JP5044915B2 - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタヘッドに関するものである。
従来、特許文献1のような記録ヘッドからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェットプリンタが知られている。記録ヘッドは、複数色のインクを吐出する列状に配列された複数のノズルと、その各々のノズルに連通して配置された圧力室を有するキャビティユニットにプレート型のアクチュエータを積層し、更にフレキシブル配線材を重ねた構造をしている。キャビティユニットは、その上面にインク供給口を有し、インクは、インク供給口から延びるマニホールド室を介し、複数の圧力室に分配されノズルに至る。アクチュエータは、複数枚の圧電セラミックスを積層し、アクチュエータの選択的な駆動により、前記圧力室の容積を変化させてインクをノズルから吐出する。
記録ヘッドは、特許文献2に記載されているようにキャリッジに塔載され、略箱形のヘッドホルダ(特許文献2では本体フレーム)に、インクをキャビティユニットのインク供給口にインク色別に供給するためにインクを貯留する複数のインクタンクとともに取り付けられる。そして、記録ヘッドのフレキシブル配線材には、インクを吐出するための駆動回路を有するドライバICを設け、そのドライバICが発熱を放熱するためのヒートシンクに接触して配置され、さらにフレキシブル配線材の先端は中継回路基板と接続されている。
近年、インクジェットプリンタの高速化、小型化に伴い、駆動回路の高速処理化や、記録ヘッドのノズル数増加や高密度化がなされてきている。そのため、駆動回路の発熱量が多くなり、この熱がアクチュエータに伝わり、アクチュエータの動作特性が変化したり、更にインクが加熱されることによりインク特性が変化するなど、吐出品質のばらつきを招いていた。また、駆動回路自身も高熱により故障や破壊する恐れがあった。上述したようなヒートシンクを駆動回路に対して熱伝導可能に配設することで、駆動回路の発熱をヒートシンクに放熱するインクジェットプリンタが知られている。ところが、駆動回路の発熱量の増加に従い、ヒートシンク自体も高温となってしまう。この場合、ヒートシンクを大きくして放熱量を多くすることが有効であるが、小型化の面で好ましくない。そのため、特許文献2においては、ヒートシンクにアクチュエータを含むヘッドユニットに対向する位置に空間を形成することで、効果的にヘッドユニットに対する熱影響を抑制させていた。
特開2004−25636号公報 特開2004−291342号公報
しかしながら、駆動回路からの発熱で高温になったヒートシンクは、記録ヘッド及びヒートシンクを保持しているヘッドホルダ内の空間全体も加温する。このため、ヘッドホルダ内のヒートシンクに隣接している複数のインクタンクにも、駆動回路の熱がヘッドホルダ内の空間を介して伝熱される。このインクタンクへの伝熱は、インクタンク内のインクに熱を伝導するため放熱を促進する効果はあるが、駆動回路に近い側のインクタンク程、伝熱量が多く、離れたインクタンク程、伝熱量が少なくなるため、各インクタンク中のインクの温度にばらつきが生じ、インクごとに吐出特性がばらつくという問題点があった。
さらに、上述したように、駆動回路の発熱はヒートシンクの他に、アクチュエータ、さらにはキャビティユニット内のインクにも伝熱する。そのため、駆動回路の設置されている側から離れるに従い、アクチュエータ及びインクに伝わる伝熱量が異なり、ノズル列あるいはインク色ごとにアクチュエータおよびインクの温度にばらつきを生じ、動作特性や吐出特性に影響を与えるという問題点があった。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもので、インクジェットプリンタヘッドの駆動回路の発熱を効果的に放熱し、複数のインクへの熱影響のばらつきを抑制し、吐出特性がばらつくことを防止することができるインクジェットプリンタヘッドを提供することが目的である。
