JPH11107387A - 反応接着型シリコーンゴム系目地部材及びこれを用いたシール方法 - Google Patents
反応接着型シリコーンゴム系目地部材及びこれを用いたシール方法Info
- Publication number
- JPH11107387A JPH11107387A JP26611497A JP26611497A JPH11107387A JP H11107387 A JPH11107387 A JP H11107387A JP 26611497 A JP26611497 A JP 26611497A JP 26611497 A JP26611497 A JP 26611497A JP H11107387 A JPH11107387 A JP H11107387A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicone rubber
- joint
- coating
- affinity
- type silicone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】反応接着型シリコーンゴムの特性を損なうこと
なく、施工が容易で固定性と信頼性の高いシリコーンゴ
ム系目地部材、シリコーンゴムを用いたときでも目地部
を含む基板の外表面が美麗な外観を呈する塗装構造体、
これを得るための目地部のシール方法を提供する。 【解決手段】上記目地部材1はバックアップ材4と予め
賦形された未硬化の反応接着型シリコーンゴム5とから
なる。このシリコーンゴム5の表面には塗膜に対し親和
性を有する被覆材6を設けたものでもよい。塗装構造体
は基板間の目地部に前記シリコーンゴムと前記被覆材と
が充填され、目地部を含む基板の表面が塗膜で被覆され
たものからなる。このシリコーンゴムの下方にはバック
アップ材を設けたものでもよい。
なく、施工が容易で固定性と信頼性の高いシリコーンゴ
ム系目地部材、シリコーンゴムを用いたときでも目地部
を含む基板の外表面が美麗な外観を呈する塗装構造体、
これを得るための目地部のシール方法を提供する。 【解決手段】上記目地部材1はバックアップ材4と予め
賦形された未硬化の反応接着型シリコーンゴム5とから
なる。このシリコーンゴム5の表面には塗膜に対し親和
性を有する被覆材6を設けたものでもよい。塗装構造体
は基板間の目地部に前記シリコーンゴムと前記被覆材と
が充填され、目地部を含む基板の表面が塗膜で被覆され
たものからなる。このシリコーンゴムの下方にはバック
アップ材を設けたものでもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応接着型シリコ
ーンゴム系目地部材、詳しくは、床、壁、天井などの下
地材に取り付けた、ALC板、コンクリートパネル、P
C板、セメント板、煉瓦、タイル、ガラスブロック、天
然石材、サイジング板、スレート板、金属板、化粧板、
合板、これらの同種または異種の積層板などの内外装板
(これを本発明では「基板」と定義する)の目地部に使
用される、施工が容易で固定性と信頼性の高いシリコー
ンゴム系目地部材、及びこの反応接着型シリコーンゴム
を用いた目地部と基板の表面を塗装して得られる、美麗
な外観を有する塗装構造体、これを得るための目地部の
シール方法に係るものである。
ーンゴム系目地部材、詳しくは、床、壁、天井などの下
地材に取り付けた、ALC板、コンクリートパネル、P
C板、セメント板、煉瓦、タイル、ガラスブロック、天
然石材、サイジング板、スレート板、金属板、化粧板、
合板、これらの同種または異種の積層板などの内外装板
(これを本発明では「基板」と定義する)の目地部に使
用される、施工が容易で固定性と信頼性の高いシリコー
ンゴム系目地部材、及びこの反応接着型シリコーンゴム
を用いた目地部と基板の表面を塗装して得られる、美麗
な外観を有する塗装構造体、これを得るための目地部の
シール方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】上記下地材へ基板を取り付けた後、基板
間の目地部に、筒状容器に収容された、変性アクリル
系、ポリスルフイド系、ポリウレタン系、シリコーンゴ
ム系、変性シリコーンゴム系などの液状のシーリング剤
を流し込んで硬化、接着させる、いわゆるシーラント工
法(ウェット工法)が採用されてきた。とりわけシリコ
ーンゴム系のシーリング剤は耐熱性、耐寒性、耐候性、
意匠性などに優れているほか、縮合反応で容易に室温で
硬化することから広く使用されてきた。近年になって、
作業工数の削減、工期の短縮、熟練を必要としない施工
方法の開発などの要請から、予め賦形された、したがっ
て一定容量の(これを本発明では「定形の」と定義す
る)未硬化の反応接着型シリコーンゴムを目地部に装着
した後、ラジカル反応、付加反応または縮合反応などで
硬化させてシールする方法が提案された。
間の目地部に、筒状容器に収容された、変性アクリル
系、ポリスルフイド系、ポリウレタン系、シリコーンゴ
ム系、変性シリコーンゴム系などの液状のシーリング剤
を流し込んで硬化、接着させる、いわゆるシーラント工
法(ウェット工法)が採用されてきた。とりわけシリコ
ーンゴム系のシーリング剤は耐熱性、耐寒性、耐候性、
意匠性などに優れているほか、縮合反応で容易に室温で
硬化することから広く使用されてきた。近年になって、
作業工数の削減、工期の短縮、熟練を必要としない施工
方法の開発などの要請から、予め賦形された、したがっ
て一定容量の(これを本発明では「定形の」と定義す
る)未硬化の反応接着型シリコーンゴムを目地部に装着
した後、ラジカル反応、付加反応または縮合反応などで
硬化させてシールする方法が提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、定形の反応接
着型シリコーンゴムを目地部に装着するにしても、目地
部の深さや幅の違い、作業者の熟練の程度などによっ
て、作業の能率や装着の出来栄えにムラがあり、工期を
遅らせるだけでなく外観を損ねていた。しかも、シリコ
ーンゴム系材料は一般に顔料や塗料との馴染みが悪いた
め、目地部へのシール後、目地部を含めた基板の表面を
塗装しようとすると、目地部だけが異なる色になって見
栄えが悪い場合もあるという問題があった。
着型シリコーンゴムを目地部に装着するにしても、目地
部の深さや幅の違い、作業者の熟練の程度などによっ
て、作業の能率や装着の出来栄えにムラがあり、工期を
遅らせるだけでなく外観を損ねていた。しかも、シリコ
ーンゴム系材料は一般に顔料や塗料との馴染みが悪いた
め、目地部へのシール後、目地部を含めた基板の表面を
塗装しようとすると、目地部だけが異なる色になって見
栄えが悪い場合もあるという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、反応接着型
シリコーンゴム(以下、単にシリコーンゴムとする)の
有する特性を損なうことなく、施工が容易で固定性と信
頼性の高いシリコーンゴム系目地部材(以下、単に目地
部材とする)、シリコーンゴムを用いたときでも目地部
を含む基板の外表面が美麗な外観を呈する塗装構造体、
これを得るための目地部のシール方法を提供するにあ
る。
シリコーンゴム(以下、単にシリコーンゴムとする)の
有する特性を損なうことなく、施工が容易で固定性と信
頼性の高いシリコーンゴム系目地部材(以下、単に目地
部材とする)、シリコーンゴムを用いたときでも目地部
を含む基板の外表面が美麗な外観を呈する塗装構造体、
これを得るための目地部のシール方法を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目地部材は、バ
ックアップ材と未硬化のシリコーンゴムの定形物からな
るものであり、この目地部材は、前記シリコーンゴムの
