、液晶表示装置3808、位相差板380
9、投射光学系3810で構成される。投射光学系38
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図16(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
【0186】また、図16(D)は、図16(C)中に
おける光源光学系3801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系3801は、リフレクタ
ー3811、光源3812、レンズアレイ3813、3
814、偏光変換素子3815、集光レンズ3816で
構成される。なお、図16(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
【0187】ただし、図16に示したプロジェクターに
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の電気光学装置での適用例は図示していな
い。
【0188】図17(A)は携帯電話であり、本体39
01、音声出力部3902、音声入力部3903、表示
部3904、操作スイッチ3905、アンテナ3906
等を含む。本発明を音声出力部3902、音声入力部3
903、表示部3904やその他の信号制御回路に適用
することが出来る。
【0189】図17(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体4001、表示部4002、4003、記憶媒
体4004、操作スイッチ4005、アンテナ4006
等を含む。本発明は表示部4002、4003やその他
の信号回路に適用することが出来る。
【0190】図17(C)はディスプレイであり、本体
4101、支持台4102、表示部4103等を含む。
本発明は表示部4103に適用することが出来る。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
【0191】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜5または6
のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現す
ることが出来る
【0192】
【発明の効果】干渉性を有するレーザビームのエネルギ
ー分布において、従来利用してきた光学系に本発明を適
用するだけで、前記レーザビームの干渉性を低減し、該
レーザビームのエネルギー分布の均一性が著しく向上す
る効果がある。本明細書が開示する発明と干渉性の高い
YAGレーザに代表される固体レーザとを組み合わせて、
半導体膜の結晶化工程に用いると、著しいコストダウン
が期待できる。また、このようにして得られた半導体膜
を用いてTFTを作製し、前記TFTを用いて作製する
アクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される電
気光学装置ならびに半導体装置において、十分な動作特
性および信頼性を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が開示するレーザ照射装置の例を示す
図。
【図2】 従来のレーザ照射装置の例を示す図。
【図3】 干渉性の高いビームによる2光波干渉の様子
を示す図。
【図4】 本発明が開示するレーザ照射装置の例を示す
図。
【図5】 大量生産用のレーザ照射装置の例を示す図。
【図6】 シリンドリカルレンズの球面収差により生じ
る縞状のエネルギー分布を示す図。
【図7】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図8】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図9】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
示す断面図。
【図10】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程
を示す断面図。
【図11】 画素TFTの構成を示す上面図。
【図12】 液晶パネルの構成を示す断面図。
【図13】 EL表示装置の作製工程を示す断面図。
【図14】 EL表示装置の作製工程を示す断面図。
【図15】 電子機器の例を示す図。
【図16】 電子機器の例を示す図。
【図17】 電子機器の例を示す図。
【符号の説明】
101 レーザ発振器 102 シリンドリカルレンズアレイ 103 シリンドリカルレンズアレイ 104 シリンドリカルレンズ 105 シリンドリカルレンズ 106 シリンドリカルレンズ 107 ミラー 108 照射面 109 階段状石英板 110 λ/2板 201 レーザ発振器 202 シリンドリカルレンズアレイ 203 シリンドリカルレンズアレイ 204 シリンドリカルレンズ 205 シリンドリカルレンズ 206 ミラー 207 ダブレットシリンドリカルレンズ 208 照射面 1401 レーザ発振器 1402 ビームエキスパンダ 1403 階段状石英板 1404 λ/2板 1405 シリンドリカルレンズアレイ 1406 シリンドリカルレンズ 1407 シリンドリカルレンズアレイ 1408 ミラー 1409 シリンドリカルレンズ 1410 照射面 1500 レーザ発振器 1501 ロードアンロード室 1502 トランスファ室 1503 ロボットアーム 1504 アライメント室 1505 プレヒート室 1506 ゲートバルブ 1507 レーザ照射室 1508 クーリング室 1509 光学系 1510 石英窓 1511 真空ポンプ 1512 ガスボンベ 1513 移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01S 3/00 B 29/786 B23K 101:40 H01S 3/00 H01L 29/78 627G // B23K 101:40 Fターム(参考) 4E068 CB10 CD02 CD03 DA09 4M104 AA09 BB02 BB04 BB13 BB14 BB16 BB17 BB18 BB32 CC05 DD37 DD43 DD65 FF08 FF13 GG20 5F052 AA02 AA11 BA07 BA12 BA14 BB02 BB07 CA07 DA02 DB02 DB03 DB07 EA15 FA06 FA19 JA01 5F072 AB02 AB15 AB20 KK30 MM07 QQ02 YY08 5F110 AA17 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD05 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE09 EE14 EE23 EE28 EE44 EE45 FF02 FF04 FF09 FF28 FF30 FF36 GG01 GG02 GG03 GG13 GG25 GG32 GG43 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL04 HL06 HL11 HM15 NN03 NN22 NN24 NN27 NN34 NN35 NN73 PP02 PP03 PP06 PP13 PP29 PP34 PP35 QQ04 QQ24 QQ25 QQ28

