JP7102905B2 - 記録装置及び配線部材 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置、及び、記録装置を構成する配線部材に関する。
記録装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して画像の記録を行うプリンタが記載されている。特許文献1のプリンタでは、ヘッドユニットが複数のノズルを有する。また、ヘッドユニットには、ノズルに連通する圧力室内のインクに圧力を付与する圧電素子が、複数のノズルに対応して複数設けられている。また、特許文献1では、フレキシブルケーブルが、複数の圧電素子に接続されている。
特開2017-222182号公報
近年、特許文献1に記載されているようなインクジェットプリンタは、産業用として用いられるなど、様々な種類の液体を吐出する用途に用いられることが多くなっている。このとき、液体の種類によっては、常温では粘度が高くノズルからの吐出に適さないことがある。この場合、例えば、ヘッドユニットを加熱するヒータを設けるなどして、ヘッドユニット内のインクを吐出に適切な粘度となる温度にすることが考えられる。特許文献1のプリンタにおいて、ヘッドユニットを加熱する構成にすると、ヘッドユニットとフレキシブルケーブルとの接続部分にも熱が伝わる。このとき、この接続部分の熱を十分に放熱することができないと、ヘッドユニットとフレキシブルケーブルとの線膨張係数の違いから、フレキシブルケーブルがヘッドユニットからはがれてしまう虞がある。
また、特許文献1では、例えば、フレキシブルケーブル上に実装されるICで発生した熱が、ヘッドユニットとフレキシブルケーブルとの接続部分に伝わることによっても、フレキシブルケーブルがヘッドユニットからはがれてしまう虞がある。
本発明の目的は、記録ヘッドと配線部材との接続部分の熱を十分に放熱することが可能な記録装置及び配線部材を提供することである。
本発明の記録装置は、記録ヘッドと、前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、前記配線部材は、可撓性を有する基材と、前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、前記基材は、第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、前記金属部は、前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、前記基材の厚み方向において前記基材と反対側に突出した複数の突起を有している。
本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略的な上面図である。 インク吐出装置3の斜視図である。 インク吐出装置3の分解斜視図である。 図2のIV-IV線断面図である。 ヘッドユニット25の平面図である。 図5のVI-VI線断面図である。 (a)は、グランド配線66が配置されている部分における、COF22の長さ方向に沿った断面図であり、(b)は、個別配線67及び制御配線68が配置されている部分における、COF22の長さ方向に沿った断面図である。 (a)がCOF22の、基材61の一方の面61aにおける配線の配置を示す図であり、(b)がCOF22の、基材61の他方の面61bにおける金属部62の配置を示す図である。 (a)は、図8(b)のIXA-IXA線断面図であり、(b)は、図8(b)のIXB-IXB線断面図であり、(c)は、図8(b)のIXC-IXC線断面図であり、(d)は、図8(b)のIXD-IXD線断面図である。 (a)は放熱部材24の分解斜視図であり、(b)は、放熱部材24の平面図である。 変形例1のCOF101の、基材61の他方の面61bにおける金属部102の配置を示す図である。 (a)は、グランド配線66が配置されている部分における、COF111の長さ方向に沿った断面図であり、(b)は、個別配線67及び制御配線68が配置されている部分における、COF111の長さ方向に沿った断面図である。 (a)は、変形例3の、グランド配線66が配置されている部分における、COF22の長さ方向に沿った断面図であり、(b)は、変形例3の、個別配線67及び制御配線68が配置されている部分における、COF22の長さ方向に沿った断面図である。 変形例4のインク吐出装置121の図4に対応する断面図である。 (a)は、変形例5の、グランド配線66が配置されている部分における、COF22の長さ方向に沿った断面図であり、(b)は、変形例5の、個別配線67及び制御配線68が配置されている部分における、COF22の長さ方向に沿った断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの概略構成>
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、インク吐出装置3と、カートリッジホルダ4と、搬送機構5とを備えている。なお、以下では、図1に示す前後左右の各方向をプリンタの「前」「後」「左」「右」と定義する。また、紙面手前側を「上」、紙面向こう側を「下」とそれぞれ定義する。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙Pが載置される。インク吐出装置3は、インクジェットヘッド21(本発明の「記録ヘッド」)を有する。インクジェットヘッド21は、プラテン2に載置された記録用紙Pに対してインクを吐出する4つのヘッドユニット25を備えている。インク吐出装置3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール11,12に沿って左右方向(以下、走査方向ともいう)に往復移動可能に構成されている。インク吐出装置3には無端ベルト13が連結され、駆動モータ14によって無端ベルト13が駆動されることで、インク吐出装置3は走査方向に移動する。インク吐出装置3は、走査方向に移動しながら、各ヘッドユニット25のノズル30(図5参照)からプラテン2に載置された記録用紙Pへ向けてインクを吐出する。インク吐出装置3の詳細構成については後述する。
カートリッジホルダ4には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクカートリッジ15が、それぞれ取り外し可能に装着される。カートリッジホルダ4は、図示しないチューブによって、インク吐出装置3と接続されている。カートリッジホルダ4の4つのインクカートリッジ15にそれぞれ貯留された4色のインクは、チューブを介してインク吐出装置3に供給される。
搬送機構5は、前後方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ16,17を有する。2つの搬送ローラ16,17は、図示しない搬送モータによって互いに同期して駆動される。搬送機構5は、2つの搬送ローラ16,17によって、プラテン2に載置された記録用紙Pを前方(以下、搬送方向ともいう)に搬送する。
<インク吐出装置>
次に、インク吐出装置3の詳細構成について説明する。図2~図6に示すように、インク吐出装置3は、ヘッドホルダ20(本発明の「流路部材」)と、4つのヘッドユニット25を有するインクジェットヘッド21と、4枚のCOF22(本発明の「配線部材」)と、リジッド基板23と、放熱部材24とを備えている。
<ヘッドホルダ20>
