JP2000344553A - 防火ガラス - Google Patents
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【解決手段】少なくとも３枚のガラスペイン１，４，５
と、それらの間に設けられた水性アルカリ珪酸塩よりな
る少なくとも２枚の、暑さ０．５〜１．０ｍｍの難燃性
中間層２とを含む防火ガラス。上記ガラスペイン４，５
はプラスチック（エチレンビニルアセタート共重合体：
ＥＶＡ）積層層６により接合され、積層安全ガラス７を
形成する。 【効果】防火ガラスは耐火感度等級Ｇ３０またはＧ６０
に求められる要件を十分に満たす。
と、それらの間に設けられた水性アルカリ珪酸塩よりな
る少なくとも２枚の、暑さ０．５〜１．０ｍｍの難燃性
中間層２とを含む防火ガラス。上記ガラスペイン４，５
はプラスチック（エチレンビニルアセタート共重合体：
ＥＶＡ）積層層６により接合され、積層安全ガラス７を
形成する。 【効果】防火ガラスは耐火感度等級Ｇ３０またはＧ６０
に求められる要件を十分に満たす。
Description
【０００１】本発明は防火ガラスに関し、この防火ガラ
スは少なくとも３枚のガラスペインおよびこれらのガラ
スペイン間にそれぞれ設けられた、水性アルカリ珪酸塩
よりなる少なくとも２枚の難燃性中間層を含んで構成さ
れる。
スは少なくとも３枚のガラスペインおよびこれらのガラ
スペイン間にそれぞれ設けられた、水性アルカリ珪酸塩
よりなる少なくとも２枚の難燃性中間層を含んで構成さ
れる。
【０００２】防火ガラスは、火に対する挙動および耐久
性作用に応じて種々の等級に分類される。耐火感度等級
がＧで、枠組みを具え、構造物を支持する防火ガラス
は、ＤＩＮ４１０２に準拠して行われる耐火性テスト
（ｆｉｒｅ ｂｅｈａｖｉｏｕｒｔｅｓｔ）に付される
所定時間の間、炎と煙の伝播を確実にくい止められなけ
ればいけない。これにより、耐火可能時間を分単位で評
価して、耐火感度等級Ｇ３０、Ｇ６０、Ｇ９０およびＧ
１２０に分類される。従って、等級がＧ３０の防火ガラ
スは、標準耐火性テストに付された場合に、最低３０分
間はもちこたえられなればいけない。独国耐火感度等級
Ｇは欧州標準耐火感度等級Ｅに対応する。
性作用に応じて種々の等級に分類される。耐火感度等級
がＧで、枠組みを具え、構造物を支持する防火ガラス
は、ＤＩＮ４１０２に準拠して行われる耐火性テスト
（ｆｉｒｅ ｂｅｈａｖｉｏｕｒｔｅｓｔ）に付される
所定時間の間、炎と煙の伝播を確実にくい止められなけ
ればいけない。これにより、耐火可能時間を分単位で評
価して、耐火感度等級Ｇ３０、Ｇ６０、Ｇ９０およびＧ
１２０に分類される。従って、等級がＧ３０の防火ガラ
スは、標準耐火性テストに付された場合に、最低３０分
間はもちこたえられなればいけない。独国耐火感度等級
Ｇは欧州標準耐火感度等級Ｅに対応する。
【０００３】耐火感度等級Ｇの防火ガラスは種々の構造
をとり得る。例えば、この等級の防火ガラスとしては、
単一の強化ガラスペイン、ホウ珪酸塩ガラスペイン、あ
るいは、網入ガラスペインからなるものが知られてい
る。種々のコンセプトに応じて、耐火感度等級Ｇの防火
ガラスは、普通の組成（ソーダ石灰珪酸塩ガラス）のフ
ロートガラスよりなる数枚のガラスペインから構成さ
れ、これらは、水性アルカリ珪酸塩の難燃性中間層を用
いて結合されてなる。これらの中間層は、温度の上昇と
共に膨張して中実部と硬い気泡部を形成し不透明にな
る。この場合、火に対面しているこのガラスペインはあ
る時間の後に、破裂して、温度の上昇につれて、このガ
ラスペインの背後の発泡した難燃性中間層と共に溶融す
るようになるであろう。こうして得られた、ガラスと泡
からなる強力なサンドイッチ構造により、防火ガラスの
ペイン全てに孔ができた後であっても、閉鎖機能が保た
れるであろう。この種の防火ガラスは上記構造の防火ガ
ラスと比較して熱線を非常に透し難い。
をとり得る。例えば、この等級の防火ガラスとしては、
単一の強化ガラスペイン、ホウ珪酸塩ガラスペイン、あ
るいは、網入ガラスペインからなるものが知られてい
る。種々のコンセプトに応じて、耐火感度等級Ｇの防火
ガラスは、普通の組成（ソーダ石灰珪酸塩ガラス）のフ
ロートガラスよりなる数枚のガラスペインから構成さ
れ、これらは、水性アルカリ珪酸塩の難燃性中間層を用
いて結合されてなる。これらの中間層は、温度の上昇と
共に膨張して中実部と硬い気泡部を形成し不透明にな
る。この場合、火に対面しているこのガラスペインはあ
る時間の後に、破裂して、温度の上昇につれて、このガ
ラスペインの背後の発泡した難燃性中間層と共に溶融す
るようになるであろう。こうして得られた、ガラスと泡
からなる強力なサンドイッチ構造により、防火ガラスの
ペイン全てに孔ができた後であっても、閉鎖機能が保た
れるであろう。この種の防火ガラスは上記構造の防火ガ
ラスと比較して熱線を非常に透し難い。
【０００４】建造物にガラス板をはめる場合に、よく使
われるガラスペインは、幾つかの要件を同時に満足させ
る必要がある。学校、幼稚園、運動場、ショッピングモ
ール等の往来のある公共エリアのような公共施設におけ
る防火ガラスは、防火性に加えて、より高度な安全性へ
の要件を満たす必要がある。このような用途に対して
は、ガラスはぶつかってもこわれないことが規定通りに
求められる。このような場合は、防火ガラスを積層ガラ
スペインと組み合せることが知られている。本明細書
中、積層ガラスペインとは、安全特性を付与するため
に、箔またはその場で硬化された鋳造樹脂の形態の、プ
ラスチック層を積層することにより互いに接着して接合
されたガラスペインであると解されるべきである。実
際、ポリピニルブチラール（ＰＶＢ）または、エチレン