請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッドは、複数色のインクを吐出する複数のノズル列を有する記録ヘッドと、前記複数色のインクをそれぞれ貯留し、前記複数のノズル列に対してそれぞれインクを供給する複数のインク供給路を有する複数のインクタンクと、前記記録ヘッドを駆動するための駆動回路及び前記記録ヘッドと前記駆動回路とを接続する配線パターンを有する配線基板と、を備え、前記駆動回路は、前記複数のインクタンクの並び方向の一方の端に位置し、前記駆動回路に一端を接触し、前記複数のインクタンクの並び方向に延びる伝熱板を配置し、その伝熱板を前記複数のインクタンクのうち、前記並び方向において前記駆動回路に近いインクタンクよりも、前記駆動回路から遠いインクタンクに対して、熱伝導が良いように配置したことを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項において、前記伝熱板は前記近いインクタンクと前記遠いインクタンクとで、接触面積が異なることを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項において、前記伝熱板は、前記近いインクタンクに対し前記遠いインクタンクよりも多くの開口面積を有していることを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項において、前記伝熱板は、前記近いインクタンクに対してはそのインクタンクの一面に接触し、前記遠いインクタンクに対してはそのインクタンクの二面にわたって接触していることを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項において、前記伝熱板は、前記近いインクタンクよりも前記遠いインクタンクに対して接近していることを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項において、前記伝熱板は、前記複数のインクタンクの間に、前記近いインクタンクと前記遠いインクタンクとでは、熱伝導性の異なる部材を挟んだことを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項1において、前記駆動回路は、前記複数のインク供給路に近接し、かつ、前記複数のインク供給路の並び方向と平行に配置したことを特徴とする。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドは、請求項において、前記配列基板は、前記記録ヘッドから前記インク供給路の並び方向と直角方向に延びていて、前記インク供給路が貫通する開口を有することを特徴とする。
請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、駆動回路が発する熱を複数のインクタンクに対してそれぞれ伝達するように駆動回路を配置するので、駆動回路が発する熱が複数のインクタンクごとにより均一に伝達することができ、インクタンクからインク色別にノズルに供給されるインクの温度のばらつきを抑制できるため、吐出特性のばらつきを防止することができる。
また、伝熱板が複数のインクタンクの並び方向に延びて配置されるため、複数のインクタンクのそれぞれに対して伝熱することを容易にさせる。また、伝熱板は駆動回路に近いインクタンクよりも、遠いインクタンクに対して、熱伝導が良いように配置されているので、それぞれのインクタンクへの伝熱量がより均一になるようにすることができ、各インクタンクから供給されるインクの吐出特性のばらつきを防止することができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、伝熱板が、駆動回路に近いインクタンクと遠いインクタンクとで接触面積が異なるため、伝熱板に伝導した駆動回路の発熱が、それぞれのインクタンクへ請求項の発明のように均一に伝わるのを容易に実現することができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、伝熱板は、駆動回路に近いインクタンクに対し遠いインクタンクよりも多くの開口面積を有しているので、伝熱板に伝えられた駆動回路が発する熱が、駆動回路に近いインクタンクに伝わる面積を少なくし、遠いインクタンクに伝わる面積が多くなるようにでき、複数のインクタンクに伝わる伝熱量をより均一にして、各インクタンクから供給されるインクの吐出特性のばらつきを防止することができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、伝熱板は、駆動回路に近いインクタンクに対してはそのインクタンクの一面に接触し、遠いインクタンクに対してはそのインクタンクの二面にわたって接触しているので、駆動回路に遠いインクタンクに対する伝熱量の低下を補正することができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、伝熱板は駆動回路に近いインクタンクよりも遠いインクタンクに対して接近しているので、駆動回路が発する熱は、近いインクタンクには伝熱速度が遅く、遠いインクタンクには、伝熱速度が速くなるため、各インクタンクにより均等に伝熱され、各インクタンクから供給されるインクの吐出特性ばらつきを防止することができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、伝熱板と複数のインクタンクとの間に、駆動回路から近いインクタンクと遠いインクタンクとでは熱伝導性の異なる部材を挟んでいるので、駆動回路から距離の違う複数のインクタンクへの伝熱量を均一にすることができる。