ヘッドホルダ20は、走査方向に長い矩形の平面形状を有する部材である。ヘッドホルダ20は、駆動モータ14によって駆動される無端ベルト13(図1参照)に連結されており、ガイドレール11,12に沿って走査方向に移動可能である。図4に示すように、ヘッドホルダ20の下部には凹状のユニット収容部20aが形成され、ユニット収容部20aにインクジェットヘッド21の4つのヘッドユニット25が収容される。また、ヘッドホルダ20の上部には凹状の基板収容部20bが形成され、基板収容部20b内には、リジッド基板23及び放熱部材24が収容されている。
図3、図4に示すように、ヘッドホルダ20の基板収容部20b内には、基板収容部20bの底面から上方に延び、インク流路が形成された8つの筒状流路部27(本発明の「液体流路」)が設けられている。8つの筒状流路部27は、後述するインクジェットヘッド21の4つのヘッドユニット25の8つのノズル列31にそれぞれ対応している。
図4に示すように、インク吐出装置3の上方には、流路部材81が配置されている。流路部材81には、8つの筒状流路部27に接続される図示しないインク流路が形成されている。流路部材81は、図示しないチューブ等を介して、カートリッジホルダ4(図1参照)と接続され、8つの筒状流路部27には、カートリッジホルダ4の4つのインクカートリッジ15にそれぞれ貯留された4色のインクが供給される。なお、1つのインクカートリッジ15からの1色のインクは、2つの筒状流路部27に供給される。また、流路部材81の上面には、ヒータ82(本発明の「加熱部」)が配置されている。ヒータ82は、流路部材81内を流れるインクを加熱する。なお、ヒータ82は、インクを加熱可能な位置であれば別の位置に配置されていてもよい。ヒータ82の温度は、常温でのインクの粘度と、吐出時の所望のインクの粘度とに応じて、例えば40~60℃程度に設定される。
また、図4において図示は省略するが、ヘッドホルダ20内には、8つの筒状流路部27と4つのヘッドユニット25を接続する、インク流路が形成されている。また、図3、図4に示すように、ヘッドホルダ20には、4つのヘッドユニット25に対応した4枚のCOF22がそれぞれ通過する、4つの通過穴20cも形成されている。
<インクジェットヘッド21>
図3、図4に示すように、インクジェットヘッド21は、4つのヘッドユニット25と、4つのヘッドユニット25を保持するユニット保持板26とを有する。4つのヘッドユニット25は、ヘッドホルダ20のユニット収容部20a内において、走査方向に間隔を空けて並んだ状態で収容されている。
図5、図6に示すように、各ヘッドユニット25は、その下面に配置された複数のノズル30を備えている。ヘッドユニット25の下面の、複数のノズル30の吐出口が形成された領域を、以下、インク吐出面25aと称する。インク吐出面25aの複数のノズル30は、搬送方向に配列され、且つ、走査方向に並ぶ2つのノズル列31を構成している。
1つのヘッドユニット25が2つのノズル列31を有することから、インクジェットヘッド21は、合計8つのノズル列31を有する。8つのノズル列31とヘッドホルダ20の8つの筒状流路部27とはそれぞれ対応しており、各ノズル列31には、対応する筒状流路部27から、4色のインクの何れかが供給される。すなわち、1つのインクカートリッジ15(図1参照)からインク吐出装置3に供給された1色のインクは、2つの筒状流路部27を介して、8つのノズル列31のうちの2つのノズル列31に供給される。なお、8つのノズル列31の各々がどの色のインクを吐出するかについては、特定の組み合わせに限定されるものではなく、適宜選択することができる。例えば、1つのヘッドユニット25の2つのノズル列31が、同じ色を吐出するノズル列31であってもよい。あるいは、4色のインクをそれぞれ吐出する4種類のノズル列31が、走査方向において左右対称に配置されてもよい。例えば、4種類のノズル列31が、走査方向における中央から左右両側に向けて、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの順でそれぞれ配置されてもよい。
図3、図4に示すように、ユニット保持板26は、4つのヘッドユニット25のインク吐出面25aをそれぞれ露出させる4つの開口部26aを有する。このユニット保持板26は、4つのヘッドユニット25を下方から覆うように、スペーサ49を挟んでヘッドホルダ20の下側に配置されている。但し、各ヘッドユニット25のインク吐出面25aは、ユニット保持板26の開口部26aから露出している。
<ヘッドユニット25>
次に、ヘッドユニット25の構造について具体的に説明する。図5に示すように、ヘッドユニット25は、搬送方向に長尺な、平面視でほぼ矩形状の外形形状を有する。また、図6に示すように、ヘッドユニット25は、ホルダ部材32と、このホルダ部材32に保持されたヘッド本体部33とを有する。ホルダ部材32には、2つのインク供給流路34が形成されている。これら2つのインク供給流路34は、ヘッドホルダ20内に形成されたインク流路(図示省略)を介して、2つの筒状流路部27と接続されている。
ヘッド本体部33は、第1流路基板36、第2流路基板37、ノズルプレート38、複数の圧電素子39、保護部材40等を有する。
第1流路基板36には、複数の圧力室41が形成されている。複数の圧力室41は、複数のノズル30に対応して搬送方向に配列され、且つ、走査方向に並ぶ2つの圧力室列を構成している。また、第1流路基板36は、複数の圧力室41を覆う振動膜45を有する。
第2流路基板37は、第1流路基板36の下面に接合されている。この第2流路基板37には、ホルダ部材32の2つのインク供給流路34とそれぞれ連通する、2つのマニホールド42が形成されている。インクカートリッジ15(図1参照)から流路部材81を介して筒状流路部27へ供給されたインクは、ホルダ部材32のインク供給流路34を介して、マニホールド42へ供給される。
2つのマニホールド42は、第1流路基板36の複数の圧力室41と重なる領域において、搬送方向(図6の紙面垂直方向)にそれぞれ延びている。各マニホールド42の下端は、合成樹脂製のフィルム46によって覆われている。また、フィルム46の下側には、スペーサ49を挟んでヘッドユニット25を保持するユニット保持板26が配置されている。これにより、フィルム46とユニット保持板26との間にダンパ室48が形成され、フィルム46が変形可能となる。そして、フィルム46が変形することによって、マニホールド42の圧力変動が抑制される。
第2流路基板37には、マニホールド42と複数の圧力室41とをそれぞれ連通させる、複数の連通孔43が形成されている。さらに、第2流路基板37には、複数の圧力室41と、次述のノズルプレート38に形成された複数のノズル30とをそれぞれ連通させる、複数の連通孔44も形成されている。
ノズルプレート38は、第2流路基板37の下面に接合されている。ノズルプレート38には、搬送方向に配列された複数のノズル30が形成されている。上述したように、複数のノズル30は2つのノズル列31を構成している。各ノズル30は、第2流路基板37に形成された連通孔44を介して、第1流路基板36の圧力室41と連通している。
