JP4631434B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェットヘッドに関する。
特許文献1には、キャリッジに記録ヘッド部を搭載して、キャリッジを往復移動させながら、記録ヘッド部に設けられた圧電アクチュエータを含むヘッドユニット(インクジェットヘッド)から記録媒体上にインクを吐出して印刷する記録装置が記載されている。この記録装置において、記録ヘッド部には、ドライバー素子(ドライバIC)の熱を放熱するヒートシンクが設けられており、ヒートシンクの下面にヘッドユニットが固定されている。ヒートシンクのヘッドユニットと対向する位置には開口が設けられている。この構成により、ヘッドユニットの上方には、空間が設けられることになり、ドライバー素子の熱がヒートシンクを介してヘッドユニットに伝わりにくくなる。したがって、ヒートシンクが高温になるような場合でも、ヘッドユニットの圧電アクチュエータの動作特性は大きく変わらない。さらに、ヒートシンクの開口内には、圧電アクチュエータと接触しヒートシンクとは接触しない放熱体が設けられている。これにより、圧電アクチュエータ自体で発生した熱を放熱して、ヘッドユニットが自身の発熱によって高温になることを抑制できる。
特開2004−291342号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の記録装置において、ヒートシンクとヘッドユニットとが固定されているため、ドライバー素子からヒートシンクに伝わった熱及びドライバー素子からの輻射熱がヘッドユニット及び放熱体に伝わる。このヘッドユニット及び放熱体に伝わる熱は、ドライバー素子に近い領域ほど大きくなるため、ヘッドユニット及び放熱体において、ドライバー素子に近い領域と離れた領域とで温度差が生じることになる。これより、複数のキャビティ(圧力室)間、及び、ノズル間のインク温度に大きな差が生じ、ノズルからのインク吐出特性にばらつきが生じる。
そこで、本発明の目的は、ドライバICが発生する熱に起因して生じる圧力室及びノズルでのインク温度差を小さくすることが可能なインクジェットヘッドを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェットヘッドは、複数のノズルとこれらノズルとそれぞれ連通する複数の圧力室とを備え、前記複数の圧力室が平面に沿って配列された流路ユニットと、前記流路ユニットの前記平面に固定されて前記複数の圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するエネルギー付与手段とを備えている。そして、前記エネルギー付与手段に供給される駆動信号を生成するドライバICと、前記ドライバICが実装されていると共に、前記ドライバICと前記エネルギー付与手段とを接続する複数の配線が形成された平型柔軟ケーブルと、前記流路ユニットの前記平面との間で前記エネルギー付与手段の少なくとも一部を挟み込むように配置されており、且つ、前記平面に垂直な方向に関する厚みが前記ドライバICから離れる方向に向かって減少する伝熱体とをさらに備えている。
これによると、ドライバICの発熱により伝熱体が温められる際には、伝熱体のドライバICに近い領域が、ドライバICから離れた領域より温められにくくなる。その結果、伝熱体においてドライバICからの距離が異なる領域間の温度差が小さくなり、流路ユニットの圧力室間のインク温度差及び流路ユニットのノズル間のインク温度差が小さくなる。したがって、ノズルからのインク吐出特性のばらつきを抑制することができる。
本発明において、前記伝熱体が、前記平面に平行に配置された複数の板を重ね合わせたものであることが好ましい。これにより、伝熱体の構成が簡易になる。
また、このとき、前記複数の板が同じ金属材料からなっていてもよい。これにより、伝熱体を安価なものにすることができ、インクジェットヘッドのコストを低減することが可能になる。
また、本発明において、前記複数のノズル及び前記複数の圧力室がそれぞれ一方向に配列された一又は複数の列を形成しており、前記伝熱体における前記厚みが、前記一方向に沿って一定であることが好ましい。これにより、列を形成する複数の圧力室及びノズルの間で、インク温度がばらつきにくくなる。
また、本発明において、前記伝熱体の表面積が、前記ドライバICから離れる方向に向かって漸減していることが好ましい。これによると、伝熱体の表面からの放熱量がドライバICに近い領域ほど大きくなる。そのため、伝熱体のドライバICに近い領域が温められにくくなる。したがって、伝熱体においてドライバICからの距離が異なる領域間の温度差をより小さくすることが可能になる。
また、本発明のインクジェットヘッドは、別の観点では、複数のノズルとこれらノズルとそれぞれ連通する複数の圧力室とを備え、前記複数の圧力室が平面に沿って配列された流路ユニットと、前記流路ユニットの前記平面に固定されて前記複数の圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するエネルギー付与手段と、前記エネルギー付与手段に供給される駆動信号を生成するドライバICと、前記ドライバICが実装されていると共に、前記ドライバICと前記エネルギー付与手段とを接続する複数の配線が形成された平型柔軟ケーブルと、前記流路ユニットの前記平面との間で前記エネルギー付与手段の少なくとも一部を挟み込むように配置された伝熱体とを備えている。