JP2000343690A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000343690A
JP2000343690A JP2000092963A JP2000092963A JP2000343690A JP 2000343690 A JP2000343690 A JP 2000343690A JP 2000092963 A JP2000092963 A JP 2000092963A JP 2000092963 A JP2000092963 A JP 2000092963A JP 2000343690 A JP2000343690 A JP 2000343690A
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circuit
recording head
ink
ink jet
drive signal
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Hideyuki Isamoto
英之 諫本
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動信号の波形が歪むことを防止でき、か
つ、駆動信号生成回路も含めて記録ヘッドの検査を行う
ことができるとともに、このような構成を採用したとき
の弊害を回避することのできるインクジェット記録装置
を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置において、記録
ヘッド10の側に放熱部材200を設け、この放熱部材
200の垂直板部210上にIC300を搭載する。こ
のIC300には、ヘッド駆動回路だけでなく、圧力発
生素子17を駆動するための駆動信号を生成する駆動信
号生成回路の電流増幅回路も形成されている。この記録
ヘッド10は、放熱部材200の水平板部220を放熱
フィン付きのキャリッジに接触させた状態でキャリッジ
に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタあるいはインクジェットプロッタなどのインクジ
ェット記録装置に関するものである。さらに詳しくは、
インクジェット記録装置における記録ヘッドの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタやインク
ジェットプロッタなどといったインクジェット記録装置
では、図12に示すように、装置本体2側に形成した駆
動信号生成回路8において、波形生成回路80が生成し
た駆動信号COMを、たとえばプッシュプル接続したト
ランジスタなどを用いた電流増幅回路89で増幅してか
ら、キャリッジ上に搭載した記録ヘッド10に出力して
いる。この記録ヘッド10の側には、圧力発生室内のイ
ンクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐
出させる複数の圧力発生素子17、および記録データに
基づいて複数の圧力発生素子17のいずれを駆動するか
を選択するヘッド駆動回路18が構成され、このヘッド
駆動回路18によって選択された圧力発生素子17に駆
動信号COMが印加される。その結果、選択された圧力
発生素子17は、対応する圧力発生室内のインクを加圧
してノズル開口からインク滴として吐出させる。
【0003】ここで、装置本体2と記録ヘッド10と
は、キャリッジが移動するのに十分な長さを有するフレ
キシブル配線基板100を介して接続され、装置本体2
側に形成されている駆動信号生成回路8は、このフレキ
シブル配線基板100を介して記録ヘッド10に信号を
出力する。
【0004】図13(A)及び(B)に、かかる従来の
記録ヘッド10の概略構造の一例を示す。図13
(A)、(B)に示すように、記録ヘッド10は、流路
ユニット230を有し、この流路ユニット230は、ノ
ズル開口231がノズル列232として複数形成された
ノズルプレート233、ノズル開口231に連通する圧
力発生室234、これにインク供給口235を介してイ
ンクを供給するリザーバ236を備えた流路形成基板2
37と、図12で述べた圧力発生素子17に相当する圧
電振動ユニット238の縦振動モードの各圧電振動子2
39の先端に当接して圧力発生室234の容積を膨張、
縮小させる弾性板240とを一体に積層して構成されて
いる。流路ユニット230は、高分子材料の射出成形等
により構成されたホルダー241に、また圧電振動ユニ
ット238は、外部からの駆動信号を伝達するフレキシ
ブルケーブル242に接続された上で収容室243に収
容され、それぞれのホルダー241との当接面(図示せ
ず)を接着剤により固定され、ノズルプレート233側
にシールド材を兼ねる枠体(フレーム)244を挿入し
て記録ヘッド10が構成されている。ホルダー241に
は、図示しない外部のインクタンクに連通するインク誘
導路245が形成されていて、その先端が流路ユニット
230のインク導入口246に接続され、インクタンク
からのインクを流路ユニット230に供給する。
【0005】圧電振動ユニット238を構成する縦振動
モードの各圧電振動子239は、例えば、図示はしない
が、一方の極となる電極と他方の極となる電極とを圧電
材料を介してサンドイッチ状に積層し、一方の電極を先
端側に、また、他方の電極を後端側に露出させて、各端
面でセグメント電極及び共通電極に接続した圧電定数d
31のものとして構成され、圧力発生室234の配列ピ
ッチに一致させて固定基板247に固定されて圧電振動
ユニット238に纏められている。
【0006】圧電振動ユニット238の各圧電振動子2
39の図示しないセグメント電極、共通電極は、それぞ
れ半田層を介してフレキシブルケーブル242の駆動信
号伝送用の導電パターンに接続されている。フレキシブ
ルケーブル242は、固定基板247と対向する領域に
窓248を形成して、ここに印刷信号を各圧電振動子2
39を駆動するための駆動信号に変換するヘッド駆動回
路18(図12参照)が構成された半導体IC(集積回
路)249を実装し、外部の駆動信号生成回路8(図1
2参照)から導電パターンにより印刷信号を半導体IC
(集積回路)249に伝送する一方、ヘッド駆動信号を
個々の圧電振動子239に供給する。
【0007】このように、記録ヘッド10上には、複数
の圧力発生素子17(圧電振動ユニット238)及びヘ
ッド駆動回路18(半導体IC249)が構成されてお
り、主としてヘッド駆動回路18(半導体IC249)
のトランジスタによる発熱を生じるので、従来より、記
録ヘッド10に放熱対策を施している。
【0008】即ち、フレキシブルケーブル242に実装
された半導体IC(集積回路)249は、窓248から
露出した領域を、図示しない熱伝達性流体層(例えば、
シリコングリース等)を介装して接着剤により固定基板
247に固定され、或いは固定基板247との間に熱伝
導性が高い接着剤で固定されている。固定基板247
は、放熱部材として機能するものであり、金属又はアル
ミナ等の熱伝導性が高い材料により構成される。また、
図13(A)に示すように、固定基板247をインク誘
導路245に近接して配置することで、インク誘導路2
45を流れるインクにより固定基板247を介して半導
体IC249で発した熱を吸熱する。
【0009】印刷時において、半導体IC(集積回路)
249は、外部の駆動信号生成回路8(図12参照)か
らフレキシブルケーブル242を介して印刷信号の入力
を受けると個々の圧電振動子239を駆動するための駆
動信号を生成して個々の圧電振動子239に供給する。
これにより、主としてヘッド駆動回路18内のトランジ
