JP2008279734A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴吐出装置の発熱部分における放熱効果を向上させる。
【解決手段】液滴吐出装置1は、吐出ヘッドユニット2の吐出機能を回復するため吐出ヘッドユニット2から排出された液体の廃液を貯留する廃液タンク71と、廃液タンク71から延びて、吐出ヘッドユニット2の発熱部を通り、再び廃液タンク71に戻るように配置された管路72と、管路に廃液タンク71の廃液を循環させる循環手段18とを備えており、吐出ヘッドユニット2の発熱部から発生した熱を、管路を循環する廃液によって放熱するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴を吐出する吐出ヘッドユニットを備えた液滴吐出装置に関し、特に液滴吐出装置における発熱部の冷却構造に関するものである。
液滴吐出装置、例えばインクジェット式の記録装置では、液体の吐出に伴って発熱する部分があると、発熱が吐出動作に影響してこれを不安定化させる。そのため、例えば、特許文献1等には、液滴吐出装置である記録装置において、発熱部分である駆動用の回路素子(ドライバー素子)に、放熱体(ヒートシンク)を接触させて、放熱する構成が記載されている。
また、特許文献2では、発熱により液体を発泡させて吐出する型の液体噴射吐出ヘッドにおいて、ヘッドの発熱体基板を冷却するために液体を用いる構成が記載されている。詳細には、ヘッドの周囲に設けたチューブ状の液体供給管や、あるいは、発熱体基板に設けた穴に、水などの液体を流して、ヘッド全体や発熱体基板そのものを冷却している。また、発熱体基板を多孔質部材で形成し、これに液体を浸透させて、その気化熱で放熱する構成も記載されている。
特開2004−291342号公報(図1参照) 特許第2738697号公報(図1及び図2参照)
記録装置においては、近年、記録の高速化や高密度化が求められ、液体を吐出するノズル数が増加する傾向にある。高速で記録すなわち高い周波数で多数のノズルから吐出を行うと、駆動用の回路素子の発熱量が増加するので、回路素子の熱が吐出ヘッドに伝わって、吐出動作を不安定化させる虞がある。
発熱部分に接触する放熱体の放熱効果を向上させる方法の一つとして、特許文献1のような放熱体に、特許文献2のような液体を用いた冷却の構成を組み合わせることが考えられる。しかしながら、特許文献2には、冷却用の液体の供給源や、供給管の具体的な配置等が示されておらず、吐出ヘッドや放熱体の形状に応じて、どのように冷却用の液体を供給するかが課題であった。
本発明は、上記問題を解消するものであり、液滴吐出装置の発熱部分における放熱効果を向上させることを目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における液滴吐出装置は、液体を吐出する吐出ヘッドユニットを備えた液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドユニットの吐出機能を回復するため前記吐出ヘッドユニットから排出された前記液体の廃液を貯留する廃液タンクと、前記廃液タンクから延びて、前記吐出ヘッドユニットの発熱部を通り、再び廃液タンクに戻るように配置された管路と、前記管路に前記廃液タンクの廃液を循環させる循環手段とを備え、前記吐出ヘッドユニットの発熱部から発生した熱を、前記管路を循環する廃液によって放熱するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドユニットには、前記液体を吐出するノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを駆動するための回路素子が実装された配線材と、前記回路素子の熱を放熱するための放熱体とが備えられ、前記管路は、前記廃液を前記放熱体に熱伝導可能に接触させるように配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドユニットは、吐出した液体を付着させる媒体に沿って移動可能に設けられ、前記廃液タンク及び前記循環手段は、前記吐出ヘッドユニットを移動可能に支持する装置本体に支持され、前記管路において、前記吐出ヘッドユニットと前記廃液タンク及び前記循環手段とを接続する部分は、可撓性を有するチューブで構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドユニットに供給する前記液体を収容したカートリッジが、前記装置本体に支持され、前記吐出ヘッドユニットと前記カートリッジとが、可撓性を有する液体供給チューブで接続され、前記管路を構成するチューブと前記液体供給チューブとが、ほぼ平行に配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記放熱体はその内部に空間を有し、前記空間を前記管路の一部として前記廃液が流通されることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記管路は、前記放熱体の外面に接触して配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドユニットには、さらに前記吐出ヘッド及び前記放熱体を支持する筐体が備えられ、前記放熱体と前記筐体の壁との間の空間を、前記管路の一部として前記廃液が流通されることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、廃液タンクから延びた管路が、吐出ヘッドユニットの発熱部を通り、再び廃液タンクに戻るように配置され、管路には、廃液タンクの廃液が循環手段によって循環している。