JPH10281499A - 空気調和機用室外ユニット - Google Patents

空気調和機用室外ユニット

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JPH10281499A
JPH10281499A JP9083759A JP8375997A JPH10281499A JP H10281499 A JPH10281499 A JP H10281499A JP 9083759 A JP9083759 A JP 9083759A JP 8375997 A JP8375997 A JP 8375997A JP H10281499 A JPH10281499 A JP H10281499A
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blade
outdoor unit
air conditioner
blades
fan
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JP9083759A
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Shimei Tei
志明 鄭
Seiji Sato
誠司 佐藤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • F24F1/56—Casing or covers of separate outdoor units, e.g. fan guards
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00—Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08—Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/082—Grilles, registers or guards

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外ユニットにおいて、吹出グリルにおける
気流の乱れを可及的に抑制することで、静粛運転の実現
とファン駆動負荷の低減とを図る。 【解決手段】 プロペラファン２の吹出側に吹出グリル
４を備えた空気調和機用室外ユニットＺにおいて、上記
吹出グリル４を、略四角形の吹出開口を８有し且つ該吹
出開口８内に複数枚のブレード５を所定間隔をもって略
平行に配置した格子状形態とする一方、上記ブレード５
の入口角を、ほぼファン中心軸を通ってこれに直交する
方向に延びるとともに上記プロペラファン２の吹出側か
ら見て上記ブレード５に対してファン回転方向に所定の
交差角θをもつ直線を境として、その一方側に位置する
部分と他方側に位置する部分とにおいて異ならせる。か
かる構成により、上記プロペラファン２からの気流が旋
回流であって上記ブレード５の各部位における気流の流
入方向が異なる状態であるにも拘わらず、該ブレード５
において上記気流に対して負圧面となる側での気流の剥
離が効果的に抑制され、該ブレード５の全域において吹
出気流の乱れが可及的に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機用室
外ユニットに関し、さらに詳しくは室外ユニットの吹出
グリルの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１９には、従来一般的な空気調和機の
室外ユニットＺ0を示している。この室外ユニットＺ
0は、横長矩形状のケーシング２１の内部に熱交換器
（図示省略）とプロペラファン２２とを配置するととも
に、上記ケーシング２１の上記プロペラファン２２の吹
出側に臨む前面開口２４には、吹出グリル２５が取り付
けられている。
【０００３】ところで、本来、室外ユニットにおける吹
出グリルは、回転するファンに人が触れることによる危
険の防止、あるいは異物が機内に侵入することによるフ
ァンの破損の防止等を目的として設けられるものである
が、近年は、かかる本来的な設置目的よりも、吹出グリ
ルそのもののデザイン性を向上させること、機内のファ
ンを機外の斜め上部から目隠しして室外ユニット全体と
しての美観性を高めること、あるいは室外ユニットの設
置場所に応じて吹出風の風向を変更すること、等の観点
からの設置目的の方が重視される傾向にある。
【０００４】かかる観点から、上記吹出グリル２５にお
いては、以下のような構成が採られている。即ち、上記
吹出グリル２５は、その内側を略四角形の吹出開口２９
とした外枠２８と、該外枠２８内に横設され且つ上下方
向に所定間隔をもって略平行に配置された複数枚のブレ
ード２６，２６，・・と、該各ブレード２６，２６，・
・間を上下方向に連結する複数本の支持桟２７，２７，
・・とを備えた格子状形態を有している。そして、この
場合、上記ブレード２６は、図２０及び図２１に示すよ
うに、デザイン性と機内の目隠し機能及び吹出風の偏向
機能を兼ね備えるべく、比較的広幅で且つ上記プロペラ
ファン２２寄りの前縁２６ａから室外側の後縁２６ｂに
向けて上方へ湾曲した断面形状とされている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な格子状の吹出グリル２５を備えた室外ユニットＺ0に
おいては、以下のような問題があった。即ち、図１９に
示すように、上記プロペラファン２２が矢印Ｒ方向（反
時計回り方向）へ回転して送風を行う場合、該プロペラ
ファン２２から上記吹出グリル２５側に吹き出される気
流は同図に白抜き矢印で示すように反時計回りの旋回流
となっている。