複数の圧電素子39は、インク吐出面25aと平行な振動膜45の上面に配置されている。複数の圧電素子39は、複数の圧力室41にそれぞれ対応して搬送方向に配列されており、走査方向に並ぶ2列の圧電素子列を構成している。圧電素子39は、印加電圧が変化するときの圧電歪を利用して振動膜45を振動させ、圧力室41内のインクに、ノズル30から吐出させるための吐出エネルギーを付与する。各圧電素子39には、圧電素子39に所定の駆動電圧を印加するための駆動配線47が接続されている。駆動配線47は、各圧電素子39から、走査方向における内側に引き出されている。各駆動配線47の、圧電素子39とは反対側の端部には、次述のCOF22が接続される駆動接点47aが設けられている。複数の駆動配線47の駆動接点47aは、第1流路基板36の振動膜45の上面の、2つの圧電素子列の間の領域に配置されている。なお、本実施形態では、各圧電素子39と、この圧電素子39に対応する圧力室41、ノズル30及びこれらを接続するインク流路と、この圧力室の上面を覆っている振動膜45の部分とを合わせたものが、本発明の「記録素子」に相当する。
第1流路基板36の振動膜45の上面には、2つの圧電素子列をそれぞれ覆う2つの保護部材40が配置されている。保護部材40は、圧電素子39を外気から遮断して、湿気に触れることを防止する等の目的で設けられている。
<リジッド基板23>
図2~図4に示すように、リジッド基板23は、ヘッドホルダ20を挟んで4つのヘッドユニット25の上方に配置され、ヘッドホルダ20の基板収容部20bに収容されている。リジッド基板23は、上下方向において、4つのヘッドユニット25と重なるように配置されている。図2~図4に示すように、リジッド基板23の左端部と右端部の上面には、コネクタ53(53a,53b)がそれぞれ設けられている。また、ヘッドホルダ20の左壁部と右壁部には、リジッド基板23と図示しない制御装置とを接続するための図示しないFFCが挿入される、挿入口20dがそれぞれ形成されている。なお、コネクタ53は、リジッド基板23の下面に設けられてもよいし、上面と下面の両方に設けられてもよい。リジッド基板23には、下方の4つのヘッドユニット25から延びている4枚のCOF22が貫通する4つの貫通穴50a~50dが、走査方向に並んで形成されている。また、リジッド基板23には、ヘッドホルダ20の8つの筒状流路部27が貫通する8つの流路穴51a~51hも形成されている。なお、本実施形態では、図3に示すように、8つの流路穴51a~51hのうち、6つの流路穴51b~51gは、貫通穴50と繋がっているが、貫通穴50と流路穴51とが繋がっておらず、互いに独立して設けられていてもよい。
図4に示すように、リジッド基板23の上面の、4つの貫通穴50a~50dの縁部近傍には、4つの接続端子52がそれぞれ設けられている。より詳細には、左側に位置する2つの貫通穴50a,50bに対しては、それらの左側(コネクタ53a側)に、接続端子52が設けられている。また、右側に位置する2つの貫通穴50c,50dに対しては、それらの右側(コネクタ53b側)に、接続端子52が設けられている。左側の2つの接続端子52は、リジッド基板23上に配置された図示しない配線や回路素子を介して、左側のコネクタ53aと接続されている。同様に、右側の2つの接続端子52は、リジッド基板23上に配置された図示しない配線や回路素子を介して、右側のコネクタ53bと接続されている。各COF22は、対応する貫通穴50を貫通して延び、リジッド基板23の上面に設けられた接続端子52に接続されている。
<COF>
次に、COF22について、詳細に説明する。図4に示すように、各ヘッドユニット25とリジッド基板23とは、COF(Chip On Film)22によって電気的に接続されている。COF22は、各ヘッドユニット25において、COF22の長さ方向の一方の端部が左右2つの圧電素子列の間に配置され、ヘッドユニット25の複数の駆動接点47aが配置された部分に接合されている。また、図3、図4に示すように、4枚のCOF22は、走査方向に並んだ状態で4つのヘッドユニット25からそれぞれ、ヘッドホルダ20の通過穴20cと、放熱部材24の後述する貫通穴94と、リジッド基板23の貫通穴50a~50dを通ってリジッド基板23の上面まで上方へ延びている。そして、COF22の長さ方向の他方側の端部が、リジッド基板23の接続端子52が配置された部分に接合されている。
図7~図9に示すように、COF22は、基材61と、ドライバIC62と、2本のグランド配線66と、複数の個別配線67と、複数の制御配線68と、金属部69とを備えている。基材61は、ポリイミド等の合成樹脂材料からなる、可撓性を有するフィルム状の部材である。基材61は、長さ方向の一方の端部において、一方の面61aが、ヘッドユニット25の上面の導通接点47aが配置された部分に接合されている。また、基材61は、ヘッドユニット25との接合部分近傍の第1折り曲げ部71において折り曲げられ、上述したように、ヘッドホルダ20の通過穴20cと、放熱部材24の後述する貫通穴94と、リジッド基板23の貫通穴50a~50dを通ってリジッド基板23よりも上方まで延びている。また、基材61は、リジッド基板23よりも上方の第2折り曲げ部72において折り曲げられている。そして、基材61は、長さ方向の他方の端部において、一方の面61aが、リジッド基板23の上面の接続端子52が配置された部分に接合されている。
ドライバIC62は、基材61の一方の面61aの、上下方向に延びている部分に実装されている。2本のグランド配線66は、Cu等の導電性材料からなり、基材61の一方の面61aに配置されている。2本のグランド配線66は、基材61の幅方向(搬送方向)の両端部に配置され、基材61の長さ方向に沿って、基材61の長さ方向の全長にわたって延びている。
複数の個別配線67は、複数の圧電素子39に対して個別の配線である。複数の個別配線67は、Cu等の導電性材料からなり、基材61の一方の面61aに配置されている。複数の個別配線67は、基材61の幅方向において、2本のグランド配線66の間に位置している。複数の個別配線67は、それぞれ、基材61の長さ方向に、ヘッドユニット25との接合部分と、ドライバIC62が実装された部分との間の部分にわたって延び、基材61の幅方向に間隔をあけて並んでいる。
複数の制御配線68は、Cuなどの導電性材料からなり、基材61の一方の面61aに配置されている。複数の制御配線68は、基材61の、基材61の幅方向において、2本のグランド配線66の間に位置している。複数の制御配線68は、それぞれが、基材61の長さ方向において、ドライバIC62が実装された部分と、リジッド基板23との接合部分との間の部分にわたって延び、基材61の幅方向に間隔をあけて並んでいる。
そして、上述したように、基材61上に、複数の配線66~68が配置されていることにより、グランド配線66及び個別配線67のうち、基材61のヘッドユニット25との接合部分に配置された部分が、ヘッドユニット25と電気的に接続されている。また、グランド配線66及び制御配線68のうち、基材61のリジッド基板23との接合部分に配置された部分が、リジッド基板23と電気的に接続されている。
そして、これにより、複数の制御配線68を介して、リジッド基板23からドライバIC62に、ドライバIC62を制御するための信号を伝送することができる。また、複数の個別配線67を介して、ドライバIC62からヘッドユニット25の複数の圧電素子39に対して個別に駆動信号を伝送して、圧電素子39に印加する電圧を変化させることができる。また、グランド配線66は、リジッド基板23を介して図示しない電源のグランド端子に接続されている。
また、基材61の一方の面61aには、2本のグランド配線66、複数の個別配線67、及び、複数の制御配線68を覆うソルダーレジスト76が配置されている。ただし、グランド配線66及び個別配線67のうち、圧電素子39と接続される部分、並びに、制御配線68の、リジッド基板23にと接続される部分については、ソルダーレジスト76で覆われておらず露出している。
