JP5322542B2 - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置の室外ユニットに関する。
一般に、空気調和装置の室外ユニットは、熱交換器に送風する送風機を支持するための支持板を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−221463号公報
ところで、上記従来の室外ユニットにおいては、送風機によって送られた気流が支持板に衝突するため、支持板の周囲で気流の乱れを生じていた。このような気流の乱れは、僅かではあるが送風抵抗となり、騒音の発生要因となることも考えられるため、改善することが好ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、空気調和装置の室外ユニットにおける気流の乱れを低減させることにより、送風抵抗の低減及び騒音の低減を図ることを目的とする。
上述課題を解決するため、本発明は、熱交換器と、送風機と、前記送風機を支持する支持部材とを筐体内に備え、前記支持部材に、前記送風機が流す空気を整流する整流部材を設け、前記送風機は、送風ファンと、この送風ファンを駆動するファンモータとにより構成され、前記熱交換器側を通して吸い込んだ空気を前記筐体の外へ向けて送風し、前記整流部材は、前記支持部材とともに前記熱交換器と前記送風ファンとの間に位置し、前記整流部材は、前記支持部材において、前記送風機の送風方向における上流側に設けられ、前記整流部材は断面先細り形状に形成され、その先端が前記送風機の送風方向における上流側を向くように配設され、前記整流部材は、平面または曲面からなる2つの側面と、これら側面が合わさる頂部とを有する柱状であり、前記頂部は曲面に形成され、前記整流部材の表面に、複数の凹部からなるセレーションが形成され、前記支持部材は、前記筐体内の上下方向に延在する断面コの字形状の金属製のチャンネルであり、その溝が前記送風機の気流に対向する向きで前記筐体に固定され、この溝に樹脂製の前記整流部材が嵌め込み設置され、前記送風機は、前記支持部材の前記溝の裏面側の前面部に固定されたことを特徴とする。
この構成によれば、送風機により送風されて筐体内を通る気流を、送風機の支持部材に設けられた整流部材により整流できる。これにより、室外ユニット内の気流の乱れを低減し、送風抵抗の低減及び騒音の低減を図ることができる。また、熱交換器と送風ファンとの間に支持部材により送風ファンを支持する構成においては、空気が支持部材の周囲を通る際に気流の乱れが生じることがあるが、支持部材に整流部材を設けることで、気流の乱れを低減し、送風抵抗の低減及び騒音の低減を図ることができる。また、支持部材において、上流側に整流部材を設けた場合には、支持部材に向かって流れる気流の衝突を緩和して気流の乱れを低減でき、下流側に整流部材を設けた場合には、支持部材の下流側での渦の発生を抑制し、室外ユニット内の気流の乱れを低減できる。これにより、上流側及び下流側の少なくともいずれか一方に整流部材を設けることで、送風抵抗及び騒音を低減させることができる。また、断面先細り形状の整流部材を送風方向の上流側または下流側に向けることにより、簡単な形状の整流部材を用いて効果的に整流できる。さらに、整流部材を、2つの側面を有する柱状部材の頂部を曲面に形成したものとすることで、簡単な形状の整流部材を用いて効果的に整流できる。また、整流部材の表面にセレーションを設けることによって、高い整流効果が得られる。また、チャンネルの溝を整流部材によって塞ぐことにより、チャンネルの溝で気流が乱れることを防止できるとともに、支持部材に設けられた整流部材によって整流できるため、室外ユニット内の気流の乱れを効果的に抑制できる。
本発明によれば、空気調和装置の室外ユニットにおける気流の乱れを低減させることにより、送風抵抗の低減及び騒音の低減を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
本実施の形態に係る空気調和装置は、室外ユニット10と室内ユニット(不図示)とから構成されており、冷媒配管により接続された冷媒回路に冷媒を流して、冷房運転及び暖房運転を行う。室外ユニット10は、室外に設置され、室外空気と熱交換して冷房運転時には冷媒を凝縮させて外気に熱を放出し、暖房運転時には冷媒を蒸発させて外気から熱を取り込むものである。なお、以下に述べる上下左右、前面及び背面といった方向は、室外ユニット10を設置した状態でその前面側から見た場合の方向を示している。
図1は、室外ユニット10の斜視図であり、図2は、天板13及び前面パネル14を取り外した状態の室外ユニット10の斜視図である。図3は、室外ユニット10の正面図である。図4は、室外ユニット10を上方から見た図である。