ビニルアセタート共重合体（ＥＶＡ）よりなるプラスチ
ック箔は主に、典型的に０．４ｍｍの厚さで、または重
ねて使用される。
われるガラスペインは、幾つかの要件を同時に満足させ
る必要がある。学校、幼稚園、運動場、ショッピングモ
ール等の往来のある公共エリアのような公共施設におけ
る防火ガラスは、防火性に加えて、より高度な安全性へ
の要件を満たす必要がある。このような用途に対して
は、ガラスはぶつかってもこわれないことが規定通りに
求められる。このような場合は、防火ガラスを積層ガラ
スペインと組み合せることが知られている。本明細書
中、積層ガラスペインとは、安全特性を付与するため
に、箔またはその場で硬化された鋳造樹脂の形態の、プ
ラスチック層を積層することにより互いに接着して接合
されたガラスペインであると解されるべきである。実
際、ポリピニルブチラール（ＰＶＢ）または、エチレン
ビニルアセタート共重合体（ＥＶＡ）よりなるプラスチ
ック箔は主に、典型的に０．４ｍｍの厚さで、または重
ねて使用される。
【０００５】独国特許明細書ＤＥ１９０００５４には、
少なくとも２枚のガラスペインおよび難燃性中間層とし
て少なくとも１枚の水性アルカリ珪酸塩層から構成され
る防火ガラスが開示されている。この公報には中間層の
厚さは、０．３ｍｍ以上が適切であると記載されている
が、好ましい中間層の厚さは、１〜５ｍｍである。事
実、１．２〜１．７ｍｍまたはそれ以上の厚さの中間層
は、防火ガラスとして実施に際して一般に承認されてい
る。専門家の間では、防火を確実にするためには、難燃
性中間層は最低１ｍｍ以上の厚さが絶対必要であるとこ
れまで考えられていた。
少なくとも２枚のガラスペインおよび難燃性中間層とし
て少なくとも１枚の水性アルカリ珪酸塩層から構成され
る防火ガラスが開示されている。この公報には中間層の
厚さは、０．３ｍｍ以上が適切であると記載されている
が、好ましい中間層の厚さは、１〜５ｍｍである。事
実、１．２〜１．７ｍｍまたはそれ以上の厚さの中間層
は、防火ガラスとして実施に際して一般に承認されてい
る。専門家の間では、防火を確実にするためには、難燃
性中間層は最低１ｍｍ以上の厚さが絶対必要であるとこ
れまで考えられていた。
【０００６】安全特性を有するか、または有していな
い、耐火感度等級Ｇ３０およびＧ６０の防火ガラスに
は、実際種々の構造が一般に知られている。典型的に
は、厚さ約３〜４ｍｍまたはそれ以上の複数枚のガラス
ペインおよび典型的に厚さ約１．４ｍｍまたはそれ以上
の１枚または数枚の難燃性中間層が使われる。これらの
防火ガラスのほとんどに対して、比較的厚いことは欠点
と見なされる。寸法がより大きい場合には、適正な耐火
感度等級がもはや付与されず、または確実には等級を達
成できないので、他の構造のものは比較的小さい寸法の
防火板ガラスとして容認されるに過ぎない。付与された
耐火感度等級に対して耐久性が規定されるので、質的変
化が小さい場合、耐久性は、既に規定された規定寿命よ
り多少明らかに短くなる。このような場合、質的変化を
できるだけ少なくするために、製造費は特に高くなるで
あろう。
い、耐火感度等級Ｇ３０およびＧ６０の防火ガラスに
は、実際種々の構造が一般に知られている。典型的に
は、厚さ約３〜４ｍｍまたはそれ以上の複数枚のガラス
ペインおよび典型的に厚さ約１．４ｍｍまたはそれ以上
の１枚または数枚の難燃性中間層が使われる。これらの
防火ガラスのほとんどに対して、比較的厚いことは欠点
と見なされる。寸法がより大きい場合には、適正な耐火
感度等級がもはや付与されず、または確実には等級を達
成できないので、他の構造のものは比較的小さい寸法の
防火板ガラスとして容認されるに過ぎない。付与された
耐火感度等級に対して耐久性が規定されるので、質的変
化が小さい場合、耐久性は、既に規定された規定寿命よ
り多少明らかに短くなる。このような場合、質的変化を
できるだけ少なくするために、製造費は特に高くなるで
あろう。
【０００７】典型的なデザインや構造の防火ガラスは種
々の方法で製造できる。共通な方法としては、水性アル
カリ珪酸塩層を、先ず、幾つかの成分よりなる混合物を
水平位置でガラスペイン上に注ぎ、次ぎにこれを乾燥す
ることにより製造することである。この乾燥工程の期間
は、難燃性中間層の厚さの関数として、超比例的に長く
なるであろう。従って、中間層をできるだけ薄くして、
作業することが望ましいであろう。さらに、可能な限り
少ない成分で防火ガラスを構成することが好ましいであ
ろう。本発明は、耐火感度等級Ｇ３０に求められる要件
を少なくとも満足する典型的な防火ガラスに含まれる技
術的な問題に基づいている。また、防火ガラスは可能な
限り全厚を薄くすべきであり、必要な場合には、簡単な
方法で容易に安全特性を具える可能性を提供すべきであ
る。防火ガラスは低コストで生産でき、１×２ｍ２を超
える広い面積にガラスをはめる場合にも、付与される耐
火感度等級に対する規定耐久性を確実に達成すべきであ
る。最終的に防火ガラスは、できるだけ少ない数の成分
で生産できるように、可能な限り単純なデザインや構造
にすべきである。
々の方法で製造できる。共通な方法としては、水性アル
カリ珪酸塩層を、先ず、幾つかの成分よりなる混合物を
水平位置でガラスペイン上に注ぎ、次ぎにこれを乾燥す
ることにより製造することである。この乾燥工程の期間
は、難燃性中間層の厚さの関数として、超比例的に長く
なるであろう。従って、中間層をできるだけ薄くして、
作業することが望ましいであろう。さらに、可能な限り
少ない成分で防火ガラスを構成することが好ましいであ
ろう。本発明は、耐火感度等級Ｇ３０に求められる要件
を少なくとも満足する典型的な防火ガラスに含まれる技
術的な問題に基づいている。また、防火ガラスは可能な