図7~図9に示すように、金属部69は、配線66~68と同じ金属材料、あるいは、Ag、Au等の配線66~68よりも熱伝導率の高い金属材料からなる。金属部69は、基材61の、一方の面61aと反対側の他方の面61bに配置されている。金属部69は、基材61の幅方向において、基材61のほぼ全長にわたって延びている。また、金属部69は、基材61の長さ方向において、第1折り曲げ部71と第2折り曲げ部72との間にわたって延びている。これにより、金属部69は、配線66~68の第1折り曲げ部71と第2折り曲げ部72との間に位置する部分、及び、ドライバIC62と、基材61の厚み方向に重なっている。
ここで、金属部69は、他の部分とは導通していない。ここで、他の部分とは、配線66~68やドライバIC62等の、ヘッドユニット25の駆動に関わる電気信号が伝送される部分のことである。また、金属部69は、ソルダーレジストによって覆われておらず、露出している。
<放熱部材24>
図3、図4に示すように、放熱部材24は、基板収容部20bに収容され、リジッド基板23の下方に位置している。図3、図4、図10に示すように、放熱部材24は、金属材料、合成樹脂材料などからなる、略直方体形状の部材である。放熱部材24の内部には、水などの冷却液が循環する循環流路91が形成されている。また、放熱部材24の前端部には、循環流路91と連通する、流入流路92と流出流路93とが設けられている。
流入流路92は、図示しないチューブを介してポンプ98と接続されている。ポンプ98は、図示しないチューブを介して、冷却液が貯留された冷却液タンク99と接続されている。また、流出流路93は、図示しないチューブを介して、冷却液タンク99と接続されている。そして、ポンプ98を駆動させると、冷却液タンク99内の冷却液が流入流路92から循環流路91に流入し、循環流路91内の冷却液が、流出流路93から冷却液タンク99に流出する。これにより、循環流路91内の冷却液が循環する。
また、図3、図4、図10に示すように、放熱部材24には、4枚のCOF22が貫通する4つの貫通穴94が形成されている。貫通穴94は、隔壁96によってその内壁面が画定され、隔壁96によって循環流路91と貫通穴94とが隔てられている。貫通穴94内には、COF22のうち、ドライバIC62と第2折り曲げ部72との間に位置する部分が配置されており、COF22の貫通穴94内に位置する部分の厚み方向の両面が、隔壁96に接触している。また、図7に示すように、COF22と隔壁96との密着性を高めるために、これらの間に、熱伝導性グリス86を介在させている。ただし、COF22と隔壁96とは熱伝導性グリス86を介さずに直接接触させてもよい。なお、放熱部材24は、ドライバIC62とは接触していない。
また、図3、図4、図10に示すように、放熱部材24には、8つの筒状流路部27が貫通する8つの貫通穴95が形成されている。貫通穴95は、円筒形状の隔壁97によってその内壁面が画定され、隔壁97によって循環流路91と貫通穴95とが隔てられている。また、図4に示すように、筒状流路部27と隔壁97との間には、スポンジ等の断熱材85が介在している。
また、図3、図4、図10に示すように、放熱部材24は、上側部材24aと下側部材24bとが上下に重ね合わされることによって形成されている。図10(a)に示すように、上側部材24aには、循環流路91の上側の部分、流入流路92の上側の部分、流出流路93の上側の部分、貫通穴94の上側の開口部94a、貫通穴95の上側の開口部95a等が形成されている。下側部材24bには、循環流路91の下側の部分、流入流路92の下側の部分、流出流路93の下側の部分、貫通穴94の内壁面を画定する隔壁96、貫通穴95の内壁面を画定する隔壁97等が形成されている。
<効果>
ここで、本実施形態では、ヒータ82によってインクを加熱しているが、ヒータ82で発生した熱は、COF22とヘッドユニット25との接合部分、及び、COF22とリジッド基板23との接合部分にも伝達される。また、ヘッドユニット25の駆動時には、ドライバIC62が発熱するが、ドライバIC62で発生した熱も、COF22とヘッドユニット25との接合部分、及び、COF22とリジッド基板23との接合部分に伝達される。COF22とヘッドユニット25との接合部分に熱が伝達すると、COF22とヘッドユニット25との線膨張係数の違いにより、COF22とヘッドユニット25との接合部分に応力が生じ、COF22がヘッドユニット25からはがれてしまう虞がある。COF22とリジッド基板23との接合部分に熱が伝達すると、COF22とリジッド基板23との線膨張係数の違いにより、COF22とリジッド基板23との接合部分に応力が生じ、COF22がリジッド基板23からはがれてしまう虞がある。例えば、COF22の線膨張係数が5ppm/℃程度であるのに対して、ヘッドユニット25を構成するシリコンの線膨張係数が3.4ppm/℃程度であり、リジット基板の線膨張係数が10~15ppm/℃程度である。
そこで、本実施形態では、基材61の一方の面61aに配線66~68が配置されたCOF22において、基材61の他方の面61bに金属部69を配置している。これにより、金属部69を介してCOF22から熱が放熱されやすくなる。また、本実施形態では、COF22が第1折り曲げ部71で折り曲げられてヘッドから離れる方向に延びている。そのため、COF22の第1折り曲げ部71よりもヘッドユニット25から離れた部分は、比較的広い空間に面している。したがって、金属部69を、基材61の、第1折り曲げ部71よりもヘッドユニット25から離れた部分に設けることにより、金属部69が比較的広い空間に面し、金属部69による放熱効果を高くすることができる。
また、ヘッドユニット25の駆動時には、圧電素子39も発熱するため、ヘッドユニット25の周囲の気温が高くなる。また、COF52のうち、第1折り曲げ部71よりもヘッドユニット25に近い部分は、ヘッドユニット25との距離が短い。これらのことから、本実施形態と異なり、COF52のうち、第1折り曲げ部71よりもヘッドユニット25に近い部分にのみ金属部69を設けても、金属部69による十分な放熱効果が得られない。これに対して、本実施形態では、上述したように、COF22のヘッドユニット25から比較的離れた部分に、金属部69を設けている。これにより、金属部69の周囲の空気の温度が低く、金属部69による放熱効果を高くすることができる。
また、本実施形態では、金属部69が、ドライバIC62と、基材61の厚み方向に重なっている。これにより、ドライバIC62で発生した熱を、金属部69を介して効果的に放熱することができる。その結果、ドライバIC62で発生した熱が、COF22とヘッドユニット25及びリジッド基板23との接合部分に伝達しにくくなる。
また、ドライバIC62で発生した熱は、主に、配線66~68を介してCOF22のヘッドユニット25及びリジッド基板23との接合部分に伝達する。これに対して、本実施形態では、金属部69が、配線66~68と基材61の厚み方向に重なっている。これにより、金属部69を介して、配線66~68の熱を効果的に放熱することができる。
また、本実施形態では、金属部69を、基材61の幅方向の全長にわたって延びたものとすることにより、金属部69の面積が大きくなる。これにより、COF22の熱を、金属部69を介して効果的に放熱することができる。
