JP2005035292A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェットヘッドおよびその駆動回路を搭載したものにおいて、簡単な構成で組み立て性が良く、効率良く駆動回路が発する熱を放熱することができるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】
インクジェットヘッド15に駆動信号を出力するドライバIC17cはフレキシブル配線基板17bに実装されている。2個のL字型ヒートシンク22、23は、内部に空間を形成するように略ロ字型に組み合わされ、ヒートシンク22の側面は、ドライバIC17cをヒートシンク23の端面とで挟んでいる。ヒートシンク22およびヒートシンク23の他端は、互いに熱を伝えるように連接されている。これらのヒートシンク22、23は、アルミや銅等の熱伝導率の高い金属で構成され、ドライバIC17cで発生した熱を、内外の空間に効率良く放出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、インクジェットヘッドおよびその駆動回路を搭載したものにおいて、駆動回路の発熱を放熱する放熱器を2個のヒートシンクで構成するインクジェット記録装置に関するものである。
従来より、キャリッジにインクジェットヘッドを搭載して、キャリッジを主走査方向に往復移動させながら、インクジェットヘッドから記録媒体上にインクを噴射して、印刷を実行するインクジェット記録装置が知られている。そのインクジェット記録装置では、インクジェットヘッドを駆動させるための駆動信号を出力する駆動回路をキャリッジに搭載し、その駆動回路からの駆動信号によってインクジェットヘッドは、記録媒体上にインクを噴射するように構成されている。
しかし、駆動回路はインクジェットヘッドに駆動信号を出力するので、駆動回路には瞬間的に大きな電流が流れ、急激に温度が上昇する。しかも駆動回路は各ノズルごとに駆動素子を必要とし、多ノズル化に伴い、駆動素子が多く且つ、高密度化しているので、インクジェットヘッドの多数のノズルから同時にインクを噴射する動作を長時間続けると、温度上昇も著しくなる。この温度上昇は、駆動回路を誤動作させたり、不安定にして、安定したインクの噴射を阻害する原因となっていた。そこで、この発熱する駆動回路を冷却すべく、駆動回路と接触するように放熱器をキャリッジに搭載し、この放熱器によって駆動回路の熱を放熱するように構成されていた。
特許2927141号公報に開示される発明では、駆動回路の熱を放熱するため、ファンを備え、更にヒートパイプにより熱を移送していた。
特許2927141号公報(図2等)。
しかしながら、上記のような高性能な放熱器を装備したのでは高価になるという問題点があると同時に、冷却装置が大掛りであるためインクジェット記録装置が大型化し、組み立てに時間と労力を必要とするという問題点もあった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、特に簡単な構成で組み立て性が良く、駆動回路が発する熱を効率良く放熱することができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを噴射するインクジェットヘッドと、そのインクジェットヘッドにインクを噴射させるために、そのインクジェットヘッドに電圧を印加する駆動回路とを搭載するキャリッジを備えたインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに搭載されると共に、中に空間を有する略ロの字型に配設される第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとを有し、前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの一端は互いに連接され、他端は互いに前記駆動回路の発熱部を挟むように配設されている。
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、前記キャリッジは、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクを搭載し、前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとは、前記インクタンクの周囲を囲むように配設されている。
請求項3記載のインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを噴射するインクジェットヘッドと、そのインクジェットヘッドにインクを噴射させるために、そのインクジェットヘッドに電圧を印加する駆動回路と、そのインクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクとを搭載するキャリッジとを備えたインクジェット記録装置であって、前記キャリッジに搭載されると共に、前記インクタンクの周囲を囲むように配設される第1のヒートシンクおよび第2のヒートシンクを有し、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの一端は互いに連接され、他端は互いに前記駆動回路の発熱部を挟むように配設されている。
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとは、両端を開放する空間を内部に形成し、その開放の方向が前記キャリッジの移動方向と略平行に配設されている。