スタが発熱を生じるが、この熱は、ヘッド駆動回路18
を構成する半導体IC(集積回路)249と熱伝導関係
にあり、且つ熱容量の大きな固定基板247のヒートシ
ンク作用により吸熱され、固定基板247を介して放熱
されるので、半導体IC(集積回路)249が熱暴走や
損傷に至るのを防止できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例では、
記録ヘッド10側にヘッド駆動回路18が構成されてい
る。しかしながら、装置本体2側から記録ヘッド10に
長いフレキシブル配線基板100を介して駆動信号CO
Mを出力すると、フレキシブル配線基板100の寄生イ
ンダクタンスなどによって駆動信号COMの波形が歪ん
でしまうという問題点がある。また、記録ヘッド10に
ついては、ヘッド毎に特性がばらついているので、事前
に検査を行うことによりランク分けして駆動信号COM
とのマッチングを図っているが、駆動信号生成回路8を
形成した半導体IC249の方にも製品毎に特性差があ
るため、駆動信号生成回路8から出力する駆動信号CO
Mと記録ヘッド10とがマッチングしない場合がある。
【0011】また、上述した従来例では、図13
(A)、(B)に示すように、ノズルプレート233に
おいて、それぞれノズル開口231が複数形成された隣
り合うノズル列232、232同士が比較的近傍に形成
されているため、一方のノズル列232の所定のノズル
開口231からインク滴を吐出させるために当該方の圧
電振動ユニット238により励起した振動が他方のノズ
ル列232(圧力発生室234)に影響を及ぼし、当該
他方のノズル開口231から微量ながらインク滴を吐出
させてしまって誤印字を生じる虞れがあった。
【0012】更に、印字精度の高画質化と相俟って、1
つのノズル列232におけるノズル開口231の数も、
例えば、32個から64個と増え、更に、128個以上
にもなり得る等のため、半導体IC(集積回路)249
に集積されるトランジスタの数も増大の一途をたどるこ
とが予想されるため、記録ヘッド10におけるよりいっ
そうの放熱対策が望まれる。
【0013】そこで、本発明の第1の課題は、インクジ
ェット記録装置において、駆動信号の波形が歪むことを
防止でき、かつ、駆動信号生成回路も含めて記録ヘッド
の検査を行うことができる構成のインクジェット記録装
置を提供することにある。
【0014】また、本発明の第2の課題は、圧電振動ユ
ニット238により励起した振動が他方のノズル列に影
響を及ぼして誤印字を生じるのを有効に防止し得る構成
のインクジェット記録装置を提供することにある。
【0015】更に、本発明の第3の課題は、記録ヘッド
10における放熱効果をより向上させることができ、特
に、上記第1の課題を達成するための構成を採用したと
きの弊害を回避することのできる構成のインクジェット
記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明では、圧力発生室内のインクを加圧する
ことによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の
圧力発生素子、および記録データに基づいて前記複数の
圧力発生素子のいずれに駆動信号を印加するかを選択す
るヘッド駆動回路を備える記録ヘッドと、前記駆動信号
を出力する駆動信号生成回路とを有し、該駆動信号生成
回路は、少なくとも、前記駆動信号を生成する波形生成
回路と、該波形生成回路が生成した駆動信号を電流増幅
して出力する電流増幅回路とを備えたインクジェット記
録装置において、前記電流増幅回路は、前記記録ヘッド
の側に形成されていることを特徴とする。
【0017】本発明では、駆動信号生成回路のうち、最
終段に相当する電流増幅回路については記録ヘッドに形
成されているので、電流増幅された後の駆動信号は、記
録ヘッド上においてヘッド駆動回路に出力され、装置本
体側と記録ヘッドとを接続するフレキシブル配線基板を
介して出力されない。従って、電流増幅された後の駆動
信号の波形がフレキシブル配線基板の寄生インダクタン
スなどによって歪んでしまうことを解消できる。また、
記録ヘッドの特性検査を行う際には、駆動信号生成回路
の電流増幅回路も含めた特性が検査されるので、駆動信
号生成回路の特性も含めて記録ヘッドの特性を適正に判
定できる。それ故、記録ヘッド上において、適正な駆動
信号を各圧力発生素子に印加することができる。
【0018】ここで、記録ヘッド上に電流増幅回路を構
成すると、記録ヘッド側での発熱が大きくなるが、本発
明では、上記第3の課題を解決するため、記録ヘッドの
側に放熱部材を配置したので、記録ヘッドの温度上昇を
防止することができる。従って、記録ヘッドにおいて、
各回路が熱で誤作動あるいは劣化することを防止するこ
とができるとともに、熱がインクの乾燥を速めるなどの
弊害を回避できる。
【0019】本発明において、前記波形生成回路も、前
記記録ヘッドの側に形成されていることが好ましい。こ
のように構成すると、電流増幅される前の駆動信号も、
記録ヘッド上においてヘッド駆動回路に出力され、装置
本体側と記録ヘッドとを接続するフレキシブル配線基板
を介して出力されない。従って、電流増幅される前およ
び電流増幅された後の駆動信号のいずれにおいても、波
形がフレキシブル配線基板の寄生インダクタンスなどに
よって歪んでしまうことを解消できる。また、記録ヘッ
ドの特性検査を行う際には、駆動信号生成回路の波形生
成回路および電流増幅回路も含めた特性が検査されるの
で、駆動信号生成回路の特性も含めて記録ヘッドの特性
を適正に判定できる。それ故、記録ヘッド上において、
最適な駆動信号を各圧力発生素子に印加することができ
る。
【0020】上記第2の課題を解決するため、本発明に
おいて、前記ノズル開口は、流路ユニットに複数のノズ
ル列として並列に形成され、前記放熱部材は、少なくと
も、前記流路ユニットの前記複数のノズル列の間に相当
する領域に接触していることが好ましい。このような構
成にすると、ノズル列間で発生する相互干渉を放熱部材
で抑えることができる。
【0021】上記第3の課題を解決するため、本発明に
おいて、前記放熱部材は、少なくとも、前記記録ヘッド
が搭載されるキャリッジに面接触する水平板部と、該水
平板部から前記流路ユニットの前記ノズル列の間に相当
する領域に接触するように延びた垂直板部とを備え、該
垂直板部に対して、少なくとも前記ヘッド駆動回路およ
び前記電流増幅回路が構成されたICが搭載されていて
も良い。このように構成すると、キャリッジと放熱部材
とを接触させて放熱部材からキャリッジの方に熱を逃が
すことができるので、記録ヘッドの温度上昇を防止する
ことができる。従って、記録ヘッドにおいて、各回路が
熱で誤作動することを防止することができるとともに、
熱がインクの乾燥を速めるなどの弊害を回避できる。
【0022】本発明において、前記キャリッジには放熱
フィンが形成されていることが好ましい。このように構
成すると、記録ヘッドの温度上昇をさらに効果的に抑え
ることができる。
【0023】本発明においては、前記電流増幅回路が記
録ヘッドの側に形成されていることを利用して、前記波
形生成回路の出力は、前記ヘッド駆動回路のスイッチン
グ素子を介して前記電流増幅回路に入力されるように構
成することが好ましい。このように構成すると、ヘッド
駆動回路のスイッチング素子に入力されるのは、電流増
幅前の信号であるため、ヘッド駆動回路のスイッチング
素子での発熱が小さい。それ故、ヘッド駆動回路のスイ
ッチング素子として小型のものを用いることができる。
【0024】上記第3の課題を解決するため、本発明の
他の様相においては、インク誘導路を介して圧力発生室
