JP2000346643A - 光位置検出装置および距離センサ - Google Patents

光位置検出装置および距離センサ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく、処理時間が短く、デジタ
ル値として出力される光入射位置の分解能が優れた光位
置検出装置などを提供する。 【解決手段】 半導体位置検出素子10の出力端子11
から出力された電流信号I1は電流電圧変換部101に
より電圧信号V1に変換され、出力端子12から出力さ
れた電流信号I2は電流電圧変換部102により電圧信
号V2に変換される。電圧信号V1,V2は比較回路20
0により大小比較されて比較信号が出力され、最大電圧
信号Vmaxおよび最小電圧信号Vminが選択される。A/
D変換回路400では、最大電圧信号Vmaxに基づいて
A/D変換レンジが設定されて、最小電圧信号Vmin
デジタル信号に変換され、そのデジタル信号が出力され
る。半導体位置検出素子10における光の入射位置は、
比較信号およびデジタル信号に基づいて入射位置演算部
510により求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体位置検出素
子を用いた光位置検出装置、および、測距対象物に投光
したスポット光またはスリット光の反射光を光位置検出
装置により検出して該測距対象物までの距離を測定する
距離センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体位置検出素子は、入射した光を光
電変換して光電流を発生し、その光の入射位置に応じ
て、第1の出力端子から第1の電流信号I1を出力し、
第2の出力端子から第2の電流信号I2を出力する。第
1の電流信号と第2の電流信号との和(I1+I2)は、
入射した光の光量に応じたものである。第1の電流信号
と第2の電流信号との比(I1/I2)は、光の入射位置
に応じたものである。第1の電流信号と第2の電流信号
との和(I1+I2)が一定であれば、第1の電流信号と
第2の電流信号との差(I1−I2)は、光の入射位置に
応じたものである。光位置検出装置は、このような半導
体位置検出素子を用いて光入射位置を検出するものであ
る。また、距離センサは、このような光位置検出装置に
加えて投光部等を備えて、投光部により測距対象物に投
光されたスポット光の反射光を光位置検出装置の半導体
位置検出素子により受光して、その測距対象物までの距
離を検出するものである。
【0003】従来の光位置検出装置は、半導体位置検出
素子から出力される第1の電流信号I1に基づく第1の
電圧信号V1と、第2の電流信号I2に基づく第2の電圧
信号V2との比(V1/V2)を求め、その比を示す信号
を、光入射位置を示す信号として出力するものであっ
た。或いは、従来の光位置検出装置は、第1の電圧信号
1と第2の電圧信号V2との和(V1+V2)および差
(V1−V2)を求め、差を和で除算して、その除算結果
((V1−V2)/(V1+V2))を示す信号を、光入射
位置を示す信号として出力するものであった(例えば特
開平2−247504号公報を参照)。何れにしても、
従来の光位置検出装置は、半導体位置検出素子における
光入射位置を示す信号を出力する為には除算手段を必要
としていた。また、上記公報には、除数および被除数そ
れぞれとなるべき電圧信号を適当な増倍率で増倍した後
にA/D変換し、その後に除算を行うことにより除算結
果を適切な範囲の値として、デジタル値として出力され
る光入射位置の分解能を改善する技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光位置検出
装置における除算手段は、アナログ回路およびデジタル
回路の何れによっても実現することができるが、回路規
模が大きいことから小型化が困難でありハードウェアコ
ストが高くなり、或いは、演算量が大きいことから除算
処理に要する時間が長くなる。また、上記公報に開示さ
れたものは、多数の増幅回路およびA/D変換回路を備
えることが必要であることから、この点でも回路規模が
大きくなり、小型化が困難でありハードウェアコストが
高くなる。
【0005】さらに、複数の半導体位置検出素子を備え
る場合に、各半導体位置検出素子から出力される電流信
号に基づいて光入射位置を求める処理回路(電流電圧変
換回路、除算回路、増幅回路およびA/D変換回路など
を含む)を1組だけ備えるとすれば、光入射位置を求め
るのに要する時間が更に長くなる。一方、半導体位置検
出素子の数と同数の上記処理回路を備えるとすれば、回
路規模が更に大きくなり、ハードウェアコストが更に高
くなる。
【0006】このような光位置検出装置を含む従来の距
離センサも、同様に、回路規模が大きく、処理時間が長
いという問題点を有している。
【0007】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、回路規模が小さく、処理時間が短く、
デジタル値として出力される光入射位置の分解能が優れ
た光位置検出装置、および、このような光位置検出装置
を用いた距離センサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の光位
置検出装置は、(1) 入射した光を光電変換し、その光の
入射位置に応じて、第1の出力端子から第1の電流信号
を出力し、第2の出力端子から第2の電流信号を出力す
る半導体位置検出素子と、(2) 半導体位置検出素子の第
1の出力端子から出力された第1の電流信号を入力し、
この第1の電流信号に基づいて第1の電圧信号を出力す
る第1の電流電圧変換部と、(3) 半導体位置検出素子の
第2の出力端子から出力された第2の電流信号を入力
し、この第2の電流信号に基づいて第2の電圧信号を出
力する第2の電流電圧変換部と、(4) 第1の電流電圧変
換部から出力された第1の電圧信号および第2の電流電
圧変換部から出力された第2の電圧信号それぞれの値を
大小比較して、その比較結果を示す比較信号を出力する
とともに、第1および第2の電圧信号のうち値が大きい
最大電圧信号および値が小さい最小電圧信号それぞれを
選択して出力する選択回路と、(5) 選択回路から出力さ
れた最大電圧信号に基づいてA/D変換レンジを設定し
て、選択回路から出力された最小電圧信号をデジタル信
号に変換し、そのデジタル信号を出力するA/D変換回
路と、(6) 選択回路から出力された比較信号およびA/
D変換回路から出力されたデジタル信号に基づいて、半
導体位置検出素子における光の入射位置を求める入射位
置演算部と、を備えることを特徴とする。
【0009】本発明に係る第1の光位置検出装置によれ
ば、半導体位置検出素子に光が入射すると、その光は光
電変換され、その光の入射位置に応じて、第1の出力端
子から第1の電流信号I1が出力され、第2の出力端子
から第2の電流信号I2が出力される。第1の電流信号
1は第1の電流電圧変換部に入力され、この第1の電
流信号I1に基づいて第1の電圧信号V1が出力される。
同様に、第2の電流信号I2は第2の電流電圧変換部に
入力され、この第2の電流信号I2に基づいて第2の電
圧信号V2が出力される。第1および第2の電圧信号
1,V2それぞれは選択回路に入力して、各々の値が大
小比較され、その比較結果を示す比較信号が出力される
とともに、第1および第2の電圧信号V1,V2のうち値
が大きい最大電圧信号Vmaxおよび値が小さい最小電圧
信号Vminそれぞれが選択されて出力される。そして、
A/D変換回路では、選択回路から出力された最大電圧
信号Vmaxに基づいてA/D変換レンジが設定される。
好適には、A/D変換レンジが最大電圧信号Vmaxに等
しく設定されることにより、A/D変換レンジの全範囲
が有効に利用される。また、A/D変換回路では、選択
回路から出力された最小電圧信号Vminがデジタル信号
に変換され、そのデジタル信号が出力される。このデジ
タル値は、比(Vmin/Vmax)を示すものである。半導
体位置検出素子における光の入射位置は、入射位置演算
部により、選択回路から出力された比較信号およびA/
D変換回路から出力されたデジタル信号に基づいて求め
られる。したがって、A/D変換回路ではA/D変換と
同時に実質的な除算演算を実現することができるので、
回路規模が小さくハードウェアコストが安価であり、且
つ、処理時間が短い。
【0010】また、本発明に係る第1の光位置検出装置
は、選択回路から出力された最大電圧信号の値を監視し
て、その値が閾値より小さいときにその旨を示す信号を
出力する限界検出部を更に備えることを特徴とする。こ
の場合には、限界検出部により、選択回路から出力され
た最大電圧信号の値が監視されて、その値が閾値より小
さいときに、その旨を示す信号が出力される。したがっ
て、検出すべき光が半導体位置検出素子の光入射面に入
射したか否かが判断され、誤検出が防止される。
【0011】また、本発明に係る第1の光位置検出装置
は、半導体位置検出素子、第1の電流電圧変換部、第2
の電流電圧変換部および選択回路を複数組備え、A/D
変換回路は、各組の選択回路から出力された最大値電圧
信号および最小値電圧信号を順次に入力し、入射位置演
算部は、各組の選択回路から出力された比較信号を順次
に入力する、ことを特徴とする。また更に、限界検出部
は、各組の選択回路から出力された最大電圧信号を順次
に入力する、ことを特徴とする。この場合には、複数個
の半導体位置検出素子がアレイ配置されることから、2
次元の光入射面に光が入射した位置が検出される。ま
た、第1および第2の電流電圧変換部ならびに選択回路
を各半導体位置検出素子毎に個別に設け、A/D変換回
路、入射位置演算部および限界検出部を各半導体位置検
出素子に共通のものとして設けたことにより、半導体光
検出素子をマルチチャネル化したにも拘わらず、回路規
模が小さく、処理時間が短い。なお、最大値電圧信号お
よび最小値電圧信号は各組ごとに求められる。
【0012】本発明に係る第2の光位置検出装置は、
(1) 入射した光を光電変換し、その光の入射位置に応じ
て、第1の出力端子から第1の電流信号を出力し、第2
の出力端子から第2の電流信号を出力する半導体位置検
出素子と、(2) 半導体位置検出素子の第1の出力端子か
ら出力された第1の電流信号を入力し、この第1の電流
信号に基づいて第1の電圧信号を出力する第1の電流電
圧変換部と、(3) 半導体位置検出素子の第2の出力端子
から出力された第2の電流信号を入力し、この第2の電
流信号に基づいて第2の電圧信号を出力する第2の電流
電圧変換部と、(4) 第1の電流電圧変換部から出力され
た第1の電圧信号および第2の電流電圧変換部から出力
された第2の電圧信号を加算し、その加算された和を示
す第3の電圧信号を出力する加算回路と、(5) 第1の電
流電圧変換部から出力された第1の電圧信号または第2
の電流電圧変換部から出力された第2の電圧信号を選択
して出力する選択回路と、(6) 加算回路から出力された
第3の電圧信号に基づいてA/D変換レンジを設定し
て、選択回路により選択されて出力された第1または第
2の電圧信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信