【０００６】この場合、プロペラファン２２に向かって
左側の領域においては上記吹出グリル２５の各ブレード
２６，２６，・・に対して上方向から気流が流入し、ま
たプロペラファン２２に向かって右側の領域においては
上記吹出グリル２５の各ブレード２６，２６，・・に対
して下方向から気流が流入する状態となる。この両領域
のそれぞれにおけるブレード群に対する気流の流れ状態
を図２０及び図２１にそれぞれ気流線として示してい
る。
【０００７】図２０に示す左側の領域においては、上記
ブレード２６に対して下向きの速度成分をもつ気流Ａが
流入しこれが該ブレード２６において上方に大きく偏向
させるものであることから、該ブレード２６の下面側
（即ち、負圧面側）において気流の剥離が生じ易く大き
な渦が発生する。また、図２１に示す右側の領域におい
ては、上記ブレード２６に対して上向きの速度成分をも
つ気流Ａが流入することから該ブレード２６の上面側
（即ち、負圧面側）において気流の剥離が生じ易く大き
な渦が発生することになる。
【０００８】これらの結果、吹出グリル２５から吹き出
される気流の乱れが大きくなり、空力騒音の上昇により
室外ユニットの静粛運転が阻害されるとか、該吹出グリ
ル２５における通風抵抗の増大によってファン駆動負荷
が増大する、等の問題が生じるものである。
【０００９】そこで本願発明は、室外ユニットにおい
て、吹出グリルにおける気流の乱れを可及的に抑制する
ことで、静粛運転の実現とファン駆動負荷の低減とを主
たる目的としてなされたものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【００１１】本願の第１の発明では、ケーシング内に配
置されたプロペラファンの吹出側に吹出グリルを備えた
空気調和機用室外ユニットにおいて、上記吹出グリル
を、略四角形の吹出開口を有し且つ該吹出開口内に複数
枚のブレードを所定間隔をもって略平行に配置した格子
状形態とする一方、上記ブレードの入口角を、ほぼファ
ン中心軸を通ってこれに直交する方向に延びるとともに
上記プロペラファンの吹出側から見て上記ブレードに対
してファン回転方向に所定の交差角をもつ直線を境とし
て、その一方側に位置する部分と他方側に位置する部分
とにおいて異ならせたことを特徴としている。
【００１２】本願の第２の発明では、ケーシング内に配
置されたプロペラファンの吹出側に吹出グリルを備えた
空気調和機用室外ユニットにおいて、上記吹出グリル
を、略四角形の吹出開口を有し且つ該吹出開口内に複数
枚のブレードを所定間隔をもって略平行に配置した格子
状形態とする一方、上記ブレードの翼弦長を、ほぼファ
ン中心軸を通ってこれに直交する方向に延びるとともに
上記プロペラファンの吹出側から見て上記ブレードに対
してファン回転方向に所定の交差角をもつ直線を境とし
て、その一方側に位置する部分と他方側に位置する部分
とにおいて異ならせたことを特徴としている。
【００１３】本願の第３の発明では、ケーシング内に配
置されたプロペラファンの吹出側に吹出グリルを備えた
空気調和機用室外ユニットにおいて、上記吹出グリル
を、略四角形の吹出開口を有し且つ該吹出開口内に複数
枚のブレードを所定間隔をもって略平行に配置した格子
状形態とする一方、上記ブレードの入口角と翼弦長と
を、ほぼファン中心軸を通ってこれに直交する方向に延
びるとともに上記プロペラファンの吹出側から見て上記
ブレードに対してファン回転方向に所定の交差角をもつ
直線を境として、その一方側に位置する部分と他方側に
位置する部分とにおいて異ならせたことを特徴としてい
る。
【００１４】本願の第４の発明では、上記第１、第２又
は第３の発明にかかる空気調和機用室外ユニットにおい
て、上記直線の上記ブレードに対するファン回転方向に
おける交差角を「９０°〜１３５°」の範囲に設定した
ことを特徴としている。
【００１５】本願の第５の発明では、上記第１、第２、
第３又は第４の発明にかかる空気調和機用室外ユニット
において、上記複数枚のブレードの室外に臨む後縁の形
状を上記吹出グリルの全域で統一したことを特徴として
いる。
【００１６】本願の第６の発明では、上記第１、第２、
第３、第４又は第５の発明にかかる空気調和機用室外ユ
ニットにおいて、上記複数枚のブレードの前縁を、複数
の錐状突起をもつ鋸歯形状としたことを特徴としてい
る。
【００１７】本願の第７の発明では、上記第６の発明に
かかる空気調和機用室外ユニットにおいて、上記錐状突
起を、上記ブレードの前縁の厚さ方向の略中央部にその
頂部をもつ直錐形状としたことを特徴としている。
【００１８】本願の第８の発明では、上記第６の発明に
かかる空気調和機用室外ユニットにおいて、上記錐状突
起を、上記ブレードの前縁の厚さ方向の略中央部よりも
流入方向へ偏位した位置にその頂部をもつ斜錐形状とし
たことを特徴としている。
【００１９】本願の第９の発明では、上記第６、第７又
は第８の発明にかかる空気調和機用室外ユニットにおい
て、上記錐状突起の頂部に丸みを付けたことを特徴とし
ている。
【００２０】本願の第１０の発明では、上記第６、第
７、第８又は第９の発明にかかる空気調和機用室外ユニ
ットにおいて、上記錐状突起の高さを「Ｈ」、上記ブレ
ードの翼弦長を「Ｌ」としたとき、これらの比「Ｈ／
Ｌ」を「０．０５〜０．３５」の範囲に設定したことを
特徴としている。
【００２１】本願の第１１の発明では、上記第６、第
７、第８、第９又は第１０の発明にかかる空気調和機用
室外ユニットにおいて、上記各錐状突起間のピッチを
「Ｓ」とし、該錐状突起の高さを「Ｈ」としたとき、こ
れらの比「Ｓ／Ｈ」を「０．５〜１．５」の範囲に設定
したことを特徴としている。
【００２２】本願の第１２の発明では、上記第６、第
７、第８、第９又は第１０の発明にかかる空気調和機用