限り全厚を薄くすべきであり、必要な場合には、簡単な
方法で容易に安全特性を具える可能性を提供すべきであ
る。防火ガラスは低コストで生産でき、１×２ｍ２を超
える広い面積にガラスをはめる場合にも、付与される耐
火感度等級に対する規定耐久性を確実に達成すべきであ
る。最終的に防火ガラスは、できるだけ少ない数の成分
で生産できるように、可能な限り単純なデザインや構造
にすべきである。
【０００８】本発明の防火ガラスは請求項１の主題であ
り、好ましい態様は従属クレームに記載している。
り、好ましい態様は従属クレームに記載している。
【０００９】本発明では、防火ガラスは各々厚さ１．５
〜２．６ｍｍのガラスペインおよび厚さ０．５〜１．０
ｍｍの難燃性中間層からなる、少なくとも２枚の出発生
成物を含んで構成され、少なくとも１枚の前記難燃性中
間層を用いて厚さ１〜２．６ｍｍの少なくとも１枚の別
のガラスペインと結合されてなる。本発明のペイン構造
によると、全厚が１０ｍｍでもまたはそれより薄くて
も、耐火感度等級Ｇ３０の防火ガラスを提供できること
は驚くべきことであった。ここで、厚さ０．７ｍｍの中
間層を具えた防火ガラスの全厚がちょうど約８ｍｍにな
るように、前記別のガラスペインは好ましくは最大厚さ
１．５ｍｍである。さらに、防火ガラスがさらに安全特
性をも具える場合には、全厚が約１０ｍｍになるよう
に、厚さ１〜１．５ｍｍの２枚の別のガラスペインおよ
び特にエチレンビニルアセタート共重合体（ＥＶＡ）の
形態の、厚さ０．４ｍｍのプラスチック積層層からなる
積層安全ガラスを含んで構成されることが好ましい。
〜２．６ｍｍのガラスペインおよび厚さ０．５〜１．０
ｍｍの難燃性中間層からなる、少なくとも２枚の出発生
成物を含んで構成され、少なくとも１枚の前記難燃性中
間層を用いて厚さ１〜２．６ｍｍの少なくとも１枚の別
のガラスペインと結合されてなる。本発明のペイン構造
によると、全厚が１０ｍｍでもまたはそれより薄くて
も、耐火感度等級Ｇ３０の防火ガラスを提供できること
は驚くべきことであった。ここで、厚さ０．７ｍｍの中
間層を具えた防火ガラスの全厚がちょうど約８ｍｍにな
るように、前記別のガラスペインは好ましくは最大厚さ
１．５ｍｍである。さらに、防火ガラスがさらに安全特
性をも具える場合には、全厚が約１０ｍｍになるよう
に、厚さ１〜１．５ｍｍの２枚の別のガラスペインおよ
び特にエチレンビニルアセタート共重合体（ＥＶＡ）の
形態の、厚さ０．４ｍｍのプラスチック積層層からなる
積層安全ガラスを含んで構成されることが好ましい。
【００１０】全厚および防火特性に関して最適化した特
別な防火ガラスは、難燃性中間層が厚さ０．６〜０．９
ｍｍ、好ましくは約０．７ｍｍであることを特徴とす
る。このような中間層の厚さは従来の防火ガラスの場合
の約５０％に過ぎない。驚くべきことに、試験結果によ
ると、厚さ１．４ｍｍの単一の難燃性中間層に替えて、
厚さ０．７ｍｍの２つの中間層および同じ全容積の中間
層材料を具えた１枚の別の、好ましくは非常に薄いガラ
スペインを含んで構成される防火ガラスの防火特性が、
特に防火ガラスが大きいサイズの場において、非常に優
れていた。
別な防火ガラスは、難燃性中間層が厚さ０．６〜０．９
ｍｍ、好ましくは約０．７ｍｍであることを特徴とす
る。このような中間層の厚さは従来の防火ガラスの場合
の約５０％に過ぎない。驚くべきことに、試験結果によ
ると、厚さ１．４ｍｍの単一の難燃性中間層に替えて、
厚さ０．７ｍｍの２つの中間層および同じ全容積の中間
層材料を具えた１枚の別の、好ましくは非常に薄いガラ
スペインを含んで構成される防火ガラスの防火特性が、
特に防火ガラスが大きいサイズの場において、非常に優
れていた。
【００１１】難燃性中間層は、Ｓｉ０２対Ｎａ２０の重
量比が２．７：３．５、好ましくは３．１：３．５、最
も好ましくは約３．３の水性アルカリ珪酸塩から好まし
くは構成される。これらは、５〜１５重量％の、好まし
くは８〜１４重量％のグリセリン含量を有することが好
ましい。これらのコア水分（水含量：重量％）は２８％
以下、好ましくは、約２５％である。このような中間層
は比較的低コストであり、特に良好な耐火性を確実に発
揮する。
量比が２．７：３．５、好ましくは３．１：３．５、最
も好ましくは約３．３の水性アルカリ珪酸塩から好まし
くは構成される。これらは、５〜１５重量％の、好まし
くは８〜１４重量％のグリセリン含量を有することが好
ましい。これらのコア水分（水含量：重量％）は２８％
以下、好ましくは、約２５％である。このような中間層
は比較的低コストであり、特に良好な耐火性を確実に発
揮する。
【００１２】安全特性を具えた、耐火感度等級Ｇ３０／
Ｆ１５の防火ガラスの特に好ましい構造は、厚さ１．５
〜２．６ｍｍのガラスペインおよび厚さ０．５〜１ｍ
ｍ、好ましくは約０．７ｍｍの難燃性中間層からなる２
枚の出発生成物から構成され、出発生成物は難燃性中間
層のうち一方を用いて互いに接合され、難燃性中間層の
他方を用いて厚さ１．０〜１．５ｍｍの２枚のガラスペ
インおよびエチレンビニルアセタート共重合体（ＥＶ
Ａ）の厚さ０．４〜０．８ｍｍのプラスチック積層層か
らなる積層ガラスに接合される。等級Ｆ１５（欧州標準
ＥＮ１３６３−１およびＥＮ１３６４−１に準拠した場
合のＥＩ１５に対応）は、火と反対側のガラス上の温度
が１５分後平均で１４０Ｋ以下だけ周囲温度を超える
が、いずれも時も周囲温度より１８０Ｋ以上高くなるこ
とはない。
Ｆ１５の防火ガラスの特に好ましい構造は、厚さ１．５
〜２．６ｍｍのガラスペインおよび厚さ０．５〜１ｍ
ｍ、好ましくは約０．７ｍｍの難燃性中間層からなる２
枚の出発生成物から構成され、出発生成物は難燃性中間
層のうち一方を用いて互いに接合され、難燃性中間層の