この室外ユニット10は、図1に示すように、略直方体箱形状のユニットケース(筐体)11を備え、このユニットケース11は、底板12(図2参照)、天板13、前面パネル14、及び、外板15を備えている。ユニットケース11の内部は、図2に示すように、底板12に立設された仕切り板16によって縦に仕切られ、熱交換室R1と機械室R2とに分割されている。前面パネル14は、熱交換室R1の前面を覆う熱交換室側前面パネル14Aと、機械室R2の前面を覆う機械室側前面パネル14Bとを備えており、各前面パネルを取り外すことによって、作業者が室外ユニット10の前面側から熱交換室R1及び機械室R2内の部品のメンテナンス作業をできる構成となっている。
また、熱交換室側前面パネル14Aには、室外ユニット10内部で熱交換された空気が吹き出す2つの吹出口140A、140Bが形成されている。吹出口140A、140Bは、それぞれ熱交換室側前面パネル14Aの上下に分かれて形成され、網状のファンガード29により覆われている。ファンガード29は、断面円形の金属ワイヤを溶接して構成されている。このように、金属ワイヤの断面を円形とし、ファンガード29の送風抵抗を低く抑えている。
熱交換室R1には、図2〜図4に示すように、その背面側に熱交換器21が収容され、その前面側に上下方向に並べて配置された送風機22A、22Bが収容される。送風機22A、22Bは、室外ユニット10の背面側から吸込んだ空気を前面側に送風する。熱交換器21は、図4に示すように、上面視略L字形状に屈曲されて形成され、熱交換室R1の左側面(外側面)から背面に沿って配置されている。このように、熱交換器21は熱交換室R1の左側面及び背面を形成し、この左側面から背面にかけての露出面全体が通風路(吸込口)として機能する。また、本構成では、熱交換器21の表面は、この熱交換器21への人体などの接触を防止するため、樹脂性のネットなどからなるフィンガード(不図示)で覆われている。
また、図2に示すように、機械室R2には、圧縮機31や、アキュムレータ32、四方弁33、膨張弁等の冷媒回路構成部品が配管接続され、当該機械室R2の空間内に収容される。圧縮機31及びアキュムレータ32には、これら機器が発する騒音を抑制するための防音材39が、これら機器を囲むように取り付けられている。なお、図2では図示されていないが、圧縮機31及びアキュムレータ32を防音材39によって囲んだときに上部に形成される開口は、他の防音材によって塞がれる。
また、図2及び図3に示すように、機械室R2の前面側における略中間位置には支持片36が配置され、この支持片36には、ガス管用サービスバルブ37と液管用サービスバルブ38とが固定されている。これらガス管用サービスバルブ37及び液管用サービスバルブ38には、室内ユニットから延びるユニット配管のガス管及び液管がそれぞれ接続され、これにより、冷媒を循環する冷媒回路が構成される。
また、機械室R2の上方空間には、空気調和装置を制御する制御基板などの各種電装品を配設した電装ボックス40が配置されている。この電装ボックス40は、仕切り板16の上部に延在する第1支持板41と、この第1支持板41に取り付けられる第2支持板42とを備えて構成され、これら第1支持板41及び第2支持板42に基板等の電装ユニットが配置されている。
仕切り板16は、図2に示すように、熱交換室R1と機械室R2との間に配置されて当該熱交換室R1と機械室R2とを区分けする薄い板金の基板部16Aを備えると共に、この基板部16Aの4辺が機械室R2側に折り曲げられ、トレー形状に形成されている。このように、仕切り板16は、薄い板金を上記トレー形状に折り曲げて形成することにより、剛性(強度)の向上を図っている。仕切り板16は、この仕切り板16の底辺を折り曲げて形成した下面部と、底板12とがねじ止めによって固定されることにより、底板12に立設されている。さらに、仕切り板16の後方の辺を折り曲げて形成された背面部が、熱交換器21の端部に設けられた管板35にねじ止めによって固定されている。具体的には、熱交換器21の図4中右側の端部には、管板35が設けられており、この管板35には、ユニットケース11内側の側縁部を略L字形状に折り曲げたリブ35Aが形成され、このリブ35Aに仕切り板16の背面部がねじ止めによって固定されている。
図5は、送風機22A、22Bとその近傍の一部断面側面図である。
送風機22A、22Bは、図2〜図5に示すように、室外ユニット10の前面側に送風するプロペラファン(送風ファン)50と、プロペラファン50を駆動するファンモータ26とをそれぞれ備えて構成されている。ファンモータ26は、前面側に延びる回転軸26Aを有し、プロペラファン50は、回転軸26Aに取り付けられている。ここで、送風機22A、22Bは同一に構成される送風機であり、送風機22Aは熱交換室R1の上部に配設され、送風機22Bは熱交換室R1の下部に配設されている。
