JP2000343932A - 車両用空調ユニット - Google Patents

車両用空調ユニット

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JP2000343932A
JP2000343932A JP11159466A JP15946699A JP2000343932A JP 2000343932 A JP2000343932 A JP 2000343932A JP 11159466 A JP11159466 A JP 11159466A JP 15946699 A JP15946699 A JP 15946699A JP 2000343932 A JP2000343932 A JP 2000343932A
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JP
Japan
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flow fan
air
cross flow
conditioning unit
evaporator
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JP11159466A
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Tatsuya Kitajima
達也 北島
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Bosch Corp
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Bosch Automotive Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調能力の低下を生じることなく、小型化を
図ることができる天井据え付け型の車両用空調ユニット
を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる天井据付型の車両用空調
ユニット1は、吸込口19、エバポレータ15、クロス
フローファン16、吹出口21とが、送風方向に沿って
この順序で配置されており、ケース17の内側底面は、
エバポレータ15の凝縮水を受ける排水溝25が設けら
れ、エバポレータ15とクロスフローファン16との間
に前記排水溝25を規定する排水リブ27を備え、排水
リブ27の高さをAとし、排水リブ27からクロスフロ
ーファン16の回転軸線までの距離をBとしたとき、
0.17≦A/B≦0.35の関係にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の天井に据え
付け、天井から室内に空調空気を送風する車両用空調ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載する空調装置におい
て、いわゆるワンボックスカー等の天井に据え付け、主
に車室内の後部座席に向けて空調空気(冷風)を送風す
る天井据え付け型の車両用空調ユニットが公知である
(特公平7−115579号公報)。
【0003】この従来の車両用空調ユニットでは、吸込
口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口とが、
送風方向に沿ってこの順序で配置されており、クロスフ
ローファンの回転駆動により運転席側の吸込口から吸込
んだ空気をエバポレータで冷却し、吹出口から車室内の
後部座席側に吹出している。そして、ファンとしてクロ
スフローファンを用いることにより、空調ユニットの高
さ方向の寸法を小さくして、装置の薄型化を図ってい
る。
【0004】尚、本明細書において、「クロスフローフ
ァン」とは、空気を羽根車の外周の一方から流入し羽根
車内を横断して羽根車の外周の他方から流出するファン
をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる車両用
空調ユニットでは、更に小型化の要求が高く、特に、高
さ方向のみならず吸込口から吹出口に至る幅方向の寸法
の小型化の要求も高い。かかる小型化の要求に対して、
単に、エバポレータとファンとの間隔やファンと吹出口
との間隔等を狭くしてケースの幅寸法を小さくしただけ
では、能力の低下を招来してしまう。特に、送風機とし
てクロスフローファンを用いている場合には、クロスフ
ローファンの周囲に配置されている部材の配置状態や部
材との距離等により、クロスフローファンの送風能力に
影響を与えてしまうという不都合がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、空調能力の低下
を生じることなく、小型化を図ることができる天井据え
付け型の車両用空調ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、エバポレータと、クロス
フローファンとを収納し、空気の吸込口と吹出口とを有
する空調ユニットのケースを、車両の天井に取り付けた
天井据付型の車両用空調ユニットにおいて、吸込口、エ
バポレータ、クロスフローファン、吹出口とが、送風方
向に沿ってこの順序で配置されており、前記ケースの内
側底面は、エバポレータの凝縮水を受ける排水溝が設け
られ、エバポレータとクロスフローファンとの間に前記
排水溝を規定する排水リブを備え、排水リブの高さをA
とし、排水リブからクロスフローファンの回転軸線まで
の距離をBとしたとき、0.17≦A/B≦0.35の
関係にあることを特徴とするものである。
【0008】この請求項1に記載の発明では、吸込口か
ら取り込まれた空気は、エバポレータを通過して冷却さ
れた後、クロスフローファンを通過して、吹出口から車
室内に向けて送風される。
【0009】かかる空調ユニットにおいて、排水リブの
高さAは、小さすぎるとエバポレータの凝縮水が排水リ
ブを容易に超えてしまい、凝縮水を確実に排水口に案内
できないおそれがある。従って、排水リブの高さAに
は、所定の寸法が必要になる。
【0010】A/Bが0.17よりも小さい場合には、
Bの値が大き過ぎて、排水リブと羽根車との間隔が大き
くなり、空調ユニットの幅方向(吸込口から吹出口に至
る寸法)の寸法L(図1参照)が大きくなり、空調ユニ
