JPH0656486A - 耐火性ガラスパネル - Google Patents

耐火性ガラスパネル

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JPH0656486A
JPH0656486A JP4225299A JP22529992A JPH0656486A JP H0656486 A JPH0656486 A JP H0656486A JP 4225299 A JP4225299 A JP 4225299A JP 22529992 A JP22529992 A JP 22529992A JP H0656486 A JPH0656486 A JP H0656486A
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JP
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glass
fire
glass plate
glass plates
glass panel
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JP4225299A
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Tadashi Takahashi
忠 高橋
Akihiko Sakamoto
明彦 坂本
Masayuki Ninomiya
正幸 二宮
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
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    • B32B17/10119Properties of the bulk of a glass sheet having a composition deviating from the basic composition of soda-lime glass, e.g. borosilicate

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火災時の高温下に曝されても割れることがな
く、火災を遮断することが可能である耐火性ガラスパネ
ルを提供することを目的とする。 【構成】 透明な低膨張結晶化ガラス板11の両端に
は、強化された2枚のソーダ石灰ガラス板12、13が
各々1mmの間隔を設けて対設しており、各ガラス板1
1、12、13の間隙には、ハイドロゲル14、15が
封入され、また各ガラス板11、12、13の周囲は、
両面接着テープ16、17によって接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐火性ガラスパネルに
関するものであり、より具体的には、建物の間仕切りや
開口部等に使用され、火災時に延焼や煙の拡散を防止す
る防火戸に使用される耐火性ガラスパネルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より防火戸に使用される透明の耐火
性ガラスとして、火災時の高温に曝されても割れること
がなく、火炎を遮蔽することが可能な低膨張結晶化ガラ
スが用いられている。
【0003】しかしながら通常、結晶化ガラス板は、溶
融ガラスを2本のロールの間を通すことによって成形さ
れるため、表面にロール跡が残りやすく、防火戸として
必要な外観品位が得られない。そのため成形・結晶化後
に両面を研磨することによって外観品位を向上させる必
要があるが、この種のガラスは、内部に多数の結晶が析
出して硬度が高いため、研磨時間が長くなり、これに要
するコストが非常に高くなるという問題がある。
【0004】また低膨張結晶化ガラス板は、高温下にお
いても透明性を維持し続け、熱線を透過するため、非加
熱側の雰囲気の温度も徐々に上昇し、最終的に非加熱側
の可燃物を発火させる虞れがある。
【0005】このような事情から、複数枚のガラス板を
一定間隔を設けて対設させ、それらの間隙に発泡性のハ