表面に、塗膜に対し親和性を有する被覆材(以下、単に
被覆材とする)が設けられたものとすることもできる。
ックアップ材と未硬化のシリコーンゴムの定形物からな
るものであり、この目地部材は、前記シリコーンゴムの
表面に、塗膜に対し親和性を有する被覆材(以下、単に
被覆材とする)が設けられたものとすることもできる。
【0006】目地部のシール方法は、基板間の目地部
に、定形の未硬化のシリコーンゴムと被覆材とを個別に
順次充填するか、未硬化のシリコーンゴムと被覆材とを
定形の一体化物として充填した後、表面を塗装すること
によって行われる。このシール方法は、基板間の目地部
に、1)バックアップ材、定形の未硬化の反応接着型シリ
コーンゴム及び塗膜に対し親和性を有する被覆材を順
次、2)バックアップ材と、未硬化の反応接着型シリコー
ンゴムと塗膜に対し親和性を有する被覆材との定形の一
体化物とを順次、3)バックアップ材と未硬化の反応接着
型シリコーンゴムとの定形の一体化物と、塗膜に対し親
和性を有する被覆材とを順次、または4)バックアップ
材、定形の未硬化の反応接着型シリコーンゴム及び塗膜
に対し親和性を有する被覆材からなる定形の一体化物
を、充填した後、表面に塗装するようにしてもよい。
に、定形の未硬化のシリコーンゴムと被覆材とを個別に
順次充填するか、未硬化のシリコーンゴムと被覆材とを
定形の一体化物として充填した後、表面を塗装すること
によって行われる。このシール方法は、基板間の目地部
に、1)バックアップ材、定形の未硬化の反応接着型シリ
コーンゴム及び塗膜に対し親和性を有する被覆材を順
次、2)バックアップ材と、未硬化の反応接着型シリコー
ンゴムと塗膜に対し親和性を有する被覆材との定形の一
体化物とを順次、3)バックアップ材と未硬化の反応接着
型シリコーンゴムとの定形の一体化物と、塗膜に対し親
和性を有する被覆材とを順次、または4)バックアップ
材、定形の未硬化の反応接着型シリコーンゴム及び塗膜
に対し親和性を有する被覆材からなる定形の一体化物
を、充填した後、表面に塗装するようにしてもよい。
【0007】塗装構造体は、基板間の目地部に未硬化の
シリコーンゴムと被覆材とが充填され、目地部を含む基
板の表面が塗膜で被覆されてなるものであり、この塗装
構造体は、基板間の目地部の、未硬化のシリコーンゴム
の下方にバックアップ材が設けられているものとするこ
ともできる。
シリコーンゴムと被覆材とが充填され、目地部を含む基
板の表面が塗膜で被覆されてなるものであり、この塗装
構造体は、基板間の目地部の、未硬化のシリコーンゴム
の下方にバックアップ材が設けられているものとするこ
ともできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、例
示した図面に基づいて説明する。図1(a)〜(c)は
それぞれ異なる態様の目地部材1、2を目地部3に装着
したときの状態を縦断面図で示したもので、図1(a)
及び図1(b)ではそれぞれシート状または丸棒状をし
たバックアップ材4と未硬化のシリコーンゴム5の定形
の一体化物からなる目地部材1が、また図1(c)では
発泡ポリエチレン製などの丸棒状をしたバックアップ材
4と未硬化のシリコーンゴム5と被覆材6との定形の一
体化物からなる目地部材2がそれぞれ用いられている。
また、図中の7は床、壁、天井などの下地材、8は基板
である。
示した図面に基づいて説明する。図1(a)〜(c)は
それぞれ異なる態様の目地部材1、2を目地部3に装着
したときの状態を縦断面図で示したもので、図1(a)
及び図1(b)ではそれぞれシート状または丸棒状をし
たバックアップ材4と未硬化のシリコーンゴム5の定形
の一体化物からなる目地部材1が、また図1(c)では
発泡ポリエチレン製などの丸棒状をしたバックアップ材
4と未硬化のシリコーンゴム5と被覆材6との定形の一
体化物からなる目地部材2がそれぞれ用いられている。
また、図中の7は床、壁、天井などの下地材、8は基板
である。
【0009】いずれの目地部材1、2もシリコーンゴム
5がバックアップ材4または被覆材6と付着一体化され
た定形をしているため、接着部分に気泡を含有すること
のない均一な構造体となり、優れた強度及び耐久性を備
えたものとなるほか、全体の容積、重量が一定なので材
料の管理が容易になるという利点がある。目地部材1、
2の全体形状は長尺の紐またはテープ状をしているの
で、目地部3への装着に当たっては、その長さに応じて
適宜の長さに切断して使用される。なお、図1(a)に
示した目地部材1では未硬化のシリコーンゴム5の表面
をPE、PP、OPPなどのシートからなる離型材で被
覆した状態で目地部3に装着し、シリコーンゴム5の硬
化後、表面から剥離するようにしてもよい。
5がバックアップ材4または被覆材6と付着一体化され
た定形をしているため、接着部分に気泡を含有すること
のない均一な構造体となり、優れた強度及び耐久性を備
えたものとなるほか、全体の容積、重量が一定なので材
料の管理が容易になるという利点がある。目地部材1、
2の全体形状は長尺の紐またはテープ状をしているの
で、目地部3への装着に当たっては、その長さに応じて
適宜の長さに切断して使用される。なお、図1(a)に
示した目地部材1では未硬化のシリコーンゴム5の表面
をPE、PP、OPPなどのシートからなる離型材で被
覆した状態で目地部3に装着し、シリコーンゴム5の硬
化後、表面から剥離するようにしてもよい。
【0010】バックアップ材4は、その断面形状がシー
ト状、ブロック状、丸棒状、楕円棒状、角棒状、円管
状、楕円管状、多角管状などのいずれでもよく、また発
泡体、非発泡体のいずれであってもよいが通常は発泡体
が用いられる。材質的にPE、PP、OPP、PVC、
アクリル系、ポリスルフイド系、ポリウレタン系、シリ
コーン系などの硬化ゴムまたはプラスチックが例示され
る。これらは目地部3の形状、幅や深さに応じて任意に
選択できるが、一般的には丸棒状また楕円棒状の発泡
体、あるいは円管状または楕円管状をしたものが、目地
部3への挿入が容易で、目地部3の幅に若干の変動があ
っても目地部材1、2を任意の深さの場所で安定的に固
定することができるので好ましい。
ト状、ブロック状、丸棒状、楕円棒状、角棒状、円管
状、楕円管状、多角管状などのいずれでもよく、また発
泡体、非発泡体のいずれであってもよいが通常は発泡体
が用いられる。材質的にPE、PP、OPP、PVC、
アクリル系、ポリスルフイド系、ポリウレタン系、シリ
コーン系などの硬化ゴムまたはプラスチックが例示され
る。これらは目地部3の形状、幅や深さに応じて任意に
選択できるが、一般的には丸棒状また楕円棒状の発泡
体、あるいは円管状または楕円管状をしたものが、目地
部3への挿入が容易で、目地部3の幅に若干の変動があ
っても目地部材1、2を任意の深さの場所で安定的に固
定することができるので好ましい。
【0011】被覆材6は、アクリル系、ウレタン系、フ
ッ素系などの樹脂からなる塗膜9(図2及び図3参照)
との親和性が高く接着性に優れているもので、さらに防
水・防湿性と可撓性をも持つのが好ましい。したがっ
て、これには厚さが10〜1000mmの、PE、PP、PV
C、アクリル系、ポリウレタン系などのプラスチックシ
ート、鉄、アルミニウムなどの各種金属箔が例示される
が、特にはアクリル系のものが好ましい。被覆材6はま
た、目地部材1、2の輸送、保管、目地施工時におけ
る、一体化物の不均一変形、伸び変形、コールドフロ
ー、遊離シロキサンに起因する発生ガスや塵埃の付着に
よる汚染などを防止するほか、被覆材6の表面を粗面化
したり、表面に波付けなどの凹凸を設けることで、シリ
コーンゴム5との接着性の向上、応力の分散、シリコー
ンゴム5の偏伸び防止、目地外観意匠性の向上などの機
能が付与される。さらに、目地部材1を目地部3へ装着
後、目地部を含む基板の表面を塗布したものでは被覆材
6の存在により塗膜が動かないという利点がある。