ットが大型化してしまう。
【0011】A/Bが0.35よりも大きいと、実験の
結果、風配が悪化(サージング)し、空調能力が低下し
てしまう。
【0012】従って、0.17≦A/B≦0.35で
は、空調能力の低下を防止しつつ空調ユニットの幅方向
の寸法を最大限に小さくでき、空調ユニットの小型化を
図ることができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1項に記
載の発明において、前記ケースの内側底面は、クロスフ
ローファンの回転軸線方向の略中央を突状にして上方に
向けて湾曲した形状であり、前記排水リブの高さAは、
少なくとも回転軸線方向の略中央部の高さとしたことを
特徴とするものである。
【0014】この請求項2に記載の発明では、請求項1
項に記載の作用効果を奏するとともに、ケース底面をク
ロスフローファンの軸線方向の略中央を上方に向けて凸
状とし、排水溝内の水をケースの両側壁に設けた排水口
に案内し易くしている。この場合、排水リブは、クロス
フローファンの回転軸線方向における略中央部と両側端
部とで高さが異なることになるが、その場合でも空気の
通風路となる略中央部における高さを上記式を満たす関
係にすることにより、確実に空調能力の低下を防止しつ
つ空調ユニットの幅寸法を小さくすることができる。ま
た、排水溝の堰を充分な高さにできるので、排水溝内の
水を排水口に案内し易い。
【0015】請求項3に記載の発明は、エバポレータ
と、クロスフローファンとを収納し、空気の吸込口と吹
出口とを有する空調ユニットのケースを、車両の天井に
取り付けた天井据付型の車両用空調ユニットにおいて、
吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口と
が、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、前記
吹出口はグリルを備え、前記クロスフローファンの回転
軸線からグリルのクロスフローファン側端までの距離を
Dとし、クロスフローファンのグリル側における外側周
縁からグリルのクロスフローファン側の端部までの距離
をEとしたとき、0.4≦E/D≦0.5の関係にある
ことを特徴とするものである。
【0016】この請求項3に記載の発明では、吸込口か
ら取り込まれた空気は、エバポレータを通過して冷却さ
れた後、クロスフローファンを通過して、吹出口から車
室内に向けて送風される。クロスフローファンの近傍で
は、エバポレータを通過した風がクロスフローファンを
横断して、グリルを通って車室内に送風される。
【0017】0.4≦E/D≦0.5の範囲では、実験
の結果、グリルから吹出される風量低下が少なく、しか
も、クロスフローファンとグリルとの距離を最小にする
ことができた。従って、上記式の範囲にEとDとを設定
することによって、空調能力の低下を伴わずに空調ユニ
ットを小型にすることができる。
【0018】E/Dが0.4よりも小さい場合には、グ
リルから充分な風量を得ることができず、E/Dが0.
5よりも大きい場合には、クロスフローファンとグリル
との距離が長くなり、空調ユニットを充分に小型化する
ことが困難である。
【0019】請求項4に記載の発明は、エバポレータ
と、クロスフローファンとを収納し、空気の吸込口と吹
出口とを有する空調ユニットのケースを、車両の天井に
取り付けた天井据付型の車両用空調ユニットにおいて、
吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口と
が、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、前記
クロスフローファンの外側周囲に設けられた風のガイド
片は、クロスフローファンの外周に近接する第1舌部
と、吹出口側において送風通路側に突設した第3舌部
と、第1舌部と第3舌部との間でクロスフローファン側
に向けて突設した第2舌部とを備えることを特徴とする
ものである。
【0020】この請求項4に記載の発明では、吸込口か
ら取り込まれた空気は、エバポレータを通過して冷却さ
れた後、クロスフローファンを通過して、吹出口から車
室内に向けて送風される。
【0021】かかる車両用空調ユニットにおいて、一般
に、クロスフローファンの周囲の一部に風を案内するガ
イド片を設けているが、このガイド片に第1乃至第3の
3つの舌部を形成することにより、クロスフローファン
による風量を従来よりも大きくすることができた。従っ
て、空調ユニットの幅方向の寸法Lを従来よりも小さく
しても、空調能力の低減を防止できる。尚、第3舌部
は、クロスフローファンから吹出される風をグリル側に
向けて案内する作用を有する部分である。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項4項に記
載の発明において、前記クロスフローファンの外径をd
とし、第3舌部とクロスフローファンの外周縁との距離
をtとした場合に、0.114≦t/d≦0.144の
関係にあることを特徴とするものである。
【0023】この請求項5に記載の発明では、請求項4
項に記載の作用効果を奏するとともに、シュミレーショ
ンによる気流解析の結果、0.114≦t/d≦0.1
44の範囲では、クロスフローファンから送風される風
量を大きくすることができた。t/dが0.114より
も小さい場合、及びt/dが0.144よりも大きい場
合では、風量が低下し、充分な風量を得ることができな
かった。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5項に記載の発明において、前記第1舌部は、クロスフ
ローファンの回転軸線から垂下した線に対して吹出口方
向に0乃至6°の角度を形成する位置にあることを特徴
とするものである。
【0025】この請求項6に記載の発明では、請求項4
または5項に記載の作用効果を奏するとともに、第1舌
部の位置を種々換えておこなったシュミレーションによ
る気流解析の結果、第1舌部を基準位置(クロスフロー
ファンの回転軸線から垂下した線)から0°乃至6°の
範囲に設けることにより、高い風量を得ることができ
た。尚、この範囲外では、充分な風量を得ることができ
なかった。
【0026】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6