そして、前記伝熱体は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記ドライバICから離れ且つ前記平面に垂直な方向に関する厚みが前記第1の領域よりも小さい第2の領域とを有し、前記伝熱体は、前記第1及び第2の領域に配置され前記平面に垂直な方向に関する厚みが一定な板と、前記板の前記平面と同じ方向を向いた面上であって前記第1の領域に配置された放熱体とを含み、前記放熱体には、一又は複数の突起が形成されてい。これにより、ドライバICの発熱により伝熱体が温められる際には、伝熱体のドライバICに近い領域(第1の領域)が、ドライバICから離れた領域(第2の領域)より温められにくくなる。その結果、伝熱体においてドライバICからの距離が異なる領域間の温度差が小さくなり、流路ユニットの圧力室間のインク温度差及び流路ユニットのノズル間のインク温度差が小さくなる。したがって、ノズルからのインク吐出特性のばらつきを抑制することができる。また、伝熱体の表面積を容易に大きくすることが可能になる。
また、このとき、前記突起が、前記熱体において前記流路ユニットの前記平面と同じ方向を向いた面上に形成されていてもよい。これにより、突起が伝熱体の平面領域内に収まるので、ヘッドが面方向に大型化しない。
また、本発明において、前記エネルギー付与手段が、前記複数の圧力室の容積を変化させる圧電アクチュエータからなり、前記圧電アクチュエータが、前記複数の圧力室のそれぞれに対向する複数の個別電極を含んでいることが好ましい。これにより、圧電アクチュエータの個別電極間の温度差が小さくなる。そのため、個別電極を一方の電極とするキャパシタごとの静電容量のばらつきが抑制される。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッドが採用されたインクジェットプリンタの概略平面図である。インクジェットプリンタ1の内部には、図1に示すように、2本のガイド軸6,7が設けられている。これらガイド軸6,7には、キャリッジを兼用するヘッドユニット8が取り付けられている。ヘッドユニット8は、合成樹脂材料からなるヘッドホルダ9を含んでいる。ヘッドホルダ9には、印刷用紙Pへインクを吐出して印刷を行うインクジェットヘッド30が保持されている。ヘッドホルダ9は、キャリッジモータ12により回転する無端ベルト11に取り付けられており、キャリッジモータ12の駆動により、ガイド軸6,7に沿って主走査方向に往復移動する。
インクジェットプリンタ1には、イエローインクが収容されたインクカートリッジ5aと、マゼンタインクが収容されたインクカートリッジ5bと、シアンインクが収容されたインクカートリッジ5cと、ブラックインクが収容されたインクカートリッジ5dとが備えられている。各インクカートリッジ5a〜5dは、それぞれ可撓性のチューブ14a〜14dによってチューブジョイント20と接続されている。また、インクジェットプリンタ1には、ヘッドホルダ9が左端に移動したときに対向するインク吸収部材3が設けられている。インク吸収部材3は、フラッシングのときにノズルから吐出されたインクを吸収する。また、インクジェットプリンタ1には、ヘッドホルダ9が右端に移動したときに対向するパージ装置2が設けられている。パージ装置2は、パージ時にノズルからインクを吸引する。そのパージ装置2の左方には、ノズル面に付着したインクを払拭するワイパ4が設けられている。
次に、ヘッドユニット8の主要構造について以下に説明する。図2は、図1に示すヘッドユニット8の分解斜視図であり、ヘッドホルダ9からバッファタンク48及びヒートシンク60を取り外した状態を示している。図3は、図2に示すインクジェットヘッドユニットの縦断面図である。
図2及び図3に示すように、ヘッドホルダ9は、上方に向かって開口した略箱状に形成されており、その底部にはインクジェットヘッド30に含まれるヘッド本体25が固定されている。また、ヘッドホルダ9において、ヘッド本体25の上方には、ヘッド本体25へ供給するインクを一時的に貯溜するバッファタンク48が設置されている。ヘッド本体25は、複数のノズル28が形成されたノズル面(底面)25aがヘッドホルダ9の下方外側に露出するように設置されている(図5参照)。
バッファタンク48の端部には、図2に示すように、インクをこのバッファタンク48に供給するためのチューブジョイント20が接続されている。バッファタンク48の下面には、4つのインク流出口(不図示)が設けられており、ヘッド本体25に設けられた4つインク供給口30a(後述する)とシール部材90を介して接続されている。バッファタンク48の上方には、コンデンサ83などの電子部品及びコネクタ85が実装された制御基板84が設けられている。制御基板84の上方は、ヘッドホルダ9の上方を覆うカバー9aにより覆われている。
ヘッドホルダ9には、図3に示すように、ヒートシンク60がバッファタンク48の左側側壁48aに隣接する位置に固定されている。ヒートシンク60は、図3中左右方向に延在する水平部60aと、水平部60aの一端部から上方に立ち上がった垂直部60bとを有している。水平部60a及び垂直部60bは、図2に示すように、共に横長の板状に形成されており、垂直部60bの内側の板面はバッファタンク48の側壁48aと対向している。バッファタンク48の右方には、バッファタンク48内に蓄積された空気を外部へ排気する排気装置49が設けられている。