イドロゲルを挟んでなる耐火性ガラスパネルが各種提案
されており、本出願人も特願平4−21908号におい
て、複数枚のガラス板の周囲の間にシール材で接着固定
されたスペーサを介在させ、各ガラス板の間隙にハイド
ロゲルを封入し、少なくとも一方のガラス板が低膨張結
晶化ガラス板からなる耐火性ガラスパネルを提案してい
る。
【0006】このような耐火性ガラスパネルを防火戸に
使用すると、火災時に高温下に曝された場合、ハイドロ
ゲルが発泡することによって不透明となり、熱線を透過
させないため、非加熱側の温度の上昇を抑えることが可
能となる。
【0007】またこの耐火性ガラスパネルの場合、低膨
張結晶化ガラス板を使用しても、少なくとも一方の面だ
けを研磨すれば、良好な外観品位が得られる。すなわち
他方の面を未研磨状態にしておいても、未研磨面をハイ
ドロゲルと接触させるようにしてパネルを組み立てるこ
とによって、結晶化ガラス板の表面に残ったロール跡に
起因する光線の乱反射や透過像のゆがみが抑えられるた
め、良好な外観品位のガラスパネルが得られ、且つ、研
磨コストも低減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特願平4
−21908号の耐火性ガラスパネルは、結晶化ガラ
ス、セラミックあるいは金属からなるスペーサを使用す
るため、複数枚のガラス板とスペーサを接着するための
接着剤が必要であり、接着作業が非常に繁雑である。
【0009】またこの耐火性ガラスパネルは、熱膨張係
数の異なるガラス板同士の間にスペーサが位置するよう
にして接着されてなるため、温度が変化する環境下に置
かれると、スペーサ付近に熱歪みが発生し、良好な接着
状態が保てなくなる虞れがある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その第1の目的は、火災時の高温下に曝されても
割れることがなく、火炎を遮蔽することが可能である耐
火性ガラスパネルを提供することである。
【0011】本発明の第2の目的は、スペーサを接着剤
によって接着させる作業が不要であり、しかも熱膨張係
数の異なるガラス板同士を用い、温度が大きく変化する
環境下においても、良好な接着状態を保つ耐火性ガラス
パネルを提供することを目的とするものである。
【0012】本発明の第3の目的は、結晶化ガラス板を
使用しても、その表面を研磨しなくとも、高い透明性を
有するパネルが得られるため、研磨コストを大幅に低減
することができる耐火性ガラスパネルを提供することで
ある。
【0013】本発明の第4の目的は、機械的衝撃が加わ
っても破損し難く、安全性能を有する耐火性ガラスパネ
ルを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の耐火性ガラスパ
ネルは、3枚以上の透明なガラス板が、対向する面の周
囲に介在させた両面接着テープにより、一定間隔を設け
て接着固定して対設され、各ガラス板の間隙にハイドロ
ゲルが封入されてなる構造を有し、外側の2枚のガラス
板が、強化されたソーダ石灰ガラスあるいは硼珪酸ガラ
スからなり、それ以外のガラス板の少なくとも1枚が、
低膨張結晶化ガラスからなることを特徴とする。
【0015】本発明で使用するハイドロゲルは、アルカ
リケイ酸塩水溶液にシリカ粒子が混合されてなるもので
あるが、優れた断熱性を得るためには、アルカリケイ酸
塩水溶液と平均粒径が50nm以下のシリカ粒子とから
なり、全シリカの濃度が4〜37重量%、含水率が60
重量%以上であるハイドロゲルを使用することが望まし
い。
【0016】本発明で使用する低膨張結晶化ガラスは、
火災発生時の熱膨張がゼロに近い結晶化ガラスであり、
具体的には、重量百分率で、Li2 O 3〜5%、Al
23 20〜35%、SiO2 55〜70%、Ti
2 1〜3%、ZrO2 1〜4%、P25 1〜5
%、Na2 O 0〜4%、K2 O 0〜4%、Na2
+K2 O 0.5〜4%からなり、β−石英固溶体結晶
を析出し、−10〜15×10-7/℃(30〜750
℃)の熱膨張係数を有する透明結晶化ガラスが好適であ
る。
【0017】本発明で使用するソーダ石灰ガラスは、通