項に記載の発明において、前記第1舌部とクロスフロー
ファンの外周縁との距離をhとした場合に、2.5×1
-2≦h/d≦4.6×10-2の関係にあることを特徴
とするものである。
【0027】この請求項7に記載の発明では、請求項4
乃至6のいずれか一項に記載の作用効果を奏するととも
に、距離hを種々換えておこなった実験の結果、2.5
×10-2≦h/d≦4.6×10-2の範囲で高い風量を
得ることができるとともに羽根車による笛音(風切り
音)を低減することができた。
【0028】請求項8に記載の発明は、エバポレータ
と、空気を羽根車の外周の一方から流入し羽根車内を横
断して羽根車の外周の他方から流出するクロスフローフ
ァンとを収納し、空気の吸込口と吹出口と、スイッチユ
ニットとを有する空調ユニットのケースを、車両の天井
に取り付けた天井据付型の車両用空調ユニットにおい
て、吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出
口とが、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、
前記エバポレータはその上部を吸込み側に近づくように
傾斜して設けられ、且つ前記スイッチユニットは、エバ
ポレータの傾斜した部分の下側に設けたことを特徴とす
るものである。
【0029】この請求項8に記載の発明では、エバポレ
ータの上部を吸込口に近づけるように傾斜して配置し、
エバポレータの傾斜した部分の下にスイッチユニット設
けた場合には、エバポレータの傾斜した部分のスペース
を利用できるので、空調ユニットの幅方向の寸法を小さ
くでき、且つスイッチユニットに結露水を生じることも
防止できる。即ち、エバポレータの上部をクロスフロー
ファン側に近づけるように傾斜して配置し、スイッチユ
ニットをエバポレータとクロスフローファンとの間に設
けた場合には、空調ユニットの幅方向の寸法は小さくで
きるもののスイッチユニットに結露水を生じ電流のショ
ート等を生じるおそれがあり、単にエバポレータの上流
側に配置した場合には、結露水が生じ難いものの空調ユ
ニットの幅方向における寸法が必要となり、空調装置が
大きくなってしまう不都合がある。
【0030】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8
項に記載の発明において、前記ケースは、略板状の上側
ハーフケースと、内側が凹み状に湾曲した下側ハーフケ
ースとを備え、上側ハーフケースが車両の天井に固定さ
れており、下側ハーフケースにエバポレータ及びクロス
フローファンのモータが固定されていることを特徴とす
るものである。
【0031】この請求項9に記載の発明では、請求項1
乃至8のいずれか一項に記載の作用効果を奏するととも
に、上側ハーフケースを略板状にして、下側ハーフケー
スを湾曲した形状にすることによって、これらのハーフ
ケースの嵌合継ぎ目が車両の天井の近傍に位置し、継ぎ
目が車室内から見え難いので外観がよい。また、下側ハ
ーフケースは湾曲状に形成されているのでケースとして
の剛性が高いから、この下側ハーフケースにクロスフロ
ーファンのモータを固定することによって、略板状の上
側ハーフケースにモータを固定する場合に比較して振動
音を小さくすることができる。更に、下側ハーフケース
にエバポレータ及びクロスフローファンのモータを固定
する構成であるから、下側ハーフケースを取り外すこと
により、車室内側からメンテナンスが容易にできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図2
0を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0033】本発明の実施の形態にかかる車両用空調ユ
ニット1は、ユニット本体3がブラケット5により車両
の天井に据え付けられるものである。即ち、図18及び
図19に示すように、車両7には、運転席8の後部側天
井にユニット本体3を据え付けており、ユニット本体3
はルーフパネル9に設けた化粧用の内張りパネル(成形
天井)11a、11bに埋め込まれている。
【0034】ユニット本体3は、車両7の幅方向を長手
方向として設けられており、運転席8側の前側から室内
空気を取り入れて後部座席側である後側に空調した空気
を送風する。
【0035】図1に示すように、ユニット本体3は、エ
バポレータ15と、クロスフローファン16と、これら
を収納するケース17と、スイッチユニット23とから
主に構成されている。ケース17には、車両の前側に空
気の吸込口19が設けられ、後ろ側にグリル21が設け
られており、グリル21の位置を調整して吹出風の風向
を変えるようになっている。エバポレータ15は、その
上部を吸込口19側に近づけるように斜めに配置されて
いる。
【0036】ここで、図13及び図14を参照して、エ
バポレータ15の傾斜について説明する。エバポレータ
の凝縮水は表面張力によりエバポレータのフィンを伝わ
って落下するが、図13に示すように、本実施例の如く
エバポレータ15をその上部を吸込口19側に近づける
ように傾斜させることにより、エバポレータ15の凝縮
水に作用する重力のベクトルGと風のベクトルKとの合
力Fの方向がエバポレータ15の傾斜方向に沿っている
ので、凝縮水がエバポレータ15のフィンを伝わって落
下しやすく、容易に排水溝25(図1参照)内に案内さ
れる。これに対して、従来例の如くエバポレータ105
の上部をクロスフローファン16に近づくように傾斜さ
せた場合には、凝縮水に作用する重力のベクトルGと風
のベクトルKとの合力Fの方向がエバポレータの傾斜方
向と反対であり、合力Fは凝縮水をフィンに留める方向
に作用し、あるいはクロスフローファン16側に向けて
飛散させて、凝縮水を排水溝25に案内し難い。従っ
て、本実施の形態のようにエバポレータ15の上部を吸
込口19側に近づけるように傾斜させた場合には、排水
溝の幅を狭くできるので、本体ユニット3の寸法を小さ
くでき、小型化を図ることができる。しかも、凝縮水の
飛散を防止できる。
【0037】エバポレータ15の傾斜方向が異なる場合
について、本実施の形態と従来例とについて、通風時に
おける圧力損失を測定した。その結果を図14に示して
いる。図14は横軸に風量を取り、縦軸に圧力損失を取