次に、インクジェットヘッド30の主要構成について以下に説明する。図4は、本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッド30を示す外観斜視図である。図3及び図4に示すように、インクジェットヘッド30は、ヘッド本体25と、ヘッド本体25の上面に接合されたフレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)70とを含んでいる。ヘッド本体25は、それぞれの色ごとに複数のインク流路が形成された流路ユニット27と、流路ユニット27の上面に熱硬化性接着剤によって接着された圧電アクチュエータ(エネルギー付与手段)21とを含んでいる。流路ユニット27及び圧電アクチュエータ21はともに、長方形平面形状を有する複数の薄板を積層して構成され、バッファタンク48の下方に配置されている。流路ユニット27の上面には、圧電アクチュエータ21を避けて平面形状が楕円形状の4つのインク供給口30aが形成されている。これら4つのインク供給口30aが形成された領域には、各インク供給口30aと対向する位置に複数の微小孔が形成されたフィルタ55が配置されている(図5参照)。こうして、バッファタンク48のインク流出口(不図示)からの流出したインクがフィルタ55で濾過され、インク供給口30aから流路ユニット27内に流通する。
FPC70は、図4に示すように、圧電アクチュエータ21から制御基板84まで延在する基材71と、基材71の延在方向に沿って形成された複数の配線72とを有している。基材71上には、ドライバIC80が実装されている。複数の配線72は、圧電アクチュエータ21に形成された複数の個別電極37(後述する)とドライバIC80とを個別電極37ごとに電気的に接続する複数の個別配線73と、ドライバIC80と制御基板84とを電気的に接続する複数の信号線74と、圧電アクチュエータ21に形成された共通電極(後述する)38をグランドに接続する共通配線75とを有している。なお、複数の個別配線73は、対応する個別電極37ごとに形成されているので、複数の信号線74より本数が多く形成されている。FPC70は、圧電アクチュエータ21の上面から主走査方向の一方に引き出され、図3に示すように、ヘッドホルダ9の底部に形成された孔17を通されて垂直部60bとヘッドホルダ9の側壁との間に形成された隙間を介して上方に向かう。そして、FPC70は、制御基板84とバッファタンク48との隙間を介して制御基板84上に設けられたコネクタ85と電気的に接続されている。ドライバIC80は、制御基板84からシリアル転送されてきた印刷信号を、圧電アクチュエータ21の個別電極37ごとに対応したパラレル信号に変換し且つ所定の電位に変換した駆動信号を各個別電極37に接続した個別配線73に出力する。また、FPC70は、ドライバIC80と対向する位置に配置された弾性部材18によりドライバIC80の上面がヒートシンク60の水平部60aに接触するように押圧されている。これにより、発熱したドライバIC80の過剰な熱を放熱することが可能になる。
また、FPC70の圧電アクチュエータ21と対向する領域には、伝熱体81が配置されている。伝熱体81は、圧電アクチュエータ21の上面とほぼ同じサイズの長方形平面形状を有する厚みが一定なアルミ板82と、アルミ板82の上面に接合された放熱体83とを含んでいる。本実施形態における放熱体83は、アルミニウムから構成されている。放熱体83は、副走査方向に沿って延在しており、アルミ板82の上面においてドライバIC80側の端部に配置されている。放熱体83には、底部85から上方に向かって突出した4つの突起86が主走査方向に互いに離隔して形成されている。各突起86は、放熱体83の主走査方向に沿った断面がすべて同じ形状になるように、副走査方向に沿って延在している。このように伝熱体81は、放熱体83によってドライバIC80に近い領域(本実施形態においてアルミ板82が放熱体83で覆われた領域である。以下同様)の厚みがドライバIC80から離れた領域(本実施形態においてアルミ板82が露出した領域である。以下同様)の厚みより大きくなっているとともに、表面積も同様に増加している。
図5は、ヘッド本体25及びFPC70の分解斜視図である。図5に示すように、流路ユニット27は、上から、キャビティプレート108、サプライプレート107、アパーチャプレート106、2枚のマニホールドプレート104,105、ダンパプレート103、カバープレート102、ノズルプレート101の計8枚のシート材が積層された積層構造を有している。各プレート101〜108は、副走査方向に長手方向を有する長方形平面形状となっている。本実施の形態において、流路ユニット27を構成する8枚のプレート101〜108のうち、ノズルプレート101を除く7枚のプレート102〜108がステンレス鋼からなり、ノズルプレート101がポリイミド樹脂からなる。
ノズルプレート101には、微小径のノズル28が微小間隔で多数個穿設されている。これらノズル28は、ノズルプレート101の長手方向(副走査方向)に沿って、千鳥配列状で5列に配列されている。
キャビティプレート108には、各ノズル28に対応する複数の圧力室10がキャビティプレート108の長手方向に沿って千鳥状配列で5列に穿設されている。各圧力室10の長手方向は、キャビティプレート108の長手方向に対して直交している。各圧力室10の一端部は、サプライプレート107、アパーチャプレート106、2枚のマニホールドプレート104,105、ダンパプレート103及びカバープレート102に千鳥状配列で穿設されている微小径の貫通孔29を介して、ノズルプレート101におけるノズル28に連通している。また、キャビティプレート108の一端部側には、インク供給口30aとなる4つの孔108aがキャビティプレート108の短手方向(主走査方向)に沿って離隔して形成されている。