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの前記他端は、熱伝導性を有する弾性部材を介して前記発熱部を挟むように配設されている。
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記発熱部は半導体集積回路である。
請求項1に記載のインクジェット記録装置によれば、発熱部が発する熱は、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクに伝わり、両ヒートシンクは一端において互いに連接されているので、それぞれのヒートシンクに伝わった熱は、他方のヒートシンクにも伝えられ、空気と接触する面積が大きいため効率よく放熱することができるという効果がある。また、2つのヒートシンクの他端で発熱部を挟み他端を互いに連接する構成であるため簡単に組み立てることができるという効果もある。
請求項2に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、キャリッジは、インクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクを搭載し、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとは、インクタンクの周囲を囲むように配設されるので、キャリッジ上にコンパクトにインクタンクとヒートシンクを搭載することができるという効果がある。
請求項3に記載のインクジェット記録装置によれば、第1のヒートシンクおよび第2のヒートシンクにより発熱部を挟み、その第1のヒートシンクと第2のヒートシンクの一端は互いに連接され、インクタンクの周囲を囲むように配設されるので、発熱部により発生された熱は、第1および第2のヒートシンクに伝わり、さらに両ヒートシンクは、一端で連接されているので、それぞれに伝わった熱は、他のヒートシンクに伝えることにより、空気と接触する面積が大きく、効率よく放熱することができる。また、インクタンクの周囲を囲むように配設されるので、インクタンクを搭載する際には、キャリッジ上のスペースを有効に利用することができ、全体として小型化することができるという効果がある。
請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとは、両端を開放する空間を内部に形成し、その開放の方向がキャリッジの移動方向と略平行に配設されているので、キャリッジの移動により、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとが形成する空間の内部を空気が流通する。よって、ヒートシンクを効率よく冷却することができるという効果がある。
請求項5に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの他端は、熱伝導性を有する弾性部材を介して発熱部を挟むように配設されているので、ヒートシンクと発熱部とをより良く密着させることができ、発熱体が発する熱を効率よく放熱することができるという効果がある。
請求項6に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1のヒートシンクおよび第2のヒートシンクにより発熱部である半導体集積回路を挟むので、最も発熱が大きい半導体集積回路が発する熱を効率よく放熱することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるインクジェット記録装置1の内部構成を示した平面図である。このインクジェット記録装置1は、難燃性のプラスチックで構成された本体フレーム2と、その本体フレーム2に内包され、記録媒体にインクを噴射する記録ヘッドユニット3と、その記録ヘッドユニット3に供給するインクを貯留するインク供給源4と、そのインク供給源4から記録ヘッドユニット3にインクを供給するチューブ5と、パージ装置6とを備えている。
記録ヘッドユニット3は、本体フレーム2の長手方向に往復移動(矢印A)するキャリッジ13に搭載され、キャリッジ13の下面に配置されたインクジェットヘッド15(図3参照)から記録媒体にインクを噴射する。尚、記録ヘッドユニット3については、図2及び図3において詳細に説明する。
キャリッジ13の一端は、本体フレームの長手方向に横架されたガイドロッド7にスライド可能に挿嵌され、キャリッジ13の他端は、本体フレーム2の長手方向に横架されたガイドバー8に支持されている。また、キャリッジ13には、ベルトが装着されており、ベルトはCRモータ(キャリッジモータ)101(図8参照)に取着されたローラに巻回されている。CRモータ101を駆動するとベルトが周回して、キャリッジ13をプリンタ本体2の長手方向へ往復移動させることができる。
インク供給源4は、本体フレーム2の長手方向に直列に配置された4つのインクカートリッジ4a〜4dで構成されており、各インクカートリッジ4a〜4dには、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクがそれぞれ密封されている。各インクカートリッジ4a〜4dのインクは、チューブ5a〜5dを介して、キャリッジ13上のバッファタンク(インクタンク)3c、3d、3e、3fへ供給され、そのバッファタンクからインクジェットヘッド15の4色のインク流路へ供給される。
本体フレーム2の左端部分には、インクジェットヘッド15からのインクの噴射状態を回復させるためのパージ処理を実行するパージ装置6が配置されている。このパージ装置6の配置位置は、インクジェットヘッド15により記録媒体上に印刷する範囲外の位置であって、キャリッジ13の退避位置である。