室外ユニットにおいて、上記各錐状突起間のピッチを
「Ｓ」とし、該錐状突起の高さを「Ｈ」としたとき、こ
れらの比「Ｓ／Ｈ」を「０．７〜１．３」の範囲に設定
したことを特徴としている。
【００２３】本願の第１３の発明では、上記第１、第
２、第３、第４、第５、第６、第７、第８、第９、第１
０、第１１又は第１２の発明にかかる空気調和機用室外
ユニットにおいて、上記吹出グリルを、ファン中心軸回
りで回転位置を変更可能としたことを特徴としている。
【００２４】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【００２５】（１） 本願の第１の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記吹出グリルを、略四
角形の吹出開口を有し且つ該吹出開口内に複数枚のブレ
ードを所定間隔をもって略平行に配置した格子状形態と
する一方、上記ブレードの入口角を、ほぼファン中心軸
を通ってこれに直交する方向に延びるとともに上記プロ
ペラファンの吹出側から見て上記ブレードに対してファ
ン回転方向に所定の交差角をもつ直線を境として、その
一方側に位置する部分と他方側に位置する部分とにおい
て異ならせているので、上記ブレードの入口角を、該ブ
レードの前縁における上記プロペラファンからの旋回流
の流入方向に対応させて、例えば旋回流の流入方向が下
向きである部位においてはその部位における入口角を上
向きに設定し、旋回流の流入方向が上向きである部位に
おいてはその部位における入口角を下向きに設定するこ
とで、上記プロペラファンからの気流が旋回流であって
且つ上記ブレードの各部位における気流の流入方向が異
なる状態であるにも拘わらず、該ブレードにおいて上記
気流に対して負圧面となる側での気流の剥離が効果的に
抑制され、該ブレードの全域において吹出気流の乱れを
可及的に防止することができる。
【００２６】この結果、空力騒音が低減され室外ユニッ
トの静粛運転が実現されるとともに、該吹出グリルにお
ける通風抵抗が減少することでファン駆動負荷の低減が
図れるものである。
【００２７】（２） 本願の第２の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記吹出グリルを、略四
角形の吹出開口を有し且つ該吹出開口内に複数枚のブレ
ードを所定間隔をもって略平行に配置した格子状形態と
する一方、上記ブレードの翼弦長を、ほぼファン中心軸
を通ってこれに直交する方向に延びるとともに上記プロ
ペラファンの吹出側から見て上記ブレードに対してファ
ン回転方向に所定の交差角をもつ直線を境として、その
一方側に位置する部分と他方側に位置する部分とにおい
て異ならせているので、上記ブレードの翼弦長を、該ブ
レードの前縁における上記プロペラファンからの旋回流
の流入方向と該吹出グリルからの吹出方向とに対応させ
て、例えば吹出グリルからの吹出方向が上方向である場
合には、上記旋回流の流入方向が下向きである部位にお
いてはその部位における翼弦長を大きく設定して十分な
偏向作用を確保することで上記ブレードに対して下向き
に流入した気流を該ブレードにおいて上方向に偏向させ
て吹き出させることができ、また旋回流の流入方向が上
向きである部位においてはその部位における翼弦長を小
さく設定して流入気流に対する偏向作用を可及的に小さ
くすることで該ブレードに対して上向きに流入した気流
をそのまま該ブレードを通過させてこれを上向きに吹き
出させることができる。
【００２８】この結果、上記プロペラファンからの気流
が旋回流であって上記ブレードの各部位における気流の
流入方向が異なる状態であるにも拘わらず、該ブレード
において上記気流に対して負圧面となる側での気流の剥
離が効果的に抑制され、該ブレードの全域において吹出
気流の乱れを可及的に防止することができ、空力騒音の
低減によって室外ユニットの静粛運転が実現されるとと
もに、該吹出グリルにおける通風抵抗の減少によってフ
ァン駆動負荷の低減が図れるものである。
【００２９】（３） 本願の第３の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記吹出グリルを、略四
角形の吹出開口を有し且つ該吹出開口内に複数枚のブレ
ードを所定間隔をもって略平行に配置した格子状形態と
する一方、上記ブレードの入口角と翼弦長とを、ほぼフ
ァン中心軸を通ってこれに直交する方向に延びるととも
に上記プロペラファンの吹出側から見て上記ブレードに
対してファン回転方向に所定の交差角をもつ直線を境と
して、その一方側に位置する部分と他方側に位置する部
分とにおいて異ならせているので、上記（１）及び
（２）に記載の効果が同時に達成され、室外ユニットの
静粛運転がより一層促進されるとともに、ファン駆動負
荷のより一層の低減が可能となるものである。
【００３０】（４） 本願の第４の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記ブレードの入口角及
び翼弦長を異ならせる、上記吹出グリルの吹出開口にお
ける一方側の領域と他方側の領域との領域境界線となる
上記直線を、上記ブレードに対するファン回転方向にお
ける交差角が「９０°〜１３５°」の範囲に設定するこ
とで、上記プロペラファンから旋回流として吹き出され
た気流が、該プロペラファンの後縁と上記吹出グリルの
前縁との間隔を旋回しながら流れて該ブレード前縁側に
到達する間のファン回転方向の旋回角度を考慮すると、
上記直線により領域分けされた上記吹出グリルの吹出開
口における上記一方側の領域と他方側の領域と、実際に
上記旋回流が上記ブレード前縁に対して下向きに流入す
る領域と上向きに流入する領域とが略合致することにな