常のフロート法によって板状に成形され、80〜90×
10-7/℃の熱膨張係数を有し、また硼珪酸ガラスは、
通常のフロート法、ダウンドロー法あるいはアップドロ
ー法によって板状に成形され、20〜40×10-7/℃
の熱膨張係数を有し、両者とも表面品位に優れているも
のが適している。
【0018】このようなソーダ石灰ガラスや硼珪酸ガラ
スからなるガラス板を強化するには、2つの方法があ
る。
【0019】その一つは、所謂熱強化と呼ばれる方法
で、所定形状に成形したガラスを軟化点近くまで加熱し
た後、表層から急激に冷却する方法である。もう一つの
方法は、化学強化法と呼ばれる方法で、所定形状に成形
したガラスを、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム等のアル
カリイオンを含む溶融塩と接触させることによって、ガ
ラス中の金属イオンを、溶融塩中の半径の異なるアルカ
リイオンと交換する方法である。
【0020】本発明で使用する両面接着テープとして
は、伸縮性を有している以外にも、高い接着性と耐水性
を有していることが望ましく、具体的には、アクリル
系、ポリウレタン系、シリコン系の樹脂からなる基材の
両面に、アクリル系、シリコン系の接着剤が塗布されて
なるものが適している。
【0021】この両面接着テープは、ガラス板の周囲に
貼り付けられるが、これを用いてガラス板同士を接着す
る場合、この接着部にハイドロゲルの注入孔やガス抜き
孔を形成するため、一部切り欠きを形成するようにして
ガラス板のほぼ全周に亙って貼り付けるようにする。
【0022】本発明の耐火性ガラスパネルの場合、火災
時にハイドロゲルが水分を放出し始めると、周囲の両面
接着テープが剥がれて内部の水蒸気が抜けるが、ガラス
板の間隙のいずれかの箇所にガス抜き孔を設け、例えば
その孔の開口部に、両面接着テープより耐熱性の低いテ
ープを貼り付けておくと、火災時にハイドロゲルが水分
を放出しながら膨張しても、前記テープが熱により接着
力を失ってガス抜き孔が開口するため、パネル内部に発
生した水蒸気が外部に抜けやすくなる。
【0023】また本発明の耐火性ガラスパネルは、外側
の2枚のガラス板が強化されているため、これに機械的
衝撃が加わっても破損し難く、万一破損してもその破片
は細かく、安全な形状となる。
【0024】尚、4枚以上のガラス板を使用して本発明
の耐火性ガラスパネルを形成し、外側の2枚のガラス板
以外にもソーダ石灰ガラス板や硼珪酸ガラス板を使用す
る場合には、これらのガラス板についても強化されたも
のを使用しても良い。
【0025】さらに低膨張結晶化ガラスは、強化するこ
とが困難であるため、その片面あるいは両面に飛散防止
用の透明フィルムを貼り付けることによって、これに機
械的衝撃が加わって破損した場合でも、貫通孔が発生し
たり、破片が落下するのを防止でき、一層の安全性能を
付与することが可能となる。
【0026】低膨張結晶化ガラス板の表面に飛散防止用
の透明フィルムを貼り付けるには、例えばガラス板の表
面全体に亙って透明フィルムを接着剤で貼り付ける方法
や、ガラス板の表面の両面接着テープが接着される箇所
を除いて透明フィルムを接着剤で貼り付ける方法が採ら
れる。
【0027】前者の方法によると、ガラス板同士が、透
明フィルムを介して両面接着テープによって接着される
ことになり、後者の方法によると、ガラス板同士が、直
接両面接着テープによって接着されることになる。
【0028】飛散防止用の透明フィルムの材料として
は、強靱で、透明度が高いという理由から、フッ素系樹
脂、ポリエステル系樹脂あるいはポリウレタン系樹脂が
適している。
【0029】
【作用】本発明の耐火性ガラスパネルは、上記した構造
を有するため、以下のような各種の優れた作用を得るこ
とが可能となる。
【0030】耐火性ガラスパネルの近辺で火災が発生
し、高温に曝されると、ハイドロゲルが徐々に水分を放
出して熱を奪い、さらにハイドロゲルの水分が蒸発した
後には、不透明なセラミック状多孔体となって熱線の透
過を減少させるため、非加熱側の温度の上昇が抑制され
る。
【0031】少なくとも1枚のガラス板が、低膨張結晶
