JP3791320B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタあるいはインクジェットプロッタなどのインクジェット記録装置に関し、特に移動しながらインク滴を吐出して記録するヘッドユニットの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来のインクジェットプリンタやインクジェットプロッタなどといったインクジェット記録装置の機能ブロック図である。図10に示すように、インクジェット記録装置は、装置本体1とヘッドユニット2を備えている。装置本体1側には、ヘッドユニット2を駆動する信号を生成する波形生成回路11等が配設されている。
【0003】
ヘッドユニット2側には、圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子31等を有する記録ヘッド3と、例えばプッシュプル接続したトランジスタなどを用いた電流増幅回路41や記録データに基づいて複数の圧力発生素子31のいずれを駆動するかを選択するヘッド駆動回路42等が実装された基板4が配設されている。そして、装置本体1とヘッドユニット2とは、キャリッジが移動するのに十分な長さを有するフレキシブル配線基板5を介して接続されている。
【0004】
このような構成において、波形生成回路11で生成された駆動信号COMは、電流増幅回路41で増幅され、ヘッド駆動回路42によって選択された圧力発生素子31に印加される。その結果、選択された圧力発生素子31は、対応する圧力発生室内のインクを加圧してノズル開口からインク滴として吐出させる。このように、ヘッドユニット2には、複数の圧力発生素子31および電流増幅回路41やヘッド駆動回路42が構成されており、主としてヘッド駆動回路42のトランジスタによる発熱を生じるので、従来より、ヘッドユニット2に放熱対策を施している。
【0005】
図11は、ヘッドユニット2の冷却機構を示す断面図である。図11に示すように、ヘッドユニット2は、キャリッジ6の底面61から下方に突き出している記録ヘッド3と、この記録ヘッド3にインクカートリッジ7からインクを供給するマニホールドが形成されているインク供給部8と、このインク供給部8の側面から垂直に立ち上がっている回路パターンが形成された基板4とを有し、この基板4に放熱板9が取り付けられている。
【0006】
放熱板9に対峙しているキャリッジ6の内側面62には、上下方向に延びるリブあるいはボス63が所定の間隔で形成されている。これらのリブ63と放熱板9の間に、冷却用通気路64が区画形成されている。また、この冷却用通気路64の下端に位置するキャリッジ6の底面61の部分には開口65が形成されている。キャリッジ6が図示矢印A方向に移動すると、冷却用通気路64および開口65を経由して図示矢印B、C方向に空気が流通する。この結果、放熱板9から放熱することができる(特開平12−141819号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年の印字精度の高画質化と相俟って、1つのノズル列におけるノズル開口の数も、例えば、32個から64個と増え、更に、128個以上にもなり得る等のため、ヘッド駆動回路42に集積されるトランジスタの数も増大の一途をたどることが予想される。このため、ヘッドユニット2におけるよりいっそうの放熱対策が望まれる。
【0008】
ところが、上述した従来例では、図11に示すように、キャリッジ6の図示矢印A方向の移動に対してほぼ直交する図示矢印B、C方向の空気流により放熱板9から放熱させている。このため、空気流をほぼ直角に曲げて取り込まなくてはならず、ロスが大きくなって流量が小さくなる。さらに、放熱板9は基板4とキャリッジ内側面62との間に配置する必要がある。このため、放熱板9の形状が制限され、小型になって熱容量が小さくなる。したがって、期待するほどの冷却効果が得られず、高温になった基板4と接しているインクカートリッジ7内のインクの温度が上昇して変質するおそれがある。
【0009】
そこで、本発明の課題は、ヘッドユニットにおける放熱効果をより向上させることができる構成のインクジェット記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子を有する記録ヘッドと、前記圧力発生室内へ前記インクを供給するインクカートリッジを収容するキャリッジと、前記圧力発生素子を駆動する回路が実装された基板と、移動時に移動方向に発生する空気流を利用して前記回路で発生する熱を放熱させる放熱部材とが一体化されたヘッドユニットを備え、前記放熱部材は、移動方向に延び、かつ両端が斜め上方に延びるフィンを有することを特徴とする。