内に導入されたインクを加圧することによりノズル開口
からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子、および
記録データに基づいて前記複数の圧力発生素子のいずれ
に駆動信号を印加するかを選択するヘッド駆動回路を含
む半導体装置を備える記録ヘッドと、前記駆動信号を出
力する駆動信号生成回路とを有し、該駆動信号生成回路
は、少なくとも、前記駆動信号を生成する波形生成回路
と、該波形生成回路が生成した駆動信号を電流増幅して
出力する電流増幅回路とを備えたインクジェット記録装
置において、更に、前記電流増幅回路及び前記波形生成
回路も前記記録ヘッドの半導体装置に含まれて形成さ
れ、当該記録ヘッドは、前記半導体装置に対する放熱部
材を有していることを特徴とする。 また、本発明にお
いて、前記放熱部材は、少なくとも、前記記録ヘッドが
搭載されるキャリッジに面接触する水平板部と、該水平
板部から前記流路ユニット側に延びた垂直板部とを備
え、該垂直板部に対して、前記半導体装置が搭載されて
いるのが望ましい。
【0025】更に、本発明において、好ましくは、前記
放熱部材の垂直板部と前記流路ユニットの前記ノズル列
の間に相当する領域との間には第1の断熱材が取り付け
られる。この第1の断熱材により、垂直板部と流路ユニ
ットとがを熱的に絶縁され、記録ヘッドの半導体装置で
発生した熱は、放熱部材の垂直板部を介して上方に逃げ
ていき、放熱部材の水平板部を介して、効果的に放熱さ
れる。また、断熱材が設けられているので、半導体装置
で発生した熱がインク流路に伝わるのを有効に防止し得
る。
【0026】尚、本発明において、前記第1の断熱材と
前記放熱部材の熱抵抗の比は、少なくとも4:1より大
きいことが望ましい。例えばICが150℃まで発熱し
ても、流路ユニット側へ伝わる熱は、1/5以下に抑え
られるからである。
【0027】また、本発明において、好ましくは、前記
インク誘導路は、前記半導体装置とは離間して配置され
る。更に、本発明において、前記インク誘導路は、前記
半導体装置と前記圧力発生素子との間に上下方向に延在
して配置されても良い。インク誘導路が半導体装置(熱
源)とは離間して設けられるので、半導体装置(熱源)
で発生した熱がインク流路に伝わるのを防止できる。
【0028】一方、本発明において、前記半導体装置の
周囲を第2の断熱材により覆っても良い。インク誘導路
への熱伝導を更に抑え、熱をより確実に上方に逃がすこ
とも可能となる。
【0029】尚、本発明において、前記キャリッジには
第1の放熱フィンが形成されていても良い。放熱部材の
水平板部から、このキャリッジの第1の放熱フィンを介
して、更に効果的に放熱される。
【0030】また、本発明において、前記放熱部材の水
平板部の上面側に第2の放熱フィンが形成されていても
良い。これにより、放熱効果を更に向上し得る。
【0031】好適には、本発明において、前記第2の放
熱フィンは、前記キャリッジの移動方向に平行に形成さ
れ、両端の2枚のフィンのみにより記録ヘッドの前記イ
ンク誘導路にインクを供給する樹脂製のインクタンクを
支持するように、他の複数のフィンは両端の2枚のフィ
ンよりも低く形成されており、当該他の複数のフィンと
前記インクタンクの底面との間に空間が設けらる。イン
クタンクへの熱伝導は樹脂が断熱効果を持つことから抑
えられる一方、前記キャリッジの移動により、他の複数
のフィンと前記インクタンクの底面との間の空間を風が
通るので、放熱効果が飛躍的に高まる。
【0032】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たインクジェット記録装置を説明する。 [実施の形態1] (インクジェット記録装置の全体構成)図1は、インク
ジェット記録装置の要部を示す斜視図である。
【0033】図1に示すように、インクジェット記録装
置1では、キャリッジ110がタイミングベルト102
を介してキャリッジ機構12のキャリッジモータ13に
接続され、ガイド部材140に案内されて記録用紙15
0の紙幅方向に往復動するように構成されている。ま
た、インクジェット記録装置1には、紙送りローラ16
0を用いた紙送り機構11も形成されている。キャリッ
ジ110は記録用紙150と対向する面、この図に示す
例では下面にインクジェット式の記録ヘッド10が取り
付けられている。記録ヘッド10はキャリッジ110の
上部に載置されているインクカートリッジ170からイ
ンクの補給を受けてキャリッジ110の移動に合わせて
記録用紙150にインク滴を吐出してドットを形成し、
記録用紙150に画像や文字を印刷する。また、インク
ジェット記録装置1の非印刷領域(非記録領域)には、
キャッピング装置180が構成され、印刷の休止中に記
録ヘッド10のノズル開口を封止する。
【0034】従って、印刷の休止中、インクから溶媒が
飛散することによってインクが増粘あるいはインク膜を
形成することを抑制して、印刷の休止中にノズルに目詰
まりが発生するのを防止できる。また、キャッピング装
置180は、印刷動作中に行われるフラッシング動作に
よる記録ヘッド10からのインク滴を受ける。キャッピ
ング装置180の近傍にはワイピング装置19が配置さ
れ、このワイピング装置19は、記録ヘッド10の表面
をブレードなどでワイピングすることにより、そこに付
着したインク滴や紙粉を拭き取るように構成されてい
る。
【0035】図2は、本形態のインクジェット記録装置
1の機能ブロック図である。
【0036】図2において、インクジェット記録装置1
は、装置本体2、キャリッジ機構12、紙送り機構1
1、および記録ヘッド10から構成されている。紙送り
機構11は、図1を参照して説明したように、紙送りモ
ータ(図示せず。)および紙送りローラ160などから
なり、記録紙150などの記録媒体を順次送り出して副
走査を行うものである。キャリッジ機構12は、記録ヘ
ッド10を搭載するキャリッジ110と、このキャリッ
ジ110をタイミングベルト102を介して走行させる
キャリッジモータ13などからなり、記録ヘッド10を
主走査させるものである。
【0037】装置本体2は、ホストコンピュータ(図示
せず。)などからの多値階層情報を含む記録データなど
を受信するインターフェース3と、多値階層情報を含む
記録データなどの各種データの記憶を行うRAM4と、
各種データ処理を行うためのルーチンなどを記憶したR
OM5と、CPUなどからなる制御部6と、発振回路7
と、ドットパターンデータに展開された印字データSI
(記録データ)を記録ヘッド10に送信するなどの機能
を担うインターフェース9とを備えている。
【0038】ここで、記録ヘッド10は、装置本体2に
対してフレキシブル配線基板100を介して回路接続さ
れている。このフレキシブル配線基板100は、図1に
示すように、キャリッジ110の移動を妨げないように
長めのものが用いられている。
【0039】このように構成したインクジェット記録装
置1では、ホストコンピュータなどから送られた多値階
層情報を含む記録データはインターフェース3を介して
記録装置内部の受信バッファ4Aに保持される。受信バ
ッファ4Aに保持された記録データは、コマンド解析が
行われてから中間バッファ4Bへ送られる。中間バッフ
ァ4B内では、制御部6(駆動制御回路)によって中間
コードに変換された中間形式としての記録データが保持
され、各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、フォン
トのアドレスなどが付加される処理が制御部6によって
実行される。次に、制御部6は、中間バッファ4B内の
記録データを解析し、後述するように階層データをデコ