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームの加工方法において、前記
    レーザビームの進行方向に直角である第一の方向におい
    て前記レーザビームを互いに独立である偏光方向を有す
    る2つのレーザビームに分割し、前記2つのレーザビー
    ムを前記照射面またはその近傍で1つに合成し、前記レ
    ーザビームの進行方向に直角であり、かつ、前記第一の
    方向に直角な第ニの方向において前記レーザビームを互
    いに異なる光路長を有する複数のレーザビームに分割
    し、前記複数のレーザビームを前記照射面またはその近
    傍で1つに合成することを特徴とするレーザビームの加
    工方法。
  2. 【請求項2】 直線偏光のレーザビームの加工方法にお
    いて、前記レーザビームの進行方向に直角である第一の
    方向において前記レーザビームを互いに直角である偏光
    方向を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つの
    レーザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成
    し、前記レーザビームの進行方向に直角であり、かつ、
    前記第一の方向に直角な第ニの方向において前記レーザ
    ビームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビー
    ムに分割し、前記複数のレーザビームを前記照射面また
    はその近傍で1つに合成することを特徴とするレーザビ
    ームの加工方法。
  3. 【請求項3】 直線偏光のレーザビームを照射面または
    その近傍において均一化する線状ビームの加工方法にお
    いて、前記レーザビームの進行方向に直角である第一の
    方向において前記レーザビームを互いに直角である偏光
    方向を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つの
    レーザビームを前記照射面またはその近傍で一つに合成
    して、前記線状ビームの短尺方向のエネルギー分布を均
    一化し、前記レーザビームの進行方向に直角であり、か
    つ、前記第一の方向に直角な第ニの方向において前記レ
    ーザビームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザ
    ビームに分割し、前記複数のレーザビームを前記照射面
    またはその近傍で1つに合成して、前記線状ビームの長
    尺方向のエネルギー分布を均一化することを特徴とする
    レーザビームの加工方法。
  4. 【請求項4】 円偏光のレーザビームの加工方法におい
    て、前記レーザビームの進行方向に直角である第一の方
    向において前記レーザビームを互いに独立である円偏光
    を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つのレー
    ザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成し、
    前記レーザビームの進行方向に直角であり、かつ、前記
    第一の方向に直角な第ニの方向において前記レーザビー
    ムを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビームに
    分割し、前記複数のレーザビームを前記照射面またはそ
    の近傍で1つに合成することを特徴とするレーザビーム
    の加工方法。
  5. 【請求項5】 円偏光のレーザビームを照射面またはそ
    の近傍において均一化する線状ビームの加工方法におい
    て、前記レーザビームの進行方向に直角である第一の方
    向において前記レーザビームを互いに独立である円偏光
    を有する2つのレーザビームに分割し、前記2つのレー
    ザビームを前記照射面またはその近傍で一つに合成し
    て、前記線状ビームの短尺方向のエネルギー分布を均一
    化し、前記レーザビームの進行方向に直角であり、か
    つ、前記第一の方向に直角な第ニの方向において前記レ
    ーザビームを互いに異なる光路長を有する複数のレーザ
    ビームに分割し、前記複数のレーザビームを前記照射面
    またはその近傍で1つに合成して、前記線状ビームの長
    尺方向のエネルギー分布を均一化することを特徴とする
    レーザビームの加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記レーザビームは
    互いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビーム
    に分割するために、少なくともλ/2板を用いることを
    特徴とするレーザビームの加工方法。
  7. 【請求項7】 請求項2または請求項3において、前記
    レーザビームを互いに直角である偏光方向を有する2つ
    のレーザビームに分割するために、少なくともλ/2板
    を用いることを特徴とするレーザビームの加工方法。
  8. 【請求項8】 請求項4または請求項5において、前記
    レーザビームを互いに独立である円偏光を有する2つの
    レーザビームに分割するために、少なくともλ/2板を
    用いることを特徴とするレーザビームの加工方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至5のいずれか一において、
    前記第ニの方向において前記レーザビームを互いに異な
    る光路長を有する複数のレーザビームに分割するため
    に、少なくとも前記レーザビームに対して透過率の高い
    板を用いることを特徴とするレーザビームの加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至5のいずれか一におい
    て、前記第ニの方向において前記レーザビームを互いに
    異なる光路長を有する複数のレーザビームに分割するた
    めに、少なくともF値が20以上のシリンドリカルレン
    ズを用いることを特徴とするレーザビームの加工方法。
  11. 【請求項11】 請求項1または請求項2または請求項
    4において、前記複数のレーザビームを前記照射面また