他方を用いて厚さ１．０〜１．５ｍｍの２枚のガラスペ
インおよびエチレンビニルアセタート共重合体（ＥＶ
Ａ）の厚さ０．４〜０．８ｍｍのプラスチック積層層か
らなる積層ガラスに接合される。等級Ｆ１５（欧州標準
ＥＮ１３６３−１およびＥＮ１３６４−１に準拠した場
合のＥＩ１５に対応）は、火と反対側のガラス上の温度
が１５分後平均で１４０Ｋ以下だけ周囲温度を超える
が、いずれも時も周囲温度より１８０Ｋ以上高くなるこ
とはない。
【００１３】安全特性への要求が低いときにのみ、板ガ
ラス構造が、厚さ１．５〜２．６ｍｍのガラスペインお
よび厚さ０．５〜１ｍｍ、好ましくは約０．７ｍｍの難
燃性中間層からなる２枚の出発生成物から構成され、前
記出発生成物が前記難燃性中間層を用いて、出発生成物
の間に配置された単に厚さ１．０〜１．５ｍｍの別のガ
ラスペインに接合されることにより、特に好ましい方法
で、上記の耐火感度等級を達成できる。驚くべきこと
に、この板ガラス構造に関して、英国標準安全クラスＣ
（Ｂｒｉｔｉｓｈ Ｓｔａｎｄａｒｄｓ Ｓａｆｅｔｙ
Ｃｌａｓｓ Ｃ）に準拠した防火ガラスを提供でき
る。
ラス構造が、厚さ１．５〜２．６ｍｍのガラスペインお
よび厚さ０．５〜１ｍｍ、好ましくは約０．７ｍｍの難
燃性中間層からなる２枚の出発生成物から構成され、前
記出発生成物が前記難燃性中間層を用いて、出発生成物
の間に配置された単に厚さ１．０〜１．５ｍｍの別のガ
ラスペインに接合されることにより、特に好ましい方法
で、上記の耐火感度等級を達成できる。驚くべきこと
に、この板ガラス構造に関して、英国標準安全クラスＣ
（Ｂｒｉｔｉｓｈ Ｓｔａｎｄａｒｄｓ Ｓａｆｅｔｙ
Ｃｌａｓｓ Ｃ）に準拠した防火ガラスを提供でき
る。
【００１４】耐火感度等級Ｇ６０への分類に対して、本
発明の防火ガラスは、特に厚さ１．５〜２．６ｍｍのガ
ラスペインおよび厚さ０．５〜１ｍｍ、好ましくは約
０．７ｍｍの難燃性中間層からなる３枚の出発生成物か
ら構成され、前記出発生成物が難燃性中間層のうち２枚
を用いて互いに接合され、３番目の中間層を用いて厚さ
１．０〜２．６ｍｍの１枚の別のガラスペインに接合さ
れてなる。
発明の防火ガラスは、特に厚さ１．５〜２．６ｍｍのガ
ラスペインおよび厚さ０．５〜１ｍｍ、好ましくは約
０．７ｍｍの難燃性中間層からなる３枚の出発生成物か
ら構成され、前記出発生成物が難燃性中間層のうち２枚
を用いて互いに接合され、３番目の中間層を用いて厚さ
１．０〜２．６ｍｍの１枚の別のガラスペインに接合さ
れてなる。
【００１５】本発明では、経済的観点から、防火ガラス
の製造に対して同一構造の出発生成物を専ら使用するこ
とが特に好ましい。このような同一構造とは、ガラスの
厚さが同じで、中間層の材料のみならず厚さも同じであ
ることを意味する。先行技術の構造と比較すると、同一
の耐火感度等級に対する、本発明の防火ガラスの製造に
使用される出発生成物は、より薄いガラスペインおよび
明らかにより薄い難燃性中間層からなる。これらの出発
生成物は、所望のコア水分２８％以下を得るのに乾燥工
程が比較的短くてすむ。驚くべきことに、ガラスも中間
層も薄いにもかかわらず、得られる出発生成物は層厚の
変化が最小で、これから作られる防火ガラスは全厚が薄
く、しかも大きな寸法で、等級はＧ３０およびＧ６０に
することができる。さらに、本発明の防火ガラスは、防
火ガラスのよりきびしい標準であるＦ１５でさえ満足さ
せ、等級Ｇ６０を有するもののデザインや構造に対し
て、Ｆ耐久性は明らかに１５分を上まわっている。
の製造に対して同一構造の出発生成物を専ら使用するこ
とが特に好ましい。このような同一構造とは、ガラスの
厚さが同じで、中間層の材料のみならず厚さも同じであ
ることを意味する。先行技術の構造と比較すると、同一
の耐火感度等級に対する、本発明の防火ガラスの製造に
使用される出発生成物は、より薄いガラスペインおよび
明らかにより薄い難燃性中間層からなる。これらの出発
生成物は、所望のコア水分２８％以下を得るのに乾燥工
程が比較的短くてすむ。驚くべきことに、ガラスも中間
層も薄いにもかかわらず、得られる出発生成物は層厚の
変化が最小で、これから作られる防火ガラスは全厚が薄
く、しかも大きな寸法で、等級はＧ３０およびＧ６０に
することができる。さらに、本発明の防火ガラスは、防
火ガラスのよりきびしい標準であるＦ１５でさえ満足さ
せ、等級Ｇ６０を有するもののデザインや構造に対し
て、Ｆ耐久性は明らかに１５分を上まわっている。
【００１６】本発明の防火ガラスを所望の耐火感度等級
の分類で得るには、適切な枠組み構造に設置する必要が
あることはおのずと理解できるであろう。サイズの大き
なペインに関しては、規定の耐久性を確実に達するため
に、特に高品質の防火粋が必要になることがある。この
ような適切な枠組みは一般に当業者にはわかるので、本
明細書中で詳細に説明する必要はない。
の分類で得るには、適切な枠組み構造に設置する必要が
あることはおのずと理解できるであろう。サイズの大き
なペインに関しては、規定の耐久性を確実に達するため
に、特に高品質の防火粋が必要になることがある。この
ような適切な枠組みは一般に当業者にはわかるので、本
明細書中で詳細に説明する必要はない。
【００１７】図１の防火ガラスは、耐火感度等級Ｇ３０
／Ｆ１５に対する防火ガラスである。この防火ガラス
は、ガラスペイン１および水性アルカリ珪酸塩よりなる
難燃性中間層２からそれぞれ構成される同一構造の２つ
の出発生成物３を含んで構成される。ガラスペイン１
は、市販のフロートガラス（ソーダ石灰珪酸塩ガラス）
からなり、鉄含量の低減により光透過性を改良できた。
／Ｆ１５に対する防火ガラスである。この防火ガラス
は、ガラスペイン１および水性アルカリ珪酸塩よりなる
難燃性中間層２からそれぞれ構成される同一構造の２つ