る。従って、上記（１），（２）又は（３）に記載した
効果がより確実に得られることになる。
【００３１】（５） 本願の第５の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記第１、第２、第３又
は第４の発明にかかる空気調和機用室外ユニットにおい
て、上記複数枚のブレードの室外に臨む後縁の形状を上
記吹出グリルの全域で統一しているので、上記（１），
（２），（３）又は（４）に記載の効果を、室外側から
の美観性を良好に維持しつつ達成することができ、美観
性が向上する分だけ室外ユニットの商品価値の向上が期
待できるものである。
【００３２】（６） 本願の第６の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記第１、第２、第３、
第４又は第５の発明にかかる空気調和機用室外ユニット
において、上記複数枚のブレードの前縁を、複数の錐状
突起をもつ鋸歯形状とすることで、該各錐状突起の谷部
からスケールの小さい多数の縦渦が発生し、上記ブレー
ドの負圧面から離れた位置における流速の大きい気流を
該負圧面の近傍に引き寄せることができることから、譬
え上記ブレード前縁における気流の流入方向に対して該
ブレードの入口角あるいは翼弦長が最適値から多少ずれ
ていたとしても、上記ブレードの負圧面側での気流の剥
離が効果的に抑制され、この結果、上記（１）又は
（２）に記載した効果がより確実ならしめられるもので
ある。
【００３３】（７） 本願の第７の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記第６の発明にかかる
空気調和機用室外ユニットにおいて、上記錐状突起を、
上記ブレードの前縁の厚さ方向の略中央部にその頂部を
もつ直錐形状としているので、上記ブレード前縁におけ
る気流の流入方向に対する該ブレードの入口角あるいは
翼弦長の最適値からのずれが上下いずれの方向であって
もこれに対応することができ、上記（６）に記載の効果
が更に確実となるものである。
【００３４】（８） 本願の第８の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記第６の発明にかかる
空気調和機用室外ユニットにおいて、上記錐状突起を、
上記ブレードの前縁の厚さ方向の略中央部よりも流入方
向へ偏位した位置にその頂部をもつ斜錐形状としている
ので、上記各錐状突起により上記（１）及び上記６に記
載した効果が同時に得られることになる。
【００３５】（９） 本願の第９の発明にかかる空気調
和機用室外ユニットによれば、上記第６、第７又は第８
の発明にかかる空気調和機用室外ユニットにおいて、上
記錐状突起の頂部に丸みを付けているので、例えばこれ
が尖頭形状である場合に比して、該錐状突起の製作が容
易であるとともに、取扱上の高い安全性が確保されるも
のである。
【００３６】（１０） 本願の第１０の発明にかかる空
気調和機用室外ユニットによれば、上記第６、第７、第
８又は第９の発明にかかる空気調和機用室外ユニットに
おいて、上記錐状突起の高さを「Ｈ」、上記ブレードの
翼弦長を「Ｌ」としたとき、これらの比「Ｈ／Ｌ」を
「０．０５〜０．３５」の範囲に設定することで、上記
（６）、（７）、（８）又は（９）に記載の効果がより
一層顕著となるものである。
【００３７】（１１） 本願の第１１の発明にかかる空
気調和機用室外ユニットによれば、上記第６、第７、第
８、第９又は第１０の発明にかかる空気調和機用室外ユ
ニットにおいて、上記各錐状突起間のピッチを「Ｓ」と
し、該錐状突起の高さを「Ｈ」としたとき、これらの比
「Ｓ／Ｈ」を「０．５〜１．５」の範囲に設定すること
で、上記（６）、（７）、（８）、（９）又は（１０）
に記載の効果がより一層顕著となるものである。
【００３８】（１２） 本願の第１２の発明にかかる空
気調和機用室外ユニットによれば、上記第６、第７、第
８、第９又は第１０の発明にかかる空気調和機用室外ユ
ニットにおいて、上記各錐状突起間のピッチを「Ｓ」と
し、該錐状突起の高さを「Ｈ」としたとき、これらの比
「Ｓ／Ｈ」を「０．７〜１．３」の範囲に設定すること
で、上記（１１）に記載の効果がさらに向上するもので
ある。
【００３９】（１３） 本願の第１３の発明にかかる空
気調和機用室外ユニットによれば、上記第１、第２、第
３、第４、第５、第６、第７、第８、第９、第１０、第
１１又は第１２の発明にかかる空気調和機用室外ユニッ
トにおいて、上記吹出グリルを、ファン中心軸回りで回
転位置を変更可能としているので、該吹出グリルをファ
ン中心軸回りで回転させてその取付位置を変更すること
で、上記吹出グリルからの吹出方向を、上吹出、横吹出
等に適宜変更することができ、室外ユニットの設置性が
向上するものである。
【００４０】
【発明の実施の形態】以下、本願発明をいくつかの好適
な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【００４１】第１の実施形態（図１〜図４参照） 図１には、本願発明の第１の実施形態にかかる室外ユニ
ットＺを示している。この室外ユニットＺは、既述の従
来一般的な室外ユニットと同様の基本構成を有するもの
であって、ケーシング１内には、その前面に設けた四角
形状の前面開口３に臨んでプロペラファン２と熱交換器
（図示省略）とが配置されるとともに、上記前面開口３
には次述の吹出グリル４が着脱自在に取り付けられてい
る。
【００４２】上記吹出グリル４は、本願発明の要旨をな
すものであって、その内部を略四角形状の吹出開口８と
した外枠７内に、帯板状形態をもち且つ略水平方向に横
設される複数枚のブレード５，５，・・を上下方向に所