ったものであり、図中、実線は本実施の形態であり、破
線は比較例である。この図14から明らかなように、本
実施の形態では、比較例よりも圧力損失が小さく、送風
能力を高めることができる。このように本実施の形態に
かかるエバポレータ15の圧力損失が小さいのは、上述
したように、エバポレータ15の凝縮水に作用する重力
のベクトルGと風のベクトルKとの合力Fの方向がエバ
ポレータ15の傾斜方向に沿っているので、凝縮水がエ
バポレータ15のフィンを伝わって落下しやすいから凝
縮水が通気抵抗となり難くく、圧力損失が小さい。これ
に対して、従来例では、エバポレータの傾きが逆である
ため、凝縮水が表面張力によりフィンに保持されて落下
し難いので、凝縮水が通気抵抗になりやすいためと考え
られる。
【0038】また、スイッチユニット23は、本実施の
形態では、エバポレータ15の傾斜部分の下側に配置し
ている。このように、スイッチユニット23を配置する
ことにより、傾斜したエバポレータ15の下の空間を利
用し、吸込口19からグリル21に至るユニット本体3
の幅寸法L(図1参照)を小さくすることができる。
【0039】即ち、図13の比較例に示すエバポレータ
105の配置において、ユニット本体3の幅寸法Lを小
さくするために、エバポレータ105の傾斜の下にスイ
ッチユニット23配置した場合は、スイッチユニット2
3の部分が冷風を受けて、冷やされることになる。この
ため、スイッチユニット23に結露水が生じてスイッチ
がショートするという不都合がある。また、比較例のエ
バポレータ105の配置において、吸込口19側(送風
方向の上流側)にスイッチユニット23を配置した場合
には、その分ユニット本体3の幅寸法Lが長くなり、ユ
ニット本体3の大型化の原因になるという不都合が生じ
る。しかし、本実施の形態では、エバポレータ15をそ
の上部を吸込口19側に向けて傾斜させているので、エ
バポレータ15の傾斜した部分の下側にスイッチユニッ
ト23を配置した場合でも、水滴の落下を受けることが
ない。また、スイッチユニット23は、エバポレータ1
5に対して送風方向上流側に位置するから、冷風を受け
ることがないので、スイッチの機能を害することなく、
ユニット本体3の幅寸法Lを従来よりも小さくすること
ができる。
【0040】ケース17は、図20に示すように、上側
ハーフケース17aと下側ハーフケース17bとに分割
されており、上側ハーフケース17aは略板状であり、
下側ハーフケース17bは室内側に突設する湾曲した形
状に形成されており、吸込口19及びグリル21側に湾
曲した立ち上がり部を形成し、下側ハーフケース17a
の中央部分を凹状にしている。この下側ハーフケース1
7bに上述したエバポレータ15及びクロスフローファ
ン16が収納されている。上側ハーフケース17aを略
板状にして、下側ハーフケース17bを湾曲した形状に
することによって、これらのハーフケースの嵌合継ぎ目
が内張りパネル11a、11bの近傍に位置し、継ぎ目
が車室内から見え難いので外観がよい。
【0041】また、本実施の形態では、下側ハーフケー
ス17bにエバポレータ15及びクロスフローファン1
6のモータ18(図16参照)が固定されている。この
ように、モータ18を下側ハーフケース17bに固定す
ることにより、略板状の上側ハーフケース17aに固定
する場合よりも振動音を小さくすることができる。即
ち、下側ハーフケース17bは、湾曲状に形成されてい
るので、ケースとしての剛性が高く、略板状の上側ハー
フケース17aにモータ18を固定する場合に比較して
振動しにくい。特に、下側ハーフケース17aからモー
タ18の振動が内張りパネル11a、11bを伝わった
異音になるのを防止できる。また、下側ハーフケース1
7bにエバポレータ15やクロスフローファン16のモ
ータ18を固定する構成により、下側ハーフケース17
bを取り外すことにより、車室内側からメンテナンスが
容易にできる。
【0042】下側ハーフケース17bにおいて、エバポ
レータ15を収納する部分には、エバポレータ15の凝
縮水を受けて排水口21a、21b(図2参照)に案内
する排水溝25が設けられている。排水溝25のクロス
フローファン16は排水リブ27により堰が形成されて
いる。
【0043】また、クロスフローファン16の下側周囲
にはガイド片29が設けられており、このガイド片29
により、空気を羽根車の外周の一方から流入し羽根車内
を横断して羽根車の外周の他方から流出する風の流れを
生じさせている。即ち、一般にガイド片29の形状や位
置により羽根車に生じる空気の渦が変化するものであ
り、空気の渦の位置や状態により風量等が変化すること
が知られている。このガイド片29については、後に詳
述する。
【0044】次に、ユニット本体3における各部の寸法
について説明する。図1において、排水リブ27の高さ
をAとし、排水リブ27からクロスフローファン16の
回転軸線までの距離Bとし、クロスフローファン16の
回転軸線からグリル21のクロスフローファン16側端
までの距離をDとし、クロスフローファン16のグリル
21側における外側周縁からグリルのクロスフローファ
ン16側端までの距離をEとしたとき、本実施の形態で
は、下記式(1)の関係を満たしている。
【0045】
【数1】0.17≦A/B≦0.35 ………(1)
【0046】排水リブ27の高さAは、小さすぎるとエ
バポレータ15の凝縮水が排水リブを容易に超えてしま
い、凝縮水を確実に排水口に充分に案内できないおそれ
がある。従って、排水リブ27の高さAには、所定の寸
法が必要になる。しかし、排水リブ27の高Aさを高く
しすぎるとクロスフローファン15における吹出し風配
が悪化する。従来は、かかる兼ね合いから、A/Bを
0.1以下としていた。
【0047】しかし、A/Bについて、種々の実験を行
なったところ、上述式(1)の結果に至ったものであ
る。
【0048】即ち、本実験は、A/Bの値を種々変えて
おこない、その時の風配異常を観察した。尚、実験では
クロスフローファン16のモータ18に通電する電力を
13Vとした。
【0049】その結果を図4に示す。図4のでは、A
/Bを0.176乃至0.209の範囲に設定した場合
であり、その時の風量測定結果は、156m3/h(時
間)であった。同時にグリル21における風配を調べた
ところ略均等であり、異常はなかった。
【0050】図4のは、A/Bを0.176乃至0.
