JP4150162B2 - コンテナを充填する方法、装置及びシステム - Google Patents

コンテナを充填する方法、装置及びシステム Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、加圧された推進体の中の、懸濁液、即ち物質特に薬剤物質の液剤を、コンテナの中に注入する充填装置、充填システム、及び方法に関する。更に特に、本発明は、懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体が循環するラインに含まれる充填ヘッドに関する。その充填ヘッドは、充填されるべきコンテナと通じる状態になったり外れたりする。
【0002】
加圧された推進体の中に懸濁液即ち薬剤物質液剤を保持するコンテナは、よく知られている。1つのそのような知られたコンテナは、貯蔵チャンバを画定するボディと、該ボディのヘッドから伸展するバルブ軸と、該バルブ軸により大気及び貯蔵チャンバと選択的に導通する計量チャンバとを含む。該バルブ軸は、自由端部とその側壁との間に伸展するL字型コンジットを経由する、コンテナ出口を設定する。該出口を介して薬剤物質を含有する推進体の計量分の容量が配布される。L字型コンジットが計量チャンバの完全な外部に配置されるので計量チャンバ即ちコンテナが大気に対して密閉する第1の伸展位置と、L字型コンジットによりバルブ軸の中に設定され薬剤物質を含有する推進体の計量分の容量が配布される出口と計量チャンバが導通状態になる第2の抑圧位置との間で、バルブ軸は軸方向に動かされて配置される。コンテナは、抑圧位置ではバルブ軸により塞がれ、薬剤物質を含有する推進体はバルブ軸の中のL字型コンジットを通過し、計量チャンバを通過し、コンテナボディにより画定される貯蔵チャンバの中へ、下方に押しやられる。
【0003】
EP−A−0419261号は、加圧された推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤をコンテナの中に注入する、充填システムを開示する。該充填システムは、薬剤物質が大気の中に漏れるのを防ぐ充填装置を含む。この充填システムでは、充填装置は次のように形成されている。つまり、充填装置は高圧推進体の塊によりフラッシュされるが、依然としてコンテナと流体導通する状態にあり、コンテナに薬剤物質含有高圧推進体を充填した後に充填装置の中に存続する薬剤物質含有高圧推進体が、コンテナから充填装置が撤退するに先立ちコンテナの中にフラッシュされる。しかしながら、この構成は、フラッシュを得るために、コンテナの中に注入されるべき付加的な推進体が必要である。しかも、フラッシュ操作に続いて、バルブ軸内の高圧推進体は、大気に漏れ得る。
【0004】
少なくとも1つの好適な実施形態での本発明は、上記の問題点を少なくとも部分的に克復する改良された充填装置を供給することを目的とする。
【0005】
本発明は、推進体のみ又は薬剤物質含有推進体を直接に大気に発散する必要なく、コンテナを充填するように構成される方法と充填システムを供給することも目的とする。
【0006】
・入口開口部と、第1と第2の出口開口部を含む通路を含むメインボディであって、上記第1の出口開口部は、コンテナのボディのヘッドから伸展するバルブ軸と利用時に導通するものである、メインボディと、
・通路の入口開口部と導通状態にあり、充填バルブアセンブリを含み、懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体を選択的に通路に注入する、充填アクチュエータと、
・通路の第2の出口開口部と導通状態にあり、排出バルブアセンブリを含み、通路から物質を含む加圧された推進体を選択的に排出し、通路の第2の出口開口部からの物質を含む推進体の流れと実質上整列する排出気体の流れを利用時に設定するように構成される出口開口部を含む少なくとも1つの排出気体コンジットを含む、排出アクチュエータと、
・バルブ軸を含むコンテナのボディのヘッドを利用時に受け止める、コンテナ連動ボディと
を含む、加圧された推進体の中の物質、特に薬剤物質の、懸濁液即ち液剤を、コンテナの中に注入する充填装置を、本発明は提供する。
【0007】
排出アクチュエータが、複数の第1の排出気体コンジットを含み、それらの各々の出口開口部が、通路の第2の出口開口部を取り囲むアレイを画定するのが、好ましい。
【0008】
第1の排出気体コンジットの出口開口部が、流れの方向に関して、通路の第2の出口開口部の下流側に位置するのが、より好ましい。
【0009】
第1の排出気体コンジットの出口開口部のアレイが、環状のアレイを画定するのが、より好ましい。
【0010】
排出アクチュエータが、第1の排出気体コンジットが通常において導通する第1のチャンバと、第1のチャンバと導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジットとを含むのが、好ましい。
【0011】
好適な実施形態では、排出アクチュエータが、複数の第2の排出気体コンジットを含み、それらの各々の出口開口部は、流れの方向に関して、第1の排出気体コンジットの出口開口部の下流側に位置し、通路の第2の出口開口部を取り囲むアレイを画定する。
【0012】
第2の排出気体コンジットの出口開口部のアレイが、環状のアレイを画定するのが、好ましい。
【0013】
排出アクチュエータが、第2の排出気体コンジットが通常において導通する第2のチャンバと、第2のチャンバと導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジットとを含むのが、好ましい。
【0014】
排出バルブアセンブリが、
通路の第2の出口開口部に配置されるバルブシートに接して配置されるか又は離れて配置されるか選択されて構成される排出バルブボディと、
排出バルブボディを取り囲み、排出バルブボディがバルブシートから離れて設置されるときは物質を含む推進体と排出気体とを実用時には通過させて流す、実質上環状のチャンバとを含むのが、好ましい。