号を出力するA/D変換回路と、を備えることを特徴と
する。
【0013】本発明に係る第2の光位置検出装置によれ
ば、半導体位置検出素子に光が入射すると、その光は光
電変換され、その光の入射位置に応じて、第1の出力端
子から第1の電流信号I1が出力され、第2の出力端子
から第2の電流信号I2が出力される。第1の電流信号
1は第1の電流電圧変換部に入力され、この第1の電
流信号I1に基づいて第1の電圧信号V1が出力される。
同様に、第2の電流信号I2は第2の電流電圧変換部に
入力され、この第2の電流信号I2に基づいて第2の電
圧信号V2が出力される。第1および第2の電圧信号
1,V2それぞれは加算回路により加算されて、その加
算された和を示す第3の電圧信号Vsum=V1+V2が出
力される。また、第1または第2の電圧信号V1,V2
選択回路により選択されて出力される。そして、A/D
変換回路では、加算回路から出力された第3の電圧信号
sumに基づいてA/D変換レンジが設定される。好適
には、A/D変換レンジが第3の電圧信号Vsumに等し
く設定されることにより、A/D変換レンジの全範囲が
有効に利用される。また、A/D変換回路では、選択回
路により選択されて出力された第1または第2の電圧信
号V1,V2がデジタル信号に変換され、そのデジタル信
号が出力される。このデジタル信号は比(V1/Vs um
または比(V2/Vsum)を示すものである。したがっ
て、A/D変換回路ではA/D変換と同時に実質的な除
算演算を実現することができるので、回路規模が小さく
ハードウェアコストが安価であり、且つ、処理時間が短
い。なお、比((V1−V2)/Vsum)を示すデジタル
値に基づいて半導体位置検出素子における光の入射位置
を求めてもよく、この場合には、選択回路は第1および
第2の電圧信号V1,V2を順次に選択し、A/D変換回
路は比(V1/Vsum)および比(V2/Vsum)それぞれ
を示すデジタル信号を順次に出力するようにして、これ
らのデジタル信号を入力して両者の差分を演算して出力
する入射位置演算部を設けるのが好適である。
【0014】また、本発明に係る第2の光位置検出装置
は、加算回路から出力された第3の電圧信号の値を監視
して、その値が閾値より小さいときにその旨を示す信号
を出力する限界検出部を更に備えることを特徴とする。
この場合には、限界検出部により、加算回路から出力さ
れた第3の電圧信号の値が監視されて、その値が閾値よ
り小さいときにその旨を示す信号が出力される。したが
って、検出すべき光が半導体位置検出素子の光入射面に
入射したか否かが判断され、誤検出が防止される。
【0015】また、本発明に係る第2の光位置検出装置
は、半導体位置検出素子、第1の電流電圧変換部、第2
の電流電圧変換部、加算回路および選択回路を複数組備
え、A/D変換回路は、各組の加算回路から出力された
第3の電圧信号、および、選択回路により選択されて出
力された第1または第2の電圧信号を順次に入力する、
ことを特徴とする。また更に、限界検出部は、各組の加
算回路から出力された第3の電圧信号を順次に入力す
る、ことを特徴とする。この場合には、複数個の半導体
位置検出素子がアレイ配置されることから、2次元の光
入射面に光が入射した位置が検出される。また、第1お
よび第2の電流電圧変換部ならびに加算回路を各半導体
位置検出素子毎に個別に設け、A/D変換回路、入射位
置演算部および限界検出部を各半導体位置検出素子に共
通のものとして設けたことにより、半導体光検出素子を
マルチチャネル化したにも拘わらず、回路規模が小さ
く、処理時間が短い。なお、最大値電圧信号および最小
値電圧信号は各組ごとに求められる。
【0016】本発明に係る第1または第2の光位置検出
装置は、測距対象物に向けてスポット光またはスリット
光を投光する投光部とともに用いられる光位置検出装置
であって、(1) 第1の電流電圧変換部は、(1a)第1の電
流信号に応じて電荷を蓄積して、その蓄積された電荷の
量に応じて電圧信号を出力する第1の積分回路と、(1b)
投光部により測距対象物に投光されていないときに第1
の積分回路から出力された電圧信号と、投光部により測
距対象物に投光されているときに第1の積分回路から出
力された電圧信号との差を求めて、この差に応じて第1
の電圧信号を出力する第1の差分演算回路と、を含み、
(2) 第2の電流電圧変換部は、(2a)第2の電流信号に応
じて電荷を蓄積して、その蓄積された電荷の量に応じて
電圧信号を出力する第2の積分回路と、(2b)投光部によ
り測距対象物に投光されていないときに第2の積分回路
から出力された電圧信号と、投光部により測距対象物に
投光されているときに第2の積分回路から出力された電
圧信号との差を求めて、この差に応じて第2の電圧信号
を出力する第2の差分演算回路と、を含むことを特徴と
する。この場合には、第1(第2)の電流電圧変換部で
は、第1(第2)の電流信号に応じて第1(第2)の積
分回路に電荷が蓄積されて、その蓄積された電荷の量に
応じた電圧信号が第1(第2)の積分回路から出力され
る。そして、投光部により測距対象物に投光されていな
いときに第1(第2)の積分回路から出力された電圧信
号と、投光部により測距対象物に投光されているときに
第1(第2)の積分回路から出力された電圧信号との差
が、第1(第2)の差分演算回路により求められて、こ
の差に応じて第1(第2)の電圧信号が出力される。し
たがって、背景光成分が除去されて、半導体位置検出素
子により検出すべき光の入射位置が精度よく求められ
る。
【0017】また、本発明に係る第1または第2の光位
置検出装置では、(1) 第1の電流電圧変換部は、半導体
位置検出素子の第1の出力端子から出力される第1の電
流信号から背景光の寄与分の平均値を除去する第1の平
均背景光除去回路を更に含み、(2) 第2の電流電圧変換
部は、半導体位置検出素子の第2の出力端子から出力さ
れる第2の電流信号から背景光の寄与分の平均値を除去
する第2の平均背景光除去回路を更に含む、ことを特徴
とする。この場合には、半導体位置検出素子の第1(第
2)の出力端子から出力される第1(第2)の電流信号
から背景光の寄与分の平均値が第1(第2)の平均背景
光除去回路により除去されるので、半導体位置検出素子
における光入射位置が更に精度よく求められる。
【0018】本発明に係る距離センサは、(1) 測距対象
物に向けてスポット光またはスリット光を投光する投光
部と、(2) 投光部による測距対象物への投光の反射光を
受光する上記の光位置検出装置と、(3) 光位置検出装置
により求められた半導体位置検出素子における光の入射
位置に基づいて、測距対象物までの距離を求める距離演
算部と、を備えることを特徴とする。本発明に係る距離
センサによれば、投光部より測距対象物に向けてスポッ
ト光またはスリット光が投光され、その反射光が光位置
検出装置により受光される。そして、距離演算部によ
り、光位置検出装置により求められた半導体位置検出素
子における光の入射位置に基づいて、測距対象物までの
距離が求められる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0020】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
に係る光位置検出装置および距離センサについて説明す
る。図1は、第1の実施形態に係る光位置検出装置およ
び距離センサの構成図である。本実施形態に係る光位置
検出装置は、半導体位置検出素子10、第1の電流電圧
変換部101、第2の電流電圧変換部102、比較回路
200、論理反転回路INV、スイッチ素子SW201
SW204、A/D変換回路400、入射位置演算部51
0および限界検出部710を備える。本実施形態に係る
距離センサは、上記光位置検出装置に加えて投光部20
および距離演算部610を備える。また、本実施形態に
係る光位置検出装置および距離センサは更にタイミング
制御回路810を備える。
【0021】半導体位置検出素子10は、例えばPSD
(Position Sensitive Detector)や楔型2分割フォト
ダイオード等であり、第1の出力端子11および第2の
出力端子12を有している。この半導体位置検出素子1
0の光入射面に光が入射すると、その光の入射位置にお
いて光電変換効果により光電流が発生する。その光電流
は、光入射位置から第1の出力端子11までの間の距離
と第2の出力端子12までの間の距離とに応じて分配さ
れ、第1の出力端子11から第1の電流信号I 1が出力
され、第2の出力端子12から第2の電流信号I2が出
力される。
【0022】投光部20は、例えば発光ダイオードや半
導体レーザ光源等であり、タイミング制御回路810か
ら出力される制御信号に基づいて、測距対象物に向けて
スポット光またはスリット光を所定のタイミングで投光
する。測距対象物からの反射光は、半導体位置検出素子
10の前面に配置されたレンズ(図示せず)を介して、
半導体位置検出素子10の光入射面に入射する。半導体
位置検出素子10における光入射位置は、測距対象物ま
での距離に応じたものである。測距対象物までの距離
は、半導体位置検出素子10における光入射位置から三
角測量の原理に基づいて求められる。
【0023】電流電圧変換部101は、半導体位置検出
素子10の第1の出力端子11から出力された第1の電
流信号I1を入力し、この第1の電流信号I1に基づいて
第1の電圧信号V1を出力する。同様に、電流電圧変換
部102は、半導体位置検出素子10の第2の出力端子
12から出力された第2の電流信号I2を入力し、この
第2の電流信号I2に基づいて第2の電圧信号V2を出力
する。電流電圧変換部101および102それぞれは、
タイミング制御回路810から出力される制御信号に基
づいて所定のタイミングで動作する。電流電圧変換部1
01および102それぞれは、例えば、増幅器と帰還抵
抗素子とを備えるものであってもよいし、また、増幅器
と積分容量素子とを備えるものであってもよい。
【0024】比較回路200は、電流電圧変換部101
から出力された電圧信号V1と、電流電圧変換部102
から出力された電圧信号V2とを入力し、電圧信号V1
よび電圧信号V2それぞれの値を大小比較し、その比較
結果を示す比較信号を出力する。この比較信号は、電圧
信号V1の値が電圧信号V2の値より大きいときに論理H
となり、そうでないときに論理Lとなる。論理反転回路
INVは、比較回路200から出力された比較信号を論
理反転し、その論理反転信号を出力する。スイッチ素子
SW201は、電流電圧変換部101の出力端子とA/D
変換回路400のVref入力端子との間に設けられてい
る。スイッチ素子SW202は、電流電圧変換部101の
出力端子とA/D変換回路400のAin入力端子との間
に設けられている。スイッチ素子SW203は、電流電圧
変換部102の出力端子とA/D変換回路400のAin
入力端子との間に設けられている。また、スイッチ素子
SW 204は、電流電圧変換部102の出力端子とA/D
変換回路400のVref入力端子との間に設けられてい
る。
【0025】スイッチ素子SW201およびSW203それぞ