図5に示すように、2枚のマニホールドプレート104,105のうち、アパーチャプレート106に近い側のマニホールドプレート105には、5つのインク室半部105aが貫通状に形成されている。これら5つのインク室半部105aは、マニホールドプレート105の長手方向に沿って延在されつつ、マニホールドプレート105の短手方向に互いに離隔している。
一方、ダンパプレート103側のマニホールドプレート104にも、5つのインク室半部105aと同様の5つのインク室半部104aが貫通して形成されている。この構成で2枚のマニホールドプレート104,105、アパーチャプレート106及びダンパプレート103の計4枚を積層することにより、対向する2つのインク室半部104a,105aが相互に接合され、このときに形成される上下の開口が、上からのアパーチャプレート106と下からのダンパプレート103とにより覆われる。これにより、貫通孔29の列の間及び外側に計5つの共通インク室99が形成される。なお、共通インク室99の一端部がインク供給口30aとそれぞれ対向している。
サプライプレート107には、複数の貫通孔29の他に、複数の連絡孔51が貫通して形成されている。これらの連絡孔51は、一方の開口において圧力室10と連通し他方の開口において後述のアパーチャ52と連通している。さらに、複数の連絡孔51は、各圧力室10に対応してサプライプレート107の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。また、サプライプレート107は、長手方向の一端部側に、図5に示すように、4つの孔107aを有している。これら孔107aは、それぞれキャビティプレート108の4つの孔108aと対向するように形成されている。
アパーチャプレート106には、複数の貫通孔29の他に、アパーチャプレート106の短手方向に沿って延在した略長方形平面形状のアパーチャ52が、アパーチャプレート106の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。アパーチャ52は、一端部において連絡孔51と連通し、他端部において共通インク室99と連通している。アパーチャ52は、インク流動方向と直交する方向の断面積が若干小さくなっており、インク吐出時に圧力室10から共通インク室99側に逆流しようとするインクの流れを制限するものである。また、アパーチャプレート106には、4つの孔107aとそれぞれ対向する位置に孔106aが形成されている。各孔106aは、一方の開口において孔107aとそれぞれ連通し、他方の開口において対応する共通インク室99とそれぞれ連通している。
なお、4つの孔106aのうち、図5中最も奥に位置する1つの孔106aは、図5中奥の2つの共通インク室99と連通しており、他の3つの孔106aは、図5中手前の3つの共通インク室99とそれぞれ連通している。つまり、5つの共通インク室99のうち、図5中奥に位置する2つの共通インク室99には、1つのインク供給口30aからのインクがそれぞれに供給され、他の3つの共通インク室99には、対応する1つのインク供給口30aからのインクがそれぞれに供給される。本実施の形態において、図5中奥の2つの共通インク室99には、ブラックのインクが供給され、図5中手前から奥に向かって配置する3つの共通インク室99には、イエロー、マゼンタ及びシアンの順にインクが供給されている。
ダンパプレート103には、図5に示すように5列のダンパ溝103aが凹設されている。これらダンパ溝103aは、カバープレート102に向けてのみ開放するように形成され、その位置及び形状は共通インク室99と同形状となっている。したがって、マニホールドプレート104,105及びダンパプレート103を接合したときは、ダンパプレート103の共通インク室99と対向する部分には、ダンパ部53が位置する。ここで、ダンパ部53は、適宜弾性変形し得るステンレス鋼に形成された凹部の底面として構成されているので、共通インク室99側及びダンパ溝103a側に自由に振動することができる。このような構成により、インク吐出時に圧力室10で発生した圧力変動が共通インク室99に伝播しても、これに対応してダンパ部53が弾性変形することによって吸収減衰させることができる。
このような流路ユニット27の構成により、流路ユニット27の内部には、インク供給口30aから順に共通インク室99、アパーチャ52、連絡孔51、圧力室10及び貫通孔29を通ってノズル28に至る複数のインク流路が構成されている。バッファタンク48からインク供給口30aを介して流路ユニット27内に流入したインクは、一旦共通インク室99に貯溜される。そして、アパーチャ52を経由して、各圧力室10に供給される。各圧力室10で、圧電アクチュエータ21により圧力が付与されたインクが、各貫通孔29を経由して、対応するノズル28から吐出される。
図6は、図5に示す圧電アクチュエータ21の要部分解斜視図である。図6に示すように、圧電アクチュエータ21は、2枚の絶縁シート33,34と2枚の圧電シート35,36とが積層されてなる。圧電シート36の上面には、複数の個別電極37が流路ユニット27における各圧力室10に対向配置するように形成されている。これら個別電極37は、圧力室10の配列に対応して、圧電シート36の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。各個別電極37は、全体として圧電シート36の短手方向に細長く形成されている。また、各個別電極37は、いずれか一方の端部から圧電シート36の長手方向に延出された引き出し部37aを有している。なお、いずれの引き出し部37aも、各圧力室10を区画する隔壁と対向する位置まで引き出されている。