化ガラスから作製されてなるため、長時間の加熱によっ
て、仮に内部に形成されたセラミック状多孔体が焼結収
縮や溶融して断熱性を失った場合でも、耐火性が損なわ
れることがなく、しかも消火時の放水圧力にも耐え得
る。
【0032】外側の2枚のガラス板が、表面品位に優れ
たソーダ石灰ガラスあるいは硼珪酸ガラスであり、それ
らの間に低膨張結晶化ガラス板が配置され、低膨張結晶
化ガラス板の両面には、ハイドロゲルが接触するような
構造を有するため、低膨張結晶化ガラス板の両面を研磨
しなくても高い透明性が得られ、研磨コストを大幅に低
減することが可能となる。
【0033】対向するガラス板の周囲が、両面接着テー
プによって接着され、スペーサが不要であるため、接着
作業が非常に簡単であり、軽量化を図ることが可能とな
る。
【0034】両面接着テープは、伸縮性に富むため、熱
膨張係数が異なるガラス板を接着し、温度が変化する環
境下においても、テープが熱歪みを吸収するため、良好
な接着状態を保ち、優れた構造安定性が得られる。
【0035】本発明の耐火性ガラスパネルは、外側の2
枚のガラス板が強化ガラスであるため、衝撃を受けても
破損し難く、低膨張結晶化ガラス板に飛散防止用の透明
フィルムを貼り付けることによって、さらに高い安全性
能が付与される。また4枚以上のガラス板を使用し、内
側にもソーダ石灰ガラス板や硼珪酸ガラス板を使用する
場合、このガラス板も強化すると、より一層安全性能が
高まる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の耐火性ガラスパネルを実施例
に基づいて詳細に説明する。
【0037】(実施例1)図1は、本発明の耐火性ガラ
スパネル10の断面略図を示すものである。
【0038】図中、透明な低膨張結晶化ガラス板11の
両側には、強化された2枚のソーダ石灰ガラス板12、
13が各々1mmの間隔を設けて対設しており、各ガラ
ス板11、12、13の間隙には、ハイドロゲル14、
15が封入され、また各ガラス板11、12、13の周
囲は、両面接着テープ16、17によって接着されてい
る。
【0039】低膨張結晶化ガラス板11は、重量百分率
で、SiO2 67%、Al2323%、Li2
4%、TiO2 2%、ZrO2 3%、P25
%からなり、β−石英固溶体結晶を析出し、−3×10
-7/℃(30〜750℃)の熱膨張係数を有し、その寸
法は、914×1829×5mmであり、両面研磨され
ている。
【0040】ソーダ石灰ガラス板12、13は、通常の
フロート法によって溶融ガラスを板状に成形し、これを
軟化点近くまで加熱した後、表層から急冷して熱強化し
たものであり、低膨張結晶化ガラス板11の未研磨面よ
りも優れた表面品位を有し、その寸法は、914×18
29×4mmである。
【0041】ハイドロゲル14、15は、SiO2 /K
2 Oのモル比が3.4のケイ酸カリウムを主成分とする
水溶液中に、平均粒径が10nmのシリカ粒子を添加し
て、全シリカの濃度が13.5重量%、含水率が85重
量%となるようにした。
【0042】両面接着テープ16、17は、アクリル樹
脂からなる基材の両面にアクリル系接着剤が塗布された
ものであり、厚さ1mm、幅10mmの寸法を有してい
る。
【0043】以下、この耐火性ガラスパネル10の作製
方法を示す。
【0044】まず低膨張結晶化ガラス板11を用意し、
その片面のほぼ全周に亙って両面接着テープ16を接着
した。次にこの両面接着テープ16にソーダ石灰ガラス
板12を低膨張結晶化ガラス板11と重なるようにして
接着した後、さらに低膨張結晶化ガラス板11の他面の
ほぼ全周に亙って両面接着テープ17を接着し、この両
面接着テープ17にソーダ石灰ガラス板13を低膨張結
晶化ガラス板11と重なるようにして接着し、これによ
って側部の一部に両面接着テープ16、17が存在しな
いことによる小孔(図示せず)を有するガラスパネルを
作製した。次いでこのガラスパネルの小孔からハイドロ
ゲルの原料溶液を注入した後、小孔を両面接着テープ1
6、17によって閉じ、室温で48時間保持して原料溶