図1及び図5に示すように、プロペラファン50は、熱交換室R1の前面側に位置し、吹出口140A、140Bは、各々のプロペラファン50がそれぞれ吹出口140A、140Bから臨むように形成されている。また、吹出口140A、140Bには、円筒状の風洞ケース28がそれぞれ配置され、プロペラファン50は、その前部が風洞ケース28に収まっている。これにより、プロペラファン50の送風は、風洞ケース28に導かれて室外ユニット10の前面側に効率よく吹き出される。
ファンモータ26によりプロペラファン50が回転駆動されると、室外ユニット10の周囲の空気は、熱交換器21の背面側及び左側面側から熱交換室R1内に吸い込まれ、熱交換器21を通過した後に、熱交換室R1の前部の吹出口140A、140Bを通って、図5中矢印で示す方向に外部へ排出される。このように、ユニットケース11内の気流は、背面から吸い込まれた空気が熱交換器21で熱交換され、前面から排気されるように流れる。
ここで、ファンモータ26の取り付け構造について説明する。
図2及び図3に示すように、ファンモータ26は、熱交換室R1内で上下方向に延在する左右一対の支柱(支持部材)24L、24Rに、板状の台座25を介して支持されている。これら支柱24L、24Rは、略同一形状に形成されている。そして、2台のファンモータ26は、熱交換室R1の上下方向の中央を中心として略対称となる位置にそれぞれ配設されている。
支柱24L、24Rは、それぞれ1本のチャンネルを曲げて形成されている。ここで、チャンネルとは、断面コの字形状の棒材を指し、鉄鋼やアルミ等の金属材料により構成されている。支柱24L、24Rは、図5に示すように、底板12に固定される下部61と、台座25が固定される支持部62と、熱交換器21の上端部21Aに支持される上部63とを備えて構成されている。
下部61は、前面側に向けて曲げられて形成され、底板12に係止される舌片64を有し、舌片64には、支柱24L、24Rを底板12に固定するためのねじ孔65が形成されている。支持部62は、下部61からユニットケース11内の上部まで延在している。また、上部63は、支持部62の上部を熱交換器21側に向けて曲げて形成されている。そして、上部63は、熱交換器21の前面に当接するよう左右に突出する位置決め片66(図2)と、位置決め片66から所定間隔tを設けて下方に伸びる折曲部67とにより構成される引掛け部68を有している。引掛け部68の所定間隔tは、熱交換器21の上端部21Aの厚みと略同一に形成されており、引掛け部68を上端部21Aに引っ掛けることで、支柱24L、24Rの位置が定められる。また、折曲部67には、ねじ孔(図示略)が形成されており、このねじ孔を通じて引掛け部68が上端部21Aに固定される。このように、支柱24L、24Rは支持部62から熱交換器21へ延びる上部63を介して支持されるため、支持部62と熱交換器21との間には空間が形成されている。
図6は、支柱24L、24Rに取り付けられたファンモータ26を示す斜視図である。
支柱24L、24Rは、室外ユニット10の前面側を向く前面部70Aと、それぞれ側面側を向く側面部70B、70Cとにより構成される断面コの字形状の溝70D(図7)を有している。支柱24L、24Rは、断面がコの字形状であるため、軽量でありながら必要な剛性及び強度が確保されている。
支持部62の前面部70Aには、台座25に形成された係止孔25Aに引っ掛かる左右一対の仮止めフック71が形成されている。仮止めフック71は、支柱24L、24Rを左右共用とするために、支持部62の両側面部70B、70Cに沿って形成されている。また、前面部70Aには、台座25において上下に2つ並んで形成された固定孔25Bを通じて、台座25を支柱24L、24Rにねじ止めするためのねじ孔(図示略)が形成されている。
台座25は、ファンモータ26が固定されるベース面72と、矩形のベース面72の四辺をそれぞれ前面側に曲げ起こして形成された縁部73とを備え、支柱24Lと支柱24Rとの間に跨る幅を有している。ベース面72の中央には、ファンモータ26の後端26B(図5)が貫通する円形の開口部74が設けられ、開口部74の周囲には、ファンモータ26をベース面72に固定するための固定用孔(図示略)が設けられている。
ファンモータ26は、その外周部の4箇所に形成されたフランジ部26Cを有し、各フランジ部26Cに形成された孔26Dを介してベース面72にねじ止めされる。また、各フランジ部26Cには、防振ゴム75が配設されており、ファンモータ26の振動が低減される。
