JP2001146012A - インクジェット式記録ヘッド、及びインクジェット式記録装置、並びにインクジェット式記録装置における気泡除去方法 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド、及びインクジェット式記録装置、並びにインクジェット式記録装置における気泡除去方法

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JP2001146012A
JP2001146012A JP32845999A JP32845999A JP2001146012A JP 2001146012 A JP2001146012 A JP 2001146012A JP 32845999 A JP32845999 A JP 32845999A JP 32845999 A JP32845999 A JP 32845999A JP 2001146012 A JP2001146012 A JP 2001146012A
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JP
Japan
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ink
flow path
temperature
unit
jet recording
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JP32845999A
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Norihiko Kurashima
憲彦 倉島
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク冷却を効率よく行えるインクジェット
式記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 圧力発生素子25の作用によって圧力発
生室33内のインクに圧力変動を与え、ノズル開口部3
1からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッ
ド8であって、圧力発生室33を有するアクチュエータ
ユニット41とノズル開口部31を有する流路ユニット
42とからヘッド本体21を構成し、セラミックス部材
により形成されたアクチュエータユニット41と金属部
材により形成された流路ユニット42との間に、アクチ
ュエータユニット41側が吸熱で流路ユニット側42が
発熱となるように電気接続された熱電素子ユニット43
を一体的に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力発生素子によ
って圧力発生室内のインクに圧力変動を与えることによ
りノズル開口部からインク滴を吐出させるインクジェッ
ト式記録ヘッド、及び当該記録ヘッドを備えたインクジ
ェット式記録装置、並びにインクジェット式記録装置に
おける気泡除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット式記録ヘッド(以
下、記録ヘッドという。)、例えば圧電振動子を圧力発
生素子として用いた記録ヘッドは、複数のノズル開口部
を開設したノズルプレートを有する流路ユニット、圧力
発生素子および圧力発生室を有するヘッドチップを備え
たヘッド本体と、このヘッド本体が取り付けられるヘッ
ドケースとから概略構成されている。そして、記録ヘッ
ドは、インクカートリッジに連通したインク供給路から
圧力発生室を経てノズル開口部に至る一連のインク流路
を備えており、圧電振動子により圧力発生室内のインク
を加減圧してノズル開口部からインク滴を吐出させるよ
うになっている。
【0003】この種の記録ヘッドでは、上記のインク流
路内に気泡が入り込んでしまうことがある。例えば、イ
ンクカートリッジを交換した際に空気が封じ込まれ、こ
の封じ込まれた空気が、インク供給針を通じてインク流
路内に取り込まれてしまうことがある。また、インク吐
出直後にメニスカス(ノズル開口部で露出しているイン
クの自由表面)が過度に振動し、この振動に伴って空気
がインク流路内に取り込まれてしまうこともある。そし
て、インク流路内に入り込んだ気泡が圧力発生室内に存
在すると、インクを加圧する際の圧力損失が大きくなっ
て、インク滴の吐出が不安定になったりインク滴の吐出
が行われなくなる等の不都合を生じる。
【0004】このため、従来は、一定のプログラムに沿
って自動的に、或いはマニュアル操作によって、記録ヘ
ッドのノズルプレートの外側表面にキャップ部材を当接
し、このキャップ部材に連通させて設けた吸引ポンプの
作動により圧力発生室内に負圧を与え、この負圧により
気泡をノズル開口部から記録ヘッドの外部に吸引除去す
るように構成している。
【0005】また、記録ヘッドが吐出するインクは、温
度によって粘度等の特性が変化する。例えば、圧力発生
素子の発熱によりインク温度が上昇すると粘度が低くな
る。そして、記録ヘッドの内部が高温になってインク粘
度が過度に低くなってしまうと、インク吐出直後におけ
るメニスカスの振動の減衰特性が悪くなり、これによ
り、次のインク滴の吐出が不安定になって画質の劣化を
招く虞がある。そのため、従来は、記録ヘッドの周辺温
度を測定する等によってインク流路内のインク温度を検
出し、検出したインク温度に応じて圧電振動子の作動条
件、例えば駆動電圧を変えてメニスカスの振動を短時間