従って、発熱部は、管路を循環する廃液によって冷却されるので、発熱部の熱が吐出ヘッドユニットに伝わってその動作を不安定化させる虞を低減できる。
また、管路を循環する廃液は、吐出ヘッドユニットから吐出させる液体を、吐出機能を回復させるために排出させて貯めたものであるから、循環用に特別に液体を用意する必要がなく、コストの削減が図れる。
請求項2に記載の発明によれば、管路は、配線材に実装された回路素子に設けられた放熱体に、廃液を熱伝導可能に接触させるように配置されている。つまり、回路素子の熱が放熱体に伝わるが、放熱体は廃液の循環によって冷却され続けているから、回路素子の熱が積極的に放熱体に奪われて、回路素子の温度上昇が抑えられ、吐出動作を安定に維持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、装置本体に支持された廃液タンク及び循環手段と、移動可能な吐出ヘッドユニットとを接続する管路の部分は、可撓性を有するチューブで構成されている。すなわち、吐出ヘッドユニットの移動にともなって、チューブが撓むから、吐出ヘッドユニットが移動しても、管路における廃液の循環に支障を来たす心配がない。
請求項4に記載の発明によれば、吐出ヘッドユニットに供給する液体を収容したカートリッジと吐出ヘッドユニットとを接続する液体供給チューブと、管路を構成するチューブとがほぼ平行に配置されている。すなわち、管路を構成するチューブを、液体供給チューブに沿って配置でき、これらを結束することも可能になるから、多数のチューブを装置の内部に整然と配置することができる。
請求項5に記載の発明によれば、放熱体の内部の空間が管路の一部となって、廃液が流通されるから、放熱体に直接廃液が接触して循環し、放熱体が効率よく冷却される。
請求項6に記載の発明によれば、管路は、放熱体の外面に接触して配置されているから、放熱体の熱は、放熱体の外面に接触する管路を循環する廃液によって放熱される。特に、請求項5に記載したような空間を、放熱体の内部に形成できない場合には、有効な冷却方法である。
請求項7に記載の発明によれば、放熱体とこの放熱体を支持する筐体との間の空間が、管路の一部となって廃液が流通される。すなわち、空間を循環する廃液に放熱体が直接接触するので、放熱体が効率よく冷却される。
以下に本発明の基本的な実施形態を説明する。図1は、本発明の液滴吐出装置としての記録装置1の概略平面図である。この記録装置1は、単独のプリンタ装置に適用しても、あるいは、ファクシミリ機能やコピー機能等の複数の機能を備えた多機能装置のプリンタ機能(記録部)に適用してもよい。
記録装置1には、図1に示すように、キャリッジを構成する吐出ヘッドユニット2が備えられ、この吐出ヘッドユニット2には、吐出ヘッド3がそのノズル7を吐出ヘッドユニット2の下面に露出させて搭載されている。第1ガイド部材5及び第2ガイド部材6は、キャリッジである吐出ヘッドユニット2を主走査方向(Y軸方向)に移動可能に支持する部材である。吐出ヘッドユニット2はキャリッジモータ8に連結された駆動プーリ9と、従動プーリ10とに掛け渡されたタイミングベルト11によってY軸方向に沿って往復移動する。
記録媒体(請求項の液体を付着させる媒体に相当)である用紙は、吐出ヘッドユニット2の下方において、主走査方向(Y軸方向)に直交する副走査方向(X軸方向)に搬送される。
装置本体12内には、交換式のインクカートリッジ13が静置されており、ここではインク色の数に応じて、ブラックインク用、シアンインク用、マゼンタインク用、イエローインク用の4つのインクカートリッジ13が備えられている。各インクカートリッジ13のインクは、供給管を介して、それぞれ独立して吐出ヘッドユニット2に供給される。ここでは、供給管として、可撓性を有する樹脂製のインク供給チューブ(請求項の液体供給チューブに相当)15を用いている。
図1に示すように、記録装置1の装置本体12内で、用紙のY軸方向の幅(記録領域)よりも外側における一方の側(図1の右側)には、メンテナンスユニット17が設けられている。メンテナンスユニット17は、キャリッジ2の待機位置(ホームポジション)に対応して設けられており、吐出ヘッド3の吐出機能を回復させるための回復動作(パージング)を行う。