れは、比較回路200から出力された比較信号が論理H
であるときに閉じ、この比較信号が論理Lであるときに
開く。スイッチ素子SW202およびSW204それぞれは、
論理反転回路INVから出力された論理反転信号が論理
Hであるときに閉じ、この論理反転信号が論理Lである
ときに開く。すなわち、スイッチ素子SW202およびS
204それぞれは、比較回路200から出力された比較
信号が論理Lであるときに閉じ、この比較信号が論理H
であるときに開く。そして、比較回路200およびスイ
ッチ素子SW201〜SW204を含む選択回路は、電流電圧
変換部101から出力された電圧信号V1および電流電
圧変換部102から出力された電圧信号V2のうち、値
が大きい最大電圧信号VmaxをA/D変換回路400の
ref入力端子に入力させ、値が小さい最小電圧信号V
minをA/D変換回路400のAin入力端子に入力させ
る。
【0026】A/D変換回路400は、Vref入力端
子、Ain入力端子およびDout出力端子を有している。
A/D変換回路400は、Vref入力端子に入力した最
大電圧信号Vmaxに基づいてA/D変換レンジを設定し
て、Ain入力端子に入力した最小電圧信号(アナログ信
号)Vminをデジタル信号に変換し、そのデジタル信号
をDout出力端子から出力する。すなわち、Dout出力端
子から出力されるデジタル信号は、最小電圧信号Vmin
の値を最大電圧信号Vmaxの値で除算した結果(Vmi n
max)を示すものである。
【0027】入射位置演算部510は、電圧信号V1
よび電圧信号V2それぞれの値の大小比較の結果を示す
比較信号を比較回路200より入力し、また、A/D変
換回路400のDout出力端子から出力されたデジタル
信号をも入力し、この比較信号とデジタル信号とに基づ
いて、半導体位置検出素子10における光入射位置を求
める。すなわち、A/D変換回路400のDout出力端
子から出力されたデジタル信号のみでは、このデジタル
信号が比(V1/V2)および比(V2/V1)のうち何れ
を示すものであるかを判定することができないことか
ら、入射位置演算部510は、比較回路200から出力
された比較信号に基づいて、A/D変換回路400から
出力されたデジタル信号が比(V1/V2)および比(V
2/V1)のうち何れを示すものであるかを判定し、その
判定結果に基づいて半導体位置検出素子10における光
入射位置を求める。
【0028】距離演算部610は、入射位置演算部51
0により求められた半導体位置検出素子10における光
入射位置に基づいて、測距対象物までの距離を三角測量
の原理により求める。なお、入射位置演算部510およ
び距離演算部610それぞれは、デジタル回路により実
現してもよいし、また、CPUにおけるソフトウェア処
理により実現してもよい。また、入射位置演算部510
および距離演算部610は、一体のものであってよく、
比較回路200から出力された比較信号およびA/D変
換回路400から出力されたデジタル信号に基づいて直
ちに測距対象物までの距離を求めてもよい。
【0029】限界検出部710は、A/D変換回路40
0のVref入力端子に入力される最大電圧信号Vmaxの値
を監視して、その値が閾値より小さいときにその旨を示
す信号を出力する。すなわち、検出すべき光が半導体位
置検出素子10の光入射面に入射せず背景光成分のみが
入射した場合、電流電圧変換部101から出力される電
圧信号V1の値および電流電圧変換部102から出力さ
れる電圧信号V2の値は共に小さく互いに略等しく、ま
た、最大電圧信号Vmaxの値および最小電圧信号Vmin
値も共に小さく互いに略等しい。このようなとき、検出
すべき光が半導体位置検出素子10の光入射面に入射し
ていないにも拘わらず、A/D変換回路400のDout
出力端子から出力されるデジタル信号は、半導体位置検
出素子10の光入射面の略中央に光が入射したことを示
すものとなる。そこで、限界検出部710は、最大電圧
信号Vmaxの値を監視して閾値と比較することにより、
検出すべき光が半導体位置検出素子10の光入射面に入
射したか否かを判断して、誤検出を防止するものであ
る。
【0030】タイミング制御回路810は、電流電圧変
換部101および102それぞれの動作を制御するため
の制御信号、および、投光部20による測距対象物への
スポット光またはスリット光の投光を制御するための制
御信号を出力する。
【0031】図2は、A/D変換回路400の回路図で
ある。A/D変換回路400は、可変容量積分回路41
0、比較回路A402、容量制御部420および読み出し
部430を備える。
【0032】可変容量積分回路410は、容量素子C
401、アンプA401、可変容量部C400およびスイッチ素
子SW401を備える。アンプA401は、Ain入力端子に入
力した電圧信号(アナログ信号)を、容量素子C401
介して反転入力端子に入力する。アンプA401の非反転
入力端子は接地されている。可変容量部C400は、容量
が可変であって制御可能であり、アンプA401の反転入
力端子と出力端子との間に設けられ、入力した電圧信号
に応じて電荷を蓄える。スイッチ素子SW401は、アン
プA401の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、
開いているときには可変容量部C400に電荷の蓄積を行
わせ、閉じているときには可変容量部C400における電
荷蓄積をリセットする。そして、可変容量積分回路41
0は、Ain入力端子に入力した電圧信号を入力し、可変
容量部C400の容量に応じて積分し、積分した結果であ
る積分信号を出力する。
【0033】比較回路A402は、可変容量積分回路41
0から出力された積分信号を反転入力端子に入力し、V
ref入力端子に入力した電圧信号を非反転入力端子に入
力し、これら2つの入力信号の値を大小比較して、その
大小比較の結果である比較結果信号を出力する。
【0034】容量制御部420は、比較回路A402から
出力された比較結果信号を入力し、この比較結果信号に
基づいて可変容量部C400の容量を制御する容量指示信
号Cを出力するとともに、この比較結果信号に基づいて
積分信号の値とVref入力端子に入力した電圧信号の値
とが所定の分解能で一致していると判断した場合に可変
容量部C400の容量値に応じた第1のデジタル信号を出
力する。
【0035】読み出し部430は、容量制御部420か
ら出力された第1のデジタル信号を入力し、この第1の
デジタル信号に対応する第2のデジタル信号を出力す
る。第2のデジタル信号は、第1のデジタル信号の値か
ら可変容量積分回路410のオフセット値を除去した値
を示すものである。読み出し部430は、例えば記憶素
子であり、第1のデジタル信号をアドレスとして入力
し、記憶素子のそのアドレスに記憶されているデータを
第2のデジタル信号として出力する。この第2のデジタ
ル信号は、A/D変換回路400のDout出力端子から
出力される。
【0036】図3は、A/D変換回路400中の可変容
量積分回路410の詳細な回路図である。この図では、
1/24=1/16の分解能を有するA/D変換機能を
備える回路構成を示し、以下、この回路構成で説明す
る。
【0037】この図に示すように、可変容量部C
400は、容量素子C411〜C414、スイッチ素子SW411
SW414およびスイッチ素子SW421〜SW424を備え
る。容量素子C411およびスイッチ素子SW411は、互い
に縦続接続されて、アンプA401の反転入力端子と出力
端子との間に設けられており、スイッチ素子SW
421は、容量素子C411およびスイッチ素子SW411の接
続点と接地電位との間に設けられている。容量素子C
412およびスイッチ素子SW412は、互いに縦続接続され
て、アンプA401の反転入力端子と出力端子との間に設
けられており、スイッチ素子SW4 22は、容量素子C412
およびスイッチ素子SW412の接続点と接地電位との間
に設けられている。容量素子C413およびスイッチ素子
SW413は、互いに縦続接続されて、アンプA401の反転
入力端子と出力端子との間に設けられており、スイッチ
素子SW423は、容量素子C413およびスイッチ素子SW
413の接続点と接地電位との間に設けられている。ま
た、容量素子C414およびスイッチ素子SW414は、互い
に縦続接続されて、アンプA401の反転入力端子と出力
端子との間に設けられており、スイッチ素子SW
424は、容量素子C414およびスイッチ素子SW41 4の接
続点と接地電位との間に設けられている。
【0038】スイッチ素子SW411〜SW414それぞれ
は、容量制御部420から出力された容量指示信号Cの
うちC11〜C14に基づいて開閉する。スイッチ素子
SW42 1〜SW424それぞれは、容量制御部420から出
力された容量指示信号CのうちC21〜C24に基づい
て開閉する。また、容量素子C411〜C414の容量値をC
411〜C414で表すとすれば、これらは、 C411=2C412=4C413=8C414 …(1) C411+C412+C413+C414=C0 …(2) なる関係を満たす。
【0039】次に、本実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサの動作について説明する。投光部20か
ら測距対象物に向けてスポット光またはスリット光が投
光されると、その測距対象物からの反射光はレンズを介
して半導体位置検出素子10の光入射面に入射する。半
導体位置検出素子10の光入射面に光が入射すると、光
電変換効果により発生した光電流は、光入射位置に応じ
た割合で分配されて、第1の出力端子11から電流信号
1として出力され、第2の出力端子12から電流信号
2として出力される。電流信号I1は電流電圧変換部1
01に入力して、電流電圧変換されて電流信号I1の値
に応じた電圧信号V1が電流電圧変換部101から出力
される。一方、電流信号I2は電流電圧変換部102に
入力して、電流電圧変換されて電流信号I2の値に応じ
た電圧信号V2が電流電圧変換部102から出力され
る。
【0040】電流電圧変換部101から出力された電圧
信号V1および電流電圧変換部102から出力された電
圧信号V2それぞれの値は、比較回路200により大小
比較され、その比較結果を示す比較信号が比較回路20
0から出力される。この比較信号に基づいてスイッチ素
子SW201〜SW204それぞれの開閉が制御されて、電圧
信号V1および電圧信号V2のうちの値が大きい最大電圧
信号Vmaxは、A/D変換回路400のVref入力端子に
入力し、電圧信号V1および電圧信号V2のうちの値が小
さい最小電圧信号Vminは、A/D変換回路400のA
in入力端子に入力する。また、最大電圧信号Vmaxは限
界検出部710により閾値と大小比較されて、検出すべ
き光が半導体位置検出素子10の光入射面に入射したか
否かが検知される。
【0041】続いて、図4を用いて、A/D変換回路4
00の動作を説明する。当初、可変容量積分回路410
のスイッチ素子SW401は閉じられ、可変容量積分回路
410はリセット状態とされている。また、可変容量積
分回路410のスイッチ素子SW411〜SW414それぞれ