ッ素系などの樹脂からなる塗膜9(図2及び図3参照)
との親和性が高く接着性に優れているもので、さらに防
水・防湿性と可撓性をも持つのが好ましい。したがっ
て、これには厚さが10〜1000mmの、PE、PP、PV
C、アクリル系、ポリウレタン系などのプラスチックシ
ート、鉄、アルミニウムなどの各種金属箔が例示される
が、特にはアクリル系のものが好ましい。被覆材6はま
た、目地部材1、2の輸送、保管、目地施工時におけ
る、一体化物の不均一変形、伸び変形、コールドフロ
ー、遊離シロキサンに起因する発生ガスや塵埃の付着に
よる汚染などを防止するほか、被覆材6の表面を粗面化
したり、表面に波付けなどの凹凸を設けることで、シリ
コーンゴム5との接着性の向上、応力の分散、シリコー
ンゴム5の偏伸び防止、目地外観意匠性の向上などの機
能が付与される。さらに、目地部材1を目地部3へ装着
後、目地部を含む基板の表面を塗布したものでは被覆材
6の存在により塗膜が動かないという利点がある。
【0012】図2(a)〜(c)は、後述する塗装構造
体を得るための目地部3のシール方法を、工程順に縦断
面図で示したものである。このシール方法は、まず目地
部3の清掃を行った後、必要に応じて基板8間の目地部
3の側面および底面にプライマーを塗布する(図示せ
ず)。次に定形の未硬化のシリコーンゴム5を充填し
[図2(a)]、ついで被覆材6を基板8の面まで表面
側を幅広に充填する[図2(b)]か、図示していない
が、シリコーンゴム5と被覆材6とを定形の一体化物を
用いて同じ要領で充填する。これらの方法は目地部3の
深さが比較的浅く、各目地材料を目地部3の奥深くまで
充填する場合に適している。
体を得るための目地部3のシール方法を、工程順に縦断
面図で示したものである。このシール方法は、まず目地
部3の清掃を行った後、必要に応じて基板8間の目地部
3の側面および底面にプライマーを塗布する(図示せ
ず)。次に定形の未硬化のシリコーンゴム5を充填し
[図2(a)]、ついで被覆材6を基板8の面まで表面
側を幅広に充填する[図2(b)]か、図示していない
が、シリコーンゴム5と被覆材6とを定形の一体化物を
用いて同じ要領で充填する。これらの方法は目地部3の
深さが比較的浅く、各目地材料を目地部3の奥深くまで
充填する場合に適している。
【0013】他方、点線で示すように、基板8間の目地
部3にバックアップ材4を挿入した後、定形の未硬化の
シリコーンゴム5と被覆材6とを順次に、または両材料
を前記一体化物として充填するか、さらには前述した目
地部材1と被覆材6とを順次に、または目地部材2をそ
のまま充填するようにしてもよい。これらの方法は目地
部3が深くてもバックアップ材4の作用により各目地材
料を任意の深さの場所に固定できるので、塗装後の外観
が美麗となるほか、目地材料の無駄な使用を防止できる
利点がある。
部3にバックアップ材4を挿入した後、定形の未硬化の
シリコーンゴム5と被覆材6とを順次に、または両材料
を前記一体化物として充填するか、さらには前述した目
地部材1と被覆材6とを順次に、または目地部材2をそ
のまま充填するようにしてもよい。これらの方法は目地
部3が深くてもバックアップ材4の作用により各目地材
料を任意の深さの場所に固定できるので、塗装後の外観
が美麗となるほか、目地材料の無駄な使用を防止できる
利点がある。
【0014】全部の目地材料を目地部3に挿入した後、
ロールなどの治具(図示せず)を用いて表面を押圧する
と、目地材料中の定形の未硬化のシリコーンゴム5は、
加圧流動して目地部3内に隙間なく広がり、バックアッ
プ材4、被覆材6及び基板8と十分に密着して均一に接
着・固定されるので、気密性(ないし水密性)の確保と
共に目地部分の耐久性が向上し、目地部3の封止加工が
完成する。最後に、目地部3の表面と基板8の表面に各
種塗料などを塗布することで、塗膜9を形成すれば[図
2(c)]目的の塗装構造体が得られる。
ロールなどの治具(図示せず)を用いて表面を押圧する
と、目地材料中の定形の未硬化のシリコーンゴム5は、
加圧流動して目地部3内に隙間なく広がり、バックアッ
プ材4、被覆材6及び基板8と十分に密着して均一に接
着・固定されるので、気密性(ないし水密性)の確保と
共に目地部分の耐久性が向上し、目地部3の封止加工が
完成する。最後に、目地部3の表面と基板8の表面に各
種塗料などを塗布することで、塗膜9を形成すれば[図
2(c)]目的の塗装構造体が得られる。
【0015】図3は上記の方法で得られた本発明の異な
る態様の塗装構造体を縦断面図で示すもので、図3
(a)には、基板8間の目地部3に未硬化のシリコーン
ゴム5と被覆材6とが充填され、目地部を含む基板の表
面が塗膜で被覆されている塗装構造体が、また図3
(b)には、基板8間の目地部3に、下方よりバックア
ップ材4、未硬化のシリコーンゴム5及び被覆材6の順
で充填され、目地部を含む基板の表面が塗膜で被覆され
ている塗装構造体が示されている。
る態様の塗装構造体を縦断面図で示すもので、図3
(a)には、基板8間の目地部3に未硬化のシリコーン
ゴム5と被覆材6とが充填され、目地部を含む基板の表
面が塗膜で被覆されている塗装構造体が、また図3
(b)には、基板8間の目地部3に、下方よりバックア
ップ材4、未硬化のシリコーンゴム5及び被覆材6の順
で充填され、目地部を含む基板の表面が塗膜で被覆され
ている塗装構造体が示されている。
【0016】図3(a)の塗装構造体では、目地部3内
における未硬化のシリコーンゴム5は、被覆材6と別体
の定形体でも、未硬化のシリコーンゴム5と被覆材6と
の一体化物の定形体として存在してもよい。また図3
(b)の塗装構造体では、目地部3内における未硬化の
シリコーンゴム5は、バックアップ材4及び被覆材6と
別体の定形体でも、バックアップ材4又は被覆材6との
一体化物の定形体、あるいはバックアップ材4及び被覆
材6との3材料の一体化物の定形体として存在してもよ
い。
における未硬化のシリコーンゴム5は、被覆材6と別体
の定形体でも、未硬化のシリコーンゴム5と被覆材6と
の一体化物の定形体として存在してもよい。また図3
(b)の塗装構造体では、目地部3内における未硬化の
シリコーンゴム5は、バックアップ材4及び被覆材6と
別体の定形体でも、バックアップ材4又は被覆材6との
一体化物の定形体、あるいはバックアップ材4及び被覆
材6との3材料の一体化物の定形体として存在してもよ
い。
【0017】本発明で使用されるシリコーンゴム5は、
硬化方式の違いにより、オルガノポリシロキサンに有
機過酸化物を添加し、ラジカル反応架橋により硬化する
もの、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有す
るオルガノポリシロキサンにオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンと白金系触媒とを添加し、付加反応架橋に
より硬化するもの、分子鎖両末端にけい素に直結する
加水分解性基、例えば水酸基を有するオルガノポリシロ
キサンに、架橋剤としてのオルガノアルコキシシラン、
チタン系及び/またはスズ系の触媒を添加し、大気中の
水分の存在下での縮合反応、特には脱アルコールによる
縮合反応で硬化するもの、の架橋剤として、けい素
原子に結合したケトオキシム基を有するオルガノシラン
を用いた脱オキシムによる縮合反応で硬化するものとが
ある。
硬化方式の違いにより、オルガノポリシロキサンに有
機過酸化物を添加し、ラジカル反応架橋により硬化する
もの、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有す
るオルガノポリシロキサンにオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンと白金系触媒とを添加し、付加反応架橋に
より硬化するもの、分子鎖両末端にけい素に直結する