35の範囲に設定した場合であり、その時の風量測定結
果は156m3/hであった。同時にグリル21におけ
る風配を調べたところ、中央付近の領域Sにおいて、一
部吸引が生じ風配異常(サージング)が発生していた
が、この風配異常は乗員にはほとんどわからない程度の
ものであった。
【0051】は、A/Bを0.264乃至0.439
の範囲に設定した場合であり、そのときの風量測定結果
は156m3/hであった。同時にグリル21における
風配を調べたところ、中央付近において上述したより
もやや広い範囲の領域Sにおいて、一部吸引が生じてお
り、風配異常(サージング)が発生していたが、この風
配異常は乗員にわかるが微妙なものであった。
【0052】は、A/Bを0.353乃至0.528
の範囲に設定した場合であり、その時の風量測定結果は
145m3/hで、上述した乃至の場合よりも風量
が低下した。同時にグリル21における風配を調べたと
ころ、中央付近においてグリルの約半分の領域Sにおい
て、吸引が生じ風配異常(サージング)が発生してい
た。かかる風配異常は乗員に明らかにわかるものであっ
た。
【0053】これらの結果を図3にまとめた。この図3
から明らかなように、A/Bは、0.17乃至0.35
の範囲において、正常な風配を得ることができ、送風能
力の低下を生じることなく、ユニット本体3の寸法Bを
最小限度にすることができる。従って、寸法A及びBを
上記式(1)の範囲に設定することによって、空調能力
の低下を伴うことなくユニット本体3を小型化すること
ができる。
【0054】一方、図2に示すように、下側ハーフケー
ス17bの底面は、クロスフローファン16の軸線方向
の略中央を上方に向けて凸状とし、排水リブ27は、排
水溝25内の水を下側ハーフケース17aの両側に設け
た排水口22a、22bに案内し易くしている。排水リ
ブ27は、クロスフローファンの回転軸線方向における
略中央部の高さA1の方が両側端部の高さA2よりも低
くなる。この場合には、少なくとも略中央部の高さA1
を上記式(1)の範囲とすることにより、確実にサージ
ングを防止しつつユニット本体3の幅寸法Lを最大限に
小さくすることができる。
【0055】次に、EとDとの関係について説明する。
クロスフローファン16の回転軸線からグリル21のク
ロスフローファン16側端までの距離Dと、クロスフロ
ーファン16のグリル21側における外側周縁からグリ
ル21のクロスフローファン16側端までの距離Eと
は、下記式(2)の関係を満たしている。
【0056】
【数2】0.4≦E/D≦0.5 ………(2)
【0057】即ち、グリル21の位置を図1に実線で示
すGの吹出し方向と、一点鎖線で示すHの吹出し方向と
に換えて、EとDとの関係について種々変化させて、風
量及び風配状態を調べる実験を行なった。その測定結果
を下記表1に示す。また、表1に示す測定結果に基づい
て、E/Dと風量との関係についてグラフに表したので
そのグラフを図5に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1は、風量の低下した量を記載したもの
で、0は風量低下がほとんどなく、∞はほとんど風量を
得られなかったものである。尚、E/Dが0.24の場
合において、グリル21の風向Gでは、サージングが発
生し、グリル21から逆流(吸込まれている状態)が発
生していた。
【0060】図5は、横軸にE/Dを取り、縦軸に風量
を取ったものである。この図5から明らかなように、
0.4≦E/D≦0.5の範囲では、風量低下が少な
く、しかも、クロスフローファン16とグリル21との
距離を最小にすることができる。従って、上記式(2)
の範囲にEとDとを設定することによって、空調能力の
低下を伴わずにユニット本体3を小型にすることができ
る。
【0061】次に、クロスフローファン16の下側に配
置されたガイド片29について説明する。図6に示すよ
うに、下側ハーフケース17bに設けられたガイド片2
9は、クロスフローファン16の下部でクロスフローフ
ァン16の外周に近接する第1舌部31と、吹出口側に
おいて送風通路側に突設した第3舌部33と、第1舌部
31と第3舌部33との間でクロスフローファン側に向
けて突設した第2舌部35とが形成されている。第2舌
部35は第3舌部33側が略水平面になっている水平部
35aを備えている。
【0062】このような第2舌部35を設けることによ
って、この第2舌部35がない場合と比較した実験をし
たところ、約9%の風量を向上させることができた。従
って、ガイド片29に第1乃至第3の3つの舌部31、
33、35を形成することにより、クロスフローファン
16による風量を従来よりも大きくすることができ、ユ
ニット本体3の幅方向の寸法Lを従来よりも小さくして
も、空調能力の低減を防止できる。
【0063】このように風量が上がるのは、図10にガ
イド片29を拡大して示すように、クロスフローファン
16の回転によりクロスフローファン16の周囲に生じ
る風は、第2舌部35で一端絞られ、その後、第2舌部
35から第1舌部31に至る過程で通風路が広くなるた
め、その部分における風速が下がり、矢印fで示すよう
に、風がクロスフローファン16側に戻り易くなるため
と考えられる。
【0064】これに対して、図11に示すように、第2
舌部35がない場合には、第3舌部33からクロスフロ
ーファン16の回転方向に流れる風は、第3舌部33と
第1舌部31との間で、クロスフローファン16との間
隔が変化しないため、風速が早く、矢印で示すように、
風が第1舌部31から抜けてしまい、風がクロスフロー
ファン16に戻りにくいため、風量が得られなくなる。
【0065】また、図12に示すように、第1舌部31
と第3舌部33との間を凹状とした場合には、第3舌部