ード化した後の2値化されたドットパターンデータを出
力バッファ4Cに展開し、記憶させる。
【0040】記録ヘッド10の1スキャン分に相当する
ドットパターンデータが得られると、このドットパター
ンデータは、インターフェース9を介して記録ヘッド1
0にシリアル転送される。出力バッファ4Cから1スキ
ャン分に相当するドットパターンデータが出力される
と、中間バッファ4Bの内容が消去されて、次の中間コ
ード変換が行われる。ここで、ドットパターンデータに
展開された印字データは、後述するように、各ノズル毎
の階調データとして、たとえば2ビットで構成される。
【0041】記録ヘッド10は、副走査方向にたとえば
48個などの多数のノズル開口を有し、所定のタイミン
グで各ノズル開口からインク滴を吐出させるものであ
る。この記録ヘッド10には、シフトレジスタ13、ラ
ッチ回路14、レベルシフタ15およびスイッチ回路1
6からなるヘッド駆動回路18が構成されている。装置
本体2の側でドットパターンデータに展開された印字デ
ータは、発振回路7からのクロック信号(CLK)に同
期して、インターフェース9からシフトレジスタ13に
シリアル転送される。このシリアル転送された印字デー
タ(SI/記録データ)は、一旦、ラッチ回路14によ
ってラッチされる。ラッチされた印字データSIは、電
圧増幅器であるレベルシフタ15によって、スイッチ回
路16を駆動できる電圧、たとえば数十ボルト程度の所
定の電圧にまで昇圧される。所定の電圧まで昇圧された
印字データSIはスイッチ回路16に与えられる。スイ
ッチ回路16の入力側には、駆動信号生成回路8からの
駆動信号(COM)が印加されており、スイッチ回路1
6の出力側には、圧力発生素子17としての圧電振動子
が接続されている。
【0042】印字データSIは、スイッチ回路16の動
作を制御する。たとえば、スイッチ回路16に加わる印
字データが「1」である期間中は、駆動信号COMが圧
力発生素子17に印加され、この信号に応じて圧力発生
素子17は伸縮を行う。その結果、圧力発生室のインク
が加圧されてノズル開口から吐出される。一方、スイッ
チ回路16に加わる印字データが「0」である期間中
は、圧電振動子17への駆動信号COMの供給が遮断さ
れるので、インク滴の吐出が行われない。 (駆動信号生成回路8の構成)図3は、駆動信号生成回
路8の構成を示すブロック図である。図4は、駆動信号
生成回路8において駆動信号に含まれる各パルスを生成
していく過程を示す説明図である。図5は、駆動信号生
成回路8においてデータ信号を用いてメモリに電圧変化
量を設定する場合の各信号のタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【0043】図3において、駆動信号生成回路8は、概
ね、駆動信号COMの波形を生成する波形生成回路80
と、この波形生成回路80から出力された信号に電流増
幅を行って駆動信号COMとして出力する電流増幅回路
89とから構成されている。波形生成回路80には、制
御部6からの信号を受け取って記録するメモリ81、こ
のメモリ81の内容を読み出して一時的に保持する第1
のラッチ82、この第1のラッチ82の出力と後述する
もう一つの第2のラッチ84の出力とを加算する加算器
83、第2のラッチ84の出力をアナログデータに変換
するA/D変換器86、変換されたアナログ信号を駆動
信号の電圧まで増幅する電圧増幅回路88、およびこの
電圧増幅回路88から出力される駆動信号に電流増幅を
行って駆動信号COMとして出力する電流増幅回路89
から構成されている。ここで、メモリ81は、駆動信号
の波形を決める所定のパラメータを記憶しておくもので
ある。後述するように、駆動信号COMの波形は、予め
制御部6から受け取った所定のパラメータにより決定さ
れる。すなわち、波形生成回路80は、クロック信号8
01、802、803、データ信号830、アドレス信
号810、811、812、813、およびリセット信
号820を受け取る。
【0044】このように構成した駆動信号生成回路8に
おいては、図4に示すように、駆動信号COMの生成に
先立って、制御部6の電圧変化量を示すいくつかのデー
タ信号と、そのデータ信号のアドレスとがクロック信号
801に同期して、駆動信号生成回路8のメモリ81に
出力される。データ信号830は、図5に示すように、
クロック信号801を同期信号とするシリアル転送によ
り、データをやり取りする構成になっている。すなわ
ち、制御部6から所定の電圧変化量を転送する場合に
は、まず、クロック信号801に同期して複数ビットの
データ信号を出力し、その後、このデータを格納するア
ドレスをイネーブル信号840に同期してアドレス信号
810〜813として出力する。メモリ81は、このイ
ネーブル信号840が出力されたタイミングでアドレス
信号を読み取り、受け取ったデータをそのアドレスに書
き込む。アドレス信号810〜813は4ビットの信号
なので、最大16種類の電圧変化量をメモリ81に記憶
することができる。なお、データの最上位のビットは符
号として用いられている。
【0045】各アドレスA、B、・・・への電圧変化量
の設定が終了した後、アドレスBがアドレス信号810
〜813に出力されると、最初のクロック信号802に
より、このアドレスBに対応した電圧変化量が第1のラ
ッチ82により保持される。この状態で、次にクロック
信号803が出力されると、第2のラッチ84の出力に
第1のラッチ82の出力が加算された値が、第2のラッ
チ84に保持される。すなわち、図4に示すように、一
旦、アドレス信号に対応した電圧変化量が選択される
と、その後、クロック信号803を受けるたびに、第2
のラッチ84の出力は、その電圧変化量に従って増減す
る。メモリ81のアドレスBに格納された電圧変化量△
V1とクロック信号803の単位時間△Tにより駆動波
形の電圧変化量が決まる。なお、増加か減少かは、各ア
ドレスに格納されたデータの符号により決定される。
【0046】図4に示した例では、アドレスAには、電
圧変化量として値0、すなわち、電圧を維持する場合の
値が格納されている。従って、クロック信号802によ
りアドレスAが有効となると、駆動信号の波形は、増減
のないフラットな状態に保たれる。また、アドレスCに
は、駆動波形の電圧変化量を決定するために、単位時間
△T当たりの電圧変化量△V2が格納されている。従っ
て、クロック信号802によりアドレスCが有効になっ
た後は、この電圧△V2ずつ電圧が低下していくことに
なる。
【0047】このように制御部6からアドレス信号とク
ロック信号とを出力するだけで、駆動信号COMの波形
を自由に制御できる。
【0048】このように構成した駆動信号生成回路8に
おいて、本形態では、図2に示すように、波形生成回路
80は装置本体2の側に形成され、電流増幅回路89は
記録ヘッド10の側に形成されている。このため、駆動
信号生成回路8では、波形生成回路80から出力された
電流増幅前の駆動信号COMがインターフェース9およ
びフレキシブレル配線基板100を介して記録ヘッド1
0側の電流増幅回路89に出力されるが、この電流増幅
回路89で電流増幅された後の駆動信号COMは、記録
ヘッド10と装置本体2とを接続する長いフレキシブレ
ル配線基板100を介して送信されることはない。
【0049】このように、本形態のインクジェット記録
装置1では、駆動信号生成回路8のうち、最終段に相当
する電流増幅回路89については記録ヘッド10に形成
されているので、電流増幅された後の駆動信号COM
は、記録ヘッド10上においてヘッド駆動回路18に出
力され、装置本体2側と記録ヘッド10とを接続する長
いフレキシブル配線基板100を介しては出力されな
