JP2000346833A - 液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法 - Google Patents
液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】可動栓式液体クロマトグラフィ−における、大
口径のカラムに小粒径の分離剤を充填する場合における
分離剤の最良の充填方法を提供する。 【解決手段】シェルを充填装置のステ−ジに設置し、分
離剤スラリ−をシェル内に注入し、可動栓を加圧手段で
下降させて分離剤スラリ−を加圧し、流路から溶媒の排
出を確認したのち可動栓の下降を停止し、流路を溶媒加
圧供給手段に接続し、溶媒加圧供給手段で溶媒を注入す
ると同時に可動栓を加圧手段で下降させて溶媒をシェル
の流路から排出し、可動栓の下降が停止した位置で可動
栓を固定することを特徴とする液体クロマトグラフィ−
用カラムの分離剤充填方法。
口径のカラムに小粒径の分離剤を充填する場合における
分離剤の最良の充填方法を提供する。 【解決手段】シェルを充填装置のステ−ジに設置し、分
離剤スラリ−をシェル内に注入し、可動栓を加圧手段で
下降させて分離剤スラリ−を加圧し、流路から溶媒の排
出を確認したのち可動栓の下降を停止し、流路を溶媒加
圧供給手段に接続し、溶媒加圧供給手段で溶媒を注入す
ると同時に可動栓を加圧手段で下降させて溶媒をシェル
の流路から排出し、可動栓の下降が停止した位置で可動
栓を固定することを特徴とする液体クロマトグラフィ−
用カラムの分離剤充填方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フィ−用カラムの分離剤充填方法に関し、更に詳しく
は、シェル内に可動栓を摺動自在に挿入した可動栓式液
体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法に関す
る。
フィ−用カラムの分離剤充填方法に関し、更に詳しく
は、シェル内に可動栓を摺動自在に挿入した可動栓式液
体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工業用の液体クロマトグラフィ−は、溶
媒に溶解した各種有機物を分画分取するのに用いられて
いるが、有機物を分画する分離剤が充填されるカラム
は、シェルの両端にフランジを設け、分離剤を充填した
後に、フランジ式蓋で固定するものが多く用いられてい
る。本カラムへの分離剤の充填方法は、シェル内に乾燥
状態の分離剤を投入又は適宜溶媒でスラリ−化して注入
し、溶剤を注入しながら加圧又は振動してフランジ両端
部まで充填し、フランジ式蓋で固定しているが、大口径
のカラムへ小粒径の分離剤を充填する場合には、偏りを
生じ均一充填が困難で分離性能が低い問題があった。
媒に溶解した各種有機物を分画分取するのに用いられて
いるが、有機物を分画する分離剤が充填されるカラム
は、シェルの両端にフランジを設け、分離剤を充填した
後に、フランジ式蓋で固定するものが多く用いられてい
る。本カラムへの分離剤の充填方法は、シェル内に乾燥
状態の分離剤を投入又は適宜溶媒でスラリ−化して注入
し、溶剤を注入しながら加圧又は振動してフランジ両端
部まで充填し、フランジ式蓋で固定しているが、大口径
のカラムへ小粒径の分離剤を充填する場合には、偏りを
生じ均一充填が困難で分離性能が低い問題があった。
【0003】従来大口径のカラムへ小粒径の分離剤を充
填する場合には、一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充
填用のシェル内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺
動自在に挿入した可動栓式カラムが用いられている。本
可動栓式カラムへの分離剤の充填方法は、シェルを充填
装置のステ−ジに設置し、溶媒に分散させた分離剤スラ
リ−をシェル内に注入し、可動栓の流路を開状態として
加圧手段で下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動栓
の流路から溶媒の排出が確認されたら可動栓の下降を停
止し、シェルの流路を開状態として更に可動栓を加圧手
段で下降させて溶媒を排出し、溶媒の排出が終了した後
に所定の圧力まであげ、その状態で可動栓を固定するこ
とにより行われている。
填する場合には、一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充
填用のシェル内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺
動自在に挿入した可動栓式カラムが用いられている。本
可動栓式カラムへの分離剤の充填方法は、シェルを充填
装置のステ−ジに設置し、溶媒に分散させた分離剤スラ
リ−をシェル内に注入し、可動栓の流路を開状態として
加圧手段で下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動栓
の流路から溶媒の排出が確認されたら可動栓の下降を停
止し、シェルの流路を開状態として更に可動栓を加圧手
段で下降させて溶媒を排出し、溶媒の排出が終了した後
に所定の圧力まであげ、その状態で可動栓を固定するこ
とにより行われている。
【0004】また、前記ではカラム内を所定圧力の加圧
状態に保持しておくために、常に分離剤を充填したカラ
ムの可動栓に充填装置の加圧手段で所定の圧力を付加し
ておく必要があるため、カラムと充填装置とが一体化し
た可動栓式液体クロマトグラフィ−もあるが、カラムを
充填装置から外して移動することができず、使用上不便
であるため、本願出願人は、カラムを充填装置から取り
外しが可能で、適宜に移動できるカラムを提供した(特
許第2654541号)。
状態に保持しておくために、常に分離剤を充填したカラ
ムの可動栓に充填装置の加圧手段で所定の圧力を付加し
ておく必要があるため、カラムと充填装置とが一体化し
た可動栓式液体クロマトグラフィ−もあるが、カラムを
充填装置から外して移動することができず、使用上不便
であるため、本願出願人は、カラムを充填装置から取り
外しが可能で、適宜に移動できるカラムを提供した(特
許第2654541号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記可動栓
式液体クロマトグラフィ−における、分離剤の最良の充
填方法を提供する目的でなされたものであり、特許公報
第2654541号で開示されている前記の充填方法で
は、大口径(内径50mm以上)のカラムに小粒径(1
5μm以下)の分離剤を充填する場合には、均一充填が
不十分で分離性能を十分に発揮することができなかった
ため、更に充填方法を改良したものである。
式液体クロマトグラフィ−における、分離剤の最良の充
填方法を提供する目的でなされたものであり、特許公報
第2654541号で開示されている前記の充填方法で
は、大口径(内径50mm以上)のカラムに小粒径(1
5μm以下)の分離剤を充填する場合には、均一充填が
不十分で分離性能を十分に発揮することができなかった
ため、更に充填方法を改良したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、請求項1に記載した発明において
は、一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充填用のシェル
内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺動自在に挿入
した可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラムにおい
て、シェルを充填装置のステ−ジに設置し、溶媒に分散
させた分離剤スラリ−をシェル内に注入し、可動栓の流
路を開状態として可動栓を加圧手段で下降させて分離剤
スラリ−を加圧し、可動栓の流路から溶媒の排出を確認
したのち可動栓の下降を停止し、可動栓の流路を溶媒加
圧供給手段に接続してシェルの流路を開状態とし、溶媒
加圧供給手段で溶媒を注入すると同時に可動栓を加圧手
段で下降させて溶媒をシェルの流路から排出し、可動栓
の下降が停止した位置で可動栓を固定することを特徴と
する液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法
である。本構成により、大口径のカラムに小粒径の分離
剤を充填する場合であっても、均一充填が良好に行わ
れ、カラムあたりの理論段数が極めて高くなり、分離性
能を十分に発揮することができる。
の本発明の要旨は、請求項1に記載した発明において
は、一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充填用のシェル
内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺動自在に挿入
した可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラムにおい
て、シェルを充填装置のステ−ジに設置し、溶媒に分散
させた分離剤スラリ−をシェル内に注入し、可動栓の流
路を開状態として可動栓を加圧手段で下降させて分離剤