液をゲル化させることによって耐火性ガラスパネル10
を作製した。
【0045】このような作製方法によると、低膨張結晶
化ガラス板11とソーダ石灰ガラス板12、13を両面
接着テープ16、17によって接着するため、接着作業
が非常に簡単であった。またこの防火性ガラスパネル1
0の外観を観察したところ、フロート法によって成形し
た1枚のソーダ石灰ガラス板の外観とほぼ同等であっ
た。
【0046】次にこの防火性ガラスパネル10を、ソー
ダ石灰ガラス板12が非加熱側になるようにして輻射型
電気ヒーターにセットし、JIS A−1304に規定
されている標準加熱曲線に従って加熱試験に供した。加
熱開始後、ハイドロゲル14、15が沸騰を伴うことな
く、徐々に水分を放出しながら膨張し、白色のセラミッ
ク状多孔体に変化し、良好な断熱性を示した。また加熱
開始から1時間後には、電気ヒーターの温度が925℃
に達したが、非加熱側のソーダ石灰ガラス板13の表面
温度は、200℃であった。また2時間後には、加熱側
のソーダ石灰ガラス板12と、非加熱側のソーダ石灰ガ
ラス板13が熱応力によって破損したが、低膨張結晶化
ガラス板11には、破損は認められなかった。
【0047】さらにこの耐火性ガラスパネル10を、J
IS R−3205の方法に基づいてショットバック試
験に供したところ、46cmの高さからショットバック
を衝突させても、破損は生じなかった。
【0048】(実施例2)図2は、本発明の他の態様の
耐火性ガラスパネル18の断面略図を示すものであり、
1枚の低膨張結晶化ガラス板19の両側には、強化され
た2枚のソーダ石灰ガラス板20、21が各々1mmの
間隔を設けて対設し、低膨張結晶化ガラス板19の片面
には、ポリエステル系樹脂からなる飛散防止用の透明フ
ィルム26がアクリル系接着剤によって貼り付けられて
いる。低膨張結晶化ガラス板19とソーダ石灰ガラス板
20の間隙、及び低膨張結晶化ガラス板19の片面に形
成された透明フィルム26とソーダ石灰ガラス板21の
間隙には、各々ハイドロゲル22、23が封入され、ま
た各ガラス板19、20、21の周囲は、両面接着テー
プ24、25によって接着されている。尚、透明フィル
ム26は、約50μmの厚みを有し、両面接着テープ2
4、25の接着部を除いて貼り付けられている。
【0049】この耐火性ガラスパネル18の低膨張結晶
化ガラス19及び両面接着テープ24、25は、実施例
1で使用した材料と同じものを使用した。またソーダ石
灰ガラス板20、21は、通常のフロート法によって溶
融ガラスを914×1829×3mmの寸法の板状に成
形し、これを硝酸カリウム(KNO3 )の溶融塩中に浸
漬することによってイオン交換したものを使用した。さ
らにハイドロゲル22、23は、SiO2 /K2 Oのモ
ル比が3.4のケイ酸カリウムを主成分とする水溶液中
に、平均粒径が7nmのシリカ粒子を添加して、全シリ
カの濃度が20重量%、含水率が76重量%となるよう
にした。
【0050】この耐火性ガラスパネル18の外観を観察
したところ、実施例1とほとんど同等であった。
【0051】次にこの耐火性ガラスパネル18を、ソー
ダ石灰ガラス板20が加熱側になるようにして実施例1
と同様の加熱試験に供したところ、実施例1とほぼ同じ
現象を示し、良好な断熱性を示した。また加熱開始から
1時間後でも、非加熱側のソーダ石灰ガラス板21の表
面温度は、200℃であった。また2時間後には、加熱
側のソーダ石灰ガラス板20は軟化変形し、非加熱側の
ソーダ石灰ガラス板21に亀裂が発生したが、低膨張結
晶化ガラス板19には、破損は認められなかった。
【0052】さらにこの耐火性ガラスパネル18を、実
施例1と同様の方法に基づいてショットバック試験に供
したところ、46cmの高さからショットバックを衝突
させても、破損は生じなかった。
【0053】(実施例3)図3も、本発明の他の態様の
耐火性ガラスパネル27の断面略図を示すものであり、
1枚の低膨張結晶化ガラス28の両側には、強化された
2枚の硼系酸ガラス板29、30が各々1mmの間隔を
設けて対設している。低膨張結晶化ガラス板28と、各
ガラス板29、30の間隙には、各々ハイドロゲル3
