JP2012148487A - 記録ヘッド、画像形成装置 - Google Patents

記録ヘッド、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012148487A
JP2012148487A JP2011009069A JP2011009069A JP2012148487A JP 2012148487 A JP2012148487 A JP 2012148487A JP 2011009069 A JP2011009069 A JP 2011009069A JP 2011009069 A JP2011009069 A JP 2011009069A JP 2012148487 A JP2012148487 A JP 2012148487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
chamber
heat
drive circuit
droplet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011009069A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukitoshi Tajima
行利 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011009069A priority Critical patent/JP2012148487A/ja
Publication of JP2012148487A publication Critical patent/JP2012148487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】駆動回路で発生された熱を、温度差が生じないように、各液滴室に収容されているインクに吸熱させる。
【解決手段】液滴を吐出するノズル孔と、前記液滴を収容する各色毎の液滴室と、前記液滴室に圧力変化を生じさせることで、前記液滴室に収容されている液滴を前記ノズル孔から吐出させる駆動回路と、前記駆動回路から発生される熱を、前記各色毎の液滴室内に収容される前記液滴に略均等に吸熱させる吸熱手段と、を有することを特徴とする記録ヘッド。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録ヘッド、画像形成装置に関する。
従来のインクジェット記録装置では、記録ヘッドからインクが吐出され、画像形成される。記録ヘッド内の駆動回路はインクが収容されているインク収容室に圧力変動を生じさせることで、ノズルからインクを吐出させ、画像形成を行なう。駆動回路が圧力変動を生じさせる際に、駆動回路は熱を発生する。そこで、従来から、駆動回路から発生される熱を放熱する技術が様々提案されている。
特許文献1記載の技術では、駆動回路は、センタープレートの中央に設置されている。そして、駆動回路から発生された熱を隣接するヘッド基板に伝熱させ、ヘッド基板に形成された複数のインク通路内のインクに放熱させる。
しかし、ヘッド基板には、数百以上のインク通路が形成されているため、駆動回路から離れているインク通路内のインクには放熱されない。従って、インク通路内のインクにおいて、温度差が生じ、該温度差により、適切に画像形成できないという問題があった。
そこで、このような問題を鑑みて、本発明では、駆動回路で発生された熱を、温度差が生じないように、各液滴室に収容されているインクに吸熱させることを目的とする。
上記目的を達成するため、液滴を吐出するノズル孔と、前記液滴を収容する各色毎の液滴室と、前記液滴室に圧力変化を生じさせることで、前記液滴室に収容されている液滴を前記ノズル孔から吐出させる駆動回路と、前記駆動回路から発生される熱を、前記各色毎の液滴室内に収容される前記液滴に略均等に吸熱させる吸熱手段と、を有することを特徴とする記録ヘッドを提供する。
本発明の記録ヘッド、画像形成装置によれば、駆動回路で発生された熱を、温度差が生じないように、各液滴室に収容されているインクに吸熱させることが出来る。
本実施例の記録ヘッドの断面図。 本実施例の記録ヘッドの分解斜視図。 別の実施形態の記録ヘッドの拡大図。 別の実施形態のダンパーフレームの平面図。 別の実施形態の記録ヘッドの断面図(その1)。 別の実施形態の記録ヘッドの断面図(その2)。
画像形成装置とは例えば、プリンタ、ファクシミリ、インクジェット記録装置などの複写装置、これらの複合機などである。本実施例の画像形成装置は、例えば、インクジェット記録装置であることが好ましい。また、記録ヘッドは、インクジェット記録装置に具備されているものであり、記録ヘッドから記録媒体に対して液滴を吐出することで、画像形成を行なう。また、記録媒体は、例えば、基板、用紙、連続紙、糸、繊維、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなどの媒体である。また、液滴とは、例えば、インクなどである。以下に、各実施形態について説明する。また、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[実施形態1]
図1に、実施形態1の記録ヘッド1000の断面図を示し、図2に、記録ヘッド1000の分解斜視図を示す。また、図1は、図2のハウジング115に示した破線α−α'で記録ヘッド1000を切った断面図である。つまり、記録ヘッドの中央から前方よりで切った断面図である。