33を通過した風が強制的にクロスフローファン16に
向けて流れ、クロスフローファン16側への風の流入が
スムーズでなく、笛音を生じやすい。
【0066】ここで、ガイド片29の各寸法と位置との
関係について説明する。図6に示す実施の形態におい
て、クロスフローファン16の外径をdとし、第3舌部
33とクロスフローファン16の外周縁との距離をtと
し、第1舌部31とクロスフローファン16の外周縁と
の距離をhとした場合、下記式3を満たすことが望まし
い。
【0067】
【数3】 2.5×10-2≦h/d≦4.910-2 ………(式3)
【0068】即ち、dとhとの関係について、h/dを
変化させて風量を測定する実験を行なった。その結果を
図7に示す。図7は、横軸にh/dを取り、縦軸に風量
を取ったものである。この図7から明らかなように、h
/dがh≦4.910-2より大きいと風量が低下してい
まい、2.5×10-2より小さいと風量は得られるもの
の、笛音が生じるからである。
【0069】従って、h/dが式3の関係を満たせば笛
音を発生させることなく、充分な風量を得ることができ
る。
【0070】次に、クロスフローファン16の回転軸線
から垂下した線に対する第1舌部31の角度をaとした
場合、角度aは、吹出口側に0°乃至6°が好ましい。
【0071】即ち、角度aを種々変化させてシュミレー
ションによる気流解析を行なったので、その測定結果を
図8に示す。図8は、横軸に角度aを取り、縦軸に風量
を取ったものである。この図8から明らかなように、基
準位置(クロスフローファン16の回転軸線から垂下し
た線)からの角度aが3°を頂点としてその前後に±3
°の範囲で高い風量を得ることができた。尚、図8によ
れば基準位置からグリル21側に0乃至6°の範囲外で
は風量が低下するのが明らかである。
【0072】次に、tとdとの関係について説明する。
tとdとの関係では下記式4を関係にあることが望まし
い。
【0073】
【数4】 11.4×10-2≦t/d≦14.4×10-2 ………(式4)
【0074】クロスフローファンの羽根車の外径dを6
1mmのものを用い、第3舌部35とクロスフローファ
ン16の外周縁との距離tを種々変えて、シュミレーシ
ョンによる気流解析を行なった。その結果を図9に示
す。図9は、横軸にt/dを取り、縦軸に風量を取った
ものである。この図9から明らかなように、t/dが1
1.48×10-2乃至14.8×10-2 の範囲で高い
風量を得ることができ、11.4×10-2よりも小さい
範囲及び14.4×10-2より大きい範囲で風量が低下
している。
【0075】次に、クロスフローファン16のモータ1
8について説明する。図15及び図16に示すように、
クロスフローファン16のモータ18には、サーマルプ
ロテクタ37が取り付けられており、モータ18の発熱
等による熱を検知してモータ18に供給する電流を遮断
するようになっている。このサーマルプロテクタ37
は、ヒューズと異なり回路を溶断することなく、一時的
に回路を遮断し、温度低下により再び回路に電流を流す
ものである。
【0076】即ち、クロスフローファン16に異物等が
入り込んでロックした場合に、従来あるようなヒューズ
により回路を保護するものでは、ロック時と定常時との
電流値の差が小さいため、誤動作が生じやすいという不
都合がある。しかも、ヒューズは一度溶断するとそのま
までは再起動ができないため、交換作業が必要になり、
手間がかかるという不都合もある。
【0077】これに対して、サーマルプロテクタ37で
は、温度検知により電流を遮断するので、電流値の大小
に左右されず、しかも異物を取り除けば再起動がそのま
まできる。また、過電流が流れた場合にも温度の上昇に
より電流を遮断することができる。
【0078】このサーマルプロテクタ37は、図16に
示すように、モータ18のハーネスに直列に配線してお
こない、モータ18への固定は、図15に示すように、
サーマルプロテクタ37を板ばね39によりモータのハ
ウジングにばねの付勢力で押し付ける構成としている。
【0079】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0080】クロスフローファン16の回転駆動によ
り、吸込口19から吸込まれた車室内の空気は、エバポ
レータ15を通過して冷却され、クロスフローファン1
6を通ってグリル21から吹出される。
【0081】ユニット本体3においては、各部の配置及
び寸法を上述した範囲に設けることにより、ユニット本
体3の幅方向の寸法Lを最小にでき、小型化を図ること
ができる。しかも、笛音の発生や、サージング、風量の
低下等の能力の低下を生じ難い。
【0082】発明は上述した実施例に限定されず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0083】例えば、図17に示すように、スイッチユ
ニットは23は、エバポレータ16と吸込口19との間
において、下側ハーフケース17bの平坦な底面部に配
置してもよい。尚、この図17に示す実施の形態では、
ガイド片29およびグリル21の形状等は上述した実施
の形態と異なるものを用いている。
【0084】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、0.1
7≦A/B≦0.35とすることにより、空調能力の低
下を防止しつつユニット本体の幅方向の寸法を最大限に
小さくでき、空調ユニットの小型化を図ることができ
る。
【0085】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
項に記載の効果を奏するとともに、ケース底面が湾曲し
ている場合に、排水リブは、クロスフローファンの回転