メンテナンスユニット17には、図1に示すように、キャップ体19が設けられている。キャップ体19は、図示しない昇降手段により、キャリッジ2の移動方向に直交する方向(上下方向)に沿って、ノズル7の開口面に接触する位置と離隔する位置との間で変位できるように設けられている。
キャップ体19は、ゴム状の弾性材で形成されている。キャップ体19には、ノズル7の開口面側に向かって突出するリブ19aが、前記開口面に接触したときにノズル群の外周を囲むように形成されており、リブ19aの弾性変形でキャップ体19は前記開口面に密着する。キャップ体19の底部には排出口70が形成され、排出口70はキャップ体19の下方に配置された吸引ポンプ(図示せず)にチューブで接続されている。
回復動作では、キャップ体19がノズル7の開口面に密着し、図示しない吸引ポンプによる吸引力で、吐出ヘッド3のノズル7からキャップ体19の内側にインクが強制的に排出され、このインクが、排出口70から排出されて、装置本体12に静置された廃液タンク71に貯められるように構成されている。
廃液タンク71に隣接して、ポンプ18(請求項の循環手段に相当)が配置されている。ポンプ18に繋がれた管路72は、廃液タンク71から、吐出ヘッドユニット2の発熱部を通って、廃液タンク71に戻るように構成されており、廃液タンク71の廃液が、ポンプ18によって管路72を循環する。ポンプ18にはチューブポンプ等が好適である。
管路72のうち、少なくとも、ポンプ18と吐出ヘッドユニット2とを接続する部分と、吐出ヘッドユニット2と廃液タンク71とを接続する部分は、可撓性を有する樹脂性の廃液チューブ(請求項の管路を構成するチューブに相当)73で構成されている。また、廃液チューブ73の上記両部分は、少なくとも吐出ヘッドユニット2の走行に伴い撓む箇所において、図1(b)に示すようにインク供給チューブ15と平行状に重ねられて、相互に接着またはバンド部材(図示せず)等により結束されている。これによって、装置本体12の内部において、多数のチューブを整然と配置することができる。
吐出ヘッドユニット2には、図2に示すように、上面を開放した略箱状のヘッドホルダ(請求項の筐体に相当する)20が備えられ、ヘッドホルダ20の底板21の下面側には、補強フレーム24を介在させて、吐出ヘッド3が固着される。補強フレーム24の下面側には、ヘッドホルダ20の下面側における段差(凹凸)を緩和させるために、吐出ヘッド3を囲むようにフロントフレーム28が貼着されている(図3参照)。
ヘッドホルダ20の底板21の上面側には、インクカートリッジ13から供給されたインクを一旦貯留するインク貯留部22と、回路基板23とが搭載されている。回路基板23は、装置本体12に静置された制御装置(図示せず)からフレキシブルな配線ケーブル(図示せず)を介して駆動信号を受け、コネクタ23aに接続されたフレキシブル配線材33を介して、吐出ヘッド3のアクチュエータ32に駆動信号を供給する。
ヘッドホルダ20の底板21には開口部21aが貫通形成されており、この開口部21aの内側では、インク貯留部22のインク流出口22aと、吐出ヘッド3のインク取入口31aとが、補強フレーム24の接続穴24aを介して接続され、インク貯留部22から吐出ヘッド3にインクが色毎に独立して供給される。
底板21には、ヘッドホルダ20の一方の側壁77寄りの位置に、フレキシブル配線材33を挿通させるスリット孔25が穿設されている。また、底板21には、その下面側に吐出ヘッド3を固着させるための接着剤26を流し込むための貫通孔27が、側壁77とこれに対向する側壁の両方に沿って、それぞれ複数個ずつ穿設されている。また、底板21には、後述する放熱体41を位置決め固定するためのピン21bが、2本立設されている。
吐出ヘッド3は、特開2005−322850号公報に記載の公知のものと同様で、図4に示すように、下面側にノズル7を開口し且つ上面側に圧力室35を有するキャビティ部31と、プレート型のアクチュエータ32と、フレキシブル配線材33とを積層して構成されている。
キャビティ部31は、複数の薄いプレートを積層して形成されており、その内部には、インク貯留部22からキャビティ部31のインク取入口31aへ導入されたインクを、多数の圧力室35に分配するインク供給路34が構成されている。
アクチュエータ32は、図4に示すように、全ての圧力室35にわたる大きさを有する扁平形状で且つその扁平な方向と直交する方向に積層された複数のセラミックス層36と、この複数のセラミックス層36間に配置された複数の電極とから構成されている。
電極は、圧力室35毎に形成された個別電極37と、複数の圧力室35に跨って形成されたコモン電極38とを含み、セラミックス層36間に交互に配置されている。積層方向の各個別電極37は相互に一体に接続して表面に導き出され、また積層方向の各コモン電極38も相互に一体に接続して表面に導き出され、それぞれフレキシブル配線材33の配線パターンに接続されている。