スラリ−を加圧し、可動栓の流路から溶媒の排出を確認
したのち可動栓の下降を停止し、可動栓の流路を溶媒加
圧供給手段に接続してシェルの流路を開状態とし、溶媒
加圧供給手段で溶媒を注入すると同時に可動栓を加圧手
段で下降させて溶媒をシェルの流路から排出し、可動栓
の下降が停止した位置で可動栓を固定することを特徴と
する液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法
である。本構成により、大口径のカラムに小粒径の分離
剤を充填する場合であっても、均一充填が良好に行わ
れ、カラムあたりの理論段数が極めて高くなり、分離性
能を十分に発揮することができる。
【0007】また、請求項2に記載した発明において
は、一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充填用のシェル
内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺動自在に挿入
した可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラムにおい
て、シェルを充填装置のステ−ジに設置し、溶媒に分散
させた分離剤スラリ−をシェル内に注入し、更に溶媒を
適量注入し、可動栓の流路を開状態として可動栓を加圧
手段で下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動栓の流
路から溶媒の排出を確認したのち可動栓の下降を停止
し、可動栓の流路を溶媒加圧供給手段に接続してシェル
の流路を開状態とし、溶媒加圧供給手段で溶媒を注入す
ると同時に可動栓を加圧手段で下降させて溶媒をシェル
の流路から排出し、可動栓の下降が停止した位置で可動
栓を固定することを特徴とする液体クロマトグラフィ−
用カラムの分離剤充填方法である。本構成により、請求
項1記載の方法と比較して、更に、確実に均一充填が良
好に行われ、カラムあたりの理論段数が極めて高くな
り、分離性能を十分に発揮することができる。
は、一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充填用のシェル
内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺動自在に挿入
した可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラムにおい
て、シェルを充填装置のステ−ジに設置し、溶媒に分散
させた分離剤スラリ−をシェル内に注入し、更に溶媒を
適量注入し、可動栓の流路を開状態として可動栓を加圧
手段で下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動栓の流
路から溶媒の排出を確認したのち可動栓の下降を停止
し、可動栓の流路を溶媒加圧供給手段に接続してシェル
の流路を開状態とし、溶媒加圧供給手段で溶媒を注入す
ると同時に可動栓を加圧手段で下降させて溶媒をシェル
の流路から排出し、可動栓の下降が停止した位置で可動
栓を固定することを特徴とする液体クロマトグラフィ−
用カラムの分離剤充填方法である。本構成により、請求
項1記載の方法と比較して、更に、確実に均一充填が良
好に行われ、カラムあたりの理論段数が極めて高くな
り、分離性能を十分に発揮することができる。
【0008】また、請求項3に記載した発明において
は、請求項1又は請求項2記載の液体クロマトグラフィ
−用カラムの分離剤充填方法において分離剤の粒径が5
〜15μmであることを特徴とする。前記分離剤を使用
する場合には、本発明の充填方法の効果を最大限に発揮
することができる。
は、請求項1又は請求項2記載の液体クロマトグラフィ
−用カラムの分離剤充填方法において分離剤の粒径が5
〜15μmであることを特徴とする。前記分離剤を使用
する場合には、本発明の充填方法の効果を最大限に発揮
することができる。
【0009】また、請求項4に記載した発明において
は、請求項1、請求項2又は請求項3記載の液体クロマ
トグラフィ−用カラムの分離剤充填方法において、溶媒
加圧供給手段で溶媒を注入すると同時に可動栓を加圧手
段で下降させるにあたり、可動栓の下降速度を10〜3
0cm/min、圧力を5〜15Mpaで行うことを特
徴とする。前記可動栓の下降速度で分離剤を充填するこ
とにより、本発明の充填方法の効果を最大限に発揮する
ことができる。
は、請求項1、請求項2又は請求項3記載の液体クロマ
トグラフィ−用カラムの分離剤充填方法において、溶媒
加圧供給手段で溶媒を注入すると同時に可動栓を加圧手
段で下降させるにあたり、可動栓の下降速度を10〜3