【0015】
環状チャンバが、円錐形状であり、通路の第2の出口開口部からは直径が増加するのが、より好ましい。
【0016】
本発明は、加圧された推進体の中の、物質、特に薬剤物質の懸濁液即ち液剤をコンテナの中に注入し、請求項1乃至請求項10の何れかに係る充填装置を組み込む、充填システムにも拡張される。
【0017】
・貯蔵チャンバを画定するボディと、ボディから伸展するバルブ軸とを含有するコンテナを設定する工程と、
・コンテナのバルブ軸を充填装置のメインボディの中の通路の第1の出口開口部と導通させる工程であって、
上記充填装置は、
懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体を通路の入口開口部の中に選択して注入する充填バルブアセンブリを含む充填アクチュエータと、
物質を含む加圧された推進体を通路の第2の出口開口部から選択して排出し、通路の第2の出口開口部からの物質を含む推進体の流れと実質上整列する排出気体の流れを利用時に設定するように構成される出口開口部を含む少なくとも1つの排出気体コンジットを含む排出バルブアセンブリを含む排出アクチュエータとを、含有するものである、工程と、
・充填バルブアセンブリを開け、コンテナの貯蔵チャンバに懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体を充填する、工程と、
・充填バルブアセンブリを閉じる工程と、
・少なくとも1つの排出気体コンジットを通過して、排出気体を供給する工程と、
・通路及びコンテナのバルブ軸の中の物質を含む加圧された推進体を排出させ得るために排出バルブアセンブリを開ける工程であって、そのことにより、物質を含み排出される推進体は排出気体の中で飛沫同伴される、工程と
を含む、加圧された推進体の中の懸濁液、即ち物質特に薬剤物質の液剤を、コンテナの中に注入する方法を、本発明は更に提供する。
【0018】
排出アクチュエータが、複数の第1の排出気体コンジットを含み、それらの各々の出口開口部が、通路の第2の出口開口部を取り囲むアレイを画定するのが、好ましい。
【0019】
第1の排出気体コンジットの出口開口部が、流れの方向に関して、通路の第2の出口開口部の下流側に位置するのが、より好ましい。
【0020】
第1の排出気体コンジットの出口開口部のアレイが、環状のアレイを画定するのが、より好ましい。
【0021】
排出アクチュエータが、第1の排出気体コンジットが通常において導通する第1のチャンバと、第1のチャンバと導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジットとを含むのが、好ましい。
【0022】
好適な実施形態では、排出アクチュエータが、複数の第2の排出気体コンジットを含み、それらの各々の出口開口部は、流れの方向に関して、第1の排出気体コンジットの出口開口部の下流側に位置し、通路の第2の出口開口部を取り囲むアレイを画定する。
【0023】
第2の排出気体コンジットの出口開口部のアレイが、環状のアレイを画定するのが、好ましい。
【0024】
排出アクチュエータが、第2の排出気体コンジットが通常において導通する第2のチャンバと、第2のチャンバと導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジットとを含むのが、好ましい。
【0025】
排出バルブアセンブリが、
通路の第2の出口開口部に配置されるバルブシートに接して配置されるか又は離れて配置されるか選択されて構成される排出バルブボディと、
排出バルブボディを取り囲み、排出バルブボディがバルブシートから離れて設置されるときは物質を含む推進体と排出気体とを実用時には通過させて流す、実質上環状のチャンバとを含むのが、好ましい。
【0026】
環状チャンバが、円錐形状であり、通路の第2の出口開口部からは直径が増加するのが、より好ましい。
【0027】
排出気体が、少なくとも35℃程度の温度まで加熱されているのが、好ましい。
【0028】
排出気体の質量流速の、物質を含む排出される推進体に対する割合は、少なくとも10対1であるのが、好ましい。
【0029】
排出気体は、0.1グラム/秒から10グラム/秒の質量流速を有するのが、好ましい。
【0030】
排出気体が、加圧された空気を含むのが、好ましい。
【0031】
図1から図5は、本発明の好適な実施形態に係る充填ヘッド2を示す。
【0032】
充填ヘッド2は、下方表面6から伸展する下方伸展部位5を含むメインボディ4と、メインボディ4の1つの側方面に配置される充填アクチュエータ7と、メインボディ4の上記の反対の側方面に配置される排出アクチュエータ10とを、含有する。充填ヘッド2は更に、メインボディ4に接して且つ上部に配置される作動マンドレル14を含有する。該作動マンドレル14により充填ヘッド2は鉛直方向に移動する。充填ヘッド2は更に、充填されるコンテナを受け止める滑動ボディ16を含有する。該滑動ボディ16は、メインボディ4に相対して鉛直に移動し得るようにメインボディ4の下方伸展部分5に装着されている。
【0033】
メインボディ4は、その中の実質上中央に位置し上方端部24にて第1と第2の水平対向開口部21、22を下方端部26にて第3の開口部25を含む鉛直方向通路20を含む。該第3の開口部は、下方伸展部分5の中に位置する。第1と第2の開口部21、22は、夫々、充填アクチュエータ7及び排出アクチュエータ10と、導通する。
【0034】