い。従って、電流増幅された後の駆動信号COMの波形
がフレキシブル配線基板100の寄生インダクタンスな
どによって歪んでしまうことを解消できる。また、記録
ヘッド10の特性検査を行う際には、駆動信号生成回路
8の電流増幅回路89も含めた特性が検査されるので、
駆動信号生成回路8の特性も含めて記録ヘッド10の特
性を適正に判定できる。それ故、記録ヘッド10上にお
いて、適正な駆動信号COMを各圧力発生素子17に印
加することができる。 (記録ヘッドおよびキャリッジの構成)但し、記録ヘッ
ド10上に電流増幅回路89を構成すると、記録ヘッド
10側での発熱が大きくなるので、本実施形態では、以
下に説明する放熱対策を記録ヘッド10に施してある。
【0050】図6(A)、(B)はそれぞれ、本実施形
態のインクジェット記録装置1に用いたキャリッジ11
0と記録ヘッド10を分解したときの斜視図、およびキ
ャリッジ110の底面に記録ヘッド10を取り付けた状
態の底面図である。図7(A)、(B)はそれぞれ、本
実施形態のインクジェット記録装置1に用いた記録ヘッ
ド10の要部を示す斜視図、およびこの記録ヘッド10
に用いた放熱部材(ヒートシンク)の斜視図である。
【0051】図6(A)、(B)に示すように、キャリ
ッジ110は、上面が開放状態にある直方体形状の金属
製ケース状からなり、内側にはインクカートリッジ17
(図1)が収容される。ここで、キャリッジ110の側
面部のうち、その移動方向(矢印Rで示す。)と平行な
側面部111には、水平方向に延びる複数列の放熱フィ
ン112が形成されている。記録ヘッド10は、キャリ
ッジ110の底面部に取り付けられるようになってお
り、記録ヘッド10の上面部101(キャリッジ110
に対する取付け面)は、図7(A)、(B)を参照して
説明する放熱部材の一部である。
【0052】図7(A)、(B)に示すように、本実施
形態の記録ヘッド10では、ノズル開口23がノズル列
として複数形成されたノズルプレート115、流路形成
板116および弾性板117がこの順に積層されて流路
ユニット118が構成され、この流路ユニット118の
上面に各圧力発生素子17が弾性板117に当接するよ
うに搭載されている。
【0053】また、記録ヘッド10には、断面がT字形
状の金属板からなる放熱部材200が搭載され、この放
熱部材200は、キャリッジ111の下面に接触する水
平板部220と、この水平板部220から流路ユニット
118のノズル列の間に相当する領域に接触するように
延びた垂直板部210とを備えている。従って、放熱部
材200は、キャリッジ111の下面に水平板部220
を容易に面接触させた状態で取り付けることができる。
【0054】ここで、放熱部材200の垂直板部210
には、その両面にヘッド駆動回路18および電流増幅回
路89(図2を参照)が構成された半導体IC300が
搭載され、この半導体IC300に対しては、水平板部
220のスリット205を通されたフレキシブル配線基
板100の端部が接続されている。また、半導体IC3
00から各列の圧力発生素子17には、フレキシブル配
線基板100と比較してかなり短めのフレキシブル配線
基板105が接続されている。
【0055】このように構成した記録ヘッド10では、
従来であれば装置本体2側に搭載されていた駆動信号生
成回路8の電流増幅回路89が記録ヘッド10側の半導
体IC300内に構成されているため、半導体IC30
0での発熱が大きい。それでも本実施形態では、半導体
IC300は、放熱部材200に対して直に搭載されて
いるので、半導体IC300で発生した熱は、放熱部材
200の垂直板部210および水平板部220を介して
キャリッジ110の側に逃げるので、記録ヘッド10の
側での温度上昇を抑えることができる。しかも、キャリ
ッジ110の側面部111には放熱フィン112が形成
されているので、キャリッジ110の放熱性も高い。そ
れ故、記録ヘッド10の側に発熱の大きな半導体IC3
00を搭載しても、この半導体IC300の熱が効果的
に放熱されるので、半導体IC300の信頼性を高める
ことができる。また、記録ヘッド10の温度上昇が抑え
られるので、半導体IC300の熱によって、記録ヘッ
ド10内部にあるインクが乾燥するなどの問題も発生し
ない。
【0056】しかも、流路ユニット118のノズル列の
間に相当する領域に放熱部材200の垂直板部210が
当接し、固着されているので、一方のノズル列側で弾性
板117が振動しても、この振動は、隣接するノズル列
に位置する弾性板117にまで響かない。それ故、本実
施形態のインクジェット記録装置1では、放熱部材20
0によって記録ヘッド10の温度上昇を防止することが
できるとともに、ノズル列間の相互干渉を防止すること
ができる。 [実施の形態2]図8は、本実施形態のインクジェット
記録装置の機能ブロック図である。
【0057】実施の形態1では、駆動信号生成回路8の
うち、波形生成回路80は装置本体2の側に形成され、
電流増幅回路89は記録ヘッド10の側に形成されてい
たが、本実施形態では、図8に示すように、波形生成回
路80および電流増幅回路89の双方を記録ヘッド10
の側に形成する。従って、本実施形態において、波形生
成回路80は、図3を参照して説明したクロック信号8
01、802、803、データ信号830、アドレス信
号810、811、812、813、およびリセット信
号820などをフレキシブル配線基板100を介して装
置本体2の制御部6から受け取ることになる。また、本
実施形態では、波形生成回路80および電流増幅回路8
9は、図7(A)、(B)に示す半導体IC300内
に、ヘッド駆動回路18とともに形成される。
【0058】このように、本実施形態のインクジェット
記録装置1では、駆動信号生成回路8の波形生成回路8
0および電流増幅回路89のいずれもが記録ヘッド10
の側に形成されているので、波形生成回路80から出力
された電流増幅前の駆動信号COM、および電流増幅回
路89から出力される電流増幅後の駆動信号COMのい
ずれについても、記録ヘッド10上においてヘッド駆動
回路18に出力される。従って、電流増幅前および電流
増幅後の駆動信号COMは、装置本体2側と記録ヘッド
10とを接続する長いフレキシブル配線基板100を介
しては出力されない。それ故、電流増幅前および電流増
幅後の駆動信号COMの波形がフレキシブル配線基板1
00の寄生インダクタンスなどによって歪んでしまうこ
とを解消できる。また、記録ヘッド10の特性検査を行
う際には、駆動信号生成回路8の波形生成回路80およ
び電流増幅回路89も含めた特性が検査されるので、駆
動信号生成回路8の特性も含めて記録ヘッド10の特性
を適正に判定できる。それ故、記録ヘッド10上におい
て、適正な駆動信号COMを各圧力発生素子17に印加
することができる。
【0059】上述した第1の実施形態の記録ヘッド10
では、駆動信号生成回路8の電流増幅回路89が記録ヘ
ッド10側の半導体IC300内に構成されているた
め、図12で述べた従来例に比べ半導体IC300での
発熱が大きくなる。また、以上に述べた第2の実施形態
の記録ヘッド10では、駆動信号生成回路8の波形生成
回路80および電流増幅回路89の双方とも記録ヘッド
10側の半導体IC300内に構成されているため、第
1の実施形態に比べ半導体IC300での発熱が更に大
きくなる。この場合、従来例に関して図13(A)、
(B)で述べたように、半導体IC300での発熱の放
熱対策の一つとして、インク誘導路245を流れるイン
クによりこの発熱を吸熱する構成を採用した場合(逆に
言うと、図13(A)、(B)で述べた従来例におい
て、半導体IC249に駆動信号生成回路8の波形生成
回路80および電流増幅回路89ともに配置した場
