JPH1192746A - シリコーンゴムシーリング材およびその収納容器 - Google Patents

シリコーンゴムシーリング材およびその収納容器

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JPH1192746A
JPH1192746A JP25998497A JP25998497A JPH1192746A JP H1192746 A JPH1192746 A JP H1192746A JP 25998497 A JP25998497 A JP 25998497A JP 25998497 A JP25998497 A JP 25998497A JP H1192746 A JPH1192746 A JP H1192746A
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JP
Japan
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silicone rubber
sealing material
group
organopolysiloxane
curing
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JP25998497A
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English (en)
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Yoshihiro Sato
美博 佐藤
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 床面と壁面のなす三角シール部分のシール作
業の容易化、短縮化を図る。 【解決手段】 未硬化の反応接着型シリコーンゴム系材
料を予め三角形の棒状体1に賦形し、少なくとも一の頂
角に対向する面に離型フィルム2を貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床面と壁面のなす
コーナー部分をシールする際に用いるシリコーンゴムシ
ーリング材およびその収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水を使用する場所、例えば、浴室
や洗面所において、床面と壁面のなすコーナー部分であ
る三角シール部分をシーリング材でシールする場合、耐
水性、耐候性、耐久性、追随性などに優れた液体シーリ
ング材、特には、一液型または二液型のシリコーンシー
ラントや変成シリコーンシーラント、ポリサルファイド
を使用していた。これら従来の液体シーリング材を使用
してシール作業する場合、作業時の汚れを防止するた
め、次のような手順で作業する必要があった。 1)汚れ防止のためにマスキングテープを所要部分に貼
る。 2)シーリングガンなどによりシーリング材を充填す
る。 3)へらなどを使用して、三角形状に仕上げる。 4)2〜3週間放置した後、マスキングテープをはが
し、周辺部を清掃する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
体シーリング材は液状であるため、未硬化の状態では流
動性があり、形状を保持することができない。したがっ
て、三角シール部分に適合した三角形状の状態のまま硬
化させることは困難であり、硬化後のシール部分の外観
は良くなかった。また、従来の液体シーリング材を使用
する場合、上記一連の作業を行うにあたって、特殊な技
能や熟練が求められるため、作業者が限定され、その結
果、コストの増大を招いた。さらに、液体シーリング材
が硬化するまで、長い期間(通常2〜3週間)を必要と
するため、工期の短縮化の妨げになるという問題もあっ
た。
【0004】そこで、本発明は、上記課題を解決したシ
リコーンゴムシーリング材およびその収納容器を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、反応接着型のシリ
コーンゴムを利用して、三角形状の棒状体とすれば上記
課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、予め三角形の棒状体に賦形
した未硬化の反応接着型シリコーンゴム系材料であっ
て、少なくとも一の頂角に対向する面に離型フィルムが
貼着されていることを特徴とするシリコーンゴムシーリ
ング材、および1または2以上の逆三角形状の凹部を有
し、該凹部の両斜面には複数のへこみ部を設けたことを
特徴とする該シリコーンゴムシーリング材の収納容器で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明のシリコーンゴ