0cm/min、圧力を5〜15Mpaで行うことを特
徴とする。前記可動栓の下降速度で分離剤を充填するこ
とにより、本発明の充填方法の効果を最大限に発揮する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形
態の説明図であり、図2は本発明の充填方法を実施する
可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラムの説明図であ
り、図3は本発明の一実施例の検定クロマトグラムであ
る。
て図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形
態の説明図であり、図2は本発明の充填方法を実施する
可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラムの説明図であ
り、図3は本発明の一実施例の検定クロマトグラムであ
る。
【0011】図2において、10は中間部にシェルをセ
ットするステ−ジ1、上部に加圧手段であるオイルジャ
ッキ2が設けられた充填装置であり、20は一端に開閉
自在な流路を持つ分離剤充填用のシェル内に、開閉自在
な流路を有する可動栓4を摺動自在に挿入した可動栓式
液体クロマトグラフィ−用カラム(以下単にカラムとい
う)である。なお、(イ)図は充填装置のカラムセット
ステ−ジにシェルを取付けた様子を示す説明図であり、
(ロ)図はシェル内に分離剤を充填したのちの様子を示
す説明図である。
ットするステ−ジ1、上部に加圧手段であるオイルジャ
ッキ2が設けられた充填装置であり、20は一端に開閉
自在な流路を持つ分離剤充填用のシェル内に、開閉自在
な流路を有する可動栓4を摺動自在に挿入した可動栓式
液体クロマトグラフィ−用カラム(以下単にカラムとい
う)である。なお、(イ)図は充填装置のカラムセット
ステ−ジにシェルを取付けた様子を示す説明図であり、
(ロ)図はシェル内に分離剤を充填したのちの様子を示
す説明図である。
【0012】分離剤を充填するにあたり、カラム20を
充填装置10にセットするには、下端開口部を下部ロッ
ク手段23で分離剤が落下しないように締着されたカラ
ム20を、カラム20の外周上部に設けられたフランジ
部21を充填装置10のステ−ジ1に装着して固定す
る。可動栓4は、可動栓4の上部に設けられた接続盤2
2とオイルジャッキ2のピストンロッド12の先端に設
けられた接続板11とを当接して締着固定する。
充填装置10にセットするには、下端開口部を下部ロッ
ク手段23で分離剤が落下しないように締着されたカラ
ム20を、カラム20の外周上部に設けられたフランジ
部21を充填装置10のステ−ジ1に装着して固定す
る。可動栓4は、可動栓4の上部に設けられた接続盤2
2とオイルジャッキ2のピストンロッド12の先端に設
けられた接続板11とを当接して締着固定する。
【0013】シェル3内に分離剤を充填したのちは、上
端開口部を上部ロック手段24で可動栓4が可動しない
ように締着することにより、所定の圧力を保持してカラ
ムを充填装置10から取り外すことができる。
端開口部を上部ロック手段24で可動栓4が可動しない
ように締着することにより、所定の圧力を保持してカラ
ムを充填装置10から取り外すことができる。
【0014】使用される分離剤としては、分離剤の粒径
が5〜15μmである場合には、溶媒加圧供給手段で溶
媒を注入すると同時に可動栓4を加圧手段2で下降させ
る速度が10〜30cm/min、圧力が5〜15Mp
aであることにより、本発明の充填方法の効果を最大限
に発揮することができる。
が5〜15μmである場合には、溶媒加圧供給手段で溶
媒を注入すると同時に可動栓4を加圧手段2で下降させ
る速度が10〜30cm/min、圧力が5〜15Mp
aであることにより、本発明の充填方法の効果を最大限
に発揮することができる。
【0015】次にカラムへの分離剤の充填方法について
述べる。図1において、(イ)シェル3を充填装置10
のステ−ジ1に設置し、溶媒に分散させた分離剤スラリ
−Aをシェル3内に注入する。なお、分離剤スラリ−A
を注入する前又は/及び注入後に溶媒を適量注入するの
が好ましく、また、分離剤スラリ−A及び溶媒をシェル
3内に注入するときには、できるだけ静かに泡立てない
よう注入するのが好ましい。
述べる。図1において、(イ)シェル3を充填装置10
のステ−ジ1に設置し、溶媒に分散させた分離剤スラリ
−Aをシェル3内に注入する。なお、分離剤スラリ−A
を注入する前又は/及び注入後に溶媒を適量注入するの
が好ましく、また、分離剤スラリ−A及び溶媒をシェル
3内に注入するときには、できるだけ静かに泡立てない