1、32が封入され、また各ガラス板28、29、30
の周囲は、両面接着テープ33、34によって接着され
ている。
【0054】この耐火性ガラスパネル27を構成する低
膨張結晶化ガラス板28と、ハイドロゲル31、32
は、全て実施例2で使用した材料と同じものを使用し、
両面接着テープ33、34は、実施例2と同様の材質
で、厚みが2mmのものを使用した。また硼珪酸ガラス
板29、30は、通常のアップドロー法によって溶融ガ
ラスを板状に成形した後、実施例1と同様の方法で熱強
化したものであり、32×10-7/℃の熱膨張係数を有
し、914×1829×4mmの寸法を有するものを使
用した。
【0055】この耐火性ガラスパネル27の外観を観察
したところ、実施例1とほぼ同等であった。
【0056】次にこの耐火性ガラスパネル27を、硼珪
酸ガラス板29を加熱側にして実施例1と同様の加熱試
験に供したところ、実施例1とほぼ同じ現象を示し、良
好な断熱性を示した。また加熱開始から1時間後の非加
熱側の硼珪酸ガラス板30の表面温度は、200℃であ
り、2時間後には、加熱側の硼珪酸ガラス板29は軟化
変形したがその他のガラス板28、30には、破損が認
められなかった。
【0057】さらにこの耐火性ガラスパネル27を実施
例1と同様のショットバック試験に供したところ、46
cmの高さからショットバックを衝突させても、破損は
生じなかった。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の耐火性ガラスパネ
ルは、優れた防火性能と安全性能を有し、安価で、作業
性良く組み立てることが可能であり、防火戸に使用され
る耐火性ガラスパネルとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火性ガラスパネルの断面略図であ
る。
【図2】本発明の他の態様の耐火性ガラスパネルの断面
略図である。
【図3】本発明の他の態様の耐火性ガラスパネルの断面
略図である。
【符号の説明】
10、18、27 耐火性ガラスパネル 11、19、28 低膨張結晶化ガラス板 12、13、20、21 ソーダ石灰ガラス板 14、15、22、23、31、32 ハイドロゲル 16、17、24、25、33、34 両面接着テープ 26 透明フィルム 29、30 硼珪酸ガラス板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3枚以上の透明なガラス板が、対向する
    面の周囲に介在させた両面接着テープにより、一定間隔
    を設けて接着固定して対設され、各ガラス板の間隙にハ
    イドロゲルが封入されてなる構造を有し、外側の2枚の
    ガラス板が、強化されたソーダ石灰ガラスあるいは硼珪
    酸ガラスからなり、それ以外のガラス板の少なくとも1
    枚が、低膨張結晶化ガラスからなることを特徴とする耐
    火性ガラスパネル。
  2. 【請求項2】 ハイドロゲルが、アルカリケイ酸塩水溶
    液と平均粒径が50nm以下のシリカ粒子とからなり、
    全シリカの濃度が4〜37重量%、含水率が60重量%
    以上であることを特徴とする請求項1の耐火性ガラスパ
    ネル。
JP4225299A 1992-07-31 1992-07-31 耐火性ガラスパネル Pending JPH0656486A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1044801A2 (en) * 1999-04-13 2000-10-18 Flachglas Aktiengesellschaft Fire protection glass
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JP2013534509A (ja) * 2010-06-29 2013-09-05 ヴェトロテック サン−ゴバン(インターナチオナル)アクチエンゲゼルシャフト 防火合わせガラス

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