パージ装置6は、インクジェットヘッド15のインク噴射口形成面に当接して、インク噴射口形成面と密閉空間を形成する吸引キャップ6aと、その吸引キャップ6aによって形成された密閉空間を負圧にする吸引ポンプ(図示せず)と、その吸引ポンプと吸引キャップ6aとを連通する排出チューブ6cと、パージ処理によってインク噴射口形成面に付着したインクを払拭するワイパ6bとから構成されている。
このパージ装置6によってパージ処理を行う場合には、CRモータ101を駆動して、キャリッジ13をパージ処理実行位置に移動させる。パージ処理実行位置にキャリッジ13が到達すると、図示しない駆動源を駆動して、インクジェットヘッド15のインク噴射口形成面と対向するように配置された吸引キャップ6aをインク噴射口形成面に当接させる。こうして、インク噴射口形成面と吸引キャップ6aとによって密閉空間が形成され、密閉空間にインク噴射口形成面に穿設されたインク噴射口を内包する。そして、この状態で吸引ポンプを作動し、排出チューブ6cを介して密閉空間を負圧にする。よって、インク噴射口から気泡や高粘度化したインク等が吸引され、インクジェットヘッド15のインクの噴射状態を回復することができる。
また、パージ処理が終了すると、駆動源を逆回転して、吸引キャップ6aをインク噴射口形成面から離隔させる。また、図示しないカム機構によって、ゴム板状に構成されたワイパ6bをインク噴射口形成面に当接させる。そして、キャリッジ13を僅かに移動させ、パージ処理によってインク噴射口形成面に付着したインクをワイパ6bによって払拭する。尚、パージ装置6は、インクタンク4側からインクに正圧を与えることにより、インクジェットヘッド15からインクを排出する構成のものでも良い。
次に、図2および図3を参照して、第1の実施例である記録ヘッドユニット3について説明する。図2は、記録ヘッドユニット3の内部構成を示した断面図であり、図3は図2のIII−III断面図である。図2及び図3に示すように、記録ヘッドユニット3には、箱状のヘッドホルダ3aの下面にインクジェットヘッド15が露出されて支持され、内部にバッファタンク3c、3d、3e、3fが支持され、この4つのバッファタンクを囲むように2つのヒートシンク22,23が配設されている。ヒートシンク22,23は、それぞれアルミや銅等の熱伝導性の高い板状金属をL字型に曲げて構成され、L字型を成す2辺をそれぞれ他のヒートシンクの2辺と平行に対向させ、かつ両ヒートシンクの内角を互いに対角線方向に対向させて内部に空間を有する略ロの字型に組み合わせられる。
そのロの字型の上辺を成すヒートシンク22の一辺22aと、側辺を成すヒートシンク23の一辺23bとは、その先端どうしを熱伝導可能に接合され、下辺を成すヒートシンク23の辺23aと、側辺を成すヒートシンク22の辺22bとは、その先端どうしの間にドライバIC17cを熱伝導可能に挟んでいる。これらの接合部には、必要により熱伝導性のよい接着剤等を介在させることができる。
ドライバIC17cは、フレキシブル配線基板17b上に実装され、フレキシブル配線基板17bの一端はキャリッジ基板17aに、他端はインクジェットヘッド15にそれぞれ接続されている。ドライバIC17cは、後述する本体制御基板30からシリアルに転送された印刷データ信号を、複数のノズルに対応するパラレル信号に変換し、さらにその信号をインク噴射口毎に設けた駆動素子に、該駆動素子を駆動するための大きさの電圧信号に変換して出力する半導体集積回路から成る駆動回路である。キャリッジ基板17aは、記録ヘッドユニット3をキャリッジ13に装着したとき、本体制御基板30とハーネスケーブル(図示せず)を介して接続される。
2つのヒートシンクが成すロの字型の内部にバッファタンク3c、3d、3e、3fが配設され、ロの字型の下辺を成すヒートシンク23の一辺23aを貫通して各バッファタンクは、インクジェットヘッド15にインク供給可能に連通している。
図4及び図5は、第2の実施例を示すもので、この実施例では記録ヘッドユニット3が2色のインクごとに設けられ、これに対応して、各ヘッドホルダ3a、3a上に、それぞれバッファタンク3c、3dおよび3e、3fを囲むようにヒートシンク22,23が配設されている。図5(a)(b)に示すように、インクジェットヘッド15およびドライバIC17c、フレキシブル配線基板17b、キャリッジ基板17aも同様に記録ヘッドユニット3ごとに設けられ、ヘッドホルダ3a内にインクジェットヘッド15が組み付けられ、フレキシブル配線基板17bが引き出された状態で、ヒートシンク22,23が組み付けられて、ドライバIC17cがそのヒートシンク22、23間に前記実施例と同様に挟まれる。ヒートシンク22の上辺22aとヒートシンク23の側辺23bは、この実施例ではネジ25により接合される。図4(c)(d)は、1個の記録ヘッドユニット3が組み立てられた状態を示す正面図、側面図である。
図4(a)(b)に示すように、2個の記録ヘッドユニット3は、4色のインクに対応するように平行に並べられて、キャリッジ13に組み付けられる。2個の記録ヘッドユニット3の各ヒートシンクは、ネジ26bで固定された熱伝導性の高い連結部材26aにより相互に熱伝導可能に接合されている。この場合、ドライバIC17cが互いに他の記録ヘッドユニット3から最も離れた側に配設されることが、熱を放出しやすい点から好ましい。
各実施例とも、ヒートシンク22,23が空間を内包し、その両端を開放しているから、ドライバIC17cが発生した熱は、ヒートシンク22,23に伝わって、その内外の空気に効率良く放出される。