また、記録ヘッド1000のノズル孔の配列方向を記録ヘッド1000の長手方向とし、X1X2方向とする。また、記録ヘッド1000の高さ方向をZ1Z2方向とする。また、X1X2方向、Z1Z2方向ともに直交する方向をY1Y2方向とする。Y1Y2方向は、記録ヘッド1000の短手方向であることから幅方向ともいう。
記録ヘッド1000は、ノズル孔101側から、大略して以下の順番で各部材が積層されて構成されている。ノズル孔が設けられているノズル板100、個別圧力形成基板103、液体供給基板105、共通液滴室形成基板107、振動吸収部材108、支持部材109、載置部材111、フレキシブルプリント基板112(以下、「FPC」という。)、駆動回路113、ハウジング115とが積層されている。
[インク吐出処理の流れ]
まず、記録ヘッド1000のインク吐出処理の流れを簡単に説明する。画像形成装置の制御手段(図示せず)は画像形成するための信号をFPC112に送信する。該信号は、FPC112を介して、駆動回路113に伝えられる。駆動回路113は、圧力発生室102に圧力変化を生じさせることで、圧力発生室102に収容されているインクをノズル孔101から吐出させる。
駆動回路113の具体的なインク吐出方法を説明する。駆動回路113は電気配線部材116により、伝えられた信号を圧力発生素子104に伝える。圧力変換素子104は、該圧力変換素子104の変位を圧力発生室102に伝える。そして、圧力発生室102に設けられているノズル孔101からインクが吐出される。1つの圧力発生室102には、例えば、1つのノズル孔を設けるようにすればよい。また、個別圧力形成基板103は、例えば、Siウェハが用いられ、異方性エッチングによって圧力発生室102が形成されている。
[記録ヘッド1000の構造の説明]
次に、記録ヘッド1000の構造について説明する。図2では簡略化して記載しているが、薄板状のノズル板100には、X軸方向に沿って、複数のノズル孔101の列100aが設けられている。
薄板状の個別圧力形成基板103には、X軸方向に沿った矩形状の貫通孔103aが形成されている。
薄板状の液体供給基板105には、X軸方向に沿った矩形状の貫通孔105bが形成されている。
圧力発生室102の天面には薄膜の振動板が形成され、該振動板の上に電気配線を備えた圧力発生素子104が形成されている。液体供給基板105には空間105aが設けられ、該空間105aがスペーサとなり、圧力発生素子104は保護されている。液体供給基板105は、個別圧力形成基板103に積層されている。液体供給基板105には例えば、Siウェハやガラス基板が用いられる。
液体供給基板105の上面には共通液適室形成基板107が接合されている。図2に示すように、共通液適室形成基板107には、共通液滴室106が形成されるための共通液滴室用孔107xと、電気配線部材116が貫通されるための電気配線部材用孔107yとが形成される。この共通液適室形成基板107(共通液滴室用孔107x)により共通液適室106が形成される。
共通液適室106は、例えば、複数色分、形成される。例えば、YMCKの4色ある場合には、4つの共通液適室106を設けるようにすれば良い。以下の説明では、4つの共通液適室の参照符号をそれぞれ、106a、106b、106c、106dとし、4つの共通液適室をまとめて言及する場合には参照符号を106とする。また、共通液適室形成基板107は、例えばSUSや42アロイをプレス加工した薄板を積層し形成される。共通液適室形成基板107はこれらの素材に限らず熱伝導の良い樹脂を用いても良い。
図1の例では、共通液滴室用孔107xの内壁が、共通液敵室106の側壁となる。以下では、共通液適室形成基板107を側壁107という場合もある。図1の例では、共通液適室106aの側壁は、107f、107dであり、共通液適室106bの側壁は、107b、107aであり、共通液適室106cの側壁は、107a、107cであり、共通液適室106dの側壁は、107e、107gである。なお、図1の紙面上において、各共通液滴室の手前側および奥側にも側壁が存在するが、ここでは省略する。
また、共通液適室106の天壁として、薄板の振動吸収部材108が接合されている。この振動吸収部材108は、圧力発生素子104により、圧力発生室102に圧力変化を生じさせることで発生する振動を吸収するものである。以下では、振動吸収部材108をダンパー108として説明する。図2に示すように、ダンパー108は、例えば、1枚のポリイミドフィルムを用いればよく、厚さは10μ〜50μとする。
また、ダンパー108の上面(Z2方向:高さ方向であり、ノズル孔101と反対方向)には、支持部材109が設けられる。支持部材109とは、ダンパー108を振動可能に支持する部材である。以下では、支持部材109をダンパーフレーム109として説明する。ダンパーフレーム109は、厚さ30μ〜50μのSUSを用いればよい。また、図に示すように、ダンパーフレーム109には、空隙110(後述する)を形成するための空隙用貫通孔109xと、電気配線部材116が貫通されるための電気配線部材用孔109yとが形成されている。