定間隔をもって略平行に配置するとともに、該複数枚の
ブレード５，５，・・同士を縦方向に配置された複数本
の支持桟６，６，・・により連結して構成されている。
【００４３】上記各ブレード５，５，・・は、図２〜図
４に示すように、湾曲した断面形状を基本形態とし且つ
その凹面を上方に向けた状態で取り付けられている。ま
た、上記吹出グリル４は、図１に示すように上記ブレー
ド５を略水平に向けた状態での取付位置の他に、上記ブ
レード５を上下方向に向けた状態での取付位置を任意に
選択できるようになっている。従って、図１に示す取付
位置にあっては、上記プロペラファン２から吹き出され
る気流は上記各ブレード５，５，・・により上向きに変
更されて機外へ吹き出されるが、例えば上記ブレード５
を上下方向に向け且つ該ブレード５の凹面を上記プロペ
ラファン２に向かって左側に向けた取付位置にあっては
上記プロペラファン２からの気流は左横方向に向けて吹
き出されることになる。
【００４４】ところで、上記吹出グリル４の各ブレード
５，５，・・は、上述のように湾曲板状の基本断面形状
をもつものであるが、この実施形態においてはかかる基
本断面形状に加えて、本願発明を適用して該各ブレード
５，５，・・の入口角を、上記プロペラファン２の回転
方向と該各ブレード５，５，・・の延出方向とに対応し
た領域分けに従って異ならせている。
【００４５】即ち、この実施形態においては、図１に示
すように、上記吹出グリル４の吹出開口８の領域を、上
記プロペラファン２のファン中心軸を通り且つ該ファン
中心軸に直行する方向（即ち、上記吹出グリル４の平面
方向）に延びる直線「Ｌ」を想定してこの直線「Ｌ」の
両側にそれぞれ位置する二つの領域Ｃ1，Ｃ2で分けるも
のとし、且つこの場合における上記直線「Ｌ」の上記ブ
レード５に対するファン回転方向における交差角「θ」
を「θ＝９０°〜１３５°」の範囲に設定している
（尚、図１には、上記交差角θ＝１３５°の場合を例示
している）。
【００４６】かかる領域分けは、上記プロペラファン２
から吹き出される気流がファン回転方向に沿った旋回流
であり、且つ該旋回流が上記プロペラファン２の羽根後
縁から上記吹出グリル４の各ブレード５，５，・・の前
縁側に到達する間の旋回量を考慮したものであって、上
記直線「Ｌ」に対してその斜め下側に位置する第１吹出
領域Ｃ1においては白抜矢印Ａで示すようにブレード５
に対して気流が下向きに流入する領域であり、上記直線
「Ｌ」に対してその斜め上側に位置する第２吹出領域Ｃ
2においては白抜矢印Ａで示すようにブレード５に対し
て気流が上向きに流入する領域である。従って、各ブレ
ード５，５，・・においては、上記第１吹出領域Ｃ1に
対応する部分と第２吹出領域Ｃ2に対応する部分とが同
一ブレード上において存在することになる。
【００４７】そこで、図２に示すように、上記ブレード
５を、その長手方向において、上記第１吹出領域Ｃ1に
対応する第１ブレード部５Ａと上記第２吹出領域Ｃ2に
対応する第２ブレード部５Ｂの二つの部分に分け、これ
ら両部５Ａ，５Ｂのそれぞれにおける前縁５Ａａ，５Ｂ
ａ側の入口角を異ならせている。具体的には、図３及び
図４に示す通りである。即ち、気流が下向きに流入する
する第１吹出領域Ｃ1に対応する第１ブレード部５Ａに
おいては、その前縁５Ａａにおける入口角「α」を気流
の流入方向に対応して水平線よりも上側にとって、該入
口角「α」が上記気流の流入方向に可及的に合致するよ
うにしている。これに対して、気流が上向きに流入する
第２吹出領域Ｃ2に対応する第２ブレード部５Ｂにおい
ては、その前縁５Ｂａにおける入口角「α」を気流の流
入方向に対応して水平線よりも下側にとって、該入口角
「α」が上記気流の流入方向に可及的に合致するように
している。
【００４８】尚、上記第１ブレード部５Ａと第２ブレー
ド部５Ｂとは、上述のように入口角「α」は異なるもの
の、翼弦長及び後縁５Ａｂ，５Ｂｂ側の形状は同一とさ
れている。
【００４９】このようなブレード構造をもつ吹出グリル
４を備えることで、次のような特有の作用効果が得られ
る。即ち、上述のように、上記ブレード５の入口角
「α」を、上記直線「Ｌ」を境としてその一方側に位置
する第１吹出領域Ｃ1に対応する第１ブレード部５Ａと
他方側に位置する第２吹出領域Ｃ2に対応する第２ブレ
ード部５Ｂとの間において異ならせることで、上記プロ
ペラファン２からの気流が旋回流であって上記ブレード
５の各部位５Ａ，５Ｂにおける気流の流入方向が異なる
状態であるにも拘わらず、気流の流入方向とブレード５
の入口角「α」とが可及的に一致し、該ブレード５にお
いて上記気流に対して負圧面となる側での気流の剥離が
効果的に抑制され、該ブレード５の全域において吹出気
流の乱れを可及的に防止することができる。この結果、
上記吹出グリル４部分における空力騒音が低減され室外
ユニットＺの静粛運転が実現されるとともに、該吹出グ
リル４における通風抵抗が減少することでファン駆動負
荷の低減も図られることになる。
【００５０】また、上記複数枚のブレード５，５，・・
においては、その入口角「α」を第１ブレード部５Ａと
第２ブレード部５Ｂとで異ならせているものの、その後
縁５Ａｂ，５Ｂｂの形状はこれを上記吹出グリル４の全
域で統一しているので、室外側からの美観性が良好に維
持され、延いては室外ユニットの商品価値の向上が期待
できるものである。
【００５１】第２の実施形態（図５〜図７参照） 図５には、本願発明の第２の実施形態として、上記吹出
グリル４に設けられる上記ブレード５を示している。ま
た、図６には、図５に示したブレード５からなるブレー
ド群の上記第１ブレード部５Ａにおける断面を示してい
る。さらに、図７には、図５に示したブレード５からな
るブレード群の上記第２ブレード部５Ｂにおける断面を
