JPH11100239A - 接着性封口部材及びこれを用いてなる複層ガラス - Google Patents

接着性封口部材及びこれを用いてなる複層ガラス

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JPH11100239A
JPH11100239A JP9263611A JP26361197A JPH11100239A JP H11100239 A JPH11100239 A JP H11100239A JP 9263611 A JP9263611 A JP 9263611A JP 26361197 A JP26361197 A JP 26361197A JP H11100239 A JPH11100239 A JP H11100239A
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JP
Japan
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silicone rubber
sealing member
adhesive
glass
based material
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JP9263611A
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English (en)
Inventor
Hideki Tabei
秀樹 田部井
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • C03C27/10Joining glass to glass by processes other than fusing with the aid of adhesive specially adapted for that purpose

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡易に複層ガラスが得られること並びに組み込
み工数の削減と養生期間などの工程短縮化を可能とする
接着性封口部材およびこれを用いてなる複層ガラスを提
供する。 【解決手段】本発明の接着性封口部材1は、気層が介在
する平行なガラス板5、5間の縁辺部を封口して、複数
のガラス板5を一体化する複層ガラスの封口部材が、予
め所定形状に賦形された未硬化接着性シリコーンゴム系
材料2単体、硬化済シリコーンゴム成形品3と未硬化接
着性シリコーンゴム系材料2とを積層したもの、あるい
は金属箔または樹脂フィルムなどのガスバリヤー材4と
未硬化接着性シリコーンゴム系材料2とを積層してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層ビル用窓、あ
るいは寒冷地域建築物用窓、その他冷房、暖房の省エネ
ルギー対策住宅用窓などに用いられる複層ガラスの接着
性封口部材及びこれを用いてなる複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複層ガラスは、図7に示すよう
に、二枚以上、図では二枚のガラス板5、5間に、内部
に吸湿材10を納め、開穴加工され穴部9が設けられた金
属製型枠6などのスペーサーを粘着材7で固定した後に
シーラント11を充填して製造されていた。なお、図中の
8は気層である。
【0003】シーラント11は、養生期間が3〜4週間と
かなり長く、生産性を上げることができず、またプライ
マー塗布、マスキングテープの貼り付け等製造工程も多
く、さらには充填量も施工者の熟練に頼ることが多く煩
雑でコスト的に割高な建材であり、普及が困難であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題を解決するものであり、簡易に複層ガラスが得
られること並びに組み込み工数の削減と養生期間等の工
程短縮化を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の接着性封口部材
は、気層が介在する平行なガラス板間の縁辺部を封口し
て、複数のガラス板を一体化する複層ガラスの封口部材
が、予め所定形状に賦形された未硬化接着性シリコーン
ゴム系材料からなる。さらに、本発明の接着性封口部材
には、未硬化接着性シリコーンゴム系材料と硬化済のシ
リコーンゴム成形品とを積層したもの、あるいは未硬化
接着性シリコーンゴム系材料と金属箔または樹脂フィル
ムなどのガラスバリヤー材とを積層したものが挙げられ
る。本発明の複層ガラスは、平行なガラス板間に、金属
製型枠などのスペーサーを粘着材で固定した後、請求項
1乃至3に記載の接着性封口部材をガラス板間に挿入
し、硬化接着、封口して形成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜3を用いて本発明の
接着性封口部材を説明する。図1に示す接着性封口部材
1は、予め定形に賦形、好ましくは予め定められた量
(幅、厚さ)の横断面積を有する未硬化接着性シリコー
ンゴム2のみからなり、例えば、押出機に挿入し押出す
ことにより得られる。図2に示す接着性封口部材1は、
硬化済シリコーンゴム成形品3を未硬化接着性シリコー
ンゴム2,2で挟持したものであり、好ましくは硬化後
の接着性シリコーンゴム2,2と硬化済シリコーンゴム
成形品3の横断面がシールすべき間隙と同面積となるも
のである。図3に示すものは、ガスバリヤー材4、例え
ば、アルミニウム箔上に図1に示すタイプの接着性封口
部材である未硬化接着性シリコーンゴム2を設けたもの
である(図2に示すタイプを設けてもよい)。ガスバリ
ヤー材4には他に、SUS 箔、銅箔等の金属箔、および O
PP、PVDC等の透湿度の低い樹脂フィルムないしシート、
またはこれら金属箔と樹脂フィルムないしシートとの複
合物、積層品等が挙げられる。
【0007】接着性封口部材は、(未硬化)付加反応型
接着性シリコーンゴム系材料または(未硬化)縮合反応
型接着性シリコーンゴム系材料からなり、付加反応型接
着性シリコーンゴムには、過剰量の硬化反応触媒が添加
されており、室温で反応硬化する。また、縮合反応型接
着性シリコーンゴムは、通常雰囲気の温度で反応硬化す
るため、反応時間が大幅に短縮されて養生期間が短くな
り、接着強度も2〜5倍に向上するとともに、封口作業
が容易でプライマー塗布およびマスキングテープ貼り付
けといった作業を必要とせず、かつ接着反応が速いた
め、養生スペースを長期にわたり確保する必要もなく、
生産合理化が図られ、著しいコストダウンが可能とな
る。
【0008】上記付加反応型接着性シリコーンゴム系材
料は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金
系触媒に代表される付加反応系硬化触媒とを添加した付
加反応架橋により硬化するものである。主成分として
は、硬化後の硬度が20〜80°のオルガノポリシロキサン
のコンパウンドが良く、このオルガノポリシロキサンは
平均単位式RaSiO(4-a)/2で示され、式中aは1.90〜2.05
で、Rはメチル基、エチル基、プロピル基などのアルキ
ル基;シクロヘキシル基などのシクロアリル基;フェニ
ル基、トリル基などのアリール基;ビニル基、アリル基
などのアルケニル基;またはこれらの炭素原子に結合し
た水素原子の1部または全部をハロゲン原子、アミノ
基、エポキシ基、カルボキシル基、シアノ基などで置換
したクロロメチル基などの、同一または異種の非置換ま
たは置換の1価炭化水素基で、好ましくは80モル%以上
がメチル基であり、 0.1〜 0.5モル%がビニル基である
オルガノポリシロキサンで、25℃における粘度が100cSt
以上、好ましくは1,000cSt以上のものをベースとするも
のが良い。なお、このオルガノポリシロキサンの末端は
シラノール基、メチル基、ビニル基で封鎖されたものが
好ましく、特にビニル基で封鎖されたものが好ましい。
【0009】付加反応型接着性シリコーンゴムは、上記
したようにアルケニル基を含むオルガノポリシロキサン
100重量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサンを
前者の 1.5〜10倍当量、接着性向上剤としてビニル基を
有するアルコキシシラン3〜10重量部および触媒の塩化
白金酸を白金換算で 20 〜500ppm含有する室温硬化接着
性シリコーンゴム組成物である。オルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンの量がアルケニル基を有するオルガノ
ポリシロキサンの量の 1.5倍当量未満では本発明のゴム
組成物の接着力が不十分であり、10倍当量を超えると接
着力は増加するが、生成するシリコーンゴム自体が脆く
なってしまう。ビニル基を有するアルコキシシランが3
重量部未満では耐水性が十分ではなく、10重量部を超え
ても効果は上がらない。また、触媒の塩化白金酸の含量
が白金換算で 20ppm未満では室温での硬化反応速度が不
十分であり、500ppmを超えると室温での硬化反応速度が
大きすぎて取り扱いが難しく、かつ塩化白金酸のような
強酸触媒であると解重合を起こす。
【0010】この接着性封口部材は、上記オルガノポリ
シロキサンなどにさらにシリカ系充填剤を配合したもの
が一般的であり、シリカ系充填剤としては煙霧質シリ
カ、湿式シリカ、疎水性シリカ、石英粉末、硅ソウ土な
どが代表的なものであるが、その粒径は50μm以下のも
のがよく、添加量はオルガノポリシロキサン 100重量部
に対し20〜 200重量部の範囲がよい。なお、この組成物
はさらにシリカ分散剤としてアルコキシ基、シラノール
基等を含有するシラン、耐熱性向上剤、無機顔料等を含
んでもよい。上記シリカ充填剤の粒径が50μmを超える
と十分な分散性が得られにくく、またその添加量が20重
量部未満では十分な補強効果が得られにくく、 200重量
部を超えるとゴム組成物としての本来の性能が失われ易
い。
【0011】本発明において、Si-H架橋剤として分子中
に珪素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有する
オルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用するのが
良く、これに過剰量の硬化反応用の白金触媒(塩化白金
酸、塩化白金酸とアルコール、アセトアルデヒドとの錯
塩等を通常の 1.5〜50倍量)および適当量の反応抑制剤
を添加したものが好適である。このSi-H架橋剤として、
オルガノハイドロジェンポリシロキサンのアルケニル基
を含むオルガノポリシロキサンへの添加量はこれに含有
されるビニル基(アルケニル基)に対し、≡SiH/≡Si(C
H=CH2)が 1.2〜 5.0(モル比)を与える範囲とすれば良
い。これが 1.2未満では接着力が不十分であり、 5.0を
超えると接着力は増加するがシリコーンゴム自体が脆く
なって使用上の問題を生ずる。このシリコーンゴムに添
加する接着性向上剤としてはシランカップリング剤、例
えば、エポキシシラン、ビニルシランあるいはチタネー
ト系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等
あるいはこれらをブレンドしたカップリング剤を添加す
れば良い。
【0012】また、上記付加反応型接着性シリコーンゴ
ム系材料は、その中に過剰量の硬化反応触媒が添加され
ているため、室温で硬化接着が可能であるが、そのまま
では長期の保存が困難であるので、長期保存するには5
℃以下の低温にするか、またはこれを完全密封した低温
の容器中に封入し、付加反応の抑制剤であるアセチレン
アルコールまたはその誘導体の蒸気で飽和状態にすれば
良い。上記付加反応型接着性シリコーンゴムは、高温に
おいては瞬時に硬化接着が可能であるが、室温でも硬化
接着が可能なので実質的な接着性に問題はない。
【0013】一方、縮合反応型接着性シリコーンゴム系
材料としては、分子鎖両末端に水酸基を持つオルガノポ
リシロキサンに架橋剤、チタン系およびスズ系触媒を添
加した脱アルコール、脱アセトンによる縮合反応で硬
化するもの、脱オキシムによる縮合反応で硬化するも
のがあり、これらの内では脱オキシムによるものが好ま
しい。上記及びの材料において主原料として用いら
れるオルガノポリシロキサンは、分子鎖両末端に反応性
官能基である水酸基を持つ、上記の材料に関連して記
載したオルガノポリシロキサンと同様の平均単位式を有
し、Rの80モル%以上がメチル基のものが好ましい。
【0014】このオルガノポリシロキサンの平均重合度
は、 3,000以上、特には 5,000〜10,000であるのが好ま
しい。この縮合反応型接着性シリコーンゴム系材料で
は、このようにオルガノポリシロキサンとして平均重合
度 3,000以上のものを使用することにより、縮合反応型
接着性シリコーンゴム系材料を賦形するために添加する
充填剤の量を少なくすることができ、かつゴム弾性を損
なうことのない硬化物を得ることができる。その上、残
留する低分子量のオルガノポリシロキサンが少なくなる
ので、未架橋物が硬化前に滲出しにくくなり、被着体な
どに対する汚染を防止することができる。
【0015】上記およびまたはの材料に配合される
架橋剤としては、珪素原子に直結するアルコキシ基を1
分子中に3ないし4個有するオルガノシランもしくはこ
れらの混合物、またはアルコキシ基を有するシロキサン
オリゴマーが使用される。具体的にはテトラエトキシシ
ラン、テトラ−n−プロポキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピ
ルトリエトキシシラン、3,4−エポキシブチルトリメ
トキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、3−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシ
シラン、エチルポリシリケート等が挙げれるが、特には
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシランが好ましい。また、珪素原子に結合したケトオ
キシム基を1分子中に2個有するオルガノシラン、例え
ば、ジメチルビス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、メチルビニルビス(メチルエチルケトオキシム)シ
ランを、架橋密度の調整のため併用してもよい。ただ
し、ケトオキシム基を1分子中に3個以上有する架橋剤
に対して、重量比で20%を超えないことが望ましい。20
%を超えると物性の低下を招くからである。架橋剤の配
合量は、上記オルガノポリシロキサンの水酸基に対し50
〜 600当量とし、特には 200〜 500当量が好ましい。こ
れが50当量未満では防湿保存性が低下し、 600当量を超
えると本来の硬化反応が阻害されて逆に硬化しにくくな
る。
【0016】上記の材料では、縮合架橋によるオルガ
ノポリシロキサンの硬化速度を適切に調節するため、チ
タン系触媒およびスズ系触媒を配合する。このように2
種類の触媒を併用することでオルガノポリシロキサンの
深部での硬化速度を速めることができる。チタン系触媒
には、硬化速度や硬化の安定性を考慮して、Ti(OR)4
(式中のRはエチル、プロピル、ブチル、アミルまたは
ヘキシルの各基を示す)が例示され、その配合量は上記
オルガノポリシロキサン 100重量部に対して 0.1〜 1.0
重量部である。これが 0.1重量部未満では硬化が不完全
で防湿保存性が低下し、 1.0重量部を超えると防湿保存
性が低下する。スズ系触媒には、硬化速度を考慮して、
オクタン酸スズ、オクテン酸スズなどの有機酸塩やブチ
ルスズアセテート、ジブチルスズラウレート、ジブチル
スズオレートなどのアルキルスズ化合物が例示され、そ
の配合量は上記オルガノポリシロキサン 100重量部に対
して0.01〜 0.1重量部である。これが0.01重量部未満で
は硬化が不完全となり、 0.1重量部を超えると防湿保存
性が低下する。
【0017】上記の材料に用いられる触媒としては、
オクタン酸スズやオクテン酸スズなどの有機酸塩やジブ
チルスズジラウレート、ジブチルスズオレートなどのア
ルキルスズ化合物、Ti(OR)4 (Rはエチル、プロ
ピル、ブチル、アミル、ヘキシルなどのアルキル基)で
示される有機チタン化合物、ジメチルヒドロキシルアミ
ン、エチルヒドロキシルアミンなどのアミン類がある。
これらは1種類に限定されるものではなく、2種以上を
組み合わせてもよい。この触媒の配合量は、上記オルガ
ノポリシロキサン100 重量部に対して、0.005 〜0.1 重
量部であり、特に0.01〜0.05重量部が好ましい。0.005
重量部未満の場合、内部硬化が不完全となり、0.1 重量
部を超える場合、防湿保存性が低下するとともに、硬化
速度が速くなりすぎて施工作業性が低下する。なお、後
に述べる接着助剤として、γーアミノプロピルトリエト
キシシランなどのアミン系シランカップリング材を用い
る場合は、これらが触媒効果も有するため、上記触媒は
添加する必要がないか、あるいは極微量の添加でよい。
【0018】上記〜の材料では主成分のオルガノポ
リシロキサンに強度や賦形性を付与するために充填剤を
配合する。炭酸カルシウムや酸化チタンなども用いるこ
とができるが、耐熱性や補強効果の点からシリカ系充填
剤が好ましい。シリカ系充填剤としてはフユームドシリ
カ、煙霧質シリカ、湿式シリカ、疎水性シリカ、石英粉
末、けいそう土などが挙げられるが、特に粒子径が50μ
m 以下の煙霧質シリカが好ましい。50μm より大きいと
補強効果が低下する。
【0019】充填剤の配合量はオルガノポリシロキサン
100重量部に対して上記の材料では20〜 200重量部と
される。、の材料では5〜50重量部、特には10〜35
重量部とするのが好ましく、配合量が5重量部未満では
十分な強度や賦形性が得られず、50重量部を超えると縮
合反応型接着性シリコーンゴム系材料が硬くなって施工
性が低下する。なお、これらのシリカ系充填剤には、分
散性を向上させるために、クロロシラン、シラザンなど
で予め表面処理を施してもよい。また、充填剤の分散性
を高め、上記未硬化接着性シリコーンゴム系材料に安定
した強度を付与するために、〜の各材料に湿潤剤を
配合することができる。
【0020】湿潤剤としては、分子鎖末端に水酸基を持
ち、重合度が5〜20程度の低重合度のジメチルシリコー
ンオイル、ジフェニルシランジオール、ヘキサメチルジ
シラザンなどのアルコキシ基、シラノール基などを含有
するシランや低分子シロキサンが挙げられる。その配合
量はオルガノポリシロキサン 100重量部に対して 0.5〜
10重量部が好ましく、これが 0.5重量部未満では分散性
が向上せず、10重量部を超えるとシリコーンゴム系材料
の強度が低下する。
【0021】上記各材料、特に上記およびまたはの
材料には、上記各成分のほか、接着助剤、非補強性充填
剤、無機顔料、紫外線吸収剤、防かび剤などを適宜配合
することができる。接着助剤には、例えば、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤や
イソプロピルイソステアロイルチタネート、イソプロピ
ルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネー
ト、テトラオクチルビス[(ジトリデシル)ホスファイ
ト]チタネートなどのチタネートカップリング剤が挙げ
られ、その配合量はオルガノポリシロキサン 100重量部
に対して2重量部以下にするのが好ましい。また発泡
剤、例えばアゾビスイソブチロニトリルを添加したスポ
ンジゴムを使用することもできる。
【0022】上記未硬化接着性シリコーンゴム系材料
は、上記各成分の所定量を乾燥雰囲気中で均一に混合
し、一定の形状に成形することによって得ることができ
る。得られた未硬化接着性シリコーンゴム系材料を常温
で空気中に暴露すると、空気中の水分によって縮合架橋
反応が進行しゴム弾性体に硬化する。また、架橋剤中の
珪素原子に結合した加水分解性官能基が加水分解してシ
ラノール基を生成し、このシラノール基とガラス、タイ
ル、金属などの無機材料との間に水素結合が形成され、
硬化後に良好な接着が得られる。
【0023】上記未硬化接着性シリコーンゴム系材料を
一定の形状に賦形するには、一般に知られた方法でシー
ト状やひも状など所望の形状とすればよい。例えば、2
本ロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサーなどを用
いて上記各成分を配合、混練して、シリコーンゴム組成
物とした後、2本ロールやカレンダーロールによりシー
ト状にし、さらにギロチンカッターやスリッターで切断
することにより任意の幅と厚さのひも状や短冊状の定形
体にするか、押出機により異型断面のひも状成形体にす
ることができる。なお、これらの未硬化接着性シリコー
ンゴム系材料の可塑度は 150〜 500のものが好ましい。
【0024】得られた定形の未硬化接着性シリコーンゴ
ム系材料を長期間保存するには、上記との材料は、
このままでは長期の保存が困難なため、5℃以下の低温
で保持することにより、長期保存が可能となる。高温で
は瞬時に硬化接着するが、5℃以上の室温であれば、実
用上接着性に問題ない。上記との材料は、大気中の
水分で硬化反応が進行しないように、アルミ箔等を積層
した防湿フィルムで完全密封するとよい。防湿包装とし
ては、透湿度の小さいプラスチックフィルム、例えば、
OPP 、PVDCの単体または複合フィルム、あるいはアルミ
蒸着PET 、アルミ箔とプラスチックフィルムの複合品な
どが挙げられるが、透湿度が実質零で、かつ温度依存性
が小さく、耐久性に優れたアルミ箔とプラスチックフィ
ルムの積層フィルムが好ましい。さらに、この積層フィ
ルムに折り曲げによるアルミ箔のピンホール発生を防止
するため、積層フィルムを2枚重ねた後、熱溶着などの
方法で製袋されたものが好ましい。また必要に応じて、
包装中に酸化カルシウム、合成ゼオライト、シリカゲル
などの吸湿剤を同封したり、窒素置換、真空包装を行っ
てもよい。
【0025】
【実施例】次に、本発明の接着性封口部材およびこれを
用いてなる複層ガラスを図4〜6に示す具体的態様によ
り実施例としてさらに詳細に説明する。 実施例1;シリコーンゴムコンパウンド KE153U (信越
化学工業社製、商品名) 100重量部、硬化剤としてオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン C153A(同社製、商
品名)7重量部、触媒として塩化白金酸 CatPL-2(同社
製、商品名)0.3 重量部、反応抑制剤 R153A(同社製、
商品名)0.05重量部、ビニルトリメトキシシラン3重量
部よりなる混合物を2本ロールで十分に混練した後、分
出しして、幅 6.5mm、高さ4mmの未硬化接着性シリコー
ンゴム2からなる本発明の接着性封口部材を得た。図4
に示すように、ガラス板5、5の端縁部に金属製型枠6
を粘着材7、7で固定し、さらに、未硬化接着性シリコ
ーンゴム2で封口して複層ガラスを製造した。なお、金
属製型枠6には、二枚のガラス板5,5とシリコーンゴ
ム2で密封された気層8に通じる穴部9が設けられ、か
つ内部には吸湿材10が充填されている。
【0026】実施例2;シリコーンゴムコンパウンドKE
561U(信越化学工業社製、商品名) 100重量部に架橋剤
C−2(信越化学工業社製、商品名)1重量部を添加
し、均一に混練して、これを押出機に挿入してヒモ状に
押出し、断面寸法が幅6mm、高さ2mmの長尺の未硬化接
着性シリコーンゴム2を形成し、これを加硫炉にて 250
℃×10分間加硫して硬化済シリコーンゴム成形品3を得
た。この硬化済シリコーンゴム成形品3を、断面寸法が
幅6.5 mm、高さ1mmの長尺の未硬化接着性シリコーンゴ
ム2、2で挟み込むように同時押出しを行ない、接着性
封口部材を得た。この接着性封口部材を用いて、図5に
示すように、ガラス板5、5の端縁部を実施例1と同様
にして封口し複層ガラスを製造した。
【0027】実施例3;実施例1で得た未硬化接着性シ
リコーンゴム2を断面寸法が幅 6.5mm、高さ4mmとなる
よう、幅12mm、厚さ50μmのアルミ箔の中央部に押出機
にて同時押出しを行ない、接着性封口部材を得た。本実
施例では、ガスバリヤー材4としてムーブメント追従性
の良い箔状のアルミ箔を使用した。得られた接着性封口
部材を用いて、図6に示すように、ガラス板5、5の端
縁部を実施例1と同様にして封口し、複層ガラスを製造
した。なお、アルミ箔は必要に応じて取り除くこともで
きる。
【0028】図4〜図6に示す複層ガラスは、予め定め
られた容積を持つ接着性封口部材を用いて封口すること
ができるため、封口作業が容易であり、シリコーンゴム
がはみ出すこともなく、従って、後処理が不要なため従
来のシーラントを用いた場合と比較して1/50の工数で済
み、かつ仕上がりも綺麗であった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、平行なガラス板間に気層を介
在させて複数のガラス板を一体化するに際し、接着性封
口部材として、未硬化接着性シリコーンゴム系材料を用
いたことにより、組み込み工数削減と養生期間などの工
期短縮化を達成し、複層ガラス生産の合理化とコストダ
ウンを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例の他の形態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施例のさらに他の形態を示す斜視図
である。
【図4】実施例1の複層ガラスの部分拡大断面図であ
る。
【図5】実施例2の複層ガラスの部分拡大断面図であ
る。
【図6】実施例3の複層ガラスの部分拡大断面図であ
る。
【図7】従来例の複層ガラスの部分拡大断面図である。
【符号の説明】 1…接着性封口部材 2…未硬化接着性シリコーンゴム 3…硬化済シリコーンゴム成形品 4…ガスバリヤー材 5…ガラス板 6…金属製型枠 7…粘着材 8…気層 9…穴部 10…吸湿材 11…シーラント

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気層が介在する平行なガラス板間の縁辺部
    を封口して、複数のガラス板を一体化する複層ガラスの
    封口部材が、予め所定形状に賦形された未硬化接着性シ
    リコーンゴム系材料からなることを特徴とする接着性封
    口部材。
  2. 【請求項2】前記複層ガラスの封口部材が、硬化済のシ
    リコーンゴム成形品と未硬化接着性シリコーンゴム系材
    料とを積層してなることを特徴とする接着性封口部材。
  3. 【請求項3】前記複層ガラスの封口部材が、金属箔また
    は樹脂フィルムなどのガラスバリヤー材と未硬化接着性
    シリコーンゴム系材料とを積層してなることを特徴とす
    る接着性封口部材。
  4. 【請求項4】平行なガラス板間に、金属製型枠などのス
    ペーサーを粘着材で固定した後、請求項1乃至3に記載
    の接着性封口部材をガラス板間に挿入し、硬化接着、封
    口してなることを特徴とする複層ガラス。
JP9263611A 1997-09-29 1997-09-29 接着性封口部材及びこれを用いてなる複層ガラス Pending JPH11100239A (ja)

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