充填アクチュエータ7は、ハウジング28とそれに対して移動可能なように配置される充填バルブアセンブリ29とを、含む。メインボディ4内の環状チャンバ31内部に滑動可能なように配置され、メインボディ4内の通路20の第1の開口部21を画定するバルブシート33に抗してシールするバルブ密閉端部32を含む充填バルブ軸30を、充填バルブアセンブリ29は含有する。メインボディ4は、チャンバ31と導通するその対向する側面の中に第1の入口コンジット34と第2の出口コンジット35とを含む。充填バルブアセンブリ29は更に、充填バルブ軸30と軸方向に結合しハウジング28内で画定される環状チャンバ37内部に密閉して配置される、相互に移動可能な充填バルブ部位36を含有する。充填バルブ部位36は、チャンバ37を第1と第2のチャンバ部分39、40へと密閉して分割する放射状外方伸展部分38を含む。第1のチャンバ部分39は充填バルブ軸30に近接しており、第2のチャンバ部分40は充填バルブ軸30から離れている。ハウジング28は、チャンバ37の第2のチャンバ部分40と導通し加圧された流体の供給源と連結するコンジット41を含む。充填バルブアセンブリ29は更に、バイアス要素42、この実施形態では圧縮バネを含有する。該バイアス手段42は充填バルブ部位36、従って充填バルブ軸30をメインボディ4中のチャンバ31の中にバイアスする。コンジット41を介する流体圧力の注入/撤退は、チャンバ37の第2のチャンバ部分40から流体を注入/撤退させ、チャンバ37中の充填バルブ部位36を滑動移動させ、チャンバ31中の充填バルブ軸30を滑動移動させる。このように、充填バルブ軸30のバルブ密閉端部32は、通路20の第1の開口部21を画定するバルブシート33の中へかみ合い得又はかみ合いから抜け得る。チャンバ31は、バルブシート33から離れた端部にて、充填バルブ部位36と充填バルブ軸30の結合位置にて充填バルブ軸30を囲む可撓性環状シール43により、密閉される。
【0035】
排出アクチュエータ10は、メインボディ4中のキャビティ45中に配置されるバルブブロック44と、バルブブロック44と結合するハウジング46と、ハウジング46内部に移動可能なように配置される排出バルブアセンブリ48とを含有する。
【0036】
ハウジング46は、環状支持スリーブ49を含有し、排出バルブアセンブリ48は、バルブ密閉端部51を含み支持スリーブ49中に滑動可能なように配置される排出バルブ軸50を含有する。排出バルブ軸50は、概略円錐形状であり、バルブ密閉端部51から離れるに連れて直径が増加する。この実施形態では、排出バルブ軸50は、物質の保持量を減少するように動作する周辺縁52を含む。排出バルブアセンブリ48は更に、排出バルブ軸50と軸方向に結合し支持スリーブ49内の環状チャンバ56内部に密閉して配置される、相互に移動可能な排出バルブ部位54を含有する。排出バルブ部位54は、チャンバ56を第1と第2のチャンバ部分60、62へと密閉して分割する放射状外方伸展部分58を含む。第1のチャンバ部分60は排出バルブ軸50に近接しており、第2のチャンバ部分62は排出バルブ軸50から離れている。支持スリーブ49は、加圧された流体の供給源と連結する第1と第2のコンジット64、66を含み、各々のコンジット64、66は、チャンバ56の第1と第2のチャンバ部分60、62と導通する。コンジット64、66の1つを介する流体圧力の注入は、チャンバ56の第1と第2のチャンバ部分60、62各々の中に流体を注入させ、チャンバ56中の排出バルブ部位54を滑動移動させ、支持スリーブ49中の排出バルブ軸50を滑動移動させる。このように、排出バルブ軸50のバルブ密閉端部51は、バルブブロック44により与えられる排出バルブシート67の中へかみ合い得又はかみ合いから抜け得る。ハウジング46は更に、支持スリーブ49と排出バルブ軸50が中に配置される概略環状チャンバ70を含む。概略円錐状排出バルブ軸50を囲むチャンバ70の部分も、概略円錐形状である。ハウジング46は更に、バルブブロック44から離れた側面に配置されチャンバ70と導通する、排出管71を含む。
【0037】
バルブブロック44は、ハウジング46の中のチャンバ70の伸展部であり底部には排出バルブシート67が備わる、円錐凹部72を含む。バルブブロック44は更に、通路73を含む。該通路73は、メインボディ4の中の通路20の第2の開口部と導通する第1の入口開口部74と、排出バルブシート67にて第2の出口開口部75とを含む。
【0038】
支持スリーブ49に対し要求される実装をもたらすために、ハウジング46中のチャンバ70は、(図5に示されるように)排出バルブアセンブリ48の実装の近傍にて、3つの弓型チャンバ部分78、80、82に分割される。この実施形態では、3つの弓型チャンバ部分78、80、82は、環状の長さにおいては、実質等しい。
【0039】
チャンバ70は、排出気体をバルブブロック44から通過させて、主として排出されるように、形成されている。この実施形態では、バルブブロック44は、排出バルブシート67にて出口開口部75を囲む複数の第1の排出気体入口通路84を含む。第1の排出気体入口通路84は、夫々の出口86を含む。夫々の出口86は排出バルブシート67の周りにアレイ、好ましくは環状アレイを画定する。該アレイは、排出バルブ軸50、排出バルブシート67及び通路73に共通な軸と中心軸を共にする。少なくとも、その出口86を画定する第1の排出気体入口通路84の部分は、通路73と平行である。この実施形態では、出口86は、バルブブロック44の中の円錐状凹部72の表面の中に形成され、チャンバ70を経る流れの方向に関していえば、通路73の出口開口部75の下流方向に位置する。バルブブロック44は更に、環状チャンバ88を外部表面中に含み、該環状チャンバ88は、第1の排出気体入口通路84に通常接続し、メインボディ4中のコンジット90と導通状態になり、排出気体の供給源をもたらす。この実施形態では、コンジット90は、環状チャンバ88に放射状に伸展するが、別の実施形態では、接線方向に伸展し得る。
【0040】
チャンバ70は更に、排出気体をハウジング46を通過させて排出されるように、形成されている。この実施形態では、ハウジング46は、第1の排出気体入口通路84の下流にある複数の第2と第3の排出気体入口通路92、93を含む。第2と第3の排出気体入口通路92、93は、夫々の出口94、95を含む。夫々の出口94、95は排出バルブシート67の周りにアレイ、好ましくは環状アレイを画定し、チャンバ70と導通する。少なくとも、その出口94、95を含む第2と第3の排出気体入口通路92、93の部分は、第1の排出気体入口通路84と平行であり、従ってバルブブロック44の中の通路73とも平行である。ハウジング46は更に、環状チャンバ96とコンジット98とを含み、該環状チャンバ96は、第2と第3の排出気体入口通路92、93に通常接続しており、コンジット98は排出気体の供給源をもたらすためチャンバ96と導通状態である。