図6は、第3の実施例を示すもので、上記各実施例と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。(a)は、記録ヘッドユニット3の斜視図、(b)は、キャリッジ13の移動方向に垂直な平面で記録ヘッドユニット3を切断した断面図である。前実施例と同様にL字型のヒートシンク22,23によりロの字型の空間が形成され、その空間の中にバッファタンク3c、3d、3e、3f(3c以外は図示せず)が配置されているが、前実施例と異なる点は、ヒートシンク22,23が形成する空間の両端の開放方向が、キャリッジ13の移動方向と略平行になるように、ヒートシンク22,23が配設されている点である。すなわち、L字型のヒートシンク22,23を構成する各辺の平面は、キャリッジ13の移動方向であるガイドロッド7、あるいはガイドバー8の長手方向と平行に配置されている。このことにより、印刷の実行時において、キャリッジ13が移動され、ヒートシンク22,23により形成されるロの字型の開口からロの字型の内部の空間に空気が流入し、またその空気の流入により空間内の空気が流出する。よって、より効率よくヒートシンク22,23を冷却することができる。
また、同図(b)に示すように、ドライバIC17cは、フレキシブル配線基板17b上に実装され、フレキシブル配線基板17bの一端は、インクジェットヘッド15に接続されていて、ドライバIC17cとドライバIC17cが実装されているフレキシブル基板17bの部分とは、熱伝導性を有する弾性部材であるゴム27を介してヒートシンク23の一端とヒートシンク22の一端との間に挟持されている。このことにより、熱伝導性を有するゴム27が、その弾性によりヒートシンク23とドライバIC17cとをより良く密着させるので、ドライバIC17cにより発生された熱が効率良くヒートシンク23に伝導される。なお、同図(b)では、フレキシブル基板17bとヒートシンク22との間に熱伝導性を有するゴム27を配置したが、ドライバIC17cとヒートシンク23との間に配置してもよい。
図7は、ヒートシンク22、23の接合方法を各種示すもので、図7(a)は、一方のヒートシンク23の側面に他方のヒートシンク22の端面が接合されている(突き付け組み)。図7(b)は、逆に一方のヒートシンク22の側面に他方のヒートシンク23の端面が接合されている。図7(c)は、ヒートシンク22とヒートシンク23の端面を45度の斜面として接合されている(止め付け組み)。図7(d)は、ヒートシンク22の先端を90度折り曲げ、ヒートシンク23の側面と接合されている。このことにより、図6(a)から(c)の場合に比べて接合面積を大きくすることができる。図7(e)は、逆にヒートシンク22の側面に、ヒートシンク23の先端を90度折り曲げ、接合されている。
図8は、ドライバIC17c(発熱部)を挟む方法を各種示すもので、図8(a)は、ドライバICが実装されているフレキシブル配線基板17bにヒートシンク22の側面を当接させ、ドライバICの上面にヒートシンク23の端面を当接させている。図8(b)は、同様にヒートシンク22とフレキシブル基板17bを当接させ、ドライバIC17cの上面には、ヒートシンク23を90度折り曲げて当接させている。このことにより、図8(a)の場合に比べ、接触面積を大きくすることができ、熱伝導性が向上する。図8(c)は、図8(b)の折り曲げ方向が異なる場合を示している。
次に、図9を参照して上述のように構成したインクジェット記録装置1の電気回路構成について説明する。図9は、インクジェット記録装置1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。インクジェット記録装置1を制御するための制御装置は、本体制御基板30と、キャリッジ基板17aとを備えており、本体制御基板30には、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CPU)32と、そのCPU32により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM33と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM34と、イメージメモリ37、ゲートアレイ36等が搭載されている。
演算装置であるCPU32は、ROM33に予め記憶された制御プログラム33aに従い、上述したパージ処理等、各処理の制御を実行するものである。また、印刷タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を後述のゲートアレイ36へ転送する。CPU32には、ユーザが印刷の指示などを行うための操作パネル38、キャリッジ13を動作させるキャリッジモータ(CRモータ)16を駆動するためのモータ駆動回路39、記録媒体を搬送する搬送モータ(LFモータ)40を動作させるためのモータ駆動回路41、用紙の先端を検出するペーパセンサ42、キャリッジ13の原点位置を検出する原点センサ43などが接続されている。接続される各デバイスの動作はこのCPU32により制御される。
ゲートアレイ36は、CPU32から転送される印刷タイミング信号と、イメージメモリ37に記憶されている画像データとに基づいて、その画像データを記録媒体に印刷するための印刷データと、その印刷データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、基本印刷波形信号を生成するためのパラメータ信号と、一定周期で出力される噴射タイミング信号とを出力し、それら各信号を、キャリッジ基板17aへ転送する。キャリッジ基板17aは、フレキシブル配線基板17bを通してドライバIC17cに各信号を送信し、ドライバIC17cは、インクの噴射を行うインクジェットヘッド15を駆動している。