また、駆動回路が発する熱は、伝熱板、熱伝導性の異なる部材、そして複数のインクタンクとに放熱することができるので、放熱量を増加させることができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、駆動回路は、複数のインク供給路に近接していて、並び方向と平行に配置しているので、駆動回路からの発する熱が複数のインク供給路に対して均等に伝達することができ、キャビティユニット内に供給されるインクのインク色毎の温度のバラツキを抑制することができる。さらに、そのインク供給路から、各インクのノズル列内にインクが流れるため、駆動回路の発する熱が各インクのノズル列毎に均等に熱を伝達し、また、流れたインクが、インク供給路から最外端のノズルまでその熱を運ぶため、駆動回路から距離の違う各ノズルからの吐出を均一にすることができる。
請求項に記載のインクジェットプリンタヘッドによれば、配列基板は、記録ヘッドからインク供給路の並び方向と直角方向に延びていて、インク供給路が貫通する開口を有するので、請求項に記載の発明による効果を容易に実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1はインクジェットプリンタの概略図である。
インクジェットプリンタ1は、複数色のインクカートリッジ2を着脱可能に装着し、その複数色のインクカートリッジ2からの各インクが複数のインク供給チューブ3を介して供給されるインクジェットプリンタヘッド100を備えている。インクジェットプリンタヘッド100は、複数色のインクカートリッジ2から供給された複数色のインクを貯留する複数のインクタンク5と、複数色のインクを吐出し列状に配設された複数のノズル7を備えた記録ヘッド6と、その記録ヘッド6と複数のインクタンク5を搭載する略箱型のヘッドホルダ4を備え、ヘッドホルダ4は、キャリッジとしての機能も備え、ヘッドホルダ4がガイド軸8、9に沿って往復移動しながら、インクの吐出情報に従い、ノズル7からインクが吐出することで記録媒体に記録する。
インクカートリッジ2は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の複数色のインク毎に着脱可能に設けられ、各インクカートリッジ2からそれぞれインク供給チューブ3が配設され、その他端がヘッドホルダ4に塔載された複数のインクタンク5にインク色別に連通することで、インクが色ごとにインクタンク5へ供給される。
図2を用いて、記録ヘッド6について説明する。記録ヘッド6は、特許文献1に記載されたものと同様に、複数色のインクを吐出する列状に配列された複数のノズル7と、その各々のノズル7に連通して配置された圧力室16を有するキャビティユニット20にプレート型のアクチュエータ30を積層し、更に可撓性の配線基板40を重ねた構造をしている。
キャビティユニット20は、複数枚のプレートが積層して構成され、その最下層には、ノズル7がインク色ごとに列状(X方向)に配設されている。また、最上層には、ノズル7に対応する位置に圧力室16がインク色別に列状(X方向)に設けられている。さらに、複数のインクタンク5からの各インクが供給されるインク供給口17が設けられ、ブラックインクはインク供給口17kに、シアンインクはインク供給口17cに、イエローインクはインク供給口17yに、マゼンタインクはインク供給口17mに供給される。それぞれのインクは、各インク供給口17からキャビティユニット20内のマニホールド室(図示せず)を介して、複数の圧力室16に分配されノズル7に至る。ここで、図2において4つのインク供給口17m〜17kに対して、圧力室16の列が5列あるのは、ブラックインク用のノズル7が2列あるため、そのノズル列に対応しているからである。ブラックインクのインク供給口17kは、2列の圧力室16に対してインクを供給する。
アクチュエータ30は、複数枚の圧電セラミックスを積層した構造で、各圧力室16に対応する複数の圧電変形部の選択的な駆動により、圧力室16の容積を変化させてインクをノズル7から吐出する。また、配線基板40には、アクチュエータ30を駆動するためのICチップからなる駆動回路49を塔載し、配線パターン47が形成されていて、アクチュエータ30と接合することで電気的に接続する。また、配線基板40は、その幅がノズル7の配列面と平行な面においてそのノズルの列方向(X方向)と平行にあって、それと直角方向(Y方向)に延びている。