【0041】
滑動ボディ16はメインボディ4に対して鉛直方向に滑動するように、両者の間に配置される第1と第2の間隔形成バイアス要素100をもって、この実施形態では圧縮バネが、装着される。バイアス要素100の各々は、各々のねじ切り部位102上に装着され、それらねじ切り部位102の両方は、滑動ボディ16をメインボディ4に接続する。通常の、即ち活動していない構成では、滑動ボディ16は、所定のギャップ103により隔離するように、バイアス要素100によりメインボディ4から離れて下方にバイアスされている。
【0042】
滑動ボディ16は、メインボディ4の下方伸展部分5をかみ合う関係にて滑動して受け止めるための孔104を含む。滑動ボディ16は更に、上方表面106にて突起部105を含む。該突起部105は、下方伸展部分5の周囲にてメインボディ4の下方表面6の中に配置される符合する凹部107と、相補する関係にある。孔104は、両者の間で耐流体シールを形成するように下方伸展部分5を囲む環状シール109を含む。下方伸展部分5の下部末端端部110の下方には、メインボディ4の中の通路20と線上に整列する中心開口部113を含む環状バルブ軸シール112が設定されている。バルブ軸シール112の内径及び外径は、通路20の第3の開口部の内径と孔104の内径とに各々実質上対応する。孔104は、充填されるコンテナのバルブ軸の外径より大きい内径を備えるように構成されるチャンバ116を画定する。チャンバ116は、主要の上方セクション122と下方セクション123とを含む。該下方セクション123は、上方セクション122より僅かに小さい直径を備え、充填されるコンテナのバルブ軸が通過して伸展する開口部124を画定する。滑動ボディ16は更に、チャンバ116と導通状態にあるコンジット126を含む。滑動ボディ16は更に、チャンバ116への開口部124の下方に位置し開口部124を囲む環状ヘッドシール131を含有する。ヘッドシール131は、滑動ボディ16の下方部分を成すシール保持ブロック132の中の中心開口部133の中に保持される。シール保持ブロック132は、充填すべきコンテナのヘッドを受け止めるためその下方表面135の中に下方伸展凹部134を含む。
【0043】
図7に示すように、この実施形態では、充填ヘッド2により充填されるコンテナ138は、加圧された推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤を保持するための貯蔵チャンバ140を画定するボディ139を含有する。ボディ139は、計量チャンバ143を画定する周縁ハウジング142を含むヘッド141と、ハウジング142の中に移動可能なように配置されヘッド141から伸展するバルブ軸144とを含む。バルブ軸144は、(図7に示される)伸展位置と(図8に示される)抑圧位置との間を移動可能である。バルブ軸144は通常圧縮バネ145により伸展位置へとバイアスされている。バルブ軸144は、バルブ軸144の末端端部に位置する第1の出口開口部147と、バルブ軸144の側壁の中に位置する第2の入口開口部148との間に、伸展する、L字型コンジット146を含む。バルブ軸144は更に、常にコンテナ138の内部に配置する部分の中にU字型コンジット151を含む。U字型コンジット151は、バルブ軸144の側壁の中に位置する第1と第2の軸方向に間隔を置いた開口部153、155を含み、ハウジング142の中の孔156を介して、コンテナ138の貯蔵チャンバ140と計量チャンバ143との間の導通を可能なものにする。
【0044】
バルブ軸144が(図7に示すように)伸展位置の中にあるとき、L字型コンジット146の入口開口部148は、コンテナ138のボディ139の外側に位置し、特に、コンテナ138内部の計量チャンバ143から離れた位置となる。従って、バルブ軸144が伸展位置の中にあるとき、貯蔵チャンバ140とバルブ軸144中のL字型コンジット144との間には導通経路が無いため、コンテナ138は閉じられた状態である。伸展位置にあるときは、U字型コンジット151は、ハウジング142の中の第1の開口部153及び孔156を経由して貯蔵チャンバ140と導通し、第2の開口部155を経由して計量チャンバ143と導通する。この位置では、コンテナ138が逆にされると、計量チャンバ143が充填される。
【0045】
バルブ軸144が(図8に示すように)抑圧位置の中にあるとき、即ち充填位置又は放出位置のうちの何れかにあるとき、バルブ軸144はバイアス要素145のバイアス動作に抗して押し下げられ、L字型コンジット146の入口開口部148は移動されて計量チャンバ143と導通する状態にされ、U字型コンジット151は移動されて計量チャンバ143と導通しない状態にされ単にハウジング142の中の孔156を介して貯蔵チャンバ140と導通する状態にされる。充填操作では、加圧された推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤は、L字型コンジット146を通り、計量チャンバ143を通り、計量チャンバ143の底にてバルブ軸144を取り囲む環状シールを強いて通過させることによりコンテナ138の貯蔵チャンバ140の中へと、下方へ押しやられる。コンテナ138から加圧された1つの推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤の計量された体積分を放出する間には、計量チャンバ143の中に存在する懸濁液即ち液剤の計量された体積分は、計量チャンバ143とL字型コンジット146の入口開口部148との間の導通経路が与えられることによって、L字型コンジット146を通り外部へ流れることが可能になる。放出操作では、シール166は、貯蔵チャンバ140の中の懸濁液即ち液剤の更なる分が計量チャンバ143に少しでも入り込むのを防ぎ、よって、正確な体積分を放出させる。