また、ゲートアレイ36は、コンピュータなどの外部機器からセントロ・インターフェース44を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ37に記憶させるとともに、転送されてくるセントロ・データに基づいてセントロ・データ受信割込信号を生成し、その信号をCPU32へ転送する。
尚、ゲートアレイ36とキャリッジ基板17aとの間で通信される各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して転送される。また、上記したCPU32と、ROM33、RAM34及びゲートアレイ36とは、バスライン45を介して接続されている。
以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、ヒートシンク22とヒートシンク23とは、一端でネジ止めされるように構成したが、熱伝導接着剤、半田付け、あるいは溶接などの方法により接合するようにしてもよい。
また、上記実施例では、2つの略L字型のヒートシンクによりロの字型を構成し、ドライバICの放熱を行うようにしたが、一方のヒートシンクを略Iの字型とし、他方をコの字型にすることにより、同等の効果を得ることができる。
また、上記実施例では2個のヒートシンクがインクタンクを囲むように配設したが、インクタンクを必ずしも囲む必要はない。
また、実施例のバッファタンクに代えて、通常の交換式のインクタンク(インクカートリッジ)を着脱可能に配置してもよい。
本発明の一実施例であるインクジェット記録装置の内部構成を示した平面図である。 記録ヘッドユニットの内部構成を示す平面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 第2実施例を示す図である。 第2実施例における2つのヘッドを組み立て過程を説明する図である。 第3実施例における記録ヘッドユニットの斜視図(a)および断面図(b)である。 接合部の変形例を示す図である。 ドライバICを挟む部分の変形例を示す図である。 インクジェット記録装置の電気的構成の概略を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
3a キャリッジホルダ
3c〜3f インクタンク(バッファタンク)
13 キャリッジ
15 インクジェットヘッド
17a キャリッジ基板
17b フレキシブル配線基板
17c ドライバIC(半導体集積回路)
22 第1のヒートシンク
23 第2のヒートシンク
27 熱伝導性を有するゴム(弾性部材)

Claims (6)

  1. 記録媒体にインクを噴射するインクジェットヘッドと、そのインクジェットヘッドにインクを噴射させるために、そのインクジェットヘッドに電圧を印加する駆動回路とを搭載するキャリッジを備えたインクジェット記録装置において、
    前記キャリッジに搭載されると共に、中に空間を有する略ロの字型に配設される第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとを有し、前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの一端は互いに連接され、他端は互いに前記駆動回路の発熱部を挟むことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記キャリッジは、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクとを搭載し、前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとは、前記インクタンクの周囲を囲むように配設されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 記録媒体にインクを噴射するインクジェットヘッドと、そのインクジェットヘッドにインクを噴射させるために、そのインクジェットヘッドに電圧を印加する駆動回路と、そのインクジェットヘッドにインクを供給するインクタンクとを搭載するキャリッジとを備えたインクジェット記録装置において、
    前記キャリッジに搭載されると共に、前記インクタンクの周囲を囲むように配設される第1のヒートシンクおよび第2のヒートシンクを有し、第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの一端は互いに連接され、他端は互いに前記駆動回路の発熱部を挟むことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとは、両端を開放する空間を内部に形成し、その開放の方向が前記キャリッジの移動方向と略平行に配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1のヒートシンクと第2のヒートシンクとの前記他端は、熱伝導性を有する弾性部材を介して前記発熱部を挟むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記発熱部は、半導体集積回路であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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