【0011】
印刷動作中の移動に対して平行な空気流が、放熱部材の周囲にて強制的に発生するので、流量を大きくすることができるので、冷却効果を高めることができ、インクカートリッジ内のインクの温度上昇による変質や記録ヘッド内部にあるインクの乾燥を防止することができると共に、基板に搭載されている電子部品の熱暴走を抑止することができる。
【0012】
さらに、前記基板および前記放熱部材は、前記キャリッジに対し間隙をあけて一体化されていることを特徴とする。これにより、発生した熱を接触している放熱板側に逃がし、空隙があいているキャリッジ側や記録ヘッド側に伝えなくすることができるので、インクカートリッジおよび記録ヘッドでの温度上昇を抑えることができる。
【0013】
さらに、複数の前記フィンが、移動方向と直交する方向に平行に配設されていることを特徴とする。これにより、印刷動作中の移動に対して平行な空気流が、複数列の放熱フィンの周囲にて強制的に発生するので、流量を大きくすることができ、放熱効果を高めることができる。
【0014】
また、上記課題を解決するため、本発明では、圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子を有する記録ヘッドと、前記圧力発生室内へ前記インクを供給するインクカートリッジを収容するキャリッジと、前記圧力発生素子を駆動する回路が実装された基板と、移動時に移動方向に発生する強制的な空気流および停止時に前記移動方向と直交する方向に発生する自然的な空気流を利用して前記回路で発生する熱を放熱させる放熱部材とが一体化されたヘッドユニットを備え、前記放熱部材は、移動方向に断続的に延び、かつ両端が斜め上方に延びるフィンを有することを特徴とする。
【0015】
印刷動作中の移動に対して平行な空気流が、放熱部材の周囲にて強制的に発生すると共に、印刷動作停止中には上記移動に対して直交する空気流、すなわち上昇流が、放熱部材の周囲にて煙突効果により自然的に発生するので、更に流量を大きくすることができる。このため、さらに冷却効果を高めることができ、インクカートリッジ内のインクの温度上昇による変質や記録ヘッド内部にあるインクの乾燥を防止することができると共に、基板に搭載されている電子部品の熱暴走を抑止することができる。
【0016】
さらに、前記基板および前記放熱部材は、前記キャリッジに対し間隙をあけて一体化されていることを特徴とする。これにより、発生した熱を接触している放熱板側に逃がし、空隙があいているキャリッジ側や記録ヘッド側に伝えなくすることができるので、インクカートリッジおよび記録ヘッドでの温度上昇を抑えることができる。
【0017】
さらに、複数の前記フィンが、移動方向と直交する方向に平行に配設されていることを特徴とする。これにより、印刷動作中の移動に対して平行な空気流および印刷動作停止中の上記移動に対して直交する空気流が、複数列の放熱フィンの周囲にて強制的に発生するので、さらに流量を大きくすることができ、放熱効果を飛躍的に高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明を適用したインクジェット記録装置を説明する。
【0019】
(インクジェット記録装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。図1に示すように、インクジェット記録装置は、ヘッドユニット100、キャリッジ機構110、紙送り機構120、キャッピング装置130、ワイピング装置140等を備えている。
【0020】
ヘッドユニット100は、キャリッジ101がキャリッジ機構110のタイミングベルト111を介してキャリッジモータ112に接続され、ガイド部材113に案内されて記録用紙Pの紙幅方向に往復動するように構成されている。そして、ヘッドユニット100の記録用紙Pと対向する面、この図に示す例では下面には、インクジェット式の記録ヘッド102が取り付けられている。
【0021】
記録ヘッド102は、キャリッジ101の内部に収容されているインクカートリッジ150からインクの補給を受け、ヘッドユニット100の移動および紙送り機構120の紙送りローラ121による記録用紙Pの移動に合わせて記録用紙Pにインク滴を吐出してドットを形成し画像や文字を印刷するように構成されている。
【0022】