圧電シート35の上面には、複数の圧力室10に跨った共通電極38が設けられている。圧電シート35の上面には、共通電極38が形成されていない複数の非形成領域39が形成されており、各非形成領域39内に圧電シート35の厚み方向に貫通した孔40が形成されている。非形成領域39は、対応する個別電極37の引き出し部37aと対向する位置に形成されている。
最上層の絶縁シート33の上面(すなわち、圧電アクチュエータ21の上面)には、複数の個別電極37のそれぞれに対応する表面電極22と、共通電極38に対応する表面電極23とが設けられている。表面電極22は、圧力室10同士の区画する隔壁と対向する位置に配置されており、各個別電極37に対応して圧電アクチュエータ21の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。表面電極23は、絶縁シート33の一端部上において、圧電アクチュエータ21の短手方向に沿って延在している。
絶縁シート33,34には、表面電極22と引き出し部37aとに対向する領域であって各孔40に対向する位置に、絶縁シート33,34の厚み方向に貫通した複数の連続孔41が形成されている。この構成で、孔40と連続孔41とそれぞれ位置合わせした状態で、2枚の絶縁シート33,34と1枚の圧電シート35とを積層することで、圧電アクチュエータ21には、2枚の絶縁シート33,34と1枚の圧電シート35とを連続して貫通する複数のスルーホールが形成される。これらスルーホールには、圧電アクチュエータ21を製造するときに、表面電極22と個別電極37とを電気的に接続するために、導電性部材が充填されている。また、絶縁シート33,34には、表面電極23と共通電極38とが対向する領域に、絶縁シート33,34の厚み方向に貫通した3つの連続孔42が絶縁シート33,34の短手方向に沿って離隔して形成されている。これら連続孔42にも、圧電アクチュエータ21を製造するときに、表面電極23と共通電極38とが電気的に接続されるように、導電性部材が充填されている。
このような構成により、圧電アクチュエータ21の各個別電極37が表面電極22及び個別配線73を介してドライバIC80に接続され、共通電極38が表面電極23及び共通配線75を介してグランドに接続される。これにより、共通電極38をグランド電位にしつつ、圧電アクチュエータ21の各個別電極37のうち、任意の個別電極37と共通電極38との間にドライバIC80からの駆動電圧(駆動信号)を印加することが可能となる。こうして、所望の個別電極37に対応する活性部に、積層方向の歪みを発生させ、この個別電極37に対応するノズル28からインクを吐出させることで、用紙への所定の印字が行われる。
次に、本実施の形態によるインクジェットヘッド30と比較例によるインクジェットヘッドとを所定の駆動条件で駆動したときの所定位置における温度差を比較した結果を以下に説明する。図7は、インクジェットヘッドの温度測定位置を示す模式図である。なお、比較例によるインクジェットヘッドは、インクジェットヘッド30とほぼ同様な構成を有しているものの、伝熱体81に相当する伝熱体がアルミ板82のみからなる。また、各インクジェットヘッドは、圧電アクチュエータ21における個別電極37の1つに対応する静電容量が約1500pF、各個別電極37の駆動電圧28V、駆動周波数が24KHz、及び、駆動デューティが11.1%で、すべてのノズル(370チャンネル)から同時に3発のインク滴を連続吐出する駆動信号を所定時間供給する駆動条件で駆動した。このときのアルミ板82の長さ(副走査方向の長さ)は26mm、幅(主走査方向の長さ)は12mm、板厚は1mm、及び、表面積(圧電アクチュエータの上面と対向する面の面積を除く)は388mm2である。放熱体83の底部の長さ(副走査方向の長さ)は19mm、底部の幅(主走査方向の長さ)は5.6mm、底部の厚みは1.5mmであり、各突起86の底部からの突出長は3mm及び幅(主走査方向の長さ)は0.8mmであり、放熱体81の表面積(アルミ板82の上面との接合部分の面積を除く)は655.4mm2である。また、アルミ板82及び放熱体83は同じアルミニウムからなり、その熱伝導率は236W/m・Kである。
各インクジェットヘッドの温度測定位置は、図7に示されるアルミ板82のドライバIC80に近い領域Aと離れた領域B、及び、ノズル面25aのドライバIC80に近いノズル28近傍領域Cとノズル面25aのドライバIC80から離れたノズル28近傍領域Dである。そして、インクジェットヘッド30の領域Aと領域Bとの温度差をT1、領域Cと領域Dとの温度差をT2とし、比較例によるインクジェットヘッドの領域Aと領域Bとの温度差をT1´、領域Cと領域Dとの温度差をT2´とする。この結果、各インクジェットヘッドを駆動して37秒の時点で、比較例では温度差T1´及び温度差T2´が、ともに0.3℃となっていたが、インクジェットヘッド30の温度差T1及び温度差T2は、ともに0℃であった。次に、各インクジェットヘッドを駆動して70秒の時点で、温度差T1´は0.3℃のまま維持され、温度差T2´は0.5℃に上昇した。これに対して温度差T1は、0.1℃に上昇し、温度差T2は0.3℃に上昇した。そして、各インクジェットヘッドを駆動して103秒の時点で、温度差T1´は0.4℃に上昇し、温度差T2´は0.7℃に上昇した。これに対して温度差T1は、0.1℃のまま維持され、温度差T2は0.5℃に上昇した。