示している。
【００５２】これら各図に示すように、この実施形態に
おける吹出グリル４のブレード５は、湾曲板状の基本断
面形状と入口角とを上記第１ブレード部５Ａと第２ブレ
ード部５Ｂの双方において共通とした上で、その翼弦長
を上記第１ブレード部５Ａと第２ブレード部５Ｂの間に
おいて異ならせている。即ち、図６に示す第１吹出領域
Ｃ1に対応する第１ブレード部５Ａの翼弦長はこれを長
く設定し、図７に示す第２吹出領域Ｃ2に対応する第２
ブレード部５Ｂの翼弦長はこれを短く設定している。
【００５３】このようなブレード構造をもつ吹出グリル
４を備えることで、次のような特有の作用効果が得られ
る。即ち、上述のように、上記ブレード５の翼弦長を、
上記直線「Ｌ」を境としてその一方側に位置する第１吹
出領域Ｃ1に対応する第１ブレード部５Ａと他方側に位
置する第２吹出領域Ｃ2に対応する第２ブレード部５Ｂ
との間において異ならせることで、上記プロペラファン
２らからの気流の流入方向が下向きである上記第１ブレ
ード部５Ａにおいてはその翼弦長が大きいことから気流
に対する十分な偏向作用が確保され、該ブレード５に対
して下向きに流入した気流を該ブレード５において上方
向に偏向させて吹き出させることができる。また、気流
の流入方向が上向きである第２ブレード部５Ｂにおいて
はその翼弦長が小さいことから気流に対する偏向作用は
小さく、該ブレード５に対して上向きに流入した気流を
そのまま該ブレードから上向きに吹き出させることがで
きる。
【００５４】この結果、上記プロペラファン２からの気
流が旋回流であって上記ブレード５の各部位５Ａ，５Ｂ
における気流の流入方向が異なる状態であるにも拘わら
ず、該ブレード５において上記気流に対して負圧面とな
る側での気流の剥離が効果的に抑制され、該ブレード５
の全域において吹出気流の乱れを可及的に防止すること
ができ、空力騒音の低減によって室外ユニットの静粛運
転が実現されるとともに、該吹出グリルにおける通風抵
抗の減少によってファン駆動負荷の低減が図れるもので
ある。
【００５５】第３の実施形態（図８〜図１０参照） 図８には、本願発明の第３の実施形態として、上記吹出
グリル４に設けられる上記ブレード５を示している。ま
た、図９には、図８に示したブレード５からなるブレー
ド群の上記第１ブレード部５Ａにおける断面を示してい
る。さらに、図１０には、図８に示したブレード５から
なるブレード群の上記第２ブレード部５Ｂにおける断面
を示している。
【００５６】これら各図に示すように、この実施形態に
おける吹出グリル４のブレード５は、湾曲板状の基本断
面形状を上記第１ブレード部５Ａと第２ブレード部５Ｂ
の双方において共通とするものの、その入口角と翼弦長
とを上記第１ブレード部５Ａと第２ブレード部５Ｂの間
において異ならせている。即ち、図９及び図１０に示す
ように、ブレード５の入口角は、上記第１ブレード部５
Ａにおいては水平線よりも上側に設定し、上記第２ブレ
ード部５Ｂにおいては水平線よりも下側に設定してい
る。また、ブレード５の翼弦長は、これを上記第１ブレ
ード部５Ａにおいては長く設定し、上記第２ブレード部
５Ｂにおいては短く設定している。
【００５７】即ち、この実施形態のブレード構造は、上
記第１の実施形態におけるブレード構造と、上記第２の
実施形態におけるブレード構造とを組み合わせた構造で
ある。従って、この実施形態の如きブレード構造とする
ことで、上記第１の実施形態における作用効果と、上記
第２の実施形態における作用効果とを同時に得ることが
できるものであり、これら各実施形態の場合よりもさら
に高い室外ユニットの静粛運転性とファン駆動負荷の低
減とが図れるものである。
【００５８】第４の実施形態（図１１〜図１６参照） 図１１には、本願発明の第４の実施形態として、上記吹
出グリル４に設けられる上記ブレード５を示している。
また、図１２には、図１１に示したブレード５からなる
ブレード群の上記第１ブレード部５Ａにおける断面を示
している。さらに、図１３には、図１１に示したブレー
ド５からなるブレード群の上記第２ブレード部５Ｂにお
ける断面を示している。
【００５９】これら各図に示すように、この実施形態に
おける吹出グリル４のブレード５は、上記第１の実施形
態におけるブレード構造を基本とし、この基本構造に、
次述する錐状突起１０，１０，・・を付設したものであ
る。
【００６０】上記錐状突起１０は、上記ブレード５の各
ブレード部５Ａ，５Ｂの前縁５Ａａ，５Ｂａに、その長
手方向に所定ピッチで形成されたものであり、特にこの
実施形態における錐状突起１０は、その頂部が上記各ブ
レード部５Ａ，５Ｂの前縁５Ａａ，５Ｂａの厚さ方向の
略中央部に位置した直錐形状とされている。そして、か
かる各錐状突起１０，１０，・・が形成されることで、
上記各ブレード部５Ａ，５Ｂの前縁５Ａａ，５Ｂａは、
共に鋸歯状形態とされている。
【００６１】このような錐状突起１０，１０，・・を備
えたブレード構造とすることで、上記プロペラファン２
からの気流が各ブレード５の前縁５Ａａ，５Ｂａに流入
する場合、図１２及び図１３においてそれぞれ流線で示
すように、該各錐状突起１０，１０，・・の谷部からス
ケールの小さい多数の縦渦が発生し、上記ブレード５の
負圧面（第１ブレード部５Ａにおいては下面、第２ブレ
ード部５Ｂにおいては上面）から離れた位置における流
速の大きい気流を該負圧面の近傍に引き寄せることがで
きる。この結果、譬え上記ブレード前縁５Ａａ，５Ｂａ
における気流の流入方向に対して該ブレード５の入口角
あるいは翼弦長が最適値から多少ずれていたとしても、
上記ブレード５の負圧面側での気流の剥離が効果的に抑
制されることとなり、上記各実施形態における作用効果
がより確実に得られるものである。