    はその近傍で1つに合成するために、少なくともF値が
    20以上のシリンドリカルレンズを用いることを特徴と
    するレーザビームの加工方法。
  12. 【請求項12】 請求項3または請求項5において、前
    記複数のレーザビームを前記照射面またはその近傍で1
    つに合成して、前記線状ビームの長尺方向のエネルギー
    分布を均一化するために、少なくともF値が20以上の
    シリンドリカルレンズを用いることを特徴とするレーザ
    ビームの加工方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか一におい
    て、前記レーザビームとして、YAGレーザ、YVO4
    レーザ、およびYLFレーザから選ばれた一種または複
    数種から射出されたレーザビームを用いることを特徴と
    するレーザビームの加工方法。
  14. 【請求項14】 照射面またはその近傍において均一な
    エネルギー分布を有するレーザビームを形成するレーザ
    照射装置であって、前記レーザビームの進行方向に直角
    である第一の方向において前記レーザビームを互いに独
    立である偏光方向を有する2つのレーザビームにする分
    割手段と、前記2つのレーザビームを前記照射面または
    その近傍で一つにする合成手段と、前記レーザビームの
    進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な
    第ニの方向において前記レーザビームを互いに異なる光
    路長を有する複数のレーザビームにする分割手段と、前
    記複数のレーザビームを前記照射面またはその近傍で1
    つにする合成手段と、を有することを特徴とするレーザ
    照射装置。
  15. 【請求項15】 照射面またはその近傍において均一な
    エネルギー分布を有するレーザビームを形成するレーザ
    照射装置であって、前記レーザビームの進行方向に直角
    である第一の方向において前記レーザビームを互いに直
    角である偏光方向を有する2つのレーザビームにする分
    割手段と、前記2つのレーザビームを前記照射面または
    その近傍で一つにする合成手段と、前記レーザビームの
    進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な
    第ニの方向において前記レーザビームを互いに異なる光
    路長を有する複数のレーザビームにする分割手段と、前
    記複数のレーザビームを前記照射面またはその近傍で1
    つにする合成手段と、を有することを特徴とするレーザ
    照射装置。
  16. 【請求項16】 照射面またはその近傍において均一な
    エネルギー分布を有する線状ビームを形成するレーザ照
    射装置であって、前記レーザビームの進行方向に直角で
    ある第一の方向において前記レーザビームを互いに直角
    である偏光方向を有する2つのレーザビームにする分割
    段階と、前記2つのレーザビームを前記照射面またはそ
    の近傍で一つにして、前記線状ビームの短尺方向のエネ
    ルギー分布を均一化する合成手段と、前記レーザビーム
    の進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角
    な第ニの方向において前記レーザビームを互いに異なる
    光路長を有する複数のレーザビームにする分割手段と、
    前記複数のレーザビームを前記照射面またはその近傍で
    1つにして、前記線状ビームの長尺方向のエネルギー分
    布を均一化する合成手段と、を有することを特徴とする
    レーザ照射装置。
  17. 【請求項17】 照射面またはその近傍において均一な
    エネルギー分布を有するレーザビームを形成するレーザ
    照射装置であって、前記レーザビームの進行方向に直角
    である第一の方向において前記レーザビームを互いに独
    立である円偏光を有する2つのレーザビームにする分割
    手段と、前記2つのレーザビームを前記照射面またはそ
    の近傍で一つにする合成手段と、前記レーザビームの進
    行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な第
    ニの方向において前記レーザビームを互いに異なる光路
    長を有する複数のレーザビームにする分割手段と、前記
    複数のレーザビームを前記照射面またはその近傍で1つ
    にする合成手段と、を有することを特徴とするレーザ照
    射装置。
  18. 【請求項18】 照射面またはその近傍において均一な
    エネルギー分布を有する線状ビームを形成するレーザ照
    射装置であって、前記レーザビームの進行方向に直角で
    ある第一の方向において前記レーザビームを互いに独立
    である円偏光を有する2つのレーザビームにする分割段
    階と、前記2つのレーザビームを前記照射面またはその
    近傍で一つにして、前記線状ビームの短尺方向のエネル
    ギー分布を均一化する合成手段と、前記レーザビームの
    進行方向に直角であり、かつ、前記第一の方向に直角な
    第ニの方向において前記レーザビームを互いに異なる光
    路長を有する複数のレーザビームにする分割手段と、前
    記複数のレーザビームを前記照射面またはその近傍で1
    つにして、前記線状ビームの長尺方向のエネルギー分布
    を均一化する合成手段と、を有することを特徴とするレ
    ーザ照射装置。
  19. 【請求項19】 請求項14において、前記レーザビー
    ムを互いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビ
    ームにする分割手段は、λ/2板を有することを特徴と
    するレーザ照射装置。
  20. 【請求項20】 請求項15または請求項16におい
    て、前記レーザビームを互いに直角である偏光方向を有
    する2つのレーザビームにする分割手段は、λ/2板を
    有することを特徴とするレーザ照射装置。
  21. 【請求項21】 請求項17または請求項18におい
    て、前記レーザビームを互いに独立である円偏光を有す
    る2つのレーザビームにする分割手段は、λ/2板を有
    することを特徴とするレーザ照射装置。
  22. 【請求項22】 請求項14乃至18のいずれか一にお
    いて、前記レーザビームを互いに異なる光路長を有する
    複数のレーザビームにする分割手段は、前記レーザビー
    ムに対して透過率の高い板を有することを特徴とするレ
    ーザ照射装置。
  23. 【請求項23】 請求項14乃至18のいずれか一にお
    いて、前記レーザビームを互いに異なる光路長を有する