次にインクジェットプリンタヘッド100について図3を利用して説明する。図3(a)はインクジェットプリンタヘッド100の側断面図である。図3(b)はその正面断面図である。
インクジェットプリンタヘッド100は、略箱型で上方が開放されたヘッドホルダ4の内側にインクタンク5を配設すると共に、ヘッドホルダ4の底壁4aに記録ヘッド6を接着材(図示せず)によって固定している。記録ヘッド6の駆動回路49を実装した配線材40は、ヘッドホルダ底壁4aに貫通された孔4bを通り、ヘッドホルダ4の上方にもうけられた中継回路基板50のコネクタ51に接続される。
インクタンク5は、ブラックインク用のインクタンク5k、シアンインク用のインクタンク5c、イエローインク用のインクタンク5y及びマゼンタインク用のインクタンク5mを一体的に構成したものから成る。(以下、上記インクタンク5k〜5mを総称する時はインクタンク5という。) 各インクタンク5は、記録ヘッド6のノズル7の列方向(図2および図3(a)のX方向)に延びた形状のインク室で、そのノズル列と直角方向(図2および図3(b)のY方向)に複数のインクタンク5がインク色別に並んで構成されている。
図3(a)に示すように、ブラックインク用のインクタンク5kは、インク供給路8kが備えられていて、ヘッドホルダ4の底壁4aを貫通して形成され、インク供給路8kがキャビティユニット20の最上層のインク供給口17kにブラックインクが供給可能になるように連通されている。インク供給路8は、同様に他のインクタンク5c、5y、5mにそれぞれ設けられ、インク色別にインク供給口17c、17y、17mにインクを供給可能になっている。
これから述べる第1〜4の実施例においては、伝熱板60〜63が、駆動回路49に熱伝導可能に接触して配置され、それと共にインクタンク5の底壁5aに沿って配置して固定され、駆動回路49の発熱は伝熱板60〜63を介して複数のインクタンク5に放熱されるようになっている。
第1の実施例について、図3(a)〜(c)を用いて説明する。駆動回路49は、複数のインクタンク5の並び方向(ノズル列7と直角方向、図3(b)のY方向)の一方の端に配置する。伝熱板60は、その一端を駆動回路49に接触すると共に、複数のインクタンク5の底壁5aに、インクタンク5の並び方向(Y方向)に延びて接触して固定する。伝熱板60は平面(底壁5aと平行な平面)視略四角形で、図3(c)のように、伝熱板60は駆動回路49に近いインクタンク5mよりも、遠いインクタンク5kに対して熱伝導が良くなるように、開口61m、61y、61c、61kを有する。つまり、開口61は駆動回路49に近い開口61mよりも遠い開口61kの方が開口面積が小さく、この伝熱板60がインクタンク5の底壁5aと接触した時に、駆動回路49に近い伝熱板60の領域では高温になるが、インクタンク5mとの接触面積を小さくし、駆動回路49から遠くなるにつれて、温度が低下するのを補正するため、インクタンク5y、5c、5kとの接触面積を次第に大きくして、各インクタンクにおいて、伝熱量が略均一になるように構成される。このように構成されることで、複数のインクタンク5内のインクの温度のばらつきを少なくすることができる。伝熱板60は、アルミニウムなどの金属や熱伝導性の良い金属粒子を含んだ樹脂、あるいはグラファイトシート(高分子フィルムを熱分解(グラファイト化)することによって作られた単結晶に近い構造を持つ高配合性グラファイト)のような熱導電性の良い材料を用いられている。また、開口61は、駆動回路49からの発熱が、駆動回路49からの距離に対して、インクタンク5m、5y、5c、5kに適した熱量を伝えればよいので、その形状や開口の数に特に限定はない。また、駆動回路49は、インクタンクの並び方向のどちらか一方に配置されれば良い。
第2の実施例について、図4(a)を用いて説明する。駆動回路49と伝熱板61は、第1の実施例と同様に配置する。ただし、伝熱板61は、駆動回路49から近いインクタンク5mにおいてはインクタンク底壁5aの一面と接触し、駆動回路49から遠いインクタンク5kにおいては、伝熱板61の端部がインクタンク側壁5bに沿って立ち上がってL字型に形成されており、伝熱板61本体部と立ち上がり部61aとにおいて、インクタンク底壁5aと側壁5bとの二面に接触している。伝熱板61が、駆動回路49から近いインクタンク5mよりも遠いインクタンク5kとの接触する面積が広く、駆動回路49から遠い端部における温度低下を補正し、複数のインクタンクがほぼ均一な温度になるように構成されている。
なお、伝熱板61の立ち上がり部61aを、図3(a)のインクタンク5の左端面に沿って設け、その立ち上がり部61aを、インクタンク5の並び方向において、駆動回路49に近い側から遠い側へ各インクタンクとの接触面積が多くなるように、略三角形状に形成することもできる。
第3の実施例について、図4(b)を用いて説明する。駆動回路49は、第1の実施例と同様に配置し、伝熱板62は、その一端を駆動回路49と接触すると共に、複数のインクタンク5の底壁5a側に、インクタンク5の並び方向(Y方向)に延びて配置する。この時、伝熱板62とインクタンク底壁5aとの距離が、駆動回路49から近いインクタンク5mよりも遠いインクタンク5kの方が近くなるように傾斜して固定されている。このように構成すると、遠いインクタンク5kには伝熱板62が接触しているため、インクタンク5kへの伝熱速度が速くなり、近いインクタンク5mには、空気を介して伝熱するため、インクタンク5mへの伝熱速度が遅くなる。このため、複数のインクタンク5内のインクの温度のばらつきを少なくすることができる。また、インクタンク5の底壁5aと伝熱板62との間には、熱導電性部材などを充填したり、挟み込んだりすることで、伝熱速度を調整することも可能である。
第4の実施例については、図4(c)を用いて説明する。駆動回路49は、第1の実施例と同様に配置し、伝熱板63は、その一端を駆動回路49と接触すると共に、複数のインクタンク5の底壁5a側に、インクタンク5の並び方向(Y方向)に延びて配置する。この時、伝熱板63とインクタンク5との間に、更に板材64を配置する。板材64は、インクタンク5と伝熱板63に接触して固定する。板材64は、駆動回路49に近いインクタンク5mよりも遠いインクタンク5kに向けて、熱伝導性が異なる部材64m、64y、64c、64kから構成されている。駆動回路49に近い板材64mから順次離れた板材64y、64cに対しては、熱伝導が順次速くなるような部材(例えば、樹脂材料に金属粒子の配合率を順次変えたもの、あるいは熱伝導が順次異なるように選定された単独の金属あるいは樹脂材料)を用い、最も遠いインクタンク5kに対しては、熱伝導が最も速くなるような部材(例えば、伝熱板63と同じアルミニウム等の金属)を用いる。このように構成することで、駆動回路49から各インクタンク5への距離によって、インクタンク5への熱伝導を適宜調整することができ、インク温度のばらつきを抑制することができる。
次に第5の実施例について、図5(a)〜(b)を用いて説明する。第5の実施例では、伝熱板65は、例えば、特許文献2に記載されているようなL字形に形成され、そのL字形をヘッドホルダ4の底壁4aと側壁に間隔をおいて沿わせて配置固定される。駆動回路49は、伝熱板65のL字状の底辺部にゴム状弾性材52によって押圧されて熱伝導可能に接触している。
インク色別の複数のインクタンク5k、5c、5y、5mは、ノズルの配列面と平行な扁平形状に形成され、上下方向に積層して一体化されている。各インクタンク5k、5c、5y、5mは、一端において積層方向に延びるインク供給路8(図5(a)ではマゼンタインクのインク供給路のみ示す)を備え、インク供給路8がヘッドホルダ4の底壁4aを貫通してキャビティユニット20の最上層のインク供給口17にインクが供給可能になるように連通されている。
伝熱板65のL字状の縦辺は、上下方向に積層されている複数のインクタンク5k、5c、5y、5mの各積層方向側面5dに沿って接触している。このため、駆動回路49から伝熱板65に伝達される熱は、各インクタンク5m、5c、5y、5kに対して均等に熱を伝達することができる。このため、インク色別による、インク温度のばらつきを抑制することができる。また、インクタンク5と接触して伝熱板65が配置されているため、インクタンクへ効果的な放熱ができる。
また、第5の実施例においては、伝熱板65は、従来と同様の構成の伝熱板を用いているが、第1〜4の実施例で示したような駆動回路49から近いインクタンク5kよりも遠いインクタンク5mのほうが熱伝導が良くなるように、この伝熱板65の構成に適用することも可能である。その場合、第5の実施例よりもさらにインクタンク5への熱伝導のバラツキを抑制することができる効果がある。