以上の結果から、本実施形態のインクジェットヘッド30は、ドライバIC80が発熱する駆動時において、比較例のインクジェットヘッドよりも伝熱体81及びノズル面25aにおけるドライバIC80からの距離が異なる領域間の温度差が小さいことがわかる。これは、ドライバIC80に近いほど伝熱体81の厚みが大きいこと(ドライバIC80から離れる方向に向かって伝熱体81の厚みが減少していること)、すなわち伝熱体81の単位面積当たりの体積がドライバIC80から近い領域において大きくなり、近い領域における熱容量が離れた領域の熱容量よりも大きくなったことで、伝熱体81においてドライバIC80に近い領域が温まるのに要する時間が比較例の場合よりも長くなるために、ドライバIC80から近い領域と離れた領域との温度差が小さく保たれたものと推測される。加えて、伝熱体81は、ドライバIC80に近い領域に突起86が形成された放熱体83を備えているので、この放熱体83によってドライバIC80に近い領域がより暖まりにくくなったものと推測される。つまり、放熱体83によって表面積が増え、放熱性が向上するので、当該近い領域がより温められにくくなる。これにより、離れた領域との温度差が一層小さくなる。また、インクジェットヘッド30の温度差T2は、比較例によるインクジェットヘッドの温度差T2´よりも小さくなっている。これは伝熱体81と隣接した圧電アクチュエータ21や流路ユニット27が伝熱体81によって均熱されるからである。
以上のように、本実施の形態のインクジェットヘッド30によると、ドライバIC80の発熱により伝熱体81が温められる際には、伝熱体81のドライバIC80に近い領域が、伝熱体81のドライバIC80から離れた領域より温められにくくなる。その結果、上述のように伝熱体81においてドライバIC80からの距離が異なる領域間の温度差が小さくなるので、伝熱体81に隣接した流路ユニット27の圧力室10間のインク温度差が小さくなる。これは、均熱作用を有する伝熱体81が複数の圧力室10と比較的隣接した位置に配置されているからである。加えて、上述のように流路ユニット27のノズル28間のインク温度差が小さくなる。以上から、ノズル28からのインク吐出特性のばらつきを抑制することができる。
また、伝熱体81が、圧電アクチュエータ21と対向するFPC70上に配置されているため、個別電極37間の温度差も小さくなる。一方、圧電アクチュエータ21の個別電極37間に温度差が生じると、各個別電極を一方の電極とするキャパシタ(他方の電極は共通電極となる)の静電容量が異なるので、それら静電容量に合わせて各個別電極37に異なる電位(駆動信号)を供給しなければならない。しかしながら、本実施形態においては、伝熱体81によって個別電極37間の温度差が縮小されるので、すべての個別電極37に同じ電位を供給してもノズル間のインク吐出特性のばらつきが抑制される。したがって、ドライバIC80から異なる電位を個別電極37に供給する必要がなくなり、制御が簡易になる。
また、伝熱体81に放熱体83が設けられていることで、伝熱体81の表面からの放熱量が伝熱体81においてドライバIC80から離れた領域よりドライバIC80に近い領域の方が大きくなる。そのため、ドライバIC80に近い領域が上述のように温められにくくなる。したがって、ドライバIC80に近い領域と離れた領域との温度差をより小さくすることが可能になる。放熱体83には、4つの突起86が設けられているので、伝熱体81の表面積を容易に大きくすることが可能になる。また、突起86が放熱体83の底部(上面)から上方に向かって突出しているので、アルミ板81の平面領域内に収まることになる。そのため、インクジェットヘッド30がアルミ板82の上面の面方向に大型化しない。
続いて、本発明の第2実施形態によるインクジェットヘッド230について、以下に説明する。図8は、本発明の第2実施形態によるインクジェットヘッド230の外観斜視図である。なお、上述のインクジェットヘッド30と同様なものについては同符号で示し説明を省略する。図8に示すように、本実施形態におけるインクジェットヘッド230は、伝熱体281の構成が上述の伝熱体81と若干異なるだけで、その他は上述したインクジェットヘッド30と同じ構成を有している。伝熱体281は、それぞれ一定な厚みを有する3枚の平板282〜284が積層して構成されている。3枚の平板282〜284のうち、最下層に位置する平板282は、上述のアルミ板82と同じものであり、圧電アクチュエータ21と対向する位置に配置されている。平板282の上面に積層された平板283は、主走査方向に関する幅が平板282の主走査方向に関する幅の約2/3倍となっている。そして、平板283の上面に積層された平板284は、主走査方向に関する幅が平板282の主走査方向に関する幅の約1/3倍となっている。これら3枚の平板282〜284は、ともに副走査方向に沿って同じ長さを有しており、各平板282〜284のドライバIC80側の端部が重なるように配置されている。つまり、伝熱体281は、主走査方向に沿った断面がすべて同じ形状になっている。また、各平板282〜284は、アルミニウムから構成されている。