ここで、金属部69の面積を大きくして、COF22の熱を、金属部69を介して効果的に放熱することだけを考えて、金属部69を、基材61の長さ方向の全域にわたって延びたものすることも考えられる。しかしながら、金属部69が第1折り曲げ部71まで延びていると、COF22は、第1折り曲げ部71において厚みが大きくなることで剛性が高くなり、COF22を第1折り曲げ部71で折り曲げにくくなる。同様に、金属部69が第2折り曲げ部72まで延びていると、COF22は、第2折り曲げ部72において厚みが大きくなることで剛性が大きくなり、COF22を第2折り曲げ部72で折り曲げにくくなる。
そこで、本実施形態では、金属部69を、基材61の第1折り曲げ部71と第2折り曲げ部72との間の部分に配置し、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72に金属部69が配置されないようにしている。これにより、COF22は、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72において、厚みが小さくなることで剛性が小さくなり、COF22を第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72において折り曲げやすくすることができる。
また、本実施形態では、配線間のショートを防止するために、基材61の一方の面61aに、配線66~68を覆うソルダーレジスト76が配置されているのに対して、他の部分と導通しない金属部69については、ソルダーレジストで覆わずに露出させている。これにより、金属部69からの放熱がソルダーレジストによって妨げられることがなく、COF22の熱を、金属部69を介して効果的に放熱することができる。
また、本実施形態においては、金属部69を、配線66~68と同じ材料からなるもの、あるいは、配線66~68よりも熱導電率の高い材料からなるものとする。金属部69を、配線66~68と同じ材料からなるものとする場合には、放熱部材24の製造が簡単になる。一方、金属部69を、配線66~68よりも熱導電率の高い材料からなるものとする場合には、COF22の熱を、金属部69を介してより効果的に放熱することができる。
また、本実施形態では、放熱部材24がCOF22の金属部69が配置された部分に接触している。これにより、金属部69の熱が放熱部材24を介して放熱され、放熱効果をより高くすることができる。
また、本実施形態では、放熱部材24の内部に循環流路91が形成され、循環流路91を冷却液が循環する。これにより、金属部69から放熱部材24に伝わった熱が効率よく放熱される。
また、本実施形態では、放熱部材24が、COF22の金属部69が配置された部分のうち、ドライバIC62よりも上方の部分(ヘッドユニット25から離れた部分)に接触している。COF22のドライバIC62よりも上方の部分は、ヘッドユニット25からある程度離れており、周囲に比較的大きいスペースがある。したがって、放熱部材24を、COF22の金属部69が配置された部分のうち、ドライバIC62よりも上方の部分と接触するように配置する場合には、放熱部材24を配置するスペースを確保しやすい。
また、本実施形態では、COF22の貫通穴94内に位置する部分の厚み方向の両面が、放熱部材24の隔壁96に接触している。これにより、金属部69から放熱部材24に放熱されるのに加えて、配線66、68等からも放熱部材24に放熱される。したがって、COF22の熱を効果的に放熱部材24に放熱することができる。
また、COF22では、配線66~68を介して熱が伝わりやすいため、金属部69のうち、配線66~68と基材61の厚み方向と重なる部分に、配線66~68からの熱が伝わりやすい。これに対して、本実施形態では、放熱部材24が、COF22の配線66、68が配置された部分に接触している。これにより、放熱部材24による放熱効果を高くすることができる。
また、COF22は、幅方向の中央部を基点として、ヘッドユニット25及びリジッド基板23に接合される。そのため、上述したような、線膨張係数の違いによって、COF22とヘッドユニット25及びリジッド基板23との接合部分に生じる応力は、幅方向の中央部では小さく幅方向の外側の部分ほど大きくなる。したがって、COF22は、基材61の幅方向の両端部において、内側の部分よりも、ヘッドユニット25やリジッド基板23からはがれやすい。これに対して、本実施形態では、基材61の幅方向において、放熱部材24がCOF22の両端部を含めた全長にわたって延び、COF22と接触している。これにより、COF22の、はがれやすい幅方向の両端部を含めた全ての部分において、COF22がヘッドユニット25やリジッド基板23からはがれにくくなる。
また、本実施形態では、ヒータ82によって加熱されたインクが、筒状流路部27を通ってヘッドユニット25に供給されるのに対して、筒状流路部27が放熱部材24の貫通穴95を貫通して延びている。このとき、例えば、筒状流路部27と放熱部材24(隔壁96)とが接触している等、筒状流路部27と放熱部材24との間で熱が伝わりやすくなっていると、ヒータ82で加熱されて筒状流路部27を流れるインクの熱が、放熱部材24を介して放熱されてしまい、インクの加熱の効率が悪くなってしまう。
そこで、本実施形態では、筒状流路部27と、放熱部材24の貫通穴94を画定する隔壁96との間に断熱材85を介在させている。これにより、筒状流路部27と放熱部材24との間で熱を伝わりにくくすることができる。
また、本実施形態と異なり、放熱部材24が、ドライバIC62に接触していると、主にドライバIC62の熱が放熱部材24に伝わることで放熱部材24の温度が高くなってしまう。その結果、配線66~68等から金属部69に伝わった熱が、金属部69から放熱部材24に伝わりにくくなる。そこで、本実施形態では、放熱部材24を、ドライバIC62と接触しないように配置している。これにより、金属部69から放熱部材24に熱を伝わりやすくすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、配線66~68がソルダーレジスト76で覆われているのに対して、金属部69はソルダーレジストで覆われていなかったが、例えば腐食防止の目的などで、金属部69がソルダーレジストで覆われていてもよい。
また、上述の実施形態では、金属部69が、基材61の第1折り曲げ部71と第2折り曲げ部72との間の部分にのみ配置されていたがこれには限られない。
変形例1では、図11に示すように、COF101において、金属部102が、基材61の他方の面61bの、長さ方向の全長にわたって延びている。また、金属部102の、第1折り曲げ部71上に位置する部分に、基材61の幅方向の全長にわたって延びたスリット103が形成されている。また、金属部102の、第2折り曲げ部72上に位置する部分に、基材61の幅方向の全長にわたって延びたスリット104が形成されている。
金属部102は、上述の実施形態の金属部69よりも面積が大きく、放熱効果がより高くなる。ここで、上述したように、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72に金属部が配置されていると、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72におけるCOFの剛性が高くなり、COFを第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部で折り曲げにくくなる。しかしながら、変形例1では、金属部102の第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72に上に位置する部分に、それぞれスリット103、104が形成されている。これにより、COF101において、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72の剛性が高くなることはなく、COF101を第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72において折り曲げやすい。