よう注入するのが好ましい。
【0016】(ロ)可動栓4を加圧手段であるオイルジ
ャッキ2のピストンロッド12に締着し、可動栓4の流
路30に設けられた開閉弁31を開状態とする。(ハ)
オイルジャッキ2のピストンロッド12を下降させるこ
とにより可動栓4を下降させて分離剤スラリ−を加圧
し、可動栓4の流路30から溶媒の排出を確認したのち
可動栓4の下降を停止する。(ニ)可動栓4の流路30
を溶媒加圧供給手段である溶剤供給ポンプ34に流路3
5を介して接続し、更に、シェル3の流路32に設けら
れた開閉弁33を開状態とし、溶剤供給ポンプ34で溶
媒をシェル3内に注入すると同時に可動栓4をオイルジ
ャッキ2で更に下降させて分離剤を圧縮すると共に溶剤
をシェル3の流路32から排出する。(ホ)可動栓4の
下降が停止した位置で可動栓4を上部ロック手段24で
固定し、充填装置10から取り外す。
ャッキ2のピストンロッド12に締着し、可動栓4の流
路30に設けられた開閉弁31を開状態とする。(ハ)
オイルジャッキ2のピストンロッド12を下降させるこ
とにより可動栓4を下降させて分離剤スラリ−を加圧
し、可動栓4の流路30から溶媒の排出を確認したのち
可動栓4の下降を停止する。(ニ)可動栓4の流路30
を溶媒加圧供給手段である溶剤供給ポンプ34に流路3
5を介して接続し、更に、シェル3の流路32に設けら
れた開閉弁33を開状態とし、溶剤供給ポンプ34で溶
媒をシェル3内に注入すると同時に可動栓4をオイルジ
ャッキ2で更に下降させて分離剤を圧縮すると共に溶剤
をシェル3の流路32から排出する。(ホ)可動栓4の
下降が停止した位置で可動栓4を上部ロック手段24で
固定し、充填装置10から取り外す。
【0017】前記において、溶剤供給ポンプ34で溶媒
を注入すると同時に可動栓4を下降させる速度及び圧力
は、分離剤の粒径が5〜15μmである場合には速度が
10〜30cm/min、圧力が5〜15Mpaである
ことが好ましい。
を注入すると同時に可動栓4を下降させる速度及び圧力
は、分離剤の粒径が5〜15μmである場合には速度が
10〜30cm/min、圧力が5〜15Mpaである
ことが好ましい。
【0018】(実施例1)シリカ分離剤(AKZO N
OBEL社 KROMASIL100−7C18)粒径
7μmをイソプロパノ−ルと塩化メチレンが1:1の溶
媒に50wt%以下で混合して均一なスラリ−とした。
スラリ−全量の約5vol%の溶媒を先ず内径50mm
のシェル内に注入したのち、スラリ−をシェル内に静か
に注入した。更に溶媒の適量を注入し、可動栓をオイル
ジャッキで下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動栓
の流路から溶媒の排出を確認したのち下降を停止した。
可動栓の流路を溶剤供給ポンプに接続し、溶剤供給ポン
プで溶媒をシェル内に1ml/minで注入すると同時
に可動栓をオイルジャッキで16cm/minの速度、
圧力7Mpaで下降させて分離剤を圧縮すると共に溶剤
をシェルの流路から排出し、ピストンの下降が停止した
位置で可動栓を固定した。なお、充填層の高さは324
mmであった。
OBEL社 KROMASIL100−7C18)粒径
7μmをイソプロパノ−ルと塩化メチレンが1:1の溶
媒に50wt%以下で混合して均一なスラリ−とした。
スラリ−全量の約5vol%の溶媒を先ず内径50mm
のシェル内に注入したのち、スラリ−をシェル内に静か
に注入した。更に溶媒の適量を注入し、可動栓をオイル
ジャッキで下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動栓
の流路から溶媒の排出を確認したのち下降を停止した。
可動栓の流路を溶剤供給ポンプに接続し、溶剤供給ポン
プで溶媒をシェル内に1ml/minで注入すると同時
に可動栓をオイルジャッキで16cm/minの速度、
圧力7Mpaで下降させて分離剤を圧縮すると共に溶剤
をシェルの流路から排出し、ピストンの下降が停止した
位置で可動栓を固定した。なお、充填層の高さは324
mmであった。
【0019】前記で分離剤を充填したカラムの性能を下
記により調査した。試料として、安息香酸メチル78.
8μlを蒸留水とアセトニトリルを55:45の割合で
混合した溶媒(溶離液)100mlに溶解したものを用
いた。試料1mlを使用し、カラム温度20℃、溶離液
流量60ml/min、圧力6.48Mpaで分離テス
トを行ってカラムの理論段数を求めた結果、17281
段であった。なお、本実施例のカラムの性能を検定した
検定クロマトグラムを図3に示す。
記により調査した。試料として、安息香酸メチル78.