の出発生成物３を含んで構成される。ガラスペイン１
は、市販のフロートガラス（ソーダ石灰珪酸塩ガラス）
からなり、鉄含量の低減により光透過性を改良できた。
【００１８】２枚のガラスペイン１はそれぞれ厚さ１．
５〜２．６ｍｍであり、中間層の厚さはそれぞれ約０．
７ｍｍである。厚さ約１〜１．５ｍｍの別のガラスペイ
ンは２枚の出発生成物３の間に配置されている。出発生
成物３は従来法で生産でき、それは、先ず水ガラスを主
に含む混合物をガラスペイン１上に注ぎ、次に乾燥させ
て、難燃性中間層２を形成する方法である。その後、前
記１枚の別のガラスペイン４を、２枚の出発生成物３の
うちの１番目の方の中間層２の上に置き、その上に、２
番目の出発生成物３を、前記別のガラスペイン４上に中
間層２がくるように置く。防火ガラスの仕上げとして、
最終的にガラスペインパッケージを従来通り、オートク
レーブ中で加圧／加熱処理した。これにより、中間層２
を、隣接するガラスペイン２および４に接合した。
５〜２．６ｍｍであり、中間層の厚さはそれぞれ約０．
７ｍｍである。厚さ約１〜１．５ｍｍの別のガラスペイ
ンは２枚の出発生成物３の間に配置されている。出発生
成物３は従来法で生産でき、それは、先ず水ガラスを主
に含む混合物をガラスペイン１上に注ぎ、次に乾燥させ
て、難燃性中間層２を形成する方法である。その後、前
記１枚の別のガラスペイン４を、２枚の出発生成物３の
うちの１番目の方の中間層２の上に置き、その上に、２
番目の出発生成物３を、前記別のガラスペイン４上に中
間層２がくるように置く。防火ガラスの仕上げとして、
最終的にガラスペインパッケージを従来通り、オートク
レーブ中で加圧／加熱処理した。これにより、中間層２
を、隣接するガラスペイン２および４に接合した。
【００１９】図２は、本発明の第２の態様を示す。図１
と同様にこれも、耐火感度等級Ｇ３０／Ｆ１５に対する
防火ガラスに関するが、さらに安全特性も有する。防火
ガラスは図１の態様と同様に、同一構造の２枚の出発生
成物３を含んで構成される。しかし、２枚の出発生成物
は中間層２のうちの一方を用いて互いに直接結合されて
いる。他方の難燃性中間層２は積層安全ガラス７に隣接
しており、この積層安全ガラス７は、厚さ１〜２．０ｍ
ｍの２枚のガラスペイン４，５およびこれらを互いに結
合させる、特にエチレンビニルアセタート共重合体（Ｅ
ＶＡ）の箔の形態の、厚さ０．４ｍｍプラスチック積層
層６からなる。
と同様にこれも、耐火感度等級Ｇ３０／Ｆ１５に対する
防火ガラスに関するが、さらに安全特性も有する。防火
ガラスは図１の態様と同様に、同一構造の２枚の出発生
成物３を含んで構成される。しかし、２枚の出発生成物
は中間層２のうちの一方を用いて互いに直接結合されて
いる。他方の難燃性中間層２は積層安全ガラス７に隣接
しており、この積層安全ガラス７は、厚さ１〜２．０ｍ
ｍの２枚のガラスペイン４，５およびこれらを互いに結
合させる、特にエチレンビニルアセタート共重合体（Ｅ
ＶＡ）の箔の形態の、厚さ０．４ｍｍプラスチック積層
層６からなる。
【００２０】プラスチック積層層６に好ましく使用され
るエチレンビニルアセタート（ＥＶＡ）のフィルムによ
り防火ガラスの防火特性が改善される。これは、ＥＶＡ
がポリビニルブチラール（ＰＶＢ）等他のフィルムと比
較して融点がより高く、本目的に適合しているからであ
る。さらに、プラスチック積層層にエチレンビニルアセ
タート共重合体（ＥＶＡ）を使用すると、防火ガラスに
特に高い耐紫外線特性を与えるので有利である。そのた
め、プラスチック積層層６が光源（太陽）とＵＶ感受性
難燃性中間層２の間に配置される場合には、建物のＵＶ
光をより受ける領域、特に、ファザードに使用される。
さらに、耐破砕性のため、本発明で使用するエチレンビ
ニルアセタート共重合体（ＥＶＡ）製のプラスチック積
層層６を使用すると、防火ガラスに交通、居住領域に非
常に必要な安全性を付与できるであろう。
るエチレンビニルアセタート（ＥＶＡ）のフィルムによ
り防火ガラスの防火特性が改善される。これは、ＥＶＡ
がポリビニルブチラール（ＰＶＢ）等他のフィルムと比
較して融点がより高く、本目的に適合しているからであ
る。さらに、プラスチック積層層にエチレンビニルアセ
タート共重合体（ＥＶＡ）を使用すると、防火ガラスに
特に高い耐紫外線特性を与えるので有利である。そのた
め、プラスチック積層層６が光源（太陽）とＵＶ感受性
難燃性中間層２の間に配置される場合には、建物のＵＶ
光をより受ける領域、特に、ファザードに使用される。
さらに、耐破砕性のため、本発明で使用するエチレンビ
ニルアセタート共重合体（ＥＶＡ）製のプラスチック積
層層６を使用すると、防火ガラスに交通、居住領域に非
常に必要な安全性を付与できるであろう。
【００２１】図３に示すように防火ガラスは、耐火感度
等級Ｇ６０に対する防火ガラスである。これは、前記と
同一の構造の３枚の出発生成物３を含んで構成され、中
間層２を用いて互いに、かつ厚さ１．０〜２．６ｍｍの
別のガラスペイン４に接合されている。この別のガラス
ペイン４は、出発生成物３のガラスペイン１よりも薄い
と好ましく、品質を大きく損なうことなく、防火ガラス
の全厚を非常に薄くできる。
等級Ｇ６０に対する防火ガラスである。これは、前記と
同一の構造の３枚の出発生成物３を含んで構成され、中
間層２を用いて互いに、かつ厚さ１．０〜２．６ｍｍの
別のガラスペイン４に接合されている。この別のガラス
ペイン４は、出発生成物３のガラスペイン１よりも薄い
と好ましく、品質を大きく損なうことなく、防火ガラス
の全厚を非常に薄くできる。
【００２２】図１〜３の防火ガラスの耐久性は１．２×
２．６ｍ２の広さでさえ、耐火感度等級Ｇ３０またはＧ
６０に求められる要件を確実に充分に満足することがわ