合)、半導体IC300での発熱は3W(ワット)〜1
5W(ワット)程度に達するため、温度も100℃〜1
50℃になることもあり、そのままではインクが沸騰し
てしまう。この結果、インクの沸騰により生じた気泡に
よって圧力発生室234内に駆動信号に対応しない全く
別個の圧力が発生し、インク滴が吐出される等、重大な
不具合を招きかねない。
【0060】そこで、本第2の実施形態では、以下に説
明する放熱対策を記録ヘッド10に施した。 図9
(A)及び(B)に、本第2の実施形態の記録ヘッドの
概略構造を示す。図9(A)、(B)に示すように、こ
の第2の実施形態の記録ヘッド90では、ノズル開口9
23がノズル列924として複数形成されたノズルプレ
ート915、流路形成板916および弾性板917がこ
の順に積層されて流路ユニット918が構成され、この
流路ユニット918の上面に各圧力発生素子97が弾性
板917に当接するように搭載されている。
【0061】また、記録ヘッド90には、断面がT字形
状の金属板(例えば、アルミニウム)からなる放熱部材
1200が搭載され、この放熱部材1200は、キャリ
ッジ911の下面に接触する水平板部1220と、この
水平板部1220と直交し流路ユニット918に向かっ
て延びた垂直板部1210とを備えている。放熱部材1
200は、キャリッジ110(図6参照)の下面に水平
板部1220を容易に面接触させた状態で取り付けるこ
とができる。ここで、放熱部材1200の垂直板部12
10には、その両面にヘッド駆動回路18、電流増幅回
路89及び波形生成回路80が構成された半導体IC3
00´が搭載され、この半導体IC300´に対して
は、水平板部1220のスリット1205を通されたフ
レキシブル配線基板1100の端部が接続されている。
また、半導体IC300´から各列の圧力発生素子97
には、フレキシブル配線基板1100と比較してかなり
短めのフレキシブル配線基板1105が接続されてい
る。
【0062】図13(A)で示した従来例では、半導体
IC249(熱源)で発生した熱を、主として固定基板
247を介して放熱していたのに対し、本実施形態のイ
ンクジェット記録装置では、放熱の表面積がより大きい
放熱部材1200を介して放熱する。また、放熱部材1
200の垂直板部1210の下端には、断熱材1230
が取り付けられている。この断熱材1230は、ノズル
列924の間に相当する領域に接触している。従って、
断熱材1230は、垂直板部1210と流路形成板91
6とを熱的に絶縁している。これにより、半導体IC3
00´(熱源)で発生した熱は、放熱部材1200の垂
直板部1210を介して上方(インクタンク側)に逃げ
ていき、放熱部材1200の水平板部1220、更に、
キャリッジ110の放熱フィン112等を介して、効果
的に放熱される。また、断熱材1230が設けられてい
るので、半導体IC300´(熱源)で発生した熱がイ
ンク流路に伝わるのを有効に防止し得る。例えば、断熱
材1230と放熱部材1200の熱抵抗の比が9:1に
なるような材料を選択すれば(放熱部材1200がアル
ミニウムから成る場合であれば、熱抵抗がアルミニウム
の9倍ある断熱材を選ぶ等)、半導体IC300´(熱
源)で発生した熱は、他の要素(半導体IC300´表
面から空気中に対流し放熱される部分等)を考えなけれ
ば、9:1の割合で上方(インクタンク側)に逃がすこ
とができる。断熱材1230と放熱部材1200の熱抵
抗の比は4:1以上あるのが望ましい。他の要素を考え
なければ、半導体IC300´での発熱が150℃にな
っても、流路ユニット側へ伝わる熱は1/5以下に抑え
られるからである。
【0063】インク誘導路245´は、図9(A)に示
すように、半導体IC300´(熱源)とは離間し、圧
力発生素子97と半導体IC300´との略中間に上下
方向に延在して形成されている。図13(A)で示した
従来例では、インク誘導路245が熱伝導性の高い固定
基板247を介して半導体IC249(熱源)に近接し
て設けられていたのに対し、本実施形態のインクジェッ
ト記録装置では、インク誘導路245´は、半導体IC
300´(熱源)とは離間して設けられているので、こ
の構成によっても、半導体IC300´(熱源)で発生
した熱がインク流路に伝わるのを防止できる。尚、イン
ク誘導路245´への熱伝導を更に抑えるべく、半導体
IC300´の周囲を樹脂製等の断熱テープで巻く等も
考えられる。これにより、上記した半導体IC300´
表面から空気中に対流し放熱される部分を極めて僅少化
できるので、熱をより確実に上方(インクタンク側)に
逃がすことも可能となる。
【0064】また、ノズルプレート915において、図
9(A)、(B)に示すように、ノズル開口923が複
数形成されたノズル列924は、インク誘導路245´
よりも外側(フレーム244側)に形成されており、隣
り合うノズル列924、924が相互に大きく離間して
配置されている。この結果、インク誘導路245´を中
央側に配置しても、各ノズル開口923までのインク流
路は比較的長く確保し得るので、インクの温度上昇を回
避し易い。尚、隣り合うノズル列924、924が相互
に大きく離間して配置されているので、一方のノズル列
924側で弾性板917が振動しても、この振動は、隣
接する他のノズル列924に位置する弾性板917にま
で響かない。それ故、本実施形態のインクジェット記録
装置では、ノズル列間の相互干渉も防止することができ
る。
【0065】以上のように、本実施形態の記録ヘッド9
0では、ヘッド駆動回路18、電流増幅回路89及び波
形生成回路80のすべてが記録ヘッド90側の半導体I
C300´内に構成されているため、半導体IC300
´での発熱が非常に大きくなるが、この半導体IC30
0´の熱が効果的に放熱されるので、半導体IC300
´の信頼性を高めることができる。また、記録ヘッド9
0の温度上昇が抑えられるので、半導体IC300´の
熱によって、インクが沸騰してしまうようなことにはな
らない。 [実施の形態3]本発明の実施の形態3に係るインクジ
ェット記録装置について、図10を参照して説明する。
【0066】本実施形態に係るインクジェット記録装置
では、上述した実施の形態1及び3と同様に、キャリッ
ジ110´の側面部のうち、その移動方向(図10の紙
面と垂直な方向)と平行な側面部111には、水平方向
に延びる複数列の放熱フィン112が形成されている。
本実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッド
400は、キャリッジ110´の底面部に取り付けられ
るようになっており、記録ヘッド400の上面部402
(キャリッジ110´に対する取付面)は、上述した実
施の形態3の放熱部材1200の水平板部1220と同
様の部分であり、放熱作用を奏するものである。記録ヘ
ッドの400の内部構造は、上述した実施の形態3の記
録ヘッド90と同様であるので、その詳しい図示及び説
明は省略する。
【0067】本実施形態の記録ヘッド400の上面部4
02(放熱部材1200の水平板部1220´)には、
図10に示すように、キャリッジ110´の移動方向
(図10の紙面と垂直な方向)に延びる複数列の放熱フ
ィン412が形成されている。複数列の放熱フィン41
2の両端のフィン412aと412bは、他の複数のフ
ィン412cよりも、やや高めに形成され、上部に搭載
されるインクカートリッジ170(図1参照)を支持す
る機能を果たす。従って、他の複数のフィン412c相
互の間隔412dだけでなく、他の複数のフィン412
cとインクカートリッジ170の底面との間には空間4
12Eが形成されている。
【0068】さて、本実施形態の記録ヘッド400で