で収束させるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した気
泡除去方法によって気泡を吸引除去するためには、気泡
を確実に排出させるため、比較的多くのインクを吸引す
る必要がある。これにより、多くのインクを無駄に消費
してしまうという問題があった。一方、検出したインク
温度に基づいて圧電振動子の作動条件を変化させる駆動
方法では、広範囲の使用温度をカバーすることができる
ように何種類もの作動条件を設定する必要があり、制御
が複雑になってしまうという問題があった。
【0007】これらの問題を解決すべく、記録ヘッド内
にペルチェ素子等の熱電素子を組み込んでインクを冷却
することが考えられる。つまり、気泡(空気)のインク
内への溶解度は、インク温度に応じて変化し、インク温
度が低くなるほど溶解度が高くなる。このため、インク
温度を下げることによってインク内の気泡が小さくな
り、常温や高温下で行うよりも少量のインクを排出する
ことで気泡が除去できる。また、インクを冷却して所定
温度に調整した状態で記録動作を行うと、周囲の温度が
高くてもインク粘度は所定値となり、一定の条件で記録
を行うことができ、制御を容易にすることができる。
【0008】しかし、上記の熱電素子では、熱の吸収と
熱の発生が同時に起こるため、単に記録ヘッド内に組み
込んだだけでは発生する熱の影響を受けてインク冷却が
有効に行えないという問題があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、インク冷却を効率よく行えるインクジェ
ット式記録ヘッド、及び当該記録ヘッドを備えたインク
ジェット式記録装置、並びにインクジェット式記録装置
における気泡除去方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであり、請求項1に記載の
発明は、共通インク室から圧力発生室を経てノズル開口
部に至る一連のインク流路を備え、圧力発生素子の作用
によって圧力発生室内のインクに圧力変動を与えること
により、ノズル開口部からインク滴を吐出させるインク
ジェット式記録ヘッドにおいて、上記圧力発生室を有す
るアクチュエータユニットと、上記ノズル開口部を有す
る流路ユニットとからヘッド本体を構成し、セラミック
ス部材により形成されたアクチュエータユニットと、良
熱伝導性部材を用いて構成した流路ユニットとの間に、
アクチュエータユニット側が吸熱で流路ユニット側が発
熱となるように電気接続された熱電素子ユニットを配設
し、熱電素子ユニットの吸熱作用によってアクチュエー
タユニット内のインクを冷却し、熱電素子ユニットが発
生した熱を流路ユニット側から放熱させるように構成し
たことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドであ
る。
【0011】なお、アクチュエータユニット側が吸熱で
流路ユニット側が発熱となるようにとは、熱電素子ユニ
ットの吸熱する方の部位がアクチュエータユニット側
に、発熱する方の部位が流路ユニット側に位置する状態
にするという意味である。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記流路ユニッ
トが金属部材を介在させて構成されていることを特徴と
する請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッドであ
る。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記熱電素子ユ
ニットが複数のペルチェ素子によって構成されているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジ
ェット式記録ヘッドである。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記流路ユニッ
トを複数のプレート材を積層して構成し、プレート材同
士の間に良熱伝導性のスペーサを配設したことを特徴と
する請求項1から請求項3の何れかに記載のインクジェ
ット式記録ヘッドである。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド
と、インク流路内のインク温度を検出可能な温度検出手
段と、ノズル開口部を通じてインク流路内のインクをヘ
ッド外部に吸引する吸引手段と、温度検出手段からのイ
ンク温度情報に基づいて熱電素子ユニットの駆動を制御
するインク温度制御手段と、吸引手段の作動を制御可能
な吸引制御手段とを備え、インク温度制御手段は、吸引
手段による気泡除去動作に先立って熱電素子ユニットを
駆動して圧力発生室内のインクを冷却し、吸引制御手段
は、インク流路内のインクが所定温度以下になったこと
を条件に吸引手段を作動させて、インク流路内に残留す
る気泡をインクとともにヘッド外部に吸引除去すること
を特徴とするインクジェット式記録装置である。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記吸引手段
が、ノズル開口部を囲繞した状態でノズル開口面をヘッ
ド外部から封止可能なキャップ部材と、該キャップ部材
に連通してキャップ部材内及びインク流路内を減圧する
吸引ポンプとから構成されていることを特徴とする請求
項5に記載のインクジェット式記録装置である。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項4の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド
と、インク流路内のインク温度を検出可能な温度検出手
段と、温度検出手段からのインク温度情報に基づいて熱
電素子ユニットの駆動を制御するインク温度制御手段
と、記録ヘッドを作動させて記録動作を行わせる記録制
御手段とを備え、インク温度制御手段は、熱電素子ユニ
ットを駆動させて圧力発生室内のインクを冷却し、記録
制御手段は、インク流路内のインクが所定温度に冷却さ
れていることを条件に記録動作を実行させることを特徴
とするインクジェット式記録装置である。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項1から請
求項4の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド
と、インク流路内のインク温度を検出可能な温度検出手
段と、ノズル開口部を通じてインク流路内のインクをヘ
ッド外部に吸引する吸引手段と、温度検出手段からのイ
ンク温度情報に基づいて熱電素子ユニットの駆動を制御
するインク温度制御手段と、吸引手段の作動を制御可能
な吸引制御手段とを備えたインクジェット式記録装置に
おける気泡除去方法であって、クリーニング動作の実行
時に、インク温度制御手段が熱電素子を駆動し、圧力発
生室内のインクを冷却し、インク流路内のインク温度が
所定温度以下になったことを条件に、吸引制御手段が吸
引手段を作動させて、インク流路内に残留する気泡をイ
ンクとともにヘッド外部に吸引除去することを特徴とす
るインクジェット式記録装置における気泡除去方法であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図3は、本発明を適用するインク
ジェット式記録装置の機能的構成を示す説明図である。
【0020】例示したインクジェット式記録装置は、プ
リンタコントローラ1とプリントエンジン2とから概略
構成されている。
【0021】プリンタコントローラ1は、ホストコンピ
ュータ(図示せず)等からの印刷データを受信する外部
インターフェース(以下、外部I/Fという。)3と、
各種データを一時的に記憶するRAM4と、制御プログ
ラム等を記憶したROM5と、CPU等を含んで構成し
た制御部6と、クロック信号を発生する発振回路7と、
記録ヘッド8へ供給するための駆動信号を発生する駆動
信号発生回路9と、駆動信号や印刷データに基づいて展
開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)
等をプリントエンジン2に送信する内部インターフェー
ス(以下、内部I/Fという。)10とを備えている。
【0022】外部I/F3は、例えばキャラクタコー
ド、グラフィック関数、イメージデータのいずれか1つ
のデータまたは複数のデータからなる印刷データをホス
トコンピュータ等から受信する。また、外部I/F3
は、ホストコンピュータに対してビジー(BUSY)信
号やアクノレッジ(ACK)信号等を出力することがで
きる。
【0023】RAM4は、受信バッファ4a、中間バッ
ファ4b、出力バッファ4c、及びワークメモリ(図示
せず)等として利用されるものである。受信バッファ4
aには、外部I/F3が受信したホストコンピュータか
らの印刷データが一時的に記憶される。中間バッファ4
bには、制御部6によって中間コードに変換された中間
コードデータが記憶される。出力バッファ4cには、階
調データをデコードした後のドットパターンデータが展
開される。
【0024】ROM5は、制御部6によって実行される
各種制御ルーチン、フォントデータ、及びグラフィック
関数等を記憶している。
【0025】制御部6は、本発明の記録制御手段として
機能し、ホストコンピュータからの印刷データからドッ
トパターンデータを生成してRAM4に記憶させたり、
記録ヘッド8にラッチ信号(LAT)を出力してインク
滴の吐出を行わせる。すなわち、制御部6は、受信バッ
ファ4a内の印刷データを読み出して中間コードに変換
し、変換した中間コードデータを中間バッファ4bに記
憶する。また、中間バッファ4bから読み出した中間コ
ードデータを、ROM5内のフォントデータおよびグラ
フィック関数等を参照してドットパターンに展開して出
力バッファ4cに記憶する。記録ヘッド8の1行分に相
当するドットパターンが得られると、この1行分のドッ
トパターンデータは、内部I/F10を介して記録ヘッ
ド8にシリアル伝送される。そして、出力バッファ4c
から1行分のドットパターンデータが出力されると、制
御部6は、次の中間コードに対する変換を実行する。ま
た、制御部6は、所定のタイミングで記録ヘッド8へラ
ッチ信号を出力する。
【0026】また、制御部6は、本発明のインク温度制
御手段としても機能し、A/D変換器24によってデジ
タル変換された温度センサ23からの検出信号に基づい
て、記録ヘッド8内に設けた熱電素子ユニット43の作
動を制御する。さらに、制御部6は、本発明の吸引制御
手段としても機能し、後述する気泡除去時において、キ
ャッピングユニット13の吸引ポンプ26(図5参照)
の作動を制御する。
【0027】プリントエンジン2は、紙送り機構11
と、キャリッジ機構12と、キャッピングユニット13
と、記録ヘッド8等から構成されている。
【0028】図4(a)に示すように、紙送り機構11
は、紙送りモータ14及び紙送りローラ15等からな
り、記録紙16等の記録媒体を順次送り出して副走査を
行うものである。
【0029】キャリッジ機構12は、記録ヘッド8を搭