【0046】
この実施形態では、充填ヘッド2の主要構成要素は、ステンレス鋼で形成されるのが通常であり、シールはニトリルゴムで形成されるのが通常である。例外は、隔壁シールと、PTFEで通常形成され推進体と接触するシールと、バルブブロック44と、硬化ステンレス鋼で通常形成される排出バルブ軸50とである。
【0047】
図6は、加圧された推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤の計量された体積分で、コンテナ138を充填する上述の充填ヘッド2を組み込む充填システムを示す。
【0048】
充填ヘッド2は、符号170により概略示される循環ラインの中に含まれ、該循環ラインの中では、懸濁液即ち液剤内に薬剤物質を含む高圧推進体が循環する。循環ライン170は、懸濁液即ち液剤内に薬剤物質を含む高圧推進体を保持する混合容器172を含む。混合容器172は加圧され、循環ライン170の残余部においても同様であり、よって、推進体は加圧されているのみならず、推進体の沸点が周りの温度より低い地点であっても液体として維持される。ライン176は、混合容器172の出口174をポンプ178に接続し、該ポンプ178は推進体を循環ライン170にポンピングするように設定されている。別のライン180は、ポンプ178を入口バルブ182の入口側に接続する。更に別のライン183は、入口バルブ182の出口側を計量チャンバ184に接続する。計量チャンバ184は、入口バルブ182が開く際に、懸濁液即ち液剤内に薬剤物質を含む高圧推進体の計量された体積分を、受け取るように構成されている。その計量される体積分は、充填ヘッド2によりコンテナ138の中に注入される際に必要とされる体積分に、対応する。更に別のライン186は、計量チャンバ184を充填ヘッド2に接続し、とりわけ充填ヘッド2のメインボディ4の中の入口コンジット34に接続する。前に説明したように、入口コンジット34は、充填バルブ軸30を取り囲むチャンバ31と導通し、よって、出口コンジット35と導通する。更に別のライン188は、充填ヘッド2とりわけ充填ヘッド2のメインボディ4の中の出口コンジット35を、出口バルブ190の入口側に接続する。更に別のライン192は、出口バルブ190の出口側を、混合容器172の入口側194に接続し、よって循環ライン170を完成する。充填システムは更に、入口バルブ182の入口側と出口バルブ190の出口側との間に接続されるライン198の中に設定される、バイパスバルブ196を含む。
【0049】
加圧された推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤の計量された体積分をコンテナ138に充填し、続いて、薬剤物質を含む加圧された残余の推進体を排出する際の、充填ヘッド2の動作を、図6から図13を参照しつつ、以下に記述する。
【0050】
第1の工程では、図7に示すように、充填すべきコンテナ138のヘッド141が、滑動ボディ16のシール保持ブロック132の中の下方伸展凹部134に内部に配置される。この位置では、コンテナ138のヘッド141は、ヘッドシール131に抗して圧し、コンテナ138のバルブ軸144の末端端部は、バルブ軸シール112に抗して圧し、バルブ軸144はバイアス要素145により伸展位置の中に付勢される。このように、チャンバ116は、バルブ軸シール112とヘッドシール131により、密閉される。図示していないが、コンテナ138の底は、上方に支持され付勢されている。更に、この位置では、バイアス要素100は、間にギャップ103を生成するように滑動ボディ16をメインボディ4から離れるように付勢し、充填バルブアセンブリ29と排出バルブアセンブリ48の両方が閉じられる。
【0051】
第2の工程では、図8に示すように、作動マンドレル14が操作されメインボディ4を動作し、そこに配置される充填アクチュエータ7及び排出アクチュエータ10をバイアス要素100のバイアスに抗して滑動ボディ16に対し相対的に下方に移動させる。この移動により、滑動ボディ16上の突起部105はメインボディ4の中の凹部107の中に入り込みギャップ103が閉じられる。加えて、メインボディ4の下方伸展部分5は、コンテナ138のバルブ軸144の末端端部に抗してバルブ軸シール112を経由して付勢され、バルブ軸144を抑圧開放位置にまで押し下げる。その位置では、バルブ軸144の中のL字型コンジット146の入口開口部148がコンテナ138の計量チャンバ143と導通し、バルブ軸144の中のU字型コンジット151はコンテナ138の貯蔵チャンバ140とのみ導通状態にあり計量チャンバ143との導通状態には無いような配置となる。
【0052】
第3の工程では、図9に示すように、充填バルブアセンブリ29は、充填バルブ軸30のバルブ密閉端部32をバルブ軸33から収縮させることにより、開けられている。計量チャンバ184の中に存在する懸濁液即ち液剤の中に薬剤物質を含む推進体の計量された体積分が注入され、入口コンジット34を通過し、環状チャンバ31を通過し、通路20を通過し、バルブ軸144の中のL字型コンジット146を通過し、コンテナ138の計量チャンバ143を通過し、最後にシール166を過ぎ、ハウジング142の中の孔156を介してコンテナ138の貯蔵チャンバ140の中に至る。
【0053】