また、各共通液滴室106a〜106dそれぞれのZ2方向には空隙110a〜110dが設けられる。以下では、共通液適室106a〜106dそれぞれについての空隙の参照符号を110a〜110dとする。また、4つの空隙をまとめて言及する場合には、参照符号を110とする。
空隙110は、ダンパー108が底壁となり、載置部材111が天壁となり、ダンパーフレーム109の貫通孔109aの内壁を側壁として構成される。また、ダンパーフレーム109は、空隙110の側壁となることから、側壁109という場合もある。ダンパー108が振幅して、ダンパー108の中央部108aが上方に移動した際には、該中央部108aは空隙110に入り込み、中央部108aが下方に移動した際には、共通液適室106の空間に入り込むことから適切にダンパー108は振幅させることが出来る。従って、ダンパー108により、圧力変化を生じさせることで発生する振動を吸収することが出来る。
ダンパーフレーム109の上方(Z2方向)には、載置部材111が設けられている。そして、載置部材111には、FPC112と駆動回路113とが載置されている。また、載置部材111には、電気配線部材116が貫通されるための貫通孔111bが設けられる。そして、電気配線部材116は貫通孔111b、電気配線部材用孔109y、電気配線部材用孔107y、電気配線部材用孔105bを貫通して、個別圧力形成基板103に接続される。
[空隙110について]
上記では、空隙110を設けることで、ダンパー108を適切に振幅させる効果があると説明したが、本実施例の記録ヘッド1000では、他の効果として、駆動回路で発生された熱を、各共通液適室106a〜106d内のインクの温度差が生じないように、インクに吸熱させるという効果がある。以下、詳細に説明する。
一般的に空気は断熱効果が高いことが知られている。もし、駆動回路110の直近に存在する共通液適室(図1の例では、共通液適室106b、106c)についての空隙110b、110cを設けない場合には、図1では109a、109b、109cが一体的になる。そして、駆動回路113からの殆どの熱は、載置部材111→ダンパーフレーム109→ダンパー108→側壁107a、107b、107→共通液適室106b、106c内のインク、という順番で伝わる。この伝熱経路により、駆動回路113からの殆どの熱は、共通液適室106b、106c内のインクに吸熱され、共通液適室106b、106c内のインクの温度が、他の共通液適室106a、106d内のインクの温度よりも高くなる。そうすると、共通液適室106b、106c内のインクの粘度が、共通液適室106a、106d内のインクの粘度よりも高くなり、画像形成の際、支障が生じる。
そこで、本実施形態では、駆動回路110の直近に存在する共通液適室106b、106cについての空隙110b、110cを設ける。この空隙を設けることで、駆動回路113からの熱は、載置部材111→側壁109a、109b、109c→ダンパー108→側壁107a、107b、107→共通液適室106b、106c内のインク、という順番で伝わる。
ここで、空隙110b、110cが設けられていることから、支持部材109a、109b、109cにより伝えられた熱以外の熱(つまり、空隙110b、110により断熱された熱)については、載置部材111A、111Cにも伝わる。なお、図1の記載では、載置部材111Bと、載置部材111A、111Cとは離れて記載されているが、図2の記載のように載置部材111は、1枚の部材に貫通孔111bが設けられた形状であり連続部111cを有する。従って、載置部材111Bに伝えられた熱は、載置部材111A、111Cにも伝えられる。また、更に効果的に、載置部材111Bに伝えられた熱を載置部材111A、111Cにも伝えるように、熱伝導封止材(図示せず)で載置部材111全体を覆い一体化するようにしてもよい。
そして、載置部材111Aに伝えられた熱は、ダンパーフレーム109d、109f→ダンパー108→側壁107d、107f→共通液適室106a内のインク、という順番で伝わる。同様に、載置部材111Cに伝えられた熱は、ダンパーフレーム109e、109g→ダンパー108→側壁107e、107g→共通液適室106c内のインク、という順番で伝わる。
従って、駆動回路113からの熱は、全ての共通液適室106a〜106d内のインクに略均等に吸熱させることが出来、全ての共通液適室106a〜106d内のインクにおいて、温度差は生じない。
換言すると、駆動回路113の直近に位置する共通液適室106b、106cについての空隙110b、110cを設けることで、共通液適室106b、106c内のインク、および、共通液適室106b、106c以外の共通液適室106a、106d内のインクに、吸熱させることが出来る。
また、「共通液適室106」と、「該共通液適室106についての複数の圧力発生室102」とをまとめて、液敵室120とする。
また、上記では、「駆動回路113から発生される熱を、各色毎の液滴室120(共通液適室106)内に収容されるインクに略均等に吸熱させる吸熱手段」を「駆動回路113の直近に配置される空隙110b、110c」としたが、その他の手段を用いて、吸熱手段を構成しても良い。
また、熱伝導効率を向上させるために、載置部材111として熱伝導させる部材を用いることが好ましい。例えば、載置部材111として、アルミ合金を用いることが好ましい。