が閉じられ、スイッチ素子SW421〜SW424それぞれが
開かれて、可変容量部C400の容量値がC0に設定されて
いる。そして、その後の或る時刻に、A/D変換回路4
00のスイッチ素子SW401が開かれる。
【0042】Ain入力端子に入力した最小電圧信号V
minは、A/D変換回路400の可変容量積分回路41
0に入力する。可変容量積分回路410の容量素子C
401に最小電圧信号Vminが入力すると、その最小電圧信
号Vminの値と可変容量部C400の容量値C0とに応じた
電荷Qが可変容量部C400に流入する(図4(a)参
照)。このとき、可変容量積分回路410から出力され
る積分信号の値Vsaは、 Vsa=V13=Q/C0 …(3) なる式で表される。
【0043】引き続き、容量制御部420は、可変容量
部C400のスイッチ素子SW412〜SW414を開いた後、
スイッチ素子SW422〜SW424を閉じる(図4(b)参
照)。この結果、可変容量部C400の容量値はC411とな
り、可変容量積分回路410から出力される積分信号の
値Vsbは、 Vsb=Q/C411 …(4) となる。この積分信号は、比較回路A402に入力し、V
ref入力端子に入力している最大電圧信号Vmaxの値と大
小比較される。
【0044】もし、Vsb>Vmaxであれば、この比較結
果を受けて容量制御部420は、さらに、可変容量部C
400のスイッチ素子SW422を開いた後に、スイッチ素子
SW 412を閉じる(図4(c)参照)。この結果、可変
容量部C400の容量値はC411+C412となり、可変容量
積分回路410から出力される積分信号の値Vscは、 Vsc=Q/(C411+C412) …(5) となる。この積分信号は、比較回路A402に入力し、最
大電圧信号Vmaxの値と大小比較される。
【0045】また、Vsb<Vmaxであれば、この比較結
果を受けて容量制御部420は、さらに、可変容量部C
400のスイッチ素子SW411およびSW422を開いた後
に、スイッチ素子SW412およびSW421を閉じる(図4
(d)参照)。この結果、可変容量部C400の容量値は
412となり、可変容量積分回路410から出力される
積分信号の値Vsdは、 Vsd=Q/C412 …(6) となる。この積分信号は、比較回路A402に入力し、最
大電圧信号Vmaxの値と大小比較される。
【0046】以後、同様にして、可変容量積分回路41
0、比較回路A402および容量制御部420からなるフ
ィードバックループにより、積分信号の値と最大電圧信
号V maxの値とが所定の分解能で一致していると容量制
御部420により判断されるまで、可変容量部C400
容量値の設定、および、積分信号の値と最大電圧信号V
maxの値との大小比較を繰り返す。最終的に得られる可
変容量部C400の容量値Cxは、 C0・Vmin=Cx・Vref …(7) なる関係式で表される。
【0047】容量制御部420は、このようにして可変
容量部C400の容量素子C411〜C41 4の全てについて容
量制御を終了すると、可変容量部C400の最終的な容量
値に応じたデジタル信号を読み出し部430へ向けて出
力する。読み出し部430では、容量制御部420から
出力されたデジタル信号をアドレスとして入力し、記憶
素子のそのアドレスに記憶されているデジタル信号を出
力する。このデジタル信号は、A/D変換回路400の
out出力端子から入射位置演算部510へ出力され
る。
【0048】入射位置演算部510では、A/D変換回
路400から出力されたデジタル信号および比較回路2
00から出力された比較信号に基づいて、半導体位置検
出素子10における光入射位置が求められる。また、距
離演算部610では、入射位置演算部510により求め
られた半導体位置検出素子10における光入射位置に基
づいて、測距対象物までの距離が三角測量の原理により
求められる。
【0049】以上のように、Vref入力端子から比較回
路A402に入力される最大電圧信号V maxの値は、A/D
変換回路400が飽和することなくA/D変換すること
ができる電圧信号の最大値すなわちA/D変換レンジを
規定している。しかも、A/D変換回路400のAin
力端子に入力する最小電圧信号Vminの値は必ず最大電
圧信号Vmaxの値以下であるから、上記A/D変換レン
ジの全ての範囲を有効に活用することができる。すなわ
ち、本実施形態におけるA/D変換回路400は、受光
量が大きくても飽和することなく、且つ、受光量が小さ
くてもA/D変換の分解能が優れたものとなる。また、
本実施形態では、除算回路を設けることなく、A/D変
換回路400によりA/D変換と同時に実質的な除算演
算を実現することができるので、回路規模が小さくハー
ドウェアコストが安価であり、且つ、処理時間が短い。
【0050】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
に係る光位置検出装置および距離センサについて説明す
る。図5は、第2の実施形態に係る光位置検出装置およ
び距離センサの構成図である。本実施形態に係る光位置
検出装置は、半導体位置検出素子10、積分回路11
1,112、平均背景光除去回路121,122、差分
演算回路131,132、比較回路200、論理反転回
路INV、スイッチ素子SW201〜SW204、A/D変換
回路400、入射位置演算部510および限界検出部7
10を備える。本実施形態に係る距離センサは、上記光
位置検出装置に加えて投光部20および距離演算部61
0を備える。また、本実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサは更にタイミング制御回路820を備え
る。
【0051】第1の実施形態と比較すると、第2の実施
形態は、電流電圧変換部101に替えて積分回路11
1、平均背景光除去回路121および差分演算回路13
1を備えている点、電流電圧変換部102に替えて積分
回路112、平均背景光除去回路122および差分演算
回路132を備えている点、ならびに、タイミング制御
回路810に替えてタイミング制御回路820を備えて
いる点で異なる。
【0052】積分回路111および112それぞれは、
互いに同一の回路構成である。積分回路111は、半導
体位置検出素子10の第1の出力端子11から出力され
た電流信号I1に応じて電荷を蓄積して、その蓄積され
た電荷の量に応じて電圧信号を出力する。同様に、積分
回路112は、半導体位置検出素子10の第2の出力端
子12から出力された電流信号I2に応じて電荷を蓄積
して、その蓄積された電荷の量に応じて電圧信号を出力
する。
【0053】平均背景光除去回路121および122そ
れぞれは、互いに同一の回路構成である。平均背景光除
去回路121は、半導体位置検出素子10の出力端子1
1から出力される電流信号I1から背景光の寄与分の平
均値を除去する。同様に、平均背景光除去回路122
は、半導体位置検出素子10の出力端子12から出力さ
れる電流信号I2から背景光の寄与分の平均値を除去す
る。
【0054】差分演算回路131および132それぞれ
は、互いに同一の回路構成である。差分演算回路131
は、投光部20により測距対象物に投光されていないと
きに積分回路111から出力された電圧信号と、投光部
20により測距対象物に投光されているときに積分回路
111から出力された電圧信号との差を求めて、この差
に応じて電圧信号V1を出力する。同様に、差分演算回
路132は、投光部20により測距対象物に投光されて
いないときに積分回路112から出力された電圧信号
と、投光部20により測距対象物に投光されているとき
に積分回路112から出力された電圧信号との差を求め
て、この差に応じて電圧信号V2を出力する。
【0055】図6は、積分回路111、平均背景光除去
回路121および差分演算回路131の回路図である。
積分回路112、平均背景光除去回路122および差分
演算回路132の回路図も同様である。
【0056】積分回路111は、増幅器A1、容量素子
1、スイッチ素子SW11およびスイッチ素子SW12
備えている。容量素子C1およびスイッチ素子SW
11は、互いに縦続接続されて増幅器A1の入出力端子間
に設けられている。スイッチ素子SW12も増幅器A1
入出力端子間に設けられている。スイッチ素子SW
11は、タイミング制御回路820から出力されるST信
号により開閉が制御される。スイッチ素子SW12は、タ
イミング制御回路820から出力されるRS1信号によ
り開閉が制御される。この積分回路111は、スイッチ
素子SW11が閉じてスイッチ素子SW12が開いていると
きに、半導体位置検出素子10の出力端子11から出力
された電流信号I1のうち増幅器A1に入力した電流成分
に応じて電荷を容量素子C1に蓄積し、その蓄積された
電荷の量に応じた電圧信号を平均背景光除去回路121
および差分演算回路131それぞれへ出力する。
【0057】平均背景光除去回路121は、定電流発生
源S2、MOSトランジスタT2、容量素子C2およびス
イッチ素子SW2を備えている。MOSトランジスタT2
のソース端子は、半導体位置検出素子10の出力端子1
1および定電流発生源S2に接続されている。MOSト
ランジスタT2のゲート端子は、容量素子C2を介して接
地され、スイッチ素子SW2を介して積分回路111の
出力端子に接続されている。MOSトランジスタT2
ドレイン端子は直接に接地されている。スイッチ素子S
2は、タイミング制御回路820から出力されるRM
信号により開閉が制御される。この平均背景光除去回路
121は、スイッチ素子SW2が閉じているときに、積
分回路111から出力された電圧信号を容量素子C2
記憶するとともに、その電圧信号をMOSトランジスタ
2のゲート端子に印加して、そのゲート電圧に応じた
電流をMOSトランジスタT2のソース端子からドレイ
ン端子へ流す。また、平均背景光除去回路121は、ス
イッチ素子SW2が開いた後も、容量素子C2に記憶され
た電圧信号をMOSトランジスタT2のゲート端子に印
加して、そのゲート電圧に応じた電流をMOSトランジ
スタT2のソース端子からドレイン端子へ流す。
【0058】差分演算回路131は、増幅器A3、容量
素子C31、容量素子C32、スイッチ素子SW31およびス
イッチ素子SW32を備えている。入力端子から出力端子
へ順にスイッチ素子SW31、容量素子C31および増幅器
3が接続されており、増幅器A3の入出力端子間にスイ
ッチ素子SW32および容量素子C32が互いに並列接続さ
れている。スイッチ素子SW31は、タイミング制御回路
820から出力されるCSW信号により開閉が制御され
る。スイッチ素子SW32は、タイミング制御回路820
から出力されるRS2信号により開閉が制御される。
【0059】この差分演算回路131は、スイッチ素子
SW32を閉じているときにスイッチ素子SW31を一定期
間だけ閉じることで、積分回路111から出力された電
圧信号に応じた電荷Q1だけ容量素子C31に充電する。
そして、スイッチ素子SW32を開いているときにスイッ
チ素子SW31を一定期間だけ閉じることで、積分回路1
11から出力される新たな電圧信号に応じた電荷Q2だ