次に第6の実施例について、図6(a)〜(c)を用いて説明する。第6の実施例では、インクタンク5は、第1の実施例に使用されているものとほぼ同様のものを用いる。第6の実施例においては、記録ヘッド6の配線基板40は、前記Y方向にアクチュエータ30とほぼ同幅を有し、アクチュエータ30の上面からX方向に延びている。駆動回路49は、配線基板40上に前記Y方向に長く位置し、複数のインク供給路8m、8y、8c、8kの並び方向(ノズルの列方向と直角方向、Y方向)に対し、平行かつ近接するように設ける(図6(b)(c)参照)。また、配線基板40は、インク供給路8の並び方向と直角方向に延びていて、各インク供給路8m、8y、8c、8kが貫通する部分に開口48m、48y、48c、48kを有していて、各インク供給路8は、各開口48を貫通し、キャビティユニット20の各インク供給路17に連通している。 駆動回路49は、開口48を挟んでアクチュエータ30とは反対側に位置している。配線基板40は、駆動回路49からの配線パターン47を有し、開口48の部位を避けて、配線パターン47が形成される。そのため、開口48同士の間は、非常に狭く、その間を形成する配線パターン47は細いピッチとなり、取り扱いがしにくい。そこで、配線材40は、配線パターン47が両面に形成できるものや、多層構造にすることで配線パターン47を細ピッチにせずに電気的に接続することができる。
伝熱板66は、第5の実施例とほぼ同様のL字状に形成され、その縦辺部を各インクタンク5のインク供給路8寄りの側面と平行に配置して底壁4a上に固定されている。駆動回路49は伝熱板66のL字状の底辺部にゴム状弾性体52によって押圧されて熱伝導可能に接触している。
駆動回路49がインク供給路8の並び方向に平行(Y方向)に、さらに伝熱板66がインクタンク5の並び方向と平行になるように設けられているため、駆動回路49から発する熱は、伝熱板66によって各インクタンク5に均一に伝達され、インクタンクからインク供給口17にインクが供給されるとき、駆動回路49からの輻射熱は、複数のインク供給路8に均一に伝達され、記録ヘッドにおいてインク色別によるインク温度のばらつきを抑制できる。また、インク供給路17からキャビティユニット20中のマニホールド室や流路を通って、ノズル7に達するため、インクの持つ熱を、インクを媒体として、駆動回路49から遠く離れた圧力室およびノズルまで達するため、インク供給口17近くのノズルから吐出されるインク温度と、最外端のノズルから吐出されるインク温度のばらつきを抑制できる。
また、第6の実施例では、インクタンク5は第1の実施例とほぼ同様のインクタンクを用いているが、第5の実施例で示した複数のインクタンク5が上下に積層されたタイプのインクタンクを用いることもできる。
最後に第7の実施例について、図7(a)〜(c)を用いて説明する。第7の実施例のインクタンク5は、第1の実施例とほぼ同様のものを用いる。配線基板40は、第6の実施例と同様にインク供給路8の並び方向と直角方向(X方向)に延びていて、複数のインク供給路8が貫通する部分に開口48を有している。駆動回路49は、複数のインク供給路8よりもアクチュエータ30側に位置し、そのインク供給路8の並び方向(Y方向)に対し、平行で近接しているように設けられている。
伝熱板67は、第1の実施例と同様に、複数のインクタンク5の底部5aに、インクタンク5の並び方向(Y方向)に延びて接触して固定されている。伝熱板67は、第1の実施例のように開口61を有するものではなく、平坦な板でよい。駆動回路49は、伝熱板67におけるインク供給路8側の端部に接触している。
駆動回路49は、複数のインクタンク5の並び方向と平行にあって、その底壁5aと接触した伝熱板60と接触しているため、駆動回路49の発熱は、複数のインクタンク5に熱をそれぞれに均一に伝達され、さらに駆動回路49からの輻射熱は、複数のインク供給路8に均一に伝達される。したがって、記録ヘッド6に流入する各色のインクの温度を均一化する効果をより良くすることができる。また、第6の実施例と同様に記録ヘッド6に流入したインクがインク供給路17とは遠い圧力室16まで分配されるため、ノズル列方向のインク温度のばらつきを抑制できる。
これら上記の実施例の構成により、駆動回路49の発熱を効果的に放熱し、複数のインクへの熱影響のばらつきを抑制し、吐出特性がばらつくことを防止することができる。また、本実施例のインクタンク5は、樹脂材料から形成されているが、熱伝導性の材料や金属から形成させても良い。この場合、樹脂材料よりも熱伝導性が良くなるため、インクタンク5への放熱は促進され、また、インクから揮発成分からヘッドホルダ4を保護するため、ガスバリア性も良くなる。また、シール性やクリープ変形を抑制できるめ、インクタンク5の寿命を延ばすことも可能である。
インクジェットプリンタ装置の概略図である。 記録ヘッド及びフレキシブル配線材の分解斜視図である。 (a)第1の実施例のインクジェットプリンタヘッドの側断面図で、図3(b)のA−A線断面図である。
(b)第1の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図である。
(c)第1の実施例の伝熱板60の上面図である。