ムシーリング材の一例を示した斜視図であり、三角形の
棒状体1の底面に離型フィルム2が貼着した状態を示し
たものである。本発明のシリコーンゴムシーリング材の
形状は、図1に示すように直角三角形状、すなわち、頂
角θ=90°とするのが一般的である。また、大きさに
ついては、高さh=2〜3mm、長さlは、保管や運搬
の便宜を考慮して、最大でも、1,000mm程度が望
ましい。
【0007】本発明のシリコーンゴムシーリング材の原
料には、反応接着型シリコーンゴム系材料を用いる。こ
の材料を用いることにより、予め賦形した三角形の棒状
体の形状を未硬化のまま保持することができる。上記材
料の未硬化時の可塑度は、150〜500、通常は30
0程度が望ましい。この範囲の可塑度とすることによ
り、被着体に軽く押圧するだけで密着させることがで
き、また、離型フィルム2を容易にはがすことができ
る。反応接着型シリコーンゴム系材料とは、以下に述べ
る付加反応硬化型または縮合硬化型のシリコーンゴムを
いう。
【0008】付加反応硬化型のシリコーンゴムは、平均
単位式Ra SiO(4-a)/2 (aは1.90〜2.05)
で示されるオルガノポリシロキサンを主成分とする。上
記式中、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基などのアルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのアリール基または
これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部または
全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメ
チル基、3、3、3−トリフルオロプロピル基、シアノ
メチル基などのような同一または異種の非置換または置
換1価炭化水素基で、特にはRの80%がメチル基で、
0.1〜0.5%がビニル基であって、25℃における
粘度が100cS以上、とりわけ1,000cS以上の
ものが好ましい。なお、オルガノポリシロキサンの末端
は、シラノール基、メチル基、ビニル基で封鎖、特には
ビニル基で封鎖されたものが好ましい。
【0009】付加反応硬化型のシリコーンゴムは、上記
のオルガノポリシロキサンにシリカ系充填材を配合した
ものが一般的である。シリカ系充填材としては、煙霧質
シリカ、沈降性シリカ、石英粉末、けいそう土などが挙
げられる。これらの粒子径は50μm以下とするのがよ
く、また、その添加量はオルガノポリシロキサン100
重量部に対して20〜200重量部の範囲とするのがよ
い。なお、シリカ分散剤としてアルコキシ基、シラノー
ル基などを含有するシランや低分子シロキサン、さらに
は着色のための無機系顔料などを上記のオルガノポリシ
ロキサンに添加してもよい。
【0010】付加反応硬化型のシリコーンゴムは、有機
過酸化物の存在下でのラジカル架橋により加熱硬化させ
ることができる。この有機過酸化物としては、ベンゾイ
ルパーオキサイド、2、4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド、オルソクロロベンゾイルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2、5−ビス(t−ブチルパーオキサイド)−2、
5−ジメチルヘキサンなどが挙げられる。また、分子中
に、けい素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有
するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触
媒(塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、エーテル、
アルデヒド、オレフィン、ビニルシロキサンとの錯塩が
一般的である)を、上記のオルガノポリシロキサンに対
し1〜100ppmの範囲で添加してもよい。なお、オ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンの添加量は、上記
のオルガノポリシロキサン中のビニル基量に対し、≡S
iH/≡Si(CH=CH2 )=0.5〜5.0(モル
比)となる範囲とすればよい。
【0011】一方、縮合硬化型のシリコーンゴムは、分
子鎖両末端に、反応性官能基である水酸基をもち、平均
単位式Ra SiO(4-a)/2 (aは1.90〜2.05)
で示されるオルガノポリシロキサンを主成分とする。上
記式中、Rはメチル基、エチル基、プロピル基などのア
ルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、
フェニル基、トリル基などのアリール基、ビニル基、ア
リル基などのアルケニル基またはこれらの炭素原子に結
合した水素原子の一部または全部をハロゲン原子、アミ
ノ基、エポキシ基、カルボキシル基、シアノ基などで置
換したものから選択される同一または異種の1価炭化水
素基であり、特にはRの80%以上はメチル基であるの
が好ましい。また、上記オルガノポリシロキサンの平均
重合度は、3,000以上、好ましくは5,000〜1
0,000である。このようにオルガノポリシロキサン
の平均重合度を3,000以上と高くすることにより、
反応接着型シリコーンゴム系材料を三角形の棒状体にす
るために添加する充填剤の量を少なくすることができ、
かつ、ゴム弾性を損なうことのない硬化物を得ることが
できる。その上、残留する低分子量のオルガノポリシロ
キサンが少なくなるので、未架橋物が硬化前に滲出しに
くくなり、被着体などの汚染を防止することができる。
【0012】上記オルガノポリシロキサンが縮合硬化す
るように架橋剤を配合する。架橋剤には、けい素原子に
結合したアルコキシ基を、1分子中に3ないし4個有す
るオルガノシランあるいはこれらの混合物またはアルコ
キシ基を有するシロキサンオリゴマーを用いる。具体的
には、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3、3、3
−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、3、4−
エポキシブチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタクリロキシプ
ロピル)トリメトキシシラン、エチルポリシリケートな
どが挙げられるが、特には、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、フェニルトリエトキシシランが好ましい。
【0013】架橋剤の配合量は、オルガノポリシロキサ
ンの水酸基に対し100〜600当量とし、特には20
0〜500当量が好ましい。100当量未満の場合、防
湿保存性が低下し、600当量を超えた場合、本来の硬
化反応が阻害され、逆に硬化しにくくなる。
【0014】また、縮合架橋によるオルガノポリシロキ
サンの硬化速度を適切に調節するため、チタン系触媒お
よびスズ系触媒を配合する。このように両方の触媒を併
用することにより、オルガノポリシロキサンの深部の硬
化速度を速めることができる。チタン系触媒としては、
硬化速度や硬化の安定性を考慮すると、Ti(OR)4
(Rはエチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル)
が例示される。また、スズ系触媒としては、硬化速度を
考慮すると、オクタン酸スズやオクテン酸スズなどの有
機酸塩やジブチルスズアセテート、ジブチルスズジラウ
レート、ジブチルスズオレートなどのアルキルスズ化合
物が例示される。チタン系触媒の配合量は、上記オルガ
ノポリシロキサン100重量部に対して、0.1〜1.
0重量部である。0.1重量部未満の場合、硬化が不完
全かつ防湿保存性が低下し、1.0重量部を超える場
合、防湿保存性が低下する。また、スズ系触媒の配合量
は、上記オルガノポリシロキサン100重量部に対し
て、0.01〜0.1重量部である。0.01重量部未
満の場合、硬化が不完全となり、0.1重量部を超える
場合、防湿保存性が低下する。
【0015】さらに、縮合硬化型のシリコーンゴムに
は、強度や賦形性などを付与するため、充填剤を配合す
る。炭酸カルシウム、酸化チタンなども用いることがで
きるが、耐熱性や補強効果の点からシリカ系充填剤が好
ましい。シリカ系充填剤としては、煙霧質シリカ、湿式
シリカ、疎水性シリカ、石英粉末、けいそう土などが挙
げられるが、特に煙霧質シリカが好ましい。これらのシ
リカ系充填剤には、分散性を向上させるため、クロロシ
ラン、シラザンなどで予め表面処理を施してもよい。ま
た、シリカ系充填剤の粒径は50μm以下とするのがよ
い。50μmより大きいと補強効果が低下する。充填剤
の配合量は、上記オルガノポリシロキサン100重量部
に対して、5〜50重量部、好ましくは15〜35重量
部である。配合量が5重量部未満の場合、十分な強度や
賦形性などが得られず、50重量部を超えた場合、オル
ガノポリシロキサン組成物が硬くなり、施工性が低下す
る。
【0016】さらに、充填剤の分散性を高め、安定した
強度を得るために湿潤剤を配合する。湿潤剤は、例え
ば、末端に水酸基をもち、重合度が5〜20程度の低重
合度のジメチルシリコーンオイル、ジフェニルシランジ