載するキャリッジ17と、このキャリッジ17をタイミ
ングベルト18を介してガイド部材19に沿って走行さ
せるパルスモータ20等からなり、記録ヘッド8を主走
査させるものである。ここで主走査とは、記録紙16の
幅方向に沿って記録ヘッド8を移動させる動作のことで
ある。
【0030】キャッピングユニット13は、記録領域か
ら外れたホームポジションに設けられている。このキャ
ッピングユニット13は、図5に示すように、上部が開
放したトレー状のキャップ部材24と、このキャップ部
材24を上下方向に移動させるキャップ昇降機構(図示
せず)と、キャップ部材24のカップ状部分に連通した
吸引チューブ25と、吸引チューブ25の途中に設けた
吸引ポンプ26とを有する。
【0031】キャップ部材24は、ノズルプレート22
に開口された複数のノズル開口部31…(図1参照)を
囲繞した状態でノズルプレート22の表面をヘッド外側
から封止可能な部材である。本実施形態では、このキャ
ップ部材24を、上向きに開放した開口部の開口縁部に
ゴムパッキン等の封止部材を配設した略トレー状の部材
によって構成している。このキャップ部材24の凹部に
は、スポンジ等の保湿材が取り付けられている。
【0032】このキャップ部材24には、図示しない昇
降機構を設けてあり、キャリッジ17がホームポジショ
ンに位置することでキャップ部材24は上方に移動さ
れ、封止部材がノズルプレート22の下面に下側から当
接し、キャップ部材24によってノズルプレート22が
封止される。この封止状態では、封止部材がノズル開口
部31…を囲んでおり、ノズル開口部31…はキャップ
部材24の開口範囲内に収まっている。このため、ノズ
ル開口部31…がキャップ部材24のカップ状部分で覆
われた状態となり、ノズル開口部31…からのインク溶
媒の蒸発が抑えられる。そして、ホームポジションから
記録領域へのキャリッジ17の移動に連動してキャップ
部材24は下方に移動されて封止状態が解除される。
【0033】吸引ポンプ26は、キャップ部材24の内
部空間に連通させた状態で接続されている。この吸引ポ
ンプ26は、制御部6によって作動状態が制御されるも
のであり、作動状態ではキャップ部材24の内部を負圧
にする。したがって、キャップ部材24がノズルプレー
ト22を封止した状態で吸引ポンプ26を作動させるこ
とにより、キャップ部材24の内部が減圧されて、記録
ヘッド8内のインクをノズル開口部31…から強制的に
排出させることができる。なお、キャッピングユニット
13の近傍には、クリーニングユニット29が配置され
ている。
【0034】次に、記録ヘッド8について説明する。ま
ず、電気的構成について説明する。この記録ヘッド8
は、図3に示すように、印字データがセットされるシフ
トレジスタ34と、シフトレジスタ34にセットされた
印字データをラッチするラッチ回路35と、電圧増幅器
としてのレベルシフタ36と、圧電振動子32への駆動
信号の供給を制御するスイッチ回路37と、圧電振動子
32とを備える。さらに、この記録ヘッド8には、イン
ク温度を検出するための温度センサ23(本発明の温度
検出手段の一種)が取り付けられており、この温度セン
サ23からの検出信号は、A/D変換器24を通じて制
御部6に入力されている。
【0035】そして、ドットパターンデータに展開され
た印字データは、発振回路7からのクロック信号(C
K)に同期して、内部I/F10を通じてシフトレジス
タ34にシリアル伝送される。このシリアル転送された
印字データ(SI)は、制御部6からのLAT信号に基
づき、ラッチ回路35でラッチされる。ラッチされた印
字データは、レベルシフタ36によってスイッチ回路3
7を駆動可能な電圧まで昇圧される。昇圧された印字デ
ータは、スイッチ回路37に供給される。このスイッチ
回路37の入力側には、駆動信号発生回路9からの駆動
信号(COM)が入力されており、スイッチ回路37の
出力側には、圧電振動子32が接続されている。
【0036】この印字データは、スイッチ回路37の作
動を制御する。例えば、スイッチ回路37に加わる印字
データが「1」である期間中は、駆動信号が圧電振動子
32に供給され、この駆動信号に応じて圧電振動子32
は変形する。なお、スイッチ回路37に加わる印字デー
タが「0」の期間中は、レベルシフタ36による印字デ
ータの昇圧がなされないので、圧電振動子32への駆動
信号の供給が遮断される。そして、圧電振動子32の変
形に伴って、ノズル開口部31からはインク滴が吐出す
る。
【0037】次に、記録ヘッド8の構造について説明す
る。記録ヘッド8は、図4(b)に示すように、ヘッド
本体21とこのヘッド本体21を取り付けるヘッドケー
ス28とから概略構成されており、ヘッド本体21の先
端に設けたノズルプレート22を記録紙16に対向させ
た状態で、ヘッドケース28がキャリッジ17の下面に
固定されている。
【0038】図1及び図2に示すように、記録ヘッド8
のヘッド本体21は、本発明のアクチュエータユニット
として機能するヘッドチップ41と、流路ユニット42
と、熱電素子ユニット43とに分けて構成されており、
ヘッドチップ41と流路ユニット42との間に、ヘッド
チップ41側が吸熱で流路ユニット42側が発熱となる
ように電気接続された熱電素子ユニット43を配設して
一体化してある。なお、このヘッド本体21の説明にお
いて、便宜上、図1の下側を前方側、上側を後方側とい
うことにする。
【0039】まず、ヘッドチップ41について説明す
る。このヘッドチップ41は、振動板44、圧電振動子
32、圧力発生室板45、圧力発生室底板46等から構