また、変形例1では、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72に、それぞれ、基材61の幅方向のほぼ全長にわたって延びたスリット103、104が形成されており、基材61の長さ方向において、金属部102のスリット103、104を挟んで両側に位置する部分同士が、それぞれ、基材61の幅方向の両端部を介してつながっていたが、これには限られない。例えば、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72に、それぞれが基材61の長さ方向に延び、基材61の幅方向に並んだ複数のスリットが形成されていてもよい。
この場合には、変形例1の場合と比較すれば、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72の剛性が多少大きくはなるものの、スリットがない場合と比較すれば、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72の剛性を小さくなる。したがって、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72においてCOFを折り曲げやすい。
また、この場合には、基材61の長さ方向において、金属部102のスリットを挟んで両側に位置する部分同士が、基材61の幅方向における複数個所においてつながっている。したがって、変形例1の場合よりも、基材61の長さ方向において、金属部102のスリットを挟んで両側に位置する部分間で、熱を伝わりやすくすることができる。
また、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72に複数のスリットを形成する場合、それぞれが基材61の幅方向に延び、基材61の長さ方向に並んだ複数のスリットを形成勢してもよい。
また、変形例1では、金属部102が、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72まで延びていたが、これには限られない。例えば、金属部は、基材61の他方の面61bのうち、第2折り曲げ部72よりもヘッドユニット25に近い部分にのみ配置され、金属部の第1折り曲げ部71上に位置する部分にスリット103と同様のスリットが形成されていてもよい。あるいは、金属部は、基材61の他方の面61bのうち、第1折り曲げ部71よりもヘッドユニット25からと離れた部分にのみ配置され、金属部の第2折り曲げ部72上に位置する部分にスリット104と同様のスリットが形成されていてもよい。
また、変形例1では、金属部102が、第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72まで延びているのに対して、金属部102の第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72上に位置する部分に、それぞれ、スリット103、104が形成されていたが、これには限られない。金属部102に、スリット103、104のうち片方のスリットのみが形成されていてもよい。さらには、金属部102の第1折り曲げ部71及び第2折り曲げ部72上に位置する部分にスリットが形成されていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、金属部69が、基材61の第1折り曲げ部71と第2折り曲げ部72との間の部分にわたって基材61の長さ方向に延びているとともに、基材61の幅方向の全長にわたって延びていることにより、金属部69が、ドライバIC62及び配線66~68のいずれとも基材61の厚み方向に重なっていたが、これには限られない。金属部は、基材61の上述の実施形態で金属部69が配置されていた部分のうち、一部分にのみ配置されていてもよい。このとき、金属部は、ドライバIC62と基材61の厚み方向に重なっていなくてもよいし、配線66~68のうち少なくとも一部の配線とは基材61の厚み方向に重なっていなくてもよい。また、この場合、1つの連続した金属部が配置されていることには限られず、互いに離れた複数の金属部が配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、金属部69が、配線66~68と同じ材料、あるいは、配線66~68よりも熱伝導率の高い材料からなるものであったが、これには限られない。金属部69は、配線66~68よりも熱伝導率の低い材料からなるものであってもよい。この場合でも、金属部69がない場合と比較すれば、COFの熱が放熱されやすい。
また、上述の実施形態では、金属部69の基材61と反対側の面が、平面であったが、これには限られない。例えば、変形例2では、図12(a)、(b)に示すように、COF111において、金属部112の基材61と反対側の面に、複数の突起113が形成されている。突起113の厚みは、例えば、金属部112の突起113が形成されていない部分の厚みの2~3倍程度である。この場合には、複数の突起113を設ける分、金属部112の表面積が大きくなり、金属部112による放熱効果がより高いものとなる。
また、上述の実施形態では、放熱部材24の隔壁96が、COF22のうち、ドライバIC62と第2折り曲げ部72との間に位置する部分と接触していたが、これには限られない。例えば、変形例3では、図13(a)、(b)に示すように、放熱部材24が、上述の実施の形態よりも下方に配置されている。そして、放熱部材24の貫通穴94内に、COF22の金属部69が配置された部分のうち、第1折り曲げ部71とドライバIC62との間に位置する部分(ドライバIC62よりもヘッドユニット25に近い部分)が配置されており、COF22の貫通穴94内に位置する部分の厚み方向の両面が、隔壁96に接触している。また、変形例3でも、COF22と隔壁96との間に熱伝導性グリス86が介在している。これにより、変形例3では、放熱部材24が、COF22の、複数の個別配線67が配置された部分と接触している。なお、変形例3でも、放熱部材24は、ドライバIC62とは接触していない。
変形例3では、放熱部材24が、ドライバIC62よりもヘッドユニット25に近い位置において、COF22と接触しているため、ドライバIC62で発生した熱が、COF22とヘッドユニット25との接合部分に伝わる前に、金属部69と放熱部材24の両方を介して放熱が行われる。これにより、COF22とヘッドユニット25との接合部分に熱が伝わってしまうのを確実に防止することができる。
また、上述の実施形態や変形例3では、放熱部材24を、ドライバIC62と接触しないように配置したが、放熱部材24を、ドライバIC62と接触するように配置してもよい。
また、上述の実施形態では、放熱部材24の隔壁96が、COF22の厚み方向の両面と接触していたが、放熱部材24の隔壁96が、COF22の片面のみと接触していてもよい。例えば、放熱部材24の隔壁96が、COF22の、金属部69が配置された面(基材61の他方の面61b)と接触し、且つ、金属部69が配置されているのと反対側の面(基材61の一方の面61a)とは接触していなくてもよい。
また、上述の実施形態では、基材61の厚み方向において、放熱部材24が、COF22のうち配線66、68が配置された部分と接触し、変形例3では、基材61の厚み方向において、放熱部材24が、COF22のうち配線66、67が配置された部分と接触していたが、これには限られない。放熱部材は、COFのうち、配線66~68のいずれもが配置されていない部分にのみ接触していてもよい。
また、上述の実施形態では、放熱部材24が、基材61の幅方向の全長にわたって延び、基材61の幅方向において、COF22の両端部を含む部分と接触していたが、これには限られない。放熱部材24は、基材61の幅方向において、COF22の両端部のみと接触し、COF22の両端部よりも内側の部分とは接触していなくてもよい。あるいは、放熱部材24は、基材61の幅方向において、COF22の両端部よりも内側の部分のみと接触していてもよい。ここで、これらの場合における、基材61の幅方向においてCOF22の両端部よりも内側の部分とは、例えば、グランド配線66よりも内側の部分である。
また、上述の実施形態では、筒状流路部27と、放熱部材24の隔壁96との間に断熱材85が介在していたが、これには限られない。例えば、図14に示すように、変形例4のインク吐出装置121は、上述の実施形態のインク吐出装置3から、断熱材85(図4参照)を除いたものである。インク吐出装置121では、筒状流路部27と放熱部材24の隔壁96との間に、隙間122が存在しており、筒状流路部27と隔壁96とは接触していない。すなわち、放熱部材24が、筒状流路部27を避けて延びている。
この場合でも、筒状流路部27と隔壁96とが離れているため、ヒータ82で加熱され、筒状流路部27を流れるインクの熱が、放熱部材24を介して放熱されにくい。
さらには、ヒータ82によるインクの加熱の効率は多少悪くなるが、筒状流路部27と隔壁96とが接触していてもよい。
また、上述の実施形態では、放熱部材24が循環流路91を流れる冷却液を介して放熱が行われるものであったが、これには限られない。例えば、変形例5では、図15(a)、(b)に示すように、各COF22に対して個別に放熱部材131が設けられている。放熱部材131は、金属材料からなる2つの部材131a、131bを有している。部材131aと部材131bとは、COF22のドライバIC62と第2折り曲げ部72との間に位置する上下方向に延びた部分を、COF22の厚み方向から挟むように配置されている。部材131a、131bは、それぞれ、平板部132a、132bと、複数の突起133a、133bとを有している。平板部132a、132bは、基材61の幅方向(図15(a)、(b)の紙面直交方向)においてCOF22の全長にわたって延び、熱伝導性グリス86を介して、COF22と接触している。複数の突起133a、133bは、それぞれ、平板部132a、132bから、COF22と反対側に突出している。
放熱部材131は、COF22の金属部69等から伝えられた熱を周囲の空気に放熱する、いわゆる空冷式のヒートシンクである。放熱部材131は、部材131a、131bがそれぞれ複数の突起133a、133bを有していることにより、表面積が大きくなり、放熱効果が高いものとなっている。
また、変形例5では、放熱部材131が複数の突起133a、133bを有するものであったが、これには限られない。例えば、放熱部材は、金属部69よりも熱伝導率の高い材料からなる、複数の突起がない金属プレートなどであってもよい。あるいは、空冷式のヒートシンクとして、空気が流れる流路が内部に形成され、送風機などによってこの流路に空気を流すことによって放熱を行うヒートシンクを用いてもよい。
また、以上の例では、COFが金属部を有しているのに加えて、COFの金属部が配置された部分に接触する放熱部材が設けられていたが、放熱部材はなくてもよい。この場合でも、COFに金属部がない場合と比較すれば、COFにおいて放熱されやすく、COFとヘッドユニット25及びリジッド基板23との接合部分に熱が伝達されにくくなる。
また、上述の実施形態では、ヒータ82により流路部材81内のインクを加熱したが、ヒータ82はなくてもよい。この場合でも、例えば、ヘッドユニット25の駆動時にドライバIC62が発熱し、この熱が、COFとヘッドユニット25との接合部分に伝達する。したがって、ヒータ82がない場合でも、金属部を設けて、COFの熱を放熱しやすくする意義はある。
また、以上では、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、サーマルヘッド等、ノズルからインクを吐出する以外の方法で記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置や、記録装置を構成する配線部材に本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
20 ヘッドホルダ
21 インクジェットヘッド
22 COF
24 放熱部材
27 筒状流路部
30 ノズル
61 基材
62 ドライバIC
66~68 配線
69 金属部
71 第1折り曲げ部
72 第2折り曲げ部
76 ソルダーレジスト
81 循環流路
101 COF
102 金属部
103、104 スリット
111 COF
112 金属部
113 突起
131 放熱部材

Claims (22)

  1. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記基材の厚み方向において前記基材と反対側に突出した複数の突起を有していることを特徴とする記録装置。
  2. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、
    前記配線部材を介して前記記録ヘッドと接続されたリジッド基板と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記基材は、前記第1折り曲げ部よりも前記リジッド基板に近い第2折り曲げ部において折り曲げられて、前記リジッド基板との接続部分に向かって延び、
    前記金属部は、前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部と前記第2折り曲げ部との間の部分に配置され、
    前記金属部は、前記基材の、前記第2折り曲げ部よりも前記リジッド基板に近い部分と、前記第2折り曲げ部よりも前記リジッド基板から離れた部分とにまたがって延び、
    前記金属部の、前記第2折り曲げ部上に位置する部分にスリットが形成されていることを特徴とする記録装置。
  3. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、をさらに備え、
    前記配線部材は、
    前記基材の前記一方の面に実装され、前記配線と接続されたドライバICを有し、
    前記金属部は、前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも、前記ドライバICよりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記放熱部材は、前記配線部材の前記ドライバICよりも前記記録ヘッドから離れた部分と接触していることを特徴とする記録装置。