オール、ヘキサメチルジシラザンが挙げられる。その配
合量は、オルガノポリシロキサン100重量部に対し
て、0.5〜10重量部とする。配合量が0.5重量部
未満の場合、分散性向上効果が得られず、10重量部を
超えた場合、強度が低下する。
【0017】縮合硬化型のシリコーンゴムには、上記成
分の他、接着助剤、非補強性充填剤、無機顔料、紫外線
吸収剤、防カビ剤などを適宜配合してもよい。接着助剤
は、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのシ
ランカップリング剤やイソプロピルイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミ
ノエチル)チタネート、テトラオクチルビス[(ジトリ
デシル)フォスファイト]チタネートなどのチタネート
カップリング剤が挙げられ、その配合量はオルガノポリ
シロキサン100重量部に対して、2.0重量部以下と
するのが好ましい。
【0018】反応接着型シリコーンゴム系材料は、上記
した付加反応硬化型あるいは縮合硬化型シリコーンゴム
のいずれを用いてもよい。参考までに、付加反応硬化型
シリコーンゴム、縮合硬化型のシリコーンゴムの反応硬
化後の物性を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】シリコーンゴムシーリング材の少なくとも
一の頂角に対向する面、好ましくは、すべての面に、該
シーリング材を外界から保護するための離型フィルム2
を貼着する。離型フィルム2の厚みは、10〜100μ
m程度とし、その幅は上記シーリング材の幅よりも片側
で1〜5mm程度大きくしたものを使用するのが好まし
い。離型フィルム2の材質としては、OPP、PP、P
ET、PEなどを用い、透明品でも着色品でもよい。
【0021】本発明のシリコーンゴムシーリング材を製
造するには、例えば、2本ロール、加圧ニーダー、バン
バリーミキサーを用いて、反応接着型シリコーンゴム系
材料の各成分を配合、混練して、反応接着型シリコーン
ゴム系材料を得た後、押出機の三角形状のダイス穴より
離型フィルム2上に押出して三角形の棒状体1に賦形す
る。そして、ギロチンカッターやスリッター刃を用いて
所望する長さlで切断する。その後、収納容器に離型フ
ィルム側を上にして保管する。
【0022】本発明のシリコーンゴムシーリング材を保
存する場合は、以下のようにして行う。すなわち、付加
反応硬化型のシリコーンゴムを用いた場合は、冷凍保存
(約−20℃)する。縮合硬化型を用いた場合は、大気
中の水分で硬化反応が進行しないように防湿包装を施
す。防湿包装としては、透湿度の小さいプラスチックフ
ィルム、例えば、OPP、PVDCの単体または複合フ
ィルム、あるいはアルミ蒸着PET、シリカ蒸着PE
T、アルミ箔とプラスチックフィルムの複合品から選択
すればよいが、透湿度が実質0で、かつ温度依存性が小
さく耐久性に優れた、アルミ箔とプラスチックフィルム
の積層フィルムが好ましい。さらに、この積層フィルム
は、折り曲げによるアルミ箔のピンホール発生を防止す
るため、積層フィルムを2枚重ねた後、熱溶着などの方
法で製袋されたものが好ましい。また、必要に応じて、
包装中に酸化カルシウム、合成ゼオライト、シリカゲル
などの吸湿剤を同封したり、窒素置換、真空包装を行っ
てもよい。
【0023】本発明のシリコーンゴムシーリング材を用
いてシール作業を行うには、まず、収納容器よりシーリ
ング材を取り出し、三角シール部分に設置する(図2参
照)。そして、離型フィルムの上から指先やへらなどで
軽く押し当てる。その後、離型フィルムをはがす。シー
リング材は、はさみやカッターナイフで簡単に切断でき
るので、必要な長さに対応することができる。三角シー
ル部分の長さが、1,000mm以上と長い場合は継ぎ
合わせて使用する。継ぎ目は軽く押し当てることによっ
て隙間をなくせばよい。シーリング材は、施工後、2〜
3日で硬化し、十分な接着強度が得られる。
【0024】次に、収納容器について説明する。図3
は、本発明のシリコーンゴムシーリング材を収納した状
態の収納容器を例示した説明図であり、(a)は該収納
容器の概略図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面
図、(c)は収納容器の凹部の拡大図である。シリコー
ンゴムシーリング材を収納する逆三角形状の凹部3の頂
角θ1 は、該シーリング材の離型性を考慮して、95〜
100°とするのがよい。また、収納容器の凹部の両斜
面には、シリコーンゴムシーリング材との接触面積を少
なくして離型性を高めるため、複数のへこみ部4を設け
る。収納容器の高さHは4〜5mm程度、厚みtは0.