軸線方向における略中央部と両側端部とで高さが異なる
場合があるが、その場合でも、更に空調能力の低下を防
止しつつ空調ユニットの幅寸法を小さくすることができ
る。また、排水溝の堰を充分な高さにできるので、排水
溝内の水を排水口に案内し易い。
【0086】請求項3に記載の発明によれば、0.4≦
E/D≦0.5の範囲では、風量低下が少なく、しか
も、クロスフローファンとグリルとの距離を最小にする
ことができる。従って、空調能力の低下を伴わずに空調
ユニットを小型にすることができる。
【0087】請求項4に記載の発明によれば、クロスフ
ローファンの周囲の一部に設けるガイド片に第1乃至第
3の3つの舌部を形成することにより、クロスフローフ
ァンによる風量を従来よりも大きくすることができ、空
調ユニットの幅方向の寸法を従来よりも小さくしても、
空調能力の低減を防止できる。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
項に記載の効果を奏するとともに、0.114≦t/d
≦0.148の範囲で、充分な風量を得ることができ
る。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
または3項に記載の効果を奏するとともに、第1舌部を
基準位置(クロスフローファンの回転軸線から垂下した
線)から吹出し方向に6°の範囲に設けることにより、
高い風量を得ることができる。
【0090】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6
のいずれか一項に記載の効果を奏するとともに、0.0
246≦h/d≦0.0492の範囲で、羽根車による
笛音を低減することができた。
【0091】請求項8に記載の発明によれば、エバポレ
ータの上部を吸込口に近づけるように傾斜して配置し、
吹出口とエバポレータ下部との間にスイッチユニット設
けることにより、空調ユニットの幅方向の寸法は小さく
でき、且つスイッチユニットに結露水を生じて能力を害
することも防止できる。
【0092】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
乃至8のいずれか一項に記載の効果を奏するとともに、
上側ハーフケースと下側ハーフケースとの嵌合継ぎ目が
車両の天井の近傍に位置し、継ぎ目が車室内から見え難
いので外観がよい。また、湾曲状に形成されて剛性が高
くなっている下側ハーフケースにクロスフローファンの
モータを固定することによって、モータの振動音を小さ
くすることができる。更に、下側ハーフケースにエバポ
レータ及びクロスフローファンのモータを固定している
ので、下側ハーフケースを取り外すことにより、車室内
側からメンテナンスが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両用空調ユニッ
トの縦断面図である。
【図2】図1に示す車両用空調ユニットの横断面図であ
る。
【図3】A/Bと風配との関係を示すグラフである。
【図4】A/Bの各値における風配状態を説明する図で
ある。
【図5】E/Dと風量との関係を示すグラフである。
【図6】クロスフローファン及びグリル付近の配置を示
す断面図である。
【図7】h/dと風量との関係を示すグラフである。
【図8】舌部位置の角度aと風量との関係を示すグラフ
である。
【図9】t/dと風量との関係を示すグラフである。
【図10】クロスフロファンとガイド片との作用を説明
する断面図である。
【図11】比較例によるクロスフロファンとガイド片と
の作用を説明する断面図である。
【図12】他の比較例によるクロスフロファンとガイド
片との作用を説明する断面図である。
【図13】エバポレータの傾斜方向の違いによる作用を
説明する図である。
【図14】傾斜方向の違うエバポレータを用いた場合の
風量と圧力損失との関係を示すグラフである。
【図15】クロスフローファンのモータの斜視図であ
る。
【図16】サーマルプロテクタを配置する回路図であ
る。
【図17】他の実施の形態にかかる空調装置の縦断面図
である。
【図18】空調ユニットを搭載した車両の概略図であ
る。
【図19】図18に示す車両の横断面図である。
【図20】下側ハーフケースを外した状態を示す空調ユ
ニットの縦断面図である。
【符号の説明】
1 車両用空調ユニット 15 エバポレータ 16 クロスフローファン 17 ケース 17b 下側ハーフケース 19 空気の吸込口 21 グリル(吹出口) 23 スイッチユニット 25 排水溝 27 排水リブ 29 ガイド片 31 第1舌部 33 第3舌部 35 第2舌部 A 排水リブの高さ B 排水リブからクロスフローファンの回転軸線までの
距離 D クロスフローファンの回転軸線からグリルのクロス
フローファン側端部までの距離 E クロスフローファンのグリル側における外側周縁か
らグリルのクロスフローファン側端までの距離 d クロスフローファンの外径 t 第3舌部とクロスフローファンの外周縁との距離 h 第1舌部とクロスフローファンの外周縁との距離

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータと、クロスフローファンと
    を収納し、空気の吸込口と吹出口とを有する空調ユニッ
    トのケースを、車両の天井に取り付けた天井据付型の車
    両用空調ユニットにおいて、 吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口と
    が、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、前記
    ケースの内側底面は、エバポレータの凝縮水を受ける排