また、キャッピング装置130は、非印刷領域(非記録領域)に配設されており、印刷の休止中に記録ヘッド102のノズル開口を封止し、また、印刷動作中に行われるフラッシング動作による記録ヘッド102からのインク滴を受けるように構成されている。従って、印刷の休止中、インクから溶媒が飛散することによってインクが増粘あるいはインク膜を形成することを抑制して、印刷の休止中にノズルに目詰まりが発生することを防止することができる。ワイピング装置140は、記録ヘッド102の表面をブレードなどでワイピングすることにより、そこに付着したインク滴や紙粉を拭き取るように構成されている。
【0023】
(ヘッドユニットの構成)
図2(A)、(B)は、図1のヘッドユニット100の一例を示す正面図および断面図である。図2(A)、(B)に示すように、ヘッドユニット100は、キャリッジ101、記録ヘッド102、基板103、放熱板104を備えている。キャリッジ101は、上面が開放状態にある直方体形状のプラスチック製ケース状からなり、内側にはインクカートリッジ150が収容される。記録ヘッド102は、キャリッジ101の底面部に取り付けられており、詳細は後述する。
【0024】
基板103は、電流増幅回路およびヘッド駆動回路が構成された半導体IC103aやその他の電子部品103bが搭載されており、キャリッジ101の底面部から所定間隔をあけて固定されている。なお、この半導体IC103aに対してはフレキシブル配線基板の端部が接続されている。放熱板104は、外側の面に水平方向、すなわちヘッドユニット100の移動方向(図示矢印A方向)に連続的に延びる複数列の放熱フィン104aが平行に形成されており、半導体IC103aと密着し、かつキャリッジ101の側面部から所定間隔をあけてネジ止め固定されている。
【0025】
このように構成したヘッドユニット100では、半導体IC103aで発生した熱は接触している放熱板104側に逃げ、空隙があいており、かつプラスチックでなるキャリッジ101側や記録ヘッド102側には伝わり難いので、インクカートリッジ150および記録ヘッド102での温度上昇を抑えることができる。さらに、印刷動作中の図示矢印A方向の移動に対して平行な図示矢印B方向の空気流が、複数列の放熱フィン104aの周囲にて強制的に発生するので、流量を大きくすることができる。
【0026】
また、放熱板104を最外殻に配置することができるので、放熱板104の形状を大型化して熱容量を大きくすることができる。したがって、冷却効果を高めることができ、インクカートリッジ150内のインクの温度上昇による変質や記録ヘッド102内部にあるインクの乾燥を防止することができる。さらに、基板103に搭載されている電子部品、特に半導体IC103aの熱暴走を抑止することができる。また、従来のような冷却ファンが不要となるので、コストを低減させることができると共に小型化が可能となる。
【0027】
図3は、図1のヘッドユニット100の別の例を示す正面図である。図3に示すように、このヘッドユニット100の放熱板1041は、外側の面に水平方向、すなわちヘッドユニット100の移動方向(図示矢印A方向)に断続的に延びる複数列の放熱フィン1041aが平行に形成されており、図2で説明したのと同様に半導体IC103aと密着し、かつキャリッジ101の側面部から所定間隔をあけてネジ止め固定されている。
【0028】
このように構成したヘッドユニット100では、図2で説明したのと同様に半導体IC103aで発生した熱は接触している放熱板1041側に逃げ、空隙があいており、かつプラスチックでなるキャリッジ101側や記録ヘッド102側には伝わり難いので、インクカートリッジ150および記録ヘッド102での温度上昇を抑えることができる。
【0029】
さらに、この放熱板1041には直方体状の複数の放熱フィン1041aが格子状に配列されているため、印刷動作中の図示矢印A方向の移動に対して平行な図示矢印B方向の空気流が、複数列の放熱フィン104aの周囲にて強制的に発生すると共に、印刷動作停止中には図示矢印A方向の移動に対して直交する図示矢印C方向の空気流、すなわち上昇流が、複数列の放熱フィン104aの周囲にて煙突効果により自然的に発生するので、図2の場合よりも更に流量を大きくすることができる。
【0030】
また、図2で説明したのと同様に放熱板1041を最外殻に配置することができるので、放熱板1041の形状を大型化して熱容量を大きくすることができる。したがって、図2の場合よりも更に冷却効果を高めることができ、インクカートリッジ150内のインクの温度上昇による変質や記録ヘッド102内部にあるインクの乾燥をより完全に防止することができる。さらに、基板103に搭載されている電子部品、特に半導体IC103aの熱暴走を抑止することができる。また、従来のような冷却ファンが不要となるので、コストを低減させることができると共に小型化が可能となる。
【0031】