このように、伝熱体281の厚みは、ドライバIC80から離れるに連れ段階的に小さくなっている。言い換えると、伝熱体281はドライバIC80に近づくに連れて段階的に単位平面積当たりの体積が大きくなっている。これにより、伝熱体281は上述した伝熱体81と同様に、ドライバIC80が発熱した場合に、3つの領域間の温度差、つまり3枚の平板282〜284が積層された領域と、2枚の平板282、283が積層された領域と、平板282だけが存在する領域との温度差が比較的小さなものとなる。これより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、伝熱体281は、3枚の平板282〜284が重ね合わせて互いに接合するだけの簡易な構成となっている。さらに、伝熱体281の3つの領域を比較すると、ドライバIC80に近い領域ほど表面積が大きいので、伝熱体281の表面からの放熱量もドライバIC80から近い領域ほど大きくなる。そのため、ドライバIC80に近い領域ほど温められにくくなり、伝熱体281の3つの領域間の温度差をより小さくすることが可能になる。なお、本実施形態の伝熱体281において、ドライバIC80から近い領域は、3つの平板282〜284が重なった領域であり、ドライバIC80から離れた領域は、平板284が重なっていない平板282、283の領域である。また、複数の圧力室10の列方向(副走査方向)に沿って伝熱体281の厚みが一定(すなわち主走査方向に沿う断面形状が一定)なので、副走査方向に沿う複数の圧力室10及びノズル28において、圧力室10及びノズル28間のインク温度がばらつきにくくなる。また、同じ種類の金属から3枚の平板282〜284が形成されているので、伝熱体281を安価なものとすることができる。そのため、インクジェットヘッド230のコストの削減が可能になる。
続いて、本発明の第3実施形態によるインクジェットヘッド330について、以下に説明する。図9は、本発明の第3実施形態によるインクジェットヘッド330の外観斜視図である。なお、上述のインクジェットヘッド30,230と同様なものについては同符号で示し説明を省略する。図9に示すように、本実施形態におけるインクジェットヘッド330は、伝熱体381の構成が上述の伝熱体81,281と若干異なるだけで、その他は上述したインクジェットヘッド30,230と同じ構成を有している。伝熱体381は、ドライバIC80から離れるほど厚みが減少したテーパー板状部材からなる。伝熱体381は、上述のアルミ板82と同じ平面形状を有しており、圧電アクチュエータ21と対向する位置に配置されている。また、伝熱体381は、主走査方向に沿った断面形状が一定となるように副走査方向に沿って延在している。このように、伝熱体381の厚みは、ドライバIC80から離れるに連れ徐々に小さくなっている。言い換えると、伝熱体381はドライバIC80に近づくに連れて徐々に単位平面積当たりの体積が大きくなっている。これにより、上述した伝熱体81,281と同様に、ドライバIC80が発熱した場合に、ドライバIC80からの距離が異なる領域間の温度差が比較的小さなものとなる。これより、第1及び第2実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、伝熱体381においては、ドライバIC80に近い領域ほど表面積が徐々に大きい。これは厚みが増えることによって側面の表面積が増加するからである。そのため、伝熱体381の表面からの放熱量もドライバIC80から近い領域ほど大きくなる。したがって、上述と同様にドライバIC80からの距離が異なる領域間の温度差をより小さくすることが可能になる。なお、本実施形態の伝熱体381においては、ドライバIC80から近い領域は、副走査方向に沿ったドライバIC80側の端部であり、ドライバIC80から離れた領域は、伝熱体381の当該端部以外の領域である。また、伝熱体381の厚みが副走査方向に沿って一定なので、副走査方向に沿う複数の圧力室10及びノズル28において、圧力室10及びノズル28間のインク温度がばらつきにくくなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した各実施形態においては、伝熱体81,281,381はアルミニウムから構成されているが、他の金属から構成されていてもよい。また、第1及び第2実施形態のように、2以上の部材が伝熱体81,281を構成している場合では、それぞれを構成する材質を異なる種類の材質にしてもよい。また、伝熱体81,281,381は、圧電アクチュエータ21の少なくとも一部を流路ユニット27との間で挟み込むように配置されていればよく、圧電アクチュエータ21の上面全体と対向していなくてもよい。また、放熱体83の副走査方向における長さを、アルミ板82の副走査方向における長さと同じにして、アルミ板82のドライバIC80側の端部の上面全体を覆っていてもよい。これにより、複数の圧力室10の列方向に沿って伝熱体の厚みが一定になるので、同じ列内の圧力室10及びノズル28において、圧力室10及びノズル28間のインク温度がばらつきにくくなる。また、放熱体83は、4つの突起86を有しているが、突起86が1つだけであってもよい。また、伝熱体81は、放熱体83の代わりに、アルミ板82のドライバIC側の端部近傍にアルミ板82から直接突出した少なくとも1以上の突起を有していてもよい。また、突起86は、副走査方向に沿って長尺に延在していなくてもよい。また、伝熱体81の突起がアルミ板82の面方向に突出していてもよい。
また、上述した各実施形態におけるインクジェットヘッド30,230,330は、シリアルタイプのインクジェットプリンタに適用されるものであるが、ラインタイプのインクジェットヘッドプリンタに適用されるインクジェットヘッドにも本発明を適用可能である。また、上述した実施形態に係るインクジェットヘッドは圧電方式の圧電アクチュエータによって駆動され、インクがノズルから吐出されるが、FPCから送られた駆動信号によって各圧力室内のインクを加熱し、圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するサーマル方式のインクジェットヘッドであっても本発明を適用可能である。また、ヘッド本体25は、複数の圧力室10及びノズル28がともに5列の圧力室列及びノズル列を形成しているがそれぞれ1列であってもよい。この場合、圧電アクチュエータ21の個別電極37も同様に1列となる。
本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッドが採用されたインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1に示すヘッドユニットの分解斜視図である。 図2に示すインクジェットヘッドユニットの縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッドを示す外観斜視図である。 図4に示すヘッド本体及びFPCの分解斜視図である。 図5に示す圧電アクチュエータの要部分解斜視図である。 インクジェットヘッドの温度測定位置を示す模式図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットヘッドの外観斜視図である。 本発明の第3実施形態によるインクジェットヘッドの外観斜視図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
8 ヘッドユニット
10 圧力室
21 圧電アクチュエータ(エネルギー付与手段)
25 ヘッド本体
27 流路ユニット
28 ノズル
30,230,330 インクジェットヘッド
37 個別電極
70 FPC(平型柔軟ケーブル)
72 配線
80 ドライバIC
81,281,381 伝熱体
82 アルミ板
83 放熱体
86 突起
282〜284 平板

Claims (8)

  1. 複数のノズルとこれらノズルとそれぞれ連通する複数の圧力室とを備え、前記複数の圧力室が平面に沿って配列された流路ユニットと、
    前記流路ユニットの前記平面に固定されて前記複数の圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するエネルギー付与手段と、
    前記エネルギー付与手段に供給される駆動信号を生成するドライバICと、
    前記ドライバICが実装されていると共に、前記ドライバICと前記エネルギー付与手段とを接続する複数の配線が形成された平型柔軟ケーブルと、
    前記流路ユニットの前記平面との間で前記エネルギー付与手段の少なくとも一部を挟み込むように配置されており、且つ、前記平面に垂直な方向に関する厚みが前記ドライバICから離れる方向に向かって減少する伝熱体とを備えていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記伝熱体が、前記平面に平行に配置された複数の板を重ね合わせたものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記複数の板が同じ金属材料からなることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記複数のノズル及び前記複数の圧力室がそれぞれ一方向に配列された一又は複数の列を形成しており、
    前記伝熱体における前記厚みが、前記一方向に沿って一定であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記伝熱体の表面積が、前記ドライバICから離れる方向に向かって漸減していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  6. 複数のノズルとこれらノズルとそれぞれ連通する複数の圧力室とを備え、前記複数の圧力室が平面に沿って配列された流路ユニットと、
    前記流路ユニットの前記平面に固定されて前記複数の圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するエネルギー付与手段と、
    前記エネルギー付与手段に供給される駆動信号を生成するドライバICと、
    前記ドライバICが実装されていると共に、前記ドライバICと前記エネルギー付与手段とを接続する複数の配線が形成された平型柔軟ケーブルと、
    前記流路ユニットの前記平面との間で前記エネルギー付与手段の少なくとも一部を挟み込むように配置された伝熱体とを備えており、
    前記伝熱体は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記ドライバICから離れ且つ前記平面に垂直な方向に関する厚みが前記第1の領域よりも小さい第2の領域とを有し、
    前記伝熱体は、前記第1及び第2の領域に配置され前記平面に垂直な方向に関する厚みが一定な板と、前記板の前記平面と同じ方向を向いた面上であって前記第1の領域に配置された放熱体とを含み、
    前記放熱体には、一又は複数の突起が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  7. 前記突起が、前記熱体において前記流路ユニットの前記平面と同じ方向を向いた面上に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記エネルギー付与手段が、前記複数の圧力室の容積を変化させる圧電アクチュエータからなり、
    前記圧電アクチュエータが、前記複数の圧力室のそれぞれに対向する複数の個別電極を含んでいることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
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