    水溝が設けられ、エバポレータとクロスフローファンと
    の間に前記排水溝を規定する排水リブを備え、排水リブ
    の高さをAとし、排水リブからクロスフローファンの回
    転軸線までの距離をBとしたとき、0.17≦A/B≦
    0.35の関係にあることを特徴とする車両用空調ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記ケースの内側底面は、クロスフロー
    ファンの回転軸線方向の略中央を突状にして上方に向け
    て湾曲した形状であり、前記排水リブの高さAは、少な
    くとも回転軸線方向の略中央部の高さとしたことを特徴
    とする請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 【請求項3】 エバポレータと、クロスフローファンと
    を収納し、空気の吸込口と吹出口とを有する空調ユニッ
    トのケースを、車両の天井に取り付けた天井据付型の車
    両用空調ユニットにおいて、 吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口と
    が、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、前記
    吹出口はグリルを備え、前記クロスフローファンの回転
    軸線からグリルのクロスフローファン側端までの距離を
    Dとし、クロスフローファンのグリル側における外側周
    縁からグリルのクロスフローファン側の端部までの距離
    をEとしたとき、0.4≦E/D≦0.5の関係にある
    ことを特徴とする車両用空調ユニット。
  4. 【請求項4】 エバポレータと、クロスフローファンと
    を収納し、空気の吸込口と吹出口とを有する空調ユニッ
    トのケースを、車両の天井に取り付けた天井据付型の車
    両用空調ユニットにおいて、 吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口と
    が、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、前記
    クロスフローファンの外側周囲に設けられた風のガイド
    片は、クロスフローファンの外周に近接する第1舌部
    と、吹出口側において送風通路側に突設した第3舌部
    と、第1舌部と第3舌部との間でクロスフローファン側
    に向けて突設した第2舌部とを備えることを特徴とする
    車両用空調ユニット。
  5. 【請求項5】 前記クロスフローファンの外径をdと
    し、第3舌部とクロスフローファンの外周縁との距離を
    tとした場合に、0.114≦t/d≦0.144の関
    係にあることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調
    ユニット。
  6. 【請求項6】 前記第1舌部は、クロスフローファンの
    回転軸線から垂下した線に対して吹出口方向に0乃至6
    °の角度を形成する位置にあることを特徴とする請求項
    4または5に記載の車両用空調ユニット。
  7. 【請求項7】 前記第1舌部とクロスフローファンの外
    周縁との距離をhとした場合に、2.5×10-2≦h/
    d≦4.6×10-2の関係にあることを特徴とする請求
    項4乃至6のいずれか一項に記載の車両用空調ユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 エバポレータと、空気を羽根車の外周の
    一方から流入し羽根車内を横断して羽根車の外周の他方
    から流出するクロスフローファンとを収納し、空気の吸
    込口と吹出口と、スイッチユニットとを有する空調ユニ
    ットのケースを、車両の天井に取り付けた天井据付型の
    車両用空調ユニットにおいて、 吸込口、エバポレータ、クロスフローファン、吹出口と
    が、送風方向に沿ってこの順序で配置されており、前記
    エバポレータはその上部を吸込み側に近づくように傾斜
    して設けられ、且つ前記スイッチユニットは、エバポレ
    ータの傾斜した部分の下側に設けたことを特徴とする車
    両用空調ユニット。
  9. 【請求項9】 前記ケースは、略板状の上側ハーフケー
    スと、内側が凹み状に湾曲した下側ハーフケースとを備
    え、上側ハーフケースが車両の天井に固定されており、
    下側ハーフケースにエバポレータ及びクロスフローファ
    ンのモータが固定されていることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれか一項に記載の車両用空調ユニット。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009154550A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Shoshin:Kk スピードスプレーヤの空調システム
JP2020172138A (ja) * 2019-04-09 2020-10-22 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 車載用空調装置
KR20200134730A (ko) * 2019-05-23 2020-12-02 한온시스템 주식회사 차량용 오버헤드 타입 공조장치
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