JPH11166373A - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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Publication number
JPH11166373A
JPH11166373A JP9352285A JP35228597A JPH11166373A JP H11166373 A JPH11166373 A JP H11166373A JP 9352285 A JP9352285 A JP 9352285A JP 35228597 A JP35228597 A JP 35228597A JP H11166373 A JPH11166373 A JP H11166373A
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JP
Japan
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glass
plate
polycarbonate resin
plastic plate
spacer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9352285A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Wada
泰久 和田
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であり且つ破損しにくい透明な複層板ガ
ラスを提供する。 【解決手段】 内部に空気層を保持し得るように、周囲
において板ガラスとプラスチック板との間にスペーサー
を介在させてあり、プラスチック板が透明なポリカーボ
ネート樹脂である。 【効果】 軽量であるために、運搬や保管、サッシへの
組み込み作業に有利であり、殊に、建築現場において
は、高所に引き上げたり、高所で据え付けたりするのに
非常に好都合であつて、作業性が極めて向上する。ま
た、透明性が良いことはもちろん、耐衝撃性および引っ
張り強度にも優れ、外気や太陽熱にも耐えやすいため
に、断熱性や防音性、結露の防止の特性とも相まって、
殊に現代的な建築材料として正に最適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部に空気層を保持
された複層ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】複層ガラスは、内外両板ガラス間に周囲
においてスペーサーを介在させ、スペーサーを両板ガラ
スと接着したもので、これによって、両板ガラスの間に
断熱、防音、結露防止等のための空気層が保持される。
【0003】また、スペーサーには、一般的に、アルミ
等の押出形材からなる中空部材が使用され、その内部に
乾燥剤が充填される。スペーサーには空気層側に細い通
気孔が開けられており、乾燥剤が空気層を乾燥させるた
めに、断熱性および防音性が向上するとともに、内部結
露の発生が防止される。そして、周囲外側には両板ガラ
スの間に封着剤が充填されるので、両板ガラスの結合の
強度および乾燥状態が保持される。
【0004】しかし、ガラスの比重(クラウンガラスで
2.4〜3.6)が大きいことに加え、二枚の板ガラス
とスペーサー等の結合体であるために、建築材料とし
て、あるいは、サッシ等に嵌め込まれた状態として取り
扱われると、殊に、高所への引き上げや高所での取付け
作業が非常に困難になるという問題があった。
【0005】また、ガラスは耐衝撃性に弱いために、軽
量にする目的で、薄い板ガラスを用いた場合には、破損
しやすくなるという問題があった。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
軽量であり且つ破損しにくい透明な複層板ガラスを提供
することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、内部に空気層を保持し得るように、
周囲において板ガラスとプラスチック板との間にスペー
サーを介在させてあり、プラスチック板が透明なポリカ
ーボネート樹脂であることを特徴とする複層ガラスを提
供するものである。
【0008】上記の構成によれば、板ガラスとポリカー
ボネート樹脂板との組合せであるので、ポリカーボネー
ト樹脂の比重(1.20〜1.35)が軽い分だけ軽量
化される。また、ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性が
強く、強度的な安定性が良好であるので、薄いものを使
用しても軽量化を図り得る。しかも、透明性に優れてい
る。この点に関しては、光透過度が、ガラス;90〜9
1%、ポリカーボネート樹脂;87〜89%であるの
で、ほゞガラスと同じ程度である。
【0009】ポリカーボネート樹脂の特性については、
耐衝撃性、引っ張り強さや、透明性に加え、成形収縮が
少ないために、寸法精度が高く、吸水率が小さいため
に、寸法安定性が良い。そのため、板ガラスと収縮関係
で適合する。また、耐熱温度が120℃、熱変形温度が
140℃というように、耐熱性が良く、しかも、低温特
性も良いし、耐水性や耐酸性にも良いために、外気や太
陽熱に耐えやすい。
【0010】上記に加えて、空気層において、板ガラス
とプラスチック板との双方に接着して介在物を内装して
あると、板ガラスとプラスチック板との間の熱収縮率の
違いから生じる相互の力のずれを介在物が阻止するため
に、スペーサーに無理な力が及ぶことを防止できる。ま
た、介在物による模様によりデザイン性を高めることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】介在物13の有無は、この発明に
おいては必須のものではなく、用途に従い介在物13を
設けない場合もある。なお、用途については、主に建築
材料として多様に使用されるが、殊に、軽量であるため
に、高層建築物の窓ガラスとして用いるのに特に適して
いる。
【0012】また、複層については、二枚とは限られな
く、それよりも多い枚数であることもある。そして、三
枚であるときには、その一枚が板ガラス1で他の二枚が
プラスチック板2,2であるときがあり、逆に、一枚が
プラスチック板2で、二枚が板ガラス1,1であるとき
がある。また、その場合でも、真ん中が板ガラス1であ
るときもあり、プラスチック板2であることもある。
【0013】介在物13については、格子または桟のよ
うな組み込み、或いは点在するような組み込み等が考え
られる。これによって、斬新に多様なデザインが表出さ
れる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の複層ガ
ラスによれば、軽量であるために、運搬や保管、サッシ
への組み込み作業に有利であり、殊に、建築現場におい
ては、高所に引き上げたり、高所で据え付けたりするの
に非常に好都合であつて、作業性が極めて向上する。ま
た、透明性が良いことはもちろん、耐衝撃性および引っ
張り強度にも優れ、外気や太陽熱にも耐えやすいため
に、断熱性や防音性、結露の防止の特性とも相まって、
殊に現代的な建築材料として正に最適である。
【0015】空気層に介在物を内装したときには、板ガ
ラスとプラスチック板との結合強度が安定して保持され
ることに加え、介在物によりデザイン性を高めることが
できる。
【0016】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】図1および図2は、一実施例を示したもの
で、その複層ガラスGは、板ガラス1とプラスチック板
2とを周囲のスペーサー3により連結して一体化し、板
ガラス1とプラスチック板2との間に空気層4を設けた
もので、プラスチック板2には、透明なポリカーボネー
ト樹脂が用いられる。
【0018】スペーサー3を用いる周囲部分の施工につ
いては、従来と同様であって、スペーサー3の内部に乾
燥剤5を充填し、また、スペーサー3の一側を板ガラス
1に、他側をプラスチック板2にそれぞれ接着剤層7,
7を介して連結し、さらに外側には封着剤9が充填され
る。そして、スペーサー3には、内側に空気層4へ開口
する細い通気孔11,11,・・が配列されているの
で、空気層4の空気が乾燥した状態に保持される。
【0019】空気層4には複数本の縦格子が介在物1
3,13,・・として内装され、それを板ガラス1とプ
ラスチック板2との双方に接着してある。介在物13に
は、連続気泡のプラスチックフォーム材が使用されてい
るので、乾燥剤5の乾燥能力がこの介在物13を通して
広く波及する。
【0020】図3は、他の実施例を示したもので、その
複層ガラスGは、板ガラス1とプラスチック板2との間
のスペーサー3について、その間の内外両連結壁15,
16をジグザグ状の断面形にした。こうすると、板ガラ
ス1とプラスチック板2との膨脹収縮の違いがスペーサ
ー3によって吸収され、それに過度な力が及ばない。ま
た、介在物13には、プラスチックの押出成形による矩
形の中空部材が用いられ、それが板ガラス1およびプラ
スチック板2に接着される。また、これには、横に抜け
る通気孔17が開けられ、乾燥剤5の能力が通気孔17
を抜けるようにしてある。
【0021】図4は、さらに他の実施例を示したもの
で、その複層ガラスGは、板ガラス1の両側にプラスチ
ック板2,2を配置したもので、周囲においてそれぞれ
の間にスペーサー3,3が介在されている。しかし、結
合を強化するために、周囲にキャップ19を嵌着した。
【0022】この場合、二重に空気層4,4を有する
が、その両方にそれぞれ点在するように円盤形の介在物
13,13,・・を内装した。このように、両方に空気
層4,4に介在物13,13を内装すると、その層の奥
行きの違いから、特異な立体的なデザイン模様が表出さ
れる。
【0023】図5は、板ガラス1とプラスチック板2と
の間の伸縮率の違いを吸収しやすく、スペーサー3に、
単なるゴム部材を使用した。そして、介在物13に中空
部材を使用し、その中に乾燥剤5を充填した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複層ガラスを示す断面斜視図であ
る。
【図2】同複層ガラスの横断面図である。
【図3】他の実施例による複層ガラスの横断面図であ
る。
【図4】さらに他の実施例による複層ガラスの横断面図
である。
【図5】さらに他の実施例による複層ガラスの横断面図
である。
【符号の説明】
G 複層ガラス 1 板ガラス 2 プラスチック板 3 スペーサー 4 空気層 13 介在物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空気層を保持し得るように、周囲
    において板ガラスとプラスチック板との間にスペーサー
    を介在させてあり、プラスチック板が透明なポリカーボ
    ネート樹脂であることを特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】 空気層において、板ガラスとプラスチッ
    ク板との双方に接着して介在物を内装してあることを特
    徴とする請求項1記載の複層ガラス。
JP9352285A 1997-12-04 1997-12-04 複層ガラス Pending JPH11166373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9352285A JPH11166373A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 複層ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9352285A JPH11166373A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 複層ガラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166373A true JPH11166373A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18423027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9352285A Pending JPH11166373A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 複層ガラス

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JP (1) JPH11166373A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018199453A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 株式会社総合車両製作所 鉄道車両用の複層窓ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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