成され、セラミックス材料を所定の形状に成型し、それ
を積層して一体化されている。
【0040】上記の振動板44は、厚さが6マイクロメ
ートル程度の弾性を有するセラミックス部材の薄板であ
り、本実施形態ではアルミナやジルコニア等の薄板によ
って構成されている。この振動板44の後面には、圧電
振動子32が配設される。
【0041】圧電振動子32は、撓み振動モードの圧電
振動子32であり、個別電極47、圧電体層48、及び
共通電極49から構成され、振動板44の後面にはノズ
ル開口部31…に対応させて個別電極47が形成され、
この個別電極47上に積層した状態で圧電体層48が設
けられる。個別電極47と反対側になる圧電体層48の
後面には、圧電振動子32の他方の電極を構成する共通
電極49が設けられる。これらの個別電極47および共
通電極49は、金等の比較的柔らかい導電性金属層によ
って構成されており、図2に示すフレキシブル配線ケー
ブル50に電気的に接続されている。そして、この圧電
振動子32は、充電すると電界とは直交する方向に縮ん
で圧力発生室33を収縮させ、放電すると電界とは直交
する方向に伸長して圧力発生室33を膨張させる。
【0042】圧力発生室板45は、圧力発生室33を形
成するのに適した厚さのセラミックス部材の薄板、例え
ば厚さが100マイクロメートル程度の板状のアルミナ
やジルコニア等によって構成されており、圧力発生室3
3となる通孔51が開設されている。
【0043】圧力発生室底板46は、図1における左側
(以下、同図の説明において同様)にインク供給口と圧
力発生室33とを連通する供給連通口となる通孔52を
開設し、右側に圧力発生室33とノズル開口部31…と
を連通するノズル連通口となる通孔53を開設したセラ
ミックス部材であり、例えば板状のアルミナやジルコニ
ア等によって構成される。
【0044】そして、圧力発生室板45の後面に振動板
44を、前面に圧力発生室底板46をそれぞれ配置して
振動板44と圧力発生室底板46とで圧力発生室板45
を挟んで一体化することにより、ヘッドチップ41が構
成される。このように構成されたヘッドチップ41で
は、圧力発生室33の後面が振動板44によって区画さ
れ、前面が圧力発生室底板46によって区画されてい
る。また、この圧力発生室33には、供給連通口52お
よびノズル連通口53が連通されている。
【0045】次に、流路ユニット42について説明す
る。この流路ユニット42は、インク供給口形成基板6
1、インク室形成基板62、及びノズルプレート22等
の金属製プレート材を積層して構成されている。
【0046】インク供給口形成基板61は、左側にイン
ク供給口となる通孔63を開設し、右側にノズル連通口
となる通孔64を開設した板状部材であり、本実施形態
では熱伝導性の良いステンレス板等の金属部材によって
構成されている。また、このインク供給口形成基板61
には、図2に示すように、ヘッドケース28に設けたイ
ンク導入路65(図4(b)参照)の出口に連通するイ
ンク導入口66が開設されている。
【0047】インク室形成基板62は、共通インク室6
7を形成する通孔68を開設するとともに、右側にノズ
ル連通口となる通孔69を開設した板状部材であり、例
えばステンレス板等の金属部材によって構成されてい
る。
【0048】ノズルプレート22は、多数(例えば、4
8個)のノズル開口部31…を副走査方向に並べて開設
した薄い板状部材であり、例えばステンレス板等の金属
部材によって構成されている。このノズル開口部31
は、副走査方向に沿ってドット形成密度に対応した所定
ピッチで開設されている。
【0049】そして、インク室形成基板62の前面側に
ノズルプレート22を、後面側にインク供給口形成基板
61をそれぞれ配置するとともに、インク室形成基板6
2とノズルプレート22との間、及びインク室形成基板
62とインク供給口形成基板61との間に接着層70を
挟んで、インク供給口形成基板61、インク室形成基板
62、及びノズルプレート22を一体化することによ
り、流路ユニット42が構成される。
【0050】上記の接着層70は、図2に示すように、
接着部分を残すようにして複数の開口70a…を設けた
薄手のシート状接着部材である。そして、本実施形態で
は、接着層70の開口70a内に、良熱伝導性材、例え
ば、ステンレス材や銅等の金属部材によって構成された
薄板状のスペーサ80を配置してある。
【0051】このスペーサ80は、流路ユニット42を
構成するプレート材同士の間、例えば、インク室形成基
板62とノズルプレート22との間や、インク室形成基
板62とインク供給口形成基板61との間における熱伝
導を補助する。すなわち、このスペーサ80は、積層配
置されたプレート材(インク室形成基板62とノズルプ
レート22、インク室形成基板62とインク供給口形成
基板61)同士の間に、両方のプレート材に接触した状
態で配置されており、両プレート材の間に、熱が伝導し
易い良熱伝導部を形成する。これにより、プレート材同
士の間に接着層70が存在したとしても、このスペーサ
80を通じて熱伝導が行われ、流路ユニット42におけ
る熱伝導性を良好に維持することができる。
【0052】このようにして構成された流路ユニット4
2では、インク供給口形成基板61とノズルプレート2
2とにより共通インク室67が区画されている。この共
通インク室67は、インク供給口63を介してヘッドケ
ース28のインク導入路65に連通される。
【0053】次に、熱電素子ユニット43について説明
する。この熱電素子ユニット43は、電流を流すことに
より吸熱並びに発熱がなされる熱電素子を平板状に一体