このように電極が設けられたアクチュエータ32では、公知のように個別電極37とコモン電極38との間に電圧を印加することで、両電極に挟まれたセラミックス層36の部分が伸長し対応する圧力室35内のインクに圧力を加え、ノズル7からインクを吐出することができる。
フレキシブル配線材33の中途部には、アクチュエータ32を駆動するための回路素子39が実装されている。回路素子39は、回路基板23からシリアル伝送された駆動信号を、多数の個別電極37に対応したパラレル信号に変換し、セラミックス層36の駆動に適した電圧として出力する。従って、回路素子39は、記録時には、高い周波数で多数のノズルからインクを吐出するように駆動信号を出力することで発熱する。
回路素子39の熱を放熱するために、放熱体41が底板21の上面側にピン21bに固定されている。フレキシブル配線材33は、回路素子39を底板21と放熱体41との間に位置させるように引き回されており、放熱体41と回路素子39を挟んで対向する位置に、ゴム状の弾性部材40が配置されている。これにより、回路素子39を弾性部材40の弾性力によって放熱体41に熱伝導可能に密着させるようにしている。
放熱体41は、底板21に略平行で回路素子39と密着する底部42と、ヘッドホルダ20の側壁77と略平行でフレキシブル配線材33を回路基板23側に案内する側部43とが側面視L字状をなすように形成された金属製部材である。放熱体41の底部42及び側部43は、回路素子39の長手方向(X軸方向)と同じ方向に長く形成されている。底部42には、取付穴41aが2箇所穿設されており、底板21に立設されたピン21bを取付穴41aに挿通して溶着等を行うことで、放熱体41がヘッドホルダ20に固定される。
側部43の内部には、前述した管路72の一部を構成する空間(通路)44が、側部43の長手方向(X軸方向)に長く形成されている。側部43の上面には、廃液チューブ73からの廃液をコネクタを介して空間44に流入させるための入口75と、廃液を空間44からコネクタを介して廃液チューブ73に流出させるための出口76とが形成されている。すなわち、ポンプ18によって、廃液タンク71のインク廃液が放熱体41の内部の空間44を通って、再び廃液タンク71に戻るように循環する。管路72は、廃液を放熱体41の内部において当該放熱体41に熱伝導可能に接触させている。
このように構成すると、記録動作に伴って、回路素子39が発熱すると、その熱が放熱体41、ひいては放熱体41の内部の空間44の廃液に伝わるが、この廃液が循環しているから、放熱体41が効率よく冷却される。すなわち、放熱体41は、金属製で表面積が大きいため、その表面から放熱されるとともに、その内部を循環する廃液によっても冷却される。従って、回路素子39の熱が、放熱体41に積極的に伝わるので、吐出ヘッド3への熱の伝わりが大幅に低減される。また、放熱体41からの熱が伝わった廃液は、管路72および廃液タンク71を循環している間に、室温に戻るから、再び放熱体41に流入するときには、冷えた状態になっている。
さらに、管路72を循環する液体として、吐出ヘッド3の回復処理に伴って排出されたインク廃液を利用しているから、循環用の液体を別途用意する必要がなく、コストの上昇も抑制できる。
以下に、第1実施形態を応用した複数の実施形態について説明する。これらの説明において、第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付して説明を省略する。
まず、第2実施形態を、図5を用いて説明する。なお、図5では、底板21の上面側に配置されている部品の図示を一部省略している。第2実施形態では、廃棄チューブ73を、放熱体41の外面に密着させるべく、放熱体41の底部42と側部43に沿わせて湾曲させている。図5では、廃液チューブ73をUの字状に湾曲させて放熱体41に接触させた状態を図示しているが、廃液チューブ73を側部43の長手方向に沿って配置したり、底部42と側部43の両方に接触するようなコイル状に形成して、放熱体41の長手方向に延びるように配置し、廃液チューブ73と放熱体41との接触面積の増加によって、放熱の効率を向上させてもよい。
放熱体41の形状によっては、第1実施形態のように、放熱体41の内部に空間44を形成できない場合があるが、このような場合には、放熱体41の外面を利用する前記第2実施形態が好適である。
次に、第3実施形態について、図6を用いて説明する。なお、図6では、底板21の上面側に配置されている部品の図示を一部省略している。この実施形態では、側面視L字状の放熱体41をヘッドホルダ20の底板21と側壁77の両方に重なるように固着し、且つ、放熱体41とヘッドホルダ20との間に空間78を形成している。空間78は、放熱体41の長手方向(X軸方向)に長く形成されている。
空間78は、管路72の一部を構成しており、側壁77の外面に、廃液チューブ73からの廃液をコネクタを介して空間78に流入させるための入口79と、空間78から廃液をコネクタを介して廃液チューブ73に流出させるための出口80とが形成されている。もちろん、空間78の廃液が漏出しないように、放熱体41の周囲とヘッドホルダ20との間を、シール剤81で封止している。なお、第3実施形態では、回路素子39は、ヘッドホルダ20に固着された放熱体41に対向すべく、フレキシブル配線材33の下面側に実装されており、ピン21bには、フレキシブル配線材33を放熱体41へ押圧するための締付部材45を取り付けている。
第3実施形態は、第1実施形態と同様に、廃液が直接放熱体41に接触するから、冷却効果も高められる。また、第2実施形態と同様に、放熱体41の内部に空間を形成できない場合に有効である。
なお、上述した第1〜第3実施形態では、吐出ヘッドユニットにおける発熱部が、フレキシブル配線材33の回路素子39である場合について説明したが、吐出ヘッド自体が発熱するなど、その他の部分が発熱部である場合にも、本発明は適用できる。もちろん、放熱体41を介さずに直接発熱部(回路素子39)に管路72を接触させるように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、記録装置を例示して説明したが、本発明は、インク以外の液体、例えば液晶表示装置のカラーフィルタなどを着色する着色液を吐出する液滴吐出装置に適用できることは言うまでもない。
(a)は本発明の液滴吐出装置としての記録装置の概略平面図、(b)は(a)のIb−Ib線矢視断面図である。 記録装置の吐出ヘッドユニットの分解斜視図である。 第1実施形態における図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 第2実施形態における図3に相当する断面図である。 第3実施形態における図3に相当する断面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 吐出ヘッドユニット
3 吐出ヘッド
7 ノズル
13 インクカートリッジ
15 インク供給チューブ
18 ポンプ
19 キャップ体
33 フレキシブル配線材
39 回路素子
41 放熱体
44 空間
71 廃液タンク
72 管路
73 廃液チューブ
78 空間

Claims (7)

  1. 液体を吐出する吐出ヘッドユニットを備えた液滴吐出装置において、
    前記吐出ヘッドユニットの吐出機能を回復するため前記吐出ヘッドユニットから排出された前記液体の廃液を貯留する廃液タンクと、
    前記廃液タンクから延びて、前記吐出ヘッドユニットの発熱部を通り、再び廃液タンクに戻るように配置された管路と、
    前記管路に前記廃液タンクの廃液を循環させる循環手段とを備え、
    前記吐出ヘッドユニットの発熱部から発生した熱を、前記管路を循環する廃液によって放熱するように構成したことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記吐出ヘッドユニットには、前記液体を吐出するノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを駆動するための回路素子が実装された配線材と、前記回路素子の熱を放熱するための放熱体とが備えられ、
    前記管路は、前記廃液を前記放熱体に熱伝導可能に接触させるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記吐出ヘッドユニットは、吐出した液体を付着させる媒体に沿って移動可能に設けられ、前記廃液タンク及び前記循環手段は、前記吐出ヘッドユニットを移動可能に支持する装置本体に支持され、
    前記管路において、前記吐出ヘッドユニットと前記廃液タンク及び前記循環手段とを接続する部分は、可撓性を有するチューブで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記吐出ヘッドユニットに供給する前記液体を収容したカートリッジが、前記装置本体に支持され、前記吐出ヘッドユニットと前記カートリッジとが、可撓性を有する液体供給チューブで接続され、
    前記管路を構成するチューブと前記液体供給チューブとが、ほぼ平行に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記放熱体はその内部に空間を有し、前記空間を前記管路の一部として前記廃液が流通されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記管路は、前記放熱体の外面に接触して配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記吐出ヘッドユニットには、さらに前記吐出ヘッド及び前記放熱体を支持する筐体が備えられ、前記放熱体と前記筐体の壁との間の空間を、前記管路の一部として前記廃液が流通されることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
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