け容量素子C31に充電しようとする。このようにして、
電荷Q1と電荷Q2との差分すなわち電荷(Q1−Q
2)を容量素子C32に蓄積して、その蓄積された電荷
(Q1−Q2)に応じた電圧信号V1をアンプA3から出
力する。
【0060】次に、本実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサの動作について説明する。投光部20か
ら測距対象物に向けてスポット光またはスリット光が投
光されると、その測距対象物からの反射光および背景光
はレンズを介して半導体位置検出素子10の光入射面に
入射する。半導体位置検出素子10の光入射面に光が入
射すると、光電変換効果により発生した光電流は、光入
射位置に応じた割合で分配されて、第1の出力端子11
から電流信号I1として出力され、第2の出力端子12
から電流信号I2として出力される。
【0061】また、投光部20から測距対象物に向けて
スポット光またはスリット光が投光されていないときに
も、半導体位置検出素子10の光入射面に背景光成分が
入射し、この背景光成分に応じた電流信号が半導体位置
検出素子10の出力端子11および12それぞれから出
力される。本実施形態では、積分回路111、平均背景
光除去回路121および差分演算回路131により、電
流信号I1から背景光成分が除去され、電圧信号V1が出
力される。一方、積分回路112、平均背景光除去回路
122および差分演算回路132により、電流信号I2
から背景光成分が除去され、電圧信号V2が出力され
る。
【0062】図7は、積分回路111、平均背景光除去
回路121および差分演算回路131の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。積分回路112、平
均背景光除去回路122および差分演算回路132の動
作も同様である。
【0063】まず、時刻t1から時刻t2までの期間T1
では、投光部20はスポット光またはスリット光を出力
しない状態に設定される。RM信号が論理Hとなること
により、平均背景光除去回路121のスイッチ素子SW
2は閉じられる。ST信号およびRS1信号それぞれが
論理Lとなることにより、積分回路111のスイッチ素
子SW11およびSW12それぞれは開かれ、積分回路11
1は非積分動作状態に設定される。
【0064】この期間T1では、積分回路111の入力
端子には、平均背景光除去回路121の定電流発生源S
2からの供給電流と、半導体位置検出素子10に入射す
る背景光に起因する出力端子11からの出力電流との和
Tが流入する。そして、非積分動作状態にある積分回
路111からの出力電圧が平均背景光除去回路121の
トランジスタT2のゲート端子に供給されることによ
り、この電流ITの全ては、平均背景光除去回路121
のトランジスタT2のソース端子からドレイン端子へ流
れて除去される。この状態でのトランジスタT2のゲー
ト・ソース間電圧Vg sは、 Vgs=(2×IT/β)1/2+Vth …(8) で表される。ここで、βはトランジスタT2のサイズで
決まる定数であり、VthはトランジスタT2の閾値であ
る。
【0065】時刻t2に、RM信号が論理Lとなること
により、平均背景光除去回路121のスイッチ素子SW
2は開かれる。その後も、スイッチ素子SW2が開かれた
時点で積分回路111の入力端子に供給されていた電流
値だけ引き続いて平均背景光除去回路121のトランジ
スタT2を流れ続ける。すなわち、トランジスタT2のゲ
ート・ソース間電圧Vgsが容量素子C2に保持され、以
後の計測にあたってのノイズの主成分である背景光の平
均的な寄与分と、平均背景光除去回路121の定電流発
生源S2からの供給電流とが除去される。なお、定電流
発生源S2は、以後の計測にあたって、背景光の光量が
変動してもトランジスタT2の電流方向を保証するため
に設置されている。
【0066】また、時刻t2に、RS1信号が論理Hと
なることにより、積分回路111のスイッチ素子SW12
は閉じられる。その後に、ST信号が論理Hとなること
により、積分回路111のスイッチ素子SW11は閉じら
れ、積分回路11の容量素子C1は放電される。
【0067】時刻t3から時刻t4までの期間T2では、
RS1信号が論理Lとなることにより、積分回路111
のスイッチ素子SW12は開かれ、積分回路111は積分
動作状態とされる。この状態が設定されると、背景光の
変化分に相当する電流が積分回路111に流入し容量素
子C1に充電される。
【0068】この結果、期間T2では、背景光のみが入
射し、背景光の変動によって発生した光電流の変動分が
積分回路111の容量素子C1に充電されるので、積分
回路111から出力される積分信号の電圧が次第に上昇
していく。そして、時刻t3から時間τ経過した時刻t4
における積分回路111の積分信号の電圧をV11とし、
背景光の変動分によって半導体位置検出素子10の出力
端子11から出力される電流をIdとすれば、I1=Id
であるから、 V11=Id・τ/C1 …(9) となる。
【0069】時刻t4直前から時刻t4までの期間、CS
W信号が論理Hとなることにより、差分演算回路131
のスイッチ素子SW31は閉じられる。また、この間、R
S2信号が論理Hとなっており、差分演算回路131の
スイッチ素子SW32は閉じられている。そして、スイッ
チ素子SW31が開かれた時刻t4における積分回路11
1からの出力電圧V11は、時刻t4以降も差分演算回路
131の容量素子C32に保持される。また、時刻t
4に、RS1信号が論理Hとなることにより、積分回路
111のスイッチ素子SW12は閉じられ、積分回路11
1の容量素子C1は放電される。
【0070】次いで、時刻t5から時刻t6までの期間T
3では、投光部20より測距対象物に向けてスポット光
またはスリット光が投光される。また、この期間T3で
は、RS1信号が論理Lとなることにより、積分回路1
11のスイッチ素子SW12は開かれ、積分回路111は
積分動作状態とされる。この状態が設定されると、背景
光の変化分と反射光との和に相当する電流が積分回路1
11に流入し容量素子C1に充電される。なお、期間T
2およびT3それぞれの時間τは互いに等しい。
【0071】そして、時刻t5から時間τ経過した時刻
6における積分回路111の積分信号の電圧をV12
し、反射スポット光成分による電流をIshとし、背景光
の変動分の光強度は期間T2のときと変わらないので背
景光変動分の電流をIdとすると、I1=Id+Ishであ
るから、 V12=(Ish+Id)・τ/C1 …(10) となる。
【0072】時刻t6直前から時刻t6までの期間、CS
W信号が論理Hとなることにより、差分演算回路131
のスイッチ素子SW31は閉じられる。また、この間、R
S2信号が論理Lとなっており、差分演算回路131の
スイッチ素子SW32は開かれている。そして、時刻t6
以降、差分演算回路131の容量素子C31およびC32
は、電荷保存の法則により、 (V12−V11)・C31=V1・C32 …(11) に従った電荷が保持される。
【0073】そして、この(11)式に(9)式および(10)式
を代入すると、差分演算回路131の出力端子から出力
される電圧信号V1の値は、 V1=Ish・τ・C31/(C1・C32) …(12) で示される値となる。また、容量素子C31およびC32
れぞれの容量値を互いに等しくすると、 V1=Ish・τ/C1 …(13) となる。
【0074】積分回路112、平均背景光除去回路12
2および差分演算回路132も同様に動作する。すなわ
ち、差分演算回路132の出力端子から出力される電圧
信号V2の値は上記(12)式または上記(13)式と同様に表
される。このようにして電圧信号V1およびV2それぞれ
が得られると、これ以降、第1の実施形態の場合と同様
にして本実施形態でも動作する。
【0075】本実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサは、第1の実施形態に係るものが奏する効果と
同様の効果を奏する他、以下のような効果をも奏する。
すなわち、本実施形態では、差分演算回路131,13
2を設けて、投光部20により測距対象物に投光されて
いないときに積分回路111,112から出力された電
圧信号V11と、投光部20により測距対象物に投光され
ているときに積分回路111,112から出力された電
圧信号V12との差を求めて、この差に応じた電圧信号V
1,V2を出力するようにしたので、背景光成分が除去さ
れる。したがって、反射スポット光成分のみに基づい
て、半導体位置検出素子10における光入射位置や測距
対象物までの距離を精度よく求めることができる。ま
た、本実施形態では、平均背景光除去回路121,12
2により背景光の定常成分を除去し、差分演算回路13
1,132により背景光の変動成分を除去することによ
り、半導体位置検出素子10における光入射位置や測距
対象物までの距離を更に精度よく求めることができる。
【0076】なお、差分演算回路131,132は他の
回路構成も可能である。例えば、図8(a)に示すよう
に、容量素子とバッファ回路とが縦続接続され、これら
の接続点がスイッチ素子を介して接地されたものであっ
てもよい。この回路では、スイッチ素子が閉じていると
きに容量素子に電荷Q1だけ充電し、スイッチ素子が開
いているときに容量素子から電荷Q2を放電し、このよ
うにして、電荷Q1と電荷Q2との差分すなわち電荷
(Q1−Q2)を容量素子に蓄積して、その蓄積された
電荷(Q1−Q2)に応じた電圧信号をバッファ回路か
ら出力する。また、例えば、図8(b)に示すように、
第1のスイッチ素子を閉じて第1の容量素子に電圧信号
11を記憶し、第2のスイッチ素子を閉じて第2の容量
素子に電圧信号V12を記憶し、電圧信号V11およびV12
それぞれを差動回路に入力して、両者の差を差動回路か
ら出力するようにしてもよい。
【0077】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
に係る光位置検出装置および距離センサについて説明す
る。図9は、第3の実施形態に係る光位置検出装置およ
び距離センサの構成図である。本実施形態に係る光位置
検出装置は、半導体位置検出素子10、第1の電流電圧
変換部101、第2の電流電圧変換部102、加算回路
300、スイッチ素子SW301〜SW302、A/D変換回
路400、入射位置演算部530および限界検出部73
0を備える。本実施形態に係る距離センサは、上記光位
置検出装置に加えて投光部20および距離演算部630
を備える。また、本実施形態に係る光位置検出装置およ
び距離センサは更にタイミング制御回路830を備え
る。
【0078】第1の実施形態と比較すると、第3の実施
形態は、比較回路200およびスイッチ素子SW201
SW204に替えて加算回路300およびスイッチ素子S
301〜SW302を備えている点、入射位置演算部510
に替えて入射位置演算部530を備えている点、距離演
算部610に替えて距離演算部630を備えている点、
限界検出部710に替えて限界検出部730を備えてい
る点、ならびに、タイミング制御回路810に替えてタ