形成した部材である。
【0054】本実施形態では、熱電素子としてペルチェ
素子71を用いている。このペルチェ素子71は、図1
に示すようにP型半導体73とN型半導体74とを銅板
等の電極で接合した素子であり、このペルチェ素子71
で閉回路を構成して直流電流を流すと、半導体の接合面
の一方、例えばPN接合面で吸熱し、他方の接合面で発
熱する。そして、吸熱面と発熱面とを同じ向きに揃えた
状態で複数のペルチェ素子71を配置して熱電素子ユニ
ット43を構成する。なお、この熱電素子ユニット43
でも、ペルチェ素子71の左側には供給連通口となる通
孔75が開設されており、ペルチェ素子71の右側には
ノズル連通口となる通孔76が開設されている。
【0055】そして、この熱電素子ユニット43の吸熱
面をヘッドチップ41(圧力発生室底板46)側に、発
熱面を流路ユニット42(インク供給口形成基板61)
側にそれぞれ向けて配置して、これらのヘッドチップ4
1、熱電素子ユニット43、及び流路ユニット42を熱
溶着フィルムや接着剤等の接着層70によって順次接着
して一体化することにより、ヘッド本体21が構成され
る。
【0056】ここで、図2に示すように、熱電素子ユニ
ット43と流路ユニット42の間には、流路ユニット4
2の各プレート部材61,62,22同士の接合部と同
様に、スペーサ80を配置している。このスペーサ80
により、熱電素子ユニット43の発熱面と流路ユニット
42のインク供給口形成基板61との間にも、熱が伝導
し易い良熱伝導部が形成される。このスペーサ80によ
り、熱電素子ユニット43と流路ユニット42との間の
熱伝導性を良好に維持することができ、熱電素子ユニッ
ト43からの熱を効率よく流路ユニット42側に伝達す
ることができる。
【0057】上記構成のヘッド本体21では、ヘッドチ
ップ41の左側の通孔52と熱電素子ユニット43の左
側の通孔75とが連通して供給連通口が形成され、この
供給連通口がインク供給口63を通じて流路ユニット4
2の共通インク室67と連通している。また、ヘッドチ
ップ41の右側の通孔46と、熱電素子ユニット43の
右側の通孔76と、インク供給口形成基板61の右側の
通孔64と、インク室形成基板62の右側の通孔69と
が連通して、ノズル連通口が形成される。これにより、
圧力発生室33から共通インク室67を通ってノズル開
口部31…に至る一連のインク流路が形成される。そし
て、圧電振動子32を作動させて圧力発生室33の容積
を変化させることにより、ノズル開口部31…からイン
ク滴が吐出される。
【0058】さらに、圧力発生室底板46を挟んで圧力
発生室33と対向する部位には、複数のペルチェ素子7
1…を備えた熱電素子ユニット43が配置されているの
で、この熱電素子ユニット43を作動させると、圧力発
生室底板46が冷却され、この圧力発生室底板46の冷
却に伴って圧力発生室33内のインクが冷却される。
【0059】ところで、熱電素子ユニット43を駆動す
ると、熱電素子ユニット43における流路ユニット42
側の部分で発熱が生じる。しかし、本実施形態では、イ
ンク供給口形成基板61、インク室形成基板62、及び
ノズルプレート22を、ステンレス板等の金属部材によ
って構成してあり、熱電素子ユニット43とインク供給
口形成基板61との間、インク供給口形成基板61とイ
ンク室形成基板62との間、インク室形成基板62とノ
ズルプレート22との間に、それぞれ良熱伝導性を有す
るスペーサ80が介設されている。
【0060】このため、熱電素子ユニット43が発生し
た熱は、セラミックス部材よりも熱伝導性に優れた金属
部材により形成されたインク供給口形成基板61、イン
ク室形成基板62、及びノズルプレート22を順に伝導
して、ノズルプレート22から放熱されることになる。
従って、熱電素子ユニット43が発生した熱は記録ヘッ
ド8から速やかに放出され、記録ヘッド8を適正な温度
に保つことができる。
【0061】次に、上記のように構成された本発明のイ
ンクジェット式記録装置を用いて、本発明における気泡
除去方法について説明する。
【0062】この気泡除去方法が適用されるインクジェ
ット式記録装置は、上記の記録ヘッド8と、インク流路
内のインク温度を検出可能な温度検出手段(温度センサ
23,A/D変換器24)と、ノズル開口部31…を通
じてインク流路内のインクをヘッド外部に吸引する吸引
手段(キャッピングユニット13)と、温度検出手段か
らのインク温度情報に基づいて熱電素子27の駆動を制
御するインク温度制御手段(制御部6)と、吸引手段の
作動を制御可能な吸引制御手段(制御部6)とを備え
る。
【0063】そして、この気泡除去方法では、クリーニ
ング動作の実行時に、まず、吸引制御手段および吸引手
段による気泡除去動作に先立って、温度検出手段が温度
センサ23によりインク流路内のインク温度を検出する
(インク温度検出段階)。
【0064】ここで、インク温度が所定温度(例えば、
25度)を超えている場合には、インク温度制御手段が
熱電素子ユニット43の複数のペルチェ素子71を駆動
して、圧力発生室33内のインクを冷却する(インク冷
却段階)。そして、インク温度制御手段は、温度検出手
段からの検出情報に基づいてインク流路内のインクが所
定温度以下(例えば、摂氏15度以下)になったこと確
認する。
【0065】このインク流路内のインクが所定温度以下
になったことを条件に、吸引制御手段が吸引手段を作動
させてインクを記録ヘッド8の外部に排出する(インク
排出段階)。すなわち、吸引手段は、ノズルプレート2