充填バルブアセンブリ29を開けるのに先立ち、循環ライン170の中の入口バルブ182及び出口バルブ190は、閉じられる。入口バルブ182及び出口バルブ190が閉じられると、入口バルブ182を計量チャンバ184に接続するライン183、計量チャンバ184、計量チャンバ184を充填ヘッド2に接続するライン186、及び充填ヘッド2を出口バルブ190に接続するライン188は、懸濁液即ち液剤の中に薬剤物質を含む推進体で満たされる。計量チャンバ184が空になると、計量チャンバ184により計量される体積分に対応する、薬剤物質を含む加圧された推進体の体積分が、ライン186を通過し、入口コンジット34を介して充填ヘッド2の中に入っていく。このように、懸濁液即ち液剤の中に薬剤物質を含む推進体の正確に計量された体積分が、コンテナ138の中に注入される。ポンプ178が連続して動作しつづけるように、従って循環ライン170を巡って薬剤物質を含む推進体が循環しつづけるように、入口バルブ182と出口バルブ190が閉じられると、バイパスバルブ196が開けられる。
【0054】
第4の工程では、図10に示すように、懸濁液即ち液剤の中に薬剤物質を含む推進体の計量された体積分がコンテナ138の中に注入されると、充填アセンブリ29は、バルブシート33に抗して充填バルブ軸30のバルブ密閉端部32をバイアスすることにより、閉じられる。その後、充填操作の端部にて、薬剤物質を含む推進体を大気の中に不注意に漏出するのを回避するための、2つの独立した操作が開始される。
【0055】
第1の操作では、加圧された流体が、滑動ボディ16の中のコンジット126に供給される。この流体は、チャンバ116と、ヘッドシール131の内部周とコンテナ138のバルブ軸144の側壁との間を画定するスペース167との中に、密閉ジャケットをもたらす。この流体は、メインボディ4の中の通路20及びコンテナ138のバルブ軸144の中に残存する、薬剤物質を含む加圧された推進体の蒸気圧よりも、高い圧力で供給される。好適な実施形態では、この流体は気体である。気体は空気又は窒素のうちの1つであることが、好ましい。
【0056】
第2の操作では、空気又は窒素のうちの1つであることが好ましい排出気体が、第1、第2、及び第3の排出気体入口通路84、92、93を経由して排出アクチュエータ10の中のチャンバ70の中に加圧されて注入される。チャンバ70を通過して排出される薬剤物質を含む推進体が少しでも再び液化するのを防ぐために、排出気体は、少なくとも約35℃の温度、より好ましくは35℃から50℃にまで熱せられていることが好ましい。空気が排出気体として利用されているのならば、質量流速は0.1から10グラム/秒の範囲であるのが典型的であり、2グラム/秒であるのが好ましい。
【0057】
第5の工程では、図11に示すように、作動マンドレル14は部分的に引き上げられ、よって、コンテナ138のバルブ軸144を部分的に開放して(図7に示す)伸展位置と(図8に示す)抑圧位置の間の中間位置に置く。この中間位置では、コンテナ138のバルブ軸144の中のL字型コンジットの入口開口部148が、コンテナ138の計量チャンバ143と導通状態とならないが、ヘッドシール131の内部周とコンテナ138のバルブ軸144の側壁との間を画定するスペース167及びチャンバ116と導通状態となるように、伸展される。コンジット126を経由して供給される流体に過度の圧力を加えていることの結果として、バルブ軸144の中のL字型コンジット146及びメインボディ4の中の通路20の中に存在する薬剤物質を含む加圧された推進体は、バルブ軸144の中の入口開口部148を経由して漏出することが防がれている。従って、充填操作に続き、コンテナ138のバルブ軸144が充填ヘッド2とまだ導通状態にある間、L字型コンジット146を含むバルブ軸144の部分周辺の加圧流体の密閉ジャケットを設定しておくと、バルブ軸144の中のL字型コンジット146及びメインボディ4の中の通路20の中に残存する薬剤物質を含む加圧された推進体が、バルブ軸144の中の入口開口部148を通過して漏出するのが防がれる。そうしなければ、充填ヘッド2からコンテナ138を除去してしまうと、続いて薬剤物質を含む推進体は放出してしまう。
【0058】
バルブ144がこの中間位置にあると、バルブ軸144の中のL字型コンジット146が、計量チャンバ143と導通状態とならず、コンテナ138の外側としか、特にヘッドシール131の内部周とバルブ軸144の側壁との間を画定するスペース167及びチャンバ116としか導通状態とならないので、コンテナ138の計量チャンバ143は大気に対して閉じられてしまう。バルブ軸144をこの中間位置に配置することにより、計量チャンバ143の中に存在する薬剤物質を含む加圧された推進体はそこから漏出し得ず、従って、バルブ軸144の中のL字型コンジット146及びメインボディ4の中の通路20の中に存在する薬剤物質を含む推進体だけは排出される必要がある。充填操作に続き排出操作の間、入口開口部148を含むバルブ軸144の部分周辺に過度圧力の流体の密閉ジャケットを設定しておくと、(図13に示す工程に続く工程にて)コンテナ138が充填ヘッド2から最終的に除去される際に、バルブ軸144の中のL字型コンジット146又はメインボディ4の中の通路20から、残存する薬剤物質を含む推進体が排出アクチュエータ10により排出される前には漏出し得ない、という更なる利点がもたらされる。
【0059】
第6の工程では、図12に示すように、排出バルブシート67から排出バルブ軸50のバルブ密閉端部51を収縮させることにより、排出バルブアセンブリ48が開けられる。このように、バルブ軸144の中のL字型コンジット146、メインボディ4の中の通路20、及び排出アクチュエータ10の中のチャンバ70の間に、導通経路が設定される。排出バルブアセンブリ48を開けて薬剤物質を含む推進体から圧力を取り除くと、推進体は沸騰して気体になり、バルブブロック44の中の通路73を通過してチャンバ70の中に漏出する。このように、推進体とその中に含まれる薬剤物質は、バルブ軸144の中のL字型コンジット146及びメインボディ4の中の通路20から、チャンバ70の中へ、漏出する。第1、第2、及び第3の排出気体入口通路84、92、93を通過する排出気体流を設定すると、バルブブロック44の中の通路20から気体漏出に至る平行流が形成される。このような構成により、一方でバルブブロック44の中の通路73から漏出する薬剤物質を飛沫同伴する現下のガス状推進体と、他方で第1、第2、及び第3の排出気体入口通路84、92、93を通過して下流へと向かう排出気体流との間に、実質上整列した流れが形成される。このような構成により、メインボディ4の中の通路20及びバルブ軸144の中のL字型コンジット146から漏出する推進体及び薬剤物質を飛沫同伴する、チャンバ70内の一様な気体流が、もたらされる。排出気体の質量流速は、推進体が沸騰するときにチャンバ70の中へ流入するガス状推進体の質量流速のピーク値の、少なくとも10倍であるのが好ましい。好適な実施形態では、フィルタを組み込む真空ポンプが、漏出する薬剤物質を収集するために、排出管71に接続されている。
【0060】
第7の工程では、図13に示されているように、排出バルブアセンブリ48は、排出バルブ軸50のバルブ密閉端部51を排出バルブシート67に抗して付勢することにより閉じられる。入口開口部148を含むバルブ軸144の部分の周辺に密閉ジャケットを設定するために滑動ボディ16の中のコンジット126に供給される流体は、終了となり、第1、第2、及び第3の排出気体入口通路84、92、93に供給される排出気体は、終了となる。作動マンドレル14は引き上げられ、よって、滑動ボディ16がメインボディ4から所定のギャップ103により隔離するように、コンテナ138に相対して充填ヘッド2のメインボディ4が再び引き上げられる。このように、バルブ軸144は、中間位置から伸展位置へ伸展され、よって、コンテナ138の計量チャンバ143がバルブ軸144の中のU字型コンジットを経由してコンテナ138の貯蔵チャンバ140と導通状態になるように設定される。
【0061】
最後の工程では、コンテナ138は、推進体及び薬剤物質が大気中に不注意に漏洩することなく、充填ヘッド2から除去される。充填ヘッド2は、続いて、後続のコンテナに対する次の新しい充填サイクルに備える。
【0062】
終りにあたり、本発明は好適な実施形態により説明されてきたのであり、添付の請求項の中に定義される本発明の範囲から隔離することなく多くの様々な方法で修正されうることは、当業者には理解されるところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施形態に係る充填ヘッドの部分断面側面図を示す。
【図2】 図1の充填ヘッドの(A−A面に沿った)垂直断面図を示す。
【図3】 図1の充填ヘッドの(B−B面に沿った)水平断面図を示す。
【図4】 図1の充填ヘッドの底面図を示す。
【図5】 図1の充填ヘッドの端部図を示し、排出アクチュエータのハウジングを除去した様子を示す。
【図6】 図1の充填ヘッドを組み込む充填システムに関するものであり、加圧された推進体の中の懸濁液即ち薬剤物質液剤をコンテナに注入する、本発明の好適な実施形態に係る充填システムの概略図である。
【図7から図13】 コンテナ充填操作において連続の順序工程を表す夫々の位置を一連にした、図1の充填ヘッドの一部の拡大部分側断面図を示す。

Claims (25)

  1. 入口開口部(21)と、第1と第2の出口開口部(25、22)を含む通路(20)を含むメインボディ(4)であって、上記第1の出口開口部(25)は、コンテナ(138)のボディ(139)のヘッド(141)から伸展するバルブ軸(144)と利用時に導通するものである、メインボディ(4)と、
    通路(20)の入口開口部(21)と導通状態にあり、充填バルブアセンブリ(29)を含み、懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体を選択的に通路(20)に注入する、充填アクチュエータ(7)と、
    通路(20)の第2の出口開口部(22)と導通状態にあり、排出バルブアセンブリ(48)を含み、通路(20)から物質を含む加圧された推進体を選択的に排出し、通路(20)の第2の出口開口部(22)からの物質を含む推進体の流れと実質上整列する排出気体の流れを利用時に設定するように構成される出口開口部(86、84、95)を含む少なくとも1つの排出気体コンジット(84、92、93)を含む、排出アクチュエータ(10)と、
    バルブ軸(144)を含むコンテナ(138)のボディ(139)のヘッド(141)を利用時に受け止める、コンテナ連動ボディ(16)と
    を含む、加圧された推進体の中の物質、特に薬剤物質の、懸濁液即ち液剤を、コンテナの中に注入する充填装置。
  2. 排出アクチュエータ(10)が、複数の第1の排出気体コンジット(84)を含み、それらの各々の出口開口部(86)が、通路(20)の第2の出口開口部(22)を取り囲むアレイを画定する、請求項1に記載の充填装置。
  3. 第1の排出気体コンジット(84)の出口開口部(86)が、流れの方向に関して、通路(20)の第2の出口開口部(22)の下流側に位置する、請求項2に記載の充填装置。
  4. 第1の排出気体コンジット(84)の出口開口部(86)のアレイが、環状のアレイを画定する、請求項2又は請求項3に記載の充填装置。
  5. 排出アクチュエータ(10)が、第1の排出気体コンジット(84)が通常において導通する第1のチャンバ(88)と、第1のチャンバ(88)と導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジット(90)とを含む、請求項2乃至請求項4に記載の充填装置。
  6. 排出アクチュエータ(10)が、複数の第2の排出気体コンジット(92)を含み、それらの各々の出口開口部(94)は、流れの方向に関して、第1の排出気体コンジット(84)の出口開口部(86)の下流側に位置し、通路(20)の第2の出口開口部(22)を取り囲むアレイを画定する、請求項2乃至請求項5に記載の充填装置。
  7. 第2の排出気体コンジット(92)の出口開口部(94)のアレイが、環状のアレイを画定する、請求項6に記載の充填装置。
  8. 排出アクチュエータ(10)が、第2の排出気体コンジット(92)が通常において導通する第2のチャンバ(96)と、第2のチャンバ(96)と導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジット(98)とを含む、請求項6又は請求項7に記載の充填装置。