イミング制御回路830を備えている点で異なる。
【0079】加算回路300は、第1の電流電圧変換部
101から出力された第1の電圧信号V1および第2の
電流電圧変換部102から出力された第2の電圧信号V
2を入力し、電圧信号V1の値と電圧信号V2の値とを加
算して、その加算された和である第3の電圧信号Vsum
(=V1+V2)を出力する。スイッチ素子SW301〜S
302は、タイミング制御回路830により制御されて
開閉し、電圧信号V1および電圧信号V2のうち何れかを
選択して、その選択した電圧信号をA/D変換回路40
0のAin入力端子に入力させる。
【0080】A/D変換回路400は、第1の実施形態
で説明した構成と同様の構成である。ただし、本実施形
態では、A/D変換回路400は、加算回路300から
出力された電圧信号VsumをVref入力端子に入力し、ス
イッチ素子SW301〜SW302により選択された電圧信号
1またはV2をAin入力端子に入力する。そして、A/
D変換回路400は、Vref入力端子に入力した電圧信
号Vsumに基づいてA/D変換レンジを設定して、Ain
入力端子に入力した電圧信号V1またはV2をデジタル信
号に変換し、そのデジタル信号をDout出力端子から出
力する。したがって、Dout出力端子から出力されるデ
ジタル信号は、電圧信号V1またはV2の値を電圧信号V
sumの値で除算した結果(V1/Vsum)または(V2/V
sum)を示すものである。
【0081】入射位置演算部530は、A/D変換回路
400のDout出力端子から出力されたデジタル信号を
入力し、このデジタル信号に基づいて、半導体位置検出
素子10における光入射位置を求める。なお、A/D変
換回路400は比(V1/Vs um)を示すデジタル信号を
出力して、入射位置演算部530はこのデジタル信号に
基づいて光入射位置を求めてもよいし、A/D変換回路
400は比(V2/Vs um)を示すデジタル信号を出力し
て、入射位置演算部530はこのデジタル信号に基づい
て光入射位置を求めてもよい。これらの場合には、スイ
ッチ素子SW30 1〜SW302それぞれの開閉状態は固定さ
れていてもよい。
【0082】また、スイッチ素子SW301〜SW302が順
次に閉じることにより、A/D変換回路400は、比
(V1/Vsum)を示すデジタル信号および比(V2/V
sum)を示すデジタル信号を順次に出力して、入射位置
演算部530は、これら2つのデジタル信号の差に基づ
いて光入射位置を求めてもよい。
【0083】距離演算部630は、入射位置演算部53
0により求められた半導体位置検出素子10における光
入射位置に基づいて、測距対象物までの距離を三角測量
の原理により求める。なお、入射位置演算部530およ
び距離演算部630それぞれは、デジタル回路により実
現してもよいし、また、CPUにおけるソフトウェア処
理により実現してもよい。また、入射位置演算部530
および距離演算部630は、一体のものであってよく、
A/D変換回路400から出力されたデジタル信号に基
づいて直ちに測距対象物までの距離を求めてもよい。
【0084】限界検出部730は、加算回路300から
出力されA/D変換回路400のV ref入力端子に入力
される電圧信号Vsumの値を監視して、その値が閾値よ
り小さいときにその旨を示す信号を出力する。すなわ
ち、検出すべき光が半導体位置検出素子10の光入射面
に入射せず背景光成分のみが入射した場合、電流電圧変
換部101から出力される電圧信号V1の値および電流
電圧変換部102から出力される電圧信号V2の値は共
に小さくて互いに略等しく、また、加算回路300から
出力される電圧信号Vsumの値も小さい。このようなと
き、検出すべき光が半導体位置検出素子10の光入射面
に入射していないにも拘わらず、A/D変換回路400
のDout出力端子から出力されるデジタル信号は、半導
体位置検出素子10の光入射面の略中央に光が入射した
ことを示すものとなる。そこで、限界検出部730は、
最大電圧信号Vsumの値を監視して閾値と比較すること
により、検出すべき光が半導体位置検出素子10の光入
射面に入射したか否かを判断して、誤検出を防止するも
のである。
【0085】タイミング制御回路830は、電流電圧変
換部101および102それぞれの動作を制御するため
の制御信号、投光部20による測距対象物へのスポット
光またはスリット光の投光を制御するための制御信号、
および、スイッチ素子SW30 1〜SW302それぞれの開閉
を制御するための制御信号を出力する。また、タイミン
グ制御回路830は、入射位置演算部530における差
分演算動作を制御するための制御信号を出力する。
【0086】次に、本実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサの動作について説明する。投光部20か
ら測距対象物に向けてスポット光またはスリット光が投
光されると、その測距対象物からの反射光はレンズを介
して半導体位置検出素子10の光入射面に入射する。半
導体位置検出素子10の光入射面に光が入射すると、光
電変換効果により発生した光電流は、光入射位置に応じ
た割合で分配されて、第1の出力端子11から電流信号
1として出力され、第2の出力端子12から電流信号
2として出力される。電流信号I1は電流電圧変換部1
01に入力して、電流電圧変換されて電流信号I1の値
に応じた電圧信号V1が電流電圧変換部101から出力
される。一方、電流信号I2は電流電圧変換部102に
入力して、電流電圧変換されて電流信号I2の値に応じ
た電圧信号V2が電流電圧変換部102から出力され
る。
【0087】電流電圧変換部101から出力された電圧
信号V1および電流電圧変換部102から出力された電
圧信号V2それぞれの値は、加算回路300により加算
され、その加算結果である電圧信号Vsumが加算回路3
00から出力される。この加算回路300から出力され
た電圧信号Vsumは、A/D変換回路400のVref入力
端子に入力する。また、この電圧信号Vsumは、限界検
出部730により閾値と大小比較されて、検出すべき光
が半導体位置検出素子10の光入射面に入射したか否か
が検知される。また、スイッチ素子SW301またはSW
302が閉じられて、電圧信号V1または電圧信号V2がA
/D変換回路400のAin入力端子に入力する。
【0088】A/D変換回路400では、加算回路30
0から出力された電圧信号VsumがVref入力端子に入力
し、スイッチ素子SW301〜SW302により選択された電
圧信号V1またはV2がAin入力端子に入力して、第1の
実施形態の場合と同様の動作によりA/D変換と同時に
実質的な除算演算が行われる。そして、A/D変換回路
400のDout出力端子からは、電圧信号V1またはV2
の値を電圧信号Vsumの値で除算した結果(V1
sum)または(V2/Vsum)を示すデジタル信号が出
力される。
【0089】入射位置演算部530では、A/D変換回
路400から出力されたデジタル信号に基づいて、半導
体位置検出素子10における光入射位置が求められる。
また、距離演算部630では、入射位置演算部530に
より求められた半導体位置検出素子10における光入射
位置に基づいて、測距対象物までの距離が三角測量の原
理により求められる。
【0090】以上のように、Vref入力端子から比較回
路A402に入力される最大電圧信号V maxの値は、A/D
変換回路400が飽和することなくA/D変換すること
ができる電圧信号の最大値すなわちA/D変換レンジを
規定している。しかも、A/D変換回路400のAin
力端子に入力する電圧信号V1またはV2の値は必ず電圧
信号Vsumの値以下あるから、上記A/D変換レンジの
全ての範囲を有効に活用することができる。すなわち、
本実施形態におけるA/D変換回路400は、受光量が
大きくても飽和することなく、且つ、受光量が小さくて
もA/D変換の分解能が優れたものとなる。また、本実
施形態では、除算回路を設けることなく、A/D変換回
路400によりA/D変換と同時に実質的な除算演算を
実現することができるので、回路規模が小さくハードウ
ェアコストが安価であり、且つ、処理時間が短い。
【0091】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
に係る光位置検出装置および距離センサについて説明す
る。図10は、第4の実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサの構成図である。本実施形態に係る光位
置検出装置は、半導体位置検出素子10、積分回路11
1,112、平均背景光除去回路121,122、差分
演算回路131,132、加算回路300、スイッチ素
子SW301〜SW302、A/D変換回路400、入射位置
演算部530および限界検出部730を備える。本実施
形態に係る距離センサは、上記光位置検出装置に加えて
投光部20および距離演算部630を備える。また、本
実施形態に係る光位置検出装置および距離センサは更に
タイミング制御回路840を備える。
【0092】第3の実施形態と比較すると、第4の実施
形態は、電流電圧変換部101に替えて積分回路11
1、平均背景光除去回路121および差分演算回路13
1を備えている点、電流電圧変換部102に替えて積分
回路112、平均背景光除去回路122および差分演算
回路132を備えている点、ならびに、タイミング制御
回路830に替えてタイミング制御回路840を備えて
いる点で異なる。
【0093】なお、積分回路111、平均背景光除去回
路121および差分演算回路131は、図6に示した回
路図の構成と同様の構成であり、図7に示したタイミン
グチャートと同様のタイミングチャートで動作する。積
分回路112、平均背景光除去回路122および差分演
算回路132も同様である。
【0094】本実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサの動作は、差分演算回路131,132から電
圧信号V1,V2が出力されるまでは第2の実施形態の場
合と同様であり、それ以降は第3の実施形態の場合と同
様である。また、本実施形態に係る光位置検出装置およ
び距離センサが奏する効果は、第2の実施形態に係るも
のが奏する効果と同様であり、第3の実施形態に係るも
のが奏する効果と同様である。
【0095】(第5の実施形態)次に、第5の実施形態
に係る光位置検出装置および距離センサについて説明す
る。図11は、第5の実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサの構成図である。本実施形態に係る光位
置検出装置および距離センサは、第1の実施形態に係る
ものをマルチチャネル化したものである。
【0096】本実施形態に係る光位置検出装置は、ユニ
ットU1〜UN(N≧2)、A/D変換回路400、入射
位置演算部510、限界検出部710およびシフトレジ
スタ950を備える。本実施形態に係る距離センサは、
上記光位置検出装置に加えて投光部20および距離演算
部610を備える。また、本実施形態に係る光位置検出
装置および距離センサは更にタイミング制御回路810
を備える。