2をキャップ部材24で封止している状態で吸引ポンプ
26を作動させ、キャップ部材24の内部を負圧にし
て、インク流路内に残留する気泡をインクとともにノズ
ル開口部31…から強制的に排出させる。
【0066】このように、本発明の気泡除去方法では、
記録ヘッド8からのインクの強制的な吸引に先立って、
熱電素子ユニットを作動させてインク流路内のインクを
所定温度以下に冷却した後に、インクの吸引排出動作を
行っている。このため、インク中における気泡成分の溶
解度を増大させた状態でインクを記録ヘッド8の外部に
排出することができ、少ないインク排出量であっても、
気泡を確実に排出することができる。
【0067】さらに、熱電素子ユニット43の発熱側を
金属部材によって構成した流路ユニット42に接合して
あるので、熱電素子ユニット43が発生した熱を、記録
ヘッド8の外部に効率よく放出することができ、インク
の冷却を効率よく行うことができる。特に、流路ユニッ
ト42の先端部分に設けたノズルプレート22は、外気
に曝されているので、放熱を確実に行わせることができ
る。
【0068】ところで、この熱電素子ユニット43によ
るインクの冷却は、記録動作時においても有用である。
すなわち、常温を超える環境下(例えば、摂氏25度以
上)において制御部6は、記録動作時においても熱電素
子ユニット43を作動させてヘッドチップ41、つま
り、圧力発生室33内のインクを冷却し、インクの温度
を所定温度(例えば、摂氏15度)に保った状態で記録
を行う。このように、インク温度を一定温度に保つこと
により、粘度等のインク物性が一定の状態になるので、
駆動信号の波形を環境温度に応じて変えなくてもよくな
り、制御を簡素化することができる。
【0069】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲内で、
種々の変形が可能である。例えば、圧力発生素子として
発熱素子を使用したインクジェット式記録ヘッドにも本
発明を適用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
効果を奏する。すなわち、圧力発生室を有するアクチュ
エータユニットとノズル開口部を有する流路ユニットと
の間に、アクチュエータユニット側が吸熱で流路ユニッ
ト側が発熱となるように電気接続された熱電素子ユニッ
トを一体的に配設してヘッド本体が構成されているの
で、熱電素子ユニットの駆動により圧力発生室内のイン
クを冷却することができ、インク中における気泡成分の
溶解度を増大させて、インク流路内に発生した気泡を減
少させることができる。これにより、少量のインクを排
出することで、気泡を確実に排出することができる。
【0071】さらに、流路ユニット側が発熱となるよう
に熱電素子ユニットが電気接続され、アクチュエータユ
ニットがセラミックス部材により形成されるとともに、
流路ユニットが熱伝導性に優れる良熱伝導性部材により
形成されているので、熱電素子ユニットで発生した熱
が、流路ユニット側へと伝わり易く、この流路ユニット
から放熱される。したがって、記録ヘッド内に熱がこも
り難く、インク冷却を効率よく行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドのヘッド
本体における構成を示す断面図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録ヘッドのヘッド
本体における部材構成を示す概略分解斜視図である。
【図3】本発明を適用するインクジェット式記録装置の
機能的構成を示す説明図である。
【図4】(a)は本発明を適用する一般的なインクジェ
ット式記録装置を示す斜視図であり、(b)はインクジ
ェット式記録ヘッドのヘッド本体を模式的に示す概略図
である。
【図5】本発明のインクジェット式記録装置におけるキ
ャッピングユニットを示す概略図である。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 2 プリントエンジン 3 外部インターフェース(外部I/F) 4 RAM 4a 受信バッファ 4b 中間バッファ 4c 出力バッファ 5 ROM 6 制御部 7 発振回路 8 記録ヘッド 9 駆動信号発生回路 10 内部インターフェース(内部I/F) 11 紙送り機構 12 キャリッジ機構 13 キャッピングユニット 15 紙送りローラ 16 記録紙 17 キャリッジ 18 タイミングベルト 19 ガイド部材 20 パルスモータ 21 ヘッド本体 23 温度センサ 24 A/D変換器 25 吸引チューブ 26 吸引ポンプ 27 熱電素子 28 ヘッドケース 29 クリーニングユニット 31 ノズル開口部 32 圧電振動子 33 圧力発生室 34 シフトレジスタ 35 ラッチ回路 36 レベルシフタ 37 スイッチ回路 41 ヘッドチップ 42 流路ユニット 43 熱電素子ユニット 44 振動板 45 圧力発生室板 46 圧力発生室底板 47 個別電極 48 圧電振動子 49 共通電極 50 フレキシブル配線ケーブル 51 圧力発生室となる通孔 52 供給連通口となる通孔 53 ノズル連通口となる通孔 61 インク供給口形成基板 62 インク室形成基板 63 インク供給口となる通孔 64 ノズル連通口となる通孔 65 インク導入路 66 インク導入口 67 共通インク室 68 共通インク室を形成する通孔 69 ノズル連通口となる通孔 70 接着層 71 ペルチェ素子 73 P型半導体 74 N型半導体 75 供給連通口となる通孔 76 ノズル連通口となる通孔 80 スペーサ部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 2/12 Fターム(参考) 2C056 EA15 EA25 EB03 EB07 EB30 EC03 EC21 EC24 EC28 EC29 EC57 FA04 FA10 HA05 HA15 JA10 JA13 JA17 2C057 AF80 AG52 AG55 AK20 AL03 AL25 AM03 AM31 AM40 AN01 AP02 AP25 AQ06 AQ10 BA03 BA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通インク室から圧力発生室を経てノズ
