JP2000352275A - 複層ガラスおよびその製造方法 - Google Patents

複層ガラスおよびその製造方法

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JP2000352275A
JP2000352275A JP11167377A JP16737799A JP2000352275A JP 2000352275 A JP2000352275 A JP 2000352275A JP 11167377 A JP11167377 A JP 11167377A JP 16737799 A JP16737799 A JP 16737799A JP 2000352275 A JP2000352275 A JP 2000352275A
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JP
Japan
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glass
gas
double glazing
barrier layer
plate glass
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JP11167377A
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English (en)
Inventor
Masaaki Tsuji
正昭 逵
Yoshihiko Senda
好彦 千田
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中空層が空気である場合は、密閉した中空層の
空気が、周辺のシール部材を通過して中空層の外に出た
り、逆に中空層に外の空気が進入し、シール材やスペー
サなどに設けられた乾燥剤が水分を吸収できなくなる
と、中空層の露点温度があがって、断熱性能の低下やガ
ラスの透視性がだめになってしまう。ガス入り複層ガラ
スの場合、従来のシール方法では、ガスがシール材を通
過して中空層の外に漏れてしまい、置換したガスによっ
て達成した断熱性能や防音性能が保たれなくなるという
欠点があった。 【解手段】 複層ガラスのガラス周囲のシール部に、ガ
スを透過しないバリヤ層を設けることにより、中空層に
外部から水分を含む空気の進入がなくなり、また中空層
の乾燥した空気や空気と置換したガスの漏れることも無
くなり、耐久性を大幅に向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅や事務所ビル
などの建物、自動車・車両・船舶・航空機などの輸送幾
器および冷凍庫・冷凍ショーケース・恒温恒湿槽などの
設備機器の開口部に用いられる高い高断熱性能を有する
複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】夏期の冷房負荷や冬季の暖房負荷を軽減
させるために、2枚の板ガラスを対向配置させその周辺
をシールした、断熱性能の高い複層ガラスが建物の開口
部使われている。この複層ガラスは、板ガラスの間に空
気層があるため、室外のガラス面の熱伝達と室内のガラ
ス面の熱伝達の間に、空気の熱伝達があり、板ガラス1
枚の窓に比べ、断熱性能は比較にならないほど向上す
る。
【0003】さらに、近年の環境破壊問題に伴い、開口
部に用いられる複層ガラスの断熱性能をより優れたもの
にするために、複層ガラスの中空層の空気をArガスや
Krガスに置換した、ガス入り複層ガラスが、知られて
いる。また、空気より比重の軽いHeガスやRiガスで
空気を置換した複層ガラスは、防音性能も向上すること
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】中空層が空気である場
合は、密閉した中空層の空気が、周辺のシール部材を通
過して中空層の外に出たり、逆に中空層に外の空気が進
入し、シール材やスペーサなどに設けられた乾燥剤が水
分を吸収できなくなると、中空層の露点温度があがっ
て、断熱性能の低下やガラスの透視性がだめになってし
まう。
【0005】ガス入り複層ガラスの場合、従来のシール
方法では、ガスがシール材を通過して中空層の外に漏れ
てしまい、置換したガスによって達成した断熱性能や防
音性能が保たれなくなるという欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2枚の板ガラ