  4. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、をさらに備え、
    前記配線部材は、
    前記基材の前記一方の面に実装され、前記配線と接続されたドライバICを有し、
    前記金属部は、前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも、前記ドライバICよりも前記記録ヘッドに近い部分に配置され、
    前記放熱部材は、前記配線部材の前記ドライバICよりも前記記録ヘッドに近い部分と接触していることを特徴とする記録装置。
  5. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、をさらに備え、
    前記放熱部材は、前記配線部材の両面に接触し、
    前記放熱部材が、前記配線部材の前記配線が配置されている部分と接触していることを特徴とする記録装置。
  6. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、をさらに備え、
    前記放熱部材は、前記配線部材の幅方向の両端部と接触していることを特徴とする記録装置。
  7. 記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに接続された配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続された配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、
    第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、をさらに備え、
    前記記録ヘッドは、液体を吐出するノズルを有し、
    前記記録ヘッドに供給される液体が流れる液体流路が形成された流路部材、を備え、
    前記流路部材と前記放熱部材との間に断熱材が配置されている
    ていることを特徴とする記録装置。
  8. 前記配線部材は、
    前記基材の前記一方の面に実装され、前記配線と接続されたドライバICを有し、
    前記金属部は、前記基材の厚み方向において、前記ドライバICと重なっていることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記金属部は、前記基材の厚み方向において、前記配線と重なっていることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 前記金属部は、前記基材の幅方向の全長にわたって延びていることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 前記金属部は、前記配線と同じ材料からなることを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の記録装置。
  12. 前記金属部は、前記配線よりも熱導電率の高い材料からなることを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の記録装置。
  13. 前記金属部は、前記基材の、前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドに近い部分と、前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分とにまたがって延び、
    前記金属部の、前記第1折り曲げ部上に位置する部分にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1~12のいずれかに記載の記録装置。
  14. 前記金属部は、前記第1折り曲げ部上には配置されていないことを特徴とする請求項1~12のいずれかに記載の記録装置。
  15. 前記配線部材は、
    前記基材の前記一方の面に配置され、前記配線を覆うレジスト、を有し、
    前記基材の前記他方の面には、前記金属部を覆うレジストが配置されていないことを特徴とする請求項1~14のいずれかに記載の記録装置。
  16. 前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、を備え、
    前記記録ヘッドは、液体を吐出するノズルを有し、
    前記記録ヘッドに供給される液体が流れる液体流路が形成された流路部材、を備え、
    前記放熱部材が、前記流路部材の前記液体流路が形成された部分を避けて延びていることを特徴とする請求項1~15のいずれかに記載の記録装置。
  17. 前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、を備え、
    前記放熱部材は、空冷式のヒートシンクであることを特徴とする請求項1~16のいずれかに記載の記録装置。
  18. 前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、を備え、
    前記放熱部材は、内部に冷却用の液体が循環する循環流路を有することを特徴とする請求項1~17のいずれかに記載の記録装置。
  19. 前記配線部材の前記金属部が配置された部分と接触する放熱部材、を備え、
    前記基材の前記一方の面に実装され、前記配線と接続されたドライバICを有し、
    前記放熱部材は、前記ドライバICとは接触していないことを特徴とする請求項1~18のいずれかに記載の記録装置。
  20. 前記記録ヘッドが、液体を吐出するノズルを有し、
    前記液体を加熱する加熱部、を備えていることを特徴とする請求項1~19のいずれかに記載の記録装置。
  21. 記録ヘッドと接続される配線部材であって、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続される配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記基材の厚み方向において前記基材と反対側に突出した複数の突起を有していることを特徴とする配線部材。
  22. 記録ヘッドとリジッド基板とを接続する配線部材であって、
    可撓性を有する基材と、
    前記基材の一方の面に配置され、前記記録ヘッドと接続される配線と、
    前記基材の他方の面に配置され、他の部分と導通していない金属部と、を有し、
    前記基材は、第1折り曲げ部において折り曲げられて、前記記録ヘッドから離れる方向に延び、
    前記金属部は、
    前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部よりも前記記録ヘッドから離れた部分に配置され、
    前記基材は、前記第1折り曲げ部よりも前記リジッド基板に近い第2折り曲げ部において折り曲げられて、前記リジッド基板との接続部分に向かって延び、
    前記金属部は、前記基材の前記他方の面のうち、少なくとも前記第1折り曲げ部と前記第2折り曲げ部との間の部分に配置され、
    前記金属部は、前記基材の、前記第2折り曲げ部よりも前記リジッド基板に近い部分と、前記第2折り曲げ部よりも前記リジッド基板から離れた部分とにまたがって延び、
    前記金属部の、前記第2折り曲げ部上に位置する部分にスリットが形成されていることを特徴とする配線部材。
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