    ル開口部に至る一連のインク流路を備え、圧力発生素子
    の作用によって圧力発生室内のインクに圧力変動を与え
    ることにより、ノズル開口部からインク滴を吐出させる
    インクジェット式記録ヘッドにおいて、 上記圧力発生室を有するアクチュエータユニットと、上
    記ノズル開口部を有する流路ユニットとからヘッド本体
    を構成し、 セラミックス部材により形成されたアクチュエータユニ
    ットと、良熱伝導性部材を用いて構成した流路ユニット
    との間に、アクチュエータユニット側が吸熱で流路ユニ
    ット側が発熱となるように電気接続された熱電素子ユニ
    ットを配設し、 熱電素子ユニットの吸熱作用によってアクチュエータユ
    ニット内のインクを冷却し、熱電素子ユニットが発生し
    た熱を流路ユニット側から放熱させるように構成したこ
    とを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記流路ユニットが金属部材を介在させ
    て構成されていることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記熱電素子ユニットが複数のペルチェ
    素子によって構成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記流路ユニットを複数のプレート材を
    積層して構成し、プレート材同士の間に良熱伝導性のス
    ペーサを配設したことを特徴とする請求項1から請求項
    3の何れかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れかに記載の
    インクジェット式記録ヘッドと、インク流路内のインク
    温度を検出可能な温度検出手段と、ノズル開口部を通じ
    てインク流路内のインクをヘッド外部に吸引する吸引手
    段と、温度検出手段からのインク温度情報に基づいて熱
    電素子ユニットの駆動を制御するインク温度制御手段
    と、吸引手段の作動を制御可能な吸引制御手段とを備
    え、 インク温度制御手段は、吸引手段による気泡除去動作に
    先立って熱電素子ユニットを駆動して圧力発生室内のイ
    ンクを冷却し、 吸引制御手段は、インク流路内のインクが所定温度以下
    になったことを条件に吸引手段を作動させて、インク流
    路内に残留する気泡をインクとともにヘッド外部に吸引
    除去することを特徴とするインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記吸引手段が、ノズル開口部を囲繞し
    た状態でノズル開口面をヘッド外部から封止可能なキャ
    ップ部材と、該キャップ部材に連通してキャップ部材内
    及びインク流路内を減圧する吸引ポンプとから構成され
    ていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項4の何れかに記載の
    インクジェット式記録ヘッドと、インク流路内のインク
    温度を検出可能な温度検出手段と、温度検出手段からの
    インク温度情報に基づいて熱電素子ユニットの駆動を制
    御するインク温度制御手段と、記録ヘッドを作動させて
    記録動作を行わせる記録制御手段とを備え、 インク温度制御手段は、熱電素子ユニットを駆動させて
    圧力発生室内のインクを冷却し、 記録制御手段は、インク流路内のインクが所定温度に冷
    却されていることを条件に記録動作を実行させることを
    特徴とするインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項4の何れかに記載の
    インクジェット式記録ヘッドと、インク流路内のインク
    温度を検出可能な温度検出手段と、ノズル開口部を通じ
    てインク流路内のインクをヘッド外部に吸引する吸引手
    段と、温度検出手段からのインク温度情報に基づいて熱
    電素子ユニットの駆動を制御するインク温度制御手段
    と、吸引手段の作動を制御可能な吸引制御手段とを備え
    たインクジェット式記録装置における気泡除去方法であ
    って、 クリーニング動作の実行時に、インク温度制御手段が熱
    電素子を駆動し、圧力発生室内のインクを冷却し、 インク流路内のインク温度が所定温度以下になったこと
    を条件に、吸引制御手段が吸引手段を作動させて、イン
    ク流路内に残留する気泡をインクとともにヘッド外部に
    吸引除去することを特徴とするインクジェット式記録装
    置における気泡除去方法。
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