加水分解性基、例えば水酸基を有するオルガノポリシロ
キサンに、架橋剤としてのオルガノアルコキシシラン、
チタン系及び/またはスズ系の触媒を添加し、大気中の
水分の存在下での縮合反応、特には脱アルコールによる
縮合反応で硬化するもの、の架橋剤として、けい素
原子に結合したケトオキシム基を有するオルガノシラン
を用いた脱オキシムによる縮合反応で硬化するものとが
ある。
【0018】これらの内、は加熱硬化型であり、は
室温硬化型のためよりは使い易いが、硬化促進のため
に加熱しなければならず、また触媒を加えた定形体を保
存するのに冷蔵または冷凍する必要があり、は室温硬
化型で安定かつ優れた接着強度が得られる上、保存も大
気に触れないように密封しておけば良いのでより使い
易く、特にの脱オキシムによる縮合反応で硬化するも
のは施工時のポットライフが適切で作業性に優れている
ため最も好ましい。
室温硬化型のためよりは使い易いが、硬化促進のため
に加熱しなければならず、また触媒を加えた定形体を保
存するのに冷蔵または冷凍する必要があり、は室温硬
化型で安定かつ優れた接着強度が得られる上、保存も大
気に触れないように密封しておけば良いのでより使い
易く、特にの脱オキシムによる縮合反応で硬化するも
のは施工時のポットライフが適切で作業性に優れている
ため最も好ましい。
【0019】において主原料として用いられるオルガ
ノポリシロキサンは、平均単位式:RaSiO(4-a)/2
で示される、式中のaが1.90〜2.05、Rが同一または異
種の非置換または置換1価炭化水素基で、具体的にはメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニ
ル基、トリル基などのアリール基;またはこれらの基の
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子、シアノ基などで置換した、クロロメチル基、3,
3,3-トリフルオロプロピル基、シアノメチル基などで例
示されるものである。
ノポリシロキサンは、平均単位式:RaSiO(4-a)/2
で示される、式中のaが1.90〜2.05、Rが同一または異
種の非置換または置換1価炭化水素基で、具体的にはメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニ
ル基、トリル基などのアリール基;またはこれらの基の
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子、シアノ基などで置換した、クロロメチル基、3,
3,3-トリフルオロプロピル基、シアノメチル基などで例
示されるものである。
【0020】は触媒量の有機過酸化物の存在下でのラ
ジカル架橋により加熱硬化させることができ、この有機
過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、2,4-ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、オルソクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ジ-t- ブチルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、2,5-ビス(t-ブチルパーオキサイ
ド)-2,5-ジメチルヘキサンなどが例示される。
ジカル架橋により加熱硬化させることができ、この有機
過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、2,4-ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、オルソクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ジ-t- ブチルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、2,5-ビス(t-ブチルパーオキサイ
ド)-2,5-ジメチルヘキサンなどが例示される。
【0021】において主原料として用いられる分子中
に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリ
シロキサンは、上記で説明したのと同様の平均単位式
をもつもので、特に、その80モル%がメチル基で、 0.1
〜 0.5モル%がビニル基であるオルガノポリシロキサン
が好ましく、特には25℃における粘度が 100cS以上、さ
らには1000cS以上であるものをベースとするのがよい。
なお、このオルガノポリシロキサンの末端はシラノール
基、メチル基、ビニル基で封鎖されたもの、特にはビニ
ル基で封鎖されたものが望ましい。
に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリ
シロキサンは、上記で説明したのと同様の平均単位式
をもつもので、特に、その80モル%がメチル基で、 0.1
〜 0.5モル%がビニル基であるオルガノポリシロキサン
が好ましく、特には25℃における粘度が 100cS以上、さ
らには1000cS以上であるものをベースとするのがよい。
なお、このオルガノポリシロキサンの末端はシラノール
基、メチル基、ビニル基で封鎖されたもの、特にはビニ
ル基で封鎖されたものが望ましい。
【0022】で用いられるオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンは、分子中にけい素原子に結合した水素原
子を少なくとも2個有するもので、これには例えば、(C
H3)3SiO(H・CH3・SiO)nSi(CH3)3 、CH3[(CH3)2SiO]m・[H・C
H3・SiO]nSi(CH3)3、H(CH3)2SiO[(CH3)2SiO]mSiH・(C
H3)2、(H・CH3・SiO)4、Ph・Si(OSi・H2・CH3)3、{Si[OSi・H・
(CH3)2]2O}n 、H(CH3)2SiO[(CH3)2SiO]m[(Ph)2SiO]n[H・
CH3・SiO]pSi(CH3)2Hなどが挙げられ、この添加量は上記
オルガノポリシロキサン中のビニル基量に対し≡SiH/≡
Si(CH=CH2)= 0.5〜 5.0(モル比)を与える範囲とすれ
ばよい。
リシロキサンは、分子中にけい素原子に結合した水素原
子を少なくとも2個有するもので、これには例えば、(C
H3)3SiO(H・CH3・SiO)nSi(CH3)3 、CH3[(CH3)2SiO]m・[H・C
H3・SiO]nSi(CH3)3、H(CH3)2SiO[(CH3)2SiO]mSiH・(C
H3)2、(H・CH3・SiO)4、Ph・Si(OSi・H2・CH3)3、{Si[OSi・H・
(CH3)2]2O}n 、H(CH3)2SiO[(CH3)2SiO]m[(Ph)2SiO]n[H・
CH3・SiO]pSi(CH3)2Hなどが挙げられ、この添加量は上記
オルガノポリシロキサン中のビニル基量に対し≡SiH/≡
Si(CH=CH2)= 0.5〜 5.0(モル比)を与える範囲とすれ
ばよい。
【0023】白金系触媒としては、塩化白金酸、塩化白
金酸とアルコール、エーテル、アルデヒド、オレフィ
ン、ビニルシロキサンとの錯塩などが挙げられ、シリコ
ーンゴム系材料に対し白金換算で1〜100ppmの範囲で添
加すればよい。
金酸とアルコール、エーテル、アルデヒド、オレフィ
ン、ビニルシロキサンとの錯塩などが挙げられ、シリコ
ーンゴム系材料に対し白金換算で1〜100ppmの範囲で添
加すればよい。
【0024】及びにおいて主原料として用いられる
オルガノポリシロキサンは、分子鎖両末端にけい素に直
結する加水分解性基、例えば水酸基を持つ、上記と同様
の平均単位式をしているもので、Rの80モル%以上がメ
チル基のものが好ましい。このオルガノポリシロキサン