  9. 排出バルブアセンブリ(48)が、
    通路(20)の第2の出口開口部(22)に配置されるバルブシート(67)に接して配置されるか又は離れて配置されるか選択されて構成される排出バルブボディ(50)と、
    排出バルブボディ(50)を取り囲み、排出バルブボディ(50)がバルブシート(67)から離れて設置されるときは物質を含む推進体と排出気体とを実用時には通過させて流す、実質上環状のチャンバ(70)とを含む、
    請求項1乃至請求項8に記載の充填装置。
  10. 環状チャンバ(70)が、円錐形状であり、通路(20)の第2の出口開口部(22)からは直径が増加する、請求項9に記載の充填装置。
  11. 加圧された推進体の中の、物質、特に薬剤物質の懸濁液即ち液剤をコンテナの中に注入し、請求項1乃至請求項10の何れかに係る充填装置を組み込む、充填システム。
  12. 貯蔵チャンバ(140)を画定するボディ(139)と、ボディ(139)から伸展するバルブ軸(144)とを含有するコンテナ(138)を設定する工程と、
    コンテナ(138)のバルブ軸(144)を充填装置(2)のメインボディ(4)の中の通路(20)の第1の出口開口部(25)と導通させる工程であって、
    上記充填装置(2)は、
    懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体を通路(20)の入口開口部(21)の中に選択して注入する充填バルブアセンブリ(29)を含む充填アクチュエータ(7)と、
    物質を含む加圧された推進体を通路(20)の第2の出口開口部(22)から選択して排出し、通路(20)の第2の出口開口部(22)からの物質を含む推進体の流れと実質上整列する排出気体の流れを利用時に設定するように構成される出口開口部(86、84、95)を含む少なくとも1つの排出気体コンジット(84、92、93)を含む排出バルブアセンブリ(48)を含む排出アクチュエータ(10)とを、含有するものである、工程と、
    充填バルブアセンブリ(29)を開け、コンテナ(138)の貯蔵チャンバ(140)に懸濁液即ち液剤の中に物質を含む加圧された推進体を充填する、工程と、
    充填バルブアセンブリ(29)を閉じる工程と、
    少なくとも1つの排出気体コンジット(84、92、93)を通過して、排出気体を供給する工程と、
    通路(20)及びコンテナ(138)のバルブ軸(144)の中の物質を含む加圧された推進体を排出させ得るために排出バルブアセンブリ(48)を開ける工程であって、そのことにより、物質を含み排出される推進体は排出気体の中で飛沫同伴される、工程と
    を含む、加圧された推進体の中の懸濁液、即ち物質特に薬剤物質の液剤を、コンテナの中に注入する方法。
  13. 排出アクチュエータ(10)が、複数の第1の排出気体コンジット(84)を含み、それらの各々の出口開口部(86)が、通路(20)の第2の出口開口部(22)を取り囲むアレイを画定する、請求項12に記載の方法。
  14. 第1の排出気体コンジット(84)の出口開口部(86)が、流れの方向に関して、通路(20)の第2の出口開口部(22)の下流側に位置する、請求項13に記載の方法。
  15. 第1の排出気体コンジット(84)の出口開口部(86)のアレイが、環状のアレイを画定する、請求項13又は請求項14に記載の方法。
  16. 排出アクチュエータ(10)が、第1の排出気体コンジット(84)が通常において導通する第1のチャンバ(88)と、第1のチャンバ(88)と導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジット(90)とを含む、請求項13乃至請求項15に記載の方法。
  17. 排出アクチュエータ(10)が、複数の第2の排出気体コンジット(92)を含み、それらの各々の出口開口部(94)は、流れの方向に関して、第1の排出気体コンジット(84)の出口開口部(86)の下流側に位置し、通路(20)の第2の出口開口部(22)を取り囲むアレイを画定する、請求項13乃至請求項16に記載の方法。
  18. 第2の排出気体コンジット(92)の出口開口部(94)のアレイが、環状のアレイを画定する、請求項17に記載の方法。
  19. 排出アクチュエータ(10)が、第2の排出気体コンジット(92)が通常において導通する第2のチャンバ(96)と、第2のチャンバ(96)と導通状態にあり排出気体が通過して配布されるコンジット(98)とを含む、請求項17又は請求項18に記載の方法。
  20. 排出バルブアセンブリ(48)が、
    通路(20)の第2の出口開口部(22)に配置されるバルブシート(67)に接して配置されるか又は離れて配置されるか選択されて構成される排出バルブボディ(50)と、
    排出バルブボディ(50)を取り囲み、排出バルブボディ(50)がバルブシート(67)から離れて設置されるときは物質を含む推進体と排出気体とを実用時には通過させて流す、実質上環状のチャンバ(70)とを含む、
    請求項12乃至請求項19に記載の方法。
  21. 環状チャンバ(70)が、円錐形状であり、通路(20)の第2の出口開口部(22)からは直径が増加する、請求項20に記載の方法。
  22. 排出気体が、少なくとも35℃程度の温度まで加熱されている、請求項12乃至請求項21の方法。
  23. 排出気体の質量流速の、物質を含む排出される推進体に対する割合は、少なくとも10対1である、請求項12乃至請求項22の方法。
  24. 排出気体は、0.1グラム/秒から10グラム/秒の質量流速を有する、請求項12乃至請求項23の方法。
  25. 排出気体が、加圧された空気を含む、請求項12乃至請求項24の方法。
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