JP2000350841A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 球詰りすることなく確実に球払出装置にパチ
ンコ球を供給することができるようにする。 【解決手段】 遊技盤２の裏面を覆うように装着される
機構板５と、該機構板５の上方に装着される球タンク８
と、該球タンク８の底壁１５の下流端に形成された球導
出口１６に連通してパチンコ球を整列して球払出装置１
１へ導く球誘導樋９とを備えたパチンコ遊技機におい
て、前記球誘導樋９は側壁１７，１８と底壁１９とによ
り形成されると共に、該側壁１７，１８を前記球タンク
８の球導出口１６に臨ませた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、球タンクのパチン
コ球が球詰りを起さずに、円滑に球払出装置へ供給する
ことができるようにしたパチンコ遊技機に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコ遊技機は、裏面に設けら
れた機構板のほぼ中央に窓部が開設され、該窓部の上方
にパチンコ球を貯留するための球タンクが装着され、こ
の球タンクに連接してパチンコ球を整列して所定数のパ
チンコ球を払出す球払出装置に誘導する球誘導樋が設け
られている。また、該窓部には遊技盤に設けられた可変
表示装置の後部または遊技内容を制御するための回路基
板が収納されている基板ボックスを臨ませている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
パチンコ遊技機は、遊技内容が型にはまって新鮮味が失
われていることから、可変表示装置を大型化し、遊技内
容を興趣あるものにしようとしているが、該可変表示装
置の後部が臨む窓部の大きさは、球タンクと球誘導樋の
位置関係から限られており、大型化した可変表示装置を
装着することは困難であった。また、球誘導樋を上方に
移動させれば簡単に窓部を大きくできるように考えられ
るが、球誘導樋を上方に移動させると球タンクの球導出
口と球誘導樋の底壁との距離が少なくなるため、球導出
口付近でパチンコ球の球圧により球詰りが起るという問
題点があった。

【０００４】また、球誘導樋がパチンコ球の重量により
前側壁側に撓んでパチンコ球の流れが悪くなり、球払出
装置にパチンコ球がスムーズに供給できなくなるという
問題があった。

【０００５】そこで本発明は、球詰りすることなく確実
に球払出装置にパチンコ球を供給することができるパチ
ンコ遊技機を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るパチンコ遊技機は、遊技盤の裏面を覆
うように装着される機構板と、該機構板の上方に装着さ
れる球タンクと、該球タンクの底壁の下流端に形成され
た球導出口に連通してパチンコ球を整列して球払出装置
へ導く球誘導樋とを備えたパチンコ遊技機において、前
記球誘導樋は側壁と底壁とにより形成されると共に、該
側壁を前記球タンクの球導出口に臨ませたことを特徴と
するパチンコ遊技機。

【０００７】また、前記側壁が前側壁であるのが好まし
く、前記導出口に前側壁を臨ませることで球誘導樋が撓
むのを防いでパチンコ球の流下をスムーズにする。

【０００８】さらに、前記球誘導樋を、底壁に仕切壁を
設けて複数の供給通路を形成し、該仕切壁を前記球タン
クの球導出口に臨ませるようにしもよい。

【０００９】前記球導出口から臨ませる側壁の高さは、
少なくともパチンコ球の球心を支持するパチンコ球半個
分より高くするのが好ましい。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に本発明を図面を参照して説
明する。図１は本発明に係るパチンコ遊技機の裏面図で
ある。図において、１はパチンコ遊技機の前面枠、２は
前面枠１の後面に着脱自在に取付けられる遊技盤であっ
て、該遊技盤２の裏面には入賞球集合カバー３が配設さ
れており、該入賞球集合カバー３の裏面に基板ボックス
４が装着されている。該基板ボックス４にはパチンコ遊
技機の遊技内容を制御するための回路基板が収納されて
いる。

【００１１】５は遊技盤２の裏面に装着される機構板で
あり、合成樹脂によりほぼ方形状に形成されている。こ
の機構板５のほぼ中央に、前記基板ボックス４および遊
技盤２に設けられる可変表示装置６の後部を臨ませるた
めの窓部７が開設されており、該窓部７の上方にはパチ
ンコ球を貯留する球タンク８が取付けられる。また、球
タンク８の下方にはパチンコ球を整列して導き出す球誘
導樋９が設けられている。そして、該球誘導樋９の下流
端は、屈曲誘導樋１０を介して所定数のパチンコ球を払
出す球払出装置１１に接続されており、さらに球払出装
置１１の下方には、払出されたパチンコ球を前面枠１の
前面の打球供給皿（図示せず）へ導くための排出樋１２
が形成される。また、窓部７の下方には入賞球集合部１
３に集められた入賞球を１個ずつ機外に排出処理する入
賞球排出処理装置１４が設けられている。

【００１２】前記球タンク８は、上面が開放された方形
状の箱型をしており、底壁１５の短手方向のほぼ中央
に、パチンコ球が流出する球導出口１６が開設されてい
る。また、球導出口１６を除く底壁１５は、球導出口１
６に向って緩やかに傾斜している。

【００１３】前記球誘導樋９は、図２ないし図５に示す
ように、機構板５に接する後側壁１７と、該後側壁１７
に対向する前側壁１８および底壁１９とにより断面凹状
に形成されており、底壁１９に下流に向うに従い徐々に
高くなる仕切壁２０を突出させて、パチンコ球を整列し
て導く供給通路９ａ，９ｂが形成されている。

【００１４】しかして、図４および図５に示すように前
記球導出口１６の短手方向の幅は、球誘導樋９の後側壁
１７および前側壁１８が該球導出口１６に臨む幅とし、
３０ｍｍ程度としている。一方、球誘導樋９の後側壁１
７および前側壁１８は、球導出口１６に位置する後側壁
１７ａおよび前側壁１８ａを球導出口１６から球タンク
８内に臨むように段状に高く形成して、高さをパチンコ
球のほぼ３個分としている。

【００１５】上記のように構成される球誘導樋９は、図
３ないし図５に示すように補給経路から補給されるパチ
ンコ球が貯留される球タンク８の下方に、後側壁１７ａ
および前側壁１８ａが球導出口１６から臨むように後側
壁１７を機構板５に当てがって、ビス止め等の適宜手段
によってパチンコ球が自然流下するように傾斜して取付
けられる。そして、球タンク８に貯留されるパチンコ球
は、底壁１５の傾斜によって球導出口１６に向い、図４
矢印に示すように球導出口１６に臨む前後側壁１７ａ，
１８ａにより長手方向の開口縁と前後側壁１７ａ，１８
ａの途切れた下流端から球誘導樋９に流出して供給通路
９ａ，９ｂに整列して並ぶ。

【００１６】そして、球払出装置１１が作動してパチン
コ球が排出樋１２に払出されると、球導出口１６に入り
込んだ後側壁１７ａおよび前側壁１８ａによって球導出
口１６にかかる球圧が減少して、球導出口１６から球誘
導樋９にスムーズに流出し、さらに、前側壁１８ａが球
導出口１６に入り込んで開口縁で支えられるため、球誘
導樋９が前側壁１８ａ側に撓むことがなく、パチンコ球
が供給通路９ａ，９ｂをスムーズに流下し、確実に球払
出装置１１に供給される。

【００１７】また、球誘導樋９を上方に移動させ球導出
口１６と球誘導樋９の底壁１９の間隔が狭くなっても、
後側壁１７ａおよび前側壁１８ａが球導出口１６に入り
込んでいるため、後側壁１７ａおよび前側壁１８ａによ
って一気に球導出口１６に球圧がかかることがないの
で、球導出口１６付近で球詰りを起すことがなく、窓部
７を広くすることが可能となる。このため、パチンコ遊
技機の遊技内容が高度化し、可変表示装置６やその遊技
内容を制御する回路基板が大きくなり、それに伴ってそ
の回路基板を収納する基板ボックス４が大きくなっても
十分に対応することができる。

【００１８】また、図６および図７は仕切壁２０を球導
出口１６から球タンク８内に臨ませた実施の形態を示し
ており、球誘導樋９は底壁１９と前側壁１８とでＬ字型
に形成しており、供給通路９ａ，９ｂの通路幅をパチン
コ球がジグザグ状に並ぶ約２０ｍｍの幅広としている。
仕切壁２０は球導出口１６に位置する部分２０ａを山型
に形成して球導出口１６から臨ませることで、さらに球
導出口１６にかかる球圧を分散させることができ、より
安定した供給ができるようになる。また、球供給通路２
０の通路幅に遊びがあるため、パチンコ球が自由に動
き、球圧を分散してバランスが崩れるため、ひしめき合
って球噛み，球詰りを起こすこともなく、球タンク８の
パチンコ球をスムーズかつ確実に球払出装置１１に導く
ことができる。また、供給通路９ａ，９ｂの通路幅を広
くすることで、重なるパチンコ球の高さが低くなるた
め、球誘導樋９をさらに上方に上げることができ、それ
に伴い窓部７を大きくすることができる。なお、本実施
の形態では球供給通路の通路幅を約２０ｍｍとして説明
したが、１４ｍｍからパチンコ球のほぼ２個半の範囲内
であればよい。

【００１９】

【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、球誘導樋の側壁を球導出口に臨
ませることによって、球導出口にかかる球圧を減少さ
せ、球導出口でパチンコ球がひしめき合って球噛みが起
きるような事態を解消することができ、球払出装置にパ
チンコ球を確実に供給することができる。さらに球誘導
樋を上方に移動することが可能となるので、基板ボック
スや可変表示装置等を臨ませるための窓部を大きく形成
することができる。

【００２０】また、球誘導樋の前側壁を球導出口に臨ま
せることによって、球誘導樋の捩れを防止することがで
き、供給通路のパチンコ球をスムーズに流動させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ遊技機の裏面図である。

【図２】本発明に係る球誘導樋の斜視図である。

【図３】球誘導樋部分の正面断面図である。

【図４】機構板に取付けた状態の球タンクの平面図であ
る。

【図５】球導出口部分の側断面図である。

【図６】他の実施の形態の球導出口部分の要部正面断面
図である。

【図７】図６の側断面図である。

【符号の説明】

２ 遊技盤 ５ 機構板 ７ 窓部 ８ 球タンク ９ 球誘導樋 ９ａ，９ｂ 供給通路 １１ 球払出装置 １５ 底壁 １６ 球導出口 １７，１７ａ 後側壁 １８，１８ａ 前側壁 １９ 底壁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤の裏面を覆うように装着される機
   構板と、該機構板の上方に装着される球タンクと、該球
   タンクの底壁の下流端に形成された球導出口に連通して
   パチンコ球を整列して球払出装置へ導く球誘導樋とを備
   えたパチンコ遊技機において、 前記球誘導樋は側壁と底壁とにより形成されると共に、
   該側壁を前記球タンクの球導出口に臨ませたことを特徴
   とするパチンコ遊技機。
2. 【請求項２】 前記側壁が前側壁であることを特徴とす
   る請求項１記載のパチンコ遊技機。