の平均重合度は 3,000以上、特には 5,000〜10,000であ
るのが好ましい。平均重合度 3,000以上のものを使用す
ることにより、シリコーンゴムを定形にするために添加
する充填剤の量を少なくすることができ、かつゴム弾性
を損なうことのない硬化物を得ることができる。その
上、残留する低分子量のオルガノポリシロキサンが少な
くなるので、未架橋物が硬化前に滲出しにくくなり、被
着体などに対する汚染を防止することができる。
オルガノポリシロキサンは、分子鎖両末端にけい素に直
結する加水分解性基、例えば水酸基を持つ、上記と同様
の平均単位式をしているもので、Rの80モル%以上がメ
チル基のものが好ましい。このオルガノポリシロキサン
の平均重合度は 3,000以上、特には 5,000〜10,000であ
るのが好ましい。平均重合度 3,000以上のものを使用す
ることにより、シリコーンゴムを定形にするために添加
する充填剤の量を少なくすることができ、かつゴム弾性
を損なうことのない硬化物を得ることができる。その
上、残留する低分子量のオルガノポリシロキサンが少な
くなるので、未架橋物が硬化前に滲出しにくくなり、被
着体などに対する汚染を防止することができる。
【0025】では、架橋剤として、けい素原子に直結
するアルコキシ基を1分子中に3ないし4個有するオル
ガノシランもしくはこれらの混合物、またはアルコキシ
基を有するシロキサンオリゴマーが使用される。具体的
にはテトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3,3,3
−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、3,4−
エポキシブチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタクリロキシプ
ロピル)トリメトキシシラン、エチルポリシリケートな
どが挙げれるが、特にはメチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシランが好ましい。架橋剤の
配合量は、上記オルガノポリシロキサンの加水分解性基
に対し 100〜600当量とし、特には 200〜 500当量が好
ましい。これが 100当量未満では防湿保存性が低下し、
600当量を超えると本来の硬化反応が阻害されて逆に硬
化しにくくなる。
するアルコキシ基を1分子中に3ないし4個有するオル
ガノシランもしくはこれらの混合物、またはアルコキシ
基を有するシロキサンオリゴマーが使用される。具体的
にはテトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3,3,3
−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、3,4−
エポキシブチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタクリロキシプ
ロピル)トリメトキシシラン、エチルポリシリケートな
どが挙げれるが、特にはメチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシランが好ましい。架橋剤の
配合量は、上記オルガノポリシロキサンの加水分解性基
に対し 100〜600当量とし、特には 200〜 500当量が好
ましい。これが 100当量未満では防湿保存性が低下し、
600当量を超えると本来の硬化反応が阻害されて逆に硬
化しにくくなる。
【0026】では、架橋剤として、けい素原子に直結
するケトオキシム基を1分子中に3ないし4個有するオ
ルガノシランもしくはこれらの混合物が使用される。こ
のオルガノシランの具体例としては、テトラキス(メチ
ルエチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(メチル
エチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(アセトン
オキシム)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオ
キシム)シラン、フェニルトリス(メチルエチルケトオ
キシム)シラン、メチルトリス(ジエチルケトオキシ
ム)シラン、メチルトリス(メチルプロピルケトオキシ
ム)シランなどが挙げられるが、これらの内ではメチル
トリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、ビニルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シラン、フェニルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シランが架橋速度が
適切なため好ましい。この架橋剤の配合量は、上記オル
ガノポリシロキサンの水酸基に対し50〜 500当量とし、
特には 150〜 400当量が好ましい。これが50当量未満で
は防湿保存性が低下し、 500当量を超えると硬化しにく
くなる。
するケトオキシム基を1分子中に3ないし4個有するオ
ルガノシランもしくはこれらの混合物が使用される。こ
のオルガノシランの具体例としては、テトラキス(メチ
ルエチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(メチル
エチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(アセトン
オキシム)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオ
キシム)シラン、フェニルトリス(メチルエチルケトオ
キシム)シラン、メチルトリス(ジエチルケトオキシ
ム)シラン、メチルトリス(メチルプロピルケトオキシ
ム)シランなどが挙げられるが、これらの内ではメチル
トリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、ビニルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シラン、フェニルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シランが架橋速度が
適切なため好ましい。この架橋剤の配合量は、上記オル
ガノポリシロキサンの水酸基に対し50〜 500当量とし、
特には 150〜 400当量が好ましい。これが50当量未満で
は防湿保存性が低下し、 500当量を超えると硬化しにく
くなる。
【0027】の架橋剤には、架橋密度の調整のため
に、ジメチルビス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、メチルビニルビス(メチルエチルケトオキシム)シ
ランなどで例示される、けい素原子に直結するケトオキ
シム基を1分子中に2個有するオルガノシランを、上記
オルガノシランに対し重量比で20%を超えない範囲で併
用するのが好ましい。これが20%を超えると、得られる
シリコーンゴムの物性が低下するので好ましくない。
に、ジメチルビス(メチルエチルケトオキシム)シラ
ン、メチルビニルビス(メチルエチルケトオキシム)シ
ランなどで例示される、けい素原子に直結するケトオキ
シム基を1分子中に2個有するオルガノシランを、上記
オルガノシランに対し重量比で20%を超えない範囲で併
用するのが好ましい。これが20%を超えると、得られる
シリコーンゴムの物性が低下するので好ましくない。
【0028】ではチタン系及び/またはスズ系の触媒
が用いられるが、定形のシリコーンゴムの硬化を深部ま
で均一に進めるには縮合反応の速度を適切に調節する必
要があり、このためにチタン系触媒とスズ系触媒の2種
類の触媒の併用が望ましい。この場合のチタン系触媒に
は、硬化速度や硬化の安定性を考慮してTi(OR)4 (式中
のRはエチル、プロピル、ブチル、アミルまたはヘキシ
ルの各基を示す)で示される有機チタン化合物などが例
示され、その配合量は上記オルガノポリシロキサン 100
重量部に対して 0.1〜 1.0重量部が好ましい。これが
0.1重量部未満では硬化が不完全で防湿保存性が低下
し、 1.0重量部を超えると防湿保存性が低下する。スズ
系触媒には、硬化速度を考慮してオクタン酸スズ、オク
テン酸スズなどのスズの有機酸塩やブチルスズアセテー
ト、ジブチルスズラウレート、ジブチルスズオレートな
どのアルキルスズ化合物が例示され、その配合量は上記
オルガノポリシロキサン 100重量部に対して0.01〜 0.1
重量部が好ましい。これが0.01重量部未満では硬化が不
完全となり、 0.1重量部を超えると防湿保存性が低下す
る。
が用いられるが、定形のシリコーンゴムの硬化を深部ま
で均一に進めるには縮合反応の速度を適切に調節する必
要があり、このためにチタン系触媒とスズ系触媒の2種
類の触媒の併用が望ましい。この場合のチタン系触媒に
は、硬化速度や硬化の安定性を考慮してTi(OR)4 (式中
のRはエチル、プロピル、ブチル、アミルまたはヘキシ
ルの各基を示す)で示される有機チタン化合物などが例
示され、その配合量は上記オルガノポリシロキサン 100
重量部に対して 0.1〜 1.0重量部が好ましい。これが
0.1重量部未満では硬化が不完全で防湿保存性が低下
し、 1.0重量部を超えると防湿保存性が低下する。スズ
系触媒には、硬化速度を考慮してオクタン酸スズ、オク
テン酸スズなどのスズの有機酸塩やブチルスズアセテー
ト、ジブチルスズラウレート、ジブチルスズオレートな
どのアルキルスズ化合物が例示され、その配合量は上記
オルガノポリシロキサン 100重量部に対して0.01〜 0.1
重量部が好ましい。これが0.01重量部未満では硬化が不
完全となり、 0.1重量部を超えると防湿保存性が低下す
る。
【0029】では、触媒として、オクタン酸スズ、オ
クテン酸スズなどのスズの有機酸塩、ジブチルスズラウ
レート、ジブチルスズオレートなどのアルキルスズ化合
物、上記Ti(OR)4 で示される有機チタン化合物、ジメチ
ルヒドロキシルアミン、エチルヒドロキシルアミンなど
のアミン類が、1種または2種以上の組み合わせで用い
られ、その配合量は 0.005〜 0.1重量部、特には0.01〜
0.05重量部が好ましい。これが 0.005重量部未満では内
部硬化が不完全となり、 0.1重量部を超えると防湿保存
性が低下すると共に硬化が早過ぎて施工作業性が低下す
る。なお、接着助剤として後述するγ−アミノプロピル
トリエトキシシランなどのピルトリメトキシシランなど
のアミン系シランカップリング剤を用いるときは、これ
が触媒効果を持つため、極微量の添加でよい場合もあ
る。
クテン酸スズなどのスズの有機酸塩、ジブチルスズラウ
レート、ジブチルスズオレートなどのアルキルスズ化合
物、上記Ti(OR)4 で示される有機チタン化合物、ジメチ
ルヒドロキシルアミン、エチルヒドロキシルアミンなど
のアミン類が、1種または2種以上の組み合わせで用い
られ、その配合量は 0.005〜 0.1重量部、特には0.01〜
0.05重量部が好ましい。これが 0.005重量部未満では内
部硬化が不完全となり、 0.1重量部を超えると防湿保存
性が低下すると共に硬化が早過ぎて施工作業性が低下す
る。なお、接着助剤として後述するγ−アミノプロピル
トリエトキシシランなどのピルトリメトキシシランなど
のアミン系シランカップリング剤を用いるときは、これ
が触媒効果を持つため、極微量の添加でよい場合もあ
る。
【0030】上記各材料には主成分のオルガノポリシロ
キサンに強度や賦形性を付与するために充填剤を配合す
る。充填剤として炭酸カルシウムや酸化チタンなども用
いることができるが、耐熱性や補強効果の点からシリカ
系充填剤が好ましい。シリカ系充填剤としては煙霧質シ
リカ、湿式シリカ、疎水性シリカ、石英粉末、けいそう
土などが挙げられるが、特に粒子径が50μm 以下の煙霧
質シリカが好ましい。50μm より大きいと補強効果が低
下する。この配合量はオルガノポリシロキサン 100重量
部に対して及びでは20〜 200重量部、及びでは
5〜50重量部であり、特にでは15〜35重量部、では
10〜30重量部とするのが好ましい。これが下限未満では
十分な強度や賦形性が得られず、上限を超えるとシリコ
ーンゴムが硬くなってバックアップ材4、被覆材6、基
板8などとの馴染みが悪くなり、施工性が低下する。
キサンに強度や賦形性を付与するために充填剤を配合す
る。充填剤として炭酸カルシウムや酸化チタンなども用
いることができるが、耐熱性や補強効果の点からシリカ
系充填剤が好ましい。シリカ系充填剤としては煙霧質シ
リカ、湿式シリカ、疎水性シリカ、石英粉末、けいそう
土などが挙げられるが、特に粒子径が50μm 以下の煙霧
質シリカが好ましい。50μm より大きいと補強効果が低
下する。この配合量はオルガノポリシロキサン 100重量
部に対して及びでは20〜 200重量部、及びでは
5〜50重量部であり、特にでは15〜35重量部、では
10〜30重量部とするのが好ましい。これが下限未満では
十分な強度や賦形性が得られず、上限を超えるとシリコ
ーンゴムが硬くなってバックアップ材4、被覆材6、基
板8などとの馴染みが悪くなり、施工性が低下する。
【0031】これらのシリカ系充填剤には、分散性を向
上させるために、クロロシラン、シラザンなどで予め表
面処理を施してもよい。また、シリカ系充填剤の分散性
を高め、シリコーンゴムに安定した強度を付与するため
に、さらに湿潤剤を配合することができる。湿潤剤とし
ては、分子鎖末端に水酸基を持ち、重合度が5〜20程度
の低重合度のジメチルシリコーンオイル、ジフェニルシ
ランジオール、ヘキサメチルジシラザンなどのアルコキ
シ基、シラノール基などを含有するシランや低分子シロ
キサンが挙げられる。その配合量はオルガノポリシロキ
サン 100重量部に対して 0.5〜10重量部が好ましく、こ
れが 0.5重量部未満では分散性が向上せず、10重量部を
超えるとシリコーンゴムの強度が低下する。
上させるために、クロロシラン、シラザンなどで予め表
面処理を施してもよい。また、シリカ系充填剤の分散性
を高め、シリコーンゴムに安定した強度を付与するため
に、さらに湿潤剤を配合することができる。湿潤剤とし
ては、分子鎖末端に水酸基を持ち、重合度が5〜20程度
の低重合度のジメチルシリコーンオイル、ジフェニルシ
ランジオール、ヘキサメチルジシラザンなどのアルコキ
シ基、シラノール基などを含有するシランや低分子シロ
キサンが挙げられる。その配合量はオルガノポリシロキ
サン 100重量部に対して 0.5〜10重量部が好ましく、こ
れが 0.5重量部未満では分散性が向上せず、10重量部を
超えるとシリコーンゴムの強度が低下する。
【0032】上記各材料には、上記各成分のほか、接着
助剤、非補強性充填剤、無機顔料、紫外線吸収剤、防か
び剤などを適宜配合することができる。接着助剤には、
例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのシラン
カップリング剤やイソプロピルイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエ
チル)チタネート、テトラオクチルビス[(ジトリデシ
ル)ホスファイト]チタネートなどのチタネートカップ
リング剤が挙げられ、その配合量はオルガノポリシロキ
サン 100重量部に対して2重量部以下にするのが好まし
い。また発泡剤、例えばアゾビスイソブチロニトリルを
添加したスポンジゴムを使用することもできる。
助剤、非補強性充填剤、無機顔料、紫外線吸収剤、防か
び剤などを適宜配合することができる。接着助剤には、
例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのシラン
カップリング剤やイソプロピルイソステアロイルチタネ
ート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエ
チル)チタネート、テトラオクチルビス[(ジトリデシ
ル)ホスファイト]チタネートなどのチタネートカップ
リング剤が挙げられ、その配合量はオルガノポリシロキ
サン 100重量部に対して2重量部以下にするのが好まし
い。また発泡剤、例えばアゾビスイソブチロニトリルを
添加したスポンジゴムを使用することもできる。
【0033】シリコーンゴムを一定の形状にするには、
例えば、2本ロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサ
ーなどを用いて上記各成分を配合、混練した後、2本ロ
ールやカレンダーロールにより任意の厚さのシート状に
し、さらにギロチンカッターやスリッターで切断するこ
とにより任意の幅と長さのひも状や短冊状にするか、押
出機により異型断面のひも状成形体にすることで行われ
る。なお、これらの未硬化シリコーンゴムの可塑度は 1
50〜 500のものが好ましい。
例えば、2本ロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサ
ーなどを用いて上記各成分を配合、混練した後、2本ロ
ールやカレンダーロールにより任意の厚さのシート状に
し、さらにギロチンカッターやスリッターで切断するこ
とにより任意の幅と長さのひも状や短冊状にするか、押
出機により異型断面のひも状成形体にすることで行われ
る。なお、これらの未硬化シリコーンゴムの可塑度は 1
50〜 500のものが好ましい。
【0034】得られた定形のシリコーンゴムを長期間保
存するには、及びでは冷蔵または冷凍保存するのが
好ましく、及びでは大気中の水分で硬化反応が進行
しないように防湿包装を施すとよい。防湿包装として
は、透湿度の小さいプラスチックフィルム、例えば、O
PP、PVDCの単体または複合フィルム、あるいはア
ルミ蒸着PET、アルミ箔とプラスチックフィルムの複
合品などが挙げられるが、透湿度が実質0で、かつ温度
依存性が小さく、耐久性に優れたアルミ箔とプラスチッ
クフィルムの積層フィルムが好ましい。積層フィルムは
折り曲げによるアルミ箔のピンホール発生を防止するた
め、積層フィルムを2枚重ねた後、熱溶着などの方法で
製袋されたものが好ましい。また必要に応じて、包装中
に酸化カルシウム、合成ゼオライト、シリカゲルなどの
吸湿剤を同封したり、窒素置換、真空包装を行ってもよ
い。
存するには、及びでは冷蔵または冷凍保存するのが
好ましく、及びでは大気中の水分で硬化反応が進行
しないように防湿包装を施すとよい。防湿包装として
は、透湿度の小さいプラスチックフィルム、例えば、O
PP、PVDCの単体または複合フィルム、あるいはア
ルミ蒸着PET、アルミ箔とプラスチックフィルムの複
合品などが挙げられるが、透湿度が実質0で、かつ温度
依存性が小さく、耐久性に優れたアルミ箔とプラスチッ
クフィルムの積層フィルムが好ましい。積層フィルムは
折り曲げによるアルミ箔のピンホール発生を防止するた
め、積層フィルムを2枚重ねた後、熱溶着などの方法で
製袋されたものが好ましい。また必要に応じて、包装中
に酸化カルシウム、合成ゼオライト、シリカゲルなどの
吸湿剤を同封したり、窒素置換、真空包装を行ってもよ
い。
【0035】
【実施例】次に、本発明の具体的態様を実施例によりさ
らに詳細に説明する。 (実施例1)分子鎖両末端に水酸基を持つオルガノポリ
シロキサンを主成分とするシリコーンゴムコンパウン
ド:KE-76S(信越化学工業社製、商品名、平均重合度
8,000)100重量部に、架橋剤としてのメチルトリメトキ
シシラン 345当量、テトラブチルチタネート 0.5重量
部、ジブチルスズラウレート0.03重量部、平均粒径15μ
mの煙霧質シリカ25重量部及び湿潤剤としての両末端に
水酸基を持つ重合度10のシリコーンオイル2重量部を添
加配合して2本ロールで十分に混練した後、分出しして
未硬化のシリコーンゴムからなる厚さ8mm、幅12mmのひ
も状物を作製した。
らに詳細に説明する。 (実施例1)分子鎖両末端に水酸基を持つオルガノポリ
シロキサンを主成分とするシリコーンゴムコンパウン
ド:KE-76S(信越化学工業社製、商品名、平均重合度
8,000)100重量部に、架橋剤としてのメチルトリメトキ
シシラン 345当量、テトラブチルチタネート 0.5重量
部、ジブチルスズラウレート0.03重量部、平均粒径15μ
mの煙霧質シリカ25重量部及び湿潤剤としての両末端に
水酸基を持つ重合度10のシリコーンオイル2重量部を添
加配合して2本ロールで十分に混練した後、分出しして
未硬化のシリコーンゴムからなる厚さ8mm、幅12mmのひ
も状物を作製した。
【0036】コンクリート下地材に外装材としての押出
セメント板がブチルゴム系接着剤で貼合されている、幅
8mm、深さ15mmの目地部の側面及び底面に、予めアクリ
ル・シリコーン系プライマーを塗布・風乾した後、この
目地部内に、厚さ5mm、幅10mmのシート状をしたPE発
泡体からなるバックアップ材と上記ひも状の未硬化のシ
リコーンゴムとの定形の一体化物である図1(a)に示
した構造の目地部材を挿入し、上からロールなどの治具
で押圧・固定した。目地部材はシリコーンゴムがバック
アップ材と隙間なく密着すると共に目地部の側面及び底
面に接着固定され、気密性ないし水密性が確保された。
セメント板がブチルゴム系接着剤で貼合されている、幅
8mm、深さ15mmの目地部の側面及び底面に、予めアクリ
ル・シリコーン系プライマーを塗布・風乾した後、この
目地部内に、厚さ5mm、幅10mmのシート状をしたPE発
泡体からなるバックアップ材と上記ひも状の未硬化のシ
リコーンゴムとの定形の一体化物である図1(a)に示
した構造の目地部材を挿入し、上からロールなどの治具
で押圧・固定した。目地部材はシリコーンゴムがバック
アップ材と隙間なく密着すると共に目地部の側面及び底
面に接着固定され、気密性ないし水密性が確保された。
【0037】(実施例2)木質下地材に内装材としての
複合化粧板が釘打ち固定されている、幅8mm、深さ10mm
の目地部内に、上記ひも状の未硬化のシリコーンゴムと
被覆材としての厚さ 0.3mm、幅10mmのPEシートとの定
形の一体化物を挿入し、上からロールなどの治具で押圧
・固定した。目地部内でシリコーンゴムが被覆材と隙間
なく密着すると共に下地材および外装材に接着固定され
気密性ないし水密性が確保された。この目地部材を含む
複合化粧板の全表面をアクリル系樹脂塗料で塗装したと
ころ、図3(a)に示した塗装構造体が得られた。この
塗装構造体は目地部と複合化粧板の表面が一様で外観が
美麗であった。
複合化粧板が釘打ち固定されている、幅8mm、深さ10mm
の目地部内に、上記ひも状の未硬化のシリコーンゴムと
被覆材としての厚さ 0.3mm、幅10mmのPEシートとの定
形の一体化物を挿入し、上からロールなどの治具で押圧
・固定した。目地部内でシリコーンゴムが被覆材と隙間
なく密着すると共に下地材および外装材に接着固定され
気密性ないし水密性が確保された。この目地部材を含む
複合化粧板の全表面をアクリル系樹脂塗料で塗装したと
ころ、図3(a)に示した塗装構造体が得られた。この
塗装構造体は目地部と複合化粧板の表面が一様で外観が
美麗であった。
【0038】(実施例3)コンクリート下地材に外装材
としてのALC板がブチルゴム系接着剤で貼合されてい
る、幅10mm、深さ30mmの目地部内に、直径15mmの丸棒状
をしたPE発泡体からなるバックアップ材と、上記ひも
状の未硬化のシリコーンゴムと、被覆材としての厚さ0.
45mm、幅14mmのPEシートとの定形の一体化物である、
図1(c)に示した構造の目地部材を挿入し、上からロ
ールなどの治具で押圧・固定した。目地部材は、バック
アップ材の両側で目地部の両側面に支持され、シリコー
ンゴムがバックアップ材及び被覆材と隙間なく密着する
と共に目地部内を満たして下地材および外装材と接着固
定されて、気密性ないし水密性が確保された。この目地
部材を含むALC板の全表面をアクリル系樹脂塗料で塗
装したところ、図3(b)に示した塗装構造体が得られ
た。この塗装構造体は、ひも状の未硬化のシリコーンゴ
ムからなるテープ状物だけを上記目地内に挿入して塗装
した場合に比べて、作業時間が半分で済み、外観が美麗
で面仕上げ状態も良好であった。
としてのALC板がブチルゴム系接着剤で貼合されてい
る、幅10mm、深さ30mmの目地部内に、直径15mmの丸棒状
をしたPE発泡体からなるバックアップ材と、上記ひも
状の未硬化のシリコーンゴムと、被覆材としての厚さ0.
45mm、幅14mmのPEシートとの定形の一体化物である、
図1(c)に示した構造の目地部材を挿入し、上からロ
ールなどの治具で押圧・固定した。目地部材は、バック
アップ材の両側で目地部の両側面に支持され、シリコー
ンゴムがバックアップ材及び被覆材と隙間なく密着する
と共に目地部内を満たして下地材および外装材と接着固
定されて、気密性ないし水密性が確保された。この目地
部材を含むALC板の全表面をアクリル系樹脂塗料で塗
装したところ、図3(b)に示した塗装構造体が得られ
た。この塗装構造体は、ひも状の未硬化のシリコーンゴ
ムからなるテープ状物だけを上記目地内に挿入して塗装
した場合に比べて、作業時間が半分で済み、外観が美麗
で面仕上げ状態も良好であった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、目地部の深さや幅の違
い、作業者の個人差などに影響されることなく、常に一
定の容積・重量の材料で固定性と信頼性の高い美麗な外
観の、目地部及び塗装構造体を能率よく得ることができ
る。
い、作業者の個人差などに影響されることなく、常に一
定の容積・重量の材料で固定性と信頼性の高い美麗な外
観の、目地部及び塗装構造体を能率よく得ることができ
る。
【図1】(a)〜(c)はいずれも本発明の目地部材の
異なる態様についての縦断面図である。
異なる態様についての縦断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明のシール方法の一例を
工程順に示す縦断面図である。
工程順に示す縦断面図である。
【図3】(a)〜(b)はいずれも本発明の塗装構造体
の異なる態様についての縦断面図である。
の異なる態様についての縦断面図である。
1、2…目地部材、 3…目地部、4
…バックアップ材、 5…シリコーンゴム、
6…被覆材、 7…下地材、8…基
板、 9…塗膜。
…バックアップ材、 5…シリコーンゴム、
6…被覆材、 7…下地材、8…基
板、 9…塗膜。
Claims (6)
- 【請求項1】バックアップ材と予め賦形された未硬化の
反応接着型シリコーンゴムとからなることを特徴とする
シリコーンゴム系目地部材。 - 【請求項2】前記反応接着型シリコーンゴムの表面に、
塗膜に対し親和性を有する被覆材が設けられている請求
項1記載のシリコーンゴム系目地部材。 - 【請求項3】基板間の目地部に、定形の未硬化の反応接
着型シリコーンゴムと塗膜に対し親和性を有する被覆材
とを順次充填するか、未硬化の反応接着型シリコーンゴ
ムと塗膜に対し親和性を有する被覆材とを定形の一体化
物として充填した後、表面に塗装することを特徴とする
反応接着型シリコーンゴム系目地部材を用いたシール方
法。 - 【請求項4】基板間の目地部に、1)バックアップ材、定
形の未硬化の反応接着型シリコーンゴム及び塗膜に対し
親和性を有する被覆材を順次、2)バックアップ材と、未
硬化の反応接着型シリコーンゴムと塗膜に対し親和性を
有する被覆材との定形の一体化物とを順次、3)バックア
ップ材と未硬化の反応接着型シリコーンゴムとの定形の
一体化物と、塗膜に対し親和性を有する被覆材とを順
次、または4)バックアップ材、定形の未硬化の反応接着
型シリコーンゴム及び塗膜に対し親和性を有する被覆材
からなる定形の一体化物を、充填した後、表面に塗装す
ることを特徴とする反応接着型シリコーンゴム系目地部
材を用いたシール方法。 - 【請求項5】基板間の目地部に未硬化の反応接着型シリ
コーンゴムと塗膜に対し親和性を有する被覆材とが充填
され、目地部を含む基板の表面が塗膜で被覆されてなる
ことを特徴とする塗装構造体。 - 【請求項6】基板間の目地部の、未硬化の反応接着型シ
リコーンゴムの下方にバックアップ材が設けられている
請求項5記載の塗装構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26611497A JPH11107387A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 反応接着型シリコーンゴム系目地部材及びこれを用いたシール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26611497A JPH11107387A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 反応接着型シリコーンゴム系目地部材及びこれを用いたシール方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11107387A true JPH11107387A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17426527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26611497A Pending JPH11107387A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 反応接着型シリコーンゴム系目地部材及びこれを用いたシール方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11107387A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308654A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラス筒体 |
JP2008171925A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Denso Corp | 接合構造体の製造方法 |
JP2009108670A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Rohm & Haas Co | 建造物用の耐候性バリア |
JP2015121076A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 新日本空調株式会社 | 空隙封止構造及びその方法 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26611497A patent/JPH11107387A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308654A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラス筒体 |
JP2008171925A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Denso Corp | 接合構造体の製造方法 |
JP2009108670A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Rohm & Haas Co | 建造物用の耐候性バリア |
JP2015121076A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 新日本空調株式会社 | 空隙封止構造及びその方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0916801B1 (en) | Insulating glass units and process of making insulating glass units | |
KR101278087B1 (ko) | 구조체 부착 수단 | |
US8298367B2 (en) | Pressure sensitive adhesives and methods for their preparation | |
JP6820433B2 (ja) | 透明ユニット | |
EP3513025A1 (en) | Moisture-curable hot melt silicone adhesive compositions including an alkoxy-functional siloxane reactive resin and glazing | |
KR20100014650A (ko) | 속성 심부 경화 실리콘 러버 성분을 갖는 건축 유닛 | |
JP2004300363A (ja) | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 | |
JPH1036673A (ja) | シリコーン組成物の付着力向上方法 | |
JPS6115098B2 (ja) | ||
JPH11107387A (ja) | 反応接着型シリコーンゴム系目地部材及びこれを用いたシール方法 | |
JP4204016B2 (ja) | シリコーンシーリング材 | |
CN114040956A (zh) | 室温可硫化有机硅组合物 | |
JPH11100239A (ja) | 接着性封口部材及びこれを用いてなる複層ガラス | |
JP4096174B2 (ja) | 建築用ゴム部材 | |
JPH11103085A (ja) | 太陽電池とその製造方法及び太陽電池ユニット | |
JPH1161100A (ja) | シリコーンシーリング材 | |
JP3889258B2 (ja) | ガラス壁ユニットの構造体 | |
JPH11107641A (ja) | ガラスパネル構造体及びその施工方法 | |
JP2003129607A (ja) | ガラス壁ユニット | |
JPH1192746A (ja) | シリコーンゴムシーリング材およびその収納容器 | |
JPH0713394B2 (ja) | 無機質壁面板体の支持構造 | |
JPH11100839A (ja) | 防食被覆鋼矢板およびその製造方法 | |
JP2004008246A (ja) | シーリング材の取付構造 | |
JPH06108036A (ja) | 表面汚染防止性ガスケット構造体 | |
JPH11100968A (ja) | シーリング材、網入りガラス用シーリング材及び網入りガラスの施工方法 |