    複数のレーザビームにする分割手段は、F値が20以上
    のシリンドリカルレンズを有することを特徴とするレー
    ザ照射装置。
  24. 【請求項24】 請求項14または請求項15または請
    求項17において、前記複数のレーザビームを前記照射
    面またはその近傍で1つにする合成手段は、F値が20
    以上のシリンドリカルレンズを含むことを特徴とするレ
    ーザ照射装置。
  25. 【請求項25】 請求項16または請求項18のいずれ
    か一において、前記複数のレーザビームを前記照射面ま
    たはその近傍で1つにして、前記線状ビームの長尺方向
    のエネルギー分布を均一化する合成手段は、F値が20
    以上のシリンドリカルレンズを有することを特徴とする
    レーザ照射装置。
  26. 【請求項26】 請求項14乃至25のいずれか一にお
    いて、前記レーザビームは、YAGレーザ、YVO4
    ーザ、およびYLFレーザから選ばれた一種または複数
    種から発振されたレーザビームであることを特徴とする
    レーザ照射装置。
  27. 【請求項27】 基板上にTFTを設けた半導体装置の
    作製方法において、レーザビームの進行方向に直角であ
    る第一の方向において、前記レーザビームを互いに独立
    である偏光方向を有する2つのレーザビームに分割し、
    前記2つのレーザビームを照射面またはその近傍におい
    て1つに合成し、前記レーザビームの進行方向に直角で
    あり、かつ、前記第一の方向に直角な第ニの方向におい
    て前記レーザビームを互いに異なる光路長を有する複数
    のレーザビームに分割し、前記複数のレーザビームを前
    記照射面またはその近傍で1つに合成して、前記第二の
    方向に平行な方向が長尺方向となる線状ビームを形成
    し、非単結晶半導体膜に対し前記線状ビームを相対的に
    移動させながら照射することを特徴とする半導体装置の
    作製方法。
  28. 【請求項28】 請求項27において、前記レーザビー
    ムを互いに独立である偏光方向を有する2つのレーザビ
    ームに分割するために、少なくともλ/2板を用いるこ
    とを特徴とする半導体装置の作製方法。
  29. 【請求項29】 請求項27において、前記レーザビー
    ムを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビームに
    分割するために、少なくとも前記レーザビームに対して
    透過率の高い板を用いることを特徴とする半導体装置の
    作製方法。
  30. 【請求項30】 請求項27において、前記レーザビー
    ムを互いに異なる光路長を有する複数のレーザビームに
    分割するために、少なくともF値が20以上のシリンド
    リカルレンズを用いることを特徴とする半導体装置の作
    製方法。
  31. 【請求項31】 請求項27において、前記複数のレー
    ザビームを前記照射面またはその近傍で1つに合成し
    て、前記第二の方向に平行な方向が長尺方向となる線状
    ビームを形成するために、少なくともF値が20以上の
    シリンドリカルレンズを用いることを特徴とする半導体
    装置の作製方法。
  32. 【請求項32】 請求項27乃至請求項31のいずれか
    一において、前記レーザビームとして、YAGレーザ、
    YVO4レーザ、およびYLFレーザから選ばれた一種
    または複数種から発振されたレーザビームを用いること
    を特徴とする半導体装置の作製方法。
JP2001262877A 2000-09-01 2001-08-31 レーザー照射装置及び半導体装置の作製方法 Expired - Fee Related JP5222450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001262877A JP5222450B2 (ja) 2000-09-01 2001-08-31 レーザー照射装置及び半導体装置の作製方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000265451 2000-09-01
JP2000265451 2000-09-01
JP2000-265451 2000-09-01
JP2001262877A JP5222450B2 (ja) 2000-09-01 2001-08-31 レーザー照射装置及び半導体装置の作製方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002190454A true JP2002190454A (ja) 2002-07-05
JP2002190454A5 JP2002190454A5 (ja) 2008-08-07
JP5222450B2 JP5222450B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=26599078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001262877A Expired - Fee Related JP5222450B2 (ja) 2000-09-01 2001-08-31 レーザー照射装置及び半導体装置の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5222450B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005064488A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 結晶性半導体膜、薄膜トランジスタの作製方法、及び半導体装置の作製方法、並びにレーザ照射装置
JP2006054480A (ja) * 2005-09-16 2006-02-23 Mitsubishi Electric Corp レーザプロセス装置
US7405114B2 (en) * 2002-10-16 2008-07-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser irradiation apparatus and method of manufacturing semiconductor device
JP2010517275A (ja) * 2007-01-24 2010-05-20 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング オプトエレクトロニクスデバイス