は、上面部402(放熱部材1200の水平板部122
0´)の上側にも、複数列の放熱フィン412が形成さ
れ、放熱効果が一層高まる上に、印刷中に、主走査によ
ってキャリッジ110´が移動(図10の紙面と垂直な
方向における往復移動)すると、キャリッジ110´の
移動速度に応じて、複数のフィン412c相互の間隔4
12d、更に、複数のフィン412cとインクカートリ
ッジ170の底面との間の空間412Eの間に空気の流
れが生じる(風が通る)ことから、かかる空気の流れに
より、放熱部材1200を空冷する効果を生じる。
【0069】尚、このキャリッジ110´は、インクジ
ェット記録装置のフロント方向(矢印で示す用紙の移動
方向における前方)が開口した構成を有している。これ
は、インクカートリッジ170の交換時等に、空になっ
たインクカートリッジを取り外し易くし、また新しいイ
ンクカートリッジを装着し易くするためである。最近
は、インクジェット記録装置(プリンタ)等のプリンタ
一般は、パソコンラック等の最上段に配置されることが
多い。キャリッジ110´のフロント方向が開口した構
成を採用することにより、プリンタがパソコンラックの
最上段等、高い場所に配置されていても、インクカート
リッジの交換が容易となる。 [実施の形態4]図11(A)、(B)はそれぞれ、イ
ンクジェット記録装置における一般的な回路構成を示す
ブロック図、および本形態の回路構成の特徴点を示すブ
ロック図である。なお、本形態では、前記した実施の形
態1、2のいずれにも適用できるので、かつ、その他の
構成は、実施の形態1、2と同様である。従って、図1
1(B)には、本形態の特徴部分のみを示してある。
【0070】前記した各形態のインクジェット記録装置
および従来のインクジェット記録装置では、図11
(A)に示すように、波形生成回路80の出力は電流増
幅回路89に入力され、この電流増幅回路89で電流増
幅された後の信号がヘッド駆動回路18のスイッチ回路
16の各スイッチング素子160(アナログスイッチ)
に入力されるようになっているが、本形態では、図11
(B)に示すように、電流増幅回路89が記録ヘッド1
0の側に形成されていることを利用して、波形生成回路
80の出力は、ヘッド駆動回路18のスイッチ回路16
の各スイッチング素子160(アナログスイッチ)を介
して電流増幅回路89に入力されるように構成されてい
る。ここで、波形生成回路80は、装置本体側に形成さ
れている構成(実施の形態1)、あるいは記録ヘッド1
0の側に形成されている構成(実施の形態2)のいずれ
であってもよい。
【0071】このように構成したインクジェット記録装
置では、ヘッド駆動回路18のスイッチ回路16のスイ
ッチング素子160に入力されるのは、電流増幅前の信
号であるため、スイッチング素子160の発熱が小さ
い。それ故、スイッチング素子160の信頼性を高める
ことができるとともに、スイッチング素子160として
小型のものを用いることができる。 以上、本発明を特
定の実施形態について述べたが、本発明はこれらに限ら
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で
他の実施形態についても適用される。
【0072】例えば、上記実施形態では、圧力発生素子
17としては圧電振動子を用いたが、圧電振動子に限ら
ず、磁歪素子などを用いてもよい。さらに、本発明は、
圧力発生素子として発熱素子を用いたいわゆるバブルジ
ェット(登録商標)方式のインクジェット記録装置にも
適用することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置では、駆動信号生成回路のうち、少
なくとも電流増幅回路については記録ヘッドに形成され
ているので、電流増幅された後の駆動信号は、記録ヘッ
ド上においてヘッド駆動回路に出力され、装置本体側と
記録ヘッドとを接続するフレキシブル配線基板を介して
出力されない。従って、電流増幅された後の駆動信号の
波形がフレキシブル配線基板の寄生インダクタンスなど
によって歪んでしまうことを解消できる。また、記録ヘ
ッドの特性検査を行う際には、駆動信号生成回路の電流
増幅回路も含めた特性が検査されるので、駆動信号生成
回路の特性も含めて記録ヘッドの特性を適正に判定でき
る。それ故、記録ヘッド上において、適正な駆動信号を
各圧力発生素子に印加することができる。
【0074】また、記録ヘッド上に電流増幅回路を構成
するので、記録ヘッド側での発熱が大きくなるが、記録
ヘッドの側に放熱部材が配置されているので、記録ヘッ
ドの温度上昇を防止することができる。従って、記録ヘ
ッドにおいて、各回路が熱で誤作動あるいは劣化するこ
とを防止することができるとともに、熱がインクの乾燥
を速めるなどの弊害を回避できる。 更に、本発明に係
るインクジェット記録装置では、ヘッド駆動回路、電流
増幅回路及び波形生成回路が記録ヘッドの半導体装置に
含まれて形成され、前記半導体装置に対する放熱部材
が、少なくとも前記記録ヘッドが搭載されるキャリッジ
に面接触する水平板部と、該水平板部から前記流路ユニ
ット側に延びた垂直板部とを備え、該垂直板部に対し
て、前記半導体装置が搭載され、更に、前記放熱部材の
垂直板部と前記流路ユニットの前記ノズル列の間に相当
する領域との間には第1の断熱材が取り付けられる。こ
の第1の断熱材により、垂直板部と流路ユニットとがを
熱的に絶縁され、記録ヘッドの半導体装置で発生した熱
は、放熱部材の垂直板部を介して上方に逃げていき、放
熱部材の水平板部を介して、効果的に放熱される。ま
た、断熱材が設けられているので、半導体装置で発生し
た熱がインク流路に伝わるのを有効に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るインクジェット記
録装置の斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の機能ブロ
ック図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置に構成した
駆動信号生成回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す駆動信号生成回路において駆動信号
に含まれる各パルスを生成していく過程を示す説明図で
ある。
【図5】図3に示す駆動信号生成回路においてデータ信
号を用いてメモリに電圧変化量を設定する場合の各信号
のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示すインク
ジェット記録装置において記録ヘッドとキャリッジとを
分解したときの斜視図、および記録ヘッドをキャリッジ
に取り付けた状態を示す底面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、図1に示すインク
ジェット記録装置の記録ヘッドの要部を示す斜視図、お
よびこの記録ヘッドに用いた放熱部材の斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るインクジェット記
録装置の機能ブロック図である。
【図9】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドの断面
図、およびその底面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係るインクジェット
記録装置の記録ヘッド及びキャリッジを説明するための
図である。
【図11】(A)、(B)はそれぞれ、インクジェット
記録装置における一般的な回路構成を示すブロック図、
および本発明の実施の形態5に係るインクジェット記録
装置における回路構成の特徴点を示すブロック図であ
る。
【図12】従来のインクジェット記録装置の機能ブロッ
ク図である。
【図13】(A)、(B)はそれぞれ、従来のインクジ
ェット記録装置の記録ヘッドの断面図、およびその底面
図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 装置本体 6 制御部 8 駆動信号生成回路 10 記録ヘッド 13 シフトレジスタ 14 ラッチ回路 15 レベルシフタ 16 スイッチ回路 17 圧力発生素子 18 ヘッド駆動回路 23 ノズル開口 80 波形生成回路 89 電流増幅回路 100 フレキシブル配線基板 118 流路ユニット 160 スイッチング素子(アナログスイッチ) 200 放熱部材 210 放熱部材の垂直板部 220 放熱部材の水平板部 300 IC

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生室内のインクを加圧することに
    よりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発
    生素子、および記録データに基づいて前記複数の圧力発
    生素子のいずれに駆動信号を印加するかを選択するヘッ
    ド駆動回路を備える記録ヘッドと、前記駆動信号を出力
    する駆動信号生成回路とを有し、該駆動信号生成回路
    は、少なくとも、前記駆動信号を生成する波形生成回路
    と、該波形生成回路が生成した駆動信号を電流増幅して
    出力する電流増幅回路とを備えたインクジェット記録装
    置において、 前記電流増幅回路は、前記記録ヘッドの側に形成されて
    いることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、当該記録ヘッドは、
    前記電流増幅回路に対する放熱部材を有していることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、更に、前記波形生成
    回路も、前記記録ヘッドの側に形成されていることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、当該記録ヘッドは、
    前記電流増幅回路及び前記波形生成回路に対する放熱部
    材を有していることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記ノズル開口は、流路ユニットに複数のノズル列とし
    て並列に形成され、 前記放熱部材は、少なくとも、前記流路ユニットの前記
    複数のノズル列の間に相当する領域に接触していること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記放熱部材は、少
    なくとも、前記記録ヘッドが搭載されるキャリッジに面
    接触する水平板部と、該水平板部から前記流路ユニット
    の前記ノズル列の間に相当する領域に接触するように延
    びた垂直板部とを備え、 該垂直板部に対して、少なくとも前記ヘッド駆動回路お
    よび前記電流増幅回路が構成された半導体装置が搭載さ
    れていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記キャリッジには
    放熱フィンが形成されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記波形生成回路の出力は、前記ヘッド駆動回路のスイ
    ッチング素子を介して前記電流増幅回路に入力されるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 インク誘導路を介して圧力発生室内に導
    入されたインクを加圧することによりノズル開口からイ
    ンク滴を吐出させる複数の圧力発生素子、および記録デ
    ータに基づいて前記複数の圧力発生素子のいずれに駆動
    信号を印加するかを選択するヘッド駆動回路を含む半導
    体装置を備える記録ヘッドと、前記駆動信号を出力する
    駆動信号生成回路とを有し、該駆動信号生成回路は、少
    なくとも、前記駆動信号を生成する波形生成回路と、該
    波形生成回路が生成した駆動信号を電流増幅して出力す
    る電流増幅回路とを備えたインクジェット記録装置にお
    いて、 更に、前記電流増幅回路及び前記波形生成回路も前記記
    録ヘッドの半導体装置に含まれて形成され、 当該記録ヘッドは、前記半導体装置に対する放熱部材を
    有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記放熱部材は、
    少なくとも、前記記録ヘッドが搭載されるキャリッジに
    面接触する水平板部と、該水平板部から前記流路ユニッ
    ト側に延びた垂直板部とを備え、 該垂直板部に対して、前記半導体装置が搭載されている
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記放熱部材の
    垂直板部と前記流路ユニットの前記ノズル列の間に相当
    する領域との間には第1の断熱材が取り付けられている
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記第1の断熱
    材と前記放熱部材の熱抵抗の比は、少なくとも4:1よ
    り大きいことを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし12において、前記イ
    ンク誘導路は、前記半導体装置とは離間して配置されて
    いることを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記インク誘導
    路は、前記半導体装置と前記圧力発生素子との間に上下
    方向に延在して配置されていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記半導体装置
    の周囲を第2の断熱材により覆ったことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項10において、前記キャリッジ
    には第1の放熱フィンが形成されていることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記放熱部材の
    水平板部の上面側に第2の放熱フィンが形成されている
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記第2の放熱
    フィンは、前記キャリッジの移動方向に平行に形成さ
    れ、両端の2枚のフィンのみにより記録ヘッドの前記イ
    ンク誘導路にインクを供給する樹脂製のインクタンクを
    支持するように、他の複数のフィンは両端の2枚のフィ
    ンよりも低く形成されており、当該他の複数のフィンと
    前記インクタンクの底面との間に空間が設けられている
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記インクタン
    クを前記キャリッジの前方向から着脱可能なように、前
    記キャリッジは当該前方向が開口していることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
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