かった。
２．６ｍ２の広さでさえ、耐火感度等級Ｇ３０またはＧ
６０に求められる要件を確実に充分に満足することがわ
かった。
【００２３】本発明を、より詳細に具体的に説明する。 実施例１（参照：図２） ＳｉＯ２／Ｎａ２０の重量比３．３、水含量約６０重量
％グリセリン含量６．０重量％の、水ガラス初期混合物
を、２．５ｋｇ／ｍ２の割合で、厚さ２．６ｍｍのガラ
スペインに注いだ。その後、乾燥オーブン中で乾燥し、
コア水分約２５重量％、グリセンリン含量約１１重量％
の厚さ約０．７ｍｍの難燃性層を形成した。
％グリセリン含量６．０重量％の、水ガラス初期混合物
を、２．５ｋｇ／ｍ２の割合で、厚さ２．６ｍｍのガラ
スペインに注いだ。その後、乾燥オーブン中で乾燥し、
コア水分約２５重量％、グリセンリン含量約１１重量％
の厚さ約０．７ｍｍの難燃性層を形成した。
【００２４】こうして得られた約２×３ｍ２の第１の出
発生成物をそのガラス側を同じ寸法の第２の出発生成物
の中間層上にして置いた。各々厚さ１．５ｍｍの２枚の
ガラスペインと厚さ０．４ｍｍの１枚のＥＶＡ積層箔か
らなる、同じ寸法の積層安全ガラスペインも、第１の出
発生成物の露出した中間層上に置いた。この完成したガ
ラスペインパッケージに、オートクレーブ中で積層処理
を適切に行い、その後、切断して個々の防火ガラスを得
た。
発生成物をそのガラス側を同じ寸法の第２の出発生成物
の中間層上にして置いた。各々厚さ１．５ｍｍの２枚の
ガラスペインと厚さ０．４ｍｍの１枚のＥＶＡ積層箔か
らなる、同じ寸法の積層安全ガラスペインも、第１の出
発生成物の露出した中間層上に置いた。この完成したガ
ラスペインパッケージに、オートクレーブ中で積層処理
を適切に行い、その後、切断して個々の防火ガラスを得
た。
【００２５】上記のようにして製造した、寸法１．２×
２．６ｍ２の防火ガラスの幾枚かを、従来の枠組構造に
はめ、ＤＩＮ４２０１に準拠して耐火性テストを行っ
た。耐火感度等級Ｇ３０に対して規定された耐久感度機
能を４５分まで保持し、いずれにしても３０分をこえ
た。この場合、火から離れた側のガラス表面温度は最高
約３５０℃であった。防火ガラスの熱全輻射量に関して
は、３０分後、１ｍ離れた箇所で５ｋｗ／ｍ２以下であ
った。したがって、きびしい要件の、オランダ国標準Ｎ
ＥＮ６０６９（防火ガラスから１ｍ離れた箇所での熱全
輻射量が１５ｋｗ／ｍ２以下でなければいけない）でさ
え、広い面積の防火ガラスは明らかに合格した。さら
に、適当な安全率の防火ガラスは、ＤＩＮ４２０１に準
拠したＦ１５の防火ガラスの基準を満たした。このこと
は、火から離れた側のペイン平均温度は、１５分後に周
囲温度より１４０Ｋ以下だけ高いことを意味する。
２．６ｍ２の防火ガラスの幾枚かを、従来の枠組構造に
はめ、ＤＩＮ４２０１に準拠して耐火性テストを行っ
た。耐火感度等級Ｇ３０に対して規定された耐久感度機
能を４５分まで保持し、いずれにしても３０分をこえ
た。この場合、火から離れた側のガラス表面温度は最高
約３５０℃であった。防火ガラスの熱全輻射量に関して
は、３０分後、１ｍ離れた箇所で５ｋｗ／ｍ２以下であ
った。したがって、きびしい要件の、オランダ国標準Ｎ
ＥＮ６０６９（防火ガラスから１ｍ離れた箇所での熱全
輻射量が１５ｋｗ／ｍ２以下でなければいけない）でさ
え、広い面積の防火ガラスは明らかに合格した。さら
に、適当な安全率の防火ガラスは、ＤＩＮ４２０１に準
拠したＦ１５の防火ガラスの基準を満たした。このこと
は、火から離れた側のペイン平均温度は、１５分後に周
囲温度より１４０Ｋ以下だけ高いことを意味する。
【００２６】実施例２（参照：図１） 実施例１にようにして作った出発生成物の難燃性中間層
上に、厚さ１ｍｍのフロートガラスを置き、その後、こ
の上に、両方の出発生成物の中間層がフロートガラスペ
インにそれぞれ隣接するようにして、同様な第２の出発
生成物をのせた。この完成したガラスペインパッケージ
に、オートクレーブ中で積層処理を適切に行い、その
後、切断して、個々の防火ガラスを得た。寸法１．２×
２．３ｍ２の防火ガラスに関して、ＤＩＮ４１０２に準
拠した耐火性テストの範囲内で、耐久性機能を約５０分
まで確実に保ち、その結果、この防火ガラスは高い安全
率を有して、耐火感度等級Ｇ３０に分類できた。このペ
インも１５分のＦ耐久性が確実にあった。
上に、厚さ１ｍｍのフロートガラスを置き、その後、こ
の上に、両方の出発生成物の中間層がフロートガラスペ
インにそれぞれ隣接するようにして、同様な第２の出発
生成物をのせた。この完成したガラスペインパッケージ
に、オートクレーブ中で積層処理を適切に行い、その
後、切断して、個々の防火ガラスを得た。寸法１．２×
２．３ｍ２の防火ガラスに関して、ＤＩＮ４１０２に準
拠した耐火性テストの範囲内で、耐久性機能を約５０分
まで確実に保ち、その結果、この防火ガラスは高い安全
率を有して、耐火感度等級Ｇ３０に分類できた。このペ
インも１５分のＦ耐久性が確実にあった。
【００２７】実施例３（参照：図１） 実施例１のようにして作った出発生成物の難燃性中間層
上に、厚さ１．５ｍｍのフロートガラスを置き、その
後、この上に、両方の出発生成物の中間層がフロートガ
ラスペインにそれぞれ隣接するようにして同様な第２の
出発生成物をのせた。この完成したガラスペインパッケ
ージに、オートクレーブで積層処理を適切に行い、その
後、切断して、個々の防火ガラスを得た。寸法１．２×
２．３ｍ２の防火ガラスに関して、ＤＩＮ４１０２に準
拠した耐火性テストの範囲内で、耐久性機能を約５０分
まで確実に保ち、その結果、この防火ガラスは高い安全
率を有して、耐火感度等級Ｇ３０に分類できた。このペ
インも１５分のＦ耐久性が確実にあった。
上に、厚さ１．５ｍｍのフロートガラスを置き、その