KR100966761B1 (ko) * 2001-11-09 2010-06-29 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 레이저 조사장치, 레이저 조사방법 및 반도체장치의제작방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04125609A (ja) * 1990-09-18 1992-04-27 Satoshi Kawada 光学顕微鏡
JPH06291038A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Ricoh Co Ltd 半導体材料製造装置
JPH08172049A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
JPH11170079A (ja) * 1997-12-03 1999-06-29 Toshiba Corp レ−ザ光学装置およびレ−ザ加工装置
JP2000206449A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Sony Corp 照明装置、照明方法及び画像表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04125609A (ja) * 1990-09-18 1992-04-27 Satoshi Kawada 光学顕微鏡
JPH06291038A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Ricoh Co Ltd 半導体材料製造装置
JPH08172049A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
JPH11170079A (ja) * 1997-12-03 1999-06-29 Toshiba Corp レ−ザ光学装置およびレ−ザ加工装置
JP2000206449A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Sony Corp 照明装置、照明方法及び画像表示装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100966761B1 (ko) * 2001-11-09 2010-06-29 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 레이저 조사장치, 레이저 조사방법 및 반도체장치의제작방법
US7405114B2 (en) * 2002-10-16 2008-07-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser irradiation apparatus and method of manufacturing semiconductor device
JP2005064488A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 結晶性半導体膜、薄膜トランジスタの作製方法、及び半導体装置の作製方法、並びにレーザ照射装置
JP4602023B2 (ja) * 2003-07-31 2010-12-22 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置の作製方法
JP2006054480A (ja) * 2005-09-16 2006-02-23 Mitsubishi Electric Corp レーザプロセス装置
JP2010517275A (ja) * 2007-01-24 2010-05-20 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング オプトエレクトロニクスデバイス
US8279514B2 (en) 2007-01-24 2012-10-02 Osram Ag Optoelectronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5222450B2 (ja) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6650480B2 (en) Method of processing beam, laser irradiation apparatus, and method of manufacturing semiconductor device
KR100848668B1 (ko) 액티브 매트릭스 장치 제작방법
JP5205431B2 (ja) レーザ照射装置
JP2003229376A (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP4845309B2 (ja) レーザアニール方法及び半導体装置の作製方法
JP4827305B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP5222450B2 (ja) レーザー照射装置及び半導体装置の作製方法
JP4748873B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002270510A (ja) 半導体装置の作製方法
JP2003218058A (ja) レーザ照射方法および半導体装置の作製方法
JP4579217B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2003151916A (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP2003218056A (ja) レーザ照射方法および半導体装置の作製方法
JP2002305148A (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002329668A (ja) 半導体装置の作製方法
JP4397582B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002057344A (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002261007A (ja) 半導体装置の作製方法
JP4566504B2 (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP4637816B2 (ja) レーザ照射装置および半導体装置の作製方法
JP2002151525A (ja) 半導体装置の作製方法
JP4159858B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002261008A (ja) 半導体装置の作製方法
JP2004200559A6 (ja) レーザ照射方法および半導体装置の作製方法
JP2002305209A (ja) 半導体装置の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees