JP2000300774A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 球誘導樋で球詰りを起すことなく球タンク内
のパチンコ球をスムーズに流出させ、パチンコ球払出装
置に確実に供給できるようにする。 【解決手段】 パチンコ球を貯留する球タンク８の球導
出口１６から流出するパチンコ球を整列してパチンコ球
払出装置１１に導く球誘導樋９を備え、該球誘導樋９は
仕切壁２０によってパチンコ球が整列して流下する球整
列通路２１ａ，２１ｂを複数設けたパチンコ機におい
て、前記仕切壁２０を球整列通路２１ａ，２１ｂのパチ
ンコ球が互いに干渉しない高さにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、球タンクのパチン
コ球を、パチンコ球払出装置に導くための複数の球整列
通路を備えたパチンコ機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコ機は、ほぼ中央部に遊技
盤の中央に設けられる可変表示装置の後部を臨ませる窓
部が開設された機構板が配設されている。そして、該窓
部の上部にパチンコ球を貯留するための球タンクが装着
され、この球タンクの傾斜下部に形成された球導出口に
連接して、球誘導樋が設けられており、さらに球誘導樋
の下流端には、所定数のパチンコ球を排出樋に払出すパ
チンコ球払出装置が接続されている。

【０００３】また、従来の球誘導樋は、球タンクの球導
出口を避けて下流に向って次第に高くなる仕切壁によっ
て複数の球整列通路が形成されていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】最近のパチンコ機は、
遊技内容が型にはまって新鮮味が失われていることか
ら、可変表示装置を大型化し、遊技内容を興趣あるもの
にしようとしているが、窓部の大きさが、球タンクと球
誘導樋の位置関係から限られており、大型化した可変表
示装置を装着することは困難であった。また、球誘導樋
を上方に移動させれば簡単に窓部を大きくできるように
考えられるが、球誘導樋を上方に移動させると、球導出
口と球誘導樋の底壁の高さ関係から球タンクのパチンコ
球の球圧により球導出口付近で球詰りが起るという問題
点があった。

【０００５】また、球誘導樋を流下するパチンコ球が仕
切壁によってバランスがとれてしまい、球詰りが起ると
いう問題点があった。

【０００６】そこで本発明は、球誘導樋で球詰りを起す
ことなく球タンク内のパチンコ球をスムーズに流出さ
せ、パチンコ球払出装置に確実に供給できるパチンコ機
を提供することを目的とし、さらに機構板の窓部を大き
く確保できるようにする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るパチンコ機は、パチンコ球を貯留する
球タンクの球導出口から流出するパチンコ球を整列して
パチンコ球払出装置に導く球誘導樋を備え、該球誘導樋
は、仕切壁によってパチンコ球が整列して流下する球整
列通路を複数設けたパチンコ機において、前記仕切壁を
球整列通路のパチンコ球が互いに干渉しない高さにし
た。

【０００８】また、前記仕切壁を前記球導出口に臨ませ
て設けて、該球導出口を分割するようにして球タンクの
パチンコ球を流出時にそれぞれの球整列通路に振分ける
ようにするのがよい。また、仕切壁を球タンク内に臨ま
せるのが好ましい。

【０００９】また、パチンコ球を貯留する球タンクの球
導出口から流出するパチンコ球を整列してパチンコ球払
出装置に導く球誘導樋を備え、該球誘導樋は、仕切壁に
よってパチンコ球が整列して流下する球整列通路を複数
設けたパチンコ機において、前記球整列通路のそれぞれ
に球切れ検出装置を設けるようにするのが好ましく、特
に各球整列通路に対応してパチンコ球払出装置を設け
て、それぞれの球整列通路を独立して流下させる際に効
果的である。

【００１０】さらに、パチンコ球払出装置が高速で払出
しても確実に供給できるように、前記球整列通路の通路
幅を、パチンコ球がジグザグ状に並ぶ幅広にするのがよ
く、同時に球タンクの球導出口も広くなり球詰りしなく
なる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に本発明を図面を参照して説
明する。図１は本発明に係るパチンコ機の裏面図であ
る。図において、１はパチンコ機の前面枠、２は前面枠
１の後面に着脱自在に取付けられる遊技盤であって、該
遊技盤２の裏面には入賞球集合カバー３が配設されてお
り、該入賞球集合カバー３の裏面に基板ボックス４が装
着されている。該基板ボックス４にはパチンコ機の遊技
内容を制御するための回路基板が収納されている。

【００１２】５は遊技盤２の裏面に装着される機構板で
あり、合成樹脂によりほぼ方形状に形成されている。こ
の機構板５のほぼ中央に、前記基板ボックス４および遊
技盤２に設けられる可変表示装置６の後部を臨ませるた
めの窓部７が開設されており、該窓部７の上方にはパチ
ンコ球を貯留する球タンク８が取付けられる。また、球
タンク８の下方にはパチンコ球を整列して導き出す球誘
導樋９が設けられている。そして、該球誘導樋９の下流
端は、屈曲誘導樋１０を介してパチンコ球払出装置１１
に接続されており、さらにパチンコ球払出装置１１の下
方には、払出されたパチンコ球を前面枠１の前面の打球
供給皿（図示せず）へ導くための排出樋１２が形成され
る。また、窓部７の下方には入賞球集合カバー３によっ
て入賞球集合部１３に集められた入賞球を１個ずつ排出
処理する入賞球排出処理装置１４が設けられている。

【００１３】前記球タンク８は、上面が開放された方形
状の箱型をしており、底壁１５の短手方向のほぼ中央
に、長さ方向のほぼ中央に亘りパチンコ球が導出する球
導出口１６が開設されており、該球導出口１６を除く底
壁１５は、球導出口１６に向って傾斜している。また、
球導出口１６の前後幅は、球誘導樋９の幅とほぼ等しい
幅が選ばれる。なお、本実施の形態では球導出口１６を
球タンク８の長手方向のほぼ中央に亘って設けるように
したが、この実施の形態の球タンクに限られることな
く、従来の球タンクの様に、底壁の傾斜下端に球導出口
を設けたものでもよい。

【００１４】前記球誘導樋９は、図２ないし図４に示す
ように、機構板５に接する後面壁１７と、該後面壁１７
に対向する前面壁１８および底壁１９とにより断面凹状
に形成されており、底壁１９から立設された仕切壁２０
によってパチンコ球を整列して導く球整列通路２１ａ，
２１ｂが複数形成されている。該球整列通路２１ａ，２
１ｂは、パチンコ球が流下し易く、しかも球詰りしない
ように余裕を持って形成され、幅はパチンコ球がジグザ
グ状に並ぶ約１４ｍｍとしている。前記仕切壁２０は、
球整列通路２１ａ，２１ｂの互いのパチンコ球が干渉し
ない高さを有しており、前記球導出口１６に臨んでい
る。

【００１５】上記のように構成される球誘導樋９は、球
タンク８の下方に、後面壁１７を機構板５に当てがっ
て、ビス止め等の適宜手段によってパチンコ球が自然流
下するように傾斜して取付けられ、球タンク８からパチ
ンコ球が流入する。

【００１６】そして、パチンコ球払出装置１１が作動し
てパチンコ球が排出樋１２に払出されると、球整列通路
２１ａ，２１ｂのパチンコ球が流動し、それに伴い球タ
ンク８のパチンコ球は、底壁１５の傾斜によって球導出
口１６から球整列通路２１ａ，２１ｂに流出する。この
とき、球導出口１６付近のパチンコ球は球導出口１６に
臨んだ仕切壁２０によって球整列通路２１ａ，２１ｂに
振分けられ、球詰りが起ることなくスムーズに流れ、パ
チンコ球払出装置１１に供給することができる。

【００１７】また、球整列通路２１ａ，２１ｂのそれぞ
れに対応して、例えば貸球用と賞球用として複数のパチ
ンコ球払出装置１１を設けて、それぞれの球整列通路２
１ａ，２１ｂのパチンコ球を単独で流下させるようにす
ると、球詰りすることなく流下し効果が顕著である。こ
のとき、図５ないし図７に示すように球整列通路２１
ａ，２１ｂの底壁１９に開口２２，２２を開設し、該開
口２，２２に球切れ検出装置２３，２３を設けるのが好
ましく、該球切れ検出装置２３は、前記開口２２に下方
から臨む検知板２４と、該検知板２４の後端を回動自在
にに軸支して球誘導樋９の底壁１９裏側に固着される取
付部材２５と、前記検知板２４の回動により作動するス
イッチ２６とによって構成される。そして、図６実線位
置に示す球整列通路２１ａまたは球整列通路２１ｂの球
切れ状態を検知すると、図示しない補給経路から球タン
ク８に補給され、さらに球導出口１６から球整列通路２
１ａ，２１ｂに流出し、図６鎖線に示す正常な状態に戻
る。なお、それぞれの球整列通路２１ａ，２１ｂに対応
して所定のパチンコ球を払出すケース体式のパチンコ球
払出装置１１にも有効である。また、スイッチ２６を光
電スイッチとし、どちらかの検知板２４，２４が球切れ
を検知することによって光電スイッチを作用させるよう
にしてもよい。

【００１８】また、図８に示すように球誘導樋９を３条
の球整列通路２１ａ，２１ｂ，２１ｃにしてもよく、そ
れぞれを仕切る仕切壁２０，２０を互いの球整列通路２
１ａ，２１ｂ，２１ｃのパチンコ球が干渉しない高さに
することで、球詰りすることなくそれぞれを単独で流下
させることができる。

【００１９】図９は、仕切壁２０をさらに球タンク８内
に臨ませたもので、球導出口１６を完全に球整列通路２
１ａ，２１ｂに対応して分割するようにしたので、球タ
ンク８の球圧を分散することになり、仕切壁２０による
球詰りや導出口１６での球詰りを確実になくすことがで
きる。

【００２０】このように、球導出口にかかる球圧を弱く
することができるため、球誘導樋９と球タンク８の底壁
１５との間隔を、球導出口１６ではパチンコ球２個が通
過しない高さとすることができ、それに伴い窓部７を大
きくすることができる。このためパチンコ機の遊技内容
が高度化し、可変表示装置６やその遊技内容を制御する
回路基板が大きくなり、それに伴ってその回路基板を収
納する基盤ボックス４が大きくなっても充分に対応でき
る。

【００２１】

【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、球誘導樋の仕切壁を球整列通路
のパチンコ球が互いに干渉しない高さにすることことに
よって、球タンクのパチンコ球をそれぞれの球整列通路
に振分け、仕切壁による球詰りをなくすことができ、確
実にパチンコ球払出装置に供給することができる。

【００２２】また、仕切壁を球導出口に臨ませること
で、球タンクのパチンコ球の球圧を分散することがで
き、球導出口でパチンコ球がひしめき合って球噛みが起
きるような事態を確実に解消してパチンコ球をスムーズ
に流出させることができる。また、球圧を分散すること
で、球誘導樋を上方にあげることができ、それに伴い基
板ボックスや可変表示装置等の中央役物を臨ませるため
の窓部を大きく形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の裏面図である。

【図２】球タンク部分の正面断面図である。

【図３】機構板に球タンクを取付けた状態の平面図であ
る。

【図４】図２の側断面図である。

【図５】球切れ検出装置を設けた球誘導樋の要部平面図
である。

【図６】球切れ検出装置部分の正面断面図である。

【図７】球切れ検出装置部分の側断面図である。

【図８】球整列通路を３条とした側断面図である。

【図９】仕切壁を球タンク内に臨ませた側断面図であ
る。

【符号の説明】

８ 球タンク ９ 球誘導樋 １１ パチンコ球払出装置 １５ 底壁 １６ 球導出口 ２０ 仕切壁 ２１ａ，２１ｂ 球整列通路 ２２，２２ 球切れ検出装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ球を貯留する球タンクの球導出
   口から流出するパチンコ球を整列してパチンコ球払出装
   置に導く球誘導樋を備え、該球誘導樋は仕切壁によって
   パチンコ球が整列して流下する球整列通路を複数設けた
   パチンコ機において、前記仕切壁を球整列通路のパチン
   コ球が互いに干渉しない高さにしたことを特徴とするパ
   チンコ機。
2. 【請求項２】 前記仕切壁を前記球導出口に臨ませたこ
   とを特徴とする請求項１記載のパチンコ機。
3. 【請求項３】 パチンコ球を貯留する球タンクの球導出
   口から流出するパチンコ球を整列してパチンコ球払出装
   置に導く球誘導樋を備え、該球誘導樋は仕切壁によって
   パチンコ球が整列して流下する球整列通路を複数設けた
   パチンコ機において、前記球整列通路のそれぞれに球切
   れ検出装置を設けたことを特徴とするパチンコ機。