この実施形態1の記録ヘッドによれば、駆動回路113の直近に位置する共通液適室106b、106cについての空隙110b、110cを設けることで、全ての(各色毎の)共通液適室106a〜106d内のインクに略均等に、駆動回路113からの熱を吸熱させることが出来る。従って、全ての共通液適室106a〜106d内のインクについて温度差を生じさせることがなく、適切に画像形成を行なうことができる。
また、ノズル孔101からのインク吐出回数が多い場合は、駆動回路113からの発熱も多くなるがインク消費量が増えることで共通液適室106内のインクの量も増加することから吸熱効果も上がる。その一方、インクの吐出回数が少ない時は、駆動回路113からの発熱も少なくなり共通液適室106内のインクの量が減っても効果的な冷却が可能となる。
また、上述のように、空隙110a〜110dを設けることで、ダンパー108を適切に振幅させることが出来る。
[実施形態2]
次に、実施形態2の記録ヘッド1000について説明する。図3に実施形態2の記録ヘッド1000の支持部材109a、109b、側壁107a、107b近辺の拡大図を示す。図3では、液体供給基板105を省略している。実施形態2の記録ヘッド1000では、共通液滴室106bの幅S(Y1Y2方向の長さ)は、空隙の幅Sよりも小さくする。換言すれば、空隙110bの側壁109b、109aの幅Tは、それぞれ共通液滴室106bの側壁107b、107aの幅Tよりも長くする。理由を説明する。なお、図3では説明簡略化のために、側壁109aの幅=109bの幅=T、側壁107bの幅=107aの幅=Tとしたが、側壁109aの幅と109bの幅を異ならせてもよく、側壁107bの幅と107aの幅を異ならせても良い。
もし、幅T<幅Tの場合には、側壁109a、109b→ダンパー108→側壁107a、107bに効率的に伝わらない。従って、幅T≧幅Tとする必要がある。このようにすることで、側壁109a、109b→側壁107a、107bに、熱を伝えることが出来る。
ここで、幅T=幅Tとすると、記録ヘッド1000の製造時において、ダンパーフレーム109とダンパー108と共通液適室形成基板107と積層させる際に、ズレが生じてしまい、側壁109a、109b→側壁107a、107bに適切に熱が伝わらない状態で、記録ヘッド1000が完成する場合がある。
そこで、図3に示すように、幅T>幅Tとすることで、記録ヘッド1000の製造時において、ダンパーフレーム109とダンパー108と共通液適室形成基板107と積層させる際に、ズレが生じても、側壁109a、109b→側壁107a、107bに適切に熱が伝わる形状で、記録ヘッド1000を構成することが出来る。
また、図3では、載置部材111Bのみについて記載しているが、その他の載置部材111A、111Cについても同様の構成を有することが好ましい。
実施形態2の記録ヘッド1000では、幅T>幅Tとなる。従って、駆動回路113で発生された熱を効率的に、共通液滴室106b、106c内のインクに吸熱させることが出来る。また、記録ヘッド1000の製造時において、ダンパーフレーム109とダンパー108と共通液適室形成基板107と積層させる際に、ズレが生じても、側壁109a、109b→側壁107a、107bに適切に熱が伝わる形状で、記録ヘッド1000を構成することが出来る。
[実施形態3]
次に実施形態3の記録ヘッド1000について説明する。図4に実施形態3の記録ヘッド1000のダンパーフレーム109の平面図を示す。実施形態3のダンパーフレーム109は、溝130が形成されている。また、図4に示す線β−β'で記録ヘッド1000を切った場合の断面図を図5に示す。図5の断面図は、図1の断面図とは切る角度が異なる。図4、図5に示す溝130は、X1X2方向に沿って設けられており、溝130の一端130aは、空隙110に連通されており、他端130bは、外部と繋がっている。従って、溝130を有することで、空隙110内の空気を外気と吸排させることが出来、空隙110内の空気の温度と、外気の温度と、を略同一にすることが出来る。
空隙110は断熱性が高いが、空隙110の周辺の部材(載置部材111、ダンパーフレーム109、ダンパー108)に熱が伝えられるため、空隙110内の空気の温度が高くなってしまう。
そこで、溝130を設けることで、空隙110内の空気の温度を略一定に保つことが出来る(空隙110内の空気の温度を外気の温度と略同一にすることが出来る)。また、図4の例では、溝130は、ダンパーフレーム109の一端(X1方向)に設けられているが、ダンパーフレーム109の他端(X2方向)に設けてもよく、両端に設けても良い。また、他の箇所に溝130を設けて、空隙110内の空気を吸排させる用にしてもよい。
この実施形態3の記録ヘッド1000によれば、溝130を設けることで、空隙110内の空気の温度を略一定に保つことが出来、結果として、空隙110周辺の部材の温度の上昇を防ぐことが出来る。
[実施形態4]
次に、実施形態4の記録ヘッド1000について説明する。図6に実施形態4の記録ヘッド1000の断面図を示す。実施形態4では、載置部材111と、液滴室120の側壁とは、熱伝導可能に接触されている。図6の例では、載置部材111と、共通液滴室106の側壁107とが、熱伝導可能に接触されている。図6の例では、載置部材111に、凸部140が、ノズル孔101方向に設けられている。この凸部140が、側壁107に接触されている。図6の例では、側壁107a〜107gに接触されている凸部をそれぞれ140a〜140gとする。