スを、板ガラスの周縁部に配置したスペーサーを介して
対向配置し、該2枚の板ガラスの周縁を接着性シール材
で密封して2枚のガラスを一体化した複層ガラスにおい
て、ガスの透過しないバリヤ層を、スペーサーとガラス
面との間のシール部、あるいは板ガラスと板ガラスの間
のシール部に設けたことを特徴とする複層ガラスであ
る。
【0007】また、バリヤ層に金属フィルムを用いたこ
とを特徴とする複層ガラスである。
【0008】また、リブ付き金属部材をバリヤ層として
用いることを特徴とする複層ガラスである。
【0009】また、ガス入り複層ガラスであることを特
徴とする。
【0010】さらに、接着性シール材によるシール後、
該接着性シール材が固化する前の接着性を有している間
に、バリヤ層を該接着性シール材に接着することを特徴
とする複層ガラスの製造方法である。
【0011】複層ガラスのガラス周囲のシール部に、ガ
スを透過しないバリヤ層を設けることにより、中空層に
外部から水分を含む空気の進入がなくなり、また、空気
と置換した、中空層のガスが漏れることも無くなり、複
層ガラスの断熱性能や防音性能の持続性を大幅に向上さ
せるものである。
【0012】さらに、シール材が乾燥する前の接着性を
有しているうちに、バリヤ層をシール材に接着させて、
複層ガラスを作製するため、生産性を損なうことなく実
施できるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】複層ガラスは、クリアなフロート
板ガラス、熱線吸収板ガラス、熱線反射板ガラス、高性
能熱線反射板ガラス、線入板ガラス、網入板ガラス、型
板ガラス、強化ガラス、倍強度ガラス、低反射板ガラ
ス、高透過板ガラス、摺りガラス、タペスティ(フロス
ト)ガラス、セラミックス印刷ガラス、合わせガラスな
どの板ガラスを対向配置させ、周辺をスペーサを介して
接着し、端部をシールして中空層を有するものである。
【0014】前記の、複層ガラスの製造において、スペ
ーサに直径2mmの孔を2箇所予め設けておき、周辺の
シール材が硬化した後、該孔の部分のシール材を除去し
て該孔の1つにパイプをつなぎ、所定のガスを注入す
る。該孔のもう1つの孔からはガス注入に伴い、空気が
排気される。所定のガスとしては、Arガス、Krガ
ス、Xeガス、Heガス、およびSF6ガスなどであ
る。
【0015】複層ガラスおよびガス入り複層ガラスの周
辺シール部において、バリヤ層を設ける。バリヤ層はス
テンレス鋼、クロム、アルミニウムあるいは金などの金
属フィルム、もしくはプラスティックフィルムにアルミ
ニウム、クロム、金などの金属膜を塗布したものであ
る。
【0016】バリヤ層の位置は、図1に示すように、バ
リヤ層6を複層ガラスのシール材5に接着させるのがよ
い。この場合は、バリヤ層に用いるフィルムに接着剤を
塗布して、シール材が乾燥した後でフィルムを接着する
か、シール材と接着性のあるフィルムを選んで、シール
材5が乾燥する前の接着性を有している間に、フィルム
をシール材5に接着させる。また、図2のように中空層
の中で、スペーサ2と板ガラス1との間に設けてもよ
い。
【0017】さらに、図3は、バリヤ層をリブ7の形状
にした場合である。リブ7はアルミニウム、ステンレス
鋼などの金属製か、あるいはプラスチック材に金属膜を
塗布したものがよい。
【0018】図1から図3に示す1次シールは、スペー
サ2と板ガラス1とを1体化するためのもので、スペー
サ2と板ガラス1とに接着性を有する高分子系接着剤で
ある。2次シールはガラスとの接着性を有するシーリン
グ材である。また乾燥剤はゼオライトなどの吸湿性を有
する材料である。
【0019】
【実施例】実施例1 アルミニウム製のスペーサを用い、1次シールにポリイ
ソブチレンゴムを用い、厚み3mmのフロート板ガラス
2枚を対向配置して1体化した。このとき中空層の厚み
を6mmにした。次いで、2次シールにポリサルファイ
ド系のシーリング材を用い、複層ガラスとした。
【0020】この複層ガラスの周辺端部にアルミニウム
製のフィルムテープを接着し、本発明の複層ガラスを作
製した。
【0021】実施例2 スペーサに2箇所直径2mmの孔を設けた他は、実施例
1と同様に複層ガラスを作製した。該複層ガラスの2次
シールが硬化した後、スペーサの孔の位置の硬化した2
次シール材を取り除き、1つの孔にパイプを取り付け、
Arガスを注入し、中間層の空気をArガスで置換し
た。置換後、パイプをとって、孔をあけたスペーサの位