(a)第2の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図である。
(b)第3の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図である。
(c)第4の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図である。
(a)第5の実施例のインクジェットプリンタヘッドの側断面図である。
(b)第5の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図である。
(a)第6の実施例のインクジェットプリンタヘッドの側断面図である。
(b)第6の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図で、
図6(a)のB−B線断面図である。
(c)第6の実施例の記録ヘッド6の上面図である。
(a)第7の実施例のインクジェットプリンタヘッドの側断面図である。
(b)第7の実施例のインクジェットプリンタヘッドの正面断面図で、
図7(a)のC−C線断面図である。
(c)第7の実施例の記録ヘッド6の上面図である。
4 ヘッドホルダ
4a ヘッドホルダ底壁
5 インクタンク
5a インクタンク底壁
6 記録ヘッド
7 ノズル
8 インク供給路
17 インク供給口
20 キャビティユニット
30 アクチュエータ
40 配線基板
48 開口
49 駆動回路
60 伝熱板
61 伝熱板
62 伝熱板
63 伝熱板
64 板材
65 伝熱板
66 伝熱板
67 伝熱板
100 インクジェットプリンタヘッド

Claims (8)

  1. 複数色のインクを吐出する複数のノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記複数色のインクをそれぞれ貯留し、前記複数のノズル列に対してそれぞれインクを供給する複数のインク供給路を有する複数のインクタンクと、
    前記記録ヘッドを駆動するための駆動回路及び
    前記記録ヘッドと前記駆動回路とを接続する配線パターンを有する配線基板と、
    を備え、
    前記駆動回路は、前記複数のインクタンクの並び方向の一方の端に位置し、
    前記駆動回路に一端を接触し、前記複数のインクタンクの並び方向に延びる伝熱板を配置し、
    その伝熱板を前記複数のインクタンクのうち、前記並び方向において前記駆動回路に近いインクタンクよりも、前記駆動回路から遠いインクタンクに対して、熱伝導が良いように配置したことを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  2. 請求項において、前記伝熱板は前記近いインクタンクと前記遠いインクタンクとで、接触面積が異なることを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  3. 請求項において、前記伝熱板は、前記近いインクタンクに対し前記遠いインクタンクよりも多くの開口面積を有していることを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  4. 請求項において、前記伝熱板、前記近いインクタンクに対しては、そのインクタンクの一面に接触し、前記遠いインクタンクに対しては、そのインクタンクの二面にわたって接触していることを特徴とするインクジェットプッリンヘッド。
  5. 請求項において、前記伝熱板は、前記近いインクタンクよりも前記遠いインクタンクに対して接近していることを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  6. 請求項において、前記伝熱板は、前記複数のインクタンクの間に、前記近いインクタンクと前記遠いインクタンクとでは、熱伝導性の異なる部材を挟んだことを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  7. 請求項1において、前記駆動回路は、前記複数のインク供給路に近接し、かつ、前記複数のインク供給路の並び方向と平行に配置したことを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  8. 請求項において、前記配列基板は、前記記録ヘッドから前記インク供給路の並び方向と直角方向に延びていて、前記インク供給路が貫通する開口を有することを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
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