そして、ファンモータ26を支柱24L、24Rに取り付ける際には、まず、台座25にファンモータ26を固定しておき、次いで、ファンモータ26を台座25ごと仮止めフック71に引っ掛けて仮止めする。その後、台座25を、固定孔25Bを介して支柱24L、24Rにねじ止めすることで、ファンモータ26を取り付けることができる。このようにして取り付けられたファンモータ26は、支柱24Lと支柱24Rとの中間位置に固定される。また、室外ユニット10においては、ファンモータ26を2本の支柱24L及び支柱24Rにより支持しており、熱交換器21を通過した空気は、支柱24L及び支柱24Rの各々の両側面を通ってほとんど妨げられることなく送風されるため、送風抵抗が低く抑えられている。
図5及び図6に示すように、支柱24L、24Rには、送風機22A、22Bが流す空気を整流する上流側整流部材81と、下流側整流部材82とが設けられている。上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、平面からなる2つの側面Sと、これら側面Sが合わさる頂部Tとを有する柱状に形成されている。ここで、側面Sは、平面に限らず曲面に形成されても良い。
上流側整流部材81は、支柱24L、24Rの各々における前面部70Aの裏面側に取り付けられ、下流側整流部材82は、前面部70Aに取り付けられている。また、上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、支柱24L、24Rに沿ってユニットケース11の上下方向に延在している。すなわち、上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、支柱24L、24Rとともに熱交換器21とプロペラファン50との間に配設され、この間を通過する空気を整流する。
ここで、上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、棒状の発泡スチロールにより構成されており、容易にかつ低コストで形成できる。また、上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、発砲スチロールに限らず、その他の樹脂や金属により構成することができる。
上流側整流部材81は、支柱24L、24Rの各々において、ユニットケース11内の上下方向に2分割されて構成され、上下2個の上流側整流部材81P、81Qが、各支持部62の上端から下端まで連続して設けられている。また、下流側整流部材82は、ユニットケース11内の上下方向に3分割されて構成されている。3個の下流側整流部材82P、82Q、82Rは、支柱24L、24Rの各々において、ユニットケース11の上から順に、上部63と送風機22Aの台座25との間、送風機22Aの台座25と送風機22Bの台座25との間、及び、送風機22Bの台座25と下部61との間にそれぞれ配設されている。
図7は、図5において支柱24L、24Rの近傍をA−A線で切断した要部断面図である。図8は、要部断面拡大図である。
上流側整流部材81は、略二等辺三角形状の断面先細り形状に形成された先端部81Aと、支柱24L、24Rの溝70Dに嵌合する嵌合部81Bとを有している。鋭角に形成された先端部81Aの頂部Tは、曲面に形成されている。また、嵌合部81Bは、先端部81Aの基端部から突出して凸状に形成され、その幅方向の大きさは、溝70Dの幅方向の大きさと同等か、或いは、僅かに小さく形成されている。
ユニットケース11内の気流は図中矢印で示す送風方向Wの方向に流れ、支柱24L、24Rは、溝70Dの開口面が、送風方向Wに対向する向きで固定されている。そして、上流側整流部材81は、嵌合部81Bが溝70Dに嵌合されて接着により固定されている。また、上流側整流部材81は、送風方向Wで示すように、送風によって嵌合部81Bが溝70Dに押し付けられる力を受けるため、固定具等を使用せずとも接着により十分な取り付け強度を得られる。
下流側整流部材82は、底部82Bと、底部82Bから突出する先端部82Aとを有し、略二等辺三角形状の断面先細り形状に形成されている。鋭角に形成された先端部82Aの頂部T及び、底部82Bの2つの頂部T1は曲面に形成されている。下流側整流部材82は、底部82Bが前面部70Aに接着されて支柱24L、24Rに取り付けられている。
そして、図7に示すように、上流側整流部材81は、支柱24L、24Rにおいて、送風方向Wの上流側に設けられ、先端部81Aが送風方向Wの上流側を向くように取り付けられている。一方、下流側整流部材82は、支柱24L、24Rにおいて、送風方向Wの下流側に設けられ、先端部82Aが送風方向Wの下流側を向くように取り付けられている。
また、図6及び図8に示すように、先端部81A及び先端部82Aには、先端部81A及び先端部82Aの表面での乱流の発生を抑制するセレーション90が形成されている。セレーション90は、先端部81A及び先端部82Aの表面の全体に亘って略半球状のディンプルを複数形成して構成され、先端部81A及び先端部82Aの表面には複数の凹部が形成されている。
ここで、支柱24L、24Rの幅方向の大きさを、図8中に幅Xで示し、先端部81A及び先端部82Aが支柱24L、24Rから送風方向Wに沿って突出する大きさを、それぞれ突出量X1、X2で示す。そして、本実施の形態では、一例として、幅Xと突出量X1、X2とは等しい大きさに形成され、頂部T、T1の曲面形状の半径はそれぞれ3(mm)に形成されている。この形状の上流側整流部材81及び下流側整流部材82を支柱24L、24Rに取り付けて送風機22A、22Bを運転中の音量をプロペラファン50の回転数を同一条件として測定する実験を実施したところ、上流側整流部材81及び下流側整流部材82を取り付けない場合に比して、室外ユニット10から生じる音量を大きく低減できた。
また、幅Xと、上流側整流部材81及び下流側整流部材82の幅とは略等しい大きさに形成され、上流側整流部材81及び下流側整流部材82が取り付けられた支柱24L、24Rの各々を各整流部材と一体として見た場合、支柱24L、24Rの断面の外形は、ほぼ連続して構成されることとなる。これにより、支柱24L、24Rの周囲を通過する空気は上記の連続した外形に沿って滑らかに流れる。
詳細には、熱交換器21で熱交換され、支柱24L、24Rに向かって流れる空気は、上流側整流部材81に達すると先端部81Aに沿って流れる。先端部81Aの側面Sは送風方向Wに対し鋭角に位置しているため、支柱24L、24Rに向かって流れる気流の抵抗になりにくく、気流は側面Sに沿って流れるように整流される。これにより、熱交換器21を出た気流の支柱24L、24Rの上流側への衝突を緩和し、気流の乱れを抑制できる。
そして、先端部81Aに沿って流れて整流された空気は、支柱24L、24Rの両側面部70B、70Cに沿って流れ、次いで、下流側整流部材82の断面先細り形状に形成された先端部82Aに沿って滑らかに流れて整流される。これにより、支柱24L、24Rの周囲を流れていく空気が支柱24L、24Rの先端部82Aから離れていく際に、支柱24L、24Rの下流側で渦の発生を低減でき、気流の乱れを抑制できる。
また、支柱24L、24Rは、溝70Dの開口面が、送風方向Wに対向しているため、上流側整流部材81を設けない場合には、熱交換器21を出た空気が溝70Dに入り込んで跳ね返され、この際、気流が乱れることが考えられる。本実施の形態によれば、上流側整流部材81により溝70Dを閉塞するとともに、熱交換器21を出た空気を先端部81Aにより整流できる。これにより、溝70Dでの気流の乱れを防止でき、加えて、先端部81Aにより整流できるため、上流側整流部材81を設けることで、支柱24L、24Rの周囲を通過する気流の乱れを大幅に抑制できる。
また、本実施の形態では、支柱24L、24Rの上下方向の大部分に下流側整流部材82を設けているが、台座25の前面側には下流側整流部材82を設けていない。しかしながら、プロペラファン50の中心に近い台座25の近傍では風量が小さいため、下流側整流部材82を設けたとしても整流効果には大きく寄与しない。このため、台座25に下流側整流部材82も設けなくとも十分な整流効果を得られる。また、台座25の前面に下流側整流部材82を取り付けないため、下流側整流部材82が邪魔にならず、台座25を介したファンモータ26の着脱が容易である。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、送風機22A、22Bにより送風されてユニットケース11内を通る気流を、送風機22A、22Bの支柱24L、24Rに設けられた上流側整流部材81及び下流側整流部材82により整流できる。これにより、室外ユニット10内の気流の乱れを低減し、送風抵抗の低減及び騒音の低減を図ることができる。
また、熱交換器21とプロペラファン50との間に支柱24L、24Rを設ける構成においては、空気が支柱24L、24Rの周囲を通る際に気流の乱れが生じることがあるが、支柱24L、24Rに上流側整流部材81及び下流側整流部材82を設けることで、気流の乱れを低減できる。
また、支柱24L、24Rにおいて、上流側に上流側整流部材81を設けたため、支柱24L、24Rに向かって流れる気流の衝突を緩和して気流の乱れを低減でき、下流側に下流側整流部材82を設けたため、支柱24L、24Rの下流側での渦の発生を抑制し、気流の乱れを低減できる。また、支柱24L、24Rに、上流側整流部材81及び下流側整流部材82の両方を設けた場合は整流効果が高く好ましいが、上流側整流部材81及び下流側整流部材82のいずれか一方のみを設けた場合にも整流効果を得ることができ、上流側及び下流側の少なくともいずれか一方に整流部材を設けることで、送風抵抗及び騒音を低減させることができる。