置を、1次シールで封止し、さらに2次シールをし、ガ
ス入り複層ガラスとした。該ガス入り複層ガラスの端部
に、実施例1と同様にアルミニウム製のテープを接着
し、ガラス端部にバリア層のある、本発明のガス入り複
層ガラスを作製した。
【0022】実施例3 図4に示すように、スペーサ2に1次シール4のポリイ
ソブチレンゴムを塗布したものに、さらにアルミニウム
製フィルムのバリヤ層10を設け、これを用いて2枚の
板ガラスを対向配置し、一体化した。端部を実施例1と
同様に2次シールを行い、中空層側にバリア層がある本
発明の複層ガラスを作製した。
【0023】実施例4 図5に示すように、2次シール5をする前に、ステンレ
ス鋼フィルムをバリヤ層8として接着し、その後に2次
シール5を行った他は、全て実施例1と同様にして複層
ガラスを作製した。
【0024】実施例5 図6に示すリブ9をアルミニウムで作製し、該リブを2
次シール材が乾燥する前に2次シール材に接着させ、図
7に示す形状とした。リブ9を接着した後で、シール部
の2箇所にあけた孔を用いて、空気とArガスとの置換
を行った。
【0025】比較例1 実施例2で作製した、Arガスによるガス入り複層ガラ
スを、バリヤ層を設けないで比較例とした。
【0026】実施例1から実施例5において、シール材
の水分保有量の経年変化はほとんど認められず、またガ
ス入り複層ガラスのガス濃度にも経年変化がほとんどな
かった。比較例1において、置換したガスのガス濃度が
3年後には濃度の減少が認められ、本発明の有効である
ことを確認した。
【0027】
【発明の効果】本発明の複層ガラスは、長期間にわたり
断熱性能や防音性能を保持することを可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】周辺の端面にバリヤ層を設けた断面図。
【図2】スペーサとガラスの間にバリヤ層を設けた断面
図。
【図3】バリヤ層をリブの形にした断面図。
【図4】実施例3のスペーサ部分の形状を示す断面図。
【図5】実施例4のバリヤ層を示す断面図。
【図6】実施例5のリブの断面図。
【図7】図6に示すリブを用いた実施例3の断面図。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 スペーサ 3 乾燥剤 4 1次シール 5 2次シール 6 バリヤ層 7 リブ 8 実施例2のバリヤ層 9 実施例3のリブ 10 バリヤ層
フロントページの続き Fターム(参考) 2E016 AA01 AA04 AA07 BA01 BA02 CA01 CB01 CC02 EA02 FA01 GA01 4G061 AA09 AA11 BA01 BA02 BA03 BA10 CB02 CB14 CD02 CD25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の板ガラスを、板ガラスの周縁部に配
    置したスペーサーを介して対向配置し、該2枚の板ガラ
    スの周縁を接着性シール材で密封して2枚のガラスを一
    体化した複層ガラスにおいて、ガスの透過しないバリヤ
    層を、スペーサーとガラス面との間のシール部、あるい
    は板ガラスと板ガラスの間のシール部に設けたことを特
    徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】バリヤ層に金属フィルムを用いたことを特
    徴とする請求項1記載の複層ガラス。
  3. 【請求項3】リブ付き金属部材をバリヤ層として用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の複層ガラス。
  4. 【請求項4】ガス入り複層ガラスであることを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の複層ガ
    ラス。
  5. 【請求項5】接着性シール材によるシール後、該接着性
    シール材が固化する前の接着性を有している間に、バリ
    ヤ層を該接着性シール材に接着することを特徴とする請
    求項1記載の複層ガラスの製造方法。
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CN101538976A (zh) * 2009-04-30 2009-09-23 陈凯 全密封节能室内外平开门
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