上述のように、実施形態1では、駆動回路113からの熱の伝熱経路は、「熱伝導部材111→ダンパーフレーム109→ダンパー108→側壁107→共通液適室106内のインク」である。この実施形態3では、「熱伝導部材111→側壁107→共通液適室106内のインク」であることから、熱伝導性の低いダンパーフレーム109、ダンパー108を熱伝導させる必要がない。従って、実施形態1と比較して、熱伝導効率を向上させることが出来る。
また、記録ヘッド1000の製造時に凸部140a〜140gと側壁107a〜107gとの接触面積を異なるようにすることが出来る。凸部140a〜140gと、全ての側壁107a〜107gとの接触面積が全て等しい場合には、駆動回路113から遠い凸部−側壁(図6の例では、凸部140f−側壁107fや、凸部140g−側壁107g)で伝熱される熱量は、駆動回路113から近い凸部−側壁(図6の例では、凸部140a−側壁107a)で伝熱される熱量よりも少ない。従って、駆動回路113から遠い共通液滴室(図6の例では、共通液定室106a、106d)内のインクの温度の方が、駆動回路113から近い共通液滴室(図6の例では、共通液定室106b、106c)内のインクの温度よりも低くなり、温度差が生じてしまう。
ところで、凸部140と側壁107との接触面積が大きくなると、伝熱効率は高くなり、凸部140と側壁107との接触面積が小さくなると、伝熱効率は低くなる。
そこで、駆動回路113から凸部140までの距離に応じて、凸部140と側壁107との接触面積が異なるようにすることが好ましい。具体的には、駆動回路113から凸部までの距離が長いほど、該凸部まで伝熱される熱量は少ないことから、凸部140と側壁107との接触面積を大きくする。一方、駆動回路113から凸部までの距離が短いほど、該凸部まで伝熱される熱量は多くなることから、凸部140と側壁107との接触面積を小さくする。
図6の例で説明すると、駆動回路113から、凸部140a〜140gそれぞれまでの距離をそれぞれLa〜Lgとし、凸部140a〜140gと側壁107a〜107gとのそれぞれの接触面積をWa〜Wgとする。図6の例では、「La」<「Lb、Lc」<「Ld、Le」<「Lf、Lg」となる。従って、「Wa」<「Wb、Wc」<「Wd、We」<「Wf、Wg」とすればよい。
このように、駆動回路113から凸部までの距離に応じて、凸部140と側壁107との接触面積が異なるようにすることで、更に、全ての共通液滴室内のインクの温度差を減少させることが出来る。
この実施形態4によれば、熱伝導部材111と側壁107とを熱伝導可能に直接接触させる。従って、更に、熱伝導部材111から側壁107までの熱伝導効率を向上させることが出来る。また、載置部材111(凸部140)と、液滴室120(共通液滴室107)の側壁と、の接触面積Wは、駆動回路113から離れている液滴室120ほど大きい。このようにすることで、更に、全ての共通液滴室内のインクの温度差を減少させることが出来る。
100 ノズル板
101 ノズル孔
102 圧力発生室
104 圧力発生素子
105 液体供給基板
106 共通液滴室
107共通液滴室形成基板
108ダンパー
109ダンパーフレーム
110空隙
111熱伝導部材
特開平10−217454号公報

Claims (9)

  1. 液滴を吐出するノズル孔と、
    前記液滴を収容する各色毎の液滴室と、
    前記液滴室に圧力変化を生じさせることで、前記液滴室に収容されている液滴を前記ノズル孔から吐出させる駆動回路と、
    前記駆動回路から発生される熱を、前記各色毎の液滴室内に収容される前記液滴に略均等に吸熱させる吸熱手段と、を有することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記駆動回路が載置される載置部材と、
    前記圧力変化が生じることで発生する振動を吸収する振動吸収部材と、
    前記熱伝導部材と前記振動吸収部材との間に空隙を設けるように、該振動吸収部材を振動可能に支持する支持部材を有し、
    前記吸熱手段は前記空隙であることを特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  3. 前記液滴室は、
    前記液滴を収容する共通液滴室と、
    前記駆動回路で生じさせられた圧力変化により、前記共通液滴室に収容されている液滴を前記ノズル孔から吐出させる圧力発生室と、を含み、
    前記共通液滴室の幅は、前記空隙の幅よりも短いことを特徴とする請求項2記載の記録ヘッド。
  4. 前記支持部材には、前記空隙の空気を吸排させる溝が設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の記録ヘッド。
  5. 前記載置部材は、前記熱を伝導させる部材であることを特徴とする請求項2〜4何れか1項に記載の記録ヘッド。
  6. 前記載置部材と、前記液滴室の側壁とは、熱伝導可能に接触されていることを特徴とする請求項2〜5何れか1項に記載の記録ヘッド。
  7. 前記載置部材と、前記液適室の側壁と、の前記接触されている面積は、前記駆動回路から離れている前記液滴室の側壁ほど大きいことを特徴とする請求項6記載の記録ヘッド。
  8. 前記載置部材は、アルミ合金よりなることを特徴とする請求項2〜7何れか1項に記載の記録ヘッド。