【0097】各ユニットUn(1≦n≦N)それぞれ
は、互いに同一の回路構成であり、半導体位置検出素子
10、電流電圧変換部101、電流電圧変換部102、
比較回路200、論理反転回路INV、スイッチ素子S
201〜SW204、および、スイッチ素子SW211〜SW
213を備える。各ユニットUnの半導体位置検出素子10
はアレイ配置されている。スイッチ素子SW211は、最
大電圧信号VmaxをユニットUn外に出力するか否かを制
御するものである。スイッチ素子SW212は、最大電圧
信号VminをユニットUn外に出力するか否かを制御する
ものである。また、スイッチ素子SW213は、比較回路
200から出力された比較信号をユニットUn外に出力
するか否かを制御するものである。1つのユニット中の
スイッチ素子SW211〜SW213それぞれは互いに同一タ
イミングで開閉し、異なるユニット間では互いに異なる
タイミングで開閉する。シフトレジスタ950は、各ユ
ニットU nそれぞれのスイッチ素子SW211〜SW213
順次に閉じる。
【0098】各ユニットUnそれぞれでは、スイッチ素
子SW201〜SW204により最大電圧信号Vmaxおよび最
小電圧信号Vminが選択されるまでは、第1の実施形態
の場合と同様に動作し、また、互いに同一タイミングで
動作する。その後は、シフトレジスタ950から出力さ
れる制御信号により、先ず第1のユニットU1中のスイ
ッチ素子SW211〜SW213が閉じられて、第1のユニッ
トU1における最大電圧信号Vmaxが限界検出部710に
入力し、第1のユニットU1における最大電圧信号Vmax
および最小電圧信号VminがA/D変換回路400に入
力し、第1のユニットU1における比較回路200から
出力された比較信号が入射位置演算部510に入力し
て、第1の実施形態の場合と同様に動作する。以降順次
に、第nのユニットUn中のスイッチ素子SW211〜SW
213が閉じられて、第nのユニットUnにおける最大電圧
信号Vmaxが限界検出部710に入力し、第nのユニッ
トUnにおける最大電圧信号Vmaxおよび最小電圧信号V
minがA/D変換回路400に入力し、第nのユニット
nにおける比較回路200から出力された比較信号が
入射位置演算部510に入力して、第1の実施形態の場
合と同様に動作する。
【0099】本実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサは、第1の実施形態に係るものが奏する効果と
同様の効果を奏する他、複数の半導体位置検出素子10
がアレイ配置されていることから、2次元の光入射面に
光が入射した位置を検出することができる。また、本実
施形態では、電流電圧変換部101および102ならび
に比較回路200等を各ユニットUn毎に個別に設け、
A/D変換回路400、入射位置演算部510、距離演
算部610および限界検出部710を各ユニットUn
共通のものとして設けたことにより、半導体光検出素子
10をマルチチャネル化したにも拘わらず、回路規模が
小さく、処理時間が短い。
【0100】なお、本実施形態において、電流電圧変換
部101に替えて積分回路111、平均背景光除去回路
121および差分演算回路131を備え、また、電流電
圧変換部102に替えて積分回路112、平均背景光除
去回路122および差分演算回路132を備えてもよ
い。
【0101】(第6の実施形態)次に、第6の実施形態
に係る光位置検出装置および距離センサについて説明す
る。図12は、第6の実施形態に係る光位置検出装置お
よび距離センサの構成図である。本実施形態に係る光位
置検出装置および距離センサは、第3の実施形態に係る
ものをマルチチャネル化したものである。
【0102】本実施形態に係る光位置検出装置は、ユニ
ットU1〜UN(N≧2)、A/D変換回路400、入射
位置演算部530、限界検出部730およびシフトレジ
スタ960を備える。本実施形態に係る距離センサは、
上記光位置検出装置に加えて投光部20および距離演算
部630を備える。また、本実施形態に係る光位置検出
装置および距離センサは更にタイミング制御回路830
を備える。
【0103】各ユニットUn(1≦n≦N)それぞれ
は、互いに同一の回路構成であり、半導体位置検出素子
10、電流電圧変換部101、電流電圧変換部102、
加算回路300、スイッチ素子SW301〜SW302、およ
び、スイッチ素子SW311〜SW312を備える。各ユニッ
トUnの半導体位置検出素子10はアレイ配置されてい
る。スイッチ素子SW311は、加算回路300から出力
された電圧信号VsumをユニットUn外に出力するか否か
を制御するものである。また、スイッチ素子SW
3 12は、スイッチ素子SW301およびSW302により選択
された電圧信号V1またはV2をユニットUn外に出力す
るか否かを制御するものである。1つのユニット中のス
イッチ素子SW311〜SW312それぞれは互いに同一タイ
ミングで開閉し、異なるユニット間では互いに異なるタ
イミングで閉じる。シフトレジスタ960は、各ユニッ
トUnそれぞれのスイッチ素子SW311〜SW312を順次
に閉じる。
【0104】各ユニットUnそれぞれでは、加算回路3
00により電圧信号Vsumが出力され、スイッチ素子S
301〜SW302により電圧信号V1または電圧信号V2
選択されるまでは、第3の実施形態の場合と同様に動作
し、また、互いに同一タイミングで動作する。その後
は、シフトレジスタ960から出力される制御信号によ
り、先ず第1のユニットU1中のスイッチ素子SW311
SW312が閉じられて、第1のユニットU1における電圧
信号Vsumが限界検出部730に入力し、第1のユニッ
トU1における電圧信号Vsumおよび電圧信号V1または
2がA/D変換回路400に入力して、第3の実施形
態の場合と同様に動作する。以降順次に、第nのユニッ
トUn中のスイッチ素子SW311〜SW312が閉じられ
て、第nのユニットUnにおける電圧信号Vsumが限界検
出部730に入力し、第nのユニットUnにおける電圧
信号Vsumおよび電圧信号V1またはV2がA/D変換回
路400に入力して、第3の実施形態の場合と同様に動
作する。
【0105】本実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサは、第3の実施形態に係るものが奏する効果と
同様の効果を奏する他、複数の半導体位置検出素子10
がアレイ配置されていることから、2次元の光入射面に
光が入射した位置を検出することができる。また、本実
施形態では、電流電圧変換部101および102ならび
に加算回路300等を各ユニットUn毎に個別に設ける
一方、A/D変換回路400、入射位置演算部530、
距離演算部630および限界検出部730を各ユニット
nに共通のものとして設けたことにより、半導体光検
出素子10をマルチチャネル化したにも拘わらず、回路
規模が小さく、処理時間が短い。
【0106】なお、本実施形態においても、電流電圧変
換部101に替えて積分回路111、平均背景光除去回
路121および差分演算回路131を備え、また、電流
電圧変換部102に替えて積分回路112、平均背景光
除去回路122および差分演算回路132を備えてもよ
い。
【0107】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る第1の光位置検出装置によれば、第1の電流電圧変
換部から出力された第1の電圧信号および第2の電流電
圧変換部から出力された第2の電圧信号それぞれは選択
回路に入力して、各々の値が大小比較され、その比較結
果を示す比較信号が出力されるとともに、第1および第
2の電圧信号のうち値が大きい最大電圧信号および値が
小さい最小電圧信号それぞれが選択されて出力される。
そして、A/D変換回路では、選択回路から出力された
最大電圧信号に基づいてA/D変換レンジが設定され
て、選択回路から出力された最小電圧信号がデジタル信
号に変換され、そのデジタル信号が出力される。半導体
位置検出素子における光の入射位置は、入射位置演算部
により、選択回路から出力された比較信号およびA/D
変換回路から出力されたデジタル信号に基づいて求めら
れる。
【0108】また、本発明に係る第2の光位置検出装置
によれば、第1の電流電圧変換部から出力された第1の
電圧信号および第2の電流電圧変換部から出力された第
2の電圧信号それぞれは加算回路により加算されて、そ
の加算された和を示す第3の電圧信号が出力される。ま
た、第1および第2の電圧信号は選択回路により選択さ
れて出力される。そして、A/D変換回路では、加算回
路から出力された第3の電圧信号に基づいてA/D変換
レンジが設定されて、選択回路により選択されて出力さ
れた第1または第2の電圧信号がデジタル信号に変換さ
れ、そのデジタル信号が出力される。半導体位置検出素
子における光の入射位置は、A/D変換回路から出力さ
れたデジタル信号に基づいて求められる。
【0109】したがって、本発明に係る第1および第2
の光位置検出装置それぞれにおいて、A/D変換回路で
はA/D変換と同時に実質的な除算演算を実現すること
ができるので、回路規模が小さくハードウェアコストが
安価であり、且つ、処理時間が短い。
【0110】また、最大電圧信号または第3の電圧信号
の値を監視して、その値が閾値より小さいときにその旨
を示す信号を出力する限界検出部を更に備える場合に
は、検出すべき光が半導体位置検出素子の光入射面に入
射したか否かが判断され、誤検出が防止される。
【0111】また、半導体位置検出素子、第1の電流電
圧変換部および第2の電流電圧変換部等を複数組備え、
A/D変換回路、入射位置演算部および限界検出部を各
半導体位置検出素子に共通のものとして設ける場合に
は、2次元の光入射面に光が入射した位置が検出され、
また、半導体光検出素子をマルチチャネル化したにも拘
わらず、回路規模が小さく、処理時間が短い。
【0112】また、第1(第2)の電流電圧変換部で
は、第1(第2)の電流信号に応じて第1(第2)の積
分回路に電荷が蓄積されて、その蓄積された電荷の量に
応じた電圧信号が第1(第2)の積分回路から出力さ
れ、そして、投光部により測距対象物に投光されていな
いときに第1(第2)の積分回路から出力された電圧信
号と、投光部により測距対象物に投光されているときに
第1(第2)の積分回路から出力された電圧信号との差
が第1(第2)の差分演算回路により求められて、この
差に応じて第1(第2)の電圧信号が出力される場合に
は、背景光成分が除去されて、半導体位置検出素子によ
り検出すべき光の入射位置が精度よく求められる。ま
た、半導体位置検出素子の第1(第2)の出力端子から
出力される第1(第2)の電流信号から背景光の寄与分
の平均値が第1(第2)の平均背景光除去回路により除
去される場合には、半導体位置検出素子における光入射
位置が更に精度よく求められる。
【0113】本発明に係る距離センサによれば、投光部
より測距対象物に向けてスポット光またはスリット光が
投光され、その反射光が本発明に係る第1または第2の
光位置検出装置により受光される。そして、距離演算部
により、光位置検出装置により求められた半導体位置検
出素子における光の入射位置に基づいて、測距対象物ま
での距離が求められる。したがって、本発明に係る距離
センサにおいて、A/D変換回路ではA/D変換と同時
に実質的な除算演算を実現することができるので、回路
規模が小さくハードウェアコストが安価であり、且つ、
処理時間が短い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサの構成図である。
【図2】A/D変換回路の回路図である。
【図3】A/D変換回路中の可変容量積分回路の詳細な
回路図である。
【図4】A/D変換回路の動作を説明する図である。
【図5】第2の実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサの構成図である。
【図6】積分回路、平均背景光除去回路および差分演算
回路の回路図である。
【図7】積分回路、平均背景光除去回路および差分演算
回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】差分演算回路の他の回路図である。
【図9】第3の実施形態に係る光位置検出装置および距
離センサの構成図である。
【図10】第4の実施形態に係る光位置検出装置および
距離センサの構成図である。
【図11】第5の実施形態に係る光位置検出装置および
距離センサの構成図である。
【図12】第6の実施形態に係る光位置検出装置および
距離センサの構成図である。
【符号の説明】
10…半導体位置検出素子、20…投光部、101,1
02…電流電圧変換部、111,112…積分回路、1
21,122…平均背景光除去回路、131,132…
差分演算回路、200…比較回路、300…加算回路、
400…A/D変換回路、510,530…入射位置演
算部、610,630…距離演算部、710,730…
限界検出部、810,820,830,840…タイミ
ング制御回路、950,960…シフトレジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 泉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2F112 AA06 AA08 AD05 BA05 BA10 CA12 DA25 DA26 FA03 FA07 FA12 FA27 FA29

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光を光電変換し、その光の入射
    位置に応じて、第1の出力端子から第1の電流信号を出
    力し、第2の出力端子から第2の電流信号を出力する半
    導体位置検出素子と、 前記半導体位置検出素子の前記第1の出力端子から出力
    された前記第1の電流信号を入力し、この第1の電流信
    号に基づいて第1の電圧信号を出力する第1の電流電圧
    変換部と、 前記半導体位置検出素子の前記第2の出力端子から出力
    された前記第2の電流信号を入力し、この第2の電流信
    号に基づいて第2の電圧信号を出力する第2の電流電圧
    変換部と、 前記第1の電流電圧変換部から出力された前記第1の電
    圧信号および前記第2の電流電圧変換部から出力された
    前記第2の電圧信号それぞれの値を大小比較して、その
    比較結果を示す比較信号を出力するとともに、前記第1
    および前記第2の電圧信号のうち値が大きい最大電圧信
    号および値が小さい最小電圧信号それぞれを選択して出
    力する選択回路と、 前記選択回路から出力された前記最大電圧信号に基づい
    てA/D変換レンジを設定して、前記選択回路から出力
    された前記最小電圧信号をデジタル信号に変換し、その
    デジタル信号を出力するA/D変換回路と、 前記選択回路から出力された前記比較信号および前記A
    /D変換回路から出力された前記デジタル信号に基づい
    て、前記半導体位置検出素子における光の入射位置を求
    める入射位置演算部と、 を備えることを特徴とする光位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記選択回路から出力された前記最大電
    圧信号の値を監視して、その値が閾値より小さいときに
    その旨を示す信号を出力する限界検出部を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体位置検出素子、前記第1の電
    流電圧変換部、前記第2の電流電圧変換部および前記選
    択回路を複数組備え、 前記A/D変換回路は、各組の前記選択回路から出力さ
    れた前記最大値電圧信号および前記最小値電圧信号を順
    次に入力し、 前記入射位置演算部は、各組の前記選択回路から出力さ
    れた前記比較信号を順次に入力する、 ことを特徴とする請求項1記載の光位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体位置検出素子、前記第1の電
    流電圧変換部、前記第2の電流電圧変換部および前記選
    択回路を複数組備え、 前記A/D変換回路は、各組の前記選択回路から出力さ
    れた前記最大値電圧信号および前記最小値電圧信号を順
    次に入力し、 前記入射位置演算部は、各組の前記選択回路から出力さ
    れた前記比較信号を順次に入力し、 前記限界検出部は、各組の前記選択回路から出力された
    前記最大電圧信号を順次に入力する、 ことを特徴とする請求項2記載の光位置検出装置。
  5. 【請求項5】 入射した光を光電変換し、その光の入射
    位置に応じて、第1の出力端子から第1の電流信号を出
    力し、第2の出力端子から第2の電流信号を出力する半
    導体位置検出素子と、 前記半導体位置検出素子の前記第1の出力端子から出力
    された前記第1の電流信号を入力し、この第1の電流信
    号に基づいて第1の電圧信号を出力する第1の電流電圧
    変換部と、 前記半導体位置検出素子の前記第2の出力端子から出力
    された前記第2の電流信号を入力し、この第2の電流信
    号に基づいて第2の電圧信号を出力する第2の電流電圧
    変換部と、 前記第1の電流電圧変換部から出力された前記第1の電
    圧信号および前記第2の電流電圧変換部から出力された
    前記第2の電圧信号を加算し、その加算された和を示す
    第3の電圧信号を出力する加算回路と、 前記第1の電流電圧変換部から出力された前記第1の電
    圧信号または前記第2の電流電圧変換部から出力された
    前記第2の電圧信号を選択して出力する選択回路と、 前記加算回路から出力された前記第3の電圧信号に基づ
    いてA/D変換レンジを設定して、前記選択回路により
    選択されて出力された前記第1または前記第2の電圧信
    号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号を出力す
    るA/D変換回路と、 を備えることを特徴とする光位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記加算回路から出力された前記第3の
    電圧信号の値を監視して、その値が閾値より小さいとき
    にその旨を示す信号を出力する限界検出部を更に備える
    ことを特徴とする請求項5記載の光位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体位置検出素子、前記第1の電
    流電圧変換部、前記第2の電流電圧変換部、前記加算回
    路および前記選択回路を複数組備え、 前記A/D変換回路は、各組の前記加算回路から出力さ
    れた前記第3の電圧信号、および、前記選択回路により
    選択されて出力された前記第1または前記第2の電圧信
    号を順次に入力する、 ことを特徴とする請求項5記載の光位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体位置検出素子、前記第1の電
    流電圧変換部、前記第2の電流電圧変換部、前記加算回
    路および前記選択回路を複数組備え、 前記A/D変換回路は、各組の前記加算回路から出力さ
    れた前記第3の電圧信号、および、前記選択回路により
    選択されて出力された前記第1または前記第2の電圧信
    号を順次に入力し、 前記限界検出部は、各組の前記加算回路から出力された
    前記第3の電圧信号を順次に入力する、 ことを特徴とする請求項6記載の光位置検出装置。
  9. 【請求項9】 測距対象物に向けてスポット光またはス
    リット光を投光する投光部とともに用いられる光位置検
    出装置であって、 前記第1の電流電圧変換部は、 前記第1の電流信号に応じて電荷を蓄積して、その蓄積
    された電荷の量に応じて電圧信号を出力する第1の積分
    回路と、 前記投光部により前記測距対象物に投光されていないと
    きに前記第1の積分回路から出力された電圧信号と、前
    記投光部により前記測距対象物に投光されているときに
    前記第1の積分回路から出力された電圧信号との差を求
    めて、この差に応じて前記第1の電圧信号を出力する第
    1の差分演算回路と、 を含み、 前記第2の電流電圧変換部は、 前記第2の電流信号に応じて電荷を蓄積して、その蓄積
    された電荷の量に応じて電圧信号を出力する第2の積分
    回路と、 前記投光部により前記測距対象物に投光されていないと
    きに前記第2の積分回路から出力された電圧信号と、前
    記投光部により前記測距対象物に投光されているときに
    前記第2の積分回路から出力された電圧信号との差を求
    めて、この差に応じて前記第2の電圧信号を出力する第
    2の差分演算回路と、 を含む、 ことを特徴とする請求項1または5に記載の光位置検出
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電流電圧変換部は、前記半
    導体位置検出素子の前記第1の出力端子から出力される
    前記第1の電流信号から背景光の寄与分の平均値を除去
    する第1の平均背景光除去回路を更に含み、 前記第2の電流電圧変換部は、前記半導体位置検出素子
    の前記第2の出力端子から出力される前記第2の電流信
    号から背景光の寄与分の平均値を除去する第2の平均背
    景光除去回路を更に含む、 ことを特徴とする請求項9記載の光位置検出装置。
  11. 【請求項11】 測距対象物に向けてスポット光または
    スリット光を投光する投光部と、 前記投光部による前記測距対象物への投光の反射光を受
    光する請求項1〜10の何れか1項に記載の光位置検出
    装置と、 前記光位置検出装置により求められた前記半導体位置検
    出素子における光の入射位置に基づいて、前記測距対象
    物までの距離を求める距離演算部と、 を備えることを特徴とする距離センサ。
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