5〜1.0mmが好ましい。また、長さLは1,005
mm程度、幅Wは100mm程度が好ましい。収納容器
を製造するには、ポリプロピレンやポリエチレンなどの
離型性の良好な合成樹脂を原料として使用して、ジグザ
グ状に真空成形やプレス成形すればよい。
【0025】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるも
のではない。
【0026】(実施例1)図1において、h=3mm、
l=1,000mm、θ=90。としたシリコーンゴム
シーリング材を用いて、図2に示すように三角シール部
分をシールした。反応接着型シリコーンゴム系材料に
は、付加反応硬化型と縮合硬化型の両方を用いた。その
結果、両方のシーリング材とも、従来の液体シーリング
材を用いた場合に比べて、1/5の時間で作業が終了
し、また、きれいな外観に仕上がった。三角シール部分
は完全にシールされており、水密性、気密性が十分に確
保された。また、1/100の層間変位を付加しても、
シールのはがれや切断などはなく、十分に追従した。
【0027】(実施例2)図1において、h=3mm、
l=1,000mm、θ=90。としたシリコーンゴム
シーリング材を図3に示す収納容器(L=1,005m
m、W=100mm、H=5mm、θ1 =100。)に
入れて保管した。付加反応硬化型のシリコーンゴムから
なるシーリング材は−20℃の冷蔵庫で1か月間保管
し、縮合硬化型のシリコーンゴムからなるシーリング材
は特殊な防湿袋に入れて1か月間保管した。その後、両
タイプのシーリング材を冷蔵庫および防湿袋から取り出
して使用した。その結果、いずれのシーリング材も収納
容器から1本ずつ簡単に取り出すことができた。また、
いずれのシーリング材も未硬化のままで、可塑度はいず
れも300であり、収納容器の剛性は十分であった。
【0028】
【発明の効果】本発明は、三角形の棒状体に未硬化の状
態で賦形してあるので、従来の液体シーリング材のよう
に、流動して形状が保持できないという問題点がない。
そのため、硬化後のシール部分をきれいな外観に仕上げ
ることができると共に、シール作業に特殊な技能や熟練
を必要としなくなるので、作業コストの低減を図ること
ができる。また、硬化期間は2〜3日と短く、工期の短
縮化を図ることができ、かつ優れた接着強度、耐水性、
耐候性、耐久性、追従性、水密性が得られる。さらに、
本発明の専用収納容器を使用することにより、シーリン
グ材を効率良く保管することができ、施工現場などへの
運搬も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコーンシーリング材の斜視図である。
【図2】シリコーンシーリング材をシールした場合の概
念図である。
【図3】収納容器の概略説明図であり、(a)は収納容
器の斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面説明
図、(c)は凹部の拡大断面説明図である。
【符号の説明】
1 三角形の棒状体 2 離型フィルム 3 凹部 4 へこみ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め三角形の棒状体に賦形した未硬化の
    反応接着型シリコーンゴム系材料であって、少なくとも
    一の頂角に対向する面に離型フィルムが貼着されている
    ことを特徴とするシリコーンゴムシーリング材。
  2. 【請求項2】 1または2以上の逆三角形状の凹部を有
    し、該凹部の両斜面には複数のへこみ部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載シリコーンゴムシーリング材の
    収納容器。
JP25998497A 1997-09-25 1997-09-25 シリコーンゴムシーリング材およびその収納容器 Pending JPH1192746A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5688599B1 (ja) * 2013-11-26 2015-03-25 株式会社ファインテック シーリング保護テープ

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JP5688599B1 (ja) * 2013-11-26 2015-03-25 株式会社ファインテック シーリング保護テープ
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