8μlを蒸留水とアセトニトリルを55:45の割合で
混合した溶媒(溶離液)100mlに溶解したものを用
いた。試料1mlを使用し、カラム温度20℃、溶離液
流量60ml/min、圧力6.48Mpaで分離テス
トを行ってカラムの理論段数を求めた結果、17281
段であった。なお、本実施例のカラムの性能を検定した
検定クロマトグラムを図3に示す。
【0020】従来の充填方法では、粒径7μmの分離剤
を内径50mmのシェル内に充填しても均一充填が不十
分で分離性能を十分に発揮することができなかったた
め、粒径が15μmの分離剤を用いていたが、その場合
の理論段数は約5000段前後であったことから、本発
明の充填方法で大口径のカラムに小粒径の分離剤を充填
できるようになった効果が大きいことが明確となった。
を内径50mmのシェル内に充填しても均一充填が不十
分で分離性能を十分に発揮することができなかったた
め、粒径が15μmの分離剤を用いていたが、その場合
の理論段数は約5000段前後であったことから、本発
明の充填方法で大口径のカラムに小粒径の分離剤を充填
できるようになった効果が大きいことが明確となった。
【0021】
【発明の効果】本発明は、大口径のカラムに小粒径の分
離剤を充填する場合であっても、均一充填が良好に行わ
れ、カラムあたりの理論段数が極めて高くなり、分離性
能を十分に発揮することができる。
離剤を充填する場合であっても、均一充填が良好に行わ
れ、カラムあたりの理論段数が極めて高くなり、分離性
能を十分に発揮することができる。
【図1】本発明の一実施の形態の説明図
【図2】本発明の充填方法を実施する可動栓式液体クロ
マトグラフィ−用カラムの説明図
マトグラフィ−用カラムの説明図
【図3】本発明の一実施例の検定クロマトグラム
1:ステ−ジ 2:オイルジャッキ 3:シェル 4:可動栓 10:充填装置 20:可動栓式カラム
Claims (4)
- 【請求項1】一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充填用
のシェル内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺動自
在に挿入した可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラム
において、シェルを充填装置のステ−ジに設置し、溶媒
に分散させた分離剤スラリ−をシェル内に注入し、可動
栓の流路を開状態として可動栓を加圧手段で下降させて
分離剤スラリ−を加圧し、可動栓の流路から溶媒の排出
を確認したのち可動栓の下降を停止し、可動栓の流路を
溶媒加圧供給手段に接続してシェルの流路を開状態と
し、溶媒加圧供給手段で溶媒を注入すると同時に可動栓
を加圧手段で下降させて溶媒をシェルの流路から排出
し、可動栓の下降が停止した位置で可動栓を固定するこ
とを特徴とする液体クロマトグラフィ−用カラムの分離
剤充填方法。 - 【請求項2】一端に開閉自在な流路を持つ分離剤充填用
のシェル内に、開閉自在な流路を有する可動栓を摺動自
在に挿入した可動栓式液体クロマトグラフィ−用カラム
において、シェルを充填装置のステ−ジに設置し、溶媒
に分散させた分離剤スラリ−をシェル内に注入し、更に
溶媒を適量注入し、可動栓の流路を開状態として可動栓
を加圧手段で下降させて分離剤スラリ−を加圧し、可動
栓の流路から溶媒の排出を確認したのち可動栓の下降を
停止し、可動栓の流路を溶媒加圧供給手段に接続してシ
ェルの流路を開状態とし、溶媒加圧供給手段で溶媒を注
入すると同時に可動栓を加圧手段で下降させて溶媒をシ
ェルの流路から排出し、可動栓の下降が停止した位置で
可動栓を固定することを特徴とする液体クロマトグラフ
ィ−用カラムの分離剤充填方法。 - 【請求項3】分離剤の粒径が5〜15μmである請求項
1又は請求項2記載の液体クロマトグラフィ−用カラム
の分離剤充填方法。 - 【請求項4】溶媒加圧供給手段で溶媒を注入すると同時
に可動栓を加圧手段で下降させるにあたり、可動栓の下
降速度を10〜30cm/min、圧力を5〜15Mp
aで行う請求項1、請求項2又は請求項3のいずれか1
項に記載の液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充
填方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11156033A JP2000346833A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11156033A JP2000346833A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000346833A true JP2000346833A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15618859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11156033A Pending JP2000346833A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 液体クロマトグラフィ−用カラムの分離剤充填方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000346833A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005321302A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Kurita Water Ind Ltd | クロマト充填剤の充填方法及び充填装置 |
JP2010151845A (ja) * | 2010-03-29 | 2010-07-08 | Kurita Water Ind Ltd | クロマト充填剤の充填装置 |
JP2011214880A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kurita Water Ind Ltd | 液体クロマトグラフィー装置及び充填剤の充填方法 |
-
1999
- 1999-06-03 JP JP11156033A patent/JP2000346833A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005321302A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Kurita Water Ind Ltd | クロマト充填剤の充填方法及び充填装置 |
JP4626745B2 (ja) * | 2004-05-10 | 2011-02-09 | 栗田工業株式会社 | クロマト充填剤の充填方法 |
JP2010151845A (ja) * | 2010-03-29 | 2010-07-08 | Kurita Water Ind Ltd | クロマト充填剤の充填装置 |
JP2011214880A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Kurita Water Ind Ltd | 液体クロマトグラフィー装置及び充填剤の充填方法 |
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