【００６２】また、この場合、上記錐状突起１０を直錐
形状とすることで、上記ブレード前縁５Ａａ，５Ｂａに
おける気流の流入方向に対する該ブレード１０の入口角
あるいは翼弦長の最適値からのずれが上下いずれの方向
であってもこれに対応することができることになる。
【００６３】ところで、上述の如き上記錐状突起１０を
設けたことによる特有の作用効果を最も効果的に且つ確
実に得るためには、該錐状突起１０の形状等を適切に設
定する必要があり、本願発明者らはかかる適切な形状等
を実験により知見した。
【００６４】即ち、図１４に示すように、ブレード５の
翼弦長を「Ｌ」、上記錐状突起１０の高さを「Ｈ」、各
錐状突起１０，１０，・・間のピッチを「Ｓ」とする。
ここで、先ず、錐状突起１０の高さ「Ｈ」とブレード５
の翼弦長「Ｌ」との相対関係と騒音レベル（即ち、上記
錐状突起１０による気流の剥離抑制によってもたらされ
る効果の一つ）との関係を実験によって考察したとこ
ろ、図１５の実験データに示すように、これらの比「Ｈ
／Ｌ」が「０．０５〜０．３５」の範囲である場合に最
も好適であることが知見された。
【００６５】次に、各錐状突起１０，１０，・・間のピ
ッチ「Ｓ」と上記錐状突起１０の高さ「Ｈ」との相対関
係と騒音レベルとの関係を実験によって考察したとこ
ろ、図１６の実験データに示すように、これらの比「Ｓ
／Ｈ」が「０．５〜１．５」の範囲において良好な結果
が得られたが、該比「Ｓ／Ｈ」を「０．７〜１．３」の
範囲に設定することでさらに高い効果が得られることが
知見された。
【００６６】第５の実施形態（図１７及び図１８参照） 図１７及び図１８には、本願発明の第５の実施形態とし
て、上記吹出グリル４に設けられる複数枚のブレード
５，５，・・の上記第１吹出領域Ｃ1に対応する第１ブ
レード部５Ａ部分の断面図と、上記第２吹出領域Ｃ2に
対応する上記第２ブレード部５Ｂ部分の断面図とを示し
ている。この実施形態のブレード５は、上記第４の実施
形態におけるブレード５の変形例ともいうべきものであ
って、該第４の実施形態における上記ブレード５におい
てはその前縁５Ａａ，５Ｂａに設けられる複数の錐状突
起１０，１０，・・を直錐形状としていたのに対して、
この実施形態においては該各錐状突起１０，１０，・・
を、流入方向寄りにその頂点を偏位させて形成した斜錐
形状としたものである。
【００６７】かかる構成とすることで、上記各錐状突起
１０，１０，・・により、上記ブレード５の入口角が上
記プロペラファン２からの気流の流入方向と可及的に合
致せしめられるとともに、上記ブレード５の負圧面から
離れた位置における流速の大きい気流を該負圧面の近傍
に引き寄せることができ、これらの相乗効果として、よ
り高い静粛運転が実現されるとともに、ファン駆動負荷
のより一層の低減が図られることになる。
【００６８】その他 （１） 上記第４の実施形態においては、ブレード５の
翼弦長を第１ブレード部５Ａと第２ブレード部５Ｂとに
おいて同一とし、入口角をこれら両者間において異なら
せたものを基本構成とし、これらの前縁５Ａａ，５Ｂａ
にそれぞれ錐状突起１０を設けたものを示しているが、
本願発明の他の実施形態においては、例えば、ブレード
５の入口角を第１ブレード部５Ａと第２ブレード部５Ｂ
とにおいて同一とし、翼弦長をこれら両者間において異
ならせたものを基本構成とし、これらの前縁５Ａａ，５
Ｂａにそれぞれ錐状突起１０を設けることもできるもの
である。
【００６９】（２） 上記第４及び第５の実施形態にお
ける錐状突起１０は、その頂部を尖頭状としているが、
本願発明の他の実施形態においては、該錐状突起１０の
頂部に丸みを付けることもできる。このように、錐状突
起１０の頂部に丸みをもたせると、例えばこれを尖頭形
状とする場合に比して、該錐状突起の製作が容易である
とともに、取扱上の高い安全性が確保されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の第１の実施形態にかかる空気調和機
用室外ユニットの正面図である。
【図２】図１に示した吹出グリルにおけるブレードの部
分斜視図である。
【図３】図１の「III-III」拡大断面図である。
【図４】図１の「IV-IV」拡大断面図である。
【図５】本願発明の第２の実施形態にかかる空気調和機
用室外ユニットに設けられる吹出グリルにおけるブレー
ドの部分斜視図である。
【図６】図５に示すブレードからなるブレード群の「VI
-VI」拡大断面図である。
【図７】図５に示すブレードからなるブレード群の「VI
I-VII」拡大断面図である。
【図８】本願発明の第３の実施形態にかかる空気調和機
用室外ユニットに設けられる吹出グリルにおけるブレー
ドの部分斜視図である。
【図９】図８に示すブレードからなるブレード群の「IX
-IX」拡大断面図である。
【図１０】図８に示すブレードからなるブレード群の
「X-X」拡大断面図である。
【図１１】本願発明の第４の実施形態にかかる空気調和
機用室外ユニットに設けられる吹出グリルにおけるブレ
ードの部分斜視図である。
【図１２】図１１に示すブレードからなるブレード群の
「XII-XII」拡大断面図である。
【図１３】図１１に示すブレードからなるブレード群の
「XIII-XIII」拡大断面図である。
【図１４】図11に示したブレードにおける鋸歯の構造説
明図である。
【図１５】図１１に示したブレード付きの吹出グリルを
備えた室外ユニットの騒音特性図である。
【図１６】図１１に示したブレード付きの吹出グリルを
備えた室外ユニットの騒音特性図である。
【図１７】本願発明の第５の実施形態にかかる空気調和
機用室外ユニットに設けられる吹出グリルにおけるブレ
ード群の断面図である。
【図１８】本願発明の第５の実施形態にかかる空気調和
機用室外ユニットに設けられる吹出グリルにおけるブレ