後、この上に、両方の出発生成物の中間層がフロートガ
ラスペインにそれぞれ隣接するようにして同様な第２の
出発生成物をのせた。この完成したガラスペインパッケ
ージに、オートクレーブで積層処理を適切に行い、その
後、切断して、個々の防火ガラスを得た。寸法１．２×
２．３ｍ２の防火ガラスに関して、ＤＩＮ４１０２に準
拠した耐火性テストの範囲内で、耐久性機能を約５０分
まで確実に保ち、その結果、この防火ガラスは高い安全
率を有して、耐火感度等級Ｇ３０に分類できた。このペ
インも１５分のＦ耐久性が確実にあった。
【００２８】実施例４（参照：図３） ガラス／中間層／ガラス／中間層／ガラス／中間層／ガ
ラスよりなる連続したガラスペインパッケージを、実施
例１に記載したようにして製造した３枚の出発生成物お
よび厚さ２．６ｍｍの付加的なフロートガラスペインか
ら構成した。このガラスペインパッケージに、オートク
レープ中で横層処理を適切に行い、その後、切断して、
個々の防火ガラスを得た。寸法１．２×２．３ｍ２の防
火ガラスに関して、ＤＩＮ４１０２に準拠した耐火性テ
ストの範囲内で、耐久性機能を約７０分まで確実に保
ち、その結果、この防火ガラスは高い安全率を有して、
耐火感度等級Ｇ６０に分類できた。Ｆ耐久時間は２４分
であった。
ラスよりなる連続したガラスペインパッケージを、実施
例１に記載したようにして製造した３枚の出発生成物お
よび厚さ２．６ｍｍの付加的なフロートガラスペインか
ら構成した。このガラスペインパッケージに、オートク
レープ中で横層処理を適切に行い、その後、切断して、
個々の防火ガラスを得た。寸法１．２×２．３ｍ２の防
火ガラスに関して、ＤＩＮ４１０２に準拠した耐火性テ
ストの範囲内で、耐久性機能を約７０分まで確実に保
ち、その結果、この防火ガラスは高い安全率を有して、
耐火感度等級Ｇ６０に分類できた。Ｆ耐久時間は２４分
であった。
【００２９】実施例５ 実施例１に記載したようにした得た防火ガラスを厚さ６
ｍｍのフロートガラスペインに、幅８ｍｍのスペーサを
介在させて結合し、防火絶縁ガラスを形成した。この絶
縁ガラスは、従来の枠組構造にはめた場合、ＤＩＮ４１
０２に準拠した耐火性テストの絶囲内で、３０分以上の
耐久性を保持できた。フロートガラスペインの替りに、
単一ペインの安全ガラスペインまたは積層安全ガラスペ
インを使用した防火絶縁ガラスに関して対応する良好な
結果が得られた。
ｍｍのフロートガラスペインに、幅８ｍｍのスペーサを
介在させて結合し、防火絶縁ガラスを形成した。この絶
縁ガラスは、従来の枠組構造にはめた場合、ＤＩＮ４１
０２に準拠した耐火性テストの絶囲内で、３０分以上の
耐久性を保持できた。フロートガラスペインの替りに、
単一ペインの安全ガラスペインまたは積層安全ガラスペ
インを使用した防火絶縁ガラスに関して対応する良好な
結果が得られた。
【００３０】実施例６ 実施例２に記載したようにして製造した防火ガラスを厚
さ６ｍｍの積層安全ガラスぺインに、幅８ｍｍのスベー
サを介在させて結合し、防火絶縁ガラスを形成した。こ
の絶縁ガラスも、従来の枠組構造にはめた場合、ＤＩＮ
４１０２に準拠した耐火性テストの範囲内で、３０分以
上の耐久性を維持できた。
さ６ｍｍの積層安全ガラスぺインに、幅８ｍｍのスベー
サを介在させて結合し、防火絶縁ガラスを形成した。こ
の絶縁ガラスも、従来の枠組構造にはめた場合、ＤＩＮ
４１０２に準拠した耐火性テストの範囲内で、３０分以
上の耐久性を維持できた。
【図１】 本発明にかかる第１の態様を示す断面図であ
る。
る。
【図２】 本発明にかかる第２の態様を示す断面図であ
る。
る。
【図３】 本発明にかかる第３の態様を示す断面図であ
る。
る。
１，４，５ ガラスペイン ２ 難燃性中間層 ３ 出発生成物 ６ プラスチック積層層 ７ 積層安全ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレート ケラー ドイツ国 46119 オーバーハウゼン ド ルシュテナー シュトラーセ508 (72)発明者 ベルント ハーベック ドイツ国 44879 ボーフム アム クル ツヴェーク 42 ツェー (72)発明者 ハインツ ユルゲン オレヒ ドイツ国 45699 ハーテン ウーファシ ュトラーセ 71
Claims (16)
- 【請求項１】 少なくとも３枚のガラスペイン（１，
４，５）およびこれらのガラスペイン間にそれぞれ設け
られた水性アルカリ珪酸塩よりなる少なくとも２枚の難
燃性中間層（２）を含んで構成される防火ガラスにおい
て、前記難燃性中間層の厚さが０．５〜１．０ｍｍであ
ることを特徴とする防火ガラス。 - 【請求項２】 防火ガラスが、難燃性中間層（２）およ
びガラスペインからそれぞれ構成された少なくとも２枚
の出発生成物（３）を含んで構成され、かつ、前記出発
生成物が、少なくとも１枚の難燃性中間層を介在して、
少なくとも１枚の別のガラスペイン（４，５）に接合さ
れることを特徴とする請求項１記載の防火ガラス。 - 【請求項３】 出発生成物（３）全てが同じ構造を有す
ることを特徴とする請求項２記載の防火ガラス。 - 【請求項４】 出発生成物（３）が、１．５〜２．６ｍ
ｍの厚さのガラスペインからそれぞれ構成されることを
特徴とする請求項２または３記載の防火ガラス。 - 【請求項５】 別のガラスペイン（４，５）の厚さが
１．０〜２．６ｍｍであることを特徴とする請求項２〜
４のうちいずれか１項に記載の防火ガラス。 - 【請求項６】 難燃性中間層（２）の厚さが０．６〜
０．９ｍｍ、好ましくは約０．７ｍｍであることを特徴
とする請求項１〜５のうちいずれか１項に記載の防火ガ
ラス。 - 【請求項７】 別のガラスペイン（４，５）の厚さが最
大１．５ｍｍであることを特徴とする請求項２〜６のう