さらに、上流側整流部材81の頂部Tを送風方向Wの上流側に向けて設け、下流側整流部材82の頂部Tを送風方向Wの下流側に向けて設けたため、簡単な形状の整流部材を用いて効果的に整流できる。
さらにまた、上流側整流部材81及び下流側整流部材82を、2つの側面Sを有する柱状部材の頂部Tを曲面に形成したものとすることで、簡単な形状の整流部材を用いて効果的に整流できる。
また、上流側整流部材81及び下流側整流部材82の表面にセレーション90を設けたため、高い整流効果が得られる。
また、支柱24L、24Rの溝70Dを上流側整流部材81によって塞ぐことにより、溝70Dで気流が乱れることを防止できるとともに、上流側整流部材81によって整流できるため、室外ユニット10内の気流の乱れを効果的に抑制できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、支柱24L、24Rには、上流側整流部材81と下流側整流部材82とが設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、支柱24L、24Rにおいて少なくとも上流側及び下流側のいずれかに設けるものとしても良い。例えば、上流側整流部材81のみを支柱24L、24Rに設けても良く、或いは、下流側整流部材82のみを支柱24L、24Rに設けても良い。また、上流側整流部材81及び下流側整流部材82は、略二等辺三角形状の断面先細り形状に形成されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、上流側整流部材81及び下流側整流部材82の断面を流線形状に形成しても良い。
さらに、上記実施の形態では、支柱24L、24Rは、断面コの字形状に形成され、前面部70A、側面部70B及び70Cを有するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、側面部70B、70Cのいずれかを設けずに、支柱24L、24R断面をL字形状としても良い。その他の室外ユニット10の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
また、上流側整流部材81及び下流側整流部材82の形状は、図示したものに限定するものではなく、断面先細り形状に形成されていれば良い。その他の室外ユニット10の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態に係る室外ユニットの斜視図である。 天板及び前面パネルを取り外した状態の室外ユニットの斜視図である。 室外ユニットの正面図である。 室外ユニットを上方から見た図である。 送風機とその近傍の一部断面側面図である。 支柱に取り付けられたファンモータを示す斜視図である。 図5において支柱の近傍をA−A線で切断した要部断面図である。 要部断面拡大図である。
符号の説明
10 室外ユニット
11 ユニットケース(筐体)
21 熱交換器
22A、22B 送風機
26 ファンモータ
24L 支柱(支持部材)
24R 支柱(支持部材)
25 台座
26 ファンモータ
50 プロペラファン(送風ファン)
70D 溝
81 上流側整流部材
81A 先端部
81B 嵌合部
82 下流側整流部材
82A 先端部
90 セレーション

Claims (1)

  1. 熱交換器と、送風機と、前記送風機を支持する支持部材とを筐体内に備え、
    前記支持部材に、前記送風機が流す空気を整流する整流部材を設け
    前記送風機は、送風ファンと、この送風ファンを駆動するファンモータとにより構成され、前記熱交換器側を通して吸い込んだ空気を前記筐体の外へ向けて送風し、
    前記整流部材は、前記支持部材とともに前記熱交換器と前記送風ファンとの間に位置し、
    前記整流部材は、前記支持部材において、前記送風機の送風方向における上流側に設けられ、前記整流部材は断面先細り形状に形成され、その先端が前記送風機の送風方向における上流側を向くように配設され、
    前記整流部材は、平面または曲面からなる2つの側面と、これら側面が合わさる頂部とを有する柱状であり、前記頂部は曲面に形成され、
    前記整流部材の表面に、複数の凹部からなるセレーションが形成され、
    前記支持部材は、前記筐体内の上下方向に延在する断面コの字形状の金属製のチャンネルであり、その溝が前記送風機の気流に対向する向きで前記筐体に固定され、この溝に樹脂製の前記整流部材が嵌め込み設置され、前記送風機は、前記支持部材の前記溝の裏面側の前面部に固定されたこと、
    を特徴とする空気調和装置の室外ユニット。
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