図4は、図1のヘッドユニット100のさらに別の例を示す正面図である。図4に示すように、このヘッドユニット100の放熱板1042は、図2の放熱板104の両側にプラスチックでなる2枚の整流板1042Aがそれぞれ装着されている。この整流板1042Aは、図2の放熱板104の放熱フィン104aの両端を外側に向かって斜め上方に延ばすような形状の整流フィン1042aが形成されている。
【0032】
このように構成したヘッドユニット100では、図2で説明したのと同様に半導体IC103aで発生した熱は接触している放熱板1042側に逃げ、空隙があいており、かつプラスチックでなるキャリッジ101側や記録ヘッド102側には伝わり難いので、インクカートリッジ150および記録ヘッド102での温度上昇を抑えることができる。
【0033】
さらに、この放熱板1042には放熱フィン104aの両端を外側に向かって斜め上方に延ばすような形状の整流フィン1042aが形成されているため、印刷動作中の図示矢印A方向の移動に対して平行な図示矢印B方向の空気流が、複数列の放熱フィン104aの周囲にて強制的に発生すると共に、印刷動作中の図示矢印A方向の移動に対して仰角をもつ図示矢印D方向の空気流が、複数列の整流フィン1042aの周囲にて強制的に発生するので、熱を奪った空気を上に向かって吐き出すことができ、熱の影響をより小さくすることができる。
【0034】
また、整流板1042Aはプラスチックで形成されて放熱板104の両側を覆うように装着されているので、熱くなった放熱板104に誤って触れて火傷を負うような事故を未然に防止することができる。
【0035】
また、図2で説明したのと同様に放熱板1042を最外殻に配置することができるので、放熱板1042の形状を大型化して熱容量を大きくすることができる。したがって、冷却効果を高めることができ、インクカートリッジ150内のインクの温度上昇による変質や記録ヘッド102内部にあるインクの乾燥をより完全に防止することができる。さらに、基板103に搭載されている電子部品、特に半導体IC103aの熱暴走を抑止することができる。また、従来のような冷却ファンが不要となるので、コストを低減させることができると共に小型化が可能となる。
【0036】
なお、上述した図4の放熱板1042は、図2の放熱板104に整流板1042Aを装着した場合を説明したが、図3の放熱板1041に整流板1042Aを装着しても同様の効果を得ることができる。また、放熱フィンや整流フィンの形状や配列は上記各実施例に限定されるものではなく、放熱フィンであればヘッドユニットの移動方向(水平方向)やそれに直交する方向(上昇方向)に空気流を形成できればよく、整流フィンであれば放熱フィンの両側から斜め上方方向に空気流を形成できればよい。
【0037】
図5(A)、(B)は、図1および図2の記録ヘッド102を示す断面図である。図5(A)、(B)に示すように、記録ヘッド102は、流路ユニット230と圧電振動ユニット238を有している。流路ユニット230は、ノズル開口231がノズル列232として複数形成されたノズルプレート233と、ノズル開口231に連通する圧力発生室234、およびこれにインク供給口235を介してインクを供給するリザーバ236を備えた流路形成基板237と、圧電振動ユニット238の縦振動モードの各圧電振動子239の先端に当接して圧力発生室234の容積を膨張、縮小させる弾性板240とを一体に積層して構成されている。
【0038】
また、圧電振動ユニット238は、外部からの駆動信号を伝達するフレキシブルケーブル242に接続された上で、高分子材料の射出成形等により形成されたホルダー241の収容室243に収容され接着剤により固定され、さらにホルダー241と流路ユニット230とが接着剤により固定されている。ホルダー241には、図示しない外部のインクタンクに連通するインク誘導路245が形成されていて、その先端が流路ユニット230のインク導入口246に接続され、インクタンクからのインクが流路ユニット230に供給される。そして、一体化されたホルダー241と流路ユニット230のノズルプレート233側には、シールド材を兼ねる枠体(フレーム)244が挿入され、記録ヘッド102として構成されている。
【0039】
圧電振動ユニット238を構成する縦振動モードの各圧電振動子239は、例えば、図示はしないが、一方の極となる電極と他方の極となる電極とを圧電材料を介してサンドイッチ状に積層し、一方の電極を先端側に、また、他方の電極を後端側に露出させて、各端面でセグメント電極および共通電極に接続した圧電定数d31のものとして構成され、圧力発生室234の配列ピッチに一致させて固定基板247に固定されて圧電振動ユニット238に纏められている。圧電振動ユニット238の各圧電振動子239の図示しないセグメント電極、共通電極は、それぞれ半田層を介してフレキシブルケーブル242の駆動信号伝送用の導電パターンに接続されている。
【0040】
図6は、図1のインクジェット記録装置の機能ブロック図である。図6に示すように、インクジェット記録装置は、キャリッジ機構110、紙送り機構120、装置本体200、ヘッドユニット100から構成されている。装置本体200は、図示しないホストコンピュータなどからの多値階層情報を含む記録データなどを受信するインターフェース203と、多値階層情報を含む記録データなどの各種データの記憶を行うRAM204と、各種データ処理を行うためのルーチンなどを記憶したROM205と、CPUなどからなる制御部206と、発振回路207と、ドットパターンデータに展開された印字データSI(記録データ)をヘッドユニット100に送信するなどの機能を担うインターフェース209とを備えている。
【0041】
このような構成において、ホストコンピュータなどから送られた多値階層情報を含む記録データは、インターフェース203を介して記録装置内部の受信バッファ204Aに保持される。受信バッファ204Aに保持された記録データは、コマンド解析が行われてから中間バッファ204Bへ送られる。中間バッファ204B内では、制御部206によって中間コードに変換された中間形式としての記録データが保持され、各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、フォントのアドレスなどが付加される処理が制御部206によって実行される。
【0042】
次に、制御部206は、中間バッファ204B内の記録データを解析し、後述するように階層データをデコード化した後の2値化されたドットパターンデータを出力バッファ204Cに展開し、記憶させる。ヘッドユニット100の1スキャン分に相当するドットパターンデータが得られると、このドットパターンデータは、インターフェース209を介してヘッドユニット100にシリアル転送される。
【0043】
出力バッファ204Cから1スキャン分に相当するドットパターンデータが出力されると、中間バッファ204Bの内容が消去されて、次の中間コード変換が行われる。ここで、ドットパターンデータに展開された印字データは、後述するように、各ノズル毎の階調データとして、例えば2ビットで構成される。
【0044】
ヘッドユニット100には、シフトレジスタ211、ラッチ回路212、レベルシフタ213およびスイッチ回路214からなるヘッド駆動回路215が構成されている。装置本体200の側でドットパターンデータに展開された印字データは、発振回路207からのクロック信号(CLK)に同期して、インターフェース209からシフトレジスタ211にシリアル転送される。
【0045】
このシリアル転送された印字データ(SI/記録データ)は、一旦、ラッチ回路212によってラッチされる。ラッチされた印字データSIは、電圧増幅器であるレベルシフタ213によって、スイッチ回路214を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の所定の電圧にまで昇圧される。所定の電圧まで昇圧された印字データSIはスイッチ回路214に与えられる。
【0046】
スイッチ回路214の入力側には、波形成形回路208と電流増幅回路216でなる駆動信号生成回路210からの駆動信号(COM)が印加されており、スイッチ回路214の出力側には、圧電振動子239が接続されている。
【0047】
印字データSIは、スイッチ回路214の動作を制御する。例えば、スイッチ回路214に加わる印字データが「1」である期間中は、駆動信号COMが圧電振動子239に印加され、この信号に応じて圧電振動子239は伸縮を行う。その結果、圧力発生室のインクが加圧されてノズル開口から吐出される。一方、スイッチ回路214に加わる印字データが「0」である期間中は、圧電振動子239への駆動信号COMの供給が遮断されるので、インク滴の吐出が行われない。
【0048】
(駆動信号生成回路の構成)
図7は、図6の駆動信号生成回路210の構成を示すブロック図である。図8は、駆動信号生成回路210において駆動信号に含まれる各パルスを生成していく過程を示す説明図である。図9は、駆動信号生成回路210においてデータ信号を用いてメモリに電圧変化量を設定する場合の各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0049】
図7において、駆動信号生成回路210は、駆動信号COMの波形を生成する波形生成回路208と、この波形生成回路208から出力された信号に電流増幅を行って駆動信号COMとして出力する電流増幅回路216とから構成されている。
【0050】
波形生成回路208には、制御部206からの信号を受け取って記録するメモリ81、このメモリ81の内容を読み出して一時的に保持する第1のラッチ82、この第1のラッチ82の出力と後述するもう一つの第2のラッチ84の出力とを加算する加算器83、第2のラッチ84の出力をアナログデータに変換するA/D変換器86、変換されたアナログ信号を駆動信号の電圧まで増幅する電圧増幅回路88、およびこの電圧増幅回路88から出力される駆動信号に電流増幅を行って駆動信号COMとして出力する電流増幅回路89から構成されている。
【0051】
ここで、メモリ81は、駆動信号の波形を決める所定のパラメータを記憶しておくものである。後述するように、駆動信号COMの波形は、予め制御部206から受け取った所定のパラメータにより決定される。すなわち、波形生成回路208は、クロック信号801、802、803、データ信号830、アドレス信号810、811、812、813、およびリセット信号820を受け取る。
【0052】
このように構成した駆動信号生成回路210においては、図8に示すように、駆動信号COMの生成に先立って、制御部206の電圧変化量を示すいくつかのデータ信号と、そのデータ信号のアドレスとがクロック信号801に同期して、駆動信号生成回路8のメモリ81に出力される。データ信号830は、図9に示すように、クロック信号801を同期信号とするシリアル転送により、データをやり取りする構成になっている。
【0053】
すなわち、制御部206から所定の電圧変化量を転送する場合には、まず、クロック信号801に同期して複数ビットのデータ信号を出力し、その後、このデータを格納するアドレスをイネーブル信号840に同期してアドレス信号810〜813として出力する。
【0054】
メモリ81は、このイネーブル信号840が出力されたタイミングでアドレス信号を読み取り、受け取ったデータをそのアドレスに書き込む。アドレス信号810〜813は4ビットの信号なので、最大16種類の電圧変化量をメモリ81に記憶することができる。なお、データの最上位のビットは符号として用いられている。
【0055】
各アドレスA、B、・・・への電圧変化量の設定が終了した後、アドレスBがアドレス信号810〜813に出力されると、最初のクロック信号802により、このアドレスBに対応した電圧変化量が第1のラッチ82により保持される。この状態で、次にクロック信号803が出力されると、第2のラッチ84の出力に第1のラッチ82の出力が加算された値が、第2のラッチ84に保持される。
【0056】
すなわち、図8に示すように、一旦、アドレス信号に対応した電圧変化量が選択されると、その後、クロック信号803を受けるたびに、第2のラッチ84の出力は、その電圧変化量に従って増減する。メモリ81のアドレスBに格納された電圧変化量△V1とクロック信号803の単位時間△Tにより駆動波形の電圧変化量が決まる。なお、増加か減少かは、各アドレスに格納されたデータの符号により決定される。
【0057】
図8に示した例では、アドレスAには、電圧変化量として値0、すなわち、電圧を維持する場合の値が格納されている。従って、クロック信号802によりアドレスAが有効となると、駆動信号の波形は、増減のないフラットな状態に保たれる。また、アドレスCには、駆動波形の電圧変化量を決定するために、単位時間△T当たりの電圧変化量△V2が格納されている。従って、クロック信号802によりアドレスCが有効になった後は、この電圧△V2ずつ電圧が低下していくことになる。このように制御部206からアドレス信号とクロック信号とを出力するだけで、駆動信号COMの波形を自由に制御できる。
【0058】
以上、本発明を特定の実施形態について述べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で他の実施形態についても適用される。例えば、上記実施形態では、圧力発生素子としては圧電振動子239を用いたが、磁歪素子などを用いたインクジェット記録装置や、発熱素子を用いたいわゆるバブルジェット方式のインクジェット記録装置にも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置では、発生した熱は接触している放熱板側に逃げ、空隙があいており、かつプラスチックでなるキャリッジ側や記録ヘッド側には伝わり難いので、インクカートリッジおよび記録ヘッドでの温度上昇を抑えることができる。さらに、印刷動作中の移動に対して平行な空気流が、複数列の放熱フィンの周囲にて強制的に発生するので、流量を大きくすることができる。また、放熱板を最外殻に配置することができるので、放熱板の形状を大型化して熱容量を大きくすることができる。したがって、冷却効果を高めることができ、インクカートリッジ内のインクの温度上昇による変質や記録ヘッド内部にあるインクの乾燥を防止することができる。さらに、基板に搭載されている電子部品の熱暴走を抑止することができる。また、従来のような冷却ファンが不要となるので、コストを低減させることができると共に小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。
【図2】図1に示すヘッドユニットの一例を示す正面図および断面図である。
【図3】図1に示すヘッドユニットの別の一例を示す正面図である。
【図4】図1に示すヘッドユニットのさらに別の一例を示す正面図である。
【図5】図1および図2の記録ヘッドを示す断面図である。
【図6】図1のインクジェット記録装置の機能ブロック図である。
【図7】図6の駆動信号生成回路の構成を示すブロック図である。
【図8】図6の駆動信号生成回路において駆動信号に含まれる各パルスを生成していく過程を示す説明図である。
【図9】図6の駆動信号生成回路においてデータ信号を用いてメモリに電圧変化量を設定する場合の各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図10】従来のインクジェットプリンタやインクジェットプロッタなどといったインクジェット記録装置の機能ブロック図である。
【図11】図10のインクジェット記録装置のヘッドユニットの冷却機構を示す断面図である。
【符号の説明】
100 ヘッドユニット
101 キャリッジ
102 記録ヘッド
103 基板
103a 半導体IC
104、1041、1042 放熱板
104a、1041a 放熱フィン
1042A 整流板
1042a 整流フィン
110 キャリッジ機構
111 タイミングベルト
112 キャリッジモータ
113 ガイド部材
120 紙送り機構
121 紙送りローラ
130 キャッピング装置
140 ワイピング装置
150 インクカートリッジ

Claims (6)

  1. 圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子を有する記録ヘッドと、
    前記圧力発生室内へ前記インクを供給するインクカートリッジを収容するキャリッジと、
    前記圧力発生素子を駆動する回路が実装された基板と、
    移動時に移動方向に発生する空気流を利用して前記回路で発生する熱を放熱させる放熱部材とが一体化されたヘッドユニットを備え、
    前記放熱部材は、移動方向に延び、かつ両端が斜め上方に延びるフィンを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    前記基板および前記放熱部材は、前記キャリッジに対し間隙をあけて一体化されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1または2記載のインクジェット記録装置において、
    複数の前記フィンが、移動方向と直交する方向に平行に配設されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子を有する記録ヘッドと、
    前記圧力発生室内へ前記インクを供給するインクカートリッジを収容するキャリッジと、
    前記圧力発生素子を駆動する回路が実装された基板と、
    移動時に移動方向に発生する強制的な空気流および停止時に前記移動方向と直交する方向に発生する自然的な空気流を利用して前記回路で発生する熱を放熱させる放熱部材とが一体化されたヘッドユニットを備え、
    前記放熱部材は、移動方向に断続的に延び、かつ両端が斜め上方に延びるフィンを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項4記載のインクジェット記録装置において、
    前記基板および前記放熱部材は、前記キャリッジに対し間隙をあけて一体化されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項4または5記載のインクジェット記録装置において、
    複数の前記フィンが、移動方向と直交する方向に平行に配設されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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