ちいずれか１項に記載の防火ガラス。 - 【請求項８】 厚さ１．０〜１．５ｍｍの２枚の別のガ
ラスペイン（４，５）を具え、それらがプラスチック積
層層（６）、好ましくは厚さ０．４〜０．８ｍｍのエチ
レンビニルアセタート共重体（ＥＶＡ）の層により接合
されて、積層安全ガラス（７）を形成することを特徴と
する請求項１〜６のうちいずれか１項に記載の防火ガラ
ス。 - 【請求項９】 防火ガラスが、耐火感度等級Ｇ３０／Ｆ
１５に分類されるように、厚さ１．５〜２．６ｍｍのガ
ラスペイン（１）および厚さ０．５〜１．０ｍｍ、好ま
しくは約０．７ｍｍの難燃性中間層（２）からなる２枚
の出発生成物（３）を含んで構成され、前記出発生成物
（３）がこれらの間に配置され厚さ１．０〜１．５ｍｍ
の別のガラスペイン（４）に、前記難燃性中間層（２）
を介在して、接合されることを特徴とする請求項１〜６
のうちいずれか１項に記載の防火ガラス。 - 【請求項１０】 防火ガラスが、耐火感度等級Ｇ３０／
Ｆ１５に分類されるように、厚さ１．５〜２．６ｍｍの
ガラスペイン（１）および厚さ０．５〜１．０ｍｍ、好
ましくは約０．７ｍｍの難燃性中間層（２）からなる２
枚の出発生成物（３）を含んで構成され、前記出発生成
物が前記難燃性中間層（２）の一方を介在して互いに接
合され、かつ厚さ１．５ｍｍの２枚のガラスペイン
（４，５）およびエチレンビニルアセタート共重合体
（ＥＶＡ）よりなるプラスチック積層層（６）から構成
される積層安全ガラス（７）に、前記難燃性中間層
（２）の他方を介在して、接合されることを特徴とする
請求項１〜６のうちいずれか１項に記載の防火ガラス。 - 【請求項１１】 防火ガラスが、耐火感度等級Ｇ６０に
分類されるように、厚さ１．５〜２．６ｍｍのガラスペ
イン（１）および厚さ０．５〜１．０ｍｍ、好ましくは
約０．７ｍｍの難燃性中間層（２）からなる３枚の出発
生成物（３）を含んで構成され、前記出発生成物が、前
記難燃性中間層（２）のうち２枚を介在して互いに接合
され、かつ厚さ１．０〜２．６ｍｍの別のガラスペイン
（４）に、前記難燃性中間層のうち３番目を介在して接
合されることを特徴とする請求項１〜６のうちいずれか
１項に記載の防火ガラス。 - 【請求項１２】 前記別のガラスペイン（４）の厚さ
が、前記出発生成物（３）を部分的に形成する前記ガラ
スペイン（１）の厚さより薄いことを特徴とする請求項
２〜１１のうちいずれか１項に記載の防火ガラス。 - 【請求項１３】 前記難燃性中間層（２）が、Ｓｉ０２
対Ｎａ２０の重量比２．７：３．５、好ましくは約３．
３の水性アルカリ珪酸塩から構成されることを特徴とす
る請求項１〜１２のうちいずれか１項に記載の防火ガラ
ス。 - 【請求項１４】 前記難燃性中間層が、グルセリン含量
５〜１５重量％好ましくは８〜１４重量％であることを
特徴とする請求項１〜１３のうちいずれか１項に記載の
防火ガラス。 - 【請求項１５】 別のガラスペインに、スペーサにより
離間して結合してなる、請求項１〜１４のうちいずれか
１項に記載の防火ガラスから構成される防火絶縁ガラ
ス。 - 【請求項１６】 前記別のガラスペインが、フロートガ
ラスペイン、安全ガラスペイン、または積層安全ガラス
ペインであることを特徴とする請求項１５記載の防火絶
縁ガラス。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19916506:8 | 1999-04-13 | ||
| DE19916506A DE19916506C1 (de) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | Brandschutzglas |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000344553A true JP2000344553A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=7904308
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000112242A Pending JP2000344553A (ja) | 1999-04-13 | 2000-04-13 | 防火ガラス |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP1044801B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000344553A (ja) |
| DE (2) | DE19916506C1 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005246708A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 積層樹脂フィルム及び合わせガラス |
| JP2007526204A (ja) * | 2004-03-05 | 2007-09-13 | グラヴルベル | 窓ガラスパネル |
| JP2008518806A (ja) * | 2004-11-02 | 2008-06-05 | ソリユテイア・インコーポレイテツド | 耐火性ポリマーシート |
| JP2009001478A (ja) * | 2007-05-18 | 2009-01-08 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 合わせガラス及びその製造方法 |
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