ード群の断面図である。
【図１９】従来一般的な室外ユニットの正面図である。
【図２０】図１９の「ＸＸ−ＸＸ」拡大断面図である。
【図２１】図１９の「XXI-XXI」拡大断面図である。
【符号の説明】
１はケーシング、２はプロペラファン、３は前面開口、
４は吹出グリル、５はブレード、５Ａは第１ブレード
部、５Ａａは前縁、５Ａｂは後縁、５Ｂは第２ブレード
部、５Ｂａは前縁、５Ｂｂは後縁、６は支持桟、７は外
枠、８は吹出開口、１０は錐状突起、Ｚは室外ユニット
である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケーシング内に配置されたプロペラファ
    ンの吹出側に吹出グリルを備えた空気調和機用室外ユニ
    ットであって、 上記吹出グリルを、略四角形の吹出開口を有し且つ該吹
    出開口内に複数枚のブレードを所定間隔をもって略平行
    に配置した格子状形態とする一方、 上記ブレードの入口角を、ほぼファン中心軸を通ってこ
    れに直交する方向に延びるとともに上記プロペラファン
    の吹出側から見て上記ブレードに対してファン回転方向
    に所定の交差角をもつ直線を境として、その一方側に位
    置する部分と他方側に位置する部分とにおいて異ならせ
    たことを特徴とする空気調和機用室外ユニット。
  2. 【請求項２】 ケーシング内に配置されたプロペラファ
    ンの吹出側に吹出グリルを備えた空気調和機用室外ユニ
    ットであって、 上記吹出グリルを、略四角形の吹出開口を有し且つ該吹
    出開口内に複数枚のブレードを所定間隔をもって略平行
    に配置した格子状形態とする一方、 上記ブレードの翼弦長を、ほぼファン中心軸を通ってこ
    れに直交する方向に延びるとともに上記プロペラファン
    の吹出側から見て上記ブレードに対してファン回転方向
    に所定の交差角をもつ直線を境として、その一方側に位
    置する部分と他方側に位置する部分とにおいて異ならせ
    たことを特徴とする空気調和機用室外ユニット。
  3. 【請求項３】 ケーシング内に配置されたプロペラファ
    ンの吹出側に吹出グリルを備えた空気調和機用室外ユニ
    ットであって、 上記吹出グリルを、略四角形の吹出開口を有し且つ該吹
    出開口内に複数枚のブレードを所定間隔をもって略平行
    に配置した格子状形態とする一方、 上記ブレードの入口角と翼弦長とを、ほぼファン中心軸
    を通ってこれに直交する方向に延びるとともに上記プロ
    ペラファンの吹出側から見て上記ブレードに対してファ
    ン回転方向に所定の交差角をもつ直線を境として、その
    一方側に位置する部分と他方側に位置する部分とにおい
    て異ならせたことを特徴とする空気調和機用室外ユニッ
    ト。
  4. 【請求項４】 請求項１，２又は３において、 上記直線の上記ブレードに対するファン回転方向におけ
    る交差角が「９０°〜１３５°」の範囲に設定されてい
    ることを特徴とする空気調和機用室外ユニット。
  5. 【請求項５】 請求項１，２，３又は４において、 上記複数枚のブレードの室外に臨む後縁の形状が上記吹
    出グリルの全域で統一されていることを特徴とする空気
    調和機用室外ユニット。
  6. 【請求項６】 請求項１，２，３，４又は５において、 上記複数枚のブレードの前縁を、複数の錐状突起をもつ
    鋸歯形状としたことを特徴とする空気調和機用室外ユニ
    ット。
  7. 【請求項７】 請求項６において、 上記錐状突起が、上記ブレードの前縁の厚さ方向の略中
    央部にその頂部をもつ直錐形状であることを特徴とする
    空気調和機用室外ユニット。
  8. 【請求項８】 請求項６において、 上記錐状突起が、上記ブレードの前縁の厚さ方向の略中
    央部よりも流入方向へ偏位した位置にその頂部をもつ斜
    錐形状であることを特徴とする空気調和機用室外ユニッ
    ト。
  9. 【請求項９】 請求項６，７又は８において、 上記錐状突起の頂部に丸みが付けられていることを特徴
    とする空気調和機用室外ユニット。
  10. 【請求項１０】 請求項６，７，８又は９において、 上記錐状突起の高さを「Ｈ」、上記ブレードの翼弦長を
    「Ｌ」としたとき、これらの比「Ｈ／Ｌ」が「０．０５
    〜０．３５」の範囲に設定されていることを特徴とする
    空気調和機用室外ユニット。
  11. 【請求項１１】 請求項６，７，８，９又は１０におい
    て、 上記各錐状突起間のピッチを「Ｓ」とし、該錐状突起の
    高さを「Ｈ」としたとき、これらの比「Ｓ／Ｈ」が
    「０．５〜１．５」の範囲に設定されていることを特徴
    とする空気調和機用室外ユニット。
  12. 【請求項１２】 請求項６，７，８，９又は１０におい
    て、 上記各錐状突起間のピッチを「Ｓ」とし、該錐状突起の
    高さを「Ｈ」としたとき、これらの比「Ｓ／Ｈ」が
    「０．７〜１．３」の範囲に設定されていることを特徴
    とする空気調和機用室外ユニット。
  13. 【請求項１３】 請求項１，２，３，４，５，６，７，
    ８，９，１０，１１又は１２において、 上記吹出グリルが、ファン中心軸回りで回転位置を変更
    可能とされていることを特徴とする空気調和機用室外ユ
    ニット。
JP9083759A 1997-04-02 1997-04-02 空気調和機用室外ユニット Pending JPH10281499A (ja)

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