  9. 請求項1〜8何れか1項に記載の記録ヘッドを備えた画像形成装置。
JP2011009069A 2011-01-19 2011-01-19 記録ヘッド、画像形成装置 Pending JP2012148487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011009069A JP2012148487A (ja) 2011-01-19 2011-01-19 記録ヘッド、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011009069A JP2012148487A (ja) 2011-01-19 2011-01-19 記録ヘッド、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012148487A true JP2012148487A (ja) 2012-08-09

Family

ID=46791243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011009069A Pending JP2012148487A (ja) 2011-01-19 2011-01-19 記録ヘッド、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012148487A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051034A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
EP3100860A4 (en) * 2014-01-31 2017-12-06 Konica Minolta, Inc. Inkjet head and inkjet printing apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051034A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
EP3100860A4 (en) * 2014-01-31 2017-12-06 Konica Minolta, Inc. Inkjet head and inkjet printing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6253460B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US8622522B2 (en) Ink jet print head
JP7230980B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
JP5051106B2 (ja) 液滴噴射装置
US7862159B2 (en) Ink jet recording head and recording apparatus
JP2017205890A (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP6100009B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP5614201B2 (ja) 液体噴射ヘッドユニット
US20060139391A1 (en) Ink-jet head and image recording apparatus
JP5510244B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2010201926A (ja) 液体吐出ヘッド
JP2012148487A (ja) 記録ヘッド、画像形成装置
JP2012166397A (ja) 液体吐出装置
JP2005193579A (ja) インクジェット記録装置
JP2007090627A (ja) インクジェットプリンタヘッド
JP5974558B2 (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2010082901A (ja) 液滴噴射装置
JP6390092B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
US10449765B2 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
JP2017081131A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP5994277B2 (ja) インクジェットヘッド、及びインクジェット記録装置
JP2007223251A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP5760501B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JP6277731B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
US10836161B2 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus